(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部が前記検知部を故障と判定した場合、前記制御部は、前記紙葉類の有無に関わらず前記駆動部を駆動することを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送システム。
前記制御部が前記検知部を故障と判定した場合、前記制御部は、前記紙葉類の有無に関わらず前記駆動部を間欠駆動することを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送システム。
前記検知部の故障もしくは前記回収装置で紙葉類の詰まりが生じていることを表示する表示部を有することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の紙葉類搬送システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、検知部が故障した場合は、正常時紙葉類が通過したことによって現れる検知部出力の変化が現れず、当該検知部はそれ以降検知不能となってモータ装置も正常駆動しないため、回収装置で紙葉類の詰まりエラーが多発することとなる。この結果、本システムが停止してしまい、営業不能の状態になりかねない。
【0007】
また検知部が故障していなくても、該検知部の位置で紙葉類が詰まったり滞留した場合も、正常時紙葉類が通過したことによって現れる検知部出力の変化が現れず、当該検知部はそれ以降検知不能となって、モータ装置が正常駆動しない状態となる。このため、モータ装置が正常駆動しない状況に対して従業員が検知部の故障か詰まりエラーか、装置を確認してエラーを判断し、対応しなければならないという不具合があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、紙葉類の回収装置の入口部で検知部の故障の不具合が生じたとしても、もしくは当該位置で紙葉類詰まりエラーが生じたとしても、どちらの不具合か自動で判断し切り分けて、営業を停止しないで済む紙葉類搬送システムを提供する。
【0009】
本発明に係る紙葉類搬送システムは、送風管内を空気流により紙葉類を搬送するシステムであって、前記送風管の終端部に、前記送風管内を搬送されてくる紙葉類を回収する駆動部を備えた回収装置を有し、前記回収装置もしくはその手前の前記送風管に、前記送風管内を搬送されてくる紙葉類の有無を検知する検知部が設けられ、該検知部からの出力が待機状態のレベルから一定時間閾値を外れた場合、前記検知部への入力を一定時間変化させて、前記検知部からの出力のさらなる変化の有無により、紙葉類の詰まりおよび前記検知部の故障を判定する制御部を有することを特徴とする。
【0010】
また本発明に係る紙葉類搬送システムは、送風管内を空気流により紙葉類を搬送するシステムであって、制御部と、前記送風管の終端部に設けられ、前記送風管内を搬送されてくる紙葉類を回収する駆動部を備えた回収装置と、前記回収装置に送り込まれる紙葉類を検知するための、発光部および受光部を有する検知部を具備し、前記制御部は、前記検知部の前記発光部から発光される光が紙葉類に遮蔽され、もしくは反射されることにより前記受光部での受光レベルが閾値から外れた場合に、前記駆動部を一定時間駆動し、一定時間経過後、前記受光部での受光レベルが待機状態に復帰した場合には、そのまま紙葉類の回収を終了し、前記一定時間経過後、前記受光部での受光レベルが依然として前記閾値から外れた状態を維持している場合には、前記発光部の出力を増加させて、前記受光部での受光レベルがさらに変化した際には前記回収装置内で紙葉類の詰まりが生じていると判定し、該受光部での受光レベルにさらなる変化がない際には前記検知部が故障していると判定することを特徴とする。
【0011】
前記発光部および受光部を有する検知部に替えて、超音波を発信する送波部および超音波を受信する受波部を有する超音波検知部を用いることができる。
前記制御部が前記検知部を故障と判定した場合、前記制御部は、前記紙葉類の有無に関わらず前記駆動部を駆動する。
前記制御部が前記検知部を故障と判定した場合、前記制御部は、前記紙葉類の有無に関わらず前記駆動部を間欠駆動することができる。
