特許第6803652号(P6803652)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6803652情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6803652
(24)【登録日】2020年12月3日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20201214BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20201214BHJP
【FI】
   G06F13/00 540A
   G06Q50/10
【請求項の数】19
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2015-98513(P2015-98513)
(22)【出願日】2015年5月13日
(65)【公開番号】特開2016-212806(P2016-212806A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2018年4月12日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】501333021
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】杉本 謙一
(72)【発明者】
【氏名】妹尾 忍
【審査官】 小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−120060(JP,A)
【文献】 特開2004−364142(JP,A)
【文献】 特開2012−115373(JP,A)
【文献】 特開2012−216119(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のアカウントを管理する情報処理装置であって、
前記第1のアカウントの活動を記録する記録部と、
前記第1のアカウントの活動が設定された条件を満たす場合、予め登録された1つ以上の第2のアカウントに、前記第1のアカウントの情報と、前記第1のアカウントに基づき取得された第3のアカウントの情報とを含む通知を行う通知部とを備え、
前記通知は、前記第1のアカウントの利用者が、前記第3のアカウントの利用者と同じ利用者であるか否かを問い合わせる情報を含む。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記通知部は、所定の期間、前記第1のアカウントの活動がない場合、前記1つ以上の前記第2のアカウントに前記第1のアカウントのユーザの状態を問い合わせる情報を含む前記通知を行う。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記通知部は、所定の期間、前記第1のアカウントの活動がない場合、前記第1のアカウントに登録されている通知可能な連絡先に、前記第1のアカウントのユーザの状態を問い合わせる情報を含む前記通知を行う。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記記録部によって記録された、前記第1のアカウントの活動に基づき前記所定の期間を設定する設定部を備える。
【請求項5】
請求項2または請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記第1のアカウントから、前記所定の期間の設定を受け付ける登録部を備える。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記通知部は、前記記録部によって記録された、前記第1のアカウントの活動の情報を、前記第2のアカウントに対して通知する。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記通知は、前記第1のアカウントの利用者の安否を問い合わせる情報を含む。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
複数のアカウントのアカウント情報を管理するアカウント情報管理部と、
前記アカウント情報に基づいて、前記第1のアカウントと類似する前記第3のアカウントを抽出する抽出部とを備える。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記第3のアカウントの利用者が、前記第1のアカウントの利用者と同じ利用者である場合、前記第3のアカウントに、前記第1のアカウントにアクセスするための情報を付与するアクセス権付与部を備える。
【請求項10】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記第1のアカウントの活動は、前記第1のアカウントによるウェブサービスへのアクセスを含む。
【請求項11】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記第1のアカウントの活動は、前記第1のアカウントによるメッセージの送信または、前記第1のアカウントによるメッセージの閲覧を含む。
【請求項12】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記第1のアカウントの活動は、前記第1のアカウントの活動の情報を取得する情報端末によって取得された生体情報を含む。
【請求項13】
請求項12に記載の情報処理装置であって、
前記情報端末はウェアラブル端末であって、
前記生体情報は、前記ウェアラブル端末を装着した生体の心拍数、脈拍数、および体温のうち少なくとも一つの情報を含む。
【請求項14】
請求項12または請求項13に記載の情報処理装置であって、
前記記録部は、前記生体情報の状態と、前記生体情報の状態に対応するメッセージとを対応づけて記憶し、
前記通知部は、前記生体情報の状態に対応するメッセージがある場合、前記メッセージを含む前記通知を1つ以上の前記第2のアカウントに通知する。
【請求項15】
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記第1のアカウントの活動は、前記第1のアカウントの活動の情報を取得する情報端末の状態を示す情報を含む。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理装置であって、
前記情報端末の状態を示す情報は、前記情報端末の傾き、バッテリ残量、および周囲の明るさのうち少なくとも一つの情報を含む。
【請求項17】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記登録部は、前記第1のアカウントからの要求に基づいて、1つ以上の前記第2のアカウントを登録する。
【請求項18】
第1のアカウントを管理する情報処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記第1のアカウントの活動を前記情報処理装置の記録部に前記情報処理装置の制御部によって記録することと、
前記第1のアカウントの活動が設定された条件を満たす場合、予め登録された1つ以上の第2のアカウントに、前記第1のアカウントの情報と、前記第1のアカウントに基づき取得された第3のアカウントの情報とを含む通知を前記情報処理装置の通知部によって行うこととを含み、
前記通知は、前記第1のアカウントの利用者が、前記第3のアカウントの利用者と同じ利用者であるか否かを問い合わせる情報を含む。
【請求項19】
第1のアカウントを管理する情報処理装置による情報処理方法であって、
前記第1のアカウントの活動を前記情報処理装置の記録部に前記情報処理装置の制御部によって記録することと、
前記第1のアカウントの活動が設定された条件を満たす場合、予め登録された1つ以上の第2のアカウントに、前記第1のアカウントの情報と、前記第1のアカウントに基づき取得された第3のアカウントの情報とを含む通知を前記情報処理装置の通知部によって行うこととを含み、
前記通知は、前記第1のアカウントの利用者が、前記第3のアカウントの利用者と同じ利用者であるか否かを問い合わせる情報を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等のネットワークを利用して、例えば、ソーシャルネットワークサービスや、メッセージ送受信サービス等の様々なサービスが提供されている。
【0003】
例えば、複数の利用者が情報端末に所定の操作を行うことにより、ユーザのアカウント間の関係を設定するソーシャルネットワークサービス提供システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。アカウント間の関係が設定されたユーザ同士は、例えば、チャット等のメッセージ送受信サービスを利用して、お互いにメッセージの送受信を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−160510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ソーシャルネットワークサービスやメッセージングサービス等の利用者のアカウントは、例えば、利用者が新たなアカウントを取得したり、他のサービスに乗り換えたりすること等により、利用されなくなる場合がある。また、アカウントの利用者に、例えば、病気、けが、事故等の安否に係る問題が発生し、利用者がサービスを利用できない状態に陥る場合も考えられる。さらに、所定のサービスに係るアカウントを利用するための情報端末の電池切れ、故障等により、一時的に所定のサービスが利用できない場合も考えられる。
