(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6805062
(24)【登録日】2020年12月7日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】バッテリ冷却システム
(51)【国際特許分類】
H01M 10/6552 20140101AFI20201214BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20201214BHJP
H01M 10/625 20140101ALI20201214BHJP
H01M 10/6568 20140101ALI20201214BHJP
H01M 10/6556 20140101ALI20201214BHJP
H01M 10/6554 20140101ALI20201214BHJP
H01M 10/617 20140101ALI20201214BHJP
H01M 2/10 20060101ALI20201214BHJP
F28D 15/02 20060101ALI20201214BHJP
B60L 58/26 20190101ALI20201214BHJP
【FI】
H01M10/6552
H01M10/613
H01M10/625
H01M10/6568
H01M10/6556
H01M10/6554
H01M10/617
H01M2/10 S
F28D15/02 D
F28D15/02 101A
B60L58/26
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-81968(P2017-81968)
(22)【出願日】2017年4月18日
(65)【公開番号】特開2018-181694(P2018-181694A)
(43)【公開日】2018年11月15日
【審査請求日】2019年11月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005186
【氏名又は名称】株式会社フジクラ
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126882
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 光永
(74)【代理人】
【識別番号】100160093
【弁理士】
【氏名又は名称】小室 敏雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(72)【発明者】
【氏名】ランディープ シン
(72)【発明者】
【氏名】ファン ロン タン
(72)【発明者】
【氏名】高橋 真
(72)【発明者】
【氏名】堀内 康洋
【審査官】
佐藤 卓馬
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−252646(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3208516(JP,U)
【文献】
特開2002−286380(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/6552
B60L 50/50
F28D 15/02
H01M 2/10
H01M 10/613
H01M 10/617
H01M 10/625
H01M 10/6554
H01M 10/6556
H01M 10/6568
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に電気エネルギーを供給する車載バッテリを冷却するバッテリ冷却システムであって、
冷却液の流入口、流路、および流出口を有するコールドプレートと、
前記車載バッテリに接する接触部を有する伝熱板と、
平面視において、前記コールドプレートおよび前記接触部に跨って配置された複数のヒートパイプと、を備え、
前記コールドプレートの上面は、前記接触部と同一平面上に並べて配置され、前記車載バッテリに接する、バッテリ冷却システム。
【請求項2】
前記コールドプレートおよび前記接触部は第1の方向に並べて配置され、
前記複数のヒートパイプは、それぞれが前記第1の方向に延びるとともに、前記第1の方向に直交する第2の方向に間隔を空けて配置されている、請求項1に記載のバッテリ冷却システム。
【請求項3】
前記伝熱板には、前記接触部に設けられた溝部と、該溝部の開口部から該溝部の内側に向けて突出する爪部と、が形成され、
前記ヒートパイプは前記溝部内に位置している、請求項1または2に記載のバッテリ冷却システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリ冷却システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車やハイブリットカー等、電気エネルギーを動力とする車両(以下、単に「車両」と記す)の普及が進んでいる。この種の車両に用いられる車載バッテリは、充放電可能なバッテリセルを備えているが、バッテリセルは充放電する際に発熱するため、このバッテリセルを冷却する冷却システムが求められている。
