(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記発光制御部は、前記現金入出口から現金が複数回に分けて排出される場合、前記複数回の排出のうち最後の排出と、最後以前の排出とで異なる色で前記第一発光部を発光させ、前記現金入出口から現金が一回で排出される場合、前記複数回の排出のうち最後の排出の場合と同じ色で前記第一発光部を発光させる、請求項1または請求項2に記載の貨幣処理機。
前記発光制御部は、前記現金入出口に投入される現金が即時処理される場合と、前記現金入出口に投入される現金の処理が、貨幣処理機内部での処理準備動作終了を待って行われる場合とで、前記第一発光部を異なる態様で発光させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の貨幣処理機。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る窓口システムにおける装置の配置例を示す説明図である。同図に示すように、窓口システム1は、貨幣処理機100と、左窓口処理機300aと、右窓口処理機300bとを備える。
以下、左窓口処理機300aと右窓口処理機300bとを総称して窓口処理機300と表記する。
【0021】
窓口システム1は、銀行など金融機関の窓口に設置されて現金を扱う処理を行う。
貨幣処理機100は、投入される現金(貨幣)を収納し、また、収納している現金を繰り出す。貨幣処理機100は、貨幣処理機100単独でも動作し得るし、左窓口処理機300a又は右窓口処理機300bのいずれか一方に占有されて入出金端末としても動作し得る。
【0022】
左窓口処理機300aは、
図1に示すように貨幣処理機100の正面に向かって左側に配置されている。左窓口処理機300aは、貨幣処理機100の左に位置する窓口担当者(テラー、Teller)による操作を受けて、自己口座への入出金取引、または公金振込のような他口座への入金取引等の処理を行う。左窓口処理機300aは、例えばパソコン(Personal Computer;PC)を用いて構成される。
右窓口処理機300bは、
図1に示すように貨幣処理機100の正面に向かって右側に配置されている。右窓口処理機300bは、貨幣処理機100の右に位置する窓口担当者による操作を受けて、自己口座への入出金取引、または公金振込のような他口座への入金取引等の処理を行う。右窓口処理機300bは、例えばパソコンを用いて構成される。
【0023】
上記のように、左窓口処理機300a、右窓口処理機300bのいずれも、貨幣処理機100と通信を行って貨幣処理機100を入出金端末として機能させることができる。窓口処理機300での処理に付随して現金の入出が生じた場合、窓口担当者は貨幣処理機100から現金の入出を行う。
左窓口処理機300aが貨幣処理機100を占有している状態では、貨幣処理機100は、窓口担当者が左窓口処理機300aで行う入金処理に連動して現金の投入を受け、投入された現金を収納する。また、貨幣処理機100は、窓口担当者が左窓口処理機300aで行う出金処理に連動して貨幣処理機100内に収納している現金を繰り出す。
一方、右窓口処理機300bが貨幣処理機100を占有している状態では、貨幣処理機100は、窓口担当者が右窓口処理機300bで行う入金処理に連動して現金の投入を受け、投入された現金を収納する。また、貨幣処理機100は、窓口担当者が右窓口処理機300bで行う出金処理に連動して貨幣処理機100内に収納している現金を繰り出す。
【0024】
図2は、貨幣処理機100の外形の例を示す概略外形図である。同図に示すように、貨幣処理機100の筐体(貨幣処理機筐体110)の上面には、表示部130の表示画面と、硬貨入金口211と、左スタートボタン230aと、右スタートボタン230bとが設けられている。また、左スタートボタン230aの周囲に左第二発光部250aが設けられ、右スタートボタン230bの周囲に右第二発光部250bが設けられている。また、表示部130の表示画面には操作入力部140のタッチセンサが設けられてタッチパネルを構成している。
【0025】
また、貨幣処理機筐体110の前面(筐体前面111)には、硬貨出金口212と、紙幣入出金口213と、紙幣入金リジェクト口214とが設けられている。また、硬貨出金口212の周囲には硬貨出金口第一発光部242が設けられ、紙幣入金リジェクト口214の周囲には紙幣入出口第一発光部243が設けられている。また、筐体前面111に向かって左側の縁に沿って線状に左第三発光部260aが設けられており、右側の縁に沿って線状に右第三発光部260bが設けられている。
【0026】
以下、硬貨入金口211と、硬貨出金口212と、紙幣入出金口213と、紙幣入金リジェクト口214とを総称して現金入出口210と表記する。また、左スタートボタン230aと右スタートボタン230bとを総称してスタートボタン230と表記する。硬貨出金口第一発光部242と紙幣入出口第一発光部243とを総称して第一発光部240と表記する。左第二発光部250aと右第二発光部250bとを総称して第二発光部250と表記する。左第三発光部260aと右第三発光部260bとを総称して第三発光部260と表記する。
【0027】
表示部130は、表示画面に各種画像を表示する。特に、表示部130は、貨幣処理機100の状態の表示や窓口担当者が行う操作の誘導など、窓口担当者に提示する各種情報を表示する。表示部130は画像をカラー表示する。
操作入力部140は、画面タッチによるユーザ操作を受け付ける。
