(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6804838
(24)【登録日】2020年12月7日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】コンピューティングデバイス上の構成可能なインジケータ
(51)【国際特許分類】
G06F 1/00 20060101AFI20201214BHJP
【FI】
G06F1/00
【請求項の数】24
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-539691(P2015-539691)
(86)(22)【出願日】2013年10月21日
(65)【公表番号】特表2016-500179(P2016-500179A)
(43)【公表日】2016年1月7日
(86)【国際出願番号】US2013065959
(87)【国際公開番号】WO2014066259
(87)【国際公開日】20140501
【審査請求日】2016年10月11日
【審判番号】不服2018-15858(P2018-15858/J1)
【審判請求日】2018年11月29日
(31)【優先権主張番号】13/660,833
(32)【優先日】2012年10月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ボワース
(72)【発明者】
【氏名】フェリックス ジョゼ アルバレズ リベラ
(72)【発明者】
【氏名】ネイル ヘンディン
【合議体】
【審判長】
稲葉 和生
【審判官】
▲吉▼田 耕一
【審判官】
野崎 大進
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−168731(JP,A)
【文献】
特開2004−334882(JP,A)
【文献】
特開2009−140281(JP,A)
【文献】
特開2010−61494(JP,A)
【文献】
特表2007−535215(JP,A)
【文献】
特表2012−509526(JP,A)
【文献】
特開平11−265332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスであって、
前面部及び背面部を有するディスプレイユニットを備え、前記前面部はディスプレイ画面を含み、前記背面部は前記前面部とは反対側であり、
ユーザのアクティビティ情報を受信し、前記アクティビティ情報に少なくとも1つの表示ポリシーを適用し、前記アクティビティ情報に適用されている前記少なくとも1つの表示ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドを決定するように構成されたポリシーエージェントと、
前記ディスプレイユニットの前記背面部上に存在し、少なくとも1つのコマンドに基づいて前記コンピューティングデバイスの非ユーザに複数の色のうちの少なくとも1つを表示するように構成された多色インジケータユニットと
を備え、
前記多色インジケータユニットによって表示される前記少なくとも1つの色は、前記アクティビティ情報によって示される、前記ユーザが前記コンピューティングデバイスを動作させている状態に基づく、コンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つの表示ポリシーは、企業ポリシー、管理者ポリシー、ユーザの好み、及びアプリケーション設定のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記ポリシーエージェントは、複数の表示ポリシーの階層順に基づいてどの表示ポリシーを適用するかを決定するようにさらに構成されている、請求項1または請求項2に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記コンピューティングデバイスは、ラップトップコンピュータである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記コンピューティングデバイスは、コンピュータ処理ユニットに接続される前記ディスプレイユニットを有するデスクトップコンピュータである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項6】
前記多色インジケータユニットは、複数のセグメントを含み、前記複数のセグメントのうちの各セグメントは色を独立して表示することができ、前記多色インジケータユニットは前記複数のセグメントを有する光拡散及び取付けアセンブリをさらに含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項7】
前記アクティビティ情報はインターネットアクティビティを含み、前記少なくとも1つの表示ポリシーは、前記インターネットアクティビティの制御に関係するインターネット利用制御ポリシーを含み、前記ポリシーエージェントは、前記インターネットアクティビティに前記インターネット利用制御ポリシーを適用し、前記インターネットアクティビティに適用されている前記インターネット利用制御ポリシーの結果に基づいて前記少なくとも1つのコマンドを決定するように構成されている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項8】
前記インターネット利用制御ポリシーは、親による制御ポリシーに関係する、請求項7に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項9】
前記多色インジケータユニットは、前記少なくとも1つのコマンドに基づいて、安全なインターネットブラウジングに関する緑色、警告的なインターネットブラウジングに関する黄色、安全でないインターネットブラウジングに関する赤色のうちの1つを表示するように構成されている、請求項7または請求項8に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記アクティビティ情報は、少なくとも1つのユーザアクションを示すユーザアクション情報を含む、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項11】