バッテリ冷却システムとして、例えば下記特許文献1では、容器に充填された冷却液にバッテリセルを浸漬するとともに、冷却液をポンプにより循環させる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−60088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のバッテリ冷却システムでは、バッテリセルを浸漬するために多量の冷却液を循環させる必要がある。この結果、循環路やポンプなど、冷却液を循環させるための装置が大型で複雑になってしまい、冷却液の漏れの発生やバッテリ冷却システムの製造コストの上昇につながっていた。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、冷却液を循環させるための装置を小型化および簡素化することが可能なバッテリ冷却システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1態様に係るバッテリ冷却システムは、車両に電気エネルギーを供給する車載バッテリを冷却するバッテリ冷却システムであって、冷却液の流入口、流路、および流出口を有するコールドプレートと、前記車載バッテリに接する接触部を有する伝熱板と、平面視において、前記コールドプレートおよび前記接触部に跨って配置された複数のヒートパイプと、を備える。
【0007】
上記態様に係るバッテリ冷却システムによれば、伝熱板が車載バッテリから受け取った熱が、ヒートパイプを介して、コールドプレートへと輸送される。この構成により、例えば車載バッテリの発熱部の全面にコールドプレートを配置しなくても、この発熱部を均等に冷却することができるため、コールドプレートを小型化することができる。従って、コールドプレート内を流通する冷却液を循環させるための装置を小型化および簡素化して、冷却液の漏れの発生や製造コストを抑えることができる。
【0008】
また、前記コールドプレートおよび前記接触部は第1の方向に並べて配置され、前記複数のヒートパイプは、それぞれが前記第1の方向に延びるとともに、前記第1の方向に直交する第2の方向に間隔を空けて配置されていてもよい。
【0009】
この場合、ヒートパイプを用いて、伝熱板からコールドプレートへと熱を第1の方向に効率よく伝えることができる。また、複数のヒートパイプが第2の方向に間隔を空けて配置されているため、第2の方向における車載バッテリの温度のむらを小さく抑えることができる。
【0010】
また、前記伝熱板には、前記接触部に設けられた溝部と、該溝部の開口部から該溝部の内側に向けて突出する爪部と、が形成され、前記ヒートパイプは前記溝部内に位置していてもよい。
【0011】
この場合、ヒートパイプが溝部内に位置していることで、ヒートパイプと伝熱板との接触面積が大きくなり、伝熱板からヒートパイプへとより効率よく熱を伝えることができる。さらに、爪部によってヒートパイプを溝部内に固定することができるため、例えばヒートパイプと伝熱板とを溶接などによって固定する場合と比較して、バッテリ冷却システムの製造をより容易にすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の上記態様によれば、冷却液を循環させるための装置を小型化および簡素化することが可能なバッテリ冷却システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】車載バッテリおよび第1実施形態のバッテリ冷却システムの斜視図である。
【
図2】第1実施形態のバッテリ冷却システムの平面図である。
【
図3】
図2のバッテリ冷却システムについての、(a)はA−A断面矢視図であり、(b)はB−B断面矢視図である。
【
図4】第2実施形態のバッテリ冷却システムの平面図である。
【
図5】変形例に係るバッテリ冷却システムの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係るバッテリ冷却システム10Aの構成を、
図1〜
図3を参照しながら説明する。
ここで、本実施形態ではXYZ直交座標系を設定して各構成の位置関係を説明する。以下、X方向を左右方向といい、Y方向を前後方向といい、Z方向を上下方向という。
【0015】
車載バッテリ1は、車両に電気エネルギーを供給する複数のバッテリセル3と、複数のバッテリセル3を収容する直方体状の筐体4と、を有する。
バッテリセル3としては、リチウムイオン電池などの二次電池を用いることができる。
【0016】
筐体4は、例えばアルミダイキャストにより上方が開口した箱状に形成されている。なお、筐体4はステンレスの鋼板を組み合わせて形成されていてもよい。また、本実施形態における筐体4は上方が開口した箱状に形成されているが、筐体4の形状は適宜変更してもよい。
【0017】
複数のバッテリセル3は、複数のコネクタ5により電気的に直列接続されており、車両のモータ部などに電気エネルギーを供給するとともに、回生エネルギーなどによって充電することができる。なお、バッテリセル3が充放電する際に、バッテリセル3は発熱する。バッテリ冷却システム10Aは、車載バッテリ1の底面に当接して、バッテリセル3の熱を輸送および消散させるためのシステムである。
