(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したシステムは、検査装置の垂直方向の移動は、ワイヤの巻き取り及び繰り出しによって容易に実現されるものの、水平方向の移動については十分に考慮されていない。このため、例えば、水平方向に並ぶ複数の検査箇所の検査を、水平方向に移動しながら効率的に行うことが難しい。このように、従来のシステムは、吊り下げられた装置の水平方向の移動に関して改善の余地がある。
【0005】
本発明の実施形態は、構造物において無人機による作業を行うためのシステムにおいて、吊り下げられた無人機の水平方向の移動を容易に実現することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る作業システムは、構造物において所定の作業を行うための作業システムであって、前記所定の作業を行うと共に少なくとも水平方向の推進力を発生可能な無人機と、前記構造物の上方に設置され、前記無人機をワイヤで吊り下げるクレーンと、前記ワイヤの巻き取り及び繰り出しを行う巻取装置と、を備え、前記巻取装置が、前記無人機による水平方向の推進力の発生に伴って、前記無人機の高度が一定となるように、前記ワイヤの巻き取り又は繰り出しを行うように構成されている。こうした構成は、ワイヤの長さの調整によって、吊り下げられた無人機の水平方向の移動を容易に実現する。なお、巻取装置は、クレーンに設けることができ、又は、無人機に設けることもできる。
【0007】
上述した作業システムは、前記無人機の水平方向の移動量を計測する移動量計測部を有し、前記巻取装置が、前記移動量計測部によって計測される前記無人機の水平方向の移動量に少なくとも基づいて、前記無人機の高度が一定となるように、前記ワイヤの巻き取り又は繰り出しを行う、ように構成され得る。
【0008】
また、上述した作業システムは、前記ワイヤの振れ角度を計測する振れ角度計測部を有し、前記巻取装置が、前記振れ角度計測部によって計測される前記ワイヤの振れ角度に少なくとも基づいて、前記無人機の高度が一定となるように、前記ワイヤの巻き取り又は繰り出しを行う、ように構成され得る。
【0009】
また、上述した作業システムは、前記無人機の高度を計測する高度計側部を有し、前記巻取装置が、前記高度計測部によって計測される前記無人機の高度に少なくとも基づいて、前記無人機の高度が一定となるように、前記ワイヤの巻き取り又は繰り出しを行う、ように構成され得る。
【0010】
また、上述した作業システムは、前記ワイヤの振れを検出する振れ検出部を有し、前記無人機が、前記振れ検出部によって検出された振れを打ち消すように推進力を発生させる振れ止め制御を行う、ように構成され得る。こうした構成は、無人機を用いたワイヤの振れ止め制御を可能とする。
【0011】
また、上述した作業システムは、前記クレーンが、伸縮及び旋回可能なブームを有する、ように構成され得る。こうした構成は、吊り下げられた無人機の比較的長い距離の水平方向の移動を実現する。
【0012】
また、上述した作業システムは、前記クレーンが、前記構造物の側面に沿った水平方向に移動可能なブームを有する、ように構成され得る。こうした構成は、吊り下げられた無人機の比較的長い距離の水平方向の移動を実現する。
【0013】
また、上述した作業システムは、前記ワイヤを介して前記無人機に電力を供給する電源部を有する、ように構成され得る。こうした構成は、ワイヤを介した無人機への電力の供給を可能とする。
【0014】
また、上述した作業システムは、前記ワイヤを介した前記無人機との間の有線通信を行う通信部を有する、ように構成され得る。こうした構成は、ワイヤを介した無人機との有線通信を可能とする。
【0015】
また、上述した作業システムは、前記無人機が、前記構造物の側面を撮影するための側面用撮影部を有する、ように構成され得る。当該側面用撮影部は、例えば、無人機の制御とは独立して、撮影方向等の制御が可能となるように構成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の様々な実施形態は、構造物において無人機による作業を行うためのシステムにおいて、吊り下げられた無人機の水平方向の移動を容易に実現する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1及び
図2は、本発明の一実施形態に係る壁面作業システム1の構成を模式的に示す図である。壁面作業システム1は、構造物の壁面において所定の作業を行うためのシステムである。
図1は、構造物の一例であるビルBの作業面である壁面W1が左側を向くように、ビルBを壁面W2側から見た図であり、
図2は、ビルBを壁面W1側から見た図である。なお、本実施形態において、構造物の高さは特に限定されず、低層〜高層の様々な構造物(例えば、低層〜高層ビル)が、本実施形態における構造物に含まれる。
