(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記残量検知ユニットは、内部に密閉空間を形成するケース、前記ケースの一側で前記密閉空間に連通する流入部、前記密閉空間に連通する流出部、及び前記密閉空間の内部で下方に延びる電極を備えてなる、請求項1に記載の洗濯物処理装置。
前記ケースには、前記流入部と前記電極間に配置され、前記流入部から流入した前記液状洗濯剤が前記電極に接触することを抑制する抑制部が備えられる、請求項2に記載の洗濯物処理装置。
前記洗剤残量検知部及び前記柔軟剤残量検知部の各上端には、前記洗剤残量検知部及び前記柔軟剤残量検知部の各電極にそれぞれ接続されるコネクタを接続できるように、コネクタ接続部がそれぞれ形成される、請求項6に記載の洗濯物処理装置。
前記制御部は、前記布量検知部により検知された布量に対応するように設定される前記液状洗濯剤の第1分量値及び前記洗濯剤供給流路に対応するように設定される前記液状洗濯剤の第2分量値をそれぞれ保存するデータ保存部と、前記第1分量値と前記第2分量値を合算して前記第3分量値を算出する演算部とを備えてなる、請求項1〜11の何れか一項に記載の洗濯物処理装置。
前記液状洗濯剤の供給が前記液状洗濯剤の残量不足の検知後の最初の供給でない場合、前記制御部は、前記第1分量値を前記液状洗濯剤の供給量として決定する、請求項12に記載の洗濯物処理装置。
前記制御部は、前記液状洗濯剤が供給された後、前記残量検知ユニットを制御して前記液状洗濯剤の残量を検知させ、前記検知の結果、残量不足が検知された場合、前記データ保存部を制御して前記残量不足の検知結果を保存させるか、又は前記残量不足の検知結果を保存させて外部に表示させる、請求項12に記載の洗濯物処理装置。
前記液状洗濯剤の供給量を算定する段階において、前記液状洗濯剤の供給が前記液状洗濯剤の残量不足の検知後の最初の供給でない場合、前記検知された布量に対応する液状洗濯剤の分量を前記液状洗濯剤の供給量として決定する、請求項15に記載の洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法。
前記液状洗濯剤の残量を検知する段階以降に、前記貯蔵容器を引き出して前記液状洗濯剤を補充する段階をさらに含んでなる、請求項18に記載の洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
そこで、本発明は、貯蔵容器の洗濯剤の残量に関係なく洗濯剤を正確に供給することのできる洗濯物処理装置及びその洗濯剤供給方法を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、洗濯剤の貯蔵容器と残量検知ユニットを分離して設置することのできる洗濯物処理装置及びその洗濯剤供給方法を提供することを目的とする。
【0019】
さらに、本発明は、洗濯剤の貯蔵容器をキャビネットの外部に引き出すことができて洗濯剤の注入を容易にすることのできる洗濯物処理装置及びその洗濯剤供給方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、上記目的を達成するために、キャビネットと、前記キャビネットの内部に備えられる水槽と、前記水槽の内部に備えられ、回転可能な回転槽と、液状洗剤又は液状柔軟剤を含む液状洗濯剤を収容し、前記キャビネットの外部に引き出し可能な貯蔵容器、前記貯蔵容器と前記水槽間に形成される洗濯剤供給流路、及び前記洗濯剤供給流路に備えられるポンプを備え、前記水槽に前記液状洗濯剤を供給する洗濯剤供給部と、前記洗濯剤供給流路に備えられ、前記液状洗濯剤の残量を検知する残量検知ユニットと、前記回転槽の内部の布量を検知する布量検知部と、前記残量検知ユニットによる前記液状洗濯剤の残量不足の検知後に前記水槽に前記液状洗濯剤が最初に供給される場合、前記布量検知部により検知された布量に対応する分量の液状洗濯剤に、前記洗濯剤供給流路に対応する分量の液状洗濯剤が追加されて供給されるように、前記洗濯剤供給部を制御する制御部とを含む、洗濯物処理装置を提供する。
【0021】
一実施形態において、前記残量検知ユニットは、内部に密閉空間を形成するケース、前記ケースの一側で前記密閉空間に連通する流入部、前記密閉空間に連通する流出部、及び前記密閉空間の内部で下方に延びる電極を備えて構成されてもよい。
【0022】
一実施形態において、前記電極は、互いに離隔した第1電極及び第2電極を備え、前記流入部は、前記第1電極及び前記第2電極の離隔方向に沿って前記ケースの一側に突設されてもよい。
【0023】
一実施形態において、前記ケースには、前記流入部と前記電極間に配置され、前記流入部から流入した前記液状洗濯剤が前記電極に接触することを抑制する抑制部が備えられてもよい。
【0024】
前記抑制部は、前記流入部の下端から前記流入部の内径の1.5〜3倍の長さで下方に延びてもよい。
【0025】
一実施形態において、前記洗濯剤供給部は、前記水槽に前記洗剤を供給する洗剤供給部を備えてもよい。
【0026】
一実施形態において、前記洗濯剤供給部は、前記水槽に前記柔軟剤を供給する柔軟剤供給部を含んで構成されてもよい。
【0027】
一実施形態において、前記残量検知ユニットは、前記洗剤の残量を検知する洗剤残量検知部、及び前記柔軟剤の残量を検知する柔軟剤残量検知部を備えてもよい。
【0028】
一実施形態において、前記洗剤残量検知部の上端には、前記洗剤残量検知部の電極に接続されるコネクタを接続できるように、コネクタ接続部が備えられてもよい。
【0029】
一実施形態において、前記柔軟剤残量検知部の上端には、前記柔軟剤残量検知部の電極に接続されるコネクタを接続できるように、コネクタ接続部が備えられてもよい。
【0030】
一実施形態において、前記洗剤残量検知部のコネクタ接続部及び前記柔軟剤残量検知部のコネクタ接続部は、上下に離隔して配置されるように構成されてもよい。
【0031】
一実施形態において、前記柔軟剤残量検知部のコネクタ接続部は、前記洗剤残量検知部のコネクタ接続部の上方に形成されてもよい。
【0032】
一実施形態において、前記柔軟剤残量検知部の流出部は、前記洗剤残量検知部の流出部より上方に形成されてもよい。
【0033】
