特許第6804802号(P6804802)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本ライフライン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6804802-バルーンカテーテル 図000002
  • 特許6804802-バルーンカテーテル 図000003
  • 特許6804802-バルーンカテーテル 図000004
  • 特許6804802-バルーンカテーテル 図000005
  • 特許6804802-バルーンカテーテル 図000006
  • 特許6804802-バルーンカテーテル 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6804802
(24)【登録日】2020年12月7日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】バルーンカテーテル
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/10 20130101AFI20201214BHJP
   A61M 25/00 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
   A61M25/10 550
   A61M25/00 630
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-222117(P2016-222117)
(22)【出願日】2016年11月15日
(65)【公開番号】特開2018-78984(P2018-78984A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2018年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】594170727
【氏名又は名称】日本ライフライン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100066
【弁理士】
【氏名又は名称】愛智 宏
(72)【発明者】
【氏名】大川 靖洋
【審査官】 川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−157632(JP,A)
【文献】 特開平01−145074(JP,A)
【文献】 特開2006−288944(JP,A)
【文献】 特開2008−200317(JP,A)
【文献】 国際公開第99/017831(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/10
A61M 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウターチューブと、前記アウターチューブの先端に接合されたバルーンと、前記アウターチューブのルーメンおよび前記バルーンの内部に挿通されてガイドワイヤルーメンを形成し、前記バルーンの先端に接合されたインナーチューブとを備えてなり、
前記インナーチューブは、基端側から先端側に向けて、基端側セグメントと、第1中間セグメントと、第2中間セグメントと、先端側セグメントとを有し、
前記アウターチューブと前記バルーンとの接合領域の内部には前記第1中間セグメントのみが配置され、
前記バルーンの内部には第2中間セグメントの少なくとも一部が配置され、
前記基端側セグメント、前記第1中間セグメント、前記第2中間セグメントおよび前記先端側セグメントの硬度を、それぞれ、(Hp )、(Hm1)、(Hm2)および(Hd )とするとき、
式:(Hp )>(Hm2)>(Hm1)>(Hd )が成立することを特徴とするバルーンカテーテル。
【請求項2】
前記バルーンは、基端側から先端側に向けて、前記アウターチューブと接合している基端側ネック部と、先端方向に向かって拡径する基端側コーン部と、円筒状の直胴部と、先端方向に向かって縮径する先端側コーン部と、前記インナーチューブと接合している先端側ネック部とを有し、
前記基端側ネック部の内部および前記基端側コーン部の少なくとも一部の内部には、前記第1中間セグメントのみが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
【請求項3】
前記基端側ネック部の内部および前記基端側コーン部の内部には前記第1中間セグメントのみが配置されていることを特徴とする請求項2に記載のバルーンカテーテル。
【請求項4】
前記基端側セグメントの硬度(Hp )が85D以上、
前記第1中間セグメントの硬度(Hm1)が55D〜75D、
前記第2中間セグメントの硬度(Hm2)が63D〜80D、
先端側セグメントの硬度(Hd )が55D〜70Dであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のバルーンカテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PTCAやPTAに好適に使用されるバルーンカテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
