(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記被覆体は、載置面に対向して配置される被覆体底部と、前記内容器を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部と第2被覆体主面部とを含む被覆体胴部と、を備える形状に形成されるものであり、
前記被覆体構成シート材の前記非接合領域において前記被覆体底部と前記被覆体胴部との境界となる部位と前記被覆体構成シート材の縁との最短距離(A)が、前記被覆体構成シート材において前記被覆体底部と前記第1被覆体主面部との境界となる部位から前記被覆体底部と前記第2被覆体主面部との境界となる部位までの最短距離(B)の1/2以下である請求項18に記載の容器構成シート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好ましい実施形態の例について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
【0010】
〔第1実施形態〕
先ず、
図1から
図20を用いて第1実施形態を説明する。
なお、
図2は被覆体20の図示を省略した容器100の斜視図である。
図10(a)及び
図10(b)のうち、
図10(a)は内容器構成シート材110において内容器10の内面側となる面(内面111)を示し、
図10(b)は内容器構成シート材110において内容器10の外面側となる面(外面112)を示す。
図11及び
図12の各々においては、容器構成シート400において、収容物を収容する収容領域10a(
図16(a)参照)となる部分を上面側に示している。
図11は容器構成シート400にスパウト30が設けられる前の状態を示し、
図12は容器構成シート400にスパウト30が設けられた状態を示す。
図19においては、充填材封入部45の図示を省略している。
図20においては、充填材封入部43の図示を省略いているとともに、内容器10を実線で示しており、且つ、充填材封入部45の外形のうち内容器10の胴部11の陰(奥)に位置する部分を点線で示している。
【0011】
本実施形態に係る容器100は、収容物96(
図2)を収容するとともに収容物96を排出可能な開口部14(
図2)を有する内容器10(
図2)と、複数のフィルム層(例えば、第1フィルム層121及び第2フィルム層122の2層のフィルム層)を積層した被覆体構成シート材120で構成されていて内容器10を覆っている被覆体20と、を備える容器100である。被覆体構成シート材120は、複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、複数のフィルム層の層間に充填材が存在していてフィルム領域よりも被覆体構成シート材120の厚み方向に膨らんでいる充填材封入部41、42、43、45、46、47と、を備えており、容器100は、外気を内容器10の外面と被覆体20の内面との間に導入させる外気導入部26(
図5、
図6(a))を備える。
よって、被覆体20とは独立して内容器10の容積が容易に縮小できる(
図16(b)参照)。これにより、内容器10内の収容物96を容易に排出することができ、内容器10内における収容物96の残留を抑制できる。
【0012】
本実施形態の場合、容器100は、被覆体20が底マチ部23を有しており、自立可能な形態となっている。ただし、本発明において、容器は、自立可能な形態のものに限らず、自立せず寝かせて配置することを想定した形態のもの(ピロータイプ)であっても良い。
【0013】
収容物96の種類は、特に限定されない。収容物96としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、柔軟剤、飲料、食品などが挙げられる。
また、収容物96は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。ただし、本実施形態の場合は、容器100はポンプ付きキャップ90を有しており、収容物96は液体であるものとする。
収容物96が液体の場合には、収容物96の粘度は、例えば30℃において好ましくは1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業株式会社製、ビスコメーター TV−10、TVB−10等)であり、より好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下である。
【0014】
本実施形態の場合、内容器10は、
図10(a)、
図10(b)及び
図10(c)に示す内容器構成シート材110を折り曲げて当該内容器構成シート材110の周縁部どうしを相互に接合することによって、
図2に示すような形状に形成されている。
ただし、本発明において、内容器は、シート材により構成されたものに限らず、例えば、ブロー成形により構成されたものであってもよい。
【0015】
本実施形態の場合、被覆体20は、
図2に示す内容器10の全体を覆っていて、容器100の外面を構成している(
図1参照)。
ただし、本発明において、被覆体20は、内容器10の少なくとも一部分を覆っていればよい。
好ましくは、被覆体20は内容器10の胴部11の周囲(胴回り)を周回している。
また、被覆体20は、好ましくは、内容器10における開口部14側の端部から、内容器10における開口部14側とは反対側の端部(本実施形態では底マチ部13)に亘って、内容器10を覆っている。
【0016】
本実施形態の場合、被覆体構成シート材120のすべての充填材封入部(充填材封入部41、42、43、45、46、47)は、一繋がりに形成されている。ただし、本発明において、被覆体構成シート材120は、互いに独立した複数の充填材封入部を備えていても良い。
また、被覆体構成シート材120は、充填材封入部とフィルム領域との他に、複数のフィルム層(例えば第1フィルム層121と第2フィルム層122)どうしが互いに非接合となっていて且つこれら複数のフィルム層の層間に充填材が存在しない領域を備えていても良い。
【0017】
本実施形態の場合、外気導入部26は、被覆体20と内容器10との間に形成されている。
ただし、本発明は、この例に限らず、外気導入部26は、被覆体20が単独で備えていても良い。この場合、外気導入部26は、例えば、被覆体20に形成された開口であることが挙げられる。
また、本実施形態の場合、容器100は、1つの外気導入部26を備えている。すなわち、容器100の1箇所に外気導入部26が形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、容器100は複数の外気導入部26を備えていても良い。
【0018】
以下、本実施形態についてより詳細に説明するが、容器100及び容器詰め品300(
図15)の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、容器100を
図3及び
図4のように自立させた状態や容器詰め品300を
図15のように自立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、この説明における位置関係は、容器100及び容器詰め品300の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
また、容器100及び容器詰め品300の正面側を前方、容器100及び容器詰め品300の背面側を後方といい、容器100及び容器詰め品300の正面に向かって右側(
図3、
図15における右側)を右方、容器100及び容器詰め品300の正面に向かって左側(
図3、
図15における左側)を左方という。
なお、容器100及び容器詰め品300の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
【0019】
図2に示すように、内容器10は、当該内容器10の上端部に形成されたマチ(ガセット)である天マチ部12と、当該内容器10の底部に形成されたマチである底マチ部13(内容器底部)(
図7)と、当該内容器10において天マチ部12と底マチ部13との間の部分である胴部11(内容器胴部)と、を備えている。
内容器10の内部空間は、収容物96を収容する収容領域10a(
図16(a)、
図16(b))となっている。
天マチ部12は、収容領域10a内の収容物96を外部に排出可能な開口部14を有している。なお、後述するように、天マチ部12には、例えば、スパウト30の筒部32が開口部14を貫通する状態に設けられる。このため、より詳細には、内容器10の収容領域10a内の収容物96は、開口部14を貫通したスパウト30を通って外部に排出される。
ここで、天マチ部12と底マチ部13とは、内容器10における互いに反対側の端部にそれぞれ配置されている。つまり、底マチ部13は、内容器10における開口部14とは反対側の端部に形成されている。
胴部11は、収容物96を収容する収容領域10aを間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1主面部11a(第1内容器主面部)と第2主面部11b(第2内容器主面部)(
図16(a)、
図16(b))とを備えている。
ここで、胴部11は、天マチ部12側から底マチ部13側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の内容器縁辺部18a、18bを備えている。すなわち、内容器縁辺部18aは、胴部11における左側の縁辺部(左の側縁部)であり、内容器縁辺部18bは、胴部11における右側の縁辺部(右の側縁部)である。
【0020】
なお、上記のように、内容器10は内容器構成シート材110で構成されている。そして、本実施形態の場合、一対の内容器縁辺部18a、18bの少なくとも一方は、内容器構成シート材110どうしが接合されたシール部15である。本実施形態の場合、一対の内容器縁辺部18a、18bの双方がシール部15である。
ただし、本発明は、この例に限らず、内容器10の左右の側部のうち少なくとも一方には、内容器構成シート材110において第1主面部11aを構成する部分と第2主面部11bを構成する部分との間に配置された他のシート材によって構成されたマチ部が形成されていてもよい。
この場合、内容器10の左右の側部のうち少なくとも一方には、(内容器構成シート材110どうしが接合されたシール部15ではなく)内容器構成シート材110において第1主面部11aを構成する部分と他のシート材の前縁とが接合されたシール部と、他のシート材の後縁と内容器構成シート材110において第2主面部11bを構成する部分とが接合されたシール部と、が形成されている。
【0021】
第1主面部11aと底マチ部13とは、内容器10の下端部において相互に繋がっている。同様に、第2主面部11bと底マチ部13とは、内容器10の下端部において相互に繋がっている。
また、第1主面部11aと第2主面部11bとは、内容器縁辺部18aにおいて相互に繋がっているとともに、内容器縁辺部18bにおいても相互に繋がっている。
天マチ部12は、例えば、内容器10の左右方向において、中央部(本実施形態の場合、後述するスパウト30が設けられている部分)の高さ位置が相対的に高く、その両側部分は内容器10の左右両端に向けて下り傾斜している。よって、内容器10は、なで肩形状となっている。
天マチ部12と胴部11との境界部のシール部15、内容器縁辺部18a及び内容器縁辺部18bのシール部15、及び、胴部11と底マチ部13との境界部のシール部15において、内容器構成シート材110どうしが接合されている。これにより、内容器10は、開口部14を除き、当該内容器10の内部空間である収容領域10aが密閉された構造となっている。なお、内容器構成シート材110どうしの接合は、例えば、ヒートシールにより行われている。
【0022】
被覆体20は、
図9(a)及び
図9(b)に示す被覆体構成シート材120を折り曲げて当該被覆体構成シート材120の周縁部を被覆体構成シート材120における他の周縁部又は内容器構成シート材110の周縁部に接合することによって、
図1、
図3から
図5、
図6(a)及び
図6(b)に示すような形状に形成されている。
図1、
図3から
図5、
図6(a)及び
図6(b)のいずれかに示すように、被覆体20は、当該被覆体20の上端部に形成されたマチである天マチ部22と、当該被覆体20の底部に形成されたマチである底マチ部23(被覆体底部)と、当該被覆体20において天マチ部22と底マチ部23との間の部分である胴部21(被覆体胴部)と、を備えている。底マチ部23は、容器100が自立する際に載置面に対して対向する部位であり、被覆体構成シート材120において
図17にて斜線を付した領域により構成される。
天マチ部22は、内容器10の収容領域10a内の収容物96を排出可能な開口部24(
図1)を有している。なお、後述するように、天マチ部22には、例えば、スパウト30の筒部32が開口部24を貫通する状態に設けられる。このため、より詳細には、内容器10の収容領域10a内の収容物96は、天マチ部12の開口部14及び天マチ部22の開口部24を貫通したスパウト30を通って外部に排出される。
胴部21は、内容器10を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1主面部21a(第1被覆体主面部)と第2主面部21b(第2被覆体主面部)とを備えている。