一実施形態において、前記洗剤残量検知部の底部には、内部の洗剤を前記流出部に案内する洗剤案内部が備えられてもよい。
【0034】
一実施形態において、前記柔軟剤残量検知部の底部には、内部の柔軟剤を前記流出部に案内する柔軟剤案内部が備えられてもよい。
【0035】
一実施形態において、前記洗濯物処理装置は、前記水槽の水が外部を経由して前記水槽の内部に循環するようにする循環流路をさらに含んで構成されてもよい。
【0036】
一実施形態において、前記洗濯剤供給流路は、前記循環流路に連結されるように構成されてもよい。
【0037】
一実施形態において、前記洗濯剤供給流路は、前記液状洗剤が供給される液状洗剤供給流路、及び前記液状柔軟剤が供給される液状柔軟剤供給流路を備えてもよい。
【0038】
一実施形態において、前記制御部は、前記布量検知部により検知された布量に対応するように設定される前記液状洗濯剤の第1分量値及び前記洗濯剤供給流路に対応するように設定される前記液状洗濯剤の第2分量値をそれぞれ保存するデータ保存部を備えてもよい。
【0039】
一実施形態において、前記制御部は、前記第1分量値と前記第2分量値を合算して前記第3分量値を算出する演算部を備えて構成されてもよい。
【0040】
一実施形態において、前記液状洗濯剤の供給が前記液状洗濯剤の残量不足の検知後の最初の供給でない場合、前記制御部は、前記第1分量値を前記液状洗濯剤の供給量として決定するように構成されてもよい。
【0041】
一実施形態において、前記制御部は、前記液状洗濯剤が供給された後、前記残量検知ユニットを制御して前記液状洗濯剤の残量を検知させ、前記検知の結果、残量不足が検知された場合、前記データ保存部を制御して前記残量不足の検知結果を保存させるように構成されてもよい。
【0042】
一実施形態において、前記制御部は、前記液状洗濯剤が供給された後、前記残量検知ユニットを制御して前記液状洗濯剤の残量を検知させ、前記検知の結果、残量不足が検知された場合、前記残量不足の検知結果を保存させて外部に表示させるように構成されてもよい。
【0043】
一方、本発明の他の態様によれば、キャビネットと、前記キャビネットの内部に備えられる水槽と、前記水槽の内部で回転可能な回転槽と、洗剤又は柔軟剤を含む液状洗濯剤を収容し、前記キャビネットの外部に引き出し可能な貯蔵容器、前記貯蔵容器と前記水槽間に形成される洗濯剤供給流路、及び前記洗濯剤供給流路に備えられて前記貯蔵容器の液状洗濯剤の移動を促進するポンプを備え、前記水槽に前記液状洗濯剤を供給する洗濯剤供給部と、前記洗濯剤供給流路の前記ポンプの吐出側に備えられ、前記液状洗濯剤の残量を検知する残量検知ユニットと、前記回転槽の内部の布量を検知する布量検知部とを備えた洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法であって、前記回転槽の内部に収容された布量を検知する段階と、前記液状洗濯剤の供給が前記液状洗濯剤の残量不足の検知後の最初の供給であるかを確認する段階と、前記液状洗濯剤の供給が前記液状洗濯剤の残量不足の検知後の最初の供給である場合、検知された布量に対応する液状洗濯剤の分量に前記洗濯剤供給流路に対応する液状洗濯剤の分量を追加して前記液状洗濯剤の供給量を算定する段階と、算定された前記液状洗濯剤の供給量に対応するように前記液状洗濯剤を供給する段階とを含む、洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法が提供される。
【0044】
一実施形態において、前記洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法は、前記液状洗濯剤を供給する段階の前に、前記水槽に給水する段階をさらに含んでもよい。
【0045】
一実施形態において、前記液状洗濯剤の供給量を算定する段階において、前記液状洗濯剤の供給が前記液状洗濯剤の残量不足の検知後の最初の供給でない場合、前記検知された布量に対応する液状洗濯剤の分量を前記液状洗濯剤の供給量として決定するように構成されてもよい。
【0046】
一実施形態において、前記洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法は、前記液状洗濯剤を供給する段階以降に、前記液状洗濯剤の残量を検知する段階と、前記液状洗濯剤の残量の検知の結果、前記液状洗濯剤の残量不足が検知された場合、前記残量不足の検知結果を保存する段階とをさらに含んでもよい。
【0047】
一実施形態において、前記洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法は、前記残量不足の検知結果を外部に表示する段階をさらに含んでもよい。
【0048】
一実施形態において、前記洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法は、前記液状洗濯剤の残量を検知する段階以降に、前記貯蔵容器を引き出して前記液状洗濯剤を補充する段階をさらに含んでもよい。
【0049】
本発明のさらに他の態様によれば、キャビネットと、前記キャビネットの内部に備えられる水槽と、前記水槽の内部に備えられ、回転可能な回転槽と、液状洗剤又は液状柔軟剤を含む液状洗濯剤を収容し、前記キャビネットの外部に引き出し可能な貯蔵容器、前記貯蔵容器と前記水槽間に形成される洗濯剤供給流路、及び前記洗濯剤供給流路に備えられるポンプを備え、前記水槽に前記液状洗濯剤を供給する洗濯剤供給部と、前記洗濯剤供給流路に備えられ、前記液状洗濯剤の残量を検知する残量検知ユニットとを含む、洗濯物処理装置が提供される。
【0050】
これにより、前記液状洗濯剤を収容する前記貯蔵容器を前記キャビネットの外部に引き出すことができるので、前記貯蔵容器の内部への前記液状洗濯剤の注入を容易にすることができる。
【0051】
一方、本発明のさらに他の態様によれば、内部に密閉空間を形成するケースと、前記ケースの一側で前記密閉空間に連通する流入部と、前記密閉空間に連通する流出部と、前記密閉空間の内部で下方に延びる第1電極及び第2電極と、前記ケースの内部で前記流入部と前記電極間に配置され、前記流入部から流入した前記液状洗濯剤が前記電極に接触することを抑制する抑制部とを含む、液状洗濯剤の残量検知ユニットが提供される。
