(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取付ユニット(34)は、前記トルク伝達部材(30,32)を形状接合式および/または摩擦接合式の結合によって前記従動シャフト(14)に取り付けるために意図される少なくとも1つの取付部材(36)を有する
ことを特徴とする、請求項1に記載のクイッククランプ装置。
【発明の概要】
【0003】
クイッククランプ装置は、特に少なくとも従動シャフトへトルク伝達部材を回転不能に取り付けるための少なくとも1つの取付ユニットを含んでいることが提案される。トルク伝達部材は、インサート工具ユニットがクランプユニットおよび/または従動シャフトに配置された状態のときにインサート工具ユニットの受容切欠きに係合し、インサート工具ユニットの受容切欠きを区切る少なくとも1つの縁部にトルク伝達のために当接するのが好ましい。従動シャフトと、クランプユニットおよび/または従動シャフトに配置されたインサート工具ユニットとの間のトルク伝達は、当業者にすでに知られている仕方により、インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、トルク伝達部材とインサート工具ユニットとの間の形状接合式の結合によって行われるのが好ましい。トルク伝達部材は従動シャフトに回転不能に配置されるのが好ましい。トルク伝達部材は従動シャフトとともに、従動シャフトの回転軸を中心として回転駆動可能である。従動シャフトの回転軸は、クランプユニットの運動軸に対して少なくとも実質的に垂直に延びているのが好ましい。しかしながら別案として、従動シャフトの回転軸がクランプユニットの運動軸に対して少なくとも実質的に平行に延びていることも考えられる。「実質的に垂直に」という表現は、ここでは特に、基準方向に対して相対的な方向のアライメントを定義するものとし、この方向と基準方向が特に1つの平面で見て90°の角度をなし、この角度は特に8°よりも小さい、好ましくは5°よりも小さい、特別に好ましくは2°よりも小さい最大の差異を有する。「実質的に平行に」とは、ここでは特に、特に1つの平面における基準方向に対して相対的な方向のアライメントを意味するものとし、この方向は基準方向に対して特に8°よりも小さい、好ましくは5°よりも小さい、特別に好ましくは2°よりも小さい差異を有する。「可動に支承される」とは、特に、ある部材および/またはユニットの支承を意味するものとし、この部材および/またはユニットが、特にこの部材および/またはユニットの弾性変形とは別に、運動軸に沿って5mmよりも大きい、好ましくは10mmよりも大きい、特別に好ましくは50mmよりも大きい運動可能性を有し、および/または運動軸を中心として1°よりも大きい、好ましくは5°よりも大きい、特別に好ましくは15°よりも大きい角度範囲に沿った運動可能性を有する。
【0004】
クランプ部材は少なくとも部分的に従動シャフトに配置されるのが好ましい。従動シャフトは、従動シャフトの回転軸を中心として延びる従動シャフトの円周方向に沿って、クランプ部材を少なくとも部分的に、特に全面的に包囲するのが好ましい。従動シャフトの円周方向は、従動シャフトの回転軸に対して少なくとも実質的に垂直に延びる平面に延びているのが好ましい。クランプ部材は従動シャフトと回転不能に結合されるのが好ましい。クランプ部材は従動シャフトとともに回転軸を中心として可動なように、特に回転可能なように支承されるのが好ましい。従動シャフトの回転軸は、クランプユニットの少なくとも1つの運動軸に対して少なくとも実質的に平行に、特に同軸に延びているのが好ましい。クランプ部材は、クランプ部材の旋回軸を中心として旋回可能に支承されるのが好ましい。クランプ部材の旋回軸は、従動シャフトの回転軸に対して横向きに、特に少なくとも実質的に垂直に延びているのが好ましい。クランプ部材の旋回軸は、クランプユニットのクランプ軸に対して少なくとも実質的に垂直に延びているのが好ましい。クランプ部材の旋回軸は、クランプユニットの少なくとも1つの運動軸を形成するのが好ましい。クランプ部材の旋回軸は、クランプユニットのクランプ軸に対して少なくとも実質的に垂直に延びているのが好ましい。「クランプ軸」とは、ここでは特にクランプユニットの軸であって、これに沿ってクランプユニットの軸方向の固定力を、従動シャフトへインサート工具ユニットを固定するためにインサート工具ユニットに対して及ぼすことが可能であり、および/またはこれに沿ってクランプユニットの伝達部材がクランプ部材の運動のために可動に支承されるものを意味するものとする。クランプ軸は、クランプユニットの少なくとも1つの別の運動軸を形成するのが好ましい。クランプ部材はクランプジョーとして構成されるのが好ましい。クランプ部材は、インサート工具ユニットを軸方向で従動シャフトに固定するために意図されるのが好ましい。クランプ部材は少なくともクランプ位置にあるときインサート工具ユニットに、特にインサート工具ユニットの固定切欠きに、少なくとも部分的に係合するのが好ましい。クランプ部材は、少なくともインサート工具ユニットがクランプユニットによって固定された状態のときに、インサート工具ユニットのクランプ延長部に後方係合するのが好ましい。「意図される」とは、特に特別にプログラミングされ、設計され、および/または装備されることを意味するものとする。ある部材および/またはユニットが特定の機能のために意図されるとは、特に、その部材および/またはユニットがその特定の機能を少なくとも1つの使用状態および/または動作状態のときに履行および/または実行することを意味するものとする。
【0005】
クランプ部材は、少なくとも操作ユニットの操作部材とクランプ部材との間の機械的な結合によって、操作ユニットによりクランプ位置および/またはリリース位置へと可動であるのが好ましい。操作部材は操作レバーとして、特に旋回可能に支承された操作レバーとして構成されるのが好ましい。しかしながら、操作ユニットの操作部材によって電気信号を生成可能であり、この電気信号によって、クランプ部材をクランプ位置および/またはリリース位置へ動かすために意図されるアクチュエータを制御可能であることも考えられる。操作ユニットは、操作者の操作コマンドおよび/または操作者の操作力の帰結としてクランプ部材をクランプ位置および/またはリリース位置へ動かすために意図される、機械式、電気式、および/または電子式の操作ユニットとして構成されていてよい。
【0006】
クランプユニットは可動に、特に旋回可能に支承された少なくとも2つのクランプ部材を含んでいるのが好ましい。しかしながらクランプユニットが、2つとは相違する数のクランプ部材を含んでいることも考えられる。少なくとも2つのクランプ部材は、少なくとも実質的に類似の構成を有するのが好ましい。クランプユニットの少なくとも2つのクランプ部材は互いに相対的に可動に、特に互いに相対的に旋回可能に支承されるのが好ましい。特に少なくとも2つのクランプ部材は操作ユニットによって、クランプ部材のクランプ位置および/またはクランプ部材のリリース位置へと可動である。少なくとも2つのクランプ部材は操作ユニットによって一緒に可動であるのが好ましく、特にクランプ位置および/またはリリース位置へと一緒に可動である。しかしながら、少なくとも2つのクランプ部材が操作ユニットによって互いに独立してクランプ位置および/またはリリース位置へと可動であることも考えられる。少なくとも2つのクランプ部材は、それぞれクランプ軸を中心として可動に、特に旋回可能に支承されるのが好ましい。
【0007】
