(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802960
(24)【登録日】2020年12月2日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】容器分別回収装置
(51)【国際特許分類】
B65F 1/14 20060101AFI20201214BHJP
B65F 1/00 20060101ALI20201214BHJP
B07C 5/344 20060101ALI20201214BHJP
B65G 47/80 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
B65F1/14 Z
B65F1/00 W
B65F1/00 E
B07C5/344
B65G47/80 C
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-32611(P2019-32611)
(22)【出願日】2019年2月26日
(65)【公開番号】特開2020-132421(P2020-132421A)
(43)【公開日】2020年8月31日
【審査請求日】2019年2月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519067585
【氏名又は名称】吉田 元輝
(73)【特許権者】
【識別番号】519068364
【氏名又は名称】島田 佳和
(73)【特許権者】
【識別番号】519067596
【氏名又は名称】吉田 一晴
(72)【発明者】
【氏名】吉田 元輝
(72)【発明者】
【氏名】島田 佳和
(72)【発明者】
【氏名】吉田 一晴
【審査官】
粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】
特開平06−107302(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3204719(JP,U)
【文献】
特開昭51−034796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00、1/14
B65G 47/80
B07C 5/344
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器としてのペットボトル、スチール缶、アルミ缶を投入する投入口を天部に有する箱体を備えた容器分別回収装置において、
前記容器分別回収装置に人が前記箱体の一定範囲内に存在することを検知する人検知手段と、
前記人検知手段が人を検知してから一定時間をカウントするカウント手段と、
前記投入口から前記容器が落下する際に前記スチール缶、前記アルミ缶を検知する缶検知手段と、
前記箱体内には、前記スチール缶、前記アルミ缶、前記ペットボトルをそれぞれ分別する駆動源となる第1の軸、第2の軸をそれぞれ有する第1のモータ、第2のモータを備え、前記第1及び第2のモータが前記箱体に連結固定された分別機構と、
前記分別機構の下部に設けられ、上面が開放された前記容器を収納する収納部と、
前記第1及び第2のモータを駆動制御する第1の制御手段と、を備え、
前記収納部は、前記スチール缶を収納する第1の収納部と、前記第1の収納部に併設され、前記アルミ缶を収納する第2の収納部と、前記第2の収納部に併設され、前記ペットボトルを収納すると共に、前記投入口の直下に前記上面を有する第3の収納部と、を有しており、
前記分別機構は、板状で、前記容器が貫通可能な第1の孔を有すると共に、中心が前記第1の軸に固定された第1の回転部材と、板状で、前記第1の回転部材の下方に対向して一定の距離隔てて設けられ、前記容器が貫通可能な第2の孔を有する第2の回転部材と、を有しており、
前記第1の制御手段は、第1の初期状態において、前記第1の孔が前記投入口の直下に位置するように前記第1のモータを回転して停止し、前記第2の孔が前記第1の収納部の直上に位置するように前記第2のモータを回転して停止した後、
前記第1の制御手段は、前記缶検知手段が前記スチール缶を検知すると、前記第1の孔が前記第2の孔の直上に位置するように前記第1のモータを回転して停止し、
前記第1の制御手段は、前記缶検知手段が前記アルミ缶を検知すると、前記第2の孔が前記第2の収納部の上部の位置にするように前記第2のモータを回転して停止後、前記第1の孔が前記第2の孔の直上の位置にするように前記第1のモータを回転して停止し、
前記第1の制御手段は、さらに、前記缶検知手段が前記アルミ缶又は前記スチール缶のいずれも検知しないと共に、前記カウント手段が一定時間をカウントすると、前記第2の孔が前記第1の孔の直下に位置するように前記第2のモータを回転して停止する、
ことを特徴とする容器分別回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器分別回収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の容器分別回収装置は、下記特許文献1に記載のように、各種の投入容器を斜め下方へ滑落させる略U字形断面の搬送ガイドと、搬送ガイドの下端部直下でスチ−ル缶を磁石により捕捉し、これをスチ−ル缶用の回収ボックスへ落下させる分別ドラムと、搬送ガイドから搬出されたペットボトルとアルミ缶の移動路を分別可能に開閉する選別機構とを備え、分別装置の直下に複数の回収ボックスを配置する。
【0003】