前記アクティビティ情報は、アプリケーションからのアプリケーション要求を含む、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記アクティビティ情報は、前記コンピューティングデバイスに関連するメンテナンスアップグレード情報又はエラーの数を含む、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記状態は、前記ユーザによって設定されるユーザのチャットの状態である、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記チャットの状態は、取り込み中の状態、チャットを手短にすることを希望している状態、および、チャットが可能である状態を含む、請求項13に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項15】
コンピューティングデバイス上のインジケータを介して色を制御及び表示するための方法であって、
ポリシーエージェントによって、ユーザのアクティビティ情報を受信することと、
前記ポリシーエージェントによって、前記アクティビティ情報に少なくとも1つの表示ポリシーを適用することと、
前記ポリシーエージェントによって、前記アクティビティ情報に適用されている前記少なくとも1つの表示ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドを決定することと、
前記コンピューティングデバイスのディスプレイ画面とは反対側のディスプレイユニットの背面側に存在する多色インジケータユニットによって、前記少なくとも1つのコマンドに基づいて前記コンピューティングデバイスの非ユーザに複数の色のうちの少なくとも1つを表示することと
を含み、
前記多色インジケータユニットによって表示される前記少なくとも1つの色は、前記アクティビティ情報によって示される、前記ユーザが前記コンピューティングデバイスを動作させている状態に基づく、方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの表示ポリシーは、企業ポリシー、管理者ポリシー、ユーザの好み、及びアプリケーション設定のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ポリシーエージェントによって、複数の表示ポリシーの階層順に基づいてどの表示ポリシーを適用するかを決定すること
をさらに含む、請求項15または請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記アクティビティ情報はインターネットアクティビティを含み、前記少なくとも1つの表示ポリシーは、前記インターネットアクティビティの制御に関係するインターネット利用制御ポリシーを含み、前記適用することは、前記インターネット利用制御ポリシーを前記インターネットアクティビティに適用し、前記決定することは、前記インターネットアクティビティに適用されている前記インターネット利用制御ポリシーの結果に基づいて前記少なくとも1つのコマンドを決定する、請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記インターネット利用制御ポリシーは、親による制御ポリシーに関係する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記表示することは、前記少なくとも1つのコマンドに基づいて、安全なインターネットブラウジングに関する緑色、警告的なインターネットブラウジングに関する黄色、安全でないインターネットブラウジングに関する赤色のうちの1つを表示する、請求項18または請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記アクティビティ情報は、少なくとも1つのユーザアクションを示すユーザアクション情報を含む、請求項15〜請求項20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記アクティビティ情報は、アプリケーションからのアプリケーション要求を含む、請求項15〜請求項21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記状態は、前記ユーザによって設定されるユーザのチャットの状態である、請求項15〜請求項22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記チャットの状態は、取り込み中の状態、チャットを手短にすることを希望している状態、および、チャットが可能である状態を含む、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、引用によりその開示全体が本明細書に組み込まれる「CONFIGURABLE INDICATOR ON COMPUTING DEVICE」と題する2012年10月25日に出願された米国非仮特許出願第13/660,833号の優先権を主張するものであり、且つその継続出願である。
【背景技術】
【0002】
ラップトップなどの従来のコンピューティングデバイスは、該デバイスの前面/背面上に、オン、スリープ、及び充電などの動作状態を示すことができる発光ダイオード(LED)インジケータを有することができる。このLEDインジケータは、単色LEDを有し、内部CPUコントローラによって駆動される。しかしながら、内部CPUコントローラは、コンピュータの動作状態以外の多くのタイプの情報を示すために構成可能な様態でLEDインジケータを制御する能力を有さない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
1つ以上の実装の詳細が添付図及び以下の説明に記載されている。他の特徴は、説明及び図面から、並びに請求項から明らかであろう。
【0004】
一般的な態様では、コンピューティングデバイスは、アクティビティ情報を受信し、アクティビティ情報に少なくとも1つの表示ポリシーを適用し、アクティビティ情報に適用されている少なくとも1つの表示ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドを決定するように構成されたポリシーエージェントと、少なくとも1つのコマンドに基づいて複数の色のうちの少なくとも1つを表示するように構成された、コンピューティングデバイスの非ディスプレイ画面領域上に存在する多色インジケータユニットと、を含むことができる。
【0005】
