(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6803329
(24)【登録日】2020年12月2日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】二次元コードを生成し、メッセージ内で送信する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20201214BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
G06F13/00 650B
H04M11/00 302
【請求項の数】20
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-514499(P2017-514499)
(86)(22)【出願日】2015年10月20日
(65)【公表番号】特表2017-533498(P2017-533498A)
(43)【公表日】2017年11月9日
(86)【国際出願番号】US2015056511
(87)【国際公開番号】WO2016064911
(87)【国際公開日】20160428
【審査請求日】2018年5月7日
(31)【優先権主張番号】201410568408.9
(32)【優先日】2014年10月22日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】14/885,839
(32)【優先日】2015年10月16日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511050697
【氏名又は名称】アリババ グループ ホウルディング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ビカイ
【審査官】
北川 純次
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−129615(JP,A)
【文献】
特開2002−007249(JP,A)
【文献】
特開2009−098974(JP,A)
【文献】
ツール,822SH 取扱説明書,ソフトバンクモバイル株式会社 インターネット<URL:http://www.softbank.jp/mobile/support/product/822sh/download/> シャープ株式会社 インターネット<URL:http://www.softbank.jp/mobile/support/product/822sh/download/>,2007年11月,p. 9-25
【文献】
メール,822SH 取扱説明書 ,ソフトバンクモバイル株式会社 インターネット<URL:http://www.softbank.jp/mobile/support/product/822sh/download/> シャープ株式会社 インターネット<URL:http://www.softbank.jp/mobile/support/product/822sh/download/>,2007年11月,p.4-2〜4-5
【文献】
田野 敦,Auto-ID Solution,月刊自動認識 第27巻 第1号,日本,日本工業出版株式会社,2014年 1月14日,第27巻,pp.42-43
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 3/01
G06F 3/048
H04M 3/00
H04M 7/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージングアプリケーションを第1のユーザに提示する計算デバイスにより、前記メッセージングアプリケーションがサポートしていない第1のコンテンツに対応する二次元コードを生成する要求を取得することであって、前記メッセージングアプリケーションは、前記第1のユーザと第2のユーザとの間のメッセージベースの通信を促進し、前記通信のコンテンツは、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザによって提供されることと、
前記メッセージングアプリケーション内に前記第1のコンテンツを前記二次元コードに変換するユーザインタフェースを提示することと、
前記メッセージングアプリケーションを使用して前記第1のコンテンツに対応する前記二次元コードを生成することと、
前記第2のユーザに対して、前記メッセージングアプリケーション内で前記二次元コードを含むメッセージを生成することと、
前記メッセージングアプリケーションを介して前記メッセージを送信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザインタフェースは前記メッセージングアプリケーションの入力フィールドを含み、前記入力フィールドは、前記第1のユーザから前記第1のコンテンツを取得するように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージを生成することは、
前記第1のユーザから前記二次元コードに変換されるべきではない追加のコンテンツを取得することと、
前記メッセージに、前記追加のコンテンツを含めることと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ユーザが前記ユーザインタフェースで前記要求をキャンセルしたかどうかを判断することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記メッセージングアプリケーション内に前記ユーザインタフェースを提示することは、前記ユーザインタフェースをオーバーレイインタフェースとして前記メッセージングアプリケーションの上に提示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記二次元コードを生成することは、コード生成アプリケーションを使用して前記第1のコンテンツを前記計算デバイスにおいて処理することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記二次元コードを生成することは、前記第1のコンテンツをコード生成サーバに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記メッセージングアプリケーションを介して前記メッセージを送信することは、前記メッセージをメッセージングサーバに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記メッセージングアプリケーションを介して前記メッセージを送信することは、前記メッセージを、前記メッセージングアプリケーションを前記第2のユーザに提示する第2の計算デバイスに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータにより実行されると、前記コンピュータに方法を実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法は、