【0052】
これにより、前記液状洗濯剤の残量を検知する電極を、前記貯蔵容器から分離して前記液状洗濯剤の供給流路に設置することができるので、前記液状洗濯剤の貯蔵容器の移動を容易にすることができる。
【発明の効果】
【0053】
以上説明したように、本発明の一実施形態によれば、前記液状洗濯剤の残量不足の検知後に前記水槽に前記液状洗濯剤が最初に供給される場合、検知された布量に対応する分量の液状洗濯剤に、前記洗濯剤供給流路に対応する分量の液状洗濯剤が追加されて供給されるように、前記洗濯剤供給部を制御する制御部を備えるので、液状洗濯剤の残量に関係なく、適量の液状洗濯剤を正確に供給することができる。
【0054】
また、前記液状洗濯剤の残量を検知する残量検知ユニットを、前記貯蔵容器から分離して前記液状洗濯剤の供給流路に設置することにより、前記液状洗濯剤の貯蔵容器の移動が容易になって前記キャビネットの外部に引き出すことができるので、前記液状洗濯剤の貯蔵容器の内部への前記液状洗濯剤の注入を容易にすることができる。
【0055】
さらに、前記液状洗濯剤の貯蔵容器を前記キャビネットの外部に引き出すことができるので、前記液状洗濯剤の貯蔵容器の内部掃除を容易に行うことができる。
【0056】
さらに、前記流入部と前記電極間に配置され、前記流入部から流入した前記液状洗濯剤が前記電極に接触することを抑制する抑制部を備えるので、前記液状洗濯剤の残量を検知する検知信頼性を向上させることができる。
【0057】
さらに、前記洗剤残量検知部のコネクタ接続部及び前記柔軟剤残量検知部のコネクタ接続部を上下に離隔して配置するので、前記各コネクタの接続及び分離を容易に行うことができる。
【0058】
さらに、前記洗剤残量検知部のコネクタ接続部及び前記柔軟剤残量検知部のコネクタ接続部を前記流入部及び前記流出部と交差する方向(直角方向)にそれぞれ形成するので、前記コネクタの接続及び分離時に前記流入部及び前記流出部との干渉の発生を抑制することができ、前記流入部及び前記流出部の配管連結時に前記コネクタとの干渉の発生を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下、添付図面を参照して、本明細書に開示された実施形態について詳細に説明する。本明細書で用いられる単数の表現には、特に断らない限り複数の表現が含まれる。また、本明細書に開示された実施形態について説明する上で、関連する公知技術についての具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を不明にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。なお、添付図面は本明細書に開示された実施形態を容易に理解できるようにするためのものにすぎず、添付図面により本明細書に開示された技術的思想が限定されるものと解釈されてはならない。
【0061】
図1及び
図2に示すように、本発明の一実施形態による洗濯物処理装置は、キャビネット110と、キャビネット110の内部に備えられる水槽120と、水槽120の内部に備えられ、回転可能な回転槽160と、液状洗剤又は液状柔軟剤を含む液状洗濯剤を収容し、キャビネット110の外部に引き出し可能な貯蔵容器180、貯蔵容器180と水槽120間に形成される洗濯剤供給流路190、及び洗濯剤供給流路190に備えられるポンプを備え、水槽120に前記液状洗濯剤を供給する洗濯剤供給部170と、洗濯剤供給流路190に備えられ、前記液状洗濯剤の残量を検知する残量検知ユニット250と、回転槽160の内部の布量を検知する布量検知部315(
図10参照)と、残量検知ユニット250による前記液状洗濯剤の残量不足の検知後に水槽120に前記液状洗濯剤が最初に供給される場合、布量検知部315により検知された布量に対応する分量の液状洗濯剤に、洗濯剤供給流路190に対応する分量の液状洗濯剤が追加されて供給されるように、洗濯剤供給部170を制御する制御部310(
図10参照)とを備えて構成されるようにしてもよい。
【0062】
キャビネット110は、略直方体状に実現されてもよい。
【0063】
キャビネット110の内部には、水槽120が備えられてもよい。
【0064】
水槽120は、例えば、一側が開口した円筒状に実現されてもよい。
【0065】
水槽120は、複数の弾性部材123及び/又はダンパー125により支持されてもよい。
【0066】
こうすることにより、水槽120の振動を抑制することができる。
【0067】
水槽120の内部には、回転槽160が備えられてもよい。
【0068】
回転槽160は、例えば、一側が開口した円筒状に実現されてもよい。
【0069】
水槽120の後端部には、回転槽160を回転させる駆動モータ127が備えられてもよい。
【0070】
水槽120及び回転槽160は、各開口がキャビネット110の前面を向くようにそれぞれ配置されてもよい。
【0071】
キャビネット110の前面には、洗濯される洗濯物を出し入れできるように、ドア115が備えられてもよい。
【0072】
ドア115は、水槽120の開口を開閉できるように構成されてもよい。
【0073】
ドア115は、例えば、略円盤状に形成されてもよい。
【0074】
ドア115は、例えば、上下方向に配置されたヒンジ軸(図示せず)を中心に左右方向に回動可能に構成されてもよい。
【0075】
水槽120の下部領域には、例えば、電源供給時に水を加熱できるように、電気ヒータ131が備えられてもよい。
【0076】
水槽120の下部領域には、電気ヒータ131が水に浸漬されるように水が収集される水収集部133が設けられてもよい。
【0077】
水収集部133は、例えば、水槽120の底部において下方に突出するように構成されてもよい。
【0078】
水槽120の下側には、水槽120の水を排水する排水ポンプ135が備えられてもよい。
【0079】
水槽120の下側には、水槽120の水を流出させて水槽120の上部領域に流入するように循環させる循環ポンプ139が備えられてもよい。
【0080】
排水ポンプ135の一側には、水槽120から流出した水の異物を捕集するフィルタ部145が備えられてもよい。
【0081】