上記容器分別回収装置によれば、容器の飲み残しの残液による汚損と分別機能の低下を防止し、スチ−ル缶とアルミ缶とペットボトルを分別できるようにした容器分別回収装置を得ることができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−134651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、発明者は上記容器分別回収装置では、容器を検知するスライド機構と、容器を分別する機構とを並べて配置しなければならず、横方向の設置のスペースが広くなっており、分別機構では、スチール缶専用の分別ドラムが必要なるという課題を見出した。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、容器を検知する缶検知手段と、容器を分別する分別機構と、容器を収納する収納部を箱体内の上下に配置することにより、横方向の設置スペースを狭くすると共に、分別機構では、特定の容器用の専用部材の不要な簡易な容器分別回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係る容器分別回収装置は、容器としてのペットボトル、スチール缶、アルミ缶を投入する投入口を天部に有する箱体を備えた容器分別回収装置において、
前記容器分別回収装置に人が前記箱体の一定範囲内に存在することを検知する人検知手段と、
前記人検知手段が人を検知してから一定時間をカウントするカウント手段と、
前記投入口から前記容器が落下する際に前記スチール缶、前記アルミ缶を検知する缶検知手段と、
前記箱体内には、前記スチール缶、前記アルミ缶、前記ペットボトルをそれぞれ分別する駆動源となる第1の軸、第2の軸をそれぞれ有する第1のモータ、第2のモータを備え、前記第1及び第2のモータが前記箱体に連結固定された分別機構と、
前記分別機構の下部に設けられ、上面が開放された前記容器を収納する収納部と、
前記第1及び第2のモータを駆動制御する第1の制御手段と、を備え、
前記収納部は、前記スチール缶を収納する第1の収納部と、前記第1の収納部に併設され、前記アルミ缶を収納する第2の収納部と、前記第2の収納部に併設され、前記ペットボトルを収納すると共に、前記投入口の直下に前記上面を有する第3の収納部と、を有しており、
前記分別機構は、板状で、前記容器が貫通可能な第1の孔を有すると共に、中心が前記第1の軸に固定された第1の回転部材と、板状で、前記第1の回転部材の下方に対向して一定の距離隔てて設けられ、前記容器が貫通可能な第2の孔を有する第2の回転部材と、を有しており、
前記第1の制御手段は、第1の初期状態において、前記第1の孔が前記投入口の直下に位置するように前記第1のモータを回転して停止し、前記第2の孔が前記第1の収納部の直上に位置するように前記第2のモータを回転して停止した後、
前記第1の制御手段は、前記缶検知手段が前記スチール缶を検知すると、前記第1の孔が前記第2の孔の直上に位置するように前記第1のモータを回転して停止し、
前記第1の制御手段は、前記缶検知手段が前記アルミ缶を検知すると、前記第2の孔が前記第2の収納部の上部の位置にするように前記第2のモータを回転して停止後、前記第1の孔が前記第2の孔の直上の位置にするように前記第1のモータを回転して停止し、
前記第1の制御手段は、さらに、前記缶検知手段が前記アルミ缶又は前記スチール缶のいずれも検知しないと共に、前記カウント手段が一定時間をカウントすると、前記第2の孔が前記第1の孔の直下に位置するように前記第2のモータを回転して停止する、
ことを特徴とするものである。
このような容器分別回収装置よれば、箱体内には、スチール缶、アルミ缶、ペットボトルをそれぞれ分別する駆動源となる第1のモータ、第2のモータを備えた分別機構と、分別機構の下部に設けられ、上面が開放された容器を収納する収納部とを備え、しかも、缶検知手段が箱体の投入口から容器が落下する際にスチール缶、アルミ缶を検知する。これにより、缶検知手段と、分別機構と、収納部を箱体内の上下方向に配置することにより、横方向の設置スペースを狭くすると共に、分別機構では、特定の容器用の専用部材の不要な簡易な容器分別回収装置を得ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容器を検知する缶検知手段と、分別機構と、容器収納部を箱体内に上下方向に配置することにより、横方向の設置スペースを狭くすると共に、分別機構では、特定の容器用の専用部材の不要な簡易な容器分別回収装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態による容器分別回収装置の前面を開放した内部を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示す容器分別回収装置の矢視II−IIの断面図である。
【
図3】
図2に示す容器分別回収装置の矢視III−IIIの断面図である。
【
図4】
図3による容器の種類に対応して容器を分別する際の第1及び第2の孔の位置を示す動作状態図(a)〜(c)である。
【
図5】
図1に示す容器分別回収装置の動作を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の他の実施形態を示す
図2に相当する容器分別回収装置の断面図である。
【
図7】
図6による容器の種類に対応して容器を分別する際の第1及び第2の孔の位置を示す動作状態図(a)、(b)である。
【
図8】
図1に示す容器分別回収装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
実施の形態1.
