(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記時間多重化光源が、時間多重化光学エミッタの対を備え、前記対の第1の光学エミッタは、前記導波光ビームを前記第1の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成され、前記対の第2の光学エミッタは、前記導波光ビームを前記第2の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成され、前記第1の光学エミッタと前記第2の光学エミッタの間の時間に応じた切り替えは、それぞれの第1および第2の時間間隔中、前記導波光ビームをもたらすように構成される、請求項1または2に記載の時間多重化バックライト。
前記時間多重化光源が、光を出射するように構成された光学エミッタと、前記出射された光を平行化し、前記平行化された、出射された光を前記導波光ビームとしてもたらすように構成された時間多重化コリメータとを備え、前記時間多重化コリメータは、前記平行化された、出射された光を、前記第1の時間間隔中、前記第1の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成された、第1の平行化状態と、前記平行化された、出射された光を、前記第2の時間間隔中、前記第2の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成された、第2の平行化状態とを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の時間多重化バックライト。
前記回折格子が、前記導波光ビームの前記一部分を、複数の結合出力された光ビームとして回折により結合出力するように構成されたマルチビーム回折格子を含み、前記複数の結合出力された光ビームの前記結合出力された光ビーム(the coupled-out light beams)は、互いに異なる主要角度方向を有し、前記マルチビーム回折格子は、前記第1の時間間隔において異なる主要角度方向の第1のセットを有する第1の複数の結合出力された光ビームと、前記第2の時間間隔において異なる主要角度方向の第2のセットを有する第2の複数の結合出力された光ビームとを回折により結合出力するように構成され、前記第1のセットおよび前記第2のセットは異なる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の時間多重化バックライト。
前記マルチビーム回折格子が、前記ライトガイドの表面に隣接する湾曲した回折特徴部を含み、前記湾曲した回折特徴部は、前記ライトガイド表面において互いから離間された溝および隆起部の1つを含む、請求項5に記載の時間多重化バックライト。
前記第1および第2それぞれの複数の結合出力された光ビームの前記結合出力された光ビーム(the coupled-out light beams)の前記異なる主要角度方向が、マルチビュー電子ディスプレイの異なる視野のそれぞれの視野方向に対応する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の時間多重化バックライト。
請求項1〜8のいずれか一項に記載の時間多重化バックライトを備えるマルチビュー電子ディスプレイであって、前記複数の結合出力された光ビームの結合出力された光ビームを変調するように構成された光弁をさらに備え、前記第1の複数の結合出力された光ビームの前記主要角度方向が、前記マルチビュー電子ディスプレイの視野方向の第1のセットに対応し、前記第2の複数の結合出力された光ビームの前記主要角度方向が、前記マルチビュー電子ディスプレイの視野方向の第2のセットに対応し、前記変調された光ビームは、前記第1の時間間隔および前記第2の時間間隔中、それぞれ視野方向の前記第1のセットおよび視野方向の前記第2のセットのうち1つの前記視野方向のマルチビュー電子ディスプレイの画素を表す、マルチビュー電子ディスプレイ。
前記時間多重化光源が、時間多重化光学エミッタの対を備え、前記対の第1の光学エミッタは、前記光ビームを、前記第1の時間間隔中、前記第1の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成され、前記対の第2の光学エミッタは、前記光ビームを、前記第2の時間間隔中、前記第2の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成される、請求項10に記載のマルチビューディスプレイ。
前記時間多重化光源が、前記光ビームを平行化された光ビームとしてもたらすように構成された時間多重化コリメータであって、前記平行化された光ビームを前記第1の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成された第1の平行化状態を有し、前記平行化された光ビームを前記第2の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成された第2の平行化状態を有する、時間多重化コリメータを備える、請求項10または11に記載のマルチビューディスプレイ。
前記第1および第2の複数の結合出力された光ビームの前記結合出力された光ビームを変調するように構成された光弁配列であって、前記変調された結合出力された光ビームは、前記マルチビューディスプレイの前記異なる視野の画素を表す、光弁配列をさらに備え、前記異なる視野は、前記第1の時間間隔に対応する視野の第1のセットと、前記第2の時間間隔に対応する視野の第2のセットとに分割され、視野の前記第1および第2のセットの視野方向は、角度を付けて互いに交互配置される、請求項10〜14のいずれか一項に記載のマルチビューディスプレイ。
前記回折格子が、前記導波された時間多重化光ビームの前記一部分を、前記第1および第2の時間間隔の各々中、複数の結合出力された光ビームとして回折により結合出力するように構成されたマルチビーム回折格子を含み、前記複数の結合出力された光ビームの前記結合出力された光ビームは、互いに異なる主要角度方向を有し、前記第1の時間間隔における前記複数の結合出力された光ビームは、前記第2の時間間隔における前記複数の結合出力された光ビームの異なる主要角度方向のセットとは異なる、異なる主要角度方向のセットを有する、請求項16または17に記載の時間多重化バックライト作動の方法。
前記それぞれの結合出力された光ビームの前記異なる主要角度方向が、マルチビュー電子ディスプレイの異なる視野のそれぞれの視野方向に対応し、前記異なる視野は、前記第1の時間間隔中の視野の第1のセットと、前記第2の時間間隔中の視野の第2のセットとを含む、請求項16〜18のいずれか一項に記載の時間多重化バックライト作動の方法。
前記結合出力された光ビームを、前記第1の時間間隔および前記第2の時間間隔中、光弁を使用して変調するステップをさらに含み、前記変調された結合出力された光ビームは、電子ディスプレイの画素を形成する、請求項16〜19のいずれか一項に記載の時間多重化バックライト作動の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
特定の例および特徴は、上記で参照した図に示す特徴に加えた、およびこれに代わるものである他の特徴を有することができる。これらおよび他の特徴は、上記で参照した図を参照して以下に詳述される。
【0008】
本明細書において説明する原理による実施形態は、時間多重化ディスプレイ背面照明をもたらす。特に、ディスプレイの(たとえば電子ディスプレイの)背面照明は、時間多重化光源を使用して、異なる時間の間隔中、異なる伝播角度を有する光ビームをもたらす。光ビームの光は、ディスプレイの視野方向に向けられる出射されたまたは結合出力された(coupled-out)光ビームとして、バックライトから結合出力され得る。さまざまな実施形態によれば、結合出力された光ビームは、光ビーム伝播角度に対応する、またはこれによって決定される主要角度方向を有することができる。したがって、結合出力された光ビームは、さまざまな実施形態によれば、異なる時間間隔において異なるが所定の、主要角度方向を有することができる。時間多重化は、たとえば、時間に応じて異なる主要角度方向間の切り替えを可能にすることができる。
【0009】
本明細書に説明する原理の一部の実施形態によれば、複数の結合出力された光ビームは、時間多重化光源の光ビームからバックライトによってもたらされ得る。複数の結合出力された光ビームは、互いに異なる主要角度方向を有することができる。(「異なって向けられた光ビーム」とも称される)異なる主要角度方向を有する結合出力された光ビームは、三次元(3D)またはマルチビュー情報を含む情報を表示するために使用され得る。特に、複数の結合出力された光ビームの異なる主要角度方向は、3Dまたはマルチビューディスプレイ(たとえば、「めがね不要(glasses free)」またはオートステレオスコピック(autostroscopic)電子ディスプレイ)の異なる視野のさまざまな視野方向に対応することができる。さらに、異なって向けられた結合出力された光ビームは、変調され、マルチビューディスプレイの異なる視野の画素として働くことができる。
