特許第6802865号(P6802865)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802865
(24)【登録日】2020年12月1日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】漁具入水検知装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/01 20060101AFI20201214BHJP
   A01K 79/00 20060101ALI20201214BHJP
   A01K 97/12 20060101ALI20201214BHJP
   G01N 27/22 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
   A01K85/01 A
   A01K85/01 B
   A01K79/00 H
   A01K79/00 J
   A01K97/12
   G01N27/22 Z
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-14701(P2019-14701)
(22)【出願日】2019年1月30日
(65)【公開番号】特開2019-193619(P2019-193619A)
(43)【公開日】2019年11月7日
【審査請求日】2019年5月24日
(31)【優先権主張番号】62/624807
(32)【優先日】2018年2月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519035447
【氏名又は名称】黄 智淵
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】黄 智淵
【審査官】 田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−160714(JP,A)
【文献】 特開2010−249531(JP,A)
【文献】 特開平05−264496(JP,A)
【文献】 特表2004−535201(JP,A)
【文献】 特開昭60−016529(JP,A)
【文献】 特開2014−018157(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 85/00−85/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水ハウジングと、回路基板と、静電容量検知モジュールと、制御ユニットとを備える漁具入水検知装置であって、
前記回路基板は、前記防水ハウジング内に設置され、
前記静電容量検知モジュールは、前記回路基板に設置され、静電容量値を検知するように前記防水ハウジングの内壁面に隣接し、
前記制御ユニットは、前記静電容量検知モジュールに電気的に接続され、前記静電容量値を取得し、且つ取得した前記静電容量値に基づいて、前記漁具入水検知装置が入水しているかを判断し、そうである場合は、制御対象装置を起動するように制御信号を生成することを特徴とする、漁具入水検知装置。
【請求項2】
前記静電容量検知モジュールは、静電容量検知部と、前記静電容量検知部に電気的に接続される静電容量検知変換部とを備え、前記静電容量検知部は、前記防水ハウジングの内壁面に隣接し、前記静電容量検知変換部は、前記静電容量検知部によって検知した前記静電容量値を取得することを特徴とする、請求項1に記載の漁具入水検知装置。
【請求項3】
前記静電容量検知部は、前記防水ハウジングの内壁面に接触することを特徴とする、請求項2に記載の漁具入水検知装置。
【請求項4】
前記回路基板は、前記防水ハウジングの内壁面に対して垂直に設置され、または前記防水ハウジングの内壁面に対して水平に設置されることを特徴とする、請求項2に記載の漁具入水検知装置。
【請求項5】
前記制御対象装置は、発光ユニット、モータ、ブザーまたはそれらの任意の組み合わせであることを特徴とする、請求項1に記載の漁具入水検知装置。
【請求項6】
漁具の入水を検知する方法であって、
防水ハウジングを提供するステップと、
静電容量検知モジュールと制御ユニットを備える回路基板を前記防水ハウジング内に設置するステップと、
静電容量値を検知するように、前記静電容量検知モジュールを前記防水ハウジングの内壁面に隣接して設置するステップと、