フィルタ部145は、フィルタケーシング146と、フィルタケーシング146に対して引き出し可能に挿入結合されるフィルタ147とを備えて構成されてもよい。
【0082】
フィルタ147の前面には、フィルタケーシング146との結合及び分離を容易に行えるように、取っ手148が形成されてもよい。
【0083】
フィルタケーシング146は、例えば
図3に示すように、一側が水槽120に連結されて循環流路139の一領域を形成する循環配管140の他端に連結されてもよい。
【0084】
ここで、循環流路139は、循環配管140、後述する循環ポンプ139の吐出側に連結される吐出配管141、及びベローズ142を含むものであってもよい。
【0085】
循環配管140の一側には、水槽120に連結されるベローズ142を連結できるように、ベローズ連結部143が形成されてもよい。
【0086】
ベローズ連結部143は、例えば、上側が開口した半円状に形成されるように構成されてもよい。
【0087】
ベローズ連結部143の一側には、水槽120に連通して水槽120の水位を検知する水位検知部配管144が連結されてもよい。
【0088】
循環ポンプ139の吐出側には、例えば
図3に示すように、一端が水槽120の上部領域に連結される吐出配管141が連結されてもよい。
【0089】
排水ポンプ135の吐出側には、フィルタ部145を経由した、洗濯を終えた洗濯水を外部に排出できるように、排水管137が連結されてもよい。
【0090】
一方、キャビネット110の内部には、水槽120に洗濯剤を供給する洗濯剤供給部170が備えられてもよい。
【0091】
洗濯剤供給部170は、例えば、水槽120の下側に備えられてもよい。
【0092】
前記洗濯剤とは、例えば、液状繊維洗剤及び液状繊維柔軟剤が含まれ、洗濯物の洗濯効果を向上させる物質を意味する。
【0093】
洗濯剤供給部170は、液状洗剤又は液状柔軟剤を含む液状洗濯剤を収容し、キャビネット110の外部に引き出し可能な貯蔵容器180、貯蔵容器180と水槽120間に形成される洗濯剤供給流路190、及び洗濯剤供給流路190に備えられるポンプ210を備えて構成されてもよい。
【0094】
洗濯剤供給部170は、例えば、貯蔵容器180が引き出される引き出し開口222が貫通形成されたフレーム220と、フレーム220の前面に回動可能に結合されるカバー230とを備えてもよい。
【0095】
フレーム220は、キャビネット110の前面の下部領域に備えられてもよい。
【0096】
カバー230は、例えば、フレーム220の下部に設けられた回動軸を中心に上下方向に回動するようにしてもよい。
【0097】
カバー230は、例えば、開放時にフレーム220の下部で前方に突出するように配置されてもよい。
【0098】
フレーム220の後方には、貯蔵容器180が収容される貯蔵容器収容部240が形成されてもよい。
【0099】
フレーム220における貯蔵容器の引き出し開口222の一側には、フィルタ147の出し入れのためのフィルタ開口224が貫通形成されてもよい。
【0100】
カバー230は、例えば、貯蔵容器の引き出し開口222及びフィルタ開口224を同時に閉塞できるように構成されてもよい。
【0101】
貯蔵容器180は、例えば、液状繊維洗剤及び液状繊維柔軟剤をそれぞれ分離して収容できるように構成されてもよい。
【0102】
貯蔵容器180の前面には、例えば、貯蔵容器180を前方に引っ張って引き出すことができるように、取っ手181が備えられてもよい。
【0103】
貯蔵容器180の一側領域には、前記液状繊維洗剤が収容される洗剤収容部182aが備えられてもよい。
【0104】
貯蔵容器180の他側領域には、前記液状繊維柔軟剤が収容される柔軟剤収容部182bが備えられてもよい。
【0105】
本実施形態においては、貯蔵容器180における図上(
図3の場合)の左側領域に洗剤収容部182aが形成されて右側領域に柔軟剤収容部182bが形成された場合を例示しているが、逆に形成されるようにしてもよい。
【0106】
洗剤収容部182aと柔軟剤収容部182b間には、洗剤収容部182aと柔軟剤収容部182bを分離/区画できるように、区画壁183が備えられてもよい。
【0107】
洗剤収容部182a及び柔軟剤収容部182bは、洗剤及び柔軟剤の種類及び使用量によって異なる容量を貯蔵するように構成されてもよい。
【0108】
本実施形態においては、洗剤収容部182aが柔軟剤収容部182bより大きく形成された場合を例示しているが、その大きさは適宜調整することができる。
【0109】
洗剤収容部182aの上端には、洗剤収容部182aの内部に液状洗剤を注入できるように洗剤注入口を開閉する洗剤注入口蓋185aが備えられてもよい。
【0110】
柔軟剤収容部182bの上端には、柔軟剤収容部182bの内部に液状繊維柔軟剤を注入できるように柔軟剤注入口を開閉する柔軟剤注入口蓋185bが備えられてもよい。
【0111】
一方、貯蔵容器収容部240の後方領域には、液状洗濯剤を供給するポンプが備えられてもよい。
【0112】
前記ポンプは、例えば、前記液状洗剤及び前記液状柔軟剤をそれぞれ供給できるように、洗剤ポンプ211a及び柔軟剤ポンプ211bを備えてもよい。
【0113】
洗剤ポンプ211aは、洗剤収容部182aに連通するように設置されてもよい。
【0114】
柔軟剤ポンプ211bは、柔軟剤収容部182bに連通するように設置されてもよい。
【0115】
貯蔵容器180の後方領域には、洗剤ポンプ211a及び柔軟剤ポンプ211bにそれぞれ連通可能に連結される洗剤ポンプ連結部184a及び柔軟剤ポンプ連結部184bがそれぞれ備えられてもよい。
【0116】
ここで、洗剤ポンプ連結部184a及び柔軟剤ポンプ連結部184bは、貯蔵容器180の収納時に洗剤収容部182a及び柔軟剤収容部182bがそれぞれ洗剤ポンプ211a及び柔軟剤ポンプ211bに連通するように連結され、貯蔵容器180の引き出し時に洗剤収容部182aの洗剤の漏れ及び柔軟剤収容部182bの柔軟剤の漏れをそれぞれ防止できるように構成されてもよい。
【0117】
貯蔵容器収容部240の一側(図上の後方)には、洗剤ポンプ211a及び柔軟剤ポンプ211bの設置空間部245が設けられてもよい。
【0118】
