特許第6804498号(P6804498)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6804498
(24)【登録日】2020年12月4日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】LED光源及び直下型表示装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/52 20100101AFI20201214BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20201214BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20201214BHJP
   H01L 33/50 20100101ALI20201214BHJP
   H01L 23/29 20060101ALI20201214BHJP
   H01L 23/31 20060101ALI20201214BHJP
   F21Y 105/10 20160101ALN20201214BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20201214BHJP
【FI】
   H01L33/52
   F21V19/00 150
   F21V19/00 170
   F21S2/00 482
   H01L33/50
   H01L23/30 F
   F21Y105:10
   F21Y115:10
【請求項の数】26
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2018-176303(P2018-176303)
(22)【出願日】2018年9月20日
(65)【公開番号】特開2019-201195(P2019-201195A)
(43)【公開日】2019年11月21日
【審査請求日】2018年9月20日
(31)【優先権主張番号】107116481
(32)【優先日】2018年5月15日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】598109154
【氏名又は名称】東貝光電科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】UNITY OPTO TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】葉 宏立
(72)【発明者】
【氏名】林 威沖
(72)【発明者】
【氏名】呂 格維
【審査官】 大西 孝宣
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−512867(JP,A)
【文献】 特開2009−033107(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/057074(WO,A1)
【文献】 特開2007−039303(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/093427(WO,A1)
【文献】 特表2007−504644(JP,A)
【文献】 特開2012−069539(JP,A)
【文献】 特開2015−063619(JP,A)
【文献】 特開2008−010591(JP,A)
【文献】 国際公開第2018/047633(WO,A1)
【文献】 国際公開第2006/112039(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/060106(WO,A1)
【文献】 特開2012−199539(JP,A)
【文献】 特開2007−287789(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/156175(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0027977(US,A1)
【文献】 特開2017−120802(JP,A)
【文献】 特開2012−019062(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 − 33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、少なくとも一つのLEDチップと、一つの硫化耐性構造と、光励起構造と、埋め込み樹脂構造と、保護構造と、を備え、
前記ベースは上縁を有し、前記上縁に囲まれた発光領域が形成され、前記上縁に沿って、内側に引き込まれた取り付け内面を凹設し、前記取り付け内面に反射層を設け、
前記少なくとも一つのLEDチップを2つの金属ワイヤを用いてワイヤボンディング方式により、取り付け内面の底部に取り付け、
前記一つの硫化耐性構造は連続して前記反射層と、前記金属ワイヤと前記LEDチップとの表面に形成され、
前記光励起構造は硫化物、鉛またはリンのいずれか一つを有する少なくとも一つの蛍光体を含み、かつ前記ベースの内部に取り付けられ、
前記埋め込み樹脂構造を前記ベースの内部に取り付けて、前記光励起構造と、前記LEDチップとを前記ベースの内部へ実装し、前記硫化耐性構造によって、前記反射層と、前記金属ワイヤと、前記LEDチップとが前記埋め込み樹脂構造と直接接触することを防止し、前記埋め込み樹脂構造は白金触媒を含む有機シリコンから形成され、
前記保護構造は、接着剤により前記埋め込み樹脂構造に被せるように前記ベースに取り付けられ、前記埋め込み樹脂構造の硬度が前記保護構造より低いことを特徴とする、LED光源。
【請求項2】
前記保護構造の部材は、有機シリコンから選択することを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項3】
前記埋め込み樹脂構造の硬度はD20〜D40であることを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項4】
前記保護構造の硬度がD60〜D80であることを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項5】
前記硫化耐性構造の厚みは2〜10μmであることを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項6】
前記ベースは、透明部材であることを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項7】
前記保護構造が接着剤により前記ベースの前記上縁に取り付けられ、前記保護構造の面積を発光領域の面積より大きく設けることを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項8】
前記ベースの前記上縁が階段状に形成されていることを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項9】
前記LEDチップの光波が400〜460nmであり、前記光励起構造は緑色蛍光体と第1赤色蛍光体とを含み、かつ、前記緑色蛍光体には硫化物を含まれているが、前記第1赤色蛍光体には硫化物が含まれておらず、前記第1赤色蛍光体はXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれか一つを選択し、TはLi、Na、K、Rbのうちいずれか一つを選択し、XはGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれか一つを選択し、MはCa、Sr、Baのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項10】
前記LEDチップの光波が400〜460nmであり、前記光励起構造は緑色蛍光体と第2赤色蛍光体とを含み、かつ、前記緑色蛍光体と前記第2赤色蛍光体とには硫化物が含まれており、前記第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項11】
前記LEDチップの光波が400〜460nmであり、前記光励起構造が緑色蛍光体と第1赤色蛍光体と第2赤色蛍光体とを含み、前記緑色蛍光体には硫化物が含まれているが、前記第1赤色蛍光体には硫化物が含まれておらず、前記第2赤色蛍光体が硫化物を含んでおり、前記第1赤色蛍光体はXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれか一つを選択し、TはLi、Na、K、Rbのうちいずれか一つを選択し、XはGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれか一つを選択し、MはCa、Sr、Baのうちいずれか一つを選択し、前記第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項12】
前記LEDチップを複数設置しており、かつ、波長が400〜460nmのチップと、緑色チップとを含み、前記光励起構造は第2赤色蛍光体を含み、前記第2赤色蛍光体には硫化物が含まれており、前記第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項13】
前記LEDチップを複数設置しており、かつ、波長が400〜460nmのチップと、緑色チップとを含み、前記光励起構造は第1赤色蛍光体と第2赤色蛍光体とを含み、前記第1赤色蛍光体には硫化物が含まれていないが、前記第2赤色蛍光体には硫化物が含まれており、前記第1赤色蛍光体はXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれか一つを選択し、TはLi、Na、K、Rbのうちいずれか一つを選択し、XはGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれか一つを選択し、MはCa、Sr、Baのうちいずれか一つを選択し、前記第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項記載のLED光源。
【請求項14】
表示モジュールと、
前記表示モジュールの一側に設ける背光モジュールと、を含み、
前記背光モジュールは、
電気回路基板と、
電気回路板に取り付ける複数のLED光源と、を含み、
前記背光モジュールの前記電気回路基板が配置された面が、前記表示モジュールに対向する直下型表示装置であって、
前記LED光源は、
上縁を有し、前記上縁に囲まれた発光領域が形成され、前記上縁に沿って、内側に引き込まれた取り付け内面を凹設し、前記取り付け内面に反射層を設けるベースと、
2つの金属ワイヤを用いたワイヤボンディング実装方式により、取り付け内面の底部に取り付ける少なくとも一つのLEDチップと、
連続して前記反射層と、前記金属ワイヤと前記LEDチップとの表面に形成する一つの硫化耐性構造と、
硫化物、鉛またはリンのいずれか一つを有する少なくとも一つの蛍光体を含み、前記ベースの内部に取り付ける光励起構造と、
前記ベースの内部に取り付けられ、前記光励起構造と前記LEDチップとを前記ベース内部へ実装し、前記硫化耐性構造によって、前記反射層と、前記金属ワイヤと、LEDチップとが直接接触することを防止し、白金触媒を含む有機シリコンから形成する埋め込み樹脂構造と、
接着剤により前記埋め込み樹脂構造に被せるように前記ベースに取り付けられる保護構造と、を含み、前記埋め込み樹脂構造の硬度が前記保護構造より低いことを特徴とする、直下型表示装置。
【請求項15】
前記保護構造の部材は、有機シリコンから選択することを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項16】
前記埋め込み樹脂構造の硬度はD20〜D40であることを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項17】
