特許第6803280号(P6803280)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6803280パンチプレス及びパンチプレスによる打ち抜き加工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6803280
(24)【登録日】2020年12月2日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】パンチプレス及びパンチプレスによる打ち抜き加工方法
(51)【国際特許分類】
   B30B 15/14 20060101AFI20201214BHJP
   B30B 1/26 20060101ALI20201214BHJP
   B21D 28/20 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
   B30B15/14 F
   B30B1/26 A
   B21D28/20
【請求項の数】10
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-62785(P2017-62785)
(22)【出願日】2017年3月28日
(65)【公開番号】特開2018-164924(P2018-164924A)
(43)【公開日】2018年10月25日
【審査請求日】2019年12月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】390014672
【氏名又は名称】株式会社アマダ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】小栗 伸二
【審査官】 大宮 功次
(56)【参考文献】
【文献】 特開平9−308922(JP,A)
【文献】 特開2004−74274(JP,A)
【文献】 特開平8−103830(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B30B 15/14
B21D 28/20
B30B 1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランク軸の回動に連動して上下動するラムと、
前記クランク軸を回動させる駆動源と、
前記ラムの下方に配置されたストライカ及び前記ストライカの前記ラムに対する高さ位置を調整するストライカ位置調整部と、
前記駆動源の動作を制御して前記クランク軸を、第1の角度位置と第2の角度位置との間の所定の角度範囲で往復回動させると共に、前記所定の角度範囲を、前記ラムの最大ストロークのうちの所望の上下範囲に対応して設定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ストライカの下降によりパンチを打撃してワークに打ち抜き加工を行う際に必要な打ち抜き力の大きさに応じて前記所定の角度範囲を設定すると共に、設定した前記所定の角度範囲に応じて前記ストライカ位置調整部により前記ストライカの上下位置を調整設定することを特徴とするパンチプレス。
【請求項2】
前記制御部は、打ち抜き加工が当該パンチプレスの最小打ち抜き力で実行可能な場合に、前記所望の上下範囲を、前記ラムの最大ストロークにおける中央位置を含んで設定することを特徴とする請求項1記載のパンチプレス。
【請求項3】
前記制御部は、前記ワークの板厚に応じて、前記第1の角度位置及び前記第2の角度位置の少なくとも一方を調整設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパンチプレス。
【請求項4】
前記所定の角度範囲が予め複数設定されており、前記制御部は、複数設定された前記所定の角度範囲から前記必要な打ち抜き力に応じて一つを選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンチプレス。
【請求項5】
クランク軸の回動に連動して上下動するラムと、
前記クランク軸を回動させる駆動源と、
前記駆動源の動作を制御して前記クランク軸を、第1の角度位置と第2の角度位置との間の所定の角度範囲で往復回動させると共に、前記所定の角度範囲を、前記ラムの最大ストロークのうちの前記ラムの最大下降速度位置を含み、下死点と上死点から離れた中間高さに近い領域のみの上下範囲に対応して設定する制御部と、
を備えたことを特徴とするパンチプレス。
【請求項6】
クランク軸を第1の角度位置と第2の角度位置との間の所定の角度範囲で往復回動させてラムを前記角度範囲に対応する上下範囲で往復動させることで前記ラムがストライカを打撃してワークに打ち抜き加工を行い、