硬貨入金口211は、硬貨の投入を受ける。硬貨出金口212は、硬貨を繰り出す(出金する)。紙幣入出金口213は、入金処理に伴って紙幣の投入を受け、また、出金処理に伴って紙幣を繰り出す。紙幣入金リジェクト口214は、紙幣入出金口213から投入された紙幣のうち、何らかの理由で拒絶(Reject)された紙幣の返却口である。
硬貨入金口211、硬貨出金口212、紙幣入出金口213、紙幣入金リジェクト口214のいずれにもシャッターが設けられており、シャッターが開いた状態で現金の投入を受け、あるいは、現金を繰り出す。
【0028】
スタートボタン230は、窓口処理機300のいずれかが貨幣処理機100を占有している場合に、貨幣処理機100が現金の入出を行うタイミングを示す。左窓口処理機300aが貨幣処理機100を占有している場合に左スタートボタン230aが押下されると、貨幣処理機100は、左窓口処理機300aからの通信データに基づく入出金処理を開始する。右窓口処理機300bが貨幣処理機100を占有している場合に右スタートボタン230bが押下されると、貨幣処理機100は、右窓口処理機300bからの通信データに基づく入出金処理を開始する。
スタートボタン230は操作釦の例に該当する。
硬貨出金口第一発光部242、紙幣入出口第一発光部243、左第二発光部250a、右第二発光部250b、左第三発光部260a、右第三発光部260bは、いずれも発光の有無、発光する場合の点灯と点滅との相違、点滅の速さ、及び、発光する色によって貨幣処理機100の内部状態を示し、また、ユーザ(窓口担当者)が行う操作の誘導を表示する。
【0029】
図3は、貨幣処理機100の機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、貨幣処理機100は、通信部120と、表示部130と、操作入力部140と、硬貨入金口211と、硬貨出金口212と、紙幣入出金口213と、紙幣入金リジェクト口214と、硬貨プール221と、紙幣プール222と、硬貨収納部223と、紙幣収納部224と、左スタートボタン230aと、右スタートボタン230bと、硬貨出金口第一発光部242と、紙幣入出口第一発光部243と、左第二発光部250aと、右第二発光部250bと、左第三発光部260aと、右第三発光部260bと、記憶部280と、制御部290とを備える。制御部290は、発光制御部291と、モード切替部292と、入出金処理部293とを備える。
以下、硬貨プール221と紙幣プール222とを総称して一時保留部220と表記する。
図3に示す各部のうち、
図2を参照して説明した部分と同一の部分には同じ符号(100、130、140、211、212、213、214、230a、230b、242、243、250a、250b、260a、260b)を付して説明を省略する。
【0030】
通信部120は、他の装置と通信を行う。特に、通信部120は、窓口処理機300と通信を行う。
硬貨収納部223は、硬貨を収納する。特に、硬貨収納部223は、硬貨入金口211から投入されて入出金処理部293が処理済みの硬貨を格納する。
紙幣収納部224は、紙幣を格納する。特に紙幣収納部224は、紙幣入出金口213から投入されて入出金処理部293が処理済みの紙幣を格納する。
【0031】
硬貨プール221は、硬貨入金口211から投入された硬貨を一時的に蓄える。硬貨プール221に蓄えられた硬貨は、入出金処理部293による処理が完了した後、硬貨収納部223に収納される。一方、硬貨プール221が満杯の場合、あるいは、硬貨の状態が良くない場合など、何らかの理由で入出金処理部293が処理を行えない硬貨については、硬貨出金口212から返却される。
紙幣プール222は、紙幣入出金口213から投入された紙幣を一時的に蓄える。
紙幣プール222に蓄えられた紙幣は、入出金処理部293による処理が完了した後、紙幣収納部224に収納される。一方、紙幣プール222が満杯の場合、あるいは、紙幣の状態が良くない場合など、何らかの理由で入出金処理部293が処理を行えない紙幣については、処理を行えない理由に応じて紙幣入出金口213又は紙幣入金リジェクト口214のいずれかから返却される。
【0032】
記憶部280は、各種情報を記憶する。記憶部280は、例えば貨幣処理機100が備える記憶デバイスを用いて構成される。あるいは、記憶部280が、貨幣処理機100に外付けされた記憶デバイスを用いて構成されていてもよい。
制御部290は、貨幣処理機100の各部を制御して各種処理を実行する。制御部290は、例えば貨幣処理機100が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部280からプログラムを読み出して実行することで実現される。
【0033】
発光制御部291は、入出金処理部293が現金入出口210からの入出金を処理する処理状況に基づいて第一発光部240、第二発光部250及び第三発光部260の発光を制御する。
特に、発光制御部291は、第一発光部240、第二発光部250及び第三発光部260のうちの発光箇所と、発光色と、点灯又は点滅の区別とにより、入出金処理部293による入出金の処理の状況を表示する。
【0034】
また、発光制御部291は、第一発光部240、第二発光部250及び第三発光部260のうち少なくともいずれかを、表示部130における表示色と同じ色で発光させる。これにより、窓口担当者は貨幣処理機100の状態を色で把握することができる。
