【実施例】
【0192】
(実施例1)
8−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−2−メトキシキノリン−3−カルボキサミド
【0193】
【化23】
ステップ1:3−ヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒドの調製
【0194】
【化24】
室温の無水DCM(100mL)中の3−ヒドロキシベンズアルデヒド(5.00g、40.9mmol)に、硝酸イソプロピル(10.8g、102mmol)、続いてTBA−HSO
4(139mg、0.409mmol)を添加した。硫酸(5mL)を滴下添加した。混合物を15℃で30分間撹拌した。混合物をブラインで洗浄し、有機層を収集し、無水MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、石油エーテル中0〜99%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を固体(3.1g、収率45%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.43 (s, 1H), 10.32 (s, 1H), 7.64-7.81
(m, 1H), 7.36-7.43 (m, 1H), 7.30-7.35 (m, 1H).HPLC:Ultimate XB−C18、3um、3.0×50mm、SN:111201514、移動相:1分間で水中1%MeCN(0.1%TFA)〜水中5%MeCN(0.1%TFA)にし、次いで5分間で水中5%MeCN(0.1%TFA)〜100%MeCN(0.1%TFA)にし、2分間100%MeCN(0.1%TFA)に保持し、次いで8.01分の時点で水中1%MeCN(0.1%TFA)に戻し、2分間保持する。流速1.2ml/分。保持時間3.19分。
ステップ2:ジメチル2−(3−ヒドロキシ−2−ニトロベンジリデン)マロネートの調製
【0195】
【化25】
MeOH(5mL)中の3−ヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒド(200mg、1.20mmol)に、ピペリジン(118uL、1.20mmol)、続いてマロン酸ジメチル(190mg、1.20mmol)およびHOAc(87.9uL、1.20mmol)を添加した。得られた褐色混合物を80℃で20時間撹拌した。混合物を濃縮乾固した。残留物をEtOAc(100mL)で希釈し、0.1N HCl、続いてブラインで洗浄し、有機層を無水MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中0〜40%EtOAcを用いるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(150mg、収率45%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.79 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.52 (t, 1H),
7.22 (d, 1H), 6.86 (d, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.62 (s, 3H).HPLC:Ultimate XB−C18、3um、3.0×50mm、SN:111201514、移動相:1分間で水中1.0%MeCN(0.1%TFA)〜水中5%MeCN(0.1%TFA)にし、次いで5分間で水中5%MeCN(0.1%TFA)〜100%MeCN(0.1%TFA)にし、2分間100%MeCN(0.1%TFA)に保持し、次いで8.01分の時点で水中1%MeCN(0.1%TFA)に戻し、2分間保持する。流速1.2ml/分。保持時間3.92分。
ステップ3:メチル8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキシレートの調製
【0196】
【化26】
MeOH(240mL)中のジメチル2−(3−ヒドロキシ−2−ニトロベンジリデン)マロネート(5.0g、18mmol)の溶液に、Na
2S
2O
4(12.4g、71.1mmol)を添加した。透明溶液を80℃で5時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、MeOH(240mL)中ジメチル[(E)−2−(3−ヒドロキシ−2−ニトロフェニル)エテニル]プロパンジオエート(3.0g、11mmol)およびNa
2S
2O
4(7.43g、42.7mmol)を使用して調製した別のバッチと合わせた。合わせたバッチを、DCM中0〜10%MeOHを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(2.5g、40%)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.62 (s, 1H),
7.26 (d, 1H), 7.06-7.16 (m, 2H), 3.90 (s, 3H). MS m/z 220 [M+H]
+.
ステップ4:メチル8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキシレートの調製
【0197】
【化27】
DMF(3.0mL)中のメチル8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキシレート(2000mg、9.12mmol)の混合物に、DBU(1390mg、9.12mmol)を添加した。混合物を5分間撹拌し、その時にN−ベンジルブロミド(1560mg、9.12mmol)を添加し、混合物を70℃に16時間加熱した。N−ベンジルブロミド(700mg、4mmol)を添加し、混合物を4時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。混合物をブラインとEtOAcとの間で分配した。固体を真空濾過により収集した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を上からの固体濾過物と合わせ、ヘキサン中75%EtOAcとすり混ぜ、濾過し、乾燥させて、表題化合物をオフホワイトの固体(1.15g、収率41%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.16 (br s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.60 (d,
2H), 7.36-7.44 (m, 3H), 7.27-7.36 (m, 2H), 7.14 (t, 1H), 5.32 (s, 2H), 3.82 (s,
3H). MS m/z 310 [M+H]
+.
ステップ5:メチル8−ヒドロキシ−2−メトキシキノリン−3−カルボキシレートの調製
【0198】
【化28】
メチル8−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキシレート(1000mg、3.23mmol)を含有する丸底フラスコに、POCl
3(8.0mL)およびDMF(3滴)を添加した。混合物を95℃に2時間加熱し、次いで減圧下で濃縮した。トルエン(3mL)を添加し、減圧下で除去した。これに、前に作製した溶液を添加し、MeOH(20mL)中ナトリウム(ケロシン中850mgのナトリウム、37mmol、ヘキサンで洗浄してケロシンを除去した)の窒素下に保った。混合物を65℃に終夜加熱した。混合物を周囲温度に冷却し、EtOAcと1N HClとの間で分配した。層を分離し、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、5カラム容量にわたってヘキサン中0〜20%EtOAcを用い、4カラム容量にわたって20%EtOAcに保持し、次いで2カラム容量にわたってヘキサン中20〜60%EtOAcとするシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物およびメチル8−(ベンジルオキシ)−2−メトキシキノリン−3−カルボキシレートの混合物(0.512g)を得た。この混合物をさらに精製することなく持ち越した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.66 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.58 (d, 2H),
7.37-7.46 (m, 3H), 7.29-7.36 (m, 3H), 7.21 (d, 1H), 5.38 (s, 2H), 4.23 (s, 3H),
4.19 (s, 2H), 3.98 (s, 4H).Waters Acquity HSS T3、2.1×50mm、C18、1.7μm;カラム温度60℃、水中0.1%ギ酸(v/v);移動相B:MeCN中0.1%ギ酸(v/v)、流速−1.25ml/分、初期条件:A−95%:B−5%;0.0〜0.1分は初期に保持;0.1〜1.0分にかけてA−5%:B−95%に直線ランプ;1.0〜1.1分はA−5%:B−95%に保持;1.1〜1.5分で初期条件に戻す。保持時間0.81分。MS m/z 234 [M+H]
+.
ステップ6:8−ヒドロキシ−2−メトキシキノリン−3−カルボキサミドの調製
【0199】
【化29】
圧力容器内のメチル8−ヒドロキシ−2−メトキシキノリン−3−カルボキシレート(463.2mg、1.433mmol)の混合物に、MeOH中7Nアンモニア(2000mg、100mmol、20mL)を添加した。容器を密封し、混合物を70℃に終夜加熱した。固体を真空濾過により収集し、乾燥させた。濾液を減圧下で濃縮し、溶離液としてヘキサン中0〜100%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物および8−(ベンジルオキシ)−2−メトキシキノリン−3−カルボキサミドの混合物(164mg、収率22%)を得た。この混合物をさらに精製することなく持ち越した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.99 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 7.85 (br s,
1H), 7.72 (br s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.22-7.38 (m, 6H), 7.10-7.17
(m, 1H), 5.81 (br s, 2H), 5.30 (s, 1H), 4.21 (s, 2H), 4.18 (s, 3H).Waters Acquity HSS T3、2.1×50mm、C18、1.7μm;カラム温度60℃、水中0.1%ギ酸(v/v);移動相B:MeCN中0.1%ギ酸(v/v)、流速−1.25ml/分、初期条件:A−95%:B−5%;0.0〜0.1分は初期に保持;0.1〜1.0分にかけてA−5%:B−95%に直線ランプ;1.0〜1.1分はA−5%:B−95%に保持;1.1〜1.5分で初期条件に戻す。保持時間0.74分。MS m/z 219 [M+H]
+.
ステップ7:8−ヒドロキシ−2−メトキシキノリン−3−カルボニトリルの調製
【0200】
【化30】
8−ヒドロキシ−2−メトキシキノリン−3−カルボキサミド(164mg、0.752mmol)を含有するフラスコをゴム栓で密封し、短時間真空下に置き、次いで窒素でパージした。1,4−ジオキサン(2mL)およびピリジン(0.49mL、6.01mmol)を添加した。混合物を周囲温度で10分間撹拌し、次いでTFAA(631mg、3.01mmol)を滴下添加すると、わずかに発熱性の反応が起こった。混合物を周囲温度で3時間撹拌した。混合物をブラインとEtOAcとの間で分配した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗表題化合物および8−(ベンジルオキシ)−2−メトキシキノリン−3−カルボニトリルの混合物(169.7mg、収率>100%)を得た。この混合物をさらに精製することなく持ち越した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.58 (d, 2H),
7.38-7.49 (m, 4H), 7.31-7.38 (m, 3H), 5.39 (s, 1H), 4.25 (s, 2H), 4.23 (s, 3H).Waters Acquity HSS T3、2.1×50mm、C18、1.7μm;カラム温度60℃、水中0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.1%ギ酸(v/v)、流速−1.25ml/分、初期条件:A−95%:B−5%;0.0〜0.1分は初期に保持;0.1〜1.0分にかけてA−5%:B−95%に直線ランプ;1.0〜1.1分はA−5%:B−95%に保持;1.1〜1.5分で初期条件に戻す。保持時間0.89分。MS m/z 201 [M+H]
+.
ステップ8:8−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−2−メトキシキノリン−3−カルボニトリルの調製
【0201】
【化31】
DCM(2.0mL)中の(3S,4S,5S)−4−エチル−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(167mg、0.834mmol)の混合物に、DIEAおよびメタンスルホニルクロリド(197mg、1.71mmol)を添加した。混合物を窒素下に置き、周囲温度で2時間撹拌した。混合物を、DCMを窒素流で蒸発させることにより蒸発させた。残留物に、DMF(3.0mL)中の8−ヒドロキシ−2−メトキシキノリン−3−カルボニトリル(269mg、1.67mmol)の溶液、続いてK
2CO
3(346mg、2.50mmol)を添加した。混合物を50℃に終夜加熱した。K
2CO
3(200mg、1.45mmol)を添加し、混合物を50℃で終夜加熱した。反応が不完全だったので、追加のメシレートを生成して反応を完了させた。丸底フラスコに、DCM中の(3S,4S,5S)−4−エチル−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(269mg、1.67mmol)を添加し、混合物を0℃に冷却した。DIEAおよびメタンスルホニルクロリド(191mg、1.67mmol)を添加した。混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで窒素流をフラスコ内に通過させてDCMを蒸発させた。残留物をDMFに溶解し、これを、追加のK
2CO
3(346mg、2.50mmol)とともに、上記の加熱した反応混合物に添加した。混合物を、LCMS分析による完了まで50℃で終夜加熱した。混合物をブラインとEtOAcとの間で分配した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせたEtOAc抽出物をブラインで4回洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、溶離液としてヘキサン中0〜100%EtOAcを用いるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(36mg、収率12%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.44 (s, 1H), 7.39-7.51 (m, 2H), 7.28 (dd,
1H), 6.86 (br s, 1H), 4.95 (d, 0.5 H), 4.82 (d, 0.5H), 4.40 (d, 1H), 4.17-4.27
(m, 5H), 2.46-2.67 (m, 1H), 1.57-1.87 (m, 2H), 1.15 (t, 3H). MS m/z 344 [M+H]
+.
ステップ9:8−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−2−メトキシキノリン−3−カルボキサミドの調製
DMSO中の8−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−2−メトキシキノリン−3−カルボニトリル(36mg、0.10mmol)の混合物に、K
2CO
3(72mg、0.52mmol)を添加した。30%過酸化水素(83mg、0.73mmol)を添加した。混合物を周囲温度で4.5時間撹拌した。混合物をブラインとEtOAcとの間で分配した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで5回洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、溶離液としてDCM中0〜5%MeOHを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(11mg、30%)として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.00 (s, 1H), 7.88 (br s, 1H), 7.54 (d,
1H), 7.36 (t, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.08 (br s, 1H), 6.06 (br s, 1H), 4.92 (d, 0.5
H), 4.81 (d, 0.5 H), 4.37 (dd, 1H), 4.26 (s, 3H), 4.15-4.24 (m, 2H), 2.42-2.62
(m, 1H), 1.54-1.81 (m, 2H), 1.12 (t, 3H). MS m/z
362 [M+H]
+.
【0202】
(実施例2)
4−(1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0203】
【化32】
ステップ1:1−ヒドロキシ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0204】
【化33】
密封可能な管内の1−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(500mg、2.03mmol)に、1,4−ジオキサン(6.7mL)、続いて濃HCl(3.3mL)およびH
2O(10mL)を添加した。混合物は透明黄色溶液から濃厚なスラリーに変化し、添加は発熱性であった。管を密封し、120℃に3時間加熱した。スラリーをH
2Oで希釈し、固体を濾過により収集し、H
2Oで洗浄して、表題化合物を黄色固体(410mg、88.6%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.51 (br s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.78 (s,
1H), 7.16 (dd, 1H), 6.56 (d, 1H), 4.90 (spt, 1H), 1.37 (d, 6H). MS m/z 229 [M+H]
+.
ステップ2:4−ブロモ−1−ヒドロキシ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0205】
【化34】
MeCN(673mL)中の1−ヒドロキシ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(7.69g、34mmol)の懸濁液を、NBS(7.26g、41mmol)で5分間かけて少量ずつ処理し、反応混合物を15℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、固体をMeCNで洗浄し、真空下で乾燥させて、表題化合物を淡緑色固体(2.7g、26%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.82 (d, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.82 (s, 1H),
7.52 (d, 1H), 4.94 (td, 1H), 1.37 (d, 6H). MS m/z 307
[M+H]
+.
ステップ3:4−ブロモ−1−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0206】
【化35】
POCl
3(180mL)中の4−ブロモ−1−ヒドロキシ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(5800mg、18.9mmol)の懸濁液を、1.5時間加熱還流した。次いで、混合物を室温に冷却し、過剰のPOCl
3を減圧下で除去した。残留物を氷上に注ぎ、K
2CO
3の添加によりクエンチした。次いで、水溶液をDCMで希釈し、層を分離した。水相をDCMで抽出し、合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(5.8g、収率94%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.50 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.66 (s, 1H),
4.91 (td, 1H), 1.54 (d, 6H). MS m/z 326 [M+H]
+.
ステップ4:4−ブロモ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0207】
【化36】
−15℃のTHF(80mL)中の4−ブロモ−1−クロロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(2.5g、7.68mmol)および(S)−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(1.06g、9.21mmol)の溶液に、1N NaHMDS(19.2mL、19.2mmol)を添加した。反応混合物を−15℃で3時間撹拌し、次いで25℃に加温し、16時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Clでクエンチし、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残留物を、0/100〜7/93のMeOH/DCMを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(1.24g、収率40%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.30-8.45 (m, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.56 (s,
1H), 6.47 (br s, 1H), 4.76-4.94 (m, 1H), 4.63 (dd, 1H), 4.29-4.43 (m, 1H), 4.22
(br s, 1H), 2.29-2.56 (m, 3H), 1.87-2.13 (m, 1H), 1.34-1.56 (m, 6H). MS m/z 404 [M+H]
+.
ステップ5:2−(トリブチルスタンナニル)−1,3−オキサゾールの調製
【0208】
【化37】
−78℃のTHF(25mL)中のオキサゾール(1.00g、14.5mmol)の溶液を、n−BuLi(5.79ml、14.5mmol、ヘキサン中2.5Mブチルリチウム)で処理した。30分間撹拌した後、塩化トリブチルスズ(3.93mL、14.5mmol)を添加し、溶液を室温に加温した。1時間後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をヘキサン(50mL)で処理し、得られた沈殿物を、フィルターセルに通す濾過により分離した。濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物を油状物(4g、80%、NMRによる純度50%)として得た。この物質をさらに精製することなく使用した。
ステップ6:4−(1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0209】
【化38】
MeCN(50mL)中の4−ブロモ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(404mg、1.0mmol)、2−(トリブチルスタンナニル)−1,3−オキサゾール(1.43g、2.0mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(35mg、0.05mmol)の溶液を、80℃で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM 1/100〜3.8/96.2)により精製して、表題化合物を黄色固体(0.12g、収率31%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.68 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.81 (s, 1H),
7.60 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 6.46 (br s, 1H), 4.78-4.97 (m, 1H), 4.72 (dd, 1H),
4.47 (dd, 1H), 4.25 (br s, 1H), 2.37-2.55 (m, 3H), 2.03 (t, 1H), 1.50 (d, 6H). MS m/z 393 [M+H]
+.
