特許第6805312号(P6805312)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6805312
(24)【登録日】2020年12月7日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】ペン型折り畳みマウス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0354 20130101AFI20201214BHJP
【FI】
   G06F3/0354 443
   G06F3/0354 442
   G06F3/0354 444
【請求項の数】14
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2019-183766(P2019-183766)
(22)【出願日】2019年10月4日
(65)【公開番号】特開2020-109615(P2020-109615A)
(43)【公開日】2020年7月16日
【審査請求日】2019年10月4日
(31)【優先権主張番号】107147557
(32)【優先日】2018年12月28日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】502361706
【氏名又は名称】技嘉科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Giga−Byte Technology Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100086368
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 誠
(72)【発明者】
【氏名】林 詩 淵
【審査官】 梅本 章子
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第201174104(CN,Y)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0116933(US,A1)
【文献】 中国実用新案第204808241(CN,U)
【文献】 中国実用新案第207992968(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0354
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線を有するローラーと、
前記ローラーの対向する両側に設けられ、前記軸線と平行に設けられる2つの支軸と、
前記ローラーの対向する両側に位置し、前記2つの支軸に可動に配置され、2つの外表面及び前記ローラーに隣接する2つの第一端面を含む2つのロッド本体と、
それぞれ前記2つのロッド本体の前記2つの外表面に設けられる2つのボタンと、
そのうち1つの前記ロッド本体の前記外表面に位置する光学センサと、を含み、
前記2つのロッド本体が第一の位置にある時、前記2つの第一端面は、それぞれ前記ローラーの対向する両側を向いており、前記2つのロッド本体と前記ローラーは、前記軸線に沿って延びてペン型になり、前記2つのロッド本体は、前記ローラーに対して前記第一の位置から第二の位置に動いて、前記2つのロッド本体の前記2つの外表面を前記ローラーの対向する両側に向けて、互いに近づけるのに適し、前記2つのロッド本体、前記ローラー、前記光学センサ及び前記2つのボタンは、合わせてマウスになり、前記2つのボタンは、それぞれ前記マウスの左ボタンと右ボタンとするペン型折り畳みマウス。
【請求項2】
各前記ロッド本体は、それぞれ内部に位置するスライダーを有し、各前記支軸は、それぞれシュートを有し、前記スライダーは、前記シュート内でスライド及び回転するのに適し、
前記2つのロッド本体が前記第一の位置にある時、前記スライダーは、前記シュート内の第一端に位置し、
各前記スライダーは、前記シュート内の第二端にスライドした後、回転し、前記2つのロッド本体を前記第二の位置に固定するのに適する請求項1に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項3】
各前記ロッド本体内に、更にそれぞれ第一の位置決め部及び第二の位置決め部を有し、各前記支軸は、更にそれぞれ第一の係合部を有し、
前記2つのロッド本体が前記第一の位置にある時、各前記ロッド本体内の前記第一の位置決め部は、対応する前記支軸の前記第一の係合部に係合し、
各前記スライダーは、シュート内の第二端にスライドした後、回転し、各前記ロッド本体内の前記第二の位置決め部を対応する前記支軸内の前記第一の係合部に係合させるのに適する請求項2に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項4】
各前記ロッド本体内に、更にそれぞれ第一の位置決め部を有し、各前記支軸は、更にそれぞれ第一の係合部及び第二の係合部を有し、
前記2つのロッド本体が前記第一の位置にある時、各前記ロッド本体内の前記第一の位置決め部は、対応する前記支軸内の前記第一の係合部に係合し、
各前記スライダーは、シュート内の第二端にスライドした後、回転し、各前記ロッド本体内の前記第一の位置決め部を対応する前記支軸内の前記第二の係合部に係合させるのに適する請求項2に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項5】
前記スライダーは、第一の位置決め部と第二の位置決め部を有し、前記第一の位置決め部は、前記内表面に対して第一の高さに位置し、第一の方向に沿って延び、前記第二の位置決め部は、前記内表面に対して第二の高さに位置し、第二の方向に沿って延び、各前記支軸は、更にそれぞれ前記シュートに連通し、異なる深さに位置する第一の定位穴及び一第二の定位穴を有し、前記第一の定位穴は、前記シュートの第一端に近く、前記第二の定位穴は、前記シュートの第二端に近く、