【0019】
壁面作業システム1は、
図1及び
図2に示すように、作業を行う無人機10と、ビルBの屋上Rに設置され、無人機10を壁面W1(作業面)に対向するようにワイヤ22で吊り下げるクレーン20とを備える。クレーン20は、無人機10を吊り下げることが可能な位置であれば、屋上R以外の位置に設置することも可能である。
【0020】
無人機10は、
図1及び
図2に示すように、本体部12と、当該本体部12を囲むように前後左右に設けられた4つのプロペラ14とを備える。本体部12は、その上側において、クレーン20のワイヤ22の先端が取り付けられている。本実施形態において、プロペラ14は、その回転面が鉛直となるように設けられており、回転駆動されることにより、前後左右方向(4つのプロペラ14それぞれの回転面に垂直な方向)の推進力を発生させる。なお、プロペラ14は、一般的なマルチコプターと同様に、その回転面が水平となるように設けることもできる。
【0021】
図3は、無人機10の構成を概略的に示すブロック図である。無人機10は、図示するように、制御部100と、無線通信を行う通信部102と、各種センサ104と、撮影部106と、情報を記憶する記憶部108と、無人機10の各部に電力を供給する電源110とを有する。これらの各部の少なくとも一部は、本体部12の内部に収容され得る。
【0022】
制御部100は、例えば、小型のコンピュータとして構成され、プロペラ14(モータ)を含む無人機10の各部を制御する。
【0023】
各種センサ104は、無人機10の各種の制御に必要な様々なセンサを含む。例えば、各種センサ104には、高度センサ(気圧センサ)、方位センサ(電子コンパス)、測距センサ、GPSセンサ、加速度センサ、及び、ジャイロセンサ(角速度センサ)等が含まれる。
【0024】
撮影部106は、静止画像及び動画像を撮影可能な一般的なデジタルカメラとして構成されている。撮影部106を介して撮影された画像は、記憶部108に記録され得る。本実施形態において、撮影部106は、壁面W1を撮影するためのものであり、無人機10の姿勢の制御等とは独立して、その撮影方向等の制御が可能となるように構成される。
【0025】
本実施形態において、無人機10は、ユーザが操作する遠隔操作装置(プロポ、又は、汎用コンピュータ等)から受信する操作指令に基づいて動作するように構成されている。例えば、無人機10の制御部100は、遠隔操作装置から通信部102を介して受信する操作指令に従って、プロペラ14を回転駆動し、又は、撮影部106による撮影を実行する。
【0026】
本実施形態において、無人機10は、ビルBの壁面W1の目視検査のために、当該壁面W1の撮影作業を行う。しかしながら、本発明の実施形態において、無人機10が行う作業は撮影作業に限定されず、清掃作業、及び、打検(音波を利用した非破壊検査)作業等の、構造物の壁面において行われ得る様々な作業が含まれる。無人機10は、行う作業に応じた機器、装置、設備等が実装され得る。
【0027】
クレーン20は、一般的な小型のクレーンとしての構成を有し、
図1及び
図2に示すように、ブーム24と、ブーム24を支持するブームベース25と、ワイヤ22の巻き取り及び繰り出しを行う巻取装置26とを備える。巻取装置26は、ワイヤ22が巻回されるワイヤリール27を内部に備える。巻取装置26から繰り出されるワイヤ22は、屋上Rから空中に突き出したブーム24の先端において下方に垂れ下がり、上述したように、その先端部が無人機10の本体部12の上側に取り付けられている。このようにして、クレーン20は、無人機10を壁面W1に対向するように吊り下げる。
【0028】
図4は、巻取装置26の構成を概略的に示すブロック図である。巻取装置26は、図示するように、制御部260と、無線通信を行う通信部262とを有する。制御部260は、例えば、小型のコンピュータとして構成され、通信部262及びワイヤリール27を制御する。
【0029】
ここで、本実施形態における無人機10が、壁面W1に沿って水平方向に移動する場合の動作について説明する。遠隔操作装置から水平方向への移動に対応する操作指令を受信すると、無人機10の制御部100は、対応するプロペラ14を回転駆動し、対応するプロペラ14の回転駆動に伴って、対応する方向の推進力が発生する。推進力の発生に応じて無人機10が水平方向に移動すると、ワイヤ22のワイヤ長(ブーム24の先端部からの伸び量)が一定であれば、無人機10の高度が変化する。例えば、ワイヤ22が鉛直下方に垂れ下がっている状態において、無人機10が水平方向に移動すると、無人機10の高度は高くなる。本実施形態における壁面作業システム1は、こうした無人機10の水平方向への移動に伴って、クレーン20の巻取装置26が、無人機10の高度が一定となるように(水平方向への移動後の高度が移動前の高度となるように)、ワイヤ22の巻き取り又は繰り出しを行うように構成されている
