(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、ランニング等の運動を行わなくても、ランニング等を行っているときと同様の刺激を踵に与えることのできる踵刺激装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、
踵を打撃することによって踵に刺激を与える踵刺激装置であって、
足を載せる足載せ板と、
足載せ板における踵を載せる部分に設けられた打撃穴を通じて足載せ板の下側から踵を打撃するハンマと、
足載せ板の下側空間でハンマを上下動させるためのハンマ駆動手段と
を備えたことを特徴とする踵刺激装置
を提供することによって解決される。
【0008】
本発明の踵刺激装置を用いれば、足載せ板の上側に足を載せた状態でハンマ駆動手段を駆動すれば、ハンマによって踵が打撃されるようになる。このため、椅子に座った状態や、ベッドに寝た状態であっても、ランニング等を行っているときと同様の刺激を踵に与えることが可能になる。
【0009】
本発明の踵刺激装置において、足載せ板における打撃穴は、足載せ板の上側に露出する状態で設けられたものであってもよい。しかし、この場合には、その打撃穴を通じてハンマが踵を直接打撃するようになる。このため、踵に加わる衝撃が強くなりすぎて、踵に痛みを生ずるおそれもある。したがって、足載せ板における打撃穴は、緩衝シートによって覆うことが好ましい。これにより、ハンマが踵を直接打撃しないようにして、踵に加わる衝撃を和らげ、踵に痛みを生じないようにすることが可能になる。
【0010】
本発明の踵刺激装置において、ハンマやハンマ駆動手段の具体的な構成は、特に限定されないが、
足載せ板の下側空間に、基端側が固定端とされて先端側が自由端とされた板バネを設け、
板バネの先端側に、ハンマを固定し、
ハンマ駆動手段を、
板バネの先端部を拘束して弾性的に押し下げる押し下げ操作と、
板バネの先端部を開放して上方に弾性復帰させる解放操作と
を繰り返し行うことによって、ハンマを上下動させるものとする
ことが好ましい。
【0011】
ランニング等を行っているときと同様の刺激が踵に加わるようにするためには、ハンマをある程度付勢した状態で踵にぶつける必要があるところ、上記のように、板バネの先端側にハンマを固定することによって、板バネによる弾性力でハンマを付勢することが可能になる。また、ハンマ駆動手段を、上記の押し下げ操作と解放操作とを繰り返し行うものとすることで、ハンマ駆動手段を単純な機構で実現することが可能になる。例えば、ハンマ駆動手段を、以下のような機構で実現することが可能になる。
【0012】
すなわち、
ハンマ駆動手段を、
板バネの先端部に当接する板バネ当接部を有するロータと、
ロータを回転させる回転駆動装置と
を備えたものとし、
ロータを一方向に回転させ続けることによって、
板バネ当接部が板バネの先端部に上側から当接することで板バネの先端部を押し下げる押し下げ操作と、
板バネ当接部が板バネの先端部から外れることで板バネの先端部を上方に弾性復帰させる解放操作と
を繰り返し行うものとすることができる。
【0013】
これにより、ハンマを付勢しながら繰り返し踵にぶつけるという動作を、ロータを一方向に回転させるという単純な機構で実現することが可能になる。
【0014】
本発明の踵刺激装置においては、ハンマによる踵の打撃力を調節するための打撃力調節手段を設けることも好ましい。というのも、同じ刺激であっても、人によっては強く感じたり弱く感じたりする可能性があるところ、上記の打撃力調節手段を設けることによって、踵に加わる打撃力(刺激)の強さをその人の好み等に応じて調節することが可能になるからである。
【0015】
ところで、本発明の踵刺激装置において、ハンマが打撃穴から上側に大きく突き出ると、踵に強い衝撃が加わり過ぎ、踵に痛みが生じるおそれがある。また、上記のように、打撃穴を緩衝シートで覆う場合には、その緩衝シートがハンマで突き破られるおそれもある。これを防ぐためには、打撃穴の近傍に係止してハンマの上方移動を規制する規制用係止部をハンマに設けることが考えられる。しかし、板バネの弾性力が規制用係止部に直接加わると、規制用係止部やそれが係止される部分(規制用被係止部)に大きな衝撃が生じ、規制用係止部や規制用被係止部が破損するおそれがある。また、板バネに係る負荷が大きくなり、板バネが痛みやすくなるおそれもある。このため、以下の構成を採用することが好ましい。
【0016】
すなわち、
足載せ板における打撃穴の下側に、ブッシュ部を設け、
ハンマを、
