(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の安定固定部と前記第2の安定固定部との間の距離が、前記第1の安定固定部と前記少なくとも1つの緩衝肩ストラップの前記近位部分との間の距離よりも短い、請求項1又は2に記載のバックパック。
前記少なくとも2つの安定ストラップが、前記本体から前記少なくとも1つの緩衝肩ストラップの前記遠位部分まで延在して前記本体に戻る単一のストラップとして設けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載のバックパック。
前記少なくとも2つの結合ストラップが、前記少なくとも1つの緩衝肩ストラップの長手方向の伸張に直交する横方向に対して、前記少なくとも1つの緩衝肩ストラップの前記近位部分の位置を調整するように適合される、請求項6に記載のバックパック。
前記少なくとも2つの結合ストラップが、前記本体から前記少なくとも1つの緩衝肩ストラップの前記近位部分まで延在して前記本体に戻る単一のストラップとして設けられる、請求項6から9のいずれか一項に記載のバックパック。
結合ストラップの第1および第2の対を備え、前記第1の対が、第1の緩衝肩ストラップの近位部分と前記本体とに接続され、前記第2の対が、第2の緩衝肩ストラップの近位部分と前記本体とに接続される、請求項6から10のいずれか一項に記載のバックパック。
少なくとも2つの緩衝肩ストラップ、および前記少なくとも2つの緩衝肩ストラップを接続する少なくとも1つの支持ストラップを備える、請求項1から15のいずれか一項に記載のバックパック。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の根本的な課題は、バックパックをさらに最適化して、装着者の背中の上でのバックパックの確実な位置決めに関する上記概要の問題を少なくとも部分的に克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題は、独立請求項に記載のバックパックによって少なくとも部分的に解決される。有利な実施形態が、従属請求項に含まれる。請求項1およびその従属請求項に記載のいかなるバックパックも、独立請求項8およびその従属請求項に記載のバックパックの特徴をもさらに含み得ることが、留意されるべきである。
【0009】
本発明の第1の態様は、本体と、少なくとも1つの緩衝肩ストラップと、少なくとも1つの緩衝肩ストラップの遠位部分を本体にそれぞれ接続する少なくとも2つの安定ストラップとを備える、バックパックに関する。本発明において、少なくとも1つの緩衝肩ストラップは、本体により近い近位部分と、本体からより離れた遠位部分とを有する。したがって、緩衝肩ストラップの近位部分はまた、装着者の肩に隣接する緩衝肩ストラップの上方部分と見なしてもよく、遠位部分は、緩衝肩ストラップの下方部分と見なしてもよい。
【0010】
ダウンヒルバイキングなどのスポーツ用途中でのバックパックの位置のいかなる不要な変化も、装着者のパフォーマンスを損なうことになる。本発明者らは、緩衝肩ストラップのために2つの安定ストラップを提供することが、バックパックを装着者の背中の上でその適切な位置にしっかりとかつ快適に維持するのに十分であることを理解した。したがって、装着者の背中の上でのそのようなバックパックの意図的でない運動、例えば装着者の頭部に向かう運動が、確実に回避され得る。
【0011】
少なくとも2つの安定ストラップは、第1および第2の安定固定部において本体に接続されてもよく、第1の安定固定部は、第2の安定固定部よりも緩衝肩ストラップの近位部分に接近して配置され得る。例えば、バックパックが装着者の背中の上で使用されるときに、第1の安定固定部は、第2の安定固定部よりも装着者の肩に接近して配置され得る。安定ストラップの安定固定部のそのような配置は、バックパックの確実な位置決めをさらに最適化し得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、バックパックが装着者の背中の上で使用されるときに、第1の安定固定部は、装着者の
胸郭領域に配置され得る。さらに、第2の安定固定部は、装着者の腰部領域に配置され得る。したがって、第1の安定固定部は、バックパックの中間部分に配置され、第2の安定固定部は、バックパックの下方部分に配置され得る。これらの実施形態は、装着者の
