(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記離型剤Sは、前記第1表面23aに10〜12μmの厚さにコーティングされ、前記ホットメルト粘着剤Mは、前記第2表面23bに10〜12μmの厚さにコーティングされることを特徴とする請求項1に記載の外国語学習用粘着性ノートセット。
前記ホットメルト粘着剤Mはアクリル系粘着コーティング溶液からなり、前記アクリル系粘着コーティング溶液は、前記アクリル系粘着コーティング溶液100重量部に対して、水48〜51重量部、アクリルポリマー48〜51重量部、界面活性剤0.5〜1.0重量部を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の外国語学習用粘着性ノートセット。
【背景技術】
【0002】
一般に、ノートは先生や講師により授業中又は講義中に重要であると強調された内容や、授業又は講義を聴きながら理解できなかった部分などを要約して纏めるための用途として多く用いられる。
【0003】
うまく纏まっているノートは、そのノートを開いて目を通すだけでも復習の効果が高い。従って、生徒らはどうすれば効果的にノートをうまく纏めることができるかに対する悩みが多い。
【0004】
生徒らの学習効果を上げるためのノートの纏め方の一例として、1950年代の米国コーネル大学の教育学教授であるWater Pauk氏により考え出されたコーネル式ノート術が挙げられるが、このノート術はノートの領域をタイトルエリア、ノートエリア、キーワードエリア、サマリーエリアの4つのエリアに区分し、記録、要約、暗記、熟考、復習の5つの学習方法からなるノートの取り方であって、世界中の多くの大学生らに紹介されている。
【0005】
他の例として、ダ・ヴィンチのノート術が挙げられるが、これはノートエリアをタイトルエリア、核心サマリーエリア、情報入力エリア、自分の考え及び疑問(補充説明)エリアに区分した6つの基本的なノート整理原則である。
【0006】
ところが、上述したようなノートの取り方は主に正規の教育過程を履修する生徒らの教育のためのものであって、特殊目的の学習、例えば英語、中国語、日本語などの外国語を簡単かつ楽しく勉強しようとする人々の要望を十分に満たしていない。
【0007】
そのため、関連業界では外国語学習に特化した形態のノートを開発して普及するための多様な研究が試みられている。
【0008】
例えば、下記の特許文献1には、学習成果を示すことができる本とノートが開示されている。この登録実用新案によれば、単語帳、問題集、受験書、漢字学習書、ノートなどにおいて単語ページ及び/又は意味ページで反復学習の成果を示すことができる少なくとも1つ以上の表紙マーカーを印刷して提供することによって、学習内容を暗記又は理解しているか否かを示して反復学習の成果を管理できる。
【0009】
ところが、このような本とノートは主に学習の反復成果の有無に焦点を当てて提案されたものであって、子供や生徒ら又は大人たちが外国語を簡単かつ楽しく学ぼうとする学習目的には適していない。
【0010】
他の例として、下記の特許文献2には、外国語学習用ノートの中紙が開示されている。この登録実用新案によれば、英語、中国語、日本語などの外国語を学ぶ時にピンイン(pinyin、中国語の発音記号)や日本語のひらがな表記、作文の修正及び補充説明の記入を便利に行えるようにノートの中紙の各行を学習内容の記入部と補充内容の記入部とに分割して構成した。
【0011】
ところが、このような外国語学習用ノートの中紙は、外国語の読解及び単語に対する集中的な学習には役立つものの、外国語学習全般に対する興味を誘発するには不十分な点が多く、外国語の文法を簡単に学習する上では役に立たない。
【0012】
下記の特許文献3には、外国語学習用ノートが開示されている。この登録特許によれば、生徒らが外国語の授業中に教えてもらった基本文章を自然に応用して多様な外国語文章を作って覚えることができるように、ノート中紙の前面に印刷された記載欄を授業内容記載欄とハングル文章記載欄とに区分し、ノート中紙の後面に印刷された記載欄を外国語文章記載欄で構成し、保護者点検欄と教師点検欄を追加で区画して示した。