前記所定の角度範囲は、前記打ち抜き加工に必要な打ち抜き力に応じて前記ラムの最大ストロークのうちの所望の上下範囲に対応して設定すると共に、設定した前記所望の上下範囲に応じて前記ストライカの前記ラムに対する上下位置を調整設定することを特徴とするパンチプレスによる打ち抜き加工方法。
【請求項7】
前記打ち抜き加工が、前記パンチプレスの最小打ち抜き力で実行可能な場合に、前記所望の上下範囲を、前記ラムの最大ストロークにおける中央位置を含んで設定することを特徴とする請求項6記載のパンチプレスによる打ち抜き加工方法。
【請求項8】
前記ワークの板厚に応じて、前記第1の角度位置及び前記第2の角度位置の少なくとも一方を調整設定することを特徴とする請求項6又は請求項7記載のパンチプレスによる打ち抜き加工方法。
【請求項9】
前記所定の角度範囲を予め複数設定し、複数設定した前記所定の角度範囲のなかから前記必要な打ち抜き力に応じて一つの前記所定の角度範囲を選択し、選択した一つの前記所定の角度範囲で前記打ち抜き加工を実行することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のパンチプレスによる打ち抜き加工方法。
【請求項10】
クランク軸を第1の角度位置と第2の角度位置との間の所定の角度範囲で往復回動させてラムを前記角度範囲に対応する上下範囲で往復動させることで前記ラムがストライカを打撃してワークに打ち抜き加工を行う打ち抜き加工方法において、
前記クランク軸の回転に伴う前記ラムの全体ストローク範囲の内、前記ラムの最大下降速度位置を含み下死点と上死点から離れた中間高さに近い領域のみの上下範囲を加工範囲として設定することを特徴とするパンチプレスによる打ち抜き加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンチプレス及びパンチプレスによる打ち抜き加工方法に係り、特に、駆動源にサーボモータを用い、そのサーボモータの回転動を往復直線動に変換してパンチ加工を行うパンチプレスとそのパンチプレスによる打ち抜き加工方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
駆動源にサーボモータを用い、そのサーボモータの回転動を往復直線動に変換してパンチ加工を行うパンチプレスにおいて、動作変換に、例えばクランク軸を用いたクランクプレスでは、クランクシャフトを所定の角度範囲で往復回動させ、ラムをその角度範囲に対応した上下範囲で往復動させることで、クランクシャフトを回転させた場合よりも高速(高ヒットレート)で打ち抜き加工を行う技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
クランクプレスにおけるラムの打ち抜き力は、クランクシャフトを回転させたときのラムの上下ストロークにおける上下端付近で最大となり、中央付近で最小となる。
そこで、特許文献1に記載された打ち抜き加工では、所定の上下範囲を、ラムの上下ストロークにおける下死点のやや手前位置から中間高さより下方の下死点付近までの間を往復するように設定することで、より大きい打ち抜き力を得るようになっている。
具体的には、上下範囲の上端位置を、ストライカがパンチ金型の上面から離れる位置とし、下端位置を、ラムの打ち抜き加工における下降端位置としている。
【0004】
一方、クランクプレスにおいて、クランクシャフトの回動位置とストライカがパンチ金型の上面から離れる位置との対応関係を、ストライカの上下位置を変えて調整する種々の機構がすでに知られており、一例が特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3802513号公報
【特許文献2】特開平9−308922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の高速打ち抜き加工では、大きい打ち抜き力を得るべく、ラムの上下動範囲を下死点付近に設定している。
パンチプレスの打ち抜き加工においては、金型のサイズ、金型の形状、ワークの板厚、ワークの材質などに応じて、打ち抜きに必要な打ち抜き力は異なる。しかし、従来の、駆動モータの回転動を往復直線動に変換するタイプの、例えばクランププレスのようなパンチプレスは、最大の打ち抜き力を発生すべく、打ち抜きの際のラムの上下動範囲をこの下死点付近のみに設定しているのが一般的である。
従って、打ち抜き力の大小に関わらず、ラムは下死点付近のみを上下動するので、打ち抜き力が小さい加工物に対して必要以上の能力が発揮され、効率が良いとは言えない。また、打ち抜き加工を高速化する場合は、単純に駆動モータの回転速度を上げることが考えられるがその限界もある。よって、効率よく高速の加工を実現できる具体的な構造及び方法が望まれていた。