【0010】
さらに、複数の結合出力された光ビームおよびこれに対応する、時間多重化光源の光ビームからもたらされた異なる視野は、異なる時間間隔において異なる方向を有することができる。特に、複数の結合出力された光ビームのセット、および光源の時間多重化による異なる時間間隔中にもたらされた異なる視野の対応するセットは、一部の実施形態では、角度を付けて互いに交互配置され得る。結合出力された光ビームおよびそのセットの異なる視野の角度交互配置は、さまざまな実施形態によれば、ディスプレイの画素解像度および視野解像度の一方または両方を効果的に増大することができる。
【0011】
本明細書では、3Dまたはマルチビューディスプレイは、マルチビュー画像の異なる視野を異なる視野方向にもたらすように構成された電子ディスプレイまたはディスプレイシステムとして定義される。
図1Aは、本明細書において説明する原理と一致する例による、マルチビューディスプレイ10の斜視図を示す。
図1Aに示すように、マルチビューディスプレイ10は、3Dまたはマルチビュー画像を見るために見られるスクリーン12を備える。マルチビューディスプレイ10は、マルチビュー画像の異なる視野14をスクリーン12に対して異なる視野方向16にもたらす。視野方向16は、スクリーン12からさまざまな異なる主要角度方向に延びる矢印として示され、異なる視野14は、矢印
(すなわち、視野方向16
を示す)の末端部にある影が付けられた多角形箱として示され、4つの視野14および4つの視野方向16のみが、限定的ではなくすべて例として示される。異なる視野14は、スクリーンの上方にあるものとして
図1Aでは示されているが、視野14は、実際には、マルチビュー画像がマルチビューディスプレイ10上に表示されるとき、スクリーン12上またはその近傍に現れることに留意されたい。視野14をスクリーン12の上方に示しているのは、例示を簡単にするために、特定の視野14に対応する視野方向16のそれぞれ1つからマルチビューディスプレイ10を見ることを表すことを意味するにすぎない。
【0012】
視野方向、または等価的にはマルチビューディスプレイ全体の視野方向に対応する方向を有する光ビームは、本明細書における定義により、角度成分{θ,φ}によって与えられた主要角度方向を有する。角度成分θは、本明細書では、光ビームの「仰角成分」または「仰角」と称される。角度成分φは、光ビームの「方位角成分」または「方位角」と称される。定義により、仰角θは、垂直面(たとえば、マルチビューディスプレイスクリーンの平面に対して垂直)内の角度であり、方位角φは、水平面(たとえば、マルチビューディスプレイ平面に対して平行)内の角度である。
図1Bは、本明細書において説明する原理の例による、マルチビューディスプレイの視野方向に対応する特定の主要角度方向を有する光ビーム20の角度成分{θ,φ}のグラフを示す。加えて、光ビーム20は、本明細書の定義により、特定の点から出射されるか、または発散する。すなわち、定義により、光ビーム20は、マルチビューディスプレイ内の原点の特定の点に関連する中心光線を有する。
図1Bは、原点Oの光ビーム(または視野方向)も示す。
【0013】
図1Aを再度参照すれば、対応する方向16’を有する他の視野14’(たとえば視野の第2のセット)も示される。他の視野14’は、最初に述べた視野14からさらに区別するために、点線の対応する視野方向16’の矢印の端部において一点短鎖点の影付きで影が付けられた多角形箱とする。たとえば、他の視野14’は、第2の時間間隔中にもたらされたマルチビューディスプレイの視野であってよく、一方で視野14(たとえば視野の第1のセット)は、第1の時間間隔中にもたらされたマルチビューディスプレイの視野であってよい。さらに、図示するように、他の視野14’および他の視野方向16’は、視野14および対応する視野方向16と角度を付けて交互配置される。
図1Aでは、視野14および視野方向16を示す実線は、第1の時間間隔中のこれらの要素を表し、他の視野14’の点線および他の視野方向16’は、第2の時間間隔中のこれらの要素を表すことに留意されたい。本明細書では、「第1の」時間間隔および「第2の」時間間隔に参照がなされるが、通常、任意の数の時間間隔が使用されてよい。したがって、第3の時間間隔、第4の時間間隔などがあってもよい。本明細書では、限定的ではなく論議を容易にするために、参照は、「第1」および「第2」に限られる。
【0014】
本明細書では、用語「マルチビュー画像」および「マルチビューディスプレイ」に使用される「マルチビュー」は、異なる遠近を表し、または複数の視野の視野間の角度差を含む複数の視野として定義される。さらに、定義による用語「マルチビュー」は、3つ以上の異なる図(すなわち、最少で3つ、通常は4つ以上)を明示的に含む。したがって、本明細書において使用する「マルチビュー」は、場面を表すのに2つの異なる視野しか含まない立体画像とは明示的に区別される。しかし、マルチビュー画像およびマルチビューディスプレイは、本明細書における定義により、3つ以上の視野を含むが、マルチビュー画像は、マルチビュー視野の2つのみを選択して一度に見る(たとえば片方の眼につき1つの視野)ことによって画像の立体対として(たとえばマルチビューディスプレイ上で)見ることができることを留意されたい。
【0015】
本明細書では、「ライトガイド」は、全内部反射を用いて構造体内で光を導波する構造体として定義される。特に、ライトガイドは、ライトガイドの動作波長において実質的に透明であるコアを含むことができる。さまざまな例では、「ライトガイド」という用語は、通常、内部全反射を使用して、ライトガイドの誘電体材料と、ライトガイドを取り囲む材料または媒体との間の境界面において光を導波する誘電光学導波路を指す。定義により、内部全反射のための条件は、ライトガイドの屈折率が、ライトガイド材料の表面に隣接する周囲の媒体の屈折率より大きいことである。一部の実施形態では、ライトガイドは、全内部反射をさらに容易にするために、上述の屈折率差に加えてまたはその代わりにコーティングを含むことができる。コーティングは、たとえば反射コーティングであってよい。ライトガイドは、平板またはスラブガイドおよびストリップガイドの一方または両方を含むがこれらに限定されない、いくつかのライトガイドのうちの任意のものであってよい。
【0016】
さらに本明細書では、用語「平板」は、「平板ライトガイド」としてライトガイドに適用されるとき、時に「スラブ」ガイドと称される、区分ごとのまたは別個の平面層またはシートとして定義される。特に、平板ライトガイドは、ライトガイドの上面および底面(すなわち、対向する表面)によって境界付けられた2つの実質的に直交する方向に光を導波するように構成されたライトガイドとして定義される。さらに、本明細書における定義により、上面および底面は、いずれも互いに分離され、少なくとも個別的な意味で互いから実質的に平行であってよい。すなわち、平板ライトガイドの任意の別個の小さいセクション内では、上面および底面は、実質的に平行であるか、または同一平面上にある。
【0017】
一部の実施形態では、平板ライトガイドは、実質的に平坦で(すなわち平面に限られて)よく、したがって、平板ライトガイドは、平面ライトガイドである。他の実施形態では、平板ライトガイドは、1つまたは2つの直交次元で湾曲され得る。たとえば、平板ライトガイドは、円筒形状平板ライトガイドを形成するように単一次元で湾曲されよい。しかし、いずれの曲率も、光を導波するために平板ライトガイド内に全内部反射が維持されることを確実にするのに十分な大きさの曲率半径を有する。
【0018】
本明細書では、「回折格子」は、通常、回折格子上に入射する光の回折をもたらすように配置された複数の特徴部(すなわち回折特徴部)として定義される。一部の例では、複数の特徴部は、周期的または準周期的に配置され得る。たとえば、回折格子は、1次元(1D)配列で配置された複数の特徴部(たとえば、材料表面内の複数の溝または隆起部)を含むことができる。他の例では、回折格子は、特徴部の2次元(2D)配列であってよい。回折格子は、たとえば、材料表面上の突起部または材料表面内の穴の2D配列であってよい。
【0019】
したがって、本明細書における定義により、「回折格子」は、回折格子上に入射する光の回折をもたらす構造体である。光がライトガイドから回折格子上に入射する場合、もたらされた回折または回折散乱の結果、回折格子が光をライトガイドから回折によって結合出力することができる、「回折結合(diffractive coupling)」と称され得るものを生じさせることができる。回折格子はまた、回折によって光の角度を(すなわち回折角度で)向け直す、または変更する。特に、回折の結果、回折格子を離れる光は、通常、回折格子に入射する光(すなわち入射光)の伝播方向とは異なる伝播方向を有する。回折による光の伝播方向の変更は、本明細書では「回折リダイレクション(diffractive redirection)」と称される。故に、回折格子は、回折格子上に入射する光を回折により向け直す回折特徴部を含む構造体であると理解することができ、光がライトガイドから入射する場合、回折格子は、光をライトガイドから回折により結合出力することもできる。
