特許第6804837号(P6804837)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6804837
(24)【登録日】2020年12月7日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】シート製造装置
(51)【国際特許分類】
   B27N 3/04 20060101AFI20201214BHJP
   D04H 1/732 20120101ALI20201214BHJP
【FI】
   B27N3/04 Z
   B27N3/04 A
   D04H1/732
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-226431(P2015-226431)
(22)【出願日】2015年11月19日
(65)【公開番号】特開2017-94525(P2017-94525A)
(43)【公開日】2017年6月1日
【審査請求日】2018年10月5日
【審判番号】不服2019-17649(P2019-17649/J1)
【審判請求日】2019年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100148323
【弁理士】
【氏名又は名称】川▲崎▼ 通
(74)【代理人】
【識別番号】100168860
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 充史
(72)【発明者】
【氏名】五味 克仁
【合議体】
【審判長】 森次 顕
【審判官】 長井 真一
【審判官】 土屋 真理子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−203163(JP,A)
【文献】 特開昭62−021659(JP,A)
【文献】 特開平9−6168(JP,A)
【文献】 特開平11−310652(JP,A)
【文献】 紙パルプ製造技術シリーズ7 仕上,日本,紙パルプ技術協会,2000年12月8日,p.14−15
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27N 1/00- 9/00
D04H 1/00-18/04
B65H23/00-23/16
B65H23/24-23/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、
前記混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、
前記堆積部により堆積された堆積物を加圧する加圧部と、
前記加圧部により加圧された前記堆積物を加熱する加熱部と、
前記加圧部と前記加熱部との間に配置され、前記堆積物の経路長が前記堆積物の幅方向で同じになるように前記堆積物を変形させるテンション付与部と、
を備え
前記加圧部は、一対のカレンダーローラーで構成され、
前記加熱部は、一対の加熱ローラーで構成され、
前記テンション付与部は、
前記堆積物に接するテンションローラーと、
前記テンションローラーを回転可能に支持する揺動可能な支持体であって、揺動することにより前記テンションローラーの回転軸を平行移動させる支持体と、
を有し、
前記テンションローラーの回転軸は、前記幅方向と平行であり、
前記テンション付与部は、前記テンションローラーの自重により、前記堆積物に力を付与する、ことを特徴とするシート製造装置。
【請求項2】
前記加熱部により加熱された前記堆積物を搬送する搬送部を備え、
前記テンション付与部は、さらに、前記加熱部と前記搬送部との間に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のシート製造装置。
【請求項3】
前記カレンダーローラーの形状は、逆クラウン形状である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシート製造装置。
【請求項4】
前記加熱ローラーの形状は、逆クラウン形状である、ことを特徴とする請求項1ないし
のいずれか1項に記載のシート製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シート製造装置においては、繊維を含む原料を水に投入し、主に機械的作用により離解して、抄き直す、いわゆる湿式方式が採用されている。このような湿式方式のシート製造装置は、大量の水が必要であり、装置が大きくなる。さらに、水処理施設の整備のメンテナンスに手間がかかる上、乾燥工程に係るエネルギーが大きくなる。そこで、小型化、省エネルギーのために、水を極力利用しない乾式によるシート製造装置が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、薄肉シートの巻取装置において、進退自在に配設されてシート材に一定の張力を負荷するウエイトロールと、このウエイトロールの後段側に配設されてシート材の張力を検出するテンション検出手段と、このテンション検出手段からの検出信号に基づいてシート材の張力を一定にすべくサーボモータを制御する制御手段と、を備えることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−60003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
シート製造装置では、例えば、ウェブを加圧ローラーにより加圧した後に、さらにウェブを加熱ローラーにより加熱してシートを成形する。しかしながら、シート製造装置では、例えば加圧ローラーによってウェブに加えられる圧力がウェブの幅方向において均一にでない場合があり、ウェブの伸び量が幅方向において均一でなくなる場合がある。このような場合には、シートにうねりが発生する。そのため、テンションを付加することによりウェブの伸び量を均一化することが考えられる。しかしながら、例えば特許文献1の技術は、巻取装置に関する技術であり、ウェブの状態ではなく、ウェブを加熱することによりウェブの構造が固定されたシートの状態(解繊物が樹脂によって結着されて固定された状態)のものに対して、ウエイトロールで力を付加している。したがって、ウェブの伸び量の均一化を図るために、特許文献1の技術を用いると、構造が固定されたシートに対して力を付加することになるため、伸び量を幅方向において均一にすることは難しい。
