特許第6802505号(P6802505)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6802505情報処理装置とサーバと情報処理システムと、その処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802505
(24)【登録日】2020年12月1日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】情報処理装置とサーバと情報処理システムと、その処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/50 20190101AFI20201207BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20201207BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20201207BHJP
   G06T 11/60 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   G06F16/50
   G06F3/0484
   G06T1/00 200E
   G06T11/60 100B
【請求項の数】10
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2019-192092(P2019-192092)
(22)【出願日】2019年10月21日
(62)【分割の表示】特願2015-252428(P2015-252428)の分割
【原出願日】2015年12月24日
(65)【公開番号】特開2020-17314(P2020-17314A)
(43)【公開日】2020年1月30日
【審査請求日】2019年11月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】山田 麻未
【審査官】 後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−71857(JP,A)
【文献】 特開2013−254465(JP,A)
【文献】 特開昭62−198967(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/50
G06F 3/0484
G06T 1/00
G06T 11/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性を管理する管理装置と通信可能な情報処理装置であって、
前記編集画像の画像一覧を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像一覧を表示する表示手段と、
前記画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択手段と、
前記編集画像選択手段により選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する追加手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集に用いるアノテーションの属性に設定する設定手段を更に備え、
前記追加手段は、前記設定手段により設定された属性に従い、ユーザの操作に応じて編集対象の画像上にアノテーションを追加することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
ユーザによるアノテーションの属性を選択する属性選択手段を更に備え、
前記取得手段は、前記属性選択手段により、属性が選択された場合に、当該選択された属性のアノテーションを有する編集画像の一覧を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記前記編集画像は、編集に用いられたアノテーションに係る評価情報と対応付いて記憶され、
前記取得手段は、前記評価情報に従って、決定された編集画像の一覧を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
画像上のユーザの操作に対応する位置を取得する位置取得手段を更に備え、
前記追加手段は、前記位置取得手段により取得した位置に応じて、前記アノテーションと前記アノテーションを識別する識別情報を追加することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性を管理する管理装置と情報処理装置を含む情報処理システムであって、
前記管理装置は、
前記情報処理装置でのアノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性とを管理する管理手段と、
前記情報処理装置からの要求に従って、前記編集画像と前記アノテーションの属性を送信する送信手段と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記管理装置から前記編集画像と前記アノテーションの属性を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像一覧を表示する表示手段と、
前記画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択手段と、
前記編集画像選択手段により選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する追加手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性を管理する管理装置と通信可能な情報処理装置の処理方法であって、
前記編集画像の画像一覧を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像一覧を表示する表示ステップと、
前記画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択ステップと、
前記編集画像選択ステップにより選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する追加ステップと
を含むことを特徴とする処理方法。
【請求項8】
アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性を管理する管理装置と情報処理装置を含む情報処理システムの処理方法であって、
前記管理装置は、
前記情報処理装置でのアノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性とを管理する管理ステップと、
前記情報処理装置からの要求に従って、前記編集画像と前記アノテーションの属性を送信する送信ステップと
を含み、
前記情報処理装置は、
前記管理装置から前記編集画像と前記アノテーションの属性を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像一覧を表示する表示ステップと、
前記画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択ステップと、
前記編集画像選択ステップにより選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する追加ステップと
を含むことを特徴とする処理方法。
【請求項9】
アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性を管理する管理装置と通信可能な情報処理装置のプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記編集画像の画像一覧を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像一覧を表示する表示手段と、
前記画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択手段と、