【0018】
バッテリ冷却システム10Aは、全体として前後方向および左右方向に延びる板状に形成されている。バッテリ冷却システム10Aは、複数のヒートパイプ11と、伝熱板12と、コールドプレート13と、を備えている。
【0019】
伝熱板12は、左右方向よりも前後方向に長い長方形の板状に形成されている。伝熱板12の上面(以下、接触部12cという)は、車載バッテリ1の底面に接触する。
図2に示すように、接触部12cは、左右方向に間隔を空けて複数配置されている。伝熱板12は、ヒートパイプ11を保持するとともに、バッテリセル3の熱を分散させつつヒートパイプ11へと伝える役割を果たしている。伝熱板12としては、アルミニウムなどの金属製の板を用いてもよいし、内部に作動流体が封入されたベーパーチャンバなどを用いてもよい。
伝熱板12の左右方向における中央部には、前後方向に延びる凹部が設けられており、この凹部内にコールドプレート13が配置されている。
【0020】
コールドプレート13は、左右方向よりも前後方向に長い長方形の板状に形成され、伝熱板12の接触部12c同士の間に配置されている。すなわち、コールドプレート13および接触部12cは、左右方向(第1の方向)に並べて配置されている。
コールドプレート13は、冷却液の流入口13aと、冷却液の流出口13bと、冷却液の流路13cと、を有している。コールドプレート13は、主としてアルミニウムなどの金属により形成され、その内部に流路13cが設けられている。流入口13aと流出口13bとは、流路13cによって互いに接続されている。
【0021】
流入口13aおよび流出口13bは、コールドプレート13の前面に設けられている。流路13cは、その内部を冷却液が後方に向けて流れる往路と、その内部を冷却液が前方に向けて流れる復路と、を有している。冷却液は、不図示のポンプなどによって流入口13aからコールドプレート13内に流入し、流路13cを通過して、流出口13bから流出する。冷却液が流路13cを通過する間に、ヒートパイプ11から受け取る熱によって、冷却液は昇温する。なお、
図2では、流路13cの往路および復路が直線状に形成されているが、コールドプレート13から冷却液へと熱を効率よく伝えるため、これら往路および復路が蛇行していてもよい。
【0022】
複数のヒートパイプ11は、それぞれが左右方向(第1の方向)に沿って延びるとともに、前後方向(第2の方向)に間隔を空けて配置されている。各ヒートパイプ11は、
図2に示す平面視において、伝熱板12の複数の接触部12cおよびコールドプレート13に跨って配置されている。ヒートパイプ11としては、例えば銅管内に作動流体が封入されたものを用いることができる。ヒートパイプ11は、不図示の蒸発部および凝縮部を有している。蒸発部では、車載バッテリ1の熱を受け取った作動流体が蒸発する。凝縮部では、蒸発した作動流体が冷やされて凝縮する。
図2の例では、ヒートパイプ11のうち、左右方向における中央部(コールドプレート13近傍の部分)が凝縮部であり、その他の部分が蒸発部である。
【0023】
図2および
図3(a)に示すように、伝熱板12には、左右方向に延びる複数の溝部12aが形成されており、この溝部12a内にヒートパイプ11が嵌合されている。各溝部12aは、伝熱板12の接触部12cから下方に向けて窪んでいる。溝部12aの開口部には、溝部12aの内側に向けて突出する爪部12bが形成されている。例えば伝熱板12の材質がアルミニウムなどの金属である場合、爪部12bは、溝部12a内にヒートパイプ11を収容した後、溝部12aの開口部を工具などで変形させて形成することができる。爪部12bによって、はんだ付けやロウ付けによらずに、ヒートパイプ11を伝熱板12に固定することができる。また、溝部12a内にヒートパイプ11を収容することで、伝熱板12とヒートパイプ11との接触面積を増やして、伝熱板12からヒートパイプ11へと効率よく熱を伝えることができる。
【0024】
図2および
図3(b)に示すように、コールドプレート13には左右方向に延びる複数の溝部13dが形成されており、この溝部13d内にヒートパイプ11が嵌合されている。各溝部13dは、コールドプレート13の上面から下方に向けて窪んでいる。溝部13dの開口部には、溝部13dの内側に向けて突出する爪部13eが形成されている。例えばコールドプレート13の材質がアルミニウムなどの金属である場合、爪部13eは、溝部13d内にヒートパイプ11を収容した後、溝部13dの開口部を工具などで変形させて形成することができる。爪部13eによって、はんだ付けやロウ付けによらずに、ヒートパイプ11をコールドプレート13に固定することができる。また、溝部13d内にヒートパイプ11を収容することで、コールドプレート13とヒートパイプ11との接触面積を増やして、ヒートパイプ11からコールドプレート13へと効率よく熱を伝えることができる。
【0025】
次に、以上のように構成されたバッテリ冷却システム10Aの作用および効果について説明する。
【0026】