クイッククランプ装置は、少なくとも操作ユニットとは別個にクランプ部材のリリース位置の方向へ力がクランプ部材に対して作用したとき、クランプ位置を起点とするクランプ部材のリリース位置への運動を、特にクランプ部材の許容差および/またはクリアランスに起因する運動を除いて妨げるために意図される少なくとも1つの固定ユニット、特にセルフロックユニットおよび/または係止ユニットを含んでいるのが好ましい。固定ユニット、特にセルフロックユニットおよび/または係止ユニットは、少なくとも操作ユニットとは別個にクランプ部材のリリース位置の方向へ力がクランプ部材に対して作用したとき、クランプ部材を、クランプ位置を起点とするクランプ部材のリリース位置への運動に対してほぼ固定するために意図されるのが好ましい。「運動に対してほぼ固定する」という表現は、特に、運動に対する1つの部材の固定、特にその部材の1つの位置での固定を意味するものとし、許容差および/またはクリアランスに起因する部材の運動は部材の固定された位置で行うことができる。クランプ部材は、固定ユニットによりクランプ位置で形状接合式および/または摩擦接合式の結合によって、クランプ位置にあるクランプ部材のリリース位置への運動に対して固定可能であるのが好ましい。固定ユニットは、クランプ部材のクランプ位置を起点とするクランプ部材の旋回運動を少なくともほぼ、特に許容差および/またはクリアランスに起因する運動を除いて、リリース位置へのクランプ部材の旋回運動に対して妨げるために少なくとも意図されるのが好ましい。固定ユニットは磁気式の固定ユニット、機械式の固定ユニット、電子式の固定ユニットなどとして構成されていてよい。磁気式の固定ユニットとしての固定ユニットの実施形態では、クランプ部材を磁力の作用によってクランプ位置で固定する少なくとも1つの磁性部材を固定ユニットが含んでいることが考えられる。機械式の固定ユニットとしての固定ユニットの実施形態では、クランプ部材を形状接合式および/または摩擦接合式の結合によってクランプ位置で固定する少なくとも1つの機械式の固定部材を固定ユニットが含んでいることが考えられる。電子式の固定ユニットとしての固定ユニットの実施形態では、クランプ部材をクランプ位置で固定する、および/またはクランプ部材の位置を監視してクランプ位置に達したときにアクチュエータを制御し、このアクチュエータがクランプ部材をクランプ位置で固定する、少なくとも1つの電子式の部材を固定ユニットが含んでいることが考えられる。当業者に有意義と思われるその他の固定ユニットの実施形態も、同じく考えられる。
【0008】
取付ユニットは、トルク伝達部材を従動シャフトに回転不能に配置するため、特に固定するために意図されるのが好ましい。取付ユニットは、摩擦接合式、形状接合式、および/または物質接合式の結合部として構成されていてよい。たとえば取付ユニットは、トルク伝達部材を従動シャフトに固定するため、特に回転不能に固定するために意図されるボルトユニット、リベットユニット、ねじユニット、形状接合ユニット、溶接結合ユニット、プレス嵌め結合ユニット、係止フック結合ユニット、および/または当業者に有意義と思われるその他のユニットとして構成されていてよい。取付ユニットの少なくとも1つの取付部材は、従動シャフトと一体的に構成されるのが好ましい。しかしながら取付ユニットが、従動シャフトと一体的に構成された多数の取付部材を有することも考えられる。「一体的に」とは特に、たとえば溶接プロセス、接着プロセス、一体成形プロセス、および/もしくは当業者に有意義と思われるその他のプロセスによって少なくとも物質接合式に結合されることを意味するものとし、ならびに/または、たとえば1つの鋳造物からの製作によって、および/もしくは一成分射出成型法もしくは多成分射出成型法での製作によって、好ましくは単一の未加工材料からの製作によって、好ましくは1つの部材として成形されることを意味するものとする。たとえば取付ユニットの取付部材はねじ山部材、バヨネットロック部材、受容切欠き、プレス嵌め部材、従動シャフトトルク延長部、または当業者に有意義と思われるその他の取付部材として構成されていてよい。
【0009】
本発明に基づく構成により、クイッククランプ装置のコンパクトな構成を実現できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達ができるという利点がある。
【0010】
さらに、特に本発明によるクイッククランプ装置の少なくとも1つの実施形態において、取付ユニットは、トルク伝達部材を形状接合式および/または摩擦接合式の結合によって従動シャフトに取り付けるために意図される少なくとも1つの取付部材を有することが提案される。取付部材はたとえばピン、ボルト、延長部、ねじ山、または当業者に有意義と思われるその他の部材として構成されていてよい。たとえば、取付部材がトルク伝達部材と、またはクイッククランプ装置のカバーユニットのカバー部材と、一体的に構成されることが考えられ、このとき取付部材はカバー部材の軸方向延長部、切欠き、円周縁部領域などとして構成される。取付部材は、従動シャフトの受容切欠きを区切る従動シャフトの内側輪郭に対して少なくとも部分的に対応する外側ジオメトリーを、たとえば鍵と鍵穴の原理に基づいて有することが考えられる。その代替または追加として取付部材は、カバー部材および/またはトルク伝達部材に配置され、特に従動シャフトの回転軸に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向に沿って見たときに、従動シャフトに配置された受容切欠きに係合する軸方向延長部として構成されることが考えられる。さらにその代替または追加として取付部材は、カバー部材および/またはトルク伝達部材に配置され、従動シャフトの対応する受容切欠きへ圧入可能であるプレス嵌め部材、たとえばテーパ部などとして構成されることが考えられる。しかしながら取付部材が従動シャフトに配置され、カバー部材および/またはトルク伝達部材の受容切欠きに係合することなども考えられる。当業者に有意義と思われるその他の取付部材の構成も、同じく考えられる。本発明に基づく構成により、取付ユニットの設計的に簡素な構成を具体化できるという利点がある。クイッククランプ装置のコンパクトな構成を実現できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0011】
さらに、特に本発明によるクイッククランプ装置の少なくとも1つの実施形態において、取付部材は、トルク伝達部材に追加して少なくともクランプ部材を従動シャフトへ取り付けるために、特に従動シャフトと回転不能に結合するために意図されることが提案される。クランプ部材は取付部材による取付の帰結として、トルク伝達部材および従動シャフトとともに、従動シャフトの回転軸を中心として回転可能に支承されるのが好ましい。クランプ部材は、取付部材によって直接的に従動シャフトに取り付けられるのが好ましい。別案の実施形態では、クランプ部材は取付部材によってトルク伝達部材に取り付けられ、このトルク伝達部材が取付ユニットの少なくとも1つの別の取付部材によって従動シャフトに取り付けられ、特に従動シャフトと回転不能に結合される。取付部材は、トルク伝達部材に追加して少なくとも2つの、特に旋回可能に支承された、クランプユニットのクランプ部材を従動シャフトに取り付けるために、特に従動シャフトと回転不能に結合するために意図されるのが好ましい。しかしながら取付部材は、2つとは相違する数の、特に旋回可能に支承された、クランプユニットのクランプ部材を従動シャフトへ取り付けるために意図されることも考えられる。本発明に基づく構成により、クランプ部材を取り付けるための追加のコンポーネントの節減を可能にできるという利点がある。設計的に簡素な取付ユニットの構成を具体化できるという利点がある。クイッククランプ装置のコンパクトな構成を実現できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0012】
