(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面に基づいて本発明の自動車ボディー及び各種の特装装置を積載物化した自動車シャーシをより詳細に説明する。
【0014】
一方、図面を参照するに先立ち、本発明は自動車のボディー及び各種機能の特装装備又は装置を単純積載物化したシャーシに関する発明である。自動車の構成要素は、骨格をなすフレームと、動力発生装置と、走行操舵装置と、各種の補助装置などが組み合わせられたシャーシと、乗客、貨物積載箱の積載、負荷、各種機能の特装装備からなる搭載部のボディーとに大別される。
【0015】
本発明が達成しようとする目的は、モノコックボディー型(monocoque body type)を除いた全てのフレームシャーシ構造の車両に適用してボディーを単純積載物として、便宜及び経済性の極大化を具現することができる機能性構造を有するシャーシを提案することである。
【0016】
近年になって、モバイル機能を倍加させるために、車両開発の歴史になかった各種の便宜機能の特装装備が車両に搭載されており、今まで分類されて来た乗用、バス、ダンプ、カーゴ、レミコン、クレーンなどの固有領域を越えた区分のあいまいな新開発装備が先進工業国家で無差別的に車両に搭載されている。
【0017】
したがって、特装車の側面で分類があいまいな場合もある。それによる法令の制定、規制の混線があることも事実である。とにかく、ボディー又はボディーの役割をする各種の機能の特装物とその装備は、自動車の積載、搭載の負荷側面、走行機能及び走行安全上の観点で積載物に過ぎない。
【0018】
本発明はこのような積載箱と積載部を積載物化して着脱機能性の便宜によって商用車両にほぼ全ての機能の積載部と特装物を積載物化することができる特徴を有することになる。すなわち、1台のシャーシ車両で多数及び多機能の積載及び変換搭載して使用することができる車両を作って維持管理、費用節減、便利機能などの革新をなす目的がある。したがって、本発明の実施において先に言及した現在用途別車種の区分が無意味になることもできるのは自明である。
【0019】
特に、韓国のようにこの分野で機能及び目的があいまいな非常識の能率、発展を害する規制がある国々に非常に適した構造の提案であり、国際規格のコンテナーシャーシ車両を運行規制するほどの非常識的規制を有する国ではなければ固定搭載ではない限り、煩雑で費用が伴う法的、実在的構造変更の手続きが必要でなく車両の荷重に合う各種の積載箱と特装装備を搭載することができ、容量、機能に合う積載箱又は積載部、特装装備を何でも交互に搭載することが可能な特徴を有する。
【0020】
また、今までの積載箱、乗客ボディー、特装機能積載箱、特装装備の車両シャーシへの結合方法は、U又はIボルトで締結されており、ピン方式も思うことができる。本発明と類似性があると思われるコンテナーシャーシに着脱する方法に適用されるツイストロック(twist lock)装置を思うこともできるが、機能及び特徴が全く違う。
【0021】
U又はIボルトピン締結方式は設置及び脱去において、大きくて重い工具の使用、繁雑性、難解性、他の特装装置の搭載及び脱去に対応しにくくて積載物になりにくい。コンテナーシャーシ構造は支持固定部が可変することができなく、特に構造的特性上、空車の運行時に遊びによる雑音が発生し、搭載後の装備運用時に車両を持ち上げる積載反対負荷であるクレーン、エクスカベーター(掘削機)特装と類似した作業機能を有する車両は遊びの不便と安全問題のため適用することができなくなる。
【0022】
ピンで結束する方法があるが可変性がなく、遊びを無くすためには非常に精巧に製作して取り付けなければならなく、シャーシとボディー部が平面ガラス面のように均一になって負荷を受けないようにしない限り、少しの変形、角度負荷上のストレスがあれば着脱が不可能になるかあるいは難しくなる。したがって、このような構造は単純積載物になれない。
【0023】
