特許第6802497号(P6802497)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802497
(24)【登録日】2020年12月1日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】入力回路
(51)【国際特許分類】
   H03K 19/0185 20060101AFI20201207BHJP
   H03K 19/01 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   H03K19/0185 230
   H03K19/01
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-514143(P2018-514143)
(86)(22)【出願日】2017年2月20日
(86)【国際出願番号】JP2017006201
(87)【国際公開番号】WO2017187731
(87)【国際公開日】20171102
【審査請求日】2020年1月21日
(31)【優先権主張番号】特願2016-87034(P2016-87034)
(32)【優先日】2016年4月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】514315159
【氏名又は名称】株式会社ソシオネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯田 真久
【審査官】 小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−243330(JP,A)
【文献】 特開平09−121150(JP,A)
【文献】 特開2001−251176(JP,A)
【文献】 特開2003−188710(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03K 19/0175−19/0185
H03K 19/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源電圧を供給するための電源端子と、
前記電源電圧より大きい振幅を持つ信号が入力される入力端子と、
入力と、出力とを有し、前記電源端子から供給される前記電源電圧で駆動される第1のインバータと、
ゲートを有し、かつ一端が前記入力端子に、他端が前記第1のインバータの入力にそれぞれ接続された第1のNMOSトランジスタと、
前記電源端子に接続されたソースと、前記第1のNMOSトランジスタのゲートに接続されたドレインと、前記第1のインバータの入力に接続されたゲートとを有する第1のPMOSトランジスタと、
前記電源端子に接続されたソースと、前記第1のNMOSトランジスタのゲートに接続されたドレインと、前記第1のインバータの出力に接続されたゲートとを有する第2のPMOSトランジスタとを備え、
前記第2のPMOSトランジスタの駆動能力は、前記第1のPMOSトランジスタの駆動能力よりも高いことを特徴とする入力回路。
【請求項2】
請求項1記載の入力回路において、
前記電源端子に接続されたソースと、前記第1のインバータの入力に接続されたドレインと、前記第1のインバータの出力に接続されたゲートとを有する第3のPMOSトランジスタを更に備えたことを特徴とする入力回路。
【請求項3】
請求項1記載の入力回路において、
前記第2のPMOSトランジスタのゲート幅は、前記第1のPMOSトランジスタのゲート幅よりも大きいことを特徴とする入力回路。
【請求項4】
請求項1記載の入力回路において、
前記第1のPMOSトランジスタは、各々前記第2のPMOSトランジスタのゲート幅と実質的に同等のゲート幅を有し、かつ各々のゲートが前記第1のインバータの入力に接続された複数のPMOSトランジスタの直列接続からなることを特徴とする入力回路。
【請求項5】
請求項1記載の入力回路において、
前記第1のインバータの出力に接続された入力を有し、かつ前記第1のインバータに供給される前記電源電圧よりも低い内部電源電圧で駆動される第2のインバータを更に備えたことを特徴とする入力回路。
【請求項6】
請求項1記載の入力回路において、
前記第1のNMOSトランジスタのゲートに接続されたソースと、前記電源端子にともに接続されたドレイン及びゲートとを有する第4のPMOSトランジスタを更に備えたことを特徴とする入力回路。
【請求項7】
請求項1記載の入力回路において、