【0013】
ところが、このような外国語学習用ノートは、保護者や教師が生徒の外国語学習の程度を評価するのには役立つものの、生徒自らが自主的に外国語を学習しようとする興味を誘発するには不十分であり、外国語の文法を容易に学習する上ではあまり役に立たない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、学ぼうとする外国語の主部及び述部からなる文型を粘着性ノートの中紙に予めカラーで区分して印刷すると同時に、該当言語の文法形式に対応するように主語、述語、目的語、補語、修飾語を付箋の形態に製作して別途の包装で提供することによって、使用者自らが自主的に興味を持ち、多様な外国語文章を簡単かつ便利に学べるようにする外国語学習用粘着性ノートセット及びその製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前述したような技術的課題を解決するために、本発明の第1の態様によれば、本発明は、外国語学習用粘着性ノートセットであって、表表紙及び裏表紙からなるノート表紙と、前記ノート表紙の裏面に一方の枠が接着剤又は結束手段により一体に結合された複数の中紙を含む粘着性ノートであって、前記中紙の第1表面には離型剤が一定厚さにコーティングされ、前記中紙の第2表面にはホットメルト粘着剤が一定厚さにコーティングされ、前記第2表面には外国語の主部及び述部からなる文型が予めカラーで区分して印刷されている、粘着性ノート20と、前記第2表面に脱着可能に貼り付けられることができ、前記第2表面に印刷された外国語の主部及び述部からなる文型に対応して表面に前記主部及び前記述部をそれぞれ示す単語が予めカラーで区分して印刷されている付箋と、を含むことを特徴とする外国語学習用粘着性ノートセットを提供する。
【0017】
前記離型剤は、前記第1表面に10〜12μmの厚さにコーティングされ、前記ホットメルト粘着剤は、前記第2表面に10〜12μmの厚さにコーティングされることを特徴とする。
【0018】
前記離型剤はシリコン混合物溶液からなり、前記シリコン混合物溶液は、アミノプロピルアミノエチルポリシロキサン、水及びその他の添加物からなることを特徴とする。
【0019】
前記ホットメルト粘着剤はアクリル系粘着コーティング溶液からなり、前記アクリル系粘着コーティング溶液は、前記アクリル系粘着コーティング溶液100重量部に対して、水48〜51重量部、アクリルポリマー48〜51重量部、界面活性剤0.5〜1.0重量部を含んでいることを特徴とする。
【0020】
前記第2表面に印刷される該当外国語の主部及び述部からなる文型が第1文型である場合、主語及び動詞をそれぞれ示す2個の言語形式入力欄が予めカラーで印刷され、前記言語形式入力欄のうち第1入力欄は主語に該当して赤色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第2入力欄は動詞に該当してオレンジ色で印刷され、これに対応して、前記言語形式入力欄とその大きさ、模様及び色が符合する前記付箋が提供され、前記付箋の表面に設けられた言語形式入力欄にはそれぞれ主語及び動詞に該当する単語を予め印刷して提供することを特徴とする。
【0021】
前記第2表面に印刷される該当外国語の主部及び述部からなる文型が第2文型である場合、主語、(自)動詞、補語をそれぞれ示す3個の言語形式入力欄が予めカラーで印刷され、前記言語形式入力欄のうち第1入力欄は主語に該当して赤色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第2入力欄は(自)動詞に該当してオレンジ色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第3入力欄は補語に該当して緑色で印刷され、これに対応して、前記言語形式入力欄とその大きさ、模様及び色が符合する前記付箋が提供され、前記付箋の表面に設けられた言語形式入力欄にはそれぞれ主語、(自)動詞及び補語に該当する単語を予め印刷して提供することを特徴とする。
【0022】