したがって、本発明は、可変性固定、従来のU、Iボルトに劣らない締結強度を有する新しい結束手段を提案するものである。特に車両シャーシとボディーの装置が積載負荷時に押す作用によって持ち上げる負荷がかかるとき、持ち上げる作用によってもっと確かな結合締結になり、搭載時に全然遊びがなくて着脱が簡単単純化した特徴により、シャーシ上にほぼ全てのボディー又は特装装備が積載物として簡単に搭載及び脱去されることはもちろんのこと、重量中心、便宜位置の変化が可能な発明である。
【0024】
仮に、車両シャーシのトン数容量、フレーム幅、長さが本発明の取付を標準化及び規格化すれば本発明の構成要素をフレームに取り付けるとき、本発明の構造一部を省略又は固定してより簡潔に締結及び解除することができるであろう。
【0025】
したがって、本発明は各種の建設機械類を含めた単発季節性特殊物流だけでなく他の貨物物質を積載することができない無数に多いタンクローリー(tank lorry)車種と各種の非常車両、防衛産業武器分野においても変換搭載に幅広く使われることができる。そして、積載部着脱の容易性によって維持管理のための整備性が飛躍的に向上する。
【0026】
調整制御媒介体と電気、電子、油/空圧、水、油類などをシャーシと結合する方法は現在開発された列挙することができないほどの各種のクィックカプラー、コネクター、フィッティング、遊動キャリアなどを活用して簡単に解決することができることは極めて当たり前の常識である。さらに、本発明は道路走行車両のみならず無限軌道車両と軌道車両に適用することもできるのはあまりにも自明である。
【0027】
以下では前記のような特徴を有する本発明について図面を参照にして説明する。本明細書及び請求範囲に使用された用語や単語は通常的又は辞書的意味に限定して解釈されてはいけなく、発明者は自分の発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して本発明の技術的思想に合う意味と概念に解釈されなければならない。
【0028】
したがって、本明細書に記載した一実施例と図面に示した構成は本発明の最も好適な一実施例に過ぎないだけ、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点にこれらを取り替えることができる多様な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。
【0029】
図1は本発明の好適な一実施例による自動車ボディー及び各種の特装装置を積載物化した自動車シャーシ全体を示した概略斜視図、
図2は本発明の他の一実施例による自動車ボディー及び各種の特装装置を積載物化した自動車シャーシ全体を示した概略側面図である。
【0030】
まず、
図1を参照すれば、本発明の自動車シャーシ(chassis)100は、下側には転動する車輪1100が備えられたシャーシ本体1000、及び前記シャーシ本体1000の両側に対称に取り付けられ、前記シャーシ本体1000の上側に安置される破線で示した積載箱(負荷側)3000を装着する装着装置2000を含んでなる。
【0031】
一方、前記シャーシ本体1000には、堅固性を向上させるための未符号のクロスメンバー又は便宜機能のための各種の油圧設備がさらに備えられることができるのは当たり前であり、これは通常のシャーシにも備えられるもので、本発明ではこれに対して限定又は言及しなく、たとえ言及しないとしても本願に含まれるものであることを認知しなければならない。そして、前記シャーシ本体1000の形状又は構造については既に広く公知となっているので、これも本願で別途の形状を限定するものではないことを確かにする。
【0032】
ただ、本願では前記シャーシ本体1000に簡単でありながらも操作が便利な装着装置2000を両側に対称に備えることによって積載箱3000を易しく交替することができるように装着することにその目的があるもので、1台のシャーシ本体1000に対して図示の積載箱3000はもちろんのこと、後述するように要求される他の種類の各種の積載箱又は多様な特装装備を積載箱化して交互に交替して装着することができるようにするものである。結局、1台のシャーシを目的に合うように多用途に使うことができるようにすることにその目的があることを認知しなければならない。
【0033】
ここで、前記装着装置2000は、積載箱3000の長さ又は周辺の条件によって、
