【文献】
岸山 祥久、ベンジャブール アナス、中村武宏,将来無線アクセスに向けた非直交マルチアクセスを用いる無線インターフェースについての初期検討,電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム,2011年 7月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記より高次の変調スキームにしたがって前記データを送信することは、前記第1および第2のデバイスの信号セットの組み合わせである信号セットを送信することを備える、請求項1に記載の方法。
前記信号セットは、変調クワドラント内のコンスタレーション・ポイント間で相対距離を維持しながら、他の変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントから離れるように前記変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントを移動させるスケーリング・ファクタによってパラメータ化される、請求項2に記載の方法。
前記リソース割り当てを送信することは、前記第2のデバイスの前記リソース割り当てを搬送するための新しいDCIフォーマットにしたがって、前記第1のデバイスのためのリソース割り当てを一般的に搬送する制御チャネルを送信することを備える、請求項5に記載の方法。
前記サブフレームの前記領域で割り当てられた前記リソースを使用して前記データを受信することは、前記第1および第2のデバイスの信号セットの組み合わせである信号セットを受信することを備え、前記組み合わせは、前記より高次の変調スキームに基づいて生成される、請求項9に記載の方法。
前記信号セットは、変調クワドラント内のコンスタレーション・ポイント間で相対距離を維持しながら、他の変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントから離れるように前記変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントを移動させるスケーリング・ファクタによってパラメータ化される、請求項10に記載の方法。
前記第2のデバイスのリソース割り当てを受信することは、前記第2のデバイスの前記リソース割り当てを搬送する新しいダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットにしたがって、前記第1のデバイスのためのリソース割り当てを一般的に搬送する制御チャネルを受信することを備える、請求項9に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0032] 特定の態様では、特定のデバイスは、低遅延(または超低遅延「ULL」)能力をサポートし得、その能力は、その能力を欠いているデバイス(例えば、「レガシ」デバイス)と比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力を含む。ULLおよびレガシ・デバイスに割り当てられるリソースは、重複し得る。本開示の特定の態様は、重複する領域においてレガシおよびULLの両方の送信に関わる許容品質を維持することによって、重複するレガシおよびULLリソース割り当ての領域においてレガシおよびULLデータの送信のための技術を提供する。
【0020】
[0033] 1つ技術は、階層変調スキームを使用して重複するリソース割り当ての領域からデータを変調および送信することを含み得る。このスキームは、ULLおよびレガシ信号を個々に送信するために使用される変調スキームと比較して、ULLおよびレガシ送信のための組み合された信号セットの送信のための高次変調スキーム(higher order modulation scheme)を使用することを含み得る。さらに、信号セットは、他のクワドラントのコンスタレーション・ポイントから離れるように変調クワドラント(modulation quadrant)のコンスタレーション・ポイントを移動させるスケーリング・ファクタによってパラメータ化され得、かくしてノイズおよびビット誤り率を減じる。
【0021】
[0034] 重複するULLおよびレガシ・リソース割り当ての影響を軽減するための別の技術は、重複するリソース割り当ての領域からデータの送信のための変調シンボル再配置を使用することを含み得る。再配置は、重複するリソースを使用して送信される第3の送信を決定するためにULLおよびレガシ送信のソフト・シンボル対数尤度比(LLR)強度を合同で調整することを含み得る。
【0022】
[0035] 添付された図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、さまざまな構成の説明として意図され、本書に説明される概念が実施され得る唯一の構成を表すことは意図されない。詳細な説明は、さまざまな概念の完全な理解を提供することを目的とした特定の詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの特定の詳細なしで実現され得ることは、当業者に明らかであろう。いくつかの事例では、周知の構造およびコンポーネントが、このような概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図の形式で示される。
【0023】
[0036] これより、電気通信システムのいくつかの態様がさまざまな装置および方法に関連して提示される。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において記述され、添付の図面において、さまざまなブロック、モジュール、コンポーネント、回路、ステップ、処理、アルゴリズムなど(集合的には「要素」と呼ばれる)により例示されることになる。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせを使用してインプリメントされ得る。そのような要素がハードウェアとしてインプリメントされるかソフトウェアとしてインプリメントされるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体上に課せられる設計制約に依存する。
【0024】
[0037] 例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組み合わせは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いてインプリメントされ得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステート・マシン、ゲート論理、離散ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明されるさまざまな機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアを含む。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または別の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令のセット、コード、コード・セグメント、プログラム・コード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア・モジュール、アプリケーション、ソフトウェア・アプリケーション、ソフトウェア・パッケージ、ファームウェア、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するものと広く解釈されるものとする。
[0038] したがって、1つまたは複数の例証的な実施形態において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせにおいてインプリメントされ得る。ソフトウェア中でインプリメントされる場合、機能は、コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令あるいはコードとして記憶もしくは符号化され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、PCM(相変化メモリ)、フラッシュ・メモリ、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラム・コードを搬送または記憶するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備えることができる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本書で使用される場合、コンパクト・ディスク(CD)(disc)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここにおいて、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するが、その一方でディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0025】
[0039]
図1は、本開示の態様が実行され得るLTEネットワーク・アーキテクチャ100を例示する図である。
【0026】
[0040] 例えば、基地局(例えば、106、108など)は、ULLデバイス(例えば、UE102)およびレガシ・デバイス(例えば、図に示されていない別のUE)のための重複するリソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定し、階層変調スキームを使用してULLおよびレガシ・デバイスへの送信のためにサブフレームの領域からのデータを変調し得る。さらに、ULLデバイス(例えば、UE102)は、レガシ・デバイス(例えば、別のUE)のリソース割り当てを受信し得、レガシ・デバイスの受信されたリソース割り当てに基づいて、重複するULLおよびレガシ・リソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定し得る。ULLデバイスは、サブフレームの領域で割り当てられたリソースを使用してデータを受信し、階層変調スキームを使用して基地局によって変調されたデータを復号することを試み得る。