前記制御ユニットが前記静電容量値を受信し、前記静電容量値に基づいて前記漁具入水検知装置が入水しているかを判断し、そうである場合は、制御対象装置を起動するように制御信号を生成するステップとを含むことを特徴とする、漁具の入水を検知する方法。
【請求項7】
前記静電容量検知モジュールは、静電容量検知部と、前記静電容量検知部に電気的に接続される静電容量検知変換部とを備え、且つ以下のステップをさらに含み:
前記静電容量検知部を前記防水ハウジングの内壁面に隣接して設置するステップと、
前記静電容量検知変換部は、前記静電容量検知部によって検知した前記静電容量値を取得するステップを含むことを特徴とする、請求項6に記載の漁具の入水を検知する方法。
【請求項8】
前記静電容量検知部は、前記防水ハウジングの内壁面に接触することを特徴とする、請求項7に記載の漁具の入水を検知する方法。
【請求項9】
前記回路基板は、前記防水ハウジングの内壁面に対して垂直に設置され、または前記防水ハウジングの内壁面に対して水平に設置されることを特徴とする、請求項7に記載の漁具の入水を検知する方法。
【請求項10】
前記制御対象装置は、発光ユニット、モータ、ブザーまたはそれらの任意の組み合わせであることを特徴とする、請求項6に記載の漁具の入水を検知する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、漁具の技術分野に関わり、具体的には、一種の漁具入水検知装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
静電容量方式のタッチ技術は現在の電子製品または家電製品に広く使用される。静電容量方式のタッチ技術は、人の接触により静電容量センサの静電容量値を変化するものであり、同じの原理を用いて、接近した物質は指であるか、または異なる誘電率を有する他の材料であるかを判断することができる。
【0003】
図1に示されるように、従来の漁具の入水検知は、2つのプローブA、Bを介して空気及び水の抵抗を検知し、水の抵抗が小さいという特性に基づいて、漁具が入水しているかを判断する。しかしながら、突出したプローブA、Bは、漁具の構造を損傷して漁具の防水効果を失う恐れがあり、漁具の表面に水跡があれば、誤判断を招くこともある。
【0004】
従って、本発明の発明者は、従来技術の欠点を改善し、産業的実施利用を向上させるための漁具入水検知装置及び方法を考案した。
【発明の概要】
【0005】
上記従来技術の欠点を鑑みて、本発明の目的は、上記従来技術の欠点を改善するための漁具入水検知装置及び方法を提供することである。
【0006】
上記の目的に基づいて、本発明は、防水ハウジングと、回路基板と、静電容量検知モジュールと、制御ユニットとを備える漁具入水検知装置を提供する。回路基板は、防水ハウジング内に設置される。静電容量検知モジュールは、回路基板に設置され、静電容量値を検知するように防水ハウジングの内壁面に隣接する。制御ユニットは、静電容量検知モジュールに電気的に接続され、静電容量値を取得し、且つ取得した静電容量値に基づいて漁具入水検知装置が入水しているかを判断し、そうである場合は、制御対象装置を起動するように制御信号を生成する。
【0007】
好ましくは、静電容量検知モジュールは、静電容量検知部と、静電容量検知部に電気的に接続される静電容量検知変換部とを備え、静電容量検知部は、防水ハウジングの内壁面に隣接し、静電容量検知変換部は、静電容量検知部によって検知した静電容量値を取得する。
【0008】
好ましくは、静電容量検知部は、防水ハウジングの内壁面に接触する。
【0009】
好ましくは、回路基板は、防水ハウジングの内壁面に対して垂直に設置され、または防水ハウジングの内壁面に対して水平に設置される。
【0010】
好ましくは、制御対象装置は、発光ユニット、モータ、ブザーまたはそれらの任意の組み合わせである。
【0011】
上記の目的に基づいて、本発明は、漁具の入水を検知する方法をさらに提供する。前記方法は、防水ハウジングを提供するステップと、静電容量検知モジュールと制御ユニットを備える回路基板を防水ハウジング内に設置するステップと、静電容量値を検知するように、静電容量検知モジュールを防水ハウジングの内壁面に隣接して設置するステップと、制御ユニットが静電容量値を受信し、静電容量値に基づいて漁具入水検知装置が入水しているかを判断し、そうである場合は、制御対象装置を起動するように制御信号を生成するステップとを含む。
【0012】