紙葉類の詰まりエラーが生じていることを発報する発報装置や、前記検知部の故障もしくは前記回収装置で紙葉類の詰まりが生じていることを表示する表示部を設けることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、紙葉類の回収装置の入口部で検知部の故障の不具合が生じたとしても、もしくは当該位置で紙葉類詰まりエラーが生じたとしても、どちらの不具合か自動で判断し切り分けて、営業を停止しないで済む紙葉類搬送システムを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0015】
まず、本実施形態における紙葉類搬送システム1の全体構成について
図1を参照して説明する。なお、この紙葉類搬送システム1については、前記特許文献1〜4に記載の技術も参照することができる。
なお、以下では紙葉類として紙幣を例として説明する。
【0016】
図1に示すように、紙葉類搬送システム1では、例えばブロワー等の空気流発生装置30で発生した空気流が、送出管31、連結管32、送風管10、回収装置40、戻り管33を介して循環するように構成されている。この循環路を構成するために送風管10にはU字状に曲げられた屈曲管10aが形成されている。また、送風管10の適所では、送風管10内へ紙幣2を送り込む送り込み装置20が複数設置されている。空気流発生装置30、送出管31、連結管32、戻り管33および回収装置40は、例えば筐体49内に設置され、送風管10および送り込み装置20は、筐体49外に設置されている。
【0017】
送り込み装置20は、送り込み手前側に設置される紙幣識別装置21と、奥側に設置され、送風管10と連結された曲げ装置22とを有している。送り込み装置20を構成する曲げ装置22は、紙幣2の搬送方向先端部の平面部2aに対して、搬送方向後端部にジグザグ状の変形部2b(屈曲部となっている)を形成するものである。この変形部2bに、送風管10内を流れる空気流(
図1中、矢印で示す)からの風圧が作用し、紙幣2は送風管10内で搬送される。
【0018】
また、回収装置40は、送風管10の終端部側から搬送順に設置された分離部50、矯正部70、および収納部90を含んで構成される。このうち、分離部50は、送風管10内を搬送されてきた紙幣2と、紙幣2に推進力を与えてきた空気流とを分離し、矯正部70へ紙幣2を送り出すものである。また、矯正部70は、分離部50から送り出されてきた紙幣2の変形部2bを矯正するものである。また、収納部90は、分離部50によって空気流と分離された紙幣2を、矯正部70を介して変形部2bの変形を矯正して伸びた状態(平坦となった状態)で収納するものである。
【0019】
このように、紙葉類搬送システム1は、空気流によって紙葉類が搬送される送風管10と、紙幣2の後端部に変形部2bを形成して送風管10内へ紙幣2を送り込む送り込み装置20と、紙幣2の変形部2bに風圧を作用させて紙幣2を送風管10内に空気流を生じさせる空気流発生装置30と、送風管10の終端部に設置され、送風管10内を搬送されてくる紙幣2を回収する回収装置40とを備えている。さらに、紙葉類搬送システム1は、空気流発生装置30、送り込み装置20および回収装置40など装置全体を制御する制御部100を備えている。このような紙葉類搬送システム1では、紙幣2が投入される送り込み装置20から送風管10、分離部50、矯正部70、収納部90の順で搬送路が構成され、紙幣2がこの搬送路で搬送される。
【0020】
図1は、遊技場ホール内での1列のパチンコ島(パチンコ台が背中合わせに複数台列置された島状の箇所)での紙葉類搬送システム1について説明した。
しかしながら、このように同一室内で紙幣2を回収装置(金庫)40で回収するシステムでなく、回収装置40を別室に配置し(図示せず)、送風管10を壁面や天井裏に沿って這わせて設け、別室に設けた回収装置40にまで導いて回収するシステムであってもよい。
【0021】
図2に回収装置40の具体例を示す。回収装置40は、特許文献1に示されるような公知の回収装置を用いることができる。
以下簡単に説明する。