本発明の一実施の形態を示す容器分別回収装置を
図1から
図3によって説明する。容器分別回収装置1は、内部に四角柱状の空間を有する箱体10を有しており、箱体10には、箱体10の天面には、容器としてのスチール缶3s、アルミ缶3a、ペットボトル3pをそれぞれ投入する円形の投入口10eを有している。スチール缶3s、アルミ缶3a、ペットボトル3pをそれぞれ収納すると共に、上面が開放された空洞部を有する第1の収納部10s、第2の収納部10a、第3の収納部10pを備えている。箱体10には、中央部から底面にかけて仕切る第1の仕切り板11が垂直に立設固定され、第1の仕切り板11の中央から一側面端と底面とに固定された第2の仕切り板12とを有している。第1の収納部10sは、第2の仕切り板12と箱体10の背面内部により形成され、第2の収納部10aは、第2の仕切り板12と箱体10の前面内部により形成され、第3の収納部10pは、投入口10eの直下に位置すると共に、第1の仕切り板11と箱体10の内部により形成されている。
【0012】
図1及び
図2において、投入口10eは、投入口開閉部70により蓋12を開閉可能に形成されている。さらに、箱体10の上部には、容器分別回収装置1に人が箱体10の一定範囲に入ったことを検知する人感センサから成る人検知部20を有しており、人検知部20が人を検知すると、投入口開閉部70により蓋12により投入口10eを閉成から開放するように形成されている。人検知部20が人を検知して一定時間をカウントするカウント部22を有しており、投入開閉部70には、開閉用のモータの回転を水平方向に変換する変換部を介して蓋12が開閉するように形成されている。
【0013】
図2において、箱体10内の分別機構30は、第1から第3の収納部10s、10a、10pの上部に設けられており、箱体10の内側天面に第1の介在部材33を介して第1のモータが箱体10に連結固定されており、第1の仕切り板11の天面に第2の介在部材34を介して第2のモータ32が箱体10に連結固定されている。
さらに、分別機構30は、X軸方向に水平に設けられると共に、容器が貫通可能な第1の孔35eを有する円形板から成る第1の回転板35を有し、第1の回転板35の中心に第1のモータ31の第1の軸31aが固定されている。第1の回転板35と一定の距離を隔て対向して下方に設けられると共に、容器が貫通可能な第2の孔39eを有する円形板から成る第2の回転板39を有し、第2の回転板39の中心に第2のモータ32の第2の軸32aが固定されている。
【0014】
缶検知部50は、投入口10eから投入された容器が第1の孔35eから落下する際にスチール缶3s、アルミ缶3aのいずれかを検知するもので、投入口10eの下部で、分別機構30の上部に設けられている。缶検知部50には、金属を検知する近鉄センサ52と、その下に設けられると共に、鉄を検知する鉄センサ54とを有している。鉄センサ54は、コイル状に形成されており、コイル内をスチール缶3sが通過すると、磁力が変化することで、スチール缶3sを検知している。
【0015】
第1の制御部90は、第1及び第2のモータ31、32の回転を駆動制御するもので、第1の初期状態において、
図3に示すように、第1の孔35eが投入口10eの直下に位置するように第1のモータ31を回転して停止し、点線で示すように第2の孔39eが第1の収納部10sの直上に位置するように第2のモータ32を回転して停止している(第1の初期位置)。第1の制御部90は、缶検知部50がスチール缶3sを検知すると、
図4(a)において、第1の孔35eが実線で示す位置から一点鎖線で示すように、第2の孔39eの直上に位置するように第1のモータ35を回転して停止させる(スチール缶排出位置)。
【0016】
第1の制御部90は、缶検知部50がアルミ缶3aを検知すると、
図4(b)において、一点鎖線に示すように、第2の孔39eが初期位置から第2の収納部10aの上部の位置にするように第2のモータ32を回転して停止後、第1の孔35eが第1の初期位置から第2の孔39eの直上に位置するように第1のモータ31を回転して停止させる(アルミ缶排出位置)。缶検知部50がアルミ缶3a又はスチール缶3sのいずれも検知せずに、人検知部20が人を検知してカウント部22が一定時間カウントすると、
図4(c)において、第2の孔39eが初期位置から第1の孔35eの直下に位置するように第2のモータを回転して停止する(ペットボトル排出位置)ように形成されている。
【0017】
上記のように構成された容器分別回収装置の動作を
図1から
図5を参照して説明する。まず、第1及び第2の孔35e、39eを第1の初期位置(ステップS101)として、人検知部20が人を検知すると(ステップS103)、投入口開閉部70は、蓋12を移動して投入口10eを開放する(ステップS105)。スチール缶3sが投入されると、缶検知部50がスチール缶3sを検知し(ステップS107)、スチール缶3sの下部が第1の孔35eを貫通して第2の回転板39の天面に載っている状態で、第1の制御部90は、第1の孔35eが第2の孔39eの直上に位置にするように第1のモータ31を回転して制動しながら停止する(ステップS109)。これにより、スチール缶3sが第1及び第2の孔35e、39eを通過しながら落下して第1の収納部10sに収納して終了する。
【0018】
次に、上記ステップS101〜S105を実行した後、アルミ缶3aが投入されると、缶検知部50がアルミ缶3aを検知して(ステップS207)、アルミ缶3aの一部が第1の孔35eを貫通して第2の回転板39の天面に載っている状態で、第1の制御部90は第1のモータ31を回転して上記アルミ缶排出位置にて、アルミ缶3aを第2の孔39eの直下に位置するように制動しながら停止する(ステップS209)。これにより、アルミ缶が第1及び第2の孔35e、39eを通過しながら落下して第2の収納部10aに収納して終了する。
【0019】
次に、上記ステップS101〜S105を実行した後、缶検知部50がスチール缶3s及びアルミ缶3aを検知することなく、一定時間が経過すると、第1の制御部90は、第2の孔39eが第1の孔35eの直下の位置にするように第2のモータ32を回転して制動しながら停止する(ステップS309)。これにより、ペットボトル3pが第1及び第2の孔35e、39eを通過しながら落下して第1の収納部10pに収納して終了する。
【0020】
参考例1.
