(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記所定の領域(21)が前記インペラ(1)の回転方向の前記羽根(20)の最前方側となる前縁部(20a)及び最後方側となる後縁部(20b)から前記羽根(20)の周方向幅の5%以上周方向内側の範囲であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の軸流ファン。
前記所定の領域(21)が前記インペラ(1)の回転方向の前記羽根(20)の最前方側となる前縁部(20a)及び最後方側となる後縁部(20b)から前記羽根(20)の周方向幅の10%以上周方向内側の範囲であることを特徴とする請求項4に記載の軸流ファン。
前記出っ張り面は、前記出っ張り面を通るように前記羽根(20)を回転中心からの距離が等しい距離で周方向に円弧状に切断したときの円弧の長さをLとし、前記円弧上に位置する前記出っ張り面の出っ張り高さをHとしたときに、最も前記出っ張り高さHが高くなるところでも、前記円弧の長さLの5%以内の高さに収まる出っ張り状態であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の軸流ファン。
前記インペラ(1)の回転軸(O)に直交する軸と、前記羽根(20)の同一の径方向幅における前縁部(20a)と後縁部(20b)とを結ぶ軸との間の角度は、24度〜27度の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の軸流ファン。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るインペラ1の正面図である。
なお、
図1の状態は、インペラ1が軸流ファンに用いられた場合に空気を吸込む吸込み口側に面することになるインペラ1の負圧面40aを正面に見たものになっている。
【0011】
図1に示すインペラ1は、例えば、冷蔵庫などで用いられる冷却用の軸流ファンなどに用いられるものである。
図1に示すように、インペラ1は、ハブ10と、3枚(複数)の羽根20と、を備え、羽根20がハブ10の外周上に周方向で略均等間隔に設けられるように、取付部30のところでハブ10に一体になるように、例えば、射出成型などによって一体形成されている。
【0012】
(ハブ)
ハブ10は、有底円筒状の形状をしており、その内部にインペラ1を回転させるためのモータが配置される。
例えば、図示しない軸流ファンのケーシングのベース部上に設けられるモータがハブ10内に設けられ、そのモータによって回転軸Oを中心としてインペラ1が反時計回りに回転する。
【0013】
(羽根)
羽根20は、インペラ1が回転すると、
図1の紙面で上側から紙面奥側に向かって流れる空気の流れを形成する。
【0014】
図1は、上述のように、軸流ファンとしたときに空気の吸込み口側を正面に見る正面図であるので、インペラ1を回転させて、空気の流れを作るときには、空気は、
図1で見えている羽根20の面と反対側の面に沿って流れて送りだされることになる。
【0015】
このため、この
図1で見えている羽根20の面と反対側の面は空気を送り出すときに圧力を受ける面(圧力面40b)となり、逆に
図1で見えている羽根20の面は、負圧状態となる負圧面40aである。
【0016】
後ほど詳細に説明するが、羽根20の圧力面40bは、少なくとも一部が負圧面40a側から圧力面40b側に向かって膨らんだ出っ張り面とされている。
この出っ張り面は、
図1に示す羽根20のハブ10側の所定の領域21内に設けられており、以下、具体的に説明する。
なお、
図1では、1枚の羽根20についてのみ領域21を明示しているが、残る2枚の羽根20についても同様である。
【0017】
(所定の領域)
まず、
図2を参照しながら、所定の領域21が、羽根20におけるどのような範囲になっているのかについて説明する。
なお、
図2は基本的に
図1と同じ羽根20の正面図であるが、領域21などを説明するときに図が見やすいように、