ブッシュ部の内部に上下スライド可能な状態で収容された上側ハンマと、
板バネの先端部に固定され、解放操作によって板バネの先端部が上方に弾性復帰する際に上側ハンマを下側から打撃する下側ハンマと
で構成し、
打撃穴の近傍に係止して上側ハンマの上方移動を規制する規制用係止部を、上側ハンマに設ける
構成である。
【0017】
これにより、ハンマ(上側ハンマ)が打撃穴から上側に大きく突き出ないようにしながらも、板バネの弾性力が規制用係止部や規制用被係止部に直接加わらないようにし、規制用係止部や規制用被係止部や板バネ等を保護することが可能になる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によって、ランニング等の運動を行わなくても、ランニング等を行っているときと同様の刺激を踵に与えることのできる踵刺激装置を提供することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の踵刺激装置の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。本発明の踵刺激装置は、踵を打撃することによって踵に刺激を与えるものである。以下においては、第一実施態様から第五実施態様までの5つの実施態様を例に挙げて本発明の踵刺激装置を説明するが、本発明の踵刺激装置の技術的範囲は、これらの実施態様に限定されない。本発明の踵刺激装置は、発明の趣旨を損なわない限り、適宜変更を施すことができる。
【0021】
1.第一実施態様の踵刺激装置
まず、第一実施態様の踵刺激装置について説明する。
図1は、第一実施態様の踵刺激装置を示した一部破断斜視図である。
図2は、第一実施態様の踵刺激装置を左右方向に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。
図3は、第一実施態様の踵刺激装置を上下方向に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。第一実施態様の踵刺激装置は、
図1に示すように、足を載せるための足載せ台10と、踵を打撃するためのハンマ20と、ハンマ20を駆動するためのハンマ駆動手段30とを備えている。
【0022】
足載せ台10は、足載せ板11(天板)と、複数枚(
図1の例では4枚)の側壁板12と、底板13とで構成された箱状のものとなっている。ハンマ20及びハンマ駆動手段30は、この足載せ台10の内部(足載せ板11と側壁板12と底板13とで囲まれた空間)に収容されている。底板13の下面側には、
図2に示すように、複数の脚部14を設けており、足載せ台10の設置安定性を高めている。
【0023】
足載せ板11は、足を載せるための部分となっている。この足載せ板11における、踵を載せる部分には、打撃穴11aが形成されている。足載せ板11の上面には、緩衝シート15が貼られており、打撃穴11aの上側は、緩衝シート15で覆われた状態となっている。このため、ハンマ20が踵を直接打撃しないようにして、踵に痛みを生じないようにすることが可能となっている。緩衝シート15の素材は、特に限定されないが、第一実施態様の踵刺激装置では、ゴムシートとしている。
【0024】
足載せ板11における打撃穴11aの下側に位置する部分には、ハンマガイド16を設けている。このハンマガイド16は、後述する板バネ40の弾性力によって跳ね上げられたハンマ20を打撃穴11aに導くものとなっている。第一実施態様の踵刺激装置においては、ハンマガイド16を、打撃穴11aを囲むようにスリーブ状に設けている。
【0025】
ハンマ20は、足載せ板11に載せられた足の踵部分を、上記の打撃穴11aを通じて、足載せ板11の下側から打撃するためのものとなっている。ハンマ20は、ある程度大きな質量を有している。ハンマ20の形態は、特に限定されないが、第一実施態様の踵刺激装置においては、円柱状となっている。ハンマ20の素材としては、金属、樹脂、ゴム又は木等が例示される。
【0026】
第一実施態様の踵刺激装置においては、上記のハンマ20を、足載せ台10の内部に設けた板バネ40に固定している。ハンマ20は、板バネ40の上面から上方に突出した状態となっている。板バネ40の基端(
図2の紙面に向かって左側の端部)側は、板バネ固定部材50に固定された固定端となっており、板バネ40の先端(
図2の紙面に向かって右側の端部)側は、他の部材等に固定されていない自由端となっている。
【0027】