【0027】
[0041] 代替の態様では、基地局(例えば106、108など)は、ULLデバイス(例えばUE102)に関わる第1の送信、レガシ・デバイス(例えば別のUE)に関わる第2の送信は、同じリソース・エレメントに割り当てられることを決定し、それに応答して、リソース・エレメントを使用して送信される第3の送信を決定するために第1および第2の送信のソフト・シンボルLLR強度を合同で調整し得る。
【0028】
[0042] LTEネットワーク・アーキテクチャ100は、発展型パケット・システム(EPS)100と呼ばれ得る。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102、発展型UMTS地上無線アクセス・ネットワーク(E−UTRAN)104、発展型パケットコア(EPC)110、ホーム加入者サーバ(HSS)120、およびオペレータのIPサービス122を含み得る。EPSは、他のアクセス・ネットワークと相互接続することができるが、簡潔化のために、それらのエンティティ/インターフェースは、示されない。例証的な他のアクセス・ネットワークは、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)PDN、インターネットPDN、アドミニストレイティブPDN(例えば、プロビジョニングPDN)、キャリア固有PDN、オペレータ固有PDN、および/またはGPS PDNを含み得る。示されるように、EPSは、パケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に認識し得るように、本開示全体を通じて提示されるさまざまな概念は、回路交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
【0029】
[0043] E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106および他のeNB108を含む。eNB106は、UE102に対するユーザおよび制御プレーン・プロトコル終端を提供する。eNB106は、X2インターフェース(例えば、バックホール)を介して他のeNB108に接続され得る。eNB106はまた、基地局、ベース・トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービス・セット(BSS)、拡張サービス・セット(ESS)、アクセス・ポイント、または何らかの他の適した専門用語で呼ばれ得る。eNB106は、UE102に対してEPC110へのアクセス・ポイントを提供し得る。UE102の例は、セルラ電話、スマート・フォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディア・デバイス、ビデオ・デバイス、デジタル・オーディオ・プレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機器、タブレット、ネットブック、スマート・ブック、ウルトラブック、ドローン、ロボット/ロボット・デバイス、ウェアラブル・デバイス(例えば、スマート・ウォッチ、スマート・グラス、スマート・ゴーグル、ヘッドアップ・ディスプレイ、スマート・ブレスレット、スマート・リストバンド、スマート・クロージングなど)、車両デバイス、センサ、モニタ、メータまたは任意の他の同様の機能的なデバイスを含む。いくつかのUEは、(1つまたは複数の)マシン・タイプ通信(MTC)のUEと見なされ得、それは、基地局、別の遠隔デバイス、または何らかの他のエンティティと通信し得る遠隔デバイスを含み得る。MTCは、通信の少なくとも一端における少なくとも1つの遠隔デバイスを含む通信を指し、人間の関与(human interaction)を必ずしも必要としない1つまたは複数のエンティティを含む、データ通信の形式を含み得る。いくつかのUEは、MTC UEであり得る。MTC UEの例は、センサ、メータ、モニタ、ロケーション・タグ、ドローン、トラッカ(tracker)、ロボット/ロボット・デバイスなどを含む。MTC UEは、例えば、公衆地上モバイル・ネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Networks)を通してMTCサービスおよび/または他のMTCデバイスとMTC通信することができるUEを含み得る。いくつかのMTC UE、ならびに他のUEは、モノのインターネット(IoT:internet of things)デバイス(例えば狭帯域IoT(NB−IoT)デバイス)またはあらゆるモノのインターネット(IoE:internet of everything)デバイスとして、インプリメントされ得る。UEはまた、モバイル局、加入者局、局、モバイル・ユニット、加入者ユニット、ワイヤレス・ユニット、遠隔ユニット、モバイル・デバイス、ワイヤレス・デバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザ・エージェント、モバイル・クライアント、クライアント、または何らかの他の適した専門用語で当業者によって呼ばれ得る。
【0030】
[0044] eNB106は、S1インターフェースによってEPC110に接続される。
EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME)112、他のMME114、サービング・ゲートウェイ116、およびパケット・データ・ネットワーク(PDN)ゲートウェイ118を含む。MME112は、UE102とEPC110との間でのシグナリングを処理する制御ノードである。一般に、MME112は、ベアラおよび接続管理を提供する。すべてのユーザIPパケットは、サービング・ゲートウェイ116を通じて転送され、それ自体が、PDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118は、UE IPアドレス割り当て、並びにその他の機能を提供する。PDNゲートウェイ118は、オペレータのIPサービス122に接続される。オペレータのIPサービス122は、例えば、インターネット、イントラネット、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)、およびPS(パケット交換)ストリーミング・サービス(PSS)を含み得る。このように、UE102は、LTEネットワークを通じてPDNに結合され得る。
【0031】
[0045]
図2は、本開示の態様が実施され得るLTEネットワーク・アーキテクチャにおけるアクセス・ネットワーク200の例を例示する図である。例えば、eNB204およびUE206は、以下に論じられるように本開示の特定の態様にしたがって、重複するULLおよびレガシ割り当ての領域から変調シンボルの再配置またはデータの階層変調のための技術をインプリメントするために構成され得る。
【0032】
[0046] この例では、アクセス・ネットワーク200は、複数のセルラ領域(セル)202に分割されている。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラ領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、遠隔無線ヘッド(RRH)と称され得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムト・セル(例えば、ホームeNB(HeNB))、ピコ・セル、またはマイクロ・セルであり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202におけるすべてのUE206に対してEPC110へのアクセス・ポイントを提供するように構成される。アクセス・ネットワーク200のこの例では集中制御装置(centralized controller)は存在しないが、代替の構成では、集中制御装置が使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、アドミッション制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービング・ゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線に関連する機能を担う。ネットワーク200はまた、(図示されていないが)1つまたは複数のリレーを含み得る。1つのアプリケーションによると、UEは、リレーとしての役割を果たし得る。
【0033】
[0047] アクセス・ネットワーク200によって使用される変調および多元接続スキームは、展開されている特定の電気通信規格によって異なり得る。LTEアプリケーションでは、周波数分割複信(FDD)および時分割複信(TDD)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。以下の詳細な説明から当業者が容易に理解するように、本書に提示されるさまざまな概念は、LTEアプリケーションによく適している。しかしながら、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を用いる他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューション・データ・オプティマイズド(Evolution-Data Optimized)(EV−DO)またはウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として、3世代パートナーシップ・プロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエア・インタフェース規格であり、ブロードバンド・インターネット・アクセスをモバイル局に提供するためにCDMAを用いる。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))、およびTD−SCDMAのようなCDMAの他の変形を用いるユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、TDMAを用いるモバイル通信のためのグローバル・システム(GSM(登録商標))、およびOFDMAを用いる発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ならびにフラッシュOFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、3GPPの組織からの文書で説明されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2の組織からの文書で説明されている。用いられる実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定のアプリケーションおよびシステム上に課せられる全体的な設計制約に依存するであろう。
