特許第6804518号(P6804518)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6804518キャップ用の一体ヒンジマウントを具える、コップ用の蓋組立体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6804518
(24)【登録日】2020年12月4日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】キャップ用の一体ヒンジマウントを具える、コップ用の蓋組立体
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/06 20060101AFI20201214BHJP
   B65D 51/24 20060101ALI20201214BHJP
   B65D 47/08 20060101ALI20201214BHJP
   A47G 19/22 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
   B65D47/06 110
   B65D51/24 300
   B65D47/08 200
   A47G19/22 D
【請求項の数】18
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-506538(P2018-506538)
(86)(22)【出願日】2016年8月18日
(65)【公表番号】特表2018-527253(P2018-527253A)
(43)【公表日】2018年9月20日
(86)【国際出願番号】US2016047466
(87)【国際公開番号】WO2017040050
(87)【国際公開日】20170309
【審査請求日】2019年7月22日
(31)【優先権主張番号】14/844,548
(32)【優先日】2015年9月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506410110
【氏名又は名称】ヘレン オブ トロイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100180079
【弁理士】
【氏名又は名称】亀卦川 巧
(74)【代理人】
【識別番号】230101177
【弁護士】
【氏名又は名称】木下 洋平
(72)【発明者】
【氏名】ヴィーズマン、ジョシュア、ピー
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0238030(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0220674(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0132185(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0217128(US,A1)
【文献】 特表2014−525880(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D39/00−55/16
A47G19/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コップと連結して用いられる蓋組立体であって、該蓋組立体が、
対応するコップの頂部開口を少なくとも部分的に覆うために、前記対応するコップに取付けられるように構成されているカバーを具え、該カバーが柔軟且つ可撓性材料で形成され、一体成形された飲み口、及び一体成形されたキャップマウントを具え
前記蓋組立体が前記カバーに対して枢軸のまわりを枢動するように、前記キャップマウントに連結するように構成されるキャップを具え、該キャップが、該キャップを前記キャップマウントに連結した状態において、口の中に受入れられるように前記飲み口にアクセス可能な開位置、及び前記キャップが前記飲み口を覆う閉位置の間を、移動することができ、
前記対応するコップと連結されるように構成された保持部材を具え、該保持部材が前記対応するコップと連結されている場合、前記保持部材が前記対応するコップに対して前記カバーを保持する、
蓋組立体。
【請求項2】
前記カバーが前記飲み口から間隔を置いて配置された通気口を具え、前記キャップが前記キャップマウントに連結され前記閉位置にある場合、前記キャップが前記通気口を覆う、請求項1の蓋組立体。
【請求項3】
前記保持部材が該保持部材の開口を画定する突出部を具え、前記カバーが前記保持部材と連結されている場合に前記カバーが前記突出部と接し、前記開口を覆う、請求項の蓋組立体。
【請求項4】
前記キャップが前記キャップマウントに連結され閉位置にある場合、前記キャップが前記突出部と係合する顎部を具える、請求項3の蓋組立体。
【請求項5】