ステップ7:4−(1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DMSO(4mL)中の4−(1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(60mg、0.15mmol)およびK
2CO
3(106mg、0.76mmol)の混合物を、25℃で5分間撹拌した。H
2O
2(121mg、1.07mmol)を添加し、混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物をジメチルスルフィド(95mg、1.53mmol)でクエンチし、25℃で30分間撹拌した。混合物を濾過し、DCMおよびEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:Ultimate XB−C18、3um、3.0×50mm、保持時間:3.46分、移動相:水中1%MeCN(0.05%TFA)〜水中100%MeCN(0.05%TFA)、流速:1.2mL/分、波長:220nm)により精製して、粗生成物(30mg、純度90%)を得た。粗生成物をMeOH(1.5mL)中で2分間撹拌し、濾過して、表題化合物を白色固体(20mg、収率32%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.43 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.32 (s, 1H),
8.17 (s, 1H), 7.78 (br s, 2H), 7.75 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 4.96 (td, 1H), 4.56
(dd, 1H), 4.40 (dd, 1H), 4.06 (br s, 1H), 2.17-2.38 (m, 3H), 1.94 (d, 1H), 1.41
(dd, 6H). MS m/z 433 [M+Na]
+.
【0210】
(実施例3)
4−(4−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0211】
【化39】
ステップ1:tert−ブチル2−ブロモ−4−メチル−1H−イミダゾール−1−カルボキシレートの調製
【0212】
【化40】
乾燥THF(12mL)中の2−ブロモ−4−メチル−1H−イミダゾール(300mg、1.86mmol)およびDMAP(341mg、2.79mmol)の撹拌溶液に、BOC
2O(0.43mL、1.86mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、EtOAcで希釈した。有機相をNaHCO
3の飽和溶液、次いでブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を、ヘキサン中8〜15%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(190mg、収率59%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.14 (s, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.63 (s, 9H).
MS m/z 261 [M+H]
+.
ステップ2:1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0213】
【化41】
1,4−ジオキサン(100mL)中の4−ブロモ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド(4g、9.9mmol)の撹拌溶液に、新たに乾燥させた酢酸カリウム(2.91g、29.7mmol)およびビス(ピナコラトジボロン)(3.52g、13.9mmol)を添加した。混合物をアルゴンで20分間脱気し、その時にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(572mg、0.49mmol)を添加し、混合物を100℃に16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、Celiteに通して濾過した。濾液を蒸発乾固させ、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中10〜20%アセトン)により精製して、トリフェニルホスフィンオキシドも含有する3gのボロン酸エステルを得た。これを、ヘキサン中20%EtOAcとすり混ぜること(3回)によりさらに精製して、表題化合物を薄褐色固体(2.3g、収率52%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.70-8.89 (m, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.17 (s,
1H), 7.78 (s, 1H), 5.00 (td, 1H), 4.54 (dd, 1H), 4.32 (dd, 1H), 4.03 (br s,
1H), 2.10-2.37 (m, 3H), 1.81-1.95 (m, 1H), 1.25-1.47 (m, 18H). MS m/z 452 [M+H]
+.
ステップ3:4−(4−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0214】
【化42】
1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−6−カルボニトリル(150mg、0.33mmol)、tert−ブチル2−ブロモ−4−メチル−1H−イミダゾール−1−カルボキシレート(104.17mg、0.39mmol)およびK
2CO
3(114.74mg、0.83mmol)を、ジオキサン/H
2O(3mLの4:1混合物)に溶解し、アルゴンで10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2・DCM(13.57mg、0.017mmol)を添加し、混合物を5分間再度脱気した。混合物を100℃に16時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗物質を分取TLC(5%MeOH/DCM)により精製して、表題化合物を固体(42mg、収率31%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.7 (d, 1H), 9.78 (d, 1H), 8.32 (s, 1H),
8.17 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.05 (s, 0.5H),6.88 (s, 0.5H), 5.02 (td, 1H), 4.53
(dd, 1H), 4.32 (dd, 1H), 4.05 (br s, 1H), 2.20-2.32 (m, 6H),1.91 (m, 1H),
1.40-1.44 (m, 6H). MS m/z 406 [M+H]
+.
ステップ4:4−(4−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DMSO(1.0mL)中の4−(4−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(60mg、0.15mmol)の撹拌溶液を、微細粉末K
2CO
3(81.8mg、0.59mmol)で処理し、得られた混合物を45℃に加熱した。この溶液に、30%H
2O
2(0.19mL、1.93mmol)をゆっくりと滴下添加した。45分後、反応混合物をMeOHで希釈し、濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させた。粗物質を分取HPLCにより精製して、表題化合物を黄色固体(8mg、収率13%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.28 (br s, 1H), 9.19-9.42 (m, 2H), 8.15
(d, 2H), 7.72 (br s, 2H), 7.68 (s, 1H), 6.81-7.03 (m, 1H), 4.93 (td, 1H), 4.51
(dd, 1H), 4.36 (dd, 1H), 4.05 (br s, 1H), 2.18-2.31 (m, 5H), 1.89-1.99 (m, 1H),
1.40 (dd, 6H). MS m/z 424 [M+H]
+.
【0215】
(実施例4)
4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0216】
【化43】
ステップ1:4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0217】
【化44】
1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−6−カルボニトリル(100mg、0.22mmol)、3−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾール(55.34mg、0.26mmol)およびK
2CO
3(76.5mg、0.54mmol)を、ジオキサン/H
2O(2mL、4:1)に溶解し、アルゴンで10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2・DCM(9.04mg、0.012mmol)を添加し、反応混合物を5分間再度脱気した。混合物を100℃に16時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(4%MeOH/DCM)により精製して、表題化合物を褐色固体(90mg、収率約100%)として得たが、これは不純物で汚染されていた。この物質をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。MS m/z 406 [M+H]
+.
ステップ2:4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DMSO(1.0mL)中の4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(90.0mg、0.22mmol)の撹拌溶液を、微細粉末K
2CO
3(122.66mg、0.88mmol)で処理し、混合物を45℃に加熱した。30%H
2O
2(0.29ml、2.88mmol)溶液を反応混合物にゆっくりと滴下添加した。45分後、反応混合物をMeOHで希釈し、濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させた。粗製物を分取HPLCにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(12mg、収率13%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.88 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.07 (s, 1H),
7.85 (s, 1H), 7.64-7.76 (m, 3H), 6.61 (s, 1H), 4.94 (td, 1H), 4.50 (dd, 1H),
4.36 (dd, 1H), 4.05 (br s, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.14-2.36 (m, 3H), 1.88-1.97 (m,
1H), 1.41 (t, 6H). MS m/z 424 [M+H]
+.
【0218】
(実施例5)
4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0219】
【化45】
ステップ1:4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0220】
【化46】
1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−6−カルボニトリル(100mg、0.22mmol)、4−ブロモ−1−メチル−1H−ピラゾール(42.57mg、0.26mmol)およびK
2CO
3(76.49mg、0.55mmol)を、ジオキサン/H
2O(2mL、4:1)に溶解し、混合物をアルゴンで10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2・DCM(9.05mg、0.01mmol)を添加し、混合物を5分間脱気した。反応混合物を100℃に16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜4%MeOH/DCM)により精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(75mg、収率約84%)として得たが、これは不純物を含有しており、さらに精製することなく次のステップにおいて使用した。MS m/z 406 [M+H]
+.
ステップ2:4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DMSO(1.0ml)中の4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(75.0mg、0.18mmol)の撹拌溶液を、微細粉末K
2CO
3(102mg、0.74mmol)で処理し、45℃に加熱した。この溶液を30%H
2O
2(0.24ml、2.41mmol)溶液でゆっくりと滴下処理した。45分後、反応混合物をメタノールで希釈し、濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させた。粗製物を分取HPLCにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(14mg、収率18%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.02 (s, 1H),
7.85 (s, 1H), 7.74 (br s, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 4.95 (td, 1H), 4.49
(dd, 1H), 4.34 (dd, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.18-2.36 (m, 3H), 1.93 (d, 1H),
1.38-1.44 (m, 6H). MS m/z 424 [M+H]
+.
【0221】
(実施例6)
4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0222】
【化47】
ステップ1:4−メチル−2−(トリブチルスタンナニル)−1,3−オキサゾールの調製
【0223】
【化48】
−78℃のTHF(30mL)中の4−メチルオキサゾール(1.00g、12mmol)の溶液を、n−BuLi(4.81mL、12mmol、ヘキサン中2.5M)で処理した。30分後、塩化トリブチルスズ(3.92g、12mmol)の添加を行い、溶液を室温に加温した。撹拌をさらに1時間続け、その後、溶媒の大部分を真空中で蒸発させた。得られた残留物をヘキサン(50mL)に溶かし、得られた沈殿物を濾過により収集した。濾液を蒸発させて、表題化合物を油状物(4g、89%、NMRによる純度60%)として得た。この物質をさらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.53 (s, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.68-1.58 (m,
10H), 1.36-1.32 (m, 9H). 1.21-1.71 (m, 8H), 0.92-0.88
(m, 14H).NMRは塩化トリブチルスズの存在を示す。
ステップ2:4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0224】
【化49】
MeCN(50mL)中の4−ブロモ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(300mg、0.742mmol)、4−メチル−2−(トリブチルスタンナニル)−1,3−オキサゾール(1.7g、2.7mmol)およびtrans−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(52mg、0.10mmol)の溶液を、80℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0/100〜4/96)により精製して、表題化合物を黄色固体(140mg、収率46%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.67 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.61 (s, 1H),
7.50 (s, 1H), 6.77 (br s, 1H), 4.88 (td, 1H), 4.69 (dd, 1H), 4.44 (dd, 1H),
4.24 (br s, 1H), 2.37-2.55 (m, 3H), 2.32 (s, 3H), 1.92-2.13 (m, 1H), 1.44-1.57
(m, 6H). MS m/z 429 [M+Na]
+.
ステップ3:4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DMSO(4mL)中の4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(80mg、0.20mmol)およびK
2CO
3(136mg、0.98mmol)の混合物を、25℃で5分間撹拌した。H
2O
2(156mg、1.38mmol)を添加した。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物をジメチルスルフィド(122mg、1.97mmol)でクエンチし、25℃で30分間撹拌した。混合物を濾過し、DCMおよびEtOAcで洗浄した。濾過ケークをMeOH(2mL)中に懸濁させ、2時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケークをMeOH/DCM(1/10、5mL)中に懸濁させ、5分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(23mg、28%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.34 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.16 (s, 1H),
8.00 (s, 1H), 7.79 (br s, 1H), 7.74 (s, 2H), 4.86-5.02 (m, 1H), 4.55 (d, 1H),
4.39 (dd, 1H), 4.06 (br s, 1H), 2.13-2.40 (m, 6H), 1.93 (br s, 1H), 1.40 (dd,
6H). MS m/z 425 [M+H]
+.
【0225】
(実施例7)
4−(4,5−ジメチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0226】
【化50】
ステップ1:メチル6−シアノ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボキシレートの調製
【0227】
【化51】
MeOH(500mL)中の4−ブロモ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(6.5g、16.08mmol)、TEA(4.88g、48.2mmol)およびPd(dppf)
2Cl
2(1.18g、1.61mmol)の混合物を、CO(50psi)下80℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0/100〜5/95)により精製して、表題化合物を黄色固体(5.3g、収率86%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.36 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 7.58 (s, 1H),
6.29 (br s, 1H), 4.85 (td, 1H), 4.72 (dd, 1H), 4.48 (dd, 1H), 4.23 (br s, 1H),
4.00 (s, 3H), 2.31-2.53 (m, 3H), 1.93-2.15 (m, 1H), 1.49 (d, 6H). MS m/z 406 [M+Na]
+.
ステップ2:6−シアノ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボン酸の調製
【0228】
【化52】
H
2O(20mL)、EtOH(20mL)およびTHF(80mL)中のメチル6−シアノ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボキシレート(5.2g、13.56mmol)およびLiOH・H
2O(1.71g、40.7mmol)の混合物を、20℃で3時間撹拌した。混合物を1N HClでpH7に酸性化し、溶媒を蒸発させた。残留物に、H
2O(100mL)中のNaHCO
3(2g)を添加し、混合物を15分間撹拌した。混合物をDCMで洗浄し、水相を1N HClでpH6に酸性化した。混合物を濾過して、表題化合物をオフホワイトの固体(3.4g、収率68%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.35 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.20 (s, 1H),
7.80 (s, 1H), 4.91-5.14 (m, 1H), 4.52-4.74 (m, 1H), 4.37 (dd, 1H), 3.89-4.18
(m, 1H), 2.12-2.36 (m, 3H), 1.91 (br s, 1H), 1.41 (dd, 6H). MS m/z 370 [M+H]
+.
ステップ3:6−シアノ−N−(3−オキソブタン−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボキサミドの調製
【0229】
【化53】
DMF(0.5mL)およびDCM(30mL)中の6−シアノ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボン酸(300mg、0.81mmol)およびDIEA(315mg、2.4mmol)の溶液に、3−アミノブタン−2−オン(100mg、0.81mmol)およびHATU(463mg、1.2mmol)を添加した。反応混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0/100〜4/96)により精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(200mg、収率56%)として得た。MS m/z 370 [M+H]
+.
ステップ4:4−(4,5−ジメチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0230】
【化54】
0℃の1,2−ジクロロエタン(30mL)中の6−シアノ−N−(3−オキソブタン−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボキサミド(130mg、0.30mmol)の混合物に、DIEA(1mL)およびTFAA(1mL)を添加した。反応混合物を20℃に加温し、2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0/100〜4/96)により精製して、表題化合物を黄色固体(110mg、収率88%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.65 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 7.59 (s, 1H),
7.04 (br s, 1H), 4.87 (td, 1H), 4.75 (dd, 1H), 4.45 (dd, 1H), 4.21-4.35 (m,
1H), 2.40-2.58 (m, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 1.97-2.09 (m, 1H), 1.50
(dd, 6H). MS m/z 443 [M+Na]
+.
ステップ5:4−(4,5−ジメチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DMSO(4mL)中の4−(4,5−ジメチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(100mg、0.238mmol)およびK
2CO
3(164mg、1.19mmol)の混合物を、25℃で5分間撹拌した。H
2O
2(189mg、1.66mmol)を添加し、反応混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物をジメチルスルフィド(148mg、2.38mmol)でクエンチし、25℃で30分間撹拌した。混合物を濾過し、DCMおよびEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:DIKMA Diamonsil(2) C18 200×20mm×5um、移動相:水中24%MeCN(0.225%FA)〜水中44%MeCN(0.225%FA)、流速:30mL/分、波長:220nm)により精製して、表題化合物を黄色固体(23mg、収率22%)として黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.36 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.15 (s, 1H),
7.77 (br s, 1H), 7.72 (s, 1H), 4.90-4.97 (m, 1H), 4.54 (d, 1H), 4.38 (dd, 1H),
4.05 (br s, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.19-2.34 (m, 3H), 2.17 (s, 3H), 1.94 (d, 1H),
1.40 (dd, 6H). 1つのNHは不明確. MS m/z 439 [M+H]
+.
【0231】
(実施例8)
4−[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0232】
【化55】
ステップ1:2−ヨード−4−({[トリ(プロパン−2−イル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾールの調製
【0233】
【化56】
DMF(5mL)中の(2−ヨード−1H−イミダゾール−4−イル)メタノール(250mg、1.14mmol)およびイミダゾール(155mg、2.28mmol)の撹拌溶液に、トリイソプロピルシリルクロリド(0.29mL、1.37mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜30%EtOAc)により精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(400mg、収率92%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.62-12.45 (m, 1H), 7.02-6.75 (m, 1H),
4.64-4.53 (m, 2H), 1.17-1.07 (m, 3H), 1.06-0.95 (m, 18H). MS m/z 382
[M+H]
+.