前記第2表面に印刷される該当外国語の主部及び述部からなる文型が第3文型である場合、主語、(他)動詞、目的語をそれぞれ示す3個の言語形式入力欄が予めカラーで印刷され、前記言語形式入力欄のうち第1入力欄は主語に該当して赤色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第2入力欄は(他)動詞に該当して黄色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第3入力欄は目的語に該当して青色で印刷され、これに対応して、前記言語形式入力欄とその大きさ、模様及び色が符合する前記付箋が提供され、前記付箋の表面に設けられた言語形式入力欄にはそれぞれ主語、(他)動詞及び目的語に該当する単語を予め印刷して提供することを特徴とする。
【0023】
前記第2表面に印刷される該当外国語の主部及び述部からなる文型が第4文型である場合、主語、(他)動詞、間接目的語、直接目的語をそれぞれ示す4個の言語形式入力欄が予めカラーで印刷され、前記言語形式入力欄のうち第1入力欄は主語に該当して赤色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第2入力欄は(他)動詞に該当して黄色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第3入力欄は間接目的語に該当して紫色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第4入力欄は直接目的語に該当してピンク色で印刷され、これに対応して、前記言語形式入力欄とその大きさ、模様及び色が符合する付箋が提供され、前記付箋の表面に設けられた言語形式入力欄にはそれぞれ主語、(他)動詞、間接目的語及び直接目的語に該当する単語を予め印刷して提供することを特徴とする。
【0024】
前記第2表面に印刷される該当外国語の主部及び述部からなる文型が第5文型である場合、主語、(他)動詞、目的語、目的格補語をそれぞれ示す4個の言語形式入力欄が予めカラーで印刷され、前記言語形式入力欄のうち第1入力欄は主語に該当して赤色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第2入力欄は(他)動詞に該当して黄色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第3入力欄は目的語に該当して青色で印刷され、前記言語形式入力欄のうち第4入力欄は目的格補語に該当して空色で印刷され、これに対応して、前記言語形式入力欄とその大きさ、模様及び色が符合する付箋が提供され、前記付箋の表面に設けられた言語形式入力欄にはそれぞれ主語、(他)動詞、目的語及び目的格補語に該当する単語を予め印刷して提供することを特徴とする。
【0025】
また、本発明の第2の態様によれば、本発明は、外国語学習用粘着性ノートセットの製造装置であって、多量の原紙を供給するための自動給紙装置及び給紙コンベアと、前記給紙コンベアの出口側に垂直方向に対をなして配置されて互いに反対方向に回転し、前記原紙が通過できるように互いに離間した転写用ロールとインプレッションロールと、前記転写用ロールの径方向における一方側に配置され、内部にヒータが配置され、前記転写用ロールの回転方向とは逆方向に回転するコーティングロールと、前記転写用ロールと前記インプレッションロールの出口側で前記コーティングロールの下方に配置された移送コンベアと、前記コーティングロールの径方向における一方側の隣接位置に配置され、前記原紙の一方側の表面上に一定厚さに塗布される離型剤を保有して供給するための離型剤供給タンクと、前記コーティングロールの径方向における一方側の隣接位置で前記離型剤供給タンクと並列に配置され、離型剤がコーティングされた前記原紙の他方側の表面上に一定厚さに塗布されるホットメルト粘着剤を保有して供給するためのホットメルト粘着剤溶融タンクであって、前記ホットメルト粘着剤溶融タンクの側壁及び底面にはヒートラインが内蔵配置されているホットメルト粘着剤溶融タンクとを含むことを特徴とする外国語学習用粘着性ノートセットの製造装置を提供する。
【0026】
