特許第6802371号(P6802371)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802371
(24)【登録日】2020年11月30日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】バルブ保護およびチューブ管理装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 27/08 20060101AFI20201207BHJP
   B01D 46/00 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   B01D27/08
   B01D46/00 F
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-520409(P2019-520409)
(86)(22)【出願日】2017年8月29日
(65)【公表番号】特表2019-531893(P2019-531893A)
(43)【公表日】2019年11月7日
(86)【国際出願番号】US2017049075
(87)【国際公開番号】WO2018075142
(87)【国際公開日】20180426
【審査請求日】2019年4月15日
(31)【優先権主張番号】62/410,580
(32)【優先日】2016年10月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504115013
【氏名又は名称】イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゲリンジャー,ジョーセフ
(72)【発明者】
【氏名】カストロ,ロバート
(72)【発明者】
【氏名】スジック,マーティン
(72)【発明者】
【氏名】ドードゥナルド,ソフィー
(72)【発明者】
【氏名】アルマジアン,ジョーセフ
【審査官】 山崎 直也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平01−189304(JP,A)
【文献】 特開2013−163014(JP,A)
【文献】 実開昭62−000531(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0121676(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0210221(US,A1)
【文献】 米国特許第05882047(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0185305(US,A1)
【文献】 英国特許出願公開第1001779(GB,A)
【文献】 欧州特許出願公開第2957803(EP,A1)
【文献】 米国特許第5121894(US,A)
【文献】 米国特許第6334242(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 24/00−37/04
C02F 1/00− 1/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ管理システムを含み、前記チューブ管理システムは、濾過ハウジングポートを受領するための開領域を画定する本体を備え、前記チューブ管理システムの前記本体が、この本体から延びる、離間した第1の突起部および第2の突起部を有し、前記離間した第1の突起部と第2の突起部とが、可撓性の配管を協同して受領および把持するように構成されている、カプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項2】
前記可撓性の配管が、外径を有し、前記離間した突起部間の空間が、前記外径より小である、請求項1に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項3】
前記離間した突起部が、前記可撓性の配管との少なくとも2つの接触ポイントを形成するように構成されている、請求項1に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項4】
前記開領域が、実質的に筒状である、請求項1に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項5】
前記本体が、断面が不連続の環状である頂部を有する、請求項1に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項6】
前記第1の突起部と第2の突起部との各々が、前記可撓性の配管を受領するように構成された作動の切欠きを有する内側表面を備えている、請求項1に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項7】
前記本体が、第1の外径を有する上方領域と、前記第1の外径より大である第2の外径を有する下方領域とを有している、請求項1に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項8】
前記本体が、前記第1の外径と第2の外径との間で移行する、前記上方領域と前記下方領域との間の中間領域を有している、請求項7に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項9】
ハウジングと、前記ハウジングから突出する少なくとも1つのポートと、前記ポートから外に延びる可撓性の配管と、ポート保護デバイスと、を備え、ポート保護デバイスは、チューブ管理システムを含み、前記チューブ管理システムは、前記少なくとも1つのポートの少なくとも一部を受領するための開領域を画定する本体を備え、前記チューブ管理システムの前記本体が、この本体から延びる、離間した第1の突起部および第2の突起部を有し、前記離間した第1の突起部と第2の突起部とが、前記可撓性の配管を協同して受領および把持するように構成されている、カプセルに包まれたフィルタ。