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、打ち抜き加工を、より効率よく高速化できるパンチプレス及びパンチプレスによる打ち抜き加工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成、手順を有する。
1) クランク軸の回動に連動して上下動するラムと、
前記クランク軸を回動させる駆動源と、
前記ラムの下方に配置されたストライカ及び前記ストライカの前記ラムに対する高さ位置を調整するストライカ位置調整部と、
前記駆動源の動作を制御して前記クランク軸を、第1の角度位置と第2の角度位置との間の所定の角度範囲で往復回動させると共に、前記所定の角度範囲を、前記ラムの最大ストロークのうちの所望の上下範囲に対応して設定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ストライカの下降によりパンチを打撃してワークに打ち抜き加工を行う際に必要な打ち抜き力の大きさに応じて前記所定の角度範囲を設定すると共に、設定した前記所定の角度範囲に応じて前記ストライカ位置調整部により前記ストライカの上下位置を調整設定することを特徴とするパンチプレスである。
2) 前記制御部は、打ち抜き加工が当該パンチプレスの最小打ち抜き力で実行可能な場合に、前記所望の上下範囲を、前記ラムの最大ストロークにおける中央位置を含んで設定することを特徴とする1)に記載のパンチプレスである。
3) 前記制御部は、前記ワークの板厚に応じて、前記第1の角度位置及び前記第2の角度位置の少なくとも一方を調整設定することを特徴とする1)又は2)に記載のパンチプレスである。
4) 前記所定の角度範囲が予め複数設定されており、前記制御部は、複数設定された前記所定の角度範囲から前記必要な打ち抜き力に応じて一つを選択することを特徴とする1)〜3)のいずれか一つに記載のパンチプレスである。
5) クランク軸の回動に連動して上下動するラムと、
前記クランク軸を回動させる駆動源と、
前記駆動源の動作を制御して前記クランク軸を、第1の角度位置と第2の角度位置との間の所定の角度範囲で往復回動させると共に、前記所定の角度範囲を、前記ラムの最大ストロークのうちの前記ラムの最大下降速度位置を含み、下死点と上死点から離れた中間高さに近い領域のみの上下範囲に対応して設定する制御部と、
を備えたことを特徴とするパンチプレスである。
6) クランク軸を第1の角度位置と第2の角度位置との間の所定の角度範囲で往復回動させてラムを前記角度範囲に対応する上下範囲で往復動させることで前記ラムがストライカを打撃してワークに打ち抜き加工を行い、
前記所定の角度範囲は、前記打ち抜き加工に必要な打ち抜き力に応じて前記ラムの最大ストロークのうちの所望の上下範囲に対応して設定すると共に、設定した前記所望の上下範囲に応じて前記ストライカの前記ラムに対する上下位置を調整設定することを特徴とするパンチプレスによる打ち抜き加工方法である。
7) 前記打ち抜き加工が、前記パンチプレスの最小打ち抜き力で実行可能な場合に、前記所望の上下範囲を、前記ラムの最大ストロークにおける中央位置を含んで設定することを特徴とする6)に記載のパンチプレスによる打ち抜き加工方法である。
8) 前記ワークの板厚に応じて、前記第1の角度位置及び前記第2の角度位置の少なくとも一方を調整設定することを特徴とする6)又は7)に記載のパンチプレスによる打ち抜き加工方法である。
9) 前記所定の角度範囲を予め複数設定し、複数設定した前記所定の角度範囲のなかから前記必要な打ち抜き力に応じて一つの前記所定の角度範囲を選択し、選択した一つの前記所定の角度範囲で前記打ち抜き加工を実行することを特徴とする6)〜8)のいずれか一つに記載のパンチプレスによる打ち抜き加工方法である。
10) クランク軸を第1の角度位置と第2の角度位置との間の所定の角度範囲で往復回動させてラムを前記角度範囲に対応する上下範囲で往復動させることで前記ラムがストライカを打撃してワークに打ち抜き加工を行う打ち抜き加工方法において、
前記クランク軸の回転に伴う前記ラムの全体ストローク範囲の内、前記ラムの最大下降速度位置を含み下死点と上死点から離れた中間高さに近い領域のみの上下範囲を加工範囲として設定することを特徴とするパンチプレスによる打ち抜き加工方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、打ち抜き加工を、より効率よく高速化できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施の形態に係るパンチプレスの実施例であるクランクプレス51の上死点態様を説明するための模式図である。