【0006】
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、シートのうねりを抑制することができるシート製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
【0008】
本発明に係るシート製造装置の一態様は、
繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、
前記混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、
前記堆積部により堆積された堆積物を加圧する加圧部と、
前記加圧部により加圧された前記堆積物を加熱する加熱部と、
前記加圧部と前記加熱部との間および前記加熱部の下流側の少なくとも一方に配置され、前記堆積物の経路長が前記堆積物の幅方向で同じになるように前記堆積物を変形させるテンション付与部と、
を備える。
【0009】
このようなシート製造装置では、加圧部によって堆積物に加えられる圧力が堆積物の幅方向において均一ではなく堆積物の伸び量が幅方向において異なっていても、テンション付与部によって、幅方向における堆積物の伸び量の差を小さくすることができる。その結果、このようなシート製造装置では、シートにうねりが発生することを抑制することができる。
【0010】
本発明に係るシート製造装置において、
前記加熱部により加熱された前記堆積物を搬送する搬送部を備え、
前記テンション付与部は、前記加熱部と前記搬送部との間に配置されていてもよい。
【0011】
このようなシート製造装置では、シートにうねりが発生することを抑制することができる。
【0012】
本発明に係るシート製造装置において、
前記テンション付与部は、
前記堆積物に接するテンションローラーと、
前記テンションローラーを回転可能に支持する揺動可能な支持体であって、揺動することにより前記テンションローラーの回転軸を平行移動させる支持体と、
を有し、
前記テンションローラーの回転軸は、前記幅方向と平行であってもよい。
【0013】
このようなシート製造装置では、テンション付与部は、堆積物の経路長が堆積物の幅方向で同じになるように堆積物を変形させることができる。
【0014】
本発明に係るシート製造装置において、
前記加圧部は、逆クラウン形状のローラーを有していてもよい。
【0015】
このようなシート製造装置では、加圧部を通過することによって堆積物の幅方向における端部に皺が発生することを、抑制することができる。
【0016】
本発明に係るシート製造装置において、
前記加熱部は、逆クラウン形状のローラーを有していてもよい。
【0017】
このようなシート製造装置では、加熱部を通過することによって堆積物の幅方向における端部に皺が発生することを、抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す図。
図2】本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す図。
図3】本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。
図4】本実施形態に係るシート製造装置のテンション付与部を模式的に示す斜視図。
図5】テンション付与部によって堆積物が変形してない状態を模式的に示す斜視図。
図6】テンション付与部によって堆積物が変形している状態を模式的に示す斜視図。
図7】本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。
図8】加熱部を通過した後であってテンション付与部を通過する前の堆積物の状態を模式的に示す平面図。
図9】テンション付与部を通過した後の堆積物の状態を模式的に示す平面図。
図10】テンション付与部を通過した後の堆積物の状態を模式的に示す平面図。
図11】本実施形態の変形例に係るシート製造装置を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0020】
1. シート製造装置
1.1. 構成
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
【0021】
シート製造装置100は、図1に示すように、供給部10と、製造部102と、制御部104と、を備える。製造部102は、シートを製造する。製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。
【0022】
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原料を連続的に投入するための自動投入部である。供給部10によって供給される原料は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含むものである。
【0023】
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、大気中(空気中)等の気中で裁断して細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
【0024】
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
【0025】
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
【0026】
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。解繊部20として、本実施形態ではインペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送することができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される。なお、解繊部20から選別部40に解繊物を搬送させるための気流は、解繊部20が発生させる気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。