図1における符号の一部を省略している。
【0018】
図2に示すように、領域21の半径方向の外側を規定する領域境界線22は、
図2に示す矢印Fをインペラ1の回転軸Oを中心として周方向に回転させて描かれる線である。
【0019】
つまり、インペラ1の回転軸Oからの距離が等しい距離として描かれる円弧によって規定されている線であり、領域境界線22は、
図1及び
図2では、羽根20の径方向幅の略中央(羽根20の径方向幅の約50%)の位置を通る円弧になっているが、より好ましくはハブ10側から半径方向外側に向かって、羽根20の径方向幅の約45%の位置を通る円弧とされるのが好ましい。
【0020】
一方、所定の領域21の周方向の一端を規定する領域境界線23は、インペラ1の回転方向の羽根20の最前方側となる前縁部20aから所定の長さT1だけ内側に描かれた線である。
【0021】
より具体的には、インペラ1の回転軸Oからの距離を変えた複数の円弧を描き、各円弧の長さLを基準として、各円弧と交わる前縁部20aの位置から円弧に沿って長さT1だけ内側の点を繋げるようにして描かれた線になっている。
【0022】
そして、この所定の長さT1は、基準となる円弧の長さLに対して約5%の長さ(T1=L×0.05)とされるのが好ましく、より好ましくは約10%の長さ(T1=L×0.1)とされるのが好ましい。
つまり、所定の領域21の周方向の一端を規定する領域境界線23は、前縁部20aから羽根20の周方向幅で約5%羽根20の内側(周方向内側)とされることが好ましく、より好ましくは約10%羽根20の内側とされることが好ましい。
【0023】
所定の領域21の周方向の他端を規定する領域境界線24は、インペラ1の回転方向の羽根20の最後方側となる後縁部20bから所定の長さT2だけ内側に描かれた線である。
【0024】
この領域境界線24も領域境界線23と同様に、インペラ1の回転軸Oからの距離を変えた複数の円弧を描き、各円弧の長さLを基準として、各円弧と交わる後縁部20bの位置から円弧に沿って長さT2だけ内側の点を繋げるようにして描かれた線になっており、この所定の長さT2は、基準となる円弧の長さLに対して約5%の長さ(T2=L×0.05)とされるのが好ましく、より好ましくは約10%の長さ(T2=L×0.1)とされるのが好ましい。
つまり、所定の領域21の周方向の他端を規定する領域境界線24は、後縁部20bから羽根20の周方向幅で約5%羽根20の内側(周方向内側)とされることが好ましく、より好ましくは約10%羽根20の内側とされることが好ましい。
【0025】
(出っ張り面)
このようにして規定される所定の領域21内の圧力面40bに設けられている出っ張り面の出っ張り状態に関して図を参照しながら、詳細に説明する。
【0026】
図3は、羽根20の径方向での出っ張り面の状態を示すための図であり、
図3(a)の左図はハブ側から羽根20の径方向幅10%の位置で切断した図(
図2の点線矢印G1参照)であり、右図は羽根20の切断面だけを示した図である。
【0027】
図3(b)、(c)及び(d)も
図3(a)と同様であるが、羽根20の切断位置が、それぞれハブ側から羽根20の径方向幅で35%(
図2の点線矢印G2参照)、50%(
図2の点線矢印G3参照)及び90%(
図2の点線矢印G4参照)の位置になっている点が
図3(a)と異なる。
【0028】
図3(a)から(d)の左図において、X軸は、インペラ1の回転軸Oに直交する軸を示している。
また、
図3(a)から(d)の左図において、M軸は羽根20の前縁部20aと後縁部20bとを結ぶ軸を示しており、X軸とM軸の間の角度θ(鋭角側角度)は、ほぼハブ10に対する羽根20の取付角度になっている(なお、取付角度は24度から27度の範囲内である。)。
【0029】
図3(a)から(d)の左図の羽根20の切断面(ハッチング部分)だけを示したのが右図になっており、右図では、羽根20の断面がほぼ平行に見えるようにした状態として示している。
【0030】
なお、