ここで、胴部21は、天マチ部22側から底マチ部23側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の被覆体縁辺部28a、28bを備えている。すなわち、被覆体縁辺部28aは、胴部21における左側の縁辺部(左の側縁部)であり、被覆体縁辺部28bは、胴部21における右側の縁辺部(右の側縁部)である。
第1主面部21aと底マチ部23とは、被覆体20の下端部において相互に繋がっている。同様に、第2主面部21bと底マチ部23とは、被覆体20の下端部において相互に繋がっている。
また、第1主面部21aと第2主面部21bとは、被覆体縁辺部28aにおいて相互に繋がっているとともに、被覆体縁辺部28bにおいても相互に繋がっている。
天マチ部22は、例えば、被覆体20の左右方向において、中央部(本実施形態の場合、後述するスパウト30が設けられている部分)の高さ位置が相対的に高く、その両側部分は被覆体20の左右両端に向けて下り傾斜している。よって、被覆体20は、なで肩形状となっている。
被覆体20は、シール部25において内容器10に対して接合されている。すなわち、シール部25は、被覆体20と内容器10との接合部(被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110との接合部)である。
より詳細には、シール部25において被覆体構成シート材120の周縁部と内容器構成シート材110の周縁部とが相互に接合されている。
また、シール部27においては被覆体構成シート材120の周縁部どうしが相互に接合されている。すなわち、シール部27は、被覆体構成シート材120の周縁部どうしの接合部である。
シール部25及びシール部27において被覆体構成シート材120が内容器構成シート材110及び被覆体構成シート材120に接合されることにより、本実施形態の場合、被覆体20は、内容器10の全体を覆う容器形状に形成されている。本実施形態の場合、被覆体20は、外気導入部26と開口部24とを除き、当該被覆体20の内部空間が密閉された構造となっている。
なお、被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110との接合、及び、被覆体構成シート材120どうしの接合は、例えば、ヒートシールにより行われている。
容器100は、底マチ部23が水平な載置面上に載置された状態で、自立可能となっている。
【0023】
より詳細には、天マチ部22が天マチ部12の上面側を覆っている。
また、胴部21が胴部11の周囲を覆っている。すなわち、第1主面部21aが第1主面部11aの前面側を覆っており、第2主面部21bが第2主面部11bの背面側を覆っている。
また、底マチ部23が底マチ部13の下面側を覆っている。
ここで、上記のように、天マチ部12が開口部14を備えている。このため、底マチ部23(被覆体底部)は、胴部21(被覆体胴部)において内容器10の開口部14とは反対側の端部を閉塞している、と言える。
【0024】
そして、天マチ部22の周縁部と内容器10の天マチ部12の周縁部とが接合されており、第1主面部21aにおける天マチ部22との境界部と第1主面部11aにおける天マチ部12との境界部とが接合されており、第2主面部21bにおける天マチ部22との境界部と第2主面部11bにおける天マチ部12との境界部とが接合されており、第1主面部21aの左右側縁部(ただし下端部を除く)の各々と第1主面部11aの左右側縁部の各々とが接合されており、第2主面部21bの左右側縁部(ただし下端部を除く)の各々と第2主面部11bの左右側縁部の各々とが接合されており、胴部21の下端部の左右側縁部の各々においては被覆体20を構成する被覆体構成シート材120どうしが接合されている。
このように、シール部25には、天マチ部12の周縁部と天マチ部22の周縁部とが接合されている部分と、第1主面部11aの周縁部と第1主面部21aの周縁部とが接合されている部分と、第2主面部11bの周縁部と第2主面部21bの周縁部とが接合されている部分と、が含まれている。換言すれば、シール部25には、開口部14の周囲に配置されている部分と、被覆体縁辺部28aに配置されている部分と、被覆体縁辺部28bに配置されている部分と、が含まれる。
また、シール部27は、被覆体縁辺部28a及び被覆体縁辺部28bの各々の下端部に配置されている。
【0025】
このように、本実施形態の場合、被覆体20と内容器10とは部分的に相互に接合されている(被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とは部分的に接合されている)。
これにより、内容器10が被覆体20によって保持されるため、内容器10を(内容器構成シート材110を)薄肉に形成しても内容器10のよれを抑制でき、内容器10が平坦に潰れやすくなる。よって、内容器10内における収容物96の残留を抑制できる。
被覆体20と内容器10とは2箇所以上においてそれぞれ相互に接合されていることが好ましい。
【0026】
より詳細には、本実施形態の場合、上記のように、シール部25には、天マチ部12の周縁部において被覆体20と内容器10とが接合された部分が含まれている。つまり、内容器10の開口部14の周囲において、被覆体20と内容器10とが相互に接合されている。
これにより、開口部14の近傍において内容器10が閉塞して収容物96の排出ができなくなってしまうことを抑制できるため、内容器10内における収容物96の残留を抑制できる。
ここで、開口部14の周囲とは、開口部14の周囲全周に亘る範囲であってもよいし、開口部14の周囲における一部の範囲であってもよい。
なお、本発明に係る容器100は、ここで例示したような、天マチ部12の周縁部において被覆体20と内容器10とが接合された構造のものに限らず、天マチ部12の開口部14の周辺において被覆体20と内容器10とが接合された構造のものであってもよい。
【0027】
また、被覆体20は、内容器10を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とを含む被覆体胴部(胴部21)を備え、被覆体胴部は、内容器10の開口部14が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の被覆体縁辺部(被覆体縁辺部28a、28b)を備え、一対の被覆体縁辺部の少なくとも一方において、部分的に、被覆体20と内容器10とが相互に接合されている。
これにより、内容器10が被覆体20によって保持されるため、内容器10が平坦に潰れやすくなり、内容器10内における収容物96の残留を抑制できる。
本実施形態では、シール部25は、被覆体縁辺部28aの一部分と、被覆体縁辺部28bの一部分にそれぞれ配置されている。ただし、本発明において、シール部25は、被覆体縁辺部28aと被覆体縁辺部28bとのうち一方のみの一部分に配置されていてもよい。
【0028】
ただし、本発明は、この例に限らず、被覆体20と内容器10とが全体に亘って非接合であってもよい(被覆体20と内容器10とがまったく接合されていなくてもよい)。ただし、この場合でも、被覆体20によって内容器10が被覆体20の内側に保持されていることが好ましい。
【0029】
ここで、本実施形態の場合、容器100は、内容器構成シート材110と被覆体構成シート材120とが部分的に非接合となっていることにより、外気を被覆体20の内部すなわち被覆体20の内面と内容器10の外面との間に導入可能な外気導入部26(
図4、
図5、
図6(a))を備えている。
ただし、本発明はこの例に限らず、被覆体構成シート材120どうしが部分的に非接合となっていることにより外気導入部が形成されていたり、被覆体構成シート材120に当該被覆体構成シート材120の表裏を貫通する孔が形成されている(被覆体20に当該被覆体20の内外を貫通する孔が形成されている)ことにより外気導入部が形成されていたりしても良い。
【0030】
容器100において外気導入部26が形成されている部位は特に限定されないが、本実施形態の場合、外気導入部26は、例えば、胴部21の第2主面部21bにおける上端部(第2主面部21bにおける天マチ部22との境界部)と、胴部11の第2主面部11bにおける上端部(第2主面部11bにおける天マチ部12との境界部)と、の間に形成されている。
【0031】
ここで、本実施形態の場合、内容器10が形成される前に、内容器構成シート材110には予めスパウト30が設けられており(
図12)、内容器10の開口部14からスパウト30の筒部32が突出した状態となる(
図2)。
より詳細には、本実施形態の場合、被覆体20が形成される前に、被覆体構成シート材120には予め内容器構成シート材110が接合され、且つ、内容器構成シート材110にはスパウト30が設けられており(
図12)、被覆体20の開口部24からスパウト30の筒部32が突出した状態となる(
図1)。
スパウト30は、内容器10の内面側に接合されている平板状の基部31と、基部31から一方に突出している筒部32と、を含んで構成されている。基部31の中央部には貫通孔が形成されており、筒部32の内部空間は基部31の貫通孔と連通している。筒部32は円筒状に形成されている。筒部32の外周面にはネジ山が形成されており、筒部32は雄ネジを構成している。
内容器10の収容領域10aは、スパウト30の基部31の貫通孔及び筒部32の内部空間を介して、容器100の外部の空間と連通できるようになっている。
本実施形態の場合、スパウト30の筒部32が内容器10の開口部14及び被覆体20の開口部24を介して容器100の外部に突出しており、収容領域10a内の収容物96は、スパウト30を介して外部に排出される。
本実施形態の場合、スパウト30の基部31が内容器構成シート材110において内容器10の内面を構成する方の面に対して接着固定されている。ただし、本発明は、この例に限らず、基部31は、被覆体20を構成する第1フィルム層121と第2フィルム層122との間に配置されていて第1フィルム層121と第2フィルム層122とのうちの少なくとも一方に接着固定されていても良い。或いは、基部31は、内容器10の外面と被覆体20の内面との間に配置されていて内容器10の外面と被覆体20の内面との少なくとも一方に対して接着固定されていても良い。
【0032】
より詳細には、容器100のスパウト30には、
図15に示すポンプ付きキャップ90が装着されている。
ポンプ付きキャップ90は、例えば、スパウト30の筒部32と螺合するキャップ部91と、キャップ部91から上方に突出している起立筒部92と、起立筒部92の上端に設けられていて使用者による押下操作を受け付ける押下部93と、押下部93から略水平に突出しているノズル部94と、起立筒部92と連通しキャップ部91よりも下方に突出している送液チューブ95と、を備えている。
ポンプ付きキャップ90がスパウト30の筒部32に装着された状態で、押下部93に対して押下操作がなされることによって、収容物96が起立筒部92及びノズル部94を介して外部に吐出されるようになっている。また、押下部93に対する押下操作が解除されて押下部93が上昇する際に、収容領域10aの内部の収容物96が送液チューブ95を介して吸い上げられる。
なお、ポンプ付きキャップ90は筒部32に対して着脱可能である。容器100内の収容物96を使い終わった後は、収容物96入りの新たな容器100(容器詰め品300)に対してポンプ付きキャップ90を装着することで、引き続きポンプ付きキャップ90を使用することができる。すなわち、収容物96入りの容器100(容器詰め品300)は使い捨てとする一方で、ポンプ付きキャップ90は再利用することができる。
【0033】
ここで、被覆体20において、充填材封入部が形成されている部位は、特に限定されないが、本実施形態の場合、被覆体20は、例えば、以下に説明する充填材封入部41、42、43、45、46、47を備えている。
【0034】
充填材封入部41は、胴部21の左側の縁辺部すなわち被覆体縁辺部28aに沿って上下に延在している。被覆体20は、前後一対の充填材封入部41を備えている。すなわち、充填材封入部41は、第1主面部21aと第2主面部21bとにそれぞれ形成されている。
充填材封入部42は、胴部21の右側の縁辺部すなわち被覆体縁辺部28bに沿って上下に延在している。被覆体20は、前後一対の充填材封入部42を備えている。すなわち、充填材封入部42は、第1主面部21aと第2主面部21bとにそれぞれ形成されている。
図3に示すように、前側の充填材封入部41の下部41aは、下方に向けて右側に変位するように傾斜して配置されている。また、前側の充填材封入部42の下部42aは、下方に向けて左側に変位するように傾斜して配置されている。
図4に示すように、後側の充填材封入部41の下部41aは、下方に向けて右側に変位するように傾斜して配置されており、後側の充填材封入部42の下部42aは、下方に向けて左側に変位するように傾斜して配置されている(
図4は背面図であるため、
図4では
図3とは左右が逆転している)。
【0035】
充填材封入部43は、底マチ部23と胴部21とに跨がって配置されている。
被覆体20は、前後一対の充填材封入部43を備えている。すなわち、被覆体20は、底マチ部23と第1主面部21aとに跨がって配置されている前側の充填材封入部43と、底マチ部23と第2主面部21bとに跨がって配置されている後側の充填材封入部43と、を備えている。
より詳細には、前側の充填材封入部43において第1主面部21aに配置されている部分は、第1主面部21aの下端部において、第1主面部21aの左右幅方向における中央部に配置されている。前側の充填材封入部43の下端部は、前側の充填材封入部41の下端部と、前側の充填材封入部42の下端部と、にそれぞれ繋がっている。よって、前側の充填材封入部41と前側の充填材封入部42とは、前側の充填材封入部43を介して相互に連通している。