いくつかの実装は、以下の特徴のうちの1つ以上を単独で又は組合せで含むことができる。例えば、少なくとも1つの表示ポリシーは、企業ポリシー、管理者ポリシー、ユーザの好み、及びアプリケーション設定のうちの少なくとも1つを含むことができる。ポリシーエージェントは、複数の表示ポリシーの階層順に基づいてどの表示ポリシーを適用するかを決定するようにさらに構成することができる。コンピューティングデバイスは、ディスプレイ画面部分を有するラップトップコンピュータであってもよく、非ディスプレイ画面領域は、ディスプレイ画面部分とは反対側のラップトップコンピュータの背面を含んでもよい。コンピューティングデバイスは、コンピュータ処理ユニットに接続されるディスプレイ装置を有するデスクトップコンピュータであってもよく、ディスプレイ装置は、ディスプレイ画面部分を含んでもよく、非ディスプレイ画面領域は、ディスプレイ画面部分とは反対側のディスプレイ装置の背面を含んでもよい。多色インジケータユニットは複数のセグメントを含んでもよく、複数のセグメントのうちの各セグメントは、色を独立して表示することができてもよく、多色インジケータユニットは、複数のセグメントを有する光拡散及び取付けアセンブリをさらに含んでもよい。アクティビティ情報は、インターネットアクティビティを含んでもよく、少なくとも1つの表示ポリシーは、インターネットアクティビティの制御に関係するインターネット利用制御ポリシーを含んでもよい。ポリシーエージェントは、インターネットアクティビティにインターネット利用制御ポリシーを適用し、インターネットアクティビティに適用されているインターネット利用制御ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドを決定するように構成されてもよい。インターネット利用制御ポリシーは親による制御ポリシーに関係していてもよい。多色インジケータユニットは、少なくとも1つのコマンドに基づいて、安全なインターネットブラウジングに関する緑色、警告的なインターネットブラウジングに関する黄色、安全でないインターネットブラウジングに関する赤色のうちの1つを表示するように構成されてもよい。アクティビティ情報は、少なくとも1つのユーザアクションを示すユーザアクション情報を含んでもよい。アクティビティ情報は、アプリケーションからのアプリケーション要求を含んでもよい。アクティビティ情報は、コンピューティングデバイスに関連するメンテナンスアップグレード情報又はエラーの数を含んでもよい。
【0006】
別の一般的な態様では、コンピューティングデバイス上のインジケータを介して色を制御及び表示するための方法は、ポリシーエージェントによってアクティビティ情報を受信することと、ポリシーエージェントによってアクティビティ情報に少なくとも1つの表示ポリシーを適用することと、ポリシーエージェントによって、アクティビティ情報に適用されている少なくとも1つの表示ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドを決定することと、コンピューティングデバイスの非ディスプレイ画面領域上に存在する多色インジケータユニットによって少なくとも1つのコマンドに基づいて複数の色のうちの少なくとも1つを表示することと、を含むことができる。
【0007】
いくつかの実装は、以下の特徴のうちの1つ以上を単独で又は組合せで含むことができる。例えば、少なくとも1つの表示ポリシーは、企業ポリシー、管理者ポリシー、ユーザの好み、及びアプリケーション設定のうちの少なくとも1つを含むことができる。方法は、ポリシーエージェントによって、複数の表示ポリシーの階層順に基づいてどの表示ポリシーを適用するかを決定することをさらに含むことができる。アクティビティ情報は、インターネットアクティビティを含んでもよく、少なくとも1つの表示ポリシーは、インターネットアクティビティの制御に関係するインターネット利用制御ポリシーを含んでもよい。適用するステップは、インターネットアクティビティにインターネット利用制御ポリシーを適用することができ、決定するステップは、インターネットアクティビティに適用されているインターネット利用制御ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドを決定することができる。インターネット利用制御ポリシーは親による制御ポリシーに関係していてもよい。表示するステップは、少なくとも1つのコマンドに基づいて、安全なインターネットブラウジングに関する緑色、警告的なインターネットブラウジングに関する黄色、安全でないインターネットブラウジングに関する赤色のうちの1つを表示することができる。アクティビティ情報は、少なくとも1つのユーザアクションを示すユーザアクション情報を含んでもよい。アクティビティ情報は、アプリケーションからのアプリケーション要求を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実装に係る1つ以上のLED表示ポリシーに基づいて多色LEDインジケータユニット上の複数の色を制御及び表示するためのコンピューティングデバイスを示す図である。
【0009】
【
図2】一実装に係る
図1のLED表示ポリシーの階層順を示す図である。
【0010】
【
図3】一実装に係る
図1の多色LEDインジケータユニットを示す図である。
【0011】
【
図4】一実装に係る
図1のコンピューティングデバイスの例示的な動作を示すフローチャートである。
【0012】
【
図5A】一実装に係る
図1のコンピューティングデバイスをラップトップコンピュータとして示す図である。
【0013】
【
図5B】一実装に係る
図1のコンピューティングデバイスをデスクトップコンピュータとして示す図である。
【0014】
【
図6】別の実装に係る
図1のコンピューティングデバイスをラップトップコンピュータとして示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で説明されるように、ラップトップコンピュータ又はデスクトップコンピュータなどのコンピューティングデバイス上の多色発光ダイオード(LED)インジケータユニットを制御することができる。一実装では、多色LEDインジケータユニットは、コンピューティングデバイスの非ディスプレイ画面領域上に存在してもよい。例えば、多色LEDインジケータユニットは、ラップトップコンピュータの(例えば、ラップトップコンピュータのディスプレイ画面部分とは反対側の)背面上又はパーソナルコンピュータのディスプレイ装置の(例えば、ディスプレイ装置のディスプレイ画面部分とは反対側の)背面上に存在してもよい。代替的に、多色LEDインジケータユニットは、パーソナルコンピュータのコンピュータ処理ユニット(CPU)上に存在してもよい。場所に関係なく、多色LEDインジケータユニットは、少なくとも1つのセグメントを含んでもよく、各セグメントは、例えば、とりわけ、緑色、黄色、及び赤色などの複数の色を表示することができる。したがって、多色LEDインジケータユニットは複数の色を同時に表示してもよい。
【0016】