【0034】
[0048] eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用は、eNB204が、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間ドメインを活用することを可能にする。空間多重化は、同じ周波数上で同時にデータの異なるストリームを送信するために使用され得る。データ・ストリームは、データ・レートを増大させるために単一のUE206に、または、全体的なシステム容量を増大させるために複数のUE206に、送信され得る。これは、各データ・ストリームを空間的にプリコーディングし(例えば、振幅および位相のスケーリングを適用し)、その後、DL上における多数の送信アンテナを通じて各空間的にプリコーディングされたストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータ・ストリームは、異なる空間シグネチャとともに(1つまたは複数の)UE206へと到達し、それは、(1つまたは複数の)UE206の各々が、そのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータ・ストリームを復元することを可能にする。UL上において、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータ・ストリームを送信し、それは、eNB204が、各空間的にプリコーディングされたデータ・ストリームのソースを識別することを可能にする。
【0035】
[0049] 空間多重化は概して、チャネル条件が良好なときに使用される。チャネル条件があまり良好でないとき、1つまたは複数の方向に送信エネルギーを集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通じた送信のためにデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルの端で良好なカバレッジを達成するために、単一ストリームのビームフォーミング送信が、送信ダイバーシティと組み合わせて使用され得る。
【0036】
[0050] 以下の詳細な説明において、アクセス・ネットワークのさまざまな態様が、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関連して説明される。OFDMは、OFDMシンボル内の多数のサブキャリアにわたってデータを変調する拡散スペクトル技術である。サブキャリアは、正確な周波数で離間されている。離間することは、受信機が、サブキャリアからのデータを復元することを可能にする「直交性(orthogonality)」を提供する。時間ドメインでは、OFDMシンボル間干渉に対抗するために、各OFDMシンボルにガードインターバル(例えば、サイクリック・プリフィックス)が追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償するために、DFT拡散OFDM信号の形態でSC−FDMAを使用し得る。
【0037】
[0051]
図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の例を例示する
図300である。フレーム(10ms)は、0乃至9のインデックスを有する10個の等しいサイズのサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイム・スロットを含み得る。リソース・グリッドは、2つのタイム・スロットを表すために使用され得、各タイム・スロットは、リソース・ブロックを含む。リソース・グリッドは、複数のリソース要素に分割される。LTE内では、リソース・ブロックは、周波数ドメインの中の12の連続するサブキャリアと、各OFDMシンボルの中の通常のサイクリック・プリフィックスでは、時間ドメインの中の7の連続するOFDMシンボルとを包含し、すなわち、84のリソース要素を包含する。拡張されたサイクリック・プリフィックスに対して、リソース・ブロックは、時間ドメインの中の6の連続するOFDMシンボルを包含し、72のリソース要素を有する。R302、R304と示されている、リソース要素のうちのいくつかは、DL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有のRS(CRS)302およびUE固有のRS(UE−RS)304を含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH)がマッピングされるリソース・ブロック上でのみ送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調スキームに依存する。かくして、UEが受信するリソース・ブロックがより多いほど、および変調スキームがより高度であるほど、UEのためのデータ・レートはより高くなる。
【0038】
[0052]LTEにおいて、eNBは、eNB内においてセルごとにプライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)を送り得る。プライマリおよびセカンダリ同期信号は、通常のサイクリック・プリフィックス(CP)で、各無線フレームのサブフレーム0および5の各々におけるシンボル期間6および5において、それぞれ、送られ得る。同期信号は、セル検出および捕捉のためにUEによって使用され得る。eNBは、サブフレーム0のスロット1内におけるシンボル期間0乃至3内において物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)を送り得る。PBCHは、特定のシステム情報を搬送し得る。
【0039】
[0053]eNBは、各サブフレームの第1のシンボル期間において物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル(PCFICH)を送り得る。PCFICHは、制御チャネルに対して使用されるシンボル期間の数(M個)を伝達し、ここにおいて、Mは、1、2または3に等しく、サブフレームごとに変化し得る。Mはまた、例えば、10個未満のリソース・ブロックを有する小さなシステム帯域幅の場合、4に等しくなり得る。eNBは、各サブフレームの最初のM個のシンボル期間において、物理HARQインジケータ・チャネル(PHICH)および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送り得る。PHICHは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートするための情報を搬送し得る。PDCCHは、UEのためのリソース割り当てに関する情報と、ダウンリンク・チャネルのための制御情報とを搬送し得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間において物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送り得る。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを搬送し得る。
【0040】
[0054] eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいてPSS、SSS、およびPBCHを送り得る。eNBは、PCFICHおよびPHICHを、これらのチャネルが送られる各シンボル期間において、システム帯域幅全体にわたって送り得る。eNBは、システム帯域幅のある特定の部分においてUEのグループにPDCCHを送り得る。eNBは、システム帯域幅の特定の部分において特定のUEにPDSCHを送り得る。eNBは、全てのUEにブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICH、およびPHICHを送り得、特定のUEにユニキャスト方式でPDCCHを送り得、また特定のUEにユニキャスト方式でPDSCHを送り得る。
【0041】
[0055] 多数のリソース要素が、各シンボル期間において利用可能であり得る。各リソース要素(RE)は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーし得、1つの変調シンボルを送るために使用され得、それは、実数値または複素数値であり得る。各シンボル期間において基準信号に対して使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG)内に配置され得る。各REGは、1つのシンボル期間において4つのリソース要素を含み得る。PCFICHは、シンボル期間0において4つのREGを占有し、それらは、周波数にわたってほぼ均等に離間され得る。PHICHは、1つまたは複数の設定可能なシンボル期間において3つのREGを占有し、それらは、周波数にわたって拡散され得る。例えば、PHICHのための3つのREGはすべて、シンボル期間0に属し得る、またはシンボル期間0、1および2において拡散され得る。PDCCHは、例えば、最初のM個のシンボル期間において、9、18、36、または72個のREGを占有し、それらは、利用可能なREGから選択され得る。REGのある特定の組み合わせのみが、PDCCHに対して許可され得る。本方法および装置の態様において、サブフレームは、1つ以上のPDCCHを含み得る。
【0042】