同様に、後側の充填材封入部43において第2主面部21bに配置されている部分は、第2主面部21bの下端部において、第2主面部21bの左右幅方向における中央部に配置されている。後側の充填材封入部43の下端部は、後側の充填材封入部41の下端部と、後側の充填材封入部42の下端部と、にそれぞれ繋がっている。よって、後側の充填材封入部41と後側の充填材封入部42とは、前側の充填材封入部43を介して相互に連通している。
各充填材封入部43は、例えば、左右方向における中央部ほど上に突出した山型形状となっている。
【0036】
充填材封入部45も、底マチ部23と胴部21とに跨がって配置されている。
被覆体20は、左右一対の充填材封入部45を備えている。
左側の充填材封入部45は、前側の充填材封入部41の下部41aと、後側の充填材封入部41の下部41aと、の間に配置されている。
右側の充填材封入部45は、前側の充填材封入部42の下部42aと、後側の充填材封入部42の下部42aと、の間に配置されている(
図5)。
各充填材封入部45は、例えば、前後方向における中央部ほど上に突出した山型形状となっている。
左側の充填材封入部45の下端部は、前側の充填材封入部43の下端部における左端部と、後側の充填材封入部43の下端部における左端部と、にそれぞれ繋がっている。
同様に、右側の充填材封入部45の下端部は、前側の充填材封入部43の下端部における右端部と、後側の充填材封入部43の下端部における右端部と、にそれぞれ繋がっている。
よって、前側の充填材封入部43と後側の充填材封入部43とは、左側の充填材封入部45を介して相互に連通しているとともに、右側の充填材封入部45を介して相互に連通している。
【0037】
なお、前後一対の充填材封入部43の下端部と、左右一対の充填材封入部45の下端部と、の集合体は、
図6(b)に示すように、底マチ部23の周縁部に沿って環状に配置されている。
ここで、
図7に示すように、底マチ部13の周縁部には、シール部15が形成されている。そして、底マチ部13の周縁部のシール部15は、それぞれ直線状に延在する4つの底マチ縁辺シール部15aを含んで構成されている。
一方、
図6(b)に示すように、前後一対の充填材封入部43と左右一対の充填材封入部45とのうち互いに隣り合う充填材封入部どうしの間隙49は、底マチ部23の4隅にそれぞれ配置されている。
そして、各間隙49において、それぞれ1つずつの底マチ縁辺シール部15aが、充填材封入部43と充填材封入部45とにより挟まれている。
【0038】
充填材封入部46は、胴部21の上部において、胴部21の左右幅方向における中央部に配置されている。
被覆体20は、前後一対の充填材封入部46を備えている。
前側の充填材封入部46は、前側の充填材封入部41の上部と、前側の充填材封入部42の上部と、にそれぞれ繋がっている。よって、前側の充填材封入部41と前側の充填材封入部42とは、前側の充填材封入部46を介して相互に連通している。
同様に、後側の充填材封入部46は、後側の充填材封入部41の上部と、後側の充填材封入部42の上部と、にそれぞれ繋がっている。よって、後側の充填材封入部41と後側の充填材封入部42とは、後側の充填材封入部46を介して相互に連通している。
【0039】
図4に示すように、充填材封入部47は、例えば、後側の充填材封入部46の上端部に連通しており、充填材封入部46から外気導入部26の方に向けて延びている。
【0040】
ここで、本実施形態の場合、容器100が備えるすべての充填材封入部41、42、43、45、46、47は相互に連通している。
なお、充填材封入部46は、例えば、外気導入部26と重なる位置において封止されている。
【0041】
ここで、充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば、発泡材等)とすることができ、空気などの気体であることが好ましい。
【0042】
ここで、被覆体構成シート材120を構成する第1フィルム層121及び第2フィルム層122の各々の層構成の一例を説明する。
【0043】
第1フィルム層121は、被覆体20の外面側を構成するフィルム層である。
図8(b)に示すように、第1フィルム層121は、例えば、第1層141と、第2層142と、第3層143と、第4層144と、をこの順に積層することにより構成されている。
第1層141は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。
第2層142は、例えば、一方の面(第1層141側の面)にシリカ及びアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。
第3層143は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。
第4層144は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。
これらの層の厚さは、特に限定されないが、一例として、第1層141は12μm、第2層142は12μm、第3層143は15μm、第4層144は40μmとすることができる。
第1層141の主な機能としては、被覆体20に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに被覆体20の剛性を確保することが挙げられる。
第2層142の主な機能としては、ガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層143の主な機能としては、耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層144の主な機能としては、第2フィルム層122とのヒートシール性、第1フィルム層121どうしのヒートシール性、及び、内容器構成シート材110とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
【0044】
また、第2フィルム層122は、被覆体20の内面側を構成するフィルム層である。
第2フィルム層122の層構造としては、第1フィルム層121と同様の層構造を採用することができる。
ただし、第1フィルム層121及び第2フィルム層122を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
また、第2フィルム層122は、第1フィルム層121とは異なる層構造を有していても良い。
例えば、最外層である第1層141として、第4層144と同様の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を設けても良く、このような層構成とすることで、シール部27にて第2フィルム層122どうしをヒートシールしたり、シール部25にて第2フィルム層122と内容器構成シート材110とをヒートシールしたりすることができる。
【0045】
第1フィルム層121と第2フィルム層122とが相互に積層及び接合(例えばヒートシール)されることにより、被覆体構成シート材120が構成されている。
すなわち、第1フィルム層121の第4層144と第2フィルム層122の第4層144とが互いに対向する向きで第1フィルム層121と第2フィルム層122とが相互に積層される。そして、その状態で第1フィルム層121と第2フィルム層122とが相互に加圧され且つ加熱されることによって、第1フィルム層121の第4層144と第2フィルム層122の第4層144とが相互にヒートシールされている。これにより、被覆体構成シート材120が構成されている(
図9(a)、
図9(b)参照)。
【0046】
ここで、第1フィルム層121と第2フィルム層122との層間(第1フィルム層121の第4層144と第2フィルム層122の第4層144との層間)が部分的に非接合となって
図9(a)に示すように非接合部61、62、63、65、66、67、68が形成されるように、例えば、第1フィルム層121または第2フィルム層122のうちの少なくとも一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接合処理が施された非接合部123(
図8(a))が形成されている。非接合部123は、当該部分に非接合剤(いわゆる糊殺し剤)を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、第1フィルム層121と第2フィルム層122との接合を防止できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷(凸版印刷)のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。
非接合部123の形成範囲が非接合部(非接合部61、62、63、65、66、67、68)となる。
非接合部のうち、各非接合部61は各充填材封入部41と対応しており、各非接合部62は各充填材封入部42と対応しており、各非接合部63は各充填材封入部43と対応しており、各非接合部65は各充填材封入部45と対応しており、非接合部67は充填材封入部47と対応している。また、非接合部68は、各非接合部に対して充填材を導入する際の導入口となる部分である。
非接合部68を介して非接合部61、62、63、65、66、67に充填材が封入された状態で、非接合部68と非接合部67との境界部において第1フィルム層121と第2フィルム層122とが接合されることによって、各充填材封入部(充填材封入部41、42、43、45、46、47)が形成される。
【0047】
なお、第1フィルム層121と第2フィルム層122との層間に非接合部61、62、63、65、66、67、68を形成する方法は、ここで例示した方法に限らない。例えば、第1フィルム層121と第2フィルム層122とをヒートシールする金型において非接合部61、62、63、65、66、67、68と対応する部位に凹部(溝)を形成する方法や、第1フィルム層121と第2フィルム層122との層間にヒートシール性を持たない材料により構成されたスペーサ層(例えば、PET等の樹脂層)を介装させた状態で第1フィルム層121と第2フィルム層122とをヒートシールする方法などが挙げられる。
【0048】
ここで、
図9(a)に示すように、第1フィルム層121は第2フィルム層122よりも一回り大きく形成されており、第2フィルム層122の周囲に第1フィルム層121が張り出している。つまり、
図9(b)に示すように、被覆体構成シート材120の周縁部において、第1フィルム層121の第4層144が露出している。
また、第1フィルム層121において、天マチ部22を構成する部位には、スパウト30の筒部32が挿通される開口部24が形成されている(
図8(a))。また、第2フィルム層122において、天マチ部22を構成する部位には、開口部24よりも一回り大きい開口部24aが形成されている(
図8(a))。このため、第1フィルム層121の第4層144は、開口部24の周囲、且つ、開口部24aの内側において、露出している(
図9(a)参照)。
【0049】
次に、内容器構成シート材110の層構成の一例を説明する。
図10(c)に示すように、内容器構成シート材110は、例えば、第1層131と、第2層132と、第3層133と、をこの順に積層することにより構成されている。
第1層131は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。
第2層132は、例えば、一方の面(第1層131側の面)にシリカ及びアルミナが蒸着された延伸ナイロンにより構成された透明蒸着延伸ナイロンの層である。
第3層133は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。
これらの層の厚さは、特に限定されないが、一例として、第1層131は25μm、第2層132は15μm、第3層133は40μmとすることができる。
第1層131の主な機能としては、被覆体構成シート材120とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
第2層132の主な機能としては、ガスバリア性及び耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第3層133の主な機能としては、内容器構成シート材110どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
【0050】
第1層131は内容器10の外面側(つまり被覆体20側)に配置され、第3層133は内容器10の内面側(つまり収容領域10a側)に配置される。
内容器構成シート材110が、上述した胴部11、天マチ部12及び底マチ部13を有する形態に折り畳まれて、当該内容器構成シート材110の第3層133の周縁部どうしが相互に接合されることによって、内容器10が構成されている。
なお、内容器構成シート材110の周縁部よりも内側の領域では第3層133どうしが接合されない。これにより、内容器10の内部に内容器構成シート材110どうしが非接合の領域すなわち収容領域10aが形成される。
ここで、
図10(a)及び
図10(b)に示すように、内容器構成シート材110において、天マチ部12を構成する部位には、開口部14が形成されている。なお、開口部14は、例えば、開口部24と同じ大きさに形成されており、開口部24と重ねて配置される。開口部14は、開口部24aよりも一回り小さい。
