特許6804623IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

本願は、電磁スイッチの動作により枢動しピニオン歯車をエンジンの側のリング歯車に噛合させモータの回転トルクでリング歯車を介してエンジンを始動させるシフトレバーを備えたスタータに関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】シフトレバー保持部とフロントブラケットとの間から侵入する異物がレバー支点部へ到達しにくくなる構造の提供および生産性の向上。
【解決手段】遊星減速機構2は、そのインターナルギヤ12と電磁スイッチ6との間に位置し且つインターナルギヤ12の外周面からインターナルギヤ12の径方向に延在する有底のレバー保持ボックス12aを一体的に有しており、モータ1のフロント側および電磁スイッチ6のフロント側が取り付けられるフロントブラケット9の中に、ピニオン歯車3aおよびレバー保持ボックス12aが収容されており、フロントブラケット9は、レバー保持ボックス12aを収容する凹溝9dを有しており、凹溝9dの底部9dと、凹溝9dに収容されたレバー保持ボックス12aの底部12aBとによりシフトレバー5が可枢動に支承され、シフトレバー5の枢動する部分であるレバー被支承部5aがレバー保持ボックス12aおよび凹溝9dによって包囲されている。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

従来のスタータにおいては、インターナルギヤとシフトレバーのレバー支点部とを一体とした構造は、インターナルギヤの外周の一部に設けられたレバー保持部の蓋形状部でレバー支点部のモータ軸方向側の一方向のみを押さえる構造であるので、レバー支点部のモータ回転方向及びモータ径方向の位置規制は、金属製のフロントブラケットで保持することにより行う必要があり、フロントブラケットの質量、ひいてはスタータの質量が大きくなる問題がある。
また、インターナルギヤのレバー保持部の蓋形状部でレバー支点部を一方向のみから覆う構造であるため、インターナルギヤのレバー保持部とフロントブラケットとの間の隙間からレバー支点部へ異物が侵入しやすいため、異物侵入防止としてシール部材を別途必要としており、シール部材の組付けに手間が掛かるため生産性が低下する。 本願は、のような実情に鑑みてなされた技術を開示するものであり、フロントブラケットの質量、ひいてはスタータの質量が大きくなることなく、インターナルギヤのシフトレバー保持部とフロントブラケットとの間から侵入する異物がレバー支点部へ到達しにくくなる構造であることから、従来必要であったシール部材を廃止することが可能であり、つまりシール部材の組付けを不要とすることが可能となり生産性が向上する。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本願に開示されるスタータは、モータ、このモータの出力軸に連結された遊星減速機構、この遊星減速機構の減速された回転出力により回転駆動されるピニオン歯車、前記モータに組付けられた電磁スイッチ、およびこの電磁スイッチの動作により枢動し前記ピニオン歯車をエンジンの側のリング歯車に噛合させ前記モータの回転トルクで前記リング歯車を介して前記エンジンを始動させるシフトレバーを備えたスタータであって、 ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本願に開示されるスタータでは、遊星減速機構は、そのインターナルギヤと電磁スイッチとの間に位置し且つ前記インターナルギヤの外周面から前記インターナルギヤの径方向に延在する有底のレバー保持ボックスを一体的に有しており、
モータのフロント側および前記電磁スイッチのフロント側が取り付けられるフロントブラケットの中に、ピニオン歯車および前記レバー保持ボックスが収容されており、
前記フロントブラケットは、前記レバー保持ボックスを収容する凹溝を有しており、
前記凹溝の底部と、前記凹溝に収容された前記レバー保持ボックスの底部とにより前記シフトレバーが可枢動に支承され、
前記シフトレバーの枢動する部分であるレバー被支承部が前記レバー保持ボックスおよび前記凹溝によって包囲されているので、フロントブラケットの質量、ひいてはスタータの質量が大きくなることなく、インターナルギヤのシフトレバー保持部とフロントブラケットとの間から侵入する異物がレバー支点部へ到達しにくくなる構造であることから、従来必要であったシール部材を廃止することが可能であり、つまりシール部材の組付けを不要とすることが可能となり生産性が向上する。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本願の実施の形態1を示す図で、要部を断面で例示するスタータの側面図である。