前記離型剤供給タンクの一方側にはポンプ及び噴射ノズルが設置され、前記噴射ノズルはその出口側が前記コーティングロールの外周面に近接するように配置され、前記シリコン混合物溶液は前記離型剤供給タンクから前記ポンプによりポンピングされて前記噴射ノズルを経由して前記コーティングロールの外周面上に提供されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
上述したように、本発明によれば、粘着性ノートの中紙に外国語の主部及び述部からなる文型を予めカラーで区分して図形や下絵の形態で印刷すると同時に、該当形式に対応する主語、述語、目的語、補語、修飾語を付箋の形態に製作して別途の包装で提供することによって、外国語を学ぼうとする人が興味を持ち、外国語文章を簡単かつ便利に学べるようになるという効果を奏する。
【0028】
特に、子供のような低年齢層の人々、身体能力が衰えて学習能力も低下していくお年寄りのような高年齢層の人々、外国語学習に困難を覚える一般人が外国語を容易に学ぶことができる。
【0029】
また、離型剤が塗布されたノートの中紙には、外国語の学習時に必要であると判断される内容を自由にメモしたり、絵を貼り付けたりすることもできるため、外国語の学習時に教えてもらった内容を反復的に再び言及できるので、頭脳を更に活性化させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態に係る外国語学習用粘着性ノートセット及びその製造装置について詳細に説明する。
【0032】
図1には、本発明の好適な実施形態に係る外国語学習用粘着性ノートセット製造装置100の構造が概略的に示されている。
【0033】
図1を参照すれば、外国語学習用粘着性ノートセット製造装置100は、多量の原紙P1を供給するための紙積載箱200を含む。紙積載箱200の内部には、予め多量の原紙P1が積載されており、紙積載箱200の下部外側の底面に取り付けられているホイール210を用いて紙積載箱200を便利に移動させることができる。紙積載箱200の上部には、原紙P1を自動で供給するための自動給紙装置300が配置される。
【0034】
自動給紙装置300の隣接位置には、給紙コンベア410の入口側が配置されるが、給紙コンベア410は、紙積載箱200から遠ざかる方向に水平延長して配置される。自動給紙装置300と給紙コンベア410は、印刷装置などで通常用いられるものであって、その構成及び作用に関する具体的な説明を省略する。
【0035】
前記製造装置100は、給紙コンベア410の出口側に垂直方向に対をなして配置された転写用ロール500及びインプレッションロール600を含む。
図1に矢印で示すように、右側から左側への給紙方向を基準としたとき、転写用ロール500は時計方向に回転し、インプレッションロール600は反時計方向に回転し、給紙コンベア410の出口側から排出される原紙P1は転写用ロール500とインプレッションロール600との間に形成された間隔を通過するようになる。
【0036】
転写用ロール500の径方向における一方側にはコーティングロール700が配置されるが、コーティングロール700の内部にはヒータ710が配置される。給紙方向を基準としたとき、コーティングロール700は転写用ロール500の下側に配置され、転写用ロール500の回転方向とは逆方向、即ち反時計方向に回転する。
【0037】
転写用ロール500及びインプレッションロール600の出口側でコーティングロール700の下方には移送コンベア420の入口側が配置される。移送コンベア420は、
図1に矢印で示すような給紙方向に沿って水平延長して配置される。移送コンベア420の出口側には、収納箱800が配置される。収納箱800には、インプレッションロール600によって粘着剤が表面にコーティングされた粘着性ノート紙P2が順に収納される。収納箱800の下部外側の底面には、収納箱800を便利に移動させることができるようにホイール810が取り付けられる。
【0038】