図2に示すように、回収装置40は、送風管10内を搬送されてきた紙幣2と空気流とを分離する分離部50と、分離部50によって空気流と分離された紙幣2の変形部2bを矯正する矯正部70と、分離部50によって空気流と分離され、矯正部70によって矯正された紙幣2を収納する収納部90とを有している。
【0022】
分離部50において、空気流と紙幣2が分離され、空気流は排気管(図示せず)から外部に排出される。紙幣2は、分離部50に配設された搬送ベルト51によって案内、搬送され、搬送ベルト51の先端側に配設された上下一対のローラ54を経て矯正部70に送り込まれる。
ローラ54と矯正部70との間には、適宜ガイド板56やガイドローラ58が配設され、紙幣2を矯正部70までガイドするようにしている。
60は第1の駆動モータ(駆動部)であり、プーリ61、62、ベルト63を介して搬送ベルト51を回転駆動する。また第1の駆動モータ60は、ギヤを介して一対のローラ54を紙幣2の送り方向に回転させる。
【0023】
分離部50の入口部には紙幣2の通過を検知するための検知部43が設けられている。
検知部43は発光部および受光部を有する光学式のセンサからなる。
検知部43は、発光部と受光部からなるセンサを、送風管10の両側壁に、送風管10を挟むようにして取り付けられる。送風管10は、両内壁に、紙幣が壁面に貼り付かないように、内方に平行に突出する複数のリブを有するが、発光部および受光部は、この隣接するリブ間に位置するように配置され、送風管10の外壁を透過するようにして、光の照射および受光がなされる。
【0024】
発光部から発光された光が紙幣2によって遮蔽されると受光部での受光レベルが低下し(反応し)、この受光レベルが閾値よりも低い場合に、紙幣2が分離部50に進入したと検知される。この検知信号(検知部43の出力)が制御部100に入力され、制御部100は第1の駆動モータ60(および後記する第2の駆動モータ76)を駆動し、紙幣2を矯正部70に送り込むように駆動制御する。
発光部から発光された光が、紙幣2に遮蔽されることなく受光部で受光されると(すなわち、紙幣2が分離部50に存在しない待機状態)、受光レベルは高く(反応せず)、第1の駆動モータ60(および第2の駆動モータ76)は駆動されず、停止したままとなっている。
【0025】
なお、検知部43は、発光部から発光された光が紙幣2により反射された反射光を受光部により受光するものであってもよい。
この場合、受光部による受光レベルが待機状態よりも大きくなった場合に、紙幣2が検知されることになる。そしてこの場合に、第1の駆動モータ60(および第2の駆動モータ76)が駆動される。
なお、反射方式の場合、発光部および受光部を有する検知部に替えて、超音波を発信する送波部および超音波を受信する受波部を有する超音波検知部を用いることもできる。
【0026】
検知部43は、分離部50の入口部でなく、分離部50の手前側(例えば3から4m手前)に位置する送風管10の部位に設けてもよい。
回収装置40は、搬送ベルト51やローラ群を有する機械式の回収装置40となっている。
送風管10内では、紙幣2は空気流によって搬送されるので搬送速度は大きい(例えば3m/sec)が、回収装置40内での搬送速度は送風管10内での搬送速度の1/10程度と低くなる。これにより、回収装置40内では、紙幣2のつぶれ現象が生じやすくなり、紙幣2の詰まりの原因の一因となっている。この問題を解決するために、検知部43で紙幣2を検知したら、制御部100により、空気流発生装置30を制御し、送風量を減少させ、分離部50への紙幣2の進入速度を低下させるようにするとよい。
【0027】
次に、矯正部70は、ジグザグ状に配置された矯正ローラ72やガイド板を有し、紙幣2はガイド板にガイドされつつこの矯正ローラ72を通過することによって、曲げ(変形)が矯正され、平坦状の紙幣2となって、ゴム歯車である送り込みホイール74を経て収納部90に順次積層して収納されるようになっている。
76は第2の駆動モータであり、プーリにベルト78が掛け回されることによって、矯正ローラ72、送り込みホイール74を同時駆動する。複数の矯正ローラ72同士はギヤを介して駆動される。
【0028】
矯正ローラ72と送り込みホイール74との間に検知部80が設けられている。この検知部80も発光部と受光部からなる光学式のセンサに形成され、紙幣2の有無を検知するようになっている。