【0030】
図5は、無人機10が壁面W1に沿って水平方向に移動する様子を説明するための図である。ここで、図示するように、壁面W1の左下隅を原点0、水平方向をX軸、鉛直方向(高さ方向)をZ軸とする座標系を定義する。また、当該座標系におけるクレーン20のブーム24の位置をP(X
b,Z
b)、無人機10の位置をP(X
c,Z
c)とする。ここで、ワイヤ22が鉛直下方に垂下している状態でのワイヤ長をl
w0とすれば、この時の無人機10の位置P(X
c0,Z
c0)は、P(X
b,Z
b−l
w0)となる。
【0031】
また、
図6に示すように、無人機10が、ワイヤ22が鉛直下方に垂下している状態から左方向に距離dだけ移動すると、ワイヤ長がl
w0から変化しない場合には、移動後におけるワイヤ22の鉛直方向を基準とした角度(時計回り方向を正とする)をφとすると、l
w0・sinφ=dという式が成立し、また、無人機10の移動後の位置は、移動前の位置と比較して、l
w0(1−cosφ)だけ上方となる。つまり、無人機10の移動後の位置P(X
c,Z
c)は、P(X
b−d,Z
b−l
w0・cosφ)により与えられことになる。また、l
w0・sinφ=dであるから、無人機10の位置P(X
c,Z
c)は、以下の式(1)により与えられる。
P(X
c,Z
c)=P(X
b−d,√(l
w02−d
2)) ・・・(1)
【0032】
ここで、
図6に示すように、無人機10が水平方向にd移動した場合に、高さZ
cが一定となるようなワイヤ長l
wcは、以下の式(2)により与えられる。
l
wc=√(l
w02+d
2) ・・・(2)
従って、式(2)を満たすワイヤ長l
wcとなるようにワイヤ長を制御すれば、無人機10の高度は一定に保たれる。
【0033】
そして、この場合、無人機10の水平方向の移動量(水平位置の変化量)dとワイヤ22のワイヤ長の変化量Δl
wとの関係は、以下の式(3)により与えられる。なお、このときのワイヤ22の振れ角度θは、θ=tan
−1(d/l
w0)となる。
Δl
w=l
wc−l
w0=√(l
w02+d
2)−l
w0 ・・・(3)
【0034】
本実施形態における壁面作業システム1は、無人機10の水平方向の移動量dを計測することにより、無人機10の高さZ
cが一定となるようなワイヤ22のワイヤ長の変化量Δl
wを求め、当該変換量Δl
wに従って、ワイヤ22の巻き取り又は繰り出しを行う。
【0035】
無人機10の水平方向の移動量dは、例えば、無人機10側で計測して巻取装置26に送信される。例えば、無人機10は、IMU(慣性計測装置)を有するように構成され、当該IMUを用いて水平方向の移動量dを計測することができる。また、例えば、無人機10は、GPSセンサによる位置情報(移動前後それぞれの位置の差分)に基づいて水平方向の移動量dを計測することができる。また、例えば、無人機10は、クレーン20のブーム24の先端部等に設けられたマーク(標的)の相対的な位置の変化を視覚センサ(画像センサ)によって計測することにより、水平方向の移動量dを計測することができる。
【0036】
また、無人機10の水平方向の移動量dは、クレーン20側で計測することもできる。例えば、無人機10の本体部12の上面等に設けられたマーク(標的)の相対的な位置の変化を視覚センサ(画像センサ)によって計測することにより、無人機10の水平方向の移動量dを計測することができる。
【0037】
こうして無人機10の水平方向の移動量dが得られると、巻取装置26(制御部260)が、上記式(3)を用いてワイヤ22のワイヤ長の変化量Δl
wを求め、当該変換量Δl
wに従って、ワイヤ22の巻き取り又は繰り出しを行う。なお、ワイヤ22のワイヤ長の変化量Δl
wは、無人機10側で求めることもできる。
【0038】
また、本実施形態において、ワイヤ22の振れ角度θを計測することにより、無人機10の高さZ
cが一定となるようなワイヤ22のワイヤ長の変化量Δl
wを求めるようにしても良い。ワイヤ22の振れ角度θは、例えば、ブーム24に公知のワイヤ傾斜角度センサ等を設置して計測することができる。そして、水平方向の移動量dは、d=l
w0・tanθにより求めることができる。
【0039】
また、本実施形態において、無人機10の高度自体を高度センサによって計測し、移動後の高度が移動前の高度となるように、ワイヤ長をフィードバック制御するようにしても良い。
【0040】
なお、以上、無人機10が壁面W1に沿って水平方向に移動する場合について説明したが、無人機10が壁面W1に直交する(壁面W1に近づく又は壁面W1から遠ざかる)水平方向に移動する場合についても同様である。なお、無人機10が、壁面との接触時における衝撃を緩和するための機構(緩衝機構)を有するようにしても良い。
【0041】
