【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴に従って、本目的及び他の目的が発光デバイスにより達成される。該発光デバイスは、基板と;基板の上に配置された
光透過性光混合素子と;
光透過性光混合素子の頂部に配置された色変換素子であり、
光透過性光混合素子からの光が当該色変換素子に結合されるように配置された色変換素子と;第1色の光を
光透過性光混合素子へと放出するレーザーダイオードとを含む。色変換素子が、第1色の光の一部を第2色へと変換し、第1色の光を第2色の光に混合して第3色の光を生成し、第3色の光を放出する。
光透過性光混合素子は、10W/mKを越える熱伝導性を有する。
【0009】
本書面において、
光透過性は、「光の通過を許す」として理解すべきであり、
光透過性材料とは、クリア、すなわち透明であるもの、又は光を通過させ散乱させ、それにより
光透過性光混合素子を越えた対象物はクリアには見えないもののいずれをも含む。透明は、「透けて見ることができる」として理解すべきである。
【0010】
表現「第1色の光を一部を第2色に変換するように構成された」は、本明細書の文脈上、第1色の光の制限された一部又は第1色の光の全て若しくは大部分が第2色に変換されるとして理解すべきである。例として、第1色の光は青色であり、その一部が黄色である第2色に変換される。青色光及び黄色光は、白色である第3色の光へと混合される。第2の例として、青色光が、琥珀色光でも良い第2色に完全に変換される。最後の例において、第2色及び第3色は同一である。
【0011】
ストークスシフト又は吸収のために光変換素子内で熱として生成される如何なる
パワーもヒートシンクへと放散される必要がある。
3色は同一である。典型的には、この熱は、基板の底部を介して、発光デバイスに付着されたヒートシンクへと移送される。熱放射又は対流による放散量は、一般に、このタイプの応用において非常に低い。こうして、熱が
光透過性光混合素子を通過する必要がある。
光透過性光混合素子が少なくとも10W/mKの特定の熱伝導性を有するような発光デバイスを提供することにより、結果としてのヒートシンクと色変換素子との間の温度差が小さくなる。このことによる利点は、色変換素子の温度
消光(temperature quenching)のリスク無しに、レーザーダイオードの
パワーを増大し得ることである。変形的に、
光透過性光混合素子の面積を減少し得る。その理由は、色変換素子内の温度差が、レーザーダイオードの
パワー、
光透過性光混合素子の面積及び
光透過性光混合素子の熱伝導性の間の比に依存するからである。
【0012】
本発明の実施形態に従って、
光透過性光混合素子が、サファイア、アルミニウムオキシナイトライド、イットリウムオキサイド、イットリウムアルミニウムガーネット又はマグネシウムフルオライドから作られる。これらの材料は、10W/mKを越える熱伝導性を有する。いくつかの実施形態に従って、製造が比較的に容易で安く、コスト理由的に利点のある合成サファイアが用いられる。これらの材料のあるものは、ガラスなどの通常の光混合素子材料に比較して、傷に対して改良された耐性を有する。
【0013】
本発明の更なる実施形態に従って、色変換素子内の
パワー密度が、2W/mm
2以上である。この
パワー密度は、現在入手できる大
パワーLED内で達成され得る
パワー密度よりも2〜3倍大きい。このことにより、発光デバイスにより発光される光のより高い輝度が可能になる。
光透過性光混合素子が少なくとも10W/mKの熱伝導性を有するので、色変換素子は、温度
消光無しにそのような大きな
パワー密度を管理できる。さらなる実施形態に従うと、色変換素子内の
パワー密度は4W/mm
2以上である。さらなる実施形態に従うと、色変換素子内の
パワー密度は10W/mm
2以上である。
【0014】
用語「
パワー密度」は、本明細書の文脈上、レーザービームの
パワーのうち色変換素子に進入しストークスシフト又は吸収により熱に変換される部分と、色変換素子の面積との間の比として理解される。
【0015】
このことを以下に説明する。
【0016】
本発明の実施形態に従って、基板は共通基板であり、該共通基板の上にレーザーダイオード及び色変換素子が配置されている。このことにより、より小型の発光デバイス及びより簡単な製造プロセスが容易になる。
【0017】
本発明の実施形態に従って、レーザーダイオードが、色変換素子に近接して配置される。レーザーダイオード、すなわち、発光するレーザーダイオードの出口窓は、例えば色変換素子から30〜70μm離れて配置され得る。このことは、発光デバイスの全体寸法を減少させ得る。このことにより、色変換素子へガイドするための
光透過性光混合素子へのレーザービーム上への集束のためのレンズ又は他のコリメーティング手段の必要性を減少させ得る。さらに、色変換素子に近接して、かつ
光透過性光混合素子に近接してレーザーダイオードを配置付けることにより、レーザービームに結合するのに必要な
光透過性光混合素子の面積を減少させることができる。このことにより、発光デバイスの寸法を小さくできる。
【0018】
本発明の実施形態に従って、色変換素子及び/又は
光透過性光混合素子は反射性被覆を含む。故に、色変換素子により発光される光がある方向にガイドされる。更なる効果は、レーザーダイオードからの光の結合入力に用いられず、かつ色変換素子への光の結合出力にも用いられない領域において、反射性被覆を含む
光透過性光混合素子の場合において、
光透過性光混合素子を介して色変換素子に結合される光部分が増大されることである。
【0019】