前記保護構造の硬度はD60〜D80であることを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項18】
前記硫化耐性構造の厚みは2〜10μmであることを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項19】
前記ベースは、透明部材であることを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項20】
前記保護構造は接着剤により前記ベースの前記上縁に取り付けられ、前記保護構造の面積を発光領域の面積より大きく設けることを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項21】
前記ベースの前記上縁は階段状に形成されることを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項22】
前記LEDチップの光波が400〜460nmであり、前記光励起構造は緑色蛍光体と第1赤色蛍光体とを含み、かつ、前記緑色蛍光体には硫化物が含まれているが、前記第1赤色蛍光体には硫化物が含まれておらず、前記第1赤色蛍光体はXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれか一つを選択し、TはLi、Na、K、Rbのうちいずれか一つを選択し、XはGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれか一つを選択し、MはCa、Sr、Baのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項23】
前記LEDチップの光波が400〜460nmであり、前記光励起構造が緑色蛍光体と第2赤色蛍光体とを含み、かつ、前記緑色蛍光体と前記第2赤色蛍光体とには硫化物が含まれており、前記第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項24】
前記LEDチップの光波が400〜460nmであり、前記光励起構造が緑色蛍光体と第1赤色蛍光体と第2赤色蛍光体とを含み、前記緑色蛍光体には硫化物が含まれているが、前記第1赤色蛍光体には硫化物が含まれておらず、前記第2赤色蛍光体には硫化物が含まれており、前記第1赤色蛍光体はXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれか一つを選択し、TはLi、Na、K、Rbのうちいずれか一つを選択し、XはGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれか一つを選択し、MはCa、Sr、Baのうちいずれか一つを選択し、前記第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項25】
前記LEDチップを複数設置しており、かつ、波長が400〜460nmのチップと緑色チップとを含み、前記光励起構造は第2赤色蛍光体を含み、前記第2赤色蛍光体には硫化物が含まれており、前記第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【請求項26】
前記LEDチップを複数設置しており、かつ、波長が400〜460nmのチップと緑色チップとを含み、前記光励起構造に第1赤色蛍光体と第2赤色蛍光体とを含み、前記第1赤色蛍光体には硫化物が含まれていないが、前記第2赤色蛍光体には硫化物が含まれており、前記第1赤色蛍光体はXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれか一つを選択し、TはLi、Na、K、Rbのうちいずれか一つを選択し、XはGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれか一つを選択し、MはCa、Sr、Baのうちいずれか一つを選択し、前記第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択することを特徴とする、請求項14記載の直下型表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光ダイオード(LED)に関し、特にパッケージングの良率を向上し、かつ、極めて良い耐湿性と酸化耐性と硫化耐性を有するLED光源、LED光源の製造方法および直下型表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展につれて、発光ダイオード(以下、LEDという)はもはや一般的に使用される発光製品となった。各業者でも絶えずLEDの効果、効率及び使用寿命等を改良する方向で研究開発が行われている。
【0003】
公知のLED9は、LEDチップ91をベース90に取り付けて、発光物質92と実装部材93とを合わせて実装して、照明または表示に使用する光源が形成され、LEDチップから出射する光線と、発光物質が光線の励起によって形成する光線とを混合させた後、図11に示すように、たとえば白光など必要な光線に混合される。さまざまな出光ニーズに合わせて、LEDに実装される発光物質の選択も異なる。一般に表示用のLED光源には、比較的狭い半波長発光物質を使用することによって、表示装置の色純度を向上させて、より広い色域の表示を実現している。
【0004】
しかし、どの分野への適用するかに拘わらず、LEDの色温度、演色評価数、色域/色の飽和度及び輝度などは一定の制限がある。そのために、業者らは軒並み前述した主なニーズに基づいて、設計開発に努力し、より優れる効果のLEDの提供を目指している。一例として、台湾特許公告第I453957号(特許文献1)によれば、ガラス実装体を基板の上方に被せて、発光ダイオードチップと、ガラス実装体とをしきって設置し、より良い効率のLED光源の提供が図られている。または台湾特許公告第I586001号(特許文献2)によれば、発光物質を有しない紫外線発光ダイオードについて、紫外線発光ダイオードの実装構造を提供し、ケーシング反射に好適な充填材を提供する。例えば、紫外線耐性を有しており、かつ、無機材を使用することによって、紫外線に高反射率をもたせることで、高性能表現と、より低コストの実現が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾特許公告第I453957号
【特許文献2】台湾特許公告第I586001号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この他、LEDに実装する発光物質は次のような課題によく直面する。多くの発光物質は金属イオンを活性剤として使用している。しかし、金属イオンが水や酸素と接触すると、酸化を引き起こしやすく、水または酸化現象によって、金属イオンの原子価を改変し、蛍光体は光線の励起機能を失ってしまう。一例として、もとのEu2+イオンがEu3+に変わって、イオンの原子価がずれるか、または発光する量子ドット部材が水や酸素と反応し、ナノクラス構造がミクロン構造に変わるなどする。これらの変化はすべてLEDチップに励起されるべき発光物質を発光させなくするものであるため、発光物質の光線励起機能を失い、LEDは必要な光線を提供することができない。
【0007】
しかし、実務面では前述したLED実装生産問題のほか、LEDに実装される発光物質成分の影響で、従来のLED実装プロセスにおいて、LEDの金属反射層が黒変し、光線の反射効果を失い、LED光源の輝度低下を招く現象が発生する。一方、発光物質と接触する実装部材で触媒毒現象が発生し、実装部材の焼付硬化工程で、触媒毒物質と実装部材とを合わせて揮発してしまい、実装部材の触媒毒の硬化が不完全になり兼ねない。既存のLED技術ではこのような欠点の解決に至っていない。
【0008】
このために、本案の考案者は、黒変を防ぎ、触媒毒現象の発光物質を封止することによって、公知LEDの課題を改善し、LED光源の使用寿命と、出光品位の向上を図る一種のLED光源、LED光源の製造方法および直下型表示装置を考案した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一目的は、実装する際に、発光物質で発生する触媒毒または硫化現象を有効に解決し、LED光源の良品率及び信頼性を向上すると共に、LED光源がより良い発光効率を有する、LED光源、LED光源の製造方法および直下型表示装置を提供する。
【0010】
前述目的を達成するため、本発明のLED光源は一実施例において、ベースと、少なくとも一つのLEDチップと、一つの硫化耐性構造と、光励起構造と、埋め込み樹脂構造と、保護構造と、を備える。ベースは少なくとも一つの上縁を有し、かかる上縁を囲んで発光領域を形成し、ベースが上縁に沿って、内側に引き込んで取り付け内面を凹設し、取り付け内面に反射層を設ける。少なくとも一つのLEDチップをフリップチップ実装方式により、取り付け内面の底部に取り付ける。硫化耐性構造を連続して反射層と、LEDチップの表面に形成する。光励起構造は硫化物、鉛またはリンいずれの一つを有する少なくとも一つの蛍光体を含み、かかる光励起構造がベースに内設されている。一つの埋め込み樹脂構造をベースに内設して、光励起構造と、LEDチップとをベースに実装するために用いる。硫化耐性構造によって、反射層とLEDチップとが埋め込み樹脂構造との直接接触することを遮断し、かかる埋め込み樹脂構造は、白金触媒を含む有機シリコンより形成される。保護構造は、接着剤定量吐出方式でベースに取り付けられていて、かつ、埋め込み樹脂構造が被せられている。そのうち、埋め込み樹脂構造の硬度は保護構造より小さい。このように、硫化耐性構造から提供する完全な保護をもって、ベース内部の金属部材の硫化現象を防ぎ、LED実装効果を完備させる。保護構造によって、LED光源全体の水気と酸素に対する遮断効果を強化し、かつ、より良い発光効率を有する。
【0011】
LEDチップをフリップチップ実装方式で取り付ける場合、より良い実装効果を図るため、埋め込み樹脂構造の硬度をD40〜D60にする。さらに、充分な湿気と酸素の遮断効果を図るため、保護構造の硬度をD60〜D80にすることが好ましい。
【0012】
もう一つの実施例において、本発明のLED光源は、ベースと、少なくとも一つのLEDチップと、一つの硫化耐性構造と、光励起構造と、埋め込み樹脂構造と、保護構造と、を備える。ベースは少なくとも一つの上縁を有し、かかる上縁を囲んで発光領域を形成し、ベースが上縁に沿って、内側に引き込んで取り付け内面を凹設し、取り付け内面に反射層を設けられている。少なくとも一つのLEDチップは2種類のワイヤボンディング方式により、取り付け内面の底部に取り付けられている。硫化耐性構造を連続して反射層と、金属ワイヤボンディングと、LEDチップとの表面に形成されている。光励起構造は硫化物、鉛またはリンいずれの一つを有する少なくとも一つの蛍光体を含み、かかる光励起構造がベースに内設されている。一つの埋め込み樹脂構造をベースに内設して、光励起構造と、LEDチップをベースへの実装に用いる。硫化耐性構造によって、反射層とLEDチップとが埋め込み樹脂構造との直接接触することを遮断し、かかる埋め込み樹脂構造は、白金触媒を含む有機シリコンから形成される。保護構造は、接着剤定量吐出方式でベースに取り付けていて、かつ、埋め込み樹脂構造を被せている。そのうち、埋め込み樹脂構造の硬度は保護構造より小さい。このように、硫化耐性構造から提供する完全な保護をもって、ベース内部の金属部材の硫化現象を防いで、LED実装効果を完備させる。保護構造によって、LED光源全体が水気と酸素に対する遮断効果を強化し、かつ、より良い発光効率を有する。
【0013】