PTCA(血管冠動脈形成術)やPTA(経皮的血管形成術)などに使用するバルーンカテーテルは、アウターチューブと、アウターチューブの先端に接合されたバルーンと、アウターチューブのルーメンおよびバルーンの内部に挿通されてガイドワイヤルーメンを形成し、バルーンの先端に接合されたインナーチューブとを備えてなる。
【0003】
そのようなバルーンカテーテルにおいて、バルーンが、インナーチューブの先端と接合している領域(遠位側接合領域)を含む先端側ネック部と、円筒状の直胴部(膨張用領域)と、先端側ネック部と直胴部との間に設けられた先端側コーン部(遷移領域)とを有し、インナーチューブが、基端側セグメント(近位側チューブ)と、基端側セグメントよりも硬度の低い中間セグメント(中間チューブ)と、中間セグメントよりも硬度の低い先端側セグメント(遠位側チューブ)とを有し、インナーチューブの中間セグメントの少なくとも一部がバルーンの先端側コーン部の内部に配置されているバルーンカテーテルが紹介されている(下記特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたバルーンカテーテルによれば、インナーチューブの硬度を、基端側から先端側に向けて段階的に低くすることにより血管追従性(血管通過性)および耐キンク性の向上が図られるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−157632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者らが検討したところ、基端側から先端側に向けて段階的に硬度が低下するインナーチューブを備えたバルーンカテーテルであっても、血管追従性の向上を十分に図ることはできないことが確認された。
【0006】
すなわち、インナーチューブの硬度を、基端側から先端側に向けて段階的に低下させるだけでは、バルーンカテーテルの剛性を、基端側から先端側に向けて段階的に低下させることができず、バルーンの基端部近傍(直胴部よりも膜厚が大きな基端側ネック部や基端側コーン部、特に、基端側ネック部におけるアウターチューブとの接合領域)において局所的に曲げ剛性が高くなって、バルーンカテーテルとしての剛性のバランスが損なわれ、これにより、血管追従性の向上を図ることができない。
【0007】
特に、血管挿通時におけるプッシャビリティの向上などを企図して、硬度の高い基端側セグメントを有するインナーチューブを備えたバルーンカテーテルでは、バルーンの基端部近傍における曲げ剛性がきわめて高くなるために、そのようなバルーンカテーテルを屈曲している血管に対して挿通させることはきわめて困難である。
【0008】
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、良好なプッシャビリティを有するとともに、バルーンの基端部近傍において局所的に曲げ剛性が高くなって剛性のバランスが損なわれるようなことがなく、血管追従性にも優れているバルーンカテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明のバルーンカテーテルは、アウターチューブと、前記アウターチューブの先端に接合されたバルーンと、前記アウターチューブのルーメンおよび前記バルーンの内部に挿通されてガイドワイヤルーメンを形成し、前記バルーンの先端に接合されたインナーチューブとを備えてなり、
前記インナーチューブは、基端側から先端側に向けて、基端側セグメントと、第1中間セグメントと、第2中間セグメントと、先端側セグメントとを有し、
前記アウターチューブと前記バルーンとの接合領域の内部には前記第1中間セグメントのみが配置され、
前記バルーンの内部には第2中間セグメントの少なくとも一部が配置され、
前記基端側セグメント、前記第1中間セグメント、前記第2中間セグメントおよび前記先端側セグメントの硬度を、それぞれ、(Hp )、(Hm1)、(Hm2)および(Hd )とするとき、
式:(Hp )>(Hm2)>(Hm1)>(Hd )が成立することを特徴とする。
【0010】
このような構成のバルーンカテーテルによれば、インナーチューブの第1中間セグメントの硬度(Hm1)および第2中間セグメントの硬度(Hm2)が、何れも、基端側セグメントの硬度(Hp )よりも低くて、先端側セグメントの硬度(Hd )よりも高く、しかも、従来のバルーンカテーテルにおいて局所的に曲げ剛性が高くなっていたアウターチューブとバルーンとの接合領域の内部に、第2中間セグメントよりも硬度の低い第1中間セグメントのみが配置されている(第1中間セグメントの少なくとも一部が、接合領域の全域により取り囲まれている)ことにより、当該バルーンカテーテルの曲げ剛性を、基端側から先端側に向けて段階的に低下させることができるようになり、この結果、血管追従性の向上を図ることができる。
【0011】
(2)本発明のバルーンカテーテルにおいて、前記バルーンは、基端側から先端側に向けて、前記アウターチューブと接合している基端側ネック部と、先端方向に向かって拡径する基端側コーン部と、円筒状の直胴部と、先端方向に向かって縮径する先端側コーン部と、前記インナーチューブと接合している先端側ネック部とを有し、