メッセージングアプリケーションを第1のユーザに提示する計算デバイスにより、前記メッセージングアプリケーションがサポートしていない第1のコンテンツに対応する二次元コードを生成する要求を取得することであって、前記メッセージングアプリケーションは、前記第1のユーザと第2のユーザとの間のメッセージベースの通信を促進し、前記通信のコンテンツは、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザによって提供されることと、
二次元コードを生成する要求を取得することと、
前記メッセージングアプリケーション内に前記第1のコンテンツを前記二次元コードに変換するユーザインタフェースを提示することと、
前記メッセージングアプリケーションを使用して前記第1のコンテンツに対応する前記二次元コードを生成することと、
前記第2のユーザに対して、前記メッセージングアプリケーション内で前記二次元コードを含むメッセージを生成することと、
前記メッセージングアプリケーションを介して前記メッセージを送信することと
を含む、記憶媒体。
【請求項11】
前記ユーザインタフェースは前記メッセージングアプリケーションの入力フィールドを含み、前記入力フィールドは、前記第1のユーザから前記第1のコンテンツを取得するように構成される、請求項10に記載の記憶媒体。
【請求項12】
前記メッセージを生成することは、
前記第1のユーザから前記二次元コードに変換されるべきではない追加のコンテンツを取得することと、
前記メッセージに、前記追加のコンテンツを含めることと
を更に含む、請求項10に記載の記憶媒体。
【請求項13】
前記二次元コードを生成することは、
コード生成アプリケーションを使用して前記第1のコンテンツを前記コンピュータにおいて処理すること、及び
前記第1のコンテンツをコード生成サーバに送信すること
のうちの1つ又は複数を含む、請求項10に記載の記憶媒体。
【請求項14】
前記メッセージングアプリケーションを介して前記メッセージを送信することは、
前記メッセージをメッセージングサーバに送信すること、
前記メッセージを、前記メッセージングアプリケーションを前記第2のユーザに提示する第2の計算デバイスに送信すること
のうちの1つ又は複数を含む、請求項10に記載の記憶媒体。
【請求項15】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、命令を記憶するメモリとを含む装置であって、
前記命令は、前記プロセッサにより実行されると、前記プロセッサに方法を実行させ、前記方法は、
メッセージングアプリケーションを介して、前記メッセージングアプリケーションがサポートしていない第1のコンテンツに対応する二次元コードを生成する要求を取得することであって、前記メッセージングアプリケーションは、第1のユーザと第2のユーザとの間のメッセージベースの通信を促進し、前記通信のコンテンツは、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザによって提供されることと、
前記メッセージングアプリケーション内に前記第1のコンテンツを前記二次元コードに変換するユーザインタフェースを提示することと、
前記メッセージングアプリケーションを使用して前記第1のコンテンツに対応する前記二次元コードを生成することと、
前記第2のユーザに対して、前記メッセージングアプリケーション内で前記二次元コードを含むメッセージを生成することと、
前記メッセージングアプリケーションを介して前記メッセージを送信することと
を含む、装置。
【請求項16】
前記方法は、前記ユーザインタフェースに前記メッセージングアプリケーションの入力フィールドを設定することを含み、前記入力フィールドは、前記第1のユーザから前記第1のコンテンツを取得するように構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記方法は、
前記第1のユーザから前記二次元コードに変換されるべきではない追加のコンテンツを取得することと、
前記メッセージに、前記追加のコンテンツを含めることと
を更に含む、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記二次元コードを生成することは、
ローカルコード生成モジュールを使用して前記第1のコンテンツを処理すること、及び
前記第1のコンテンツをコード生成サーバに送信すること
のうちの1つ又は複数を含む、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記メッセージングアプリケーションを介して前記メッセージを送信することは、
前記メッセージをメッセージングサーバに送信すること、
前記メッセージを、前記メッセージングアプリケーションを前記第2のユーザに提示する第2の計算デバイスに送信すること
のうちの1つ又は複数を含む、請求項15に記載の装置。
【請求項20】
前記二次元コードは前記第1のコンテンツへのハイパーリンクを含む、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
分野
本開示は、一般的にはモバイル通信に関する。より詳細には、本開示は、二次元コードを生成し、通信メッセージ内で送信することに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術
低電力回路、電池技術、並びにセルラ及び無線ネットワークの進歩により、様々なタイプのモバイル計算システムが普及した。多くの場合、消費者は、計算タスクを従来のデスクトップ(非モバイル)コンピュータよりもラップトップ、タブレットコンピュータ、及びスマートフォンで実行することを好む。
【0003】