さらに、特に本発明によるクイッククランプ装置の少なくとも1つの実施形態において、取付部材は、取付状態のときに従動シャフトの運動軸に対して横向きに、特に少なくとも実質的に垂直に延びる長軸を有するボルトとして構成されることが提案される。取付部材は、少なくともクランプ部材を従動シャフトに対して相対的に可動に支承するために意図される軸受ボルトとして構成されるのが好ましい。取付部材の長軸は、特に取付部材が従動シャフトに配置された状態のときに従動シャフトの回転軸に対して横向きに、特に少なくとも実質的に垂直に延びる、取付部材の主伸長軸を形成するのが好ましい。取付部材はクランプ部材の旋回軸を定義するのが好ましい。クランプユニットの少なくとも2つのクランプ部材は、取付部材によって従動シャフトに旋回可能に支承されるのが好ましい。本発明に基づく構成により、クイッククランプ装置のコンパクトな構成を実現できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0013】
さらに、特に本発明によるクイッククランプ装置の少なくとも1つの実施形態において、取付ユニットは、少なくともトルク伝達部材の取付けのために、従動シャフトに配置された少なくとも1つの形状接合輪郭と協同作用するために意図される少なくとも1つの形状接合輪郭を有することが提案される。形状接合輪郭はトルク伝達部材と、および/またはトルク伝達部材が配置されるのが好ましいカバー部材と、一体的に構成されるのが好ましい。形状接合輪郭は、特に従動シャフトの円周方向に沿って延びる、トルク伝達部材の外側輪郭を形成し、および/またはトルク伝達部材が配置されるカバー部材の外側輪郭を形成するのが好ましい。形状接合輪郭は、特に従動シャフトの回転軸に対して少なくとも実質的に垂直に延びる平面で見たときに、多角形、楕円形、長円形などに構成されるのが好ましい。その代替または追加として形状接合輪郭は、従動シャフトの回転軸に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向に沿って、特に受容切欠きとして構成されて従動シャフトに配置される形状接合対応輪郭の中へと延びる。形状接合輪郭と形状接合対応輪郭との協同作用の帰結として、トルクを従動シャフトからトルク伝達部材へと伝達可能であるのが好ましい。取付ユニットは、従動シャフトの円周方向に沿って均等または不均等に配分されてトルク伝達部材に配置された多数の形状接合輪郭を有することが考えられ、従動シャフトに配置される形状接合対応輪郭の数は、形状接合輪郭の数に依存して決まり、特に同じ値であるのが好ましい。本発明に基づく構成により、従動シャフトへのトルク伝達部材の確実な取付を可能にする広い取付面を具体化できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0014】
さらに、特に本発明によるクイッククランプ装置の少なくとも1つの実施形態において、取付ユニットは、取付部材によるトルク伝達部材の結合を固定するために意図される少なくとも固定部材を含むことが提案される。固定部材は取付部材とは別様に構成されるのが好ましい。固定部材は、取付部材とは別個に構成された部材であるのが好ましい。固定部材は固定ボルト、固定ねじ、固定リング、固定ペイント、固定延長部などとして構成されていてよい。本発明に基づく構成により、高い操作安全性を可能にできるという利点がある。従動シャフトから取付部材が意図せず外れるのを回避できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0015】
さらに、特に本発明によるクイッククランプ装置の少なくとも1つの実施形態において、取付ユニットは、トルク伝達部材を形状接合式および/または摩擦接合式の結合によって従動シャフトに取り付けるために意図される、少なくとも2つよりも多い取付部材を有することが提案される。取付部材は従動シャフトの円周方向に沿って均等に配分されて従動シャフトに、および/またはトルク伝達部材が配置されるカバー部材に配置されるのが好ましい。しかしながら、取付部材が従動シャフトの円周方向に沿って不均等に従動シャフトに、および/またはトルク伝達部材が配置されるカバー部材に配置されることも考えられる。本発明に基づく構成により、従動シャフトへのトルク伝達部材の確実な取付けを実現できるという利点がある。トルク伝達のための個々の取付部材の低い個別負荷を具体化できるという利点がある。トルク伝達部材と従動シャフトの間で特別に負荷に強い結合を具体化できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0016】
さらに、特に本発明によるクイッククランプ装置の少なくとも1つの実施形態において、取付部材がリベット部材として構成されることが提案される。リベット部材として構成される、従動シャフトにトルク伝達部材を取り付けるための取付部材は、トルク伝達部材を通って、および/またはトルク伝達部材が配置されるカバー部材を通って、ならびに従動シャフトの少なくとも1つの部分領域を通って延びているのが好ましい。リベット部材として構成される取付部材が少なくとも部分的に従動シャフトと一体的に構成され、トルク伝達部材を通過して、および/もしくはトルク伝達部材が配置されるカバー部材を通過して延びることも考えられ、または、リベット部材として構成された取付部材が少なくとも部分的にトルク伝達部材と、および/もしくはトルク伝達部材が配置されるカバー部材と一体的に構成されて、少なくとも従動シャフトの部分領域を通過して延びることも考えられる。本発明に基づく構成により、取付ユニットの低コストな構成を具体化できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0017】
さらに、特に本発明によるクイッククランプ装置の少なくとも1つの実施形態において、取付ユニットはトルク伝達部材を従動シャフトに物質接合式に、たとえば取付ユニットの溶接結合によって取り付けることが提案される。本発明に基づく構成により、設計的に簡素な取付ユニットの構成を具体化できるという利点がある。取付ユニットの低コストな構成を具体化できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0018】
さらに、取付ユニットはねじ山ユニットとして構成され、トルク伝達部材に配置される少なくとも1つのねじ山部材と、従動シャフトに配置される少なくとも1つの別のねじ山部材とを有することが提案される。トルク伝達部材に配置されるねじ山部材は、雌ねじとして構成されるのが好ましい。従動シャフトに配置される別のねじ山部材は、雄ねじとして構成されるのが好ましい。しかしながら、トルク伝達部材に配置されるねじ山部材が雄ねじとして構成され、従動シャフトに配置される別のねじ山部材が雌ねじとして構成されることも考えられる。本発明に基づく構成により、設計的に簡素な取付ユニットの構成を具体化できるという利点がある。取付ユニットの低コストな構成を具体化できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0019】