一方、前記コーティングロール700の径方向における一方側の隣接位置には、原紙P1の一方側の表面上に一定厚さに塗布される離型剤を保有して供給するための離型剤供給タンク900が配置される。離型剤供給タンク900の一方側には、ポンプ910及び噴射ノズル920が設けられる。本発明で用いられる離型剤Sは、シリコン混合物溶液Sからなる。好ましくは、シリコン混合物溶液Sは、アミノプロピルアミノエチルポリシロキサン、水及びその他の添加物で組成される。前記アミノプロピルアミノエチルポリシロキサンは半透明の液体であって、無臭であり、沸点100℃以上(1013hPa圧力下)の物理的な特徴を有する。
【0039】
前記噴射ノズル920は、その出口側の反時計方向に回転するコーティングロール700の外周面に近接するように配置される。シリコン混合物溶液Sは、離型剤供給タンク900からポンプ910によりポンピングされて噴射ノズル920を経由してコーティングロール700の外周面上に提供される。
【0040】
前記コーティングロール700の径方向における一方側の隣接位置には、離型剤がコーティングされた紙P2の他方側の表面上に一定厚さに塗布されるホットメルト粘着剤−を保有して供給するためのホットメルト粘着剤溶融タンク950が更に配置される。ホットメルト粘着剤溶融タンク950は、上述した離型剤供給タンク900に対して並列に配置される。ホットメルト粘着剤溶融タンク950の側壁と底面には、ホットメルト粘着剤Mを加熱して溶融させるためのヒートライン960が内蔵配置される。
【0041】
本発明で用いられるホットメルト粘着剤Mとしては、アクリル系粘着コーティング溶液が用いられるが、これは、アクリル系粘着コーティング溶液100重量部に対して、水48〜51重量部、アクリルポリマー48〜51重量部、界面活性剤0.5〜1.0重量部を含んでいる。ホットメルト粘着剤Mは、ホットメルト粘着剤溶融タンク950に装入された状態でヒートライン960により140℃〜180℃の温度で加熱されて溶融状態となる。反時計方向に回転するコーティングロール700は、その外周面がホットメルト粘着剤(hot−melt adhesives)溶融タンク950内に収容されて溶融された状態で保有されるホットメルト粘着剤Mと接触し得るように、ホットメルト粘着剤溶融タンク950に近接して配置される。
【0042】
以下、前述したように構成された外国語学習用粘着性ノートセット製造装置100の作動過程について簡単に説明する。
【0043】
まず、粘着剤のコーティングの前に離型剤を一方側の表面にコーティングするための多量の原紙P1を紙積載箱200の内部に積載した後、紙積載箱200を前記製造装置100の入口側に移動させて粘着性ノートセットを製作するための準備を行う。
【0044】
製造装置100が作動し始めると、紙積載箱200に積載された原紙P1は、自動給紙装置300と給紙コンベア410によって最上のものから順に製造装置100の転写用ロール500及びインプレッションロール600側に供給される。
【0045】
これとは別に、離型剤供給タンク900内に収容されたシリコン混合物溶液Sからなる離型剤は、ポンプ910の作動により噴射ノズル920を経由してコーティングロール700の径表面に提供され、続いて転写用ロール500の径表面に転移される。
【0046】
自動給紙装置300と給紙コンベア410によって1枚ずつ供給される原紙P1は、転写用ロール500とインプレッションロール600との間を通過するようになるが、このとき、インプレッションロール600によってプレスされながら、その一方側の表面に離型剤Sが1〜50μmの厚さにコーティングされる。好ましくは、10〜12μmの厚さにコーティングされる。
【0047】
転写用ロール500とインプレッションロール600との間を通過しながら、離型剤Sがコーティングされた紙P2は、移送コンベア420によって移送されて移送コンベア420の出口側下方に配置された収納箱800内に順に積載される。
【0048】
離型剤Sを一方側の表面にコーティングした後は、紙P2の他方側の表面上にホットメルト粘着剤Mを表面にコーティングするために、紙P2をひっくり返して紙積載箱200の内部に積載した後、紙積載箱200を前記製造装置100の入口側に移動させて粘着性ノートセットを製作するための準備を行う。
【0049】