図2に示すように、シャーシ本体1000の前後側にそれぞれ備えられ、積載箱3000の角部4箇所に装着されるように構成されることができ、装着装置2000の位置又は個数は本発明で限定しないことを認知しなければならない。
以下では前述した前記装着装置2000の詳細な構成及び作動関係について説明する。
【0034】
図3は本発明の好適な一実施例による装着装置を示した拡大斜視図、
図4の(a)は本発明の好適な一実施例による支持手段を示した斜視図、(b)は支持手段の内部を示したA−A線についての断面図、(c)は支持手段を示した平面図、
図5は本発明の好適な一実施例による補助支持手段を示した斜視図、
図6は本発明の好適な一実施例による結束手段を示した斜視図である。
【0035】
図3を参照すれば、本発明の装着装置2000は、大別して破線で示したシャーシ本体1000に締結される支持手段2100、及び前記支持手段2100と積載箱(負荷側)3000を結束する結束手段2300を含んでなり、前記支持手段2100の前後側にそれぞれ備えられるように前記シャーシ本体1000に装着されて前記支持手段2100を支持する補助支持手段2200をさらに含んでなることができる。ここで、前記補助支持手段2200はメインである前記支持手段2100の支持力を向上させるために備えられるものであり、負荷側の積載物の負荷重量によって備えられないこともあることを確かにする。しかし、前記補助支持手段2200を備えることによってメイン支持手段2100の支持力が向上するので、備えることがより有利であり、本願ではともに説明する。
【0036】
まず、前記支持手段2100は、
図4の(a)〜(c)に示すように、固定ジグ2110、上下移動部材2120、支持部材2130及びガイド部材2140を含んでなる。
【0037】
前記固定ジグ2110は破線で示したシャーシ本体1000に締結されるもので、分離可能に構成された第1及び第2ジグからなって前記シャーシ本体1000に堅たく締結される。この固定ジグ2110は多様な形状及び構成が可能であり、これに対して本願では別に限定しないことを認知しなければならない。
【0038】
前記上下移動部材2120は、前記固定ジグ2110の一側面に取り付けられる本体2122、前記本体2122に上下移動可能に備えられる上下移動体2124、及び前記上下移動体2124の移動を拘束するために備えられるノブ2126からなり、
図4の(b)に示すように、上下移動体2124は上下に移動し、前記本体2122に締結されるノブ2126を介して位置が固定されるものである。
【0039】
前記支持部材2130は、前記上下移動体2124にヒンジ“h”を介して
図4の(c)に示すように前後方向に回転可能に装着されるハウジング2132及び前記ハウジング2132に左右方向に引出可能に備えられ、末端には上下に貫通された貫通孔2136が形成された支持レバー2134からなる。ここで、前記ハウジング2132の一側には内蔵された支持レバー2134の引出作動を拘束するための固定具2138がさらに備えられることは当然である。結局、前記支持部材2130は前記上下移動体2124によって上下方向に移動するとともに前後方向に角度及び幅が可変することができる構造を有するものである。一方、前記支持レバー2134は段階的に引出作動できるように具現することもできるが、微細な調節ができるように段階を区分する必要はない。
【0040】
前記ガイド部材2140は、前記支持レバー2134の貫通孔2136の上側に備えられ、内部は貫通され、外径は上側に行くほど狭小になる円錐形を有するガイド2142、及び前記積載箱3000の側面に付着され、内径が前記ガイド2142の外径と同一である形状を有し、ガイド2142の外面に結合され、積載箱3000が易しく安置されるように案内するガイドキャップ2144からなる。ここで、前記ガイド2142を円錐形に示しているが、球形に形成しても構わない。このような場合、前記ガイドキャップ2144もその形状に対応する形状に形成することは当然である。このようにガイド部材2140を備えることは、積載箱3000を安置するとき、センターを正確に合わせなくても一定範囲内で安置すれば自然にセンターが一致するように具現して積載箱3000を易しく安置することができるようにするためであり、この部分については後で再び説明する。