前記編集画像選択手段により選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する追加手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性を管理する管理装置と情報処理装置を含む情報処理システムのプログラムであって、
前記管理装置を、
前記情報処理装置でのアノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性とを管理する管理手段と、
前記情報処理装置からの要求に従って、前記編集画像と前記アノテーションの属性を送信する送信手段
として機能させ、
前記情報処理装置を、
前記管理装置から前記編集画像と前記アノテーションの属性を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像一覧を表示する表示手段と、
前記画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択手段と、
前記編集画像選択手段により選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する追加手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を用いた指示内容を記録する情報処理装置とサーバと情報処理システムと、その処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、サーバに格納されている画像データを、クライアント側で編集し、編集した画像をサーバで保存する技術(クライアント/サーバ型のシステム)が実現されている。
【0003】
具体的には、クライアント側がWindows(登録商標)アプリケーションのような場合、サーバとクライアント間は画像の送受信にバイナリデータを授受できるプロトコル例:TCPソケット通信)で、バイナリデータである画像データをクライアント側で受信し、クライアント側の画像操作インタフェース(例:GDI)を用い、受信した画像データに対してアプリケーション上で図形やフリーハンドなどの描画操作を行うことが一般的に行われている。
これらの技術を利用して、例えば、特許文献1のように、電子会議システムでは、画面上で画像を操作した内容を複数人で共有することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−91033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、クライアント/サーバ型のシステムではクライアント側で入力した内容をサーバで管理する仕組みを構築することは容易であるが、ブラウザを用いたWeb環境では、画像の編集、編集した内容の管理は難しかった。
【0006】
特に、ブラウザ上で表示した画像に対して編集を行うことができても、その編集に係る内容(例えば、編集順やその編集に係るコメント)を適切に管理することは容易ではなかった。また、他のユーザに対して、画像を用いた指示を出すには、画像を単に編集できる技術では指示内容が伝わらず、従来の技術では解決が困難な課題もあった。
【0007】
また、ユーザによって編集の仕方が異なり、指示内容が適切とならない場合がある。そのため指示内容が入力された画像を用いて判断するユーザ(例えば、保険会社のアジャスター)に指示内容がうまく伝わらず、効率が悪くなるという課題があった。そのため、他のユーザが指示した内容を参照して入力を行いたいという要望があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、画像を用いた内容の入力を支援する仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的を達成するための、アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性を管理する管理装置と通信可能な情報処理装置であって、前記編集画像の画像一覧を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した画像一覧を表示する表示手段と、前記画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択手段と、前記編集画像選択手段により選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する追加手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像を用いた内容の入力を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】Webシステムの構成の一例を示すシステム構成図である
図2】クライアント端末100に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である
図3】本システムにおける各装置の機能ブロックを示す図である
図4A】画像編集の処理を示すフローチャートである
図4B】画像評価に関する処理を示すフローチャートである
図5】アノテーション追加処理のフローチャートである
図6】画像保存処理のフローチャートである
図7】画像編集例の表示処理のフローチャートである
図8】ランキングの表示処理のフローチャートである
図9】画像編集画面の一例を示すイメージ図である
図10】属性が設定された画像編集画面の一例を示すイメージ図である
図11】フィードバック画面の一例を示すイメージ図である
図12】フィードバック結果画面の一例を示すイメージ図である
図13】ランキング画面の一例を示すイメージ図である
図14】DBサーバ300で記憶するデータの一例を示すデータ図である
図15】画像一覧表示画面の一例を示すイメージ図である
図16】アノテーションを追加する前と追加した後の画面イメージ図である
図17】アノテーション配列の一例を示すデータ図である
図18】編集された画像の保存データのデータ遷移を示す図である
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明のクライアント端末100(情報処理装置)と、Webサーバ200(画像管理サーバ)と、DBサーバ300と、ファイルサーバ400とクライアント端末401と含むWebシステム(情報処理システム)の構成の一例を示すシステム構成図である。
【0014】
なお、クライアント端末100は、画像を登録、編集する側の拠点であり、修理工場などに設置されている情報処理装置である。また、クライアント端末401は、登録された画像をチェックする側の拠点であり、例えば、画像をチェックして保険を適用するかを判断する企業に設置されている情報処理装置である。Webサーバ200(画像管理サーバ)と、DBサーバ300と、ファイルサーバ400はクラウド環境などのネットワーク上に設置されているサーバである。
【0015】
なお、より好適な例を用いて説明するため、本実施形態では、画像を管理するWebシステムとしたが、画像を編集した内容を管理するシステムであれば、一般的なWebシステム以外にも適用してもよい。
【0016】
クライアント端末100はブラウザを記憶し、ブラウザからネットワーク500を介して、Webサーバ200にアクセスする。Webサーバ200にログインして、Webサーバ200からブラウザで表示するWeb画面を受信し、Webサーバで管理している画像を受信してブラウザ上で表示する。なお、Web画面はWebサーバ200に記憶されている。Web画面には、各種スクリプトが記述されており、Web画面上の表示制御を実現可能な構成となっている。
【0017】
すなわち、クライアント端末100は、アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性(線の種別、太さ、色など)を管理する管理装置と通信可能な情報処理装置である。
DBサーバ300は、画像を管理するうえでのデータを管理するサーバであり、各種データをデータベースで管理するサーバである。
Webサーバ200からの要求(検索要求、登録要求、削除要求)に応じて、管理しているデータへアクセス可能となっている。