胸郭領域にある安定ストラップと装着者の腋窩との間の距離が、従来のバックパックのストラップの場合よりも遙かに短くなるので、装着者の背中に沿ったバックパックの望ましくない運動を回避するのにさらに役立つ。したがって、強い外力を伴うダウンヒルバイキングのようなスポーツ用途においても、説明されたバックパックは、本質的に、装着者の背中の上で調整された位置に留まることができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1の安定固定部と第2の安定固定部との間の距離は、第1の安定固定部と少なくとも1つの緩衝肩ストラップの近位部分との間の距離よりも短くなり得る。例えば、バックパックが装着者の背中の上で使用されるときに、第1の安定固定部と第2の安定固定部との間の距離は、第1の安定固定部と装着者の肩に隣接する本体の上端部との間の距離よりも短くなり得る。本発明者らは、そのような幾何形状がバックパックの所望の位置の確実な調整をさらに向上させることに気づいた。
【0014】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つの安定ストラップは、本体から少なくとも1つの緩衝肩ストラップの遠位部分まで延在して本体に戻る単一のストラップとして設けられ得る。2つの安定ストラップを単一のストラップとして設けることにより、単純かつ費用効率の良い構造が提供され得る。さらに、安定ストラップを容易に調整すること、例えば、単一のストラップ全体を縮めることにより2つの安定ストラップを簡単に同時に締め付けることが可能になる。
【0015】
本発明の別の態様は、本体と、少なくとも1つの緩衝肩ストラップと、少なくとも1つの緩衝肩ストラップの近位部分を本体にそれぞれ接続する少なくとも2つの結合ストラップとを備える、バックパックに関する。少なくとも2つの結合ストラップは、少なくとも1つの緩衝肩ストラップの近位部分の位置を調整するように適合される。さらに、少なくとも2つの結合ストラップは、少なくとも1つの緩衝肩ストラップの長手方向の伸張に直交する横方向に対して、少なくとも1つの緩衝肩ストラップの近位部分の位置を調整するように適合され得る。
【0016】
上述の従来技術では、緩衝肩ストラップは、いかなる調整の可能性も伴わずに本体に取り付けられるが、本発明の実施形態は、装着者の背中上でのバックパックの位置を調整することおよび装着者の快適性を向上させることに対して、根本的に新しい手法を提供する。2つの結合ストラップを有することにより、緩衝肩ストラップの近位部分の位置を、より締まったフィット感を得るためだけではなく、他の方向、例えば横方向にも調整して、様々な肩幅に適応することが可能になる。
【0017】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つの結合ストラップは、第1および第2の結合固定部において本体に接続され得る。第1および第2の結合固定部のうちの少なくとも1つは、本体の内表面上に配置されることが好ましい。
【0018】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つの結合ストラップは、本体から少なくとも1つの緩衝肩ストラップの近位部分まで延在して本体に戻る単一のストラップとして設けられ得る。安定ストラップと同様に、そのような構造は、製造費用を削減し、かつ、より容易な締付けを可能にする。
【0019】
いくつかの実施形態では、バックパックは、結合ストラップの第1および第2の対を備えることができ、第1の対は、第1の緩衝肩ストラップの近位部分と本体とに接続され、第2の対は、第2の緩衝肩ストラップの近位部分と本体とに接続される。さらに、第1の対の結合ストラップは、第2の対の結合ストラップに接続され得る。同様に、そのような配置は、減少した数の結合ストラップだけが調整されればよくなるので、製造およびフィット感の調整(adjustment of the fit)を容易にする。
【0020】
さらに、結合ストラップの第1の対と第2の対との接続は、本体の内表面上に配置され得る。そのような配置は、バックパックの装着者が樹木や茂みに接触し得るので危険な状況にさらされ得る、ダウンヒルバイキングまたはバックカントリースノーボーディングなどのスポーツ用途中に、結合ストラップの第1の対と第2の対との間の確実な接続が故意ではなく分離することを回避することができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、本体は、背面パネルを備え得る。そのような背面パネルは、バックパックの本体に支持を提供することができ、かつ、バックパックと装着者の背中との間の接触を最小限に抑えることができる。結果として、耐久性および通気性のあるバックパックが、スポーツ用途に提供され得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つの安定ストラップの長さのうちの少なくとも1つは、調整可能とされ得る。さらに、少なくとも2つの結合ストラップの長さのうちの少なくとも1つは、調整可能とされ得る。そのような実施形態は、最適化された装着者の快適性が得られ得るように、装着者の背中の上でのバックパックの位置の多様な調整に対してより多くの度合いを提供する。