【0020】
さらに、本明細書における定義により、回折格子の特徴部は、「回折特徴部」と称され、材料表面(すなわち2つの材料間の境界面)のところに、その中に、およびその上にのうちの1つまたは複数であることができる。表面は、たとえばライトガイドの表面であってよい。回折特徴部は、それだけに限定されないが、溝、隆起部、穴および突起部の1つまたは複数を、表面に、表面内に、または表面上に含む、光を回折する多様な構造体の任意のものを含むことができる。たとえば、回折格子は、材料表面内に複数の実質的に平行な溝を含むことができる。別の例では、回折格子は、材料表面から隆起する複数の平行な隆起部を含むことができる。回折特徴部(たとえば、溝、隆起部、穴、突起部など)は、それだけに限定されないが、正弦波プロファイル、矩形プロファイル(たとえばバイナリ回折格子)、三角形プロファイル、および鋸歯プロファイル(たとえば、ブレーズド格子)の1つまたは複数を含む、回折をもたらす多様な断面形状またはプロファイルの任意のものを有することができる。
【0021】
本明細書における定義により、「マルチビーム回折格子」は、複数の光ビームを含む、回折により向け直された光(たとえば、回折により結合出力された光)を生み出す回折格子である。マルチビーム回折格子によって生み出された複数の光ビームは、本明細書における定義により、互いに異なる主要角度方向を有する。特に、定義により、複数の光ビームは、所定の主要角度方向を有し、この主要角度方向は、マルチビーム回折格子による入射光の回折結合および回折リダイレクションの結果、その複数の光ビームの別の光ビームとは異なる。この複数の光ビームは、ライトフィールドを表すことができる。たとえば、複数の光ビームは、8つの異なる主要角度方向を有する8つの光ビームを含むことができる。8つの光ビームは、組み合わせて(すなわち複数の光ビームとして)、たとえば、ライトフィールドを表すことができる。さまざまな実施形態によれば、さまざまな光ビームの異なる主要角度方向は、格子ピッチまたはスペーシングと、マルチビーム回折格子上に入射する光の伝播方向または角度に対する、それぞれの光ビームの原点におけるマルチビーム回折格子の格子特徴部の配向または回転との組み合わせによって決定される。
【0022】
本明細書において説明するさまざまな実施形態によれば、回折格子(たとえば、マルチビーム回折格子)は、電子ディスプレイ、または簡単には「ディスプレイ」の画素を表す、結合出力された光を生み出すために使用される。特に、異なる主要角度方向を有する複数の光ビームを生み出すためのマルチビーム回折格子を有するライトガイドは、それだけに限定されないが「めがね不要」マルチビューディスプレイ(時に「ホログラフィック」ディスプレイまたはオートステレオスコピックディスプレイとも称される)などのディスプレイのバックライトの一部であってよく、またはこのディスプレイと併用されてよい。したがって、マルチビーム回折格子を使用して導波光をライトガイドから結合出力することによって生み出された、異なって向けられた光ビームは、マルチビューディスプレイの「画素」とすることができ、またはこれを表すことができる。さらに、上記で説明したように、異なって向けられた光ビームは、マルチビューディスプレイの視野方向に対応する方向を含むライトフィールドを形成することができる。
【0023】
本明細書において説明するさまざまな例によれば、回折格子(たとえば、マルチビーム回折格子)を使用して、光をライトガイド(たとえば平板ライトガイド)から光ビームとして回折により散乱または結合出力することができる。特に、局所的に周期的な回折格子の、またはこの回折格子によってもたらされた回折角度θ
mは、以下の方程式(1)によって与えられ得る:
【0024】
【数1】
式中、λは光の波長であり、mは回折次数であり、nはライトガイドの回折指数であり、dは回折格子の特徴部間の距離であり、θ
iは、回折格子上の光の入射角度である。簡単にするために、方程式(1)は、回折格子がライトガイドの表面に隣接し、ライトガイドの外側の材料の屈折率が1(すなわち、n
out=1)であると想定する。通常、回折次数mは、整数によって与えられる。さまざまな例によれば、回折格子によって生み出された光ビームの回折角度θ
mは、方程式(1)によって与えられてよく、この場合、回折次数は正である(たとえばm>0)。たとえば、1次回折は、回折次数mが1と等しい場合(すなわちm=1)に提供される。
【0025】
図2は、本明細書において説明する原理と一致する実施形態による、一例とする回折格子30の断面図を示す。たとえば、回折格子30は、ライトガイド40の表面上に配置され得る。加えて、
図2は、入射角度θ
iにおいて回折格子30上に入射する光ビーム20を示す。光ビーム20は、ライトガイド40内の導波された時間多重化光ビームである。また、入射光ビーム20の結果として回折格子30によって回折により生み出され、結合出力された、結合出力された光ビーム50が
図2に示される。結合出力された光ビーム50は、方程式(1)によって与えられた回折角度θ
m(または主要角度方向)を有する。結合出力された光ビーム50は、たとえば、回折格子30の回折次数「m」に対応することができる。
【0026】
本明細書では、「コリメータ」は、実質的には、光を平行化する(collimate)ように構成された任意の光学デバイスまたは装置として定義される。たとえば、コリメータは、それだけに限定されないが、平行化鏡または反射器、平行化レンズ、およびそれらのさまざまな組み合わせを含むことができる。一部の実施形態では、平行化反射器を備えるコリメータは、放物曲線または形状によって特徴付けられた反射面を有することができる。別の例では、平行化反射器は、成形された放物面反射器を備えることができる。「成形された放物面」とは、成形された放物面反射器の湾曲した反射表面が、所定の反射特性(たとえば平行化の程度)を達成するために決定された方法で、「真」の放物曲線から逸脱することを意味する。同様に、平行化レンズは、球形状に成形された表面(たとえば、両凸球状レンズ)を含むことができる。
【0027】
一部の実施形態では、コリメータは、連続反射器または連続レンズ(すなわち、実質的に平滑な連続表面を有する反射器またはレンズ)であってよい。他の実施形態では、平行化反射器または平行化レンズは、それだけに限定されないが、光の平行化をもたらすフレネル反射器またはフレネルレンズなどの実質的に不連続の表面を含むことができる。さまざまな実施形態によれば、コリメータによってもたらされる平行化の量は、実施形態ごとに所定の角度または量が変動し得る。さらに、コリメータは、2つの直交方向(たとえば、垂直方向および水平方向)の一方または両方における平行化をもたらすように構成され得る。すなわち、コリメータは、一部の実施形態によれば、光平行化をもたらす2つの直交方向の一方または両方に、ある形状または成形された表面を含むことができる。
【0028】
本明細書では、「光源」は、光の供給源として定義される(たとえば、光を生み出し、出射するように構成された光学エミッタ)。たとえば、光源は、起動されたまたはオンにされたときに光を出射する発光ダイオード(LED)などの光学エミッタを備えることができる。特に、本明細書では、光源は、実質的には光の任意の供給源とすることができ、または実質的には、それだけに限定されないが、発光ダイオード(LED)、レーザ、有機発光ダイオード(OLED)、ポリマー発光ダイオード、プラズマベース光学エミッタ、蛍光灯、白熱灯、および事実上任意の他の光の供給源の1つまたは複数を含む、任意の光学エミッタを含むことができる。光源によって生み出された光は、色を有することができ(すなわち、光の特定の波長を含むことができ)、またはある波長範囲(たとえば白色光)であってよい。一部の実施形態では、光源は、複数の光学エミッタを備えることができる。たとえば、光源は、光学エミッタのセットまたはグループを含むことができ、この中で、光学エミッタの少なくとも1つは、そのセットまたはグループの少なくとも1つの他の光学エミッタによって生み出された光の色または波長とは異なる、色、または等価的には波長を有する光を生み出す。異なる色は、たとえば原色(たとえば赤色、緑色、青色)を含むことができる。
【0029】