好ましくは、LEDチップは2種類のワイヤボンディング方式により、取り付け内面の底部に取り付ける際、埋め込み樹脂構造の硬度をD20〜D40にすることはより良い実装効果が得られる。さらに、充分な湿気と酸素の遮断効果を提供するため、保護構造の硬度をD60〜D80にする。なお、硫化耐性構造の厚みを2〜10μmに設計して、硫化耐性構造が薄すぎて反射層と埋め込み樹脂構造と直接接触の遮断効果を失う、または厚すぎて金属ワイヤボンディングが冷熱膨張テストのときに損傷されることを避ける。
【0014】
本発明において、LED光源の製造方法が同時に提供されている。(ステップ1)ベースを提供し、ベースに上縁を有しており、上縁を囲んで発光領域を形成し、ベースが上縁に沿って、内側に引き込んで取り付け内面を凹設する。(ステップ2)反射層を取り付け内面に形成する。(ステップ3)少なくとも一つのLEDチップを提供し、フリップチップ実装方式または2種類の金属ワイヤをワイヤボンディング方式によって、取り付け内面の底部取り付ける。(ステップ4)低粘度高揮発性の硫化耐性溶剤をベースの取り付け内面に注入して、硫化耐性溶剤を取り付け内面すべての金属部材を完全に覆わせる。(ステップ5)静置または加熱方法によって、硫化耐性溶剤を揮発させて、連続して続くフィルム態様の硫化耐性構造を形成する。(ステップ6)ベース内部に取り付けられ、鉛またはリンいずれかの一つを有する少なくとも一つの蛍光体硫化物を含む光励起構造を提供する。(ステップ7)白金触媒を含む有機シリコンから形成する埋め込み樹脂構造を用いて、光励起構造と、LEDチップを実装しておき、金属部材と、埋め込み樹脂構造との直接接触することを遮断するため、硫化耐性構造によって仕切って置く。(ステップ8)保護構造に接着剤定量吐出して、埋め込み樹脂構造を覆わせる。そのうち、埋め込み樹脂構造の硬度は保護構造より低い。これにより、硫化物成分が実装の際に、金属部材または埋め込み樹脂構造に対して化学反応を引き起こして、実装不完全のような現象を有効に防止すると共に、仕上げられたLED光源の信頼性と、適用効果を向上できる。
【0015】
好ましくは、硫化耐性構造を形成する際、硫化耐性溶剤を加熱方式によって揮発させる場合は、加熱温度を150℃より低く設定し、温度が高すぎることによって、高揮発性気体の発散が間に合わず、フィルムが固化してしまい、硫化耐性構造成形後の気泡またはフィルムの破裂を避ける。
【0016】
本発明において、前述LED光源の応用が提示されている。一実施例において、表示モジュールと、背光モジュールと、を備え、表示モジュールは画面表示に用いる。背光モジュールを表示モジュールの一側に設け、電気回路板と、電気回路板に取り付ける複数のLED光源とを含み、かかるLED光源は上縁を有し、上縁を囲んで発光領域を形成し、上縁に沿って内側へ取り付け内面を凹設され、取り付け内面に反射層を設けるベースと、フリップチップ実装方式によって、取り付け内面の底部に取り付ける少なくとも一つのLEDチップと、連続して反射層と、LEDチップの表面に形成する硫化耐性構造と、硫化物、鉛またはリンいずれかの一つを有する少なくとも一つの蛍光体を含み、ベースに内設する光励起構造と、ベースに内設していて、光励起構造とLEDチップをベースに実装し、反射層と埋め込み樹脂構造との直接接触することを遮断し、白金触媒を含有する有機シリコンからなる埋め込み樹脂構造と、接着剤定量吐出方式によって、ベースに設けていて、かつ、埋め込み樹脂構造を覆う保護構造と、を含み、そのうち、埋め込み樹脂構造の硬度は保護構造より小さい。このように、直下型表示装置がより良い発光効率と色度品位を有するとともに、適用された場合は、LED光源の設置数を有効に軽減できる。
【0017】
本発明において、前述LED光源の応用が提示されている。一実施例において、直下型表示装置が提示される。表示モジュールと、背光モジュールと、を備え、表示モジュールは画面表示に用いる。背光モジュールを表示モジュールの一側に設け、電気回路板と、電気回路板に取り付ける複数のLED光源とを含み、LED光源は上縁を有し、上縁を囲んで発光領域を形成し、上縁に沿って内側へ取り付け内面を凹設され、取り付け内面に反射層を設けるベースと、2種類の金属ワイヤと、ワイヤボンディング方式によって、取り付け内面の底部に取り付ける少なくとも一つのLEDチップと、連続して反射層と、金属ワイヤボンディングと、LEDチップの表面に形成する硫化耐性構造と、硫化物、鉛またはリンいずれかの一つを有する少なくとも一つの蛍光体を含み、ベースに内設する光励起構造と、ベースに内設していて、光励起構造とLEDチップをベースに実装し、反射層と、金属ワイヤボンディングと、LEDチップとの直接接触することを遮断し、白金触媒を含有する有機シリコンからなる埋め込み樹脂構造と、接着剤定量吐出方式によって、ベースに設けていて、かつ、埋め込み樹脂構造を覆う保護構造と、を含み、そのうち、埋め込み樹脂構造の硬度は保護構造より小さい。
【0018】
前述各実施例に基づき、もう一つの実施例において、かかるLED光源は、保護構造に遍在するように取り付ける複数の均一光粒子をさらに含み、かかる均一光粒子はSiO、BN、Al2O、TiOのうちいずれかの一つまたはそれらの結合から選択して、LED光源の分光分布の均一性を向上させる。
【0019】
分光分布の均一度と、輝度の要求を兼ね合わせるため、均一光粒子の保護構造に対する重量パーセント濃度を5%〜15%にすることが好ましい。
【0020】
保護構造の部材が埋め込み樹脂構造に対して極めて強い強度を有すると共に、出射光線がより均一で、しかも異質構造による屈折等の光学問題を避けられる有機シリコンから選択することが好ましい。
【0021】
一実施例において、ベースの保護構造に対する支持力の向上を図るため、保護構造は接着剤定量吐出方式によってベースの上縁に取り付けられ、保護構造の面積が発光領域の面積より大きく設けられている。詳しく言えば、ベースの上縁を階段状に形成しても良い。この他、多方向の出光効果を達成するため、ベースは例えば、透明材質が良い。好ましくは、一実施例において、LEDチップの光波が400〜460nmであり、光励起構造が緑色蛍光体と、第1赤色蛍光体とを含み、かつ、緑色蛍光体が硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体には硫化物を含まれていない。そのうち、第1赤色蛍光体はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれか一つを選択される。Tは例えば Li、Na、K、Rbのうちいずれか一つを選択される。Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれか一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれか一つを選択して、混合により白光を形成する。
【0022】
またはもう一つの実施例において、LEDチップの光波が400〜460nmであり、光励起構造が緑色蛍光体と、第2赤色蛍光体とを含み、かつ、緑色蛍光体と、第2赤色蛍光体とも硫化物を含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つを選択して、混合により白光を形成する。
【0023】
またはもう一つの実施例において、LEDチップの光波が400〜460nmであり、光励起構造が緑色蛍光体と、第1赤色蛍光体と、第2赤色蛍光体とを含み、緑色蛍光体には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体には硫化物を含まれていない、第2赤色蛍光体が硫化物を含まれている。そのうち、第1赤色蛍光体はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+いずれか一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれか一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれか一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれか一つを選択し、第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットいずれの一つを選択して、混合により白光を形成する。
【0024】
またはもう一つの実施例において、LEDチップを複数設置しており、かつ、波長が400〜460nmのチップと、緑色チップを含み、光励起構造は第2赤色蛍光体を含み、第2赤色蛍光体が硫化物を含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットいずれの一つを選択して、混合により白光を形成する。
【0025】
またはもう一つの実施例において、LEDチップを複数設置しており、かつ、波長が400〜460nmのチップと、緑色チップとを含み、光励起構造に第1赤色蛍光体と、第2赤色蛍光体とを含み、第1赤色蛍光体には硫化物を含まれていないが、第2赤色蛍光体には硫化物を含まれている。そのうち、第1赤色蛍光体はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットいずれの一つを選択して、混合により白光を形成する。
【0026】
以上の説明をまとめると、本発明で開示されたLED光源、LED光源の製造方法と、直下型表示装置が触媒毒に起因する実装困難の課題を有効に解決できると共に、発光効率と、光色安定性とも向上される。さらに、保護構造によって、埋め込み樹脂構造を低い硬度で光励起構造と、LEDチップを実装固定することができ、硬度低いによる湿度や酸素遮断性効果低下の心配はない。加えて、その後の適用場面において、直下型表示装置の出光効率を有効に向上し、比較的に高いコントラスト比を有し、より良い光学品位が得られることによって、設置数を大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明のベースを示す図である。
図2】本発明の第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その1)である。
図3】本発明の第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その2)である。
図4】本発明の第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その3)である。
図5】本発明の第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その4)である。
図6】本発明の第2実施例によるLED光源の断面を示す図(その1)である
図7】本発明の第2実施例によるLED光源の断面を示す図(その2)である。
図8】本発明の第2実施例によるLED光源の断面を示す図(その3)である。
図9】本発明のLED光源の製造ステップを示す図である。
図10】本発明の直下型表示装置の分解図である。
図11】公知のLED構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[実施例1]
