特許第6805215号(P6805215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6805215
(24)【登録日】2020年12月7日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】操作入力装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/00 20060101AFI20201214BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
   B60K35/00 Z
   B60R16/02 630L
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-184938(P2018-184938)
(22)【出願日】2018年9月28日
(65)【公開番号】特開2020-55328(P2020-55328A)
(43)【公開日】2020年4月9日
【審査請求日】2019年5月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100166648
【弁理士】
【氏名又は名称】鎗田 伸宜
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 領平
【審査官】 松永 謙一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−202703(JP,A)
【文献】 特開2013−159270(JP,A)
【文献】 特開2001−297645(JP,A)
【文献】 特開2007−121796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用の操作入力装置であって、
車幅方向に延在するタッチパネルディスプレイと、
前記タッチパネルディスプレイの下端付近から車両後方に延びる平面部を有するインストルメントパネルと、
前記平面部に設けられた操作入力部と、を備え、
前記操作入力部は、1以上のボタンスイッチを含み、
前記1以上のボタンスイッチの表面は、前記平面部と面一であるか、或いは、前記平面部より車両下方に位置しており、
前記操作入力部は、前記平面部から突起するノブを含み、
前記タッチパネルディスプレイは、複数のタッチパネルディスプレイから構成されており、
前記ノブは、前記複数のタッチパネルディスプレイ同士の境界付近に設けられていることを特徴とする操作入力装置。
【請求項2】
前記1以上のボタンスイッチは、前記タッチパネルディスプレイの表示内容を制御するボタンスイッチを含むことを特徴とする請求項1に記載の操作入力装置。
【請求項3】
前記1以上のボタンスイッチの周囲に設けられたガーニッシュをさらに備え、
前記ガーニッシュは、前記1以上のボタンスイッチの表面よりも車両上方に突き出ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の操作入力装置。
【請求項4】
前記1以上のボタンスイッチは、オーディオ機器を消音する消音ボタンスイッチを含み、
前記消音ボタンスイッチは、前記ノブに隣接して設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の操作入力装置。
【請求項5】
前記1以上のボタンスイッチ及び前記ノブの周囲に設けられたガーニッシュをさらに備え、
前記操作入力部は、前記インストルメントパネルに対して取り付け可能な取付部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の操作入力装置。
【請求項6】
前記タッチパネルディスプレイは、複数のタッチパネルディスプレイから構成されており、
前記平面部は、前記複数のタッチパネルディスプレイに渡って下端付近から車両後方に延びていることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の操作入力装置。
【請求項7】
車両用の操作入力装置であって、
車幅方向に延在するタッチパネルディスプレイと、
前記タッチパネルディスプレイの下端付近から車両後方に延びる平面部を有するインストルメントパネルと、
前記平面部に設けられた操作入力部と、を備え、
前記操作入力部は、1以上のボタンスイッチを含み、
前記1以上のボタンスイッチの表面は、前記平面部と面一であるか、或いは、前記平面部より車両下方に位置しており、
前記操作入力部は、オーディオ機器の音量を調整するための回転式のノブを含み、
前記タッチパネルディスプレイは、複数のタッチパネルディスプレイから構成されており、
