【実施例】
【0040】
実施例1
本実施例において、工程4で洗濯槽内にすすぎ水位まで水道水を給水し、さらに洗濯槽内の洗濯水がすすぎ水位L4に達しているかどうかを判断する。達している場合、工程5を実行し;達していない場合、すすぎ水位L4に達するまで工程4を実行する。
【0041】
好ましくは、1回目のすすぎプログラムの前のみ水位を判断し、さらにすすぎ水位L4まで給水する。
【0042】
本実施例において、工程5が終了すると、所定のすすぎ回数に達しているかどうかを判断する。達している場合、凝集槽を洗浄してから、洗濯槽内の洗濯水を排出し;達していない場合、工程1を実行する。
【0043】
本実施例において、1回目のすすぎプログラムの前のみ水位を判断し、目標水位まで洗濯水を補充する。主に、凝集槽内に残った凝集層に一定量の水が残留し、循環過程における管路、フィルタ中に同様に一定量の水が残留するため、洗濯槽内の水量が減少し、洗濯モータが過負荷となり、寿命に影響を及ぼす。さらに通常プログラムですすぎに比較的高い水位を使用すると、すすぎ効果を上昇させることができる。循環利用は、給水を1回行えば、すべての循環のすすぎ効果を上昇させることができるため、水位を測定して給水するのは、1回目のすすぎのみである。
【0044】
実施例2
本実施例において、前記工程2で、先に凝集槽内で撹拌してから、凝集剤を投入する。凝集剤を投入した後、引き続き一定時間撹拌して終了し、最後に静置して層化する。
【0045】
本実施例において、前記工程2の制御工程は以下の通りである。
工程21、凝集槽が撹拌処理水位L2に達しているかどうかを判断する。達していない場合、引き続き凝集槽に洗濯水を流入させ;達している場合、撹拌プログラムを起動する。前記撹拌プログラムの時間をT1に設定し、前記撹拌プログラムでT2時間まで撹拌した後、凝集剤を投入する。
工程22、工程21過程を実行するのと同時に、処理水位L1に達しているかどうかを判断する。達していない場合、引き続き凝集槽に洗濯水を流入させ;達している場合、凝集槽に洗濯水を流入させるのを停止する。
工程23、工程21および工程22過程がいずれも終了した後、凝集槽を時間T3静置すると、凝集反応物はきれいな循環水の上表面に浮く。
【0046】
本実施例において、前記L1処理水位はL2処理水位より高いが、L1およびL2水位は近い。前記L1は凝集槽の満載水位であり、L2水位は撹拌装置が埋まる水位であり、撹拌装置の空撹拌を防止し、撹拌装置の使用寿命を延長させる。前記T1時間はT2時間以上であり、T1時間は撹拌プログラム全体の時間である。前記T2時間は凝集剤を投入する時点であり、凝集剤を投入する時間は極めて短い。撹拌プログラムの開始後、撹拌時間が短い場合、T2時間に達すると凝集剤を投入する。
【0047】
本実施例において、前記工程2でT2時間まで撹拌した後、凝集剤を投入し、さらに引き続き一定時間撹拌し、凝集剤および洗濯水を充分に接触反応させる。前記水位L1はL2より高く、洗濯水を凝集槽に流入させる過程で洗濯水を撹拌し、洗濯水を混合して均等にし、より良好に凝集剤と接触反応させることを保証する。
【0048】
実施例3
本実施例において、前記凝集槽内に濁度測定装置がさらに設けられ、凝集槽内の処理後の循環水に対して濁度の測定を行う。
【0049】
図3に示すように、前記工程3で凝集槽のきれいな循環水を洗濯槽に還流する過程を実行する前に、循環水の濁度測定を設ける。凝集槽内の循環水が基準に達している場合、工程3を実行し;循環水が基準に達していない場合、洗濯槽および凝集槽内の循環水と、凝集反応物とをすべて排水管から排出し、洗濯槽に新たに水道水を取水する。
【0050】