【0006】
しかし、従来の技術では、所定のサービスに係るアカウントの活動に変化が生じた場合に、そのアカウントの状態を確認することには困難を伴っていた。
【0007】
本発明の一実施形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、所定のサービスに係るアカウントの活動に変化が生じた場合に、そのアカウントの状態を確認することを容易にする情報処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、第1のアカウントを管理する情報処理装置であって、前記第1のアカウントの活動を記録する記録部と、前記第1のアカウントの活動が設定された条件を満たす場合、予め登録された1つ以上の第2のアカウントに、前記第1アカウントの情報と、前記第1アカウントに基づき取得された第3アカウントの情報とを含む通知を行う通知部とを備え、前記通知は、前記第1のアカウントの利用者が、前記第3のアカウントの利用者と同じ利用者であるか否かを問い合わせる情報を含む。
本発明の一実施形態に係るプログラムは、第1のアカウントを管理する情報処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記第1のアカウントの活動を前記情報処理装置の記録部に前記情報処理装置の制御部によって記録することと、前記第1のアカウントの活動が設定された条件を満たす場合、予め登録された1つ以上の第2のアカウントに、前記第1のアカウントの情報と、前記第1のアカウントに基づき取得された第3のアカウントの情報とを含む通知を前記情報処理装置の通知部によって行うこととを含み、前記通知は、前記第1のアカウントの利用者が、前記第3のアカウントの利用者と同じ利用者であるか否かを問い合わせる情報を含む。
本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、第1のアカウントを管理する情報処理装置による情報処理方法であって、前記第1のアカウントの活動を前記情報処理装置の記録部に前記情報処理装置の制御部によって記録することと、前記第1のアカウントの活動が設定された条件を満たす場合、予め登録された1つ以上の第2のアカウントに、前記第1のアカウントの情報と、前記第1のアカウントに基づき取得された第3のアカウントの情報とを含む通知を前記情報処理装置の通知部によって行うこととを含み、前記通知は、前記第1のアカウントの利用者が、前記第3のアカウントの利用者と同じ利用者であるか否かを問い合わせる情報を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、所定のサービスに係るアカウントの活動に変化が生じた場合に、そのアカウントの状態を確認することを容易にする情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】一実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
図3】一実施形態に係る情報端末のハードウェア構成例を示す図である。
図4】第1の実施形態に係る情報処理システムの機能構成図である。
図5】第1の実施形態に係るアカウント情報の例を示す図である。
図6】第1の実施形態に係る活動情報の例を示す図である。
図7】第1の実施形態に係る確認情報の通知処理の例を示すフローチャートである。
図8】第1の実施形態に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。
図9】第2の実施形態に係る情報処理システムの機能構成図である。
図10】第2の実施形態に係る確認情報の通知処理の例を示すフローチャートである。
図11】第2の実施形態に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。
図12】第3の実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
図13】第3の実施形態に係る情報処理システムの機能構成の別の一例を示す図である。
図14】第3の実施形態に係る活動情報の例を示す図である。
図15】第3の実施形態に係る対応情報の例を示す図である。
図16】第3の実施形態に係る確認情報の通知処理の例を示すフローチャートである。
図17】第3の実施形態に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。
図18】変形例に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。
図19】第4の実施形態に係る情報処理システムの機能構成図である。
図20】第4の実施形態に係る活動情報の例を示す図である。
図21】第4の実施形態に係る対応情報の例を示す図である。
図22】第4の実施形態に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0012】
<システムの構成>
初めに、一実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
【0013】
図1は一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示す情報処理システム100は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク103に接続された管理サーバ101、及び複数の情報端末102a、102b、102c、102d等を有する。
【0014】
管理サーバ101は、例えば、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service、以下、SNSと呼ぶ)や、メッセージ送受信サービス、安否確認サービス等の所定のサービスを管理するサーバ装置である。管理サーバ101は、利用者が所定のサービスを利用するための情報(以下、アカウントと呼ぶ)に基づいて複数の利用者を管理し、利用者に所定のサービスを提供する。なお、SNS、メッセージ送受信サービス、及び安否確認サービスは、管理サーバ101が提供する所定のサービスの一例である。
【0015】
複数の情報端末102a、102b、102c、102dは、所定のサービスの利用者が利用するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、PC(Personal Computer)、ゲーム機等の情報端末である。図1の例では、情報端末102aがPC(Personal Computer)、情報端末102bがタブレット端末、情報端末102cがスマートフォン、102dがウェアラブル端末の場合の例を示している。なお、以下の説明の中で、複数の情報端末102a、102b、102c、102dのうち、任意の情報端末を示す場合、「情報端末102」を用いる。また、図1に示す情報端末102の種類、及びその数は一例である。
【0016】
情報端末102は、例えば、無線LAN(Local Area Net Work)や、公衆無線通信サービス等によって、ネットワーク103に接続し、管理サーバ101や、他の情報端末102等と通信を行うことができる。また、情報端末102には、管理サーバ101が提供する所定のサービスに対応したアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)がインストールされ、動作しているものとする。
【0017】
上記の構成により、所定のサービスの利用者は、情報端末102から自己のアカウントを用いて管理サーバ101にアクセスし、管理サーバ101によって提供される所定のサービスを利用する。
【0018】
一方、管理サーバ101は、各アカウントの活動(例えば、ログイン操作、メッセージ操作等)を継続的に記録する。また、第1のアカウントの活動が所定の条件(例えば、アクセスがなくなる等)を満たす場合、第1のアカウントとは異なる1つ以上の第2のアカウントに上記の所定の条件に対応する確認情報(例えば、安否の確認を依頼する情報等)を通知する。
【0019】
これにより、本実施形態に係る情報処理システム100では、所定のサービスに係るアカウントの活動に変化が生じた場合に、そのアカウントの状態を確認することが容易になる。
【0020】
<ハードウェア構成>
次に、管理サーバ101、及び情報端末102のハードウェア構成について説明する。
【0021】
(管理サーバのハードウェア構成)
図2は、一実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。管理サーバ101は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、ストレージ部204、ネットワークI/F(Interface)部205、入力部206、表示部207、RTC(Real Time Clock)部208、及びバス209等を有する。
【0022】
CPU201は、ROM203やストレージ部204等に記憶されたプログラムやデータをRAM202上に読み出し、処理を実行することにより、管理サーバ101全体の制御や機能を実現する演算装置である。RAM202は、CPU201のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM203は、例えば、管理サーバ101の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)や、各種設定等が記憶された不揮発性のメモリである。