[0056] UEは、PHICHおよびPCFICHに対して使用される特定のREGを知り得る。UEは、PDCCHのためのREGの異なる組み合わせを探索し得る。探索する組み合わせの数は典型的に、PDCCHに対する許可された組み合わせの数よりも少ない。eNBは、UEが探索するであろう組み合わせのいずれかにおいてUEにPDCCHを送り得る。
【0043】
[0057]
図4は、LTEにおけるULフレーム構造の例を例示する
図400である。ULのために利用可能なリソース・ブロックは、データ・セクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成されることができ、設定可能なサイズを有し得る。制御セクションにおけるリソース・ブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられ得る。データ・セクションは、制御セクションに含まれない全てのリソース・ブロックを含み得る。ULフレーム構造は、連続するサブキャリアを含むデータ・セクションをもたらし、それは、単一のUEが、データ・セクションにおける連続するサブキャリアの全てを割り当てられることを可能にし得る。
【0044】
[0058] UEは、eNBに制御情報を送信するために制御セクションにおけるリソース・ブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEはまた、eNBにデータを送信するためにデータ・セクションにおけるリソース・ブロック420a、420bを割り当てられ得る。UEは、制御セクションにおける割り当てられたリソース・ブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH)中で制御情報を送信し得る。UEは、データ・セクションにおける割り当てられたリソース・ブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH)でデータのみ、またはデータと制御情報との両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにまたがり得、周波数にわたってホッピングし得る。
【0045】
[0059] リソース・ブロックのセットは、物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH)430において、初期システム・アクセスを遂行し、UL同期を達成するために使用され得る。PRACH 430は、ランダム・シーケンスを搬送するのであり、いずれのULデータ/シグナリングも搬送することはできない。各ランダム・アクセス・プリアンブルは、6の連続するリソース・ブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数は、ネットワークによって指定される。すなわち、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信は、特定の時間および周波数リソースに制限される。PRACHのための周波数ホッピングは存在しない。PRACH試行は、単一のサブフレーム(1ms)において、または少数の連続するサブフレームのシーケンスにおいて搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試行のみを行うことができる。
【0046】
[0060]
図5は、LTEにおけるユーザおよび制御プレーンのための無線プロトコル・アーキテクチャの例を例示する
図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコル・アーキテクチャは、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3の3つのレイヤで図示される。レイヤ1(L1レイヤ)は、最下位のレイヤであり、さまざまな物理レイヤ信号処理機能をインプリメントする。L1レイヤは、本書では物理レイヤ506と呼ばれる。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506より上位にあり、物理レイヤ506上でUEとeNBとの間のリンクを担う。
【0047】
[0061] ユーザ・プレーンにおいて、L2レイヤ508は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ510、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ512、およびパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)514サブレイヤを含み、それらは、ネットワーク側のeNBで終端される。示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118で終端されるネットワーク・レイヤ(例えば、IPレイヤ)、および接続の他端(例えば、遠端UE、サーバ、など)で終端されるアプリケーション・レイヤを含む、L2レイヤ508よりも上位のいくつかの上位レイヤを有し得る。
【0048】
[0062]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間での多重化を提供する。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバヘッドを低減させるための上位レイヤ・データ・パケットのためのヘッダ圧縮、データ・パケットを暗号化することによるセキュリティ、および複数のeNB間のUEのためのハンドオーバ・サポートを提供する。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤ・データ・パケットのセグメンテーションおよびリアセンブリ、損失データ・パケットの再送、およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)により順序が乱れた受信(out-of-order reception)を補償するためのデータ・パケットの並べ替え(reordering)を提供する。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポート・チャネル間の多重化を提供する。MACサブレイヤ510はまた、複数のUEの間の1つのセルにおいてさまざまな無線リソース(例えば、リソース・ブロック)を割り当てることを担う。MACサブレイヤ510はまた、HARQ動作を担う。
【0049】
[0063] 制御プレーンにおいて、UEおよびeNBのための無線プロトコル・アーキテクチャは、制御プレーンに対するヘッダ圧縮機能が存在しないという点を除き、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)において無線リソース制御(RRC)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(すなわち、無線ベアラ)を取得すること、およびeNBとUEとの間でRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することを担う。
【0050】
[0064]
図6は、アクセス・ネットワークにおいてUE650と通信するeNB610のブロック図であり、ここにおいて本開示の態様が行われ得る。
【0051】
[0065] 例えば、eNB610は、UE650(例えば、ULLデバイス)およびレガシ・デバイス(例えば、図に示されていない別のUE)のための重複するリソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定し、階層変調スキームを使用してULLおよびレガシ・デバイスへの送信のためにサブフレームの領域からのデータを変調し得る。さらに、UE650は、レガシ・デバイス(例えば、別のUE)のリソース割り当てを、例えばeNB610から受信し得、レガシ・デバイスの受信されたリソース割り当てに基づいて、重複するULLおよびレガシ・リソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定し得る。UE650は、サブフレームの領域に割り当てられたリソースを使用してデータを受信し、階層変調スキームを使用して基地局によって変調されたデータを復号することを試み得る。
【0052】
[0066] 代替の態様では、eNB610は、ULLデバイス(例えばUE650)に関わる第1の送信、レガシ・デバイス(例えば別のUE)に関わる第2の送信は、同じリソース・エレメントに割り当てられることを決定し、それに応答して、リソース・エレメントを使用して送信される第3の送信を決定するために第1および第2の送信のソフト・シンボルLLR強度を合同で調整し得る。
【0053】
[0067] DLでは、コア・ネットワークからの上位レイヤ・パケットが、コントローラ/プロセッサ675に提供される。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能をインプリメントする。DLにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、さまざまな優先度メトリック(priority metric)に基づいたUE650への無線リソース割り当て、論理チャネルとトランスポート・チャネルとの間での多重化、パケット・セグメンテーションおよび並び替え、暗号化、およびヘッダ圧縮を提供する。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作、損失パケットの再送信、およびUE650へのシグナリングを担う。
【0054】