ステップ2:tert−ブチル2−ヨード−4−({[トリ(プロパン−2−イル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキシレートの調製
【0234】
【化57】
乾燥THF(20mL)中の2−ヨード−4−({[トリ(プロパン−2−イル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール(400mg、1.05mmol)およびDMAP(193mg、1.58mmol)の撹拌溶液に、BOC
2O(0.242mL、1.05mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、EtOAcで希釈した。有機相を0.5N HCl溶液、NaHCO
3の飽和水溶液、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を薄黄色半固体(500mg、収率99%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.43 (s, 1H), 4.55 (s, 2H), 1.58 (s, 9H),
1.02-0.94 (m, 18H).
ステップ3:1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)−4−[4−({[トリ(プロパン−2−イル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−2−イル]イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0235】
【化58】
1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−6−カルボニトリル(200mg、0.44mmol)、tert−ブチル2−ヨード−4−({[トリ(プロパン−2−イル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキシレート(255mg、0.53mmol)およびK
2CO
3(153mg、1.11mmol)を、ジオキサン/H
2O(3.0mL、4:1)に溶解し、アルゴンで10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2・DCM(18mg、0.02mmol)を添加し、反応混合物を5分間脱気した。反応混合物を100℃に16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(2%MeOH/DCM)により精製して、表題化合物(150mg、収率約59%)を得た。この物質は所望の化合物とともに若干の不純物も含有しており、さらに精製することなく次のステップにおいて使用した。MS m/z 578 [M+H]
+.
ステップ4:4−[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0236】
【化59】
THF(2mL)中の1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)−4−[4−({[トリ(プロパン−2−イル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−2−イル]イソキノリン−6−カルボニトリル(147mg、0.25mmol)の撹拌溶液に、TBAF[THF中1M](0.38mL、0.38mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5〜10%MeOH/DCM)により精製して、表題化合物を褐色固体(95mg、収率88%)として得た。MS m/z 422 [M+H]
+.
ステップ5:4−[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DMSO(2mL)中の4−[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(95mg、0.23mmol)の撹拌溶液を、微細粉末K
2CO
3(125mg、0.90mmol)で処理し、45℃に加熱した。30%H
2O
2(0.30mL、2.93mmol)溶液をゆっくりと滴下添加した。45分後、混合物をMeOHで希釈し、濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させた。粗物質を分取HPLCにより精製して、表題化合物を黄色固体(7mg、収率7%)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.83 (s, 1H),
8.09 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.20 (br s, 1H), 4.99 (td, 1H), 4.67 (s, 1H),
4.52-4.66 (m, 2H), 4.24 (br s, 1H), 2.37-2.60 (m, 3H), 2.06-2.18 (m, 1H), 1.50
(t, 6H). 1つのプロトンは溶媒ピークにより不明確. MS m/z 440 [M+H]
+.
【0237】
(実施例9)
4−(5−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0238】
【化60】
ステップ1:6−シアノ−N−(2−オキソプロピル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボキサミドの調製
【0239】
【化61】
DMF(2mL)およびDCM(20mL)中の6−シアノ−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボン酸(200mg、0.541mmol)およびDIEA(210mg、1.62mmol)の溶液に、1−アミノプロパン−2−オン(59.3mg、0.541mmol)およびHATU(309mg、0.812mmol)を添加した。反応混合物を20℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0/100〜4/96)により精製して、表題化合物をオフホワイトの固体10(150mg、収率65%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.81 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.55 (s, 1H),
6.85 (br s, 1H), 6.34 (br s, 1H), 4.84 (td, 1H), 4.68 (dd, 1H), 4.38-4.49 (m,
3H), 4.23 (br s, 1H), 2.37-2.54 (m, 3H), 2.33 (s, 3H), 1.95-2.12 (m, 1H), 1.48
(d, 6H). MS m/z 447 [M+Na]
+.
ステップ2:4−(5−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0240】
【化62】
0℃の1,2−ジクロロエタン(20mL)中の6−シアノ−N−(2−オキソプロピル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−4−カルボキサミド(130mg、0.31mmol)の混合物に、TFAA(1mL)およびDIEA(1mL)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を20℃に加温し、18時間撹拌した。TFAA(1mL)およびDIEA(3mL)を添加し、混合物を20℃で3時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、飽和NaHCO
3(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0/100〜4/96)により精製して、表題化合物を黄色固体(60mg、収率48%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.67 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.58 (s, 1H),
6.97 (s, 1H), 6.40 (br s, 1H), 4.86 (td, 1H), 4.70 (dd, 1H), 4.46 (dd, 1H),
4.25 (br s, 1H), 2.05 (d, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.43-1.54 (m, 6H). いくつかのピークは溶媒により不明確であった. MS m/z 429 [M+Na]
+.
ステップ3:4−(5−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DMSO(4mL)中の4−(5−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)−1−{[(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(60mg、0.15mmol)およびK
2CO
3(102mg、0.74mmol)の混合物を、25℃で5分間撹拌した。H
2O
2(117mg、1.03mmol)を添加し、反応混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物をジメチルスルフィド(91.7mg、1.48mmol)でクエンチし、25℃で30分間撹拌した。混合物を濾過し、DCMおよびEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:DIKMA Diamonsil(2) C18 200×20mm×5um、移動相:水中20%MeCN(0.225%FA)〜水中40%MeCN(0.225%FA)、流速:30mL/分、波長:220nm)により精製して、表題化合物を黄色固体(13mg、収率21%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.44 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.15 (s, 1H),
7.77 (br s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 4.86-5.04 (m, 1H), 4.50-4.62 (m,
1H), 4.33-4.45 (m, 1H), 4.06 (br s, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.19-2.36 (m, 3H), 1.94
(br s, 1H), 1.40 (dd, 6H). NHプロトンは不明確. MS m/z 425 [M+H]
+.
【0241】
(実施例10)
1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0242】
【化63】
ステップ1:4−ニトロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2−ジヒドロイソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0243】
【化64】
0℃のAcOH(160mL)およびEtOAc(30mL)中の1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2−ジヒドロイソキノリン−6−カルボニトリル(8.3g、36.4mmol)の混合物に、HNO
3(9.17g、145mmol)を添加した。反応混合物を室温に加温し、次いで50℃で12時間加熱した。反応混合物を氷水に注ぎ入れた。混合物を濾過して、表題化合物を黄色固体(5.1g、収率51%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.52 (br s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.77 (s,
1H), 7.16 (t, 1H), 6.56 (d, 1H), 4.82-5.01 (m, 1H), 1.37 (d, 6H). MS m/z 274 [M+H]
+.
ステップ2:1−クロロ−4−ニトロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0244】
【化65】
POCl
3(50mL)中の4−ニトロ−1−オキソ−7−(プロパン−2−イルオキシ)−1,2−ジヒドロイソキノリン−6−カルボニトリル(6.2g、22.7mmol)の撹拌溶液に、TEA(2.3mg、22.7mmol)を添加し、反応混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、過剰のPOCl
3を減圧下で蒸発させた。残留物をNaHCO
3水溶液でクエンチした。水相をDCMで抽出した。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水、続いてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/DCM 0/100〜43/57)により精製して、表題化合物を黄色固体(4.8g、収率73%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.64 (br s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.60 (s,
1H), 7.85 (s, 1H), 4.97 (td, 1H), 1.38 (d, 6H). MS
m/z 292 [M+H]
+.
ステップ3:1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−ニトロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0245】
【化66】
1,4−ジオキサン(10mL)中の1−クロロ−4−ニトロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(3g、10.3mmol)およびCs
2CO
3(6.7g、20.6mmol)の溶液に、(4R,5S)−4−エチル−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(1.77g、12.3mmol)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物をCeliteのパッドに通して濾過し、濾液を真空中で蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0%〜30%MeOH)により精製して、表題化合物を黄色固体(2.4g、収率59%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.12 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.61 (s, 1H),
6.51 (s, 1H), 4.91 (td, 1H), 4.56-4.78 (m, 2H), 4.01-4.21 (m, 1H), 2.60-2.78
(m, 1H), 2.51 (dd, 1H), 2.17 (dd, 1H), 1.62-1.75 (m, 2H), 1.50 (dd, 6H), 1.03
(t, 3H).
ステップ4:4−アミノ−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0246】
【化67】
THF(51mL)、H
2O(51mL)およびEtOH(25mL)中の1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−ニトロ−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(4.1g、10.3mmol)の溶液に、Zn(6.73g、103mmol)およびNH
4Cl(5.5g、103mmol)を添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物をCeliteのパッドに通して濾過し、濾液を真空中で蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc中0%〜12%MeOH)により精製して、表題化合物を黄色固体(3.4g、収率90%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.03 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.30 (s, 1H),
6.93 (s, 1H), 4.71 (td, 1H), 4.35-4.51 (m, 2H), 4.01-4.08 (m, 1H), 2.56-2.69
(m, 1H), 2.42-2.52 (m, 1H), 2.20 (dd, 1H), 2.05 (s, 1H), 1.44 (dd, 6H), 0.98
(t, 3H). MS m/z 369 [M+H]
+.
ステップ5:4−アミノ−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
【0247】
【化68】
DMSO(5mL)中の4−アミノ−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(1.4g、3.8mmol)およびK
2CO
3(2.63g、19mmol)の溶液に、H
2O
2(1.29g、38mmol)を添加した。得られた橙色混合物を25℃で16時間撹拌した。H
2O
2(517mg、15.2mmol)を添加し、得られた混合物を25℃で10時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、得られた固体を濾過により収集し、水で洗浄した。固体を乾燥させて、表題化合物を黄色固体(1.1g、収率75%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.69 (br s,
2H), 7.45 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.23 (s, 2H), 4.83 (td, 1H), 4.17-4.36 (m,
2H), 3.83-3.93 (m, 1H), 3.32 (s, 1H), 2.20-2.31 (m, 1H), 2.06-2.17 (m, 1H),
1.58 (td, 1H), 1.39 (t, 6H), 0.90 (t, 3H). MS m/z 387
[M+H]
+.
ステップ6:1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
ピリジン(2mL)中の4−アミノ−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド(100mg、0.26mmol)の溶液に、ベンゼンスルホニルクロリド(55mg、0.31mmol)を添加した。混合物を25℃で5時間撹拌した。水(5mL)を添加し、混合物をDCMで抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させた。残留物を分取HPLC(カラム:Ultimate XB−C18 3um、3.0×50mm、勾配時間:11分、移動相:水中1%MeCN(0.05%TFA)〜水中100%MeCN(0.05%TFA)、流速:35mL/分、波長:220nm)により精製して、表題化合物を白色固体(78mg、収率57%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.30 (br s, 1H), 8.95 (br s, 1H), 8.17 (br
s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.69 (d, 3H), 7.28-7.35 (m, 1H), 7.28-7.39 (m, 2H),
7.18-7.24 (m, 2H), 7.09 (br s, 1H), 4.65-4.78 (m, 1H), 4.56 (d, 1H), 4.33 (d,
1H), 4.05 (d, 1H), 2.60 (d, 1H), 2.46 (dd, 1H), 2.19 (dd, 1H), 1.57 (d, 3H),
1.44 (d, 3H), 1.38 (d, 1H), 0.96 (t, 3H). MS m/z 527
[M+H]
+.
【0248】
(実施例11)
1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)−4−[(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノ]イソキノリン−6−カルボキサミド
【0249】
【化69】
ピリジン(2mL)中の4−アミノ−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド(80mg、0.21mmol)の溶液に、ピリジン−3−スルホニルクロリド(53mg、0.25mmol)を添加した。混合物を25℃で5時間撹拌した。水(5mL)を添加し、混合物をDCMで抽出した。合わせた有機溶媒をNa
2SO
4で乾燥させた。残留物を分取HPLC(カラム:Agela durashell C18×21.2mm×5μm、勾配時間:11分、移動相:水中30%MeOH(0.225%FA)〜水中50%MeOH(0.225%FA)、流速:35mL/分、波長:220nm)により精製して、表題化合物を白色固体(67mg、収率61%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.83 (br s, 1H), 8.64 (br s, 1H), 8.51 (d,
1H), 8.26 (br s, 1H), 7.93-8.13 (m, 3H), 7.19 (br s, 1H), 7.06 (br s, 1H), 4.71
(br s, 1H), 4.59 1H), 4.33 (br s, 1H), 4.06 (d, 1H), 2.62 (br s, 1H), 2.47 (dd,
1H), 2.19 (dd, 1H), 1.61 (d, 3H), 1.56 (br s, 2H), 1.45 (d, 3H), 1.40 (br s,
1H), 0.97 (t, 3H). MS m/z 528 [M+H]
+.
【0250】
(実施例12)
1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−[(1H−イミダゾール−4−イルスルホニル)アミノ]−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0251】
【化70】
ピリジン(2mL)中の4−アミノ−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド(80mg、0.21mmol)の溶液に、1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリド(138mg、0.828mmol)を添加した。混合物を25℃で5時間撹拌した。水(5mL)を添加し、混合物をDCMで抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させた。残留物を分取HPLC(カラム:Agela durashell C18×21.2mm×5μm、勾配時間:11分、移動相:水中20%MeOH(0.225%FA)〜水中40%MeOH(0.225%FA)、流速:35mL/分、波長:220nm)により精製して、表題化合物を白色固体(46mg、収率43%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.92 (br s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.96 (s,
1H), 7.84 (s, 1H), 7.73 (br s, 1H), 7.66 (br s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.47 (s,
2H), 4.79-4.88 (m, 1H), 4.38 (d, 2H), 3.90 (br s, 1H), 2.21-2.35 (m, 2H), 2.04-2.15
(m, 1H), 1.51-1.63 (m, 1H), 1.38 (dd, 6H), 0.90 (t, 3H). ピークは溶媒により不明確. MS m/z 539 [M+Na]
+.
【0252】
(実施例13)
1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−{[(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル]アミノ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0253】
【化71】
ピリジン(2mL)中の4−アミノ−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド(80mg、0.21mmol)の溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリド(45mg、0.25mmol)を添加した。混合物を25℃で5時間撹拌した。水(5mL)を添加し、混合物をDCMで抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させた。残留物を分取HPLC(カラム:Agela durashell C18×21.2mm×5μm、勾配時間:11分、移動相:水中25%MeOH(0.225%FA)〜水中45%MeOH(0.225%FA)、流速:35mL/分、波長:220nm)により精製して、表題化合物を白色固体(81mg、収率74%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.27 (br s, 1H), 8.78 (s, 1H), 7.99 (br s,
1H), 7.89 (s, 1H), 7.46 (br s, 1H), 7.34 (br s, 1H), 7.25 (br s, 1H), 7.20 (br
s, 1H), 7.12 (br s, 1H), 4.76 (br s, 1H), 4.52-4.62 (m, 1H), 4.41 (d, 1H), 4.08
(br s, 1H), 3.57 (s, 3H), 2.61 (br s, 1H), 2.47 (dd, 1H), 2.20 (dd, 1H), 1.59
(d, 2H), 1.51 (d, 3H), 1.44 (d, 3H), 0.98 (t, 3H). MS
m/z 531 [M+H]
+.
【0254】
(実施例14)
4−{[(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル]アミノ}−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド
【0255】
【化72】
ピリジン(2mL)中の4−アミノ−1−{[(2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−(プロパン−2−イルオキシ)イソキノリン−6−カルボキサミド(80mg、0.21mmol)の溶液に、1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリド(60mg、0.31mmol)を添加した。混合物を25℃で5時間撹拌した。水(5mL)を添加し、混合物をDCMで抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させた。残留物を分取HPLC(カラム:Agela durashell C18×21.2mm×5μm、勾配時間:11分、移動相:水中20%MeOH(0.225%FA)〜水中40%MeOH(0.225%FA)、流速:35mL/分、波長:220nm)により精製して、表題化合物を白色固体(57mg、収率51%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.18 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.97 (s, 1H),
7.71 (br s, 1H), 7.62 (br s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.41 (s, 1H),
4.83 (td, 1H), 4.39 (d, 2H), 3.89-3.95 (m, 1H), 3.48 (s, 3H), 2.23-2.34 (m,
5H), 2.03-2.16 (m, 2H), 1.51-1.63 (m, 1H), 1.37 (dd, 6H), 0.91 (t, 3H). MS m/z 545 [M+H]
+.