また、いくつかの実装によれば、多色LEDインジケータユニットは、コンピューティングデバイスが充電中である、オンである、又はスリープしているかどうかとは別にして多数の異なる態様に従って複数の色を表示するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装は、インターネットアクティビティ(例えば、緑色=安全なウェブブラウジング、黄色=警告的なウェブブラウジング、赤色=安全でないウェブブラウジングなど)を含むアクティビティ情報、ユーザアクション情報、アプリケーション要求、サービス情報、若しくは一般に、コンピューティングデバイス又はコンピューティングデバイスを動作させるユーザに関連するあらゆるタイプのアクティビティへの少なくとも1つの表示ポリシーの適用に基づいて点灯し得る多色インジケータユニットを制御する独立コントローラを提供する。また、ユーザは、アクションのタイプに応じて好ましいカラースキームを設定することができる。
【0017】
図1は、一実装に係る1つ以上のLED表示ポリシー116に基づいて多色LEDインジケータユニット108上の複数の色のうちの少なくとも1つを制御及び表示するためのコンピューティングデバイス106を示す。コンピューティングデバイス106は、例えば、ラップトップコンピュータ又はデスクトップコンピュータ、ネットブック、又はタブレットコンピュータなどの事実上あらゆるタイプのコンピューティングデバイスであってもよい。コンピューティングデバイス106のラップトップコンピュータとしての実装と、コンピューティングデバイス106のデスクトップコンピュータとしての実装が
図5A及び
図5Bにさらに示される。しかしながら、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータに関して本明細書で説明される実装の特徴及び機能は、他のタイプのコンピューティングデバイスに容易に拡張することができる。
【0018】
コンピューティングデバイス106は、少なくとも1つのプロセッサ107と、一時的でないコンピュータ可読記憶媒体109とを含んでもよい。一時的でないコンピュータ可読記憶媒体109は、実行されるときに、コンピューティングデバイス106に関連するオペレーティングシステムと共同して、アプリケーション112、多色LEDインジケータユニット108、ポリシーエージェント114、及びLED表示ポリシー116の機能を少なくとも1つのプロセッサ107に実装させる実行可能な命令を含んでもよい。オペレーティングシステムは、いくつかの例を挙げると、Windowsオペレーティングシステム、Mac OS、又はLinuxなどのオペレーティングシステムを含んでもよく、Android、Symbian、又はiPhone OSなどのモバイルプラットフォームを含んでもよい。他の例では、オペレーティングシステムは、Chrome OSなどのブラウザベースのオペレーティングシステムを含んでもよい。その結果、アプリケーション112は、あらゆる基礎をなすオペレーティングシステム又はプラットフォーム上で実行することができる事実上あらゆるアプリケーションを含んでもよい。こうした用途の例は周知であり、詳細に述べるには数が多すぎるが、一般に、ドキュメント処理アプリケーション、ゲーミングアプリケーション、電子メールアプリケーション、イメージ編集又はプレゼンテーションソフトウェア、ウェブブラウザ、及び/又はオペレーティングシステムを動作させることができる事実上あらゆるタイプのアプリケーションを含む。
【0019】
図1に示されるように、コンピューティングデバイス106は、インターネット102又はインターネット102に接続されるプライベートネットワーク104に接続することができてもよい。プライベートネットワーク104は、企業又は他のイントラネット、及び/又はより小規模のローカル又はパーソナルネットワークを表してもよく、そのうちのいずれかは標準ネットワーク技術を用いて実装されてもよい。
【0020】
ポリシーエージェント114は、アクティビティ情報を受信し、複数のLED表示ポリシー116のうちの少なくとも1つのLED表示ポリシーを適用し、アクティビティ情報に適用されている少なくとも1つのLED表示ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドを決定するように構成されてもよい。決定されたコマンド(複数可)は、カラースキームを表示するための多色LEDインジケータユニット108に提供される。例えば、多色LEDインジケータユニット108は、
図3を参照してさらに説明されるポリシーエージェント114からの1つ以上のコマンドに基づいてコンピューティングデバイス106上に複数の色を同時に表示することに関連するハードウェアを含んでもよい。
【0021】
一実装では、アクティビティ情報は、プライベートネットワーク104及び/又はインターネット102に関連するネットワークアクティビティ情報を含むことができる。例えば、ネットワークアクティビティ情報は、プライベートネットワーク104及び/又はインターネット102内のどの情報、例えばファイル、ドキュメント、及び/又はユーザのインターネットブラウジングアクティビティを含むことがあるウェブサイトなどにユーザがアクセスしたかを含むことができる。この例では、ポリシーエージェント114は、プライベートネットワーク104及び/又はインターネット102からネットワークアクティビティ情報を受信し、少なくとも1つのLED表示ポリシーをネットワークアクティビティ情報に適用してもよい。LED表示ポリシーは、複数の有色LEDインジケータユニット108上に複数の色を表示するために多色LEDインジケータユニット108に提供されるべき1つ以上のコマンドを決定するために、ネットワークアクティビティ情報に関連する1つ以上の条件を定義することができる。例えば、LED表示ポリシーは、ユーザが安全なインターネットサイトを訪問した/又は訪問していることをネットワーク情報が示す場合に緑色、ユーザが中程度に安全なインターネットサイトを訪問した/又は訪問していることをネットワーク情報が示す場合は黄色、及びユーザが安全でないインターネットサイトを訪問した/又は訪問していることをネットワーク情報が示す場合は赤色の表示を要求してもよい。
【0022】
一例では、「安全」、「中程度に安全」、及び「安全でない」という用語は、異なるレベルのインターネットアクティビティを指すことがあり、これは、コンピューティングデバイス106が用いられる状況に依存することがある。例えば、コンピューティングデバイス106を職場環境内で用いることに関して、種々のレベルのインターネットアクティビティ(例えば、安全、中程度に安全、及び安全でない)は、インターネットサイトのセキュリティ及び/又はユーザの仕事へのインターネットサイトの関連性に関係していてもよい。コンピューティングデバイス106をホーム環境内で用いることに関して、種々のレベルのインターネットアクティビティは、さらに後述するように親による制御ポリシーなどのインターネットサイトの適切性に関係していてもよい。したがって、ポリシーエージェント114は、どのウェブサイトをユーザが閲覧しているかを示すネットワーク情報を受信し、適宜LED表示ポリシーを適用することができる。ネットワーク情報へのLED表示ポリシーの適用に基づいて、ポリシーエージェント114は、多色LEDインジケータユニット108に提供されるべき適切なコマンド(複数可)を決定することができる。