さらにクイッククランプ装置は、クランプユニットが少なくとも部分的に従動シャフトから外に突き出す従動シャフトの開口部を少なくとも部分的にカバーするための少なくとも1つのカバーユニットを含んでいることが提案され、トルク伝達部材はカバーユニットの少なくとも1つのカバー部材に取り付けられ、特にカバー部材と一体的に構成される。本発明に基づく構成により、本発明によるクイッククランプ装置のコンパクトな構成を具体化できるという利点がある。従動シャフトへの汚れの侵入に対して対処できるという利点がある。
【0020】
さらに、少なくとも1つの本発明によるクイッククランプ装置を有する持運び可能な工作機械、特にアンギュラ研削機が提案される。「持運び可能な工作機械」とは、ここでは特に、操作者によって搬送機械なしに運ぶことができる、工作物を加工するための工作機械を意味するものとする。持運び可能な工作機械は特に40kgよりも少ない、特に10kgよりも少ない、特別に好ましくは5kgよりも少ない質量を有する。持運び可能な工作機械はアンギュラ研削機として構成されるのが特別に好ましい。しかしながら持運び可能な工作機械が、当業者に有意義と思われるその他の構成、たとえば振動するように駆動可能な従動シャフトを有する多機能工作機械、チェーンソー、チョップソー、マイターソー、ガーデニング機器などとしての構成を有することも考えられる。本発明に基づく構成により、持運び可能な工作機械のコンパクトな構成を具体化できるという利点がある。インサート工具ユニットが従動シャフトに配置された状態のとき、インサート工具ユニットへのトルクの確実な伝達を実現できるという利点がある。
【0021】
本発明によるクイッククランプ装置および/または本発明による持運び可能な工作機械は、上に説明した用途や実施形態だけに限定されるものではない。特に、本発明によるクイッククランプ装置および/または本発明による持運び可能な工作機械は、ここに記載されている機能形態を果たすために、ここに挙げているのとは異なる個数の個々の部材、コンポーネント、およびユニットを有することができる。
【0022】
その他の利点は以下の図面の説明から明らかとなる。図面には本発明の実施例が示されている。図面、発明の詳細な説明、および特許請求の範囲は、数多くの構成要件を組み合わせの形で含んでいる。当業者はこれらの構成要件を目的に即して単独でも着目し、有意義な別の組み合わせにまとめる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】少なくとも1つの本発明によるクイッククランプ装置を有する、本発明による持運び可能な工作機械、特にアンギュラ研削機を示す模式図である。
【
図2】本発明によるクイッククランプ装置の取付ユニットを有する、本発明によるクイッククランプ装置の部分断面を示す模式図である。
【
図3a】本発明によるクイッククランプ装置のシールユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図3b】本発明によるクイッククランプ装置の別案のシールユニットの詳細図を示す模図である。
【
図3c】本発明によるクイッククランプ装置の別案のシールユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図3d】本発明によるクイッククランプ装置の別案のシールユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図3e】本発明によるクイッククランプ装置の別案のシールユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図3f】本発明によるクイッククランプ装置の別案のシールユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図3g】本発明によるクイッククランプ装置の別案のシールユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図3h】本発明によるクイッククランプ装置の別案のシールユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図4】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図5】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図6】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図7】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図8】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図9】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図10】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図11】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図12】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図13】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【
図14】本発明によるクイッククランプ装置の別案の取付ユニットの詳細図を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、クイッククランプ装置10aを有する、アンギュラ研削機として構成された持運び可能な工作機械12aを示す。しかしながら持運び可能な工作機械12aが、当業者に有意義と思われるその他の構成、たとえば丸鋸機、研削機などとしての構成を有することも考えられる。持運び可能な工作機械12aは、持運び可能な工作機械12aの伝動装置ユニット66aを受容および/または支承するための伝動装置ハウジング94aを含んでいる。伝動装置ハウジング94aは金属材料から形成されるのが好ましい。しかしながら伝動装置ハウジング94aが、当業者に有意義と思われるその他の素材、たとえばプラスチックなどから形成されることも考えられる。伝動装置ユニット66aは、特にアンギュラトランスミッションとして構成される。伝動装置ユニット66aは特に回転駆動可能な従動シャフト14aを含んでいて、これにインサート工具ユニット18aを、特にクイッククランプ装置10aによって固定可能である。従動シャフト14aは中空スピンドルとして構成されるのが好ましく、その中にクイッククランプ装置10aが少なくとも部分的に配置される(
図2参照)。伝動装置ハウジング94aには、当業者にすでに周知の仕方で、ここには詳しくは図示しない保護フードユニットを配置可能である。伝動装置ハウジング94aには、当業者にすでに周知の仕方で、ここには詳しくは図示しない追加ハンドグリップを配置可能である。持運び可能な工作機械12aは、持運び可能な工作機械12aの駆動ユニット70aを受容および/または支承するためのモータハウジング68aを含んでいる。駆動ユニット70aは、当業者にすでに周知の仕方で、伝動装置ユニット66aとの協同作用によって従動シャフト14aを、従動シャフト14aの回転軸72aを中心として回転駆動するために意図されるのが好ましい。従動シャフト14aの回転軸72aは、駆動ユニット70aの駆動軸74aに対して少なくとも実質的に垂直に延びている。駆動ユニット70aは電気モータユニットとして構成されるのが好ましい。しかしながら駆動ユニット70aが、当業者に有意義と思われるその他の構成、たとえば内燃機関駆動ユニット、ハイブリッド駆動ユニット、空気圧駆動ユニットなどとしての構成を有することも考えられる。
