(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6802431
(24)【登録日】2020年12月1日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】電子スタンピング部品の自動製造装置
(51)【国際特許分類】
B30B 1/06 20060101AFI20201207BHJP
【FI】
B30B1/06
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-225062(P2019-225062)
(22)【出願日】2019年12月13日
【審査請求日】2020年7月11日
(31)【優先権主張番号】201911115490.9
(32)【優先日】2019年11月14日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520115864
【氏名又は名称】威海市酷尚箱包有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】朱寛
【審査官】
藤田 和英
(56)【参考文献】
【文献】
特開平05−055795(JP,A)
【文献】
実開平03−030637(JP,U)
【文献】
米国特許第06178627(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B30B 1/06
B30B 1/26
H05K 3/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタンピング箱を含み、前記スタンピング箱の中にはスタンピング作動空間が設置され、前記スタンピング作動空間の左右両側壁の中には回転可能なプーリ軸が設置され、前記プーリ軸にはベルトプーリが前後左右対称的に設置され、前記ベルトプーリにはベルトが連結され、前記ベルトにはチップ基板が置かれることができ、
前記スタンピング箱の左壁の中には回転可能な回転盤軸が設置され、前記回転盤軸には回転盤が固定的に設置され、前記回転盤の中には左右対称位置に配列された六つの摩擦ブロックが設置され、前記摩擦ブロックの間にはスタンピング部品が挟まれることができ、前記摩擦ブロックにおいて前記スタンピング部品から離れた一端には減衰ばねが弾性を持つように連結され、前記減衰ばねにおいて前記スタンピング部品から離れた一端が前記回転盤と固定的に連結され、前記スタンピング箱の上壁の中にはカム空間が設置され、前記カム空間の中にはスタンピング機構が設置され、前記スタンピング機構の中にはスタンピングロッドが設置され、前記スタンピングロッドの下端にはスタンピングブロックが設置され、前記スタンピング機構は前記スタンピングロッドを駆動して上下方向にスライドさせることにより、前記スタンピングブロックが前記スタンピング部品を前記チップ基板にプレスすることができ、
前記スタンピング箱の右壁の中にはスタンピング動力空間が設置され、前記スタンピング動力空間の中にはスタンピング動力機構が設置され、前記スタンピング動力機構は前記ベルト、前記回転盤、及び前記スタンピング機構に動力を供給でき、前記スタンピング動力空間の下壁の中には歯車空間が設置され、前記歯車空間の中には歯車セット機構が設置され、前記スタンピング動力機構の中には回転可能な動力軸が設置され、前記動力軸の下端が前記歯車空間の中に延在し、前記歯車セット機構の中には回転可能な第一傘歯車が設置され、前記第一傘歯車の上端が前記動力軸と固定的に連結され、前記スタンピング動力機構は前記動力軸及び前記第一傘歯車を介して動力を前記歯車セット機構に伝達し、
前記スタンピング動力機構の中には回転可能な縦向き伝動軸が設置され、前記縦向き伝動軸の上端には第一伝動歯車が固定的に設置され、前記第一伝動歯車の左端には第二伝動歯車が噛み合うように連結され、前記第二伝動歯車の左端には横向き伝動軸が固定的に設置され、前記スタンピング機構の中には回転可能な第一連結歯車が設置され、前記横向き伝動軸の左端が前記第一連結歯車と固定的に連結され、動力を前記スタンピング機構に伝達できることを特徴とする電子スタンピング部品の自動製造装置。
【請求項2】