製造装置100が作動し始めると、紙積載箱200に積載されたひっくり返された紙P2’は、自動給紙装置300と給紙コンベア410によって最上のものから順に製造装置100の転写用ロール500とインプレッションロール600側に供給される。
【0050】
これとは別に、ホットメルト粘着剤溶融タンク950内に収容された状態でヒートライン960により溶融されたホットメルト粘着剤Mがコーティングロール700の径表面を経由した後、転写用ロール500の径表面に転移される。
【0051】
自動給紙装置300と給紙コンベア410によって1枚ずつ供給されるひっくり返された紙P2’は、転写用ロール500とインプレッションロール600との間を通過するようになるが、このとき、インプレッションロール600によってプレスされながら、その表面にホットメルト粘着剤Mが1〜50μmの厚さにコーティングされる。好ましくは、10〜12μmの厚さにコーティングされる。
【0052】
転写用ロール500とインプレッションロール600との間を通過しながらホットメルト粘着剤Mが表面にコーティングされた粘着性ノートの中紙P3は、移送コンベア420によって移送されて移送コンベア420の出口側下方に配置された収納箱800内に順に積載される。
【0053】
図2には、本発明の好適な実施形態に係る外国語学習用粘着性ノートセット10が示されている。
【0054】
図2を参照すれば、外国語学習用粘着性ノートセット10は、大きくは粘着性ノート20及びそのノート20の中紙に脱着可能に貼り付けられることができる付箋30を含む。
【0055】
粘着性ノート20は、表表紙21と裏表紙22からなるノート表紙(符号省略)、及び前記ノート表紙の裏面に一方の枠が接着剤によって一体に付着されるか、結束紐又はスプリング製本を用いて一体に結合された複数の中紙23で構成される。中紙23は、前述した製造装置100によって一方側の表面には離型剤Sが1〜50μmの厚さ、10〜12μmの厚さにコーティングされ、他方側の表面にはホットメルト粘着剤Mが1〜50μmの厚さ、10〜12μmの厚さにコーティングされて完成した粘着性ノート紙P3に該当することが容易に分かる。
【0056】
粘着性ノート20の中紙23は、表面に離型剤Sがコーティングされ、白紙からなっており、文字を書いたり、絵を描いたりできる第1表面23a、及び表面にホットメルト粘着剤Mがコーティングされており、外国語学習のために該当言語の主部及び述部からなる文型が予めカラーで区分して印刷された第2表面23bで構成される。換言すると、離型剤Sがコーティングされた表面は中紙23の第1表面23aに該当し、ホットメルト粘着剤Mがコーティングされた表面は中紙23の第2表面23bに該当する。粘着性ノート20が閉じられている場合、第1表面23aは離型剤Sの作用によって粘着剤が塗布されている第2表面23bから容易に分離されることができる。
【0057】
第1表面23aには、使用者が外国語の学習時に必要であると判断される内容を自由にメモしたり、絵を貼り付けたりすることができるようにその枠に沿って外郭線24aが印刷されることができ、第1表面23aの上部又は下部において外郭線24aの外側には日付やページなどを記入できるようにそれに該当する入力欄が設けられた第1表記部25aが提供されることができる。
【0058】
一方、第1表面23aの反対側面である第2表面23bには、その全体又は一部に前述したような粘着剤が塗布されている。第2表面23bには、その枠に沿って外郭線24bが印刷されることができ、第2表面23bの上部又は下部において外郭線24bの外側には日付やページなどを記入できるようにそれに該当する入力欄が設けられた第2表記部25bが提供されることができる。
【0059】
第2表面23bにおいて外郭線24bの内側位置には外国語学習のために該当言語の主部及び述部からなる文型が予めカラーで区分して印刷される。例えば、第1文型の英語を学習するとしたとき、主語及び動詞をそれぞれ示す言語形式入力欄26a、26bが予めカラーで印刷される。好ましくは、第1入力欄26aは主語に該当し、第2入力欄26bは動詞に該当する。使用者が第1入力欄26aと第2入力欄26bを容易に区分できるようにするために、第1入力欄26aは赤色で印刷し、第2入力欄26bはオレンジ色で印刷する。このとき、第1入力欄26aと第2入力欄26bは入力欄全体が該当色で印刷されることもでき、又は該当色を示す色表示部27a、27bを該当欄の一部にマーク(mark)の形態で印刷することもできる。