図3(a)から(d)は、切断面を側面から見た図になっているため平面に見えているが、上述のように切断面自体がハブ10の周方向に円弧を描くものになっているため、実際には円弧状の切断面になっている。
【0031】
そして、
図3(a)から(d)の右図に示す点線は、羽根20の切断面の円弧長さLを基準として、切断面に沿って内側に約5%の長さT1及びT2(T1=L×0.05、T2=L×0.05)分だけ前縁部20a及び後縁部20bから羽根20の内側に入った位置を結ぶ線を示している。
【0032】
図3の右図を見比べるとわかるように、ハブ側から羽根20の径方向幅10%の位置(
図3(a)参照)では、羽根20の圧力面40bが上述した前縁部20a及び後縁部20bから約5%羽根20の内側の範囲内において、負圧面40a側から圧力面40b側に向かって膨らんでいる、つまり、出っ張り面になっていることがわかる。
【0033】
引き続き、
図3(b)→(c)→(d)と、羽根20の径方向外側に向かって、
図3(a)で出っ張り面になっているところの状態変化を見ると、
図3(b)のハブ10側から羽根20の径方向幅35%の位置では、出っ張り状態が小さくなるものの依然として出っ張り面の状態にあり、一方、
図3(c)のハブ10側から羽根20の径方向幅50%の位置では、出っ張り面がほぼ無くなり、概ねフラットな状態となっており、さらに、
図3(d)のハブ側から羽根20の径方向幅90%の位置では、逆に圧力面40bは負圧面40a側に緩やかに凹む凹み面になっている。
【0034】
このように、
図1を参照して説明した羽根20のハブ10側の所定の領域21内では、圧力面40bに出っ張り面が形成されるようになっており、より具体的には、この出っ張り面は、ハブ10側から径方向外側に向かって出っ張らないように出っ張り量が少なくなるようになっている。
別の表現をすれば、出っ張り面は、ハブ10側から径方向外側に向かって膨らまないように出っ張り量が少なくなり、フラットな状態に近づいていくようになっている。
【0035】
なお、
図3(a)及び(b)の右図を見るとわかるように、本実施形態の羽根20は、圧力面40bが出っ張り面とされている部分の負圧面40aは、負圧面40a側から圧力面40b側に向かって凹む凹み面となるように形成されている。
つまり、上述した所定の領域21は、羽根20自体で見ても、負圧面40a側から圧力面40b側に向かって出っ張る形状に形成されている。
【0036】
以上のような形状の羽根20を有する本実施形態に係るインペラ1を回転させたときの想定される空気の流れについて説明する。
図4は、
図3(a)及び(d)の右側の図を示し、インペラ1を反時計回りに回転させたときの羽根20の圧力面40bを流れる空気の流れを矢印で模式的に示したものである。
【0037】
図4(a)に示すハブ10側の圧力面40bには、
図3(a)を参照して説明したように、出っ張り面が形成されているため、軸流ファンにしたときに、空気の吹出し口側(図下側)に空気が押圧されやすくなっている。
【0038】
このため、軸流ファンの吹き出し口側において、空気が吹出し難い状況(静圧が高い状況)でも空気を多く吹き出すことができるため、静圧特性が向上すると推察される。
しかしながら、空気を押出す時のインペラ1への負荷は大きくなるため、本来であれば、消費電力の面からすると幾分不利になることが予想される。
【0039】
一方、
図4(b)に示すハブ10から離れた圧力面40bには、
図3(d)を参照して説明したように、出っ張り面が形成されておらず、どちらかと言えば、圧力面40bは、凹み面の状態になっており、一般的なインペラとほぼ同様の状態になっている。
【0040】
このため、軸流ファンにしたときに、空気の吹出し口側(図下側)に空気を押し出す能力は一般的なインペラと同等であると推察され、また、消費電力面でも一般的なインペラと同等の状態になることが予想される。
【0041】
上記のことからすれば、一般的なインペラの軸流ファンと比較して、静圧特性は向上するものの、消費電力では若干性能が低下することが予想されるが、