前記電源端子に接続されたソースと、前記第1のNMOSトランジスタのゲートにともに接続されたドレイン及びゲートとを有する第2のNMOSトランジスタを更に備えたことを特徴とする入力回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体集積回路に好適に用いられる入力回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、MOS(metal-oxide-semiconductor)トランジスタからなる半導体集積回路にて、電源電圧より大きい振幅を持つ信号を入力できる入力回路が知られている。例えば、入力信号を受ける入力端子と、電源電圧を供給するための電源端子と、インバータと、一端が入力端子に、他端がインバータの入力にそれぞれ接続された信号転送トランジスタとしてのNMOS(NチャネルMOS)トランジスタと、一端が電源端子に、他端がインバータの入力に、ゲートがインバータの出力にそれぞれ接続されたフィードバックトランジスタとしてのPMOS(PチャネルMOS)トランジスタとを備えた入力回路にて、電源電圧の低下トレンドに対応しつつ入力信号の伝搬遅延を抑制できるように、電源端子と信号転送トランジスタのゲートとの間に、ダイオード接続されたNMOSトランジスタと、高抵抗素子と、ダイオード接続されたPMOSトランジスタとを並列接続してなるホールド・クランプ回路を接続したものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−243330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、信号転送トランジスタのゲートの電圧が、常に高抵抗素子により電源電圧に弱くホールドされる。また、入力信号の立ち上がり時に、ダイオード接続されたNMOSトランジスタの電圧クランプ動作により、ある時点で信号転送トランジスタのゲートの電圧上昇が止められる。入力信号の立ち下がり時には、ダイオード接続されたPMOSトランジスタの電圧クランプ動作により、ある時点で信号転送トランジスタのゲートの電圧下降が止められる。ところが、入力信号の立ち下がり時に、信号転送トランジスタのゲートの電圧が不可避的に低下することから、入力信号の伝搬遅延が不可避であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、入力信号の立ち下がり時における信号伝搬遅延を抑制する。
【0006】
本開示の入力回路は、電源電圧を供給するための電源端子と、電源電圧より大きい振幅を持つ信号が入力される入力端子と、入力と出力とを有する第1のインバータと、ゲートを有しかつ一端が入力端子に、他端が第1のインバータの入力にそれぞれ接続された第1のNMOSトランジスタと、電源端子に接続されたソースと、第1のNMOSトランジスタのゲートに接続されたドレインと、第1のインバータの入力に接続されたゲートとを有する第1のPMOSトランジスタと、電源端子に接続されたソースと、第1のNMOSトランジスタのゲートに接続されたドレインと、第1のインバータの出力に接続されたゲートとを有する第2のPMOSトランジスタとを備え、第2のPMOSトランジスタの駆動能力は、第1のPMOSトランジスタの駆動能力よりも高いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、入力信号の立ち上がり時には、第1のインバータの入力がLレベルであるため、駆動能力の低い第1のPMOSトランジスタがオン状態になることにより、第1のNMOSトランジスタのゲートの電圧が、電源電圧と実質的に等しい電圧に弱くホールドされる。したがって、入力信号の立ち上がり時には第1のNMOSトランジスタのゲートの電圧が一時的に高くなり得て、入力回路の高速動作が実現できる。一方、入力信号の立ち下がり時には、第1のインバータの出力がLレベルであるため、駆動能力の高い第2のPMOSトランジスタがオン状態になることにより、第1のNMOSトランジスタのゲートの電圧が、電源電圧と実質的に等しい電圧に強くホールドされる。したがって、入力信号の立ち下がり時には第1のNMOSトランジスタのゲートの電圧が不変となる結果、信号伝搬遅延が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態に係る入力回路を示す回路図である。
図2図1の入力回路の動作を示すタイムチャートである。
図3図1の変形例を示す回路図である。
図4】第2の実施形態に係る入力回路を示す回路図である。
図5図4の第1変形例を示す回路図である。
図6図4の第2変形例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の2つの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0010】
《第1の実施形態》
図1は、第1の実施形態に係る入力回路を示す回路図である。図1の入力回路は、3.3V振幅の入力信号INを受ける入力端子1と、0.9V振幅の出力信号OUTを出力するための出力端子2と、1.8V電源電圧を供給するための電源端子VDD18と、第1のNMOSトランジスタM1と、第1のPMOSトランジスタM2と、第2のPMOSトランジスタM4と、第3のPMOSトランジスタM5と、第1のインバータINV1と、第2のインバータINV2とを備えている。第1のNMOSトランジスタM1は、ソースが入力端子1に、ドレインが第1のPMOSトランジスタM2のゲート、第3のPMOSトランジスタM5のドレイン及び第1のインバータINV1の入力に、ゲートが第1及び第2のPMOSトランジスタM2,M4の各々のドレインに、バックゲートが接地電位VSSにそれぞれ接続されている。