前記2つのロッド本体が前記第一の位置にある時、各前記スライダーは、シュート内の前記第一端に位置し、各前記第一の位置決め部は、対応する前記第一の定位穴に係合し、各前記スライダーは、シュート内の前記第二端にスライドした後、回転し、各前記ロッド本体内の前記第二の位置決め部を対応する前記第二の定位穴に係合させるのに適する請求項2に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項6】
前記2つのロッド本体は、それぞれ2つの第一の磁気吸引部を含み、各前記第一の磁気吸引部は、対応する前記ロッド本体の前記ローラーに隣接する端部に位置し、前記2つのロッド本体が前記第一の位置にある時、前記2つのロッド本体の前記2つの第一の磁気吸引部は、前記ローラーに近づき、互いに吸引されて前記ペン型を維持する請求項1に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項7】
前記2つのロッド本体は、更にそれぞれ2つの第二の磁気吸引部を含み、各前記第二の磁気吸引部は、対応する前記ロッド本体の前記ローラーから離れた端部に位置し、前記2つのロッド本体が前記第二の位置にある時、前記2つのロッド本体の前記2つの第二の磁気吸引部は、互いに吸引されて、前記マウスの形状を維持する請求項6に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項8】
前記ローラーは、ホイールフレーム、リム及び圧力センサを含み、前記2つの支軸は、前記ホイールフレームの2つの側面に設けられ、前記リムは、前記ホイールフレームの少なくとも一部を覆い、前記ホイールフレームに回転可能に設けられ、前記圧力センサは、前記リム内側に位置し、前記リムが押されるのを検出する請求項1に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項9】
前記ローラーは、前記リム内側に位置し、前記リムの回転を検出する回転センサを含む請求項8に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項10】
1つの前記ロッド本体は、前記外表面に位置し、前記ローラーに近い回転センサを更に含み、前記2つのロッド本体が前記第二の位置にある時、前記回転センサは、前記リムの回転を検出するのに用いる請求項8に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項11】
1つの前記ロッド本体は、内部に位置する回路基板及びソフトケーブルを更に含み、前記ソフトケーブルは、対応する前記支軸に貼り付け、前記回路基板と前記圧力センサに接続する請求項8に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項12】
1つの前記ロッド本体は、内部に位置する回路基板及び前記回路基板に電気的に接続する2つの金属片を更に含み、前記2つの金属片を有する前記ロッド本体が対応する前記支軸は、前記圧力センサに電気的に接続する2本の導体を含み、前記2つの金属片は、それぞれ対応する前記2本の導体に接触して、前記圧力センサを前記回路基板に電気的に接続する請求項8に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項13】
前記2つのロッド本体は、前記2つの外表面に位置し、前記ローラーに隣接する2つの突出部を有し、各前記突出部の頂部と前記軸線との距離は、前記ローラーの半径より大きい請求項1に記載のペン型折り畳みマウス。
【請求項14】
そのうち1つの前記ロッド本体の前記ローラーから離れた第二端面に位置する赤外線エミッタを更に含む請求項1に記載のペン型折り畳みマウス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、マウスに係り、特に、ペン型折り畳みマウスに関する。
【背景技術】
【0002】
マウス装置は、現在のコンピュータの重要なカーソル制御装置である。現在市場のマウスは、使用しやすいように、一定の体積と形状を維持して、使用上の感覚を向上することが必須であるが、収納上不便である。同時に、必要に基づき、使用者は、レーザーポインタを別に携帯して、マウスと併用しなければならず、使用者の携帯上の負担を更に増加する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、マウスとペン型の2種類の形態の間で変形可能なペン型折り畳みマウスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は、ローラー、2つの支軸、2つのロッド本体、2つのボタン及び光学センサを含むペン型折り畳みマウスを提供する。ローラーは、軸線を有する。2つの支軸は、ローラーの対向する両側に設けられ、軸線と平行に設けられる。2つのロッド本体は、ローラーの対向する両側に位置し、2つの支軸に可動に配置される。2つのロッド本体は、2つの外表面及びローラーに隣接する2つの第一端面を含む。2つのボタンは、それぞれ2つのロッド本体の2つの外表面に設けられる。光学センサは、そのうち1つのロッド本体の外表面に位置する。2つのロッド本体が第一の位置にある時、2つの第一端面は、それぞれローラーの対向する両側を向いている。2つのロッド本体とローラーは、該軸線に沿って延びてペン型になる。2つのロッド本体は、ローラーに対して第一の位置から第二の位置に動いて、2つのロッド本体の2つの外表面をローラーの対向する両側に向けて、互いに近づけるのに適する。2つのロッド本体、ローラー、光学センサ及び2つのボタンは、合わせてマウスになり、2つのボタンは、それぞれマウスの左ボタンと右ボタンとする。
【0005】
本願の実施形態において、各ロッド本体は、それぞれ内部に位置するスライダーを有する。各支軸は、それぞれシュートを有する。スライダーは、シュート内でスライド及び回転するのに適する。2つのロッド本体が第一の位置にある時、スライダーは、シュート内の第一端に位置する。各スライダーは、シュート内の第二端にスライドした後、回転し、2つのロッド本体を第二の位置に固定するのに適する。