前記プーリ軸の右端には第一平歯車が固定的に設置され、前記第一平歯車の下端には第二平歯車が噛み合うように連結され、前記第二平歯車の軸心には連結軸が固定的に設置され、前記連結軸の左端には第一タイミング歯車が固定的に設置され、前記第一タイミング歯車の上端には第二タイミング歯車が噛み合うように連結され、前記第二タイミング歯車の上端が前記回転盤軸と固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の電子スタンピング部品の自動製造装置。
【請求項3】
前記スタンピング動力機構は前記スタンピング動力空間の下壁の中に固定的に設置された主モーターを含み、前記主モーターには前記動力軸が伝動可能に連結され、前記動力軸の上端にはスプライン軸がカバーするように設置され、前記スプライン軸が前記動力軸とスプラインにより連結され、前記スプライン軸の上端が前記縦向き伝動軸と噛み合うように連結されることができ、前記スプライン軸の左右両端には磁性スライダが対称的に設置され、前記磁性スライダの下端にはばねが弾性を持つように連結され、前記ばねの下端には電磁石が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子スタンピング部品の自動製造装置。
【請求項4】
前記スタンピング機構は前記カム空間の中に回転可能に設置されたカム軸を含み、前記カム軸には第二連結歯車が固定的に設置され、前記第二連結歯車の右端が前記第一連結歯車と噛み合い、前記カム軸にはスタンピングカムが固定的に設置され、前記スタンピングカムが前記第二連結歯車の後端に位置することを特徴とする請求項3に記載の電子スタンピング部品の自動製造装置。
【請求項5】
前記スタンピング作動空間の頂壁には二つの緩衝筒が左右対称位置に固定的に設置され、前記緩衝筒の中には油貯蔵空間が設置され、前記油貯蔵空間の中には上下方向にスライド可能なピストンロッドが設置され、前記油貯蔵空間の左端には分岐油管が連通するように設置され、前記緩衝筒の下端には緩衝ばねが弾性を持つように連結され、前記ピストンロッドの下端が連結ロッドと固定的に連結され、前記緩衝ばねの下端が前記連結ロッドと弾性を持つように連結され、前記連結ロッドにおいて前記スタンピングブロックに近接した一端が前記スタンピングロッドと固定的に連結されていることを特徴とする請求項4に記載の電子スタンピング部品の自動製造装置。
【請求項6】
前記歯車セット機構は前記歯車空間の中に回転可能に設置された第一定位軸を含み、前記第一定位軸には第二傘歯車が固定的に設置され、前記第二傘歯車の上端が前記第一傘歯車と噛み合うように連結され、前記第一定位軸には扇状歯車が固定的に設置され、前記扇状歯車が前記第二傘歯車の後端に位置し、前記扇状歯車の下端には間欠歯車が噛み合うように連結され、前記間欠歯車の軸心には第二定位軸が固定的に設置され、前記第二定位軸には第三傘歯車が固定的に設置され、前記第三傘歯車が前記間欠歯車の後端に位置し、前記第三傘歯車の左端には第四傘歯車が噛み合うように連結され、前記第四傘歯車の左端が前記プーリ軸と固定的に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の電子スタンピング部品の自動製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は電子部品の製造分野に関し、具体的には電子スタンピング部品の自動製造装置である。
【背景技術】
【0002】
電子スタンピングは、電子部品の製造におけるコンポーネントの一つである。加工技術に従って分類され、分離プロセスと成形プロセスの二つの主要なカテゴリに分類できる。分離プロセスはブランキングとも呼ばれ、その目的は、分離されたセクションの品質要件を確保しながら、特定の輪郭線に沿ってシートからスタンプされた部品を分離することである。成形プロセスの目的は、ブランクを破壊することなくシートを塑性変形させ、所望の形状とサイズのワークピースを製造することである。