前記ノブは、前記複数のタッチパネルディスプレイ同士の境界付近に設けられていることを特徴とする操作入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用の操作入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、タッチパネルの操作性を向上させるためにアームレストやアームレストスイッチを設けた構造を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−129689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、アームレストやアームレストスイッチといった部品が必要となるが、タッチパネルディスプレイを大画面化した場合にはアームレストと画面との距離が離れるため操作性が低下する。また、操作性を維持するためにはアームレストを大きくする必要があり、コストが増加すると共に、美観性も低下してしまうという課題がある。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、大画面のタッチパネルディスプレイであっても、操作性、美観性の高い操作入力装置を低コストで提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の操作入力装置は、
車両用の操作入力装置であって、
車幅方向に延在するタッチパネルディスプレイと、
前記タッチパネルディスプレイの下端付近から車両後方に延びる平面部を有するインストルメントパネルと、
前記平面部に設けられた操作入力部と、を備え、
前記操作入力部は、1以上のボタンスイッチを含み、
前記1以上のボタンスイッチの表面は、前記平面部と面一であるか、或いは、前記平面部より車両下方に位置しており、
前記操作入力部は、前記平面部から突起するノブを含み、
前記タッチパネルディスプレイは、複数のタッチパネルディスプレイから構成されており、
前記ノブは、前記複数のタッチパネルディスプレイ同士の境界付近に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、タッチパネルディスプレイの下端付近から車両後方に延びる平面部に手を載置しながらタッチパネルを操作できる。また、ボタンスイッチを平面部と面一或いは平面部より車両下方に設けることにより、乗員が手を平面部に置いてタッチパネルディスプレイを操作した時に誤ってボタンスイッチを押してしまうことを防ぐことができる。よって、操作入力部のボタンスイッチの誤操作を防止することができる。このように、アームレストが不要な本発明によれば、大画面のタッチパネルディスプレイであっても、操作性、美観性の高い操作入力装置を低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る操作入力装置の外観図である。
図2】本発明の一実施形態に係る操作入力装置の操作の説明図である。
図3】本発明の一実施形態に係る操作入力部の構成例を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る操作入力部が有するガーニッシュの一例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る操作入力部の内部の取付部を車両下方から観察した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、各図面を通じて同一の構成要素に対しては同一の参照符号を付している。また、各図における、上、下、前、後、左、右の文字は、それぞれ車体の上方、下方、前方、後方、左側方、右側方を表している。
【0010】
まず図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る操作入力装置の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る操作入力装置の外観図である。図2は、本発明の一実施形態に係る操作入力装置の操作の説明図である。
【0011】