また、現金入出口210から現金が複数回に分けて排出される場合、発光制御部291は、複数回の排出のうち最後の排出と、最後以前の排出とで異なる色で第一発光部240を発光させる。また、現金入出口210から現金が一回で排出される場合、発光制御部291は、複数回の排出のうち最後の排出の場合と同じ色で第一発光部240を発光させる。これにより、窓口担当者が排出された現金をとり忘れる可能性を低減させることができる。
【0035】
また、発光制御部291は、現金入出口210に投入される現金が即時処理される場合と、現金入出口210に投入される現金の処理が、貨幣処理機100内部での処理準備動作終了を待って行われる場合とで、第一発光部240を異なる態様で発光させる。これにより、窓口担当者は、現金入出口210に投入する現金を直ちに取引可能か否かを把握することができる。
ここでいう発光の態様は、色、発光の有無、点滅の有無、点滅の速さのうちのいずれか、又はこれらの組み合わせであってもよいが、これに限らない。例えば、明るさ、点滅のパタン、部分的な点滅の箇所などであってもよい。
【0036】
また、発光制御部291は、現金入出口210から排出される現金が一時保留部220に蓄えられている現金の入金キャンセルによる場合と、一時保留部220が満杯状態になったことによる一時的な返却による場合とで、第一発光部240を異なる態様で発光させる。これにより、窓口担当者は、返却される現金について、単なる返却と後処理の必要な返却とを区別することができる。
また、発光制御部291は、第一発光部240、第二発光部250及び第三発光部260のうち少なくともいずれかを点滅させる場合、省電力モードのときは通常モードのときよりもゆっくりとした周期で点滅させる。これにより、窓口担当者は、貨幣処理機100が省電力モードで稼働しているか否かを容易に把握することができる。
【0037】
また、発光制御部291は、貨幣処理機100が処理を行っている窓口処理機300に近い側の第三発光部260を発光させる。これにより、窓口担当者は、窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態を把握することができる。特に、第二発光部250と第三発光部260との両方が窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態を表示することで、窓口担当者が表示を見落とす可能性を低減させることができる。
モード切替部292は、貨幣処理機100の電力消費のモードを、省電力モード及び通常電力モードのうちいずれか一方に切り替える。
入出金処理部293は、現金入出口210からの入出金に関する処理を行う。
【0038】
次に、
図4〜
図7を参照して、発光制御部291の制御による第一発光部240、第二発光部250及び第三発光部260の発光の態様の例について説明する。
図4は、第一発光部240及び第二発光部250の発光の態様の第一の例を示す説明図である。
図4は、入金及び出金に共通の項目、あるいは、入出金以外の項目について発光の態様の例を示している。
貨幣処理機100が電源をオン(接続)されて初期化中の状態では、発光制御部291は、第一発光部240及び第二発光部250のいずれも青で点灯させる。
貨幣処理機100がアイドル状態の場合は、発光制御部291は、第一発光部240及び第二発光部250のいずれも消灯させる。
【0039】
省電力中の状態では、発光制御部291は、第一発光部240を消灯させ、第二発光部250を点灯させる。
なお、貨幣処理機100が動作中の場合、発光制御部291は、2つの第二発光部250のうち、貨幣処理機100を占有している第二発光部250のみを点灯させる。いずれの第二発光部250も貨幣処理機100を占有していない場合は、発光制御部291はいずれの貨幣処理機100も消灯させる。以下についても同様である。
【0040】
硬貨ユニットのロックが外れている場合、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242と第二発光部250とを赤で点灯させ、紙幣入出口第一発光部243を消灯させる。
紙幣ユニットのロックが外れている場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243と第二発光部250とを赤で点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
【0041】
硬貨のエラーで貨幣処理機100が処理を中断している場合(アイドル)、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242と第二発光部250とを赤で点滅させ、紙幣入出口第一発光部243を消灯させる。
紙幣のエラーで貨幣処理機100が処理を中断している場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243と第二発光部250とを赤で点滅させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
【0042】
このように、発光制御部291は、通常状態では第一発光部240及び第二発光部250を青で発光させる。一方、エラー発生時など対応が必要な状態では、発光制御部291は、第一発光部240及び第二発光部250を赤で発光させる。また、発光制御部291は、窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態を、2つの第二発光部のいずれを発光させるかで示す。これにより、窓口担当者は、貨幣処理機100の状態を視覚的に把握することでき、この点で、より速くより正確に把握することができる。