現在の電子スタンピング部品加工装置は、加工効率が低く、操作が煩雑であるなどの問題があるため、スタンピングプロセスを簡素化し、電子スタンピングの生産効率を向上させ、効率的にスタンピングできる装置を開発する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第108790236号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:現在の電子スタンピング部品加工装置は、加工効率が低く、操作が煩雑であるなどの問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、本願発明は電子スタンピング部品の自動製造装置を設計する。本願発明の電子スタンピング部品の自動製造装置は、スタンピング箱を含み、前記スタンピング箱の中にはスタンピング作動空間が設置され、前記スタンピング作動空間の左右両側壁の中には回転可能なプーリ軸が設置され、前記プーリ軸にはベルトプーリが前後左右対称的に設置され、前記ベルトプーリにはベルトが連結され、前記ベルトにはチップ基板が置かれることができ、前記スタンピング箱の左壁の中には回転可能な回転盤軸が設置され、前記回転盤軸には回転盤が固定的に設置され、前記回転盤の中には左右対称位置に配列された六つの摩擦ブロックが設置され、前記摩擦ブロックの間にはスタンピング部品が挟まれることができ、前記摩擦ブロックにおいて前記スタンピング部品から離れた一端には減衰ばねが弾性を持つように連結され、前記減衰ばねにおいて前記スタンピング部品から離れた一端が前記回転盤と固定的に連結され、前記スタンピング箱の上壁の中にはカム空間が設置され、前記カム空間の中にはスタンピング機構が設置され、前記スタンピング機構の中にはスタンピングロッドが設置され、前記スタンピングロッドの下端にはスタンピングブロックが設置され、前記スタンピング機構は前記スタンピングロッドを駆動して上下方向にスライドさせることにより、前記スタンピングブロックが前記スタンピング部品を前記チップ基板にプレスすることができ、前記スタンピング箱の右壁の中にはスタンピング動力空間が設置され、前記スタンピング動力空間の中にはスタンピング動力機構が設置され、前記スタンピング動力機構は
前記ベルト、前記回転盤、及び前記スタンピング機構に動力を供給でき、前記スタンピング動力空間の下壁の中には歯車空間が設置され、前記歯車空間の中には歯車セット機構が設置され、前記スタンピング動力機構の中には回転可能な動力軸が設置され、前記動力軸の下端が前記歯車空間の中に延在し、前記歯車セット機構の中には回転可能な第一傘歯車が設置され、前記第一傘歯車の上端が前記動力軸と固定的に連結され、前記スタンピング動力機構は前記動力軸及び前記第一傘歯車を介して動力を前記歯車セット機構に伝達し、前記スタンピング動力機構の中には回転可能な縦向き伝動軸が設置され、前記縦向き伝動軸の上端には第一伝動歯車が固定的に設置され、前記第一伝動歯車の左端には第二伝動歯車が噛み合うように連結され、前記第二伝動歯車の左端には横向き伝動軸が固定的に設置され、前記スタンピング機構の中には回転可能な第一連結歯車が設置され、前記横向き伝動軸の左端が前記第一連結歯車と固定的に連結され、動力を前記スタンピング機構に伝達できる。
【0006】
有益なように、前記プーリ軸の右端には第一平歯車が固定的に設置され、前記第一平歯車の下端には第二平歯車が噛み合うように連結され、前記第二平歯車の軸心には連結軸が固定的に設置され、前記連結軸の左端には第一タイミング歯車が固定的に設置され、前記第一タイミング歯車の上端には第二タイミング歯車が噛み合うように連結され、前記第二タイミング歯車の上端が前記回転盤軸と固定的に連結されている。
【0007】
前記スタンピング動力機構は前記スタンピング動力空間の下壁の中に固定的に設置された主モーターを含み、前記主モーターには前記動力軸が伝動可能に連結され、前記動力軸の上端にはスプライン軸がカバーするように設置され、前記スプライン軸が前記動力軸とスプラインにより連結され、前記スプライン軸の上端が前記縦向き伝動軸と噛み合うように連結されることができ、前記スプライン軸の左右両端には磁性スライダが対称的に設置され、前記磁性スライダの下端にはばねが弾性を持つように連結され、前記ばねの下端には電磁石が固定的に設置されている。
【0008】