板バネ固定部材50は、上記の態様で板バネ40を支持できるものであれば、特に限定されない。第一実施態様の踵刺激装置においては、板バネ固定部材50を、足載せ台10の底板13に固定された基部50aと、基部50aの上部に配された蓋部50bと、基部50aに対して蓋部50bを固定する固定部材50cとで構成しており、基部50aの上面と蓋部50bの下面との間で、板バネ40の基端側を挟持することで、板バネ40の基端側を固定するものとしている。
図3に示すように、ハンマ20は、この板バネ40の先端縁における左右方向中間部に固定されている。このため、板バネ40の先端縁における左右方向一端部40a及び左右方向他端部40bは、ハンマ20が存在しないようになっている。
【0028】
図1に示すハンマ駆動手段30は、足載せ板11の下側空間(足載せ台10の内部)でハンマ20を上下動させるためのものとなっている。第一実施態様の踵刺激装置においては、ハンマ駆動手段30を、ロータ31と、回転駆動装置32とで構成している。
【0029】
ロータ31は、
図3に示すように、板バネ40の先端部(ハンマ20が固定された側の端部)に対向する箇所に配されている。ロータ31は、足載せ台10の内部で左右方向に支持された回転軸33の外周部に固定されており、回転軸33がその中心線L
1回りに回転すると、回転軸33と一体となって回転するようになっている。このロータ31には、板バネ当接部31aが設けられている。板バネ当接部31aは、
図2に示すように、ロータ31の外周部よりも外方に突出した状態に設けられている。板バネ当接部31aは、ロータ31と一体となって中心線L
1回りに回転し、ロータ31が所定の回転角度となったときに、板バネ40の先端部に当接する部分となっている。
【0030】
既に述べたように、それぞれの板バネ40の先端縁における左右方向一端部40a(
図3)及び左右方向他端部40b(
図3)は、ハンマ20が存在しない箇所となっているところ、この箇所(板バネ40の先端縁における左右方向一端部40a及び左右方向他端部40b)に板バネ当接部31aが当接するようにしている。このため、板バネ当接部31aは、
図3に示すように、ロータ31の左右両側に一対で設けている。左側の板バネ当接部31aと右側の板バネ当接部31aは、ロータ31の回転方向に対して同じ位置に設けており、板バネ40の先端部に対して同時に当接するようになっている。
【0031】
回転駆動装置32は、ロータ31を中心線L
1回りに回転させるものとなっている。第一実施態様の踵刺激装置において、回転駆動装置32は、回転軸33を回転させることで、ロータ31を回転させるものとなっている。回転駆動装置32は、通常、モータとされる。回転駆動装置32と回転軸33との間には、ギアボックス34を設けている。このギアボックス34によって、回転駆動装置32が発生した中心線L
2回りの回転運動が、回転軸33の中心線L
1回りの回転運動に変換されるようになっている。
【0032】
この回転駆動装置32を駆動し、
図4(a)〜(c)に示すように、ロータ31を一方向(同図における矢印A
1の向き)に回転させ続けると、
図4(b)に示すように、板バネ当接部31aが板バネ40の先端部に上側から当接することで板バネ40の先端部を押し下げる押し下げ操作と、
図4(c)に示すように、板バネ当接部31aが板バネ40の先端部から外れることで板バネ40の先端部を上方に弾性復帰させる解放操作とが繰り返し行われるようになる。
図4は、第一実施態様の踵刺激装置におけるハンマ20及びハンマ駆動手段30の動作を説明する図である。
【0033】
図4(b)に示すように、押し下げ操作が行われている間は、ハンマ20が下側に移動し、
図4(c)に示すように、解放操作が行われた際には、ハンマ20が上側に移動して踵を打撃するようになっている。すなわち、ロータ31を一方向に回転させ続けることで、ハンマ20が所定周期で上下動を繰り返し、踵が所定周期で打撃されるようになっている。踵を打撃する周期は、ロータ31の回転速度を速くすると短くなり、ロータ31の回転速度を遅くすると長くなる。
【0034】
板バネ当接部31aは、ロータ31の左側及び右側に1箇ずつ設けてもよい。この場合には、ロータ31が1回転する間に、上記の押し下げ操作及び開放操作が1回ずつ行われることになる。すなわち、ロータ31が1回転する間に、踵の打撃が1回行われるようになる。したがって、例えば、踵の打撃周期を半分(1/2倍)にしようとすると、ロータ31の回転速度、すなわち回転駆動装置32(
図3)の回転速度を2倍にする必要がある。
【0035】
この点、ロータ31の左側及び右側のそれぞれに、N個(Nは2以上の自然数)の板バネ当接部31aを中心線L