【0256】
(実施例15)
4−アミノ−1−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0257】
【化73】
ステップ1:1−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−メトキシ−4−ニトロイソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0258】
【化74】
バイアルに、1−クロロ−7−メトキシ−4−ニトロイソキノリン−6−カルボニトリル(0.2g、0.76mmol)、(3S,4S,5S)−4−エチル−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(0.12g、0.76mmol)、炭酸セシウム(1.24g、3.8mmol)および1,4−ジオキサン(7.6mL)を添加した。混合物を終夜激しく撹拌した。混合物をシリカゲルのプラグに通して濾過し、EtOAcですすいだ。濾液を、0〜20%MeOH/DCMを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。残留物を、ヘプタン中0〜100%EtOAcを用いるシリカゲル上でさらに精製して、表題化合物を固体(135mg、収率46%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.03-9.20 (m, 1H), 8.92 (s, 1H), 7.84 (s,
1H), 7.41 (br s, 1H), 4.80-5.01 (m, 2H), 4.51 (dd, 1H), 4.16-4.29 (m, 1H),
4.04-4.14 (m, 3H), 2.51-2.75 (m, 1H), 1.74-1.92 (m, 1H), 1.58-1.72 (m, 1H),
1.15 (t, 3H). MS m/z 389 [M+H]
+.
ステップ2:1−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−メトキシ−4−ニトロイソキノリン−6−カルボキサミドの調製
【0259】
【化75】
丸底フラスコに、1−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−メトキシ−4−ニトロイソキノリン−6−カルボニトリル(90mg、0.23mmol)およびメタンスルホン酸(1.75mL、26.8mmol)を添加した。混合物を70℃に18時間加熱した。混合物を氷中でクエンチした。この混合物にEtOAcを添加し、混合物を水酸化アンモニウムの添加によりpH10に塩基性化した。層を分離し、水相をEtOAcで5回抽出した。合わせたEtOAc抽出物を無水Na
2SO
4で乾燥させた。残留物を、DCM中0〜20%メタノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を固体(63mg、収率67%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.10 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 7.82 (br s,
1H), 7.63 (s, 1H), 7.56 (br s, 1H), 6.62 (br s, 1H), 5.01 (d, 1H), 4.84-4.95
(m, 1H), 4.58 (d, 1H), 4.30 (br s, 1H), 4.03 (s, 2H), 2.56-2.75 (m, 1H), 2.18
(s, 1H), 1.99-2.10 (m, 1H), 1.64-1.90 (m, 1H), 1.16 (t, 3H). MS m/z 407 [M+H]
+.
ステップ3:4−アミノ−1−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミドの調製
亜鉛(91mg、1.39mmol)、塩化アンモニウム(75mg、1.39mmol)および1−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−メトキシ−4−ニトロイソキノリン−6−カルボキサミド(57mg、0.14mmol)の混合物に、水(0.7mL)、テトラヒドロフラン(0.7mL)およびエタノール(0.35mL)を添加した。混合物を周囲温度で20分間撹拌した。混合物をCeliteに通して濾過し、濾液を、DCM中0〜20%メタノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を固体(37mg、収率71%)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.54 (s, 1H),
7.81 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 4.96 (dd, 1H), 4.51 (dd, 1H), 4.32 (dd, 1H), 4.17 (六重線, 1H). 4.06 (s, 3H), 2.78 - 2.61 (m, 1H),
1.84 - 1.65 (m, 2H), 1.11 (t, 3H). MS m/z 377 [M+H]
+.
【0260】
(実施例16)
1−(((4R,7S)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0261】
【化76】
ステップ1:エチル2−シクロプロピリデンアセテートの調製
【0262】
【化77】
トルエン(1020mL)中の(1−エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(68g、390mmol)、エチル2−(トリフェニルホスファニリデン)アセテート(178g、507mmol)および安息香酸(6.19g、50.7mmol)の懸濁液を、90℃で終夜撹拌した。冷却した後、反応混合物を濃縮してトルエンを除去した。残留物に、エーテル(500mL)および石油エーテル(250mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得、これをフラッシュカラム(石油エーテル/EtOAc=10/1)により精製して、エチル2−シクロプロピリデンアセテートを黄色油状物(50g、これをさらに精製することなく使用した)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ = 6.40 (s, 1H), 4.38 (m, 2H), 1.40 - 0.69
(m, 7H).
ステップ2:エチル2−(1−(ニトロメチル)シクロプロピル)アセテートの調製
【0263】
【化78】
CH
3CN(160mL)中のエチル2−シクロプロピリデンアセテート(40g、317mmol)、ニトロメタン(96.8g、1590mmol)およびDBU(483g、317mmol)の混合物を、N
2雰囲気下60℃で終夜撹拌した。反応混合物を1N HC1(400mL)に注ぎ入れ、EtOAc(600mL×2)で抽出した。合わせた層を水およびブラインで洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させた。粗生成物をフラッシュカラム(石油エーテル/EtOAc=10/1)により精製して、エチル2−(1−(ニトロメチル)シクロプロピル)アセテート(32.5g、収率55%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ = 4.43 (s, 2H), 4.17 (m, 2H), 2.50 (s, 2H),
1.28 (m, 3H), 0.88 - 0.69 (m, 4H).
ステップ3:エチル2−(1−(2−ヒドロキシ−1−ニトロエチル)シクロプロピル)アセテートの調製
【0264】
【化79】
iPrOH(15mL)中の化合物エチル2−(1−(ニトロメチル)シクロプロピル)アセテート(15g、80mmol)の溶液を、パラホルムアルデヒド(4.65g、160mmol)およびKF(466mg、8.01mmol)とともに22℃で7時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(500mL×3)およびH
2O(200mL)で処理した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、エチル2−(1−(2−ヒドロキシ−1−ニトロエチル)シクロプロピル)アセテート(9g、収率52%)を無色油状物として得た。出発物質(4g、収率27%)を黄色油状物として回収した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.16 - 3.95 (m, 3H), 3.93 - 3.85 (m, 1H),
3.16 (br s, OH), 2.81 (d, 1H), 2.33 (m, 1H), 2.18 (d, 1H), 1.25 - 1.16 (m, 3H),
0.97 - 0.83 (m, 2H), 0.81 - 0.69 (m, 1H), 0.67 - 0.53 (m, 1H).
ステップ4:4−(ヒドロキシメチル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−オンの調製
【0265】
【化80】
EtOH(100mL)中のエチル2−(1−(2−ヒドロキシ−1−ニトロエチル)シクロプロピル)アセテート(5.50g、25.3mmol)およびラネーNi(2.0g)の混合物を、H
2雰囲気下30〜40℃で6時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を80℃で36時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、粗生成物を得、これをフラッシュカラムにより精製して、4−(ヒドロキシメチル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−オン(1.9g、収率53%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.72 (br. s., 1H), 4.67 (t, 1H),
3.31 (m, 2H), 3.13 - 3.00 (m, 1H), 2.39 (d, 1H), 1.88 (d, 1H), 0.86 - 0.73 (m,
1H), 0.61 - 0.41 (m, 3H). MS m/z 142.1 [M+H]
+.
ステップ5:3’,3’−ジメチルジヒドロ−3’H−スピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[1,2−c]オキサゾール]−5’(6’H)−オンの調製
【0266】
【化81】
トルエン(100mL)中の4−(ヒドロキシメチル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−オン(4.50g、31.9mmol)の撹拌溶液に、TsOH・H
2O(60.6mg、0.319mmol)、続いて2,2−ジメトキシプロパン(13.3g、128mmol)を添加した。反応混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、蒸発乾固させた。残留物をMTBE(500mL)に溶解し、1N NaOH水溶液(50mL)および水(50mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させて、3’,3’−ジメチルジヒドロ−3’H−スピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[1,2−c]オキサゾール]−5’(6’H)−オン(5.4g、収率93%)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ6:6’−フルオロ−3’,3’−ジメチルジヒドロ−3’H−スピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[1,2−c]オキサゾール]−5’(6’H)−オンの調製
【0267】
【化82】
乾燥THF(130mL)中の3’,3’−ジメチルジヒドロ−3’H−スピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[1,2−c]オキサゾール]−5’(6’H)−オン(5.4g、29.8mmol)の溶液を、短時間真空下に置き、次いで窒素でパージした。混合物をドライアイス−アセトン浴中で15分間冷却し、その時に、LiHMDS(27mL、67.5mmol)をシリンジによりゆっくりと添加した。得られた混合物を45分間撹拌冷却し、その時に、混合物を、カニューレにより、−78℃に予冷した乾燥THF(130mL)中のN−フルオロジベンゼンスルホンイミド(NFSI)(12.2g、38.7mmol)の混合物に添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌した。冷却浴を取り外し、反応混合物を水(100mL)でゆっくりとクエンチした。EtOAc(200mL)を添加した。有機相を5%NaI水溶液(250mLのH
2O中の13.4gのNaI)とともに15分間撹拌した。有機相を0.1Mチオ硫酸ナトリウム(100mL)、1N NaOH(100mL)、最後にブラインで洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、残留物を、40%EtOAc:ヘプタンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、6’−フルオロ−3’,3’−ジメチルジヒドロ−3’H−スピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[1,2−c]オキサゾール]−5’(6’H)−オン(3g、収率50%)、白色固体をジアステレオマーの混合物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.19 - 5.00 (m, 0.5H), 4.58 - 4.41 (m,
0.5H), 4.38 (m, 0.5H), 4.04 (m, 0.5H), 3.86 (m, 1H), 3.50 - 3.36 (m, 1H), 1.73
(m, 3H), 1.52 (m, 3H), 1.29 - 1.10 (m, 1H), 0.99 - 0.58 (m, 3H). MS m/z 200.1
[M+H]
+
ステップ7:7−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−オンの調製
【0268】
【化83】
アセトニトリル−水(10mL:0.5mL)中の6’−フルオロ−3’,3’−ジメチルジヒドロ−3’H−スピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[1,2−c]オキサゾール]−5’(6’H)−オン(1g、5.02mmol)の撹拌溶液に、TFA(57.2mg、0.50mmol)を添加し、混合物を90℃に1時間加熱した。混合物を濃縮乾固し、3回MeCN(3×10mL)と、1回MeCN−水(10mL+0.5mL)と、およびトルエン(10mL×3)と共沸させて、白色固体として得られた7−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−オン(0.8g、約100%)をジアステレオマーの約1:1混合物として得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 8.61 (br. s., 0.5H), 8.34 (br. s., 0.5),
4.98 - 4.69 (m, 0.5H), 4.57 - 4.33 (m, 0.5H), 3.55 - 3.17 (m, 4H), 1.07 - 0.55
(m, 4H).
ステップ8:1−((7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0269】
【化84】
DMF(20mL)中の1−クロロ−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボニトリル(600mg、2.43mmol)および7−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−オン(426mg、2.68mmol)の撹拌溶液に、KHMDS(6.1mL、6.1mmol、THF中1M)をN
2雰囲気下0℃で滴下添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl水溶液で処理し、EtOAc(100mL×3)で抽出し、水、続いてブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。
残留物をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(50%EtOAc−ヘキサン)により精製して、第1の溶出異性体を、黄色固体としてのラセミ1−(((anti)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボニトリル(300mg、収率33%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.92 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.97 (d, 1H),
7.61 (s, 1H), 7.42 (d, 1H), 5.14 - 4.96 (d, 1H), 4.96 - 4.87 (m, 1H), 4.45 -
4.31 (m, 2H), 3.83 (t, 1H), 1.40 (dd, 6H), 1.11 - 1.00 (m, 2H), 0.89 - 0.76 (m,
2H).nOe実験は、フッ素とCH
2O−基との間のトランス関係を必要とする、フッ素含有炭素C−H(5.14−4.96(d,1H))とイソプロピル基との間の空間相互作用を明らかにした。MS m/z 388.0 [M+H]
+ および MS m/z
409.9 [M+Na]
+.
第2の溶出異性体を、白色固体としてのラセミ1−(((syn)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボニトリル(500mg、収率56%)として収集した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.50 (s, 1H), 8.00 - 7.92 (m, 2H), 7.81
(s, 1H), 7.40 (d, 1H), 4.90 (td, 1H), 4.72 - 4.52 (m, 1H), 4.48 (dd, 1H), 4.27
- 4.17 (m, 1H), 3.73 (d, 1H), 1.38 (t, 6H), 1.09 - 0.96 (m, 4H).
ステップ9:ラセミ1−(((anti)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミドの分離
【0270】
【化85】
DMSO(12mL)中のラセミ1−(((anti)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボニトリル(300mg、0.812mmol)の撹拌混合物に、K
2CO
3(561mg、4.06mmol)を15℃で添加した。反応混合物を15℃で5分間撹拌した。反応混合物に、H
2O
2(0.36mL)を15℃で添加した。反応混合物を15℃で2時間撹拌した。得られた混合物に、H
2O(15mL)を0〜5℃で添加し、混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケークをH
2O(40mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、ラセミ1−(((anti)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミド(220mg、収率70%)を白色固体として得た。
エナンチオマーを、分取キラルSFCクロマトグラフィーにより分離した。機器:SFC−200 カラム:Chiralpak AS 300×50mm I.D.、10um。移動相:200mL/分で超臨界CO
2/MeOH(0.1%NH
3H
2O)=55/45、カラム温度:38℃。ノズル圧:100Bar。ノズル温度:60℃。エバポレーター温度:20℃。トリマー温度:25℃。
【0271】
【化86】
1−(((4R,7S)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミド。分析SFCクロマトグラフィーカラム:Chiralpak AS−H 150×4.6mm I.D.、5μm。移動相:5%〜40%のCO
2中メタノール(0.05%DEA)。流速:3mL/分。波長:220nm。分析SFCクロマトグラフィー保持時間4.265分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.85 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.89 (d, 1H),
7.72 (br. s., 2H), 7.52 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 5.15 - 4.94 (m, 1H), 4.90 - 4.81
(m, 1H), 4.39 (d, 2H), 3.81 (br. s., 1H), 1.40 (dd, 6H), 1.06 (br. s., 2H),
0.83 (d, 2H). MS m/z 388.0 [M+H]
+およびMS m/z 409.9 [M+Na]
+.
【0272】
(実施例17)
1−(((4S,7R)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0273】
【化87】
分析SFCクロマトグラフィーカラム:Chiralpak AS−H 150×4.6mm I.D.、5μm。移動相:5%〜40%のCO
2中メタノール(0.05%DEA)。流速:3mL/分。波長:220nm。分析SFCクロマトグラフィー保持時間4.678分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.85 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.89 (d, 1H),
7.72 (br. s., 2H), 7.52 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 5.15 - 4.94 (m, 1H), 4.90 - 4.81
(m, 1H), 4.39 (d, 2H), 3.81 (br. s., 1H), 1.40 (dd, 6H), 1.06 (br. s., 2H),
0.83 (d, 2H). MS m/z 388.1 [M+H]
+およびMS m/z 410.0 [M+Na]
+.
【0274】
(実施例18)
ラセミ1−(((syn)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0275】
【化88】
DMSO(16mL)中のラセミ1−(((syn)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボニトリル(400mg、1.08mmol)の撹拌混合物に、K
2CO
3(748mg、5.41mmol)を15℃で添加した。反応混合物を15℃で5分間撹拌した。H
2O
2(0.5mL)を15℃で添加した。反応混合物を15℃で2時間撹拌した。H
2O(20mL)を0〜5℃で添加し、混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケークをH
2O(50mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、ラセミ1−(((syn)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミド(300mg、収率71%)を白色固体として得た。
エナンチオマーを、分取キラルSFCクロマトグラフィーにより分離した。機器:SFC−200 カラム:Chiralpak AS 300×50mm I.D.、10μm。移動相:200mL/分で超臨界CO
2/MeOH(0.1%NH
3H
2O)=55/45、カラム温度:38℃。ノズル圧:100Bar。ノズル温度:60℃。エバポレーター温度:20℃。トリマー温度:25℃。
【0276】
【化89】
1−(((4R,7R)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミド。分析SFCクロマトグラフィーカラム:Chiralpak AS−H 150×4.6mm I.D.、5μm。移動相:5%〜40%のCO
2中メタノール(0.05%DEA)。流速:3mL/分。波長:220nm。分析SFCクロマトグラフィー保持時間:4.161分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.96 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.88 (d, 1H),
7.77 - 7.67 (m, 3H), 7.41 (d, 1H), 4.86 (td, 1H), 4.72 - 4.52 (m, 1H), 4.46
(dd, 1H), 4.22 (dd, 1H), 3.73 (d, 1H), 1.37 (t, 6H), 1.08 - 0.93 (m, 4H). MS m/z 388.1 [M+H]
+およびMS m/z
410.0 [M+Na]
+.