なお、次に説明するように内容器構成シート材110と被覆体構成シート材120とを接合する際には、
図10(b)に示される導入口形成部117aにおいて、内容器構成シート材110と被覆体構成シート材120とを部分的に非接合とさせることによって、外気導入部26となる第3非接合領域124(
図12)が形成される。
【0051】
図11に示すように、被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とが相互に重ねられ、部分的に相互に接合されている。
図11においては、被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とが相互に接合されている範囲にハッチングを付している。
すなわち、内容器構成シート材110の周縁部と、被覆体構成シート材120の第1フィルム層121において第2フィルム層122の周囲に張り出している部分とが接合(例えばヒートシールにより接合)されているとともに、内容器構成シート材110の開口部14の周囲縁部と、第1フィルム層121において開口部24aの内側に位置する部分とが接合(例えばヒートシールにより接合)されている。
以下、被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とにより構成されるシート材を容器構成シート400と称する。
【0052】
更に、
図12に示すように、容器構成シート400にはスパウト30が設けられている。すなわち、例えば、スパウト30の基部31が内容器構成シート材110における開口部14の周囲縁部に対して接着固定されている。
【0053】
図12に示すように、容器構成シート400は、それぞれ以下に説明する第1主面シート部51、第2主面シート部52、第1底マチシート部53、第2底マチシート部54及び天マチシート部55を備えて構成されている。
第1主面シート部51は、内容器10の第1主面部11a及び被覆体20の第1主面部21aを構成する。なお、第1主面シート部51は天マチ貼り合わせ部56を含んでいる。
第2主面シート部52は、内容器10の第2主面部11b及び被覆体20の第2主面部21bを構成する。なお、第2主面シート部52は天マチ貼り合わせ部57を含んでいる。
第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54は内容器10の底マチ部13及び被覆体20の底マチ部23を構成する。
天マチシート部55は内容器10の天マチ部22及び被覆体20の底マチ部23を構成する。
【0054】
このうち、天マチシート部55は、例えば、六角形状(より詳細には、左右方向に長い六角形状)に形成されている。
【0055】
第1主面シート部51は、天マチシート部55と一辺を共有しており、
図12において天マチシート部55の下側に連接されている。
第1主面シート部51において、
図12に示す折り曲げ線74に沿った部位よりも上側の部分が、天マチ貼り合わせ部56である。天マチ貼り合わせ部56は、例えば、上底が下底よりも短い台形形状に形成されている。一方、第1主面シート部51において、折り曲げ線74に沿った部位よりも下側の部分は、例えば縦長の四角形に形成されている。
【0056】
第1底マチシート部53は、第2底マチシート部54とともに底マチ部13及び底マチ部23を構成する部分である。第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54は互いに同形状に形成されている。第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54は、例えば、それぞれ左右方向に長い矩形状の形状に形成されている。第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54の左右幅寸法は、第1主面シート部51の下端部の左右幅寸法と同等の寸法に設定されている。
図12において、第1底マチシート部53は第1主面シート部51の下側に連接されており、第2底マチシート部54は第1底マチシート部53の下側に連接されている。
【0057】
更に、
図12において、第2底マチシート部54の下側には、第2主面シート部52が連接されている。
第2主面シート部52において、
図12に示す折り曲げ線74に沿った部位よりも下側の部分が、天マチ貼り合わせ部57である。
第2主面シート部52は、第1主面シート部51と同様の形状に形成されている。
【0058】
ただし、例えば、第2主面シート部52には、充填材導入部29が一体に設けられている。充填材導入部29には、充填材導入部29の外縁に達する非接合部68が形成されている。非接合部68は非接合部67と連通している。
なお、充填材導入部29においては、第1フィルム層121と第2フィルム層122とが互いに同寸法に形成されており、第1フィルム層121が第2フィルム層122よりも張り出している訳ではない。つまり、充填材導入部29においては、第1フィルム層121の第4層144が非露出となっている。
【0059】
図12において、スパウト30の基部31は天マチシート部55の手前側に位置しており、筒部32は天マチシート部55を貫通して該天マチシート部55よりも奥側に突出している。ただし、基部31は、第1フィルム層121と第2フィルム層122との間に位置していても良い。
【0060】
このように、容器構成シート400は、折り曲げられて周縁部どうしが接合されることによって内容器10を構成する内容器構成シート材110と、複数のフィルム層(例えば第1フィルム層121及び第2フィルム層122の2層のフィルム層)を積層して構成されていて且つ内容器構成シート材110が重ねて配置され内容器10を被覆する被覆体20を構成する被覆体構成シート材120と、被覆体構成シート材120の周縁部と内容器構成シート材110の周縁部とが相互に接合された周縁接合部(シール部25)と、を備える容器構成シート400であって、被覆体構成シート材120は、複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされている非接合領域(非接合部61、62、63、65、66、67、68)と、を備え、容器構成シート400において周縁接合部(シール部25)に囲まれた内側領域に、被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とが非接合とされている第2非接合領域が形成されており、周縁接合部(シール部25)の延在方向において部分的に被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とが非接合とされている第3非接合領域124が形成されており、第3非接合領域124を介して、第2非接合領域における被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110との間隙が当該容器構成シート400の外部空間と連通している。
【0061】
容器構成シート400が折り畳まれて、内容器構成シート材110の周縁部どうしが接合(例えばヒートシール)されることで、容器用シート200(
図13、
図14(a)、
図14(b))が構成されている。
より詳細には、容器構成シート400が、
図12に示す2つの折り曲げ線71と、折り曲げ線72において、それぞれ谷折りされるとともに、折り曲げ線73と2つの折り曲げ線74においてそれぞれ山折りされた状態で、ヒートシールされることによって、容器用シート200が構成されている。
ここで、谷折りとは、
図12における奥側に向けて凸の折り曲げ方であり、山折りとは、
図12における手前側に向けて凸の折り曲げ方である。
ここで、2つの折り曲げ線71のうちの一方は、第1主面シート部51と第1底マチシート部53との境界であり、他方は、第2主面シート部52と第2底マチシート部54との境界である。
また、折り曲げ線72は、天マチシート部55と第1主面シート部51との境界(天マチシート部55と天マチ貼り合わせ部56との境界)である。
折り曲げ線73は、第1底マチシート部53と第2底マチシート部54との境界である。
2つの折り曲げ線74のうちの一方は、第1主面シート部51における天マチ貼り合わせ部56と当該第1主面シート部51における他部との境界であり、他方は、第2主面シート部52における天マチ貼り合わせ部57と当該第2主面シート部52における他部との境界である。
【0062】
容器構成シート400がこのように折り曲げられた状態では、天マチシート部55の半部(
図12における下側の半部)と天マチ貼り合わせ部56とが相互に重なり合い、天マチシート部55の残部(
図12における上側の半部)と天マチ貼り合わせ部57とが相互に重なり合い、第1底マチシート部53と第2底マチシート部54とが相互に重なり合い、第1底マチシート部53と第1主面シート部51の下端部とが相互に重なり合い、第2底マチシート部54と第2主面シート部52の下端部とが相互に重なり合い、且つ、第1主面シート部51における天マチ貼り合わせ部56以外の部分と第2主面シート部52における天マチ貼り合わせ部57以外の部分とが相互に重なり合う。
【0063】
そして、容器構成シート400がこのように折り曲げられた状態で容器構成シート400がヒートシールされることにより、天マチシート部55の半部(
図12における下側の半部)と天マチ貼り合わせ部56とが相互に接合され、天マチシート部55の残部(
図12における上側の半部)と天マチ貼り合わせ部57とが相互に接合され、第1底マチシート部53と第1主面シート部51の下端部とが相互に接合され、第2底マチシート部54と第2主面シート部52の下端部とが相互に接合され、第1主面シート部51と第2主面シート部52とが相互に接合される。
ここで、第1主面シート部51において第2主面シート部52と接合される部分は、天マチ貼り合わせ部56と、第1主面シート部51において第1底マチシート部53と重なる部分と、を除く部分である。
同様に、第2主面シート部52において第1主面シート部51と接合される部分は、天マチ貼り合わせ部57と、第2主面シート部52において第2底マチシート部54と重なる部分と、を除く部分である。
【0064】
ここで、
図12に示すように、第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54の左右両端部には、それぞれ切欠形状部58が形成されている。
このため、上記のように容器構成シート400が折り曲げられた状態で、第1主面シート部51(第2主面シート部52)において各切欠形状部58と対応する部分は、第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54を介さずに直に第2主面シート部52(第1主面シート部51)に対して対向する。したがって、上記のように容器構成シート400がヒートシールされることにより、各切欠形状部58を介して、第1主面シート部51の下端部と第2主面シート部52の下端部とが部分的に相互にヒートシールされている。
【0065】
このように容器構成シート400がヒートシールされることにより、シール部15が形成されるとともに内容器10が形成され、シール部27が形成されるとともに内容器10を覆う被覆体20が形成される。これにより、
図13、
図14(a)及び
図14(b)に示す容器用シート200が作製される。
【0066】
このように、容器用シート200は、収容物96を収容するとともに収容物96を排出可能な開口部14を有する内容器10と、複数のフィルム層(例えば第1フィルム層121及び第2フィルム層122の2層のフィルム層)を積層した被覆体構成シート材120で構成されていて内容器10を覆っている被覆体20と、を備える容器用シート200であって、被覆体構成シート材120は、複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされている非接合領域(非接合部61、62、63、65、66、67、68)と、を備えており、当該容器用シート200は、外気を内容器10の外面と被覆体20の内面との間に導入させる外気導入部26(
図14(a))を備える。
【0067】
また、容器用シート200において、被覆体20は、内容器10を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とを含む被覆体胴部(胴部21)を備え、被覆体胴部は、内容器10の開口部14が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の被覆体縁辺部28a、28bを備え、上記非接合領域は、一対の被覆体縁辺部28a、28bの一方(被覆体縁辺部28a)に沿って延在している第1非接合領域(非接合部61)と、一対の被覆体縁辺部28a、28bの他方(被覆体縁辺部28b)に沿って延在している第2非接合領域(非接合部62)と、を含み、第1非接合領域と第2非接合領域との距離よりも、第1非接合領域から第2非接合領域に向かう方向における内容器の寸法(
図14(a)に示す距離L)が大きい。
ここで、第1非接合領域(非接合部61)と第2非接合領域(非接合部62)との距離とは、第1非接合領域から第2非接合領域に向かう方向(第1非接合領域と第2非接合領域との対向方向;(
図14(a)における左右方向))における第1非接合領域と第2非接合領域との最短距離である。
また、第1非接合領域から第2非接合領域に向かう方向における内容器の寸法、すなわち
図14(a)に示す距離Lは、被覆体縁辺部28aの外縁と被覆体縁辺部28bの外縁との距離である。
【0068】
