特許第6802606号(P6802606)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6802606-多機能リュック 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802606
(24)【登録日】2020年12月1日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】多機能リュック
(51)【国際特許分類】
   A45C 3/00 20060101AFI20201207BHJP
   A41D 15/04 20060101ALI20201207BHJP
   A45C 7/00 20060101ALN20201207BHJP
【FI】
   A45C3/00 C
   A41D15/04 F
   !A45C7/00 F
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2017-42188(P2017-42188)
(22)【出願日】2017年2月16日
(65)【公開番号】特開2018-130516(P2018-130516A)
(43)【公開日】2018年8月23日
【審査請求日】2020年2月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515165122
【氏名又は名称】小林 千代子
(72)【発明者】
【氏名】小林 千代子
【審査官】 粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3202267(JP,U)
【文献】 特開2015−045104(JP,A)
【文献】 特開2002−300920(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−0920460(KR,B1)
【文献】 特開2003−306812(JP,A)
【文献】 特開2005−290653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 3/00
A45C 7/00
A45C 9/00−11/00
A41B 13/00−13/10
A41D 15/04
A42B 1/04
A45F 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚生地の長方形の長手辺の中央部に、開閉具による左右片への二股開閉式のフ−ドを設け、
左右片それぞれに、フードを縦長に三つ折りにするための留め具を左右対称に数ヶ所設け、開閉具を閉じた時はフードとして、
開閉具を開いたときはケープ等の襟に変化し、開閉具を開いた状態を縦長に折り畳んだ時はリュックの肩ベルトに変化させることが出来、
更に一枚生地の長方形において、フードを取り付けた側の長手辺の一端角に面テープ等の小固定具を設けて、この小固定具から見てフードの向こう隣りの反対側に小固定具を受け留める細長固定具を設け、
一枚生地の長方形におけるフードを取り付けた部分の付近には、ポケットを設け、フードには、リュックの肩ベルトに変化させた後にポケットに留めるための留め具を更に設け、
ポケットの数か所即ち、肩ベルトに変化させた後に受け留めるために、ポケット下端2ヶ所、ポケットを閉じ留めるためにポケット上端辺近くの中央部に1ヶ所、又よだれ掛け用に上下端近辺に左右2ヶ所に、スナップ等留め具を設けてあり、
ポケット口の左右端には手提げバック用取っ手を設け、ポケットの片側面に着脱可能なよだれ掛けを設けてあり、
以上を特徴とする多機能リュック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リュックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、外出の時など、特に乳幼児の荷物は多く、自分の荷物以外に多くの荷物が必要になり、必要なものを取り出すのも困難である。
なお、バスタオル1枚にフード付きのものが知られている。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−146475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
タオルは、手や顔・体などをふくためである。
特許文献1の様に、フードが付いている場合でも体をふく以外に保温するなどで、多くの機能は期待できない。
外出する時などバスタオル、おむつ替えシート、おくるみ、ケープ、お昼寝用枕、よだれ掛けなどそれらを入れるバックなどそれぞれを携帯するには、がさ張り、バックも大きめを用意する必要があり、又それらをバックから必要な物だけをすぐに取り出すのは困難である。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1枚生地の長方形の長手辺の中央部に開閉具による左右片への二股開閉式のフードを設け、左右片それぞれに留め具を左右対称に数か所設け、開閉具を閉じた時はフードとして、開閉具を開いた時はケープ等の襟に変化し、その状態を縦長に折り畳んだ時はリュックの肩ベルトに変化させることが出来る。
長手辺におけるフード取り付けの一端角に面テープ等の小固定具を設けてこちらを表面とし、この小固定具から見てフードの向う隣の裏面側に細長固定具を設けてある。
フードの根本域には、ポケットを設け、ポケットの数か所にスナップ等留め具を設けてあり、ポケット口の左右端に手提げバック用取っ手を設け、ポケットの片側面にポケットから着脱可能なよだれ掛けを設ける。
以上の構成を特徴とした多機能リュックである。
【発明の効果】
【0006】
1枚の生地が、バスタオル以外にリュック、手提げバック、クッション、枕、フード付きケープ、襟付きケープ、おむつ替えシート、おくるみ、着替えラップタオル、よだれ掛けなど、10種類以上に変化することができる。
10以上のこれらをバックの中などから探す手間も、バックがガサ張る心配もなく、必要な時にすぐ取り出せることが出来る。
又これらを一つずつ購入する必要もなく非常に経済的である。
よだれ掛けはポケットに装着してあるので、必要な時にすぐに取り出しが容易にでき、必要ない年齢になった時は、それをセットしなくてもリュック機能に支障はない。
本発明は乳幼児だけでなく、生地のサイズを大きくすれば大人も含め小中高の学校などのプールの授業や海や温泉などにも重宝する便利なリュックである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明を展開した状態の表(a)裏(b)を示す平面図
図2】本発明の使用状態をにおける変化例を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態をその多様な使用方法について説明する。
(イa)生地表側(Na)を外出時のプールや温泉など、バスタオルとして使用きる。
(イb)生地裏側(Nb)に設けたポケット(6)に1/2フード(1)や手提げバック 用取っ手(7)やよだれ掛け(8)などを収納しておくことが出来る。
(ロ) おむつ替えや着替えシートとして、生地(Na)を広げ、1/2フード(1)部 分を開閉具(2)により、閉じてフードとし、子供の頭部がフード部分に来るよ うに寝かせオムツ交換や着替えができる。
(ハ) 開閉具(2)を閉じ、フード側に子供の頭部を入れて防寒用のおくるみとして使 用できる。
(ニ) 外出時やプールの時にタオルを巻いて面テープ等小固定具(4)と面テープ等細 長固定具(5)を使用してサイズ調整をし、着換え用のラップタオルとして使用 できる。
(ホ) 開閉具(2)を閉じフード付きケープとして使用し、日よけや防寒として体と頭 部を保温することができる。
(ヘ) 室内などフードが必要ない時はフードを開閉具(2)により開いて1/2フード (1)に分けて襟として変化させ、襟付きフードとして体を保温することが出来 る。
(ト) 襟付きフードの状態から生地(Na)を生地(Nb)側のポケット(6)の中に 折りたたんで全て入れ、お昼寝などの時にクッションや枕として使用できる。
(チ) クッション枕の状態からポケット(6)から手提げバック用取っ手(7)だけを 取りだし、スナップ等留め具によりバックを閉じて手提げバックとして使用でき る。
(リ) ポケット(6)に設けてあるスナップ等留め具(3)を外して、よだれ掛け(8 )を取り出し、使用することも出来る。
(ヌ) 1/2フード(1)を縦長に三つ折りに折り畳んでスナップ等留め具(3)でリ ュック肩ベルト(1a)に変身させ、ポケット下部にあるスナップ等留め具で留 めてリュックに変身させ使用できる。
(ル) ポケットの色と生地本体を色違いにした場合は、スナップ等留め具をそのままの 状態で、リュック肩ベルト部分を反転させればリュックの色が変わりリバーシブ ルとして色を楽しみ使用できる。
【符号の説明】
【0009】
1 1/2フード
1a リュック肩ベルト
2 開閉具
3 スナップ等留め具
4 面テープ等小固定具
5 面テープ等細長固定具
6 ポケット
7 手提げバック用取っ手
8 よだれ掛け
Na 生地表
Nb 生地裏
図1
図2