図2図2は、クランクプレス51における下死点態様を説明するための部分模式図である。
図3図3は、クランクプレス51が備えるクランク軸1の回転動作を説明するための動作図である。
図4図4は、クランクプレス51で行う打ち抜き加工のパターンを説明するための図である。
図5図5は、クランクプレス51の打ち抜き加工におけるパンチPの上下動について説明するための図である。
図6図6は、クランクプレス51で行う打ち抜き加工を説明するための第1の図である。
図7図7は、クランクプレス51で行う打ち抜き加工での打ち抜き力を説明するための図である。
図8図8は、クランクプレス51で行う打ち抜き加工を説明するための第2の図である。
図9図9は、クランクプレス51で行う打ち抜き加工の変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態に係るパンチプレスを、実施例であるクランクプレス51により説明する。
【0012】
まず、図1を参照してクランクプレス51の構成を説明する。
図1は、クランクプレス51の全体構成を説明するための模式図である。図1には、従来のクランクプレスに対して異なる部分を含む主要部のみを記載してある。図1は、ラム3が上下ストロークにおける上死点にある状態を示している。
本発明の実施の形態に係るパンチプレスの実施例として、回転動を往復直動に変換するプレス駆動機構にクランク軸を用いたいわゆるクランクプレスを説明するが、クランクプレスに限定されるものではない。パンチプレスは、クランク軸としていわゆるエキセン軸を含むものとし、そのクランク軸の回転角度に応じて打ち抜き力が変化するタイプの、例えばエキセンプレス、トグルプレス、ナックルプレス、リンクプレスなどと称されるものであってもよい。
【0013】
クランクプレス51は、駆動源としてのサーボモータMと、主軸部1aと主軸部1aに対し偏芯した偏芯部1bとを有しサーボモータMによって主軸部1aの軸線まわりに回転するクランク軸1と、クランク軸1の偏芯部1bに上端部が回転自在に連結したコンロッド2と、コンロッド2の下端に回動自在に連結したラム3と、ラム3の下部に連結したストライカ位置調整部4及びストライカ5と、を有する。
また、クランクプレス51は、全体動作を制御する制御部CTを有する。
この構成により、ラム3はクランク軸1の回動に連動して上下動する。
【0014】
ラム3は、上部フレーム6により上下移動自在に支持されている。
ストライカ位置調整部4は、その下方に突出するストライカ5の、ラム3に対する上下位置を調整する機能を有する。
ストライカ位置調整部4は特許文献2等の従来の構造を適用し、その動作は制御部CTによって制御される。
【0015】
ストライカ5の下方には、パンチPが配置されている。パンチPは、パンチ下面Paを有し、パンチホルダ(不図示)に、上下移動可能かつ着脱自在に支持されている。
また、パンチPは、パンチホルダにおいて、付勢部材(不図示)により上方移動が規制された所定の位置まで上方付勢されている。
【0016】
パンチPの下方には、ダイDが配置されている。ダイDは、ダイホルダ(不図示)に着脱自在に支持されている。
ワークWの加工に際し、ワークWは、ダイDの上面に接触するようにダイDと上死点位置にあるパンチPとの間に供給される。
パンチPは上方から下降してきたストライカ5に打撃され、ダイDと協働してワークWに所定の打ち抜き加工を行う。
【0017】
制御部CTは、サーボモータMを、エンコーダEから出力された出力軸の回転に関する回転情報J1を参照して制御する。
ストライカ5の上下方向位置は、位置センサ(不図示)又はストライカ位置調整部4に備えられた検出部により検出され、ストライカ位置情報J2として制御部CTに供給される。
制御部CTは、ストライカ位置情報J2を参照してストライカ位置調整部4を動作させストライカ5の上下方向位置を制御する。
【0018】
ここで、図1に示されるように、オープンハイトHop、パンチハイトHp,ダイハイトHdを規定する。
オープンハイトHopは、ラムが上死点にあるときのストライカ5の下端面5a位置であるストライカ上死点位置Ps1と、固定された位置であるダイセット面Dsとの間の上下方向距離である。
パンチハイトHpは、パンチPの高さ(上下方向長さ)である。
ダイハイトHdは、ダイDの高さ(上下方向長さ)である。
【0019】
図2は、ラム3の下死点におけるストライカ5の位置を示した図である。
図2において、最大ストロークSmaxは、ストライカ5の下端面5aのストライカ上死点位置Ps1とストライカ下死点位置Ps2との間の上下方向距離である。
【0020】
具体的数値例は次のとおりである。パンチ及びダイは、複数種類あるうちの標準とされるものの寸法が示されている。
オープンハイトHop=271mm
最大ストロークSmax=37mm