第1のPMOSトランジスタM2のソース及びバックゲートは、電源端子VDD18に接続されている。第2のPMOSトランジスタM4は、ソース及びバックゲートが電源端子VDD18に、ゲートが第3のPMOSトランジスタM5のゲート、第1のインバータINV1の出力及び第2のインバータINV2の入力にそれぞれ接続されている。第3のPMOSトランジスタM5のソース及びバックゲートは、電源端子VDD18に接続されている。第2のインバータINV2の出力は、出力端子2に接続されている。第1のインバータINV1は電源端子VDD18から供給される1.8Vの電圧により、第2のインバータINV2は0.9V内部電源電圧VDDによりそれぞれ駆動される。ここで、第1のNMOSトランジスタM1、第1、第2及び第3のPMOSトランジスタM2,M4,M5、並びに、第1及び第2のインバータINV1,INV2は、いずれも1.8V耐圧MOSトランジスタ、すなわちそのゲート酸化膜の耐圧が約1.8VであるMOSトランジスタで構成されている。しかも、第2のPMOSトランジスタM4の駆動能力が第1のPMOSトランジスタM2の駆動能力よりも高くなるように、第2のPMOSトランジスタM4のゲート幅は、第1のPMOSトランジスタM2のゲート幅よりも大きく設定されている。
【0011】
以下の説明では、第1のNMOSトランジスタM1のゲートと、第1及び第2のPMOSトランジスタM2,M4の各々のドレインとの接続ノードを、ノードAという。また、第1のNMOSトランジスタM1のドレインと、第1のPMOSトランジスタM2のゲートと、第3のPMOSトランジスタM5のドレインと、第1のインバータINV1の入力との接続ノードを、ノードBという。更に、第2及び第3のPMOSトランジスタM4,M5の各々のゲートと、第1のインバータINV1の出力と、第2のインバータINV2の入力との接続ノードを、ノードCという。
【0012】
図2は、図1の入力回路の動作を示すタイムチャートである。時刻t1以前の初期状態では、入力信号INの電圧が0V、ノードAの電圧が1.8V、ノードBの電圧が0V、ノードCの電圧が1.8V、出力信号OUTの電圧が0Vである。このとき、第1のPMOSトランジスタM2はオン状態、第2及び第3のPMOSトランジスタM4,M5はともにオフ状態である。
【0013】
まず、入力信号INの立ち上がり時の動作を説明する。時刻t1にて、入力信号INが立ち上がりを開始する。すると、オン状態の第1のNMOSトランジスタM1のゲート酸化膜の容量及び同トランジスタのソース・ゲート間のカップリング容量の作用により、ノードAの電圧が上昇する。ここで、MOSトランジスタの閾値をVtとすると、第1及び第2のPMOSトランジスタM2,M4の各々のドレイン・基板間に存在する寄生ダイオードの電圧クランプ動作により、ノードAの電圧上昇は1.8V+Vtで止まる。また、このようにしてノードAの電圧、すなわち第1のNMOSトランジスタM1のゲートの電圧が1.8V+Vtまで上がることにより、ノードBの電圧は、1.8V+Vt−Vt=1.8Vまで素早く上昇する。ノードBの電圧上昇を受けて、第1のインバータINV1の作用により、ノードCの電圧は時刻t2に下降を開始して、直ちに0Vに至る。また、第1のPMOSトランジスタM2は、オン状態からオフ状態へ移行する。一方、ノードCの電圧下降を受けて、第2のインバータINV2の作用により、出力信号OUTの電圧は時刻t3に上昇を開始して、直ちに0.9Vに至る。一方、第2及び第3のPMOSトランジスタM4,M5は、ともにオフ状態からオン状態へ移行する。その結果、第2のPMOSトランジスタM4によりノードAの電圧が1.8Vまで引き下げられるとともに、第3のPMOSトランジスタM5がノードBの電圧を1.8Vにホールドする。
【0014】
出力信号OUTが立ち上がった後の定常状態では、入力信号INの電圧が3.3V、ノードAの電圧が1.8V、ノードBの電圧が1.8V、ノードCの電圧が0V、出力信号OUTの電圧が0.9Vである。このとき、第1のPMOSトランジスタM2はオフ状態、第2及び第3のPMOSトランジスタM4,M5はともにオン状態である。
【0015】
次に、入力信号INの立ち下がり時の動作を説明する。時刻t4にて、入力信号INが立ち下がりを開始する。すると、オフ状態の第1のNMOSトランジスタM1のソース・ゲート間のカップリング容量の作用によりノードAの電圧が下降しようとするが、第2のPMOSトランジスタM4の駆動能力が大きいため、ノードAの電圧はほぼ1.8Vを維持する。一方、第1のNMOSトランジスタM1に導電チャンネルが形成されるので、ノードBの電圧は、入力信号INの立ち下がりを反映するように下降を開始して、0Vに至る。ノードBの電圧下降を受けて、第1のインバータINV1の作用により、ノードCの電圧は上昇を開始して、直ちに1.8Vに至る。また、第1のPMOSトランジスタM2は、オフ状態からオン状態へ移行するので、ノードAの電圧を1.8Vにホールドするように作用する。一方、ノードCの電圧上昇を受けて、第2のインバータINV2の作用により、出力信号OUTの電圧は時刻t5に下降を開始して、直ちに0Vに至る。一方、第2及び第3のPMOSトランジスタM4,M5は、ともにオン状態からオフ状態へ移行する。第2のPMOSトランジスタM4がオフ状態へ移行しても、ノードAの電圧は、第1のPMOSトランジスタM2によって既に1.8Vにホールドされているため不変である。