前記スタンピング機構は前記カム空間の中に回転可能に設置されたカム軸を含み、前記カム軸には第二連結歯車が固定的に設置され、前記第二連結歯車の右端が前記第一連結歯車と噛み合い、前記カム軸にはスタンピングカムが固定的に設置され、前記スタンピングカムが前記第二連結歯車の後端に位置する。
【0009】
有益なように、前記スタンピング作動空間の頂壁には二つの緩衝筒が左右対称位置に固定的に設置され、前記緩衝筒の中には油貯蔵空間が設置され、前記油貯蔵空間の中には上下方向にスライド可能なピストンロッドが設置され、前記油貯蔵空間の左端には分岐油管が連通するように設置され、前記緩衝筒の下端には緩衝ばねが弾性を持つように連結され、前記ピストンロッドの
下端が連結ロッドと固定的に連結され、前記緩衝ばねの下端が前記連結ロッドと弾性を持つように連結され、前記連結ロッドにおいて前記スタンピングブロックに近接した一端が前記スタンピングロッドと固定的に連結されている。
【0010】
前記歯車セット機構は前記歯車空間の中に回転可能に設置された第一定位軸を含み、前記第一定位軸には第二傘歯車が固定的に設置され、前記第二傘歯車の上端が前記第一傘歯車と噛み合うように連結され、前記第一定位軸には扇状歯車が固定的に設置され、前記扇状歯車が前記第二傘歯車の後端に位置し、前記扇状歯車の下端には間欠歯車が噛み合うように連結され、前記間欠歯車の軸心には第二定位軸が固定的に設置され、前記第二定位軸には第三傘歯車が固定的に設置され、前記第三傘歯車が前記間欠歯車の後端に位置し、前記第三傘歯車の左端には第四傘歯車が噛み合うように連結され、前記第四傘歯車の左端が前記プーリ軸と固定的に連結されている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の有益な効果は:本願発明は構成が簡単で、メンテナンスと使用が便利であり、本願発明内部に設置されたスタンピング機構は、自動的に電子部品を快速に基板にプレスでき、加工プロセスと操作手順を簡素化し、電子スタンピングの生産効率を大いに向上させ、また、全体の加工作業は簡単で操作しやすく、作業員の体を傷つけることはしない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に
図1〜5をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0013】
【
図1】
図1は本願発明の電子スタンピング部品の自動製造装置の全体構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願発明は電子スタンピング部品の自動製造装置に関し、主に電子部品の製造分野に使用され、以下、本願発明図面を参照してさらなる説明をする。
【0015】
本願発明の電子スタンピング部品の自動製造装置は、スタンピング箱11を含み、前記スタンピング箱11の中にはスタンピング作動空間100が設置され、前記スタンピング作動空間100の左右両側壁の中には回転可能なプーリ軸31が設置され、前記プーリ軸31にはベルトプーリ32が前後左右対称的に設置され、前記ベルトプーリ32にはベルト33が連結され、前記ベルト33にはチップ基板34が置かれることができ、前記スタンピング箱11の左壁の中には回転可能な回転盤軸26が設置され、前記回転盤軸26には回転盤25が固定的に設置され、前記回転盤25の中には左右対称位置に配列された六つの摩擦ブロック44が設置され、前記摩擦ブロック44の間にはスタンピング部品47が挟まれることができ、前記摩擦ブロック44において前記スタンピング部品47から離れた一端には減衰ばね45が弾性を持つように連結され、前記減衰ばね45において前記スタンピング部品47から離れた一端が前記回転盤25と固定的に連結され、前記スタンピング箱11の上壁の中にはカム空間13が設置され、前記カム空間13の中にはスタンピング機構101が設置され、前記スタンピング機構101の中にはスタンピングロッド22が設置され、前記スタンピングロッド22の下端にはスタンピングブロック24が設置され、前記スタンピング機構101は前記スタンピングロッド22を駆動して上下方向にスライドさせることにより、前記スタンピングブロック24が前記スタンピング部品47を前記チップ基板34にプレスすることができ、前記スタンピング箱11の右壁の中にはスタンピング動力空間200が設置され、前記スタンピング動力空間200の中にはスタンピング動力機構201が設置され、前記スタンピング動力機構201は