前記基端側ネック部の内部、および前記基端側コーン部の少なくとも一部の内部には、前記第1中間セグメントのみが配置されていることが好ましい。
【0012】
このような構成のバルーンカテーテルによれば、アウターチューブとの接合領域を含む基端側ネック部の内部だけでなく、基端方向に向かって膜厚が増大している(直胴部より膜厚の大きな)基端側コーン部の少なくとも一部の内部においても、第1中間セグメントのみが配置されていることにより、血管追従性の更なる向上を図ることができる。
【0013】
(3)上記(2)のバルーンカテーテルにおいて、前記基端側ネック部の内部および前記基端側コーン部の内部には、前記第1中間セグメントのみが配置されていることが好ましい。
【0014】
このような構成のバルーンカテーテルによれば、アウターチューブとの接合領域を含む基端側ネック部の内部だけでなく、基端側コーン部(全域)の内部においても、第1中間セグメントのみが配置されていることにより、血管追従性の更なる向上を図ることができる。
【0015】
(4)本発明のバルーンカテーテルにおいて、前記基端側セグメントの硬度(Hp )が85D以上、
前記第1中間セグメントの硬度(Hm1)が55D〜75D、
前記第2中間セグメントの硬度(Hm2)が63D〜80D、
先端側セグメントの硬度(Hd )が55D〜70Dであることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明のバルーンカテーテルは、良好なプッシャビリティを有するとともに、バルーンの基端部近傍において局所的に曲げ剛性が高くなって剛性のバランスが損なわれるようなことがなく、血管追従性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明のバルーンカテーテルの一実施形態を示す側面図である。
図2図1に示したバルーンカテーテルの要部を示す部分破断側面図である。
図3図2のIII部の詳細を模式的に示す断面図である。
図4】本発明のバルーンカテーテルの他の実施形態の要部を示す部分破断側面図である。
図5A図1に示したバルーンカテーテルの一部(ガイドワイヤポートの近傍)の構成の一例を示す断面図である。
図5B図1に示したバルーンカテーテルの一部(ガイドワイヤポートの近傍)の構成の他の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1実施形態>
図1図3に示す本実施形態のバルーンカテーテル100は、PTCA(経皮的冠動脈形成術)に使用される。
【0019】
このバルーンカテーテル100は、アウターチューブ10(先端側シャフト)と、アウターチューブ10の基端に接続された金属チューブ20(基端側シャフト)と、アウターチューブ10の先端に融着されているバルーン30と、アウターチューブ10のルーメンおよびバルーン30の内部に挿通されてガイドワイヤルーメンを形成し、バルーン30の先端に融着されているインナーチューブ40と、金属チューブ20の基端に接続されたハブ50と、金属チューブ20の基端とハブ50との接続部に設けられたストレインリリーフ60とを備えてなり、
バルーンカテーテル100を構成するバルーン30は、基端側から先端側に向けて、アウターチューブ10と融着している基端側ネック部31と、先端方向に向かって拡径する基端側コーン部33と、円筒状の直胴部35と、先端方向に向かって縮径する先端側コーン部37と、インナーチューブ40と融着している先端側ネック部39とを有し、
バルーンカテーテル100を構成するインナーチューブ40は、基端側から先端側に向けて、基端側セグメント41と、第1中間セグメント42と、第2中間セグメント43と、先端側セグメント44とを有し、アウターチューブ10との融着領域32を含む基端側ネック部31の内部および基端側コーン部33の内部には、インナーチューブ40の第1中間セグメント42のみが配置され、
バルーン30の直胴部35、先端側コーン部37、先端側ネック部39の内部には、インナーチューブ40の第2中間セグメント43が配置され、
インナーチューブ40の基端側セグメント41、第1中間セグメント42、第2中間セグメント43および先端側セグメント44の硬度を、それぞれ、(Hp )、(Hm1)、(Hm2)および(Hd )とするとき、式:(Hp )>(Hm2)>(Hm1)>(Hd )が成立する。
【0020】
図1に示すように、本実施形態のバルーンカテーテル100は、アウターチューブ10と金属チューブ20とバルーン30とインナーチューブ40とハブ50とストレインリリーフ60とを備えてなる。
【0021】
先端側シャフトとしてバルーンカテーテル100を構成するアウターチューブ10は、ポリアミド系樹脂などからなり、アウターチューブ10には、バルーン30を拡張させるための流体を流通するルーメン(拡張ルーメン)が形成されている。
アウターチューブ10を構成するポリアミド系樹脂としては、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリエーテルブロックアミド〔PEBAX(登録商標)〕およびナイロンなどの熱可塑性樹脂を挙げることができ、これらのうちPEBAXが好ましい。
【0022】