【0025】
図2は、クイッククランプ装置10aの取付ユニット34aとともに、クイッククランプ装置10aの部分断面図を示す。持運び可能な工作機械12aのためのクイッククランプ装置10aは、少なくとも特に回転駆動可能な従動シャフト14aと、従動シャフト14aにインサート工具ユニット18aを工具なしで固定するために少なくともクランプユニット16aの運動軸20a,22aを中心として、および/またはこれに沿って可動に支承された少なくとも1つのクランプ部材24a,26aを有する、少なくとも部分的に従動シャフト14aの中に配置される少なくとも1つのクランプユニット16aと、少なくとも1つの特に従動シャフト14aとは別個に構成されるトルク伝達部材30a,32aを有する、インサート工具ユニット18aが従動シャフト14aに配置された状態のときインサート工具ユニット18aへトルクを伝達するための少なくとも1つのトルク伝達ユニット28aとを含んでいる。さらにクイッククランプ装置10aは、クランプ部材24a,26aのクランプ位置へ、および/またはインサート工具ユニット18aをクランプユニット16aおよび/または従動シャフト14aから取外し可能であるリリース位置へ、クランプ部材24a,26aを動かすための少なくとも1つの操作ユニット76aを含んでいる(
図1)。クランプユニット16aは、可動に支承された少なくとも2つのクランプ部材24a,26aを含んでいる。しかしながらクランプユニット16aが、2つとは相違する数のクランプ部材24a,26aを含んでいることも考えられる。少なくとも2つのクランプ部材24a,26aは少なくとも実質的に同様の構成を有しているので、クランプ部材24a,26aのうちの一方について開示される構成要件は、他方のクランプ部材24a,26aにも同じく開示されているとみなされる。少なくとも2つのクランプ部材24a,26aは旋回可能に支承される。クランプユニット16aの運動軸20aは、少なくとも2つのクランプ部材24a,26aの旋回軸を形成するのが好ましい。この旋回軸は、従動シャフト14aの回転軸72aに対して少なくとも実質的に垂直に延びる。少なくとも2つのクランプ部材24a,26aは、インサート工具ユニット18aを、クランプユニット16aおよび/または従動シャフト14aに配置された状態のとき、軸方向で従動シャフト14aに固定するために、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aのクランプ位置で固定するために意図される(
図2参照)。少なくとも2つのクランプ部材24a,26aは従動シャフト14aと回転不能に結合される。少なくとも2つのクランプ部材24a,26aは従動シャフト14aとともに、従動シャフト14aの回転軸72aを中心として回転駆動可能である。従動シャフト14aの回転軸72
aは、クランプユニット16aの少なくとも1つの別の運動軸22aであってこれに沿って操作ユニット76aの少なくとも1つの操作部材84aがクランプ部材24a,26aへ、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aへ作用するために可動に支承されているものに対して、少なくとも実質的に平行に、特に同軸に延びるのが好ましい。
【0026】
操作ユニット76aはクランプ部材24a,26aを、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aを、クランプユニット16aおよび/または従動シャフト14aからインサート工具ユニット18aを取外し可能であるリリース位置へと少なくとも動かすために意図されるのが好ましい。その代替または追加として操作ユニット76aは、クランプ部材24a,26aを、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aを、クランプユニット16aによってインサート工具ユニット18aを従動シャフト14aに固定可能であるクランプ位置へと少なくとも動かすために意図されることが考えられる。操作ユニット76aは、操作者によって操作可能である少なくとも1つの操作部材80aを含んでいるのが好ましい。操作部材80aは操作レバーとして構成される。操作部材80aは、従動シャフト14aの回転軸72aに対して横向きに、特に少なくとも実質的に垂直に延びる運動軸82a、特に旋回軸を含んでいる。操作部材80aは運動軸82aを中心として、特に旋回軸を中心として旋回可能に支承されるのが好ましい。操作部材80aは、従動シャフト14aの回転運動から分断可能であるのが好ましい。
【0027】
トルク伝達ユニット28aは、インサート工具ユニット18aへのトルク伝達のために、少なくとも1つのトルク伝達部材30aを含んでいる。トルク伝達ユニット28aは少なくとも2つのトルク伝達部材30aを含んでいる(
図2には2つのトルク伝達部材30aのうちの一方だけを図示しており、
図2に示すトルク伝達ユニット28aの実施形態のトルク伝達部材30aは、たとえば
図5に示すトルク伝達ユニット28cの構成に相当するように従動シャフト14cに配置されていてよい)。しかしながらトルク伝達ユニット28aが、2つとは相違する数のトルク伝達部材30aを含んでいることも考えられる。少なくとも2つのトルク伝達部材30aは少なくとも実質的に同様に構成されているので、トルク伝達部材30aのうちの一方に関して開示されている構成要件は、他方のトルク伝達部材30aについても同じく開示されているものとみなされる。トルク伝達部材30aは、インサート工具ユニット18aがクランプユニット16aおよび/または従動シャフト14aに配置された状態のときインサート工具ユニット18aの受容切欠きに係合し、トルク伝達のために、受容切欠きを区切るインサート工具ユニット18aの少なくとも1つの縁部に当接する。従動シャフト14aと、クランプユニット16aおよび/または従動シャフト14aに配置されるインサート工具ユニット18aとの間のトルク伝達は、当業者にすでに周知の仕方で、トルク伝達部材30aとインサート工具ユニット18aとの間の形状接合式および/または摩擦結合式の結合によって行われるのが好ましい。トルク伝達部材30aは従動シャフト14aに回転不能に配置される。トルク伝達部材30aは、従動シャフト14aとともに、従動シャフト14aの回転軸72aを中心として回転駆動可能である。
【0028】
クイッククランプ装置10aは、少なくとも従動シャフト14aへトルク伝達部材30aを特に回転不能に取り付けるために、少なくとも1つの取付ユニット34aを含んでいるのが好ましい。取付ユニット34aは、トルク伝達部材30aを、特に少なくとも2つのトルク伝達部材30aを、形状接合式および/または摩擦接合式の結合によって従動シャフト14aへ取り付けるために意図される少なくとも1つの取付部材36aを有する。
【0029】