【0023】
また、LED表示ポリシーは、子供のインターネットアクティビティを監視するために親による制御ポリシーに関係していてもよい。一実装では、ポリシーエージェント114は、オペレーティングシステム及び/又はウェブブラウザ又は検索エンジンに既に関連付けられた既存のネットワークフィルタリング機構と共同して動作することができる。例えば、これらの既存のネットワークフィルタリング機構は、親による制御を提供し、訪問されるウェブページ(複数可)が親によるフィルタによって指定される条件を満たすときにユーザのインターネットアクティビティをフィルタ(又はブロック)することができる。この例では、ポリシーエージェント114は、フィルタリング機構が作動されるときに通知を受けることができ、これにより、ポリシーエージェント114が、ネットワークフィルタリング機構によって分類されるタイプのインターネットアクティビティに親による制御ポリシーを適用する。例えば、安全でないインターネットアクティビティの場合、親による制御ポリシーは赤色の表示を要求してもよい。安全なインターネットアクティビティの場合、親による制御ポリシーは緑色の表示を要求してもよく、中程度に安全なインターネットアクティビティの場合、親による制御ポリシーは黄色の表示を要求してもよい。しかしながら、いくつかの実装は、親による制御ポリシー並びに他のタイプのポリシーの配色に関するあらゆる種類の色を包含する。
【0024】
別の実装では、アクティビティ情報は、少なくとも1つのユーザアクションを示すユーザアクション情報を含んでもよい。例えば、ポリシーエージェント114は、コンピューティングデバイス106上のユーザによるアクションを表すユーザアクション情報を受信するように構成されてもよい。ユーザアクション情報は、例えば、特定のタイプのアプリケーション112を立ち上げること及びアプリケーション112/コンピューティングデバイス106を指定された様態で動作させることなどのユーザによって行われる事実上あらゆるタイプのアクションを含んでもよい。これに関して、ユーザは、多色LEDインジケータユニット108の色表示を制御するための事実上あらゆるタイプのLED表示ポリシーを定義することができる。一例では、ユーザは、ユーザが仕事に関係しているアプリケーション112を立ち上げるときに赤色が表示されることを要求するようなLED表示ポリシーを定義することができる。この例では、ポリシーエージェント114は、種々の異なるユーザアクションを監視及び/又は受信し、ユーザにより定義されたLED表示ポリシーを適宜適用してもよい。ユーザアクション情報がLED表示ポリシーによって指定される条件を満たすときに、ポリシーエージェント114は、カラーインジケータの表示を制御するために多色LEDインジケータユニット108に提供されるべき適切なコマンド(複数可)を生成してもよい。
【0025】
別の例では、LED表示ポリシーは、会社のコンピュータを動作させる権限を与えられるユーザに適用されるべき企業ポリシーを表すことができる。例えば、企業ユーザは、ユーザが外に面するインジケータ(例えば、多色LEDインジケータユニット108はコンピューティングデバイス106の背面上に配置されてもよい)を有することを可能にするために、チャット状態、例えば、赤色=取り込み中、黄色=手短にお願いします、及び緑色=チャット可能などの全社的な標準インジケータスキームを設定することができる。この例では、ユーザは、チャット状態インターフェースを介して自分のチャット状態を設定することができる。次いで、ポリシーエージェント114は、選択されたチャット状態を受信し、企業のLED表示ポリシーに基づいて多色LEDインジケータユニット108を制御するための適切なコマンド(複数可)を決定することができる。
【0026】
別の例では、企業のLED表示ポリシーは、ユーザに対して公開されるバグの数、例えば、赤色=1つ以上の重大なバグ、黄色=1つ以上の重大ではないバグ、緑色=バグなしに関係していてもよい。また、企業のLEDポリシーは、システム更新の状態、例えば、赤色=システム更新中、及び緑色=システム更新済に関係していてもよい。したがって、アクティビティ情報は、コンピューティングデバイス106に関連するメンテナンスアップグレード情報又はエラーの数に関係していてもよい。したがって、ポリシーエージェント114は、コンピューティングデバイス106又は別のデバイスからコンピューティングデバイス106に関連するメンテナンスアップグレード情報又はエラーの数を受信し、多色LEDインジケータユニット108を制御するための適切なコマンド(複数可)を決定するために企業のLEDポリシーを適用してもよい。
【0027】
さらに、ポリシーエージェント114は、アプリケーション112の特定の機能に従ってLEDインジケータユニット108の特定の色を表示するためにアプリケーション112から1つ以上のアプリケーション要求を受信してもよい。一例では、アプリケーション112は、Battleship(海軍戦略推測ゲームである)などのゲームを含んでもよく、アプリケーション要求は、ゲームのプレイのラウンド、例えば、船の撃沈、又は失敗に関係していてもよい。次いで、LED表示ポリシー(1つ以上のアプリケーション設定を含むことがある)に応じて、多色LEDインジケータユニット108は、ポリシーエージェント114が船撃沈要求を受信するときに点滅する(又はちらつく)赤色、又はポリシーエージェント114が失敗要求を受信するときに点滅する(又はちらつく)青色を表示するように構成されてもよい。したがって、ポリシーエージェント114は、アプリケーション112からのアプリケーション要求を監視し、多色LEDインジケータユニット108に関するコマンド(複数可)を決定するためにアプリケーション112に関係するLED表示ポリシーの適切なアプリケーション設定を適用するように構成されてもよい。多色LEDインジケータユニット108の制御は、ゲーミングアプリケーション又は事実上あらゆるタイプのアプリケーション112を含む多数の異なるアプリケーションに関する視覚上の効果を提供することによってアプリケーション112に関する強化されたユーザ経験を提供することができる。
【0028】
図2は、一実装に係るLED表示ポリシー116の階層順を示す。