そのようなモバイルデバイスを用いて、ユーザは、随時どこでも、他人と通信し、インターネットにアクセスし、又は他のオンラインタスクを実行し得る。しかし、それらの小さなサイズ及び/又は可搬性に起因して、ユーザは通常、一度に1つのアプリケーションにしかアクセスすることができない。例えば、ユーザは多くの場合、出先でモバイルデバイス上のメッセージングアプリケーションを使用している間、他人と通信する。スマートフォン及びタブレットコンピュータ等のモバイルデバイスにおいて、メッセージングアプリケーションは表示画面全体を消費し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不都合なことに、既存のメッセージングアプリケーションは通常、限られた特徴セットを有し、それにより、ユーザが他人と共有することができるコンテンツのタイプが制限される。ユーザは、他のタイプのコンテンツを他人に送信したい場合、モバイルデバイス上で、そのようなコンテンツの通信に適する別のアプリケーションに切り替える必要があり得、これはユーザの経験を低下させ、通信効率を低下させるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
一実施形態は、モバイル計算デバイス上のメッセージングアプリケーション内から二次元(2D)コードを生成して挿入することができる、コード生成システムを提供する。動作中、本システムは、モバイルデバイスで実行中のメッセージングアプリケーション又はオペレーティングシステムから等、2Dコードを生成する要求を受信することができる。要求の受信に応答して、本システムは、2Dコードに変換するメッセージコンテンツを入力又は選択するユーザインタフェース(UI)メカニズム(例えば、モーダルウィンドウ)を提示することができる。次に、ローカルユーザからのメッセージコンテンツの取得に応答して、本システムは、メッセージコンテンツの2Dコードを生成し得、2Dコードを含むメッセージを生成し得る(例えば、2Dコードをメッセージ本文に挿入することにより)。次に、本システムは、2Dコードを含むメッセージをターゲット受信者に送信し得る。
【0006】
幾つかの実施形態では、本システムは、ローカルユーザから、2Dコードに変換されるべきではない追加のメッセージコンテンツを取得することができる。本システムは、2Dコード及び追加のメッセージコンテンツを含むようにメッセージを生成することにより、メッセージを生成し得る。
【0007】
幾つかの実施形態では、本システムは、2Dメッセージをメッセージングアプリケーションの入力フィールドに入力することができ、ユーザが、ターゲット受信者への追加のメッセージコンテンツを入力フィールドに入力できるようにすることができる。
【0008】
幾つかの実施形態では、本システムは、UIメカニズムをメッセージングアプリケーション内に提示することができる。
【0009】
幾つかの実施形態では、本システムは、メッセージングアプリケーションの上にオーバーレイスクリーンとしてUIメカニズムを提示することができる。
【0010】
幾つかの実施形態では、本システムは、モバイルデバイスでローカルにメッセージコンテンツを処理することにより、2Dコードを生成することができる。
【0011】
幾つかの実施形態では、本システムは、メッセージコンテンツをコード生成サーバに送信し、2Dコードをコード生成サーバから受信することにより、2Dコードを生成することができる。
【0012】
幾つかの実施形態では、コード生成サーバは、2Dコードをターゲット受信者のパーソナル計算デバイスに送信することができる。
【0013】
幾つかの実施形態では、本システムは、2Dコードを含むメッセージをメッセージングサーバに送信することができ、それにより、メッセージはターゲット受信者に提供される。
【0014】
幾つかの実施形態では、本システムは、2Dコードを含むメッセージをターゲット受信者のパーソナル計算デバイスに送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施形態による、メッセージングアプリケーションを使用して、二次元コードを生成し、ターゲット受信者に送信することを促進する例示的な計算環境を示す。
【
図2】実施形態による、メッセージングアプリケーションから二次元コードを生成し送信する方法を示すフローチャートを提示する。
【
図3A】実施形態による、送信者のデバイスにおいて二次元コードを生成する場合のコンピュータネットワークを介する例示的な通信を示す。
【
図3B】実施形態による、コード生成サーバにおいて二次元コードを生成する場合のコンピュータネットワークを介する例示的な通信を示す。
【
図4】実施形態による、メッセージングアプリケーションを使用して、二次元コードを生成し、ターゲット受信者に送信することを促進する例示的な装置を示す。
【
図5】実施形態による、メッセージングアプリケーションを使用して、二次元コードを生成し、ターゲット受信者に送信することを促進する例示的なコンピュータシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図中、同様の参照番号は同じ図要素を指す。
【0017】
詳細な説明
以下の説明は、当業者が実施形態を製作し使用できるようにするために提示され、特定の用途及びその要件の状況で提供される。開示される実施形態への様々な偏光が、当業者に容易に明らかになり、本明細書に定義される一般原理は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱せずに他の実施形態及び用途に適用し得る。したがって、本発明は、示される実施形態に限定されず、本明細書に開示される原理及び特徴と一貫して最も広い範囲に従うべきである。
【0018】
概説
本発明の実施形態は、モバイル通信デバイス上のメッセージングアプリケーション内から二次元(2D)コードを生成し送信することの問題を解決するコード生成システムを提供する。例えば、ユーザは多くの場合、出先でモバイルデバイス上のメッセージングアプリケーションを使用している間、他人と通信する。しかし、ユーザは、メッセージングアプリケーションによりサポートされていないタイプのコンテンツを送信したい場合、コード生成システムを使用して、メッセージングアプリケーション内からコンテンツの2Dコードを生成し送信することができる。
【0019】
例えば、幾つかのメッセージングアプリケーションは、ビデオ、3Dアニメーション、インタラクティブウィジェット、又は他のあまり一般的ではないタイプのコンテンツの送信をサポートしていないことがある。しかし、大半のメッセージングアプリケーションでは、ユーザは、二次元画像をメッセージ本文に挿入し、写真を有するメッセージを他人に送信することができる。コード生成システムは、この機能を利用して、ユーザがメッセージングアプリケーションを終える必要なく、ユーザがコンテンツの2Dコードを生成し、ユーザが作成中のメッセージに2Dコードを挿入できるようにすることにより、任意のタイプのコンテンツを他人に送信することができる。2Dコードは、マトリックスコード、二次元バーコード、又は現在既知若しくは後に開発される任意の機械可読ラベル等の、デジタル情報を符号化することができる任意の光学ラベル又は画像を含むことができる。