図1及び図2において、1は車両用の操作入力装置である。本実施形態に係る車両は、操作入力装置1を備える車両である。10は樹脂製のインストルメントパネルであり、11は車幅方向に延在するタッチパネルディスプレイである。本実施形態では、インストルメントパネル10は、インストルメントパネルアッパー1001と、インストルメントパネルロア1002とを含んで構成されている。但し、インストルメントパネル10は必ずしも複数の部材から構成される必要はなく1つの部材で構成されていてもよい。また、インストルメントパネルアッパー1001又はインストルメントパネルロア1002がそれぞれインストルメントパネルと称されてもよい。本実施形態では、タッチパネルディスプレイ11は複数のタッチパネルディスプレイ111及び112、並びにメーター113から構成されている。インストルメントパネルロア1002は、タッチパネルディスプレイ11の下端付近から車両後方に延びる平面部を有する。このように、インストルメントパネル10の平面部は、複数のタッチパネルディスプレイ(図示の例ではタッチパネルディスプレイ111、112)に渡って下端付近から車両後方に延びている。操作入力装置1は、インストルメントパネル10(特にインストルメントパネルロア1002)とタッチパネルディスプレイ11とを含んで構成されている。
【0012】
また、20は乗員を表しており、21は乗員20の肩部分を表しており、22は乗員20の手を表している。30は乗員20が着座しているシートの背もたれ部分を表している。そして、40は、乗員20の肩部分と、タッチパネルディスプレイ同士の境界とを結ぶ直線である。
【0013】
100は、インストルメントパネルロア1002の平面部に設けられた操作入力部である。操作入力部100の少なくとも一部と直線40とが交差する位置に、操作入力部100が設けられている。操作入力装置1は操作入力部100をさらに含んで構成されてもよい。
【0014】
乗員20は、操作入力部100を操作することで、タッチパネルディスプレイ11やオーディオ機器(不図示)等の車内の各種装置を操作することができる。また、直線40上に操作入力部100を設けることで、乗員20腕の可動範囲内に操作入力部100が存在することになることから、操作性を向上させることができる。
【0015】
200は、自動駐車を行うための自動駐車スイッチである。図示の例では、操作入力装置100とは離間した位置に設けられているが、操作入力装置100と一体的に構成してもよい。
【0016】
このように、平面部を有するインストルメントパネル10(特にインストルメントパネルロア1002)とタッチパネルディスプレイ11とを含んで操作入力装置1を構成することで、乗員20は、インストルメントパネルロア1002の平面部に手22を載置してタッチパネルディスプレイ11を操作することができる。そのため、手の位置を安定化でき、疲れにくい操作が可能となると共に、タッチパネルディスプレイ11の誤操作を防止することができる。また、インストルメントパネルロア1002に平面部を設けるだけでよいことから、大画面のタッチパネルディスプレイであっても操作性、美観性の高い操作入力装置を低コストで提供することができる。
【0017】
また、操作入力部100をインストルメントパネルロア1002の平面部に設けることで、タッチパネルディスプレイ11に直接タッチして行う操作と、操作入力部100の操作との両方の操作が行いやすくなるため、操作性をさらに向上させることができる。
【0018】
続いて、図3及び図4を参照しながら、本発明の一実施形態に係る操作入力部100の構成の詳細を説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る操作入力部の構成例を示す図である。図4は、本発明の一実施形態に係る操作入力部が有するガーニッシュの一例を示す図である。
【0019】
図3及び図4において、101は、オーディオ機器(不図示)の音量を調節するための回転式のノブである。102は、オーディオ機器(不図示)を消音する消音ボタンスイッチである。103は、タッチパネルディスプレイ11の輝度を調整するための輝度調整ボタンスイッチである。104は、タッチパネルディスプレイ11の画面を所定の画面(ホーム画面)に戻すためのホームボタンスイッチである。
【0020】
操作入力部100は、回転式のノブ101、消音ボタンスイッチ102、輝度調整ボタンスイッチ103及びホームボタンスイッチ104を含む。そして、消音ボタンスイッチ102、輝度調整ボタンスイッチ103及びホームボタンスイッチ104の表面は、インストルメントパネルロア1002の平面部と面一であるか、或いは、平面部より車両下方に位置するように構成されている。
【0021】
また、ボタンスイッチの数は特に限定されるものではない。操作入力部100は1以上のボタンスイッチを含み、これら1以上のボタンスイッチの表面が、平面部と面一であるか、或いは、平面部より車両下方に位置するように構成すればよい。1以上のボタンスイッチは、タッチパネルディスプレイ11の表示内容を制御するボタンスイッチ(本実施形態では輝度調整ボタンスイッチ103、ホームボタンスイッチ104)を含む。
【0022】
このように、タッチパネルディスプレイの近くに表示内容を制御するボタンスイッチを配置することで、ユーザビリティを向上させることができる。また、ボタンスイッチをタッチパネルディスプレイの表面に設けないで済むことから、タッチパネルディスプレイの大画面化を図ることが可能となる。
