特許第6802225号(P6802225)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802225
(24)【登録日】2020年11月30日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20201207BHJP
   B25J 13/08 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   G06T7/00 C
   B25J13/08 A
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-163703(P2018-163703)
(22)【出願日】2018年8月31日
(65)【公開番号】特開2020-35383(P2020-35383A)
(43)【公開日】2020年3月5日
【審査請求日】2020年1月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】山崎 竜裕
【審査官】 佐藤 実
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−012143(JP,A)
【文献】 特開2015−114292(JP,A)
【文献】 特開2000−230815(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00 − 7/90
B25J 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材の支持面に支持された検出対象物の3次元形状を示す3次元情報を検出する3次元センサと、
前記支持面からの高さ閾値を設定する閾値設定部と、
記3次元情報に対し、前記高さ閾値を基準として2値化処理を行って前記検出対象物の2次元形状を示す2次元情報を生成する2値化処理部と、
を備え
前記3次元情報は、前記支持面であるXY平面におけるXY座標位置と、前記支持面と直交し、且つ、前記支持面から前記3次元センサ方向への距離を示す高さ情報とを含み、
前記閾値設定部は、前記検出対象物の種類を示す情報に応じて、前記高さ閾値を設定する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記検出対象物を把持するロボットのハンドの動作を制御するロボット制御装置に対し、前記2次元情報を出力する出力部を更に備える、情報処理装置。
【請求項3】
支持部材の支持面に支持された検出対象物の3次元形状を示す3次元情報を検出する検出ステップと、
前記支持面からの高さ閾値を設定する閾値設定ステップと、
記3次元情報に対し、前記高さ閾値を基準として2値化処理を行って前記検出対象物の2次元形状を示す2次元情報を生成する2値化ステップと、
を含
前記3次元情報は、前記支持面であるXY平面におけるXY座標位置と、前記支持面と直交し、且つ、前記支持面から3次元センサ方向への距離を示す高さ情報とを含み、
前記閾値設定ステップは、前記検出対象物の種類を示す情報に応じて、前記高さ閾値を設定する、情報処理装置により実行される情報処理方法。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理方法であって、
前記検出対象物を把持するロボットのハンドの動作を制御するロボット制御装置に対し、前記2次元情報を出力する出力ステップを更に含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロボット技術分野において、ロボットがハンドにより部品(検出対象物)を把持する際に、カメラにより取得された当該部品の2次元画像に基づいて、フィンガの傾き等が補正されることがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018−103292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、十分な照度がない場合や、部品と背景の各色彩が同一であるような場合などには、カメラで撮像された画像において、部品と背景との区別がつかなくなるなど、部品の形状を正確に抽出できなくなる場合がある。これにより、部品を把持するためのフィンガの傾き等の補正処理を適切に行えなくなり、結果的に、ロボットが部品を把持できなくなる。
【0005】
本発明は、ロボットに適切に検出対象物を把持させるための、検出対象物の形状を示す情報を生成する情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、情報処理装置であって、支持部材に支持された検出対象物の3次元形状を検出する3次元センサと、前記検出対象物が設置される前記支持部材の支持面からの高さ閾値を設定する閾値設定部と、前記3次元形状を示す3次元情報に対し、前記高さ閾値を基準として2値化処理を行って前記検出対象物の2次元形状を示す2次元情報を生成する2値化処理部と、を備える。
【0007】