設置空間部245は、例えば、後方に開口した直方体状に実現されてもよい。
【0119】
設置空間部245は、例えば、洗剤ポンプ211a及び柔軟剤ポンプ211bが同時に収納されるように構成されてもよい。
【0120】
一方、貯蔵容器収容部240の後方領域には、前記液状洗濯剤を水槽120に供給するための洗濯剤供給流路190が備えられてもよい。
【0121】
洗濯剤供給流路190は、例えば、前記洗剤の供給のための洗剤供給流路191a、及び前記柔軟剤の供給のための柔軟剤供給流路191bを備えてもよい。
【0122】
洗濯剤供給流路190には、例えば、前記液状洗濯剤の残量を検知する残量検知ユニット250が備えられてもよい。
【0123】
こうすることにより、残量検知ユニット250が貯蔵容器180から分離されて設置されるので、貯蔵容器180の移動が容易になる。
【0124】
残量検知ユニット250は、例えば、洗剤ポンプ211aと柔軟剤ポンプ211b間に配置されてもよい。
【0125】
残量検知ユニット250は、例えば、内部に密閉空間262、282を形成するケース260、280、ケース260、280の一側で密閉空間262、282に連通する流入部265、285、密閉空間262、282に連通する流出部267、387、及び密閉空間262、282の内部で下方に延びる電極270、290を備えて構成されてもよい。
【0126】
ここで、残量検知ユニット250は洗剤ポンプ211a及び柔軟剤ポンプ211bにそれぞれ連結され、前記液状洗剤及び前記液状柔軟剤を供給する際に、密閉空間262、282内には空気が存在して空気が圧縮される。従って、前記液状洗剤及び/又は前記液状柔軟剤の供給(流動)時に発生する泡が密閉空間262、282の上部領域に上昇することが抑制される。上記構成によれば、前記液状洗剤又は前記液状柔軟剤の移動時に発生する泡による残量の誤検知の発生が抑制される。
【0127】
残量検知ユニット250は、例えば、前記洗剤の残量を検知する洗剤残量検知部251a、及び前記柔軟剤の残量を検知する柔軟剤残量検知部251bを備えて構成されてもよい。
【0128】
残量検知ユニット250は、例えば、
図5〜
図7に示すように、洗剤残量検知部251aと柔軟剤残量検知部251bが一体に形成されるようにしてもよい。
【0129】
こうすることにより、固定構造が簡単になって製作及び設置が容易になる。
【0130】
本実施形態においては、残量検知ユニット250が洗剤残量検知部251a及び柔軟剤残量検知部251bを備えて一体に形成された場合を例示しているが、これは例示にすぎず、残量検知ユニット250は、洗剤の残量を検知する洗剤残量検知部及び柔軟剤の残量を検知する柔軟剤残量検知部が別体に構成されてもよい。
【0131】
洗剤残量検知部251aは、内部に密閉空間262を形成するケース260、ケース260の一側で密閉空間262に連通する流入部265、密閉空間262に連通する流出部267、及び密閉空間262の内部で下方に延びる電極270を備えて構成されてもよい。
【0132】
柔軟剤残量検知部251bは、内部に密閉空間282を形成するケース280、ケース280の一側で密閉空間282に連通する流入部285、密閉空間282に連通する流出部287、及び密閉空間282の内部で下方に延びる電極290を備えて構成されてもよい。
【0133】
本実施形態においては、洗剤残量検知部251aのケース260と柔軟剤残量検知部251bのケース280が一体に形成された場合を例示している。
【0134】
洗剤残量検知部251a及び柔軟剤残量検知部251bは、1つの共通の分離壁261を備えて一体に構成されるようにしてもよい。
【0135】
洗剤残量検知部251a及び柔軟剤残量検知部251bは、例えば、
図4の場合、右側に洗剤残量検知部251aが備えられて左側に柔軟剤残量検知部251bが備えられて構成されてもよい。
【0136】
洗剤残量検知部251aの電極270は、互いに離隔した一対の第1電極271及び第2電極273を備えて構成されてもよい。
【0137】
柔軟剤残量検知部251bの電極290は、互いに離隔した一対の第1電極291及び第2電極293を備えて構成されてもよい。
【0138】
洗剤残量検知部251aの密閉空間262の一側には、洗剤残量検知部251aの第1電極271及び第2電極273の離隔方向に沿って突出した流入部265及び流出部267がそれぞれ形成されてもよい。
【0139】
洗剤残量検知部251aの流入部265には、洗剤の流入が可能になるように、一端が洗剤ポンプ211aに連結された洗剤流入連結管268の他端が連結されてもよい。
【0140】
洗剤残量検知部251aの流出部267には、洗剤の流出が可能になるように、一端がベローズ連結部143に連結された洗剤流出連結管269の他端が連結されてもよい。
【0141】
柔軟剤残量検知部251bの密閉空間282の一側には、柔軟剤残量検知部251bの第1電極291及び第2電極293の離隔方向に沿って外側に突出した流入部285及び流出部287がそれぞれ形成されてもよい。
【0142】
柔軟剤残量検知部251bの流入部285には、柔軟剤の流入が可能になるように、一端が柔軟剤ポンプ211bの吐出側に連結された柔軟剤流入連結管288の他端が連結されてもよい。
【0143】
柔軟剤残量検知部251bの流出部287には、柔軟剤の流出が可能になるように、一端がベローズ連結部143に連結された柔軟剤流出連結管289の他端が連結されてもよい。
【0144】
ここで、洗剤流出連結管269及び柔軟剤流出連結管289は、ベローズ連結部143にそれぞれ連結されることにより、前記洗剤及び前記柔軟剤が洗濯物に直接供給されるのではなく、洗濯水と混合された後に洗濯物に供給されるようにすることができる。
【0145】
こうすることにより、洗剤又は柔軟剤が希釈されずに洗濯物に直接接触して洗濯物の損傷が発生することを抑制することができる。
【0146】
柔軟剤残量検知部251bの流出部には、一端が前記ベローズ連結部に連結された柔軟剤流出連結管の他端が連結されてもよい。
【0147】
一方、洗剤残量検知部251a及び柔軟剤残量検知部251bは、上下方向に互いに高さ差を有して離隔して配置されるように構成されてもよい。
【0148】