1回りに回転対称に配置すれば、回転駆動装置32の回転速度を変えることなく、踵の打撃周期を1/N倍にすることができる。したがって、回転駆動装置32の消費電力や発熱を抑えながら、踵の打撃周期を短くすることができる。第一実施態様の踵刺激装置においては、ロータ31の左側及び右側のそれぞれに、2個の板バネ当接部31aを設けており、ロータ31が1回転する間に、踵が2回打撃されるようにしている。
【0036】
板バネ当接部31aは、ロータ31に対して完全に動かない状態で設けられたものであってもよい。しかし、この場合には、上記の押し下げ操作の際に、板バネ当接部31aが板バネ40の先端部から受ける抵抗が大きくなり、回転駆動装置32の負荷が大きくなるおそれがある。このため、第一実施態様の踵刺激装置では、以下の工夫を施している。
【0037】
すなわち、それぞれの板バネ当接部31aを、それぞれの板バネ当接部31aの中心線L
3(
図2)回りに回転可能な状態でロータ31に取り付けている。また、それぞれの板バネ当接部31aは、円柱状に形成している。これにより、上記の押し下げ操作が行われる際には、板バネ当接部31aが中心線L
3回りに回転しながら板バネ40の先端部に当接するようになり、板バネ当接部31aが板バネ40の先端部から受ける抵抗を小さく抑えることが可能となっている。
【0038】
ところで、第一実施態様の踵刺激装置では、
図1に示すように、上述した各部材のうち、ハンマ20、板バネ40、板バネ固定部材50及びロータ31を、いずれも、左右一対に設けている。また、足載せ台10における打撃穴11aやハンマガイド16(
図2)も左右一対に設けている。踵刺激装置の使用者から見て左側に位置するハンマ20は、左足の踵を打撃し、踵刺激装置の使用者から見て左側に位置するハンマ20は、右足の踵を打撃するようになっている。このため、第一実施態様の踵刺激装置では、左右の踵に同時に刺激を加えることができるようになっている。
【0039】
ただし、回転軸33、ギアボックス34及び回転駆動装置32は、1つずつだけ設けている。すなわち、上述した回転軸33を、左側のロータ31と右側のロータ31とで共通としており、この回転軸33を回転させると、左側のロータ31と右側のロータ31とが一緒に回転するようにしている。これにより、踵刺激装置をシンプルな構造とし、その製造コストを抑えることが可能となっている。
【0040】
2.第二実施態様の踵刺激装置
続いて、第二実施態様の踵刺激装置について説明する。第二実施態様の踵刺激装置については、上述した第一実施態様の踵刺激装置と異なる部分に絞って説明する。第二実施態様の踵刺激装置で特に言及しない構成については、第一実施態様の踵刺激装置と同様の構成を採用することができる。
図5は、第二実施態様の踵刺激装置を左右方向に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。
【0041】
上記の第一実施態様の踵刺激装置では、ハンマ20による踵の打撃力を調節することができなかった。これに対し、第二実施態様の踵刺激装置では、打撃力調節手段を設けており、踵に加わる打撃力(刺激)を踵刺激装置の使用者の好み等に応じて調節することができるようにしている。すなわち、ハンマ20による踵の打撃力は、ハンマ20の質量や、板バネ40によるハンマ20の付勢力等によって定まるところ、第二実施態様の踵刺激装置では、打撃力調節手段として、板バネ40によるハンマ20の付勢力を調節する機構のものを採用することで、ハンマ20による踵の打撃力を調節できるようにしている。
【0042】
具体的には、
図5に示すように、板バネ固定部材50として、足載せ台10に対して動かない状態で固定された第一板バネ固定部材51と、足載せ台10に対して前後方向(同図における矢印A
2又は矢印A
3の向き)に移動可能な状態で設けられた第二板バネ固定部材52とを設けている。第二板バネ固定部材52の前後位置は、図示省略のレバー等の操作手段を操作することによって、足載せ台10の外部から調節できるようにしている。
【0043】
第一板バネ固定部材51は、第一実施態様の踵刺激装置における板バネ固定部材50と同様、板バネ40の基端側を固定するものとなっている。これに対し、第二板バネ固定部材52は、板バネ40における、第一板バネ固定部材51で固定された箇所よりも先端側(ハンマ20が設けられた側)を固定するものとなっている。このため、第二実施態様の踵刺激装置では、板バネ40は、第一板バネ固定部材51と第二板バネ固定部材52との間の区間では弾性変形せず、第二板バネ固定部材52で固定された部分よりも先端側の部分でのみ弾性変形することができるようになっている。