車載バッテリ1のうち、コールドプレート13に当接している部分については、コールドプレート13によって直接冷却される。コールドプレート13内には冷却液が流れているため、コールドプレート13による冷却能力は高い。しかしながら、車載バッテリ1の底面全体(バッテリ配置領域S)にコールドプレート13を当接させるためには、コールドプレート13全体を大きくする必要がある。特に、近年では車両の航続距離を伸ばすために、車載バッテリ1の大型化が進んでおり、車載バッテリ1のサイズに合わせてコールドプレート13を大きくすると、冷却液に動力を与えるポンプが大型化したり、流入口13a、流出口13b、および流路13cから水漏れが発生する可能性が増したりする。バッテリ冷却システム10Aは車両に搭載されるものであるため、ポンプを小型化することや水漏れが発生する可能性を低減することについての要求は大きい。
【0027】
そこで本実施形態では、
図2に示すように、バッテリ配置領域Sに、コールドプレート13だけでなく、ヒートパイプ11および伝熱板12を配置している。この構成により、コールドプレート13の小型化を図っている。
車載バッテリ1の底面は、伝熱板12の接触部12cに接しているため、この接触部12cからバッテリセル3の熱が伝熱板12に伝わる。伝熱板12内では、熱伝導によってこの熱が分散される。ヒートパイプ11は、伝熱板12の溝部12a内に嵌合されているため、車載バッテリ1の熱は、伝熱板12を介してヒートパイプ11に伝えられる。ヒートパイプ11内の作動流体は、蒸発部において車載バッテリ1の熱によって蒸発し、凝縮部へと向かう。気相の作動流体は凝縮部でコールドプレート13へと熱を受け渡して凝縮し、蒸発部へと戻る。従って、ヒートパイプ11内の作動流体は、蒸発部(伝熱板12の接触部12c側)から凝縮部(コールドプレート13側)へと熱を輸送し続ける。この作用により、バッテリ配置領域Sの一部分にのみコールドプレート13が配置されていたとしても、車載バッテリ1の底面を均等に冷却することが可能となる。
【0028】
以上説明したように、本実施形態のバッテリ冷却システム10Aによれば、車載バッテリ1に伝熱板12の接触部12cが接しており、ヒートパイプ11がコールドプレート13および接触部12cに跨って配置されている。この構成により、コールドプレート13を小型化しながら、車載バッテリ1を均等に冷却することができる。
【0029】
また、ヒートパイプ11は、伝熱板12およびコールドプレート13の溝部12a、13d内に嵌合されているため、伝熱板12からヒートパイプ11へと、あるいはヒートパイプ11からコールドプレート13へと、熱を効率よく伝達することができる。さらに、爪部12b、13eによってヒートパイプ11を溝部12a、13d内に固定することができるため、例えば伝熱板12若しくはコールドプレート13とヒートパイプ11とを溶接などによって固定する場合と比較して、バッテリ冷却システム10Aの製造をより容易にすることができる。
【0030】
また、コールドプレート13および複数の接触部12cが左右方向に並べて配置され、複数のヒートパイプ11は、それぞれが左右方向に延びるとともに、前後方向に間隔を空けて配置されている。この構成により、各接触部12cからコールドプレート13へとヒートパイプ11を介して熱を左右方向に効率よく伝えつつ、前後方向における車載バッテリ1の温度のむらを小さく抑えることができる。
【0031】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0032】
図4に示すように、本実施形態のバッテリ冷却システム10Bは、左右方向に並べられた複数のコールドプレート13と、これらコールドプレート13同士の間に配置された伝熱板12と、を備えている。
各コールドプレート13の流入口13aは前側に配置されており、流出口13bは後側に配置されている。なお、
図4では流路13cが直線状に形成されているが、流路13cは蛇行しながら流入口13aから流出口13bに向けて延びていてもよい。
【0033】
本実施形態では、ヒートパイプ11のうち、左右方向における中央部が作動流体の蒸発部となり、左右方向における両端部が作動流体の凝縮部となる。このような配置でも、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0035】
例えば、前記実施形態では、バッテリ冷却システムの全体がバッテリ配置領域Sとなっていたが、
図5に示すように、バッテリ冷却システムの一部がバッテリ配置領域Sとなっていてもよい。
図5に示すバッテリ冷却システム10Cでは、伝熱板12の上面の略全域がバッテリ配置領域Sであり、コールドプレート13がバッテリ配置領域Sの外側に位置している。
【0036】
また、前記実施形態では、爪部12b若しくは爪部13eによって、ヒートパイプ11を伝熱板12若しくはコールドプレート13に固定したが、固定の方法はこれに限られない。例えば、溶接などによって、ヒートパイプ11が伝熱板12若しくはコールドプレート13に固定されていてもよい。
【0037】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1…車載バッテリ 10A〜10C…バッテリ冷却システム 11…ヒートパイプ 12…伝熱板 12a…溝部 12b…爪部 12c…接触部 13…コールドプレート 13a…流入口 13b…流出口 13c…流路 X…左右方向(第1の方向) Y…前後方向(第2の方向)