【0006】
本願の実施形態において、各ロッド本体内に、更にそれぞれ第一の位置決め部及び一第二の位置決め部を有する。各支軸は、更にそれぞれ第一の係合部を有する。2つのロッド本体が第一の位置にある時、各ロッド本体内の第一の位置決め部は、対応する支軸の第一の係合部に係合する。各スライダーは、シュート内の第二端にスライドした後、回転し、各ロッド本体内の第二の位置決め部を対応する支軸内の第一の係合部に係合させるのに適する。
【0007】
本願の実施形態において、各ロッド本体内に、更にそれぞれ第一の位置決め部を有し、各支軸は、更にそれぞれ第一の係合部及び第二の係合部を有する。2つのロッド本体が第一の位置にある時、各ロッド本体内の第一の位置決め部は、対応する支軸内の第一の係合部に係合する。各スライダーは、シュート内の第二端にスライドした後、回転し、各ロッド本体内の第一の位置決め部を対応する支軸内の第二の係合部に係合させるのに適する。
【0008】
本願の実施形態において、スライダーは、第一の位置決め部と第二の位置決め部を有する。第一の位置決め部は、内表面に対して第一の高さに位置し、第一の方向に沿って延びる。第二の位置決め部は、内表面に対して第二の高さに位置し、第二の方向に沿って延びる。各支軸は、更にそれぞれシュートに連通し、異なる深さに位置する第一の定位穴及び一第二の定位穴を有する。第一の定位穴はシュートの第一端に近い。第二の定位穴は、シュートの第二端に近い。2つのロッド本体が第一の位置にある時、各スライダーは、シュート内の第一端に位置し、各第一の位置決め部は、対応する第一の定位穴に係合する。各スライダーは、シュート内の第二端にスライドした後、回転し、各ロッド本体内の第二の位置決め部を対応する第二の定位穴に係合させるのに適する。
【0009】
本願の実施形態において、2つのロッド本体は、それぞれ2つの第一の磁気吸引部を含む。各第一の磁気吸引部は、対応するロッド本体のローラーに隣接する端部に位置する。2つのロッド本体が第一の位置にある時、2つのロッド本体の2つの第一の磁気吸引部は、に近づき、互いに吸引されてペン型を維持する。
【0010】
本願の実施形態において、2つのロッド本体は、更にそれぞれ2つの第二の磁気吸引部を含み、各第二の磁気吸引部は、対応するロッド本体のローラーから離れた端部に位置する。2つのロッド本体が第二の位置にある時、2つのロッド本体の2つの第二の磁気吸引部は、互いに吸引されて、前記マウスの形状を維持する。
【0011】
本願の実施形態において、ローラーは、ホイールフレーム、リム及び圧力センサを含む。2つの支軸は、ホイールフレームの2つの側面に設けられる。リムは、ホイールフレームの少なくとも一部を覆い、ホイールフレームに回転可能に設けられる。圧力センサは、リム内側に位置し、リムが押されるのを検出する。
【0012】
本願の実施形態において、ローラーは、リム内側に位置し、リムの回転を検出する回転センサを含む。
【0013】
本願の実施形態において、1つのロッド本体は、外表面に位置し、ローラーに近い回転センサを更に含む。2つのロッド本体が第二の位置にある時、回転センサは、リムの回転を検出するのに用いる。
【0014】
本願の実施形態において、1つのロッド本体は、内部に位置する回路基板及びソフトケーブルを更に含む。ソフトケーブルは、対応する支軸に貼り付け、回路基板と圧力センサに接続する。
【0015】
本願の実施形態において、1つのロッド本体は、内部に位置する回路基板及び回路基板に電気的に接続する2つの金属片を更に含む。2つの金属片を有するロッド本体が対応する支軸は、圧力センサに電気的に接続する2本の導体を含む。2つの金属片は、それぞれ対応する2本の導体に接触して、圧力センサを回路基板に電気的に接続する。
【0016】
本願の実施形態において、2つのロッド本体は、2つの外表面に位置し、ローラーに隣接する2つの突出部を有し、各突出部の頂部と軸線との距離は、ローラーの半径より大きい。
【0017】
本願の実施形態において、ペン型折り畳みマウスは、赤外線エミッタを更に含む。赤外線エミッタは、1つのロッド本体のローラーから離れた第二端面に位置する。
【発明の効果】
【0018】
上述に基づき、本願のペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体は、第一の位置と第二の位置との間で変形できる。使用者は、マウスを使用する必要がある時、2つのロッド本体を第二の位置に変形できる。使用者は、使用する必要がない時、2つのロッド本体を第一の位置に変形してペン状にすることができ、使用者は携帯しやすい。同時に、ペン状の形態のペン型折り畳みマウスは、マウスと異なる機能を具備することができる。
【0019】
本発明の上述した特徴と利点を更に明確化するために、以下に、実施例を挙げて図面と共に詳細な内容を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1A】本願の第一の実施形態のペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体が第一の位置にある時の概略図。
図1B図1Aのペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体が第一の位置にある時の側面図。
図2】本願の第一の実施形態のペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体が軸線方向にローラーで互いに分離している時の概略図。
図3】本願の第一の実施形態のペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体が第二の位置にある時の概略図。
図4A図1Aのペン型折り畳みマウスのA−A’線分に沿った局部断面図。
図4B図1Aのペン型折り畳みマウスのB−B’線分に沿った局部断面図。