【0060】
該当技術分野の熟練した当業者は、言語形式入力欄26a、26bの模様や色彩、色表示部27a、27bの模様や色彩を任意に変更できることが理解できるはずである。
【0061】
第2表面23bにおいて外国語の主部及び述部からなる文型が予めカラーで区分して印刷された言語形式入力欄26a、26bに対応して、前記付箋30の表面には主語及び動詞をそれぞれ示す英単語が予めカラーで区分して印刷される。例えば、第1文型の英語を学習すると仮定したとき、主語及び動詞をそれぞれ示す言語形式入力欄32a、32bが予めカラーで印刷される。使用者は、第2表面23bの言語形式入力欄26a、26bに印刷された色と対応する色で言語形式入力欄32a、32bが印刷された付箋30を第2表面23bの言語形式入力欄26a、26bに貼り付けながら、該当言語を習得するようになる。このとき、付箋30の言語形式入力欄32a、32bは入力欄全体が該当色で印刷されることもでき、又は該当色を示す色表示部を該当欄の一部にマーク(mark)の形態で印刷することもできる。好ましくは、付箋30は、第2表面23bの言語形式入力欄26a、26bの大きさ及び模様に符合する大きさ及び模様を有する。
【0062】
以下、前述したように構成された粘着性ノートセット10を活用して外国語を学習する過程について簡略に説明する。
【0063】
図3及び
図4には、粘着性ノートセット10を活用して英語の第1文型の文章から第5文型の文章を学ぶ一例が示されている。
【0064】
図3及び
図4を参照すれば、粘着性ノートセット10の第2表面23bと付箋30において、英語における主語を示す色は赤色に指定し、(自)動詞はオレンジ色、(他)動詞は黄色に指定した。補語を示す色は緑色に指定し、目的語を示す色は青色に指定し、間接目的語を示す色は紫色に指定し、直接目的語を示す色はピンク色に指定し、目的格補語を示す色は空色に指定した。
【0065】
図3の上側に示すように、使用者が英語の第1文型の文章を容易に学習できるようにするために、粘着性ノート20の第2表面23bに2個の言語形式入力欄26a、26bを印刷し、言語形式入力欄26a、26bの一方の隅にはそれぞれ色表示部27a、27bを印刷した。このとき、第1色表示部27aは主語を示す赤色が彩色されており、第2色表示部27bは述語、即ち(自)動詞を示すオレンジ色が彩色されている。
【0066】
これに対応して、第2表面23bの言語形式入力欄26a、26bとその大きさ、模様及び色が符合する付箋30が提供される。付箋30の表面に設けられた言語形式入力欄32a、32bには、それぞれ主語及び述語を予め印刷して提供する。付箋30は、発売中の付箋30を色別に購買した後、英単語を印刷して使用することもでき、これとは異なり、前述したような本発明の好適な実施形態に係る粘着性ノートセットを製造するための装置100を用いて色紙の一面に粘着剤を塗布し、その裏面に英単語を印刷して使用することもできる。
【0067】
同様に、
図3の下側に示すように、使用者が英語の第2文型の文章を容易に学習できるようにするために、粘着性ノート20の第2表面23bに3個の言語形式入力欄26a、26b、26cを印刷し、言語形式入力欄26a、26b、26cの一方の隅にはそれぞれ色表示部27a、27b、27cを印刷した。このとき、第1色表示部27aは主語を示す赤色が彩色されており、第2色表示部27bは述語、即ち(自)動詞を示すオレンジ色が彩色されており、第3色表示部27cは補語を示す緑色が彩色されている。
【0068】
これに対応して、第2表面23bの言語形式入力欄26a、26b、26cとその大きさ、模様及び色が符合する付箋30が提供される。付箋30の表面に設けられた言語形式入力欄32a、32b、32cには、それぞれ主語、述語及び補語を予め印刷して提供する。
【0069】
同様に、