【請求項10】
前記可撓性の配管が、外径を有し、前記離間した突起部間の空間が、前記外径より小である、請求項9に記載のカプセルに包まれたフィルタ。
【請求項11】
前記離間した突起部が、前記可撓性の配管との少なくとも2つの接触ポイントを形成するように構成されている、請求項9に記載のカプセルに包まれたフィルタ。
【請求項12】
チューブ管理システムを含み、前記チューブ管理システムは、濾過ハウジングポートを受領するための開領域を画定する本体を備え、前記チューブ管理システムの前記本体が、この本体から延びる、離間した第1のC形状のチューブホルダおよび第2のC形状のチューブホルダを有し、前記第1のC形状のチューブホルダと第2のC形状のチューブホルダとの各々が、可撓性の配管を受領するように構成されている、カプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項13】
記本体から延び、可撓性の配管を受領するように構成されたベローズとを備えた、請求項1に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【請求項14】
記本体から延び、可撓性の配管を受領するように構成されたホーン形状の開いた端部とを備えた、請求項1に記載のカプセルに包まれたフィルタのポート保護デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年10月20日に出願された、米国仮特許出願第62/410,580号の優先権を主張する。この文献の開示は、その全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
カプセル型フィルタは、通常、ハウジングに収容されており、ハウジングから外側に延びる1つまたは複数のポートまたはベントを有している。これにより、製品の輸送の間、特に、製品自体が、製品の形状に一致する、シュリンクラップなどのパッケージング材料に包まれている場合に、問題が生じ得る。ポートまたはベントは、パッケージング材料を通して突出する場合があり、また、製品の破損および/または汚染に繋がる場合がある。
【0003】
たとえば、MILLIPAK(R)の使い捨て、または1回のみ使用するフィルタユニットが、液体および気体からの粒子および微生物の除去のために設計された、スタックされたディスクフィルタであり、当該譲受人のEMD Millipore Corporationから市販されている。しばしば、そのようなユニットは、滅菌して供給され、完全性を保証するために、製造の間、完全性テストがされる。スタックされたディスクフィルタを収容するハウジングは、たとえば、ポリカーボネートで形成される場合がある。このユニットは、ハウジングを通る流体を流すための流入ポートおよび流出ポートを有している場合がある。ベントおよび他のポートも存在する場合がある。
【0004】
ポート、ベント、またはバルブは、しばしば、人間工学的理由から、そのようなカプセル型フィルタユニットの本体から突出しており、これらは、損傷を被るか、最終点なパッケージングに損傷を生じるか、プラスチックフィルムで構成された、液体を収容するバッグなどの、カプセル型フィルタに接続される他の部材に損傷を生じる場合がある。
【0005】
そのような装置のさらなる問題は、製品に伴う配管である。配管は、ねじれの影響を受けやすい場合があり、これにより、装置の使用が妨げられる場合がある。圧熱滅菌器または放射によるものなどの滅菌の間に配管がねじれている場合、配管は滅菌の間、交差している(cross−link)場合があり、配管のねじれた部分は、配管自体に対してシールし、製品を無用にする。
【0006】
したがって、カプセルで包まれたフィルタのハウジングのそのような突出部材を保護し、チューブのねじれを最小にするか防止するため、および/または、滅菌プロセスの間、チューブが交差することを最小にするか防止するために、チューブを管理することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来技術の問題は、本明細書に開示の実施形態によって克服される。この実施形態は、カプセル型フィルタユニットに特に適したポート保護装置に関する。特定の実施形態では、保護装置は、カプセル型フィルタ本体またはハウジングから突出する、ポートなどの少なくとも一部を受領するように構成された内部領域を画定する本体を備えている。特定の実施形態では、本体は、ポートなどから保護装置を容易に取り除くことを可能にするスロットを含んでいる。特定の実施形態では、チューブ管理システムは、ポート保護装置と関連付けられ、配管を受領、保持、および/または方向付けさせるように提供されている。1つの適切なチューブ管理システムは、保護装置の本体から延び、配管を協同して間に受領および把持するように構成された、2つの離間した突起部を含んでいる。別のチューブ管理システムは、配管を受領するように構成された離間したC形状のホルダを含んでいる。さらに別のチューブ管理システムは、可撓性の配管を受領するように構成され、ユーザが配管を所望の向きに配置することが可能であるように、可撓性であるベローズを含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】特定の実施形態に係る、ベントと、このベントを保護するように配置された保護装置とを有する、カプセル型フィルタのハウジングの斜視図である。
図2】特定の実施形態に係る、ベント上に配置され、配管を管理して示されている、保護装置の断面図である。
図3】特定の実施形態に係る、保護装置の斜視図である。
図4】保護装置の第1の代替的実施形態の斜視図である。
図5】保護装置の第2の代替的実施形態の斜視図である。
