(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6803864
(24)【登録日】2020年12月3日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】茶ポリフェノールを有効成分とする吸収性向上剤
(51)【国際特許分類】
D06M 13/152 20060101AFI20201214BHJP
【FI】
D06M13/152
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-17566(P2018-17566)
(22)【出願日】2018年2月2日
(65)【公開番号】特開2019-131935(P2019-131935A)
(43)【公開日】2019年8月8日
【審査請求日】2020年6月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591014972
【氏名又は名称】株式会社 伊藤園
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100201606
【弁理士】
【氏名又は名称】田岡 洋
(72)【発明者】
【氏名】上保 貴則
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 崇紀
【審査官】
堀内 建吾
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−155467(JP,A)
【文献】
特開2007−303028(JP,A)
【文献】
特開2006−143871(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06M13/00−15/715
D04H1/00−18/04
D06F1/00−51/02
D06L1/00−4/75
D21B1/00−D21J7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
茶ポリフェノールを有効成分とする繊維用吸水性向上剤。
【請求項2】
0.15%o.w.f以上の茶ポリフェノールを使用することを特徴とする、請求項1に記載の繊維用吸水性向上剤。
【請求項3】
前記茶ポリフェノールが、不発酵茶、半発酵茶及び発酵茶からなる群から選ばれる1種又は2種以上に由来するものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の繊維用吸水性向上剤。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の繊維用吸水性向上剤を含有する、繊維の吸水性向上用組成物
(但し、(a)アミノ酸系界面活性剤、
(b)(ポリ)グリセリン、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、および(ポリ)グリセリンのアルキレンオキサイド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、および
(c)乳酸塩
を含む繊維処理剤を除く)。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれかに記載の繊維用吸水性向上剤を含有する、繊維の吸水性向上用洗浄剤。
【請求項6】
溶媒を介して茶ポリフェノールと繊維を接触させることにより、前記繊維の吸水性を向上する方法。
【請求項7】
茶ポリフェノールを繊維に付着させることにより、前記繊維の吸水性を向上する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茶ポリフェノールを有効成分とする吸収性向上剤に関する。
【背景技術】
【0002】
繊維や紙類などの吸水性を向上させる方法としては、高吸水性高分子を用いる方法が知られており、例えば紙おむつや生理用品などの吸収体に広く用いられている。かかる高吸水性高分子は、数百倍から約千倍までの水を吸収・保持することができるためその機能性に優れている。
【0003】
かかる高吸水性高分子を用いた吸収体は使い捨てのような製品に向いており、日常生活にも浸透している。しかしながら、かかる吸収体の用途とは別に、日常生活レベルで繰り返し使用するような類の吸収体には、かかる高吸水性高分子は向いているとは言い難い。
【0004】
一例を挙げるとすると、日常生活には欠かせないタオル類は、その性質上、優れた吸収性が求められるものである。しかしながら、タオル類を使い捨てにするようなことはないため、高吸水性高分子を使用することは現実的でない。さらに言えば、タオル類は、使用の都度、洗濯に供される場合が多いものの、かかる高吸水性高分子では、毎回のこのような洗濯に耐え得るようなものではない。
【0005】
すなわち、日常生活において繰り返しの洗浄や洗濯に適した、繊維や紙類などの吸水性を向上させる方法が求められていた。