【0020】
したがって、コード生成システムにより、ユーザは、メッセージングアプリケーションをディセーブルせずに、且つユーザが、プロセス中、別のアプリケーションに完全に切り替わる(例えば、2Dコードを生成するために)必要なく、2Dコードをメッセージに埋め込むことができる。
【0021】
例示的な環境
図1は、実施形態による、メッセージングアプリケーションを使用して、2Dコードを生成し、ターゲット受信者120に送信することを促進する例示的な計算環境100を示す。ユーザ118は、モバイルデバイス104でメッセージングアプリケーションを操作して、メッセージを作成することができ、メッセージを作成しながら、モバイルデバイス104のコード生成メカニズムにアクセスして、2Dコードをメッセージに挿入することができる。
【0022】
幾つかの実施形態では、モバイルデバイス104は、メッセージングアプリケーションのグラフィカル制御要素として、又はメッセージングアプリケーションの上に表示されるオーバーレイ(例えば、モーダルウィンドウ)としてコード生成メカニズムを表示し得る。このように、ユーザは、メッセージングアプリケーションを終了せずに、2Dコードに符号化すべきメッセージコンテンツを選択し、2Dコードを生成することができる。このメッセージコンテンツは、テキスト、画像、ハイパーリンク、ビデオセグメント、二次元アニメーション、三次元モデル、三次元アニメーション、アプリケーション等を含むことができるが、これらに限定されない。
【0023】
幾つかの実施形態では、モバイルデバイス104は、ネットワークインタフェースを含み、デバイスのロケーション情報又は環境情報を捕捉することが可能なセンサを含む任意の電子デバイス又は計算デバイスであり得る。例えば、モバイルデバイス104は、スマートフォン106、タブレットデバイス108、ラップトップコンピュータ110、スマートウォッチ(図示せず)、又はネットワーク102を介して通信することが可能なネットワーク対応自動車両(図示せず)を含むことができる。さらに、メッセージングアプリケーションは、電子メールクライアント、ショートメッセージングサービス(SMS)、オンラインチャット(例えば、インスタントメッセージング)クライアント、又はテキスト若しくは画像を他人と通信する任意の他のアプリケーションを含むことができる。
【0024】
モバイルデバイス104は、それ自体で2Dコードを生成してもよく、又はコード生成タスクをコード生成サーバ112にオフロードしてもよい。例えば、モバイルデバイス104は、ネットワーク102を介してコード生成要求をコード生成サーバ112に送信し得る。ネットワーク102は、セルラネットワーク、無線ネットワーク、又はインターネット等の計算デバイスと互いにインタフェースする任意のネットワークを含むことができる。ネットワーク102は、IPベースのネットワークを含んでもよく、又は無線アドホックネットワークを含んでもよい。
【0025】
幾つかの実施形態では、コード生成サーバ112は、メッセージコンテンツを符号化する2Dコードを生成してもよく、又はメッセージコンテンツへのリンク(例えば、ハイパーリンク)を含む2Dコードを生成してもよい。例えば、コード生成サーバ112は、メッセージコンテンツをローカルに又は任意の記憶サーバに記憶し得、記憶サーバ上のメッセージコンテンツへのリンクを符号化する2Dコードを生成し得る。ターゲット受信者120は、自身のパーソナル計算デバイス116上のアプリケーションを使用して、2Dコードからのリンクを復号化し、リンクを辿り(例えば、ウェブブラウザ又は2Dコードを復号化するアプリケーションを使用して)、メッセージコンテンツをダウンロードすることにより、元のメッセージコンテンツにアクセスすることができる。
【0026】
コード生成サーバ112が2Dコードを生成すると、コード生成サーバ112は、ネットワーク120を使用して、2Dコードをモバイルデバイス104に送信するか、又は2Dコードをターゲット受信者120のモバイルデバイス116に直接送信し得る。コード生成サーバ112が、要求を送信したデバイス(例えば、モバイルデバイス104)に2Dコードを返す場合、モバイルデバイス104は、ユーザ118が作成中のメッセージに2Dコードを挿入することができる。
【0027】
ユーザ118が、メッセージの作成を終え、メッセージをターゲット受信者120に送信すると、モバイルデバイス104は、メッセージをターゲット受信者120に提供するメッセージングサーバ114にメッセージを送信することができる。次に、ターゲット受信者120は、任意の計算デバイス116を使用して、メッセージングサーバ114にログインし得(例えば、メッセージングアプリケーションを使用して)、その時点で、メッセージングサーバ114は、メッセージ(及び任意の他の未読メッセージ)を計算デバイス116に送信し得る。代替的には、モバイルデバイス104及び計算デバイス116が、ネットワーク102を介して互いとの直接通信セッション(例えば、ピアツーピア通信セッション)を有する場合、モバイルデバイス104は、この直接通信セッションを介してメッセージを計算デバイス116に送信し得る。
【0028】
図2は、実施形態による、メッセージングアプリケーションから二次元コードを生成し送信する方法200を示すフローチャートを提示する。動作中、モバイルデバイスは、メッセージングアプリケーションから、2Dコードを生成する要求を受信することができる(動作202)。要求の受信に応答して、モバイルデバイスは、2Dコードに変換するメッセージコンテンツを入力又は選択する、モーダルウィンドウ等のコード生成ユーザインタフェース(UI)メカニズムを提示することができる。例えば、メッセージングアプリケーションのUIは、2Dコードを生成するボタン(又は任意の他のタイプのユーザ入力メカニズム)を含み得る。ユーザがこのボタンを選択する場合、メッセージングアプリケーション(又はモバイルデバイスのオペレーティングシステム)は、コード生成UIメカニズムを表示することができる。
【0029】
代替的には、ユーザは、コード生成UIメカニズムにアクセスするためのボタンを含む、モバイルデバイスのオペレーティングシステムにより提供される別のUI要素(例えば、画面上キーボード又は制御パネル)にアクセスし得る。このUI要素は、メッセージングアプリケーションのユーザインタフェース内に提示してもよく、又はメッセージングアプリケーションのユーザインタフェース(例えば、デフォルト画面上キーボード)の上のオーバーレイとしてオペレーティングシステムにより提示してもよい。