図5A図2のペン型折り畳みマウスのC−C’線分に沿った局部断面図。
図5B図2のペン型折り畳みマウスのD−D’線分に沿った局部断面図。
図6A図3のペン型折り畳みマウスのE−E’線分に沿った局部断面図。
図6B図3のペン型折り畳みマウスのF−F’線分に沿った局部断面図。
図7】本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が第一の位置にある時の局部断面図。
図8】本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が軸線に沿ってローラーで分離している時の局部断面図。
図9A】本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が第二の位置にある時の局部断面図。
図9B図9Aの別の視点から見た局部断面図。
図9C図9Aの本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウスが第二の位置にある時の上面図。
図10】本願の第三実施形態のスライダーの概略図。
図11A】本願の第三実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が第一の位置にある時の局部概略図。
図11B図11AのG−G’線分に沿った断面図。
図12A】本願の第三実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が軸線方向にローラーで互いに分離している時の局部概略図。
図12B図12AのH−H’線分に沿った断面図。
図13A】本願の第三実施形態のペン型折り畳みマウスが第二の位置にある時の局部概略図。
図13B図13AのI−I’線分に沿った断面図。
図14】本願の第四実施形態のペン型折り畳みマウスが第二の位置にある時の上面図。
図15】本願の第五実施形態のローラーと支軸の局部概略図。
図16】本願の第六実施形態のローラー、支軸及びロッド本体の局部概略図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1Aは、本願の第一の実施形態のペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体が第一の位置にある時の概略図である。図1Bは、図1Aのペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体が第一の位置にある時の側面図である。図2は、本願の第一の実施形態のペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体が軸線方向にローラーで互いに分離している時の概略図である。図3は、本願の第一の実施形態のペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体が第二の位置にある時の概略図である。
【0022】
図1A図3を参考にすると、ペン型折り畳みマウス100は、ローラー110、2つの支軸120(図2)、2つのロッド本体130、2つのボタン140、光学センサ150及び赤外線エミッタ160を含む。ローラー110は、Y方向に延びる軸線Lを有する。ローラーは、ホイールフレーム111とリム112を有する。リム112は、ホイールフレーム111を取り囲み、ホイールフレーム111に対して回転できる。
【0023】
図2に示すように、2つの支軸120は、ローラー110の対向する両側に設けられ、それぞれ2つのロッド本体130内に達する。各支軸120は、ローラー110のホイールフレーム111の対向する両側から軸線Lに沿って延びるか、軸線Lの旁に平行に設けられてもよい。2つのロッド本体130は、ローラー110のホイールフレーム111の対向する両側に位置し、2つの支軸120に可動に配置して、図1Aの第一の位置P1と図3の第二の位置P2の間で変形するのに適する。
【0024】
図1Bに示すように、本実施形態において、2つのロッド本体130は、2つの外表面131及びローラー110に隣接する2つの第一端面132を含む。2つのロッド本体130が第一の位置P1にある時、2つの第一端面132は、それぞれローラー110のホイールフレーム111の対向する両側に近付けて、貼り合わせる。2つのボタン140は、それぞれ2つのロッド本体130の2つの外表面131に設けられる。光学センサ150は、そのうち1つのロッド本体130の外表面131に位置する。赤外線エミッタ160は、そのうち1つのロッド本体130のローラー110から離れた第二端面133に位置する。当然ながら、その他の実施形態において、光学センサ150と赤外線エミッタ160は、同一のロッド本体130に位置してもよい。
【0025】
本実施形態において、赤外線エミッタ160を有するロッド本体130内に回路基板170を有し、もう1つのロッド本体130内に電池180(回路基板170と電池180はいずれも破線で図示する)と電池180の充電ポート181(図3に示すとおり)を有する。回路基板170と光学センサ150、2つのボタン140、赤外線エミッタ160及び以下の各種センサ機構は、互いに電気的に接続し、電池180によって給電する。また、回路基板170は、設計上の要求に基づき、ペン型折り畳みマウス100の異なる状態下の機能を与えてもよい。
【0026】
以下、本願の第一の実施形態のペン型折り畳みマウス100の2つのロッド本体130が第一の位置P1(図1A)から第二の位置P2(図3)に作動するプロセスを説明する。図1Aを参考にすると、2つのロッド本体130が第一の位置P1にある時、2つの第一端面132は、ローラー110のホイールフレーム111の対向する両側を向いている。2つのロッド本体130とローラー110は、該軸線Lに沿って延びてペン型10になる。
【0027】