【0023】
ストレージ部204は、OS(Operating System)や、各種のアプリケーションプログラム等を記憶する、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置である。
【0024】
ネットワークI/F部205は、管理サーバ101をネットワーク103に接続し、情報端末102等と通信を行うための通信インタフェースである。
【0025】
入力部206は、例えばキーボードやマウス等の入力装置であり、ユーザが、管理サーバ101に各種操作信号を入力するために用いられる。表示部207は、例えばディスプレイ等の表示装置であり、管理サーバ101による処理結果等を表示する。なお、入力部206、表示部207等は、必要なときに、管理サーバ101に接続して利用する形態であってもよい。
【0026】
RTC部208は、例えば、バックアップ用の電池によりバックアップされ、管理サーバ101の電源が切れても日時を刻み続けるリアルタイムクロックである。バス209は、上記の各構成に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、及び各種の制御信号等を伝達する。
【0027】
(情報端末のハードウェア構成)
図3は、一実施形態に係る情報端末のハードウェア構成例を示す図である。情報端末102は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU301、RAM302、ROM303、ストレージ部304、通信I/F部305、表示入力部306、位置情報取得部307、及びバス310等を有する。
【0028】
好ましくは、情報端末102は、近距離無線通信部308、センサ部309等をさらに有する。なお、図3に示す情報端末102の構成はあくまで一例であり、情報端末102の種類によってハードウェア構成が異なる場合がある。
【0029】
CPU301は、ROM303やストレージ部304等に記憶されたプログラムやデータをRAM302上に読み出し、処理を実行することで、情報端末102全体の制御や機能を実現する演算装置である。RAM302は、CPU301のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM303は、例えば、情報端末102の起動時に実行されるBIOSや、各種設定等が記憶された不揮発性のメモリである。
【0030】
ストレージ部304は、OSや、各種のアプリケーションプログラム等を記憶する、例えば、HDD、SSD、フラッシュROM等のストレージ装置である。
【0031】
通信I/F部305は、情報端末102をネットワーク103や、他の情報端末等に接続し、データの送受信を行うための通信インタフェースである。
【0032】
表示入力部306は、例えば、タッチパネルディスプレイ等の表示入力装置であり、ユーザの入力操作を受け付けると共に、情報端末102による処理結果などを表示する。なお、表示入力部306は、入力部と表示部とに分けて設けられていても良い。
【0033】
位置情報取得部307は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信部等、情報端末102の位置情報を取得する装置である。
【0034】
近距離無線通信部308は、例えば、Bluetooth(登録商標)や、Bluetooth Low Energy(以下、BLEと呼ぶ)等、他の情報端末102等と所定の近距離無線通信を行う通信インタフェースである。
【0035】
センサ部309は、例えば、情報端末102の利用者の心拍数、脈拍数、体温等の生体情報や、情報端末102の傾き、バッテリ残量、周囲の明るさ等の各種情報を検出する検出装置である。なお、センサ部309は、情報端末102の外部に設けられ、近距離無線通信部308を介してデータの送受信を行えるもの等であっても良い。
【0036】
バス310は、上記の各構成に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、及び各種の制御信号等を伝達する。
【0037】
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、管理サーバ101は、所定の期間、所定のアカウントの活動がない場合、所定のアカウントに係る利用者の安否を確認するための確認情報を、予め登録された複数のアカウントに通知する。なお、ユーザの同意に基づき本機能を提供することが好ましいことは言うまでもない。
【0038】
<機能構成>
図4は、一実施形態に係る情報処理システム100の機能構成図である。
【0039】
(管理サーバの機能構成)
管理サーバ101は、通信部401、アカウント情報管理部402、サービス提供部403、活動情報記録部404、確認情報通知部405、確認情報判断部406、確認期間設定部407、確認用アカウント管理部408、及び記憶部415等を有する。
【0040】
通信部401は、管理サーバ101をネットワーク103に接続し、情報端末102等と、データの送受信を行うための手段である。通信部401は、例えば、図2のネットワークI/F部205、及び図2のCPU201で動作するプログラム等によって実現される。
【0041】
アカウント情報管理部402は、管理サーバ101が提供する所定のサービスに係るアカウントの情報を、例えば、記憶部415にアカウント情報409として記憶し、管理する。
【0042】
なお、管理サーバ101が提供する所定のサービスの利用者は、固有情報(例えば、ユーザID、電話番号、メールアドレス等)が異なる複数のアカウントを有する場合がある。また、利用者は、利用者が飼育しているペットや、介護している人物等の生体情報や、位置情報等を収集するためのアカウントを有している場合がある。
【0043】
サービス提供部403は、管理サーバ101が提供する、例えば、SNS、メッセージ送受信サービス、安否確認サービス等の所定のサービスを提供する手段である。本実施形態に係る所定のサービスには、管理サーバ101が予め登録されたアカウントに対して提供する様々なサービスが含まれる。
【0044】
活動情報記録部(記録部)404は、管理サーバ101が提供する所定のサービスに係る各アカウントの活動を、例えば、記憶部415に活動情報410として記憶し、管理する。例えば、所定のサービスがメッセージ送受信サービスである場合、活動情報410には、アプリケーションの立ち上げ、メッセージの送受信、閲覧、削除等のログ(履歴)情報が含まれる。また、例えば、所定のサービスがウェブサービスである場合、ウェブサービスへのログイン、操作等のログ情報が含まれる。なお、ログ情報は、活動情報410の一例である。活動情報410は、ログ情報に限定されず、管理サーバ101に直接記憶されるものであっても良い。
【0045】
確認情報通知部(通知部)405は、所定のサービスに係るアカウント(第1のアカウント)の活動が所定の条件を満たす場合、予め登録された1つ以上の確認用のアカウント(第2のアカウント)に上記の所定の条件に対応する確認情報を通知する。本実施形態では、確認情報通知部405は、所定の期間(以下、確認期間と呼ぶ)、第1のアカウントの活動がない場合、予め登録された1つ以上の第2のアカウントに第1のアカウントに係る利用者の安否を問い合わせる情報を含む確認情報を通知する。或いは、確認情報通知部405は、所定の期間、第1のアカウントの活動がない場合、前記第1のアカウントに登録されている通知可能な連絡先に、前記第1のアカウントに係る状態を問い合わせる確認情報を通知する。
【0046】
なお、前記通知にメールアドレスや電話番号などの情報が含まれていても良く、これは予めユーザにより設定されてもよいし、ユーザの同意に基づいてサービスに登録されている情報を提供しても良い。
【0047】
また、確認情報通知部405は、1つ以上の第2のアカウントに確認情報を通知する前に、第1のアカウントや、第1のアカウントのアカウント情報に登録されているアドレス又はSMS宛てに、確認先にメッセージを送信して良いかどうかを確認するメッセージを送信するものであっても良い。
【0048】
さらに、確認情報通知部405は、第1のアカウントの安否が確認できなかった場合に、1つ以上の第2アカウントに、さらに情報(例えば、最後に取得した第1のアカウントの位置情報や、最後にメッセージを送信した相手等)を送信するものであっても良い。
【0049】
確認情報判断部406は、第2のアカウントから、上記の確認情報に対する応答である応答情報が受信された場合、受信した応答情報に基づいて第1のアカウントに係る利用者の安否を判断する。例えば、応答情報は、第1のアカウントに係る利用者の安否を示す情報を含み、確認情報判断部406は、受信した1つ以上の応答情報に安否に問題がないことを示す情報が含まれる場合、第1のアカウントに係る利用者の安否に問題がないと判断する。或いは、確認情報判断部406は、受信した応答情報に含まれる安否を示す情報の多数決等により第1のアカウントに係る利用者の安否を判断するもの等であっても良い。
【0050】
なお、上記の判断方法はあくまで一例であり、確認情報判断部406による安否の判断方法は任意の方法であって良い。
【0051】
確認期間設定部(設定部)407は、活動情報記録部404が、第1のアカウントの活動を記録した活動情報410に基づいて、上記の確認期間(所定の期間)を設定する。例えば、確認期間設定部407は、第1のアカウントが、所定のサービスにアクセスする時間間隔(例えば平均時間等)に基づいて、確認期間を設定する。