【0018】
図15の送信ボタン1504が押下されると、後述するフローチャートで登録された画像、編集画像やメモ(案件データ)がファイルサーバ400にWebサーバ200から送信される。ファイルサーバ400は、送信された案件データを登録して、クライアント端末401に通知する。クライアント端末401で案件データを表示する。この表示の際には、アノテーションが合成された編集画像がブラウザ上に表示される。
【0019】
Webサーバでは画像を管理し、この画像に対するアノテーション情報やメモ情報は図14のオリジナル画像情報テーブル1400と編集画像情報テーブル1410で管理している。オリジナル画像情報テーブル1400は、オリジナル画像ID、オリジナル画像ファイルパス、メモの値を保持している。編集画像情報テーブル1410は、編集画像ID、オリジナル画像ID、編集画像ファイルパス、シリアライズアノテーションの値を保持している。
なお、本実施形態では、DBサーバ300をWebサーバ200と別筐体として説明したが、WebサーバとDBサーバ300は同一筐体であってもよい。
【0020】
すなわち、Webサーバ200のハードディスク(記憶装置)上でデータを管理する(データベース)構成であってもよい。Webサーバ200とファイルサーバ400が同一筐体であってもよい。
【0021】
また、本実施形態では、ネットワーク500は、外部のネットワーク(クラウドシステムなどのWeb環境)を想定しているが、社内のクローズしたネットワークであってもよい。
【0022】
このシステムでは、サーバとしての管理装置で、アノテーション追加による編集画像と当該編集画像で用いたアノテーションの属性を管理しており、クライアント端末としての情報処理装置で前記編集画像の画像一覧を取得し、取得した画像一覧(例えば、903)を表示し、前記画像一覧から参照する編集画像を選択し、選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する(例えば1006)。
また、情報処理装置では、編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集に用いるアノテーションの属性に設定する(例えば、1001、1002)。
【0023】
次に、図2を用いて、図1に示したクライアント端末100(情報処理装置)と、Webサーバ200と、DBサーバ300に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成について説明する。
なお、図2は、クライアント端末100として説明する。
【0024】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0025】
本実施形態では、例えば、ブラウザを管理している。なお、図2がWEBサーバ200の構成図とする場合、Webアプリケーション、画像を記憶管理している。なお、Webアプリケーションではクライアント端末100からのログインを制御するため、セッションの管理をしている。同時接続数の管理、すなわちセッション管理については、Apacheなどで周知技術であるため実現可能であるため説明を省略する。また、セッションだけでなく、Webサプリケーションでログインユーザ数を管理する構成であってもよい。
【0026】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0027】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0028】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0029】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示した500)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0030】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0031】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0032】
次に、図3の機能ブロック図を参照して、本システムにおける各装置の各機能ブロックについて説明する。なお、各機能は、CPUにより実行され、各機能で実行される詳細な処理については、図4図10のフローチャートで説明する。
まず、クライアント端末100の機能部について説明する。
画像取得部301は、サーバなどの画像を管理する記憶装置から画像を取得する機能部である。
画像表示制御部302は、画像取得部301で取得した画像を表示する機能部である。
【0033】
アノテーション表示制御(追加)部303は、画像表示制御部302で表示した画像上のユーザの操作に対応する位置に、アノテーションを操作した識別情報を付したアノテーションを表示(追加)する機能部である。
【0034】
入力情報表示制御(追加)部304は、アノテーション表示制御(追加)部303によるアノテーションを表示(追加)する場合に、前記識別情報に対応する入力情報を表示(追加)する機能部である。
次に、Webサーバ200の機能部について説明する。
画像管理部305は、画像とクライアント端末100で付与されたアノテーション情報と入力情報とを管理する機能部である。
【0035】
画像送信部306は、クライアント端末100にユーザに指定された画像を送信する機能部である。なお、画像に対応するアノテーション情報と入力情報を送信する機能部でもある。
【0036】
以下、図4図8のフローチャートを参照して、本実施形態のシステムにおける処理についてより詳細に説明する。
なお、各ステップについては、各装置のCPUが処理を実行する。
【0037】
まず、図4A図4Bを用いて、本発明の実施形態における、詳細処理について説明する。図4Aのフローチャートは、画像編集の処理を示すフローチャートである。
【0038】
ステップS401では、Webサーバへのログイン後、ログインユーザにより指定された案件情報(図14の事故案件情報1440の一覧から指定された案件情報)に登録されている画像一覧を案件の詳細画面(図15)に表示する。各画像にはオリジナル画像IDが対応付いているものとする。なお、編集された画像には1502のように、編集されたことを識別するマークが表示される。
ステップS402では、1501で画像の指定を受け付ける。
ステップS403では、指定された画像の編集ボタン1503の押下を受け付ける。
【0039】
ステップS404では、1501で指定された画像のオリジナル画像IDをWebサーバ200に送信する。HTTPリクエストにオリジナル画像IDを含めて送信するものとする。
ステップS405では、クライアント端末100からオリジナル画像IDを受信する。
【0040】
ステップS406では、受信したオリジナル画像IDに対応するオリジナル画像を取得するため、オリジナル画像IDを含む取得要求をDBサーバ300に送信する。例えば、SQL文を発行するものとする。
【0041】
ステップS407では、Webサーバ200から受信した取得要求に含まれるオリジナル画像IDに従って、オリジナル画像情報テーブル(図14の1400)からオリジナル画像ファイルパス(例えば、1401)を取得する。
ステップS408では、取得したオリジナル画像ファイルパスをWebサーバ200に送信する。
ステップS409では、DBサーバ300が送信したオリジナル画像ファイルパスを受信する。
ステップS410では、オリジナル画像ファイルパスに従って、外部メモリ(HDD等)に記憶されているオリジナル画像を取得する。外部メモリは、ファイルサーバ400に置き換えてもよい。
ステップS411では、取得したオリジナル画像(オリジナル画像IDを含む)をクライアント端末100へ送信する。
【0042】
ステップS412では、Webサーバ200からオリジナル画像を受信する。受信したオリジナル画像はRAMに記憶され、表示する際に取得される。すなわち、編集画像の画像一覧を取得する取得処理の一例を示すものである。
【0043】