【0043】
図5は、第一発光部240及び第二発光部250の発光の態様の第二の例を示す説明図である。
図5は入金に関する項目について発光の態様の例を示している。
窓口処理機300のいずれかが入金処理のために貨幣処理機100を占有している場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243と第二発光部250とをピンクで点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。貨幣処理機100が入金を計数中で、硬貨のリジェクト(受入できずに返却)が無い場合も同様である。
【0044】
貨幣処理機100が入金を計数中で、硬貨のリジェクトがある場合、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242をピンクで点滅させ、第二発光部250とをピンクで点灯させ、紙幣入出口第一発光部243を消灯させる。返却硬貨があり、貨幣処理機100が硬貨返却動作中の場合も同様である。
硬貨のリジェクト又は返却があり、硬貨出金口212からの硬貨の抜き取り待ち状態の場合、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242をピンクで点滅させ、第二発光部250をピンクで点灯させ、紙幣入出口第一発光部243を消灯させる。なお、硬貨出金口212をカルトンとも称する。
【0045】
紙幣のリジェクトがあり、紙幣入金リジェクト口214からの紙幣の抜き取り待ち状態の場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243をピンクで点滅させ、第二発光部250をピンクで点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
硬貨の取込不良が発生して確認待ちの場合、発光制御部291は、第二発光部250をピンクで点灯させ、硬貨出金口第一発光部242と紙幣入出口第一発光部243とを消灯させる。
紙幣の取込不良が発生して確認待ちの場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243をピンクで点滅させ、第二発光部250をピンクで点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。返却紙幣があり抜き取り待ちの場合も同様である。
【0046】
入金の計数が正常に終了した場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243と第二発光部250とをピンクで点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
入金を収納中で入金口からの返却が有る場合、一時保留部220にある入金を収納中の場合、及び、一時保留部220が満杯か否かの確認待ちの場合も同様に、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243と第二発光部250とをピンクで点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
【0047】
硬貨プール221が満杯で硬貨を返却中の場合、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242をオレンジで点灯させ、第二発光部250をピンクで点灯させ、紙幣入出口第一発光部243を消灯させる。
硬貨プール221が満杯で硬貨を返却し、硬貨出金口212からの抜き取り待ちの場合、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242をオレンジで点滅させ、第二発光部250をピンクで点灯させ、紙幣入出口第一発光部243を消灯させる。
【0048】
紙幣プール222が満杯で紙幣を返却中の場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243をオレンジで点灯させ、第二発光部250をピンクで点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
紙幣プール222が満杯で紙幣を返却し、紙幣入出金口213からの抜き取り待ちの場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243をオレンジで点滅させ、第二発光部250をピンクで点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
【0049】
入金に関する硬貨のエラーが発生した場合、計数中のとき、窓口担当者の処理待ちのとき、硬貨を収納中のとき、機械の故障のときのいずれも、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242及び第二発光部250を赤で点滅させ、紙幣入出口第一発光部243を消灯させる。
入金に関する紙幣のエラーが発生した場合、計数中のとき、窓口担当者の処理待ちのとき、紙幣を収納中のとき、機械の故障のときのいずれも、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243及び第二発光部250を赤で点滅させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
【0050】