【0023】
いくつかの実施形態では、バックパックは、2つの緩衝肩ストラップ、および2つの緩衝肩ストラップを接続する少なくとも1つの支持ストラップを有し得る。支持ストラップは、安定ストラップおよび/または結合ストラップと協働して、2つの緩衝肩ストラップを装着者の背中上の快適かつ確実な位置に維持する。
【0024】
以下において、添付の図面を参照しながら、本発明の態様をより詳細に説明する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
スポーツ用途のための、特にダウンヒルバイキングのためのバックパックを参照しながら、本発明の可能な実施形態および変形形態を以下で説明する。しかし、本発明の概念は、スノーボーディングまたはバックカントリースノーボーディング、スキーまたはクロスカントリースキー、スケートボーディングまたはロングボーディング、ハイキング、ランニング(例えば、ハイドレーションパックとして)、等のような、バックパックが使用可能かつ有用であるあらゆる種類のスポーツ用途に、等しくまたは同様に適用され得る。さらに、本発明の基本的な原理は、ナップサック、リュックサック、単一ストラップのパック、訓練用バックパック、デイパック、太陽電池パネルを備えた高性能バックパック、モブパック(movpack)、通勤用バックパック、パック、外部フレームもしくは内部フレームのパック、ウェストポーチ、またはサックパックなどの、日常生活または旅行において物品または重量物を運ぶための任意のバックパックの他に、軍事用バックパック、ペイントボールおよびエアソフトなどのミリタリースタイルの戦闘ゲーム中に弾薬を支給するための戦術的バックパック、ナイフと、調理器具と、ノート、タオル、および制服などの他の雑多な用具とを運ぶためのプロの料理人および料理学校生のために設計された専門家用バックパック、または、野火消火活動を行う消防隊および捜索救助を行う救助隊のための他の専門家用バックパックなどの、専門的用途のための任意のバックパックにも、適用され得る。さらに、本発明は、バックパックに限定されるものではなく、メッセンジャーバッグ、ブックバッグ、ショッピングバッグ(例えば、高級品の小売業者によって使用される)、旅行鞄、ハンドバッグ、通学鞄またはスーツケース、学生鞄、スリングバッグ、郵便配達鞄、ダッフルバッグ、等のような、物品を搬送するための任意のタイプの入れ物に適用され得る。
【0027】
さらに、簡潔さのために、限られた数の実施形態だけが以下で説明される。しかし、当業者であれば、これらの実施形態を参照して説明される特定の特徴は別様に修正および組み合わせられ得ること、ならびに、特定の実施形態のいくつかの態様もまた省略され得ることを、認識するであろう。さらに、これに続く詳細な説明で説明される態様は、上記概要の節で説明された態様と組み合わせられ得ることが、留意される。
【0028】
図1は、装着者102によって装着された本発明によるバックパック100の可能な実施形態を、正面図、背面図、および側面図で提示する。本発明の第1の態様によれば、バックパック100は、本体105と、本体105の荷重を和らげるように適合された2つの緩衝肩ストラップ110と、各緩衝肩ストラップ110の遠位部分を本体105にそれぞれ接続する2対の安定ストラップ120とを備える。一般に、緩衝肩ストラップ110は、本体105により近い近位部分と本体105からより離れた遠位部分とを含む細長い形状を有する。
図1に示されるように、遠位部分は、装着者の肩から遠位にある、緩衝肩ストラップ110の下方部分として見なされ得る。安定ストラップ120のそれぞれは、バックパック100が装着者102によって装着されたときに、装着者102の腋窩の下方および装着者102の腕103と体側との間に延在するように適合されることが好ましい。結果として、本体105は、特にダウンヒルバイキングなどのスポーツ用途中に、所望の位置に維持され、それにより、装着者の背中の上でのバックパック100の確実な位置決めが提供される。
【0029】
本出願において、用語「本体」は、バックパックに詰め込まれた物品を収容し、また、通常は装着者の背中の上に装着される、バックパックの一部分として理解される。本体は、物品を格納するために閉じられ得る、少なくとも1つの区画および/またはポケットを備え得る。
【0030】
図1における好ましい実施形態の側面図から見て取れるように、上部の安定ストラップ120が、装着者102の