ステップS413では、受信した画像をブラウザを用いて表示する。例えば図9。すなわち、取得した画像一覧を表示する表示処理の一例を示すものである。画像一覧はオリジナル画像とアノテーションを合成した編集画像である。
ステップS414では、画像編集画面に画像の編集例を表示する。詳細は図7で後述する。
ステップS415では、アノテーションを追加する。詳細は図5で後述する。
ステップS416では、アノテーションやメモを入力した画像を保存する。詳細は図6で後述する。
【0044】
ステップS417では、オリジナル画像ID、画像編集画面で指定された部位(例えば、901)、追加したアノテーション、コメント、編集を行った工場ユーザのユーザIDをWebサーバ200に送信する。
【0045】
ステップS418では、クライアント端末100から送信されたオリジナル画像ID、部位(部位情報)、追加したアノテーション(シリアライズされたアノテーション情報)、コメント(シリアライズされたテキスト)、編集を行った工場ユーザのユーザIDを受信する。
【0046】
ステップS419では、部位情報、シリアライズされたアノテーション情報、シリアライズされたテキスト(メモ情報)、工場ユーザID、オリジナル画像IDを含む保存要求をDBサーバ300に送信する。なお、アノテーション情報とメモ情報は、テーブルに保存するための適切な形式に変換されるものとする。
【0047】
ステップS420では、保存要求を受信して、編集画像情報テーブル(図14の1410)に、アノテーション情報、部位情報、工場ユーザIDをオリジナル画像IDと対応付けて保存する。編集画像IDは自動採番して登録する。また、オリジナル画像情報テーブル(図14の1400)に、メモ情報をオリジナル画像IDと対応付けて保存する。
ステップS421では、base64エンコード文字列をデコードしてバイナリデータを取得して、編集画像ファイルとして外部メモリ上に保存する。
ステップS422では、保存された編集画像ファイルのファイルパスと、オリジナル画像IDを含む保存要求をDBサーバ300に送信する。
【0048】
ステップS423では、保存要求を受信して、オリジナル画像IDに対応する編集画像情報テーブル(図14の1410)の編集画像ファイルパスに、受信したファイルパスを保存する。ここまでが編集して保存の処理である。
【0049】
この保存処理とは別に、工場側のクライアント端末100から図15の画面で送信ボタン1504が押下された場合に、損害保険会社側のクライアント端末401で表示する処理を次に説明する。
ステップS424では、1501で画像の指定を受け付ける。
ステップS425では、指定された画像に対して送信ボタン1504の押下を受け付ける。
【0050】
ステップS426では、オリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報をクライアント端末401に送信すべく、Webサーバ200に送信する。なお、本実施形態では、指定された画像を送信する構成としたが、表示されている画像をすべて送信する構成であってもよい。
【0051】
ステップS427では、クライアント端末100から受信したオリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報を受信し、クライアント端末401へ送信する。なお、本実施形態では、クライアント端末100からの送信により、クライアント端末401でオリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報を受信して表示する構成としたが、クライアント端末401が任意のタイミングでDBサーバに保存されているオリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報を読み出して、表示する構成であってもよい。
【0052】
次に、図4Bのフローチャートを用いて、図4Aに続く処理の説明を行う。図4Bのフローチャートは、画像評価に関する処理を示すフローチャートである。
【0053】
ステップS428では、ステップS427でWebサーバ200から送信したオリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報を受信する。受信したオリジナル画像はRAMに記憶され、アノテーション情報とオリジナル画像を合成して、ブラウザ上に表示する。また、この時メモ情報もコメント欄1104に合わせて表示する。なお、表示した際の例が図11のフィードバック画面である。
【0054】
ステップS429では、フィードバック画面(図11)のフィードバック欄1101にて、表示された画像に対する品質評価の入力を受け付ける。受け付けた入力の一例を以下のステップで説明する。
ステップS430では、評価対象とするアノテーションがフィードバック欄1101のプルダウン1105から選択される。
【0055】
ステップS431では、フィードバック欄1101にて、アノテーションの評価の入力を受け付ける。なお、フィードバック欄1101では、画像自体の画像評価(画像品質評価情報)に加え、画像に付与されたアノテーションの評価として、線の種類、線の太さ、線の色の評価入力(アノテーション評価情報)を受け付ける。なおコメントに対する評価も行えるものとする。本実施形態では、アノテーションの各項目に対して評価入力を受け付けるように構成したが、アノテーション全体の総合評価として、A,B,C,Dなどのランクを入力する構成であってもよい。
ステップS432では、フィードバック欄1101にフィードバックに関するフィードバックコメントが入力される。
ステップS433では、クライアント端末401の画面上の評価の送信ボタン1102の押下を受け付ける。
ステップS434では、画像品質評価情報とアノテーション評価情報とフィードバックコメントをWebサーバ200に送信する。
ステップS435では、クライアント端末401から画像品質評価情報とアノテーション評価情報とフィードバックコメントを受信する。
【0056】
ステップS436では、画像品質評価情報(評価点数)、アノテーション評価情報(評価点数)と、その評価点数の合計点数と、フィードバックコメントの保存要求をDBサーバ300に送信する。
評価点数としては、例えば、「とても良い=5点」とするなどがある。なお合計点数でなくても、総合評価ランクであってもよい。
【0057】
ステップS437では、保存要求を受信して、フィードバックテーブル(図14の1420)に画像品質評価情報、アノテーション評価情報、フィードバックコメント、評価の合計点数をオリジナル画像IDと対応付けて保存する。
【0058】
次に、クライアント端末100でフィードバック内容を閲覧する処理について説明する。ステップS437で保存したフィードバック内容をユーザの選択により任意の画像に対して確認できるものとする。
【0059】
ステップS438では、1501や1502でフィードバック内容を確認したい画像の指定を受け付ける。ステップS401での説明に用いた図15の画面からフィードバック内容を閲覧できるようにしたが、これに限ることはない。
ステップS439では、指定された画像のフィードバック内容確認ボタン1505の押下を受け付ける。
【0060】
ステップS440では、1501や1502で指定された画像のオリジナル画像IDを含むフィードバック内容確認要求(HTTPリクエスト)を、Webサーバ200に送信する。
ステップS441では、クライアント端末100からオリジナル画像IDを含むフィードバック内容確認要求を受信する。
【0061】
ステップS442では、受信したオリジナル画像IDに対応するオリジナル画像を取得するため、オリジナル画像IDを含む取得要求をDBサーバ300に送信する。例えば、SQL文を発行するものとする。
【0062】
ステップS443では、Webサーバ200から受信した取得要求に含まれるオリジナル画像IDに従って、オリジナル画像情報テーブル(図14の1400)からオリジナル画像ファイルパス(例えば、1401)を取得する。
ステップS444では、取得したオリジナル画像ファイルパスをWebサーバ200に送信する。
【0063】
ステップS445では、オリジナル画像IDに従って、編集画像情報テーブル(図14の1410)からシリアライズアノテーションを取得する。なお、アノテーション情報はJSON型式の文字列型である。また、オリジナル画像IDに従って、オリジナル画像情報テーブル(図14の1400)からメモを取得する。