LED実装プロセス技術が長年にわたって進化しており、実務面で分かるように、LEDの実装部材から言えば、触媒毒を帯びる発光物質、特に硫化物を含有する発光物質が密閉した高温環境で一緒に実装すると、触媒毒現象が引き起こすことから、実装部材を焼付硬化する際は触媒毒物質と、実装部材とを同時に揮発してしまうため、実装部材触媒毒硬化の不完全により、実装部材をスムーズに硬化させ、LEDチップと、発光物質を保護する硬度は確保できない。特にシリコンを実装部材する場合、触媒中毒の現象がより深刻である。しかしながら、現在の触媒毒成分を帯びる発光物質には、他の発光物質のスペクトル半値幅よりはるかに低く、より良い色彩表現を有している。さらに、シリコンの特性はLEDにとって、より良い耐熱性、耐湿性などの実装効果を有し、LED寿命を有効に延長できる。ただし、前述した原因から、いまだに有効に実装製造できない状態である。一方、LEDチップにベース内部の金属反射層を載せているため、LED素子自体または外部環境からの硫化物成分に対して、非常に弱い。硫化物(S)成分を帯びる発光物質が膠類の実装部材をLEDに実装した後、硫化物によって、LEDチップを載せたベース内部の金属反射層が腐食される。一例として、金属反射層が電気銀めっき、銀と、硫化物を反応して硫化銀となる。典型的な化学反応は、以下の3種類がある。(1)4Ag+2HS+O→2AgS+2HO(2)2Ag+S→AgS(3)AgS+2O→AgSO/AgO。硫化銀は導電されないため、硫化につれて、LEDの抵抗値が次第に増大して、LEDの電気特性に影響し、さらに、LEDが点灯できなくなる。硫化銀はブラッククリスタル (black crystal) から形成しているため、LED金属反射層の反射効果を失わせて、LED光源の輝度低下などの現象が発生する。または実装過程で、環境に存在した硫化物成分がLED内部にしみ込んだ場合も前述した硫化現象を引き起こされる。よって、既存のLED製品は、すべて深刻な硫化と触媒中毒現象があるほか、これらの課題はいまだ有効に解決することはできない。そのため、業者らは硫化物およびその他触媒毒現象を引き起こす部材の使用を諦めて他の部材を用いて、LED光源の実装生産にシフトするしかない。万が一に、前述した発光物質の使用を止む得ない場合は例えば、UV、アクリルなど触媒毒現象を発生しにくい膠質で実装生産する。しかし、これらの部材は固化可能だが、高温に耐えない特性があるため、膠質はLEDから発生する光熱で変色し割れるなど、LED発光効率も使用時間につれて高速に減衰して行き、良品率と、信頼性はまだ需要に対応できないことが事実である。
【0029】
前述部材を含有するLED光源が生産プロセスと、その後の使用で発生される欠点について、本案の考案者はこの方向に研究開発、思案した結果、以下に述べるLED光源を提供することに至った。図1から図3の本発明のベースを示す図と、第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その1)と、第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その2)を参照する。この実施例において、LED光源1を提供する。LED光源1は、ベース10と、少なくとも一つのLEDチップ11と、一つの硫化耐性構造12と、光励起構造13と、埋め込み樹脂構造14と、保護構造15と、を備える。ベース10は、上縁101を有し、上縁101を囲んで発光領域Aを形成し、ベース10が上縁101に沿って、内側に引き込んで取り付け内面102を凹設し、取り付け内面102に反射層1021を設けられている。そのうち、ここで言う発光領域Aは、ベース10の上縁101によって囲まれた領域を指す、反射層1021の設置範囲を取り付け内面102に遍在させるか、または必要に応じて、取り付け内面102の一部領域に形成しても良い。反射層1021は例えば銀または金など反射効果を有する金属部材が好ましい。LEDチップ11は、フリップチップ実装方式によって、取り付け内面102の底部に取り付けられ、かかる反射層1021の設置によって、LEDチップ11の固定前または固定後に成形加工ができる。硫化耐性構造12は、連続して反射層1021と、LEDチップ11の表面に形成されている。そのうち、硫化耐性構造12の連続構造特徴によって、いかなる硫化が起きても隙間が形成されない効果を奏する。よって、本発明の硫化耐性構造12にかかる連続構造特徴は、その必要性と、相応の効果がある。光励起構造13は硫化物、鉛またはリンいずれか一つを有する少なくとも一つの蛍光体を含み、かつ、かかる光励起構造13をベース10の内部に取り付けられている。埋め込み樹脂構造14をベース10の内部に取り付けて、光励起構造13と、LEDチップ11とをベース10内部への実装に提供する。硫化耐性構造12によって、反射層1021とLEDチップ11が埋め込み樹脂構造14との直接接触することが防止され、埋め込み樹脂構造14は白金触媒を含む有機シリコンから形成される。保護構造15を接着剤定量吐出方式によって、ベース10に取り付けて、埋め込み樹脂構造14に被せる。そのうち、埋め込み樹脂構造14の硬度の保護構造15より低い。
【0030】
本発明のLED光源1は硫化耐性構造12を介して、ベース10内部の金属部材を有効に保護しておき、硫化物の影響による黒変などの現象を避けられる。LEDの実装過程とその保存環境において、空気に硫化物成分を含まれる可能性があるため、この場合には、硫化耐性構造12によって、外部からLED光源1に侵入する硫化物を有効に阻止して、反射層1021を保護できる。特に光励起構造13の蛍光体に硫化物を含む場合は、硫化耐性構造12を利用して、優れる保護効果を達成できる。さらに、埋め込み樹脂構造14が実装の焼付プロセスで、白金触媒と、硫化物、鉛またはリン成分の作用により、硬度を低下させた場合は、保護構造15によって、埋め込み樹脂構造14の固化が不完全により、LEDチップ11と、光励起構造13に有効な実装と保護できない問題を防げる。さらに、水気と、酸素侵入防止の目的を達成しLED光源1が空気中の湿気影響による酸化を避けることができ、LED光源1の良品率及び信頼性を向上できる。
【0031】
LED光源1に多方向の出光効果を図るため、透明材質のベース10を使用しても良い。埋め込み樹脂構造14を低温1時間の焼付条件で固化することによって、埋め込み樹脂構造14に僅かな粘性をもたせて、規範の固化硬度において、保護構造15とスムーズに結合させる。さらに、比較的低い焼付温度を使用した場合でも白金触媒と、硫化物、鉛またはリン成分との作用程度を軽減できる。保護構造15は例えば有機シリコンを選択するなど、埋め込み樹脂構造23との結合に有利し、異質構造がLED光源1の出光に与える影響を避ける。そのうち、LED光源1の出光角度は130〜140度が好ましい。
【0032】
特に説明すべきことは、公知技術と明らかに異なる点として、LED光源1の保護構造15は従来の遮光板の構造設計とは異なる。この実施例による保護構造15は接着剤定量吐出方式によって成形され、保護構造15と、埋め込み樹脂構造14とも膠質でできているため、両者の密着結合を向上し、より良い出光効果及び保護効果が得られる。換言すれば、プロセスの工法として、保護構造15が膠質であり、成形した後に貼り合わせ方式で埋め込み樹脂構造14に取り付けるではなく、埋め込み樹脂構造14に接着剤定量吐出または接着剤定量吐出した後に、固化処理の方法で、埋め込み樹脂構造14と緊密に結合させる。LED光源1の詳細製造ステップは、後に説明する。
【0033】
LEDチップ11をフリップチップ実装方式によって、取り付け内面102の底部に取り付けることで、LEDチップ11はワイヤボンディングプロセスを実施しなくても良い。好ましくは、埋め込み樹脂構造14の硬度をD40〜D60に設定することで、硬度の低すぎで埋め込み樹脂構造14が液体に変性して、光励起構造13が反応を失われるか、または埋め込み樹脂構造14が柔らかすぎて、光励起構造13と、LEDチップ11実装の妨げを避ける。このほか、このほか、膠質の緻密性が高いほど、対応する硬度と酸素、湿気の遮断強度も高い。さらに、LED光源1の保護構造15を構造体の一番外層に取り付けて、酸素と、湿気を遮断する第一線の素子とする。好ましい硬度はD60〜D80がより高い緻密度を有し、水気と、酸素を遮断できるほか、より良い保護強度を有する。
【0034】
本発明で開示するLED光源1は、前述したとおり、硫化物を含む光励起構造13を効率よく実装できるほか、極めて良い保護機能と、優れる発光効率を有する。その後にLEDを電気回路板にハンダ付けして応用する場合は、表面実装技術リフローはんだ付け試験(Surface Mount Technology Reflow Soldering Test, SMTRST)を実施し通過しなければならず、しかし、テストを受けるときに減衰が激しい場合、そのLEDは使えなくなる。本案の考案者は、LED光源1について、公知LEDと、260度の表面実装技術リフローはんだ付け試験(Surface Mount Technology Reflow Soldering Test, SMTRST)を実施した。その結果によれば、本発明のLED光源1は確かに均一光色と輝度表現を示しており、より良い製品信頼性を有することが分かった。実験結果と詳細内容は、後述する。
【0035】
LEDの製造分野において、所要の出光色を得るために、LEDは必要に応じてCIE色度図うち一つの目標色域に限定されている。よって、LEDがかかる目標色域における振れ幅をできる限りに抑止し、LEDの各角度における出光色を一致させることは、LEDの開発にあたり、極めて重要な要素と言える。換言すれば、LEDにより良い分光分布の均一度をもたせることである。特に説明することは、現時点の実務において、LED出光の目標色域について、CIE−xの軸方向範囲が大体限定されている。主な理由として、色ずれが発生する部分は、CIE−yの軸方向範囲にある。よって、CIE−y軸方向の色差値を有効に低下できれば、LED出光色の均一度を大幅に向上できる。本発明はLED光源1の出光色をより一致性を持たせて、色ずれを低減させるため、LED光源1は例えば、複數の均一光粒子16をさらに含め、均一光粒子16を保護構造15に遍在するように取り付け、かつ、やや均一に分布させる。均一光粒子16は、SiO、BN、Al、TiOのうちいずれかの一つまたはその結合から選択する。均一光粒子16の保護構造15に通過する光線を屈折または反射させ、保護構造15によって、光線の混色効果を向上し、LED光源1の各角度における出光色を一致させ、全体の出光をより均一にする。好ましくは、均一光粒子16の保護構造15に対する重量パーセント濃度を5%〜15%にすることで、設置した均一光粒子16の重量パーセント濃度が低すぎて、過大な光色変化を引き起こすか、または重量パーセント濃度が高すぎて、輝度の減衰が大き過ぎて、使用の要求に対応できない。さらに、異なる重量パーセント濃度の均一光粒子16を取り付けたLED光源1について、本案の考案者は光色と、輝度について測定した結果、均一光粒子16を添加した後は、確かに升LED光源1が各角度における出光色の均一度をさらに向上できる。測定結果は、後述する。
【0036】
LED光源1の構造詳細は図2に示すように、本実施例において、LEDチップ11の発光波長は400〜460nmであり、かつ、光励起構造13に緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132とを含み、緑色蛍光体131には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていない。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択する。これにより、LED光源1が駆動された後LEDチップ11より出射する光線と、緑色蛍光体131が励起によって出射する緑光と、第1赤色蛍光体132が励起によって出射する赤光とを混合して、白光を形成して出射される。緑色蛍光体131は例えば、CdS、ZnSの量子ドット発光物質またはSrGa2S4:En2+のうちいずれ一つ部材を選択し、緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲が20〜40nmまたは40〜60nmであり、第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅範囲が2〜7nmまたは75〜95nmが好ましい。そのうち、緑色蛍光体131は前述部材を使用する以外、他の実施態様において、緑色蛍光体131は例えば、CsPbBr3またはInPなど鉛またはリンを含有する量子ドットのうちいずれ一つの発光物質を選択することもできる。そのうち、400〜460nmの発光波長は、光励起構造13の吸収にもっとも相応しい。さらに、表示領域の光色規格に合致できる。よって、ここでは発光波長が400〜460nmのLEDチップ11を選択して、より良い出光効果と、発光効率を獲得する。