図4の上側に示すように、使用者が英語の第3文型の文章を容易に学習できるようにするために、粘着性ノート20の第2表面23bに3個の言語形式入力欄26a、26b、26cを印刷し、言語形式入力欄26a、26b、26cの一方の隅には、それぞれ色表示部27a、27b、27cを印刷した。このとき、第1色表示部27aは主語を示す赤色が彩色されており、第2色表示部27bは述語、即ち(他)動詞を示す黄色が彩色されており、第3色表示部27cは目的語を示す青色が彩色されている。
【0070】
これに対応して、第2表面23bの言語形式入力欄26a、26b、26cとその大きさ、模様及び色が符合する付箋30が提供される。付箋30の表面に設けられた言語形式入力欄32a、32b、32cには、それぞれ主語、述語及び目的語を予め印刷して提供する。
【0071】
図4の中間に示すように、使用者が英語の第4文型の文章を容易に学習できるようにするために、粘着性ノート20の第2表面23bに4個の言語形式入力欄26a、26b、26c、26dを印刷し、言語形式入力欄26a、26b、26c、26dの一方の隅には、それぞれ色表示部27a、27b、27c、27dを印刷した。このとき、第1色表示部27aは主語を示す赤色が彩色されており、第2色表示部27bは述語、即ち(他)動詞を示す黄色が彩色されており、第3色表示部27cは間接目的語を示す紫色が彩色されており、第4色表示部27dは直接目的語を示すピンク色が彩色されている。
【0072】
これに対応して、第2表面23bの言語形式入力欄26a、26b、26c、26dとその大きさ、模様及び色が符合する付箋30が提供される。付箋30の表面に設けられた言語形式入力欄32a、32b、32c、32dには、それぞれ主語、述語、間接目的語及び直接目的語を予め印刷して提供する。
【0073】
図4の下側に示すように、使用者が英語の第5文型の文章を容易に学習できるようにするために、粘着性ノート20の第2表面23bに4個の言語形式入力欄26a、26b、26c、26dを印刷し、言語形式入力欄26a、26b、26c、26dの一方の隅には、それぞれ色表示部27a、27b、27c、27dを印刷した。このとき、第1色表示部27aは主語を示す赤色が彩色されており、第2色表示部27bは述語、即ち(他)動詞を示す黄色が彩色されており、第3色表示部27cは目的語を示す青色が彩色されており、第4色表示部27dは目的格補語を示す空色が彩色されている。
【0074】
これに対応して、第2表面23bの言語形式入力欄26a、26b、26c、26dとその大きさ、模様及び色が符合する付箋30が提供される。付箋30の表面に設けられた言語形式入力欄32a、32b、32c、32dには、それぞれ主語、述語、目的語及び目的格補語を予め印刷して提供する。
【0075】
図5及び
図6には、粘着性ノートセット10を活用して中国語の第1文型の文章から第5文型の文章を学ぶ一例が示されている。
【0076】
図5及び
図6を参照すれば、粘着性ノートセット10の第2表面23bと付箋30において、中国語における主語を示す色は赤色に指定し、(自)動詞はオレンジ色、(他)動詞は黄色に指定した。補語を示す色は緑色に指定し、目的語を示す色は青色に指定し、間接目的語を示す色は紫色に指定し、直接目的語を示す色はピンク色に指定し、目的格補語を示す色は空色に指定した。
【0077】
図5及び
図6で示す中国語学習方法は、前記
図3及び
図4を参照して説明した英語学習方法と同一であるので、それについての詳細な説明は省略する。
【0078】
以上の説明は、本発明の技術的思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であることが理解できるはずである。従って、本明細書で開示された実施形態は本発明の技術的思想を限定するものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の権利範囲が限定されるわけではない。本発明の保護範囲は下記の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等であるか、均等な範囲内にある全ての技術的思想は本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。