好ましくは、静電容量検知モジュールは、静電容量検知部と、静電容量検知部に電気的に接続される静電容量検知変換部とを備え、且つ以下のステップをさらに含み:静電容量検知部を防水ハウジングの内壁面に隣接して設置するステップと、静電容量検知変換部は、静電容量検知部によって検知した静電容量値を取得するステップを含む。
【0013】
好ましくは、静電容量検知部は、防水ハウジングの内壁面に接触する。
【0014】
好ましくは、防水ハウジングの内壁面に対して垂直に設置され、または防水ハウジングの内壁面に対して水平に設置される。
【0015】
好ましくは、制御対象装置は、発光ユニット、モータ、ブザーまたはそれらの任意の組み合わせである。
【0016】
要するに、本発明の漁具入水検知装置は、漁具の防水構造を維持することができ、且つ構造内に設置されるセンサにより、漁具が入水しているかどうかを検知して明確に判断することができる。
【0017】
当業者が本発明の目的、技術特徴及び利点を容易に理解するように、以下は添付の図面を参照しながら、本発明の具体的な実施形態によって本発明の詳細な特徴を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は従来技術の概略図。
図2図2は本発明の漁具入水検知装置のブロック図。
図3図3は本発明の漁具入水検知装置の概略図。
図4図4は本発明の漁具入水検知装置の第一実施例の第一概略図。
図5図5は本発明の漁具入水検知装置の第一実施例の第二概略図。
図6図6は本発明の漁具入水検知装置の第二実施例の概略図。
図7図7は本発明の漁具入水検知装置の第三実施例の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明をより完全に理解するために、本発明の技術特徴、内容と長所及びそれが達成できる作用効果について、添付図面を参照して、実施例の表現形式で以下のように詳細に説明する。但し、図示された図面は、単に例示または明細書内容を補助することを目的としたものであって、本発明の実施後の原寸に比例したものや精確に配置したものには何ら拘束されない。よって、図示された図面は、添付図面の比例と配置関係で解釈されてはならず、本発明を実際に実施する権利範囲に制限することを意図したものではないことについて先に説明しておきたい。
【0020】
以下は添付図面及び説明により、本発明の漁具入水検知装置及び方法を説明し、より理解しやすくするために、以下の実施例の同じ要素は同じ符号で表示する。
【0021】
本発明は、一種の漁具入水検知装置及び方法に関わり、具体的には、水面下漁具に内蔵する静電容量検知回路(Capacitive sensing Circuit)を介して、漁具内部の回路が完全な防水保護の下で漁具が入水しているかを検知し、且ついくつかの機能の起動または停止を制御することができる。
【0022】
図2を参照する。図2は、本発明の漁具入水検知装置のブロック図である。
【0023】
図面に示されるように、本発明の漁具入水検知装置1は、回路基板10と、静電容量検知モジュール11と、制御ユニット12と、防水ハウジング20とを備える。回路基板10は、防水ハウジング20内に設置される。静電容量検知モジュール11と制御ユニット12は回路基板10上に設置される。そのうち、静電容量検知モジュール11は、静電容量値1121を検知するように防水ハウジング20の内壁面に隣接する。制御ユニット12は、静電容量検知モジュール11に電気的に接続し、静電容量値1121を取得し、且つ取得した静電容量値1121に基づいて漁具入水検知装置が入水しているかを判断し、そうである場合は、制御対象装置9を起動するように制御信号121を生成する。そのうち、制御対象装置9は、発光ユニット、モータ、ブザーまたはそれらの任意の組み合わせであることができる。
【0024】
上記した装置が入水しているかを判断することについて、例えば、漁具入水検知装置1が水中集魚灯またはルアーである場合、漁具入水検知装置1が水中にいるかを判断することである。漁具入水検知装置1は水中集魚灯である場合、漁具入水検知装置1が水中にいると判断された場合、制御ユニット12は制御対象装置9(発光ユニット)を制御して発光する。また、漁具入水検知装置1はルアーである場合、漁具入水検知装置1が水中にいると判断された場合、制御ユニット12は制御対象装置9(モータまたはブザー)を制御して起動する。当然、漁具入水検知装置1が水中にいないと判断された場合、制御ユニット12は制御対象装置9を制御して停止する。
【0025】