【0277】
(実施例19)
1−(((4S,7S)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0278】
【化90】
分析SFCクロマトグラフィーカラム:Chiralpak AS−H 150×4.6mm I.D.、5μm。移動相:5%〜40%のCO
2中メタノール(0.05%DEA)。流速:3mL/分。波長:220nm。分析SFCクロマトグラフィー保持時間:6.239分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.96 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.88 (d, 1H),
7.77 - 7.67 (m, 3H), 7.41 (d, 1H), 4.86 (td, 1H), 4.72 - 4.52 (m, 1H), 4.46
(dd, 1H), 4.22 (dd, 1H), 3.73 (d, 1H), 1.37 (t, 6H), 1.08 - 0.93 (m, 4H). MS m/z [M+H]+ 387.9およびMS m/z [M+Na]+ 409.9.
【0279】
(実施例21)
1−(((4S,7R)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0280】
【化91】
ステップ1:1−((7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0281】
【化92】
0℃のDMF(15.0mL)中の1−クロロ−7−メトキシイソキノリン−6−カルボニトリル(650mg、2.97mmol)および7−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−オン(530mg、3.33mmol)の混合物に、KHMDS(6.54mL、THF中1M)を滴下添加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を30℃に加温し、2時間撹拌した。反応混合物をNH
4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、H
2O/EtOAc(100mL/100mL)間で分配した。水層をEtOAc(100mL×2)で抽出した。有機層に、MeOH(100mL)を添加した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、次いで濾過し、溶媒を減圧下で除去した。濾過ケークを150mLのEtOAcでスラリー化し、35℃で18時間撹拌し、次いで濾過し、溶媒を蒸発させた。濾液を合わせ、濃縮し、フラッシュカラム(EtOAc:石油エーテル 50%〜70%)により精製して、2つの画分(140mgおよび657mg)を黄色固体として得た。
第1の画分(140mg)を、同じ方法で調製した別のバッチと混合し、フラッシュカラム(EtOAc:石油エーテル 40%〜55%)により精製して、335mgの早期画分(収率23%)を黄色固体として得た。この物質をカルボキサミドに転化させ、そのエナンチオマーをその段階で分離した。
ラセミ1−(((anti)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボニトリル
【0282】
【化93】
早期画分
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ
8.97 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 7.99 (d, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 5.18 -
4.96 (m, 1H), 4.47 - 4.38 (m, 1H), 4.37 - 4.29 (m, 1H), 4.05 (s, 3H), 3.84 (dd,
1H), 1.11 - 1.01 (m, 2H), 0.89 - 0.76 (m, 2H). MS m/z 342.0 [M+H]
+.
ラセミ1−(((syn)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボニトリル
【0283】
【化94】
第2の画分(657mg)を、同じ方法で調製した別のバッチと混合し、精製して、500mgの後期画分(収率34%)を黄色固体として得た。この物質を別個にカルボキサミドに転化させ、そのエナンチオマーをその段階で分離した。後期画分
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.03
(s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.98 (d, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.41 (d, 1H), 4.70 - 4.52
(m, 1H), 4.49 (dd, 1H), 4.21 (dd, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.74 (br. s., 1H), 1.10 -
0.97 (m, 4H). MS m/z 342.0 [M+H]
+.
ステップ2:ラセミ1−(((anti)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミドの調製
【0284】
【化95】
DMSO(8.0mL)中のステップ1からのラセミ1−(((anti)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボニトリル(230mg、0.67mmol)およびK
2CO
3(466mg、1.46mmol)の黄色混合物を、30℃で5分間撹拌し、次いでH
2O
2(0.46mL、15mmol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を30℃で2時間撹拌した。反応混合物に、H
2O(18mL)を0〜5℃で添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケークをH
2O(20mL×4)で洗浄した。残留物を減圧下で乾燥させて、粗生成物(202mg、収率84%)をオフホワイトの固体として得た。エナンチオマーをSFCにより分離した。MS m/z 382.1 [M+Na]
+.エナンチオマー分離:キラルSFCクロマトグラフィー:カラム:AD(250mm×30mm、.5μm)、移動相:EtOH:CO
2=40:60(0.1%NH
4OH)。流速:50mL/分。波長:220nm
1−(((4S,7R)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0285】
【化96】
分析キラルクロマトグラフィー:カラム:AD(250mm×30mm、5μm)、移動相:EtOH:CO
2=40:60(0.1%NH
4OH)。流速:50mL/分。波長:220nm。保持時間6.437分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.92 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.85 (br. s., 1H), 7.72
(br. s., 1H), 7.53 (s, 1H), 7.44 (d, 1H), 5.18 - 4.97 (m, 1H), 4.44 - 4.31 (m,
2H), 3.98 (s, 3H), 3.82 (t, 1H), 1.11 - 1.01 (m, 2H), 0.90 - 0.75 (m, 2H). MS m/z 382.1 [M+Na]
+.
【0286】
(実施例22)
1−(((4R,7S)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0287】
【化97】
分析キラルクロマトグラフィー:カラム:AD(250mm×30mm、5μm)、移動相:EtOH:CO
2=40:60(0.1%NH
4OH)。流速:50mL/分。波長:220nm。保持時間7.090分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.90 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.84 (br. s., 1H), 7.70
(br. s., 1H), 7.53 (s, 1H), 7.44 (d, 1H), 5.17 - 4.96 (m, 1H), 4.44 - 4.33 (m,
2H), 3.98 (s, 3H), 3.85 - 3.79 (m, 1H), 1.07 (d, 2H), 0.89 - 0.73 (m, 2H). MS m/z 382.1 [M+Na]
+.
【0288】
(実施例23)
1−(((4R,7R)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0289】
【化98】
DMSO(10.4mL)中の実施例21、ステップ1からのラセミ1−(((syn)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボニトリル(350mg、1.02mmol)およびK
2CO
3(709mg、2.20mmol)の混合物を、30℃で5分間撹拌し、次いでH
2O
2(0.90mL、29mmol)をゆっくりと添加した。得られた白色スラリーを30℃で2時間撹拌した。反応混合物に、H
2O(30mL)を0〜5℃で添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケークをH
2O(30mL×3)で洗浄した。残留物を減圧下で乾燥させて、粗生成物(350mg、収率95%)をオフホワイトの固体として得た。エナンチオマーをSFCクロマトグラフィーにより分離した。MS m/z 360.0 (M+H)
+.キラルSFCクロマトグラフィーによるエナンチオマー分離:カラム:AD(250mm×30mm、5μm)、移動相:EtOH:CO
2=40:60(0.1%NH
4OH)。流速:50mL/分。波長:220nm。
1−(((4R,7R)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミド。分析キラルSFCクロマトグラフィー:カラム:AD(250mm×30mm、5μm)、移動相:EtOH:CO
2=30:70(0.1%NH
4OH)。流速:60mL/分。波長:220nm。保持時間6.687分。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.00 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.84 (br. s., 1H), 7.74
(s, 1H), 7.69 (br. s., 1H), 7.42 (d, 1H), 4.70 - 4.52 (m, 1H), 4.48 (dd, 1H),
4.23 (dd, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.74 (br. s., 1H), 1.02 (br. s., 4H). MS m/z 359.9 [M+H]
+.
【0290】
(実施例24)
1−(((4S,7S)−7−フルオロ−6−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミド
【0291】
【化99】
分析キラルSFCクロマトグラフィー:カラム:AD(250mm×30mm、5μm)、移動相:EtOH:CO
2=30:70(0.1%NH
4OH)。流速:60mL/分。保持時間6.829分
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.00 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.89 (d, 1H),
7.84 (br. s., 1H), 7.74 (s, 1H), 7.69 (br. s., 1H), 7.42 (d, 1H), 4.70 - 4.52
(m, 3H), 4.48 (d, 2H), 4.22 (br. s., 2H), 3.95 (s, 3H), 3.74 (br. s., 1H), 1.02
(br. s., 4H). MS m/z 360.0 [M+H]
+.
【0292】
(実施例25)
4−(((2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−6−メトキシイソキノリン−7−カルボキサミド
【0293】
【化100】
ステップ1:エチルN−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)グリシネートの調製
【0294】
【化101】
エチルN−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)グリシネートの調製は、5つの平行バッチで行った。DCM(120mL)中の3−ブロモ−4−メトキシベンズアルデヒド(5.0g、20mmol)およびエチルグリシネート(8.12g、58.1mmol、HCl塩)の溶液に、TEA(5.12g、50.7mmol)、続いてAcOH(3.07g、51.2mmol)およびNaBH(OAc)
3(11.8g、55.8mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下15℃で終夜撹拌した。全部で5つのバッチをこの方法で調製し、後処理および精製のために合わせた。得られた混合物を飽和NaHCO
3水溶液(500mL)に注ぎ入れ、DCMで抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を除去して、粗油状物を得、これを、その後、EtOAc/石油エーテル(20%〜100%)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を油状物(26g、収率74%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.43-7.59 (m, 1H), 7.26 (dd, 1H), 7.03 (d,
1H), 4.08 (q, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.63 (s, 2H), 3.26 (s, 2H), 1.18 (t, 3H). MS m/z 304 [M+H]
+.
ステップ2:エチルN−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)−N−[(4−メチルフェニル)スルホニル]グリシネートの調製
【0295】
【化102】
エチルN−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)−N−[(4−メチルフェニル)スルホニル]グリシネートの調製は、5つの平行バッチで行った。THF(60mL)中のエチルN−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)グリシネート(5000mg、16.5mmol)およびピリジン(6540mg、82.7mmol)の溶液に、p−トルエンスルホニルクロリド(3150mg、16.5mmol)を0℃で添加した。混合物を15℃で終夜撹拌した。混合物に、DMAP(202mg、1.65mmol)を添加し、混合物を15℃で終夜撹拌した。全部で5つのバッチをこの方法で調製し、後処理および精製のために合わせた。混合物を濃HClでpH3に酸性化し、DCMで抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で洗浄し、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル 8%〜20%)により精製して、表題化合物を白色固体(21g、収率56%)(LCMSによる純度84%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.76 (d, 2H), 7.30-7.36 (m, 3H), 7.19 (dd,
1H), 6.83 (d, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.02 (q, 2H), 3.90 (s, 2H), 3.88 (s, 3H), 2.45
(s, 3H), 1.16 (t, 3H). MS m/z 477.8 [M+Na]
+.
ステップ3:N−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)−N−[(4−メチルフェニル)スルホニル]グリシンの調製
【0296】
【化103】
THF/MeOHの混合物(70mL/70mL)中のエチルN−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)−N−[(4−メチルフェニル)スルホニル]グリシネート(10.0g、21.9mmol)の溶液に、H
2O(50mL)中のLiOH・H
2O(1840mg、43.8mmol)の溶液を15℃で添加した。混合物をこの温度で4時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、H
2O(100mL)で希釈し、次いで濃HClでpH3に酸性化した。得られた混合物をDCMで抽出し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を白色固体(9g、収率96%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.76 (d, 2H), 7.34 (d, 2H), 7.28 (d, 1H),
7.17 (dd, 1H), 6.84 (d, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.94 (s, 2H), 3.89 (s, 3H),
2.44-2.50 (m, 3H). MS m/z 449.7 [M+Na]
+.
ステップ4:N−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)−N−[(4−メチルフェニル)スルホニル]グリシルクロリドの調製
【0297】
【化104】
N−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)−N−[(4−メチルフェニル)スルホニル]グリシン(3000mg、7.00mmol)の溶液を、乾燥トルエン(30mL×3)と共蒸発させて水を除去し、乾燥DCM(75mL)に溶解した。混合物に、塩化オキサリル(4450mg、35.0mmol)およびDMF(3滴)を窒素下15℃で添加した。混合物を2時間撹拌した。溶液を蒸発させて、粗表題化合物を黄色固体(3130mg、約100%)として得、これを次のステップにおいて直接使用した。MS m/z 465 [M+Na]
+.
ステップ5:7−ブロモ−6−メトキシ−2−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2,3−ジヒドロイソキノリン−4(1H)−オンの調製
【0298】
【化105】
DCM(15mL)中のN−(3−ブロモ(romo)−4−メトキシベンジル)−N−[(4−メチルフェニル)スルホニル]グリシルクロリド(3130mg、7.01mmol)の溶液に、AlCl
3(2340mg、17.5mmol)を−65℃で一度に添加した。反応混合物を−65℃で1時間撹拌し、次いで0℃にゆっくりと加温し、1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。粗生成物を、溶離液として石油エーテル:EtOAc(20:1〜3:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(1.2g、収率41%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.63 (d, 2H), 7.48 (s, 1H), 7.32 (s, 1H),
7.27 (t, 2H), 4.44 (s, 2H), 4.00 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 2.40 (s, 3H).
ステップ6:7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン−4−オールの調製
【0299】
【化106】
EtOH(68mL)中の7−ブロモ−6−メトキシ−2−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2,3−ジヒドロイソキノリン−4(1H)−オン(2700mg、6.58mmol)の溶液に、NaHCO
3(2210mg、26.3mmol)を添加した。混合物を3時間加熱還流した。混合物を濾過し、濾過ケークをアセトンで洗浄した。濾液を濃縮して、粗生成物を得、これを、溶離液としてDCM:MeOH(100:1〜8:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(1400mg、収率83%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.46 (br s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.38 (s,
1H), 8.02 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 4.00 (s, 3H).
ステップ7:4−ヒドロキシ−6−メトキシイソキノリン−7−カルボニトリルの調製
【0300】
【化107】
DMF(65mL)中の7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン−4−オール(1400mg、5.51mmol、1当量)の溶液に、Zn(CN)
2(3240mg、27.6mmol)およびPd(PPh
3)
4(637mg、0.551mmol)を15℃で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、窒素で2回パージした。反応物を15℃で10分間、次いで140℃で6時間撹拌した。DMFを蒸発させた。残留物を、溶離液としてDCM:MeOH(50:1〜10:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、粗生成物を得、これをDCMとすり混ぜ、濾過して、残留DCMで汚染された表題化合物(750mg、収率約68%)を得た。母液を濃縮して、残留DCMで汚染された粗表題化合物(785mg、収率約71%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.72 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.70 (s, 1H),
8.11 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 4.04 (s, 3H). MS m/z 201
[M+H]
+.
ステップ8:4−(((2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−6−メトキシイソキノリン−7−カルボニトリルの調製
【0301】
【化108】
THF(8mL)中のジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)(253mg、1.25mmol)およびトリフェニルホスフィン(328mg、1.25mmol)の混合物を、N
2雰囲気下で10分間撹拌した。4−ヒドロキシ−6−メトキシイソキノリン−7−カルボニトリル(100mg、0.50mmol)を添加し、混合物を約10分間撹拌した。この混合物に、(4R,5S)−4−エチル−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(93mg、0.6t mmol)を添加した。混合物を撹拌し、N
2下65℃に16時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc中0%〜15%MeOH)により精製して、所望の生成物(106mg、H NMRによる純度57%、収率約37%)を淡黄色固体として得た。MS m/e 325.9 [M+H]
+.
ステップ9:4−(((2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−6−メトキシイソキノリン−7−カルボキサミドの調製
DMSO(4mL)中の4−(((2S,3R)−3−エチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−6−メトキシイソキノリン−7−カルボニトリル(106mg、0.19mmol)の溶液に、K
2CO
3(128mg、0.93mmol)およびH
2O
2(147mg、水中30%w/w溶液、1.30mmol)を20℃で添加した。反応混合物を20℃で2時間撹拌し、次いで水(20mL)で希釈し、10:1 DCM/MeOH(4×25mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをHPLCにより精製した。カラム:Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm×8um、勾配時間:10分。移動相:水(アンモニア)中19%MeCN〜水(アンモニア)中39%MeCN。流速:30mL/分。波長:220nm、所望の画分を減圧下で濃縮して、所望の生成物(20mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.86 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.08 (s, 1H),
7.54 (s, 1H), 4.46 (dd, 1H), 4.25 (dd, 1H), 4.14 - 4.07 (m, 2H), 4.11 (s, 3H),
2.78 - 2.63 (m, 1H), 2.58 - 2.46 (m, 1H), 2.45 - 2.33 (m, 1H), 1.80 - 1.67 (m,
1H), 1.60 - 1.45 (m, 1H), 1.03 (t, 3H). MS m/e 344.1
[M+H]
+.