図6】保護装置の第3の代替的実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に開示の構成要素、プロセス、および装置のより完全な理解は、添付図面を参照することによって得られる。図は、本開示の説明の利便性および簡略化に基づく概略的表示に過ぎず、したがって、装置もしくはその構成要素の相対的なサイズおよび寸法を示すこと、ならびに/または、例示的実施形態の範囲を規定もしくは制限することは意図していない。
【0010】
明確化のために、以下の記載では特別な用語が使用されているが、これら用語は、図面で示すために選択された実施形態の特定の構造のみに言及することを意図するものであり、本開示の範囲を規定または制限することは意図していない。図面および後の以下の説明では、同様の参照符号が、同様の機能の構成要素に言及していることを理解されたい。
【0011】
単数の形態「a」、「an」、および「the」は、文脈で別様に明確に指示されていない限り、複数の参照も含んでいる。
【0012】
明細書で使用される場合、様々な装置および部分は、他の構成要素を「comprising」するものとして記載されている場合がある。本明細書で使用される場合、「備える:comprise(s)」、「含む:include(s)」、「有する:having」、「有す:has」、「できる:can」、「収容する:包含する:contain(s)」、およびこれらの変形の用語は、さらなる構成要素の可能性を排除しない、オープンエンドの過渡的なフレーズ、用語、またはワードであるものと意図されている。
【0013】
最初に図1から図3に移ると、特定の実施形態に係る、カプセル型フィルタのポート保護装置10が示されている。図1では、装置10が、カプセル型フィルタ20のポート5上の位置に示されている。図示の実施形態では、ブリードバルブなどのバルブまたはベントとすることができるポート5が、たとえば、人間工学的理由のために、カプセル型フィルタ20の本体から突出しており、パッケージングおよび/または輸送の間に損傷し得、かつ/または、パッケージングに損傷を生じ得、製品を無用にする、表面を提供している。たとえば、ポート5は、シャープな自由端部を有する場合があり、パッケージングを通して突出する場合がある。いくつかの実施形態では、ポートは概して筒状であるが、本明細書に開示の実施形態のポート保護装置は、他の形状を有する突起を保護するために使用することができる。
【0014】
特定の実施形態では、装置10は、本体12を含んでいる。図示の実施形態では、本体12は、たとえば、カプセル型フィルタ20のポート5の少なくとも一部を受領するように構成された内部の容量を画定する外壁を含んでいる。特定の実施形態では、外壁は連続しておらず、外壁に軸方向に形成されたスロット3(図3)が存在する。このスロット3は、本体12に、ポート5への容易な取付けおよび取外しのためのいくらかの柔軟性を提供する。カプセル型フィルタ20上にスロットが存在する場合には、スロット3は、ポート5から突出したベントフック6または他の細部を受領するような寸法および位置である場合がある。本体12の内部容量は、ポート5の少なくとも一部を受領するのに十分であるものとされ、このため、ポート5のもっとも大である外径よりも大である内径を有するものとされる。いくつかの実施形態では、本体12の内部容量は、実質的にポート5の長さ全体を受領するような寸法である。他の実施形態では、本体12の内部容量は、ポート5の頂部のみをカバーするか囲むような寸法である(図1)。
【0015】
いくつかの実施形態では、本体12は、概して筒状である上方領域13であって、内径が一定であるかほぼ一定である上方領域13を含んでいる。いくつかの実施形態では、本体12は、やはり概して筒状である下方領域14を含んでおり、下方領域14は、一定であるかほぼ一定である上方領域13の径よりも大である、一定であるかほぼ一定である内径を有する。上方領域13と下方領域14との間に、上方領域13から下方領域14に向かって内径が徐々に増大する移行領域15も存在し得る。
【0016】
特定の実施形態では、装置10は、チューブ管理システムを含む場合がある。たとえば、いくつかの実施形態では、一対の離間した突起部21、22が、本体12から延び、配置され、また、装置10が保護しているポートから延びるチューブを管理するように構成されている。離間した突起部21、22は、配管、通常は可撓性の円筒状のプラスチックの配管を管理するように機能する。圧熱滅菌器などで、製品に滅菌を施す際に配管がねじれた場合、配管は、滅菌の間に交差する場合があり、配管および装置を無用にする。離間した突起部21、22は、それらの間に配管30などを保持するか把持するように構成されており、配管30との接触ポイントを形成して、配管30の接触ポイントを定位置に保持し、配管30のねじれを最小にするか防止する。配管のねじれの防止により、配管の完全性が損なわれることを避け、かつ/または、滅菌の手順の間のあらゆる有害な交差を低減するか除去する。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの接触ポイントが存在する。いくつかの実施形態では、配管30は、突起部21、22の把持の間、たとえば、図2に見られるループ30’のサイズを増大させるか低減させるために、さらなる位置決めを可能にするようにスライド可能である場合がある。さらに、突起部21、22は、配管30の配置または方向を管理することを補助し、それにより、配管30が、ユーザの障害にならないように、濾過プロセスを妨げないようになっている。
【0017】