クイッククランプ装置10aは、クランプユニット16aが少なくとも部分的に従動シャフト14aから外に突き出す従動シャフト14aの開口部を少なくとも部分的にカバーするために、少なくとも1つのカバーユニット62aを含んでいるのが好ましく、トルク伝達部材30aは、特に少なくとも2つのトルク伝達部材30aは、カバーユニット62aの少なくとも1つのカバー部材64aに取り付けられる。トルク伝達部材30aは、特に少なくとも2つのトルク伝達部材30aは、カバー部材64aと一体的に構成されるのが好ましい。取付部材36aは、トルク伝達部材30aに追加して少なくともクランプ部材24a,26aを、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aを、従動シャフト14aに取り付けるために意図される。取付部材36aは、取付状態のとき従動シャフト14aの運動軸44aに対して、特に回転軸72aに対して横向きに、特に少なくとも実質的に垂直に延びる長軸46aを有するボルトとして構成されている。取付部材36aの長軸46aは、クランプユニット16aの旋回軸として構成される運動軸20aを定義するのが好ましい。取付部材36aは、クランプ部材24a,26aを、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aを、従動シャフト14aに対して相対的にクランプユニット16aの旋回軸として構成される運動軸20aを中心として可動に支承するための少なくとも1つの軸受部材を形成するのが好ましい。取付部材36aは、トルク伝達部材30aの、特に少なくとも2つのトルク伝達部材30aの、および/またはクランプ部材24a,26aの、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aの取付けのために、少なくとも、従動シャフト14aに配置される取付ユニット34aの取付切欠きに係合する。取付部材36aは、トルク伝達部材30aの、特に少なくとも2つのトルク伝達部材30aの、および/またはクランプ部材24a,26aの、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aの取付けのために、従動シャフト14aに配置された取付ユニット34aの取付切欠きを少なくとも貫通するのが好ましい。
【0030】
クイッククランプ装置10aは、クランプユニット16aが少なくとも部分的に従動シャフト14aから外に突き出す従動シャフト14
aの開口部を少なくとも部分的に区切る従動シャフト14aの縁部領域と、クランプユニット16a、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aとの間の間隙を、特に少なくとも汚れの侵入に対して封止するために意図される少なくとも1つのシールユニット86aを含んでいるのが好ましい(
図2および
図3a参照)。シールユニット86aは、特にクランプユニット16aの中への、特にクランプユニット16aが少なくとも部分的に従動シャフト14aから外に突き出す従動シャフト14aの開口部の中への汚れの侵入を少なくともほぼ回避するために、少なくとも1つのシール部材88a、たとえばゴムシール材などを含んでいるのが好ましい。シール部材88aは、クランプ部材24a,26aの、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aの外面に当接するのが好ましい。クランプ部材24a,26aは、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aは、シール部材88aに対して相対的に可動に支承される。クランプ部材24a,26aは、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aは、シール部材88aに対して相対的に動くとき、シール部材88aの少なくとも封止面に沿って摺動する。
【0031】
図3bは、シールユニット86aのシール部材88a’の別案の実施形態を示す。このシール部材88a’は、クランプ部材24a,26aの、特に少なくとも2つのクランプ部材24a,26aの外面に当接するゴムシール材として構成されている。シール部材88a’は受容切欠きを有しており、取付部材36aが組み付けられた状態のときにこれを通って延びる。シール部材88a’は、取付部材36aが組み付けられた状態のとき、取付部材36aの外面に当接するのが好ましい。シール部材88a’は多数のシールリップを有するのが好ましい。
【0032】
図3cは、シールユニット86aのシール部材88a’’の別の代替的な実施形態を示す。このシール部材88a’’はプラスチックシール材として構成されるのが好ましい。シール部材88a’’は、シールユニット86aの支持部材に一体成形されるのが好ましい。
【0033】
図3dは、シールユニット86aのシール部材88a’’’の別の代替的な実施形態を示す。このシール部材88a’’’はゴムシール材として構成されるのが好ましい。シール部材88a’’’は、取付部材36aに配置するためのu字型または半円形の受容切欠きを有するのが好ましい。
【0034】
図3eは、シールユニット86aのシール部材88a’’’’の別の代替的な実施形態を示す。このシール部材88a’’’’は2成分シール材として構成されるのが好ましい。シール部材88a’’’’は、シール機能を果たすための少なくとも1つの軟質プラスチック成分と、支持機能および/または担持機能を果たすための少なくとも1つの硬質プラスチック成分とを有するのが好ましい。
【0035】
図3fは、シールユニット86aのシール部材88a’’’’’の別の代替的な実施形態を示す。このシール部材88a’’’’’は2成分シール材として構成されるのが好ましい。シール部材88a’’’’’は中空体状の構成を有するのが好ましく、少なくとも1つの側に一方のシールコンポーネントが配置され、1つの側に支持成分および/または担持成分が配置される。
【0036】
図3gは、シールユニット86aのシール部材88a’’’’’’の別の代替的な実施形態を示す。このシール部材88a’’’’’’は2成分シール材として構成されるのが好ましい。シール部材88a’’’’’’は中空体状の構成を有するのが好ましく、1つのシール成分が、シール部材88a’’’’’’の支持成分および/または担持成分の外套面に少なくとも部分的に組み込まれている。
【0037】
図3hは、シールユニット86aのシール部材88a’’’’’’’の別の代替的な実施形態を示す。このシール部材88a’’’’’’’はゴムシール材として構成されるのが好ましい。シール部材88a’’’’’’’は、金属素材から形成されるシールユニット86aの支持部材および/または担持部材に一体成型されるのが好ましい。
【0038】
図4〜
図14には、本発明のさらに別の実施例が示されている。以下の説明および図面は、基本的に、各実施例の間の相違点だけに絞っており、同じ名称のコンポーネントに関しては、特に同じ符号が付されたコンポーネントに関しては、原則として、他の実施例の、特に
図1〜
図3hの図面および/または説明を援用することができる。各実施例を区別するために、
図1〜
図3hの実施例の符号にはアルファベットaが後置されている。
図4〜
図14の実施例では、アルファベットaがアルファベットb〜lで置き換えられている。
【0039】