【0302】
(実施例26)
4−(((2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−6−メトキシイソキノリン−7−カルボキサミド
【0303】
【化109】
ステップ1:4−(((2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−6−メトキシイソキノリン−7−カルボニトリルの調製
【0304】
【化110】
THF(8mL)中のジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)(253mg、1.25mmol)およびトリフェニルホスフィン(328mg、1.25mmol)の混合物を、N
2雰囲気下で10分間撹拌した。4−ヒドロキシ−6−メトキシイソキノリン−7−カルボニトリル(100mg、0.50mmol)を添加し、混合物を約10分間撹拌した。(3S,4S,5S)−4−エチル−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(161mg、0.99mmol)を添加し、混合物をN
2雰囲気下65℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(100%EtOAc〜EtOAc中15%MeOH)により精製して、所望の生成物(25mg、収率4%)を淡黄色油状物として得た。MS m/e 343.9 [M+H]
+.
ステップ2:4−(((2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−6−メトキシイソキノリン−7−カルボキサミドの調製
DMSO(1mL)中の4−(((2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−6−メトキシイソキノリン−7−カルボニトリル(25mg、0.051mmol)の溶液に、K
2CO
3(35.2mg、0.255mmol)およびH
2O
2(40.5mg、水中30%w/w溶液、0.357mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)で希釈し、10:1 DCM/MeOH(4×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをHPLCにより精製した。カラム:Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm×8um。勾配時間:11分。移動相:水(アンモニア)中19%MeCN〜水(アンモニア)中39%MeCN。流速:35mL/分、波長:220nm。所望の画分を減圧下で濃縮して、所望の生成物(15mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.85 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.04 (s, 1H),
7.80 (s, 1H), 5.07 (d, 0.5H), 4.94 (d, 0.5H), 4.31 (d, 2H), 4.21 (dd, 1H), 2.85
- 2.67 (m, 1H), 1.88 - 1.64 (m, 2H), 1.12 (t, 3H). MS
m/e 383.9 [M+Na]
+.
【0305】
(実施例27)
5−(((2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−3−メトキシ−2−ナフトアミド
【0306】
【化111】
ステップ1:5−ヒドロキシ−3−メトキシ−2−ナフトニトリルの調製
【0307】
【化112】
1,4−ジオキサン(10mL)中の5−ヒドロキシ−3−メトキシ−2−ナフトアミド(233mg、1.07mmol)の撹拌懸濁液に、ピリジン(679mg、8.58mmol)を滴下添加した。TFAA(901mg、4.29mmol)をN
2雰囲気下で10分間かけて滴下添加した。反応混合物をN
2雰囲気下で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、5−ヒドロキシ−3−メトキシ−2−ナフトニトリル(210mg、収率98%)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.43 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.57 (s, 1H),
7.40 (d, 1H), 7.33 - 7.23 (m, 1H), 7.01 (d, 1H), 3.99 (s, 3H).
ステップ2:[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メチルメタンスルホネートの調製
【0308】
【化113】
DCM(25mL)中の(3S,4S,5S)−4−エチル−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(400mg、2.48mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(398mg、3.47mmol)およびTEA(502mg、4.96mmol)をN
2雰囲気下0℃で添加した。反応混合物をN
2下20℃で1時間撹拌した。混合物をDCM(80mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、所望の生成物(580mg、収率約98%)を淡黄色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.95 (br. s., 1H), 4.87 (d, 0.5H), 4.74
(d, Hz, 0.5H), 4.40 (dd, Hz, 1H), 4.11 (t, 1H), 4.04 - 3.94 (m, 1H), 2.57 -
2.48 (m, 1H), 2.48 - 2.37 (m, 1H), 1.76 - 1.48 (m, 1H), 1.63 (s, 3H), 1.09 (t,
3H).
ステップ3:5−(((2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−3−メトキシ−2−ナフトニトリルの調製
【0309】
【化114】
乾燥DMF(20mL)中の5−ヒドロキシ−3−メトキシ−2−ナフトニトリル(350mg、1.76mmol)の溶液に、[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メチルメタンスルホネート(580mg、2.42mmol)およびK
2CO
3(486mg、3.51mmol)を添加した。混合物を60℃で6時間撹拌し、次いでEtOAc(160mL)で希釈し、ブライン(3×60mL)、水(60mL)およびブライン(60mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。粗生成物を、石油エーテル/EtOAc(2:1〜1:4)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(370mg、収率61%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.02 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.49 (br. s.,
1H), 7.40 - 7.34 (m, 1H), 7.32 - 7.28 (m, 1H), 6.84 (d, 1H), 5.00 - 4.80 (m,
1H), 4.20 (d, 2H), 4.17 - 4.08 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 2.71 - 2.47 (m, 1H), 1.86
- 1.73 (m, 1H), 1.69 - 1.54 (m, 1H), 1.11 (t, 3H). MS m/e
342.9 [M+H]
+.
ステップ4:5−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシナフタレン−2−カルボキサミドの調製
DMSO(5mL)中の5−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシナフタレン−2−カルボキサミド(430mg、1.26mmol)の溶液に、K
2CO
3(868mg、6.28mmol)およびH
2O
2(997mg、水中30%w/w溶液、8.79mmol)を添加した。2時間後、反応混合物をDCM(120mL)で希釈し、ブライン(2×40mL)、水(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをDCM(10mL)とすり混ぜた。混合物を濾過し、ケークを水(2×8mL)およびDCM(6mL)で洗浄した。ケークを収集し、真空中で乾燥させて、所望の生成物(330mg、収率73%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.83 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.78 (br. s.,
1H), 7.73 (s, 1H), 7.63 (br. s., 1H), 7.52 (d, 1H), 7.29 (t, 1H), 7.02 (d, 1H),
5.03 - 4.80 (m, 1H), 4.20 - 4.00 (m, 3H), 3.96 (s, 3H), 2.72 - 2.53 (m, 1H),
1.71 - 1.53 (m,2), 1.01 (t, 3H). MS m/e 360.9 [M+H]
+. MS m/e 382.8
[M+Na]
+.
【0310】
(実施例28)
(3S,6R)−5−オキソ−2,3,4,5,6,7,9,10−オクタヒドロ−12,14−(エタンジイリデン)−3,6−メタノピリド[2,3−l][1,4,11,8]トリオキシアザシクロペンタデシン−19−カルボキサミド
【0311】
【化115】
ステップ1:(6R,7aS)−6−((2−クロロエトキシ)メチル)−3,3−ジメチルテトラヒドロ−3H,5H−ピロロ[1,2−c]オキサゾール−5−オンの調製
【0312】
【化116】
乾燥THF(100mL)中の(S)−3,3−ジメチルテトラヒドロ−3H,5H−ピロロ[1,2−c]オキサゾール−5−オン(5g、32.2mmol)の撹拌溶液に、LDA(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M溶液、20mL、40.3mmol)を窒素雰囲気下−78℃で添加した。30分後、1−クロロ−2−(クロロメトキシ)エタン(3.58mL、35.5mmol)を滴下添加し、−78℃で10分間撹拌した。混合物を室温に加温し、1時間撹拌し、次いでEtOAc:水(1:1)でクエンチした。水層をEtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc−ヘキサン)により精製して、(6R,7aS)−6−((2−クロロエトキシ)メチル)−3,3−ジメチルテトラヒドロ−3H,5H−ピロロ[1,2−c]オキサゾール−5−オン(1.25g、16%)および異性体(1.1g、14%)および黄色液体を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.15-4.05 (m, 2H), 3.76-3.65 (m, 4H),
3.60-3.57 (m, 2H), 3.45 (t, 1H), 3.04-2.98 (m, 1H), 2.32-2.25 (m, 1H),
1.87-1.79 (m, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.45 (s, 3H). MS m/z
248.2 [M+H]+.
ステップ2:(3R,5S)−3−((2−クロロエトキシ)メチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オンの調製
【0313】
【化117】
(6R,7aS)−6−((2−クロロエトキシ)メチル)−3,3−ジメチルテトラヒドロ−3H,5H−ピロロ[1,2−c]オキサゾール−5−オン(734mg、2.96mmol)を、CH
3CN/H
2O(9mL/1mL)に溶解した。p−TsOH(28mg、0.15mmol)を添加し、反応混合物を約90℃に加熱した。1時間後、反応混合物を周囲温度に冷却し、濃縮し、CH
3CNと共沸させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(5〜20%MeOH/DCM)により精製して、表題化合物(581mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.22 (br. s., 1H),
3.87 -
3.67 (m, 5H), 3.65 - 3.59 (m, 2H), 3.59 - 3.49 (m, 1H), 2.77 - 2.64 (m, 1H),
2.44 - 2.31 (m, 2H), 2.24 (t, 1H), 1.91 - 1.77 (m, 1H) MS m/z 207.9 [M+H]+.
ステップ3:1−クロロ−7−ヒドロキシイソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0314】
【化118】
DCM(25mL)中の1−クロロ−7−イソプロポキシイソキノリン−6−カルボニトリル(2g、8.13mmol)の撹拌溶液に、AlCl
3(3.44g、25.8mmol)を添加し、混合物を50℃の浴中で16時間加熱した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、氷水で処理して、固体を得、これを濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、1−クロロ−7−ヒドロキシイソキノリン−6−カルボニトリル(1.4g、収率84%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSOd-6) δ 11.95 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.22 (d, 1H),
7.85 (d, 1H), 7,68 (s, 1H). MS m/z 205.2 [M+H]+.
ステップ4:1−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0315】
【化119】
DCM(12mL)中の1−クロロ−7−ヒドロキシイソキノリン−6−カルボニトリル(1g、4.9mmol)の溶液を、DIEA(1.3mL、5.86mmol)で処理した。10分後、SEMクロリド(0.99mL、5.38mmol)を滴下添加した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、次いでNaHCO
3に注ぎ入れ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥させた。シリカゲル上でのクロマトグラフィー(10〜30%EtOAc/ヘプタン勾配)により、表題化合物(1.20g、収率%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.30 (d, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.05 (s, 1H),
7.58 (d, 1H), 5.52 (s, 2H), 3.92 - 3.85 (m, 2H), 1.05 - 0.96 (m, 2H), 0.02 (s,
9H). MS m/z 334.1 [M+H]+.
ステップ5:1−(((2S,4R)−4−((2−クロロエトキシ)メチル)−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0316】
【化120】
1−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(1.04g、3.09mmol)および(3R,5S)−3−((2−クロロエトキシ)メチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(710mg、3.42mmol)をDMF(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。KHMDS(6.81mL、1Mトルエン溶液)を滴下添加した。15分後、反応混合物を最初は水(約7mL)で、次いで10%NaH
2PO
4水溶液(約4mL)でクエンチし、EtOAcで2回抽出した。有機相を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(50〜100%EtOAc/ヘプタン勾配)により精製して、黄色固体(689mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.29 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.96 (d, 1H),
7.34 (d, 1H), 5.60 - 5.49 (m, 2H), 4.63 (dd, 1H), 4.46 (dd, 1H), 4.23 - 4.14
(m, 1H), 3.91 (t, 2H), 3.82 - 3.76 (m, 1H), 3.76 - 3.67 (m, 3H), 3.66 - 3.61
(m, 2H), 2.83 - 2.74 (m, 1H), 2.60 - 2.49 (m, 1H), 2.09 - 1.98 (m, 1H), 0.99
(t, 2H), -0.01 (s, 9H). MS m/z 528.2 [M+Na]+.
ステップ6:1−(((2S,4R)−4−((2−クロロエトキシ)メチル)−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−ヒドロキシイソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0317】
【化121】
1−(((2S,4R)−4−((2−クロロエトキシ)メチル)−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)イソキノリン−6−カルボニトリル(480mg、0.95mmol)をMeOH(7mL)中に懸濁させ、0℃に冷却した。MeOH(3mL)中の濃HCl(1.5mL)の溶液を添加した。反応物を周囲温度に加温し、終夜撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で慎重にクエンチした。混合物を部分的に濃縮し、次いで水(20mL)に注ぎ入れ、1N HClでpHを6〜7に調整した。この溶液をEtOAcで2回抽出し、MgSO
4で乾燥させた。残留物を、0〜5%MeOH/CH
2Cl
2勾配で溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(323mg、収率91%)を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ = 10.03 (br. s., 1H), 8.03 (s, 1H), 7.88
(d, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.18 (d, 1H), 4.81 (dd, 1H), 4.27 - 4.19
(m, 1H), 4.14 (q, 1H), 3.86 (dd, 1H), 3.75 - 3.65 (m, 3H), 3.61 - 3.48 (m, 2H),
2.86 (tt, 1H), 2.56 - 2.44 (m, 1H), 2.01 (td, 1H) MS m/z 373.9 [M-H]+および375.9 [M+H]+.
ステップ7:(3S,6R)−5−オキソ−2,3,4,5,6,7,9,10−オクタヒドロ−12,14−(エタンジイリデン)−3,6−メタノピリド[2,3−l][1,4,11,8]トリオキシアザシクロペンタデシン−19−カルボニトリルの調製
【0318】
【化122】
1−(((2S,4R)−4−((2−クロロエトキシ)メチル)−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−ヒドロキシイソキノリン−6−カルボニトリル(100mg、0.266mmol)を、THF(90mL)に溶解した。NaI(40.2mg、0.266mmol)を添加した。KOtBuを添加し(0.56mL、0.56mmol)、数分後、DMF(10mL)を添加し、混合物を50〜55℃に24時間加熱した。反応混合物を10%NaH
2PO
4水溶液(約4mL)でクエンチし、次いで水を添加し、THFを真空中で除去した。残留物を水およびEtOAcで分配し、EtOAcで抽出し、合わせた有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。10〜60%アセトン/CH
2Cl
2勾配で溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより、オフホワイトの固体(14.7mg)を得、これを、0〜10%EtOAc/MeOH勾配で溶出するシリカゲル上で精製して、表題化合物(5.9mg、収率6.5%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 11.45 (br. s., 1H), 8.71 (s, 1H), 8.43
(s, 1H), 7.97 (d, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.39 (d, 1H), 4.84 (d, 1H), 4.71 - 4.62
(m, 1H), 4.53 - 4.45 (m, 1H), 4.23 (d, 1H), 3.91 (t, 1H), 3.81 (d, 2H), 3.77
(d, 1H), 3.49 (d, 1H), 2.69 - 2.57 (m, 1H), 2.19 - 2.08 (m, 1H). MS m/z 340.2 [M+H]+.
ステップ8:(3S,6R)−5−オキソ−2,3,4,5,6,7,9,10−オクタヒドロ−12,14−(エタンジイリデン)−3,6−メタノピリド[2,3−l][1,4,11,8]トリオキシアザシクロペンタデシン−19−カルボキサミドの調製
DMSO−d6(1.0mL)中の(3S,6R)−5−オキソ−2,3,4,5,6,7,9,10−オクタヒドロ−12,14−(エタンジイリデン)−3,6−メタノピリド[2,3−l][1,4,11,8]トリオキシアザシクロペンタデシン−19−カルボニトリル(5.9mg、0.017mmol)の溶液に、K
2CO
3(9.6mg、0.068mmol)を添加した。懸濁液を約5分間撹拌し、次いで過酸化水素を添加した(0.01mL)。追加の2滴のH
2O
2溶液(約0.03mL)およびK
2CO
3(約15mg)を添加した。1.5時間後、追加の1滴のH
2O
2溶液(0.015mL)を添加した。1時間後、反応混合物をMe
2Sでクエンチし、約15分間撹拌した。反応混合物を濾過し、HPLCにより精製して、表題化合物(1.8mg、収率30%)を得た。HPLC条件:残留物をDMSO(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した、カラム:Waters XBridge C18 19×100、5μ;移動相A:水中0.03%NH
4OH(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.03%NH
4OH(v/v);勾配:10.5分間で95.0%H
20/5.0%アセトニトリルから直線的に60.0%H
20/40.0%アセトニトリルにし、0.5分間で60.0%H
20/40.0%アセトニトリルから直線的に0%H
20/100%アセトニトリルにし、11.0から12.0分まで0%H
20/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。分析QCカラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5μ;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:4.0分間で95.0%H
20/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H20/95%アセトニトリルにし、5.0分まで5%H
20/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分。保持時間、1.75分。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.66 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.86 (d, 1H),
7.84 (br. s., 1H), 7.66 (s, 1H), 7.61 (br. s., 1H), 7.38 (d, 1H), 7.10 - 7.04
(m, 1H), 4.78 (d, 1H), 4.59 (dd, 1H), 4.43 (dd, 1H), 4.20 (d, 1H), 3.92 (t,
1H), 3.85 - 3.75 (m, 2H), 3.59 - 3.52 (m, 1H), 3.49 (dd, 1H), 3.43 (1Hは水により不明確), 2.66 - 2.60 (m, 1H), 2.57 - 2.51 (m, 1H), 2.18 - 2.09 (m, 1H). MS
m/z 358.1 [M+H]+.