[0068] TXプロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のためのさまざまな信号処理機能をインプリメントする。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC)を容易にするためにコーディングおよびインターリーブすることと、さまざまな変調スキーム(例えば、2位相偏移変調(BPSK)、4位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M−PSK)、M値直交振幅変調(M−QAM))に基づいて信号コンスタレーションにマッピングすることとを含む。コーディングおよび変調されたシンボルはその後、並列ストリームに分けられる。各ストリームはその後、時間ドメインOFDMシンボル・ストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(例えば、パイロット)で多重化され、その後、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用してともに組み合わされる。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを作り出すために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調スキームを決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信されたチャネル状態フィードバックおよび/または基準信号から導出され得る。各空間ストリームはその後、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に提供される。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0055】
[0069] UE650では、各受信機654RXは、そのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上において変調された情報を復元し、受信機(RX)プロセッサ656に情報を提供する。RXプロセッサ656は、L1レイヤのさまざまな信号処理機能をインプリメントする。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施する。複数の空間ストリームは、UE650に向けられる場合、RXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボル・ストリームに組み合わされ得る。そして、RXプロセッサ656は、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボル・ストリームを、時間ドメインから周波数ドメインに変換する。周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各サブキャリアに対して個別のOFDMシンボル・ストリームを備える。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号は、eNB610によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーション・ポイントを決定することによって復元および復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定はその後、物理チャネル上でeNB610によって当初送信されたデータおよび制御信号を復元するために、復号およびデインターリーブされる。データおよび制御信号はその後、コントローラ/プロセッサ659に提供される。
【0056】
[0070] コントローラ/プロセッサ659は、L2レイヤをインプリメントする。コントローラ/プロセッサは、プログラム・コードおよびデータを記憶するメモリ660に関連付けられることができる。メモリ660は、コンピュータ可読媒体と称され得る。ULにおいて、コントローラ/プロセッサ659は、コア・ネットワークからの上位レイヤ・パケットを復元するために、制御信号処理、ヘッダの解凍、暗号解読、パケットのリアセンブリ、トランスポート・チャネルと論理チャネルとの間での逆多重化を提供する。上位レイヤ・パケットは、その後、データ・シンク662に提供され、それは、L2レイヤより上位のすべてのプロトコル・レイヤを表す。さまざまな制御信号もまた、L3処理のためにデータ・シンク662に提供され得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用する誤り検出を担う。
【0057】
[0071] ULでは、データ・ソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤ・パケットを提供するために使用される。データ・ソース667は、L2レイヤより上位のすべてのプロトコル・レイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、eNB610による無線リソース割り当てに基づいて、論理チャネルとトランスポート・チャネル間の多重化、パケット・セグメンテーションと並べ替え、暗号化、およびヘッダ圧縮を提供することによって、ユーザ・プレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤをインプリメントする。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、損失パケットの再送、eNB610へのシグナリングを担う。
【0058】
[0072] eNB610によって送信されたフィードバックまたは基準信号からチャネル推定器658によって導出されたチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調スキームを選択することと、空間処理を容易にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成された空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に提供される。各送信機654TXは、送信のためのそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0059】
[0073] UL送信は、UE650における受信機機能に関連して説明されたのと同様の方法で、eNB610において処理される。各受信機618RXは、そのそれぞれのアンテナ620を通じて信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、RXプロセッサ670にその情報を提供する。RXプロセッサ670は、L1レイヤをインプリメントし得る。
【0060】
[0074] コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤをインプリメントする。コントローラ/プロセッサ675は、プログラム・コードおよびデータを記憶するメモリ676に関連付けされることができる。メモリ676は、コンピュータ可読媒体と称され得る。ULでは、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤ・パケットを復元するために、トランスポート・チャネルと論理チャネルの間の逆多重化、パケットのリアセンブリ、暗号解読、ヘッダの解凍、制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤ・パケットは、コア・ネットワークに提供され得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担う。コントローラ/プロセッサ675、659は、それぞれ、eNB610およびUE650における動作を指示し得る。
【0061】
[0075] eNB610におけるコントローラ/プロセッサ675および/または他のプロセッサとモジュールとは、重複するULLおよびレガシ・リソース割り当ての領域からのデータの送信のために本書において説明される技術のための動作、例えば、
図8における動作800、
図12における動作1200、および/または他の処理を実施または指示し得る。UE650におけるコントローラ/プロセッサ659および/または他のプロセッサとモジュールとは、重複するULLおよびレガシ・リソース割り当ての領域においてデータを受信および処理するための、本書において説明される技術のための動作、例えば、
図9における動作900、および/または他の処理を実施または指示し得る。特定の態様では、
図6に示されたコンポーネントのうちのいずれかの1つまたは複数は、例示的な動作800、900、1200、および/または本書に説明された技術のための他の処理を実施するために用いられ得る。メモリ660および676は、UE650およびeNB610の1つまたは複数の他のコンポーネントによって利用可能であり、実行可能な、それぞれUE650およびeNB610のためのデータ・コードおよびプログラム・コードを記憶し得る。
超低遅延(ULL)およびレガシ送信の間のリソース・コンフリクトを軽減するための例としての技術
[0076] 本書に示される特定の態様にしたがって、ワイヤレス通信ネットワーク(例えば、
図1および2に例示されているようなネットワーク100および200)において1つまたは複数のデバイス(例えば、移動局、基地局、リレーなど)は、1つまたは複数の高度な能力をサポートし得る。
【0062】
[0077] 例えば、1つの態様では、UEおよび/またはeNBは、低遅延(または超低遅延「ULL」)能力をサポートし得る。本書に使用される場合、超低遅延能力という用語は、概して、その能力を欠いているデバイス(例えばいわゆる「レガシ」デバイス)と比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力に言及する。1つのインプリメンテーションでは、ULL能力は、(従来のLTEサブフレーム持続時間に対応する1msを有する)約0.1ms以下の送信時間インターバル(TTI)期間をサポートするための能力に言及し得る。しかしながら、他のインプリメンテーションでは、ULL能力は他の低遅延期間に言及し得ることが、留意されるべきである。
【0063】
[0078] 概して、しかしながら、1つまたは複数の高度な能力は、他の能力、例えば先進型アンテナ構成、協調マルチポイント(CoMP)送信および受信、先進型干渉管理技術など、に言及し得る。
【0064】
[0079] 特定の態様では、リソース(例えば、