【0030】
したがって、ユーザは、メッセージングアプリケーションを隠す必要なく、別のアプリケーションに切り替える必要なく、又はメッセージングアプリケーションを終了する必要なく、コード生成UIメカニズムにアクセスし得る。これにより、ユーザをイライラさせるか、又は混乱させ得る追加のステップをユーザが実行する必要性を回避することができ、それにより、通信効率を改善しながら、ユーザ経験を強化する。
【0031】
幾つかの実施形態では、コード生成UIメカニズムは、ユーザがテキスト、ハイパーリンク、画像、オーディオ若しくはビデオセグメント、又は2Dコードに変換することができる任意の他のコンテンツを入力できる(例えば、タイプ又はペーストすることにより)ようにする入力フィールドを含むことができる。代替的には、コード生成UIメカニズムはブラウザウィンドウを含み得、それにより、ユーザは、ファイルシステム、画像の集まり(例えば、仮想フォトアルバム)、1組の個人コンタクト(例えば、仮想コンタクトインデックス)、又はデータの任意の集まりを通して閲覧することができる。
【0032】
モバイルデバイスは、コード生成UIメカニズムをユーザに提示すると、ユーザがメッセージコンテンツを選択又は入力するのを待ち得る(動作206)。幾つかの実施形態では、コード生成UIメカニズムは、コード生成メカニズムをディセーブルするボタン(例えば、「キャンセル」ボタン)を含むことができる。コード生成UIメカニズムは、ユーザからメッセージコンテンツを受信しない場合、ユーザがコード生成UIメカニズムをキャンセル又は別の方法でディセーブルしたか否かを判断し得る(動作208)。ユーザがコード生成UIメカニズムをディセーブルしていない場合、システムは動作206に戻り、2Dコードに変換するメッセージコンテンツを待ち得る。その他の場合、プロセスは終了し得、それにより、ユーザは通常通り(例えば、2Dコードを生成せずに)通信等し得る。
【0033】
他方、モバイルデバイスは、変換するメッセージコンテンツを受信する場合(動作206)、メッセージコンテンツの2Dコードの生成に進み得る(動作210)。幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは2Dコードをローカルに生成し得る。例えば、メッセージングアプリケーション、オペレーティングシステム、又はモバイルデバイス上の別のアプリケーション若しくはハードウェアモジュール(例えば、集積回路)は、メッセージコンテンツを符号化するか、又はメッセージコンテンツへのリンク(例えば、ハイパーリンク)を符号化する2Dコードを生成することができる。
【0034】
幾つかの他の実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスの代わりに2Dコードを生成するコード生成サーバに、コード生成要求を送信し得る。コード生成サーバは、2Dコードをローカルモバイルデバイスに返し得るか、又は幾つかの実施形態では、2Dコードを意図される受信者(例えば、意図される受信者が使用している任意のモバイルデバイス)に送信し得る。
【0035】
次に、モバイルデバイスにより、ユーザは、メッセージの作成又は編集を続けることができ、メッセージ送信要求の受信を待つ(動作212)。モバイルデバイス(例えば、メッセージングアプリケーション)は、送信要求を受信しない場合、ユーザが現在のメッセージをキャンセルしたか否か、又はメッセージングアプリケーションをディセーブルしたか否かを判断し得る(動作214)。
【0036】
ユーザが、メッセージをキャンセルしていないか、又はメッセージングアプリケーションをディセーブルしていない場合、システムは動作212に戻り、ユーザがメッセージの作成又は編集を終えるのを待ち得る。その他の場合、プロセスは終了し得、それにより、現在のメッセージ又は通信セッションをキャンセル等する。
【0037】
モバイルデバイスは、メッセージ送信要求を受信すると、少なくとも二次元コードを含むメッセージを生成することができ(動作216)、ターゲット受信者へのメッセージの送信に進む(動作218)。幾つかの実施形態では、メッセージは2Dコードを含むことができ、2Dコードに変換されなかった追加のメッセージコンテンツを含むこともできる。
【0038】
さらに、動作218中、モバイルデバイスは、メッセージをメッセージングサーバに送信し得、メッセージングサーバはメッセージをターゲット受信者に提供するか、又はモバイルデバイスは、メッセージをターゲット受信者に直接送信し得る(例えば、「プッシュ」メッセージを介して、又はピアツーピアネットワークを介して)。
【0039】
図3Aは、実施形態による、送信者のモバイルデバイスにおいて二次元コードを生成する場合のコンピュータネットワークを介しての例示的な通信300を示す。ユーザが送信者デバイス302のメッセージングアプリケーションをアクティブ化する場合、送信者デバイス302は、メッセージングサーバ304へのローカルユーザのログイン信用情報を含むログイン要求312を送信することができる。ローカルユーザのログイン信用情報が有効である場合、ログインサーバ304は、ログイン承認314を送信者デバイス302に返し得る。
【0040】
次に、ローカルユーザが2Dコードをターゲット受信者に送信したい場合、送信者デバイス302は、符号化するメッセージコンテンツを取得するUIメカニズムを提示することができる(動作316)。送信者デバイス302は、2Dコードをローカルに生成し得(動作318)、少なくとも2Dコードを含むメッセージを生成することもできる(動作324)。次に、送信者デバイス302は、メッセージを記憶することができるメッセージングサーバ306に生成されたメッセージを送信し得、それにより、ターゲット受信者はメッセージを随時取得することができる。
【0041】
2Dコードを含むメッセージを取得するために、ターゲット受信者は、受信者デバイス310上のメッセージングアプリケーションにアクセスし得、受信者デバイス310は、ターゲット受信者にメッセージングサービスにログインするように求め得る。受信者デバイス310は、ログインサーバ304と同じサーバであってもよく又はなくてもよいログインサーバ308にログイン要求340を送信し得る。
【0042】
