特許第6803990号(P6803990)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6803990
(24)【登録日】2020年12月3日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】データ送信方法およびデータ送信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20201214BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20201214BHJP
【FI】
   H04W28/04 110
   H04W72/04 131
   H04W72/04 132
【請求項の数】13
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2019-536959(P2019-536959)
(86)(22)【出願日】2018年1月4日
(65)【公表番号】特表2020-515109(P2020-515109A)
(43)【公表日】2020年5月21日
(86)【国際出願番号】CN2018071368
(87)【国際公開番号】WO2018127094
(87)【国際公開日】20180712
【審査請求日】2019年8月15日
(31)【優先権主張番号】201710010425.4
(32)【優先日】2017年1月6日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】杜 白
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲鵬▼
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−164279(JP,A)
【文献】 Samsung,Multiplexing URLLC and eMBB in DL,3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1609059,フランス,3GPP,2016年10月 1日,Section 2.2
【文献】 LG Electronics,On multiplexing between eMBB and URLLC,3GPP TSG RAN WG1#87 R1-1611849,フランス,3GPP,2016年11月 5日,Section 3.2
【文献】 Samsung,Partial retransmission for eMBB,3GPP TSG RAN WG1#87 R1-1612535,フランス,3GPP,2016年11月 4日,Section 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ送信方法であって、前記方法は、
第1の機器により、第2の機器からデータを受信するステップであって、前記データが時間周波数リソースで搬送される、ステップと、
前記第1の機器により、前記第2の機器から指示情報を受信するステップであって、前記指示情報が、前記時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割するために前記第1の機器によって使用され、前記指示情報が、スケジューリングユニット識別情報、コードブロック(CB)識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記第1の機器により、前記第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法および/または前記第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法を決定するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、前記少なくとも1つのスケジューリングユニットが前記第1の時間周波数リソースに属し、または
少なくとも1つのCBの時間周波数リソースと前記パンクチャ領域との間に交差がある場合、前記少なくとも1つのCBが前記第1の時間周波数リソースに属し、または
少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースと前記パンクチャ領域との間に交差がある場合、前記少なくとも1つのCBグループが前記第1の時間周波数リソースに属する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の機器により、前記第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法および/または前記第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法を決定する前記ステップの後に、前記方法が、
前記第1の機器により、前記第2の機器への、前記第1の時間周波数リソースで搬送された前記データの前記フィードバック情報の送信をスキップするステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の機器により、前記第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法および/または前記第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法を決定する前記ステップの後に、前記方法が、
前記第1の機器により、前記第2の機器に前記第1の時間周波数リソースで搬送された前記データ内の第1のCBのフィードバック情報を送信するステップであって、前記第1の機器が事前設定規則に従って前記第1のCBを決定し、前記第1のCBが前記第1の時間周波数リソース上の前記データの一部または全部である、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の機器により、前記第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法および/または前記第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法を決定する前記ステップの後に、前記方法が、
前記第1の機器により、前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソースで搬送された前記データの前記フィードバック情報を送信するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第1の時間周波数リソースで搬送された前記データの前記フィードバック情報を送信せず、前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソースで搬送された前記データの前記フィードバック情報を送信するときに、
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を送信し、すべての前記CBが正しく復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは前記CBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に否定応答を送信し、または
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を送信し、前記第1の機器が前記第2の機器に正しく復号されたCBについての肯定応答を送信するか、もしくは前記第1の機器が前記第2の機器に誤って復号されたCBについての否定応答を送信する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第1の時間周波数リソースで搬送された前記データの前記フィードバック情報を送信せず、前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソースで搬送された前記データの前記フィードバック情報を送信するときに、
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を送信し、すべての前記CBグループが正しく復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは前記CBグループのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に否定応答を送信し、または
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を送信し、前記第1の機器が前記第2の機器に正しく復号されたCBグループについての肯定応答を送信するか、もしくは前記第1の機器が前記第2の機器に誤って復号されたCBグループについての否定応答を送信する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第1の時間周波数リソースで搬送された前記データ内の第1のCBの前記フィードバック情報を送信し、前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソースで搬送された前記データの前記フィードバック情報を送信するときに、
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソース上のCBおよび前記第1のCBの復号状況を送信し、前記第2の時間周波数リソース上のすべての前記CBおよび前記第1のCBが正しく復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは前記第2の時間周波数リソース上の前記CBおよび前記第1のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に否定応答を送信し、または
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソース上のCBおよび前記第1のCBの復号状況を送信し、前記第1のCBが正しく復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に肯定応答を送信するか、前記第1のCBが誤って復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に否定応答を送信するか、前記第2の時間周波数リソース上のすべての前記CBが正しく復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは前記第2の時間周波数リソース上の前記CBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に前記第1の機器が前記第2の機器に否定応答を送信し、または
前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソース上のCBおよび前記第1のCBの復号状況を送信し、前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソース上の前記CBおよび前記第1のCB内の正しく復号されたCBについての肯定応答を送信するか、もしくは前記第1の機器が前記第2の機器に前記第2の時間周波数リソース上の前記CBおよび前記第1のCB内の誤って復号されたCBについて否定応答を送信する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
データ送信方法であって、前記方法は、
第2の機器により、第1の機器にデータを送信するステップであって、前記データが時間周波数リソースで搬送される、ステップと、
前記第2の機器により、前記第1の機器に指示情報を送信するステップであって、前記指示情報が、前記時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割し、前記第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法および/または前記第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法を決定するために前記第1の機器によって使用され、前記指示情報が、スケジューリングユニット識別情報、コードブロック(CB)識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと
を含む方法。
【請求項10】
データ送信装置であって、前記装置が、第1の受信部と、第2の受信部と、決定部とを含み、
前記第1の受信部が、第2の機器からデータを受信し、前記データが時間周波数リソースで搬送される、ように構成され、
前記第2の受信部が、前記第2の機器から指示情報を受信し、前記指示情報が、前記時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割するために前記データ送信装置によって使用され、前記指示情報が、スケジューリングユニット識別情報、コードブロック(CB)識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つを含む、ように構成され、