【0037】
図1と、図3とを合わせて参照する。図3は本発明の第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その2)である。前述設置態様のほか、この実施例において、LEDチップ11の光波が400〜460nmであり、光励起構造13が緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133とを含み、かつ、緑色蛍光体131及び第2赤色蛍光体133はともに硫化物が含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つの発光物質を133選択する。緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲が約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲が20〜40nmまたは55〜75nmにすることが好ましい。そのうち、赤色蛍光体133が赤色量子ドット部材を選択する場合、第2赤色蛍光体133は例えばZnS、CdSなどの量子ドット発光物質を使用することができる。これにより、蛍光体の緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133が共に硫化物を含むため、LED光源1がより良い混色効果が得られる。さらに、この構造態様において、反射層1021が取り付け内面102を完全に被せていない例である。この場合において、硫化耐性構造12は図3に示すように、連続して、反射層1021と、LEDチップ11表面に形成する態様でもって、ベース10に内設された金属部材の硫化現象を確実に阻止できれば良い。緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133は前述部材を使用する以外は、他の実施態様において、第2赤色蛍光体133は例えば CsPbBrまたはInP鉛またはリンの量子ドット発光物質のうちいずれ一つを選択し、緑色蛍光体131は例えばCsPbBrまたはInP鉛またはリンの量子ドット発光物質のうちいずれ一つを選択することによって、同じく、LED光源1に適用できる。
【0038】
この他、硬度の高い保護構造15が接着剤定量吐出成形した後に埋め込み樹脂構造14が圧損されることを避けるため、この例において、保護構造15を接着剤定量吐出により、ベース10の上縁101に取り付けられ、かつ、保護構造15の面積を発光領域Aの面積より大きい例を示した。これにより、保護構造15に支持力が提供される。
【0039】
図1と、図4とを合わせて参照する。図4は本発明の第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その3)である。前述した設置態様のほか、ここで以下の構造を例示する。LED光源1のLEDチップ11の発光波長が400〜460nmであり、光励起構造13は緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを含み、緑色蛍光体131には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていない。第2赤色蛍光体133は硫化物を含み、そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれ一つを選択する。好ましくは、緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅範囲は2〜7nmまたは75〜95nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは55〜75nmにする。このように、硫化物を含むと、硫化物を含まない第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133を使用することによって、LED光源1の光色表現を向上できる他、一部の応用では、赤光ラスターの問題を軽減し、LED光源1の出光効率を有効に向上できる。第2赤色蛍光体133と、緑色蛍光体131に前述部材を使用する他、ほかの実施態様において、第2赤色蛍光体133は例えばCsPbBrまたはInP鉛またはリンの量子ドット発光物質のうちいずれ一つを選択し、緑色蛍光体131は例えばCsPbBrまたはInP鉛またはリンの量子ドット発光物質のうちいずれ一つを選択することも、同じくLED光源1に適用できる。
【0040】
図1と、図5とを合わせて参照する。図5は本発明の第1実施例によるLED光源の断面を示す図(その4)である。前述した保護構造15の面積を発光領域Aの面積より大きく設けるほか、ベース10の上縁101は例えば階段状に形成するなど、保護構造15の収容及び保護効果を達成し、固定と支持効果をより強化し、保護構造15によって、埋め込み樹脂構造14を押し潰される現象を阻止できるとともに、接着剤定量吐出プロセスにもより良い作業効率を有する。そのうち、LED光源1のLEDチップ11を複数設置しており、かつ、発光波長が400〜460nmのチップと、緑色チップを含み、光励起構造13は第2赤色蛍光体133を有し、第2赤色蛍光体133には硫化物を含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドット発光物質いずれの一つを133選択して実施することができる。第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは55〜75nmにすることが好ましい。この例において、LED光源1がLEDチップ11から出射する光線に硫化物を含む第2赤色蛍光体133と結合して、白光に混色する。または図5に示すように、LEDチップ11を複数設置しており、波長が400〜460nmのチップと、緑色チップとを含み、光励起構造13は第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを含み、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていないが、第2赤色蛍光体133は硫化物を含まれている。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれ一つを選択したものを例示している。第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅範囲は2〜7nmまたは75〜95nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは55〜75nmにすることが好ましい。この実施態様において、硫化物を含むと硫化物を含まない第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133の高い光色表現は赤光による残像を低減できる。当然ながら、ベース10の上縁101を階段状に仕上げた場合もLEDチップの発光波長は400〜460nmであり、光励起構造13に緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132及び/または第2赤色蛍光体133を含む構造で実施可能である。そのうち、第2赤色蛍光体133は前述部材のほか、他の実施態様において、第2赤色蛍光体133が赤色量子ドットの場合は例えばCsPbBr、InPの鉛またはリンの量子ドット発光物質のうちいずれ一つを選択しても、同じくLED光源に適用することができ、より良い混色効果がある。
【0041】
[実施例2]
図1と、図6とを合わせて参照する。図6は本発明の第2実施例によるLED光源の断面を示す図(その1)である。LED光源1のLEDチップ11は、フリップチップ実装方式のほか、ワイヤボンディング方式に設置することができる。以下に詳細説明する。本実施例において、LED光源1は同じくベース10と、LEDチップ11と、硫化耐性構造12と、光励起構造13と、埋め込み樹脂構造14と、保護構造15とを含み、ベース10は、上縁101を有し、上縁101を囲んで発光領域Aを形成し、ベース10が上縁101に沿って、内側に引き込んで取り付け内面102を凹設し、取り付け内面102に反射層1021を設けられている。そのうち、ここで言う発光領域Aは図1に示すとおり、ベース10の上縁101によって囲まれた領域である。反射層1021の設置範囲を取り付け内面102に遍在するか、または必要に応じて、取り付け内面102の一部領域に成形することもできる。LEDチップ11は、2つの金属ワイヤ17を結合してワイヤボンディングにより、取り付け内面102の底部に取り付け、硫化耐性構造12は連続して、反射層1021と、金属ワイヤ17と、LEDチップ11の表面に取り付けられている。そのうち、硫化耐性構造12の連続構造特徴によって、いかなる硫化による隙間が形成されない効果を奏する。よって、本発明の硫化耐性構造13に関わる連続構造特徴は、必要性と、相応の効果がある。光励起構造13は鉛またはリンいずれか一つを有する少なくとも一つの蛍光体硫化物を含み、光励起構造13をベース10内部に取り付けていて、埋め込み樹脂構造14をベース10の内部に取り付けて光励起構造13と、LEDチップ11とをベース10内部への実装に用いる。硫化耐性構造12でもって、反射層1021と、LEDチップ11と、埋め込み樹脂構造14との直接接触することを防止し、埋め込み樹脂構造14は白金触媒を含む有機シリコンから形成される。保護構造15が接着剤定量吐出方式により、ベース10に取り付けて、埋め込み樹脂構造14を被せている。
【0042】
同じく、硫化耐性構造12によっても、ベース10内部の金属部材構造を保護することができ、環境または光励起構造または他の素子からの硫化影響を防げる。さらに、保護構造15によって、埋め込み樹脂構造14の固化不完全がために有効に実装できない現象を防げると共に、LEDチップ11と、光励起構造13を保護し、水気と、酸素侵入の防止目的を達成し、LED光源1の良品率及び信頼性を向上できる。ワイヤボンディング方式によるLED光源1の取り付けも、ベース10を透明にすることができ、保護構造15は例えば有機シリコンを選択するなど、埋め込み樹脂構造23との結合に有利し、異質構造がLED光源1の光出射への影響を避けられる。そのうち、埋め込み樹脂構造14を低温1時間の焼付条件で固化することによって、固化硬度範囲において、保護構造15とスムーズに結合できる。その他技術特徴は、前記した実施内容を参照されたい。
【0043】
特に説明すべきことは、公知技術と明らかに異なる点として、LED光源1の保護構造15は従来の遮光板の構造設計とは異なる。この実施例による保護構造15は接着剤定量吐出方式によって成形され、保護構造15と、埋め込み樹脂構造14とも膠質でできているため、両者の密着結合を向上し、より良い出光効果及び保護効果が得られる。換言すれば、プロセス工法として、保護構造15は成形した後に貼り合わせ方式で埋め込み樹脂構造14に取り付けるではなく、埋め込み樹脂構造14に接着剤定量吐出または接着剤定量吐出した後に、固化処理の方法で、埋め込み樹脂構造14と緊密に結合させる。
【0044】
LEDチップ11は金属ワイヤ17と合わせて、取り付け内面102の底部に取り付けられている。このとき、埋め込み樹脂構造14の硬度が高すぎると、金属ワイヤ17断線の恐れがある。したがって埋め込み樹脂構造23の硬度は、D20〜D40が好ましい。硬度が高すぎて、金属ワイヤ17の断線を避ける。このほか、膠質の緻密性が高いほど、対応する硬度と酸素、湿気の遮断強度も高い。さらに、LED光源1の保護構造15を構造体の一番外層に取り付けて、酸素と、湿気を遮断する第一線の素子とする。好ましい硬度はD60〜D80の間がより高い緻密度有し、水気と、酸素を遮断できるほか、より良い保護強度を有する。
【0045】