【0027】
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40は、ドラム部41と、ドラム部41を収容するハウジング部43と、を有している。ドラム部41としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。ドラム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44から管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
【0028】
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。
【0029】
吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引することができる。第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
【0030】
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
【0031】
回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することができる。図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出している突部49bと、を有している。突部49bは、例えば、板状の形状を有している。図示の例では、突部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられている。基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転することができる。回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。
【0032】
回転体49は、第1ウェブ形成部45の近傍に設けられている。図示の例では、回転体49は、ウェブVの経路において下流側に位置する張架ローラー47aの近傍に(張架ローラー47aの横に)設けられている。回転体49は、突部49bがウェブVと接触可能な位置であって、ウェブVが堆積されるメッシュベルト46と接触しない位置に設けられている。これにより、メッシュベルト46が突部49bによって磨耗する(破損する)こ
とを抑制することができる。突部49bとメッシュベルト46との間の最短距離は、例えば、0.05mm以上0.5mm以下である。これは、メッシュベルト46が損傷を受けずにウェブVを切断することが可能な距離である。
【0033】
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物)と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。管54は、管7と連続している。
【0034】
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
【0035】
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
【0036】
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
【0037】
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤 、繊維等を燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。混合部50を通過した混合物(第1選別物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。
【0038】
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
【0039】
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部63と、を有している。ドラム部61としては、回転する円筒の篩を用いる。ドラム部61は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。ドラム部61の構成は、例えば、ドラム部41の構成と同じである。
【0040】
なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
【0041】
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。
【0042】
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
【0043】
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
【0044】
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
【0045】
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。
【0046】
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着することができる。
【0047】
シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84と、を備えている。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。ウェブWは、加圧されることによりその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加熱部84としては、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備えている。加熱部84を加熱ローラー86として構成することにより、加熱部84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成する場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。カレンダーローラー85と加熱ローラー86は、例えば、それらの回転軸が平行になるように配置される。ここで、カレンダーローラー85(加圧部82)は、加熱ローラー86(加熱部84)によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。なお、カレンダーローラー85や加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
【0048】
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。
第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
【0049】
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
【0050】
1.2. テンション付与部
図2は、シート製造装置100のシート形成部80近傍を模式的に示す図である。シート製造装置100は、図2に示すように、テンション付与部110を備える。図3は、テンション付与部110を模式的に示す図2のIII−III線断面図である。図4は、テンション付与部110を模式的に示す斜視図である。
【0051】
テンション付与部110は、図2に示すように、加圧部82と加熱部84との間に配置されている。すなわち、堆積物(ウェブW)は、加圧部82を通過した後、テンション付与部110に接し、その後、加熱部84を通過する。加圧部82は、堆積部60により堆積されたウェブWを加圧する。加熱部84は、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する。なお、解繊部20は、繊維を含む原料を気中で解繊する。混合部50は、解繊部20により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する。堆積部60は、混合部50により混合された混合物を堆積させる。
【0052】
テンション付与部110は、図2図4に示すように、テンションローラー112と、支持体114と、固定部(揺動支軸)116と、を有している。なお、便宜上、図2では、テンション付与部110を簡略化して図示している。また、図3では、支持体114の図示を省略している。
【0053】
テンションローラー112は、ウェブWに接している。テンションローラー112の形状は、例えば、円柱状である。テンションローラー112は、ウェブWの搬送に従って、回転軸Qを軸として回転可能である。テンションローラー112の回転軸Qは、ウェブWの幅方向と平行である。ここで、「幅方向」とは、ウェブWの搬送方向α(図2参照)と直交する方向であって、ウェブWの厚さ方向と直交する方向である。また、回転軸Qは、カレンダーローラー85の回転軸と平行である。
【0054】
支持体114は、テンションローラー112を、回転軸Qを軸として回転可能に支持している。支持体114は、固定部116を軸として、揺動可能である。支持体114は、揺動することによりテンションローラー112の回転軸Qを平行移動させることができる。図4に示す例では、支持体114は、側壁部114a,114bと、底部114cと、を有している。第1側壁部114aは、テンションローラー112の一方の端部と、固定部116の一方の端部と、を接続している。第2側壁部114bは、テンションローラー112の他方の端部と、固定部116の他方の端部と、を接続している。底部114cは、第1側壁部114aと第2側壁部114bとを接続している。なお、支持体114は、底部114cを設けずに構成することもできる。
【0055】
固定部116は、支持体114に接続されている。固定部116の形状は、例えば、円柱状である。図2に示す例では、ウェブWと加圧部82との接触部と、ウェブWと加熱部84との接触部と、を通る仮想直線Lの一方側に固定部116が位置し、仮想直線Lの他方側にテンションローラー112(テンションローラー112のウェブWと接触部)が位置している。
【0056】
テンション付与部110は、例えばテンションローラー112の自重により、ウェブWに方向βの力を付与する(加える)ことができる。ここで、図5は、テンション付与部110によってウェブWが変形してない状態(テンション付与部110が設けられていない
形態)を模式的に示す斜視図である。図6は、テンション付与部110によってウェブWが変形している状態を模式的に示す斜視図である。テンション付与部110は、ウェブWの経路長がウェブWの幅方向で同じになるようにウェブWを変形させる。したがって、図6に示す第1経路長K1、第2経路長K2、および第3経路長K3は、互いに等しい。ここで、本実施形態においてウェブWの経路長とは、例えば、加圧部82から加熱部84までのウェブWが搬送される経路の長さのことである。なお、経路長K1,K2,K3は、加圧部82から加熱部84までの経路長であって、第1経路長K1および第3経路長K3は、幅方向の端部(側端部)における経路長であり、第2経路長K2は、幅方向の中央部における経路長である。図6に示す例では、ウェブWの経路長は、加圧部82から加熱部84までの経路長でもあるし、経路に沿ったウェブWの長さでもある。なお、便宜上、図5および図6では、加圧部82および加熱部84の一方のローラー、支持体114、および固定部116の図示を省略している。
【0057】
図7は、加圧部82を模式的に示す図2のVII−VII線断面図である。なお、便宜上、図7では、加圧部82の一方のカレンダーローラー85およびウェブWの図示を省略している。
【0058】