本発明の第2の態様は、情報処理装置により実行される情報処理方法であって、支持部材に支持された検出対象物の3次元形状を検出する3次元形状検出ステップと、前記検出対象物が設置される前記支持部材の支持面からの高さ閾値を設定する閾値設定ステップと、前記3次元形状を示す3次元情報に対し、前記高さ閾値を基準として2値化処理を行って前記検出対象物の2次元形状を示す2次元情報を生成する2値化ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ロボットに適切に検出対象物を把持させるための、検出対象物の形状を示す情報を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る情報処理装置の機能ブロックを示す図である。
図2】実施形態に係る情報処理装置による処理の一例を示すフローチャートである。
図3図3Aは、実施形態に係る情報処理装置による処理を説明するための検出対象物の一例を示す図であり、図3Bは、実施形態に係る情報処理装置による処理を説明するための検出対象物の他の一例を示す図である。
図4図4Aは、実施形態に係る情報処理装置による処理の一例を説明するための図であり、図4Bは、実施形態に係る情報処理装置による処理の他の一例を説明するための図である。
図5図5Aは、検出対象物を2次元センサにより検出して生成された画像を例示する図であり、図5Bは、検出対象物を3次元センサにより検出して、2値化処理を行わずに生成された画像を例示する図であり、図5Cは、実施形態に係る情報処理装置が検出対象物を撮像して生成した2次元情報に基づく画像を例示する図である。
図6図6Aは、検出対象物を2次元センサにより検出して生成された画像を例示する図であり、図6Bは、検出対象物を3次元センサにより検出して、2値化処理を行わずに生成された画像を例示する図であり、図6Cは、実施形態に係る情報処理装置が検出対象物を撮像して生成した2次元情報に基づく画像を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る情報処理装置および情報処理方法について、好適な実施形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
【0011】
[実施形態]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の機能ブロックを示す図である。情報処理装置10は、3次元センサ12、閾値設定部14、2値化処理部16、および出力部18等を備える。
【0012】
3次元センサ12は、例えば、CCDまたはCMOS等の撮像素子を有する。3次元センサ12は、ToF(Time Of Flight)により撮像対象の3次元形状を検出してもよいし、2つの撮像素子を用いてこれらの視差により撮像対象の3次元形状を検出してもよい。3次元センサ12は、3次元形状を示す3次元画像(3次元情報とも記載する)を生成する。
【0013】
ここで、検出対象物Tを支持する支持部材30の支持面30aをXY平面として規定すると(図3A図4A図4B参照)、3次元センサ12は、XY平面と直交するZ方向であって、検出対象物Tの支持部材30と反対側(上方側)に設けられている。重力が働く方向を下方向、下方向と反対の方向を上方向とすると、支持部材30および検出対象物Tは、3次元センサ12からみて下方向側に位置する。
【0014】
3次元情報は、支持部材30の支持面30aであるXY平面におけるXY座標位置(2次元座標位置とも記載する)を含む。更に、3次元情報は、支持面30aに直交し、且つ、支持面30aからの上方向への距離を高さZとすると、各XY座標位置における、検出対象物Tの支持面30aからの高さZを示す情報(高さ情報とも記載する)を含む。
【0015】
閾値設定部14は、検出対象物Tが設置される支持部材30の支持面30aからの高さZの閾値(高さ閾値Zthとも記載する)を設定する。閾値設定部14は、ユーザが入力した値を高さ閾値Zthとして設定してもよいし、ユーザが入力した検出対象物Tの種類を示す情報に基づき高さ閾値Zthを設定してもよい。
【0016】
2値化処理部16は、3次元情報を、高さ閾値Zthを基準に2値化処理を行う。つまり、2値化処理部16は、3次元情報に含まれる高さ情報を、高さ閾値Zthを基準に2値化する。本実施形態における2値化処理部16は、XY平面において、検出対象物Tの高さが高さ閾値Zth以上のXY座標位置に1、高さ閾値Zth未満のXY座標位置に0を割り当てる。2値化後の3次元情報は2次元画像として表すことができる。以下では、3次元情報に対する2値化後に得られる2次元画像、すなわち、各XY座標位置に割り当てられた0または1の値を2次元情報とも記載する。なお、本実施形態においては、各XY座標位置に割り当てられる1、0は、それぞれ画像において白、黒に対応する値であるとする。
【0017】
出力部18は、ロボット制御装置20に対し2次元情報を出力する。ロボット制御装置20は、ロボット22を制御するための装置であって、ロボット22は、例えば、検出対象物Tを把持するための複数のフィンガを有するハンドを先端に備える多関節アームロボットである。ロボット制御装置20は、2次元情報に基づき、ロボット22のアームやハンドやフィンガの各軸方向や、フィンガとフィンガとの間隔等を補正する。ロボット制御装置20は、当該補正後の内容に基づいてロボット22を制御し、検出対象物Tを把持させる。