ここで、容器用シート200は、被覆体20から突出しているチューブ状の充填材導入部29を有している。充填材導入部29の非接合部68は、各非接合部61、62、63、65、66、67内の空間に封入される充填材の入口でもある。充填材導入部29の配置は特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、充填材導入部29が外気導入部26から突出するように、充填材導入部29が配置されている。
【0069】
なお、
図13は、天マチ部22(及び図示しない天マチ部12)が胴部21(及び図示しない胴部11)に対して直交した状態を示している。容器構成シート400のヒートシールを行う際には、
図13のような姿勢となって、天マチシート部55の半部と天マチ貼り合わせ部56とが金型(不図示)によって挟持されるとともに、天マチシート部55の残部と天マチ貼り合わせ部57とが金型によって挟持され、且つ、第1主面シート部51、第2主面シート部52、第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54も金型によって挟持される。
なお、
図14(a)及び
図14(b)は、天マチ貼り合わせ部56が第1主面シート部51における残部と重なるように、容器用シート200が折り曲げられた状態を示している。本実施形態では、容器用シート200は、このように折り曲げられた状態で、当該容器用シート200が作製される工程から、内容器10に収容物96を収容する工程へ供給される。
【0070】
更に、上記のように容器構成シート400がヒートシールされることによって容器用シート200が作製された後、充填材導入部29の非接合部68を介して、各非接合部61、62、63、65、66、67に対して充填材(例えば空気)が導入される。これにより、各非接合部61、62、63、65、66、67が膨らんで充填材封入部41、42、43、45、46、47が形成され、被覆体20に剛性が付与される。
すなわち、各非接合部61、62、63、65、66、67における第1フィルム層121と第2フィルム層122との層間に充填材が充填されて充填材封入部41、42、43、45、46、47が構成される。
各非接合部61、62、63、65、66、67が膨らむことにより、例えば、胴部21が前後方向にも膨出する(
図5、
図6(a)、
図6(a)参照)。
【0071】
また、各充填材封入部41、42、43、45、46、47が構成された後、例えば、充填材封入部47において非接合部68と隣接する部位が適宜の方法で封止される(つまり、各充填材封入部41、42、43、45、46、47が封止されて、各充填材封入部41、42、43、45、46、47に充填材が封入される)。これにより、各充填材封入部41、42、43、45、46、47からの充填材の漏洩が規制される。
更に、充填材導入部29を基端部にて切除する。
こうして、容器100が製造される。
【0072】
このように、本実施形態に係る容器の製造方法は、内容器10を構成する内容器構成シート材110を準備する工程と、複数のフィルム層を積層して構成されていて被覆体20を構成する被覆体構成シート材120であって、複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされている非接合領域と、を備える被覆体構成シート材120を準備する工程と、被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とを重ねて配置する工程と、被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とを折り曲げて、内容器構成シート材110の周縁部どうしを接合することによって内容器10を構成するとともに、被覆体構成シート材120により構成された被覆体20が内容器10を覆った状態にし、且つ、被覆体20と内容器10との間、又は、被覆体20に、外気を内容器10の外面と被覆体20の内面との間に導入させる外気導入部26が形成された状態にする工程と、非接合領域に充填材を封入する工程と、を備える。
【0073】
なお、各充填材封入部41、42、43、45、46、47の内部における圧力は、特に限定されないが、大気圧よりも高圧であることが好ましく、例えば、10kPa以上500kPa以下とすることができる。
充填材封入部を封止する方法としては、例えば、充填材封入部47において非接合部68と隣接する部位では、第1フィルム層121と第2フィルム層122とをヒートシール可能なように非接合処理を行わず、且つ、容器構成シート400の作製段階及び容器用シート200の作製段階では当該部位に対してヒートシールを行わず、充填材の充填後に当該部位に対してヒートシールを行う方法が挙げられる。
【0074】
更に、スパウト30の筒部32を介して収容領域10a内に収容物96が収容されることによって、収容物96入りの容器100、すなわち容器詰め品300が得られる。
このように、本実施形態に係る容器詰め品300は、本実施形態に係る容器100と、収容領域10aに収容された収容物96と、を備えている。
【0075】
なお、各充填材封入部41、42、43、45、46、47に充填材を封入するタイミングと、収容領域10aに収容物96を収容させるタイミングとの前後関係は、特に限定されない。各充填材封入部に充填材を封入した後で収容領域10aに収容物96を収容させても良いし、収容領域10aに収容物96を収容させた後で各充填材封入部に充填材を封入しても良いし、各充填材封入部への充填材の封入と収容領域10aへの収容物96の収容とを同時に(並行して)行っても良い。
【0076】
ここで、上記のように、被覆体20は、内容器10を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とを含む被覆体胴部(胴部21)を備え、被覆体胴部(胴部21)は、内容器10の開口部14が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の被覆体縁辺部(被覆体縁辺部28a、28b)を備えている。
充填材封入部は、一対の被覆体縁辺部の一方(被覆体縁辺部28a)に沿って延在している第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)と、一対の被覆体縁辺部の他方(被覆体縁辺部28b)に沿って延在している第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)と、を含んでいる。
そして、第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)と第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)との距離d(
図16(a))の状態よりも内容器10が扁平に押しつぶされた状態において第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)から第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)に向かう方向における内容器10の寸法(
図14(a)に示す距離L)が大きい。
これにより、第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)と第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)とにより内容器10を保持できるため、収容物96が減少した際に、内容器10が均等に潰れやすくなる。よって、内容器10内における収容物96の残留を抑制できる。
ここで、距離dとは、第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)から第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)に向かう方向(第1縁辺充填材封入部と第2縁辺充填材封入部との対向方向;(
図16(a)における左右方向))における第1縁辺充填材封入部と第2縁辺充填材封入部との最短距離である。
また、内容器10が扁平に押しつぶされた状態において第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)から第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)に向かう方向における内容器10の寸法、すなわち
図14(a)に示す距離Lは、被覆体縁辺部28aの外縁と被覆体縁辺部28bの外縁との距離である。
【0077】
より詳細には、胴部11の一部分は、前側の充填材封入部41と後側の充填材封入部41との間に配置されており、胴部11の他の一部分は、前側の充填材封入部42と後側の充填材封入部42との間に配置されている。これにより、充填材封入部41と充填材封入部42とによって安定的に内容器10を保持できる。
すなわち、容器100は、第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とにそれぞれ配置されている一対の第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)と、第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とにそれぞれ配置されている一対の第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)と、を備え、内容器10は、収容物96を収容する収容領域10aを間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1内容器主面部(第1主面部11a)と第2内容器主面部(第2主面部11b)とを含む内容器胴部(胴部11)を備え、内容器胴部(胴部11)の一部分は、一対の第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)どうしの間に配置され、内容器胴部(胴部11)の他の一部分は、一対の第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)どうしの間に配置されている。
【0078】
また、上記のように、被覆体20は、被覆体胴部(胴部21)と、被覆体胴部において内容器10の開口部14とは反対側の端部を閉塞している被覆体底部(底マチ部23)と、被覆体底部と被覆体胴部とに跨がって配置されている底部充填材封入部(充填材封入部43、充填材封入部45)と、を備え、内容器10は、開口部14とは反対側の端部を閉塞している内容器底部(底マチ部13)を有している。
そして、
図18に示すように、底マチ部13には折り畳み誘導線13aが形成されており、且つ、底マチ部13は、折り畳み誘導線13aに沿って折れ曲がって、内容器10の内側に向けて凸の形状となっている。ここで、底マチ部13における折り畳み誘導線13a及びその近傍の部分を折り畳み誘導部と称する。
すなわち、内容器底部(底マチ部13)は、折り畳み誘導部を備え、折り畳み誘導部が内容器10の内側に向けて陥没している。
よって、内容器10の内部の収容物96の減少に伴い、底マチ部13が折り畳み誘導線13aに沿ってきれいに折り畳まれていくため、内容器10内における収容物96の残留を更に抑制できる。
【0079】
また、底部充填材封入部(充填材封入部43又は充填材封入部45)の少なくとも一部分が、内容器底部(例えば底マチ部13)又は内容器10における内容器底部の近傍の部分に接している(
図19参照)。
これにより、底部充填材封入部によって、内容器10の内容器底部(底マチ部13)の拡大を規制できるため、折り畳み誘導線13aが折れた状態に維持することができる。
例えば、
図19に示すように、充填材封入部43の一部分が、内容器10における内容器底部(底マチ部13)の近傍の部分に接している。
また、充填材封入部45の一部分が、内容器10における内容器底部(底マチ部13)の近傍の部分に接している。
ここで、内容器10における内容器底部の近傍の部位は、例えば、胴部11を高さ方向(上下方向)において3等分したうち、最も下の領域とすることができる。
【0080】
また、被覆体20は、内容器10の開口部14とは反対側の端部を間に挟んで互いに対向している一対の底部充填材封入部を備えている。
これによって、内容器底部(底マチ部13)の拡大をより好適に規制でき、折り畳み誘導線13aが折れた状態に維持することができる。
本実施形態の場合、前後の充填材封入部43が底マチ部13を間に挟んで互いに対向している(
図19)。すなわち、被覆体胴部(胴部21)は、内容器10を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とを含み、被覆体20は、底部充填材封入部として、被覆体底部(底マチ部23)と第1被覆体主面部(第1主面部21a)とに跨がって配置されている第1底部充填材封入部(前側の充填材封入部43)と、被覆体底部(底マチ部23)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とに跨がって配置されている第2底部充填材封入部(後側の充填材封入部43)と、を備えている。
更に、本実施形態の場合、左右の充填材封入部45が底マチ部13を間に挟んで互いに対向している(
図20)。
【0081】
また、
図18に示すように、被覆体底部(底マチ部23)は、内容器10に向かう隆起部23aを備えている。