前記突出部及び開口が円形であって、前記カバーが前記保持部材と連結されている場合に前記カバーが前記突出部を受入れる円形チャンネルを具える、請求項3の蓋組立体。
【請求項6】
前記カバーが、前記保持部材に対して複数の異なる場所に配置された前記飲み口を具える保持部材と連結可能である、請求項の蓋組立体。
【請求項7】
前記キャップが飲み口覆い部及び下部を具え、前記飲み口覆い部が前記下部から第1方向に延び、前記キャップが前記キャップマウントに連結され閉位置にある場合に前記飲み口覆い部が前記飲み口を覆うように構成されている、請求項1の蓋組立体。
【請求項8】
前記カバーが前記飲み口から間隔を置いて配置された通気口を具え、前記キャップが前記キャップマウントに連結され閉位置にある場合に前記キャップの下部が前記通気口を覆う、請求項7の蓋組立体。
【請求項9】
前記キャップが前記下部から前記第1方向とは反対の第2方向に延びる顎部を具え、該顎部が前記飲み口覆い部に隣接して配置される、請求項7の蓋組立体。
【請求項10】
前記対応するコップと連結されるように構成された保持部材を具え、該保持部材が前記対応するコップと連結されている場合、前記保持部材が前記対応するコップに対して前記カバーを保持し、前記キャップが前記キャップマウントと連結されていて前記カバーが前記保持部材と連結されていて前記キャップが閉位置にある場合に前記顎部が前記保持部材と係合する、請求項9の蓋組立体。
【請求項11】
前記キャップが前記下部から延び前記飲み口覆い部とは正反対に位置するアームを具え、該アームが前記キャップマウントと協働するように構成されている、請求項7の蓋組立体。
【請求項12】
前記キャップが前記アームから延びる軸体を具え、前記キャップマウントが前記キャップに前記キャップマウントを連結するように前記軸体を受入れるように構成されている、請求項11の蓋組立体。
【請求項13】
前記キャップマウントが前記軸体を受入れるように構成された開口を具える、請求項12の蓋組立体。
【請求項14】
前記キャップマウントが厚肉部を具え、前記キャップが軸体を具え、前記厚肉部が前記キャップを前記カバーに連結するように前記軸体を受入れるように構成されている、請求項1の蓋組立体。
【請求項15】
前記キャップマウントが凹部を画定するために第1厚肉部及び該第1厚肉部から間隔を置いて配置された第2厚肉部を具え、前記キャップがアーム、該アームから第1の方向に延びる第1軸体、及び前記アームから第2の方向に延びる第2軸体を具え、前記アームが前記凹部に受入れられるように構成され、各前記厚肉部が前記キャップを前記カバーに連結するようにそれぞれの前記軸体を受入れるように構成されている、請求項14の蓋組立体。
【請求項16】
各前記厚肉部が前記キャップを前記カバーに連結するようにそれぞれの前記軸体を受入れるように構成されている開口をそれぞれ具える、請求項15の蓋組立体。
【請求項17】
前記対応するコップと連結されるように構成された保持部材を具え、該保持部材が前記対応するコップと連結されている場合、前記保持部材が前記対応するコップに対して前記カバーを保持する、請求項14の蓋組立体。
【請求項18】
前記カバーの全体が、柔軟且つ可撓性材料で形成されている、請求項17の蓋組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
子供用のコップには、中身がこぼれるのを防ぐために、着脱可能な蓋が具えられていることがある。これらの蓋は、しばしば上に向かって延びる飲み口を具える。子供はコップから少しずつ飲めるように、口の中に飲み口を入れる。
【背景技術】
【0002】
子供が口の中に飲み口を入れるので、飲み口を清潔に保つことが望まれる。この種の飲み口にはキャップが設けられてきた。飲み口及び対応するキャップを有する周知のコップにおいては、飲み口を具える蓋と、飲み口に対するキャップの位置とを適切に配置する必要がある。このことは、蓋の組立てを複雑にする。
【発明の概要】
【0003】
前述に鑑み、対応するコップと連結して用いられる本発明の蓋組立体は、カバー及びキャップを具える。対応するコップの頂部開口を少なくとも部分的に覆うために、カバーは対応するコップに取付けられるように構成される。カバーは、柔軟且つ可撓性材料で形成され、一体成形された飲み口、及び一体成形されたキャップマウントを具える。カバーに対して枢軸のまわりを枢動するために、キャップはキャップマウントに連結するように構成される。キャップをキャップマウントに連結した状態で、口の中に受入れられるように飲み口にアクセス可能な開位置、及びキャップが飲み口を覆う閉位置の間を、キャップは移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は蓋組立体を具えるコップの分解図。
【0005】
図2図2はキャップが開位置にある組立てられた状態の蓋組立体の斜視図。
【0006】
図3図3図1及び2で示されている蓋組立体の断面図。
【0007】