図3に示されているような時間および周波数リソース)は、2つ以上のデバイス(例えば、ULLデバイスおよびレガシ・デバイス)間で共有されなければならない。レガシ・リソースの周りのULLリソースをスケジュールすることは必ずしも可能というわけではなく、かくして、時としてULLおよびレガシ・リソース割り当ては、重複し得る。このような重複したULLおよびレガシ・リソース割り当てを処理するための容易な技術は、例えば、少なくともいくつかのレガシ・ビットをULLビットと取り換えることによって、ULL信号でパンクチャリングされたレガシ信号を送信することである。しかしながら、このようなパンクチャリングは、レガシ送信品質の低下をもたらし得る。本開示の特定の態様は、重複する領域においてレガシおよびULLの両方の送信に関わる許容品質を維持することによって、重複するレガシおよびULLリソース割り当ての領域においてレガシおよびULLデータの送信のための技術を提供する。
【0065】
[0080] 本開示の特定の態様では、階層変調スキーム(または重畳符号化スキーム(superposition coding scheme))は、サブフレームの同じリソース・エレメントにおいてユーザの2セット(例えば、一方はレガシ送信に基づいたサブフレームに基づき、他方はULL送信に基づいたシンボルに基づく)のための送信を搬送することが定義され得る。かくして、階層変調スキームは、重複するレガシ・サブフレームおよびULLシンボル割り当てのために使用され得る。1つの態様では、階層変調スキームは、レガシおよびULL信号のセットのプロダクトである信号セットを送信する。このことは、排他的なレガシおよびULL送信のために使用される変調スキーム、例えば、レガシのためにのみまたはULLのためにのみ割り当てられるサブフレームの領域からの送信のために使用される変調スキーム、と比較して、重複するレガシおよびULLリソース割り当てを有するサブフレームの領域からのデータの送信のための、高次変調スキームを使用することによって、為され得る。例として、レガシおよびULL送信の各々がサブフレームの重複していない領域においてQPSKを使用する場合、16QAMは、レガシおよびULL信号セットのプロダクトである拡張された信号のセットの送信のために重複した領域で使用され得る。
【0066】
[0081]
図7は、本開示の特定の態様にしたがって、階層変調のために使用される16QAMに関わるコンスタレーション図を例示する。特定の態様では、ベース・レイヤは、レガシ・デバイスにマッピングされた4タプル(4-tuple)の最初の2個のMSB(最上位ビット)で定義づけされ得る。拡張レイヤは、ULLデバイスにマッピングされた4タプルの最後の2個のLSB(最下位ビット)で定義づけされ得る。2個のMSBは、どのクワドラントからレガシ・ユーザがそれのビットを取得するかを決定し、2個のLSBは、クワドラント内でULLビットの配置を決定する。例えば、「0010」の値に関して、レガシ・ユーザにマッピングされた最初の2個のビット「00」は、コンスタレーションの右上のクワドラントを指示し、ULLにマッピングされた最後の2個のビット「10」は、クワドラント内のそれのビットのコンスタレーションを指示する。
【0067】
[0082] 特定の態様では、
図7に示されているように、サブフレームの重複した領域から送信された信号セットは、(
図7にαとして示されているような)スケーリング・ファクタ(scaling factor)によってパラメータ化され得る。
図7に示されているように、スケーリング・ファクタαは、αのファクタによって変調クワドラントにおける4個のコンスタレーション・ポイントの各クラスタ(cluster)を排除し、かくして、ノイズおよびビット誤り率を減じる。しかしながら、1つの態様では、変調クワドラント内のコンスタレーション・ポイント間の相対距離が、同じのままである。かくして、パラメータαは、拡張レイヤおよびベース・レイヤの両方に関わる性能を統制する。1つの態様では、eNBは、デバイスによる変調での使用のためにデバイスに階層変調スキームのために使用されるスケーリング・ファクタの値を送信し得る。
【0068】
[0083] 特定の態様では、上記の構成は、α変調パラメータに関わらず、階層変調をレガシ・ユーザにとって透過(transparent)にする。例えば、レガシ・ユーザがQPSKを使用し、16QAMコンスタレーションがレガシ・ユーザにベース・レイヤ(2MSBビット)をマッピングすることによって、階層変調を使用して送信される場合、レガシ・ユーザは、それがどのクワドラントからそれのビットを取得するかを認識し、階層変調は、アルファ・パラメータ化(例えばα変調パラメータの選択)に関わらず、レガシ・ユーザに全く影響を与えない。かくして、レガシ・ユーザは、α変調パラメータまたは変調構造の変化を認識する必要はない。しかしながら、ULLユーザは、ULLユーザにマッピングされた2つのLSBの正確なビットの対数尤度比(LLR)を作成するためにαパラメータ化を認識することが要求される。
【0069】
[0084] 上記16QAMの例は典型的および例示的な目的のためにのみ使用されることが留意され得る。階層変調スキームは、64QAM、256QAMなどを含む任意の他の高次変調スキームを使用して適用され得る。
【0070】
[0085] αの関数としてベース・レイヤおよび拡張レイヤの間にSNRトレードオフがあることが留意され得る。例えば、αのより低い値に関して、拡張レイヤの所要のSNRが増加する。さらに、階層変調は、電力効率が悪くなり得る。広範な重複領域に関しては、基地局は、選択されたより大きいα値に関して、電力増幅器を飽和状態にしないように階層変調に対応するために電力をバックオフ(backoff)しなければならない可能性がある。かくして、特定の態様では、レガシおよびULL割り当ての重複領域は、階層変調技術の使用をレガシおよびULL割り当てが重複しているREの共通部分のみに制限しながら、最小化され得る。
【0071】
[0086] さらに、1つの態様では、レガシ信号がα変調パラメータの選択に関わらず後方互換性があるように、レガシ信号は、QPSK変調でベース・レイヤにマッピングされなければならない。いかなる他の構成も、レガシ・ユーザがαの値を認識する必要があることを要求し得、重複領域における変調構造の変化は、それ以上レガシ・ユーザにとって透過にはならない。
【0072】
[0087] 特定の態様では、階層変調を使用するために、ULLユーザが階層変調を使用して変調された信号を復元できるように情報がULLユーザに搬送される必要がある。例えば、ULLユーザは、ULLリソース割り当てがレガシ・リソース割り当てと重複するリソースを決定し、階層変調スキームが使用されるように、レガシ・ユーザのためのリソース割り当てを認識する必要がある。ULLユーザにuPDSCHリソースを割り当てるためにレガシ制御領域においてレガシPDCCHの未使用のCCEを使用する特殊なuPDCCHチャネルが、概して使用される。特定の態様では、さらなるDCIフォーマットが、uPDCCHに関して、ULLユーザにレガシ・ユーザのリソース割り当てを送信するために規定され得る。このフォーマットは、タイプ0割り当てと同じであり得る。例えば、20MHz/100RBチャネルに関して、25ビットは、4RBのグループでのレガシ使用を指示するために使用され得る。1つの態様では、4RB割り当ての任意の部分を使用する任意のレガシ割り当ては、その対応するビット・セットを有するだろう。1つの態様では、新しいDCIフォーマットは、全てのレガシ・ユーザの組み合された使用を特定する。1つの態様では、新しいDCIフォーマットは、リソース・ブロック(RB)の整数の粒度(a granularity of an integer number)でデバイスのリソース割り当てを指示する。
【0073】
[0088] 特定の態様では、ULLユーザは、uPDCCHからのレガシ・リソース割り当ての決定に基づいて、レガシ・ユーザの周りでレート・マッチするか、レガシおよびULL間の交差するREにおいて拡張レイヤにおけるULLビットを受信するかを、決定し得る。
【0074】
[0089]
図8は、本開示の特定の態様にしたがって、階層変調スキームを使用したデータの送信のための、例えば基地局による、動作800の例を例示する。動作800は、802において、第1のタイプの第1のデバイスおよび第2のタイプの第2のデバイスに関わる重複するリソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定することによって開始し、ここにおいて、デバイスの第1のタイプは、デバイスの第2のタイプと比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力を有し、デバイスの第2のタイプはその能力を欠いている。804において、基地局は、階層変調スキームを使用して、第1および第2のデバイスへの送信のためにサブフレームの領域からのデータを変調する。
【0075】
[0090]
図9は、本開示の特定の態様にしたがって、階層変調スキームを使用して変調されたデータを受信するための、例えば第1のタイプの第1のデバイスによる、動作900の例を例示する。動作900は、902において、第2のタイプの第2のデバイスのリソース割り当てを受信することによって開始し、ここにおいて、デバイスの第1のタイプは、デバイスの第2のタイプと比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力を有し、デバイスの第2のタイプはその能力を欠いている。904において、第1のデバイスは、第2のデバイスの受信されたリソース割り当てに基づいて、第1のデバイスおよび第2のデバイスに関わる重複するリソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定する。906において、第1のデバイスは、サブフレームの領域において割り当てられるリソースを使用してデータを受信する。908において、第1のデバイスは、決定に基づいてデータを復号することを試み、ここにおいてデータは、階層変調スキームを使用して変調されている。
【0076】
[0091]
図10は、本開示の特定の態様にしたがって、重複するレガシおよびULLリソース割り当てを例示する。