より具体的には、柔軟剤残量検知部251bは、洗剤残量検知部251aより上方に配置されるように形成されてもよい。
【0149】
ケース260、280の下部両側領域には、幅方向外側にそれぞれ延びた拡張部263がそれぞれ形成されてもよい。
【0150】
こうすることにより、ケース260、280に横方向の外力が作用した際の横方向の支持力を増加させることができる。
【0151】
柔軟剤残量検知部251bの密閉空間282と洗剤残量検知部251aの内部の密閉空間262とは、例えば、同じ体積(容積)を有するように構成されてもよい。
【0152】
柔軟剤残量検知部251bの密閉空間282は、例えば、洗剤残量検知部251aの密閉空間262より上方に配置されてもよい。
【0153】
こうすることにより、柔軟剤残量検知部251bの下側には離隔空間部264が形成される。
【0154】
離隔空間部264の後壁には、貫通孔266が備えられてもよい。
【0155】
貫通孔266には、例えば、設置空間部245の壁面に固定されるネジが結合されてもよい。
【0156】
こうすることにより、残量検知ユニット250を設置空間部245に一体に固定結合することができる。
【0157】
一方、柔軟剤残量検知部251bの上端には、各電極291、293と電気的に通電可能に接続される端子295、297がそれぞれ備えられてもよい。
【0158】
柔軟剤残量検知部251bの各端子295、297は、電極291、293の上端から折り曲げられて水平に延びてもよい。
【0159】
柔軟剤残量検知部251bの各端子295、297の周辺には、柔軟剤残量検知部251bの各端子295、297に接続される柔軟剤コネクタ311を接続できるように、柔軟剤コネクタ接続部313が形成されてもよい。
【0160】
柔軟剤コネクタ接続部313には、柔軟剤コネクタ311の接続及び分離時に案内する案内リブ314がそれぞれ備えられてもよい。
【0161】
洗剤残量検知部251aの上端には、洗剤残量検知部251aの各電極271、273と通電可能に接続される端子275、277がそれぞれ備えられてもよい。
【0162】
洗剤残量検知部251aの各端子275、277は、洗剤残量検知部251aの各電極271、273の上端から折り曲げられて水平に延びてもよい。
【0163】
洗剤残量検知部251aの各端子275、277の周辺には、洗剤残量検知部251aの各端子275、277に接続される洗剤コネクタ301を接続できるように、洗剤コネクタ接続部303が形成されてもよい。
【0164】
洗剤コネクタ接続部303には、洗剤コネクタ301の接続及び分離時に案内する案内リブ304がそれぞれ備えられてもよい。
【0165】
柔軟剤コネクタ接続部313が洗剤コネクタ接続部303より上方に形成されるので、柔軟剤残量検知部251bのコネクタ311と洗剤残量検知部251aのコネクタ301の接続及び分離時に相互干渉の発生が抑制される。
【0166】
また、洗剤コネクタ接続部303及び柔軟剤コネクタ接続部313が流入部265、285及び流出部267、287とそれぞれ交差する方向(例えば、直角方向)にそれぞれ形成されるので、各コネクタ301、311の接続及び分離時に洗剤流入配管268及び/又は洗剤流出配管269との干渉の発生が抑制される。
【0167】
本実施形態においては、洗剤コネクタ接続部303及び柔軟剤コネクタ接続部313が
図5の右向きに各コネクタ301、311が接離するように構成された場合を例示しているが、これは例示にすぎず、例えば、
図5の左向きに各コネクタ301、311が接離するように構成されてもよい。
【0168】
ここで、洗剤残量検知部251aのコネクタ301及び柔軟剤残量検知部251bのコネクタ311は、制御部310と通信可能にそれぞれ接続されるようにしてもよい。
【0169】
柔軟剤残量検知部251bの流入部285は、洗剤残量検知部251aの流入部265と同じ高さに形成されてもよい。
【0170】
柔軟剤残量検知部251bの流出部287は、洗剤残量検知部251aの流出部267より上方に備えられてもよい。
【0171】
一方、
図8に示すように、洗剤残量検知部251aの内部には、第1電極271と第2電極273とが離隔して配置されてもよい。
【0172】
洗剤残量検知部251aの密閉空間262の天井には、第1電極271及び第2電極273を囲んで支持する第1支持部274a及び第2支持部274bがそれぞれ下方に延びてもよい。
【0173】
第1電極271及び第2電極273は、第1支持部274a及び第2支持部274bの各下端から下方に突出するように延びてもよい。
【0174】
洗剤残量検知部251aの流入部265と第1電極271間には、流入部265から流入する液状洗剤が第1電極271及び第2電極273に接触することを抑制する抑制部278が備えられてもよい。
【0175】
抑制部278は、例えば、板状に実現されてもよい。
【0176】
抑制部278は、例えば、流入部265の底部から流入部265の流動断面の高さH1の約1.5〜3倍の高さH2(延長長さ)を有するように下方に延びてもよい。
【0177】
洗剤残量検知部251aの密閉空間262の底部には、流入部265から流入した洗剤を案内できるように、洗剤案内部279が形成されてもよい。
【0178】
洗剤案内部279は、例えば、上方に開放されて中央が下方に突出するように、窪んだ円弧状断面を有するように構成されてもよい。
【0179】
洗剤案内部279は、例えば、内部の洗剤が流出部267に向かって移動できるように、流出部267に向かって下方に傾斜するように形成されてもよい。
【0180】
一方、
図9に示すように、柔軟剤残量検知部251bの密閉空間282内には、第1電極291と第2電極293とが離隔して下方に延びるように配置されてもよい。
【0181】
柔軟剤残量検知部251bの密閉空間282内には、第1電極291及び第2電極293を支持できるように天井から下方に延びた第1支持部294a及び第2支持部294bが備えられてもよい。
【0182】
柔軟剤残量検知部251bの密閉空間282は、ケース280の底部から予め設定された高さで上方に離隔して形成されてもよい。
【0183】
柔軟剤残量検知部251bの密閉空間282の一側には、第1電極291及び第2電極293の離隔方向に沿って外側に突出するように、流入部285及び流出部287がそれぞれ形成されてもよい。