ステップS446では、取得したシリアライズアノテーション(以下、アノテーション情報)とメモ(以下、メモ情報)をWebサーバ200へ送信する。
【0064】
ステップS447では、オリジナル画像IDに従って、フィードバックテーブル(図14の1420)から画像品質評価情報とアノテーション評価情報とフィードバックコメントを取得する。
ステップS448では、取得した画像品質評価情報、アノテーション評価情報、フィードバックコメントをWebサーバ200に送信する。
【0065】
ステップS449では、DBサーバ300からオリジナル画像ファイルパス、アノテーション情報、メモ情報、画像品質評価情報、アノテーション評価情報、フィードバックコメントを受信する。
ステップS450では、オリジナル画像ファイルパスに従って、外部メモリ(HDD等)に記憶されているオリジナル画像を取得する。
【0066】
ステップS451では、取得したオリジナル画像、アノテーション情報、メモ情報、画像品質評価情報、アノテーション評価情報、フィードバックコメントをクライアント端末100に送信する。
【0067】
ステップS452では、オリジナル画像、アノテーション情報、メモ情報、画像品質評価情報、アノテーション評価情報、フィードバックコメントをWebサーバ200から受信する。アノテーション情報をRAM上に記憶する。この、アノテーション情報には、描画関数と描画パラメータが記憶されるため、アノテーション情報をデシリアライズして描画関数と描画パラメータを用いてオリジナル画像上にアノテーションを順次表示する。
【0068】
ステップS453では、受信したオリジナル画像、アノテーション情報、メモ情報、画像品質評価情報、アノテーション評価情報、フィードバックコメントを、ブラウザを用いて表示する。オリジナル画像は、例えば、HTML5 Canvas上に表示される。このCanvas上に表示された画像の上位レイヤーにアノテーションを描画させることが可能となる。フィードバック内容の確認画面の例が図12である。図12では、評価点数をもとに、◎○△などのマークで表示する構成としているが、これに限る必要はない。
【0069】
次に、図5を用いて、本発明の実施形態における、アノテーション追加処理について説明する。図5は、アノテーション追加処理のフローチャートである。
【0070】
ステップS601では、ブラウザ上で表示しているオリジナル画像上のマウスのドラッグ操作を検知する。この時、1608で選択されたアノテーションの形状を示す種別(矢印、丸印、フリーハンド)、線の太さ(細い、標準、太い)、線の色が設定されている。
【0071】
ステップS602では、ドラッグ操作による位置を取得し(位置取得)、この位置を用いて、設定されているアノテーションの種別(矢印、丸印、フリーハンド)、線の太さ(細い、標準、太い)、線の色に従って、レイヤー上にアノテーションを描画する。なお、描画に際しては、例えば、JavaScript(登録商標)の描画ライブラリが提供する描画関数を用いて実行する。例えば、1604の矢印。すなわち、選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上に追加するアノテーションを追加する追加処理の一例を示すものである。
ステップS603では、アノテーション配列に空要素を追加する。
【0072】
ステップS604では、追加した空要素に描画したアノテーションの描画命令(描画関数、描画関数パラメータ)を追加する。例えば、図14の1401のようにアノテーション情報が追加される。図14は説明上、配列は2つとなっているが、図16の1604のアノテーションを追加した場合には、配列は4つとなる。
【0073】
ステップS605では、追加されたアノテーションのアノテーション番号を取得する。アノテーション番号は、配列要素の要素数(作成順の番号)をもとに決定する。
【0074】
ステップS606では、取得した要素数(アノテーション番号)を図形化したオブジェクト(番号を挿入したオブジェクト1609)を描画したアノテーションの始点(マウスでのドラッグ操作開始位置)に表示する。この表示もレイヤーに表示される。要素数とアノテーションが対応付いている。すなわち、表示した画像上のユーザの操作に対応する位置に、アノテーションを操作した識別情報を付したアノテーション(アノテーションと識別番号)を追加表示するアノテーション表示制御(追加)処理の一例を示すステップである。また、番号を挿入したオブジェクトを表示したアノテーションに付して表示する処理である。なお、本実施形態では、マウスでのドラッグ操作開始位置が矢印方向とは逆の末端となるようにアノテーションの始点としたが、マウスでのドラッグ操作開始位置が矢印方向の先端となるようにアノテーションを描画するようにした場合には、要素数(アノテーション番号)を図形化したオブジェクト(番号を挿入したオブジェクト1609)を、マウスでのドラッグ操作終了位置(終点)に描画するようにする。すなわち、アノテーションに対応する所定の位置に番号を挿入したオブジェクトを描画する。
【0075】
ステップS607では、取得した要素数(アノテーション番号)をコメント欄1603に追加する(入力情報追加処理に相当)。追加された例が図16の1605である。すなわち、アノテーションを表示する場合に、識別情報(番号)に対応する入力情報(テキスト)を表示する入力情報表示制御(追加)処理の一例を示すステップである。また、アノテーションに対するコメントを入力させるべく、アノテーションの追加に応じて、テキスト入力可能な領域に、自動的にアノテーションに対応する識別情報を表示する処理である。
また、ユーザの操作に応じて、キーボードにより入力された文字列を追加されたコメント欄に表示する。
【0076】
なお、本実施形態では、1つのコメント欄(テキストボックス)にアノテーション番号を表示する構成したが、アノテーションが追加するごとに、アノテーションに対応するテキストボックス(入力欄)を追加表示する構成であってもよい。
【0077】
また、本実施形態では、アノテーションを画像に表示し、アノテーションに対応するアノテーション番号のオブジェクトを画像に表示し、アノテーション番号のテキストを表示する手順としたが、アノテーションを表示後、テキストにアノテーション番号を表示した後に、アノテーション番号のオブジェクトを画像に表示する手順であってもよい。すなわち、結果的に、アノテーションとアノテーション番号とテキスト入力できる状態になれば、処理手順に限定されるものではない。
【0078】
次に、図6を用いて、本発明の実施形態における、画像保存処理について説明する。図6は、画像保存処理のフローチャートである。なお、画像保存処理は、アノテーションの追加されている場合に実行するものとする。
ステップS1001では、保存ボタンの押下を検知する(1606のボタン)。
【0079】
ステップS1002では、アノテーション配列(例えば、図17)の全要素をJSON形式のアノテーション情報に変換する(シリアライズする)。具体的には、例えばJavaScriptのAPI「JSON.Stringify()」を用いることで実行する。また、アノテーション配列には、アノテーションの線種(標準等の線の太さ、丸印等の種別)を保持している。
ステップS1003では、コメント欄であるテキストボックスのテキスト(メモ)を取得して、JSON形式に変換する(シリアライズする)。
【0080】
ステップS1004では、ブラウザのCanvas上に表示されているオリジナル画像とレイヤーに描画されているアノテーションを合成して、新たな画像(編集画像)を作成する。
【0081】
具体的には、HTML5のcanvasのAPI「toDataURL()」を実行することで合成された編集画像が作成される。この関数を実行することで編集画像のbase64エンコード文字列が取得できる。
【0082】
この保存により、保存されたデータ遷移の例が図18である。アノテーションが追加された場合の例が1801である。メモが追加された場合の例が1802である。編集画像が生成され保存された場合の例が、1803で、編集画像ファイルパスが登録されている。