【0041】
一方、前記ガイド2142とガイドキャップ2144は逆方向に取り付けられても構わなく、この形状が球形に形成される場合、締結孔に余裕さえあれば、後述する結束手段2300を締結するに当たり、垂直方向ではない斜めな角度でも締結することができる利点があるであろう。
【0042】
結局、前記支持手段2100は上下方向に移動可能でありながらも前後の長手方向に回転可能であることはもちろんのこと、左右の幅方向に長さ調節ができるように構成されて積載箱3000の結合位置が可変することができるように構成され、積載箱3000の形状又は重量中心によって柔軟に対処することができるようになったものであることを認知しなければならない。
【0043】
次に、前記補助支持手段2200は、
図5に示すように、固定ジグ2210、上下移動部材2220及び支持部材2230を含んでなり、補助支持部材2240をさらに含んでなり、
図3に示すように、前記メイン支持手段2100の前後側にそれぞれ装着されて支持力を向上させる補助の役割をする。
【0044】
このような前記補助支持手段2200は前記メイン支持手段2100と同一に又は類似するように構成されて同じ方向に可変しながら支持するように構成される。本発明では前記支持手段2100と同じ構成を一例として示しており、その構成要素が互いに同一である部分に対しては同じ名称を使い、詳細な説明は省略する。
【0045】
前記固定ジグ2210は破線で示したシャーシ本体1000に締結されるために備えられるものであり、前記上下移動部材2220は、前記固定ジグ2210の一側面に取り付けられる本体2222、前記本体2222に内蔵され、上下移動可能な上下移動体2224及び前記本体2222側で前記上下移動体2224の移動を拘束するためのノブ2226を含んでなるものである。前記支持部材2230は、前記上下移動体2224にヒンジ“h”を介して前後方向に回転可能に装着されるハウジング2232及び前記ハウジング2232に左右方向に引出できるように備えられ、末端には前記メイン支持手段2100側支持レバー2134の末端に締結されるためのブラケット2236を備えた支持レバー2234からなる。ここで、前記ハウジング2232の一側には内蔵された支持レバー2234の引出作動を拘束するための固定具2238がさらに備えられることは当然である。
【0046】
先に説明した補助支持手段2200はメイン支持手段2100と同一の構成であることが分かり、ただ支持レバー2234の末端にブラケット2236が備えられることが相違点であると言える。このブラケット2236は未符号のピンを介して回転可能な状態に構成されることは当然である。結局、前記補助支持手段2200はメインの前記支持手段2100の可変方向によって可変しながら持続的に支持できるようにするものである。
【0047】
もちろん、先に言及したように、積載箱(負荷側)又は特装装備が規格化すれば、前記支持手段2100及び補助支持手段2200は随時可変する必要がなく、規格化に合わせて位置がセットされれば作動関節部をボルティング又は熔接などの方法で固定させることもできることを認知しなければならない。
【0048】
さらに、前記積載箱3000側にも前記支持手段2100と同じ構成を装着することもできる。これは上下側に可変する支持手段2100が備えられるものであるので、可変性を優秀にする効果を具現することができる。また、シャーシ側と負荷側である積載箱の各角部に前記ガイド部材2140と同じ構成である円錐形(テーパーあり)又は球形の補助ガイド部材を備えれば、積載箱を安置するときに補助ガイド部材が先に結合されて積載箱の安置を誘導することになるので一層便利であり、これを雌雄型に形成することもできるのは自明である。
【0049】
最後に、前記結束手段2300は、
図3及び6に示すように、積載箱3000の側面に付着されたガイドキャップの上側から下方に装着され、一側には横方向に貫通された挿入孔2312が形成されたボルト棒2310、前記支持手段2100の支持レバー2134の下側に位置し、貫通孔2136を通して下方に突出する前記ボルト棒2310と螺合し、一側面には横方向に貫通された結束孔2322が形成され、上側外周縁には大ナット部2324が形成され、下側外周縁には小ナット部2326が形成されたナット部材2320、及び前記ナット部2320の側面で結束孔2322と前記ボルト棒2310の挿入孔2312を順次貫通して結合することによって前記ナット部材2320の弛緩現象を防止する締結ピン2330を含んでなる。