胸郭領域に配置される第1の安定固定部121a(
図1では破線の円によって示される)において、本体105に接続される。さらに、下部の安定ストラップ120が、装着者102の腰部領域に配置される第2の安定固定部121b(同じく破線の円によって示される)において、本体105に接続される。第1の安定固定部121aは、第2の安定固定部121bよりも装着者102の肩に接近して配置される。第1の安定固定部121aと第2の安定固定部121bとの間の距離は、第1の安定固定部121aと本体105の上端部との間の距離よりも短い。
図1に示されるように、バックパック100が装着者の背中の上に装着されたときに、本体105の上端部は、装着者の肩に隣接する本体の一部分になり得る。安定固定部は、
図2A〜2Cを参照してより詳細に説明される。スポーツ用途のための装着者の背中の上でのバックパック100の確実な位置決めを向上させるために、バックパック100上での安定固定部の任意の他の適切な配置を提供することも考えられる。
【0031】
図1の好ましい実施形態では、バックパック100は、2つの緩衝肩ストラップ110を接続する支持ストラップ150をさらに備える。
図3を参照して以下で説明されるように、本発明によるバックパックが2つ以上の支持ストラップ150を備え得ることも考えられる。支持ストラップ150は、4つの安定ストラップ120と協働して、2つの緩衝肩ストラップ110を装着者の背中上の快適かつ確実な位置に維持し得る。
【0032】
1つの実施形態では、緩衝肩ストラップ110は、管状のニットウェアを含み得る。管状のニットウェアは、管状のニットウェアによって形成された空洞内に対応する挿入物を配置することによる容易な詰物入れ(padding)または緩衝を可能にする。
【0033】
図2A〜2Cは、本発明によるバックパック200のさらなる可能な実施形態を提示する。
図2Aは、バックパック200を、背面図、正面図、および側面図で提示する。
図2Bは、本発明の第2の態様を説明するために、バックパック200の詳細な正面図を提示し、
図2Cは、本発明の第1の態様を説明するために、バックパック200の特定の実施形態を側面図で提示する。
【0034】
図2Aの好ましい実施形態では、バックパック200は、本体205と、本体205の荷重を和らげるように適合された2つの緩衝肩ストラップ210と、各緩衝肩ストラップ210の遠位部分211を本体205にそれぞれ接続する2対の安定ストラップ220とを備える。安定ストラップ220の配置は、安定ストラップ220のそれぞれが伸張されたときに「V」形状を形成することができ、緩衝肩ストラップ210の遠位部分211は、「V」形状の先端に位置する。
【0035】
図2Aの好ましい実施形態では、各緩衝肩ストラップ210の遠位部分211を本体205にそれぞれ接続する安定ストラップ220は、本体205から緩衝肩ストラップ210の遠位部分211まで延在して本体205に戻る単一の安定ストラップ220として設けられている。安定ストラップ220の上方部分が、第1の安定固定部221aにおいて本体205に接続され、安定ストラップ220の下方部分が、第2の安定固定部221bにおいて本体205に接続される。第1の安定固定部221aおよび第2の安定固定部221bは、
図1に示された上記で説明された実施形態と同様に、例えばバックパック200を装着する装着者の
胸郭および腰部の領域に配置され得る。
【0036】
図2Aから見て取れるように、バックパック200はまた、各緩衝肩ストラップ210の近位部分212と本体205とをそれぞれ接続する、2対の結合ストラップ230を備える。同様に、緩衝肩ストラップ210は、本体205により近い近位部分212と本体205からより離れた遠位部分211とを含む細長い形状を有する。
図2Aに示されるように、緩衝肩ストラップ210の近位部分212は、装着者の肩に隣接する緩衝肩ストラップ210の上方部分として見なされ得る。結合ストラップ230は、各緩衝肩ストラップ210の近位部分212の位置を調整するように適合され得る。さらに、結合ストラップ230は、各緩衝肩ストラップ210の長手方向の伸張に直交する横方向に対して、各肩ストラップの近位部分212の位置を調整するように適合され得る。
【0037】
さらに、結合ストラップ230のそれぞれは、第1および第2の結合固定部(
図2Aには図示せず)において本体に接続され得る。結合固定部のうちの少なくとも1つは、本体205の内表面上に配置されることが好ましい。結合ストラップ230の配置もまた、結合ストラップ230のそれぞれが伸張されたときに「V」形状を形成することができ、緩衝肩ストラップ210の近位部分212は、「V」形状の先端に位置する。結合ストラップ230およびそれらの固定部は、