【0018】
情報処理装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ、3次元センサ、および各種インターフェース回路等により構成することができる。プロセッサが、メモリに記憶されたプログラムや各種情報を用いて処理を実行することにより、2値化処理部16の機能を実現できる。ユーザインターフェース回路を介し入力された検出対象物Tの種類等に応じ、プロセッサが、メモリに記憶されたプログラムや各種情報を用いて処理を実行することにより、閾値設定部14の機能を実現できる。入出力インターフェース回路または通信インターフェース回路により出力部18の機能を実現できる。
【0019】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置10による処理の一例を示すフローチャートである。ステップS1において、閾値設定部14は、高さ閾値Zthを設定する。次いで、ステップS2において、3次元センサ12は、検出対象物Tの3次元形状を検出する。これにより、3次元形状を示す3次元情報が生成される。ステップS3において、2値化処理部16は、ステップS1で設定された高さ閾値Zthを基準として、3次元情報における高さ情報を2値化することにより2次元情報を生成する。ステップS4において、出力部18は、ステップS3で2値化処理部16が生成した2次元情報をロボット制御装置20に出力する。
【0020】
図3Aは、本実施形態に係る情報処理装置10による処理を説明するための検出対象物T(以下、T1とも記載する。)の一例を示す図である。図3Bは、本実施形態に係る情報処理装置10による処理を説明するための検出対象物T(以下、T2とも記載する。)の他の一例を示す図である。図3Bに示す検出対象物T2は、例えば、内部に流動体(例えば、スープ)、粉末(例えば、小麦粉)等が詰められたパッケージである。
【0021】
図4Aは、本実施形態に係る情報処理装置10による処理の一例を説明するための図である。図4Bは、本実施形態に係る情報処理装置10による処理の他の一例を説明するための図である。図4Aには、Z軸に垂直な方向から平面視した検出対象物T1および支持部材30が示されている。図4Bには、Z軸に垂直な方向から平面視した検出対象物T2および支持部材30が示されている。なお、理解容易のため、支持面30aの高さZを0とする。
【0022】
図4Aに示す検出対象物T1は、比較的高さがある。そのため、ロボット22の検出対象物T1の把持位置は、高い位置となる。従って、閾値設定部14は、比較的高い位置を高さ閾値Zth(以下、Zth1とも記載する。)として設定する。この設定された高さ閾値Zth1は、ロボット22の検出対象物T1の把持位置から所定の範囲内に入る高さ位置である。2値化処理部16は、検出対象物T1において高さZがZth1以上の部分に1、Zth1未満の部分に0を割り当てる。
【0023】
図4Bに示す検出対象物T2は、支持面30aに沿う方向に拡がりを持ち、高さZが低い。そのため、ロボット22の検出対象物T2の把持位置は、低い位置となる。従って、閾値設定部14は、低い位置を高さ閾値Zth(以下、Zth2とも記載する。)として設定する。この設定された高さ閾値Zth2は、ロボット22の検出対象物T2の把持位置から所定の範囲内に入る高さ位置であることは上述した通りである。これにより、2値化処理部16は、検出対象物T2において高さZがZth2以上の部分に1、Zth2未満の部分に0を割り当てる。
【0024】
以下、図5A〜5Cを参照し、図3Aに示す検出対象物を検出する場合における、本実施形態に係る情報処理装置10による処理の効果について比較例と対比し述べる。
【0025】
図5Aは、図3Aに示す検出対象物T1を2次元センサにより検出して生成された画像を例示する図である。図5Aに示すように、照明の照度が足りない場合や照明の角度に問題がある場合には、検出対象物T1のうち、把持したい部分の境界線が不明瞭になり、把持したい部分の形状を正確に認識できない。このため、ロボット制御装置20は、当該画像を用いた場合には、ロボット22に検出対象物T1を把持させるためのフィンガ等の軸の補正処理等(以下、補正処理等とも記載する)に必要な、検出対象物T1の2次元形状に係る情報を的確に得られない虞がある。
【0026】
図5Bは、図3Aに示す検出対象物T1を3次元センサにより検出して、上記2値化処理を行わずに生成された画像を例示する図である。図5Bに示すように、支持面30aにおける検出対象物T1の設置位置によっては検出対象物T1の上面のみならず側面も検出されてしまう場合がある。これにより、ロボット22が検出対象物T1を把持するために必要な2次元形状に対し、不要な側面の部分(側面部分)が紛れ込んでしまい、検出対象物T1のうち、把持したい部分の形状の境界線が不明瞭になり、把持したい部分の形状を正確に認識できない。その結果、ロボット制御装置20は、ロボット22に検出対象物T1を把持させるための補正処理等を適切に行えなくなる。
【0027】