前記決定部が、前記第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法および/または前記第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記第2の機器に送信する手法を決定するように構成される、装置。
【請求項11】
データ送信装置であって、前記装置が、第1の送信部と、第2の送信部とを含み、
前記第1の送信部が、第1の機器にデータを送信し、前記データが時間周波数リソースで搬送される、ように構成され、
前記第2の送信部が、前記第1の機器に指示情報を送信し、前記指示情報が、前記時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割し、前記第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記データ送信装置に送信する手法および/または前記第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を、前記データ送信装置に送信する手法を決定するために前記第1の機器によって使用され、前記指示情報が、スケジューリングユニット識別情報、コードブロック(CB)識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つを含む、ように構成される、装置。
【請求項12】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作すると、前記コンピュータが請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行する、コンピュータプログラム。
【請求項13】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作すると、前記コンピュータが請求項9に記載の方法を実行する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年1月6日付で中国特許庁に出願された、「DATA TRANSMISSION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第201710010425.4号の優先権を主張するものであり、参照により、上記中国特許出願の全体が本明細書に組み入れられる。
【0002】
本発明は、通信技術の分野に関し、特に、データ送信方法およびデータ送信装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムでは、送信されるべき情報が実際の要件に基づいてトランスポートブロック(Transmission Block、TB)の形でセグメント化され、各トランスポートブロックの巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)ビットがトランスポートブロックに添付され、1つのTBが各伝送時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)で送信される。CRCが添付されたトランスポートブロックは通常、符号化長の制限のために複数のコードブロック(Code Block、CB)に分割され、CBに対してCRC挿入、チャネル符号化、およびレートマッチングが行われた後、図1を参照すると、得られたデータコードストリームはコードワード(codeword)と呼ばれる。
【0004】
先行技術では、送信端によって送信されたTBは最終的にcodewordにマップされ、受信端はcodeword内の全データの復号状況に基づいて送信端にフィードバック情報を送信する。codeword内の一部のデータがパンクチャされている場合、受信端のフィードバックオーバーヘッドが比較的大きく、フィードバック効率が低い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の技術的問題を解決するために、本発明はデータ送信方法およびデータ送信装置を提供する。一部のデータがパンクチャされている場合、フィードバックオーバーヘッドを低減させ、フィードバック効率を向上させるために、指示情報に基づいて一部のデータに関してのみフィードバックが行われる。
【0006】
第1の態様によれば、データ送信方法が提供され、本方法は、第1の機器により、第2の機器からデータを受信するステップであって、データが時間周波数リソースで搬送される、ステップと、第1の機器により、第2の機器から指示情報を受信するステップであって、指示情報が、時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割するために第1の機器によって使用される、ステップと、第1の機器により、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するステップと、を含む。このようにして、フィードバックオーバーヘッドが低減される。
【0007】
1つの可能な実施態様において、指示情報は、スケジューリングユニット識別情報、CB識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つ、またはパンクチャ領域の位置情報を含む。
【0008】
1つの可能な実施態様において、指示情報がパンクチャ領域の位置情報である場合、第1の機器は、パンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを計算し、時間周波数リソース内の、第1の時間周波数リソース以外の時間周波数リソースが第2の時間周波数リソースである。
【0009】
1つの可能な実施態様において、少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのスケジューリングユニットは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBグループは第1の時間周波数リソースに属する。
【0010】
1つの可能な実施態様において、第1の機器により、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するステップの後に、本方法は、第1の機器により、第2の機器への、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報の送信をスキップするステップ、をさらに含む。
【0011】
1つの可能な実施態様において、第1の機器により、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するステップの後に、本方法は、
第1の機器により、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を送信するステップであって、第1の機器が事前設定規則に従って第1のCBを決定し、第1のCBが第1の時間周波数リソース上のデータの一部または全部である、ステップ、をさらに含む。
【0012】
1つの可能な実施態様において、第1の機器により、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するステップの後に、本方法は、
第1の機器により、第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するステップ、をさらに含む。第1の態様に関連して、第1の態様の1つの可能な実施態様において、第1の機器が第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信せず、第1の機器が第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、
第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を送信し、すべてのCBが正しく復号された場合に第1の機器は第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器は第2の機器に否定応答を送信し、または
第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を送信し、第1の機器は第2の機器に正しく復号されたCBについての肯定応答を送信するか、もしくは第1の機器は第2の機器に誤って復号されたCBについての否定応答を送信する。
【0013】
1つの可能な実施態様において、第1の機器が第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信せず、第1の機器が第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、
第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を送信し、すべてのCBグループが正しく復号された場合に第1の機器は第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくはCBグループのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器は第2の機器に否定応答を送信し、または
第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を送信し、第1の機器は第2の機器に正しく復号されたCBグループについての肯定応答を送信するか、もしくは第1の機器は第2の機器に誤って復号されたCBグループについての否定応答を送信する。
【0014】
1つの可能な実施態様において、第1の機器が第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を送信し、第1の機器が第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、
第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を送信し、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBおよび第1のCBが正しく復号された場合に第1の機器は第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器は第2の機器に否定応答を送信し、または
第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を送信し、第1のCBが正しく復号された場合に第1の機器は第2の機器に肯定応答を送信するか、第1のCBが誤って復号された場合に第1の機器は第2の機器に否定応答を送信するか、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBが正しく復号された場合に第1の機器は第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器は第2の機器に否定応答を送信し、または
第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を送信し、第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の正しく復号されたCBについての肯定応答を送信するか、もしくは第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の誤って復号されたCBについて否定応答を送信する。
【0015】
第2の態様によれば、データ送信方法が提供され、本方法は、第2の機器により、第1の機器にデータを送信するステップであって、データが時間周波数リソースで搬送される、ステップと、第2の機器により、第1の機器に指示情報を送信するステップであって、指示情報が、時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割し、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するために第1の機器によって使用される、ステップと、を含む。このようにして、フィードバックオーバーヘッドが低減される。
【0016】
1つの可能な実施態様において、指示情報は、スケジューリングユニット識別情報、コードブロックCB識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つ、またはパンクチャ領域の位置情報を含む。
【0017】
1つの可能な実施態様において、指示情報がパンクチャ領域の位置情報である場合、第1の機器は、パンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを計算し、時間周波数リソース内の、第1の時間周波数リソース以外の時間周波数リソースが第2の時間周波数リソースである。
【0018】