図2Bにおいてより詳細に説明される。
【0038】
本体205、および様々なストラップのうちの少なくとも1つは、可屈曲性、伸縮性(例えば、ヤング係数として表される)、空気に対する透過性/通気性、水に対する透過性、熱伝導性(thermoconductivity)、熱容量、吸湿、静止摩擦、耐摩耗性、補強、硬さ、ならびに厚さ、等を含む所望の特性または機能を得るために、様々な技法によって少なくとも部分的に製造され得る。空気に対する透過性および通気性は、例えば、より開いたメッシュ様またはウェブ様の構造を編むことによって得られてもよい。例えば、編成技法(例えば、横編み繊維製品、単一糸の縦編み繊維製品、縦編み繊維製品、3次元的な編成、機能的な編成(functional knitting)、等)を使用することにより、これは、繊維およびヤーンの選択、繊維、ヤーン、またはニットウェアをポリマーまたは他の材料で被覆すること、モノフィラメントの使用、モノフィラメントとポリマー被覆との組合せ、可溶性の/溶融されるヤーンの適用、ならびに多層テキスタイル材料を含み得る。一般に、ニットウェアの製造に使用されるヤーンは、それに応じて備えられてもよく、すなわち、被覆されてもよい。さらに、またはその代わりに、完成したニットウェアは、それに応じて備えられてもよい。当業者によって知られているような任意の他の適切な技法を使用することも考えられる。
【0039】
本体205は、被覆される少なくとも1つの領域を備え得る。被覆は、例えば、撥水性または耐摩耗性を提供し得る。領域は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)被覆で被覆されてもよい。TPUは、取扱いおよび塗布がかなり容易である。さらに、またはその代わりに、領域は、紫外線(UV)接着剤で被覆されてもよい。UV接着剤は、液体形態で塗布されて、光化学過程によりUV光下で硬化し得る。一般に、他の被覆も同様に使用され得る。
【0040】
さらに、本体205、および様々なストラップのうちの少なくとも1つは、好ましくは防水材料に由来する、また特に好ましくはプラスチックファブリック(plastic fabric)、例えばCordura(登録商標)に由来する柔軟な材料を含み得る。本体の部品はまた、剛体のまたは湾曲可能な硬質材料を含み得る。さらに、またはその代わりに、本体205は、様々な材料を有する様々な領域、例えば、本体205の補強のための適切な繊維製品を含み得る領域206を備え得る。
【0041】
安定固定部221a、221b、および/または結合固定部は、縫着、バックル、リング、または様々なストラップを本体205に接続および取付けすることが可能な任意のタイプの接続もしくは締結要素のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0042】
バックパック200は、2つの緩衝肩ストラップ210を接続する支持ストラップ250をさらに備える。支持ストラップ250は、上記で説明された支持ストラップ150と同じように機能し得る。
【0043】
1つの実施形態では、肩ストラップ210は、例えば装着者が女性である場合に、装着者の胸部を回り込むように適合された凸形状を備え得る。凸形状を備える肩ストラップ210は、安定ストラップ220、結合ストラップ230、および支持ストラップと協働して、装着者の身体の周りでの肩ストラップの最適化された位置を提供することができ、したがってバックパック200の快適な装着体験を提供することができる。
【0044】
なおもさらなる実施形態では、少なくとも1つの緩衝肩ストラップ210の遠位部分または下方部分は、装着者の前胴領域上に配置され得る。
【0045】
図2Aから見て取れるように、バックパック200は、少なくとも1つの持ち手、例えば1つの持ち手255をさらに備え得る。これは、バックパック200が片手で容易に持ち運ばれることを可能にする。持ち手255は、バックパック200の本体205と一体に編成されてもよい。このようにして、持ち手255を作製してそれをバックパック200に取り付ける追加の製造ステップが省略される。持ち手255を提供するための追加の尽力および費用が削減される。
【0046】
さらに、バックパック200は、背面パネル260を備え得る。バックパックが、前パネル、1つまたは複数の側面パネルなどの、本体205を形成しおよび/または補強し得る少なくとも1つの追加のパネルをさらに含み得ることも、考えられる。
【0047】