ペン型折り畳みマウス100がペン型10の状態下で、図1Aのペン型折り畳みマウス100は、例えば、レーザーポインタとして使用してもよい。回路基板170は、例えば、ブルートゥース(登録商標)モジュール(不図示)を有し、その他のハードウェア装置(例えば、パソコン、ノートパソコン、タブレット等の装置、不図示)と信号を伝達し、2つのボタン140またはローラー110の操作によってハードウェア装置に格納されたプレゼンテーションソフトウェア(例えば、Microsoft(登録商標) PowerPoint(登録商標))を制御する。例を挙げると、ペン型10の状態下で、ローラー110内の圧力センサ(後述する)は、例えば、赤外線エミッタ160のスイッチとして、同時に、2つのボタン140でプレゼンテーションソフトウェアの上下ページ機能を制御してもよい。使用上の要求に基づき、各部材に異なる機能を与えてもよく、本願は、これについて限定しない。
【0028】
それから、ペン型折り畳みマウス100は、変形しようとする時、図2を参考にすると、2つのロッド本体130は、軸線Lに沿って反対方向に互いに分離して、2つのロッド本体130の第一端面132をローラー110から離して、2つのロッド本体130とローラー110との間に接続している2つの支軸120を露出させる。それから、図3にあるように、2つのロッド本体130の2つの外表面131をローラー110のホイールフレーム111の対向する両側に向けて、回転させて、互いに近付ける。この回転のプロセスは、例えば、後で説明する支軸120とロッド本体130との間の作動機構によって完成してもよい。または、その他の実施形態において、支軸自身は、可撓性金属で曲げるのに適する、または、幾つかの実施形態において、ロッド本体が可撓性金属である。
【0029】
本実施形態において、2つのロッド本体130は、回転してX方向に沿って延び、第二の位置P2に位置する。2つのロッド本体130が第二の位置P2にある時、2つのロッド本体130、ローラー110、光学センサ150及び2つのボタン140は、合わせてマウス20になり、回路基板170によって各部材にペン型折り畳みマウス100が第一の位置P1にある時とは異なる機能を与える。
【0030】
例を挙げると、回路基板170は、ブルートゥースモジュール(不図示)によってその他のハードウェア装置(不図示)と信号を伝達してもよい。2つのボタン140は、それぞれマウス20の左ボタン21と右ボタン22としてもよい。光学センサ150は、ハードウェア装置の表示スクリーンのマウス20のカーソル位置コントローラになってもよく、ローラー110は、一般的なマウスのローラー機能であってもよく、例えば、ハードウェア装置に格納されたソフトウェアが、表示スクリーン上のページ面をスライドするか、切り換えることを提供する。
【0031】
注意すべきこととして、本願のペン型折り畳みマウス100が第二の位置P2(即ち、マウス20)にある状態下で、円滑に操作できるようにするために、2つのロッド本体130は、2つの外表面131に位置し、ローラーに隣接する2つの突出部190を含んでもよい。図1Bを参考にすると、各突出部190の頂部と軸線Lとの距離R1は、ローラー110の最も外側の半径R2(この実施形態では、リム112の最も外側と軸線Lとの間の半径)より大きい。このような配置は、第二の位置P2にあるペン型折り畳みマウス100を平面に置く時、ローラー110のリム112は、ぶら下がって円滑に回転でき、リム112の回転時に、平面と互いに干渉しない。同様に、ロッド本体130の径方向サイズは、ローラー110の径方向サイズより大きくてもよく、同様に、ローラー110のリム112をぶら下げて円滑に回転させることができる。また、本実施形態において、外表面131は、円柱形のロッド本体130の表面であるが、ロッド本体130の形状は、円柱形に限定しない。その他の実施形態において、ロッド本体は、例えば、直方体、円錐等の柱体や錐体であってもよく、本願は、これについて限定しない。
【0032】
上記作動原理によって、本願のペン型折り畳みマウス100が第一の位置P1と第二の位置P2との間で切り換えて異なる効果を有することを説明する。第一の位置P1にある時、ペン型折り畳みマウス100はペン型10であり、使用者は携帯しやすい、または、例えば、レーザーポインタである。第二の位置P2にある時、ペン型折り畳みマウス100は、マウス20である。このような切り換えメカニズムは、使用者の使用上と携帯上の利便性を増大する。
【0033】
以下、本願のペン型折り畳みマウス100の第一の位置P1と第二の位置P2との切り換えプロセスの内部機構の作動を説明する。
【0034】
図4Aは、図1Aのペン型折り畳みマウスのA−A’線分に沿った局部断面図である。図4Bは、図1Aのペン型折り畳みマウスのB−B’線分に沿った局部断面図である。明確な説明及び表示のために、以下、ローラー110の対向する両側のうち一方の側の支軸120とロッド本体130を説明する。
【0035】
図1A図4A図4Bを参考にする。本願の第一の実施形態のペン型折り畳みマウス100の各ロッド本体130は、それぞれロッド本体130内部に位置するスライダー134、第一の位置決め部135及び第二の位置決め部136(図4A)を有する。各支軸120(図3)は、それぞれシュート121と第一の係合部122を有する。
【0036】
図4Bに示すように、スライダー134は、柱状構造であり、ロッド本体130の内表面130aに設けられてもよい。スライダー134は、シュート121(図4A)を貫通し、シュート121内でスライド及び回転するのに適する。第一の係合部122は、支軸120(図3)のローラー110から離れた端部120aに設ける。ロッド本体130が第一の位置P1にある時、ロッド本体130内の第一の位置決め部135は、対応する支軸120の第一の係合部122に係合し、スライダー134は、シュート121内の第一端121aに位置する。第一の係合部122は、例えば、突出したバンプであり、第一の位置決め部135は、例えば、凹溝であり、互いに係合できる。
【0037】