図10に示されているように、領域1002は、全体のサブフレーム長にわたるレガシ送信のために割り当てられ、領域1004は、シンボル長にわたるULL送信のために割り当てられる。示されているように、レガシおよびULLリソース割り当ては、領域1006において重複する。上述されるように、階層変調は、重複するレガシおよびULL割り当ての領域1006からのデータの送信のために使用され得る。QPSKのみがレガシ送信に使用され得る一方で、QPSK、16QAM、64QAM、または256QAMを含む任意の変調スキームが、外側の領域1006からのULL送信に使用され得る。1つの態様では、領域1006の交差するREにおける階層変調技術のために、ベース・レイヤおよび拡張レイヤの両方がQPSKに向けられる。
【0077】
[0092] 特定の態様では、20MHzの帯域幅に関して、約100ビットが、最も細かい粒度でレガシ・リソース割り当て(例えば、PDSCH RB)を搬送することを必要とされ得る。しかしながら、上述のように、25ビットのみがレガシ・リソース割り当てを搬送するために使用されるので、リソース割り当ては、4個のRBグループ(RBG)のまとまりにおいて搬送されるのみであり得る。かくして、レガシ送信は、RBG境界と十分にアラインしていない。
図11は、本開示の特定の態様にしたがって、4個のRB(RBG)のまとまりでレガシ・リソース割り当てを搬送することを示す。
図11に示されているように、RBG6および8の一部のみがレガシRDSCHを搬送する一方で、(例えばULLユーザのために)PDCCHにおいて送信されたビットマップは、全体のRBG6および8がレガシ送信のために割り当てられることを指示し得る。かくして、
図11において示されるように、実際のレガシ送信は、RBG6および8のRBG境界と十分にアラインしていない。
【0078】
[0093] 特定の態様では、上述のように、階層変調された送信は、レガシ送信がQPSKであることを要求する。1つの態様では、この制限を緩和するために、追加のビットが、RBGごとに、3つの可能性のある選択を指示するためにPDCCHに加えられ得、その選択は、レガシ使用なし、レガシ使用ただしレート・マッチ(レガシにQPSKを超えて変調を使用することを可能にする)、または階層変調をともなうレガシ使用(レガシはQPSK変調を使用しなければならない)を含む。1つの態様では、単純な代替案は、高次変調されたレガシ・ユーザおよびULLユーザがまとまりのないREを使用することを確実にすることである。
変調シンボル再配置
[0094] 上述されたように、重複するULLおよびレガシ・リソース割り当てを処理するための単純な技術は、ULL REをレガシREにパンクチャリングすることである。しかしながら、この技術は、パンクチャリングされるレガシ・ビットを完全に一掃し、それらとULLビットを取り換える。上述のように、このようなパンクチャリングは、レガシ送信品質の低下をもたらし得る。特定の態様では、重複するリソース割り当てを有するULLおよびレガシ・デバイスの1つまたは両方が高次変調スキーム、例えば16QAM、に変わるとき、ULLユーザをレガシREにパンクチャリングすることの考えの一般化が、例えば、REレベルに代わってビット・レベルでの消去挿入/パンクチャリングを含む、使用され得る。この技術は、変調シンボル再配置と呼ばれ得る。
【0079】
[0095] この技術にしたがって、重複するレガシおよびULL割り当てを有する特定のREを考慮すると、ビットLLRは、変調シンボル・コンスタレーション・ポイントを調整することによって最適化され得る。例えば、同じREにおけるレガシおよびULLのための4つのビット割り当てを考慮すると、レガシおよびULL送信にわたるビットLLRを最適化することを試みるREにおける送信のための最後の変調ポイントが、レガシREをULL REと完全に取り換えないで、再配置され得る。ある方法では、これは、ビット・レベルにおけるソフト・パンクチャリングである。
【0080】
[0096]
図12は、本開示の特定の態様にしたがって、変調シンボル再配置を使用したデータの送信のための、例えば基地局による、動作1200の例を例示する。動作1200は、1202において、第1のタイプの第1のデバイスに関わる第1の送信および第2のタイプの第2のデバイスに関わる第2の送信が、同じリソース・エレメントにマッピングされることを決定することによって開始し、ここにおいて、デバイスの第1のタイプは、デバイスの第2のタイプと比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力を有し、デバイスの第2のタイプはその能力を欠いている。1204において、基地局は、リソース・エレメントを使用して送信される第3の送信を決定するために第1および第2の送信のソフト・シンボルLLR強度を合同で調整する。
【0081】
[0097]
図13は、本開示の特定の態様にしたがって、REにおいて送信される4つのビットの各々に関わる境界を示す16QAMシンボルに関わるコンスタレーション図を例示し、ここで、本開示の特定の態様にしたがえば、計算されたLLRはゼロである。(例えば、
図13に示されているように16QAM変調されたシンボルを)変調するとき、デコーダは、コンスタレーション内での各ビットの位置に基づいてLLR計算を実施する。コンスタレーションの各々における暗色の実線は、デコーダが、何を各ビットに対する0および1の間の均等な分割と見なすかを指示する。
【0082】
[0098]
図14は、本開示の特定の態様にしたがって、例示的な変調シンボル再配置を例示する。
図14に示されているように、ULL送信は、0110であり、レガシ送信は0001であり、両方とも同じREに割り当てられる。ULLおよびレガシ送信を考慮すると、ULLおよびレガシ送信のソフト・シンボルLLR強度は、REにおいてULLおよびレガシ・デバイスに送信されるように、(
図14において大きなドットで示されている)送信を決定するために合同で調整され得る。
図14に示されているように、この送信は、16QAMコンスタレーション・ポイントのうちの1つではない場合がある。
【0083】
[0099] 特定の態様では、基地局は、ULLおよびレガシ・デバイスへの先の送信の性能のアプリオリの知識に基づいて、ソフト・シンボルLLR強度を調整し得る。例えば、基地局は、デバイスへの先の送信のために使用されたアグリゲーション・レベル、符号化速度などを確認し、また、CRCパス・レートに基づいてこれらのレベルにおける送信の過去の性能を決定する。
【0084】
[0100] 開示された処理におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なアプローチの一例であることが理解される。設計の好みに基づいて、処理におけるステップの特定の順序または階層は再配置され得ることが理解される。さらに、いくつかのステップは、組み合わされ得るか、または省略され得る。添付の方法の請求項は、サンプルの順序でさまざまなステップの要素を提示しており、提示された特定の順序または階層に限定されることは意図されない。
【0085】
[0101] その上、「または/あるいは/もしくは(or)」という用語は、排他的な「または/あるいは/もしくは」というよりはむしろ包括的な「または/あるいは/もしくは」を意味することが意図される。すなわち、そうではないと指定されていない、またはコンテキストから明らかでない限り、例えば、「XはAまたはBを用いる」というフレーズは、自然な包括的置換のうちのいずれかを意味することが意図される。すなわち、「XはAまたはBを用いる」という句は次に示すいずれの例、XはAを用いる; XはBを用いる; XはAとBの両方を用いる、によっても満たされる。それに加えて、本書および添付された請求項の範囲において使用される「a」および「an」という冠詞は、そうではないと指定されるか、単数形を指すとコンテキストから明らかでない限り「1つまたは複数」を意味すると一般的に解釈されるべきである。項目のリストのうちの「少なくとも1つ」に言及するフレーズは、単一のメンバを含む、それらの項目のうちの任意の組み合わせを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cをカバーすることが意図される。
【0086】
[0102] 先の説明は、いかなる当業者にも本書で説明されたさまざまな態様を実施することを可能にするように、提供される。これらの態様へのさまざまな修正は、当業者に容易に明らかとなり、本書に定義された包括的な原理は、他の態様に適用され得る。かくして、特許請求の範囲は、本書に示された態様に限定されることは意図されてはいないが、特許請求の範囲の文言と一致する全範囲を付与されるべきであり、ここにおいて、単数形での要素への言及は、そうであると具体的に記載されない限り、「1つおよび1つのみ」を意味することは意図されず、むしろ「1つまたは複数」を意味することが意図される。そうでないと具体的に記載されない限り、「何らかの/いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。当業者に既知の、または後に周知となる、本開示を全体にわたって説明されたさまざまな態様の要素と構造的および機能的に同等な物はすべて、参照によって本書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されることが意図される。さらに、本書で開示されたものが、特許請求の範囲の中に明示的に記載されているか否かに関わらず、公に捧げられることを意図していない。要素が「〜のための手段」というフレーズを使用して明確に記載されていない限り、どの請求項の要素もミーンズ・プラス・ファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] 基地局によるワイヤレス通信のための方法であって、
第1のタイプの第1のデバイスおよび第2のタイプの第2のデバイスに関わる重複するリソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定することと、ここにおいて、前記第1のタイプの前記第1のデバイスは、前記第2のタイプの前記第2のデバイスと比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力を有し、前記第2のタイプの前記第2のデバイスは前記能力を欠いている、
階層変調スキームを使用して、前記第1および第2のデバイスへの送信のために前記サブフレームの前記領域からのデータを変調することと、を備える、方法。