収納部90は、スプリング92によって受けられる受け板94を有している。この受け板94の上方にプレス板96が上下動自在に配置されている。プレス板96は、モータ98によって駆動される上下動機構を介して上下駆動される。
受け板94とプレス板96との間に収納空間(収納部90)が形成される。紙幣2は送り込みホイール74により収納空間内に送り込まれ、受け板94とプレス板96により適宜プレスされた状態で収納空間内に順次積層された状態で保持される。
【0029】
本実施の形態では、回収装置40における紙幣2の回収について、制御部100により、次のように処理、制御される。
まず、紙幣2が分離部50に進入し、検知部43の発光部から発光される光が紙幣2に遮蔽されることにより受光部での受光レベル(=検知部43からの出力)が閾値よりも小さくなった場合に、駆動部(第1の駆動モータ60、第2の駆動モータ76)を一定時間駆動して紙幣2を収納部90に送り込み、一定時間経過後、受光部での受光レベルが閾値よりも大きくなった場合には、駆動部の駆動を停止して、そのまま紙幣2の回収を終了する(検知部43の故障も、紙幣2の詰まりもない通常状態)。
【0030】
ところで、駆動部(第1の駆動モータ60、第2の駆動モータ76)を駆動して前記一定時間経過後、検知部43における受光部での受光レベルが閾値よりも依然として小さい状態を維持している場合には、検知部43の発光部の出力(=検知部43への入力)を増加させる。そしてこの場合、制御部100では、検知部43の受光部での受光レベルが大きくなる方向に変化した際には回収装置(分離部50)内で紙幣2の詰まりが生じていると判定する。一方、発光部の出力を増加させても、受光部での受光レベルにさらなる変化がない際には検知部43が故障していると判定する。
【0031】
すなわち、分離部50内で紙幣2の詰まり(滞留を含む)が生じている場合、発光部から発光される光は紙幣2により遮蔽されるが、一部は透過する(受光部での受光レベルは低下する)。したがって、発光部からの発光出力を増加させると、透過光も多くなり、受光部での受光レベルが多少とも大きくなる(検知部の出力が増加する)。そこで受光部での受光レベルが大きくなる方向に変化した場合、紙幣2の詰まりが生じていると判定するのである。
一方、検知部43が故障している場合、そもそも発光部での発光がないか、あるいは受光部での受光ができない状態にあり、発光部の出力を増加させても、受光部での受光レベル(受光部への入力量)にさらなる変化がない。そこでこの場合、検知部43が故障していると判定するのである。
なお、上記では、前記一定時間経過後、検知部43における受光部での受光レベルが閾値よりも依然として小さい場合、検知部43の発光部の出力を増加させたが、発光部の出力を低下させて、受光部での受光レベルのさらなる変化の有無によって、検知部43の故障か、紙幣2の詰まりかの判定をするようにしてもよい。
【0032】
分離部50で紙幣2が詰まっている場合、従業員により詰まっている紙幣2を取り除けば、不具合は解消し、営業を継続できる。そこで、この場合には、従業員に、紙幣2の詰まりが生じていることを何らかの発報装置(図示せず)により発報するようにする。発報装置としては、エラーランプ、警音装置、無線装置、表示装置等が考えられる(図示せず)。
【0033】
一方、検知部43の故障の場合には、従業員で直ちには対処できない。しかしそのままでは、やがて営業を停止させざるを得なくなる。
そこで、制御部100では、検知部43が故障していると判定した場合には、紙幣2の有無(紙幣2の滞留の有無)に関わらず、駆動部(第1の駆動モータ60、第2の駆動モータ76)を強制駆動し、紙幣2の回収を行うようにするのである。この場合、駆動部は連続運転させても良いし、適宜間隔で間欠運転するようにしてもよい。なお、検知部43の故障の際にも、従業員に何らかの手段で知らせるようにする。営業終了後、検知部43の修理を行えばよい。
【0034】
検知部43が、受光部により紙幣2からの反射光を受光する光学式センサである場合には次の制御となる。