アウターチューブ10の硬度は63D〜80Dであることが好ましい。
なお、アウターシャフト10は、軸方向に沿って同じ硬度のポリアミド系樹脂により構成してもよいが、軸方向に沿って硬度の異なるポリアミド系樹脂を使用して一体的に形成することもできる。
【0023】
アウターチューブ10の外径は、通常0.70〜0.90mmとされ、好適な一例を示せば0.80mmとされる。
アウターチューブ10の内径は、通常0.60〜0.80mmとされ、好適な一例を示せば0.67mmとされる。
アウターチューブ10の長さは、通常200〜500mmとされ、好ましくは200〜250mmとされる。
【0024】
基端側シャフトとしてバルーンカテーテル100を構成する金属チューブ20には、アウターチューブ10のルーメンに連通するルーメン(拡張ルーメン)が形成されている。金属チューブ20を構成する金属材料としては、ステンレススチール、Ni−Ti合金、Cu−Mn−Al系合金などを挙げることができる。
金属チューブ20の先端部分には、螺旋状のスリットが形成されていてもよい。
金属チューブ20の先端はアウターチューブ10の基端部に挿入されているとともに、金属チューブ20の基端はハブ50に挿入されている。
【0025】
金属チューブ20の外径は、通常0.50〜0.90mmとされ、好適な一例を示せば0.65mmとされる。
金属チューブ20の内径は、通常0.30〜0.80mmとされ、好適な一例を示せば0.45mmとされる。
金属チューブ20の長さは、通常800〜1500mmとされ、好ましくは1000〜1200mmとされる。
【0026】
図2に示すように、バルーンカテーテル100を構成するバルーン30は、基端側ネック部31と、基端側コーン部33と、直胴部35と、先端側コーン部37と、先端側ネック部39とを有しており、バルーン30の基端側ネック部31とアウターチューブ10の先端部とが融着領域32において融着されている。
【0027】
バルーン30はポリアミド系樹脂などからなり、アウターチューブ10および金属チューブ20のルーメンを流通する液体によって拡張する。ここに、液体としては、生理食塩水や造影剤を挙げることができる。
バルーン30を構成するポリアミド系樹脂としては、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、PEBAXおよびナイロンなどの熱可塑性樹脂を挙げることができ、これらのうち、ナイロン12などのナイロンが好ましい。
【0028】
拡張時におけるバルーン30の直径としては、通常0.6〜8.0mmとされ、好ましくは0.8〜4.0mmとされる。
バルーン30の長さとしては、通常3〜50mmとされ、好ましくは5〜20mmとされる。
【0029】
図3に示すように、バルーン30の基端側ネック部31の膜厚は、直胴部35の膜厚と比較して大きくなっており、基端側コーン部33の膜厚は、基端方向に向かって増大している。
このように、バルーンを構成する部分の膜厚が大きくなると、これに伴って当該部分の曲げ剛性も高くなる傾向がある。また、アウターチューブとバルーン(基端側ネック部)との融着領域では、その曲げ剛性が更に高くなる傾向がある。
【0030】
そこで、本実施形態のバルーンカテーテル100においては、アウターチューブ10のルーメンおよびバルーン30の内部に挿通されるインナーチューブ40を軸方向に沿って4つのセグメントに分割し、融着領域32を含む基端側ネック部31の内部および基端側コーン部33の内部に配置されるセグメントの硬度を、その基端側に配置されるセグメントの硬度より低くするだけでなく、その先端側に配置されるセグメントの硬度よりも低くすることにより、基端側ネック部31および基端側コーン部33が位置する部分の曲げ剛性が局所的に高くなることを防止している。
以下、具体的に説明する。
【0031】
バルーンカテーテル100を構成するインナーチューブ40は、アウターチューブ10のルーメンおよびバルーン30の内部(内腔)に挿通されており、このインナーチューブ40によりガイドワイヤルーメンが形成される。
【0032】
このインナーチューブ40は、硬度の異なる4つのセグメント、すなわち、基端側から先端側に向けて、基端側セグメント41、第1中間セグメント42、第2中間セグメント43、先端側セグメント44から構成されている。図1図3において、70は、インナーチューブ40の外周に装着されている造影マーカーである。
【0033】
バルーンカテーテル100において、インナーチューブ40の基端側セグメント41の硬度を(Hp )、第1中間セグメント42の硬度を(Hm1)、第2中間セグメント43の硬度を(Hm2)、先端側セグメント44の硬度を(Hd )とするとき、(Hp )>(Hm2)>(Hm1)>(Hd )が成立する。
【0034】
すなわち、4つのセグメントのうち、基端側セグメント41の硬度(Hp )が最も高く、先端側セグメント44の硬度(Hd )が最も低くなっているが、2つの中間セグメントにおいて、相対的に基端側に位置する第1中間セグメント42の硬度(Hm1)が、相対的に先端側に位置する第2中間セグメント43の硬度(Hm2)よりも低く、従来のバルーンカテーテルを構成するインナーチューブのように基端側から先端側に向けて段階的に硬度が低くなっていない。