【0023】
また、インストルメントパネルロアの平面部上にボタンスイッチを配置することで省スペース化を図ることができる。さらに、ボタンスイッチの表面が、平面部と面一であるか、或いは、平面部より車両下方に位置するように構成することで、乗員が平面部に手を置いてタッチパネルディスプレイを操作した時に誤ってボタンスイッチを押してしまうことを防ぐことができる。よって、操作入力部のボタンスイッチの誤操作を防止することができる。
【0024】
また、回転式のノブ101は、タッチパネルディスプレイ11を構成する複数のタッチパネルディスプレイ同士の境界付近(図示の例では、インストルメントパネルロア1002の平面部における、タッチパネルディスプレイ111とタッチパネルディスプレイ112との境界の下端付近)に設けられている。このように、突起物であるノブをディスプレイの端部付近に設けることで、タッチパネルディスプレイ11を直接タッチして操作する際にタッチ操作の妨げにならず、オーディオ機器(不図示)の音量を操作するノブ101を誤操作してしまうことを抑制できる。
【0025】
また、消音ボタンスイッチ102は、回転式のノブ101に隣接して設けられている。このように、オーディオ機器の音量に関するボタン、ノブを隣接して配置することで、ユーザビリティを向上させることができる。
【0026】
また、105は、操作入力部100のボタンスイッチの周囲に設けられたガーニッシュである。ガーニッシュ105は、ガーニッシュ105は、ボタンスイッチの表面よりも車両上方に突き出ている。本実施形態に係るガーニッシュ105は、操作入力部100が備える回転式のノブ101、消音ボタンスイッチ102、輝度調整ボタンスイッチ103及びホームボタンスイッチ104の周囲を囲むように形成されているが、少なくとも回転式のノブ101を除く各ボタンスイッチの周囲に形成されていればよい。このように、車両上方に突き出たガーニッシュ105で各ボタンスイッチを囲むことによって、各ボタンスイッチの誤操作を防止することができる。
【0027】
201は、自動駐車スイッチ200の周囲に設けられたガーニッシュである。ガーニッシュ201もガーニッシュ105と同様に、車両上方に突き出ている。ガーニッシュ201を設けることで、車両用キー装置等が接触しうる自動駐車スイッチ200を保護することができる。
【0028】
続いて、図5は、本発明の一実施形態に係る操作入力部の内部の取付部を車両下方から観察した図である。300は、操作入力部100をインストルメントパネル10に取り付けるための取付部である。取付部300は、操作入力部100から突き出てた複数の部材であり、各部材は開口部を有している。ネジやビス等の固定具が、これらの開口部を通ってインストルメントパネル10に対して固定されることで、操作入力部100がインストルメントパネル10に取り付けられる。また、操作入力部100はコネクタ部301を有しており、このコネクタ部301と電源(不図示)とがハーネス(不図示)により接続されることで、操作入力部100の操作に応じ、タッチパネルディスプレイ11を操作することができる。
【0029】
このように、回転式のノブ101、消音ボタンスイッチ102、輝度調整ボタンスイッチ103及びホームボタンスイッチ104及びこれらの周囲を囲むガーニッシュ105を一体的に形成した操作入力部100をインストルメントパネル10に対して取り付ける。このように、一体化して取り付けを行うことで組付け作業が容易となる。
【0030】
なお、上述した実施の形態は、本発明の一手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0031】
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の操作入力装置(例えば1)は、
車両用の操作入力装置(例えば1)であって、
車幅方向に延在するタッチパネルディスプレイ(例えば11)と、
前記タッチパネルディスプレイの下端付近から車両後方に延びる平面部を有するインストルメントパネル(例えば10、1002)と、
前記平面部に設けられた操作入力部(例えば100)と、を備え、
前記操作入力部は、1以上のボタンスイッチ(例えば102、103、104)を含み、
前記1以上のボタンスイッチの表面は、前記平面部と面一であるか、或いは、前記平面部より車両下方に位置している。
【0032】
を備える。
【0033】