加圧部82のカレンダーローラー85の形状は、図7に示すように、例えば、逆クラウン形状である。すなわち、カレンダーローラー85の幅方向において、端部から中央部に向かうに従って、カレンダーローラー85の厚さは(直径は)、徐々に小さくなる。言い換えると、カレンダーローラー85の形状は、鼓状である。2つのカレンダーローラー85のうち、2つのカレンダーローラー85の形状とも逆クラウン形状であってもよいし、一方のカレンダーローラー85の形状は逆クラウン形状で、他方のカレンダーローラー85の形状は円柱状であってもよい。
【0059】
シート製造装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
【0060】
シート製造装置100では、加圧部82と加熱部84との間に配置され、ウェブWの経路長がウェブWの幅方向で同じになるようにウェブWを変形させるテンション付与部110を備える。そのため、シート製造装置100では、加圧部82によってウェブWに加えられる圧力がウェブWの幅方向において均一ではなくウェブWの伸び量が幅方向において異なっていても、テンション付与部110によって、幅方向におけるウェブWの伸び量の差を小さく(例えば幅方向におけるウェブWの伸び量を同じに)することができる。その結果、シート製造装置100では、シートSにうねりが発生することを抑制することができる。以下、図8および図9を用いて、テンション付与部110によって、幅方向におけるウェブWの伸び量の差を小さくすることができる理由について説明する。
【0061】
図8は、加圧部82を通過した後であってテンション付与部110を通過する(テンション付与部110に接する)前のウェブWの状態を模式的に示す平面図である。図9は、テンション付与部110を通過した後のウェブWの状態を模式的に示す平面図である。
【0062】
図8に示すように、加圧部82を通過した後であってテンション付与部110を通過する前では、ウェブWでは、例えば、幅方向における端部の伸び量ΔEeは、幅方向における中央部の伸び量ΔEcよりも大きい。例えば、加圧部82のカレンダーローラー85の形状は、逆クラウン形状であるため(図7参照)、伸び量ΔEeは、伸び量ΔEcよりも大きくなる。このように、テンション付与部110を通過する前では、ウェブWの伸び量が幅方向において異なる。
【0063】
テンション付与部110は、ウェブWの経路長がウェブWの幅方向で同じになるようにウェブWを変形させる。そのため、ウェブWの伸び量が小さい部分では、テンション付与
部110によって大きな圧力が加えられ(ウェブWに付与されるテンションは大きく)、ウェブWの伸び量が大きい部分では、テンション付与部110によって小さな圧力が加えられる(ウェブWに付与されるテンションは小さい)。これにより、図9に示すように、ウェブWの伸び量を幅方向において同じにすることができる。さらに、ウェブWの厚さについても幅方向において同じにすることができる。テンション付与部110は、ウェブWが加熱部84を通過する前に、ウェブWに接することができる。そのため、ウェブWの構造が固定される(解繊物が樹脂によって結着されて固定される)前に、テンション付与部110は、ウェブWに圧力を加えることができるので、図9に示すように、ウェブWは、テンション付与部110によって変形することができる。
【0064】
仮に、テンション付与部110が幅方向においてウェブWに均一な圧力を加えるとすると、図10のように、加圧部82を通過することにより生じた伸び量の分布を解消することができない。そのため、伸び量が大きいウェブW(シートS)の端部でうねりが生じる。また、仮にウェブWの構造が固定された後にウェブWがテンション付与部110に接する場合は、テンション付与部110によって、伸び量の分布を解消することができずに、伸び量が大きいウェブW(シートS)の端部でうねりが生じる。
【0065】
さらに、テンション付与部110は、カレンダーローラー85の回転速度と加熱ローラー86の回転速度との差に起因してウェブWに加えられる力を緩和することができる。そため、テンション付与部110は、ウェブWの搬送の安定を向上させ、ウェブWに皺が発生することを抑制することができる。
【0066】
シート製造装置100では、テンション付与部110は、ウェブWに接するテンションローラー112と、テンションローラー112を回転可能に支持する揺動可能な支持体114であって、揺動することによりテンションローラー112の回転軸Qを平行移動させる支持体114と、を有し、回転軸Qは、ウェブWの幅方向と平行である。そのため、シート製造装置100では、テンション付与部110は、ウェブWの経路長がウェブWの幅方向で同じになるようにウェブWを変形させることができる。
【0067】
シート製造装置100では、加圧部82は、逆クラウン形状のカレンダーローラー85を有する。そのため、シート製造装置100では、加圧部82を通過することによってウェブWの幅方向における端部に皺が発生することを、抑制することができる。例えば、カレンダーローラー85の形状が円柱状であると、ウェブWの幅方向における端部において、ウェブWが折り重なってしまい、皺が発生する場合もある。さらに、シート製造装置100では、カレンダーローラー85の形状が逆クラウン形状であっても、テンション付与部110によって、幅方向におけるウェブWの伸び量の差を小さくすることができる。
【0068】
なお、上記では、テンション付与部110がテンションローラー112を含んで構成されている例について説明したが、テンション付与部110は、プレス装置を含んで構成されていてもよい。
【0069】
また、本発明に係るシート製造装置では、解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、分級部(図示せず)に移送されてもよい。そして、分級部において分級された分級物が、選別部40に搬送されてもよい。分級部は、解繊部20を通過した解繊物を分級する。具体的には、分級部は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を分離して除去する。これにより、解繊物の中で比較的大きいもしくは密度の高いものである繊維の占める割合を高めることができる。分級部としては、例えば、サイクロン、エルボージェット、エディクラシファイヤーなどを用いる。