パンチハイトHp=207.5mm(標準値)
ダイハイトHd=30mm(標準値)
【0021】
図3(a)に示されるように、クランクプレス51の機構において、ラム3の上死点におけるクランク軸1の回動位置を0°とすると、下死点は180°〔図3(c)〕であり、ラム3の下降速度が最大速度Vmaxとなる角度θa〔図3(b)〕は、クランク軸1の偏芯部1bの偏芯量とコンロッド2の長さの関係で変化するが、通常90°からずれた角度となる(ここで説明する例で95°)。
また、クランク軸1が上死点の0°から角度θa=95°となるまでのラム3の移動距離は、上下ストロークの半分(18.5mm)よりも大きい19mmとなる。
【0022】
クランクプレス51は、打ち抜き加工に必要な打ち抜き力に応じ、上下ストロークのうちの任意の上下範囲を用いて打ち抜き加工を行う。
例えば、打ち抜き加工が、クランクプレス51の最小打ち抜き力でも実行可能な加工の場合、以下に説明する高速の打ち抜き加工を実行する。
打ち抜き加工が最小打ち抜き力で実行可能か否かは、予め作業者の手入力により設定される、或いは外部から供給される加工データに加工情報として含められ、制御部CTにより判定及び設定される。
【0023】
<1回目の打ち抜き加工>
図4及び図5は、クランクプレス51で行う打ち抜き加工の第1回目の打ち抜きパターンを説明するための図である。
【0024】
図4は、パンチ下端面Paの高さ位置の時間変化であり、図5は、主要位置でのパンチPの高さ位置を説明するための図である。
尚、図4の位置変化は、ラム3の上下動が等速ではないので本来曲線で示されるところであるが、図示の便宜上直線で示されている。
これらの打ち抜きパターンでの動作は、制御部CTにより制御される。
【0025】
まず、第1回目の打ち抜き前には、パンチPの下端面であるパンチ下端面Paは、打ち抜き加工開始前の待機位置である最上位置Pt1に位置決めされている。これはパンチPを支持するホルダ内の最上位置である。
【0026】
(時刻t1〜時刻t2)
時刻t1で制御部CTによってラム3が上死点から高速で下降を開始し、時刻t2でストライカ5の下端面5aがパンチPの上面に当接する。
【0027】
(時刻t2〜時刻t3)
パンチPは、ストライカ5によって下方に押され、時刻t2から高速で下降する。
パンチ下端面PaがワークWの上面Waの上方の所定高さ(例えば1mmに設定)に設定された減速高さ位置Pt3に達したら、制御部CTは高速下降から低速下降に切り換える。
時刻t3の状態が図5(a)に示されている。
【0028】
(時刻t3〜時刻t5)
時刻t3から低速下降を継続し、時刻t4でパンチ下端面PaがワークWの上面Waに当接する〔図5(b)参照〕。そして下降は継続し打ち抜きを行い、時刻t5でパンチ下端面Paはこの打ち抜きパターンにおける最下位置Pt4に達する〔図5(c)参照〕。この位置は、ラム3の、この打ち抜きパターンのストロークにおける最下位置に対応する。
パンチ下端面Paの最下位置Pt4は、ワークWの下面Wbから下方に距離Hbの位置である。距離Hbは、例えば2.5mmに設定する。
後に詳述するように、この最下位置Pt4は、ラム3の下死点又は下死点に近い位置ではない。
【0029】
(時刻t5〜時刻t6)
パンチ下端面Paが最下位置Pt4に達したら、制御部CTは、ラム3を高速上昇させ、パンチ下端面Paが予め設定した連続打ち抜きでの待機位置Pt5に達したら、上昇を停止し、2回目の打ち抜き動作まで待機させる。
待機位置Pt5は、最上位置Pt1とワークWの上面Waとの間に設定する。
待機位置Pt5は、減速高さ位置Pt3よりは上方に設定する。
待機位置Pt5は、最上位置Pt1よりもワークWの上面Waに近い方が好ましい。
待機位置Pt5とワークWの上面Waとの間の上下方向距離を、距離Hcとすると、距離Hcは例えば3mmに設定する。
【0030】
<二回目以降の連続打ち抜き加工>
制御部CTは、2回目以降の連続打ち抜きにおいて、パンチ下端面Paが待機位置Pt5と最下位置Pt4との間を往復移動するようにラム3を上下動させる。
すなわち、クランク軸1を、待機位置Pt5に対応した角度θ5と最下位置Pt4に対応した角度θ4との間で往復回動させる。
ラム3の上下往復動のストロークを、ストロークSと称し、ストロークSの上下往復動範囲(距離)を、上下動距離HSと称する。
【0031】
クランクプレス51によるストロークSの打ち抜き加工において、角度θ5及び角度θ4を含めた打ち抜きパターンは、ストロークSの範囲に対して次のように設定する。
【0032】
図6は、クランクプレス51におけるクランク軸1の回動角度とストライカ5の高さとの関係を示すグラフである。図6において、ストライカの高さの変化は、特性曲線LN1として示されている。