【0052】
或いは、確認期間設定部407は、活動情報410に基づいて、第1のアカウントが所定のサービスに頻繁にアクセスする時間帯(例えば昼間等)の確認期間をより短く(例えば1時間毎等)自動的に設定するものであっても良い。同様に、確認期間設定部407は、活動情報410に基づいて、第1のアカウントが、所定のサービスにアクセスする頻度が減少する時間帯(例えば夜間等)の確認期間をより長く(例えば6時間毎等)設定するものであっても良い。
【0053】
また、確認期間設定部407は、後述する確認用アカウント管理部408が、第1のカウントから、確認期間の設定を受け付けた場合、第1のアカウントによって設定された確認期間を、上記の確認期間として設定するものであっても良い。
【0054】
確認用アカウント管理部(登録部)408は、管理サーバ101が提供する所定のサービスに係るアカウント(第1のアカウント)の安否を確認するための確認用のアカウント(第2のアカウント)や、確認期間等の情報を管理する。例えば、確認用アカウント管理部408は、第1のアカウントから、複数の第2アカウントや、確認期間等の登録(設定)の要求を受け付け、受け付けた要求に応じて複数の第2アカウントや、確認期間等の情報を、記憶部415のアカウント情報409に記憶する。なお、確認用のアカウント、及び確認期間については後述する。
【0055】
好ましくは、確認用アカウント管理部408は、アカウント情報409に記憶した第2アカウントに確認情報を送信した後、所定の時間内に応答情報が受信できない場合、活動情報410等に基づいて、別の確認用のアカウント(第2アカウント)を抽出する。例えば、管理サーバ101がメッセージ送受信サービスである場合、確認用アカウント管理部408は、第1のアカウントと送受信したメッセージの数が多いアカウントを、別の確認用のアカウントとして抽出する。或いは、確認用アカウント管理部408は、第1のアカウントと所定期間内(例えば7日以内)にメッセージの送受信を行ったアカウントを、別の確認用のアカウントとして抽出するもの等であっても良い。
【0056】
なお、アカウント情報管理部402、サービス提供部403、活動情報記録部404、確認情報通知部405、確認情報判断部406、確認期間設定部407、及び確認用アカウント管理部408は、例えば、図2のCPU201で動作するプログラムによって実現される。
【0057】
記憶部415は、例えば、前述したアカウント情報409、活動情報410等を記憶する手段であり、例えば、図2のストレージ部204等によって実現される。また、記憶部415は、ネットワーク103を介して接続された他のサーバ装置(例えば、ストレージサーバ、クラウド)等によって実現されるものであっても良い。
【0058】
(情報端末の機能構成)
情報端末102は、通信部411、記憶部412、アプリケーション部413、表示入力部414等を有する。
【0059】
通信部411は、情報端末102をネットワーク103に接続し、管理サーバ101等と、データの送受信を行うための手段である。通信部401は、例えば、図3の通信I/F部305、及び図3のCPU301で動作するプログラム等によって実現される。
【0060】
記憶部412は、管理サーバ101が提供する所定のサービス用のアプリや、アプリの情報等を記憶する手段であり、例えば、図3のストレージ部304等によって実現される。
【0061】
アプリケーション部413は、管理サーバ101が提供する所定のサービスに対応するアプリ、ウェブブラウザ、メーラ等、所定のサービスの利用するためのアプリケーションを実行する。アプリケーション部413は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
【0062】
表示入力部414は、アプリケーション部413等の制御に従って表示画面を表示すると共に、ユーザの操作を受け付ける手段であり、例えば、図3の表示入力部、及び図3のCPU301で動作するプログラム等によって実現される。
【0063】
<管理サーバが管理する情報について>
ここで、管理サーバ101が管理する各情報の例について説明する。
【0064】
(アカウント情報)
図5は、第1の実施形態に係るアカウント情報の例を示す図である。アカウント情報管理部402が管理するアカウント情報409には、例えば、固有情報501、名前情報502、画像情報503、説明情報504、確認用アカウント505、確認期間506、確認結果507、確認日時508等の情報が含まれる。
【0065】
固有情報501は、アカウントを一意に特定するための情報であり、例えば、電話番号、メールアドレス、又は管理サーバ101から取得した(又は付与された)ユーザID等の情報が登録されている。
【0066】
名前情報502には、例えば、情報端末102のアプリケーション部413が表示するアカウントの表示名(例えば、氏名、ハンドルネーム等)の情報が登録されている。
【0067】
画像情報503には、アカウント毎のプロフィール画像等が登録されている。
【0068】
説明情報504には、例えば、アカウントの簡単な自己紹介、コメント、ひとこと等の文字列が登録されている。
【0069】
確認用アカウント505には、各アカウントの安否等を確認するための確認情報を送信する確認用のアカウント(第2のアカウント)の情報が登録されている。例えば、管理サーバ101が提供する所定のサービスの利用者は、情報端末102のアプリを用いて、1つ以上の確認用のアカウントや、確認期間等の情報の登録を、管理サーバ101に要求することができる。管理サーバ101の確認用アカウント管理部408は、利用者からの要求に応じて、確認用アカウント505、確認期間506等の情報を、記憶部415のアカウント情報409に記憶(登録)する。確認用アカウント505は、各利用者の安否の確認を依頼するためのアカウントであり、例えば、利用者の家族、親しい友人、同僚等、利用者と親密な関係にある人物のアカウントを登録することが望ましい。また、確認用アカウント505は、管理サーバ101が提供する所定のサービスのアカウントであっても良いし、例えば、他のメッセージ送受信サービス、SNS等のアカウントや、メールアドレス等の情報であっても良い。
【0070】
確認期間506は、確認情報通知部405が各アカウントの活動の有無を確認する所定の期間を示す情報である。例えば、図5の名前情報502が「ユーザ1」のアカウントの確認期間506は、「24時間」となっている。この場合、確認情報通知部405は、ユーザ1のアカウントの活動が24時間以上ない場合、確認用アカウント505に記憶された複数のアカウントに、ユーザ1の安否を問い合わせる確認情報を通知する。
【0071】
また、アカウントの確認期間506は、時間帯を分けて登録可能であることが望ましい。例えば、図5の名前情報502が「ユーザ2」のアカウントの確認期間506は、7時から23時の間が「2時間」、23時から7時の間が「なし」となっている。この場合、確認情報通知部405は、7時から23時の間に、ユーザ2のアカウントの活動が2時間以上ない場合、確認用アカウント505に記憶された複数のアカウントにユーザ1の安否を問い合わせる確認情報を通知する。また、確認情報通知部405は、23時から7時の間は、ユーザ2のアカウントの活動がない場合であっても、確認情報の通知を行わない。
【0072】
さらに、アカウントの確認期間506は、平日と休日のそれぞれについて登録可能なものであっても良い。例えば、図5の名前情報502が「ユーザ3」のアカウントの確認期間506は、仕事や、授業等により拘束される時間帯、例えば、9時から19時の間の確認期間506が長く(例えば4時間)登録されている。一方、休日は、仕事や、授業等による拘束がないため、9時から23時の間の確認期間506が短く(例えば2時間)設定されている。
【0073】
例えば、このように、確認期間506の情報は、時間帯、曜日、休日/平日等に応じて、柔軟に設定できることが望ましい。
【0074】
なお、確認期間506の情報は、例えば、確認期間設定部407によって自動的に設定されるものであっても良いし、各アカウントから、確認用アカウント管理部408により登録(設定)されるものであっても良い。
【0075】
確認結果507は、確認情報判断部406による、各アカウントに係る利用者の安否の判断結果が記憶される。図5の例では、確認結果507の「○」は、利用者(例えばユーザ1)の安否に問題がないことを示している。また、確認結果507の「×」は、利用者(例えばユーザ2)の安否が確認できない、又は安否に問題があると推定されることを示している。さらに、確認結果508の「△」は、利用者(例えばユーザ3)の安否を問い合わせる確認情報に対して、応答待ちの状態等、安否を確認中であることを示している。
【0076】
確認日時508は、確認結果507の情報が最後に更新された日時を示している。
【0077】
なお、図5に示すアカウント情報409はあくまで一例である。アカウント情報409には、アカウントを一意に特定するための固有情報501に対応づけて、アカウントに係る様々な情報が記憶されている。
【0078】
(活動情報)
図6は、第1の実施形態に係る活動情報の例を示す図である。活動情報410には、アカウント毎に、活動種別601、日時602等の情報が記録される。なお、図6の例は、「User_ID_01」のアカウントの活動情報410を示しており、記憶部415には、このような活動情報410が、アカウント毎に記憶されている。
【0079】