さらに、本明細書では、冠詞「1つ」は、特許技術分野におけるその通常の意味、すなわち「1つまたは複数」を有するよう意図される。たとえば、「格子」は、1つまたは複数の格子を意味し、したがって、「格子」は、本明細書では「格子(複数可)」を意味する。また、本明細書における「上部」、「底部」、「上側」、「下側」、「上」、「下」、「前部」、「後部」、「第1」、「第2」、「左」または「右」へのすべての参照は、本明細書において限定するようには意図されない。本明細書では、用語「約」は、値に適用されたとき、通常、値を生み出すために使用される装置の許容範囲内を意味し、別途明示的に指定されない限り、プラスもしくはマイナス10%、またはプラスもしくはマイナス5%、またはプラスもしくはマイナス1%を意味することができる。さらに、本明細書において使用する用語「実質的に」は、大部分、またはほとんどすべて、またはすべて、または約51%から約100%の範囲内である量を意味する。さらに、本明細書における例は、例示的であることを意図するにすぎず、限定的ではなく論議目的で提示される。
【0030】
本明細書において説明する原理の一部の実施形態によると、時間多重化バックライトが、提供される。
図3Aは、本明細書において説明する原理と一致する実施形態による、一例とする時間多重化バックライト100の断面図を示す。
図3Bは、本明細書において説明する原理と一致する別の実施形態による、一例とする時間多重化バックライト100の一部分の断面図を示す。
図3Cは、本明細書において説明する原理と一致する別の実施形態による、一例とする時間多重化バックライト100の別の部分の断面図を示す。
【0031】
さまざまな実施形態によれば、時間多重化バックライト100から結合出力された光は、時間多重化バックライト100の表面から離れるように向けられた、出射されたまたは「結合出力された」光ビーム102を形成するか、またはもたらすことができる。さらに、結合出力された光ビーム102は、異なる時間間隔中、表面から離れるように、異なる主要角度方向に向けられ得る。たとえば、結合出力された光ビーム102は、第1の時間間隔においてまたはその間、第1の主要角度方向を有し、第2の時間間隔中、第2の主要角度方向を有するように時間多重化され得る。特に、結合出力された光ビーム102の主要角度方向は、さまざまな実施形態により、時間多重化される。
【0032】
図3Aおよび3Bは、第1の時間間隔中の結合出力された光ビーム102を、実線矢印を使用して示し、点線の矢印は、第2の時間間隔中の結合出力された光ビーム102を示す。特に、
図3Aは、複数の結合出力された光ビーム102を示し、第1の時間間隔における結合出力された光ビーム102は、第2の時間間隔における結合出力された光ビーム102と角度を付けて交互配置される。
図3Bは、第1の時間間隔および第2の時間間隔の各々において異なる主要角度方向を有する単一の、結合出力された光ビーム102を示す。
【0033】
上記で「第1の」非時間間隔および「第2の」時間間隔に具体的に参照がなされたが、通常、複数の時間間隔と、複数の異なる時間間隔における、対応する異なる結合出力された光ビーム102とが存在し得ることに留意されたい。したがって、たとえば、対応する結合出力された光ビーム102を伴って第3の時間間隔、第4の時間間隔なども存在し得る。本明細書では、限定的ではなく論議を容易にするために、参照は「第1」および「第2」に限られる。
【0034】
(以下に説明するように)一部の実施形態では、時間多重化バックライト100は、格子ベースのバックライトであってよい。たとえば、回折は、時間多重化バックライト100からの光の回折結合をもたらすことができる。すなわち、回折格子は、光を、結合出力された光ビーム102として結合出力するために使用され得る。他の実施形態では、光は、それだけに限定されないが、反射散乱を含む別の方法で、結合出力された光ビーム102として結合出力または散乱され得る。
【0035】
さらに、複数の結合出力された光ビーム102の主要角度方向は、時間多重化され得る(すなわち、異なる時間間隔において異なることができる)。特に、マルチビームバックライト
として構成された時間多重化バックライト100に関して、より具体的にはマルチビーム回折格子に関して以下により詳細に説明する一部の実施形態では、複数の結合出力された光ビーム102は、ライトフィールドを形成するように構成され得る。さまざまな実施形態によれば、ライトフィールドは、時間多重化に応じて、または時間多重化によってもたらされるような異なる時間間隔中、異なる特性または異なる角度成分を有することができる。たとえば、主要角度方向の対応する異なるセットを有する結合出力された光ビーム102の異なるセットが、時間多重化の結果として、
時間多重化バックライト100によって異なる時間間隔においてもたらされ得る。
【0036】
さまざまな実施形態によれば、結合出力された光ビーム102の結合出力された光は、時間多重化バックライト100内に
光の一部分を含む。特に、
光は、時間多重化バックライト100内の(たとえば以下に説明するようなライトガイドにおける)導波光
または等価的に導波光ビーム104とすることができる。
図3A〜3Cに示すように、導波光
ビーム104の通常の伝播方向は、限定的ではなく例示を容易にするために、水平の太線矢印103として示される。さらに、結合出力された光ビーム102の主要角度方向の時間多重化は、以下により詳細に説明するように、導波光
ビーム104の非ゼロ伝播角度の時間多重化によってもたらされ得る。
【0037】
一部の実施形態では、時間多重化バックライト100は、ディスプレイ(たとえば、電子ディスプレイ)の光の供給源または「バックライト」であってよい。特に、ライトフィールドが複数の結合出力された光ビーム102によって生み出される一部の実施形態によれば、電子ディスプレイは、いわゆる「めがね不要」マルチビュー電子ディスプレイ(たとえば、3Dディスプレイまたはオートステレオスコピックディスプレイ)とすることができ、この場合、結合出力されたさまざまな光ビーム102は、マルチビューディスプレイの異なる「視野」に関連する画素に対応するか、またはこれを表す。さらに、一部の実施形態では、結合出力された光ビーム102は、(たとえば、以下に説明するような光弁によって)変調され得る。たとえば、光弁は、結合出力された光ビーム102を変調するために使用されてよい。時間多重化バックライト100から離れるように異なる角度方向に向けられた結合出力された光ビーム102の異なるセットの変調は、ダイナミックマルチビュー電子ディスプレイ用途に特に有用になり得る。すなわち、特定の視野方向に向けられた変調された、結合出力された光ビーム102の異なるセットは、その特定の視野方向に対応するマルチビュー電子ディスプレイのダイナミック画素を表すことができる。
【0038】
図3A〜3Cに示す時間多重化バックライト100は、ライトガイ
ドを備える。一部の実施形態では、ライトガイド110は、平板ライトガイド110であってよい。ライトガイド110は、光を、光の導波されたビーム(すなわち導波光ビーム104)として導波するように構成される。たとえば、ライトガイド110は、光学導波路として構成された誘電材料を含むことができる。誘電材料は、誘電光学導波路を取り囲む媒体の第2の屈折率より大きい第1の屈折率を有することができる。屈折率の相違は、たとえば、ライトガイド110の1つまたは複数の導波モードによる導波光の全内部反射を容易にするように構成される。一部の実施形態では、導波光ビーム104は、平行化され得る(すなわち、平行化された、導波光ビーム104)。
【0039】
さまざまな実施形態によれば、
導波光
ビーム104は、ライトガイド110によって、かつその長さに沿って導波される(たとえば、
図3Aでは太線矢印103によって示す全体的な方向)。さらに、ライトガイド110は、全内部反射を使用して、導波光ビーム104を非ゼロの伝播角度で、ライトガイド110の第1の表面110’(たとえば「前部」の表面または側面)と、第2の表面110”(たとえば、「後部」の表面または側面)との間で導波するように構成される。特に、導波光ビーム104は、ライトガイド110の第1の表面110’と、第2の表面110”との間で、非ゼロ伝播角度で反射または「跳ね返る」ことによって伝播する。
【0040】
本明細書で定義するように、「非ゼロ伝播角度」は、ライトガイド110の表面(たとえば、第1の表面110’または第2の表面110”)に対する角度である。さらに、ライトガイド110によって導波される光(たとえば導波光ビーム104)を参照するとき、非ゼロ伝播角度は、本明細書における定義により、ゼロを上回り、かつライトガイド110内の全内部反射の臨界角未満である。さらに、特有の非ゼロ伝播角度は、これが、ライトガイド110内の全内部反射の臨界角未満であるように選択される限り、個々の実施に合わせて(たとえば任意で)選択されてよい。
【0041】
一部の例では、ライトガイド110(たとえば、平板ライトガイ