【0050】
ここで、前記ボルト棒2310に形成された垂直挿入孔2312は前記ナット部材の締結ストローク補正のために形成されたものである。このような結束手段2300の結束関係は後で再び言及する。
以下では前述した装着装置2000の作動関係について説明する。
【0051】
図7は本発明の好適な一実施例による支持手段及び補助支持手段の可変作動関係を示した概略平面図、
図8の(a)は本発明の好適な一実施例による積載箱の安置過程を示した概略縦断面図、(b)は結束手段の結合関係を示した概略縦断面図である。
【0052】
まず、
図7を参照すれば、本発明の支持手段2100の支持部材2130がヒンジhを介して前後方向に回転作動するとともに支持レバー2134は引出作動することが分かる。この作動に連動して前後側で前記支持レバー2134を支持している補助支持手段2200の支持部材2230も前後方向に回転作動し、支持レバー2234の引出作動によって前記メイン側支持手段2100の位置が可変してもその位置にしたがって可変しながら安定的に支持することができるようになるものである。一方、図示されていないが、前記支持手段2100は上下移動部材2120を介して上下方向に移動することができるのはもちろんのこと、補助支持手段2200も上下移動部材2220を介して前記メイン支持手段2100の上下移動作動に連動して可変することは当然である。
【0053】
ここで、前記のように支持手段2100及び補助支持手段2200が可変作動することによって安置すべき積載箱3000の形状又は重さ中心によって締結位置を作業者が任意に易しく変更することができることを意味する。これは、特定の積載箱又は特定の特装装備に限られず、大部分の積載箱又は特装装備を締結することができることを意味することに理解しなければならない。
【0054】
ついで、
図8の(a)を参照すれば、積載箱3000を本発明の支持手段2100に安置するためには、ガイド部材2140を用いれば易しく安置することができるようになる。すなわち、支持レバー2134の末端にはガイド2142が備えられ、積載箱3000の側面には前記ガイド2142の外面に結合されるガイドキャップ2144が備えられているからである。前記積載箱3000を上部から下方に安置させる過程でガイドキャップ2144とガイド2142のセンターが正確に一致しなくてもガイドキャップ2144をガイド2142の上部に載せるだけでその外面に形成された傾斜に沿って積載箱3000の自重によって下降しながらセンターが正確に一致するからである。このように、積載箱3000を安置する過程で作業効率が大きく向上する効果を期待することができるであろう。
【0055】
ついで、前記のように積載箱3000がガイド部材2140によって支持手段2100に安置されれば、
図8の(b)に示すように、結束手段2300によって堅固に締結されることにより、安置された積載箱3000は遊びが発生しなくて安定的な締結状態を維持するようになる。すなわち、ガイド部材2140のガイドキャップ2144の上側からボルト棒2310を下方に結合し、メイン支持レバー2134の下側から突出したボルト棒2310にナット部材2320を締結した後、側方向から締結ピン2330を前記ナット部材2320の結束孔2322とボルト棒2310の挿入孔2312に順次貫通させて締結させることになるものである。このようにすれば、前記ナット部材2320は勝手に回転することができなくなるであろう。
【0056】