図5に示すように、そのような予想を裏切る結果を得ることができている。
【0042】
以下、
図5、
図6を参照しながら、さらに本発明に係る実施形態のインペラ1について説明を行う。
図6は、本実施形態の羽根20と比較例の羽根20’との断面形状を比較するための図であり、
図6(a)は、
図3(a)及び(c)の右図に示す羽根20の断面、つまり、ハブ10側から羽根20の径方向幅で10%(図上側)と50%(図下側)の位置の断面である。
【0043】
そして、
図6(b)は、比較例の羽根20’の断面を示す図であり、ハブ側から羽根20’の径方向幅で10%(図上側)と50%(図下側)の位置の断面である。
なお、
図6(b)では、前縁部を20a’、後縁部を20b’、負圧面を40a’、及び、圧力面を40b’として示している。
【0044】
図6(b)は一般的なインペラを模擬しているため、羽根20’は、ハブに近い側(ハブ側から10%や50%の位置)も、
図3(d)の右図(ハブ10側から羽根20の径方向幅で90%の位置)と同様の形状、つまり、後縁部20b’側に向かって圧力面40b’が凹み面となる形状になっている。
【0045】
そして、
図5は、このような羽根20’を有するインペラを用いた比較例の軸流ファンと、本実施形態のインペラ1を有する本実施形態の軸流ファンとの性能を比較するグラフである。
なお、
図5の横軸は風量[m
3/min]、左縦軸は静圧[Pa]、右縦軸は消費電力[W]であり、本実施形態のインペラ1及び比較例のインペラを有する軸流ファンにおける風量と静圧の関係を実線のグラフで示しており、風量と消費電力の関係を点線のグラフで示している。
【0046】
図5に示すように、消費電力に関しては、本実施形態のインペラ1を有する軸流ファンが比較例のインペラを有する軸流ファンよりも風量の全域にわたって、低減できており、特に、風量が多くなるにつれて、その低減効果が大きくなっていることがわかる。
【0047】
一方、静圧特性に関しても、ほぼ風量の全域において本実施形態のインペラ1を有する軸流ファンの方が比較例のインペラを有する軸流ファンよりもよい結果となっているが、特に、風量が少ない領域において大幅に静圧特性が向上していることがわかる。
【0048】
上述したように、空気を押し出す能力を高めるように、圧力面40bに出っ張り面を形成すると、インペラ1が回転するときの抵抗が大きくなるため、消費電力の点では不利になると考えられる。
【0049】
このことからすると、
図1を参照して説明したようなハブ10に近い側の所定の領域21内で圧力面40bを出っ張り面するようにしている本実施形態は幾分消費電力面で不利が予想されるが、その出っ張り面を内側だけに留め、羽根20の外側の領域(所定の領域21の外側の領域)については出っ張り面としないことで、静圧特性を高めつつ、消費電力も低減できることがわかった。
【0050】
その理由については、推測の域を出ないものの、インペラ1が回転し、空気を送り出す時には、吹出し方向に向かって鉛直に空気は流れるのではなく、遠心方向の成分によって、圧力面40bに沿いつつインペラ1の外側に向かうことになる。
【0051】
そして、この遠心方向の成分は、インペラ1の回転速度が速くなる、つまり、風量を多くするのに伴って多くなっていくと考えられる。
また、インペラ1にかかる負荷は、回転中心(回転軸O)から離れた羽根20の部分が空気を押す方が、回転中心(回転軸O)に近い羽根20の部分が空気を押すときよりも大きくなると考えられる。
【0052】
これらのことを考えると、
図5において、インペラ1の回転が遅い、風量が少ない領域では、遠心方向の成分が少ないため、羽根20の圧力面40bのハブ10側にも空気が多く存在し、その空気が出っ張り面によって効率よく、軸流ファンの吹き出し口側に送り出されることになるが、この部分は、ハブ10側、つまり、回転軸Oに近いためインペラ1に対する負荷の増大が少なく、効率よく空気を送り出せることと負荷の増加とのバランスで見ると、消費電力自体も低減するものになっていると推察される。