図4図4図1乃至3で示されている蓋組立体の部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1には保持部材12、カバー14及びキャップ16を具える蓋組立体10が示されている。蓋組立体10は中身がこぼれないようにコップ18と連結される。保持部材12はコップ18と連結されるように構成される。カバー14はコップ18の頂部開口20を覆うためにコップ18に取付けられるように構成される。図示された実施例では、保持部材12がコップ18に連結されている場合、保持部材12がカバー14をコップ18に保持する。他の構成では、保持部材12を必要とすることなく、カバー14がコップ18に取付けられてもよい。例えば、柔軟且つ可撓性材料で作られてもよいカバー14が、頂部開口20においてコップ18をパチンと留めることによって、コップ18の頂部開口20に直接取付けられてもよい。図2を参照して、枢軸22の周りをカバー14に対して枢動するように、キャップ16はカバー14と連結される。
【0009】
図示された実施例の保持部材12は、剛性プラスチック材で形成される。図3を参照して、保持部材12は、外面32と内面34を有する外壁30を具える。外壁30は外面32が凸上になるように湾曲している。雌ねじ部36は内面34から内側に向かって延び、相補関係にあるコップ18のねじ部40(図1)と係合して蓋組立体10をコップ18に取付けるように構成される。蓋組立体10は、スナップ式またはバヨネット式(bayonet)連結のような他の従来の方法でコップ18に取付けられてもよい。
【0010】
保持部材12はまた、蓋組立体10とコップ18の中心軸42に平行な、外壁30の内面34から下に向かって延びる内壁38を具えている。内壁38は、平面(すなわち、中心軸42と直交する面)視で円形である。内壁38は外壁30の上部で終端し、外壁30と内壁38の間に、図示された実施例では円形の凹部44を画定する。
【0011】
保持部材12はさらに、内壁38から径方向内側に向かって延びる突出部46を具える。突出部46は保持部材12の開口48(図1)を画定する。カバー14は保持部材12と連結されると突出部46と接して、開口48を覆う。図示された実施例の開口48は、平面視で円形であるが、他の形状であってもよい。
【0012】
カバー14は、シリコーンのような柔軟且つ可撓性材料で形成される。カバー14は保持部材12及びキャップ16が作られる材料である比較的可撓性を有する材料で作られる。図示された実施例では、カバー14は全体が、柔軟且つ可撓性材料で形成されているが、接続、又は連結可能であれば他の異なる材料で形成されてもよい。
【0013】
図1を再び参照して、カバー14は、一体成形された飲み口60及び一体成形されたキャップマウント62を具える。カバー14はさらに、図示された実施例では凹状の中央部64を具える。中央部64は、平面視で全体として円形である。カバー14はさらに、飲み口60から間隔を置いて配置された通気口66を具える。図示された実施例では、通気口66は中央部64に形成された凹部68に設けられ、コップ18に向かって下に延びる。図示された実施例の通気口66は、凹部68の底の膜(以下通気膜72と言う。)を通って設けられたスリットである。
【0014】
カバー14はさらに、中央部64の周縁に設けられたチャンネル74を具える。図示された実施例では、チャンネル74は、円形であるが、開口48の形状が円形でない場合は、開口48の形状に合うような他の形状であってもよい。チャンネル74は、カバー14が保持部材12と連結されている場合に、突出部46を受入れる。カバー14は、保持部材12に対して飲み口60が複数の異なる場所に配置された状態でも、保持部材12と連結可能である。言い換えると、飲み口60は、複数の異なる角度の場所に配置されてもよく、保持部材12に対して1つの特定の場所に限定されない。
【0015】
カバー14はさらに、中央部64から下に向かって延び、図示された実施例では円形の周縁壁76を具える。カバー14はまた、周縁壁76から径方向外側に向かって延びるガスケット部78を具える。ガスケット部78もまた、図示された実施例では円形である。ガスケット部78は、カバー14が保持部材12と連結されている場合に、保持部材12に設けられた凹部44に受入れられる。ガスケット部78は、蓋組立体10がコップ18と連結されている場合、蓋組立体10とコップ18を密封する。他の構成では、カバー14がコップ18と保持部材12に挟まれてもよい。
【0016】
飲み口60は、中央部64から上に向かって延びる。飲み口60は、飲むために子供の口に受入れられる形状及び大きさである。飲み口60は、中央部64から上に向かって延びる飲み口壁90を具える。飲み口壁90は、全体として円筒状(平面視で楕円)である。図示された実施例では、飲み口壁90は、平面視で楕円である。飲み口60はさらに飲み口膜92を具える。飲み口膜92は、飲み口壁90から内側に向かって延び、飲み口60に設けられ飲み口壁90によって画定される飲料路94を塞ぐ。飲み口60に飲料バルブ98を具えるべく、飲料スリット96が飲み口膜92に設けられる。飲料バルブ98を開いてコップ18から液体が飲料路94を通って流れることができる十分な吸引力又は機械的な力が飲み口膜92に掛けられるまで、飲料バルブ98は閉じられたままである。力、すなわち、吸引力がなくなると、飲料バルブ98は閉位置に戻って漏れを防ぐ。