ターゲット受信者のログイン信用情報が有効である場合、ログインサーバ308は、ログイン承認342を受信者デバイス310に返し得る。この時点で、受信者デバイス310は、任意の保留中のメッセージを受信するメッセージ読み取り要求344をメッセージングサーバ306に送信し得る。メッセージングサーバ306は、それに応答して、ターゲット受信者に意図されるメッセージ(例えば、ターゲット受信者がまだ読んでいないメッセージ)を検索し得、2Dコードを含むメッセージを受信者デバイス310に送信し得る。
【0043】
代替的には、幾つかの実施形態では、送信者デバイス302は、メッセージを受信者デバイス310に直接送信し得る。これにより、送信者デバイス302及び受信者デバイス310はメッセージングサーバ306を迂回し得る。例えば、送信者デバイス302及び受信者デバイス310が、準リアルタイムで互いと通信する場合、送信者デバイス302は、受信者デバイス310に関連付けられたネットワークアドレスに直接、メッセージを送信することができる(例えば、「プッシュ」メッセージ又はピアツーピアネットワークを介して)。この実施形態では、送信者デバイス302及び受信者デバイス310は、最初にログイン要求をログインサーバ304及び308にそれぞれ送信する必要はない。むしろ、送信者デバイス302及び受信者デバイス310は、デジタル証明書又は現在既知若しくは後に開発される任意の他のタイプの認証情報を交換する等により、互いを直接認証し得る。
【0044】
幾つかの実施形態では、受信者デバイス310は、送信者デバイス302から発せられたメッセージを受信する場合、2Dコードをメッセージングアプリケーション内に提示することができる。ユーザは、2Dコードを復号化し得る受信者デバイス310上の別のアプリケーションに2Dコードをコピーし得る。
【0045】
代替的には、受信者デバイス310でのメッセージングアプリケーションは、2DコードをインタラクティブUI要素(例えば、ボタン)として提示し得る。ターゲット受信者は、受信者デバイス310においてUI内の2Dコードを選択し得(例えば、UI内の2Dコードをタップ又はクリックすることにより)、それにより、受信者デバイス310は、2Dコードを復号化する別のアプリケーションを開始させ得る。受信者デバイス310は、この他のアプリケーション内に符号化されたメッセージコンテンツを提示し得るか、又は復号化されたメッセージコンテンツをメッセージングアプリケーションに送信して、復号化メッセージコンテンツをメッセージングアプリケーション内部に提示し得る。例えば、他のアプリケーションは、第三者アプリケーション、オペレーティングシステムと共に供給されるアプリケーション、オペレーティングシステムのソフトウェア拡張、又はオペレーティングシステムそれ自体を含むことができる。
【0046】
図3Bは、実施形態による、コード生成サーバ305において二次元コードが生成される場合のコンピュータネットワークを介しての例示的な通信350を示す。特に、送信者デバイス302は、符号化するメッセージコンテンツを取得するUIメカニズムを提示した(動作316)後、2Dコードを生成する要求をコード生成サーバ305に送信することができる(動作320)。この要求は、送信者が2Dメッセージに変換したいメッセージコンテンツを含むことができる。
【0047】
コード生成サーバ305が、メッセージコンテンツを符号化する2Dコードを生成してもよく、又はメッセージコンテンツへのリンク(例えば、ハイパーリンク)を含む2Dコードを生成してもよいことに、再び言及しておく。2Dコードがリンクを含む場合、コード生成サーバ305は、元のメッセージコンテンツをローカルに又は第三者記憶サーバ(図示せず)に記憶し得、メッセージコンテンツの取得に使用することができるリンクを生成する。コード生成サーバ305は、このリンクを符号化する2Dコードを生成することができる。次に、受信者デバイス310は、2Dコードを取得し、2Dコードからリンクを復号化する場合、リンクを辿って元のメッセージコンテンツを取得し得る。
【0048】
2Dコードを生成した後、送信者デバイス302は、2Dコードをコードメッセージングサーバから受信し得る(動作322)。次に、送信者デバイス302は、2Dコードを含むメッセージの生成(動作324)及びメッセージングサーバ306へのメッセージの送信(動作330)に進み得る。しかし、幾つかの実施形態では、送信者デバイス302は、2Dコードを受信者デバイス310に直接送信し得、したがって、メッセージングサーバ306を迂回する。
【0049】
幾つかの他の実施形態では、2Dコードを送信者デバイス302に返す代わりに、コード生成サーバ305は、2Dコードを送信者302の代理としてのメッセージングサーバ306又は受信者デバイス310に送信し得る。この実施形態は、送信者は2Dコードを含むメッセージを生成し(例えば、動作324中)、2Dコードを含むメッセージを送信する(例えば、動作330中)余分なステップを経る必要性がないため、送信者に2Dコードを送信するプロセスを簡易化することができる。ユーザは、2Dコードを含まない追加のメッセージを送信したい場合、メッセージングアプリケーションを使用して、これらのメッセージを2Dコードへのフォローアップメッセージとして送信し得る。
【0050】
図4は、実施形態による、メッセージングアプリケーションを使用して、二次元コードを生成して、ターゲット受信者に送信することを促進する例示的な装置400を示す。装置400は、有線又は無線通信チャネルを介して互いと通信し得る複数のモジュールを含むことができる。装置400は、1つ又は複数の集積回路を使用して実現し得、
図4に示されるモジュールよりも少数又は多数のモジュールを含み得る。さらに、装置400は、コンピュータシステムに統合してもよく、又は他のコンピュータシステム及び/又はデバイスと通信することが可能な別個のデバイスとして実現し得る。特に、装置400は、データ記憶モジュール410、1組のセンサ420、通信モジュール430、ユーザインタフェースモジュール440、メッセージ作成モジュール450、コード生成モジュール460、及びメッセージ交換モジュール470を含むことができる。
【0051】
幾つかの実施形態では、データ記憶モジュール410は、ローカルユーザにより作成又は取得された任意のコンテンツを記憶することができ、ユーザが他人と通信するのに使用し得る1つ又は複数のメッセージングアプリケーションを記憶することができる。センサ420は、画像センサ、マイクロフォン、カメラシステム、GPSセンサ、コンパス等の、ユーザが他人と共有するコンテンツを生成できるようにする1つ又は複数の物理的なセンサを含むことができる。通信モジュール430は、インターネットパケット(IP)ベースのネットワーク、アドホックネットワーク(例えば、Bluetooth(登録商標)又はWi−Fiを介して)等のコンピュータネットワークを介して通信するための有線又は無線インタフェースを含むことができる。