【0035】
図1および図5Aに示すように、インナーチューブ40(基端側セグメント41)の基端部411は、アウターチューブ10の側面において開口するガイドワイヤポートPを形成する当該アウターチューブ10の構成部分11に固着されている(図5Aに示す40Mが、インナーチューブ40の基端部411と、アウターチューブ10の構成部分11との固着領域である)。
なお、図5Bに示すように、インナーチューブ40(基端側セグメント41)の基端部411と、ガイドワイヤポートPを形成するアウターチューブ10の構成部分とが、接続チューブ80を介して固着されていてもよい(同図に示す40Mは、基端部411と接続チューブ80との固着領域である)。
接続チューブ80は、インナーチューブ40とほぼ同径であり、インナーチューブ40とともに、ガイドワイヤルーメンの一部(最も基端側の部分)を形成するものである。
接続チューブ80は、アウターチューブ10と同種の材料(ポリアミド系樹脂、特に、PEBAX)で構成されていることが好ましい。
一方、図1および図2に示すように、インナーチューブ40の先端部(第2中間セグメント43の先端側部分432および先端側セグメント44の基端側部分441)の外周には、バルーン30の先端側ネック部39が融着されている。
【0036】
図1および図2に示すように、インナーチューブ40の基端側セグメント41は、バルーン30の基端側ネック部31の基端位置より基端側において、アウターチューブ10のルーメンに配置されている。
【0037】
このように、基端側セグメント41の先端は、基端側ネック部31の基端よりも基端側に位置していることが必要である。
基端側セグメント41の先端が、基端側ネック部31の基端より基端側に位置していないと、基端側ネック部31におけるアウターチューブ10との融着領域32の内部に基端側セグメント41の一部が配置され、融着領域32の内部に第1中間セグメント42のみが配置されることにならないため、バルーン30の基端部近傍における曲げ剛性が局所的に高くなって、本発明の目的を達成することができない。
【0038】
なお、バルーン30の基端側ネック部31の基端位置と、インナーチューブ40の基端側セグメント41の先端位置との離間距離(軸方向距離)L1としては50mm以下であることが好ましく、更に好ましくは30mm以下、好適な一例を示せば20mmである。 この離間距離L1が長過ぎると、高硬度の基端側セグメント41を使用することによる効果(良好なプッシャビリティなど)を十分に発揮することができない場合がある。
【0039】
基端側セグメント41の硬度(Hp )としては85D以上であることが好ましく、更に好ましくは90D以上とされる。
基端側セグメント41の外径は、通常0.45〜0.55mmとされる。
基端側セグメント41の内径は、通常0.38〜0.42mmとされる。
【0040】
基端側セグメント41の構成材料としては特に限定されるものではないが、好適な樹脂材料として、機械的特性に優れた結晶性熱可塑性樹脂であるPEEK樹脂(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)を挙げることができる。
【0041】
機械的特性に優れたPEEK樹脂で基端側セグメント41を構成することにより、その硬度(Hp )を十分に高くすることができ、本実施形態のバルーンカテーテル100に、良好なプッシャビリティを発揮させることができる。
【0042】
なお、バルーンカテーテル100の優れたプッシャビリティは、基端側セグメント41の肉厚(壁厚)を小さくした場合であっても達成することができる。
ここに、基端側セグメント41の肉厚(壁厚)としては、通常0.02〜0.08mm、好適な一例を示せば0.04mmとされる。
【0043】
このような基端側セグメント41の薄肉化により、当該基端側セグメント41の外径を小さくすることができ、この結果、本実施形態のバルーンカテーテル100は、狭窄部などの細い血管部位に対する挿通性に優れたものとなる。
【0044】
図1および図2に示すように、インナーチューブ40の第1中間セグメント42は、基端側セグメント41に連続して先端方向に延び、アウターチューブ10のルーメン、融着領域32を含む基端側ネック部31の内部、基端側コーン部33の内部を経て、直胴部35の内部まで延在しており、これにより、基端側ネック部31および基端側コーン部33の内部には、第1中間セグメント42のみが配置されることになる。
【0045】
既述したように、基端側ネック部31および基端側コーン部33の内部に配置されている第1中間セグメント42の硬度(Hm1)は、その基端側に位置する基端側セグメント41の硬度(Hp )より低く、更に、その先端側に位置する第2中間セグメント43の硬度(Hm2)よりも低くなっている。
【0046】
これにより、バルーン30の基端部の近傍(第1中間セグメント42を取り囲んでいる基端側ネック部31および基端側コーン部33が配置されている部分)における曲げ剛性を低下させることができ、バルーンカテーテル100の曲げ剛性を、基端側から先端側に向けて段階的に低下させることができるようになり、この結果、血管追従性の向上を図ることができる。
【0047】