特定の実施形態では、各突起部21、22は、本体12から径方向外側に延び、各突起部の一部が、本体12の開いた底端部19から軸方向に延びる。各突起部21、22は、それぞれに自由端部21a、22aで終端する場合がある。いくつかの実施形態では、各突起部21、22は、配管30を受領するように構成された、弧状の切欠き31、32(図3には切欠き32のみを見ることができる)を有する内側表面を含んでいる。各弧状の切欠き31、32は、好ましくは、自由端部21a、22aの近位に位置しており、切欠き31、32は互いに対向し、可撓性の円筒状のチューブなどのチューブ30の外側表面を受領および保持するように協同する。いくつかの実施形態では、切欠き31、32間の空間は、チューブ30の外径よりわずかに小さく、それにより、突起部21、22がゆとりのある位置にある場合、突起部21、22が協同して、チューブ30を保持し、したがって、その把持した状態にある際に、チューブ30をスライドさせるか、その把持からチューブ30を完全に開放するためには外力(たとえば、径方向に印加される力)が必要である。
【0018】
図4は、保護装置10’の代替的実施形態を示している。装置10’は、本体12’を含んでいる。図示の実施形態では、本体12’は、カプセル型フィルタ20(図1)のポート5を受領するように構成された内部容量を画定する外壁を含んでいる。いくつかの実施形態では、本体12’は、概して筒状である上方領域13’であって、内径が一定であるかほぼ一定である上方領域13’を含んでいる。いくつかの実施形態では、本体12’は、やはり概して筒状である下方領域14’を含んでおり、下方領域14’は、一定であるかほぼ一定である上方領域13’の径よりも大である、一定であるかほぼ一定である内径を有する。上方領域13’と下方領域14’との間に、上方領域13’から下方領域14’に向かって内径が徐々に増大する移行領域15’も存在し得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、本体12’から軸方向に延びるのは、ステム33上に支持された、1つまたは複数の、概してC形状のチューブホルダ35、36である。2つ以上の概してC形状のチューブホルダがステム33上に存在する場合、互いから離間していることが好ましい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のC形状のチューブホルダ35、36の各々は、C形状のチューブホルダ35、36によって画定された内部領域にチューブを挿入することを可能にするためのギャップ35a、36aを有している。好ましくは、各ギャップ35a、36aは、チューブ30を内部領域に挿入し、取り除くために、手動の力を必要とするような寸法である。結果として、チューブ30が内部領域に挿入されると、ユーザがチューブ30を取り除くまで、その中に保持される。いくつかの実施形態では、ステム33は、柔軟性を有するように、十分に薄く形成されており、チューブ30を所望のように向けるために、ステム33を曲げることを可能にしている。
【0020】
特定の実施形態では、保護装置10’は、本体12’から径方向外側に延びるノーズ40を含む場合がある。いくつかの実施形態では、カプセル型フィルタ20上に存在するベントフック6(図2)などを受領するように構成された内部キャビティを画定する湾曲した外壁41であって、ベントが早期に作動することを防止することを助けるように機能する、湾曲した外壁41によって、ノーズ40は形成されている。
【0021】
図5は、保護装置10’’のさらに別の実施形態を示している。この実施形態では、本体12’’は、図4の実施形態の本体と類似であるが、1つまたは複数のC形状のチューブホルダ35、36の代わりに、軸方向に延びるベローズ50が存在している。ベローズ50は、開いた端部52と、複数の折れ目または波形部51aから51nとを有している。複数の折れ目または波形部51aから51nは、ベローズ50に柔軟性を与え、ベローズ50が本体12’’に対して曲がるか屈曲することを可能にする。ベローズ50は、チューブ30を収容することができる内部領域を画定している。チューブ30は、開いた端部52を出て延び、ベローズ50を適宜に曲げることにより、望ましいように配置されることができる。
【0022】
特定の実施形態では、保護装置10’’は、本体12’’から径方向外側に延びるノーズ40’を含む場合がある。カプセル型フィルタのハウジング上に存在するベントフック6(図2)または、ポート5から突出する他の細部を受領するように構成された内部キャビティを画定する外壁41’であって、ベントが早期に作動することを防止することを助けるように機能する、外壁41’によって、ノーズ40’は形成されている。
【0023】
図6はまた、図5の実施形態にいくらか類似であるが、ベローズの代わりに、頂部が、フレア状の開口130を有するホーン形状である、保護装置100のさらなる実施形態を示している。装置100は、概して筒状である上方領域113であって、内径が一定であるかほぼ一定である上方領域113を含む本体112を含んでいる。いくつかの実施形態では、本体112は、やはり概して筒状である下方領域114を含んでおり、下方領域114は、一定であるかほぼ一定である上方領域113の径よりも大である、一定であるかほぼ一定である内径を有する。上方領域113と下方領域114との間に、上方領域113から下方領域114に向かって内径が徐々に増大する移行領域115も存在し得る。
【0024】
上方領域113は、フレア状の開口130で終端している。このフレア状の開口130は、径が増大し、自由端部131で最大の直径に達する領域を含んでいる。フレア状の開口130は、組み立てられた状況の際に、フレア状の開口を通って延びるチューブ30のねじれを防止するのに十分に大である半径を提供するように構成されている。
【0025】
特定の実施形態では、保護装置100は、本体122から径方向外側に延びるノーズ40’’を含む場合がある。カプセル型フィルタのハウジング上に存在するベントフック6(図2)または、ポート5から突出する他の細部を受領するように構成された内部キャビティを画定する外壁41’’であって、ベントが早期に作動することを防止することを助けるように機能する、外壁41’’によって、ノーズ40’’は形成されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6