図2に示すように、LED表示ポリシー116は、データベースに格納されてもよく、ポリシーエージェント114は、適用されるべき適切なLED表示ポリシーを決定するためにデータベースと通信するように構成されてもよい。例えば、カラースキームの表示は、同時に作動される場合に互いに競合することがある多数の異なるLED表示ポリシー116に従って構成されてもよい。したがって、いくつかの実装は、LED表示ポリシー116の階層順を提供し、ポリシーエージェント114は、階層順を調べることによってどのLED表示ポリシー116を適用するかを決定することができる。
【0029】
一実装によれば、ポリシーエージェント114は、LED表示ポリシー116を、以下の順に、すなわち、企業ポリシー118、管理者ポリシー120、ユーザの好み122、及びアプリケーション設定124の順に適用してもよい。例えば、ポリシーエージェント114が、アプリケーション設定124に基づいて多色LEDインジケータユニット108を制御するように構成され(例えば、ユーザがbattleshipアプリケーションをプレイしている場合)、ポリシーエージェント114も企業ポリシー118(例えば、上述のチャット状態の例)を適用するように構成される場合、企業ポリシー118がアプリケーション設定124よりも高位に順序づけられるので、ポリシーエージェント114は、アプリケーション設定124の代わりに企業ポリシー118を適用するように構成されてもよい。
【0030】
企業ポリシー118は、会社のリソース、例えば、コンピューティングデバイス106のユーザの会社によって制定されるあらゆるタイプのポリシーを含んでもよい。したがって、企業ポリシー118は、全社的な標準インジケータスキームに関係する事実上あらゆるタイプのポリシーを含んでもよい。一例では、前述のように、企業ポリシー118は、企業ユーザによるインターネット利用の制御を含んでもよい(例えば、赤色=安全でないインターネットブラウジング、黄色=警告的なインターネットブラウジング、及び緑色=安全なインターネットブラウジング)、チャット状態(例えば、赤色=取り込み中、黄色=手短にお願いします、及び緑色=チャット可能)、及び/又はユーザに対して公開されるバグの数(例えば、赤色=1つ以上の重大なバグ、黄色=1つ以上の重大ではないバグ、緑色=バグなし)。これらのタイプの企業ポリシー118は単なる具体例であり、いくつかの実装はあらゆるタイプの挙動に関するあらゆるタイプの全社的な標準インジケータスキームを包含することに留意されたい。
【0031】
管理ポリシー120は、コンピューティングシステムの管理者によって通常制定されるあらゆるタイプのポリシーを含んでもよい。例えば、管理ポリシー120は、システム更新が完了したときに通知するように多色LEDインジケータユニット108を設定する1つ以上のLED表示ポリシー又は別のタイプの管理ポリシー120を含んでもよい。したがって、管理ポリシー120は、コンピューティングシステムの管理者によって取り扱われるポリシーに関係する事実上あらゆるタイプのポリシーを含んでもよい。
【0032】
ユーザの好み122は、あらゆるタイプのユーザにより定義されたLED表示ポリシーを含んでもよい。例えば、いくつかの実装によれば、コンピューティングデバイス106のユーザは、コンピューティングデバイス106を動作させているときの特定のタイプのユーザアクションに基づいてLED表示ポリシーを定義してもよい。例えば、ユーザは、多色LEDインジケータユニット108を、ユーザの好み122において条件を定義することによって事実上あらゆるタイプのコンピュータに関係したユーザアクションに関する緑色、赤色、又は黄色(又は任意の他のタイプの色)を表示するように構成してもよい。
【0033】
アプリケーション設定124は、アプリケーション112に関係しているあらゆるタイプのLED表示ポリシーを含んでもよい。例えば、アプリケーション112は、多色LEDインジケータユニット108の動作をトリガする1つ以上の設定を提供してもよい(例えば、条件はアプリケーション自体において指定される)。代替的に、ユーザは、多色LEDインジケータ108の動作をトリガするアプリケーション112に関するアプリケーション設定124を定義してもよい(例えば、ユーザは、アプリケーション設定インターフェースを介してアプリケーション設定124を設定する)。上記のように、アプリケーション112は、Battleshipなどのゲームを含んでもよく、アプリケーション要求は、命中、例えば、船の撃沈、又は失敗に関係していてもよい。次いで、多色LEDインジケータユニット108は、ポリシーエージェント114が船撃沈要求を受信するときに点滅する(又はちらつく)赤色、又はポリシーエージェント114が失敗要求を受信するときに点滅する(又はちらつく)青色を表示するように構成されてもよい。したがって、ポリシーエージェント114は、アプリケーション112からのアプリケーション要求を監視し、多色LEDインジケータユニット108に関するコマンド(複数可)を決定するためにアプリケーション112に関係する適切なLED表示ポリシーを適用するように構成されてもよい。
【0034】
したがって、いくつかの実装によれば、ポリシーエージェント114は、例えば企業ポリシー118、管理者ポリシー120、ユーザの好み122、及び/又はアプリケーション設定124を含むことがあるLED表示ポリシー116の階層順に基づいてどのLED表示ポリシー116を適用するかを決定するように構成されてもよい。いくつかの実装が
図2の特定の順序を包含するだけでなく、いくつかの実装は、LED表示ポリシー116のあらゆるタイプの階層順を包含する。例えば、ユーザは、アプリケーション設定124がユーザの好み122よりもユーザにとってより重要である場合に、ユーザの好み122よりも優先してアプリケーション設定124を適用することを望むことがある。また、LED表示ポリシー116は、特定のグループに具体的に特徴付けられない他のタイプのLED表示ポリシーを含んでもよいことに留意されたい。例えば、
図2に示された4つのタイプのLED表示ポリシー以外に、LED表示ポリシーは、LED表示ポリシー116の他のグループを含んでもよい。また、階層順は、
図2に示されるLED表示ポリシーの任意のサブセットを含んでもよい。
【0035】
図3は、一実装に係る
図1の多色LEDインジケータユニット108を示す。
図3に示すように、ポリシーエージェント114は、
図2のLED表示ポリシーを実行するために多色LEDインジケータユニット108と共同して動作する。例えば、多色LEDインジケータユニット108は、多色インジケータの1つ以上の色の表示に関係した1つ以上のコマンドを受信し、色の点灯を制御してもよい。コマンドは、LED表示ポリシーによって示される適切な色を表示するための発光ダイオードによって認識可能なフォーマット又は構文であってもよい。