横軸が回動角度θであり、0°〜180°の範囲が示されている。
縦軸がストライカ5の下端面5aの高さ位置を示している。
クランク軸1の回動角度θが0°のとき、ストライカ5の下端面5aはストライカ上死点位置Ps1にあり、回動角度が180°のとき、下端面5aはストライカ下死点位置Ps2にある。
【0033】
図6に示されるストライカ5の高さ推移において、角度θ5と角度θ4との間の上下動範囲、すなわち、パンチ下端面Paの待機位置Pt5と最下位置Pt4との間の上下方向距離がストロークSの上下動距離HSである。
制御部CTは、ストロークSの中央位置であるストローク中央位置Scにパンチ下端面Paが位置するときのクランク軸1の回動角度が、角度θaとなるように、ストライカ5の高さ位置を設定する。
角度θaは、既述のようにラム3の下降速度が最大速度Vmaxとなる角度である。
すなわち、ストローク中央位置Scを、下降速度が最大となる位置に設定する。
【0034】
このストローク中央位置Scを基準に、パンチ下端面Paの待機位置Pt5をストローク上端位置Stとし、クランク軸1の回動角度を角度θ5として対応づける。
同様に、パンチ下端面Paの最下位置Pt4をストローク下端位置Sbとし、クランク軸1の回動角度を角度θ4として対応づける。
ストローク上端位置Stは、ストローク中央位置Scよりも上方にストロークSの上下動距離HSの半分の位置にあり、ストローク下端位置Sbは、ストローク中央位置Scよりも下方にストロークSの上下動距離HSの半分の位置にある。
【0035】
ここで、パンチ下端面Paがストローク中央位置Scにあるときの、ダイセット面からパンチ下端面Paまでの距離(高さ)は、従来一般の、ラムの上下動範囲が下死点付近に設定してある場合と異なる。また、パンチハイトHp及びダイハイトHdの少なくとも一方が異なる場合も、異なる値となる。
そこで、制御部CTは、パンチハイトHp及びダイハイトHdも参照し、ストライカ位置調整部4を動作させてストライカ5の上下位置を調整設定する。
【0036】
具体的な数値を用いて、ストライカ5の上下位置の調整設定を説明する。
まず、パンチ下端面Paの待機位置Pt5とワークWの上面Waとの間の上下方向の距離Hcを3mm、最下位置Pt4とワークWの下面Wbとの間の上下方向の距離Hbを2.5mm、の固定値とする。
そして、ワークWの板厚Wtを1mmとすると、ラム3のストロークSは、
S=Hc+Hb+Wt ・・・ (式1)
で示される。(式1)に数値を代入すると、
S=3+2.5+1=6.5mm
である。
【0037】
ラム3のストロークSが6.5mmであるから、パンチ下端面Paの待機位置Pt5は、ストローク中央位置Scから上方に3.25mmとなる位置(角度θ5)にストローク上端位置Stとして設定する。
また、パンチ下端面Paの最下位置Pt4は、ストローク中央位置Scから下方に3.25mmとなる位置(角度θ4)にストローク下端位置Sbとして設定する。
【0038】
ここで、パンチハイトHpを標準パンチの場合の207.5mm、ダイハイトHdを標準ダイの場合の30mmとする。
【0039】
距離Hbが2.5mmであるから、パンチ下端面Paの最下位置Pt4は、30−2.5によりダイセット面Dsから上方に27.5mmの位置となる。
従って、ストローク中央位置Scは、ダイセット面Dsから上方に27.5+3.25の30.75mmの位置となる。
さらに、ストローク中央位置Scでのストライカ5の下端面5aは、パンチハイトHpが207.5mmであるから、30.75+207.5により、ダイセット面Dsから238.25mmの位置となる。
【0040】
この位置の、上死点におけるストライカ5の下端面5aからの下方への距離は、オープンハイトHopが271mmであるから、271−238.25により、32.75mmの位置に設定される必要がある。
【0041】
既述のように、ストローク中央位置Scが設定される角度θaでのストライカ5の上死点からの下降距離は19mmである。
そのため、ストライカ5の上下位置は、32.75−19で算出される13.75mmだけ下方に調整移動されている必要ある。
そこで制御部CTは、ストライカ位置調整部4を動作させて、ストライカ5の位置を下方に13.75mm移動させる。
この場合、ラム3を上死点に位置させたときにストライカ5の下端面5aがPs1の位置より13.75mm下方に位置されることとなる。
【0042】
このように、制御部CTは、パンチ下端面Paの位置が、設定したストローク上端位置Stとストローク下端位置Sbとの間を上下動するように、ストライカ位置調整部4を動作させてストライカ5の上下位置を調整設定する。その上で、実加工において、クランク軸1を角度θ4〜角度θ5の間で動作させることにより所望の打ち抜き加工ができることになる。