【0083】
なお、図14の1410に示す通り、編集画像情報テーブル1410のシリアライズアノテーション1403には、アノテーションの線種(標準等の線の太さ、丸印等の種別)が保存されている。1403とは別の項目として、アノテーションの線種(標準等の線の太さ、丸印等の種別)を保存していてもよい。
【0084】
次に、図7を用いて、本発明の実施形態における、画像編集例の表示処理について説明する。図7は、画像編集例の表示処理のフローチャートである。
【0085】
ステップS701では、901で部位の指定を受け付ける。部位名称は部位一覧1430のデータの一覧であり、この部位名称から部位IDが特定できる。画面では、部位一覧1430から読み出されたデータをクライアント端末100で保持しているため、部位IDが特定できる。
ステップS702では、901で指定された部位の部位IDをWebサーバ200に送信する。
ステップS703では、クライアント端末100から部位IDを受信する。
【0086】
ステップS704では、受信した部位IDに対応する編集画像のうち、「評価合計点数の高い画像かつ一定点数以上である画像」である編集画像を上位5枚取得するため、部位IDを含む取得要求をDBサーバ300に送信する。例えば、SQL文を発行するものとする。取得要求の条件としては、部分ID、予め設定した点数以上(上位5枚でもよい)である。評価の高い画像が取得できればよいが、一定評価以上の画像が5枚ない場合には、3枚や0枚となることがあってもよい。
【0087】
ステップS705では、Webサーバ200から受信した取得要求に含まれる部位IDに従って、編集画像情報テーブル(図14の1410)からオリジナル画像ID(例えば、1402)を取得する。
【0088】
ステップS706では、取得したオリジナル画像IDに従って、オリジナル画像情報テーブル(図14の1400)からオリジナル画像ファイルパス(例えば、1401)を取得する。
【0089】
ステップS707では、取得したオリジナル画像ファイルパスをWebサーバ200に送信する。本実施形態ではオリジナル画像を用い、オリジナル画像から編集画像を生成してクライアント端末100に表示する構成としたが、編集画像情報テーブル(図14の1410)から編集画像を取得して、表示する構成であってもよい。
【0090】
ステップS708では、編集画像ID又はオリジナル画像IDに従って、編集画像情報テーブル(図14の1410)からアノテーション情報と、オリジナル画像情報テーブル(図14の1400)からメモ情報を取得する。
【0091】
なお、本実施形態では、アノテーション情報と、メモ情報が別のテーブルで管理されているようになっているが、例えば、編集画像情報テーブル(図14の1410)にアノテーション情報とメモ情報を保存しておく構成であっても良い。この場合、編集画像情報テーブル(図14の1410)からアノテーション情報とメモ情報を取得する。
ステップS709では、取得したアノテーション情報とメモ情報をWebサーバ200に送信する。
ステップS710では、オリジナル画像ファイルパスとアノテーション情報とメモ情報をDBサーバ300から受信する。
【0092】
ステップS711では、オリジナル画像ファイルパスに従って、Webサーバ200の外部メモリ(HDD等)に記憶されているオリジナル画像(オリジナル画像IDを含む)を取得する。
ステップS712では、取得したオリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報をクライアント端末100に送信する。
【0093】
なお、アノテーション情報とメモ情報は、JSON型式である。なお、JavaScript(登録商標)のオブジェクト形式への変換は、クライアント端末100で実行するものとする。例えば、JSON.parse関数を用いることで実現可能である。
ステップS713では、オリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報をWebサーバ200から受信する。アノテーション情報をRAM上に記憶する。
すなわち、編集画像の画像一覧を取得する処理の一例を示すものである。
【0094】
この、アノテーション情報には、描画関数と描画パラメータが記憶されるため、アノテーション情報をデシリアライズして描画関数と描画パラメータを用いてオリジナル画像上にアノテーションを順次表示する。
【0095】
ステップS714では、受信したオリジナル画像を、ブラウザを用いて表示する。オリジナル画像は、例えば、HTML5 Canvas上に表示される。このCanvas上に表示された画像の上位レイヤーにアノテーションを描画させることが可能となる。
【0096】
なお、本実施形態では、クライアント端末100でアノテーションを追加した画像を生成して、ブラウザに表示する構成としたが、Webサーバでアノテーションを追加した画像を生成して、クライアント端末100で表示してもよい。また、画像はサムネイル画像であってもよい。このサムネイル画像の一覧を903に表示する。すなわち、ステップS13で取得した画像一覧を表示する表示処理の一例を示すものである。
【0097】
ステップS715では、902で線の種類・太さ・色が選択されたかを判定する。線の種類・太さ・色が選択されている場合は、ステップS716へ処理を移す。線の種類・太さ・色が選択されていない場合は、ステップS727へ処理を移す。実際には、部位IDとアノテーション情報(線種や太さ)をWebサーバ200に送信する。すなわち、アノテーションの属性を選択する属性選択処理の一例を示すものである。
【0098】
ステップS716では、受信した部位IDに対応する編集画像のうち、「ステップS715で選択されたアノテーション情報を持つ画像」かつ「評価合計点数の高い画像かつ一定点数以上である画像」である編集画像を上位5枚取得するため、部位IDとアノテーション情報を含む取得要求をDBサーバ300に送信する。例えば、SQL文を発行するものとする。条件としては、例えば、部位IDと選択された線の太さ、種類のアノテーション情報である。
【0099】
ステップS717では、Webサーバ200から受信した取得要求に含まれる部位IDとアノテーション情報に従って、編集画像情報テーブル(図14)からオリジナル画像ID(例えば、1402)を取得する。
【0100】
ステップS718では、取得したオリジナル画像IDに従って、オリジナル画像情報テーブル(図14)からオリジナル画像ファイルパス(例えば、1401)を取得する。
ステップS719では、取得したオリジナル画像ファイルパスをWebサーバ200に送信する。
ステップS720では、オリジナル画像IDに従って、アノテーション情報とメモ情報を取得する。
ステップS721では、取得したアノテーション情報とメモ情報をWebサーバ200に送信する。
ステップS722では、オリジナル画像ファイルパスとアノテーション情報とメモ情報をDBサーバ300から受信する。
【0101】
ステップS723では、オリジナル画像ファイルパスに従って、外部メモリ(HDD等)に記憶されているオリジナル画像(オリジナル画像IDを含む)を取得する。
ステップS724では、取得したオリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報をクライアント端末100に送信する。
【0102】
なお、アノテーション情報とメモ情報は、JSON型式である。なお、JavaScript(登録商標)のオブジェクト形式への変換は、クライアント端末100で実行するものとする。例えば、JSON.parse関数を用いることで実現可能である。
【0103】
ステップS725では、オリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報をWebサーバ200から受信する。アノテーション情報をRAM上に記憶する。すなわち、編集画像の画像一覧を取得する処理の一例を示すものである。また、属性が選択された場合に、当該選択された属性のアノテーションを有する編集画像の一覧を取得する処理の一例を示すものである。
【0104】