【0184】
柔軟剤残量検知部251bの流入部285は、流出部287の上方に離隔して形成されてもよい。
【0185】
柔軟剤残量検知部251bの流入部285は、密閉空間282の天井から下方に離隔して形成されてもよい。
【0186】
柔軟剤残量検知部251bの流入部285と第1電極291間には、流入部285から流入する柔軟剤が第1電極291及び第2電極293に接触することを抑制できるように、抑制部298が備えられてもよい。
【0187】
抑制部298は、例えば、柔軟剤残量検知部251bの流入部285の底部面から流入部285の流動断面の高さの1.5〜3倍の大きさで下方に延びるように構成されてもよい。
【0188】
柔軟剤残量検知部251bの密閉空間282の底部には、内部に流入した柔軟剤を流出部287に案内できるように、柔軟剤案内部299が備えられてもよい。
【0189】
柔軟剤案内部299は、例えば、上方に開放されて中央が下方に突出するように、窪んだ円弧状断面を有するように構成されてもよい。
【0190】
柔軟剤案内部299は、例えば、内部の柔軟剤が流出部287に移動できるように、流出部287に向かって下方に傾斜するように形成されてもよい。
【0191】
一方、本実施形態の洗濯物処理装置は、例えば、液状洗濯剤の残量不足を検知してから最初に液状洗濯剤を水槽120に供給する場合、回転槽160の内部に収容された洗濯物の布量に対応する分量の液状洗濯剤に洗濯剤供給流路190に対応する分量の液状洗濯剤が追加されて供給されるように、洗濯剤供給部170を制御する制御部310を備えて構成されてもよい。
【0192】
これは、貯蔵容器180の内部の洗濯剤の残量が不足した場合、貯蔵容器180の内部に洗濯剤を補充しても、ポンプ210の流入端部から前記洗濯剤が洗濯水と接触する地点であるベローズ連結部143までの区間(洗濯剤供給流路190)の内部には前記洗濯剤が流入せず(実際には空間である)、洗濯剤を補充した後、ポンプ210を駆動しても、駆動初期には貯蔵容器180の洗濯剤が洗濯剤供給流路190を移動するため、実際に前記洗濯水と液状洗濯剤の混合が行われないので、洗濯剤供給流路190の体積に対応する分量の液状洗濯剤の供給量(供給時間)を増加させる(補償する)ことにより、残量を補充した後に液状洗濯剤を最初に供給する際に液状洗濯剤の実際の供給不足が発生することを防止できるようにするためのものである。
【0193】
ここで、洗濯剤供給流路190に対応する分量とは、前記洗濯剤が水と接触する区間までの体積に対応する液状洗濯剤の分量を意味する。
【0194】
より具体的には、洗剤の場合、洗剤ポンプ211aの流入側から洗剤流出連結管269までの体積に対応する液状洗剤の分量を意味する。
【0195】
また、柔軟剤の場合、柔軟剤ポンプ211bの流入側端部から柔軟剤流出連結管289までの体積に対応する液状柔軟剤の分量を意味する。
【0196】
制御部310は、前記液状洗濯剤の供給量の調整をポンプ210の駆動時間を制御して行うように構成されてもよい。
【0197】
よって、前記液状洗濯剤の残量不足が検知された後に液状洗濯剤を最初に供給する際に、洗濯剤供給流路190の体積に対応する第2分量値もポンプ210の駆動時間により制御できるように構成されてもよい。
【0198】
前記布量に対応する第1分量値は、例えば、十数抄から数十秒の間で決定され、洗濯剤供給流路190に対応する第2分量値は、数抄から十数抄の間で決定されるようにしてもよい。
【0199】
制御部310には、水槽120の内部に洗濯水を供給できるように、給水部330が制御可能に接続されてもよい。
【0200】
制御部310には、前記洗濯剤の残量を検知する残量検知ユニット250が通信可能に接続されてもよい。
【0201】
より具体的には、制御部310には、前記液状洗剤の残量を検知する洗剤残量検知部251aが通信可能に接続されてもよい。
【0202】
制御部310には、前記液状柔軟剤の残量を検知する柔軟剤残量検知部251bが通信可能に接続されてもよい。
【0203】
制御部310には、回転槽160の内部に収容された洗濯物の布量を検知できるように、布量検知部315が通信可能に接続されてもよい。
【0204】
制御部310は、布量検知部315により検知された布量に対応するように設定される前記液状洗濯剤の第1分量値及び洗濯剤供給流路190に対応するように設定される前記液状洗濯剤の第2分量値をそれぞれ保存するデータ保存部320と、前記第1分量値と前記第2分量値を合算して前記第3分量値を算出する演算部325とを備えて構成されてもよい。
【0205】
制御部310は、前記液状洗濯剤の供給が前記液状洗濯剤の残量不足の検知後の最初の供給でない場合、前記第1分量値を前記液状洗濯剤の供給量として決定するように構成されてもよい。
【0206】
制御部310は、前記液状洗濯剤が供給された後、残量検知ユニット250を制御して前記液状洗濯剤の残量を検知させ、前記検知の結果、残量不足が検知された場合、データ保存部320を制御して前記残量不足の検知結果を保存させるか、又は前記残量不足の検知結果を保存させて外部に表示させるように構成されてもよい。
【0207】
制御部310には、残量検知ユニット250が通信可能に接続されてもよい。
【0208】
より具体的には、制御部310には、洗剤残量検知部251a及び柔軟剤残量検知部251bを備えた残量検知ユニット250が通信可能にそれぞれ接続されてもよい。
【0209】
制御部310には、貯蔵容器180への洗濯剤の補充後に洗濯剤補充完了信号を入力できるように、信号入力部350が通信可能に接続されてもよい。
【0210】
制御部310には、洗濯剤を供給できるように、洗剤ポンプ211a及び柔軟剤ポンプ211bを備えたポンプ210が制御可能に接続されてもよい。
【0211】
制御部310には、残量検知ユニット250の検知の結果である残量不足を外部に表示できるように、表示部340が制御可能に接続されてもよい。
【0212】