このように、発光制御部291は、貨幣処理機100が入金に関する処理を行っていることを、第一発光部240及び第二発光部250のいずれか一方又は両方をピンクで発光させることで示す。また、発光制御部291は、現金の抜き取り等の待ち状態を第一発光部の点滅で示す。また、発光制御部291は、一時保留部220の満杯状態には、第一発光部240をオレンジで発光させる。また、エラー発生時など対応が必要な状態では、発光制御部291は、第一発光部240及び第二発光部250を赤で発光させる。また、発光制御部291は、窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態を、2つの第二発光部のいずれを発光させるかで示す。これにより、窓口担当者は、貨幣処理機100の状態を視覚的に把握することでき、この点で、より速くより正確に把握することができる。
【0051】
図6は、第一発光部240及び第二発光部250の発光の態様の第二の例を示す説明図である。
図6は出金に関する項目について発光の態様の例を示している。
窓口処理機300のいずれかが出金処理のために貨幣処理機100を占有している場合、発光制御部291は、第二発光部250を薄青で点灯させ、硬貨出金口第一発光部242と紙幣入出口第一発光部243とを消灯させる。
窓口処理機300のいずれかが出金処理のために貨幣処理機100を占有している状態で計数中の場合、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242と紙幣入出口第一発光部243と第二発光部250とを薄青で点灯させる。
【0052】
出金または現金の放出のボタン確認待ちの場合、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242と紙幣入出口第一発光部243とを薄青で点灯させ、第二発光部250を薄青で点滅させる。
出金の抜き取り待ちの場合、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242と紙幣入出口第一発光部243とを薄青で点滅させ、第二発光部250を薄青で点灯させる。
【0053】
出金に関する硬貨のエラーが発生した場合、計数中のとき、機械の故障のとき、硬貨を放出中のとき、窓口担当者の処理待ちのときのいずれも、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242及び第二発光部250を赤で点滅させ、紙幣入出口第一発光部243を消灯させる。
出金に関する紙幣のエラーが発生した場合、計数中のとき、機械の故障のとき、紙幣を放出中のとき、窓口担当者の処理待ちのときのいずれも、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243及び第二発光部250を赤で点滅させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
【0054】
貨幣処理機100がローカルで動作して自己精査のスタートを待っている状態では、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242、紙幣入出口第一発光部243、第二発光部250のいずれも薄青で点灯させる。
紙幣を自動収取して計数中の場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243と第二発光部250と緑で点灯させ、硬貨出金口第一発光部242を消灯させる。
【0055】
このように、発光制御部291は、貨幣処理機100が出金に関する処理を行っていることを、第一発光部240及び第二発光部250のいずれか一方又は両方を青系統の色(特に薄青又は緑)で発光させることで示す。また、発光制御部291は、現金の抜き取り等の待ち状態を第一発光部の点滅で示す。また、エラー発生時など対応が必要な状態では、発光制御部291は、第一発光部240及び第二発光部250を赤で発光させる(特に、赤で点滅させる)。また、発光制御部291は、窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態を、2つの第二発光部のいずれを発光させるかで示す。これにより、窓口担当者は、貨幣処理機100の状態を視覚的に把握することでき、この点で、より速くより正確に把握することができる。
【0056】
また、発光制御部291は、表示部130による表示色に合わせた色(例えば、同じ色、又は、同じ系統の色)で、第一発光部240及び第二発光部250を発光させる。具体的には、表示部130が入金処理の場合と出金処理の場合とでタイトルのバックを異なる色で表示し、発光制御部291は、この色に合わせて第一発光部240及び第二発光部250を発光させる。
【0057】
図7は、表示部130が表示する入金画面の例を示す説明図である。同図の例で、表示部130は、タイトルの表示領域(領域A11)に、入金処理を示す「入金占有中」とのタイトルを表示している。表示部130は、制御部290の制御に従って、領域A11をピンクで表示する。
また、発光制御部291は、
図5の「入金占有」の項目に示すように、貨幣処理機100を占有中の窓口処理機300の側の第二発光部250と、紙幣入出金口213とを、領域A11の表示色に合せてピンクで発光させる。
【0058】
図8は、表示部130が表示する出金画面の例を示す説明図である。同図の例で、表示部130は、タイトルの表示領域(領域A12)に、出金処理を示す「出金占有中」とのタイトルを表示している。表示部130は、制御部290の制御に従って、領域A12を青で表示する。