上記実施の形態1の容器分別回収装置1では、容器としてスチール缶3s、アルミ缶3a、ペットボトル3pの3種類を分別回収したが、本
参考例の容器分別回収装置101では、容器としてスチール缶3s、アルミ缶3aの2種類を分別回収するものである。本発明の他の実施の形態を
図6によって説明する。
図6において、
図2と同一符号は、同一部分を示すが、
図2における第2の仕切り板12がなく、容器の収納部は、第1の収納部10s、第2の収納部10aのみである。
【0021】
第2の制御部190は、第1及び第2のモータ31、32の回転を駆動制御するもので、第2の初期状態において、
図7(a)に示す実線のように、第1の孔35eが投入口10eの直下、すなわち、第1の収納部10sの直上に位置するように第1のモータ31を回転して停止し、
図7(b)に示す点線のように、第2の孔39eが第2の収納部10aの直上に位置するように第2のモータ32を回転して停止している(第2の初期位置)。
【0022】
第2の制御部190は、缶検知部50がスチール缶3sを検知すると、
図7(a)において、第2の孔39eが点線で示す位置から実線で示すように、第1の孔35eの直下に位置するように第2のモータ32を回転して停止させる(スチール缶排出位置)。さらに、缶検知部50がアルミ缶3sを検知すると、
図7(b)に示す点線のように、第1の孔35eが第2の初期位置から一点鎖線で示すように、第2の孔39eの直上に位置するように第2のモータ32を回転して停止させる(アルミ缶排出位置)。
【0023】
上記のように構成された容器分別回収装置の動作を
図7及び
図8を主に参照して説明する。まず、第1及び第2の孔35e、39eを第2の初期位置(ステップS101)として、人検知部20が人を検知すると(ステップS103)、投入口開閉部70は、蓋12を移動して投入口10eを開放する(ステップS105)。スチール缶3sが投入されると、缶検知部50がスチール缶3sを検知し(ステップS107)、スチール缶3sの一部が第1の孔35eを貫通して第2の回転板39の天面に載っている状態で、第2の制御部190は、第2の孔39eが第1の孔35eの直下に位置するように第2のモータ32を回転して制動しながら停止する(ステップS509)。これにより、スチール缶3sが第1及び第2の孔35e、39eを通過しながら落下して第1の収納部10sに収納して終了する。
【0024】
次に、上記ステップS101〜S105を実行した後、アルミ缶3aが投入されると、缶検知部50がアルミ缶3aを検知して(ステップS207)、アルミ缶3aの一部が第1の孔35eを貫通して第2の回転板39の天面に載っている状態で、第2の制御部190は、第1の孔35eが第2の孔39eの直上に位置するように第1のモータ31を回転して制動しながら停止する(ステップS609)。これにより、アルミ缶3aが第1及び第2の孔35e、39eを通過しながら落下して第2の収納部10aに収納して終了する。
【0025】
本発明は、上記発明の実施の形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。例えば、第1、第2のモータ31、32の回転を停止するのに、ブレーキを設けても良い。第1、第2の回転部材の35、39の慣性モーメントが大きくなり、停止するのに制動距離が長くなる場合には、第1、第2の制御手段90、190からの制動及び停止指令と共に、ブレーキを動作することにより正確な停止位置を得ることができるからである。
【符号の説明】
【0026】
1,101 容器分別回収装置、10 箱体、10s 第1の収納部、10a 第2の収納部、10p 第3の収納部、20 人検知部(人検知手段)、22 カウント部(カウント手段)、30 分別機構、31 第1のモータ、32 第2のモータ、35 第1の回転部材、35e 第1の孔、39 第2の回転部材、39e 第2の孔、50 缶検出部(缶検出手段)、90 第1の制御部(第1の制御手段)、190 第2の制御部(第2の制御手段)。