このほか、硫化耐性構造12の硬度が約D70〜D100であるが、一方、LEDチップ11が金属ワイヤ17と結合して形成するハンダ付け箇所ゴールドボールの厚みは一般として10〜20μmである。高硬度の硫化耐性構造12が分厚く、金属ワイヤ17が温度応力の影響で損傷されるか、または硫化耐性構造12が薄すぎて、反射層1021の保護効果を失われることを避けるため、硫化耐性構造12の厚みを2〜10μmに設計することができる。
【0046】
金属ワイヤ17方式により、LEDチップ11に取り付けるLED光源1も同じく、前述成分の光励起構造13を効率よく実装できるほか、極めて良い保護機能と、優れる発光効率を有する。LED光源1と公知LEDが260度の表面実装技術リフローはんだ付け試験(Surface Mount Technology Reflow Soldering Test, SMTRST)の実験結果の数値について、後で説明する。
【0047】
さらに、LED光源1の出光色により一致性を帯び色ずれの低減を図るため、本実施例において、LED光源1は、複数の均一光粒子16をさらに含むことができる。均一光粒子16を保護構造15に遍在するように取り付けて、均一光粒子16はSiO、BN、Al、TiOのうちいずれかの一つまたはこれらの結合ものから選択する。均一光粒子16の保護構造15に通過する光線を屈折または反射させ、保護構造15によって、光線の混色効果を向上し、LED光源1の各角度における出光色を一致させ、全体の出光をより均一にする。好ましくは、均一光粒子16の保護構造に対する重量パーセント濃度を5%〜15%にすることで、取り付けられた均一光粒子16の重量パーセント濃度が低すぎて、光色が大きく変化するか、または重量パーセント濃度が高すぎて、輝度を過大に減衰され、使用に堪えなくなることを避ける。引き続き、異なる重量パーセント濃度を添加された均一光粒子16のLED光源1について、本案の考案者はその光色と、輝度について測定し、その結果から、均一光粒子16を添加された後、確かにLED光源1の各角度における出光色の均一度を向上できることが分かった。その測定結果は、後述する。
【0048】
本実施例において、LED光源1の構造詳細は図6に示すように、LEDチップ11の発光波長は400〜460nmであり、かつ、光励起構造13に緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132とを含み、緑色蛍光体131には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていない。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択する。これにより、LED光源1が駆動された後LEDチップ11より出射する光線と、緑色蛍光体131が励起によって出射する緑光と、第1赤色蛍光体132が励起によって出射する赤光とを混合して、白光を形成して出射される。緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲が約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第2赤色蛍光体132のスペクトル半値幅範囲が20〜40nmまたは75〜95nmにすることが好ましい。そのうち、埋め込み樹脂構造14のさらなる保護を図るため、例えば図6に示すように、保護構造15を接着剤定量吐出方式によって、ベース10の上縁101に取り付け、保護構造15の面積が発光領域A面積を例として、ベース10の上縁101に支えを形成して、保護構造15が硬すぎによって、保護構造15が埋め込み樹脂構造14を押しつぶされるような状況を防げる。当然ながら、LEDチップ11をワイヤボンディング方式で設置する場合は、例えば保護構造15に直接接着剤定量吐出するなど、図2に示すような構造で仕上げることもできる。その他、前述実施例に同じ詳細な技術特徴は、前述内容を参照したい。
【0049】
図1と、図7とを合わせて参照する。図7は本発明の実施例によるLED光源の断面を示す図(その2)である。前述設置態様のように、この実施例において、LEDチップ11の光波が400〜460nmであり、光励起構造13が緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133とを含み、かつ、緑色蛍光体131及び第2赤色蛍光体133はともに硫化物が含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれか一つの発光物質を133選択した例である。緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲が約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲が20〜40nmまたは55〜75nmにすることが好ましい。これにより、蛍光体の緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133が共に硫化物を含むため、LED光源1により良い混色効果が得られる。さらに、この構造態様において、反射層1021が取り付け内面102を完全に被せていない例であり、この場合において、硫化耐性構造12は図7に示すように、連続して、反射層1021と、LEDチップ11表面に形成する態様でもって、ベース10に内設された金属部材の硫化現象を確実に阻止できれば良い。またはLED光源1のLEDチップ11の発光波長が400〜460nmの場合、光励起構造13は緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを含み、緑色蛍光体131には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていない。第2赤色蛍光体133は硫化物を含むことができる。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれ一つを選択する。好ましくは、緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅範囲は2〜7nmまたは75〜95nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは55〜75nmにする。このように、硫化物を含むと、硫化物を含まない第1赤色蛍光体132と第2赤色蛍光体133を使用することによって、LED光源1の光色表現を向上できる他、一部の応用では、赤光ラスターの問題を軽減し、LED光源1の出光効率を有効に向上できる。
【0050】
図1と、図8とを合わせて参照する。図8は本発明の実施例によるLED光源の断面を示す図(その3)である。前述した設置態様のように、ベース10の上縁101は例えば階段状に形成するなど、保護構造15を収容し、固定と支持効果をより強化させ、接着剤定量吐出プロセスにもより良い作業効率を有する。この例において、LEDチップ11を複数設置しており、かつ、発光波長が400〜460nmのチップと、緑色チップとを含み、光励起構造13は第2赤色蛍光体133を含み、第2赤色蛍光体133には硫化物を含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドット発光物質いずれの一つを133選択して実施することができる。第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅約20〜40nmまたは55〜75nmが好ましい。この例において、LED光源1が青色と緑色LEDチップ11に硫化物を含まない第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを結合して、白光に混色する。または図8に示すように、LEDチップ11を複数設置しており、波長が400〜460nmのチップと、緑色チップを含む場合でも、光励起構造13は第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを含み、第1赤色蛍光体132は硫化物が含まれていないが、第2赤色蛍光体133は硫化物が含まれている。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれ一つを選択する。第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅は約2〜7nmまたは75〜95nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅は約20〜40nmまたは55〜75nmが好ましい。この実施態様において、硫化物を含むと硫化物を含まない第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133の高い光色表現は赤光による残像を低減できる。この実施態様は、ベース10の上縁101を階段状に形成するものを例示し、保護結構15が埋め込み樹脂構造14によって押し潰されることをさらに防止する。
【0051】
以下の内容は、本発明のLED光源1と、公知LED9と260度の表面実装技術リフローはんだ付け試験(Surface Mount Technology Reflow Soldering Test, SMTRST)を実施した数値結果である。
【0052】
下表1に示すものは、従来の紫色LEDチップまたは青色LEDチップのLEDに2回のSMTRST実験を実施した結果である。ここで、テストが実施された公知LED9構造は図11に示すどおり、ベース90を有し、実装部材93によって、硫化物を含む発光物質92と、青色または紫色LEDチップ91をベース90に封入して形成したものである。表1より、公知LED9がSMTRST実施後、その輝度の減衰はおよそ20〜30%、光色のずれはおよそ5〜11BIN(1BINの値は0.005)であることが分かる。
【0053】
【表1】
【0054】
表2に示すものは、本発明のLED光源1が有機シリコン、硬度D80の保護構造15を使用し、青色光または紫色LEDチップ11を組み合わせたものの実験結果である。表2はLED光源1がSMTRST試験後の輝度減衰は約6%以下、光色ずれは焼く3BIN以内(1BINの値は0.005)であることが分かる。
【0055】
【表2】
【0056】
表3は本発明のLED光源1が有機シリコン、硬度D65の保護構造15を使用し、青色光または紫色LEDチップ11と組み合わせたものの実験結果である。表3から分かるように、LED光源1がSMTRST試験後の輝度減衰は約10%以下、光色ずれは約3BIN以内(1BINの値は0.005)であることが分かる。
【0057】
【表3】
【0058】
前述実験結果から分かるように、本発明のLED光源1によれば、公知LED9の減衰問題を確実に解決し、輝度減衰は20〜30%から15%以内に引き下げられた。さらに6%以下に達することができる。光色減衰は5〜15BINから3BIN以内にすることができ、さらに2BIN以内に管理することができる。
【0059】
引き続き、以下に示す各表の内容を参照したい。均一光粒子16未添加と、異なる重量パーセント濃度(Alの例)を添加したLED光源1の光色CIE−x色差、光色CIE−y色差と、輝度減衰測定結果である。そのうち、LED光源1の出光角度が約130〜140度のため、最大な測定角度は±70度は十分である。
【0060】
表4はLED光源1の保護構造15に異なる重量パーセント濃度の均一光粒子16を添加した後、光色のCIE−x色差を測定した結果数値である。表5はLED光源1の保護構造15に異なる重量パーセント濃度の均一光粒子16を添加した後、光色の色CIE−yを測定した結果数値である。表6はLED光源1の保護構造15に異なる重量パーセント濃度の均一光粒子16を添加した後、輝度減衰を測定した結果数値である。そのうち、表に示す各角度における光色CIE−x色差と、光色CIE−y色差と、輝度は、それぞれの角度位置と0度位置におけるCIE−x、CIE−yと、輝度の差である。