【図2A】本願の実施の形態1を示す図で、図1に例示の遊星減速機構のインターナルギヤおよびレバー保持ボックスをリヤ側から見た斜視図である。

【図2B】本願の実施の形態1を示す図で、図1に例示の遊星減速機構のインターナルギヤおよびレバー保持ボックスをフロント側から見た斜視図である。

【図2C】本願の実施の形態1を示す図で、図1および図2Bに例示のレバー保持ボックスおよびその周辺部をフロント側から見た拡大正面図である。

【図3A】本願の実施の形態1を示す図で、インターナルギヤが組付けられたフロントブラケットをリヤ側から見た例を示す斜視図である。

【図3B】本願の実施の形態1を示す図で、図3Aにおける太丸線で囲んだ要部をリヤ側から見た拡大背面図で、インターナルギヤのレバー保持ボックスとレバー保持ボックスを収容するフロントブラケット内の凹溝との間の隙間の説明図である。

【図4A】本願の実施の形態2を示す図で、遊星減速機構のインターナルギヤおよびレバー保持ボックスの他の例をリヤ側から見た背面図である。

【図4B】本願の実施の形態2を示す図で、図4Aの変形例を例示する背面図である。

【図5A】本願の実施の形態3を示す図で、フロントブラケットの内側に形成された凹溝と凹溝に収容される前段階のレバー保持ボックスとの相対位置関係を例示する横断平面図である。

【図5B】本願の実施の形態3を示す図で、フロントブラケットの内側に形成された凹溝と凹溝に収容されたレバー保持ボックスとの相対位置関係を例示する横断平面図である。

【図6A】本願の実施の形態3を示す図で、電磁スイッチとレバー保持ボックスとの間の密封構造の事例を電磁スイッチ組付け前の状態で例示する図で、要部を断面で例示する側面図である。

【図6B】本願の実施の形態3を示す図で、電磁スイッチとレバー保持ボックスとの間の密封構造の事例を電磁スイッチ組付け後の状態で例示する図で、要部を断面で例示する側面図である。

【図7A】本願の実施の形態4を示す図で、フロントブラケットの内側に形成された凹溝と凹溝に収容されるレバー保持ボックスとの間の密封構造を例示する図で、レバー保持ボックスが凹溝に収容される前段階での相対関係を例示する横断平面図である。

【図7B】本願の実施の形態4を示す図で、フロントブラケットの内側に形成された凹溝と凹溝に収容されるレバー保持ボックスとの間の密封構造を例示する図で、レバー保持ボックスが凹溝に収容された状態での相対関係を例示する横断平面図である。

【図8A】本願の実施の形態5を示す図で、図7Aおよび図7Bに例示のレバー保持ボックスの密封構造の変形の例を例示する横断平面図である。

【図8B】本願の実施の形態6を示す図で、図8Aに例示のレバー保持ボックスの密封構造の更なる変形の例を例示する横断平面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 モータ、2 遊星減速機構、2a 出力軸、3 オーバーランニングクラッチ、3a ピニオン歯車、4 リング歯車、5 シフトレバー、5a レバー被支承部、5b1 一端側、5b2 他端側、6 電磁スイッチ、6a 電磁スイッチ取付面、6aMD 最外径、7 フック、8 プランジャ、9 フロントブラケット、9a モータ取付用開口部、9b 電磁スイッチ取付用開口部、9c レバー支点部、9d 凹溝、9dB 凹溝9dの底部、9dO 凹溝9dの開口部、9dOS 開口部9dOの段部、9dSW 凹溝9dの側壁部、10 サンギヤ、 11 プラネタリギヤ、12 インターナルギヤ、12a レバー保持ボックス、12aB レバー保持ボックス12aの底部、12aO レバー保持ボックス12aの開口部、12a1 レバー保持部(軸方向規制用)、12a2 レバー保持部(径方向規制用)、12a3 レバー保持部(回転方向規制用)、12b1 貫通孔、12b2 貫通切欠き、12c1 第一の隙間閉塞突出部、12c2 第二の隙間閉塞突出部、12c3 第一の隙間閉塞突出部、12c4 第一の隙間閉塞突出部、12c5 第一の隙間閉塞突出部、13 フランジ、14 軸、A 隙間、B 隙間。

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