第一の係合部122と第一の位置決め部135は、外形上の円弧形設計に対応していることから、両者は、使用者がローラー110の軸線Lに沿って加えた作用力によって互いに分離できる。図5Aは、図2のペン型折り畳みマウスのC−C’線分に沿った局部断面図である。図5Bは、図2のペン型折り畳みマウスのD−D’線分に沿った局部断面図である。図2図5A及び図5Bを参考にすると、第一の係合部122と分離したロッド本体130は、スライダー134によってシュート121に沿ってスライドし、支軸120とローラー110がローラー110の軸線L(即ち、Y方向)で分離するのに適する。この時、スライダー134は、シュート121の第二端121bに位置する。
【0038】
図6Aは、図3のペン型折り畳みマウスのE−E’線分に沿った局部断面図である。図6Bは、図3のペン型折り畳みマウスのF−F’線分に沿った局部断面図である。図3図6A及び図6Bを参考にする。それから、使用者は、ロッド本体130をローラー110に対して90度回転してもよく、スライダー134は、シュート121の第二端121bで回転し、ロッド本体130内の第二の位置決め部136を支軸120の第一の係合部122に係合し、本願のペン型折り畳みマウス100を第二の位置P2に固定して、1つのマウス20の外観になる。第二の位置決め部136は、例えば、第一の位置決め部135と同じ材質で同じ構成で製造してもよく、ここでは繰り返し説明しない。
【0039】
その他の実施形態において、第二の位置決め部と第一の位置決め部は、バンプであってもよく、第一の係合部は、可以是與バンプ形状に対応する凹溝であってもよく、第二の位置決め部と第一の位置決め部は互いに係合できる。または、第二の位置決め部と第一の位置決め部は、磁気吸引部であってもよく、第一の係合部は、被磁気吸引の材質であり、吸引されてもよい。または、第一の係合部は、磁気吸引部であってもよく、第二の位置決め部と第一の位置決め部は、被磁気吸引の材質であり、吸引されてもよい。または、第二の位置決め部、第一の位置決め部及び第一の係合部は、いずれも磁気吸引部であり、第一の位置と第二の位置とが互いに吸引されてもよい。
【0040】
言及すべきこととして、図6Aに示すように、本実施形態のローラー110のホイールフレーム111は、断面において、H字型であり、外観上、環状溝を有する。リム112の形状と環状溝の形状は互いに合い、ホイールフレーム111に対して回転するのに適する。ホイールフレーム111とリム112との間は、嵌め込むことができ、例えば、ボール(示していない)の補助スライド構造であってもよく、リム112のスライドを更に円滑にする。また、図6Bに示すように、本実施形態において、ホイールフレーム111内に収容空間111aを有する。収容空間111a内に、検出アセンブリ113を収容し、リム112内側に設ける。また、ペン型折り畳みマウス100がマウス20の形態である時、検出アセンブリ113は、使用者のリム112をスクロールする側に近い。詳細には、検出アセンブリ113は、圧力センサと回転センサを含んでもよく、リム112が使用者の操作時に回転及び押されるのを検出するのに用いる。また、収容空間111aは、ホイールフレーム111の対向する両側に延び、回路基板170とホイールフレーム111内の検出アセンブリ113の間で電気的に接続するケーブル(不図示)が通る空間を提供する。しかしながら、図面の整合性と説明のし易さのために、図4A図6Bは、電気的接続構造を示していない。
【0041】
図7は、本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が第一の位置にある時の局部断面図である。図8は、本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が軸線に沿ってローラーで分離している時の局部断面図である。図9Aは、本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が第二の位置にある時の局部断面図である。図9Bは、図9Aの別の視点から見た局部断面図である。図9Cは、図9Aの本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウスが第二の位置にある時の上面図である。図7図8及び図9Aの視点は、それぞれ図4A図5A及び図6Aの視点と同じである。図9Bの視点は、図6Bの視点と同じである。
【0042】
明確な説明及び表示のために、以下、図9Cのローラー210の対向する両側のうち一方の側の支軸220とロッド本体230を説明する。また、本実施形態は、支軸220とロッド本体230内部の構造が異なる以外、部材と外観は、第一の実施形態と同一または類似しており、ここでは繰り返し説明しない。
【0043】
図7図9Cを参考にする。図7図9Cは、本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウス200の第一の位置P1と第二の位置P2との切り換えプロセスの内部機構の作動を説明する。
【0044】
本願の第二の実施形態のペン型折り畳みマウス200の各ロッド本体230は、それぞれロッド本体230内部に位置する第一の位置決め部235とスライダー234を有する。各支軸220は、それぞれ第一の係合部222、第二の係合部223及びシュート221を有する。スライダー234は、柱状構造であり、ロッド本体230の内表面230aに設けられてもよい。スライダー234は、シュート221を貫通し、シュート221内でスライド及び回転するのに適する。第一の係合部222は、支軸220の側面220bに凹んだ1つの凹溝であり、第二の係合部223は、支軸220のローラー210から離れた端部220aに凹んだ1つの凹溝である。
【0045】
ロッド本体230が第一の位置P1にある時、ロッド本体230内の第一の位置決め部235は、対応する支軸220の第一の係合部222に係合し、スライダー234は、シュート221内の第一端221aに位置する。ロッド本体230内の第一の位置決め部235は、例えば、突出した金属バネであり、力を受けて変形する。
【0046】