第1中間セグメント42の硬度(Hm1)が、第2中間セグメント43の硬度(Hm2)と同等か、それよりも高い場合には、バルーンの基端部近傍における曲げ剛性が局所的に高くなって、バルーンカテーテルの曲げ剛性を基端側から先端側に向けて段階的に低下させることができず、このために、血管追従性の向上を図ることができない。
【0048】
第1中間セグメント42の硬度(Hm1)は、後述する先端側セグメント44の硬度(Hd )よりも高くなっている。
第1中間セグメント42の硬度(Hm1)が、先端側セグメント44の硬度(Hd )と同等か、それよりも低い場合には、隣接している基端側セグメント41や第2中間セグメント43との間で、硬度差が過大となって耐キンク性が損なわれたり、近位側の力を遠位側にスムーズに伝えられなかったりする。
【0049】
第1中間セグメント42の硬度(Hm1)としては55D〜75Dであることが好ましく、更に好ましくは70D〜72Dとされる。
第1中間セグメント42の外径は、通常0.50〜0.60mmとされる。
第1中間セグメント42の内径は、通常0.38〜0.42mmとされる。
【0050】
第1中間セグメント42の構成材料としては、特に限定されるものではないが、例えばポリアミド、ポリエーテルポリアミド、PEBAXおよびナイロンなどのポリアミド系樹脂を挙げることができ、これらのうち、PEBAXが好ましい。
【0051】
図1および図2に示すように、インナーチューブ40の第2中間セグメント43は、第1中間セグメント42に連続して先端方向に延び、バルーン30の直胴部35の内部、先端側コーン部37の内部を経由して先端側ネック部39の内部まで延在している。
【0052】
第2中間セグメント43の硬度(Hm2)は、基端側セグメント41の硬度(Hp )より低く、第1中間セグメント42の硬度(Hm1)より高くなっている。
【0053】
第2中間セグメント43の硬度(Hm2)が、基端側セグメント41の硬度(Hp )と同等か、それよりも高い場合〔硬度(Hm2)が高過ぎる場合〕には、そのようなインナーチューブを備えたバルーンカテーテルを、蛇行・屈曲している血管に対して挿通させることはきわめて困難となる。
【0054】
また、第2中間セグメント43の硬度(Hm2)が、第1中間セグメント42の硬度(Hm1)と同等か、それよりも低い場合には、既述したように血管追従性の向上を図ることができないか、あるいは、第2中間セグメント43の硬度(Hm2)が低くなり過ぎて、高圧下にバルーンの拡張・収縮を繰り返したときに、第2中間セグメントに相当する部分がスタックを起こして、ガイドワイヤの摺動性が損なわれる。
【0055】
第2中間セグメント43の硬度(Hm2)としては63D〜80Dであることが好ましく、更に好ましくは75D〜76Dとされる。
第2中間セグメント43と第1中間セグメント42との硬度差〔(Hm2)−(Hm1)〕としては2D以上であることが好ましく、更に好ましくは2D〜4Dである。
【0056】
第2中間セグメント43の外径は、通常0.50〜0.60mmとされる。
第2中間セグメント43の内径は、通常0.38〜0.42mmとされる。
【0057】
第2中間セグメント43の構成材料としては、特に限定されるものではないが、例えばポリアミド、ポリエーテルポリアミド、PEBAXおよびナイロンなどのポリアミド系樹脂を挙げることができ、これらのうち、ナイロンが好ましい。
【0058】
図1および図2に示すように、インナーチューブ40の先端側セグメント44は、第2中間セグメント43に連続して先端側ネック部39の内部を先端方向に延び、当該先端側ネック部39(バルーン30)から延び出ている。
【0059】
先端側セグメント44の硬度(Hd )は、4つのセグメントの中で最も硬度の低い先端チップである。
先端側セグメント44の硬度(Hd )としては55D〜70Dであることが好ましく、更に好ましくは55D〜63Dとされる。
先端側セグメント44の外径は、通常0.50〜0.60mmとされる。
先端側セグメント44の外径は、通常0.38〜0.42mmとされる。
【0060】
先端側セグメント44の構成材料としては、特に限定されるものではないが、例えばポリアミド、ポリエーテルポリアミド、PEBAXおよびナイロンなどのポリアミド系樹脂を挙げることができ、これらのうち、PEBAXが好ましい。
【0061】
本実施形態のバルーンカテーテル100は、インナーチューブ40の第1中間セグメント42の硬度(Hm1)および第2中間セグメント43の硬度(Hm2)が、何れも、基端側セグメント41の硬度(Hp )よりも低く、先端側セグメント44の硬度(Hd )よりも高くなっているので、バルーンカテーテルとしての剛性のバランスに優れている。しかも、融着領域32を含む基端側ネック部31の内部および基端側コーン部33の内部には、第2中間セグメント43よりも硬度の低い第1中間セグメント42が配置されていることにより、バルーン30の基端部近傍において局所的に曲げ剛性が高くなることを防止することができ、これにより、バルーンカテーテル100の曲げ剛性を、基端側から先端側に向けて段階的に低下させることができるようになる。この結果、基端側セグメント41により発揮される良好なプッシャビリティとともに、優れた血管追従性(血管通過性)を発揮することができる。