活動種別601には、アカウントで行われた操作や、処理等の種別を示す情報が記録される。例えば、図6の例では、「User_ID_01」のアカウントが、所定のサービスにログインしたこと、タイムラインを表示したこと、「User_ID_03」のアカウントとの間でメッセージの受信、閲覧、送信等を行ったこと等が記録されている。
【0080】
日時602には、上記の各操作や、処理等が行われた日時の情報が記憶されている。
【0081】
確認情報通知部405は、例えば、この活動情報410に基づいて、各アカウントの活動の有無を判断することができる。
【0082】
<処理の流れ>
図7は、第1の実施形態に係る確認情報の通知処理の例を示すフローチャートである。なお、図7の処理を開始する時点において、アカウント情報409、活動情報410等の情報は、既に管理サーバ101の記憶部415等に記憶されているものとする。
【0083】
ステップS701において、管理サーバ101の確認情報通知部405は、例えば、活動情報410等に基づいて、第1のアカウント(例えば、図6のユーザ1)の確認期間506内に、第1のアカウントに活動があったか否かを判断する。ステップS701において、確認期間506内に活動があると判断された場合、確認情報通知部405は処理を終了する。一方、確認期間506内に活動がないと判断された場合、確認情報通知部405は、処理をステップS702に移行させる。
【0084】
ステップS702に移行すると、管理サーバ101の確認情報通知部405は、第1のアカウントの確認用アカウント505に登録されたアカウント(第2のアカウント)に、第1アカウントの安否を問い合わせる確認情報を通知する。このとき、第2のアカウントに通知される確認情報に基づく通知画面の例を図8に示す。
【0085】
図8は、第1の実施形態に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。第2のアカウントが利用する情報端末102のアプリケーション部413は、管理サーバ101から確認情報を受信すると、表示入力部414に、例えば、図8に示すような通知画面801を表示させる。
【0086】
通知画面801には、例えば、第1のアカウントに係る利用者の安否確認の依頼であることを示す情報802、第1のアカウントのプロフィール画像803、安否の確認を依頼するメッセージ804等が表示される。また、通知画面801には、第1のアカウントに係る利用者の安否に問題がない旨を回答するための「YES」ボタン806や、例えば、利用者の安否を確認できない旨を回答するための「NO」ボタン807等が含まれる。
【0087】
好ましくは、通知画面801には、第1のアカウントに係る利用者が予め登録したメールアドレス、電話番号等の連絡先に連絡するための情報又はリンク情報805等が含まれる。このリンク情報805を選択することにより、通知画面801を見た第2のアカウントの利用者は、第1のアカウントの利用者に容易に連絡することができるようになる。
【0088】
第2のアカウントの利用者は、例えば、第1のアカウントの利用者と連絡をとり、安否に問題がないことを確認できた場合、「YES」ボタン806を選択して、第1のアカウントに係る利用者の安否に問題がないことを回答する。この場合、情報端末102のアプリケーション部413は、第1のアカウントに係る利用者の安否に問題がないことを示す応答情報を管理サーバ101に送信(返信)する。
【0089】
一方、第2のアカウントの利用者は、例えば、第1のアカウントの利用者と連絡をとったが、安否に問題がないことを確認できない場合等は、「NO」ボタン806を選択して、第1のアカウントに係る利用者の安否が確認できない旨を回答する。この場合、情報端末102のアプリケーション部413は、例えば、第1のアカウントに係る利用者の安否を確認できないことを示す応答情報を管理サーバ101に送信(返信)する。
【0090】
なお、図8の通知画面801は、あくまで一例である。通知画面801は、第2アカウントの利用者に、第1アカウントに係る利用者の安否の確認を依頼し、安否の確認結果を回答することができるものであれば良い。
【0091】
ここで、図7に戻ってフローチャートの説明を続ける。
【0092】
ステップS703に移行すると、管理サーバ101は、ステップS702で1つ以上の第2アカウントに通知した確認情報に対する回答(応答情報)を、所定の期間内(例えば30分以内)に受信したか否かを判断する。ステップS703において、1つ以上の応答情報を受信した場合、管理サーバ101は、処理をステップS707に移行させる。一方、ステップS703において、1つ以上の応答情報を受信できない場合、管理サーバ101は、処理をステップS704に移行させる。
【0093】
なお、次のステップS704、S705の処理は、管理サーバ101が提供する所定のサービスが、メッセージ送受信機能を含む場合のオプションの一例である。例えば、ステップS703において、1つ以上の応答情報を受信できない場合、管理サーバ101は、処理を終了させるものであっても良い。
【0094】
ステップS704に移行すると、管理サーバ101の確認用アカウント管理部408は、活動情報410に含まれるメッセージの送受信履歴等に基づいて、別の確認用のアカウント(第2のアカウント)を抽出する。例えば、確認用アカウント管理部408は、所定の期間内に第1のアカウントがメッセージを送信(又は受信)した数が多い1つ以上のアカウントを、別の確認用アカウントとして抽出する。或いは、確認用アカウント管理部408は、直近にメッセージを送信(又は受信)した1つ以上のアカウントを、別の確認用アカウントとして抽出するもの等であっても良い。
【0095】
ステップS705において、管理サーバ101の確認情報通知部405は、ステップS704で抽出された別の確認用のアカウントに、第1のアカウントに係る利用者の安否の確認を依頼する確認情報を通知する。
【0096】
ステップS706において、管理サーバ101は、ステップS705で別の第2アカウントに通知した確認情報に対する回答(応答情報)を、所定の期間内(例えば30分以内)に受信したか否かを判断する。ステップS706において、1つ以上の応答情報を受信した場合、管理サーバ101は処理をステップS707に移行させる。一方、ステップS706において、1つ以上の応答情報を受信できない場合、管理サーバ101は、処理を終了させる。
【0097】
ステップS707に移行すると、管理サーバ101の確認情報判断部406は、受信した1つ以上の応答情報に基づいて、第1アカウントに係る利用者の安否を判断する。例えば、確認情報判断部406は、受信した1つ以上の応答情報に安否に問題がないことを示す情報が含まれる場合、第1のアカウントに係る利用者の安否に問題がないと判断する。
【0098】
以上、本実施形態に係る管理サーバ101は、第1のアカウントの活動を記録し、所定の期間を超えて第1のアカウントに活動がない場合、予め登録された1つ以上の第2のアカウントに、第1アカウントに係る利用者の安否の確認を依頼する確認情報を通知する。
【0099】
これにより、所定のサービスに係るアカウントの活動がなくなった場合に、そのアカウントに係る利用者の安否を確認することを容易にする管理サーバ101、及び情報処理システム100を提供することができる。
【0100】
[第2の実施形態]
SNSや、メッセージ送受信サービス等の所定のサービスにおいて、利用者が新たなアカウントを取得し、今まで利用していたアカウントを利用しなくなる(又は利用できなくなる)場合がある。また、例えば、利用者のアカウントの固有情報501が、情報端末102の電話番号に紐付けされている場合等、利用者が新たな電話番号とアカウントを取得し、今まで使っていた電話番号を廃止すると、今まで使っていた古いアカウントにアクセスできなくなる場合がある。
【0101】
このような場合、従来の技術では、アカウントを管理する管理サーバ101が、古いアカウントの状態(例えば、アカウントの要否等)を確認することは困難であった。また、利用者が、アクセスできなくなった古いアカウントから、必要な情報を取り出したり、古いアカウントを削除したりすることも困難であった。
【0102】
本実施形態では、このような、利用されなくなった(又は利用できなくなった)アカウントの状態を確認するための実施例について説明する。なお、ユーザの同意に基づき本機能を提供することが好ましいことは言うまでもない。
【0103】
<機能構成>
図9は、第2の実施形態に係る情報処理システムの機能構成図である。本実施形態に係る管理サーバ101は、図4に示した第1の実施形態に係る管理サーバ101の構成に加えて、候補アカウント抽出部901、及びアクセス権付与部902を有する。なお、情報処理システム100のその他の構成は、基本的に図4に示した第1の実施形態に係る情報処理システム100の構成と同様なので、ここでは差分を中心に説明を行う。
【0104】
候補アカウント抽出部901は、第1のアカウントの確認期間506を超えて第1のアカウントの活動がない場合、アカウント情報409等に基づいて、第1のアカウントの利用者と同じ利用者のアカウントと推定される第3のアカウントを抽出する。例えば、第1のアカウントの利用者が、固有情報501が異なる新たなアカウントを作成した場合、候補アカウント抽出部901は、第1のアカウントの新たなアカウントを抽出する。
【0105】
新たなアカウントの抽出方法は特に限定しないが、例えば、アカウント情報409に登録されている名前情報502、画像情報503等の類似度に基づいて、新たなアカウントを抽出することができる。
【0106】