前記ベルト33、前記回転盤25、及び前記スタンピング機構101に動力を供給でき、前記スタンピング動力空間200の下壁の中には歯車空間300が設置され、前記歯車空間300の中には歯車セット機構301が設置され、前記スタンピング動力機構201の中には回転可能な動力軸49が設置され、前記動力軸49の下端が前記歯車空間300の中に延在し、前記歯車セット機構301の中には回転可能な第一傘歯車55が設置され、前記第一傘歯車55の上端が前記動力軸49と固定的に連結され、前記スタンピング動力機構201は前記動力軸49及び前記第一傘歯車55を介して動力を前記歯車セット機構301に伝達し、前記スタンピング動力機構201の中には回転可能な縦向き伝動軸21が設置され、前記縦向き伝動軸21の上端には第一伝動歯車19が固定的に設置され、前記第一伝動歯車19の左端には第二伝動歯車18が噛み合うように連結され、前記第二伝動歯車18の左端には横向き伝動軸17が固定的に設置され、前記スタンピング機構101の中には回転可能な第一連結歯車16が設置され、前記横向き伝動軸17の左端が前記第一連結歯車16と固定的に連結され、動力を前記スタンピング機構101に伝達できる。
【0016】
有益なように、前記プーリ軸31の右端には第一平歯車36が固定的に設置され、前記第一平歯車36の下端には第二平歯車35が噛み合うように連結され、前記第二平歯車35の軸心には連結軸29が固定的に設置され、前記連結軸29の左端には第一タイミング歯車28が固定的に設置され、前記第一タイミング歯車28の上端には第二タイミング歯車27が噛み合うように連結され、前記第二タイミング歯車27の上端が前記回転盤軸26と固定的に連結されている。
【0017】
前記スタンピング動力機構201は前記スタンピング動力空間200の下壁の中に固定的に設置された主モーター48を含み、前記主モーター48には前記動力軸49が伝動可能に連結され、前記動力軸49の上端にはスプライン軸54がカバーするように設置され、前記スプライン軸54が前記動力軸49とスプラインにより連結され、前記スプライン軸54の上端が前記縦向き伝動軸21と噛み合うように連結されることができ、前記スプライン軸54の左右両端には磁性スライダ53が対称的に設置され、前記磁性スライダ53の下端にはばね52が弾性を持つように連結され、前記ばね52の下端には電磁石51が固定的に設置されている。
【0018】
前記スタンピング機構101は前記カム空間13の中に回転可能に設置されたカム軸15を含み、前記カム軸15には第二連結歯車14が固定的に設置され、前記第二連結歯車14の右端が前記第一連結歯車16と噛み合い、前記カム軸15にはスタンピングカム12が固定的に設置され、前記スタンピングカム12が前記第二連結歯車14の後端に位置する。
【0019】
有益なように、前記スタンピング作動空間100の頂壁には二つの緩衝筒37が左右対称位置に固定的に設置され、前記緩衝筒37の中には油貯蔵空間39が設置され、前記油貯蔵空間39の中には上下方向にスライド可能なピストンロッド42が設置され、前記油貯蔵空間39の左端には分岐油管38が連通するように設置され、前記緩衝筒37の下端には緩衝ばね43が弾性を持つように連結され、前記ピストンロッド42の
下端が連結ロッド23と固定的に連結され、前記緩衝ばね43の下端が前記連結ロッド23と弾性を持つように連結され、前記連結ロッド23において前記スタンピングブロック24に近接した一端が前記スタンピングロッド22と固定的に連結されている。
【0020】
前記歯車セット機構301は前記歯車空間300の中に回転可能に設置された第一定位軸57を含み、前記第一定位軸57には第二傘歯車56が固定的に設置され、前記第二傘歯車56の上端が前記第一傘歯車55と噛み合うように連結され、前記第一定位軸57には扇状歯車58が固定的に設置され、前記扇状歯車58が前記第二傘歯車56の後端に位置し、前記扇状歯車58の下端には間欠歯車61が噛み合うように連結され、前記間欠歯車61の軸心には第二定位軸62が固定的に設置され、前記第二定位軸62には第三傘歯車59が固定的に設置され、前記第三傘歯車59が前記間欠歯車61の後端に位置し、前記第三傘歯車59の左端には第四傘歯車63が噛み合うように連結され、前記第四傘歯車63の左端が前記プーリ軸31と固定的に連結されている。