【0043】
以上のように、クランクプレス51の打ち抜き加工は、ラム3の下降速度の所望の範囲(領域)、換言するならば、打ち抜き力の所望の範囲に基づいて設定したストロークSにより打ち抜き動作を行えるようになっている。
これにより、打ち抜き加工を、下死点付近を上下動範囲にした場合よりもより高速で行えるので、ヒットレートが向上する。
そして、ストロークSの中央位置であるストローク中央位置Scを、ラム3の下降速度が最大となる位置に設定すると、打ち抜き加工が最も高速で行えるので、ヒットレートが最も向上する。
【0044】
次に、ワークWの板厚が異なる場合の調整について説明する。
既述の距離Hb,Hcを一定とすると、(式1)から明らかなように、ワークWの板厚Wtが変わるとストロークSの上下移動距離が変わる。
そこで、制御部CTは、ワークWの板厚Wtに応じて、上下動距離を決める角度θ4及び角度θ5を調整設定するようになっている。
【0045】
例えば、上記1mmで説明したワークWの板厚Wtが6mmの場合、ストロークSは、(式1)から、
S=3+2.5+6=11.5mmとなり、上下動距離は5mm増加する。
従って、ストロークSの上端位置及び下端位置が、
(11.5/2)−(6.5/2)=5.75−3.25=2.5mm
だけ、それぞれ上方及び下方に移動するように角度θ4及び角度θ5を調整設定する。
【0046】
上述のように、制御部CTは、ワークWの板厚Wtに応じて、ストロークSの上下動距離を求め設定する。そして、ストロークSの上下動範囲における所望の範囲に設定する。また、例えば、ストロークSの中央位置を、ラム3の最大下降速度となる位置に設定する。
これにより、ワークWの板厚Wtによらず、高速の打ち抜き加工が実行できヒットレートが向上する。例えば、従来方法での515ヒットレートが、実施例では600ヒットレートに向上する。
【0047】
また、図7は、クランク軸1の上死点(回動角度0°)〜下死点(回動角度180°)の範囲における、ストライカ5の高さ(縦軸)と打ち抜き力(横軸)との関係を示すグラフである。図7において、打ち抜き力の変化は、特性曲線LN2で示されている。
縦軸には、上死点を基準の0(ゼロ)としたときの下降距離を、最大ストロークSmaxが37mmの場合で記載してある。
【0048】
本発明の実施例は、上述した構成、手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形してもよい。
【0049】
加工に必要な打ち抜き力が、最大ストロークSmaxにおいて出力される打ち抜き力範囲の中間にある場合、ストロークSを、その中間の打ち抜き力以上のできるだけ小さい打ち抜き力が得られる範囲のストロークSAとして設定し、打ち抜き加工を行うようにしてもよい(図7及び図8参照)。
【0050】
図8に示されるように、必要な打ち抜き力が得られるクランク軸1の角度を角度θA5とした場合、ストロークSAは、上端側を角度θA5に、下端側がストロークSAの上下動距離HSAだけ下方側となる角度θA4に設定する。
すなわち、図7においては、角度θA5に対応したパンチ下端面Paの位置がストローク上端位置SAt、角度θA4に対応したパンチ下端面Paの位置がストローク下端位置SAbに対応する。
【0051】
上述例では、ワークWの板厚Wtの厚薄に対する上下動範囲の拡縮変更を、ストロークの中央を固定して上方側と下方側とに変更分の半分ずつ適用する方法を説明した。
もちろん、これに限定されるものではなく、上下動範囲の拡縮変更を、ストロークの一方側を固定し、他方側に変更分の全部を適用するように行ってもよい。
【0052】
また、ストロークを、異なる打ち抜き力範囲に対応した複数のモードで予め設定しておき、制御部CTは、加工に必要な打ち抜き力に応じて最適なストロークモードを選択するようにしてもよい。
ここでは、次の三つのストロークモードを設定した例を説明する。
モードA:高速打ち抜き動作(高速、打ち抜き力小)
モードB:中速打ち抜き動作(中速、打ち抜き力中)
モードC:低速打ち抜き動作(低速、打ち抜き力大)
【0053】
モードAは、上述のストロークSに相当する(図9におけるS1−S2間)。
モードBは、上述のストロークSAに相当する(図9におけるS3−S4間)。
モードCは、従来のストローク(下死点付近)に相当する(図9におけるS5−S6間)。
【0054】
制御部CTは、例えば、次の加工をどのモードA〜Cの中のどのモードを選択するか、の判定を、次に行う加工のいわゆる打ち抜き力を把握し、その打ち抜き力に基づいて行う。
打ち抜き力は、一般的に、切断周長と板厚Wtとせん断応力との積から算出される。
打ち抜き力とモードとの間の規定は、クランクプレス51が打ち抜き最大能力300kNの仕様の場合、例えば次のように設定する。