図4は、クイッククランプ装置10bの取付ユニット34bの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、クイッククランプ装置10bの取付ユニット34bは、クイッククランプ装置10bのトルク伝達ユニット28bの少なくとも1つのトルク伝達部材30bを形状接合式および/または摩擦接合式の結合によってクイッククランプ装置10bの従動シャフト14bに取り付けるために意図される、少なくとも2つの取付部材38b,40bを有している。トルク伝達部材30bは、インサート工具ユニット18bがクイッククランプ装置10bのクランプユニット16bおよび/または従動シャフト14bに配置された状態のとき、インサート工具ユニット18bの受容切欠き78bに係合するとともに、トルク伝達のために、インサート工具ユニット18bの受容切欠き78bを区切る少なくとも1つの縁部に当接する。取付部材38b,40bはプレス嵌め部材として構成されるのが好ましい。取付部材38b,40bは延長部として、特にテーパ状の延長部として構成されるのが好ましい。取付部材38b,40bは、取付部材38b,40bが従動シャフト14bに配置された状態のとき、従動シャフト14bの回転軸72bに対して少なくとも実質的に平行に延びる長軸46b,48bを有するのが好ましい。取付部材38b,40bはそれぞれプレス嵌めによって、従動シャフト14bの対応するプレス嵌め切欠き90b,92bの中に配置されるのが好ましい。トルク伝達部材30b、特に複数のトルク伝達部材30bの固定は、取付部材38b,40bと、従動シャフト14bのプレス嵌め切欠き90b,92bとの摩擦接合式の結合のみによって行われるのが好ましい。しかしながら取付ユニット34bが、取付部材38b,40bと従動シャフト14bの間の結合を固定するために固定部材(ここには詳しくは図示せず)を追加的に有することも考えられる。従動シャフト14bのプレス嵌め切欠き90b,92bはテーパ状に構成されるのが好ましい。取付部材38b,40bは、クイッククランプ装置10bのカバーユニット62bのカバー部材64bと一体的に構成されるのが好ましい。さらに取付ユニット34bは、クイッククランプ装置10bのクランプユニット(ここには詳しくは図示せず)の少なくとも1つのクランプ部材を取り付けるための少なくとも1つの取付部材36bを有している。クランプ部材を取り付けるための取付部材36bは、ボルトとして構成されるのが好ましい。クイッククランプ装置10bのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0040】
図5は、クイッククランプ装置10cの取付ユニット34cの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、クイッククランプ装置10cの取付ユニット34cは、クイッククランプ装置10cのトルク伝達ユニット28cの少なくとも1つのトルク伝達部材30c,32cを、特に少なくとも2つのトルク伝達部材30c,32cを、形状接合式および/または摩擦接合式の結合によって従動シャフト14
cに取り付けるために意図される、少なくとも2つの取付部材38c,40cを有している。取付部材38c,40cはねじ付きボルトとして、特にねじとして構成されるのが好ましい。取付ユニット34cは、トルク伝達部材30c,32cを少なくとも取り付けるために、特に複数のトルク伝達部材30c,32cを取り付けるために、クイッククランプ装置10cの従動シャフト14cに配置された少なくとも1つの形状接合対応輪郭50cと協同作用するために意図される少なくとも1つの形状接合輪郭96cを有している。形状接合輪郭96cと形状接合対応輪郭50cとの協同作用の帰結として、トルクを従動シャフト14cからトルク伝達部材30c,32cへと伝達可能であるのが好ましい。形状接合対応輪郭50cは、中空スピンドルとして構成された従動シャフト14cの内面として形成されるのが好ましい。形状接合輪郭96cは、1つのトルク伝達部材30c,32cと、特に複数のトルク伝達部材30c,32cと、および/または1つのトルク伝達部材30c,32cが、特に複数のトルク伝達部材30c,32cが配置されるのが好ましいクイッククランプ装置10cのカバーユニット62cのカバー部材64cと、一体的に構成されるのが好ましい。形状接合輪郭96cは、特に従動シャフト14cの円周方向に沿って延びるトルク伝達部材30c,32cの、および/またはトルク伝達部材30c,32cが配置されるカバー部材64cの、外側輪郭を形成するのが好ましい。形状接合輪郭96cは、特に従動シャフト14cの回転軸72cに対して少なくとも実質的に垂直に延びる平面で見たときに、多角形、楕円形、卵形などに構成されるのが好ましい。クイッククランプ装置10cのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0041】
図6は、クイッククランプ装置10dの取付ユニット34dの詳細図を示す。
図5に示すクイッククランプ装置10cとは異なり、クイッククランプ装置10dの取付ユニット34dは、少なくともトルク伝達部材(ここには詳しくは図示せず)を取り付けるために、クイッククランプ装置10dの従動シャフト14dに配置された少なくとも1つの形状接合対応輪郭50dと協同作用するために意図される、少なくとも1つの形状接合輪郭96dを有している。形状接合輪郭96dと形状接合対応輪郭50dとの協同作用の帰結として、トルクを従動シャフト14dからトルク伝達部材へ伝達可能であるのが好ましい。形状接合輪郭96dは、従動シャフト14dの回転軸72dに対して少なくとも実質的に平行に延びる方向に沿って、特に、受容切欠きとして構成されて従動シャフト14dに配置された形状接合対応輪郭50d,52dの中に入るように延びるのが好ましい。形状接合輪郭96dはネップ状に構成されるのが好ましい。形状接合輪郭96dは、従動シャフト14dの回転軸72dに対して少なくとも実質的に平行に延びる平面で見て、台形、u字型、長方形、四角形などの構成を有することができる(この点に関しては
図6の詳細図を参照)。取付ユニット34dは、クイッククランプ装置10dの従動シャフト14dに配置された複数の形状接合対応輪郭50dと協同作用する多数の形状接合輪郭96dを含んでいるのが好ましい。クイッククランプ装置10dのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0042】
図7は、クイッククランプ装置10eの取付ユニット34eの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、クイッククランプ装置10eの取付ユニット34eは、取付状態にあるときクランプ装置10eの従動シャフト14eの運動軸44eに対して横向きに、特に少なくとも実質的に垂直に延びる長軸46e,48eを有するボルトとして構成された、少なくとも2つの取付部材38e,40eを有している。取付部材38e,40eは、少なくとも1つのトルク伝達部材(ここには詳しくは図示せず)が配置される、カバーユニット62eの少なくとも1つのカバー部材64eを貫通するのが好ましい。取付部材38e,40eは少なくとも部分的に従動シャフト14eの外壁に係合するのが好ましい。クイッククランプ装置10eのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0043】
図8は、クイッククランプ装置10fの取付ユニット34fの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、クイッククランプ装置10fの取付ユニット34fは、トルク伝達部材(ここには詳しくは図示せず)および/またはカバーユニット62fのカバー部材64fに配置された少なくとも1つのねじ山部材58fと、従動シャフト14fに配置された少なくとも1つの別のねじ山部材60fとを有するねじ山ユニットとして構成される。トルク伝達部材および/またはカバー部材64fに配置されるねじ山部材58fは、雌ねじとして構成されるのが好ましい。従動シャフト14fに配置される別のねじ山部材60fは、雄ねじとして構成されるのが好ましい。しかしながら、トルク伝達部材および/またはカバー部材64fに配置されるねじ山部材58fが雄ねじとして構成され、従動シャフト14fに配置される別のねじ山部材60fが雌ねじとして構成されることも考えられる。クイッククランプ装置10fのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0044】