これにより、内容器10の内容器底部(底マチ部13)が下向きに拡大してしまうことを好適に規制でき、折り畳み誘導線13aが折れた状態に維持することができる。
より詳細には、底マチ部23が折り畳み誘導線に沿って折れ曲がることによって、隆起部23aが形成されている。
【0082】
ここで、被覆体20は、載置面に対向して配置される被覆体底部(底マチ部23)と、内容器10を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とを含む被覆体胴部(胴部21)と、を備える形状に形成されるものである。
そして、
図17に示すように、被覆体構成シート材120の非接合領域(非接合部61、62、63、65、66、67、68)において被覆体底部(底マチ部23)と被覆体胴部(胴部21)との境界となる部位と被覆体構成シート材120の縁との最短距離(A)が、被覆体構成シート材120において被覆体底部(底マチ部23)と第1被覆体主面部(第1主面部21a)との境界となる部位から被覆体底部(底マチ部23)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)との境界となる部位までの最短距離(B)の1/2以下である。
これにより、被覆体底部(底マチ部23)が隆起部23aを備える構造を好適に実現することができる。
ここで、
図17においては、被覆体構成シート材120において底マチ部23となる領域にハッチングを付している。
被覆体構成シート材120の非接合領域において被覆体底部(底マチ部23)と被覆体胴部(胴部21)との境界となる部位とは、被覆体構成シート材120の非接合領域において
図17に示す境界線161に沿った部位、及び、
図17に示す境界線162に沿った部位である。境界線161は、
図12に示す2つの折り曲げ線71のうち上側の折り曲げ線71に沿った部位であり、境界線162は、
図12に示す2つの折り曲げ線71のうち下側の折り曲げ線71に沿った部位である。
そして、上記の距離Aは、被覆体構成シート材120の非接合領域において境界線161又は境界線162に沿った部位と被覆体構成シート材120の外縁との最短距離とすることができる。
すなわち、上記の距離Aは、
図17に示す境界線161の左端と被覆体構成シート材120の左縁との最短距離と、
図17に示す境界線161の右端と被覆体構成シート材120の右縁との最短距離と、
図17に示す境界線162の左端と被覆体構成シート材120の左縁との最短距離と、
図17に示す境界線162の右端と被覆体構成シート材120の右縁との最短距離と、のうち最も短い距離とすることができる。なお、本実施形態の場合、
図17に示す境界線161の左端と被覆体構成シート材120の左縁との最短距離、
図17に示す境界線161の右端と被覆体構成シート材120の右縁との最短距離、
図17に示す境界線162の左端と被覆体構成シート材120の左縁との最短距離、及び、
図17に示す境界線162の右端と被覆体構成シート材120の右縁との最短距離は、互いに等しい。
また、被覆体構成シート材120の非接合領域において境界線161に沿った部位が、被覆体構成シート材120において被覆体底部(底マチ部23)と第1被覆体主面部(第1主面部21a)との境界となる部位である。
また、被覆体構成シート材120の非接合領域において境界線162に沿った部位が、被覆体構成シート材120において被覆体底部(底マチ部23)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)との境界となる部位である。
【0083】
以上のような第1実施形態によれば、被覆体構成シート材120は、複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、複数のフィルム層の層間に充填材が存在していてフィルム領域よりも当該被覆体構成シート材120の厚み方向に膨らんでいる充填材封入部41、42、43、45、46、47と、を備えており、容器100は、外気を内容器10の外面と被覆体20の内面との間に導入させる外気導入部26を備える。
よって、充填材封入部により被覆体20の剛性を向上できるため、被覆体20を保形性が良好なものとすることができる。また、外気導入部26を介して内容器10の外面と被覆体20の内面との間に外気を導入できるため、被覆体20とは独立して内容器10の容積が容易に縮小できる(
図16(b)参照)。これにより、内容器10内の収容物96を容易に排出することができ、内容器10内における収容物96の残留を抑制できる。
【0084】
<第1実施形態の変形例1>
次に、
図21を用いて、第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100について説明する。
本変形例に係る容器詰め品300及び容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る容器詰め品300及び容器100と相違し、その他の点では上記の第1実施形態に係る容器詰め品300及び容器100と同様に構成されている。
【0085】
本変形例の場合、内容器10の内容器縁辺部18a及び18bと被覆体20の被覆体縁辺部28a及び28bとがシール部25において接合されていない。
そして、
図21に示すように、内容器縁辺部18a及び18bの側方において、被覆体構成シート材120どうしが(第1フィルム層121どうしが)シール部27にて相互に接合されて被覆体縁辺部28a及び28bが形成されている。
【0086】
また、容器用シート200は、第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とにそれぞれ配置されている一対の第1非接合領域(非接合部61)と、第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とにそれぞれ配置されている一対の第2非接合領域(非接合部62)と、を備え、内容器10は、収容物96を収容する収容領域10aを間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1内容器主面部(第1主面部11a)と第2内容器主面部(第2主面部11b)とを含む内容器胴部(胴部11)を備え、内容器胴部は、開口部14が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の内容器縁辺部18a、18bを備え、一対の内容器縁辺部18a、18bの一方の少なくとも一部分が、一対の第1非接合領域(非接合部61)どうしの間、又は、一対の第2非接合領域(非接合部62)どうしの間に配置されている。
本実施形態の場合、一対の内容器縁辺部18a、18bの一方(内容器縁辺部18a)は、一対の第1非接合領域(非接合部61)どうしの間に配置され、一対の内容器縁辺部18a、18bの他方(内容器縁辺部18b)は、一対の第2非接合領域(非接合部62)どうしの間に配置されている。
また、内容器10は内容器構成シート材110で構成されており、一対の内容器縁辺部18a、18bの少なくとも一方は、内容器構成シート材110どうしが接合されたシール部15である。
【0087】
そして、
図21に示すように、内容器縁辺部18aの少なくとも一部分は前後一対の充填材封入部41どうしの間に配置されており、内容器縁辺部18bの少なくとも一部分は前後一対の充填材封入部42どうしの間に配置されている。
【0088】
すなわち、容器100は、第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とにそれぞれ配置されている一対の第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)と、第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とにそれぞれ配置されている一対の第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)と、を備え、内容器10は、収容物96を収容する収容領域10aを間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1内容器主面部(第1主面部11a)と第2内容器主面部(第2主面部11b)とを含む内容器胴部(胴部11)を備え、内容器胴部(胴部11)は、開口部14が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の内容器縁辺部18a、18bを備え、一対の内容器縁辺部18a、18bの一方の少なくとも一部分が、一対の第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)どうしの間、又は、一対の第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)どうしの間に配置されている。本実施形態の場合、一対の内容器縁辺部18a、18bの一方(内容器縁辺部18a)の少なくとも一部分が、一対の第1縁辺充填材封入部(充填材封入部41)どうしの間に配置され、一対の内容器縁辺部18a、18bの他方(内容器縁辺部18b)の少なくとも一部分が、一対の第2縁辺充填材封入部(充填材封入部42)どうしの間に配置されている。
【0089】
本変形例によっても、充填材封入部41と充填材封入部42とによって安定的に内容器10を保持できる。
【0090】
<第1実施形態の変形例2>
次に、
図22(a)を用いて、第1実施形態の変形例2に係る容器詰め品300及び容器100について説明する。
本変形例に係る容器詰め品300及び容器100は、後側の充填材封入部41及び後側の充填材封入部42を有していない点で、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100(
図21)と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100(
図21)と同様に構成されている。
本変形例によっても、充填材封入部41と充填材封入部42とによって安定的に内容器10を保持できる。
【0091】
<第1実施形態の変形例3>
次に、
図22(b)を用いて、第1実施形態の変形例3に係る容器詰め品300及び容器100について説明する。
本変形例に係る容器詰め品300及び容器100は、後側の充填材封入部41及び前側の充填材封入部42を有していない点で、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100(
図21)と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100(
図21)と同様に構成されている。
本変形例によっても、充填材封入部41と充填材封入部42とによって安定的に内容器10を保持できる。
【0092】
<第1実施形態の変形例4>
次に、
図23(a)を用いて、第1実施形態の変形例4に係る容器詰め品300及び容器100について説明する。
本変形例に係る容器詰め品300及び容器100は、内容器縁辺部18bの構造が、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100(
図21)と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100(
図21)と同様に構成されている。
【0093】
本変形例の場合、内容器縁辺部18bは、内容器構成シート材110が折り畳み誘導線17aに沿って内容器10の内向きに折り畳まれた折り畳み部17である。
本変形例によっても、充填材封入部41と充填材封入部42とによって安定的に内容器10を保持できる。
【0094】
なお、本発明は、この例に限らず、内容器縁辺部18a及び18bの双方が、内容器構成シート材110が折り畳み誘導線17aに沿って内容器10の内向きに折り畳まれた折り畳み部17であってもよい。
【0095】
このように、内容器10は内容器構成シート材110で構成されており、一対の内容器縁辺部18a、18bの少なくとも一方は、内容器構成シート材110が折り畳み誘導線17aに沿って折り畳まれた折り畳み部17である。
【0096】
<第1実施形態の変形例5>
次に、
図23(b)を用いて、第1実施形態の変形例5に係る容器詰め品300及び容器100について説明する。
本変形例に係る容器詰め品300及び容器100は、内容器縁辺部18bの構造が、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100(
図21)と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器詰め品300及び容器100(
図21)と同様に構成されている。
【0097】
本変形例の場合、内容器縁辺部18bは、内容器構成シート材110が折り返された折り返し部16である。
本変形例によっても、充填材封入部41と充填材封入部42とによって安定的に内容器10を保持できる。
【0098】
なお、本発明は、この例に限らず、内容器縁辺部18a及び18bの双方が、内容器構成シート材110が折り返された折り返し部16であってもよい。
【0099】
このように、内容器10は内容器構成シート材110で構成されており、一対の内容器縁辺部18a、18bの少なくとも一方は、内容器構成シート材110が折り返された折り返し部16である。
【0100】
<第1実施形態の変形例6>
次に、
図24を用いて、第1実施形態の変形例6に係る容器詰め品300及び容器100について説明する。