1つの可能な実施態様において、少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのスケジューリングユニットは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBグループは第1の時間周波数リソースに属する。
【0019】
1つの可能な実施態様において、第1の機器が、第2の機器に、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定した後、本方法は、第2の機器により、第1の機器からの、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報の受信をスキップするステップ、をさらに含む。
【0020】
1つの可能な実施態様において、第1の機器が、第2の機器に、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定した後、本方法は、第2の機器により、第1の機器から、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を受信するステップであって、第1の機器が事前設定規則に従って第1のCBを決定し、第1のCBが第1の時間周波数リソース上のデータの一部または全部である、ステップ、をさらに含む。
【0021】
1つの可能な実施態様において、第1の機器が、第2の機器に、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定した後、本方法は、第2の機器により、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するステップ、をさらに含む。
【0022】
1つの可能な実施態様において、第2の機器が第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を受信せず、第2の機器が第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、
第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を受信し、すべてのCBが正しく復号された場合に第2の機器は第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器は第1の機器から否定応答を受信し、または
第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を受信し、第2の機器は第1の機器から正しく復号されたCBについての肯定応答を受信するか、もしくは第2の機器は第1の機器から誤って復号されたCBについての否定応答を受信する。
【0023】
1つの可能な実施態様において、第2の機器が第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を受信せず、第2の機器が第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、
第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を受信し、すべてのCBグループが正しく復号された場合に第2の機器は第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくはCBグループのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器は第1の機器から否定応答を受信し、または
第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を受信し、第2の機器は第1の機器から正しく復号されたCBグループについての肯定応答を受信するか、もしくは第2の機器は第1の機器から誤って復号されたCBグループについての否定応答を受信する。
【0024】
1つの可能な実施態様において、第2の機器が第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を受信し、第2の機器が第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、
第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBおよび第1のCBが正しく復号された場合に第2の機器は第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器は第1の機器から否定応答を受信し、または
第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第1のCBが正しく復号された場合に第2の機器は第1の機器から肯定応答を受信するか、第1のCBが誤って復号された場合に第2の機器は第1の機器から否定応答を受信するか、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBが正しく復号された場合に第2の機器は第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器は第1の機器から否定応答を受信し、または
第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の正しく復号されたCBについての肯定応答を受信するか、もしくは第2の機器は第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の誤って復号されたCBについての否定応答を受信する。
【0025】
第3の態様によれば、第1の態様または第1の態様の任意の可能な実施態様における方法を行うために、第1の受信部と、第2の受信部と、決定部とを含む、データ送信装置が提供される。
【0026】
第4の態様によれば、第2の態様または第2の態様の任意の可能な実施態様における方法を行うために、第1の送信部と、第2の送信部とを含む、データ送信装置が提供される。
【0027】
第5の態様によれば、第1の態様または第1の態様の任意の可能な実施態様における方法を行うために、プロセッサと、メモリと、送受信機とを含む、通信装置が提供される。
【0028】
第6の態様によれば、第2の態様または第2の態様の任意の可能な実施態様における方法を行うために、プロセッサと、メモリと、受信機と、送信機とを含む、通信装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】先行技術におけるブロックインターリーブおよびレートマッチングの概略図である。
図2】本発明の一実施形態によるシステムアーキテクチャの概略図である。
図3】本発明の実施形態1によるデータ送信方法に対応する概略的流れ図の一例である。
図4】URLLCデータによるeMBBデータの先取りの概略図である。
図5a】本発明の実施形態1によるスケジューリングユニットのパンクチャリングの概略図である。
図5b】本発明の実施形態1によるスケジューリングユニットのパンクチャリングの別の概略図である。
図5c】本発明の実施形態1によるスケジューリングユニットのパンクチャリングの別の概略図である。
図5d】本発明の実施形態1によるスケジューリングユニットのパンクチャリングの別の概略図である。
図5e】本発明の実施形態1によるスケジューリングユニットのパンクチャリングの別の概略図である。
図6a】本発明の実施形態1によるslot2のパンクチャリングの概略図である。
図6b】本発明の実施形態1によるslot2内のCBの概略図である。
図6c】本発明の実施形態1によるslot2内のCBの別の概略図である。
図6d】本発明の実施形態1によるslot2内のCBの別の概略図である。
図6e】本発明の実施形態1によるslot1およびslot2のパンクチャリングの概略図である。
図7】本発明の実施形態2によるCBのパンクチャリング状況の概略図である。
図8】本発明の実施形態3によるCBグループのパンクチャリング状況の概略図である。
図9】本発明の実施形態6によるデータ送信装置の概略的構造図である。
図10】本発明の実施形態7によるデータ送信装置の概略的構造図である。
図11】本発明の実施形態8による通信装置の概略的構造図である。
図12】本発明の実施形態9による通信装置の概略的構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、添付の図面に関連して本発明を詳細にさらに説明する。当然ながら、説明される実施形態は本発明のすべての実施形態ではなく一部にすぎない。
【0031】
本出願の明細書、特許請求の範囲および添付の図面において、「第1」、「第2」などの用語は、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を示すものではない。加えて、「含む(comprising)」、「含む(including)」、またはその任意の他の変形は、非排他的包含を対象として含むものであることが意図されている。例えば、一連のステップもしくはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、もしくは装置は、記載されたステップもしくはユニットに限定されず、任意選択で、記載されていないステップもしくはユニットをさらに含み、または任意選択で、プロセス、方法、製品、もしくは機器の別の固有のステップもしくはユニットをさらに含む。
【0032】
本発明の一実施形態のデータ送信方法は、複数のシステムアーキテクチャに適用され得る。図2は、本発明の一実施形態が適用可能なシステムアーキテクチャの概略図である。図2に示されるように、このシステムアーキテクチャは、ネットワーク機器201と、図2に示される第1の端末2021、第2の端末2022、第3の端末2023など、1つまたは複数の端末とを含む。ネットワーク機器201は、ネットワークを介して第1の端末2021、第2の端末2022、および第3の端末2023と情報を送信し得る。さらに、第1の端末2021、第2の端末2022、および第3の端末2023は互いに情報を送信し得る。
【0033】
本発明の実施形態では、ネットワーク機器は、ノードBNodeB、進化型ノードBeNodeB、第5世代(the fifth generation、5G)通信システムの基地局、将来の通信システムの基地局、Wi-Fiシステムのアクセスノード、無線中継ノード、無線バックホールノード、およびユーザ機器(user equipment、UE)を含むがこれに限定されない。基地局は、無線通信機能を提供するために無線アクセスネットワークにおいて配置される装置である。例えば、2Gネットワークで基地局機能を提供する機器は、基地局(base transceiver station、BTS)および基地局コントローラ(base station controller、BSC)を含む。3Gネットワークで基地局機能を提供する機器は、ノードB(NodeB)および無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)を含む。4Gネットワークで基地局機能を提供する機器は、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)を含む。5Gネットワークで基地局機能を提供する機器はNRノードB(New Radio NodeB、gNB)、集中型装置(Centralized Unit、CU)、分散型装置(Distributed Unit)、およびNRコントローラを含む。WLANでは、基地局機能を提供する機器はアクセスポイント(Access Point、AP)である。
【0034】
端末は、ユーザのための音声および/またはデータ接続を提供する機器(device)であってよく、無線端末および有線端末を含み得る。無線端末は、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、または無線モデムに接続された別の処理機器であり得る。端末は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信し、または自己組織化方式もしくはGrant-Free方式で分散型ネットワークにアクセスしてもよく、または通信を行う別の方式で無線ネットワークにアクセスしてもよい。あるいは、端末は別の端末と無線通信を直接行ってもよく、または端末は別の端末と無線通信を直接行ってもよい。例えば、端末は、携帯電話、コンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、および電子書籍リーダ(e-book reader)であり得る。別の例として、無線端末はまた、携帯式、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載のモバイル機器でもあり得る。別の例として、無線端末は、移動局(Mobile Station)、アクセスポイント(Access Point)、またはUEの一部であり得る。
【0035】