【0070】
2. シート製造装置の変形例
次に、本実施形態の変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態の変形例に係るシート製造装置200を模式的に示す図である。図11は、シート製造装置200のテンション付与部110近傍を示している。
【0071】
以下、本実施形態の変形例に係るシート製造装置200において、本実施形態にかかるシート製造装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0072】
上述したシート製造装置100では、図2に示すように、テンション付与部110は、加圧部82と加熱部84との間に配置されていた。これに対し、シート製造装置200では、図11に示すように、テンション付与部110は、加熱部84の下流側に配置されている。具体的には、シート製造装置200は、加熱部84により加熱されたウェブW(シートS)を搬送する搬送部120を備え、テンション付与部110は、加熱部84と搬送部120との間に配置されている。すなわち、ウェブWは、加熱部84を通過した後、テンション付与部110に接し、その後、搬送部120を通過する。テンション付与部110は、ウェブWの経路長がウェブWの幅方向で同じになるようにウェブWを変形させる。加熱部84による加熱直後は、樹脂は軟化しているため(固化していないため)、ウェブW(シートS)を経路方向に変形(伸長)させることが可能であり、うねりの少ないシートSを成形することができる。なお、本変形例においてウェブWの経路長とは、例えば、加熱部84から搬送部120までのウェブWが搬送される経路の長さのことである。
【0073】
搬送部120は、一対の搬送ローラー122で構成されている。搬送部120は、例えば、切断部90の上流側に設けられている。具体的には、搬送部120は、加熱部84と切断部90との間に配置されている。搬送ローラー122の形状は、例えば、円柱状である。加熱部84の加熱ローラー86の形状は、例えば、逆クラウン形状(図7参照)である。
【0074】
シート製造装置200は、例えば、以下の特徴を有する。
【0075】
シート製造装置200では、テンション付与部110は、加熱部84と搬送部120との間に配置されている。そのため、テンション付与部110は、加熱部84を通過した直後にウェブWに接する。加熱部84を通過した直後では、またウェブWの構造は固定されていない。したがって、シート製造装置200では、シート製造装置100と同様に、テンション付与部110によってウェブWの伸び量が幅方向において同じとなるように、ウェブWは変形することができる。
【0076】
シート製造装置200では、加熱部84は、逆クラウン形状の加熱ローラー86を有する。そのため、シート製造装置200では、加熱部84を通過することによってウェブWの幅方向における端部に皺が発生することを、抑制することができる。
【0077】
なお、本発明に係るシート製造装置では、テンション付与部110は、加圧部82と加熱部84との間に配置され、かつ、加熱部84と搬送部120との間に配置されていてもよい。
【0078】
また、本発明に係るシート製造装置によって製造されるシートSは、シート状にしたものを主に指す。しかしシート状ものに限定されず、ボード状、ウェブ状であってもよい。本明細書におけるシートは、紙と不織布に分けられる。紙は、パルプや古紙を原料とし薄いシート状に成形した態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、一般的な不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー(清掃用ティッシュペーパー)、キッチン
ペーパー、クリーナー、フィルター、液体(廃インクや油)吸収材、吸音材、断熱材、緩衝材、マットなどを含む。なお、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。
【0079】
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。なお、製造部102は、シートを製造できる範囲において、一部の構成を省略したり、他の構成を追加したり、公知の構成と置き換えてもよい。
【0080】
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【符号の説明】
【0081】
1…ホッパー、2,3,7,8…管、9…ホッパー、10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、40…選別部、41…ドラム部、42…導入口、43…ハウジング部、44…排出口、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、47,47a…張架ローラー、48…吸引部、49…回転体、49a…基部、49b…突部、50…混合部、52…添加物供給部、54…管、56…ブロアー、60…堆積部、61…ドラム部、62…導入口、63…ハウジング部、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…張架ローラー、76…サクション機構、78…調湿部、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー、86…加熱ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、102…製造部、104…制御部、110…テンション付与部、112…テンションローラー、114…支持体、114a…第1側壁部、114b…第2側壁部、114c…底部、116…固定部、120…搬送部、122…搬送ローラー、200…シート製造装置、K1…第1経路長、K2…第2経路長、K3…第3経路長、L…仮想直線、Q…回転軸、R…方向、S…シート、V,W…ウェブ、α,β…方向、ΔEc,ΔEe…伸び量
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11