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】
前記各表に示す内容から分かるように、均一光粒子16の重量パーセント濃度は大きいほど、LED光源1の光色色差は小さい、これに対して輝度も低い。よって、均一光粒子16の保護構造15に対する重量パーセント濃度を5%〜15%の間に維持できれば、輝度と、光色均一性の需要を兼ね合うと同時に、LED光源1の出光効果を一層に向上できる。
【0065】
引き続き図9、本発明のLED光源の製造に関わるステップフロー図と、図1〜8のLED光源構造態様図と、合わせて参照したい。本発明において、前述LED光源の製造方法は、以下に示すステップが含まれている。
【0066】
まず、ベース10を提供し、ベース10に上縁101を有し、上縁101を囲んで発光領域Aを形成し、ベース10が上縁101に沿って、内側に引き込んで取り付け内面102を形成する(ステップS01)。同じく、ここで言う発光領域AはLED光源の発光領域ではなく、ベース10の上縁101によって囲まれた領域である。つづいて、反射層1021を取り付け内面102に形成する(ステップS02)。少なくとも一つのLEDチップ11を提供し、フリップチップ実装方式または2つの金属ワイヤ17実装方式により、取り付け内面102の底部に取り付ける(ステップS03)。反射層1021の設置範囲は取り付け内面102に遍在させるか、または必要に応じて、取り付け内面102の一部領域に形成しても良い。さらに、反射層1021の成形については、LEDチップ11の設置前または設置後に実施しても良い。スステップの順番はこれに限られないものとする。
【0067】
LEDチップ11は、フリップチップ実装または金属ワイヤ17と結合した方式で設置することができる。LEDチップをフリップチップ実装方式で取り付ける場合は、埋め込み樹脂構造14の硬度をD40〜D60に設定し、埋め込み樹脂構造14によって、光励起構造13と、LEDチップを確実に保護できる。もし、LEDチップ11を金属ワイヤ17と組み合わせて設置する場合、埋め込み樹脂構造14が金属ワイヤ17への影響を避けるため、埋め込み樹脂構造14の硬度をD20〜D40に設定することが好ましい。さらに、LED光源1の出光効率を向上させるため、ベース10は例えば透明材質を使用することが好ましい。これにより、LED光源1に多方向の出光形態で形成することができる。
【0068】
つづいて、低粘度高揮発性の硫化耐性溶剤をベース10の取り付け内面102に注入して、硫化耐性溶剤を取り付け内面102すべての金属部材を覆いかぶせて置く(ステップS04)。その後、静置または加熱によって、硫化耐性溶剤を揮発させて、一つの硫化耐性構造12が形成される。かかる硫化耐性構造12は、連続したフィルム態様を形成する(ステップS05)。好ましくは、かかる硫化耐性溶剤は例えばシリコン溶剤を選択して、内部のシリコン固体含量は約2〜3%、残りの部分を溶剤とし、溶剤は例えば酢酸エチルと、0.2%以下のトルエンを選択するなど、硫化耐性溶剤に低粘度高揮発性を持たせる。硫化耐性溶剤を揮発させた後に形成する硫化耐性構造12を成形した後の硬度はD70〜D100、透湿性は10g/m2.24h以下、酸素透過性は500cm3/m2.24h.atm以下にする。そのうち、硫化耐性溶剤を加熱方式によって揮発させる場合は、加熱温度を150℃より低く設定し、温度が高すぎることによって、高揮発性気体の発散が間に合わずフィルムが固化し、硫化耐性構造12成形後の気泡またはフィルムの破裂を避ける。LEDチップ11を金属ワイヤ17方式で設置する場合は、高硬度の埋め込み樹脂構造12が厚すぎるため、金属ワイヤ17が温度応力によって損傷する避けるため、埋め込み樹脂構造12の厚みを2〜2μに設定することが好ましい。
【0069】
引き続き、硫化物、鉛またはリンいずれか一つを有する少なくとも一つの蛍光体を含み、光励起構造13を提供する。かかる光励起構造13をベース10の内部に取り付ける(ステップS06)。埋め込み樹脂構造14を用いて、光励起構造13と、LEDチップ11とを実装する。硫化耐性構造12によって、取り付け内面102すべての金属部材と、埋め込み樹脂構造14との直接接触することを防止すし、埋め込み樹脂構造14は白金触媒を含む有機シリコンから形成される(ステップS07)。最後に、保護構造15を接着剤定量吐出方式によって、ベース10に取り付けて、埋め込み樹脂構造14に被せる。そのうち、埋め込み樹脂構造14の硬度の保護構造15より低い(ステップS08)。保護構造15と、埋め込み樹脂構造14とをもっと確実に結合し、異質部材による光線出射効果への影響を避けるため、保護構造15の部材は例えば、有機シリコンを選択しても良い。この他、湿度の阻止効果を確実に達成するため、保護構造15の硬度はD60〜D80である。前述した各ステップに沿って製造されたLED光源1の構造態様と、詳細な技術特徴の説明と、前記段落の内容と、図1〜8をあわせて参照したい。そのうち、保護構造15を確実に支えて、硬度の低い埋め込み樹脂構造14が押しつぶされることを避けるため、保護構造15を接着剤定量吐出方式によって、ベース10の上縁101に取り付けると共に、保護構造15を発光領域Aより大きく設ける(図1、3、4と、6〜7に示す)面積は、ベース10の上縁101を階段状に形成しても良い(図5と、8に示す)。
【0070】
かかる保護構造15に遍在するように設置した複数の均一光粒子をさらに含む。かかる均一光粒子16はSiO、BN、Al、TiOのうちいずれかの一つまたはそれらの結合から選択して、LED光源の分光分布の均一性を向上させる。好ましくは、均一光粒子16の保護構造に対する重量パーセント濃度を5%〜15%にすることで、均一光粒子16の重量パーセント濃度が低すぎて、光の均一効果が不足し、または高すげて、輝度が不足することを避ける。異なる重量パーセント濃度を添加された均一光粒子16が得られる光出射の効果は、前記測定結果を参照したい。
【0071】
具体的にいえば、実務応用におけるLED光源1は多種の設置方式で混色し白光を出射することができる。図2または6に示すように、LEDチップ11の発光波長は400〜460nmであり、かつ、光励起構造13は緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132とを含み、緑色蛍光体131には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていない。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択する。好ましくは、緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅範囲は2〜7nmまたは75〜95nmが好ましい。これにより、LED光源1が駆動された後LEDチップ11より出射する光線と、緑色蛍光体131が励起示す出射する緑光と、第1赤色蛍光体132が励起示す出射する赤光とを混合して、白光を形成して出射される。または図3あるいは図7に示すように、LEDチップ11の光波が400〜460nmであり、光励起構造13が緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133とを含み、かつ、緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133とも硫化物を13含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちの一つの発光物質を選択することができる。緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲が約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲が20〜40nmまたは55〜75nmにすることが好ましい。これにより、蛍光体の緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133が共に硫化物を含むことにより、LED光源1はより良い混色効果が得られる。または図4に示すように、LED光源1のLEDチップ11の発光波長が400〜460nmであり、光励起構造13は緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを含み、緑色蛍光体131には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていない。第2赤色蛍光体133は硫化物を含むことができる。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれ一つを選択する。好ましくは、緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅範囲は2〜7nmまたは75〜95nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは55〜75nmにする。2種類の赤色蛍光体の設置方式により、赤光による残像現象が有効に抑止され、LED光源1の出光効率をさらに向上できる。
【0072】
または図4に示すように、LEDチップ11を複数設置しており、かつ、発光波長が400〜460nmのチップと、緑色チップとを含み、光励起構造13は第2赤色蛍光体133を含み、第2赤色蛍光体133には硫化物を含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドット発光物質いずれの一つを133選択して実施することができる。第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅約20〜40nmまたは55〜75nmが好ましい。これにより、LED光源1はLEDチップ11より出射する光線と、第2赤色蛍光体133が励起によって出射する赤光を混合して白光を形成し出射されるとともに、より良い白色光の表現が得られる。または図5図8に示すように、LEDチップ11を複数設置しており、波長が400〜460nmのチップと、緑色チップを含む場合でも、光励起構造13は第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを含み、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていないが、第2赤色蛍光体133は硫化物を含まれている。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれ一つを選択する。第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅は約2〜7nmまたは75〜95nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅は約20〜40nmまたは55〜75nmが好ましい。このように、硫化物を含むと含まない赤色蛍光体の設計によって、赤光による残像現象を有効に抑止し、LED光源1の出光効率を向上できる。以上に取り上げた部材のほか、前述各実施態様における緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133が選択可能な部材は、すでに前記各実施例に説明しており、ここでの説明を省略する。
【0073】
前述製造方法によって、製造されたLED光源1と、公知LED9との実験の比較結果は、表1ないし表3とそれぞれ対応の内容に示すどおりである。この方式で製造されたLED光源1は、LEDをSMTRSTテストにおける高温炉を通過した後、LEDの輝度と光色減衰の課題を有効に改善できる。一方、異なる重量パーセント濃度の均一光粒子16を添加した後、各角度でテストした出射光色と、輝度の結果及び全体の出射分光分布の均一性について、前記表4ないし表6とそれぞれの対応内容を参照したい。均一光粒子16を添加した後のLED光源1は分光分布の均一性が確実に向上されている。