前述のシステムアーキテクチャが適用可能な通信システムには、符号分割多元接続(Code DivisionMultiple Access、CDMA)IS-95システム、符号分割多元接続(Code Division MultipleAccess、CDMA)2000システム、時分割−同期符号分割多元接続(Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access、TD-SCDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、時間分割複信−ロングタームエボリューション(Time Division Duplexing-Long Term Evolution、TDD LTE)システム、周波数分割複信−ロングタームエボリューション(Frequency Division Duplexing-Long Term Evolution、FDD LTE)システム、ロングタームエボリューションアドバンスト(Long Term Evolution-Advanced、LTE-advanced)システム、および様々な将来の進化型無線通信システム(5Gシステムなど)が含まれるがこれに限定されない。
【0036】
5Gシステムの一例(NRシステムとしても知られる)では、具体的には、5Gシステムにおいて、超高信頼・低遅延通信(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication、URLLC)サービスおよび高度モバイル・ブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)サービスという新しいサービスタイプが定義される。URLLCサービスは、高信頼性および低遅延を必要とし、eMBBサービスは主にピーク速度の保証を必要とする。したがって、URLLCサービスはeMBBサービスのスケジューリング時間より短いスケジューリング時間を使用する傾向にあり、eMBBサービスが伝送されているときに、URLLCサービスは、eMBBサービスによって送信された一部のデータを送信のためのURLLCサービスのデータで直接置き換えることができ、結果として情報伝送時のパンクチャリングによる情報伝送が失敗することになる。
【0037】
例えば、ネットワーク機器201が、第1の端末2021に、eMBBサービスデータの送信に使用されるTBを送信するプロセスにおいて、ネットワーク機器201が第1の端末2021にURLLCサービスデータを送信する必要があると判断された場合、ネットワーク機器は、TBに含まれる複数のCBをパンクチャする、具体的には、複数のCB内の一部のeMBBサービスデータをURLLCサービスデータで置き換える可能性がある。このようにして、第1の端末2021がTBを受信した後、第1の端末2021はネットワーク機器201にフィードバックする必要がある。フィードバックが先行技術に従ってすべてのデータで行われると、オーバーヘッドが浪費され、フィードバック効率が低い。
【0038】
前述のシステムアーキテクチャに基づき、本発明の実施形態の1つの適用シナリオでは、第1の機器はネットワーク機器201であり、第2の機器は第1の端末2021、第2の端末2022、および第3の端末2023のうちのいずれか1つである。あるいは、別の適用シナリオでは、第1の機器は第1の端末2021、第2の端末2022、および第3の端末2023のうちのいずれか1つであり、第2の機器はネットワーク機器201である。あるいは、別の適用シナリオでは、第1の機器は第1の端末2021、第2の端末2022、および第3の端末2023のうちのいずれか1つであり、第2の機器は、第1の機器以外の、第1の端末2021、第2の端末2022、および第3の端末2023における端末である。言い換えると、本発明の実施形態におけるデータ送信方法は、ネットワーク機器と端末との間の上り情報伝送および下り情報伝送に適用されてもよく、または異なる端末間の情報伝送に適用されてもよい。下りデータ伝送では、第2の機器は基地局であり、対応する第1の機器は端末である。上りデータ伝送では、第2の機器は端末であり、対応する第1の機器は基地局である。D2Dデータ伝送では、第2の機器はUEであり、対応する第1の機器もUEである。これについては本出願の実施形態では限定されない。
【0039】
本出願の実施形態における送信側機器および受信側機器は陸上に配置されてよく、屋内または屋外の機器、ハンドヘルド機器、もしくは車載機器を含み、または水上に配置されてもよく、または空中の飛行機、気球、もしくは衛星に配置されてもよい。本出願の実施形態におけるUEは、携帯電話、タブレットコンピュータ(Pad)、無線送受信機機能を備えたコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality、VR)端末機器、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末機器、工業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スカートグリッド(smart grid)における無線端末、運輸安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであり得る。本出願の実施形態では適用シナリオは限定されない。
【0040】
実施形態1
図3に、本発明の実施形態1によるデータ送信方法に対応する概略的流れ図の一例を示す。図3に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
【0041】
ステップ310:第2の機器が、第1の機器にデータを送信し、データが時間周波数リソースで搬送される。
【0042】
ステップ320:第1の機器が第2の機器からデータを受信する。
【0043】
ステップ330:第2の機器が第1の機器に指示情報を送信する。
【0044】
ステップ340:第1の機器が第1の機器から指示情報を受信し、指示情報が第1の機器によって時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割するために使用される。
【0045】
ステップ350:第1の機器が、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定する。
【0046】
各ステップの順序番号は実行プロセスを説明するための単なる例にすぎないことに留意されたい。各ステップの具体的な順序は本発明の本実施形態では限定されず、一部のステップが同時に行われ、または前述の順序番号に従って行われない場合もある。例えば、ステップ310とステップ330とが同時に行われてもよく、またはステップ330がステップ310の後に行われてもよく、ステップ320とステップ340とが同時に行われてもよく、またはステップ340がステップ320の後に行われてもよい。
【0047】
具体的には、ステップ310で、第2の機器は第1の機器にサービスを送信するために使用されるデータを送信し、データは時間周波数リソースで搬送される。より優先度の高い他のサービスデータが送信される必要があると判断された場合、より優先度の高い他のサービスデータは、データがマップされているリソースをパンクチャして、一部の時間周波数リソース上のサービスデータをより優先度の高い他のサービスデータで置き換えることができる。置き換え後、置き換え前のデータはもはや、データが置き換えられたリソースでは送信されない。より優先度の高い他のサービスデータは、第2の機器または第1の機器と第2の機器以外の機器からのものであり得る。加えて、パンクチャリングはまた、第1の機器と第2の機器以外の機器によって送信されたサービスが第1の機器に対する強い干渉を引き起こすので、第2の機器が対応する時間周波数リソースでのサービスのデータの送信を停止する場合も含み得る。
【0048】
これに対応して、ステップ320で、第1の機器は第2の機器からデータを受信し、このデータは具体的には、一部の時間周波数リソース上のサービスデータを置き換えているより優先度の高いサービスデータと、他の時間周波数リソースで依然として伝送される元のサービスデータである。
【0049】
ステップ330で、第2の機器は第1の機器に指示情報を送信する。
【0050】
これに対応して、ステップ340で、第1の機器は第2の機器から指示情報を受信し、指示情報は第1の機器によって時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割するために使用される。
【0051】
指示情報は、具体的には、スケジューリングユニット識別情報、CB識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つ、またはパンクチャ領域の位置情報を含む。指示情報がパンクチャ領域の位置情報を含む場合、第1の機器は、パンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを計算し、時間周波数リソース内の、第1の時間周波数リソース以外の時間周波数リソースが第2の時間周波数リソースである。第1の機器は以下の規則に従って第1の時間周波数リソースを決定し得る。少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのスケジューリングユニットは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBグループは第1の時間周波数リソースに属する。第1の機器は第1の時間周波数リソースを決定する(すべての時間周波数リソースが第1の時間周波数リソースであるかまたはすべての時間周波数リソースが第2の時間周波数リソースである場合もあり得る)。第1の時間周波数リソース上のサービスデータの全部または一部がより優先度の高いサービスデータで置き換えられる。第2の時間周波数リソースは、時間周波数リソース内の、第1の時間周波数リソース以外の時間周波数リソースであり、元のサービスデータは依然として第2の時間周波数リソースで伝送される。第1の機器は、第2の機器から、第1の時間周波数リソースおよび第2の時間周波数リソースで搬送されるデータを受信する。本発明の本実施形態では、第2の機器が第1の機器にデータを送信する前に、または第2の機器が第1の機器にデータを送信するときに、または第2の機器が第1の機器にデータを送信するプロセスにおいて、第1の時間周波数リソース上のサービスデータの全部または一部がより優先度の高いサービスデータで置き換えられ得る。より優先度の高い他のサービスデータは、第2の機器または第1の機器と第2の機器以外の機器からのものであり得る。例えば、第1の機器と第2の機器以外の機器によって送信されたサービスが第1の機器に対する強い干渉を引き起こすので、第2の機器は対応する時間周波数リソースでのサービスのデータの送信を停止する。より優先度の高いサービスデータは、高信頼性および低遅延を必要とするサービスデータ、例えば、eMBBサービスデータより高い優先度を有する5GシステムにおけるURLLCサービスデータであり得る。図4は、URLLCデータによるeMBBデータの先取りの概略図である。
【0052】
第1の時間周波数リソースを決定するための規則が、少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのスケジューリングユニットは第1の時間周波数リソースに属する、である場合、スケジューリングユニットはスロット(slot)またはミニスロット(mini-slot)であり得る。図5aは6つのスケジューリングユニットを含んでおり、それぞれ、slot1、slot2、slot3、slot4、slot5、およびslot6である。パンクチャ領域(陰の部分)とslot1、slot2、およびslot4との間には交差がある。この場合、slot1、slot2、およびslot4は第1の時間周波数リソースであると判断され、残りのslot3、slot5、およびslot6は第2の時間周波数リソースであると判断される。
【0053】
パンクチャ領域はあるいは、図5bに示される形であってもよい。パンクチャ領域は、slot1、slot2、およびslot3に別々に分配されている。この場合、slot1、slot2、およびslot3は第1の時間周波数リソースであると判断され、残りのslot4、slot5、およびslot6は第2の時間周波数リソースであると判断される。
【0054】
パンクチャ領域はあるいは、図5cに示される形であってもよい。パンクチャ領域は、slot1、slot2、およびslot3に連続ブロックの形で分配されている。この場合、slot1、slot2、およびslot3は第1の時間周波数リソースであると判断され、残りのslot4、slot5、およびslot6は第2の時間周波数リソースであると判断される。
【0055】
スケジューリングユニットは、図5dに示される「中空の正方形」形状であり得る。スケジューリングユニット1は「中空の正方形」形状の中空内あり、スケジューリングユニット2は「中空の正方形」形状の中空の外側にあり、パンクチャ領域とスケジューリングユニット2との間に交差がある。この場合、スケジューリングユニット2は第1の時間周波数リソースであり、スケジューリングユニット1、スケジューリングユニット3、スケジューリングユニット4、スケジューリングユニット5、およびスケジューリングユニット6は第2の時間周波数リソースである。