また、漁具入水検知装置1は、漁具に設置または接続される装置であってもよく、漁具とともに入水することができる。この時、制御ユニット12は、使用者に漁具がすでに入水したことを通知するように、無線送信機などの制御対象装置9を制御することができる。そのうち、制御ユニット12と制御対象装置9との間の接続は、有線接続または無線接続であることができ、実際の需要によって調整することができる。
【0026】
さらに、静電容量検知モジュール11は、静電容量検知部111及び静電容量検知部111に電気的に接続する静電容量検知変換部112を備える。静電容量検知部111は、防水ハウジング20の内壁面に隣接する。好ましくは、静電容量検知部111は、防水ハウジング20の内壁面に接触または付着することができる。静電容量検知変換部112は、静電容量検知部111によって検知した静電容量値1121を取得することができる。そして、制御ユニット12は静電容量値1121に基づいて、漁具入水検知装置1が水中にいるかを計算且つ判断することができる。
【0027】
また、漁具入水検知装置1は、電池ユニット30を備えることができ、その電池ユニット30は、一次電池または二次電池であることができる。その電池ユニット30は、漁具入水検知装置1、または制御対象装置9に作動必要な電力を供給することができる。
【0028】
図3を参照し、且つ下記の式を参照する:
【0029】
【数1】
【0030】
そのうち、Csは静電容量値、εは誘電率、Aは面積、dは距離である。
【0031】
そのうち、空気の誘電率εは1.00053であり、水の誘電率は78.5であり、静電容量検知モジュール11と外部の距離dとその面積Aは一定である。よって、漁具入水検知装置1は静電容量値1121によって漁具が水中にいるかどうかを判断することができる。
【0032】
従来技術と比較して、本発明の漁具入水検知装置1は漁具の防水構造を維持することができ、防水構造に内蔵される静電容量検知モジュール11を介して、制御ユニット12が静電容量値1121を計算比較することにより、漁具が水中にいるかを明確に判断することができる。よって、本発明の漁具入水検知装置1は、腐食により防水構造が損傷されにくくなり、そして装置の表面にある水跡の影響で誤判断することもない。
【0033】
図4及び図5を参照し、図4及び図5は本発明の漁具入水検知装置の第一実施例の第一概略図及び第二概略図である。
【0034】
図面に示されるように、本実施例において、漁具入水検知装置1は水中集魚灯として例示する。そのうち、防水ハウジング20は、お互いに組み合わせることができる第一ハウジング21及び第二ハウジング22を備えることができる。第一ハウジング21と第二ハウジング22は、ロック、接着、または超音波溶接などの方式によって組み合わせることができる。水が防水ハウジング20内に浸水しないように、第一ハウジング21と第二ハウジング22との間に防水ガスケットを設置することができる。また、第一ハウジング21と第二ハウジング22との組み合わせ方法及び防水などの技術手段は当分野に知られているため、ここで繰り返さない。
【0035】
また、図5に示されるように、回路基板10は、プリント基板またはフレキシブルプリント基板であることができる。静電容量検知部111は、エッチングまたは他の方法によって回路基板10上に形成することができ、且つ静電容量変換部112に電気的に接続する。
【0036】
全体的に見ると、静電容量検知モジュール11及び制御ユニット12を備える回路基板10は、水中漁具の防水ハウジング20内に設置することができる。そして、静電容量検知部111は防水ハウジング20の内壁面に隣接して設置される。そのうち、静電容量検知モジュール11及び制御ユニット12を備える回路基板10は、静電容量値1121を有効に検知するように、防水ハウジング20の内壁面に対して垂直に設置されることができる。従って、漁具入水検知装置1が水中にいる場合、制御ユニット12は制御対象装置9(発光ユニット)を制御して発光されることができ、水中集魚灯が魚を引き付ける目的を達成することができる。
【0037】
図6を参照し、図6は本発明の漁具入水検知装置の第二実施例の概略図である。
【0038】
図面に示されるように、本実施例において、漁具入水検知装置1はルアーとして例示する。そのうち、防水ハウジング20は、お互いに組み合わせることができる第一ハウジング21及び第二ハウジング22を備えることができる。そのうち、第一ハウジング21と第二ハウジング22はロック、係止、接着、または超音波溶接などの方式によって組み合わせることができる。水が防水ハウジング20内に浸水しないように、第一ハウジング21と第二ハウジング22との間に防水ガスケットを設置することができる。