【0044】
板バネ40によるハンマ20の付勢力は、板バネ40における弾性変形する部分の長さが変われば変化するところ、第二実施態様の踵刺激装置における打撃力調節手段は、第二板バネ固定部材52の前後位置を調節し、板バネ40における弾性変形する部分の長さを変えることで、板バネ40によるハンマ20の付勢力を変化させ、それにより、ハンマ20による踵の打撃力を変化させるものとなっている。
【0045】
3.第三実施態様の踵刺激装置
続いて、第三実施態様の踵刺激装置について説明する。第三実施態様の踵刺激装置については、上述した第二実施態様の踵刺激装置と異なる部分に絞って説明する。第三実施態様の踵刺激装置で特に言及しない構成については、第一実施態様や第二実施態様の踵刺激装置と同様の構成を採用することができる。
図6は、第三実施態様の踵刺激装置を左右方向に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。
【0046】
上記の第二実施態様の踵刺激装置では、
図5に示すように、打撃力調節手段として、第二板バネ固定部材52を足載せ台10に対して前後方向に移動させるものを採用していた。これに対し、第三実施態様の踵刺激装置では、
図6に示すように、打撃力調節手段として、回転軸33及びロータ31を足載せ台10に対して前後方向(同図における矢印A
2又は矢印A
3の向き)に移動させるものを採用している。第二実施態様の踵刺激装置において、回転軸33及びロータ31の前後位置は、図示省略のレバー等の操作手段を操作することによって、足載せ台10の外部から調節できるようにしている。
【0047】
すなわち、板バネ40によるハンマ20の付勢力が変われば、ハンマ20による踵の打撃力が変化することについては、既に述べた通りであるが、板バネ40によるハンマ20の付勢力は、上記の押し下げ操作における、板バネ当接部31aによる板バネ40の先端部の押し下げ量(以下においては単に「板バネ40の押し下げ量」と表記する。)によっても変化する。具体的には、板バネ40の押し下げ量が小さければ、板バネ40によるハンマ20の付勢力は小さくなり、板バネ40の押し下げ量が大きければ、板バネ40によるハンマ20の付勢力は大きくなる。
【0048】
この点、第三実施態様の踵刺激装置では、ロータ31が板バネ40の先端部に近いと、板バネ当接部31aが板バネ40の先端部に深く当たって当該先端部を大きく下側に押し下げるようになり、逆に、ロータ31が板バネ40の先端部から遠いと、板バネ当接部31aが板バネ40の先端部に浅く当たって当該先端部を小さく下側に押し下げるようになることを利用して、板バネ40によるハンマ20の付勢力を調節するようにしている。
【0049】
4.第四実施態様の踵刺激装置
続いて、第四実施態様の踵刺激装置について説明する。第四実施態様の踵刺激装置については、上述した第二実施態様や第三実施態様の踵刺激装置と異なる部分に絞って説明する。第四実施態様の踵刺激装置で特に言及しない構成については、第一実施態様から第三実施態様までの踵刺激装置と同様の構成を採用することができる。
図7は、第四実施態様の踵刺激装置を左右方向に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。
【0050】
上記の第二実施態様の踵刺激装置では、
図5に示すように、打撃力調節手段として、第二板バネ固定部材52を足載せ台10に対して前後方向に移動させるものを採用していた。また、上記の第三実施態様の踵刺激装置では、
図6に示すように、打撃力調節手段として、回転軸33及びロータ31を足載せ台10に対して前後方向に移動させるものを採用している。これに対し、第四実施態様の踵刺激装置では、打撃力調節手段として、板バネ40の弾性力を変化させる機構のものを採用している。
【0051】
具体的には、
図7に示すように、板バネ40を、互いに重ねられた固定板バネ41と可動板バネ42とで構成しており、このうち、固定板バネ41は、板バネ固定部材50に対して動かない状態で設けているのに対し、可動板バネ42は、板バネ固定部材50に対して前後方向(同図における矢印A
2又は矢印A
3の向き)に移動できる状態で設けている。第四実施態様の踵刺激装置において、可動板バネ42の前後位置は、操作手段60を操作することによって、足載せ台10の外部から調節できるようにしている。踵刺激装置の使用者による操作手段60の操作のしやすさを考慮して、足載せ台10における、同使用者から見て手前側となる箇所に操作手段60を設けるため、第四実施態様の踵刺激装置では、ロータ31や板バネ固定部材50の前後位置を、他の実施態様の踵刺激装置とは逆転させている。