【0016】
以上のように、時刻t3以前の期間と、時刻t5以後の期間では、ノードCの電圧がHレベル(=1.8V)であって、駆動能力の高い第2のPMOSトランジスタM4がオフ状態になる一方、ノードBの電圧がLレベル(=0V)であるため、駆動能力の低い第1のPMOSトランジスタM2がオン状態になることにより、ノードAの電圧が1.8Vに弱くホールドされる。したがって、入力信号INの立ち上がり時にノードAの電圧が一時的に1.8Vよりも高くなり、入力回路の高速動作が実現できる。
【0017】
一方、時刻t3から時刻t5までの期間では、ノードCの電圧がLレベル(=0V)であって、駆動能力の高い第2のPMOSトランジスタM4がオン状態になることにより、ノードAの電圧が1.8Vに強くホールドされる。したがって、入力信号INの立ち下がり時にはノードAの電圧が1.8Vのまま不変となる結果、信号伝搬遅延が抑制される。
【0018】
なお、第1のPMOSトランジスタM2と第2のPMOSトランジスタM4との駆動能力の差は、前述のようにゲート幅の差で実現できるほか、第1のPMOSトランジスタM2の駆動能力を低減するように、第1のPMOSトランジスタM2を複数のPMOSトランジスタの直列接続に置き換えることで実現してもよい。
【0019】
図3は、図1の変形例を示す回路図である。図3では、図1中の第1のPMOSトランジスタM2が、複数のPMOSトランジスタM2a,M2b,M2cの直列接続に置き換えられている。これら複数のPMOSトランジスタM2a,M2b,M2cは、各々第2のPMOSトランジスタM4のゲート幅と実質的に同等のゲート幅を有し、かつ各々のゲートがノードBに共通接続されている。これらのPMOSトランジスタM2a,M2b,M2cもまた、1.8V耐圧MOSトランジスタである。
【0020】
《第2の実施形態》
図4は、第2の実施形態に係る入力回路を示す回路図である。図4の構成は、図1の構成に、ダイオード接続された第4のPMOSトランジスタM3を追加したものである。第4のPMOSトランジスタM3は、ソースがノードAに、ドレイン、ゲート及びバックゲートが電源端子VDD18にそれぞれ接続されている。この第4のPMOSトランジスタM3もまた、1.8V耐圧MOSトランジスタである。
【0021】
第2の実施形態によれば、入力信号INの立ち上がり時にノードAの電圧上昇を1.8V+Vtまでに抑える電圧クランプ動作を、ダイオード接続された第4のPMOSトランジスタM3が行う。第1の実施形態に比べて、クランプ専用素子として第4のPMOSトランジスタM3を追加したことにより、設計の自由度が増す。
【0022】
図5は、図4の第1変形例を示す回路図である。図5では、図4中の第1のPMOSトランジスタM2が、複数のPMOSトランジスタM2a,M2b,M2cの直列接続に置き換えられている。これら複数のPMOSトランジスタM2a,M2b,M2cは、各々第2のPMOSトランジスタM4のゲート幅と実質的に同等のゲート幅を有し、かつ各々のゲートがノードBに共通接続されている。これらのPMOSトランジスタM2a,M2b,M2cもまた、1.8V耐圧MOSトランジスタである。
【0023】
電圧クランプ動作は、ダイオード接続されたPMOSトランジスタで実現できるほか、ダイオード接続されたNMOSトランジスタでも実現できる。
【0024】
図6は、図4の第2変形例を示す回路図である。図6では、図4中のダイオード接続された第4のPMOSトランジスタM3が、ダイオード接続された第2のNMOSトランジスタM3aに置き換えられている。第2のNMOSトランジスタM3aは、ドレインがノードAに、ドレイン及びゲートが電源端子VDD18に、バックゲートが接地電位にそれぞれ接続されている。この第2のNMOSトランジスタM3aもまた、1.8V耐圧MOSトランジスタである。
【0025】
なお、図6中の第1のPMOSトランジスタM2を、複数のPMOSトランジスタの直列接続に置き換えることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
以上説明してきたように、本開示に係る入力回路は、入力信号の立ち下がり時における信号伝搬遅延を抑制できる効果を有し、半導体集積回路に好適に用いられる入力回路等として有用である。
【符号の説明】
【0027】
1 入力端子
2 出力端子
A,B,C ノード
IN 入力信号(3.3V振幅)
INV1 第1のインバータ
INV2 第2のインバータ
M1 第1のNMOSトランジスタ
M2 第1のPMOSトランジスタ
M2a,M2b,M2c 第1のPMOSトランジスタ
M3 第4のPMOSトランジスタ
M3a 第2のNMOSトランジスタ
M4 第2のPMOSトランジスタ
M5 第3のPMOSトランジスタ
OUT 出力信号(0.9V振幅)
VDD 0.9V内部電源電圧
VDD18 1.8V電源電圧(電源端子)
VSS 接地電位(0V)
図1
図2
図3
図4
図5
図6