また、発光制御部291は、
図6の「出金占有」の項目に示すように、貨幣処理機100を占有中の窓口処理機300の側の第二発光部250を、領域A12の表示色と同じ系統の薄青で発光させる。
このように、発光制御部291が、表示部130による表示色に合わせた色で第一発光部240及び第二発光部250を発光させることで、窓口担当者は貨幣処理機100による処理の状況を色で視覚的に把握することができる。
【0059】
なお、現金入出口210から現金が複数回に分けて排出される場合、発光制御部291が、複数回の排出のうち最後の排出と、最後以前の排出とで異なる色で第一発光部240を発光させるようにしてもよい。この場合の現金入出口210から排出される現金は、出金による放出現金であってもよいし、入金された現金が返却されるものであってもよい。また、この場合の現金は、紙幣、硬貨のいずれであってもよいし、これらの組み合わせでもよい。
【0060】
例えば、紙幣が3回に分けて出金される場合、1回目の排出の及び2回目の排出では、発光制御部291が紙幣入金リジェクト口214を紫色など特別な色で発光させる。ここでいう特別な色は、他の状態では用いられていない色あるいは使用頻度の低い色である。
一方、3回目(最後)の排出では、発光制御部291が紙幣入金リジェクト口214を青など通常の色で発光させる。ここでいう通常の色は、使用頻度が比較的高い色である。
これにより、窓口担当者は、現金の排出がさらに繰り返されるか否かを把握することができる。この点で、窓口担当者が排出された現金を取り忘れる可能性を低減させることができる。
【0061】
また、現金入出口210から現金が一回で排出される場合、発光制御部291が、複数回の排出のうち最後の排出の場合と同じ色(上の例では青)で第一発光部240を発光させるようにしてもよい。
これによっても、窓口担当者は、現金の排出がさらに繰り返されるか否かを把握することができる。この点で、窓口担当者が排出された現金を取り忘れる可能性を低減させることができる。
【0062】
また、発光制御部291が、現金入出口210に投入される現金が即時処理される場合と、現金入出口210に投入される現金の処理が、貨幣処理機100内部での処理準備動作終了を待って行われる場合とで、第一発光部240を異なる態様で発光させるようにしてもよい。
例えば、貨幣処理機100が紙幣の入金取引を行う際に、紙幣プール222が紙幣で満杯または満杯に近い状態であり、入出金処理部293が紙幣プール222の紙幣を金種別スタッカにバックグラウンンドで分配して空き容量を確保する場合がある。この場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243を緑色など特別な色で発光させ、入金計数動作開始までには一時待機が必要であることを示す。バックグラウンンドでの分配動作が終了した場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243をピンクなど通常の色で発光させる。
これにより、窓口担当者は、現金入出口210に投入する現金を直ちに取引可能か否かを把握することができる。
【0063】
また、一時保留部220に蓄えられている現金の入金キャンセルにより現金入出口210から現金が排出される場合と、一時保留部220が満杯状態になって現金入出口210から現金が一時的に返却される場合とで、発光制御部291が、第一発光部240を異なる態様で発光させるようにしてもよい。この場合の現金入出口210から排出される現金は、紙幣であってもよいし硬貨であってもよい。
例えば、入金処理で30枚の紙幣が紙幣プール222に蓄えられた状態で窓口担当者が返却ボタンを押下して入金処理をキャンセルした場合、30枚の紙幣が紙幣プール222から現金入出口210に返却される。この場合、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243をピンクなど通常の色で発光させる。
【0064】
また、例えば150枚の紙幣が計数のために現金入出口210から投入されたのに対し、紙幣プール222の容量が100枚であり、150枚のうち100枚が紙幣プール222に保留され計数される。この状態で、上位機が貨幣処理機100に100枚の紙幣を現金入出口210に返却するよう指示した場合、残りの50枚の紙幣が未計数で現金入出口210に残存している。この50枚の紙幣を一旦取り除く必要があるため、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243をオレンジなど特別な色で発光させる。
【0065】
窓口担当者が残り50枚の紙幣を取り除き、紙幣プール222から100枚の紙幣が現金入出口210に返却されたときも、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243をオレンジなど特別な色で発光させる。窓口担当者は、100枚の紙幣を取り除いた後、残り50枚の紙幣を現金入出口210に投入して貨幣処理機100に追加計数する。なお、窓口担当者は、返却された100枚の紙幣を取引終了後に手許管理の現金として保管するようにしても良いし、別途の補充処理によって貨幣処理機100内へ補充されるようにしても良い。
このように、発光制御部291が返却される現金が一時的な返却か否かを第一発光部240の発光の態様で示す。これにより、窓口担当者は、返却される現金を再度投入する必要があるか否かを把握することができ、操作間違いの可能性を低減させることができる。