本発明の実施形態に従って、レーザーダイオードが、第1色の光を
光透過性光混合素子の側部のサブ部分(sub portion)に放出し、
光透過性光混合素子には、サブ部分を除き、全側部の上に反射性被覆が設けられる。このことにより、
光透過性光混合素子からの光漏出が減少され得るので、発光デバイスにより発光される光の量を増大させ得る。
【0020】
本発明のさらなる実施形態に従って、レーザーダイオードが第1色の光を基板の表面に沿って
光透過性光混合素子に放出するように構成され、色変換素子が基板の表面に実質的に垂直な方向に光を放出するように配置されている。このことにより、レーザーダイオードが
光透過性光混合素子の下に配置されている場合に比較して、発光デバイスの厚さを薄くできる。
【0021】
用語「発光デバイスの厚さ/高さ」は、本明細書の文脈上、基板から、色変換素子の頂部、すなわち基板から最も遠い色変換素子部分への距離として理解すべきである。
【0022】
本発明の実施形態に従って、発光素子は、さらに、レーザーダイオードと
光透過性光混合素子との間に配置された
光透過性導波管素子を含む。レーザーダイオードが第1色の光を
光透過性導波管素子を介して
光透過性光混合素子に放出するように構成される。
【0023】
このことにより、
光透過性光混合素子を打つ前のレーザービームの拡散を減少させることができ、レーザーダイオードと
光透過性光混合素子との間のある程度の距離が可能になる。このことは、反射性被覆の実現性に関する自由度を増大する。例えば、頂部にある光変換素子及び側部にある導波管素子とともに、基板上に予め組み立てた
光透過性光混合素子に対して、拡散反射性側部被覆を適用することができる。導波管素子の表面が、プロセスの間保護され、側部被覆の適用プロセスにより影響を受けないであろう。このことにより、レーザーダイオードからの光が入射する、
光透過性光混合素子の側部のサブ部分の高さ及び幅を小さくできる。このことは、光混合素子内での光多重反射後にサブ部分を通過する光の損失を減少させ得るということから、利点である。
【0024】
用語「導波管」は、光を導波管に沿って伝搬しガイドするように配置された構造体として理解すべきである。導波管とその周囲環境のインターフェイスにおける多重反射、すなわち全反射により、導波管内で光が好適に伝搬される。
【0025】
本発明のさらなる実施形態に従って、
光透過性光混合素子及び
光透過性導波管が一体的に形成される、すなわち、単一ピースの連続材料から製造される。このことにより、発光デバイスの製造プロセスを単純化できる。
【0026】
本発明のさらなる実施形態に従って、発光素子はさらに、レーザーダイオードと
光透過性光混合素子との間に配置されたレンズを含む。レーザーダイオードとレンズとの距離及びレンズと
光透過性光混合素子との距離が、例えばレンズの焦点長(焦点距離)の2倍である。この中間のレンズは、特に、発光デバイスの高さを減少させるのに用いることができる。その理由は、レーザーダイオードにより発光された光を色変換素子に結合するために要する
光透過性光混合素子の面積が減少するからである。このことにより、レーザーダイオードからの光が入射し、かつ反射性側部被覆で覆われていない、
光透過性光混合素子の側部のサブ部分の高さ及び幅がさらに減少され、かくして上述したように光損失が減少される。レンズは、回転対称レンズ又は垂直及び水平方向に沿って強度が異なるレンズであって良い。特に、光例えばレーザービームを鉛直方向のみ集束させる円柱レンズでも良く、
光透過性光混合素子又は導波管素子に結合される放出光の高さを減少させ、
光透過性光混合素子又は導波管素子の高さの減少が可能になる。
【0027】
本発明の実施形態に従って、発光素子がさらに、第4色の光を
光透過性光混合素子へ放出するように構成された追加的レーザーダイオードを含む。色変換素子が、第1色、第2色及び第4色の光を混合して、第5色の光を生成し、第5色の光を放出する。このことにより、発光デバイスにより発光される光のスペクトル内容をチューニングする機会が与えられる。
【0028】
本発明の実施形態に従って、追加的レーザーダイオードが第4色の光を
光透過性導波管素子を介して
光透過性光混合素子に放出するように構成される。追加的レーザーダイオードをレーザーダイオードに隣接して配置することができる。このことにより、発光デバイスの寸法を小さくすることができる。
【0029】
本発明の実施形態に従って、発光デバイスはさらに、色変換素子から放出される第5色を制御するために、レーザーダイオード及び追加的レーザーダイオードの光放出
パワーを個々的に制御するためのコントローラーを含む。このことにより、発光デバイスにより発光される光のスペクトル内容をチューニングする機会をより容易にする。
【0030】
本発明の実施形態に従って、発光デバイスはさらに、色変換素子の発光表面に設けられたコリメーター又はさらなるレンズを含む。故に、発光デバイスにより放出された光の方向を都合良く制御できる。
【0031】
上述の発光素子をフラッシュモジュール内で都合良く用いることができる。発光デバイスの小さい寸法が携帯電話の厚さの減少を容易にし得るので、そのようなフラッシュモジュールを携帯電話で都合良く用いることができる。
【0032】
上述の発光素子を遠隔光応用において都合良く用いることができる。本発明の実施形態に従って、発光デバイスがさらに、発光素子から発光された光を更なる導波管素子、例えばファイバーへと集束する更なるレンズ又はレンズ群などの光学部品を含む。
【0033】
本発明は、請求項に記載された特徴の全ての組合せに関することに留意されたい。