本実施例において、洗濯機に数種の洗濯モードが設けられ、異なるモードでは、対応する取水量および衣類洗濯のパラメータが異なる。したがって、洗濯機に様々な凝集回数を対応して設定する必要があり、これにより凝集プログラム後の水受け槽における洗濯水の清浄度がすすぎの要求を満たすことを保証する。したがって、工程3に凝集回数を満たしているかどうかの判断を加える。前記工程3で凝集槽から初めにきれいな循環水を洗濯槽に還流するとき、凝集回数に達しているかどうかを判断する。達していない場合、引き続き工程2を実行し;達している場合、工程4を実行する。
【0051】
凝集回数が目標に達しているかどうかを判断する具体的な過程は、以下の通りである。
工程31、洗濯水の取水量および/または衣類洗濯のパラメータに基づいて、基礎的な凝集回数N1を対応して設定する。洗濯プログラムの終了後、水受け槽中の洗濯水の濁度を測定し、濁度の測定値に基づいて、変量の凝集回数N2を対応して設定する。
工程32、洗濯機が洗濯水からすすぎ水を得るのに必要な凝集回数N=N1+N2を得る。
工程33、上記実施例1の工程3を実行した後、累計値に1を加え、得られた累計値を凝集回数Nと比較する。累計値がNより小さいとき、工程34を実行し;累計値がNに達しているとき、工程35を実行する。
工程34、再度、上記実施例1の工程2を実行する。
工程35、凝集が完了し、上記実施例1の工程4を実行する。
【0052】
上記方式により、洗濯機は取水量および/または衣類のパラメータおよび/または洗濯水の清浄度により、対応して凝集槽の洗濯水に対する凝集回数Nを予め設定する。毎回の凝集後、きれいな循環水を洗濯槽に還流する前に、所定の回数Nに達しているかどうかを判断し、凝集が完了したかどうかを判断する。これにより様々な洗濯プログラム下の対応する様々な容量、様々な清浄度の洗濯水が、凝集処理されて、後続のすすぎの要求を満たすことができることを保証する。
【0053】
これにより、洗濯水を凝集処理した後の循環水の清浄度を保証し、凝集後に依然として濁度が比較的高い水が還流して、洗濯衣類の二次汚染が引き起こされるのを防止し、衣類の洗濯およびすすぎ過程の高い洗浄能力を保証する。
【0054】
実施例4
本実施例において、凝集槽が工程5で循環水を洗濯槽に還流する過程を実行するとき、凝集槽が水位L3に達しているかどうかを判断する。達していない場合、引き続き水位L3まで還流し;達している場合、還流を停止し、その後、洗濯槽はすすぎプログラムを行い、前記すすぎ過程の時間はT4に設定する。すすぎプログラムが完了すると、所定のすすぎ回数に達しているかどうかを判断する必要がある。達している場合、凝集槽を洗浄してから、洗濯槽内の洗濯水を排出し;達していない場合、工程1を実行する。
【0055】
本実施例において、L3水位は凝集槽から還流する最低水位であり、該水位は凝集槽内の凝集物を全て凝集槽内に残すことを保証するため、洗濯槽に還流しない。前記T4時間は、洗濯機が実行する洗濯モードに基づいて、計算し、設定したすすぎ時間である。
【0056】
本実施例において、洗濯槽内の洗濯水を凝集槽に流入させて、凝集槽を洗い流し、その後、凝集槽から排出する。または、取水弁を開いて凝集槽内に取水し、凝集槽を洗い流して排出する。すすぎプログラムの終了後、洗濯水を利用するか、または新たに取水して、凝集槽を速やかに洗浄することにより、凝集槽の内壁の清浄度を保証し、凝集槽内に細菌が繁殖するのを防止する。
【0057】
実施例5
本実施例において、凝集槽から凝集物を除く過程で、先に凝集槽内の水位が設定水位に達しているかどうかを測定する。達していない場合、凝集槽に設定水位まで取水し;達している場合、貯水を一定時間T5撹拌してから、凝集槽の排水を実行する。排水過程で、排水量が設定量Qの倍に達するたびに、凝集槽中の水を一定時間T6撹拌する。排水過程で間隔を開けて撹拌工程を実行することにより、一定時間排水した後、凝集物が集まって浮くとき、水を再び撹拌して、凝集物を終始水と混合させる。凝集物が排水過程で水面に集まるのを防止し、凝集槽の清浄度を高める。
【0058】