ここで、本実施形態における無人機10は、ワイヤ22の振れ止め制御を行うように構成されている。具体的には、無人機10は、ワイヤ22の振れの検出に応じて、プロペラ14を回転駆動してワイヤ22の振れを打ち消す推進力を発生させる。ワイヤ22の振れは、例えば、ブーム24に設置された公知のワイヤ傾斜角度センサ等を介した振れ角度として検出される。なお、振れ角度に代えて、負荷トルクオブザーバ等で推定演算した振れ角度を用いることも可能である。
【0042】
ここで、本実施形態において、ワイヤ22を介して無人機10に電力を供給するように構成しても良い。例えば、巻取装置26又はその他の装置が有する電源部を、ワイヤ22を介して無人機10に電力を供給可能となるように構成することができる。こうすれば、無人機10側の電源110を不要とし、又は、巻取装置26等のクレーン20側の装置の電源部を電源110のバックアップ電源として使用することができる。
【0043】
また、本実施形態において、ワイヤ22を介した無人機10との間の有線通信を行うように構成しても良い。例えば、巻取装置26の通信部262又はその他の装置が有する通信部を、ワイヤ22を介した無人機10との間の有線通信が可能となるように構成することができる。こうした有線通信は、例えば、上述した様々な装置が無人機10との間で行う通信に適用することができ、例えば、遠隔操作装置と無人機10との間の通信、及び、巻取装置26と無人機10との間の通信に適用することができる。また、無人機10の撮影部106を介して撮影された画像を、ワイヤ22を介した有線通信によって、巻取装置26又はその他の装置に伝送するように構成することもできる。
【0044】
以上説明した本実施形態の壁面作業システム1は、巻取装置26が、無人機10による壁面W1に沿った水平方向の推進力の発生に伴って、当該無人機10の高度が一定となるように、ワイヤ22の巻き取り又は繰り出しを行うから、吊り下げられた無人機10の水平方向の移動が容易に実現される。
【0045】
本実施形態の壁面作業システム1は、巻取装置26がクレーン20に設けられているが、当該巻取装置26を無人機10側に設けることも可能である。
【0046】
次に、本発明の他の実施形態に係る壁面作業システム1Aについて説明する。壁面作業システム1Aは、上述した壁面作業システム1のクレーン20に代えて、クレーン20Aを備える。当該クレーン20Aは、伸縮及び旋回が可能なブーム24Aと、ブーム24Aの動作を制御するブーム制御装置241Aと、クレーン20と同様のブームベース25と、クレーン20と同様の巻取装置26とを備える。
【0047】
この実施形態における壁面作業システム1Aは、上述した壁面作業システム1と同様に、巻取装置26が、水平方向に移動する無人機10の高度が一定となるように、ワイヤ22の巻き取り又は繰り出しを行う。しかしながら、こうしたワイヤ長の制御のみでは、ワイヤ22の振れ角度θが大きくなるに従って、その動作が不安定になる恐れがある。
【0048】
そこで、壁面作業システム1Aにおいては、クレーン20Aのブーム24Aの伸縮及び旋回によって、無人機10の比較的長い距離の水平方向の移動を実現する。
図7は、この実施形態における無人機10が壁面W1に沿って、比較的長い距離を水平方向に移動する様子を説明するための図である。図示するように、無人機10を左方向にdだけ移動させる場合、ブーム24Aの初期状態からの回転角度(時計回り方向を正とする)αは、tan
−1(d/L
Y0)となり(L
Y0は初期状態のブーム24Aのブーム長)、また、ブーム24Aのブーム長L
Ycは、以下の式(4)によって与えられる。こうした回転角度及びブーム長となるように、ブーム24Aの伸縮及び旋回が制御される。
L
Yc=√(L
Y02+d
2)
・・・(4)
【0049】
また、壁面作業システム1Aにおいて、クレーン20A自体を、壁面W1に沿った水平方向に移動可能としても良い。例えば、
図8に示すように、壁面W1に沿った水平方向に延びるように、屋上Rの壁面W1側端部にレール28Aを設け、クレーン20Aのブームベース25Aを、当該レール28Aに沿って移動可能となるように構成する。こうすれば、無人機10のより一層長い距離の水平方向の移動が実現される。また、複数の壁面作業システム1又は1Aを、壁面W1に沿って配置することも可能である。
【0050】
本発明の実施形態において、所定の作業を行う場所は、ビルの壁面に限定されない。例えば、橋梁の上方に設置されたクレーンで吊り下げられた無人機が、橋脚及び道路の裏側の点検作業を行うように構成されたシステムなど、本発明の実施形態における作業システムは、様々な構造物における様々な作業を行うためのシステムとして構成され得る。
【0051】
本発明の実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な変更が可能である。例えば、上述した実施形態における各部材の形状、数、又は配置等は適宜変更される。