例えば、2つのアカウントで、画像情報503に同じプロフィール画像が登録されている場合、2つのアカウントは同じ利用者のアカウントであると推定することができる。或いは、名前情報502が類似する2つのアカウントのプロフィール画像から、顔の特徴情報(顔の輪郭や、目、鼻、口等の形状及び相対位置等)を抽出し、抽出した特徴情報が一致する、或いは所定の類似度以上である場合、2つのアカウントが同じ利用者のアカウントであると推定するものであっても良い。
【0107】
或いは、候補アカウント抽出部901は、アカウント情報409に含まれる共通の情報、例えば、連絡先、住所、メールアドレス、友達関係等の情報に基づいて、第3のアカウントを抽出するものであっても良い。
【0108】
さらに、候補アカウント抽出部901は、1つ以上の第2アカウントに、抽出したユーザを選択させることにより第3のアカウントを抽出(特定)するのもであっても良い。
【0109】
或いは、第1のアカウントの活動停止日時と第3のアカウントの活動開始日時を比較して第3のアカウントを抽出するものであっても良い。
【0110】
なお、本実施形態では、確認情報通知部405は、第1のアカウントの利用者が、抽出された第3のアカウントの利用者と同じ利用者であるか否かを問い合わせる確認情報を、確認用アカウント505に登録された第2アカウントに通知する。
【0111】
なお、確認情報通知部405は、1つ以上の第2のアカウントに確認情報を通知する前に、第1のアカウントや、第1のアカウントのアカウント情報に登録されているアドレス又はSMS宛てに、確認先にメッセージを送信して良いかどうかを確認するメッセージを送信するものであっても良い。
【0112】
また、確認情報通知部405は、第1のアカウントの安否が確認できなかった場合に、1つ以上の第2アカウントに、さらに情報(例えば、最後に取得した第1のアカウントの位置情報や、最後にメッセージを送信した相手等)を送信するものであっても良い。
【0113】
また、本実施形態では、確認情報判断部406は、第2のアカウントから、上記の確認情報に対する応答である応答情報を受信し、受信した応答情報に基づいて第1のアカウントと、第3のアカウントの利用者が同じ利用者であるか否かを判断する。例えば、応答情報は、第1のアカウントに係る利用者と、第3のアカウントに係る利用者とが同じ利用者であるかを示す情報を含む。また、確認情報判断部406は、受信した1つ以上の応答情報に含まれる情報の多数決等により、第1のアカウントに係る利用者と、第3のアカウントに係る利用者とが同じ利用者であるか否かを判断する。
【0114】
アクセス権付与部は、第3のアカウントに係る利用者が、第1のアカウントに係る利用者と同じ利用者であると判断された場合、第3のアカウントに、第1のアカウントにアクセスするための情報(アクセス権)を付与する。このアクセス権には、例えば、第1のアカウントを削除するための権利や、第1のアカウントから必要な情報を取得するための権利等が含まれる。
【0115】
好ましくは、このアクセス権には、有効期限が定められていることが望ましい。これにより、管理サーバ101は、第3のアカウントが、必要な情報を取得した後の第1アカウントを、有効期限満了後に削除することができるようになる。
【0116】
なお、候補アカウント抽出部901、及びアクセス権付与部902は、例えば、図2のCPU201で動作するプログラムによって実現される。
【0117】
<処理の流れ>
図10は、第2の実施形態に係る確認情報の通知処理の例を示すフローチャートである。
【0118】
ステップS1001において、管理サーバ101の確認情報通知部405は、例えば、活動情報410等に基づいて、第1のアカウント(例えば、ユーザXとする)の確認期間506内に、第1のアカウントに活動があったか否かを判断する。ステップS1001において、確認期間506内に活動があると判断された場合、確認情報通知部405は処理を終了する。一方、確認期間506内に活動がないと判断された場合、確認情報通知部405は、処理をステップS1002に移行させる。
【0119】
ステップS1002に移行すると、候補アカウント抽出部901は、アカウント情報409等に基づいて、第1のアカウントの利用者に係る別のアカウント(第3のアカウント)を抽出する。例えば、候補アカウント抽出部901は、アカウント情報409等に基づいて、第1のアカウントと同様のプロフィールや、プロフィール画像を有する第3のアカウントを抽出する。
【0120】
ステップS1003において、第3のアカウントがない場合、管理サーバ101は、確認情報の通知処理を終了させる。一方、第3のアカウントがある場合、管理サーバ101は、処理をステップS1004に移行させる。
【0121】
ステップS1004に移行すると、確認情報通知部405は、確認用アカウント505に登録された1つ以上の第2アカウントに、第1のアカウントと、第3のアカウントの利用者が、同一の利用者であるか否かを問い合わせる確認情報を通知する。このとき、第2のアカウントに通知される確認情報に基づく通知画面の例を図11に示す。
【0122】
図11は、第2の実施形態に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。第2のアカウントが利用する情報端末102のアプリケーション部413は、管理サーバ101から確認情報を受信すると、表示入力部414に、例えば、図11に示すような通知画面1101を表示させる。
【0123】
通知画面1101には、例えば、第1のアカウントに係る利用者(ユーザX)のアカウント確認の依頼であることを示す情報1102、第1のアカウントのプロフィール画像803、第3のアカウント(ユーザY)のプロフィール画像1105等が表示される。また、通知画面1101には、アカウントの確認を依頼するメッセージ1103、ユーザXとユーザYが同じ利用者である旨を回答するための「YES」ボタン1106や、例えば、ユーザXとユーザYが同じ利用者であることを確認できない旨を回答するための「NO」ボタン1107等が含まれる。
【0124】
好ましくは、通知画面1101には、第1のアカウントに係る利用者が予め登録したメールアドレス、電話番号等の連絡先に連絡するための情報又はリンク情報1108等が含まれる。このリンク情報1108を選択することにより、通知画面1101をみた第2のアカウントの利用者は、第1のアカウントの利用者に容易に連絡することができるようになる。
【0125】
第2のアカウントの利用者は、例えば、第1のアカウントの利用者と、第3のアカウントの利用者が同じ利用者であると判断できる場合、「YES」ボタン1106を選択して、両者が同じ利用者であることを回答する。この場合、情報端末102のアプリケーション部413は、第1のアカウントに係る利用者と、第3のアカウントに係る利用者とが同じ利用者であることを示す応答情報を管理サーバ101に送信(返信)する。
【0126】
一方、第2のアカウントの利用者は、例えば、第1のアカウントの利用者と、第3のアカウントの利用者が同じ利用者であると判断できない場合、「NO」ボタン1107を選択して、判断できない旨を回答する。この場合、情報端末102のアプリケーション部413は、第1のアカウントに係る利用者と、第3のアカウントに係る利用者が同じ利用者であることを判断できない旨を示す応答情報を管理サーバ101に送信(返信)する。
【0127】
なお、図8の通知画面801は、あくまで一例である。
【0128】
ここで、図10に戻ってフローチャートの説明を続ける。
【0129】
ステップS1005に移行すると、管理サーバ101は、ステップS1004で1つ以上の第2アカウントに通知した確認情報に対する回答(応答情報)を、所定の期間内(例えば30分以内)に受信したか否かを判断する。ステップS1005において、1つ以上の応答情報を受信した場合、管理サーバ101は、処理をステップS1006に移行させる。一方、ステップS1005において、1つ以上の応答情報を受信できない場合、管理サーバ101は、処理を終了させる。
【0130】
ステップS1006に移行すると、管理サーバ101の確認情報判断部406は、受信した1つ以上の応答情報に基づいて、第1アカウントと、第3のアカウントの利用者が、同じ利用者であるか否かを判断する。
【0131】
ステップS1007において、第1アカウントと、第3のアカウントの利用者が、同じ利用者でない場合、管理サーバ101は、確認情報の通知処理を終了させる。一方、第1アカウントと、第3のアカウントの利用者が、同じ利用者である場合、管理サーバ101のアクセス権付与部902は、第3のアカウントに、第1のアカウントにアクセスするためのアクセス権を付与する。このとき、アクセス権付与部902は、例えば、第3のアカウントに、第1のアカウントに一時的にログイン可能なメンテナンス用のログイン情報(例えば、ユーザIDとパスワード等)を通知する。或いは、アクセス権付与部902は、第3のアカウントに、第1のアカウント削除するためのリンク情報や、第1のアカウントに一時的にログインするためのリンク情報等を通知するものであっても良い。
【0132】
以上、本実施形態に係る管理サーバ101は、予め定められた期間を超えて第1のアカウントに活動がない場合、1つ以上の第2のアカウントに、第1アカウントと第3のアカウントの利用者が同じ利用者であるか否かの確認を依頼する確認情報を通知する。
【0133】
これにより、所定のサービスに係るアカウントの活動がなくなった場合に、そのアカウントの状態を確認することを容易にする管理サーバ101、及び情報処理システム100を提供することができる。
【0134】
また、本実施形態に係る情報処理システム100では、第1のアカウントと、第3のアカウントの利用者が同じ利用者である場合、第3のアカウントに、第1のアカウントにアクセスするためのアクセス権が付与される。