【0006】
ところで、茶ポリフェノールは様々な作用効果を有することは広く知られており、その作用効果には様々な種類がある。例えば、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用、ホルモン促進作用などの生理活性機能や、抗菌性や消臭性などのサニタリー機能に関するものを挙げることができる。
【0007】
これらと少し軌を異にするものとしては、例えば特許文献1は、衛生用基紙に所定量の茶ポリフェノール、グリセリン及びポリエチレングリコールを塗布又は含浸させることにより保湿紙の柔らかさを向上させる方法を提案している。
しかしながら、茶ポリフェノールが被接触物の吸収性を向上させること、とりわけ溶媒を介して茶ポリフェノールと接触させることにより、被接触物の吸収性を向上することは知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4723416号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、簡便な方法により被接触物、とりわけ繊維における吸収性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、茶ポリフェノールと接触させることにより、被接触物、とりわけ繊維における吸収性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1] 茶ポリフェノールを有効成分とする吸収性向上剤。
[2] 0.15%o.w.f以上の茶ポリフェノールを使用することを特徴とする、上記[1]又は[2]に記載の吸収性向上剤。
[3] 前記茶ポリフェノールが、不発酵茶、半発酵茶及び発酵茶からなる群から選ばれる1種又は2種以上に由来するものであることを特徴とする、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の吸収性向上剤。
[4] 上記[1]〜[3]のいずれかに記載の吸収性向上剤を含有する組成物。
[5] 溶媒を介して茶ポリフェノールと接触させることにより、被接触物の吸収性を向上する方法。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、茶ポリフェノールと接触させることにより、被接触物、とりわけ繊維における吸収性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明に係る発明を実施する為の形態について、以下具体的に詳述するが、本発明の技術的範囲から逸脱しない限りにおいて、以下に示す実施形態以外の公知手法を適宜選択することも可能である。
【0014】
(茶ポリフェノール)
本発明における茶ポリフェノールは、茶生葉、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶、後発酵茶からなる群から選ばれる1種又は2種以上に由来するものである。また、いずれか単独で、若しくはこれらのうち任意のものを2種類以上で抽出して得られるもの、又はそれぞれを抽出して得られたものの混合物を用いることができる。
不発酵茶としては、煎茶、番茶、玉露、釜煎り茶、てん茶、ほうじ茶などの緑茶類を挙げることができ、半発酵茶としては、鉄観音、黄金桂、水仙、包種茶などのウーロン茶類を挙げることができ、発酵茶としては、ダージリン、ウバなどの紅茶類を挙げることができ、後発酵茶としてはプアール茶等を挙げることができる。
【0015】
更に、この茶ポリフェノールを溶媒抽出法、樹脂吸着法、限外濾過・逆浸透濾過等の濾過などの精製手段によって茶ポリフェノール、中でもカテキンの含有量を高める方向に精製して茶ポリフェノールを得ることもできる。また、市販の茶ポリフェノール製剤を用いることもできる。例えば、テアフラン30A((株)伊藤園製)は、緑茶を熱水抽出処理し、この抽出物を乾燥させてカテキン濃度を約30%とした茶ポリフェノール製剤であり、テアフラン90S((株)伊藤園製)は、緑茶を熱水抽出処理して得た抽出物を、水と低・高濃度アルコールを使って吸着カラムにて分離し乾燥させ、茶ポリフェノール濃度を約85から99.5%とした茶ポリフェノール製剤である。その他、市販の茶ポリフェノール製剤として、三井農林(株)製「ポリフェノン」、太陽化学(株)製「サンフェノン」、サントリー(株)製「サンウーロン」等が挙げられる。
【0016】
なお、本発明における茶ポリフェノールは、カテキン類であってよい。カテキン類は、フラバン−3−オ−ル骨格を有する化合物であり、(−)−エピガロカテキンガレ−ト(EGCg)、(−)−エピカテキンガレ−ト(ECg)、(−)−エピガロカテキン(EGC)、(−)−エピカテキン(EC)、(−)−ガロカテキンガレ−ト(GCg)、(−)−カテキンガレ−ト(Cg)、(±)−ガロカテキン(GC)及び(±)−カテキン(C)の8種類の存在が知られている。また、カテキン類は、ガレート基を有するエステル型カテキンとガレート基を有さない遊離型カテキン、或いは、エピ体と非エピ体などに分類することができる。本発明においてカテキン類とは、上述の1種又は2種以上であってよい。