【0056】
スケジューリングユニットは図5eに示される「2×2グリッド」形状であり得る。スケジューリングユニットは、時計回り方向にリソースブロック1、リソースブロック2、リソースブロック3、およびリソースブロック4を含み、パンクチャ領域とリソースブロック1およびリソースブロック4の各々との間には交差がある。この場合、スケジューリングユニット1が第1の時間周波数リソースであり、スケジューリングユニット2およびスケジューリングユニット3が第2の時間周波数リソースである。
【0057】
ステップ350で、第1の機器は、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定し、決定されたフィードバック情報を送信する手法で第2の機器にフィードバック情報を送信する。フィードバック情報は復号状況に基づいて決定され得る。例えば、第2の時間周波数リソースで搬送されたCBが復号され、いずれかのCBが誤って復号された場合、例えば、CRC検査誤りが発生した場合、CBは復号に失敗し、NACKなどの否定応答がフィードバックされ、そうでない場合、ACKなどの肯定応答がフィードバックされる。既存のLTEプロトコルでは、TBは最終的にcodewordにマップされ、フィードバック情報はcodeword中のデータ復号状況に基づいて決定される。本出願では、第1の機器は指示情報に基づいてcodeword中の一部のデータに対してのみフィードバックする。実施形態2から実施形態9のフィードバック情報は、この場合のフィードバック情報と同じであり、以下では詳細を述べない。
【0058】
第1の機器は、第2の機器にフィードバック情報を送信する3つの手法を決定する。
【0059】
手法1:第1の機器は第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信しないことを決定する。
【0060】
手法2:第1の機器は第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を送信することを決定し、第1の機器は事前設定規則に従って第1のCBを決定し、第1のCBは第1の時間周波数リソース上のデータの一部または全部である。
【0061】
手法3:第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信することを決定する。
【0062】
したがって、第1の機器は以下の手法で第2の機器にフィードバック情報を送信し得る。手法1、手法2(これら2つの手法に対応するすべての時間周波数リソースは第1の時間周波数リソースである)、手法3(対応するすべての時間周波数リソースは第2の時間周波数リソースである)、手法1+3、および手法2+3。
【0063】
以下では、指示情報がスケジューリングユニット識別情報を含む例を使用して、どのようにして第1の機器がスケジューリングユニット識別情報に基づいて第1の時間周波数リソースを決定し、手法1+3および手法2+3でフィードバック情報を処理するかを説明する。
【0064】
具体的には、指示情報がスケジューリングユニット識別情報を含む場合、第1の機器は、スケジューリングユニット識別情報に基づいて第1の時間周波数リソースを決定する。識別情報は、スケジューリングユニット番号であってもよく、またはスケジューリングユニットを一意に識別するために使用される他の情報であってもよい。
【0065】
図6aに示されるように、第2の機器は第1の機器から指示情報を受信し、第1の機器は指示情報に従って、第1の時間周波数リソースとしてslot2を、第2の時間周波数リソースとしてslot1、slot3、slot4を決定する。
【0066】
一実施態様では、図6bに示されるように、第1のCBと第2のCBの両方がslot2に位置する。この場合、第1の機器は第2の機器に、slot1、slot3、およびslot4のフィードバック情報を送信し、slot2のフィードバック情報を送信しない。第1の機器は2つの手法で第2の機器にslot1、slot3、およびslot4のフィードバック情報を送信する。
【0067】
手法1:第1の機器は、slot1、slot3、およびslot4内のすべてのCBが正しく復号された場合に第2の機器に、ACKなどの肯定応答を送信するか、または第1の機器は、slot1、slot3、およびslot4内の1つのCBが誤って復号された場合に第2の機器に、NACKなどの否定応答を送信する。肯定応答または否定応答は1ビットを占有する。
【0068】
手法2:slot1、slot3、およびslot4内のCBについて、第1の機器は第2の機器に、正しく復号されたCBについての、ACKなどの肯定応答を送信するか、または第1の機器は第2の機器に、誤って復号されたCBについての、NACKなどの否定応答を送信する。肯定応答と否定応答の数の和はslot1、slot3、およびslot4内のCBの数の和と等しい。
【0069】
別の実施態様では、第1の機器は事前設定規則に従って第1のCBを決定する。例えば、図6cに示されるように、第1のCBのある部分がslot1およびslot3に位置し、その他の部分がslot2に位置し、第2のCBがslot2に位置する。この場合、第1の機器は第2の時間周波数リソースで第2の機器にCBの復号状況を送信することができ、第1のCBの復号状況を送信しない。フィードバック情報を送信する具体的な手法は、前述の実施態様の手法と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
【0070】
加えて、第1の機器は第2の機器に第1のCBおよび第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況も送信し得る。第1の機器は第2の時間周波数リソース上のすべてのCBおよび第1のCBが正しく復号された場合に第2の機器にACKなどの肯定応答を送信するか、または第1の機器は第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器にNACKなどの否定応答を送信する。あるいは、第1の機器は第1のCBが正しく復号された場合に第2の機器にACKなどの肯定応答を送信するか、第1の機器は第1のCBが誤って復号された場合に第2の機器にNACKなどの否定応答を送信するか、第1の機器は第2の時間周波数リソース上のCBが正しく復号された場合に第2の機器にACKなどの肯定応答を送信するか、または第1の機器は第2の時間周波数リソース上のCBが誤って復号された場合に第2の機器にNACKなどの否定応答を送信する。あるいは、第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の正しく復号されたCBについて肯定応答を送信するか、または第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の誤って復号されたCBについて否定応答を送信する。
【0071】
別の実施態様では、図6dに示されるように、slot2には第1のCBのみがあり、第1のCBの一部はslot2に位置し、その他の部分はslot1に位置する。この場合、第1の機器は第2の機器に、第1の時間周波数リソース、具体的には、slot1、slot3、およびslot4のフィードバック情報を送信することができ、第2の時間周波数リソース、具体的には、slot2のフィードバック情報は送信しない。別の場合、第1の機器は第2の機器に、第1の時間周波数リソースおよび第2の時間周波数リソース、具体的には、slot1、slot2、slot3、およびslot4のフィードバック情報を送信し得る。フィードバック情報を送信する具体的な手法は、前述の実施態様の手法と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
【0072】
別の実施態様では、図6eに示されるように、slot1とslot2がパンクチャされている場合、slot1とslot2の両方が第1の時間周波数リソースとして決定され、第2の時間周波数リソースはない。したがって、第1の機器は、第2の時間周波数リソースのフィードバック情報を送信しない。この場合、第1の機器は第2の機器に、第1の時間周波数リソース、具体的には、slot1およびslot2のフィードバック情報のみを送信する場合もあり、または第1の機器はフィードバック情報を送信しない場合もある。
【0073】
別の実施態様では、第2の時間周波数リソースのみはあるが第1の時間周波数リソースはない場合、第1の機器は第2の機器に第2の時間周波数リソースのフィードバック情報のみを送信する。
【0074】
実施形態2
実施形態1では、第1の時間周波数リソースがスケジューリングユニットに基づいて決定され、対応する処理が行われる。実施形態2では、どのようにして第1の機器がCBに基づいて第1の時間周波数リソースを決定し、それに対応してフィードバック情報を送信するかを説明する。
【0075】
第1の機器が第2の機器から指示情報を受信し、指示情報がCB識別情報を含むときに、少なくとも1つのCBの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBは第1の時間周波数リソースに属する。
【0076】
図7は、CBのパンクチャリング状況の概略図である。具体的には、CB1、CB2、CB3、CB4、CB5、CB6、CB7、およびCB8のパンクチャリング状況が示されている。すなわち、第1の機器は、指示情報内のCB識別情報に基づいて、CB4を第1の時間周波数リソースとして、CB1、CB2、CB3、CB5、CB6、CB7、およびCB8を第2の時間周波数リソースとして決定する。
【0077】
第1の機器が第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信することは、具体的には、第1の機器が第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を送信すること、およびすべてのCBが正しく復号された場合に第1の機器が第2の機器に肯定応答を送信すること、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器が第2の機器に否定応答を送信すること、または第1の機器が第2の機器に正しく復号されたCBについての肯定応答を送信すること、もしくは第1の機器が第2の機器に誤って復号されたCBについての否定応答を送信すること、を含む。
【0078】
本実施形態では、第2の時間周波数リソース上に7つのCBがあり、各CBの肯定応答または否定応答が1つのACKまたは1つのNACKに対応するので、7つCBのフィードバック情報はn個のACKおよび(7−n)個のNACKであり、nは7未満の整数である。
【0079】
本実施形態では、第1の時間周波数リソースのみはあるが第2の時間周波数リソースはないか、または前述の実施形態において第2の時間周波数リソースのみはあるが第1の時間周波数リソースはない場合もある。この場合、第1の機器が第2の機器にフィードバック情報を送信することの実施態様は、実施形態1の対応する実施態様と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
【0080】
実施形態3
実施形態2のデータに含まれる複数のCBに基づいて対応する処理が行われる。比較的多数のCBがあり得る場合を考慮して、本発明の実施形態は、複数のCBグループを取得するためにCBが特にグループ化され、CBグループに基づいて処理が行われ、それによって事実上処理リソースが減少する実施形態3をさらに提供する。さらに、実施形態3では、CBは、複数のCBが位置するするslot間の関係に基づいてグループ化される。slot内で隣接し、同じサブキャリアを使用するCBが1つのCBグループにグループ化される。言い換えると、複数のCBグループのうちのいずれか1つが少なくとも1つのCBを含み、いずれかのCBグループに含まれる少なくとも1つのCBが周波数領域において交差し、時間領域において隣接する。
【0081】
第1の機器が第2の機器から指示情報を受信し、指示情報がCBグループ識別情報を含むときに、少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBグループは第1の時間周波数リソースに属する。例えば、図8を参照すると、CB1とCB2とはCBグループ1に属し、CB3とCB4とはCBグループ2に属し、CB5とCB6とはCBグループ3に属し、CB7とCB8とはCBグループ4に属する。第2の機器からの指示情報に基づき、CBグループ2中のCB4は部分的にパンクチャされており、第1の機器は、第1の時間周波数リソースはCBグループ2であると判断し、第2の時間周波数リソースは、CBグループ1、CBグループ3、およびCBグループ4である。
【0082】
第1の機器が第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信することは、具体的には、第1の機器が第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を送信すること、およびすべてのCBグループが正しく復号された場合に第1の機器が第2の機器に1つのACKなどの肯定応答を送信すること、もしくはCBグループのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器が第2の機器に1つのNACKなどの否定応答を送信すること、または