ド)は、光学的に透明な誘電材料の延長された、実質的に平面のシートを備える、スラブまたは平板光学導波路であってよい。誘電材料の実質的に平面のシートは、導波光ビーム104を全内部反射を使用して導波するように構成される。さまざまな例によれば、ライトガイド110の光学的に透明な材料は、それだけに限定されないが、さまざまなタイプのガラス(たとえば、シリカガラス、アルミノけい酸アルカリガラス、ホウケイ酸ガラスなど)および実質的に光学的に透明なプラスチックまたはポリマー(たとえば、ポリ(メタクリル酸メチル)または「アクリルガラス」、ポリカーボネートなど)の1つまたは複数を含む、多様な誘電材料の任意のものを含むことができ、または任意のものから構成されてよい。一部の例では、ライトガイド110は、さらに、ライトガイド110の表面の少なくとも一部分(たとえば、上面および底面の一方または両方)上にクラッド層(図示せず)を含むことができる。クラッド層は、一部の実施形態によれば、全内部反射をさらに容易にするために使用され得る。
【0042】
さまざまな実施形態によれば、ライトガイド110内の導波光ビーム104の光は、非ゼロ伝播角度でライトガイド110内に導入または結合され得る。レンズ、鏡、または類似の反射器(たとえば傾斜した平行化反射器)、およびプリズム(図示せず)の1つまたは複数は、たとえば、光を
導波光ビーム104として非ゼロ伝播角度でライトガイド110の入力端部に結合することを容易にすることができる。ライトガイド110内に結合した後、導波光ビーム104は、ライトガイド110に沿って、入力端部から全体的に離れる方向に伝播する(たとえば、
図3A〜3C内のx軸に沿って指す太線矢印103によって示す)。
【0043】
さらに、光をライトガイド110に結合することによって生み出された、導波光ビーム104は、さまざまな実施形態によれば、平行化された光ビームであってよい。本明細書では、「平行化された光」または「平行化された光ビーム」は、光ビームの光線が、光ビーム(たとえば、導波光ビーム104)内で互いに実質的に平行である、光のビームとして定義される。さらに、平行化された光ビームから分岐するか、または散乱する光の光線は、本明細書の定義により、平行化された光ビームの一部であるようには考えられない。平行化された、導波光ビーム104を生み出すための光の平行化は、それだけに限定されないが、レンズまたは鏡(たとえば傾斜した平行化反射器など)を含むコリメータによってもたらされ得る。
【0044】
図3Aおよび3Cに示すように、時間多重化バックライト100は、さらに、時間多重化光源120を備える。時間多重化光源120は、光を光ビームとしてライトガイド110にもたらすように構成される。たとえば、時間多重化光源120は、ライトガイド110の入力端部に光学的に結合されてよく、それにより、もたらされた光は、入力端部を通してライトガイド110に送られる。さらに、時間多重化光源120は、光を導波光ビーム104(それぞれ光ビーム104’および104”)として、第1の時間間隔中、第1の非ゼロ伝播角度で、第2の時間間隔中、第2の非ゼロ伝播角度でライトガイド110にもたらすように構成され、ここで第1の非ゼロ伝播角度および第2の非ゼロ伝播角度は、互いに異なる。
【0045】
本明細書において、第1の時間間隔および第2の時間間隔それぞれに対応する、「第1の」非ゼロ伝播角度および「第2の」非ゼロ伝播角度に具体的に参照がなされるが、通常、複数の異なる非ゼロ伝播角度が存在し得ることに留意されたい。特に、時間多重化光源120は、導波光ビーム104を、複数の時間間隔のそれぞれの異なる時間間隔に対応する複数の異なる非ゼロ伝播角度でもたらすように構成され得る。
【0046】
特に、
図3Cでは、第1の時間間隔中、時間多重化光源120によってもたらされた、導波光ビーム104’は、実線の延長矢印を使用して示される。同様に、第2の時間間隔中、時間多重化光源120によってもたらされた、導波光ビーム104”は、点線の延長矢印によって示される。さらに、
図3B〜3Cは、時間多重化光源120によって第1および第2の時間間隔の各々においてそれぞれもたらされた、導波光ビーム104’、104”の第1の非ゼロ伝播角度γ’および第2の非ゼロ伝播角度γ”を示す。
【0047】
一部の実施形態では、第1および第2の時間間隔は、時間の重複しない間隔であってよい。すなわち、それぞれの導波光ビーム104は、いずれの時点においても、第1の非ゼロ伝播角度または第2の非ゼロ伝播角度の両方ではなく、いずれかを有することができる。他の実施形態では、第1および第2の時間間隔は、時間間隔の重複に対応する時間の間、両方の伝播角度がライトガイド110内に同時に存在するように重複することができる。
図3Bは、限定的ではなく例示を容易にするために、回折格子130上に同時に入射する第1の非ゼロ伝播角度γ’および第2の非ゼロ伝播角度γ”の両方を有する、導波光ビーム104’,104”を示すことに留意されたい。
【0048】
時間多重化光源120は、さまざまな実施形態によれば、多様な異なる構成の任意のものを使用して実現され得る。たとえば、時間多重化光源120は、光を異なる角度でライトガイド110にもたらすように構成された場所または位置を有する複数の光学エミッタを含むことができる。一部の実施形態によれば、複数の光学エミッタのオンオフを選択に切り替えることにより、導波光ビームの非ゼロ伝播角度の時間多重化をもたらすことができる。他の例では、それだけに限定されないが、傾斜した反射器またはコリメータ(たとえば、平行化反射器または平行化レンズ)などの時間多重化光源120の光学要素は、非ゼロ伝播角度の時間多重化をもたらすために、光学エミッタからの光の角度を時間に応じて選択的に変更するように構成され得る。さらに他の例では、時間多重化光源120は、選択的に移動可能であるか、またはライトガイド110の入力部において光の異なる角度をもたらすように選択的に傾斜され得る光学エミッタを含むことができる。たとえば、光学エミッタの装着構造を、ライトガイド110の入力端部に対して機械的にシフトするか、または移動させることができる。別の例では、光学エミッタは、ジンバル装着されて、光学エミッタの選択的傾斜が、導波光ビーム104の非ゼロ伝播角度の時間多重化をもたらすことを可能にすることができる。
【0049】
図4Aは、本明細書において説明する原理と一致する実施形態による、一例とする時間多重化光源120を示す。
図4Aに示すように、時間多重化光源120は、時間多重化光学エミッタ122’、122”の対を備える。この対の第1の光学エミッタ122’は、導波光ビーム104’を第1の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成され、この対の第2の光学エミッタ122”は、導波光ビーム104”を第2の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成される。導波光ビーム104’、104”の異なる伝播角度は、たとえば図示するように、傾斜した反射器124に対する、第1および第2の光学エミッタ122’、122”の相対場所における相違に起因し得る。傾斜した反射器124は、たとえば、傾斜した平行化反射器であってよい。第1の光学エミッタ122’と第2の光学エミッタ122”との間を時間に応じて切り替える(すなわち、選択的にオンオフする)ことは、さまざまな実施形態によれば、それぞれの第1および第2の時間間隔中、導波光ビーム104’,104”をもたらすように構成され得る。
図4Aに示すように、実線は、例として、第1の光学エミッタ122’からの、第1の時間間隔中の導波光ビーム104’を表し、点線は、第2の光学エミッタ122”からの、第2の時間間隔中の導波光ビーム104”を表す。
【0050】
一部の実施形態では、時間多重化光源120の光学エミッタ122は、それだけに限定されないが、発光ダイオード(LED)およびレーザを含むことができる。たとえば、第1および第2の光学エミッタ122’、122”は、単色光をもたらすために特定の色(たとえば、赤色、緑色、および青色)のLEDを含むことができる。一部の実施形態では、この対の光学エミッタ122は、複数の異なる色の光をもたらすように構成された複数の光学エミッタを備えることができる。たとえば、光学エミッタ122は、赤色光をもたらすように構成された第1のLEDと、緑色光をもたらすように構成された第2のLEDと、青色光をもたらすように構成された第3のLEDとを備えることができる。時間多重化光源120の光学エミッタ122によって異なる色の光がもたらされる一部の実施形態によれば、ライトガイド110は、異なる色の光を表す光ビームを、(たとえば、時間多重化に関連する第1および第2の非ゼロ伝播角度に加えて)異なる、色特有の非ゼロ伝播角度で導波するようにさらに構成され得る。たとえば、時間多重化光源120が、赤色光、緑色光、および青色光をもたらすように構成されたとき、赤色光、緑色光、および青色光の各々は、異なる色の、平行化された光ビームとしてもたされてよい。さらに、ライトガイド110は、異なる色の平行化された光ビームの各々を、それぞれの異なる、色特有の非ゼロ伝播角度で導波するように構成され得る。他の実施形態では、時間多重化光源120は、それだけに限定されないが、蛍光色および白色LED、またはより全般的に広帯域光(たとえば白色または多色光)をもたらすように構成された多色LEDなどの広帯域光源であってよい。
【0051】
図4Bは、本明細書において説明する原理と一致する別の実施形態による、一例とする時間多重化光源120を示す。特に、