1つの実施形態では、固定部のうちの少なくとも1つは、バックパック200の背面パネル260上に配置され得る。さらに、またはその代わりに、固定部は、バックパックの背面パネル260と1つの側面パネルとの間の縁部に配置されてもよい。さらに、背面パネル260は、装着者の背中のより良好な通気性を提供し得る、少なくとも1つの突出部または開口部270を備えてもよい。さらに、またはその代わりに、背面パネル260は、バックパック200の装着者により多くの快適性を提供する、緩衝材料によって覆われた少なくともいくつかの領域を備えてもよい。
【0048】
図2Aから見て取れるように、バックパック200は、本体205の部分またはポケットを閉じるための3つのジッパ280を備える。ジッパ280の代わりに、スナップ式ボタン、マジックテープ(登録商標)式ファスナ、または磁気クロージャなどの、本体205を閉じる他の手段が使用されてもよい。本体205は、閉被機構を備えなくてもよい。
【0049】
図2Bは、バックパック200の結合ストラップ230の詳細な図を提示する。本体205の部品は取り除かれており、そのため、この図に示された本体205は、背面パネル260のみを含む。
【0050】
図2Bから見て取れるように、バックパック200は、結合ストラップ230の第1および第2の対を備え、第1の対は、第1の緩衝肩ストラップ210(例えば、左側のもの)の近位部分と背面パネル260とに接続されており、第2の対は、第2の緩衝肩ストラップ210(例えば、右側のもの)の近位部分と背面パネル260とに接続されている。
【0051】
上述のように、結合ストラップ230は、各緩衝肩ストラップ210の近位部分212と背面パネル260とをそれぞれ接続し、ここで、結合ストラップ230は、各緩衝肩ストラップ210の近位部分212の位置を調整するように適合されている。具体的には、結合ストラップ230は、各緩衝肩ストラップ210の長手方向の伸張(破線の矢印によって示される)に本質的に直交する横方向(2つの両頭矢印によって示される)において各肩ストラップの近位部分212の位置を調整するように適合され得る。結合ストラップ230は、例えば、結合ストラップ230のうちの1つの少なくとも1つの長さを調整することによって、調整され得る。
【0052】
さらに、各緩衝肩ストラップ210に対して、少なくとも2つの結合ストラップ230が、本体205から各緩衝肩ストラップ210の近位部分212まで延在して本体205に戻る単一のストラップとして設けられ得る。例えば、結合ストラップ230(例えば、左側のもの)は、第1の結合固定部(
図2Bには図示せず)および第2の結合固定部231において本体に接続され得る。
図2Bに示されるように、本体205は、少なくとも1つの開口をさらに備えることができ、その結果、結合ストラップ230は、開口を通って延在して、背面パネル260上および本体205の内表面上に配置された第2の結合固定部231において本体に接続する。上述のように、そのような構造は、製造費用を削減し、かつ、結合ストラップのより容易な調整、例えば締付けを可能にする。
【0053】
さらに、第1の対の結合ストラップ230は、第2の対の結合ストラップ230に接続されてもよく、その接続は、本体205の内表面上、例えば背面パネル260の内側上に配置され得る。上述のように、そのような配置は、減少した数の結合ストラップ230だけが調整されればよくなるので、製造およびフィット感の調整を容易にする。
【0054】
図2Bの好ましい実施形態では、第2の結合固定部231は、バックルとして、また裁縫によって設けられ、結合ストラップ230は、結合ストラップ230の長さを柔軟に調整することができるように、リングを介して緩衝肩ストラップ210の近位部分に接続される。
【0055】
図2Cは、本発明の第1の態様によるバックパック200の特定の実施形態を、側面図で提示する。
【0056】
上述のように、各緩衝肩ストラップ210の遠位部分211を本体205にそれぞれ接続する安定ストラップ220は、本体205から緩衝肩ストラップ210の遠位部分211まで延在して本体205に戻る単一の安定ストラップ220として設けられている。
【0057】
安定ストラップ220は、第1の安定固定部221aおよび第2の安定固定部221bにおいて本体205に接続される。ここで、安定固定部221aおよび221bは、本体205への安定ストラップ220の縫着を含み、安定ストラップ220は、リングを介して緩衝肩ストラップ210の遠位部分に接続される。第2の安定固定部221bにバックルが位置決めされる。そのような配置により、安定ストラップ220の長さは、バックルおよびリングを通じて調整することができる。例えば、安定ストラップ220は、リングを通って滑ることができ、安定ストラップ220の下方部分は、安定ストラップの上方部分よりも長くまたは短くなることができる。
【0058】