図5Cは、本実施形態に係る情報処理装置10が、図3Aに示す検出対象物T1を撮像して生成した2次元情報に基づく画像を例示する図である。図5Cに示されるように、2値化処理により、ロボット22が検出対象物T1を把持するために必要な2次元形状に対し、高さ閾値Zth1より低い側面部分の紛れ込みを抑制することができる。従って、ロボット制御装置20は、補正処理等を適切に行うことができ、ロボット22は、検出対象物T1を適切に把持することができる。
【0028】
図6Aは、図3Bに示す検出対象物T2を2次元センサにより検出して生成された画像を例示する図である。図6Aに示すように、照明の照度が足りない場合などにおいて、検出対象物T2の境界線は不明瞭になりうる。このため、ロボット制御装置20は、ロボット22に検出対象物T2を把持させるための補正処理等に必要な、検出対象物T2の2次元形状に係る情報を的確に得られない虞がある。
【0029】
図6Bは、図3Bに示す検出対象物T2を3次元センサにより検出して、2値化処理を行わずに生成された画像を例示する図である。図6Bに示すように、検出対象物T2の縁部分の高さは支持面30aに近い等の理由により、検出対象物T2の境界線が不明瞭になりうる。このため、ロボット制御装置20は、ロボット22に検出対象物T2を把持させるための補正処理等に必要な、検出対象物T2の2次元形状に係る情報を的確に得られない虞がある。
【0030】
図6Cは、本実施形態に係る情報処理装置10が、図3Bに示す検出対象物T2を撮像して生成した2次元情報に基づく画像を例示する図である。図4Bに示す高さ閾値Zth2を用いて2値化処理を行うことにより、図6Cに示されるように、検出対象物T2の輪郭が正確に把握できる。このような明確な輪郭を示す2次元情報を用いることにより、ロボット制御装置20は、補正処理等を適切に行うことができ、ロボット22は、検出対象物T2を適切に把持することができる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置10によれば、ロボット制御装置20に対し、ロボット22が検出対象物Tを把持するために必要となる2次元形状を示す2次元情報を提供することができる。これにより、ロボット制御装置20は、2次元情報に基づく補正処理等を行うことができ、ロボット22の把持動作を適切に制御することができる。
【0032】
[実施形態から得られる技術的思想]
上記実施形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
【0033】
<第1の技術的思想>
情報処理装置(10)は、支持部材(30)に支持された検出対象物(T、T1、T2)の3次元形状を検出する3次元センサ(12)と、検出対象物(T、T1、T2)が設置される支持部材(30)の支持面(30a)からの高さ閾値(Zth、Zth1、Zth2)を設定する閾値設定部(14)と、3次元形状を示す3次元情報に対し、高さ閾値(Zth、Zth1、Zth2)を基準として2値化処理を行って検出対象物(T、T1、T2)の2次元形状を示す2次元情報を生成する2値化処理部(16)と、を備える。
【0034】
これにより、ロボット(22)に適切に検出対象物(T、T1、T2)を把持させるための、検出対象物(T、T1、T2)の形状を示す情報を生成することができる。
【0035】
情報処理装置(10)は、検出対象物(T、T1、T2)を把持するロボット(22)のハンドの動作を制御するロボット制御装置(20)に対し、2次元情報を出力する出力部(18)を更に備えてもよい。これにより、ロボット制御装置(20)は、ロボット(22)に検出対象物(T、T1、T2)を把持させることができる。
【0036】
<第2の技術的思想>
情報処理装置(10)により実行される情報処理方法は、支持部材(30)に支持された検出対象物(T、T1、T2)の3次元形状を検出する3次元形状検出ステップと、検出対象物(T、T1、T2)が設置される支持部材(30)の支持面(30a)からの高さ閾値(Zth、Zth1、Zth2)を設定する閾値設定ステップと、3次元形状を示す3次元情報に対し、高さ閾値(Zth、Zth1、Zth2)を基準として2値化処理を行って検出対象物(T、T1、T2)の2次元形状を示す2次元情報を生成する2値化ステップと、を含む。
【0037】
これにより、ロボット(22)に適切に検出対象物(T、T1、T2)を把持させるための、検出対象物(T、T1、T2)の形状を示す情報を生成することができる。
【0038】
情報処理方法は、検出対象物(T、T1、T2)を把持するロボット(22)のハンドの動作を制御するロボット制御装置(20)に対し、2次元情報を出力する出力ステップを更に含んでもよい。これにより、ロボット制御装置(20)は、ロボット(22)に検出対象物(T、T1、T2)を把持させることができる。
【符号の説明】
【0039】
10…情報処理装置 12…3次元センサ
14…閾値設定部 16…2値化処理部
18…出力部 20…ロボット制御装置
22…ロボット 30…支持部材
30a…支持面 T、T1、T2…検出対象物
Zth、Zth1、Zth2…高さ閾値
図1
図2
図3
図4
図5
図6