図4Bに示すように、時間多重化光源120は、光を出射するように構成された光学エミッタ122を備える。
図4Bの時間多重化光源120は、さらに、時間多重化コリメータ126を備える。時間多重化コリメータ126は、出射された光を平行化し、平行化された、出射された光を、導波光ビーム104としてもたらすように構成される。さまざまな実施形態によれば、時間多重化コリメータ126は、平行化され、出射された光を、第1の時間間隔中、第1の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成された第1の平行化状態を有する。さらに、時間多重化コリメータ126は、平行化され、出射された光を、第2の時間間隔中、第2の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成された第2の平行化状態を有する。第1および第2の平行化状態は、一部の実施形態によれば、時間多重化コリメータ126の機械的動作によってもたらされ得る。たとえば、時間多重化コリメータ126は、傾斜した平行化反射器(たとえば、
図4Bに示すように)を備えることができ、この反射器は、第1および第2の平行化状態をもたらすように可変である傾斜角度を有する。
【0052】
図3Aおよび3Bを再度参照すれば、時間多重化バックライト100は、さらに、回折格子130を備える。回折格子130は、たとえば、
図3Aに示すように、
導波光ビーム104の伝播方向(太線矢印103)に互いに離間された複数の回折格子130または回折格子130の配列の部材であってよい。回折格子130は、導波光ビーム104の一部分を、結合出力された光ビーム102として回折により結合出力するように構成される。さまざまな実施形態によれば、結合出力された光ビーム102は、第1の時間間隔および第2の時間間隔の各々において異なる主要角度方向を有する。さらに、第1の時間間隔および第2の時間間隔における結合出力された光ビーム102の時間間隔ベースの異なる主要角度方向は、たとえば上記の方程式(1)によれば、導波光ビーム104の第1の非ゼロ伝播角度および第2の非ゼロ伝播角度のそれぞれ1つに対応する。
【0053】
さらに、回折格子130(または複数の回折格子130)は、ライトガイド110に光学的に結合される。特に、定義により、回折格子130は、ライトガイド110内の導波光ビーム104の光場内に配置されて、導波光ビーム部分の回折による結合出力を可能にする。一部の実施形態により、回折格子130は、ライトガイド110の表面(たとえば表面上、表面内、または別の形で表面に隣接して)配置され得る。この表面において、回折格子130は、回折による結合出力を可能にする、導波光ビーム104の光場の一過性の部分内にある。たとえば、回折格子130は、
図3Aに示すように、ライトガイド110の第1の表面110’上に配置されてよい。別の例(図示せず)では、回折格子130は、ライトガイド110の第2の表面110”に隣接してよい。他の実施形態(これもまた図示せず)では、回折格子130は、ライトガイド110内に配置されてよく、すなわち、回折格子130は、ライトガイドの第1と第2の表面110’、110”との間に配置されて、導波された、時間多重化光ビーム部分の回折による結合出力をもたらすことができる。
【0054】
図3Bを参照すれば、延長矢印(実線)は、第1の時間間隔中、ライトガイド110内に伝播する、導波光ビーム104’を示すか、または表す。
図3Bの別の延長矢印(点線)は、第2の時間間隔中、ライトガイド110内に伝播する、導波光ビーム104”を示す。第1の時間間隔中、導波光ビーム104’は、第1の非ゼロ伝播角度γ’を有するものとして示され、第2の時間間隔中、導波光ビーム104”は、第2の非ゼロ伝播角度γ”を有するものとして示される。さらに、第1および第2の時間間隔の導波光ビーム104’、104”の両方が、そのそれぞれの異なる伝播角度γ’、γ”から回折格子130上に入射するように示される。また、第1の時間間隔中の導波光ビーム104’に対応する第1の結合出力された光ビーム102’(実線)および第2の時間間隔における、導波光ビーム104”に対応する第2の結合出力された光ビーム102”(点線)もまた、
図3Bに示される。第1の結合出力された光ビーム102’は、図示するように、第2の結合出力された光ビーム102”の主要角度方向とは異なる主要角度方向を有する。
【0055】
一部の実施形態によれば、回折格子130は、マルチビーム回折格子130を含むことができる。マルチビーム回折格子130は、導波光ビーム104の部分を、複数の結合出力された光ビーム102として(たとえば
図3Aに示すように)、回折により結合出力するように構成され得る。さらに、マルチビーム回折格子130によって回折により結合出力された、結合出力された光ビーム102は、(たとえば、これもまた
図3Aに示すように)さまざまな実施形態によれば、互いに異なる主要角度方向を有する。特に、マルチビーム回折格子130は、第1の時間間隔中、異なる主要角度方向の第1のセットを有する、第1の複数の結合出力された光ビーム102をもたらすように構成され得る。さらに、マルチビーム回折格子130は、第2の時間間隔中、異なる主要角度方向の第2のセットを有する、第2の複数の結合出力された光ビーム102をもたらすように構成される。
【0056】
図3Aは、マルチビーム回折格子130によってもたらされた、第1の時間間隔中の第1
の結合出力された光ビーム102’(実線)
を含む第1の複数の結合出力された光ビーム102、および第2の時間間隔中の第2
の結合出力された光ビーム102”(点線)
を含む第2の複数の結合出力された光ビーム102を示す。さらに、
図3Aに示すように、第1および第2の複数の結合出力された光ビーム102’、102”は、限定的ではなく例として、角度を付けて互いに交互配置される。異なる主要角度方向の第1および第2のセットは、さまざまな実施形態によれば、対応する導波光ビーム104’および104”の第1および第2の非ゼロ伝播角度のそれぞれの関数である。
【0057】
図5Aは、本明細書に説明する原理と一致する実施形態による、一例とするマルチビーム回折格子200の断面図を示す。
図5Bは、本明細書に説明する原理と一致する実施形態による、一例とするマルチビーム回折格子200の斜視図を示す。
図5A〜5Bに示すマルチビーム回折格子200は、たとえば、
図3Aおよび3Bの回折格子130に相当することができる。特に、図示したマルチビーム回折格子200は、図示するように、入射した、導波された時間多重化光ビーム204によってライトガイド210に光学的に結合され得る。ライトガイド210および入射した、導波された時間多重化光ビーム204は、たとえば、ライトガイド110および導波光ビーム104に実質的に類似し得る。
【0058】
さらに、図示するように、マルチビーム回折格子200は、時間多重化光源(たとえば、時間多重化光源120)によってもたらされた、導波
された時間多重化光ビーム204の一部分を、
図5A〜5Bに示すように、マルチビーム回折格子200から離れるように向けられた複数の結合出力されたビーム202として、回折によって結合出力するように構成され得る。複数の結合出力された光ビーム202は、たとえば上記で説明した、複数の結合出力された光ビーム102に実質的に類似し得る。特に、この複数の結合出力された光ビーム202は、複数の他の結合出力された光ビーム202の主要角度方向とは異なる主要角度方向を有することができる。
【0059】
さまざまな実施形態によれば、
図5A〜5Bに示すマルチビーム回折格子200は、たとえば、互いから離間された溝および隆起部の一方または両方を表すことができる複数の回折特徴部220を含む。さらに、複数の結合出力された光ビーム202の各々は、さまざまな実施形態によれば、マルチビーム回折格子200の回折特徴部220の特性によって決定された異なる主要角度方向を有することができる。さらに、さまざまな実施形態によれば、結合出力された光ビーム202の異なる主要角度方向は、たとえば、マルチビューディスプレイの異なる視野方向に対応することができる。
【0060】
特に、マルチビーム回折格子200の回折特徴部220は、回折をもたらすように構成される。もたらされた回折は、ライトガイド210からの、導波された時間多重化光ビーム204の部分の回折的な結合出力に関与する。一部の実施形態によれば、マルチビーム回折格子200は、チャープ型回折格子であってよく、またはこれを含むことができる。定義により、「チャープ型」回折格子は、たとえば
図5A〜5Bに(たとえば、
図3Aにも)示すように、チャープ型回折格子の横幅または長さにわたって可変となる回折特徴部の、またはその間の回折間隔d(すなわち回折ピッチ)を呈する、または有する回折格子である。本明細書では、可変の回折間隔dは、「チャープ」として定義され参照される。チャープの結果として、回折により結合出力された導波された時間多重化光ビームの部分は、チャープ型回折格子から離れるように、マルチビーム回折格子200のチャープ型回折格子にわたる異なる原点に対応する異なる回折角度で伝播する。所定のチャープにより、チャープ型回折格子は、複数の光ビームの結合出力された光ビーム202の所定の異なる主要角度方向に関与する。