【0036】
一実装によれば、多色LEDインジケータユニット108は、コントローラ130と、複数のセグメントを有する光拡散及び取付けアセンブリ126とを含んでもよい。コントローラ130は、従来のコンピューティングデバイス上の単色LEDの制御に関連する内部コントローラとは異なる独立して提供されるコントローラであってもよい。コントローラ130は、ポリシーエージェント114からコマンド(複数可)を受信し、適切な色を表示するために光拡散及び取付けアセンブリ126にLEDレベル命令を提供してもよい。LEDレベル命令は、所望の色及び点灯に関する適切な発光パターン(複数可)を示す情報を提供してもよい。
【0037】
複数のセグメントは、セグメント0、セグメント1、セグメント2、及びセグメント3などの4つの独立したLEDセグメントを含んでもよく、各セグメントは、色を独立して表示することができる。したがって、複数のセグメントは複数の色を同時に表示する能力を提供してもよい。一例では、多色LEDインジケータユニット108は、赤色、緑色、及び/又は青色の量を混合することによって異なる色の範囲の点灯を可能にする、赤緑青(RGB)カラースキームを使用してもよい。いくつかの実装によれば、各セグメントは、RGBカラースキームに関連し、セグメントのうちの少なくとも1つ(又はそれらのすべて)は、LED表示ポリシーによって決定される場合の所望の色及び点灯に関する適切な発光(複数可)を有してもよい。また、光拡散及び取付けアセンブリ126は、対応するRGBダイオード及び関連する取付けハードウェアなどの各セグメントに関係した他のコンポーネントを含んでもよい。さらに、4つのセグメントが
図3に示されるが、いくつかの実装は光拡散及び取付けアセンブリ126においてあらゆる数のセグメントを包含する。
【0038】
図4は、一実装に係る
図1のコンピューティングデバイス106の例示的な動作402〜408を示すフローチャートである。
図4のフローチャートは、動作402〜408を一連の順序で示すが、これは単なる例であること、及び付加的な又は代替的な動作が含まれることがあることが理解されるであろう。さらに、
図4の動作及び関連する動作は、図示された順序とは異なる順序で、又は並行して、又は重なる状態で実行されてもよい。
【0039】
アクティビティ情報が受信されてもよく(402)、アクティビティ情報に少なくとも1つの表示ポリシーが適用されてもよく(404)、アクティビティ情報に適用されている少なくとも1つの表示ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドが決定されてもよい(406)。例えば、ポリシーエージェント114は、アクティビティ情報を受信し、複数のLED表示ポリシー116のうちの少なくとも1つのLED表示ポリシーを適用し、アクティビティ情報に適用されている少なくとも1つのLED表示ポリシーの結果に基づいて少なくとも1つのコマンドを決定するように構成されてもよい。決定されたコマンド(複数可)は、カラースキームを表示するための多色LEDインジケータユニット108に提供される。
【0040】
一実装では、アクティビティ情報は、プライベートネットワーク104及び/又はインターネット102に関連するネットワークアクティビティ情報を含むことができる。この例では、ポリシーエージェント114は、プライベートネットワーク104及び/又はインターネット102からネットワークアクティビティ情報を受信し、少なくとも1つのLED表示ポリシーをネットワークアクティビティ情報に適用することができる。特に、ポリシーエージェント114は、どのウェブサイトをユーザが閲覧しているかを示すネットワーク情報を受信し、適宜LED表示ポリシーを適用することができる。ネットワーク情報へのLED表示ポリシーの適用に基づいて、ポリシーエージェント114は、多色LEDインジケータユニット108に提供されるべき適切なコマンド(複数可)を決定することができる。また、LED表示ポリシーは親による制御ポリシーに関係していてもよい。一実装では、ポリシーエージェント114は、オペレーティングシステム及び/又はウェブブラウザ又は検索エンジンに既に関連付けられた既存のネットワークフィルタリング機構と共同して動作することができる。この例では、ポリシーエージェント114は、フィルタリング機構が作動されるときに通知を受けることができ、これにより、ポリシーエージェント114が、ネットワークフィルタリング機構によって分類されるタイプのインターネットアクティビティに親による制御ポリシーを適用する。
【0041】
別の実装では、アクティビティ情報は、少なくとも1つのユーザアクションを示すユーザアクション情報を含んでもよい。例えば、ポリシーエージェント114は、コンピューティングデバイス106上のユーザによるアクションを表すユーザアクション情報を受信するように構成されてもよい。ユーザアクション情報がLED表示ポリシーによって指定される条件を満たすときに、ポリシーエージェント114は、カラーインジケータの表示を制御するために多色LEDインジケータユニット108に提供されるべき適切なコマンド(複数可)を生成してもよい。
【0042】
別の実装では、LED表示ポリシーは、会社のコンピュータを動作させる権限を与えられるユーザに適用されるべき企業ポリシーを表すことができる。例えば、企業ユーザは、チャット状態、例えば、赤色=取り込み中、黄色=手短にお願いします、及び緑色=チャット可能などの全社的な標準インジケータスキームを設定することができる。ポリシーエージェント114は、選択されたチャット状態を受信し、企業のLED表示ポリシーに基づいて多色LEDインジケータユニット108を制御するための適切なコマンド(複数可)を決定することができる。別の例では、企業のLED表示ポリシーは、ユーザに対して公開されるバグの数、例えば、赤色=1つ以上の重大なバグ、黄色=1つ以上の重大ではないバグ、緑色=バグなしに関係していてもよい。また、企業のLEDポリシーは、システム更新の状態、例えば、赤色=システム更新中、及び緑色=システム更新済に関係していてもよい。したがって、アクティビティ情報は、コンピューティングデバイス106に関連するメンテナンスアップグレード情報又はエラーの数に関係していてもよい。したがって、ポリシーエージェント114は、コンピューティングデバイス106又は別のデバイスからコンピューティングデバイス106に関連するメンテナンスアップグレード情報又はエラーの数を受信し、多色LEDインジケータユニット108を制御するための適切なコマンド(複数可)を決定するために企業のLEDポリシーを適用することができる。
【0043】