モードA:打ち抜き力が100kN未満
モードB:打ち抜き力が100kN以上200kN未満
モードC:打ち抜き力が200kN以上
【0055】
図9に、モードA〜Cそれぞれに対応したストロークSMA〜SMCの設定例を、クランク軸1の回動角度θ(横軸)に対するストライカ5の高さを示す特性曲線LN9に示している。
【0056】
例えば、直径10mmの丸孔を、板厚1.0mmのアルミニウム板に形成する加工の場合、アルミニウムのせん断応力を160N/mm とすると、打ち抜き力Tは、
T=10(mm)×π×1.0(mm)×160(N/mm)/1000
=5024(N)/1000≒5(kN)
と得られる。5kNはモードAに該当する。
これにより、制御部CTは、この加工を、打ち抜きモードAを選択して実行する。
また、ワークWの板厚Wtは、上下動距離のみならず打ち抜き力にも反映される。従って、制御部CTは、ストロークモードから選択したストロークの上下動距離を、板厚Wtに基づいて既述の方法で設定する。
【0057】
このように、予め複数のストロークモードを設定しておき、制御部CTが次に実行する打ち抜き加工に必要な打ち抜き力を求め、求めた打ち抜き力に応じて、打ち抜きの加工及び高速化が可能な、最適のストロークモードを選択するようにしてもよい。
これにより、クランクプレス51は、必要な打ち抜き力を確保しつつ、より効率が良く、より高速の打ち抜き加工を行うことができる。
また、クランク軸1の回動位置に応じたパンチ開始位置をストライカ先端部に設けたストライカ位置調整部4によって行う例を説明したが、ストライカ位置調整部4を用いずに、パンチハイトHpを変更するようにしても良い。ストライカ位置調整部4での調整すべき調整量分だけ、パンチハイトHpを長くすることで同様の加工をすることができる。
【0058】
上述の記載から、本発明の実施の形態に係るパンチプレスは、クランク軸1の回動に連動して上下動するラム3と、クランク軸1を回動させる駆動モータ(サーボモータM)と、サーボモータMの動作を制御してクランク軸1を、第1の角度位置θ4と第2の角度位置θ5との間の所定の角度範囲で往復回動させると共に、その所定の角度範囲を、ラム3の最大ストロークSmaxのうちのラム3の最大下降速度位置を上下の中心(ストローク中央位置Sc)とする下死点(ストライカ下死点位置Ps2)及び上死点(ストライカ上死点位置Ps1)よりも最大下降速度位置に近い上下範囲(ストロークS)に対応して設定する制御部CTと、
を備えるものであってもよい。
これにより、実施の形態に係るパンチプレスは、ラム3の一往復の時間をより短く設定することができ、ヒットレートをより向上させることができる。
【0059】
また、上述の記載から、本発明の実施の形態に係るパンチプレスによる打ち抜き加工方法は、クランク軸1を第1の角度位置θ4と第2の角度位置θ5との間の所定の角度範囲で往復回動させてラム3をその所定の角度範囲に対応する上下範囲で往復動させることで、ラム3がストライカ5を打撃してワークWに打ち抜き加工を行う打ち抜き加工方法であって、所定の角度範囲を、クランク軸1の回転に伴うラム3の全体ストローク範囲(最大ストロークSmax)の内、ラム3の最大下降速度位置を上下の中心(ストローク中央位置Sc)とする下死点(ストライカ下死点位置Ps2)と上死点(ストライカ上死点位置Ps1)よりも最大下降速度位置に近い上下範囲(ストロークS)に対応して設定することを特徴とする方法であってもよい。
これにより、実施の形態に係るパンチプレスによる打ち抜き方法は、ラム3の一往復の時間をより短くしてヒットレートをより向上させることができる。
【符号の説明】
【0060】
1 クランク軸
1a 主軸部
1b 偏芯部
2 コンロッド
3 ラム
4 ストライカ位置調整部
5 ストライカ
5a 下端面
6 上部フレーム
51 クランクプレス
CT 制御部
D ダイ
Ds ダイセット面
E エンコーダ
Hb,Hc 距離
Hd ダイハイト
Hop オープンハイト
Hp パンチハイト
HS (ストロークSの)上下動距離
HSA (ストロークSAの)上下動距離
J1 回転情報
J2 ストライカ位置情報
LN1,LN9 特性曲線
M サーボモータ
P パンチ
Pa パンチ下端面
Ps1 ストライカ上死点位置
Ps2 ストライカ下死点位置
Pt1 最上位置
Pt3 減速高さ位置
Pt4 最下位置
Pt5 待機位置
S ストローク
Sb ストローク下端位置
Sc ストローク中央位置
Smax 最大ストローク
Vmax 最大速度
W ワーク
Wa 上面
Wb 下面
Wt 板厚
θa,θ4,θ5 角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9