【0052】
ユーザインタフェースモジュール440は、グラフィカル制御要素を表示画面に提示することができ、ユーザからユーザ入力を受信することができる。例えば、表示画面はタッチセンシティブ(例えば、容量性タッチ又は抵抗性タッチ)入力メカニズムを含み得、それにより、ユーザは、指を使用してタッチセンシティブ表示画面でジェスチャを実行することができ、ユーザインタフェースモジュール440はこれをユーザ入力コマンドとして解釈する。
【0053】
メッセージ作成モジュール402により、ローカルユーザは、メッセージのターゲット受信者を指定することにより、メッセージを作成し、テキスト及び/又は他のコンテンツをメッセージ本文の入力フィールドに挿入することができる。コード生成モジュール404は、ユーザが2Dコードに符号化するコンテンツを入力又は選択できるようにするグラフィカル制御要素を表示するようにユーザインタフェースモジュール440を構成することができ、コンテンツを2Dコードに変換するプロセスを開始又は実行する。ユーザがメッセージの作成を終えると、メッセージ交換モジュール470は、コンピュータネットワークを介してメッセージをターゲット受信者に送信するように通信モジュール430を構成することができる。
【0054】
図5は、実施形態による、メッセージングアプリケーションを使用して、2Dコードを生成し、ターゲット受信者に送信することを促進する例示的なコンピュータシステム502を示す。コンピュータシステム502は、プロセッサ504、メモリ506、及び記憶装置508を含むことができる。メモリ506は、管理メモリとして機能する揮発性メモリ(例えば、RAM)を含むことができ、1つ又は複数のメモリプールを記憶するのに使用することができる。記憶装置508は、ハードドライブ、ソリッドステート記憶装置(例えば、フラッシュドライブ)等の永続的なデータを記憶することができる任意の不揮発性記憶媒体を含むことができる。さらに、コンピュータシステム502は、マルチメディアデバイス510、ユーザ入力デバイス512、電力ユニット514、通信メカニズム516、及び1つ又は複数のセンサ518を含むことができるか、又はこれらに結合することができる。
【0055】
記憶装置508は、オペレーティングシステム520、メッセージングシステム522、及びデータ530を記憶することができる。メッセージングシステム522は命令を含むことができ、命令は、コンピュータシステム502により実行されると、コンピュータシステム502に、本開示に記載される方法及び/又はプロセスを実行させることができる。特に、メッセージングシステム522は、ローカルユーザが、メッセージのターゲット受信者を指定することによりメッセージを作成し、テキスト及び/又は他のコンテンツをメッセージ本文の入力フィールドに挿入できるようにする命令(メッセージ作成モジュール524)を含み得る。
【0056】
さらに、メッセージングシステム522は、ユーザが2Dコードに符号化するコンテンツを入力又は選択できるようにするグラフィカル制御要素を表示するようにマルチメディアデバイス510を構成する命令と、コンテンツを2Dコードに変換するプロセスを開始又は実行する命令(コード生成モジュール526)とを含むことができる。メッセージングシステム522は、コンピュータネットワークを介してメッセージをターゲット受信者に送信する(メッセージ交換モジュール528)ように通信デバイス516を構成する命令を含むこともできる。
【0057】
データ530は、入力として要求されるか、又は本開示に記載される方法及び/又はプロセスにより出力としてに生成される任意のデータを含むことができる。特に、データ530は、ローカルユーザにより作成されるか、又は取得された少なくとも任意のコンテンツを記憶することができ、ユーザが他人と通信するために使用し得る1つ又は複数のメッセージングアプリケーションを記憶することができる。さらに、データ530は、コンタクトデータ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等のこれらのアプリケーションのデータを記憶することができる。
【0058】
幾つかの実施形態では、プロセッサ504は、オペレーティングシステム520及びメッセージングシステム522の命令を実行して、マルチメディアデバイス510に情報を提示することに関連する動作、電話呼を開始し管理することに関連する動作、メッセージの管理(例えば、メッセージの作成、送信、及び/又は受信)に関連する動作、ネットワークを介してのデータの通信に関連する動作、カメラ動作、及び記録動作等のコンピュータシステム502の全体動作を制御し得る。プロセッサ504は、ローカル命令又はリモート命令を実行して、上述した方法でのステップの全て又は部分を実行する1つ又は複数の処理ユニットを含み得る。加えて、プロセッサ504は、1つ又は複数のハードウェアモジュールを含み得、1つ又は複数のソフトウェアモジュールを実行し得、それらはプロセッサ504とコンピュータシステム502の他の構成要素との間のインタラクションを促進する。例えば、プロセッサ504は、プロセッサ504とマルチメディアデバイス510との間のインタフェースを管理するマルチメディアモジュールを含み得る。
【0059】
電力ユニット514は、電力をコンピュータシステム502の様々な構成要素に提供することができる。例えば、電力ユニット514は、電力管理システム、1つ又は複数の電源、電池、及びモバイルコンピュータシステム502での電力の生成、管理、及び分配に関連する他の構成要素を含むことができる。
【0060】
マルチメディアデバイス510は、コンピュータシステム502とユーザとの間に出力インタフェースを提供する画面を含むことができる。幾つかの実施形態では、画面は液晶ディスプレイ(LCD)を含み得る。マルチメディアデバイス510は、オーディオ信号を出力するオーディオ構成要素(例えば、少なくとも1つのスピーカ)を含むこともできる。
【0061】
ユーザ入力デバイス512は、キーボード、マウス、クリックホィール、ボタン等のコンピュータシステム502に含まれるか、又は結合される1つ又は複数のインタフェースデバイスを含むこともできる。ボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、開始ボタン、ロックボタン、電力又はスタンバイボタン、又はマウスボタンを含み得るが、これらに限定されない。
【0062】