【0066】
図9は、第三発光部260の発光の態様の例を示す説明図である。
電源をオン(接続)されて初期化中の状態では、発光制御部291は、左第三発光部260a、右第三発光部260bのいずれも青で点灯させる。
アイドル状態では、発光制御部291は、左第三発光部260a、右第三発光部260bのいずれも消灯させる。
省電力中の状態では、発光制御部291は、左第三発光部260a、右第三発光部260bのいずれもスロー点滅させる。ここで、点滅速度として通常点滅とスロー点滅との2つの速度が定められている。スロー点滅では、通常点滅よりも長い周期で(すなわち、通常点滅よりも遅く)点滅する。
このように、発光制御部291は、省電力モードでは第一発光部240又は第二発光部250あるいはその両方を、通常モードのときよりもゆっくりとした周期で点滅させる。これにより、窓口担当者は、貨幣処理機100が省電力モードで稼働しているか否かを視覚的に把握することができる。
【0067】
貨幣処理機100が左窓口処理機300aの端末装置として動作している場合、発光制御部291は、左第三発光部260aを青で点灯させ、右第三発光部260bを消灯させる。
貨幣処理機100が右窓口処理機300bの端末装置として動作している場合、発光制御部291は、右第三発光部260bを青で点灯させ、左第三発光部260aを消灯させる。
貨幣処理機100が単独で動作するローカル処理の開始時には、発光制御部291は、左第三発光部260a及び右第三発光部260bのいずれも青で点灯させる。
このように、入出金処理を受け付ける状態では、発光制御部291は、第三発光部260の点灯色を青とし、左右いずれの発光制御部291を点灯させるかで、窓口処理機300との関係を示す。
【0068】
貨幣処理機100が、左窓口処理機300aの端末装置として動作しているときに、装置引き出し待ちになった場合、発光制御部291は、左第三発光部260aを青で点滅させ、右第三発光部260bを消灯させる。
貨幣処理機100が右窓口処理機300bの端末装置として動作しているときに、装置引き出し待ちになった場合、発光制御部291は、右第三発光部260bを青で点滅させ、左第三発光部260aを消灯させる。
貨幣処理機100が単独で動作するローカル処理で、装置引き出し待ちになった場合、発光制御部291は、左第三発光部260a及び右第三発光部260bのいずれも青で点滅させる。
このように、装置引き出し待ちの状態では、発光制御部291は、第三発光部260を青で点滅させる。そして、発光制御部291は、窓口処理機との関係を点滅させる発光制御部291の位置で示す。
【0069】
図10は、第一発光部240、第二発光部250及び第三発光部260の発光の第一例を示す説明図である。同図は、右窓口処理機300bが貨幣処理機100を占有している入金占有中の場合の例を示している。
図5の「入金占有」の項目に示されるように、発光制御部291は、紙幣入出口第一発光部243と、右第二発光部250b(貨幣処理機100を占有している右窓口処理機300bに近い側の第二発光部250)とを点灯させている。また、
図9の「右占有(紙幣/硬貨)」の項目に示されるように、発光制御部291は、右第三発光部260bを点灯させ、左第三発光部260aを消灯させる。
このように、発光制御部291が、第二発光部250と第三発光部260とを連動させて窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態(どちらの窓口処理機300が貨幣処理機100を占有しているか)を表示させることで、窓口担当者が表示を見落として貨幣処理機100の占有状態を誤解する可能性を低減させることができる。
【0070】
図11は、第一発光部240、第二発光部250及び第三発光部260の発光の第一例を示す説明図である。同図は、右窓口処理機300bが貨幣処理機100を占有している出金占有の計数中の場合の例を示している。
図6の「出金占有の計数中」の項目に示されるように、発光制御部291は、硬貨出金口第一発光部242と、紙幣入出口第一発光部243と、右第二発光部250b(貨幣処理機100を占有している右窓口処理機300bに近い側の第二発光部250)とを点灯させている。また、
図9の「右占有(紙幣/硬貨)」の項目に示されるように、発光制御部291は、右第三発光部260bを点灯させ、左第三発光部260aを消灯させる。
図10の例の場合と同様、
図11の例でも、発光制御部291が第二発光部250と第三発光部260とを連動させて窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態を表示させることで、窓口担当者が表示を見落として貨幣処理機100の占有状態を誤解する可能性を低減させることができる。
【0071】
以上のように、第一発光部240が現金入出口210の周囲に設けられ、第二発光部250がスタートボタン230の周囲に設けられている。そして、発光制御部291は、現金入出口210からの入出金の処理の状況に基づいて第一発光部240の発光と第二発光部250の発光とを制御する。
このように、第二発光部250がスタートボタン230の周囲に設けられていることで、第二発光部250がスタートボタン230に内蔵されている場合と比較すると、スタートボタン230を押下する場合などスタートボタン230が手で覆われている場合でも、窓口担当者が第二発光部250を見落とす可能性を低減させることができる。さらに、第二発光部250がスタートボタン230の全周に設けられていることで、窓口担当者が第二発光部250を見落とす可能性をさらに低減させることができる。