第一の係合部222と第一の位置決め部235は、対応する円弧形設計を有し、両者は、使用者が加えた作用力によって互いに分離できる。図8に示すように、第一の係合部222と分離したロッド本体230は、スライダー234によってシュート212に沿ってスライドし、支軸220とローラー210がローラー210の軸線L(即ち、Y方向)で分離するのに適する。第一の位置決め部235は、支軸220の側面220bの当接により、押しつぶされて、側面220bに沿ってスライドし、スライダー234をシュート221の第二端221bまでスライドさせる。
【0047】
それから、使用者は、ロッド本体230をローラー210に対して90度回転してもよく、図9Aに示すように、スライダー234は、シュート221の第二端221bで回転してもよい。この時、第一の位置決め部235は、第二の係合部223の凹溝形状に沿って飛び出て、ロッド本体230内の第一の位置決め部235を支軸220の第二の係合部223に係合させ、本実施形態のペン型折り畳みマウス200を第二の位置P2に固定して、1つのマウス20(図3に示すとおり)の外観になる。
【0048】
また、本願の第二の実施形態のリム212は、ホイールフレーム211の円柱面を完全に覆い、ホイールフレーム211に対して回転するのに適する。ホイールフレーム211とリム212との間も同様にはめ込むことができ、例えば、ボール(示していない)の補助スライド構造であってもよく、リム212のスライドを更に円滑にする。これ以外に、ホイールフレーム211は、図9Bに示すように、第一の実施形態と同一または類似する収容空間211aと検出アセンブリ213を有していてもよい。
【0049】
言及すべきこととして、本実施形態において、検出アセンブリ213は、圧力センサPSだけでもよく、更に、2つのロッド本体230のうち1つに、外表面231に位置し、ローラー210に近い回転センサMSを設けてもよい。図9Cに示すように、2つのロッド本体230が第二の位置P2にある時、回転センサMSは、例えば、Y方向でリム212と重なってリム212の回転動作を検出してもよい。同樣に、図面の整合性と説明のし易さのために、図7図9Bは、検出アセンブリ213と回路基板の電気的接続構造を示していない。
【0050】
図10は、本願の第三実施形態のスライダーの概略図である。図11Aは、本願の第三実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が第一の位置にある時の局部概略図である。図11Bは、図11AのG−G線分に沿った断面図である。まず、図10を参考にする。
【0051】
明確な説明及び表示のために、以下、ローラー310の対向する両側のうち一方の側の支軸320とロッド本体330を説明する。また、本実施形態は、支軸320とロッド本体330内部の構造が異なる以外、部材と外観は、第一の実施形態と同一または類似しており、ここでは繰り返し説明しない。
【0052】
本願の第三実施形態のスライダー334は、円柱状構造であり、ロッド本体330の内表面330aに突出している。スライダー334は、第一の位置決め部334aと第二の位置決め部334bを有する。第一の位置決め部334aは、内表面330aに対して第一の高さH1に位置し、X方向に沿って延びる。第二の位置決め部334bは、内表面330aに対して第二の高さH2に位置し、Y方向に沿って延び、第一の高さH1は、第二の高さH2より大きく、第一の位置決め部334aと第二の位置決め部334bをZ方向でずらす。第一の位置決め部334aと第二の位置決め部334bは、同じまたは相似するバネ構造であり、当接して変形するのに適する。
【0053】
図11A図11Bを参考にする。図11Aの視点は、図4Aの視点と同じである。支軸320は、シュート321、第一の定位穴322(図13A)及び一第二の定位穴323を含む。第一の定位穴322と第二の定位穴323は、それぞれ支軸320の頂面320cに対してZ方向に異なる深さを有し、組み立てにおいて、第一の位置決め部334aの第一の高さH1は、第一の定位穴322に対応でき、第二の位置決め部334bの第二の高さH2は、第二の定位穴323に対応できる。第一の定位穴322は、シュート321の第一端321aに近く、シュート321に連通する。第二の定位穴323は、シュート321の第二端321bに近く、シュート321に連通する(図12Aにより明確に示されている)。スライダー334は、シュート321内でスライド及び回転するのに適する。
【0054】
2つのロッド本体330が第一の位置P1にある時、スライダー334は、シュート321の第一端321aに位置し、突出した第一の位置決め部334aは、その形状に対応する第一の定位穴322に係合する。
【0055】
図12Aは、本願の第三実施形態のペン型折り畳みマウスのロッド本体が軸線方向にローラーで互いに分離している時の局部概略図である。図12Bは、図12AのH−H’線分に沿った断面図である。図12A図12Bを参考にする。図12Aの視点は、図5Aの視点と同じである。使用者が操作してスライダー334をシュート321の第一端321aから第二端321bへ移動する時、第一の位置決め部334aは、シュート321の内壁面のX方向の幅は、第一の定位穴322のX方向の幅に対して狭いことから、押し出されてスライダー334をシュート321内で第二端321bへスライドさせる。
【0056】
図13Aは、本願の第三実施形態のペン型折り畳みマウスが第二の位置にある時の局部概略図である。図13Bは、図13AのI−I’線分に沿った断面図である。図13A図13Bを参考にする。図13Aの視点は、図6Aの視点と同じである。それから、使用者は、ロッド本体330をローラー310に対して90度回転してもよく、図13A図13Bに示すように、スライダー334は、シュート321の第二端321bで回転して、2つのロッド本体330を第二の位置P2に位置させてもよい。この時、第二の位置決め部334bは、第二の係合穴323の凹溝形状に嵌合し、本実施形態のペン型折り畳みマウス300を第二の位置P2に固定する。