本変形例に係る容器詰め品300及び容器100は、底マチ部23と底マチ部13とが部分的に接合されている点で、上記の第1実施形態に係る容器詰め品300及び容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る容器詰め品300及び容器100と同様に構成されている。
【0101】
より詳細には、本実施形態の場合、底マチ部23と底マチ部13とが融着部126において部分的にヒートシールされることによって接合されている。
被覆体構成シート材120を構成する第2フィルム層122において、底マチ部23を構成する部分の一部分に、当該第2フィルム層122の表裏を貫通する貫通孔を形成しておくことにより、被覆体構成シート材120と内容器構成シート材110とをヒートシールして容器構成シート400を作製する段階、又は、容器構成シート400をヒートシールして容器用シート200を作製する段階において、第1フィルム層121において底マチ部23となる部分と内容器構成シート材110とを部分的に接合させることができる。
その結果、
図24に示すように、底マチ部23と底マチ部13とが融着部126において部分的に接合された構造の容器100及び容器詰め品300が得られる。
【0102】
このように、本実施形態の場合、被覆体20は、被覆体胴部(胴部21)と、被覆体胴部(胴部21)において内容器10の開口部14とは反対側の端部を閉塞している被覆体底部(底マチ部23)と、を備え、被覆体底部(底マチ部23)において、部分的に、被覆体20と内容器10とが相互に接合されている。
これにより、底マチ部13が底マチ部23から持ち上がってしまうことを抑制できるため、内容器10内の収容物96をより容易に排出することが可能となる。
【0103】
<第1実施形態の変形例7>
次に、
図25を用いて、第1実施形態の変形例7に係る容器100について説明する。
本変形例に係る容器詰め品300及び容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る容器詰め品300及び容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る容器詰め品300及び容器100と同様に構成されている。
【0104】
上記の第1実施形態においては、内容器縁辺部18aの全域に亘って内容器縁辺部18aと被覆体縁辺部28aとが接合されており、内容器縁辺部18bの全域に亘って内容器縁辺部18bと被覆体縁辺部28bとが接合されている。
これに対し、本変形例の場合、例えば、内容器縁辺部18aの一部分と重なる位置に外気導入部26が形成されており、外気導入部26の形成箇所において内容器縁辺部18aと被覆体縁辺部28aとが相互に非接合となっている。つまり、内容器縁辺部18aの延在方向における途中部分に外気導入部26が配置されている。
なお、内容器縁辺部18bの一部分と重なる位置にも外気導入部26が形成されていてもよい。すなわち、内容器縁辺部18bの延在方向における途中部分にも外気導入部26が配置されていてもよい。
【0105】
このように、本変形例の場合、内容器10は、収容物96を収容する収容領域10aを間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1内容器主面部(第1主面部11a)と第2内容器主面部(第2主面部11b)とを含む内容器胴部(胴部11)を備え(
図2参照)、内容器胴部(胴部11)は、内容器10の開口部14(
図2)が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の内容器縁辺部18a、18bを備え、一対の内容器縁辺部18a、18bの少なくとも一方において、部分的に、被覆体20と内容器10とが相互に接合されている。
【0106】
〔第2実施形態〕
次に、
図26(a)、
図26(b)及び
図27を用いて第2実施形態に係る容器100及び容器詰め品300について説明する。
本実施形態に係る容器100及び容器詰め品300は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態の変形例1に係る容器100及び容器詰め品300(
図21)と相違し、その他の点では上記の第1実施形態の変形例1に係る容器100及び容器詰め品300(
図21)と同様に構成されている。
【0107】
本実施形態の場合、被覆体縁辺部28a及び被覆体縁辺部28bの双方において、第1主面部21aと第2主面部21bとが相互に非接合となっている。そして、被覆体縁辺部28aと被覆体縁辺部28bの双方には、上下に延在するスリット状の外気導入部26(
図26(a)、
図26(b)、
図27)が形成されている。
被覆体縁辺部28a及び被覆体縁辺部28bにおいて、第1主面部21aと第2主面部21bとが非接合となっていることにより、
図27に示すように、被覆体縁辺部28aにおいて、被覆体構成シート材120が内向きに丸まった形状の湾曲部125となる。
よって、被覆体縁辺部28a及び被覆体縁辺部28bの手触りがソフトになる。
【0108】
なお、スリット状の外気導入部26は、被覆体縁辺部28a又は被覆体縁辺部28bの一方にのみ形成されていても良い。
すなわち、本実施形態の場合、一対の被覆体縁辺部28a、28bの少なくとも一方において、第1被覆体主面部(第1主面部21a)と第2被覆体主面部(第2主面部21b)とが相互に非接合となっていて、一対の被覆体縁辺部28a、28bの少なくとも一方にスリット状の外気導入部26が形成されている。
【0109】
なお、本実施形態に係る容器100及び容器詰め品300は、天マチ部22の周縁の外気導入部26は、有していても良いし、有していなくても良い。
【0110】
また、充填材封入部41の上下方向における一部の領域において、充填材封入部41が胴部21の左右幅方向における中心側に向けて凸に湾曲している。
同様に、充填材封入部42の上下方向における一部の領域において、充填材封入部42が胴部21の左右幅方向における中心側に向けて凸に湾曲している。
充填材封入部41、42がこのように湾曲していることによって、被覆体縁辺部28a及び被覆体縁辺部28bの湾曲部125がより丸まりやすくなっている。
【0111】
このように、一対の被覆体縁辺部28a、28bの少なくとも一方に外気導入部26が形成されており、充填材封入部41と充填材封入部42とのうち外気導入部26が形成されている方の被覆体縁辺部側の縁辺充填材封入部(充填材封入部41又は充填材封入部42)が胴部21の横幅方向(左右幅方向)における中心側に向けて凸に湾曲している。
本実施形態の場合、被覆体の一対の被覆体縁辺部にそれぞれ外気導入部26が形成され、充填材封入部41と充填材封入部42との各々が胴部21の左右幅方向における中心側に向けて凸に湾曲している。
【0112】
〔第3実施形態〕
次に、
図28を用いて第3実施形態に係る容器100について説明する。
本実施形態に係る容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る容器100と相違しており、本実施形態に係る容器100の構成のうち、上記の第1実施形態に係る容器100と共通する構成については、説明を省略する。
【0113】
本実施形態の場合、内容器10は、開口部14とは反対側の端縁にエンドシール152を有するチューブ容器である。
被覆体20の左側の縁辺部(被覆体縁辺部28a)に沿って、前後一対の第1縁辺充填材封入部155が形成されている。同様に、被覆体20の右側の縁辺部(被覆体縁辺部28b)に沿って、前後一対の第2縁辺充填材封入部156が形成されている。
そして、エンドシール152の左端部が、前後一対の第1縁辺充填材封入部155どうしの間に配置されており、エンドシール152の右端部が、前後一対の第2縁辺充填材封入部156どうしの間に配置されている。
ただし、エンドシール152は、前後一対の第1縁辺充填材封入部155どうしの間と、前後一対の第2縁辺充填材封入部156どうしの間と、の一方にのみ配置されていても良い。
すなわち、エンドシール152は、一対の第1縁辺充填材封入部155どうしの間と、一対の第2縁辺充填材封入部156どうしの間と、の少なくとも一方に配置されている。
本実施形態によれば、一対の第1縁辺充填材封入部155又は一対の第2縁辺充填材封入部156によって、安定的に内容器10を保持できる。
【0114】
〔第4実施形態〕
次に、
図29から
図31を用いて第4実施形態に係る容器100について説明する。
本実施形態に係る容器100は、以下に説明する点で、上記の第2実施形態に係る容器100と相違し、その他の点では上記の第2実施形態に係る容器100と同様に構成されている。
【0115】
図29に示すように、本実施形態の場合、充填材封入部41及び充填材封入部42の湾曲形状の曲率が第2実施形態よりも大きい(充填材封入部41及び充填材封入部42の湾曲形状の曲率半径が第2実施形態よりも小さい)。
これにより、
図30に示すように、充填材封入部41及び充填材封入部42の湾曲部分において、被覆体20の胴部21がより大きく前後方向に膨らんだ形状となっている。
【0116】
更に、
図30に示すように、被覆体20は、充填材封入部42の湾曲部分の上端部42bと下端部42cとを相互に連通させている充填材封入部171を備えている。
充填材封入部171は、充填材封入部42の湾曲部分と被覆体縁辺部28bとの間に配置されている。
本実施形態の場合、充填材封入部171は、上下に直線状に延在している。ただし、充填材封入部171は、被覆体縁辺部28b側に向けて凸に湾曲していても良い。
同様に、被覆体20は、充填材封入部41の湾曲部分の上端部と下端部とを相互に連通させている充填材封入部171を備えている。
充填材封入部171は、例えば、充填材封入部41及び充填材封入部42よりも細い。すなわち、例えば、充填材封入部171の延在方向に対して直交する断面における当該充填材封入部171の断面積は、充填材封入部41の延在方向に対して直交する断面における当該充填材封入部41の断面積、及び、充填材封入部42の延在方向に対して直交する断面における当該充填材封入部42の断面積よりも小さい。
【0117】
このような構造の容器100においては、被覆体20の側面(特に、充填材封入部171が配置されている高さ領域)が平面状になるとともに、被覆体20における(被覆体構成シート材120における)外気導入部26の周囲縁部の位置が安定し、被覆体20の外観及び把持感が良好になる。
なお、被覆体20の左右の側面は、互いに対向している。
【0118】
本実施形態の場合、被覆体構成シート材120としては、
図31に示す構造のものを用いることができる。
この被覆体構成シート材120は、非接合部172を備えている。非接合部172は、非接合部61において充填材封入部41の湾曲部分となる部分に沿って配置されている。
【0119】
なお、
図29から
図31では、容器100が充填材封入部46及び非接合部66を備えていない例を示すが、本実施形態の場合も、容器100が充填材封入部46及び非接合部66を備えていてもよい。
【0120】
本発明は上述の実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
【0121】
例えば、上記においては、スパウト30の筒部32に対してポンプ付きキャップ90が装着されている例を説明したが、スパウト30の筒部32に対して単なるスクリューキャップ、又は、その他ディスペンサー(例えばトリガーディスペンサー)が装着されていても良い。
【0122】
また、上記においては、容器100の状態では非接合部68を含む充填材導入部29が切除されている例を説明したが、非接合部68に充填材が充填された状態で容器100に充填材導入部29が残留していてもよい。この場合、容器100を廃棄する際には、充填材導入部29を破断して非接合部68の内部を外気と連通させることにより、非接合部68を介して、各充填材封入部41〜47内の充填材(例えば空気)を外部に排出することができ、その状態では容器100を薄く押しつぶすことができる。
【0123】
また、上記においては、被覆体20の底部の間隙49(
図6(b))において、内容器10の底部の底マチ縁辺シール部15aが充填材封入部43と充填材封入部45とにより挟まれている例を説明した。ただし、この構成に加えて、内容器10の底マチ部13のシール部15が被覆体20の底部と接合されていても良い。
例えば、
図11及び
図12に示す容器構成シート400の状態において、内容器構成シート材110と被覆体構成シート材120とが互いに同形状であり、内容器構成シート材110の外形線と被覆体構成シート材120の外形線とが互いに一致するように内容器構成シート材110と被覆体構成シート材120とが重ね合わされた状態で、内容器構成シート材110の周縁部と被覆体構成シート材120の周縁部とが相互に接合されている。
この場合、内容器構成シート材110と被覆体構成シート材120とを共通のカット刃で一括して型抜きすることができるため、容器100の製造が容易になる。
【0124】
また、上記においては、内容器10が天マチ部12を有するとともに、被覆体20が天マチ部22を有する例を説明したが、内容器10及び被覆体20が天マチ部12及び天マチ部22を有していなくてもよい。
【0125】
上記実施形態は、以下の技術思想を包含する。
<1>収容物を収容するとともに、前記収容物を排出可能な開口部を有する内容器と、
複数のフィルム層を積層した被覆体構成シート材で構成されていて、前記内容器を覆っている被覆体と、
を備える容器であって、