【0061】
一部の例では、マルチビーム回折格子200のチャープ型回折格子は、距離に伴って線形に変動する回折間隔dのチャープを有し、または呈することができる。したがって、チャープ型回折格子は、定義により、「線形チャープ型」回折格子である。
図5A〜5Bは、限定的ではなく例として、マルチビーム回折格子200を線形のチャープ型回折格子として示す。特に、ここで示すように、回折特徴部220は、マルチビーム回折格子200の第1の端部のところの方が、第2の端部のところより互いに近づく。さらに、示した回折特徴部220の回折間隔dは、ここに図示するように、第1の端部から第2の端部に線形に変動する。
【0062】
別の例(図示せず)では、マルチビーム回折格子200のチャープ型回折格子は、回折間隔の非線形チャープを呈することができる。マルチビーム回折格子200を実現するために使用され得るさまざまな非線形チャープは、それだけに限定されないが、指数チャープ、対数チャープ、または別の実質的に非均一、またはランダムではあるが単調な形で変動するチャープを含む。それだけに限定されないが、正弦チャープまたは三角形もしくは鋸歯チャープなどの非単調チャープもまた、使用されてよい。これらのタイプのチャープの任意の組み合わせが使用されてもよい。
【0063】
一部の実施形態によれば、マルチビーム回折格子200は、湾曲およびチャープの一方または両方である回折特徴部220を含むことができる。たとえば、
図5Bに示すように、マルチビーム回折格子200は、湾曲およびチャープ両方の回折特徴部220を含む(すなわち、
図5Bのマルチビーム回折格子200は、湾曲し、チャープした回折格子である)。
図5Bにさらに示すように、導波された時間多重化光ビーム204は、マルチビーム回折格子200の第1の端部におけるマルチビーム回折格子200に対する入射方向を指す太線矢印によって表される。また、マルチビーム回折格子200の光入射側から外方を指す矢印によって表された複数の結合出力された光ビーム202が、示される。結合出力された光ビーム202は、マルチビーム回折格子200から離れるように、複数の異なる所定の主要角度方向に伝播する。特に、結合出力された光ビーム202の所定の異なる主要角度方向は、ここに示すように、方位角および仰角の両方において互いに異なる。さまざまな例によれば、回折特徴部220の所定のチャープおよび回折特徴部220の湾曲の両方が、結合出力された光ビーム202の異なる所定の主要角度方向に関与し得る。
【0064】
本明細書に説明する原理の一部の実施形態によれば、ディスプレイ(たとえば、電子ディスプレイ)が提供される。さまざまな実施形態では、ディスプレイは、変調された光ビームをディスプレイの画素として出射するように構成される。複数の画素は、次に、ディスプレイの視野を表すか、またはもたらすことができる。さらに、さまざまな例では、出射された、変調された光ビームは、優先的に、ディスプレイの視野方向に向けられ得る。一部の実施形態では、ディスプレイは、マルチビュー電子ディスプレイである。変調された、異なって向けられた光ビームの異なるものは、さまざまな例によれば、マルチビュー電子ディスプレイに関連する異なる「視野」に対応することができる。異なる視野は、たとえば、情報がマルチビュー電子ディスプレイによって表示されている「めがね不要」(たとえば、オートステレオスコピック)の描写提供することができる。
【0065】
図6は、本明細書に説明する原理と一致する実施形態による、一例とするマルチビューディスプレイ300のブロック図を示す。さまざまな実施形態では、マルチビューディスプレイ300は、マルチビュー電子ディスプレイとも称され得る。図示するように、マルチビューディスプレイ300は、マルチビューディスプレイ300の異なる視野方向に関連する異なる視野に対応する画素を表す光ビーム302を出射するように構成される。さらに、複数の出射
または「結合出力される
」光ビーム302は、対応する複数の異なる時間間隔中、出射され得る。特に、さまざまな実施形態によれば、第1の出射
または結合出力された光ビーム302’は、第1の時間間隔中、出射されてよく、第2の出射
または結合出力された光ビーム302”は、第2の時間間隔中、出射されてよい。一部の実施形態では、出射
または結合出力された光ビーム302は、たとえば、以下に説明するように、変調された、出射
または結合出力された光ビーム302であってよい。
【0066】
図6に示すように、マルチビューディスプレイ300は、時間多重化光源310を備える。時間多重化光源310は、第1の時間間隔中に第1の非ゼロ伝播角度を有し、第2の時間間隔中に第2の非ゼロ伝播角度を有する光ビームを提供するように構成される。第1の非ゼロ伝播角度は、さまざまな実施形態によれば、第2の非ゼロ伝播角度とは異なる。時間多重化光源310は、一部の実施形態では、時間多重化バックライト100に関して上記で説明した時間多重化光源120に実質的に類似し得る。
【0067】
たとえば、時間多重化光源310は、時間多重化光学エミッタの対を備えることができる。この対の第1の光学エミッタは、第1の時間間隔中、第1の非ゼロ伝播角度で(実線矢
印として示す)光ビーム304をもたらすように構成されてよく、この対の第2の光学エミッタは、第2の時間間隔中、第2の非ゼロ伝播角度で(点線矢
印として示す)光ビーム304をもたらすように構成される。時間多重化光源310は、たとえば、上記で説明した
図4Aに示す時間多重化光源120に実質的に類似し得る。
【0068】
別の例では、時間多重化光源310は、光ビームを平行化された光ビームとしてもたらすように構成された時間多重化コリメータを備えることができる。時間多重化コリメータは、平行化された光ビームを第1の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成された第1の平行化状態と、コリメータ光ビームを第2の非ゼロ伝播角度でもたらすように構成された第2の平行化状態とを有する。たとえば、時間多重化光源310は、上記で説明した、
図4Bに示す時間多重化光源120に実質的に類似し得る。
【0069】
さまざまな実施形態によれば、
図6に示すマルチビューディスプレイ300は、さらに、マルチビームバックライト320を備える。マルチビームバックライト320は、時間多重化光源310からの光ビーム304の一部分を、それぞれ、第1の時間間隔中は第1の複数の結合出力された光ビーム302(たとえば、実線矢印302)として、第2の時間間隔中は第2の複数の結合出力された光ビーム302(たとえば、点線矢
印)として出射するように構成される。さらに、さまざまな実施形態によれば、第1および第2の複数の結合出力された光ビームは、時間多重化光源310からの光ビームの第1および第2の非ゼロ伝播角度それぞれによって決定された主要角度方向の対応する、第1および第2のセットを有する。主要角度方向は、さまざまな実施形態によれば、マルチビューディスプレイの異なる視野の視野方向であり、およびまたは視野方向に対応する。一部の実施形態(たとえば、
図6に示すように)では、結合出力された光ビームの第1および第2の複数の結合出力された光ビーム302は、角度を付けて互いに交互配置される。同様に、第1および第2の時間間隔の各々におけるマルチビューディスプレイ300の異なる視野は、一部の実施形態では、角度を付けて交互配置され得る。
【0070】
一部の実施形態では、マルチビームバックライト320は、光ビーム304を時間多重化光源310から導波するように構成された平板ライトガイドを備えることができる。特に、光ビーム304は、第1の時間間隔中は第1の非ゼロ伝播角度で、第2の時間間隔中は第2の非ゼロ伝播角度で導波され得る。さらに、時間多重化光源310は、さまざまな実施形態によれば、平板ライトガイドの入力部に光学的に結合され得る。一部の実施形態によれば、平板ライトガイドは、上記で説明した、時間多重化バックライト100のライトガイド110に実質的に類似し得る。
【0071】
たとえば、平板ライトガイドは、全内部反射によって光を導波するように構成された誘電材料の平面シートであるスラブ光学導波路であってよい。導波光ビーム304は、光のビームとして、第1または第2のいずれかの非ゼロ伝播角度で導波され得る。したがって、平板ライトガイドによって導波された、導波光ビーム304は、時間多重化バックライト100の導波光ビーム104に実質的に類似し得る。たとえば、導波光ビーム304は、一部の実施形態によれば、平行化された光ビームであってよい。
【0072】
一部の実施形態では、マルチ
ビームバックライト320は、さらに、平板ライトガイドに光学的に結合されたマルチビーム回折格子の配列を含むことができる。さまざまな実施形態によれば、この配列のマルチビーム回折格子は、導波光ビーム304の一部分を、第1の時間間隔中は第1の複数の結合出力された光ビーム302(たとえば、実線矢