この、アノテーション情報には、描画関数と描画パラメータが記憶されるため、アノテーション情報をデシリアライズして描画関数と描画パラメータを用いてオリジナル画像上にアノテーションを順次表示する。
【0105】
ステップS726では、受信したオリジナル画像を、ブラウザを用いて表示する。オリジナル画像は、例えば、HTML5 Canvas上に表示される。このCanvas上に表示された画像の上位レイヤーにアノテーションを描画させることが可能となる。この描画された画像が編集画像であり、これはサムネイル画像であってもよい。
なお、ステップS725とステップS726は、ステップS713〜ステップS714と同様の処理であり、画像に対して、線種や太さの情報を保持している。
【0106】
ステップS727では、903で編集例が選択(編集画像選択)されたかを判定する。編集例が選択されている場合は、ステップS728へ処理を移す。編集例が選択されていない場合は、処理を終了する。すなわち、画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択処理の一例を示すものである。
ステップS728では、903で指定された画像のオリジナル画像IDをWebサーバ200に送信する。
ステップS729では、クライアント端末100からオリジナル画像IDを受信する。
【0107】
ステップS730では、受信したオリジナル画像IDに対応するアノテーション情報を取得するため、オリジナル画像IDを含む取得要求をDBサーバ300に送信する。
【0108】
ステップS731では、Webサーバ200から受信した取得要求に含まれるオリジナル画像IDに従って、編集画像情報テーブル(図14)からアノテーション情報(例えば、1403)を取得する。なお、アノテーション情報には、アノテーションの線種(標準等の線の太さ、丸印等の種別)が含まれている。
ステップS732では、取得したアノテーション情報をWebサーバ200に送信する。
ステップS733では、DBサーバ300が送信したアノテーション情報を受信する。
ステップS734では、取得したアノテーション情報をクライアント端末100に送信する。
ステップS735では、Webサーバ200が送信したアノテーション情報を受信する。
【0109】
ステップS736では、受信したアノテーション情報に基づき、図10の対応する選択項目「線の種類・太さ・色を選択済み(例えば、1001、1002、1003)」を選択状態(デフォルト設定)にする。すなわち、編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集に用いるアノテーションの属性の項目それぞれに設定する。これより評価の高い編集例を選択することで、ユーザはその評価の高いアノテーションを簡単に利用でき、画像の編集効率があがる。
【0110】
ステップS737では、904で「コメントをコメント欄へ反映」が選択されたかを判定する。「コメントをコメント欄へ反映」1005が選択されている(チェックされている)場合は、ステップS738へ処理を移す。編集例が選択されていない場合は、処理を終了する。これにより、評価の高いコメントも利用でき、入力が効率化される。さらに、損保会社などの確認側での確認が容易になる。
ステップS738では、ステップS728の903で指定された画像のオリジナル画像IDをWebサーバ200に送信する。
ステップS739では、クライアント端末100からオリジナル画像IDを受信する。
ステップS740では、受信したオリジナル画像IDに対応するメモ情報を取得するため、オリジナル画像IDを含む取得要求をDBサーバ300に送信する。
【0111】
ステップS741では、Webサーバ200から受信した取得要求に含まれるオリジナル画像IDに従って、オリジナル画像情報テーブル(図14の1400)からメモ情報(例えば、1404)を取得する。
ステップS742では、取得したメモ情報をWebサーバ200に送信する。
ステップS743では、DBサーバ300が送信したメモ情報を受信する。
ステップS744では、取得したメモ情報をクライアント端末100に送信する。
ステップS745では、Webサーバ200が送信したメモ情報を受信する。
ステップS746では、受信したメモ情報に基づき、コメントをコメント欄に表示(例えば、1004)する。
【0112】
次に、図8を用いて、本発明の実施形態における、ランキングの表示処理について説明する。図7は、ランキングの表示処理のフローチャートである。このランキング表示は、メインメニューからランキング表示を選択することで、ランキング表示がされるものとする。なお、図9図15の画面からランキング表示できる構成であってもよい。
ステップS801では、ランキングメニュー一覧(全国ランキング、工場内ランキング、部位別ランキング)をランキングメニュー画面に表示する。
【0113】
ステップS802では、ランキングメニュー画面でどのメニューが選択されたかを判定する。全国ランキングが選択されている場合は、ステップS803へ処理を移す。工場内ランキングが選択されている場合は、ステップS804へ処理を移す。部位別ランキングが選択されている場合は、ステップS805へ処理を移す。
【0114】
ステップS803では、全編集画像のうち、評価合計点数の高い画像を上位3枚取得するため、取得要求をDBサーバ300に送信する。例えば、SQL文を発行するものとする。
【0115】
ステップS804では、自工場ユーザによって編集された編集画像のうち、評価合計点数の高い画像を上位3枚取得するため、工場IDを含む取得要求をDBサーバ300に送信する。例えば、SQL文を発行するものとする。
ステップS805では、図9の901のように、ランキング画面で部位の指定を受け付ける。
ステップS806では、指定された部位の部位IDをWebサーバ200に送信する。
ステップS807では、クライアント端末100から部位IDを受信する。
【0116】
ステップS808では、受信した部位IDに対応する編集画像のうち、評価合計点数の高い画像を上位3枚取得するため、部位IDを含む取得要求をDBサーバ300に送信する。例えば、SQL文を発行するものとする。
【0117】
ステップS809では、Webサーバ200から受信した取得要求に従って、編集画像情報テーブル(図14の1410)からオリジナル画像ID(例えば、1402)を取得する。
【0118】
ステップS810では、取得したオリジナル画像IDに従って、オリジナル画像情報テーブル(図14の1400)からオリジナル画像ファイルパス(例えば、1401)を取得する。
ステップS811では、取得したオリジナル画像ファイルパスをWebサーバ200に送信する。
ステップS812では、オリジナル画像IDに従って、アノテーション情報とメモ情報を取得する。
ステップS813では、取得したアノテーション情報とメモ情報をWebサーバ200に送信する。
ステップS814では、オリジナル画像ファイルパスとアノテーション情報とメモ情報をDBサーバ300から受信する。
【0119】
ステップS815では、オリジナル画像ファイルパスに従って、外部メモリ(HDD等)に記憶されているオリジナル画像(オリジナル画像IDを含む)を取得する。
【0120】
ステップS816では、取得したオリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報をクライアント端末100に送信する。すなわち、画像を送信する画像送信処理の一例を示すステップである。
【0121】
なお、アノテーション情報とメモ情報は、JSON型式である。なお、JavaScript(登録商標)のオブジェクト形式への変換は、クライアント端末100で実行するものとする。例えば、JSON.parse関数を用いることで実現可能である。
【0122】
ステップS817では、オリジナル画像とアノテーション情報とメモ情報をWebサーバ200から受信する。アノテーション情報をRAM上に記憶する。この、アノテーション情報には、描画関数と描画パラメータが記憶されるため、アノテーション情報をデシリアライズして描画関数と描画パラメータを用いてオリジナル画像上にアノテーションを順次表示する。
【0123】