【0062】
<第2実施形態>
図4に要部を示す本実施形態のバルーンカテーテル200は、第1実施形態のバルーンカテーテルと同様にPTCA(経皮的冠動脈形成術)に使用される。
図4において、図1図3と同一の符号で示した部分は、第1実施形態と同様の構成であり、その説明を省略する。
【0063】
本実施形態のバルーンカテーテル200を構成するインナーチューブ45は、アウターチューブ10のルーメンおよびバルーン30の内部(内腔)に挿通されており、このインナーチューブ45によりガイドワイヤルーメンが形成される。
【0064】
このインナーチューブ45は、硬度の異なる4つのセグメント(基端側から先端側に向けて、基端側セグメント46、第1中間セグメント47、第2中間セグメント48、先端側セグメント49)から構成されている。
【0065】
バルーンカテーテル200において、インナーチューブ45の基端側セグメント46の硬度を(Hp )、第1中間セグメント47の硬度を(Hm1)、第2中間セグメント48の硬度を(Hm2)、先端側セグメント49の硬度を(Hd )とするとき、(Hp )>(Hm2)>(Hm1)>(Hd )が成立する。
【0066】
すなわち、4つのセグメントのうち、基端側セグメント46の硬度(Hp )が最も高く、先端側セグメント49の硬度(Hd )が最も低くなっているが、2つの中間セグメントにおいて、相対的に基端側に位置する第1中間セグメント47の硬度(Hm1)が、相対的に先端側に位置する第2中間セグメント48の硬度(Hm2)よりも低く、従来のバルーンカテーテルを構成するインナーチューブのように基端側から先端側に向けて段階的に硬度が低くなっていない。
【0067】
インナーチューブ45(基端側セグメント46)の基端部は、第1実施形態のバルーンカテーテル100を構成するインナーチューブ40と同様に、アウターチューブ10の側面において開口するガイドワイヤポートを形成する当該アウターチューブ10の構成部分に融着されている。
一方、インナーチューブ45の先端部(第2中間セグメント48の先端側部分482および先端側セグメント49の基端側部分491)の外周には、バルーン30の先端側ネック部39が融着されている。
【0068】
インナーチューブ45の基端側セグメント46は、バルーン30の基端側ネック部31の基端位置より基端側において、アウターチューブ10のルーメンに配置されている。
【0069】
基端側セグメント46の硬度(Hp )としては85D以上であることが好ましく、更に好ましくは90D以上とされる。
基端側セグメント46の外径および内径並びに構成材料は、第1実施形態のバルーンカテーテル100における基端側セグメント41の外径および内径並びに構成材料と同様である。
【0070】
インナーチューブ45の第1中間セグメント47は、基端側セグメント46に連続して先端方向に延び、アウターチューブ10のルーメン、融着領域32を含む基端側ネック部31の内部を経て、基端側コーン部33の内部まで延在しており、これにより、融着領域32を含む基端側ネック部31の内部には第1中間セグメント47のみが配置され、基端側コーン部33の基端側部分331の内部においても第1中間セグメント47が配置されることになる。
【0071】
既述したように、基端側ネック部31および基端側コーン部33の基端側部分331の内部に配置されている第1中間セグメント47の硬度(Hm1)は、その基端側に位置する基端側セグメント46の硬度(Hp )より低く、更に、その先端側に位置する第2中間セグメント48の硬度(Hm2)よりも低くなっている。
【0072】
これにより、バルーン30の基端部の近傍(第1中間セグメント47を取り囲んでいる基端側ネック部31および基端側コーン部33の基端側部分331が配置されている部分)における曲げ剛性を低下させることができ、バルーンカテーテル200の曲げ剛性を、基端側から先端側に向けて段階的に低下させることができるようになり、この結果、血管追従性の向上を図ることができる。
【0073】
第1中間セグメント47の硬度(Hm1)が、第2中間セグメント48の硬度(Hm2)と同等か、それよりも高い場合には、バルーンの基端部近傍における曲げ剛性が局所的に高くなって、バルーンカテーテルの曲げ剛性を基端側から先端側に向けて段階的に低下させることができず、このために、血管追従性の向上を図ることができない。
【0074】
第1中間セグメント47の硬度(Hm1)は、後述する先端側セグメント49の硬度(Hd )よりも高くなっている。
第1中間セグメント47の硬度(Hm1)が、先端側セグメント49の硬度(Hd )と同等か、それよりも低い場合には、隣接している基端側セグメント46や第2中間セグメント48との間で、硬度差が過大となって耐キンク性が損なわれる。
【0075】
第1中間セグメント47の硬度(Hm1)としては55D〜75Dであることが好ましく、更に好ましくは70D〜72Dとされる。
第1中間セグメント47の外径および内径並びに構成材料は、第1実施形態のバルーンカテーテル100における第1中間セグメント42の外径および内径並びに構成材料と同様である。
【0076】