【0017】
図示された実施例では、飲み口60は、中心軸42に対してキャップマウント62から正反対に位置する。図1を再び参照して、キャップマウント62は、中央部64から上に向かって延びる厚肉部を具える(図示された実施例では二つの厚肉部100及び102が設けられている。)。図示されるように、キャップマウント62は、第1厚肉部100、及び第1厚肉部から間隔を置いて配置された第2厚肉部102を具え、凹部104を画定する。各厚肉部100及び102は、それぞれ、開口110及び112を具える。各厚肉部100及び102はまた、カバー14が保持部材12と連結されている場合、保持部材12の一部を覆って延びる。
【0018】
キャップ16がキャップマウント62に連結されると、キャップ16は、飲み口60が人の口の中に受入れられるように飲み口60にアクセス可能な開位置(図2に例が示されている。)とキャップ16が飲み口60を覆う閉位置(図3及び4参照。)の間を移動することができる。図示された実施例のキャップ16は、剛性プラスチック材で作られている。キャップ16は、飲み口覆い部120及び下部122を具える。飲み口60に対して相補的な形状である飲み口覆い部120は下部122から第1方向に延び、キャップ16がキャップマウント62に連結され閉位置にある場合、飲み口60を覆うように飲み口覆い部120は構成されている。下部122は、平面視で全体として円形である。キャップ16の下部122はまた、キャップ16がキャップマウント62に連結され閉位置にある場合、(凹部68だけでなく)通気口66も覆う。キャップ16の下部122はまた、キャップ16がキャップマウント62に連結され閉位置にある場合、カバー14の中央部64の少なくとも大部分(及びほぼ全部)を覆う。
【0019】
キャップ16はまた、顎部を具える(2つの顎部124及び126が図示された実施例に示されている)。各顎部124及び126は第1方向(飲み口覆い部120が下部122から延びる方向)とは反対の第2方向に下部122から延びる。各顎部124及び126は、飲み口覆い部120に隣接して配置される。各顎部124及び126は、キャップ16がキャップマウント62に連結され閉位置にある場合(図4参照。)、突出部46と係合する。図4を参照して、キャップ16がキャップマウント62に連結され閉位置にある場合、顎部124(及び顎部126)によって、カバー14の一部が突出部46からずらされる。上述した通り、各顎部124及び126は、キャップ16がキャップマウント62に連結されていて、カバー14が保持部材12と連結され、キャップ16が閉位置にある場合、保持部材12と係合する。
【0020】
キャップ16は、下部122から延び飲み口覆い部120とは正反対に位置するアーム130を具える。アーム130はキャップマウント62と協働するように構成され、これにより、キャップ16とキャップマウント62の連結が容易になる。キャップ16はまた、アーム130から延びる軸体(2本の軸体132及び134が、図示された実施例に示されている)を具える。キャップ16をキャップマウント62に連結するための各軸体132及び134を受入れるように、キャップマウント62は構成される。第1軸体132はアーム130から第1の方向に延び、第2軸体134はアーム130から第2の方向に延びる。キャップマウント62は、それぞれの軸体132及び134を受入れるように各々構成された開口110及び112を具える。他の実施例では、切欠が各厚肉部100及び102に設けられてもよく、キャップ16とキャップマウント62が枢動可能に連結できるようにこれらの切欠が軸体132及び134を受入れてもよい。キャップ16がキャップマウント62に連結されている場合、アーム130はキャップマウント62の凹部104に受入れられる。カバー14の一部として一体成形されたキャップマウント62を用いることによって、カバー14が保持部材12に対してどのような角度で配置されたとしても、キャップ16は適切に配置され、飲み口60を覆う。
【0021】
コップと連結して用いられる蓋組立体についてこれまで詳細に説明してきた。前記の詳細な説明を読み、理解することで、改良及び改変が想起されるであろう。しかしながら、本発明は、上述した実施例に限定されるものではない。本発明の範囲は、むしろ、添付の請求項、及びその均等物によって広く定められるものである。上記の開示、その他の特徴及び機能、すなわち、それらの改変又は変更が望ましく結びつけられて、他の異なる多くのシステム、すなわち、応用例になり得るということが理解されるであろう。また、現時点では思いつかない、若しくは想定外の様々な代替、修正、変更、又は改良が当業者によって後になされるであろうが、それもまた、添付の請求項に含まれることが意図されている。
図1
図2
図3
図4