【0039】
全体的に見ると、静電容量検知モジュール11及び制御ユニット12を備える回路基板10は、水中漁具の防水ハウジング20内に設置することができる。そして、静電容量検知部111は防水ハウジング20の内壁面に隣接して設置される。そのうち、静電容量検知モジュール11及び制御ユニット12を備える回路基板10は、静電容量値1121を有効に検知するように、防水ハウジング20の内壁面に対して垂直に設置されることができる。従って、漁具入水検知装置1が水中にいる場合、制御ユニット12は制御対象装置9(モータまたはブザー)を制御して起動することができる。
【0040】
図7を参照し、図7は本発明の漁具入水検知装置の第三実施例の概略図である。
【0041】
図面に示されるように、本実施例において、漁具入水検知装置1はルアーとして例示する。同じく、防水ハウジング20は、お互いに組み合わせることができる第一ハウジング21及び第二ハウジング22を備えることができる。そのうち、第一ハウジング21と第二ハウジング22は、ロック、接着、または超音波溶接などの方式によって組み合わせることができる。水が防水ハウジング20内に浸水しないように、第一ハウジング21と第二ハウジング22との間に防水ガスケットを設置することができる。
【0042】
全体的に見ると、静電容量検知モジュール11及び制御ユニット12を備える回路基板10は、水中漁具の防水ハウジング20内に設置することができる。そして、静電容量検知部111は防水ハウジング20の内壁面に隣接して設置される。そのうち、静電容量検知モジュール11及び制御ユニット12を備える回路基板10は、静電容量値1121を有効に検知するように、防水ハウジング20の内壁面に対して平行に設置されることができる。従って、漁具入水検知装置1が水中にいる場合、制御ユニット12は制御対象装置9(モータまたはブザー)を制御して起動することができる。
【0043】
また、前記の第二、第三実施例において、静電容量検知モジュール11及び制御ユニット12を備える回路基板10及び電池ユニット30は、防水ハウジング20の適切な構造または接着によって防水ハウジング20の内部に固定することができる。また、その適切な構造または接着方式は、当業者にとって周知な技術手段であるため、ここで繰り返さない。
【0044】
さらに、本発明の主な特徴について、静電容量検知モジュール11が防水ハウジング20の内壁面に隣接するだけで良い。静電容量検知モジュール11と防水ハウジング20の内壁面に垂直、平行または斜めに設置されることにかかわらず、防水ハウジング20と接触、またはお互いに距離を持っても、静電容量検知部111は静電容量値を検知することができ、且つ水と空気の差別を判断することができる。よって、本発明は上記の実施例に制限されるものではない。
【0045】
本発明は、一種の漁具の入水を検知する方法をさらに提供する。その方法は、防水ハウジングを提供するステップ(S11)と、静電容量検知モジュールと制御ユニットを備える回路基板を防水ハウジング内に設置するステップ(S12)と、静電容量値を検知するように、静電容量検知モジュールを防水ハウジングの内壁面に隣接して設置するステップ(S13)と、制御ユニットが静電容量値を受信し、静電容量値に基づいて漁具が入水しているかを判断し(S14)、そうである場合は、制御対象装置を起動するように制御信号を生成するステップ(S15)とを含む。
【0046】
漁具入水検知方法についての詳細の説明は、上記の漁具入水検知装置に対応しているものであるため、ここで繰り返さない。
【0047】
上記説明は本発明の範囲を限定するためのものではなく、例示的な実施例である。本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく均等範囲内における変更及び修正は、いずれも添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【符号の説明】
【0048】
1:漁具入水検知装置
10:回路基板
11:静電容量検知モジュール
111:静電容量検知部
112:静電容量検知変換部
1121:静電容量値
12:制御ユニット
121:制御信号
20:防水ハウジング
21:第一ハウジング
22:第二ハウジング
30:電池ユニット
9:制御対象装置
A、B:プローブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7