第1の機器が第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を送信すること、および第1の機器が第2の機器に正しく復号されたCBグループについての肯定応答を送信すること、もしくは第1の機器が第2の機器に誤って復号されたCBグループについての否定応答を送信すること、を含む。3つCBグループのフィードバック情報はm個のACKおよび(3−m)個のNACKであり、mは3未満の整数である。
【0083】
本実施形態では、第1の時間周波数リソースのみはあるが第2の時間周波数リソースはないか、もしくは第2の時間周波数リソースのみはあるが第1の時間周波数リソースはない場合もあり、または前述の実施形態では第1の時間周波数リソースの一部もしくは全部のフィードバック情報が送信され、第2の時間周波数リソースのフィードバック情報も送信される。この場合、第1の機器が第2の機器にフィードバック情報を送信することの実施態様は、実施形態1の対応する実施態様と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
【0084】
実施形態4
実施形態4では、どのようにして第1の機器がスケジューリングユニット識別情報とCB識別情報とに基づいて第1の時間周波数リソースを決定し、対応する処理を行うかを説明する。
【0085】
第1の機器が第2の機器から指示情報を受信し、指示情報がスケジューリングユニット識別情報とCB識別情報とを含むときに、第1の機器は、スケジューリングユニット識別情報に基づいて、今回フィードバック情報が送信される必要のある時間周波数リソースの全体範囲を決定する。例えば、指示情報は、slot1、slot2、slot3、およびslot4を含み(図6a参照)、4つのslotのフィードバック情報は送信される必要がないことを指示する。第1の機器はその場合、CB識別情報に基づいてパンクチャドCBの位置情報を決定して、パンクチャ領域が位置するslot、例えば、パンクチャドCBが位置するslot2を決定し、第1の機器は第1の時間周波数リソース、すなわちslot2を決定する。最後に、第1の機器は、第1の時間周波数リソースのフィードバック情報を送信せず、第2の時間周波数リソースのフィードバック情報を送信する。第1の機器が、第2の機器に第2の時間周波数リソースにフィードバック情報を送信する後続のステップは、実施形態1のステップと同じであり、ここでは繰り返さない。
【0086】
実施形態5
実施形態5では、どのようにして第1の機器がパンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを決定し、対応する処理を行うかを説明する。
【0087】
第1の機器が第2の機器から指示情報を受信し、指示情報がパンクチャ領域の位置情報を含むときに、第1の機器は、パンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを決定し得る。例えば、slot2、CB4、またはCBグループ2が第1の時間周波数リソースとして決定される。第1の機器が、第2の機器に第2の時間周波数リソースにフィードバック情報を送信する後続のステップは、実施形態1、実施形態2、または実施形態3のステップと同じであり、ここでは繰り返さない。
【0088】
実施形態6
前述の方法手順について、本出願の実施形態はデータ送信装置をさらに提供する。本データ送信装置の具体的内容については、前述の方法実施態様を参照されたい。
【0089】
図9は、本発明の実施形態6によるデータ送信装置の概略的構造図である。本データ送信装置は、第1の機器によって行われる方法手順を行うように構成される。図9に示されるように、データ送信装置900は、
第2の機器からデータを受信し、データが時間周波数リソースで搬送される、ように構成された、第1の受信部910と、
第2の機器から指示情報を受信し、指示情報が本データ送信装置によって時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割するために使用される、ように構成された、第2の受信部920と、
第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するように構成された、決定部930とを含む。
【0090】
具体的には、指示情報は、スケジューリングユニット識別情報、コードブロックCB識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つ、またはパンクチャ領域の位置情報を含む。
【0091】
指示情報がパンクチャ領域の位置情報である場合、本データ送信装置は、パンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを計算し、時間周波数リソース内の、第1の時間周波数リソース以外の時間周波数リソースが第2の時間周波数リソースである。
【0092】
少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのスケジューリングユニットは第1の時間周波数リソースに属し、または
少なくとも1つのCBの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBは第1の時間周波数リソースに属し、または
少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBグループは第1の時間周波数リソースに属する。
【0093】
さらに、本装置は、第2の機器への、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報の送信をスキップするように構成された、送信部940をさらに含む。
【0094】
送信部940は、第2の機器に、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を送信するように構成され、本データ送信装置が事前設定規則に従って第1のCBを決定し、第1のCBが第1の時間周波数リソース上のデータの一部または全部である。
【0095】
送信部940は、第2の機器に、第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するように構成される。
【0096】
さらに、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信せず、第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、送信部は、第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を送信し、すべてのCBが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信し、または
第2の機器に正しく復号されたCBについての肯定応答を送信するか、もしくは第2の機器に誤って復号されたCBについての否定応答を送信する、ように特に構成される。
【0097】
さらに、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信せず、第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、送信部は、第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を送信し、すべてのCBグループが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくはCBグループのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信し、または
第2の機器に正しく復号されたCBグループについての肯定応答を送信するか、もしくは第2の機器に誤って復号されたCBグループについての否定応答を送信する、ように特に構成される。
【0098】
さらに、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を送信し、第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、送信部は、第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を送信し、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBおよび第1のCBが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBのおよび第1のCBうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信し、または
第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を送信し、第1のCBが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、第1のCBが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信するか、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信し、または
第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を送信し、第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の正しく復号されたCBについて肯定応答を送信するか、もしくは第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の誤って復号されたCBについて否定応答を送信する、ように特に構成される。
【0099】
実施形態7
図10は、本発明の実施形態7によるデータ送信装置の概略的構造図である。本データ送信装置は、第2の機器によって行われる方法手順を行うように構成される。図10に示されるように、データ送信装置1000は、第1の送信部1010と、第2の送信部1020と、を含む。
【0100】
第1の送信部1010は、第1の機器にデータを送信し、データが時間周波数リソースで搬送される、ように構成される。
【0101】
第2の送信部1020は、第1の機器に指示情報を送信し、指示情報が第1の機器によって、時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割し、データ送信装置に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するために使用される、ように構成される。
【0102】
指示情報は、スケジューリングユニット識別情報、コードブロックCB識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つ、またはパンクチャ領域の位置情報を含む。
【0103】
具体的には、指示情報がパンクチャ領域の位置情報である場合、第1の機器は、パンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを計算し、時間周波数リソース内の、第1の時間周波数リソース以外の時間周波数リソースが第2の時間周波数リソースである。
【0104】
少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのスケジューリングユニットは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBグループは第1の時間周波数リソースに属する。
【0105】
さらに、本装置は受信部1030をさらに含み、受信部1030は、第1の機器からの、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報の受信をスキップするように構成される。
【0106】
受信部1030は、第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を受信するように構成され、第1の機器が事前設定規則に従って第1のCBを決定し、第1のCBが第1の時間周波数リソース上のデータの一部または全部である。
【0107】
受信部1030は、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するように構成される。
【0108】
第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を受信せず、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、受信部1030は、第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を受信し、すべてのCBが正しく復号された場合に受信部が第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に受信部が第1の機器から否定応答を受信し、または