上記構成によれば、制御部310は、洗濯行程が開始されると、布量検知部315により布量を検知し、データ保存部320により洗剤の供給が洗剤の残量不足の検知後の最初の供給であるかを確認し、最初の供給である場合、演算部325を制御して前記布量に対応する第1分量値と洗剤供給流路191aに対応する第2分量値を合算して第3分量値を算出させ、前記洗剤供給部(洗剤ポンプ211a)を制御して前記第3分量値分の洗剤を供給させることができる。
【0213】
制御部310は、前記洗剤の供給が前記洗剤の残量不足の検知後の最初の供給でない場合、布量検知部315により検知された布量に対応する第1分量値分の洗剤が供給されるように、洗濯剤供給部170(実際には洗剤ポンプ211a)を制御することができる。
【0214】
制御部310は、前記洗濯剤が供給された後、残量検知ユニット250を制御して前記洗濯剤の残量を検知させることができる。
【0215】
制御部310は、残量検知ユニット250(洗剤残量検知部251a)により残量不足が検知された場合、データ保存部320を制御して前記検知の結果(残量不足)を保存させることができる。
【0216】
以下、
図11を参照して、本発明の一実施形態による洗濯物処理装置の洗濯剤供給方法について説明する。
【0217】
制御部310は、運転信号が入力されると、布量検知部315を制御して、回転槽160の内部の洗濯物の布量を検知させる(S110)。
【0218】
洗濯行程が開始されると(S120)、給水部330を制御して、水槽120の内部に検知された布量に対応するように洗濯水を給水させる(S130)。
【0219】
制御部310は、データ保存部320により、液状洗剤の供給が洗剤残量検知部251aによる残量不足の検知後の最初の供給であるか否かを確認する(S140)。
【0220】
制御部310は、前記液状洗剤の供給が前記残量不足の検知後の最初の供給である場合(S140)、演算部325を制御して、前記布量に対応する液状洗剤の分量である第1分量値と洗剤供給流路191aに対応する第2分量値を合算して第3分量値を算出させ、前記第3分量値を洗剤供給量として決定する(S150)。
【0221】
制御部310は、前記液状洗剤の供給が前記残量不足の検知後の最初の供給でない場合(S140)、布量検知部315により検知された布量に対応する第1分量値を洗剤供給量として決定する(S155)。
【0222】
制御部310は、決定された供給量に対応する液状洗剤が供給されるように、洗濯剤供給部170(実際には洗剤ポンプ211a)の駆動(駆動時間)を制御する(S160)。
【0223】
制御部310は、前記洗剤の供給が完了すると、前記残量検知部(洗剤残量検知部251a)を制御して、前記洗剤の残量を検知させる(S170)。
【0224】
制御部310は、洗剤残量検知部251aにより残量不足が検知された場合(S180)、データ保存部320を制御して、前記残量不足の検知結果を保存させる(S190)。
【0225】
制御部310は、前記残量不足の検知結果が保存された後、予定された行程が全て終了すると、表示部340を制御して、前記洗剤の残量不足を外部に表示させる(S200)。
【0226】
本実施形態においては、前記洗濯行程、すすぎ行程及び後続行程が全て完了すると、制御部310は、表示部340を制御して、前記洗剤又は後述する柔軟剤の残量を外部に表示させることができる。
【0227】
一方、制御部310は、すすぎ行程が開始されると(S310)、給水部330を制御して、洗濯水を給水させる(S320)。
【0228】
ここで、制御部310は、すすぎ行程でない場合(S310)、後続行程を行わせる(S315)。
【0229】
制御部310は、洗濯水の給水中に、データ保存部320により、液状柔軟剤の供給が前記液状柔軟剤の残量不足の検知後の最初の供給であるか否かを確認する(S330)。
【0230】
制御部310は、前記液状柔軟剤の残量不足の検知後の最初の供給である場合、演算部325を制御して、布量検知部315により検知された布量に対応する柔軟剤の分量である第1分量値と柔軟剤供給流路191bに対応する液状柔軟剤の分量である第2分量値を合算して第3分量値を算出させ、前記第3分量値を液状柔軟剤の供給量として決定する(S340)。
【0231】
制御部310は、前記液状柔軟剤の残量不足の検知後の最初の供給でない場合(S330)、布量検知部315により検知された布量に対応する第1分量値を液状柔軟剤の供給量として決定する(S345)。
【0232】
制御部310は、前記液状柔軟剤の供給量が決定されると、前記柔軟剤供給部(柔軟剤ポンプ211b)を制御して、前記液状柔軟剤を適量供給させる(S350)。
【0233】
制御部310は、前記柔軟剤の供給が完了すると、柔軟剤残量検知部251bを制御して、前記柔軟剤の残量を検知させる(S360)。
【0234】
制御部310は、前記柔軟剤の残量不足が検知された場合(S370)、データ保存部320を制御して、前記残量不足の検知結果を保存させる(S380)。
【0235】
制御部310は、前記残量不足が検知されると、表示部340を制御して、前記柔軟剤の残量不足を外部に表示させる(S390)。
【0236】
一方、表示部340により前記洗濯剤(洗剤及び柔軟剤)の残量不足が外部に表示されると、カバー230を開放し、貯蔵容器180を前方に引っ張って引き出すことができる。
【0237】
貯蔵容器180の洗剤又は柔軟剤の各注入口蓋185a、185bを開放し、内部に洗剤及び柔軟剤を補充することができる(S400)。
【0238】
前記洗剤又は前記柔軟剤の補充が完了すると、貯蔵容器180をフレーム220の引き出し開口222から貯蔵容器収容部240の内部に収納することができる。
【0239】
一方、本実施形態の洗濯物処理装置は、前記洗濯剤が補充された後、貯蔵容器180が貯蔵容器収容部240の内部に収納されると、信号入力部350により補充完了信号を入力させる(S410)。
【0240】
以上、本発明の特定の実施形態について図示して説明した。しかし、本発明はその思想又は本質的な特徴を逸脱しない範囲で様々な形態で実施できるので、上記実施形態はその詳細な説明の内容により限定されない。
【0241】
また、上記詳細な説明において一々列挙していない実施形態であっても、請求の範囲に定義されたその技術思想の範囲内で広く解釈されるべきである。さらに、上記請求の範囲の技術的範囲とその均等範囲に含まれる全ての変更及び変形は請求の範囲に含まれるべきである。