【0017】
本発明において茶ポリフェノール量は特に限定されるものではないが、被接触物が繊維製品である場合には、茶ポリフェノールとして0.15%o.w.f以上使用するのが好ましく、0.15〜10%o.w.f使用するのがより好ましく、0.15〜7.5%o.w.f使用するのがさらに好ましく、0.15〜5%o.w.f使用するのが最も好ましい。
なお、%o.w.fは、染色時の指標として染めるものの重さに対して使用する染料の量を決める単位である。なお、本発明においては、%o.w.fを、被接触物に対して茶ポリフェノール量の使用量を決める単位として用いている。
【0018】
(吸収性向上剤)
本発明における吸収性向上剤とは、茶ポリフェノールを溶媒を介して被接触物と接触させることにより、該被接触物が有する吸収性を向上させる作用を有するものをいう。ここで、吸収性とは被接触物が液状流体物を吸収する性能を指すものであり、また液状流体物とは、特に限定されるものではないが、例えば水や油などを挙げることができる。
【0019】
(組成物)
本発明において組成物とは、前記吸収性向上剤を含有する。該組成物の形態は、液体、粉体、顆粒、固体のいずれであってもよいが、溶媒中で前記吸収性向上剤と被接触物とを接触させることに鑑みると、液体、粉体、顆粒のいずれか1種又は2種以上の形態が好ましい。
また、本発明における組成物は、本発明における吸収性向上剤が有する作用効果を阻害するものでない限り特に限定されるものではないが、例えば繊維製品に吸収性向上効果を付与する場合にあっては、繊維製品の洗浄剤、仕上剤、染色剤、柔軟剤、スプレー型消臭剤などを挙げることができる。
【0020】
(被接触物)
本発明において被接触物とは、本発明を実施するにあたり茶ポリフェノールと溶媒を介して接触させることによりその吸収性が向上するものをいう。この限りにおいて、被接触物は特に限定されるものではないが、例えば繊維製品や紙製品などを挙げることができる。
【実施例】
【0021】
試験1:カテキンによる吸収性向上効果
(洗濯処理)
カテキン類(テアフラン30A使用、伊藤園社製)を含有する水で市販のタオル生地を5分間攪拌して洗浄し、その後、純水で濯ぎを5分間行った。その後、タオル生地を脱水処理してから105℃で乾燥した。なお、配合するテアフラン30A量については、0%o.w.f、1%o.w.f、5%o.w.f、10%o.w.fとすることにより、カテキン量によるバラつきの有無を調べた。なお、テアフラン30A量の配合量が0%o.w.fであるサンプルは、コントロールに相当する。
【0022】
(吸水時間の測定)
次に、タオル生地表面にマイクロピペットで水を滴下し、滴下した水滴がタオル生地に全て吸収されるまでの時間を測定した。なお、各サンプルの試験は5回実施し、得られた測定時間の平均値を算出して吸水時間(秒)とした。
【0023】
【表1】
【0024】
(考察)
カテキン類を含有しない水で洗濯した場合、吸水時間の平均値は18.0秒であった(サンプル1)。これに対して、カテキン類を含有する水で洗濯した場合であって、テアフラン30Aの添加量が1%o.w.fである場合、平均値は8.5秒であった(サンプル2)。また、テアフラン30Aの添加量が5%o.w.fである場合、平均値は4.1秒であった(サンプル3)。さらに、テアフラン30Aの添加量が10%o.w.fである場合、平均値は3.9秒であった(サンプル4)。
以上から、カテキン類を含有する水で洗濯した場合の方が、カテキン類を含有しない水で洗濯した場合と比較して、タオル生地の吸収性がいずれも高まったことがわかった。また、カテキン類を含有する水で洗濯した場合、カテキン類の濃度が高いと吸収性が高くなる傾向にあることがわかった。
なお、水とエタノールを1:1に混合した50%エタノールにカテキン類(テアフラン30A、伊藤園社製)を含有させた試験も併せて実施した。50%エタノールを使用する以外は試験1と同様に実施した。結果、吸水性について水を用いた試験と同様の傾向を示すことがわかった。
【0025】
試験2:茶ポリフェノールによる吸収性向上効果
(洗濯処理)
ナカライテスク社製試薬であるスキャット(登録商標)20X-Nを5%水溶液に希釈した洗浄剤を用いて未精錬タオル生地を軽く洗浄して汚れを落としたタオル地を、カテキン製剤、烏龍茶抽出液(烏龍茶液)、紅茶抽出液(紅茶液)、緑茶抽出液(緑茶液)、水の各々でもって試験1に記載の方法で洗浄し、吸水時間を測定した。
なお、カテキン製剤の吸水性試験には、市販のカテキン製剤(テアフラン30A、伊藤園社製)を水に溶解し、下記に記載のポリフェノール量となるように調整した洗浄液を使用した。
また、烏龍茶抽出液(烏龍茶液)の吸水性試験には、1L当たり10gの鉄観音(伊藤園社製)を90℃で5分間抽出して得たものを、下記に記載のポリフェノール量となるように調整した洗浄液を使用した。