【0319】
(実施例29)
7−メトキシ−1−[(3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メトキシ]イソキノリン−6−カルボキサミド
【0320】
【化123】
ステップ1:N−(4−メトキシベンジル)ブタ−3−エン−1−アミンの調製
【0321】
【化124】
EtOH(40mL)中のブタ−3−エン−1−アミン(1.89mL、20mmol)の溶液に、4−メトキシベンズアルデヒド(2.48mL、20mmol)を添加した。15分後、NaBH
3CN(1.55g、24mmol)を一度に添加した。2時間後、追加のNaBH
3CN(1.55g、24mmol)を添加し、撹拌を4時間続けた。次いで、オーブン乾燥した粉末4Åモレキュラーシーブ(3g)を添加し、混合物を終夜撹拌した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、ケークをMeOHですすいだ。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた粗黄色油状物を、DCM中10%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を淡黄色油状物(2.69g、収率70%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.38 (d, 2H), 6.93 (d, 2H), 5.71 (ddt,
1H), 5.21 (dd, 1H), 5.18-5.16 (m, 1H), 4.05 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 2.92 (t,
2H), 2.51-2.46 (m, 2H). MS m/z 192 [M+H]
+
ステップ2:メチル[ブタ−3−エン−1−イル(4−メトキシベンジル)アミノ](オキソ)アセテートの調製
【0322】
【化125】
N−(4−メトキシベンジル)ブタ−3−エン−1−アミン(6.87g、35.92mmol)をDCM(40mL)に溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(120mL)を添加した。激しい撹拌下で、メチルクロロ(オキソ)アセテート(13.20g、108mmol)を5分間かけて滴下添加した。混合物を2時間撹拌した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させた。化合物を1:1の比の2つの回転異性体の混合物としての淡黄色油状物(7.18g、収率72%)として得、精製することなく使用した。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.23 (d, 1H), 7.21 (d, 1H), 6.90 (d, 1H),
6.88 (d, 1H), 5.79-5.71 (m, 0.5H), 5.71-5.62 (m, 0.5H), 5.10-5.06 (m, 1H),
5.05-5.01 (m, 1H), 4.58 (s, 1H), 4.39 (s, 1H), 3.89 (s, 1.5H), 3.87 (s, 1.5H),
3.82 (s, 1.5H), 3.81 (s, 1.5H), 3.35 (dd, 1H), 3.25-3.21 (m, 1H), 2.35-2.30 (m,
1H), 2.30-2.25 (m, 1H). MS m/z 278 [M+H]
+
ステップ3:N−(ブタ−3−エン−1−イル)−2−ヒドロキシ−N−(4−メトキシベンジル)アセトアミドの調製
【0323】
【化126】
MeOH(61.3mL)中のメチル[ブタ−3−エン−1−イル(4−メトキシベンジル)アミノ](オキソ)アセテート(4.25g、15.3mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(3.00g、79.2mmol)を少量ずつ添加した。反応は発熱性であった。添加が完了した後、反応混合物を、室温に戻るまで撹拌した。MeOHを減圧下で除去し、得られたスラリーをDCM/飽和NH
4Cl水溶液(40mL、1:1 v/v)に分配した。次いで、水を添加した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、表題化合物を1:1の比の2つの回転異性体の混合物としての無色油状物(3.70g、収率約97%)として得た。この物質をさらに精製することなく使用した。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.20 (d, 1H), 7.08 (d, 1H), 6.90 (d, 1H),
6.87 (d, 1H), 5.82-5.73 (m, 0.5H), 5.72-5.63 (m, 0.5H), 5.10 (d, 1H), 5.07-5.02
(m, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.29 (s, 1H), 4.22 (d, 1H), 4.21 (d, 1H), 3.82 (s,
1.5H), 3.81 (s, 1.5H), 3.68 (t, 0.5H), 3.65 (t, 0.5H), 3.51-3.45 (m, 1H),
3.13-3.08 (m, 1H), 2.35-2.30 (m, 1H), 2.29-2.24 (m, 1H). MS m/z 250 [M+H]
+
ステップ4:N−(ブタ−3−エン−1−イル)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N−(4−メトキシベンジル)アセトアミドの調製
【0324】
【化127】
DCM(96.3mL)中のN−(ブタ−3−エン−1−イル)−2−ヒドロキシ−N−(4−メトキシベンジル)アセトアミド(6.00g、24.1mmol)の溶液に、イミダゾール(2.47g、36.10mmol)、続いてTBDMSCl(4.49g、28.9mmol)を添加し、反応混合物を終夜撹拌した。水を添加し、水相をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、濃縮した。粗油状物を、ヘプタン/EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を1:1の比の2つの回転異性体の混合物としての無色油状物(7.72g、収率88%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.19 (d, 1H), 7.12 (d, 1H), 6.88 (d, 1H),
6.85 (d, 1H), 5.80-5.74 (m, 0.5H), 5.74-5.67 (m, 0.5H), 5.06 (d, 1H), 5.04-4.98
(m, 1H), 4.56 (s, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.37 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 3.82 (s,
1.5H), 3.81 (s, 1.5H), 3.38 (t, 1H), 3.29 (t, 1H), 2.33-2.29 (m, 1H), 2.29-2.26
(m, 1H), 0.93 (s, 4.5H), 0.89 (s, 4.5H), 0.14 (s, 3H), 0.09 (s, 3H).
ステップ5:1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−(4−メトキシベンジル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの調製
【0325】
【化128】
乾燥フラスコに、N−(ブタ−3−エン−1−イル)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N−(4−メトキシベンジル)アセトアミド(4.00g、11.0mmol)を入れ、不活性雰囲気下に置いた。乾燥THF(110mL)を添加し、十分に撹拌した溶液に、チタンイソプロポキシド(4.69g、16.5mmol)を添加し、続いてシクロペンチルマグネシウムブロミド(22.0mL、ジエチルエーテル中2.0M、44.0mmol)をシリンジポンプにより60分間かけて滴下添加した。2時間後、反応物を冷ロッシェル塩溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。濾過した後、揮発物を減圧下で除去して、粗生成物を得た。粗油状物を、ヘプタン/EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を無色油状物(2.00g、収率52%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 7.27 (d, 2H), 6.84 (d, 2H), 4.18 (d, 1H),
4.05 (d, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.69 (d, 1H), 3.18 (d, 1H), 2.89-2.81 (m, 1H),
1.97-1.84 (m, 2H), 1.77-1.68 (m, 1H), 1.29 (td, 1H), 0.89 (s, 9H), 0.85 (t,
1H), 0.49 (dd, 1H), 0.06 (s, 6H). MS m/z 348 [M+H]
+
ステップ6:2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イルメタノール塩酸塩の調製
【0326】
【化129】
不活性雰囲気下0℃で、1,2−ジクロロエタン(19.2mL)中の1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−(4−メトキシベンジル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(2.00g、5.75mmol)の溶液に、ACE−Cl(1.08g、7.48mmol)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた粗物質をMeOH(29mL)に溶解した。混合物を50℃で2時間加熱し、揮発物を減圧下で蒸発させた。得られた褐色ガム状物をDCM/ヘプタン(3:1)とすり混ぜ、上澄み液を廃棄した。この操作を5回繰り返し、表題生成物を淡褐色固体(860mg、収率99%)として得、さらに精製することなく使用した。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 9.45 (br. s., 1H), 9.23 (br. s., 1H), 5.33
(br. s., 1H), 3.83-3.76 (m, 1H), 3.65 (d, 1H), 3.30-3.24 (m, 1H), 2.94-2.81 (m,
1H), 2.08-1.91 (m, 2H), 1.65 (td, 1H), 1.10-1.05 (m, 1H), 0.87-0.80 (m, 1H).
ステップ7:tert−ブチル1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートの調製
【0327】
【化130】
DCM(28.7mL)中の粗製の2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イルメタノール塩酸塩(860mg、5.75mmol)の溶液に、TEA(640mg、6.32mmol)、続いてN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(353mg、2.87mmol)およびBOC
2O(1.42g、6.32mmol)を添加した。混合物を24時間撹拌し、次いでイミダゾール(472mg、6.90mmol)、続いてTBDMSCl(983mg、6.32mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させた。濾過した後、揮発物を減圧下で除去して、粗生成物を得た。残留物を、ヘプタン/EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を淡黄色油状物(1.52g、収率81%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 4.32 (br. s., 1H), 3.71-3.60 (m, 2H), 3.45
(br. s., 1H), 2.16-2.05 (m, 1H), 1.82-1.73 (m, 1H), 1.65-1.57 (m, 1H), 1.47 (s,
9H), 1.05 (dd, 1H), 0.88 (s, 9H), 0.64 (t, 1H), 0.04 (s, 6H).
ステップ8:tert−ブチル1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートの調製
【0328】
【化131】
メタ過ヨウ素酸ナトリウム(989mg、4.58mmol)をN
2下で水(25mL)に溶解し、二酸化ルテニウム水和物(70mg、0.46mmol)を添加した。5分後、tert−ブチル1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(500mg、1.53mmol)を、EtOAc(25mL)中の溶液として添加し、得られた二相溶液を5時間激しく撹拌した。反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、無色透明の有機層が得られるまで、NaHSO
3で数回洗浄した。有機層をブラインでさらに洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。残留物を、ヘプタン/EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を無色油状物(260mg、収率50%)として得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 4.40 (d, 1H), 3.58 (d, 1H), 2.89 (dd, 1H),
2.49 (d, 1H), 1.55 (s, 9H), 1.53-1.45 (m, 1H), 1.10 (dd, 1H), 0.88 (s, 9H),
0.66 (t, 1H), 0.05 (s, 6H). MS m/z 242 [M-Boc+H]
+
(LCMS条件下でBocの脱保護).
ステップ9:tert−ブチル(3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メチルカーボネートの調製
【0329】
【化132】
室温のTHF(0.76mL)中のtert−ブチル1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(155mg、0.45mmol)の溶液に、TBAF(0.73mL、THF中1.0M、0.73mmol)を添加し、混合物を30分間撹拌し、次いでEtOAcおよび水で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を淡黄色油状物(103mg、99%)として得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz): δ 6.03 (br. s., 1H), 4.34 (d, 1H), 4.14 (d,
1H), 2.77 (dd, 1H), 2.35 (d, 1H), 1.67-1.57 (m, 1H), 1.51 (s, 9H), 1.14 (dd,
1H), 0.72 (t, 1H). MS m/z 228 [M+H]
+
ステップ10:7−メトキシ−1−[(3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メトキシ]イソキノリン−6−カルボニトリルの調製
【0330】
【化133】
DMF(3.5mL)中のtert−ブチル(3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メチルカーボネート(103mg、0.453mmol)の溶液に、KHMDS(1.36mL、THF中1.0M、1.36mmol)を添加し、混合物を−10℃で15分間撹拌した。次いで、DMF(1.0mL)中の1−クロロ−7−メトキシイソキノリン−6−カルボニトリル(104mg、0.48mmol)の溶液、および混合物を−10℃で2時間撹拌した。次いで、これを飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、DCMで希釈した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。粗物質を、DCM/EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を黄色固体(50mg、収率36%)として得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ 8.08 (s, 1H), 7.95 (d, 1H), 7.58 (s, 1H),
7.23 (d, 1H), 6.60 (br. s., 1H), 4.93 (d, 1H), 4.58 (d, 1H), 4.08 (s, 3H), 2.82
(dd, 1H), 2.41 (d, 1H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 0.89 (t, 1H), 0.74 (t, 1H). MS m/z 310 [M+H]
+
ステップ11:7−メトキシ−1−[(3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メトキシ]イソキノリン−6−カルボキサミドの調製
【0331】
【化134】
DMSO(1.6mL)中の7−メトキシ−1−[(3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メトキシ]イソキノリン−6−カルボニトリル(50mg、0.16mmol)の溶液を、K
2CO
3(112mg、0.81mmol)で処理した。得られた混合物を5分間撹拌し、その後、過酸化水素(0.064mL、水中50%w/w、1.13mmol)を反応混合物に添加した。撹拌を5時間続けた。反応混合物をMe
2S(80.3mg、1.29mmol)でクエンチし、室温で30分間撹拌した後、反応物をCelite(登録商標)に通して濾過した。ケークをDCMおよびEtOAcで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して、DMSO溶液を得、これを窒素流により45℃で終夜乾燥させた。粗物質を、DCM/MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を淡黄色固体(33mg、収率62%)として得た。
1H NMR (CD
3ODを1滴入れたCDCl
3 400 MHz): δ 8.42 (s, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.56 (br. s.,
1H), 7.18 (d, 1H), 4.70 (d, 1H), 4.55-4.46 (m, 1H), 4.03-3.98 (m, 3H), 2.68
(dd, 1H), 2.27 (d, 1H), 1.65 (br. s., 1H), 1.22-1.10 (m, 1H), 0.67-0.59 (m,
1H). MS m/z 328 [M+H]
+
このラセミ物質(29mg)をキラルクロマトグラフィーにより分離して、2つのエナンチオマーが得られた。
エナンチオマー1:淡黄色固体、12mg(100%ee)、MS m/z 350.1
[M+Na]
+.エナンチオマー2:淡黄色固体、13mg(99.5%ee)。MS m/z,
328.1 [M+H]
+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d = 8.58 (s, 1H), 8.17 (s,
1H), 7.89 (d, 1H), 7.84 (br. s., 1H), 7.69 (br. s, 2H), 7.42 (d, 1H), 4.70 (d,
1H), 4.58 (d, 1H), 4.00 (s, 3H), 2.70 - 2.62 (m, 1H), 1.74 - 1.65 (m, 1H), 1.17
(dd1H), 0.61 (t, 1H)プロトン1個は、おそらく水と重複しており、不明確。
【0332】
(実施例30)(エナンチオマー1)
7−メトキシ−1−{[(1S,5S)−3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]メトキシ}イソキノリン−6−カルボキサミド
【0333】
【化135】
淡黄色固体(12mg)として得た。
1H NMR (CD
3ODを1滴入れたCDCl
3 400 MHz): δ 8.41 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.56 (br. s., 1H), 7.18 (d, 1H), 4.71
(d, 1H), 4.57-4.47 (m, 1H), 4.05-3.99 (m, 3H), 2.68 (dd, 1H), 2.26 (d, 1H),
1.63 (br. s., 1H), 1.22-1.11 (m, 1H), 0.66-0.58 (m, 1H). MS m/z 350 [M+Na]
+.
【0334】
(実施例31)(エナンチオマー2)
7−メトキシ−1−{[(1R,5R)−3−オキソ−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル]メトキシ}イソキノリン−6−カルボキサミド
【0335】
【化136】
淡黄色固体(13mg)として得た。
1H NMR (CD
3ODを1滴入れたCDCl
3 400 MHz): δ 8.39 (s, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.54 (br. s., 1H), 7.17 (d, 1H), 4.73
(d, 1H), 4.56-4.47 (m, 1H), 4.03-3.97 (m, 3H), 2.69 (dd, 1H), 2.26 (d, 1H),
1.64 (br. s., 1H), 1.23-1.11 (m, 1H), 0.66-0.59 (m, 1H). MS m/z 328 [M+H]
+.