この実施形態によれば、乗員は、インストルメントパネルの平面部に手を載置してタッチパネルディスプレイを操作することができる。そのため、手の位置を安定化でき、疲れにくい操作が可能となると共に、タッチパネルディスプレイの誤操作を防止することができる。また、この実施形態によれば、乗員が手を平面部に置いてタッチパネルディスプレイを操作した時に誤ってボタンスイッチを押してしまうことを防ぐことができる。よって、操作入力部のボタンスイッチの誤操作を防止することができる。このように、アームレストが不要であり、且つ、インストルメントパネルに平面部を設け、当該平面部に操作入力部を設けるだけでよいことから、大画面のタッチパネルディスプレイであっても操作性、美観性の高い操作入力装置を低コストで提供することができる。
【0034】
2.上記実施形態の操作入力装置(例えば1)では、
前記1以上のボタンスイッチは、前記タッチパネルディスプレイの表示内容を制御するボタンスイッチ(例えば103、104)を含む。
【0035】
この実施形態によれば、タッチパネルディスプレイの近くに表示内容を制御するボタンスイッチを配置することで、ユーザビリティを向上させることができる。また、ボタンスイッチをタッチパネルディスプレイの表面に設けないで済むことから、タッチパネルディスプレイの大画面化を図ることが可能となる。
【0036】
3.上記実施形態の操作入力装置(例えば1)では、
前記1以上のボタンスイッチ(例えば102、103、104)の周囲に設けられたガーニッシュ(例えば105)をさらに備え、
前記ガーニッシュは、前記1以上のボタンスイッチの表面よりも車両上方に突き出ている。
【0037】
この実施形態によれば、車両上方に突き出たガーニッシュで各ボタンスイッチを囲むことによって、各ボタンスイッチの誤操作を防止することができる。
【0038】
4.上記実施形態の操作入力装置(例えば1)では、
前記操作入力部(例えば100)は、オーディオ機器の音量を調節するための回転式のノブ(例えば101)を含み、
前記タッチパネルディスプレイ(例えば11)は、複数のタッチパネルディスプレイ(例えば111、112)から構成されており、
前記ノブは、前記複数のタッチパネルディスプレイ(例えば111、112)同士の境界付近に設けられている。
【0039】
この実施形態によれば、突起物であるノブをディスプレイの端部付近に設けることで、タッチパネルディスプレイを直接タッチして操作する際にタッチ操作の妨げにならず、オーディオ機器の音量を操作するノブを誤操作してしまうことを抑制できる。
【0040】
5.上記実施形態の操作入力装置(例えば1)では、
前記1以上のボタンスイッチ(例えば102、103、104)は、前記オーディオ機器を消音する消音ボタンスイッチ(例えば102)を含み、
前記消音ボタンスイッチは、前記ノブ(例えば101)に隣接して設けられている。
【0041】
この実施形態によれば、オーディオ機器の音量に関するボタン、ノブを隣接して配置することで、ユーザビリティを向上させることができる。
【0042】
6.上記実施形態の操作入力装置(例えば1)では、
前記操作入力部(例えば100)は、オーディオ機器の音量を調節するための回転式のノブ(例えば101)を含み、
前記1以上のボタンスイッチ(例えば102、103,104)及び前記ノブ(例えば101)の周囲に設けられたガーニッシュ(例えば105)をさらに備え、
前記操作入力部は、前記インストルメントパネル(例えば10、1002)に対して取り付け可能な取付部(例えば300)を備える。
【0043】
この実施形態によれば、ノブや各種ボタンスイッチ及びこれらの周囲を囲むガーニッシュを一体化してインストルメントパネルに取り付けることができるため、組付け作業が容易となる。
【0044】
7.上記実施形態の操作入力装置(例えば1)では、
前記タッチパネルディスプレイ(例えば11)は、複数のタッチパネルディスプレイ(例えば111、112)から構成されており、
前記平面部は、前記複数のタッチパネルディスプレイ(例えば111、112)に渡って下端付近から車両後方に延びている。
【0045】
この実施形態によれば、複数のタッチパネルディスプレイに対して共通の平面部を提供できるので、部品点数を削減することができると共に、美観性を向上させることが可能となる。
【符号の説明】
【0046】
1:操作入力装置
10:インストルメントパネル
11:タッチパネルディスプレイ
20:乗員
21:肩部分
22:手
30:シートの背もたれ
40:直線
100:操作入力部
101:回転式のノブ
102:消音ボタンスイッチ
103:輝度調整ボタンスイッチ
104:ホームボタンスイッチ
105:ガーニッシュ
111,112:タッチパネルディスプレイ11を構成する複数のディスプレイ
113:メーター
200:自動駐車スイッチ
201:ガーニッシュ
300:取付部
301:コネクタ部
1001:インストルメントパネルアッパー
1002:インストルメントパネルロア
図1
図2
図3
図4
図5