さらに、紅茶抽出液(紅茶液)の吸水性試験には、1L当たり10gのダージリン(伊藤園社製)を90℃で5分間抽出して得たものを、下記に記載のポリフェノール量となるように調整した洗浄液を使用した。
また、緑茶抽出液(緑茶液)の吸水性試験には、1L当たり10gの静岡県産深蒸し緑茶(伊藤園社製)を90℃で5分間抽出して得たものを、下記に記載のポリフェノール量となるように調整した洗浄液を使用した。
【0026】
なお、使用したカテキン製剤等の茶ポリフェノールの分析値を以下に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
(考察)
カテキン類を含有しない水で洗濯した場合、吸水時間は、10分経過しても吸水しなかった(サンプル5)。
これに対して、カテキン類を含有する水で洗濯した場合であって、テアフラン30Aの添加量が0.5%o.w.f(総ポリフェノール量で0.2%o.w.fに相当)である場合には1分50秒(サンプル6)、テアフラン30Aの添加量が1%o.w.f(総ポリフェノール量で0.4%o.w.fに相当)である場合には54秒(サンプル7)、テアフラン30Aの添加量が3%o.w.f(総ポリフェノール量で1.2%o.w.fに相当)である場合には49秒(サンプル8)、テアフラン30Aの添加量が5%o.w.f(総ポリフェノール量で2%o.w.fに相当)である場合には23秒(サンプル9)、テアフラン30Aの添加量が10%o.w.f(総ポリフェノール量で4%o.w.fに相当)である場合には16秒(サンプル10)であった。
また、烏龍茶抽出液(烏龍茶液)で洗濯した場合であって、総ポリフェノール量が0.2%o.w.fである場合には6分(サンプル11)であったものの、総ポリフェノール量が0.4%o.w.fである場合には52秒(サンプル12)、総ポリフェノール量が1.2%o.w.fである場合には46秒(サンプル13)、総ポリフェノール量が2%o.w.fである場合には34秒(サンプル14)、総ポリフェノール量が4%o.w.fである場合には24秒(サンプル15)であった。
また、紅茶抽出液(紅茶液)で洗濯した場合であって、総ポリフェノール量が0.2%o.w.fである場合には7分(サンプル16)であったものの、総ポリフェノール量が0.4%o.w.fである場合には69秒(サンプル17)、総ポリフェノール量が1.2%o.w.fである場合には53秒(サンプル18)、総ポリフェノール量が2%o.w.fである場合には31秒(サンプル19)、総ポリフェノール量が4%o.w.fである場合には20秒(サンプル20)であった。
また、緑茶抽出液(緑茶液)で洗濯した場合であって、総ポリフェノール量が0.2%o.w.fである場合には5分(サンプル21)であったものの、総ポリフェノール量が0.4%o.w.fである場合には66秒(サンプル22)、総ポリフェノール量が1.2%o.w.fである場合には41秒(サンプル23)、総ポリフェノール量が2%o.w.fである場合には37秒(サンプル24)、総ポリフェノール量が4%o.w.fである場合には33秒(サンプル25)であった。
以上から、カテキン製剤のみならず、烏龍茶抽出液(烏龍茶液)、紅茶抽出液(紅茶液)、緑茶抽出液(緑茶液)と茶ポリフェノールを含むもので洗浄処理した場合、カテキン製剤に類似する効果が得られることがわかった。
【0030】
試験3:化学繊維における吸収性向上効果
(洗濯処理)
市販のタオル生地の代わりに化学繊維の布を用いて、試験1と同様の試験を実施した。試験に供した化学繊維は、レーヨン60%とポリエステル40%からなる不織布サンプルであり、テアフラン30A量の配合量が0%o.w.fであるサンプル(No.26)がコントロールに相当する。
各サンプル試験は5回実施し、得られた測定時間の平均値を算出して吸水時間(秒)とした。
【0031】
【表4】
【0032】
(考察)
カテキン類を含有しない水で洗濯した場合、吸水時間は17秒であった(サンプル26)。これに対して、カテキン類を含有する水で洗濯した場合であって、テアフラン30Aの添加量が1%o.w.fである場合、吸水時間は13秒であった(サンプル27)。また、テアフラン30Aの添加量が5%o.w.fである場合、吸水時間は10秒であった(サンプル28)。さらに、テアフラン30Aの添加量が10%o.w.fである場合、吸水時間は6秒であった(サンプル29)。
以上から、試験1と同様、カテキン類を含有する水で洗濯した場合の方が、カテキン類を含有しない水で洗濯した場合と比較して、タオル生地の吸収性がいずれも高まったことがわかった。また、カテキン類を含有する水で洗濯した場合、カテキン類の濃度が高いと吸収性が高くなる傾向にあることがわかった。また、吸水性が高い素材をカテキン類を含有する水で洗濯した場合、吸収性が更に向上することが明らかとなった。
また、本発明における効果は、タオル生地のみならず化学繊維でも同様の効果が得られるため、繊維の素材や該繊維の付着物に影響されるものではないことも明らかになった。