【0074】
図10、本考案の直下型表示装置の分解図と、図1〜8を合わせて参照する。かかる直下型表示装置2は、表示モジュール20と、背光モジュール21とを備える。背光モジュール21を表示モジュール20の一側に取り付けていて、かつ、回路基板211と、複数の前述LED光源1とを含み、LED光源1を回路基板211に取り付けていて、かつ、ベース10と、少なくとも一つのLEDチップ11と、一つの硫化耐性構造12と、光励起構造13と、埋め込み樹脂構造14と、保護構造15とを含み、LED光源1の構造及び接続関係は前述とおりである。ここでの説明を省略する。前述内容を合わせて参照したい。そのうち、LEDチップ11は例えばフリップチップ実装方式または2つの金属ワイヤ17を結合した方式で、取り付け内面102の底部に取り付けることができる。LEDチップ11をフリップチップ実装方式によって設置する場合、硫化耐性構造12は連続して、反射層1021と、LEDチップ11の表面に形成される。そして、LEDチップ11を金属ワイヤ17方式よって設置する場合、硫化耐性構造12を連続して、反射層1021と、金属ワイヤ17と、LEDチップ11の表面に取り付ける。これによって、ベース10内部の金属部材を保護しておき、硫化物成分の影響による硫化現象を避ける。この他、同じの詳細な技術特徴は前述各実施例の内容を参照されたい。
【0075】
いままでの直下型表示装置に適用されているLED自体の出光色振れが大きすぎる場合には、LEDの他にレンズなどの光学素子を追加して、二次光学によって必要な出光を調節しなければならない。しかし、コストが大幅に増加するばかりでなく、素子組み立てのハードルも高くなる。それに加えて、LEDにはレンズの二次光学による拡大効果から黄色リング状の出光現象が現れる。またはLEDを集中して配列設置の方式でもって、光色振れの欠点解決が図られているが、LEDの位置があまりも接近していて、ホットスポット現象のような出光輝度の不均一という問題が引き起こされる。前述実施例の内容によれば、LED光源1は硫化物、鉛またはリンを含まれた光励起構造を実装できるほか、ベース10内部の金属部材が硫化物成分による硫化現象を打ち消すことができる。埋め込み樹脂構造14が前述成分による触媒毒現象で、硬度不十分の欠点が解消されると共に、かかる保護構造15でもって有効に解決し、LED光源1の光色表現と、出光効果が大幅に向上される。LED光源1単体はすでに極めて良い出光効果を有しており、直下型表示装置2に適用した場合、LED光源1の優れる出光特性によって、設置数を大幅に低減し、製品の製造コストを軽減できると共に、異色現象を軽減し、直下型表示装置2がより高い画面コントラスト比を有し、単独領域で色ムラを発生しないことから、出光の品位が大幅に向上される。
【0076】
好ましくは、LED光源1は例えば、複數の均一光粒子16をさらに含め、均一光粒子16を保護構造15に配置する。かかる均一光粒子16は、SiO、BN、Al、TiOのうちいずれかの一つまたは結合より選択する。好ましくは、均一光粒子の保護構造に対する重量パーセント濃度を5%〜15%にする。均一光粒子16の添加は、LED光源1出光の分光分布の均一度を一層に向上させるためである。これにより、設置された直下型表示装置2の異色現象をなくして、より良い分光分布効果の製品が得られる。均一光粒子16を添加した後の光色と、輝度のテスト結果は、第1実施例表4〜6及びそれぞれ対応の説明内容を参照したい。
【0077】
かかる直下型表示装置2に追加される技術特徴は、各前記実施例の説明通りである。一例として、保護部材15は例えば有機シリコンを選択して、埋め込み樹脂構造14との結合強度と、異質部材による光学影響を避ける。さらに、より良い湿度、酸素の阻止効果を図るため、保護構造の硬度はD60〜D80が好ましい。この他、LED光源1の出光効率を向上させるため、ベース10は例えば透明材質を使用することが好ましい。硬度の低い埋め込み樹脂構造14の保護構造15によって押し潰されることを避けるため、保護構造15を接着剤定量吐出方式によってベース10の上縁101取り付けるほか、保護構造15の面積を発光領域Aの面積より大きく設ける。さらに例えば、ベース10の上縁101を階段状に形成して、保護構造15の設置に便利させる。LEDチップ11をフリップチップ実装方式で設置する場合、埋め込み樹脂構造14の硬度はD40〜D60が好ましい。LEDチップ11を金属ワイヤ17と合わせて設置する場合、埋め込み樹脂構造14の硬度はD20〜D40が好ましい。その他同じ詳細な技術特徴は、前述内容を参照されたい。
【0078】
具体的な応用は、直下型表示装置2それぞれのLED光源1は例えば、図2または5に示すように、LEDチップ11の発光波長は400〜460nmであり、かつ、光励起構造13は緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132とを含み、緑色蛍光体131には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていない。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+またはのうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択する。好ましくは、緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅範囲は2〜7nmまたは75〜95nmが好ましい。これにより、LEDチップ11から出射する光線と、緑色蛍光体131が励起示す出射する緑光と、第1赤色蛍光体132が励起に出射する赤光を混合して、白光を形成して出射される。または図3あるいは図7に示すように、LEDチップ11の光波が400〜460nmであり、光励起構造13が緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133とを含み、かつ、緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133とも硫化物を13含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+あるいは赤色量子ドットのうちの一つの発光物質を選択することができる。緑色蛍光体131のスペクトル半値幅範囲が約20〜40nmまたは40〜60nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅範囲が20〜40nmまたは55〜75nmにすることが好ましい。これにより、蛍光体の緑色蛍光体131と、第2赤色蛍光体133が共に硫化物を含むことにより、LED光源1はより良い混色効果が得られる。またはLEDチップ11の波長が400〜460nmであり、光励起構造13は緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを含み、緑色蛍光体131には硫化物を含まれているが、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていない、第2赤色蛍光体133は硫化物を含まれている。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれ一つを選択する。第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅は約2〜7nmまたは75〜95nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅は約20〜40nmまたは55〜75nmが好ましい。2種類の赤色蛍光体の設置方式により、赤光による残像現象を有効に抑止され、LED光源1の出光効率をさらに向上できる。
【0079】
または図4に示すように、LEDチップ11を複数設置しており、かつ、発光波長が400〜460nmのチップと、緑色チップを含み、光励起構造13は第2赤色蛍光体133を含み、第2赤色蛍光体133には硫化物を含まれている。そのうち、第2赤色蛍光体はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドット発光物質いずれの一つを133選択して実施することができる。第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅約20〜40nmまたは55〜75nmが好ましい。これにより、LED光源1はLEDチップ11より出射する光線と、第2赤色蛍光体133が励起によって出射する赤光を混合して白光を形成し出射されるとともに、より良い白色光の表現が得られる。または図5図8に示すように、LEDチップ11を複数設置しており、緑色チップを含む場合でも、光励起構造13は第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133とを含み、第1赤色蛍光体132は硫化物を含まれていないが、第2赤色蛍光体133は硫化物を含まれている。そのうち、第1赤色蛍光体132はTXF:Mn4+またはMSi:Eu2+またはCaAlSiN:Eu2+のうちいずれ一つを選択し、Tは例えばLi、Na、K、Rbのうちいずれ一つを選択し、Xは例えばGe、Si、Sn、Zr、Tiのうちいずれ一つを選択し、Mは例えばCa、Sr、Baのうちいずれ一つを選択し、第2赤色蛍光体133はCaS:Eu2+、SrS:Eu2+またはBaZnS:Mn2+または赤色量子ドットのうちいずれ一つを選択する。第1赤色蛍光体132のスペクトル半値幅は約2〜7nmまたは75〜95nmであり、第2赤色蛍光体133のスペクトル半値幅は約20〜40nmまたは55〜75nmが好ましい。このように、硫化物を含むと含まない赤色蛍光体の設計によって、赤光による残像現象を有効に抑止し、LED光源1の出光効率を向上できる。以上に取り上げた部材のほか、前述各実施態様における緑色蛍光体131と、第1赤色蛍光体132と、第2赤色蛍光体133が選択可能な部材は、すでに前記各実施例に説明しており、ここでの説明を省略する。
【0080】
以上の説明をまとめると、本発明で開示するLED光源、LED光源の製造方法およびその直下型表示装置、LED光源によれば、硫化物、鉛またはリン成分を含まれたより良い光色表現の蛍光体を実装することができるほか、連続した硫化耐性構造によって、金属部材が硫化物成分による硫化現象を打ち消すことができる。埋め込み樹脂構造が前述成分によって触媒毒を発生し、LEDチップと、光励起構造の保護効果を失われる課題は保護構造によって有効に解決し、保護構造によって、埋め込み樹脂構造を比較的に低い硬度で光励起構造と、LEDチップを実装固定することができ、硬度の低すぎによって、湿気阻止の保護効果を低下させる心配はない。これにより、LED光源の光色表現と、出光効果が大幅に向上される。その後直下型背光表示装置の応用について、本発明のLED光源を適用すれば、設置数を大幅に軽減し、製品の生産コストが軽減されると共に、異色現象を低減できることから、出光の品位が大幅に向上される。
【符号の説明】
【0081】
1 LED光源
10 ベース
101 上縁
102 取り付け内面
1021 反射層
11 LEDチップ
12 硫化耐性構造
13 光励起構造
131 緑色蛍光体
132 第1赤色蛍光体
133 第2赤色蛍光体
14 埋め込み樹脂構造
15 保護構造
16 均一光粒子
17 金属ワイヤ
2 直下型表示装置
20 表示モジュール
21 背光モジュール
211 回路基板
A 発光領域
S01〜S06 ステップ
9 公知LED
90 ベース
91 LEDチップ
92 発光物質
93 実装部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11