【0336】
(実施例32)
5−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド
【0337】
【化137】
ステップ1:1−(アミノオキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オントリフレートの調製
【0338】
【化138】
空気中、tert−ブチルヒドロキシカルバメート(10.68g、80.21mmol)を、撹拌子を備えた反応フラスコ内で秤量した。CHCl
3(201mL)および2,2−ジメチルプロパン酸無水物(17.9g、96.3mmol)を連続的に添加し、次いで管を密封した。反応物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液に注ぎ入れ、有機層を分離し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させて、白色固体を得た。この固体を、撹拌子を備えた丸底フラスコに入れた。ジエチルエーテル(201mL)を添加し、フラスコをセプタムで閉じ、0℃に冷却した。トリフル酸(12.00g、80.2mmol)を一度に添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をヘプタン(400mL)で希釈した:沈殿物が形成され、これをフリット漏斗上で濾過により収集して、表題化合物を白色固体(11.9g、収率55%)として得た。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 9.44-8.84 (m, 3H), 1.21 (s, 9H).
19F
NMR (DMSO-d6, 376 MHz): δ-77.0.
ステップ2:N−[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]−5−メトキシピリジン−3−カルボキサミドの調製
【0339】
【化139】
DCM(54.4mL)およびDMF(1.1mL)中の5−メトキシピリジン−3−カルボン酸(5.00g、32.6mmol)の溶液に、塩化オキサリル(4.35g、34.3mmol)を不活性雰囲気下室温で添加した。3時間後、DCM(27.2mL)およびピリジン(5.68g、71.8mmol)中の1−(アミノオキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オントリフレート(8.90g、33.3mmol)の溶液(窒素下で超音波処理により調製した)をシリンジにより添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、反応物を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、水層をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させた。残留物を、DCM/EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を白色固体(5.3g、収率64%)として得た。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 12.49 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.49 (s, 1H),
7.70 (br. s., 1H), 3.89 (s, 3H), 1.29 (s, 9H). MS m/z
253 [M+H]
+.
ステップ3:N−[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]−5−メトキシピリジン−3−カルボキサミド1−オキシドの調製
【0340】
【化140】
N−[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]−5−メトキシピリジン−3−カルボキサミド(3.30g、13.1mmol)を含有するフラスコに、メチル(トリオキソ)レニウム(32.6mg、0.131mmol)、続いてDCM(17.4mL)を入れた。30%H
2O
2水溶液(2.94mL、28.8mmol)を反応混合物に添加し、これを室温で5時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液(4mL)を添加し、混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)で希釈した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、濃厚な油状物を得た。油状物をiPrOH(20mL)に溶解し、減圧下で濃縮して、表題化合物を白色固体(3.33g、収率95%)として得た。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 12.63 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.18 (s, 1H),
7.33 (s, 1H), 3.88 (s, 3H), 1.28 (s, 9H). MS m/z 269.0
[M+H]
+
ステップ4:3−メトキシ−6a,7,10,10a−テトラヒドロ−7,10−メタノベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン1−オキシドの調製
【0341】
【化141】
バイアルに、N−[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]−5−メトキシピリジン−3−カルボキサミド1−オキシド(530mg、1.98mmol)、NaOAc(81.0mg、0.99mmol)およびビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジクロロロジウム(30.5mg、0.049mmol)を入れた。MeOH(10mL)、続いてビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2,5−ジエン(273mg、3.0mmol)を添加した。バイアルを密封し、50℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。白色固体を冷MeOHで洗浄し、減圧下で十分に乾燥させた。乾燥したら、表題化合物を白色固体(435mg、収率85%)として得、さらに精製することなく使用した。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.52 (br. s., 1H), 8.32 (s, 1H), 7.41 (s,
1H), 6.45 - 6.41 (m, 1H), 6.19 - 6.16 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.61 (d, 1H), 3.22
(br. s., 1H), 3.07 (d, 1H), 2.92 (br. s., 1H), 1.38 - 1.33 (m, 1H), 1.29 - 1.24
(m, 1H). MS m/z 259 [M+H]
+
ステップ5:3−メトキシ−1,6−ナフチリジン−5(6H)−オン1−オキシドの調製
【0342】
【化142】
トルエン(0.6mL)およびMeOH(0.6mL)中の3−メトキシ−6a,7,10,10a−テトラヒドロ−7,10−メタノベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン1−オキシド(44.0mg、0.17mmol)の懸濁液を、マイクロ波照射下、密封フラスコ内130℃で1時間加熱した。キャップを取り外し、反応をLCMSによりモニターした。この操作を5回繰り返し、その時に、LCMSは、出発物質の完全な消費を示した。得られた溶液を減圧下で濃縮し、それによって表題化合物を淡黄色固体(33mg、収率99%)として得た。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 11.78 (br. s., 1H), 8.51 (s, 1H), 7.52 (s,
1H), 7.34 (t, 1H), 6.99 (d, 1H), 3.91 (s, 3H). MS m/z
193 [M+H]
+
ステップ6:3−メトキシ−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−カルボニトリルの調製
【0343】
【化143】
DCM(2.59mL)中の3−メトキシ−1,6−ナフチリジン−5(6H)−オン1−オキシド(150mg、0.776mmol)の溶液に、ジメチルカルバミン酸クロリド(125mg、1.16mmol)、続いてTMSCN(154mg、1.55mmol)を添加した。DMF(0.2mL)を添加し、混合物を50℃で5時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物を、DCM/MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を黄色固体(118mg、収率76%)として得た。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 11.73 (br. s., 1H), 8.21 (s, 1H), 7.41 (t,
1H), 6.63 (d, 1H), 4.08 (s, 3H). MS m/z 202 [M+H]
+
ステップ7:5−クロロ−3−メトキシ−1,6−ナフチリジン−2−カルボニトリルの調製
【0344】
【化144】
乾燥バイアルに、3−メトキシ−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−カルボニトリル(150mg、0.746mmol)、ピリジニウム塩酸塩(86mg、0.746mmol)および塩化ホスホリル(2.76mL)を入れた。反応物を90℃で1時間加熱し、次いで室温に冷却した。溶液を、Na
2HPO
4水溶液および氷の撹拌混合物を含有するビーカーに慎重に注ぎ入れた。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させた。表題化合物をベージュ色固体(111mg、収率68%)として得、さらに精製することなく使用した。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.53 (d, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.01 (d, 1H),
4.18 (s, 3H). MS m/z 220 [M+H]
+
ステップ8:5−クロロ−3−メトキシ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミドの調製
【0345】
【化145】
DMSO(6.78mL)中の5−クロロ−3−メトキシ−1,6−ナフチリジン−2−カルボニトリル(149mg、0.678mmol)の溶液を、K
2CO
3(469mg、3.39mmol)で処理した。得られた混合物を5分間撹拌し、その後、50%過酸化水素の水溶液(269uL、4.75mmol)を添加した。5分後、反応混合物をジメチルジスルフィド(337mg、5.43mmol)でクエンチし、室温で30分間撹拌した後、反応物をceliteに通して濾過した。ケークをDCM、次いでEtOAcで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して、DMSO溶液を得、これを窒素流により45℃で終夜乾燥させた。粗物質を、DCM/MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を淡黄色固体(62mg、収率38%)として得た。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.45 (d, 1H), 8.10 (br. s., 1H), 7.93 (d,
1H), 7.90 (s, 1H), 7.84 (br. s., 1H), 4.04 (s, 3H). MS
m/z 238 [M+H]
+
ステップ9:5−{[(2S,3S,4S)−3−エチル−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミドの調製
DMF(1.24mL)中の(3S,4S,5S)−4−エチル−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(38mg、0.236mmol)および5−クロロ−3−メトキシ−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(59mg、0.25mmol)の溶液に、KHMDS(0.95mL、THF中1.0M、0.95mmol)を室温で添加した。混合物を50℃で加熱し、2時間撹拌した。次いで、反応物を冷却し、飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、DCMで希釈した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。粗物質を、DCM/MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(24mg、収率27%)として得た。
1H NMR (DMSO-d6, 500 MHz): δ 8.93 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.06 (s, 1H),
8.02 (br. s., 1H), 7.73 (br. s., 1H), 7.44 (dd, 1H), 4.97-4.83 (m, 1H), 4.61
(dd, 1H), 4.23 (dd, 1H), 4.14-4.07 (m, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.68-2.56 (m, 1H),
1.63-1.56 (m, 2H), 1.02 (t, 3H). MS m/z 364 [M+H]
+.
【0346】
(実施例33)
1−(((2S,3S,4S)−4−フルオロ−3−メチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−メトキシ−N−メチルイソキノリン−6−カルボキサミド
【0347】
【化146】
ステップ1:1−(((2S,3S,4S)−4−フルオロ−3−メチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボン酸の調製
【0348】
【化147】
1−(((2S,3S,4S)−4−フルオロ−3−メチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボキサミド(250mg、0.72mmol)を、室温でTFA(5mL)に溶解し、次いで0℃に冷却した。5分後、混合物をNaNO
2(497mg、7.20mmol)で処理し、15分間撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷水(60g)のビーカーに注ぎ入れた。水層をEtOAc(60mL×3)で抽出し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させて、粗製の1−(((2S,3S,4S)−4−フルオロ−3−メチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボン酸を得た。100%ee。(カラム:Chiralpak AD−H 250×4.6mm I.D.、5μm、移動相:5%〜40%のCO2中イソ−プロパノール、流速:2.5mL/分、保持時間:7.8分、波長:220nm、MS m/e 348.8 [M+H]
+.この物質をさらに精製することなく次の反応において使用した。
ステップ2:1−(((2S,3S,4S)−4−フルオロ−3−メチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−メトキシ−N−メチルイソキノリン−6−カルボキサミドの調製
DCM(4mL)中の1−(((2S,3S,4S)−4−フルオロ−3−メチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−メトキシイソキノリン−6−カルボン酸(70mg、0.20mmol)の溶液に、EDCI(62mg、0.32mmol)およびHOBT(46mg、0.34mmol)、続いてメチルアミン塩酸塩(41mg、0.60mmol)およびDIPEA(130mg、1.00mmol)を添加した。淡黄色反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を30mLのEtOAcで希釈し、20mLの飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。二相混合物を濾過し、3×8mLの水および3×6mLのMTBEで洗浄した。ケークを収集し、真空中で乾燥させて、1−(((2S,3S,4S)−4−フルオロ−3−メチル−5−オキソピロリジン−2−イル)メトキシ)−7−メトキシ−N−メチルイソキノリン−6−カルボキサミド(49mg、収率67%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.76 (br. s., 1H), 8.35 (br. s., 1H), 8.12
(s, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 5.03 - 4.82 (m, 1H), 4.57
(d, 1H), 4.33 - 4.22 (m, 1H), 4.04 (br. s., 1H), 3.96 (s, 3H), 2.91 (m, 1H),
2.82 (d, 3H), 1.09 (d, 3H).
19F NMR (376 MHz, DMSO -d6,) -200.80
(br. s., 1F). MS m/e 362.0 [M+H]
+.
【0349】
生物活性:
IRAK4酵素DELFIAアッセイ、プロトコールA。これは、600μMのATP(K
M)におけるIRAK4阻害剤および対照化合物を特徴付けるために、ヒトIRAK4 FL(完全長)構造を用い、DELFIA(解離促進ランタニド蛍光免疫アッセイ、Perkin−Elmer)プラットフォームを利用してIRAK4酵素活性を測定するin vitroアッセイである。アッセイにおける酵素の最終量は0.1nMのIRAK4 FLであり、基質の最終濃度は50nMであり、DMSOの最終濃度は2.5%である。
【0350】
試験化合物を、30mMのストック濃度になるようにDMSOに溶解した。用量応答プレートを4mMの初期化合物濃度(最終の、アッセイにおける濃度の40倍)で調製し、DMSOで4倍希釈系列を作製し、全部で11のデータポイントを得た。化合物希釈プレート1μLを、超透明ポリプロピレン製384ウェルのUボトムプレート(Corning Life Sciences)に点着する。
【0351】
アッセイを開始するために、20mMのHEPES(pH=7.5)、5mMのMgCl
2、0.0025%Brij−35、600μMのATP、0.21nMの完全長リン酸化組換えヒトIRAK4(GenBank ID AF445802)を含有する反応混合物19μLを、試験化合物1μLを含有するポリプロピレン製384ウェルのUボトムプレートに等分し、短時間混合し、室温(RT)で20分間インキュベートする。次いで、20mMのHEPES(pH=7.5)、5mMのMgCl
2、0.0025%Brij−35、600μMのATP、および100nMのERMビオチン化ペプチド(AGAGRDKYKTLRQIR)を20μL添加して、反応を開始する。反応を室温で60分間インキュベートし、0.3MのEDTA20μLを添加して停止させる。
【0352】
反応混合物50μLを、ストレプトアビジン被覆検出プレート(DELFIAストレプトアビジン被覆プレート、384ウェル、白色プレート、Perkin−Elmer Life Sciences)に移し、室温で30分間インキュベートした。プレートを、1ウェル当たり、0.05%Tween−20を含有するPBS75μLで4回洗浄した。次いで、プレートを、1ウェル当たり、0.125μg/mLの抗pERM抗体(Cell Signaling Technology)と0.25μg/mlの抗ウサギIgG EuN1(Perkin−Elmer Life Sciences)との抗体カクテルを含む10mMのMOPS(pH=7.5)、150mMのNaCl、0.05%Tween−20、0.02%NaN
3、1%BSA、0.1%ゼラチンの溶液50μLと共に45分間インキュベートした。次いで、プレートを前述のように洗浄した。1ウェル当たりDELFIA促進溶液(Perkin−Elmer Life Sciences)50μLをプレートに添加し、室温で15分間インキュベートした後、340nmの励起波長および665nmの発光波長を検出に使用して、Envision Model 2104マルチラベルリーダーで読み取った。
【0353】
IRAK4酵素DELFIAアッセイ、プロトコールB。これは、600μMのATP(K
M)におけるIRAK4阻害剤および対照化合物を特徴付けるために、不活性な非リン酸化(0−phos)ヒトIRAK4 FL(完全長)構造を用い、DELFIA(解離促進ランタニド蛍光免疫アッセイ、Perkin−Elmer)プラットフォームを利用してIRAK4酵素活性を測定するin vitroアッセイである。アッセイにおける酵素の最終量は0.1nMの不活性0−phos IRAK4 FLであり、基質の最終濃度は50nMであり、DMSOの最終濃度は2.5%である。
【0354】
試験化合物を、30mMのストック濃度になるようにDMSOに溶解する。用量応答プレートを4mMの初期化合物濃度で調製し、DMSOで系列を作製し、前述のような384ウェルポリプロピレン製プレートに点着した(1μL)。
【0355】
アッセイを開始するために、20mMのHEPES(pH=7.5)、5mMのMgCl
2、0.0025%Brij−35、600uMのATP、0.21nMの不活性0−phos完全長組換えヒトIRAK4(GenBank ID AF445802)を含有する反応混合物19uLを、前述のような、試験化合物1μLを含有するポリプロピレン製プレートに等分した。20mMのHEPES(pH=7.5)、5mMのMgCl
2、0.0025%Brij−35、600μMのATP、および100nMのERMビオチン化ペプチド(AGAGRDKYKTLRQIR)を20uL添加して、反応を開始し、反応を室温で90分間実施し、0.3MのEDTA20μLを添加して停止させた。
【0356】
反応混合物50μLを、ストレプトアビジン被覆検出プレート(DELFIAストレプトアビジン被覆プレート、384ウェル、白色プレート、Perkin−Elmer Life Sciences)に移し、室温で30分間インキュベートした。プレートを、1ウェル当たり、0.05%Tween−20を含有するPBS75μLで4回洗浄した。次いで、プレートを、1ウェル当たり、0.125μg/mLの抗pERM抗体(Cell Signaling Technology)と0.25μg/mlの抗ウサギIgG EuN1(Perkin−Elmer Life Sciences)との抗体カクテルを含む10mMのMOPS(pH=7.5)、150mMのNaCl、0.05%Tween−20、0.02%NaN
3、1%BSA、0.1%ゼラチンの溶液50μLとともに45分間インキュベートした。次いで、プレートを前述のように洗浄した。1ウェル当たりDELFIA促進溶液(Perkin−Elmer Life Sciences)50μLをプレートに添加し、室温で15分間インキュベートした後、340nmの励起波長および665nmの発光波長を検出に使用して、Envision Model 2104マルチラベルリーダーで読み取った。
【0357】
【表1-1】
【0358】
【表1-2】
【0359】
【表1-3】