第1の安定固定部221aおよび第2の安定固定部221bはバックパック200の長手方向に対して配置され得る。
図2Aに示された実施形態では、安定固定部221a、221bは、バックパック200の下方部分にあり、互いに垂直方向に離間されている。第1の安定固定部221aは、使用時に装着者の肩に隣接し得るバックパックの上端部により接近している。第2の安定固定部221bは、バックパックの上端部からより離れている。
【0059】
第1の安定固定部221aおよび第2の安定固定部221bは、この場合もやはり、それらが装着者の腋窩の下方およびバックパック200の装着者の腕と身体側との間に延在して本体205を所望の位置に維持するように、バックパック220の装着者の
胸郭および腰部の領域に配置され得る。
【0060】
図2Cから見て取れるように、バックパック200は、バックパック200を装着者の背中および腰部上にしっかりと位置決めするための腰ベルト290をさらに備え得る。腰ベルト290は、上述の支持ストラップ250と同様に、閉じるための手段をさらに含み得る。
【0061】
図3は、本発明によるバックパック300のさらなる可能な実施形態を、正面図および側面図で提示する。バックパック300は、
図1〜2Cに示されたようなバックパック100および200と同様の特徴を備え得る。
【0062】
図3の好ましい実施形態では、2つの緩衝肩ストラップ310は、緩衝メッシュ材料を含む。そのような実施形態は、バックパック300の装着者により良好な通気性を提供し、また、より高温での使用などの、スポーツ用途にとって有利である。さらに、またはその代わりに、本体の背面パネルもまた、メッシュを含むことができる。
【0063】
さらに、バックパック300は、2つの緩衝肩ストラップ310を装着者の背中上の快適な位置に維持するために、安定ストラップ320と協働する2つの支持ストラップ350を備える。例えば、緩衝肩ストラップ310間の距離は、緩衝肩ストラップ310がもはや互いに接近しないように、装着者が安定ストラップ320のうちの少なくとも1つの長さを調整するときに増大されてもよい。この場合、支持ストラップ350は、2つの緩衝肩ストラップ310の適切な距離を提供するように、したがって、装着者の背中上でのバックパックの最適化された位置を維持するように、調整され得る。
【0064】
以下において、本発明の理解を容易にするために、さらなる実施形態が説明される。
【0065】
実施形態1
a.本体(105、205)と、
b.少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(110、210、310)と、
c.少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(110、210、310)の遠位部分(211)を本体(105、205)にそれぞれ接続する少なくとも2つの安定ストラップ(120、220、320)と
を備える、バックパック(100、200、300)。
【0066】
実施形態2
少なくとも2つの安定ストラップ(120、220、320)が、第1の安定固定部(121a、221a、321a)および第2の安定固定部(121b、221b、321b)において本体(105、205)に接続され、第1の安定固定部(121a、221a、321a)が、第2の安定固定部(121b、221b、321b)よりも緩衝肩ストラップ(110、210、310)の近位部分(212)に接近して配置されている、実施形態1に記載のバックパック。
【0067】
実施形態3
第1の安定固定部(121a、221a、321a)が、バックパックを使用する装着者(102)の胸部領域に配置される、実施形態2に記載のバックパック(100、200、300)。
【0068】
実施形態4
第2の安定固定部(121b、221b、321b)が、バックパックを使用する装着者の腰部領域に配置される、実施形態2または3に記載のバックパック(100、200、300)。
【0069】
実施形態5
第1の安定固定部(121a、221a、321a)と第2の安定固定部(121b、221b、321b)との間の距離が、第1の安定固定部(121a、221a、321a)と少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(110、210、310)の近位部分(212)との間の距離よりも短い、実施形態2から4のいずれか1つに記載のバックパック(100、200、300)。
【0070】
実施形態6