本実施例において、排水量が設定量Qの倍に達するたびに、凝集槽の水位を測定する必要がある。測定値が0であるとき、凝集槽は空であり、凝集槽の自動洗浄過程が終了し;そうでなければ、撹拌工程を開始する。これにより、凝集槽がすでに空になった後も、凝集槽が依然として撹拌工程を実行するのを防止する。その後、凝集槽中に取水して洗い流し、排出する。
【0059】
実施例6
本実施例において、前記洗濯機はさらに主制御盤、洗剤自動投入装置、水位測定装置、および衣類量取得装置を含む。前記主制御盤が洗濯プログラムを設定してから、衣類量取得装置が衣類量を取得し、端末が洗濯水量、洗剤投入量および洗濯時間などの洗濯パラメータを計算し、その後洗濯を起動する。計算量に基づいて、洗剤自動投入装置が洗剤を投入し、水位測定装置が取水量を測定する。
【0060】
図2に示すように、ユーザは衣類を投入した後、電源を起動し、ユーザが洗濯モードを選択する。ユーザが通常モードを選択した場合、洗濯機は普通の洗濯プログラムの洗濯を実行する。
ユーザが節水モードを選択した場合、節水モードの洗濯を実行する。先に衣類量を測定し、洗濯機の主制御盤が、衣類量の結果およびユーザが選択したプログラムに基づいて、取水量/目標水位および洗剤投入量(洗濯機に衣類量取得装置を有さない場合、ユーザは手動により水位/水量を選択することができる)を計算する。洗濯機は取水弁から洗濯槽に取水して洗剤を自動投入し、設定水位/水量に達すると、洗濯を開始する。洗濯プログラムは、設定した洗濯過程が完了するまで通常プログラムと一致する。この過程において、洗濯機の主制御盤は、取水量および洗剤投入量に基づいて、水を凝集処理する循環回数、および毎回の循環過程における凝集剤投入量を計算する。
【0061】
洗濯終了後、洗濯水は洗濯槽から凝集槽に排出され、さらにこの過程で凝集槽の水位を続けて測定する。撹拌水位L2に達したとき、設定時間T1の撹拌を開始し、撹拌を開始してT2後、凝集剤を投入し、続けて目標処理水位L1まで取水すると取水を停止する。このうちL1>L2;T2>T1である。撹拌終了後、静置過程に進み、これにより凝集物および処理水を層化し、T3時間計時すると、静置を終了する。処理後の水を底部から排出し、水ポンプを使用して主槽に回収する。水位測定値がL3に達すると、排水を終了し、L3は設定値である。これにより可能な限り多くの処理後の水を洗濯槽に戻して、凝集層が凝集槽内に残るのを確保し、洗濯機はすすぎを開始する。
【0062】
水の還流が終了してからすすぎを開始するまでに、給水過程を追加する。給水の目標水位は、通常プログラムにおけるすすぎ水位と一致する。すすぎの終了後、計数し、計数値が設定値、すなわち設定したすすぎ回数に達するまで、次の循環を開始する。すすぎの終了後、洗濯水を排出して、凝集槽を洗浄する。排水の終了後、ユーザが選択したプログラムに基づいて、後続の脱水および/または乾燥などのプログラムを実行する。
【0063】
凝集槽の洗浄プログラムに進み、洗浄プログラムの終了後、排水、脱水過程に進み、終了する。
【0064】
要約すると、本発明は、洗濯機の洗濯過程およびすすぎ過程を、凝集過程と組み合わせるように設置することにより、洗濯過程の終了後、洗濯水を凝集槽に流入させる。排水過程で同時に洗濯水を撹拌し、一定時間撹拌して凝集剤を投入し、さらに引き続き撹拌することにより、洗濯水を充分に浄化し、処理した洗濯水を再び洗濯槽に還流する。さらに洗濯槽内の洗濯水位を測定し、洗濯水位に達していない場合、取水弁から洗濯水位に達するまで取水してから、すすぎ過程を行う。すすぎ過程の終了後、洗濯水を凝集槽に流入させ、上記工程に応じて洗濯水を処理する。その後、洗濯槽に還流し、すすぎ回数に達すると、洗濯を終了する。
【0065】
以上の記載は、本発明の好ましい実施方式に過ぎない。当業者は、本発明の原理を逸脱しない前提で、数種の変形および改良を行うこともできるが、これも本発明の保護範囲と見なすべきであると指摘しなければならない。