図9は、クイッククランプ装置10gの取付ユニット34gの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、クイッククランプ装置10gの取付ユニット34gはクイックロックユニットとして、特にバヨネットロックユニットとして構成される。取付ユニット34gのリンクガイド98gが、クイッククランプ装置10gのトルク伝達ユニット(ここには詳しくは図示せず)のトルク伝達部材に、および/またはトルク伝達部材が配置されるクイッククランプ装置10gのカバーユニット62gのカバー部材64gに配置されるのが好ましい。取付ユニット34gの少なくとも1つのリンクガイド係合部材100g,102gが、クイッククランプ装置10gの従動シャフト14gに配置されるのが好ましい。しかしながら、リンクガイド98gが従動シャフト14gに配置され、少なくとも1つのリンクガイド係合部材100g,102gがトルク伝達部材および/またはカバー部材64gに配置されることも考えられる。取付ユニット34gは、トルク伝達部材および/またはクイッククランプ装置10gのカバーユニット62gのカバー部材64gの結合を固定するために意図される、少なくとも1つの固定部材54g,56g、特に少なくとも2つの固定部材54g,56gを含んでいる。1つの固定部材54g,56g、特に複数の固定部材54g,56gは、ねじ付きボルトとして、特にねじとして構成されるのが好ましい。取付ユニット34gは、リンクガイド98gまたはリンクガイド係合部材100g,102gを構成する取付部材によるトルク伝達部材の結合を固定するために意図される、少なくとも1つの固定部材54g,56g、特に少なくとも2つの固定部材54g,56gを含んでいるのが好ましい。クイッククランプ装置10gのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0045】
図10は、クイッククランプ装置10hの取付ユニット34hの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、クイッククランプ装置10hの取付ユニット34hは、少なくともトルク伝達部材(ここには詳しくは図示せず)を取り付けるために、クイッククランプ装置10hの従動シャフト14hに配置された少なくとも1つの形状接合対応輪郭50hと協同作用するために意図される、少なくとも1つの形状接合輪郭96hを有している。形状接合輪郭96hと形状接合対応輪郭50hとの協同作用の帰結として、トルクを従動シャフト14hからトルク伝達部材へと伝達可能であるのが好ましい。形状接合輪郭96hは、従動シャフト14hの回転軸72に対して少なくとも実質的に垂直に延びる平面に延びているのが好ましい。形状接合輪郭96hは、クイッククランプ装置10hのカバーユニット62hのカバー部材64hの外側円周を形成するのが好ましい。形状接合対応輪郭50hは、従動シャフト14hの内面によって形成されるのが好ましい。クイッククランプ装置10hのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。取付ユニット34hは、好ましくはねじ付きボルトとして、特にねじとして構成される、少なくとも1つの取付部材(ここには詳しくは図示せず)を追加的に含んでいるのが好ましい。クイッククランプ装置10hのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0046】
図11は、クイッククランプ装置10iの取付ユニット34iの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、クイッククランプ装置10iは、クイッククランプ装置10iのクランプユニット16iのクランプ部材24i,26iと一体的に構成された少なくとも2つのトルク伝達部材30i,32iを含むトルク伝達ユニット28iを有している。クイッククランプ装置10iは、少なくとも従動シャフト14iにトルク伝達部材30i,32iを特に回転不能に取り付けるための少なくとも1つの取付ユニット34iを含んでいる。取付ユニット34iは、トルク伝達部材30i,32iを形状接合式および/または摩擦接合式の結合によって従動シャフト14iへ、特にクランプ部材24i,26iを介して取り付けるために意図される、ボルトとして、特に軸受部材として構成される少なくとも1つの取付部材36i有している。クイッククランプ装置10iのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0047】
図12は、クイッククランプ装置10jの取付ユニット34jの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、取付ユニット34jは、トルク伝達部材30j,32jを、特に少なくとも2つのトルク伝達部材30j,32jを、形状接合式および/または摩擦接合式の結合によって従動シャフト14jに取り付けるために意図される、少なくとも2つよりも多い、特に少なくとも4つの取付部材36j,38j,40j,42jを有している。取付部材36j,38j,40j,42jはねじ付きボルトとして、特にねじとして構成されるのが好ましい。クイッククランプ装置10jのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0048】
図13は、クイッククランプ装置10kの取付ユニット34kの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、取付ユニット34kは、リベット部材として構成された少なくとも1つの取付部材38kを有している。リベット部材として構成される取付部材38kは、クイッククランプ装置10kのトルク伝達ユニット(ここには詳しくは図示せず)のトルク伝達部材をクイッククランプ装置10kの従動シャフト14kに取り付けるために、トルク伝達部材および/またはトルク伝達部材が配置されるクイッククランプ装置10kのカバーユニット62kのカバー部材64kを通って、ならびに従動シャフト14kの少なくとも1つの部分領域を通って延びているのが好ましい。しかしながら、リベット部材として構成される取付部材38kが従動シャフト14kと少なくとも部分的に一体的に構成され、トルク伝達部材および/またはトルク伝達部材が配置されるカバー部材64kを通過して延びることも考えられ、または、リベット部材として構成される取付部材38kが、トルク伝達部材および/またはトルク伝達部材が配置されるカバー部材64kと少なくとも部分的に一体的に構成され、少なくとも従動シャフト14kの部分領域を通過して延びることも考えられる。クイッククランプ装置10kのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。
【0049】
図14は、クイッククランプ装置10lの取付ユニット34lの詳細図を示す。
図1および
図2に示すクイッククランプ装置10aとは異なり、取付ユニット34lは、トルク伝達部材(ここには詳しくは図示せず)および/またはトルク伝達部材が配置されるクイッククランプ装置10lのカバーユニット62lのカバー部材64lを従動シャフト14lへ物質接合式に、特に取付ユニット34lの溶接結合によって取り付けるために意図される。取付ユニット34lは溶接結合ユニットとして構成されるのが好ましい。クイッククランプ装置10lのこれ以外の構成要件や機能に関しては、
図1〜
図3hに示すクイッククランプ装置10aの説明を援用することができる。