少なくとも2つの安定ストラップ(120、220、320)が、本体(105、205)から少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(110、210、310)の遠位部分211まで延在して本体(105、205)に戻る単一のストラップとして設けられる、実施形態1から5のいずれか1つに記載のバックパック(100、200、300)。
【0071】
実施形態7
少なくとも2つの安定ストラップ(120、220、320)の長さのうちの少なくとも1つが調整可能である、実施形態1から6のいずれか1つに記載のバックパック(100、200、300)。
【0072】
実施形態8
a.本体(205)と、
b.少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(210)と、
c.少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(210)の近位部分(212)を本体(205)にそれぞれ接続する少なくとも2つの結合ストラップ(230)と
を備え、
d.少なくとも2つの結合ストラップ(230)が、少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(210)の近位部分(212)の位置を調整するように適合される、
バックパック(200)。
【0073】
実施形態9
少なくとも2つの結合ストラップ(230)が、少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(210)の長手方向の伸張に直交する横方向に対して、少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(210)の近位部分(212)の位置を調整するように適合される、実施形態8に記載のバックパック(200)。
【0074】
実施形態10
少なくとも2つの結合ストラップ(230)が、第1および第2の結合固定部(231)において本体(205)に接続される、実施形態8または9に記載のバックパック(200)。
【0075】
実施形態11
結合固定部のうちの少なくとも1つが、本体(205)の内表面上に配置される、実施形態10に記載のバックパック(200)。
【0076】
実施形態12
少なくとも2つの結合ストラップ(230)が、本体(205)から少なくとも1つの緩衝肩ストラップ(210)の近位部分(212)まで延在して本体(205)に戻る単一のストラップとして設けられる、実施形態8から11のいずれか1つに記載のバックパック(200)。
【0077】
実施形態13
結合ストラップ(230)の第1および第2の対を備え、第1の対が、第1の緩衝肩ストラップ(210)の近位部分(212)と本体(205)とに接続され、第2の対が、第2の緩衝肩ストラップ(210)の近位部分(212)と本体(205)とに接続される、実施形態8から12のいずれか1つに記載のバックパック(200)。
【0078】
実施形態14
第1の対の結合ストラップが、第2の対の結合ストラップに接続される、実施形態13に記載のバックパック(200)。
【0079】
実施形態15
接続が、本体(205)の内表面上に配置される、実施形態14に記載のバックパック(200)。
【0080】
実施形態16
少なくとも2つの結合ストラップ(230)の長さのうちの少なくとも1つが調整可能である、実施形態8から15のいずれか1つに記載のバックパック(200)。
【0081】
実施形態17
実施形態8から16のいずれか1つに記載の特徴をさらに備える、実施形態1から7のいずれか1つに記載のバックパック。
【0082】
実施形態18
本体(105、205)が、背面パネル(260)を備える、実施形態1から17のいずれか1つに記載のバックパック(100、200)。
【0083】
実施形態19
少なくとも2つの緩衝肩ストラップ(210)、および少なくとも2つの緩衝肩ストラップ(210)を接続する少なくとも1つの支持ストラップ(150、250、350)を備える、実施形態1から18のいずれか1つに記載のバックパック。
【0084】
図に示されたまたは上記で説明された構成要素、ならびに図示または説明されていない構成要素およびステップの、様々な構成が可能である。同様に、いくつかの特徴および部分的組合せが有用であり、他の特徴および部分的組合せに関係なく用いられ得る。本発明の実施形態は、例示的かつ非限定的な目的のために説明されたものであり、本特許の読者には代替的実施形態が明らかになるであろう。したがって、本発明は、上記で説明されたまたは図に示された実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲に記載の範囲から逸脱することなく、様々な実施形態および修正形態が作られ得る。