第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を受信し、受信部が第1の機器から正しく復号されたCBについての肯定応答を受信するか、もしくは受信部が第1の機器から誤って復号されたCBについての否定応答を受信する、ように特に構成される。
【0109】
第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を受信せず、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、受信部1030は、第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を受信し、すべてのCBグループが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信し、または
第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を受信し、第1の機器から正しく復号されたCBグループについての肯定応答を受信するか、もしくは第1の機器から誤って復号されたCBグループについての否定応答を受信する、ように特に構成される。
【0110】
受信部が第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を受信し、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、受信部1030は、第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBおよび第1のCBが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信し、または
第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第1のCBが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、第1のCBが誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信するか、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBのうちの少なくとも1つ誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信し、または
第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の正しく復号されたCBについての肯定応答を受信するか、もしくは第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の誤って復号されたCBについての否定応答を受信する、ように特に構成される。
【0111】
実施形態8
図11は、本発明の実施形態8による通信装置の概略的構造図である。本通信装置は端末または基地局であってよく、第1の機器によって行われる方法手順を行うように構成される。図11に示されるように、機器1100は、受信機1110aと、送信機1110bと、プロセッサ1120と、メモリ1130と、バスシステム1140とを含む。
【0112】
メモリ1130は、プログラムを格納するように構成される。図11にはただ1つのメモリが示されている。当然ながら、必要に応じて複数のメモリが配置され得る。メモリ1130はプロセッサ1120内のメモリであってもよい。
【0113】
メモリ1130は、以下の要素を格納する:実行可能モジュールまたはデータ構造、またはそれらのサブセット、またはそれらの拡張セット、
様々な動作命令を含み、様々な動作を実施するのに使用される動作命令、および
様々なシステムプログラムを含み、様々な基本サービスを実施し、ハードウェアベースのタスクを処理するために使用される、オペレーティングシステム。
【0114】
プロセッサ1120は、機器1100の動作を制御し、またプロセッサ1120は代替としてCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)と呼ばれることもある。特定の用途では、機器1100のすべての構成要素がバスシステム1140を使用して相互に結合され、バスシステム1140は、データバスに加えて、電源バス、制御バス、状況信号バスなどをさらに含み得る。しかし、説明を明確にするために、図では様々な種類のバスがバスシステム1140として記されている。例示を容易にするために、図11にはバスシステム1140の一例のみを示す。
【0115】
本出願の実施形態で開示される方法は、プロセッサ1120に適用されてもよく、またはプロセッサ1120によって実施されてもよい。プロセッサ1120は集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実施プロセスにおいて、前述の方法の各ステップは、プロセッサ1120内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。プロセッサ1120は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであり得る。プロセッサ1120は、本出願の実施形態で開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実現または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態に関連して開示されている方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実行、達成されてもよく、または復号プロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用して実行、達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能書込み可能メモリ、レジスタなどといった、当分野の成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体はメモリ1130に位置する。プロセッサ1120はメモリ1130から情報を読み取り、プロセッサ1120のハードウェアと組み合わせて以下のステップを行う。
【0116】
受信機1110aは第2の機器からデータを受信し、データが時間周波数リソースで搬送されるように構成される。
【0117】
受信機1110aは、第2の機器から指示情報を受信し、指示情報が本データ送信装置によって、時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割するために使用される、ようにさらに構成され、プロセッサ1120は、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するように構成される。
【0118】
さらに、指示情報は、スケジューリングユニット識別情報、コードブロックCB識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つ、またはパンクチャ領域の位置情報を含む。
【0119】
さらに、指示情報がパンクチャ領域の位置情報である場合、本通信装置は、パンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを計算し、時間周波数リソース内の、第1の時間周波数リソース以外の時間周波数リソースが第2の時間周波数リソースである。
【0120】
さらに、少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのスケジューリングユニットは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBは第1の時間周波数リソースに属し、または少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBグループは第1の時間周波数リソースに属する。
【0121】
さらに、送信機1110bは、第2の機器への、第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報の送信をスキップするように特に構成される。
【0122】
送信機1110bは、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を送信するように特に構成され、本通信装置が事前設定規則に従って第1のCBを決定し、第1のCBが第1の時間周波数リソース上のデータの一部または全部である。
【0123】
送信機1110bは、第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するように特に構成される。
【0124】
さらに、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信せず、第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、送信機1110bは、第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を送信し、すべてのCBが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信し、または
第2の機器に正しく復号されたCBについての肯定応答を送信するか、もしくは第2の機器に誤って復号されたCBについての否定応答を送信する、ように特に構成される。
【0125】
さらに、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信せず、第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、送信機1110bは、第2の機器に第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を送信し、すべてのCBグループが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくはCBグループのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信し、または
第2の機器に正しく復号されたCBグループについての肯定応答を送信するか、もしくは第2の機器に誤って復号されたCBグループについての否定応答を送信する、ように特に構成される。
【0126】
さらに、第2の機器に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を送信し、第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信するときに、送信機1110bは、第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を送信し、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBおよび第1のCBが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBのおよび第1のCBうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信し、または
第1のCBが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、第1のCBが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信するか、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBが正しく復号された場合に第2の機器に肯定応答を送信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第2の機器に否定応答を送信し、または
第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の正しく復号されたCBについて肯定応答を送信するか、もしくは第2の機器に第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の誤って復号されたCBについて否定応答を送信する、ように特に構成される。
【0127】
実施形態9
図12は、本発明の実施形態9による通信装置の概略的構造図である。本通信装置は端末または基地局であってよく、第2の機器によって行われる方法手順を行うように構成される。図12に示されるように、機器1200は、送信機1210aと、受信機1210bと、プロセッサ1220と、メモリ1230と、バスシステム1240とを含む。
【0128】