【0072】
また、発光制御部291が第一発光部240と第二発光部250との発光を制御することで、窓口担当者は、第二発光部250を見ていなかった場合でも、第一発光部240の発光を見て貨幣処理機100がいずれかの窓口処理機300に占有されていることを把握できる可能性がある。貨幣処理機100がいずれかの窓口処理機300に占有されていることに窓口担当者が気付くことで、窓口担当者が、窓口処理機300による貨幣処理機100の占有の状況を確認することが期待される。
このように、発光制御部291が第二発光部250だけでなく第一発光部240の発光も制御することで、窓口担当者が第一発光部240及び第二発光部250のうち少なくともいずれか一方を見る可能性が高まり、この点で視認性を向上させることができる。そして、この視認性の向上により、貨幣処理機100がいずれかの窓口処理機300に占有されていることに窓口担当者が気付き、窓口処理機300による貨幣処理機100の占有の状況を確認することが期待される。
【0073】
また、発光制御部291は、第一発光部240及び第二発光部250のうちの発光箇所、発光色、及び点灯又は点滅の区別により、入出金の処理の状況を表示する。これにより、窓口担当者が入出金の処理の状況を把握し、次に行うべき作業を把握できることが期待される。これにより、窓口担当者が作業を比較的速やかに行えることが期待される。
【0074】
また、表示部130は画像をカラー表示する。そして、発光制御部291は、第一発光部240及び第二発光部250のうち少なくともいずれか一方を、表示部130における表示色を同じ色で発光させる。
これにより、窓口担当者は貨幣処理機100による処理の状況を色で把握することができる。この点で窓口担当者は、貨幣処理機100による処理の状況をより速くより正確に把握し得る。
【0075】
また、発光制御部291は、現金入出口210から現金が複数回に分けて排出される場合、複数回の排出のうち最後の排出と、最後以前の排出とで異なる色で第一発光部240を発光させる。また、現金入出口210から現金が一回で排出される場合、発光制御部291は、複数回の排出のうち最後の排出の場合と同じ色で第一発光部240を発光させる。
これにより、窓口担当者は、現金の排出がさらに繰り返されるか否かを把握することができる。この点で、窓口担当者が排出された現金を取り忘れる可能性を低減させることができる。
【0076】
また、発光制御部291は、現金入出口210に投入される現金が即時処理される場合と、現金入出口210に投入される現金の処理が、貨幣処理機100内部での処理準備動作終了を待って行われる場合とで、第一発光部240を異なる態様で発光させる。
これにより、窓口担当者は、現金入出口210に投入する現金を直ちに取引可能か否かを把握することができる。
【0077】
また、一時保留部220に蓄えられている現金の入金キャンセルにより現金入出口210から現金が排出される場合と、一時保留部220が満杯状態になって現金入出口210から現金が一時的に返却される場合とで、発光制御部291が、第一発光部240を異なる態様で発光させるようにしてもよい。
これにより、現金入出口210から現金が返却される場合、窓口担当者は、返却される現金を再度投入する必要があるか否かを把握することができ、操作間違いの可能性を低減させることができる。
【0078】
また、発光制御部291は、第一発光部240及び第二発光部250のうち少なくともいずれか一方を点滅させる場合、省電力モードのときは通常モードのときよりもゆっくりとした周期で点滅させる。
これにより、窓口担当者は、貨幣処理機100が省電力モードで稼働しているか否かを容易に把握することができる。例えば、貨幣処理機100が省電力モードでは通常モードよりも処理に時間を要する場合、窓口担当者は、貨幣処理機100が省電力モードになっているために時間がかかっているのか、貨幣処理機100の故障など不具合により時間がかかっているのかを見分けることができる。
【0079】
また、第三発光部260は、貨幣処理機100の本体の正面(筐体前面111)の左右それぞれの縁に線状に設けられている。そして、発光制御部291は、窓口処理機300のうち貨幣処理機100が処理を行っている窓口処理機300に近い側の第三発光部260を発光させる。
これにより、窓口担当者は、第三発光部260を参照して窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態を把握することができる。従って、窓口担当者が窓口処理機による現金処理機の占有状態を誤解する可能性を低減させることができ、現金の処理操作と現物処理が一致せず処理誤りにつながる可能性を低減させることができる。
特に、第二発光部250と第三発光部260との両方が窓口処理機300による貨幣処理機100の占有状態を表示することで、窓口担当者が表示を見落とす可能性を低減させることができる。この点で、視認性を向上させることができる。
なお、貨幣処理機100に3つ以上の窓口処理機300が接続されていてもよい。この場合、貨幣処理機100は、接続されている窓口処理機300と同数のスタートボタンを備える。
【0080】
なお、制御部290の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0081】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。