すなわち、制御部100は、検知部43の発光部から発光される光が紙幣2に反射されることにより受光部での受光レベルが待機状態から変化(増加)した場合に、駆動部を一定時間駆動し、一定時間経過後、前記受光部での受光レベルが待機状態と同じくなった場合には、通常状態と判定し、そのまま紙幣2の回収を終了する。前記一定時間経過後、前記受光部での受光レベルが待機状態から依然として増加している状態を維持している場合には、発光部の出力を増加させて、受光部での受光レベルがさらに大きくなる方向に変化した際には回収装置40内で紙幣2の詰まりが生じていると判定し、受光部での受光レベルにさらなる変化がない際には検知部43が故障していると判定するのである。
なお、検知部80は必ずしも設けなくともよい。
【0035】
図3は、紙幣2の詰まりの発生か検知部43の故障か、制御部100で具体的に判定する場合のフローチャートである。なお、検知部43、80は受光部で透過光を検知するタイプのセンサである。
まず、ステップS10にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)での入力レベル(受光部での受光レベル:検知部43の出力レベル)が判定される。該レベルが閾値以上の場合(具体的には待機状態)には、紙幣2の進入がないとして、そのまま終了となる。
ステップS10にて、検知部43の受光部での受光レベルが閾値以下である場合、紙幣2が進入したと判定され、ステップS12にて、回収装置駆動部(駆動部)(第1の駆動モータ60、第2の駆動モータ76)が駆動されて、回収装置40内での紙幣2の搬送がされる(ステップS12)。
【0036】
ステップS14にて、回収装置内部検知部(図示せず)が反応有り(すなわち紙幣2の回収を検知)の場合、紙幣2が収納部90に回収されたとして、回収装置駆動部(モータ装置)の駆動が停止され(ステップS16)、終了する。
ステップS14にて、反応なし、すなわち、紙幣2の通過が確認されない場合、ステップS18にて回収装置駆動部(駆動部)が駆動されて規定(一定)時間経過後、回収装置駆動部(駆動部)が停止される(ステップS20)。
【0037】
そして、ステップS22にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)の受光部における受光レベルが依然として閾値以下の状態を維持していれば、ステップ24にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)の発光部の出力を上昇させる(ステップS24)。
そして、この場合ステップS26にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)の受光部における受光レベルが上昇(大きくなる方向に変化)すれば、ステップS28にて回収装置挿入口(分離部50)で紙幣2の詰まり(滞留)が発生したと判定して、ステップS30にて、紙幣詰まり発生との発報処理をする。従業員は、この発報処理に従い、詰まった紙幣2を取り除く対応をする。
【0038】
ステップS26にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)の受光部における受光レベルに変化がなければ、ステップS32にて、検知部43が故障であると判定し、ステップS34にて、
図4に示す、回収装置駆動部(駆動部)の自動(強制)駆動処理を行う。
なお、ステップS22にて、回収装置挿入口検知部(検知部43)の受光部での受光レベルが閾値以上であれば、紙幣2が収納部90に収納されたとして紙幣2の回収を終了する。
【0039】
図4は、回収装置駆動部(駆動部)の自動(強制)駆動処理を行うフローチャートである。
検知部43が故障と判定された場合、ステップS40にて、回収装置駆動部(駆動部)の強制駆動を行う。
そして、ステップS42にて回収装置内部検知部(図示せず)で反応あり、すなわち、紙幣2の回収を検知した場合、ステップS44、ステップS46にて、回収装置駆動部(駆動部)を規定(一定)時間駆動した後停止し、紙幣2の回収を終了する。
ステップS42で反応なし、すなわち、紙幣2の通過を検知しない場合も、規定(一定)時間、回収装置駆動部(駆動部)を駆動した後停止し、終了する。
回収装置駆動部(駆動部)の駆動は、一定時間間隔ごと間欠駆動する。