【0052】
板バネ40によるハンマ20の付勢力が変われば、ハンマ20による踵の打撃力が変化することについては、既に述べた通りであるが、板バネ40によるハンマ20の付勢力は、板バネ40の弾性力によっても変化する。つまり、板バネ40の弾性力が小さければ(板バネ40が容易に弾性変形するものであれば)、板バネ40によるハンマ20の付勢力は小さくなり、板バネ40の弾性力が大きければ(板バネ40が容易に弾性変形しないものであれば)、板バネ40によるハンマ20の付勢力は大きくなる。
【0053】
この点、第四実施態様の踵刺激装置では、板バネ40における弾性変形する区間(板バネ固定部材50よりも先端側(ハンマ20側)に位置する区間)において、固定板バネ41と可動板バネ42とが重なる範囲が狭ければ、板バネ40の厚みが実質的に減少して、板バネ40の弾性力が小さくなり、板バネ40における同区間において、固定板バネ41と可動板バネ42とが重なる範囲が広ければ、板バネ40の厚みが実質的に増大して、板バネ40の弾性力が大きくなることを利用して、板バネ40によるハンマ20の付勢力を調節するようにしている。
【0054】
5.第五実施態様の踵刺激装置
最後に、第五実施態様の踵刺激装置について説明する。第五実施態様の踵刺激装置については、上述した第一実施態様の踵刺激装置と異なる部分に絞って説明する。第五実施態様の踵刺激装置で特に言及しない構成については、第一実施態様から第四実施態様までの踵刺激装置と同様の構成を採用することができる。
図8は、第五実施態様の踵刺激装置を左右方向に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。
【0055】
上記の第一実施態様の踵刺激装置では、
図2に示すように、板バネ40の先端部に固定されたハンマ20が足載せ板11の打撃穴11aに挿入される構造となっていた。このため、ハンマ20が打撃穴11aから上側に大きく突き出てしまい、踵に加わる衝撃が大きくなり過ぎるおそれがあった。また、打撃穴11aの上側を覆う緩衝シート15がハンマ20によって突き破られるおそれもあった。これに対し、第五実施態様の踵刺激装置では、
図8に示すように、足載せ板11における打撃穴11aの下側に、ブッシュ部17を設けるとともに、ハンマ20を、ブッシュ部17の内部に収容された上側ハンマ21と、板バネ40の先端部に固定された下側ハンマ22とで構成しており、板バネ40の先端部に固定されたハンマ20(下側ハンマ22)が打撃穴11aに挿入されない構造としている。
【0056】
すなわち、上側ハンマ21は、ブッシュ部17の内部で上下方向にスライド可能な状態となっているところ、上記の解放操作によって板バネ40の先端部が上方に弾性復帰する際に、下側ハンマ22が上側ハンマ21を下側から打撃し、その衝撃で、上側ハンマ21がブッシュ部17の内部で上方に跳ね上がって打撃穴11aに挿入されることで、踵を打撃するようにしている。加えて、上側ハンマ21の下部は、上側ハンマ21の上部よりも外径が大きな拡径部21aとなっている。このため、上側ハンマ21の上部は、打撃穴11aに入ることができるものの、上側ハンマ21の下部(拡径部21a)は、打撃穴11aに入ることができないようになっている。換言すると、拡径部21aの上端面は、足載せ板11の下面における打撃穴11aの周辺部(規制用被係止部)に係止することで上側ハンマ21の上方移動を規制する規制用係止部として機能するようになっている。
【0057】
第五実施態様の踵刺激装置では、上記の構成を採用したことによって、ハンマ20(上側ハンマ21)が打撃穴11aから上側に大きく突き出ないようにすることが可能となっている。このため、踵に加わる衝撃が大きくなり過ぎないようにするだけでなく、緩衝シート15の破れを防止することも可能となっている。また、規制用係止部(上側ハンマ21の拡径部21aの上端面)や規制用被係止部(足載せ板11の下面における打撃穴11aの周辺部)に、板バネ40の弾性力が直接伝わらない構造となっているため、規制用係止部や規制用被係止部や板バネ等を破損や痛みから保護することも可能となっている。
踵を打撃することによって踵に刺激を与える踵刺激装置を、足を載せる足載せ板11と、足載せ板11における踵を載せる部分に設けられた打撃穴11aを通じて足載せ板11の下側から踵を打撃するハンマ20と、足載せ板11の下側空間でハンマ20を上下動させるためのハンマ駆動手段30とを備えたものとした。