【0021】
以下、
図1〜6を参照して本願発明の電子スタンピング部品の自動製造装置の使用手順について詳しく説明する:初期状態の時、電磁石51が通電しなく、スプライン軸54と縦向き伝動軸21とが分離し、主モーター48が作動しなく、スタンピングブロック24が回転盤25の上端に位置する。
【0022】
本願発明は作動する時、まず、スタンピング部品47を回転盤25の中に置き、摩擦ブロック44にスタンピング部品47をきつく挟ませ、その後、主モーター48を作動させ、主モーター48が動力軸49を駆動して回転させ、動力軸49が第一傘歯車55及び第二傘歯車56により第一定位軸57を駆動して回転させ、第一定位軸57が扇状歯車58及び間欠歯車61により第二定位軸62を駆動して回転させ、第二定位軸62が第三傘歯車59及び第四傘歯車63によりプーリ軸31を駆動して回転させ、プーリ軸31がベルトプーリ32によりベルト33を駆動して回転させ、ベルト33がチップ基板34を指定位置に輸送でき、それと同時にプーリ軸31が第一平歯車36及び第二平歯車35により連結軸29を駆動して回転させ、連結軸29が第一タイミング歯車28及び第二タイミング歯車27により回転盤軸26を駆動して回転させ、回転盤軸26が回転盤25を駆動して回転させることで、スタンピング部品47が指定位置に回転し、その後、間欠歯車61と扇状歯車58とが分離し、ベルト33と回転盤25が回転を止め、同時に動力軸49がスプライン軸54を駆動して回転させ、この時、電磁石51を通電させ、電磁石51が磁力を生み出して磁性スライダ53を反発して上方にスライドさせ、磁性スライダ53がスプライン軸54を駆動して上方にスライドさせ、スプライン軸54が縦向き伝動軸21と噛み合うように連結されるようになり、動力軸49がスプライン軸54により縦向き伝動軸21を駆動して回転させ、縦向き伝動軸21が第一伝動歯車19及び第二伝動歯車18により横向き伝動軸17を駆動して回転させ、横向き伝動軸17が第一連結歯車16及び第二連結歯車14によりカム軸15を駆動して回転させ、カム軸15がスタンピングカム12を駆動して回転させ、スタンピングカム12がスタンピングロッド22を押し動かして下方にスライドさせ、スタンピングロッド22がスタンピングブロック24を駆動して下方にスライドさせ、スタンピングブロック24がスタンピング部品47を下方に押し動かしてチップ基板34にプレスし、全体の加工作業は終わる。
【0023】
本願発明の有益な効果は:本願発明は構成が簡単で、メンテナンスと使用が便利であり、本願発明内部に設置されたスタンピング機構は、自動的に電子部品を快速に基板にプレスでき、加工プロセスと操作手順を簡素化し、電子スタンピングの生産効率を大いに向上させ、また、全体の加工作業は簡単で操作しやすく、作業員の体を傷つけることはしない。
【0024】
上記は、ただ発明の具体的な実施方式であり、発明の保護範囲はこれに限定されたものではなく、創造的な労働を通さなく想到できる全ての変化又は入れ替わりは、本発明の保護範囲の中に含む。したがって、発明の保護範囲は特許請求に限定された保護範囲を基準とするべきである。
【要約】
【課題】本願発明は電子スタンピング部品の自動製造装置を開示した。
【解決手段】
スタンピング箱を含み、前記スタンピング箱の中にはスタンピング作動空間が設置され、前記スタンピング作動空間の左右両側壁の中には回転可能なプーリ軸が設置され、前記プーリ軸にはベルトプーリが前後左右対称的に設置され、前記ベルトプーリにはベルトが連結され、前記ベルトにはチップ基板が置かれることができ、本願発明は構成が簡単で、メンテナンスと使用が便利であり、本願発明内部に設置されたスタンピング機構は、自動的に電子部品を快速に基板にプレスでき、加工プロセスと操作手順を簡素化し、電子スタンピングの生産効率を大いに向上させ、また、全体の加工作業は簡単で操作しやすく、作業員の体を傷つけることはしない。
【選択図】
図1