前記被覆体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、前記複数のフィルム層の層間に充填材が存在していて前記フィルム領域よりも当該被覆体構成シート材の厚み方向に膨らんでいる充填材封入部と、を備えており、
当該容器は、外気を前記内容器の外面と前記被覆体の内面との間に導入させる外気導入部を備える容器。
<2>前記被覆体と前記内容器とが部分的に相互に接合されている<1>に記載の容器。
<3>前記内容器の前記開口部の周囲において、前記被覆体と前記内容器とが相互に接合されている<2>に記載の容器。
<4>前記被覆体は、前記内容器を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部と第2被覆体主面部とを含む被覆体胴部を備え、
前記被覆体胴部は、前記内容器の前記開口部が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の被覆体縁辺部を備え、
前記一対の被覆体縁辺部の少なくとも一方において、部分的に、前記被覆体と前記内容器とが相互に接合されている<2>又は<3>に記載の容器。
<5>前記被覆体は、
被覆体胴部と、
前記被覆体胴部において前記内容器の前記開口部とは反対側の端部を閉塞している被覆体底部と、
を備え、
前記被覆体底部において、部分的に、前記被覆体と前記内容器とが相互に接合されている<2>から<4>のいずれか一項に記載の容器。
<6>前記被覆体は、前記内容器を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部と第2被覆体主面部とを含む被覆体胴部を備え、
前記被覆体胴部は、前記内容器の前記開口部が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の被覆体縁辺部を備え、
前記充填材封入部は、前記一対の被覆体縁辺部の一方に沿って延在している第1縁辺充填材封入部と、前記一対の被覆体縁辺部の他方に沿って延在している第2縁辺充填材封入部と、を含み、
前記第1縁辺充填材封入部と前記第2縁辺充填材封入部との距離よりも、前記内容器が扁平に押しつぶされた状態において前記第1縁辺充填材封入部から前記第2縁辺充填材封入部に向かう方向における前記内容器の寸法が大きい<1>から<5>のいずれか一項に記載の容器。
<7>前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とにそれぞれ配置されている一対の前記第1縁辺充填材封入部と、
前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とにそれぞれ配置されている一対の前記第2縁辺充填材封入部と、
を備え、
前記内容器は、前記収容物を収容する収容領域を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1内容器主面部と第2内容器主面部とを含む内容器胴部を備え、
前記内容器胴部は、前記開口部が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の内容器縁辺部を備え、
前記一対の内容器縁辺部の一方の少なくとも一部分が、前記一対の第1縁辺充填材封入部どうしの間、又は、前記一対の第2縁辺充填材封入部どうしの間に配置されている<6>に記載の容器。
<8>前記内容器は内容器構成シート材で構成されており、
前記一対の内容器縁辺部の少なくとも一方は、前記内容器構成シート材どうしが接合されたシール部である<7>に記載の容器。
<9>前記内容器は内容器構成シート材で構成されており、
前記一対の内容器縁辺部の少なくとも一方は、前記内容器構成シート材が折り畳み誘導線に沿って折り畳まれた折り畳み部である<7>又は<8>に記載の容器。
<10>前記内容器は、前記開口部とは反対側の端縁にエンドシールを有するチューブ容器であり、
前記エンドシールが、前記一対の第1縁辺充填材封入部どうしの間と、前記一対の第2縁辺充填材封入部どうしの間と、の少なくとも一方に配置されている<7>に記載の容器。
<11>前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とにそれぞれ配置されている一対の前記第1縁辺充填材封入部と、
前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とにそれぞれ配置されている一対の前記第2縁辺充填材封入部と、
を備え、
前記一対の被覆体縁辺部の少なくとも一方に前記外気導入部が形成されており、
前記第1縁辺充填材封入部と前記第2縁辺充填材封入部とのうち前記外気導入部が形成されている方の前記被覆体縁辺部側の縁辺充填材封入部が、前記被覆体胴部の横幅方向における中心側に向けて凸に湾曲している<6>から<10>のいずれか一項に記載の容器。
<12>前記被覆体は、
被覆体胴部と、
前記被覆体胴部において前記内容器の前記開口部とは反対側の端部を閉塞している被覆体底部と、
前記被覆体底部と前記被覆体胴部とに跨がって配置されている底部充填材封入部と、
を備え、
前記内容器は、前記開口部とは反対側の端部を閉塞している内容器底部を有し、
前記内容器底部は、折り畳み誘導部を備え、前記折り畳み誘導部が前記内容器の内側に向けて陥没している<1>から<11>のいずれか一項に記載の容器。
<13>前記底部充填材封入部の少なくとも一部分が、前記内容器底部又は前記内容器における前記内容器底部の近傍の部分に接している<12>に記載の容器。
<14>前記内容器の前記開口部とは反対側の端部を間に挟んで互いに対向している一対の前記底部充填材封入部を備える<12>又は<13>に記載の容器。
<15>前記被覆体底部は、前記内容器に向かう隆起部を備えている<12>から<14>のいずれか一項に記載の容器。
<16><1>から<15>のいずれか一項に記載の容器と、
前記内容器に収容された収容物と、
を備える容器詰め品。
<17>収容物を収容するとともに、前記収容物を排出可能な開口部を有する内容器と、
複数のフィルム層を積層した被覆体構成シート材で構成されていて、前記内容器を覆っている被覆体と、
を備える容器用シートであって、
前記被覆体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされている非接合領域と、を備えており、
当該容器用シートは、外気を前記内容器の外面と前記被覆体の内面との間に導入させる外気導入部を備える容器用シート。
<18>折り曲げられて周縁部どうしが接合されることによって内容器を構成する内容器構成シート材と、
複数のフィルム層を積層して構成されていて、且つ、前記内容器構成シート材が重ねて配置され、前記内容器を被覆する被覆体を構成する被覆体構成シート材と、
前記被覆体構成シート材の周縁部と前記内容器構成シート材の周縁部とが相互に接合された周縁接合部と、
を備える容器構成シートであって、
前記被覆体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされている非接合領域と、を備え、
当該容器構成シートにおいて前記周縁接合部に囲まれた内側領域に、前記被覆体構成シート材と前記内容器構成シート材とが非接合とされている第2非接合領域が形成されており、
前記周縁接合部の延在方向において部分的に前記被覆体構成シート材と前記内容器構成シート材とが非接合とされている第3非接合領域が形成されており、
前記第3非接合領域を介して、前記第2非接合領域における前記被覆体構成シート材と前記内容器構成シート材との間隙が当該容器構成シートの外部空間と連通している容器構成シート。
<19>前記被覆体は、載置面に対向して配置される被覆体底部と、前記内容器を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部と第2被覆体主面部とを含む被覆体胴部と、を備える形状に形成されるものであり、
前記被覆体構成シート材の前記非接合領域において前記被覆体底部と前記被覆体胴部との境界となる部位と前記被覆体構成シート材の縁との最短距離(A)が、前記被覆体構成シート材において前記被覆体底部と前記第1被覆体主面部との境界となる部位から前記被覆体底部と前記第2被覆体主面部との境界となる部位までの最短距離(B)の1/2以下である<18>に記載の容器構成シート。
<20>内容器を構成する内容器構成シート材を準備する工程と、
複数のフィルム層を積層して構成されていて、被覆体を構成する被覆体構成シート材であって、前記複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされている非接合領域と、を備える被覆体構成シート材を準備する工程と、
前記被覆体構成シート材と前記内容器構成シート材とを重ねて配置する工程と、
前記被覆体構成シート材と前記内容器構成シート材とを折り曲げて、前記内容器構成シート材の周縁部どうしを接合することによって前記内容器を構成するとともに、前記被覆体構成シート材により構成された前記被覆体が前記内容器を覆った状態にし、且つ、前記被覆体と前記内容器との間、又は、前記被覆体に、外気を前記内容器の外面と前記被覆体の内面との間に導入させる外気導入部が形成された状態にする工程と、
前記非接合領域に充填材を封入する工程と、
を備える容器の製造方法。
<21>前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とにそれぞれ配置されている一対の前記第1縁辺充填材封入部と、前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とにそれぞれ配置されている一対の前記第2縁辺充填材封入部と、を備え、前記内容器は、前記収容物を収容する収容領域を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1内容器主面部と第2内容器主面部とを含む内容器胴部を備え、前記内容器胴部の一部分は、前記一対の第1縁辺充填材封入部どうしの間に配置され、前記内容器胴部の他の一部分は、前記一対の第2縁辺充填材封入部どうしの間に配置されている上記いずれか一項に記載の容器。
<22>前記被覆体は、前記内容器を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部と第2被覆体主面部とを含む被覆体胴部を備え、
前記被覆体胴部は、前記内容器の前記開口部が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の被覆体縁辺部を備え、
前記一対の被覆体縁辺部の少なくとも一方において、前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とが相互に非接合となっていて、前記一対の被覆体縁辺部の少なくとも一方にスリット状の前記外気導入部が形成されている上記いずれか一項に記載の容器。
<23>前記内容器は内容器構成シート材で構成されており、前記一対の内容器縁辺部の少なくとも一方は、前記内容器構成シート材が折り返された折返し部である上記いずれか一項に記載の容器。
<24>前記内容器は、前記収容物を収容する収容領域を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1内容器主面部と第2内容器主面部とを含む内容器胴部を備え、前記内容器胴部は、前記内容器の前記開口部が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の内容器縁辺部を備え、前記一対の内容器縁辺部の少なくとも一方において、部分的に、前記被覆体と前記内容器とが相互に接合されている上記いずれか一項に記載の容器。
<25>前記被覆体は、前記内容器を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1被覆体主面部と第2被覆体主面部とを含む被覆体胴部を備え、
前記被覆体胴部は、前記内容器の前記開口部が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の被覆体縁辺部を備え、
前記非接合領域は、前記一対の被覆体縁辺部の一方に沿って延在している第1非接合領域(非接合部61)と、前記一対の被覆体縁辺部の他方に沿って延在している第2非接合領域(非接合部62)と、を含み、
前記第1非接合領域と前記第2非接合領域との距離よりも、前記第1非接合領域から前記第2非接合領域に向かう方向における前記内容器の寸法が大きい上記いずれか一項に記載の容器用シート。
<26>前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とにそれぞれ配置されている一対の前記第1非接合領域と、
前記第1被覆体主面部と前記第2被覆体主面部とにそれぞれ配置されている一対の前記第2非接合領域と、
を備え、
前記内容器は、前記収容物を収容する収容領域を間に挟んで互いに対向する位置関係にある第1内容器主面部と第2内容器主面部とを含む内容器胴部を備え、
前記内容器胴部は、前記開口部が配置されている側から反対側に向けてそれぞれ延在し、互いに並列する一対の内容器縁辺部を備え、
前記一対の内容器縁辺部の一方は、前記一対の第1非接合領域どうしの間に配置され、
前記一対の内容器縁辺部の他方は、前記一対の第2非接合領域どうしの間に配置されている<23>に記載の容器用シート。
<27>前記内容器は内容器構成シート材で構成されており、
前記一対の内容器縁辺部の少なくとも一方は、前記内容器構成シート材どうしが接合されたシール部である<26>に記載の容器用シート。