ステップS818では、受信したオリジナル画像を、ブラウザを用いて表示する。オリジナル画像は、例えば、HTML5 Canvas上に表示される。このCanvas上に表示された画像の上位レイヤーにアノテーションを描画させることが可能となる。なお、工場で評価の高い画像を表示する場合、上述したように、サムネイル画像であってもよい。
【0124】
ここで図9について説明する。図9はクライアント端末100の画像編集画面の一例を示す図である。画像編集画面は、ブラウザを用いて表示され、903に画像の編集例が表示される。901で部位を選択することで、選択された部位のうち、評価合計点の高い画像かつ一定点数以上の編集例を表示する。また、902で線の種類・太さ・色を選択することで、選択された部位のうち、評価合計点の高い画像かつ一定点数以上の編集例かつ選択した編集が施されている編集例を表示することができる。
【0125】
工場ユーザが903から編集例を選択すると、選択した編集例で使用されている線の種類・太さ・色が自動的に設定される。また、「コメントをコメント欄に反映」チェックボックスにチェックが入っていた場合は、編集例で使用されているコメントがコメント欄に反映される。
【0126】
同じく図10もクライアント端末100の画像編集画面の一例を示す図であり、図10図9にて編集例が選択された後の状態を示す図である。工場ユーザが903から編集例を選択すると、1001・1002・1003のように選択した編集例で使用されている線の種類・太さ・色が自動的に選択される。また、「コメントをコメント欄に反映」チェックボックスにチェックが入っていた場合は、1004のように編集例で使用されているコメントがコメント欄に反映される。
【0127】
図11について説明する。図11はクライアント端末401のフィードバック画面の一例を示す図である。フィードバック画面は、ブラウザを用いて表示される。1103に編集画像が表示され、1104にコメントが表示される。ユーザは1105にて評価対象の編集を選択し、1101にて評価を行う。評価完了後、1102が押下される。
【0128】
図12について説明する。図12はクライアント端末100のフィードバック結果画面の一例を示す図である。フィードバック結果画面は、ブラウザを用いて表示される。1201に編集画像が表示され、1202にコメントが表示される。1203にクライアント端末401のユーザによる評価とフィードバックコメントが表示される。
【0129】
図13について説明する。図13はクライアント端末100のランキング画面の一例を示す図である。
【0130】
図14について説明する。図14は、DBサーバ300で記憶するデータの一例を示す図である。オリジナル画像情報テーブル1400、編集画像情報テーブル1410、フィードバックテーブル1420、部位一覧1430、修理(事故)案件情報1440を記憶している。
【0131】
なお、本実施形態では、画像はWebサーバ200に記憶する構成としたが、DBサーバ300をWebサーバ200と一体にして、Webサーバ200で各種データを管理する構成であってもよい。
【0132】
ここで図15について説明する。図15はクライアント端末100の画像一覧表示画面の一例を示す図である。画像一覧表示画面は、ブラウザを用いて表示され、1500に登録されているオリジナル画像のサムネイル画像が表示される。また、クライアント端末100で画像をドラッグ&ドロップすることで、所望の画像を登録できる構成となっている。
【0133】
1501は、編集する画像が指定されている場合の枠である。1502は、画像が編集されている(アノテーションが付加されている)ことを示すマークである。Webサーバ200はサムネイル画像を送信する際に、図12の1202のシリアライズアノテーションにアノテーション情報が記憶されていることをチェックして、マークを付与してクライアント端末100へ送信する。1503は、編集ボタンであり、1501で画像を選択され、編集ボタンが押下されることで、画像が表示される。編集例は、図16である。本実施形態の特徴を示す編集例は、図9図10である。
【0134】
図16について説明する。図16は編集例であり、アノテーションを追加する前と追加した後の例を示すものである。アノテーション1604を指定すると、自動でコメント欄に1605の文字列が挿入される。
【0135】
本実施形態の機能構成について説明する。クライアント端末100では以下の機能部を備える。
【0136】
編集画像の画像一覧を取得する取得部、取得部で取得した画像一覧を表示する表示部、画像一覧から参照する編集画像を選択する編集画像選択部、編集画像選択部により選択された編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集対象の画像上にアノテーションを追加する追加部。
【0137】
また、編集画像に用いたアノテーションの属性を用いて、編集に用いるアノテーションの属性に設定する設定部、ユーザによるアノテーションの属性を選択する属性選択部を備える。
【0138】
前記取得手段は、前記属性選択手段により、属性が選択された場合に、当該選択された属性のアノテーションを有する編集画像の一覧を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【0139】
以上、本実施形態によれば、画像を用いた画像に係る指示内容(入力内容)の入力を支援することができる。具体的には、編集例となる画像の一覧を表示し、ユーザが選択することで、選択した画像に対応付くアノテーション情報に従って、アノテーション設定を自動的に行い、編集例に沿ったアノテーションを用いて指示内容を入力することができ、効率的な入力を支援することができる。
【0140】
また、アノテーションとコメントを一括して入力可能になり、画像に係る指示を容易に入力することができる。特に、アノテーション番号とコメント番号を自動で付与するため、入力効率が良くなる。
【0141】
更に、ActiveX等のプラグインを別途用いることなく、ブラウザ上に表示した画像に対してアノテーションを付与し画像を直接編集することが可能となる。そして、編集された画像を新たな1枚の画像としてサーバに保存することで編集後の画像の参照も容易となる。アノテーションと連動して画像に対するメモを記入、保存することも可能となり、画像を用いた指示を容易に行うことが可能となる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0142】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0143】
また、本発明におけるプログラムは、図4図8に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4図8の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図4図8の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0144】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0145】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0146】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0147】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0149】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0150】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0151】
100 クライアント端末
200 Webサーバ
300 DBサーバ
400 ファイルサーバ
401 クライアント端末(参照端末)
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
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図9
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