さらに、ポリシーエージェント114は、アプリケーション112から1つ以上のアプリケーション要求を受信してもよい。したがって、ポリシーエージェント114は、アプリケーション112からのアプリケーション要求を監視し、多色LEDインジケータユニット108に関するコマンド(複数可)を決定するためにアプリケーション112に関係するLED表示ポリシーの適切なアプリケーション設定を適用するように構成されてもよい。
【0044】
複数の色のうちの少なくとも1つは、コンピューティングデバイス106の非ディスプレイ画面領域上に存在することがある多色LEDインジケータユニット108を介して少なくとも1つのコマンドに基づいて表示されてもよい(408)。例えば、ポリシーエージェント114は、
図2のLED表示ポリシーを実行するために多色LEDインジケータユニット108と共同して動作してもよい。例えば、多色LEDインジケータユニット108は、多色インジケータの色の表示に関係する1つ以上のコマンドを受信し、色の点灯を制御してもよい。コマンドは、LED表示ポリシーによって示される適切な色を表示するための発光ダイオードによって認識可能なフォーマット又は構文であってもよい。多色LEDインジケータ108の場所は、
図5及び
図6を参照してさらに説明される。
【0045】
一実装によれば、多色LEDインジケータユニット108は、コントローラ130と、複数のセグメントを有する光拡散及び取付けアセンブリ126とを含んでもよく、複数のセグメントのうちの各セグメントは、色を独立して表示することができる。コントローラ130は、ポリシーエージェント114からコマンド(複数可)を受信し、適切な色を表示するために光拡散及び取付けアセンブリ126にLEDレベル命令を提供してもよい。LEDレベル命令は、所望の色及び点灯に関する適切な発光パターン(複数可)を示す情報を提供してもよい。
【0046】
複数のセグメントは、セグメント0、セグメント1、セグメント2、及びセグメント3などの4つの独立したLEDセグメントを含んでもよく、各セグメントは、色を独立して表示することができる。したがって、複数のセグメントは複数の色を同時に表示する能力を提供してもよい。一例では、多色LEDインジケータユニット108は、赤色、緑色、及び/又は青色の量を混合することによって異なる色の範囲の点灯を可能にする、赤緑青(RGB)カラースキームを使用してもよい。いくつかの実装によれば、各セグメントはRGBカラースキームに関連し、セグメントのうちの少なくとも1つ(又はそれらのすべて)は、LED表示ポリシーによって決定される場合の所望の色及び点灯に関する適切な発光(複数可)を有してもよい。
【0047】
図5Aは、一実装に係るラップトップコンピュータとして
図1のコンピューティングデバイス106を示す。
図5Aを参照すると、ラップトップコンピュータは多色LEDインジケータユニット108を含み、多色LEDインジケータユニット108は、ラップトップコンピュータの非ディスプレイ画面領域上に存在し、非ディスプレイ画面領域は、ディスプレイ画面部分とは反対側のラップトップコンピュータの背面を含む。例えば、多色LEDインジケータユニット108は、ラップトップコンピュータの背面上部に存在してもよく、多色LEDインジケータユニット108の場所から1つ以上の色の表示が見えてもよい。しかしながら、いくつかの実装は、多色LEDインジケータユニット108の配置に関するラップトップコンピュータ上の任意の場所を包含する。
図5Bは、一実装に係るデスクトップコンピュータとして
図1のコンピューティングデバイス106を示す。
図5Bを参照すると、デスクトップコンピュータは、ディスプレイ画面を提供するディスプレイ装置106aと、コンピュータ処理ユニット(CPU)106bとを有してもよい。一実装によれば、多色LEDインジケータユニット108は、ディスプレイ装置106aの背面又は前面上に存在してもよい。代替的に、多色LEDインジケータユニット108は、CPU106b上に存在してもよい。
【0048】
図6は、別の実装に係る
図1のコンピューティングデバイス106を示す。例えば、
図6は、コンピューティングデバイス106をラップトップコンピュータとして示し、ラップトップコンピュータは閉じた状態である(例えば、ディスプレイ画面部分とキーボード部分が一緒に折り畳まれる)。
図6に示すように、多色LEDインジケータユニット108はラップトップコンピュータの背面上の外縁の方に存在する。また、
図5〜
図6に示される場合の多色LEDインジケータユニット108の場所は単なる例であり、いくつかの実装は、コンピューティングデバイス106上の多色LEDインジケータユニット108の任意の場所を包含する。
【0049】
特に詳細に説明されている上記の実装は単なる例又は可能な実装であり、含まれ得る多くの他の組合せ、追加、又は代替物が存在することが理解されるであろう。
【0050】
また、コンポーネントの特定の名前付け、用語の大文字使用、属性、データ構造、又はあらゆる他のプログラミング又は構造的態様は、強制的又は重要なものではなく、本発明を実装する機構又はその特徴は、異なる名前、フォーマット、又はプロトコルを有してもよい。さらに、システムは、説明されるようにハードウェアとソフトウェアとの組合せを介して、又は完全にハードウェア要素において実装されてもよい。また、本明細書に記載の種々のシステムコンポーネント間の機能の特定の分割は単なる例示であって強制的なものではなく、単一のシステムコンポーネントによって行われる機能は、代わりに複数のコンポーネントによって行われてもよく、複数のコンポーネントによって行われる機能は、代わりに単一のコンポーネントによって行われてもよい。
【0051】
上記の説明のいくつかの部分は、情報に対する動作のアルゴリズム及び記号表現で特徴を提示する。これらのアルゴリズム記述及び表現は、データ処理分野の当業者によって彼らの仕事の本質を他の当業者に最も効果的に伝えるために用いられることがある。これらの動作は、機能的に又は論理的に説明されるが、コンピュータプログラムによって実施されるように理解される。さらに、これらの動作の構成を、一般性を失わずにモジュールとして又は機能名によって言及することが、時には便利であることも分かっている。
【0052】
特にそれ以外の指定のない限り、上記の説明から明らかなように、説明の全体を通して、「処理する」又は「コンピューティング」又は「計算する」又は「決定する」又は「表示する」又は「提供する」などの用語を用いる説明は、コンピュータシステムメモリ又はレジスタ又は他のこうした情報記憶装置、伝送装置、又はディスプレイ装置内の物理的(電子)量として表されるデータを操作及び変換するコンピュータシステム又は類似の電子コンピューティングデバイスのアクション及びプロセスを指すことが分かる。