【0053】
一方、インペラ1の回転速度が速くなり、風量が多くなるにつれて、遠心方向の成分が増加し、羽根20の外側に空気による負荷がかかるようになるが、ハブ10側に出っ張り面があることで、インペラ1に対して負荷が大きい、羽根20の外側に空気が流れる前に、軸流ファンの吹き出し口から吹き出す空気の割合が増えるためインペラ1全体で見れば負荷が大幅に低減され、消費電力の低減につながっているものと推察される。
【0054】
これらのことを考慮すると、圧力面40bのうちの上述したような所定の領域21の範囲、つまり、ハブ10に近い側の範囲に出っ張り面を設けるようにし、その出っ張り面も羽根20の外側に向かって出っ張り量が少なくなるようにしておくことがインペラ1に対して負荷を増大させないようにしつつ、効率よく空気を送り出せ、結果として、消費電力が下げることができると考えられるため、好適である。
【0055】
なお、本実施形態及び比較例のどちらにおいても、風量が多い側で消費電力が低下する傾向があるのは、回転速度が上がることでインペラ1自体の回転力が加わり、回転を維持するのに必要な消費電力が下がるためであると考えられる。
【0056】
ここで出っ張り面の出っ張り量について説明しておくと、
図3(a)の右図に示す点線の範囲内で出っ張り面上の任意の2つの点を取ったときに、その点同士の高さ位置間の距離として定義することができる。
【0057】
例えば、本実施形態では、
図3(a)の右図において、出っ張り面で最も出っ張っている点(高さが低い点)は、出っ張り面の中央より少し後縁部20b側の点Qであり、出っ張り面の領域の中で最も上側に位置している点(最も高さが高い点)は、前縁部20a側の点Sになっている。
この2つの点の間の高さ方向の距離、つまり、例えば、点Sを点Qの直上に移動させたときの、点Q−S間の距離が、出っ張り面における出っ張り量となる。
【0058】
このような出っ張り量を羽根20の径方向の異なる切断面で見ていったときに最も出っ張り量が多いところ、つまり、出っ張り高さHが最も高くなるところでも、出っ張り高さHがその点を通る切断面の円弧の長さLに対する5%以内の高さに収まっていることが好適であり、さらには、3%以内に収まっていることが好適である。
【0059】
出っ張り面の出っ張り量を増やすことで、軸流ファンにおける空気の吹き出し力を高めることができるが、あまりにも出っ張り量が多くなりすぎることはインペラ1にかかる負荷の面で望ましくないためである。
したがって、出っ張り面において最も出っ張り高さがHが高くなる出っ張り高さHがその点を通る切断面の円弧の長さLに対する5%を超えていても依然として効果が得られるものの、一応の目安としては5%以内が好ましい。
【0060】
ちなみに、本実施形態では、ハブ10側から羽根20の外側に向かって羽根20の径方向幅で0%の位置、つまり、ハブ10に沿った羽根20の位置における所定の領域21に形成された出っ張り面が最も出っ張るように形成されており、その出っ張り面の出っ張り高さHは、その点を通る切断面の円弧の長さL(つまり、羽根20のハブ10に接する外周円弧の長さ)に対して約3%の高さになっている。
【0061】
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【0062】
例えば、本実施形態では、ハブ10に対して周方向にほぼ均等間隔で3つの羽根20を設けるようにしたインペラ1の場合について示してきたが、羽根20の数は3つに限定されるものではなく、4つであってもよく、必要に応じて羽根の数を決めればよい。
【0063】
また、本実施形態では、インペラ1の使用形態として軸流ファンの場合について述べてきたが、軸流ファンに限られず、必要に応じて使用形態は変えてよい。
【0064】
このように、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を行ったものも含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。