さらに、幾つかの実施形態では、マルチメディアデバイス510はユーザ入力デバイス512を含み得る。例えば、マルチメディアデバイス510は、ユーザからの入力信号を受信するタッチパネル(TP)をLCD画面に含み得る。タッチパネルは、タッチジェスチャ、複数の指のタッチジェスチャ、スワイプジェスチャ、及び/又はタッチパネル上の任意の他のジェスチャを検知する1つ又は複数のタッチセンサを含むことができる。タッチセンサは、タッチ又はスワイプジェスチャの境界を検知するのみならず、タッチ又はスワイプジェスチャに関連する時間期間及び圧力も検知し得る。
【0063】
センサ518は、ローカルユーザが2Dコードに符号化するコンテンツの生成に使用することができる1つ又は複数のセンサを含むことができる。例えば、センサ518は、マイクロフォン、及び前面カメラ及び/又は背面カメラ等の1つ又は複数の画像センサ(例えば、CMOS又はCCD画像センサ)を含むことができる。前面カメラ及び/又は背面カメラは、コンピュータシステム502が写真モード又はビデオモード等の動作モードである間、外部マルチメディアデータを受信し得る。これらのカメラは、固定光学レンズシステムを含んでもよく、又はフォーカス及び光学的ズーム機能を含んでもよい。さらに、マイクロフォンは、モバイルコンピュータシステム502が記録モード、音声認識モード、又はコールモード等の特定の動作モードである場合、外部オーディオ信号を受信するように構成することができる。コンピュータシステム502は、センサデータを記憶装置508に記憶することができ、センサデータ(又はセンサデータへのリンク)を含む2Dコードを生成することができ、及び/又は通信デバイス516を介して2Dコードを送信することができる。
【0064】
幾つかの実施形態では、センサ518は、加速度計又は運動センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、温度センサ、又は近接性センサを含むことができる。例えば、コンピュータシステム502は、加速度計又は運動センサからの測定値を捕捉して処理し、コンピュータシステム502の位置座標を検出し、コンピュータシステム502又はコンピュータシステム502の構成要素の位置変化を検出し、及び/又はコンピュータシステム502の向き加速度/減速度を検出することができる。さらに、コンピュータシステム502は、1つ又は複数の近接性センサからの測定値を捕捉して処理し、コンピュータシステム502へのユーザ接触の有無を検出し、及び/又は近傍の物体に物理的に全く接触せずに、これらの物体の存在を検出することができる。
【0065】
コンピュータシステム502は、圧力センサからの測定値を使用して、例えば、コンピュータシステム502(例えば、ラップトップ)の開状態又は閉状態を検出することができる。さらに、コンピュータシステム502は、1つ又は複数の温度センサからの測定値を使用して、コンピュータシステム502、コンピュータシステム502の1つ又は複数の構成要素、及び/又はコンピュータシステム502の周囲の周辺温度の変化を検出することができる。
【0066】
通信デバイス516は、コンピュータシステム502と他のデバイスとの間のアドホックネットワーク又はIPベースのネットワークを介した有線又は無線の通信を促進するように構成することができる。例えば、通信デバイス516は、Wi−Fi、2G、3G、4G、現在既知若しくは後に開発される任意の通信規格、又はそれらの組合せ等の通信規格に基づいて無線ネットワークにアクセスし得る無線機を含むことができる。
【0067】
例示的な一実施形態では、通信デバイス516は、外部ブロードキャスト管理システムからブロードキャストチャネルを介してブロードキャスト信号又はブロードキャスト関連情報を受信し得る。例示的な一実施形態では、通信デバイス516は、短距離通信を促進する近距離通信(NFC)モジュールを含み得る。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ関連付け(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、Bluetooth(BT)技術、及び他の技術に基づいて実施し得る。
【0068】
この詳細な説明でのデータ構造及びコードは通常、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータシステムが使用するコード及び/又はデータを記憶することができる任意のデバイス又は媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ディスクドライブ、磁気テープ、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク又はデジタルビデオディスク)等の磁気記憶装置若しくは光学記憶装置、又は現在既知であるか、若しくは後に開発されるコンピュータ可読媒体を記憶可能な他の媒体を含むがこれらに限定されない。
【0069】
詳細な説明のセクションで説明される方法及びプロセスは、コード及び/又はデータとして実施することができ、コード及び/又はデータは、上述したようなコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。コンピュータシステムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコード及び/又はデータを読み取り実行すると、データ構造及びコードとして実施され、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶された方法及びプロセスを実行する。
【0070】
さらに、上述した方法及びプロセスは、ハードウェアモジュールに含むことができる。例えば、ハードウェアモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)チップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び現在既知であるか、又は後に開発される他のプログラマブル論理デバイスを含むことができるが、これらに限定されない。ハードウェアモジュールは、アクティブ化されると、ハードウェアモジュール内に含まれる方法及びプロセスを実行する。
【0071】
本発明の実施形態の上記説明は、例示及び説明のみを目的として提示された。網羅的である、すなわち、開示された形態に本発明を低減する意図はない。したがって、当業者に多くの変更及び変形が明らかになる。さらに、上記開示は、本発明を限定する意図はない。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲により規定される。