印)として、第2の時間間隔中は第2の複数の結合出力された光ビーム302(たとえば、点線矢
印)として回折により結合出力するように構成され得る。一部の実施形態によれば、この配列のマルチビーム回折格子は、上記で説明した、時間多重化バックライト100のマルチビーム回折格子130、ならびにマルチビーム回折格子200(
図5A〜5B)に実質的に類似し得る。たとえば、マルチビーム回折格子の配列のマルチビーム回折格子は、チャープ型回折格子または湾曲した回折特徴部を有するチャープ型回折格子を含むことができる。
【0073】
(たとえば
図6に示すような)一部の実施形態によれば、マルチビューディスプレイ300は、さらに、光弁配列330を備えることができる。光弁配列330は、第1および第2の複数の結合出力された光ビーム302を変調して、それぞれの変調された、結合出力された光ビーム302’、302”を生み出すように構成される。さまざまな実施形態によれば、変調された、結合出力された光ビーム302は、マルチビューディスプレイ300の異なる視野の画素を表す。一部の実施形態では、異なる視野は、第1の時間間隔に対応する視野の第1のセットおよび第2の時間間隔に対応する視野の第2のセットに分割される。さらに、一部の実施形態によれば、視野の第1および第2のセットの視野方向は、角度を付けて互いに交互配置され得る。さまざまな例では、それだけに限定されないが、液晶(LC)光弁、エレクトロウェッティング光弁、および電気泳動光弁の1つまたは複数を含む、光弁配列330内の異なるタイプの光弁が、使用されてよい。
図6では、点線を有する変調された
結合出力された光ビーム302に関連する矢印は、第2の複数の変調された、結合出力された光ビーム302”を示し、実線を有する変調された
結合出力された光ビーム302に関連する矢印は、第1の複数の変調された、結合出力された光ビーム302’を表す。
【0074】
一部の実施形態では、第1および第2の複数の一部の結合出力された光ビーム302は、光弁配列330の同じ光弁(図示せず)を通過するように構成され得る。たとえば、第1の複数の結合出力された光ビーム302および第2の複数の別の結合出力された光ビーム302は、結合出力された光ビーム302が異なる主要角度方向を有する場合であっても、同じ光弁を通過するか、または「共有する」ように構成され得る。そのような実施形態では、光弁は、第1の複数の結合出力された光ビーム302を、第1の時間間隔中、第2の複数の結合出力された光ビーム302とは異なって変調することができる。そのような時間間隔に基づく変調は、たとえば、マルチビューディスプレイ300の異なる視野の時間多重化描写を容易にすることができる。さらに、第1と第2の複数の結合出力された光ビーム302間で共有する光弁は、一部の実施形態によれば、所与の光弁解像度に対してマルチビューディスプレイ300の解像度を増大(たとえば実質的に2倍に)することができる。
【0075】
本明細書に説明する原理の一部の実施形態によれば、時間多重化バックライト作動の方法が、提供される。
図7は、本明細書に説明する原理と一致する実施形態による、一例とする時間多重化バックライト作動の方法400の流れ図を示す。
図7に示すように、時間多重化バックライト作動の方法400は、時間多重化光ビームをバックライトのライトガイド内にもたらすステップ410を含み、このライトガイド内で、もたらされた410ビームは、導波される。時間多重化光ビームをもたらすステップ410は、第1の光ビームを時間多重化光源を使用してライトガイド内に導入して、第1の時間間隔中、第1の非ゼロ伝播角度で伝播することと、第2の光ビームを時間多重化光源を使用してライトガイドに導入して、第2の時間間隔中、第2の非ゼロ伝播角度で伝播することとを含む。第1および第2の時間間隔は、互いに異なる。さらに、第1および第2の非ゼロ伝播角度は、互いに異なる。
【0076】
一部の実施形態では、時間多重化光ビームは、一部の実施形態によれば、時間多重化バックライト100に関して上記で説明した時間多重化光源120に実質的に類似する時間多重化光源を使用してもたらされ得る410。たとえば、時間多重化光源は、
図4Aに示すような時間多重化光学エミッタを使用して、または
図4Bに示すような時間多重化コリメータによって実施され得る。さらに、ライトガイドおよび導波された時間多重化光ビームは、時間多重化バックライト100に関して上記で説明した、ライトガイド110および導波光ビーム104に実質的に類似し得る。特に、一部の実施形態では、ライトガイドは、導波光を(たとえば、光の平行化されたビームとして)全内部反射によって導波することができる。さらに、もたらされた410光ビームは、ライトガイドの第1の表面と第2の表面との間で、第1および第2の非ゼロ伝播角度で導波され得る。ライトガイドは、一部の実施形態では、実質的に平面な誘電光学導波路(たとえば平板ライトガイド)であってよい。
【0077】
時間多重化バックライト作動の方法400は、さらに、導波された時間多重化光ビームの一部分を、回折格子を使用して、結合出力された光ビームとして回折により結合出力するステップ420を含む。特に、この部分は、回折格子を使用して、第1の時間間隔および第2の時間間隔中、回折により結合出力される420。さまざまな実施形態によれば、結合出力された光ビームは、ライトガイドの表面から離れるように、時間間隔ベースの異なる所定の主要角度方向に向けられる。さらに、第1の時間間隔および第2の時間間隔の各々における所定の主要角度方向は、さまざまな実施形態によれば、導波された時間多重化光ビームの第1の非ゼロ伝播角度および第2の非ゼロ伝播角度のそれぞれ1つに対応する。
【0078】
一部の実施形態では、導波された時間多重化光ビームの一部分を回折により結合出力するステップ420は、回折格子、たとえば、時間多重化バックライト100に関して上記で説明した回折格子130に実質的に類似する回折格子を使用することを含む。さらに、結合出力された光ビームは、これもまた上記で説明した結合出力された光ビーム102(すなわち、光ビーム102’、102”)に実質的に類似し得る。一部の実施形態では、回折格子は、マルチビーム回折格子を含むことができる。マルチビーム回折格子は、上記で説明したマルチビーム回折格子200に実質的に類似し得る。特に、マルチビーム回折格子は、導波された時間多重化光ビームの一部分を、複数の結合出力された光ビームとして回折により結合出力する420ように構成され得る。複数の結合出力された光ビームの結合出力された光ビームは、さまざまな実施形態によれば、互いに異なる主要角度方向を有することができる。また、第1の時間間隔において結合出力された光ビームは、通常、第2の時間間隔中に結合出力された光ビームとは異なる主要角度方向を有する。さらに、結合出力された光ビームの異なる主要角度方向は、一部の実施形態では、マルチビュー電子ディスプレイの異なる視野のそれぞれの視野方向に対応することができる。
【0079】
(たとえば、
図7に示すように)一部の実施形態では、時間多重化バックライト作動の方法400は、さらに、光弁を使用して結合出力された光ビームを変調するステップ430を含む。変調された430、結合出力された光ビームは、さまざまな実施形態によれば、電子ディスプレイの画素を形成することができる。(たとえば、マルチビーム回折格子が使用される)一部の実施形態では、結合出力された光ビームを変調するステップ430は、複数の光弁を使用して、複数の異なって向けられた、結合出力された光ビームの変調をもたらすことができる。さらに、変調された430、異なって向けられた結合出力された光ビームは、たとえば、マルチビュー電子ディスプレイのさまざまな視野方向の異なる1つに向けられてよい。さらに、異なる視野は、一部の実施形態によれば、第1の時間間隔中の視野の第1のセットと、第2の時間間隔における視野の第2のセットとを含むことができる。加えて、視野の第1のセットは、一部の実施形態では、角度を付けて視野の第2のセットと交互配置され得る。
【0080】
結合出力された光ビームを変調するステップ430に使用される光弁は、一部の実施形態によれば、光弁配列330の光弁に実質的に類似し得る。たとえば、光弁は、液晶光弁を含むことができる。別の例では、光弁は、それだけに限定されないが、エレクトロウェッティング光弁および電気泳動光弁の一方もしくは両方、または液晶光弁または他の光弁タイプとの組み合わせを含む、別のタイプの光弁であってよい。
【0081】
こうして、時間間隔ベースの光を異なる非ゼロ伝播角度で時間多重化光源から使用する時間多重化ベースのバックライト、マルチビューディスプレイ、および時間多重化バックライト作動の方法の例を説明してきた。上記で説明した例は、本明細書において説明する原理を表す多くの特有の例および実施形態の一部を例示するにすぎないことを理解されたい。明確なことに、当業者は、以下の特許請求の範囲によって定義された範囲から逸脱することなく、数多くの他の配置を容易に企図することができる。