[C2] 前記階層変調スキームを使用して前記データを変調することは、前記第1のデバイスのためにのみまたは第2のデバイスのためにのみ割り当てられる前記サブフレームの領域からのデータの送信のために前記変調スキームが使用されるのに対して、前記重複するリソース割り当てを備える前記領域からのデータの送信のために高次変調スキームを使用することを備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記第2のデバイスは、QPSK変調スキームに変えられる、C1に記載の方法。
[C4] 前記高次変調スキームにしたがって前記データを送信することは、前記第1および第2のデバイスの信号セットの組み合わせである信号セットを送信することを備える、C2に記載の方法。
[C5] 前記信号セットは、変調クワドラント内のコンスタレーション・ポイント間で相対距離を維持しながら、他の変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントから離れるように前記変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントを移動させるスケーリング・ファクタによってパラメータ化される、C4に記載の方法。
[C6] 前記第1のデバイスによる変調で使用するために前記第1のデバイスに前記階層変調スキームのために使用される前記スケーリング・ファクタの値を送信することをさらに備える、C5に記載の方法。
[C7] 前記階層変調スキームを使用して前記データを変調することは、
前記第2のデバイスにベース・レイヤとして定義されるデータのビットのセットをマッピングすることと、ビットの前記セットは変調クワドラントを指示する、
前記第1のデバイスに拡張レイヤとして定義される前記データのビットの残りのセットをマッピングすることと、ビットの前記残りのセットは、前記変調クワドラント内でデータ・ビットの配置を指示する、を備える、C1に記載の方法。
[C8] 前記第1のデバイスに前記第2のデバイスのリソース割り当てを送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C9] 前記リソース割り当てを送信することは、前記第2のデバイスの前記リソース割り当てを搬送するための新しいDCIフォーマットにしたがって、前記第1のデバイスのためのリソース割り当てを一般的に搬送する制御チャネルを送信することを備える、C8に記載の方法。
[C10] 前記新しいDCIフォーマットは、リソース・ブロック(RB)の整数の粒度で前記第2のデバイスの前記リソース割り当てを指示する、C9に記載の方法。
[C11] 前記階層変調スキームは、前記第2のデバイスに対して透過である、C1に記載の方法。
[C12] 第1のタイプの第1のデバイスによるワイヤレス通信のための方法であって、
第2のタイプの第2のデバイスのリソース割り当てを受信することと、ここにおいて、前記第1のタイプの前記第1のデバイスは、前記第2のタイプの前記第2のデバイスと比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力を有し、前記第2のタイプの前記第2のデバイスは前記能力を欠いている、
前記第2のデバイスの前記受信されたリソース割り当てに基づいて、前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスに関わる重複するリソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定することと、
前記サブフレームの前記領域において割り当てられたリソースを使用してデータを受信することと、
前記決定に基づいて前記データを復号することを試みることと、ここにおいて前記データは、階層変調スキームを使用して変調されている、を備える、方法。
[C13] 高次変調スキームは、前記重複するリソース割り当てを有する前記サブフレームの前記領域で受信された前記データを変調するために使用され、これに対して、前記変調スキームは、前記第1のデバイスのためにのみまたは第2のデバイスのためにのみ割り当てられる前記サブフレームの領域からのデータを変調するために使用される、C12に記載の方法。
[C14] 前記サブフレームの前記領域で割り当てられた前記リソースを使用して前記データを受信することは、前記第1および第2のデバイスの信号セットの組み合わせである信号セットを受信することを備え、前記組み合わせは、前記高次変調スキームに基づいて生成される、C13に記載の方法。
[C15] 前記信号セットは、変調クワドラント内のコンスタレーション・ポイント間で相対距離を維持しながら、他の変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントから離れるように前記変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントを移動させるスケーリング・ファクタによってパラメータ化される、C14に記載の方法。
[C16] 前記スケーリング・ファクタの値を指示する情報を受信することをさらに備える、C15に記載の方法。
[C17] ベース・レイヤとして定義されるデータのビットのセットは、変調クワドラントを指示し、
拡張レイヤとして定義される前記データのビットの残りのセットは、前記変調クワドラント内でデータ・ビットの配置を指示する、C15に記載の方法。
[C18] 前記データを復号することを試みることは、
ビットの前記セットに基づいて前記変調クワドラントを決定することと、
前記スケーリング・ファクタの前記受信された値およびビットの前記残りのセットに基づいて前記変調クワドラント内で前記データ・ビットの配置を決定することと、を備える、C17に記載の方法。
[C19] 前記第2のデバイスのリソース割り当てを受信することは、制御チャネルを受信することを備え、それは、概して、前記第2のデバイスの前記リソース割り当てを搬送する新しいダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットにしたがって、前記第1のデバイスのためのリソース割り当てを搬送する、C12に記載の方法。
[C20] 前記新しいDCIフォーマットは、リソース・ブロック(RB)の整数の粒度で前記第2のデバイスの前記リソース割り当てを指示する、C19に記載の方法。
[C21] 基地局によるワイヤレス通信のための方法であって、
第1のタイプの第1のデバイスに関わる第1の送信および第2のタイプの第2のデバイスに関わる第2の送信が同じリソース・エレメントにマッピングされることを決定することと、ここにおいて、デバイスの前記第1のタイプは、デバイスの前記第2のタイプと比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力を有し、デバイスの前記第2のタイプは前記能力を欠いている、
前記リソース・エレメントを使用して送信される第3の送信を決定するために前記第1および第2の送信のソフト・シンボル対数尤度比(LLR)強度を合同で調整することと、を備える、方法。
[C22] 前記第1および第2の送信の前記LLR強度を合同で調整することは、ビットごとに基づいてLLR強度を調整することを備える、C21に記載の方法。
[C23] 前記第1および第2の送信の前記LLR強度を合同で調整することは、前記第1および第2の送信の少なくとも1つのビットの前記LLR強度を調整することを備える、C22に記載の方法。
[C24] 前記第3の送信は、前記送信のために使用される変調スキームのコンスタレーション・ポイントのセットからではないコンスタレーション・ポイントを備える、C21に記載の方法。
[C25] 前記ソフト・シンボルLLR強度を前記合同で調整することは、前記第1および第2のデバイスへの先の送信の性能のアプリオリの知識に基づく、C21に記載の方法。
[C26] 第1のタイプの第1のデバイスであって、
第2のタイプの第2のデバイスのリソース割り当てを受信することと、ここにおいて、前記第1のタイプの前記第1のデバイスは、前記第2のタイプの前記第2のデバイスと比較して低遅延で特定のプロシージャを実施するための能力を有し、前記第2のタイプの前記第2のデバイスは前記能力を欠いている、
前記第2のデバイスの前記受信されたリソース割り当てに基づいて、前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスに関わる重複するリソース割り当てを有するサブフレームの領域を決定することと、
前記サブフレームの前記領域において割り当てられたリソースを使用してデータを受信することと、
前記決定に基づいて前記データを復号することを試みることと、ここにおいて前記データは、階層変調スキームを使用して変調されている、を行うように構成されている、少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備える第1のデバイス。
[C27] 高次変調スキームは、前記重複するリソース割り当てを備える前記サブフレームの前記領域で受信された前記データを変調するために使用され、これに対して、変調スキームは、前記第1のデバイスのためにのみまたは第2のデバイスのためにのみ割り当てられる前記サブフレームの領域からのデータを変調するために使用される、C26に記載の第1のデバイス。
[C28] 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1および第2のデバイスの信号セットの組み合わせである信号セットを受信するように構成されており、前記組み合わせは、前記高次変調スキームに基づいて生成される、C27に記載の第1のデバイス。
[C29] 前記信号セットは、変調クワドラント内のコンスタレーション・ポイント間で相対距離を維持しながら、他の変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントから離れるように前記変調クワドラントのコンスタレーション・ポイントを移動させるスケーリング・ファクタによってパラメータ化される、C28に記載の第1のデバイス。
[C30] ベース・レイヤとして定義されるデータのビットのセットは、変調クワドラントを指示し、
拡張レイヤとして定義される前記データのビットの残りのセットは、前記変調クワドラント内でデータ・ビットの配置を指示する、C29に記載の第1のデバイス。