【0135】
これにより、第3のアカウントの利用者は、第1のアカウントから必要な情報を取得することや、不要となった第1のアカウントを削除すること等ができるようになる。
【0136】
[第3の実施形態]
第1及び第2の実施形態では、活動情報410が、例えば、SNSやメッセージ送受信サービス等のログ情報等である場合の例について説明したが、活動情報410は、人物や動物等の生体情報、例えば、脈拍数、心拍数、体温等の情報を含むものであっても良い。
【0137】
第3の実施形態では、活動情報410が生体情報を含む場合の例について説明する。なお、ユーザの同意に基づき本機能を提供することが好ましいことは言うまでもない。
【0138】
<機能構成>
(情報端末の機能構成)
図12は、第3の実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。図12の例では、情報端末102は、図4に示す第1の実施形態に係る情報端末102に加えて、生体情報検出部1201を有する。
【0139】
生体情報検出部1201は、人物や動物等の生体情報、例えば、体温、脈拍数、心拍数、血圧等の情報を検出する手段であり、例えば、図3のセンサ部309、及び図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。図12の例では、情報端末102は、例えば、スマートウォッチや、スマートグラス等のウェアラブル端末のように、人体等に装着して利用される端末を想定している。
【0140】
図13は、第3の実施形態に係る情報処理システムの機能構成の別の一例を示す図である。図13の例では、情報端末102は、図4に示す第1の実施形態に係る情報端末102に加えて、ローカル通信部1304を有する。
【0141】
ローカル通信部1304は、例えば、近距離無線通信により、ウェアラブル端末1301とデータの送受信を行う手段であり、例えば、図3の近距離無線通信部308、及び図3のCPU301で動作するプログラム等によって実現される。
【0142】
ウェアラブル端末1301は、例えば、スマートウォッチや、スマートグラス等のように、人体等に装着して利用される情報端末であり、ローカル通信部1302、及び生体情報検出部1303を有する。
【0143】
ウェアラブル端末1301は、例えば、図3に示す情報端末102のハードウェア構成のうち、少なくとも、CPU301、RAM302、ROM303、近距離無線通信部308、センサ部309、及びバス310等を有する。
【0144】
ローカル通信部1302は、例えば、近距離無線通信により、情報端末102とデータの送受信を行う手段であり、図3の近距離無線通信部308、及び図3のCPU301で動作するプログラム等によって実現される。
【0145】
生体情報検出部1303は、図12の生体情報検出部1201と同様に、人物や動物等の生体情報を取得し、取得した生体情報を、ローカル通信部1302を介して、情報端末102に通知する。
【0146】
情報端末102のアプリケーション部413は、ウェアラブル端末1301から受信した生体情報を、管理サーバ101に送信する。
【0147】
(管理サーバの機能構成)
図12、13に示す管理サーバ101は、図4に示す第1の実施形態に係る管理サーバ101と同様の構成を有している。なお、通信部401、アカウント情報管理部402、サービス提供部403、確認情報判断部406、及び確認用アカウント管理部408等の機能は、第1の実施形態と同様なので、ここでは差分を中心に説明する。
【0148】
活動情報記録部404は、第1の実施形態のログ情報等に加えて(又は代えて)、情報端末102から受信した生体情報を、記憶部415の活動情報410に記録する。
【0149】
図14は、第3の実施形態に係る活動情報の例を示す図である。本実施形態では、活動種別701に、例えば、脈拍数、血圧、体温等の生体情報の種別と、生体データの検出データが含まれる。また、本実施形態においても、活動種別701には、図6に示すような、ログ情報が含まれていても良い。なお、脈拍数、血圧、体温等の情報は、生体情報の一例である。
【0150】
日時702は、各生体情報が検出された時刻、又は管理サーバ101が、情報端末102から各生体情報を受信した時刻等が記録される。
【0151】
また、本実施形態に係る管理サーバ101の記憶部415には、アカウント情報409、活動情報410に加えて、対応情報1202が記憶されている。
【0152】
図15は、第3の実施形態に係る対応情報の例を示す図である。図15に示すように、対応情報1202には、活動種別1501毎に、通知条件1502と、通知内容1503が対応づけて記憶されている。
【0153】
活動種別1501は、例えば、脈拍数、血圧、体温等の生体情報の種別を示す。
【0154】
通知条件1502は、アカウント情報409の確認用アカウント505に登録された1つ以上の第2アカウントに確認情報を通知する条件を示す。
【0155】
通知内容1503は、通知条件1502を満たしたときに、1つ以上の第2アカウントに通知されるメッセージ内容を示す。
【0156】
図15の例では、例えば、第1のアカウントに係る活動情報410の体温の値が、37℃〜38℃である場合、1つ以上の第2のアカウントに、「体温が上昇しています。○○さんの健康状態を確認して下さい。」というメッセージを含む確認情報が通知される。
【0157】
図12、13に戻って管理サーバ101の機能構成の説明を続ける。
【0158】
確認情報通知部405は、活動情報410に記録された生体情報の状態が、対応情報1202の通知条件1502を満たす場合、生体情報の状態に対応するメッセージを含む確認情報を、1つ以上の第2アカウントに通知する。
【0159】
なお、確認情報通知部405は、1つ以上の第2のアカウントに確認情報を通知する前に、第1のアカウントや、第1のアカウントのアカウント情報に登録されているアドレス又はSMS宛てに、確認先にメッセージを送信して良いかどうかを確認するメッセージを送信するものであっても良い。
【0160】
また、確認情報通知部405は、第1のアカウントの安否が確認できなかった場合に、1つ以上の第2アカウントに、さらに情報(例えば、最後に取得した第1のアカウントの位置情報や、最後にメッセージを送信した相手等)を送信するものであっても良い。
【0161】
<処理の流れ>
図16は、第3の実施形態に係る確認情報の通知処理の例を示すフローチャートである。
【0162】
ステップS1601において、管理サーバ101の確認情報通知部405は、記憶部415に記憶された活動情報410に記録された、第1のアカウントの確認期間506内の生体情報を確認する。
【0163】
ステップS1602に移行すると、管理サーバ101の確認情報通知部405は、ステップS1601で確認した生体情報の中に、対応情報1202の通知条件1502を満たす生体情報があるか否かを判断する。ステップS1602において、通知条件1502を満たす生体情報がない場合、確認情報通知部405は、処理を終了させる。一方、通知条件1502を満たす生体情報がある場合、確認情報通知部405は、処理をステップS1603に移行させる。
【0164】
ステップS1603に移行すると、確認情報通知部405は、確認用アカウント505に記録された1つ以上の第2アカウントに、通知条件1502に対応するメッセージを含む確認情報を通知する。このとき、第2のアカウントに通知される確認情報に基づく通知画面の例を図17に示す。
【0165】
図17は、第3の実施形態に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。第2のアカウントが利用する情報端末102のアプリケーション部413は、管理サーバ101から確認情報を受信すると、表示入力部414に、例えば、図17に示すような通知画面1701を表示させる。
【0166】
通知画面1701には、例えば、第1のアカウントに係る利用者の状態確認の依頼であることを示す情報1702、第1のアカウントのプロフィール画像1703、状態の確認を依頼するメッセージ1704等が表示される。
【0167】
また、通知画面1701には、第1のアカウントに係る利用者の状態に問題がない旨を回答するための「YES」ボタン1706や、例えば、利用者の状態を確認できない旨を回答するための「NO」ボタン1707等が含まれていても良い。これにより、管理サーバ101側でも、第1のアカウントに係る利用者の状態を判断することができるようになる。
【0168】
好ましくは、通知画面1701には、第1のアカウントに係る利用者が予め登録したメールアドレス、電話番号等の連絡先に連絡するためのリンク情報1705等が含まれる。このリンク情報1705を選択することにより、通知画面1701をみた第2のアカウントの利用者は、第1のアカウントの利用者に容易に連絡することができるようになる。
【0169】
なお、図17の通知画面1701は、あくまで一例である。通知画面1701は、第2アカウントの利用者に、第1アカウントに係る利用者の状態の確認を依頼することができるものであれば良い。
【0170】
[変形例]
第3の実施形態では、生体情報が人物の生体情報であることを想定して説明を行ったが、生体情報検出部1201、1303が取得する生体情報は、例えば、ペットや、家畜等の動物の生体情報であっても良い。
【0171】
例えば、首輪型等の情報端末102をペット等に装着することにより、ペット等の生体情報を検出し、管理サーバ101に通知することができる。この場合、ペットは自分でアカウントを取得することができないので、例えば、飼い主等がペット用のアカウントを取得して、管理する。