メモリ1230は、プログラムを格納するように構成される。図12にはただ1つのメモリが示されている。当然ながら、必要に応じて複数のメモリが配置され得る。メモリ1230はプロセッサ1220内のメモリであってもよい。
【0129】
メモリ1230は、以下の各要素を格納する:実行可能モジュールまたはデータ構造、またはそれらのサブセット、またはそれらの拡張セット、
様々な動作命令を含み、様々な動作を実施するのに使用される動作命令、および
様々なシステムプログラムを含み、様々な基本サービスを実施し、ハードウェアベースのタスクを処理するために使用される、オペレーティングシステム。
【0130】
プロセッサ1220は、端末1200の動作を制御し、またプロセッサ1220は代替としてCPUと呼ばれることもある。特定の用途では、端末1200のすべての構成要素がバスシステム1240を使用して相互に結合され、バスシステム1240は、データバスに加えて、電源バス、制御バス、状況信号バスなどをさらに含み得る。しかし、説明を明確にするために、図では様々な種類のバスがバスシステム1240として記されている。例示を容易にするために、図12にはバスシステム1240の一例のみを示す。
【0131】
本出願の実施形態で開示される方法は、プロセッサ1220に適用されてもよく、またはプロセッサ1220によって実施されてもよい。プロセッサ1220は集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実施プロセスにおいて、前述の方法の各ステップは、プロセッサ1220内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。プロセッサ1220は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであり得る。プロセッサ1220は、本出願の実施形態で開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実現または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態に関連して開示されている方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実行、達成されてもよく、または復号プロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用して実行、達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能書込み可能メモリ、レジスタなどといった、当分野の成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体はメモリ1230に位置する。プロセッサ1220はメモリ1230から情報を読み取り、プロセッサ1120のハードウェアと組み合わせて以下のステップを行う。
【0132】
送信機1210aは、第1の機器にデータを送信し、データが時間周波数リソースで搬送される、ように構成される。
【0133】
送信機1210aは、第1の機器に指示情報を送信し、指示情報が第1の機器によって、時間周波数リソースを第1の時間周波数リソースおよび/または第2の時間周波数リソースに分割し、データ送信装置に第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法および/または第2の機器に第2の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を送信する手法を決定するために使用される、ように構成される。
【0134】
さらに、指示情報は、スケジューリングユニット識別情報、コードブロックCB識別情報、およびCBグループ識別情報のうちの少なくとも1つ、またはパンクチャ領域の位置情報を含む。
【0135】
指示情報がパンクチャ領域の位置情報である場合、第1の機器は、パンクチャ領域の位置情報に基づいて第1の時間周波数リソースを計算し、時間周波数リソース内の、第1の時間周波数リソース以外の時間周波数リソースが第2の時間周波数リソースである。
【0136】
少なくとも1つのスケジューリングユニットとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのスケジューリングユニットは第1の時間周波数リソースに属し、または
少なくとも1つのCBの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBは第1の時間周波数リソースに属し、または
少なくとも1つのCBグループの時間周波数リソースとパンクチャ領域との間に交差がある場合、少なくとも1つのCBグループは第1の時間周波数リソースに属する。
【0137】
受信機1210bは、第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を受信しない。
【0138】
受信機1210bは、第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を受信し、第1の機器は事前設定規則に従って第1のCBを決定し、第1のCBは第1の時間周波数リソース上のデータの一部または全部である。
【0139】
受信機1210bは、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信する。
【0140】
第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を受信せず、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、受信機1210bは、第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を受信し、すべてのCBが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信し、または
第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBの復号状況を受信し、第1の機器から正しく復号されたCBについての肯定応答を受信するか、もしくは第1の機器から誤って復号されたCBについての否定応答を受信する、ように特に構成される。
【0141】
第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータのフィードバック情報を受信せず、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、受信機1210bは、第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を受信し、すべてのCBグループが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくはCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信し、または
第1の機器から第2の時間周波数リソースでCBグループの復号状況を受信し、第1の機器から正しく復号されたCBグループについての肯定応答を受信するか、もしくは第1の機器から誤って復号されたCBグループについての否定応答を受信する、ように特に構成される。
【0142】
第1の機器から第1の時間周波数リソースで搬送されたデータ内の第1のCBのフィードバック情報を受信し、第1の機器から第2の時間周波数リソースでデータのフィードバック情報を受信するときに、受信機1210bは、第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBおよび第1のCBが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBのうちの少なくとも1つが誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信し、または
第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第1のCBが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、第1のCBが誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信するか、第2の時間周波数リソース上のすべてのCBが正しく復号された場合に第1の機器から肯定応答を受信するか、もしくは第2の時間周波数リソース上のCBのうちの少なくとも1つ誤って復号された場合に第1の機器から否定応答を受信し、または
第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCBの復号状況を受信し、第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の正しく復号されたCBについての肯定応答を受信するか、もしくは第1の機器から第2の時間周波数リソース上のCBおよび第1のCB内の誤って復号されたCBについての否定応答を受信する、ように特に構成される。
【0143】
本出願の実施形態における方法ステップはハードウェア形態で実施されてもよく、またはプロセッサがソフトウェア命令を実行することによって実施されてもよい。ソフトウェア命令は対応するソフトウェアモジュールを含み得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、書込み可能読取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去書込み可能読取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去書込み可能読取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体に格納され得る。例えば、記憶媒体はプロセッサに結合されるので、プロセッサは記憶媒体から情報を読み取りまたは記憶媒体に情報を書き込むことができる。当然ながら、記憶媒体はプロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に位置していてもよい。加えて、ASICは送信側機器または受信側機器に位置し得る。当然ながら、プロセッサと記憶媒体とは送信側機器または受信側機器に別個の構成部分として存在し得る。
【0144】
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実現され得る。実施形態を実現するためにソフトウェアが使用される場合、実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本発明の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されていてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体を使用して送信されてもよい。コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、ファイバ、デジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波)方式で送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスクSolid State Disk(SSD))などであり得る。
【0145】
本出願の実施形態の様々な番号は単に説明を容易にするための区別にすぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するために使用されているものではないことが理解されよう。
【0146】
前述の各プロセスの順序番号は本出願の実施形態における実行順序を意味するものではないことを理解されたい。各プロセスの実行順序は、各プロセスの機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0147】
以上の説明は、本出願の実施形態の特定の実施態様にすぎず、本出願を限定するためのものではない。本出願で開示された技術範囲内で当業者が容易に考えつく一切の変形または置換は、本出願の保護範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0148】
201 ネットワーク機器
900 データ送信装置
910 第1の受信部
920 第2の受信部
930 決定部
940 送信部
1000 データ送信装置
1010 第1の送信部
1020 第2の送信部
1030 受信部
1100 通信装置
1110a 受信機
1110b 送信機
1120 プロセッサ
1130 メモリ
1140 バスシステム
1200 通信装置
1210a 受信機
1210b 送信機
1220 プロセッサ
1230 メモリ
1240 バスシステム
2021 第1の端末
2022 第2の端末
2023 第3の端末
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図7
図8
図9
図10
図11
図12