インナーチューブ45の第2中間セグメント48は、第1中間セグメント47に連続して先端方向に延び、バルーン30の基端側コーン部33の先端側部分332の内部、直胴部35の内部、先端側コーン部37の内部を経由して先端側ネック部39の内部まで延在している。
【0077】
第2中間セグメント48の硬度(Hm2)は、基端側セグメント46の硬度(Hp )より低く、第1中間セグメント47の硬度(Hm1)より高くなっている。
【0078】
第2中間セグメント48の硬度(Hm2)が、基端側セグメント46の硬度(Hp )と同等か、それよりも高い場合〔硬度(Hm2)が高過ぎる場合〕には、そのようなインナーチューブを備えたバルーンカテーテルを、屈曲している血管に対して挿通させることはきわめて困難となる。
【0079】
また、第2中間セグメント48の硬度(Hm2)が、第1中間セグメント47の硬度(Hm1)と同等か、それよりも低い場合には、既述したように血管追従性の向上を図ることができないか、あるいは、第2中間セグメント48の硬度(Hm2)が低くなり過ぎて、高圧下にバルーンの拡張・収縮を繰り返したときに、第2中間セグメントに相当する部分がスタックを起こして、ガイドワイヤの摺動性が損なわれる。
【0080】
第2中間セグメント48の硬度(Hm2)としては63D〜80Dであることが好ましく、更に好ましくは75D〜76Dとされる。
第2中間セグメント48の外径および内径並びに構成材料は、第1実施形態のバルーンカテーテル100における第2中間セグメント43の外径および内径並びに構成材料と同様である。
【0081】
インナーチューブ45の先端側セグメント49は、第2中間セグメント48に連続して先端側ネック部39の内部を先端方向に延び、当該先端側ネック部39(バルーン30)から延び出ている。
【0082】
先端側セグメント49の硬度(Hd )は、4つのセグメントの中で最も硬度の低い先端チップである。
先端側セグメント49の硬度(Hd )としては55D〜70Dであることが好ましく、更に好ましくは55D〜63Dとされる。
先端側セグメント49の外径および内径並びに構成材料は、第1実施形態のバルーンカテーテル100における先端側セグメント44の外径および内径並びに構成材料と同様である。
【0083】
本実施形態のバルーンカテーテル200は、インナーチューブ45の第1中間セグメント47の硬度(Hm1)および第2中間セグメント48の硬度(Hm2)が、何れも、基端側セグメント46の硬度(Hp )より低くて、先端側セグメント49の硬度(Hd )よりも高くなっているので、バルーンカテーテルとしての剛性のバランスに優れている。しかも、融着領域32を含む基端側ネック部31および基端側コーン部33の基端側部分331の内部には、第2中間セグメント48よりも硬度の低い第1中間セグメント47が配置されていることにより、バルーン30の基端部近傍において局所的に曲げ剛性が高くなることを防止することができ、これにより、バルーンカテーテル200の曲げ剛性を、基端側から先端側に向けて段階的に低下させることができるようになる。この結果、基端側セグメント46により発揮される良好なプッシャビリティとともに、優れた血管追従性(血管通過性)を発揮することができる。
【0084】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
例えば、アウターチューブ10とバルーン30(基端側ネック部31)との融着領域32の内部に第1中間セグメントのみが配置されていれば、融着領域32の僅かに基端側に位置するアウターチューブ10の内部に基端側セグメントが配置されていてもよく、融着領域32の僅かに先端側に位置する基端側ネック部31または基端側コーン部33の内部に第2中間セグメントが配置されていてもよい。
【0085】
また、上記の実施形態では、樹脂製のアウターチューブ10(先端側シャフト)と、金属チューブ20(基端側シャフト)とにより、カテーテルシャフトが構成されているが、樹脂製のアウターチューブのみでカテーテルシャフトを構成してもよい。
【0086】
本発明のバルーンカテーテルは、PTCA(血管冠動脈形成術)だけでなく、PTA(経皮的血管形成術)、その他の血管の拡張治療に使用することができる。
【符号の説明】
【0087】
100 バルーンカテーテル
10 アウターチューブ(先端側シャフト)
11 アウターチューブの構成部分
20 金属チューブ(基端側シャフト)
30 バルーン
31 基端側ネック部
32 融着領域
33 基端側コーン部
331 基端側コーン部の基端側部分
332 基端側コーン部の先端側部分
35 直胴部
37 先端側コーン部
39 先端側ネック部
40 インナーチューブ
41 基端側セグメント
411 インナーチューブの基端部
42 第1中間セグメント
43 第2中間セグメント
432 第2中間セグメントの先端側部分
44 先端側セグメント
441 先端側セグメントの基端側部分
50 ハブ
60 ストレインリリーフ
80 接続チューブ
200 バルーンカテーテル
45 インナーチューブ
46 基端側セグメント
47 第1中間セグメント
48 第2中間セグメント
482 第2中間セグメントの先端側部分
49 先端側セグメント
491 先端側セグメントの基端側部分
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B