【0057】
図14は、本願の第四実施形態のペン型折り畳みマウスが第二の位置にある時の上面図である。図14を参考にする。本実施形態において、ペン型折り畳みマウス400の支軸420は、上記第一の〜第三実施形態に類似するシュートを有してもよいが、いかなる係合メカニズムも有さない。代わりに、2つのロッド本体430に、それぞれ第一の磁気吸引部FMと第二の磁気吸引部SMを設ける。各第一の磁気吸引部FMと対応する第二の磁気吸引部SMは、対応するロッド本体430の対向する2つの端部に位置する。2つのロッド本体430が、図1Aの第一の位置P1にある時、2つのロッド本体430の2つの第一の磁気吸引部FMは、ローラー410に近づき、互いに吸引されて図1Aのペン型10を維持する。2つのロッド本体430が第二の位置P2にある時、2つのロッド本体430の2つの第二の磁気吸引部SMは、互いに吸引されて図3のマウス20の形状を維持する。
【0058】
以下に、ローラー内の検出アセンブリと回路基板との間の電気的接続について説明する。
【0059】
図15は、本願の第五実施形態のローラーと支軸の局部概略図である。明確な説明及び表示のために、以下、ローラー510の対向する両側のうち一方の側の支軸520を説明する。図15を参考にする。本実施形態において、ソフトケーブル501は、支軸520に貼り付け、ソフトケーブル501の一端の第一のポート501aは、ローラー510を貫通して、検出アセンブリ513と電気的に接続し、ソフトケーブル501の他端の第二のポート501bは、図1Aのロッド本体130に達し、回路基板170に接続してもよい。
【0060】
ソフトケーブル501がローラー510を貫通する第一のポート501aは、第一の実施形態の収容空間111aまたは第二の実施形態の収容空間211aを貫通することに類似し、ローラー510、支軸520、及び検出アセンブリ513は、第一の実施形態〜第四実施形態の類似する対応する部材で置き換えてもよい。例を挙げると、検出アセンブリ513は、第二の実施形態の圧力センサ213aであってもよい。ソフトケーブル501は、支軸220に貼り付け、一端は、収容空間211aを貫通して、圧力センサ213aと接続し、他端は、ロッド本体230内に位置する回路基板と接続する。
【0061】
図16は、本願の第六実施形態のローラー、支軸及びロッド本体の局部概略図である。明確な説明及び表示のために、以下、ローラーの対向する両側のうち一方の側の支軸とロッド本体を説明する。図16を参考にする。ロッド本体630は、内部に位置し、電線によって回路基板670に電気的に接続する2つの金属片601を更に含む。2つの金属片601を有するロッド本体630が対応する支軸620は、検出アセンブリ613に電気的に接続する2本の導体621を含む。2本の導体621は、例えば、電線であり、ローラー610のケース611の収容空間611a内の検出アセンブリ613と電気的に接続する。2つの金属片601は、対応する2本の導体621に接触して、検出アセンブリ613を回路基板670に電気的に接続する。ローラー610のホイールフレーム611とその収容空間611a、リム612及び検出アセンブリ613は、第一の実施形態の態樣に類似または同じ様に設けてもよい。
【0062】
以上をまとめると、本願のペン型折り畳みマウスの2つのロッド本体は、第一の位置と第二の位置との間で変形してペン型またはマウスになり、ペン型時にマウス時と異なる機能を具備することができる。様々な機能を統合して、使用者が様々な装置を同時に携帯しなければならない負担を低減する。同時に、使用者は、マウスを使用しない時、ペン型折り畳みマウスをペン型に変形させることができ、使用者は携帯しやすい。
【0063】
本文は以上の実施例のように示したが、本発明を限定するためのものではなく、当業者が本発明の精神の範囲から逸脱しない範囲において、変更又は修正することが可能であるが故に、本発明の保護範囲は後続の特許請求の範囲に定義しているものを基準とする。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本願は、マウスとペン型の2種類の形態の間で変形可能なペン型折り畳みマウスを提供する。
【符号の説明】
【0065】
10:ペン型
20:マウス
21:左ボタン
22:右ボタン
100、200、300、400:ペン型折り畳みマウス
110、210、310、410、510、610:ローラー
111、211、611:ホイールフレーム
111a、211a、611a:収容空間
112、212、612:リム
113、213、513、613:検出アセンブリ
120、220、320、420、520、620:支軸
120a:端部
121、221、321:シュート
121a、221a、321a:第一端
121b、221b、321b:第二端
122、222:第一の係合部
130、230、330、430、630:ロッド本体
130a、230a、330a:内表面
131:外表面
132:第一端面
133:第二端面
134、234、334:スライダー
135、235、334a:第一の位置決め部
136、334b:第二の位置決め部
140:ボタン
150:光学センサ
160:赤外線エミッタ
170、670:回路基板
180:電池
181:充電ポート
190:突出部
220b:側面
223:第二の係合部
320c:頂面
322:第一の定位穴
323:第二の定位穴
501:ソフトケーブル
501a:第一のポート
501b:第二のポート
601:金属片
621:導体
L:軸線
H1:第一の高さ
H2:第二の高さ
P1:第一の位置
P2:第二の位置
PS:圧力センサ
MS:回転センサ
FM:第一の磁気吸引部
SM:第二の磁気吸引部
X、Y、Z:方向
A−A’、B−B’、C−C’、D−D’、E−E’、F−F’、G−G’、H−H’、I−I’:線分
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
図15
図16