【0172】
管理サーバ101の確認情報通知部405は、第3の実施形態と同様に、活動情報410に記録された生体情報の状態が、対応情報1202の通知条件1502を満たす場合、生体情報の状態に対応するメッセージを含む確認情報を、第2のアカウントに通知する。また、この場合、第2のアカウントは、ペット等の飼い主や、その家族のアカウントであることが望ましい。
【0173】
図18は、変形例に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。第2のアカウントが利用する情報端末102のアプリケーション部413は、管理サーバ101から確認情報を受信すると、表示入力部414に、例えば、図18に示すような通知画面1801を表示させる。
【0174】
通知画面1801には、例えば、第1のアカウントに係るペット等の状態確認の依頼であることを示す情報1802、第1のアカウント(ペット等)のプロフィール画像1803、状態の確認を依頼するメッセージ1804等が表示される。
【0175】
また、通知画面1801には、第1のアカウントに係るペット等の状態に問題がない旨を回答するための「YES」ボタン1806や、例えば、ペット等の状態を確認できない旨を回答するための「NO」ボタン1807等が含まれていても良い。これにより、管理サーバ101側でも、第1のアカウントに係るペット等の状態を判断することができるようになる。
【0176】
なお、図18の通知画面1801は、あくまで一例である。通知画面1801は、第2アカウントの利用者に、第1アカウントに係るペット等の状態の確認を依頼することができるものであれば良い。
【0177】
以上、第3の実施形態、及びその変形例によれば、所定のサービスに係るアカウントの生体情報に変化が生じた場合に、その生体情報の変化に対応するメッセージを含む確認情報が、予め登録された1つ以上の確認用アカウントに通知される。
【0178】
従って、所定のサービスに係るアカウントの生体情報に変化が生じた場合に、そのアカウントの状態を確認することを容易にする情報処理装置を提供することができる。
【0179】
[第4の実施形態]
第3の実施形態では、管理サーバ101が提供する所定のサービスのアカウントに係る利用者や、ペット等の生体情報の変化に対応するメッセージを含む確認情報を、1つ以上の確認用アカウントに通知する場合の例について説明を行った。
【0180】
第4の実施形態では、利用者や、ペット等の生体情報に代えて(又は加えて)、情報端末102の状態を示す情報(例えば、傾き、加速度、周囲の明るさ、バッテリ残量等)に基づいて、確認情報を、1つ以上の確認用アカウントに通知する場合の例について説明する。
【0181】
<機能構成>
図19は、第4の実施形態に係る情報処理システムの機能構成図である。
【0182】
(情報端末の機能構成)
本実施形態に係る情報端末102は、図12に示す第3の実施形態に係る情報端末102の生体情報検出部1201に代えて(又は加えて)、端末情報検出部1901を有している。
【0183】
端末情報検出部1901は、情報端末102の状態を示す情報を検出する手段であり、例えば、図3のセンサ部309、及び図3のCPU301で動作するプログラム等によって実現される。情報端末102の状態を示す情報には、例えば、情報端末102のバッテリ残量や、加速度センサ、照度センサ等の検出値等が含まれる。
【0184】
なお、情報端末102の端末情報検出部1901以外の構成は、第1〜第3の実施形態と同様である。
【0185】
(管理サーバの機能構成)
管理サーバ101の機能構成は、記憶部415に記憶された活動情報410、及び対応情報1202の内容に差違があるが、その他の構成は、基本的に第3の実施形態と同様である。ここでは、第3の実施形態との差分を中心に説明を行う。
【0186】
図20は、第4の実施形態に係る活動情報の例を示す図である。本実施形態では、活動種別701に、例えば、バッテリ残量、加速度センサ、照度センサ等、情報端末102の状態を示す情報の種別と、その検出データが含まれる。また、本実施形態においても、活動種別701には、図6に示すような、ログ情報等や、図14に示すような生体情報等が含まれていても良い。なお、バッテリ残量、加速度センサ、照度センサ等の情報は、情報端末102の状態を示す情報の一例である。なお、ログ情報等は、ログ情報に限定されず、管理サーバ101に直接記憶される情報であっても良い。
【0187】
日時702には、各情報が検出された時刻、又は管理サーバ101が、情報端末102から各情報を受信した時刻等が記録される。
【0188】
図21は、第4の実施形態に係る対応情報の例を示す図である。図21に示すように、対応情報1202には、活動種別2101毎に、通知条件2102と、通知内容2103が対応づけて記憶されている。
【0189】
活動種別1501は、例えば、バッテリ残量、加速度センサ、照度センサ等、情報端末102の状態を示す情報の種別を示す。
【0190】
通知条件2102は、アカウント情報409の確認用アカウント505に登録された1つ以上の第2アカウントに確認情報を通知する条件を示す。
【0191】
通知内容2103は、通知条件2102を満たしたときに、1つ以上の第2アカウントに通知されるメッセージ内容を示す。
【0192】
図15の例では、第1のアカウントに係る活動情報410の加速度センサの値が、例えば、確認期間506を超えて変化なしの場合、1つ以上の第2のアカウントに、「○○さんの端末の移動がありません。」等のメッセージを含む確認情報が通知される。
【0193】
なお、確認情報通知部405は、1つ以上の第2のアカウントに確認情報を通知する前に、第1のアカウントや、第1のアカウントのアカウント情報に登録されているアドレス又はSMS宛てに、確認先にメッセージを送信して良いかどうかを確認するメッセージを送信するものであっても良い。
【0194】
また、確認情報通知部405は、第1のアカウントの安否が確認できなかった場合に、1つ以上の第2アカウントに、さらに情報(例えば、最後に取得した第1のアカウントの位置情報や、最後にメッセージを送信した相手等)を送信するものであっても良い。
【0195】
なお、本実施形態に係る確認情報の通知処理の流れは、基本的に図16に示す第3の実施形態の処理と同様なので、ここでは説明を省略する。
【0196】
図22は、第4の実施形態に係る確認情報の通知画面の例を示す図である。第2のアカウントが利用する情報端末102のアプリケーション部413は、管理サーバ101から確認情報を受信すると、表示入力部414に、例えば、図22に示すような通知画面2201を表示させる。
【0197】
通知画面2201には、例えば、第1のアカウントに係る利用者の状態確認の依頼であることを示す情報2202、第1のアカウントのプロフィール画像2203、状態の確認を依頼するメッセージ2204等が表示される。
【0198】
また、通知画面1801には、第1のアカウントに係る利用者や、端末の状態に問題がない旨を回答するための「YES」ボタン2206や、例えば、利用者や、端末の状態を確認できない旨を回答するための「NO」ボタン2207等が含まれていても良い。これにより、管理サーバ101側でも、第1のアカウントに係る利用者や、端末の状態を判断することができるようになる。
【0199】
好ましくは、通知画面2201には、第1のアカウントに係る利用者が予め登録したメールアドレス、電話番号等の連絡先に連絡するための情報や、第1のアカウントの情報等の情報又はリンク情報2205等が含まれる。このリンク情報2205を選択することにより、通知画面2201をみた第2のアカウントの利用者は、第1のアカウントの利用者に容易に連絡することができるようになる。
【0200】
なお、図22の通知画面2201は、あくまで一例である。通知画面2201は、第2アカウントの利用者に、第1アカウントに係る利用者や、利用者の情報端末102の状態確認を依頼することができるものであれば良い。
【0201】
以上、第4の実施形態によれば、所定のサービスに係るアカウントに係る情報端末102の情報に変化が生じた場合に、その情報端末102の情報の変化に対応するメッセージを含む確認情報が、予め登録された1つ以上の確認用アカウントに通知される。
【0202】
従って、所定のサービスに係るアカウントの情報端末102の情報に変化が生じた場合に、そのアカウントの状態を確認することを容易にする管理サーバ101を提供することができる。
【0203】
なお、本発明は、具体的に開示された上記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく種々の変形や変更が可能である。
【0204】
例えば、上記の各実施形態は、任意の組み合わせで実施することができる。
【符号の説明】
【0205】
100 情報処理システム
101 管理サーバ(情報処理装置)
102 情報端末
401 アカウント情報管理部
404 活動情報記憶部(記録部、記録手段)
405 確認情報通知部(通知部、通知手段)
406 確認情報判断部
407 確認期間設定部(設定部)
408 確認用アカウント管理部(登録部)
415 記憶部
505 確認用アカウント(1つ以上の第2のアカウント)
506 確認期間(予め登録された期間)
901 候補アカウント抽出部(抽出部)
902 アクセス権付与部
1301 ウェアラブル端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22