ここで、前記ナット部材2320は上下側に大ナット部2324及び小ナット部2326が形成されている。これは小ナット部2326を介して別途の工具なしにもナット部材2320を締結することができるようにするとともに、非常状況の発生時に大ナット部2324を介して工具を用いて回転させることができるようにするためである。すなわち、小ナット部2326は、初期無負荷装着時に小さなトルクで仮締結した後、荷物を積載するか作業負荷がかかるとき、上下に負荷が増加するほどもっと堅固に密着するものである。言い換えれば、負荷がかかるとき、小ナット部2326を小型工具を用いて再び締め付けるともっと堅固に締結することができるようになる構造であり、シャーシ本体1000と積載部が簡便に完全に締結される手段である。結局、負荷かかるほどナット部材2320の小ナット部2326を用いて簡便に再び締め付けると、反復負荷又は無負荷の際に遊びの発生を抑制及び遮断することになる。ここで、前記小ナット部2326の代わりにハンドルを付着することによって手で易しく回転させることができるように構成することができ、これは本願の変形例であることを認知しなければならないであろう。
【0057】
一方、前記ナット部材2320に大ナット部2324が形成されることは、無負荷状態又は非常時締結又は解除作動が要求されるとき、大きなトルクでナット部材2320を解くか締め付けるための手段である。このような場合、小ナット部2326で解くか締め付けると構造上破損が発生するか、大きなトルクで作業ができないからである。
【0058】
ここで、従来に使われる結束手段としてはUボルト又はIボルトのような公知のものを使うことができる。これは締結過程でも煩雑で複雑であって本発明に適用するのにはちょっと無理があるから、いずれか一つの積載箱又は特装装備に限られず、多くのタイプの積載箱又は特装装備の全てを安定的に締結することができ、締結力に優れて遊びの発生がない本発明の結束手段2300を使うことが好ましい。
以下では本発明のシャーシ本体1000に多様な種類の積載箱又は多様な種類の特装装備が安置された一例について説明する。
【0059】
図9は本発明の好適な一実施例による積載箱の安置過程を示した概略側面図、
図10の(a)〜(c)は本発明の好適な一実施例による多様な種類の積載箱又は特装装備が安置された場合を示した概略側面図である。
【0060】
まず、
図9を参照すれば、本発明のシャーシ本体1000に積載箱3000又は特装装備を交互に装着するためには、クレーン“c”を用いて、装着された積載箱3000を結束する結束手段2300の結束を解除し、クレーン“c”で積載箱3000を持ち上げて一側に位置させた後、交替すべき積載箱3000又は特装装備をクレーン“c”で移動させて安置させることになり、安置過程と締結過程は前述したようである。図面にはクレーン“c”が示されているが、これはフォークリフトに代わることができ、これを限定するものではないことを確かにする。
【0061】
このように本発明のシャーシ100に安置される積載箱又は特装装備としては、
図10の(a)に示すように乗用車又は乗合車のように人を運送することができる乗用車ボディー3100を積載することができ、(b)に示すようにタンクローリー特装装備3200を積載することもでき、(c)に示すようにクレーンのような機械特装装備3300も積載することができるなど、たとえ図示されてはいないが、バス、カーゴトラック、コンテナーシャーシ、ウィングボディー、タンクローリー、レミコン、ダンプトラック、ナックルクレーン、油圧クレーン、掘削機など、現在地球上に出たほとんど全ての多様な種類の積載箱又は特装装備を積載物化することできるので、1台のシャーシで多数台の貨物車又は特装車を保有することのような効果を提供することができる。これは費用節減はもちろんのこと、便宜性まで向上させることができるようになる有用な発明である。
【0062】
前述した内容は後述する発明の特許請求範囲をよりよく理解することができるように本発明の特徴及び技術的利点を多少幅広く開示した。本発明の特許請求範囲を構成する付加的な特徴及び利点を以下で詳述する。開示された本発明の概念と特定の実施例は本発明と類似の目的を達成するための他の構造の設計又は修正の基本として直ちに使われることができる。
【0063】
また、本発明で開示した発明の概念と実施例が本発明の同一目的を達成するために他の構造に修正するか設計するための基礎であり、当該技術分野の熟練した者によるそのような修正又は変更された等価構造は特許請求範囲で記述した発明の思想又は範囲を逸脱しない範疇内で多様な変化、置換及び変更が可能である。