特許第6805648号(P6805648)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6805648
(24)【登録日】2020年12月8日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】後処理装置及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20201214BHJP
   B65H 37/04 20060101ALI20201214BHJP
   B65H 45/04 20060101ALI20201214BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20201214BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20201214BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
   B41J29/38 206
   B65H37/04
   B65H45/04
   G03G15/00 432
   G03G21/00 384
   B41J29/00 H
【請求項の数】10
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-170450(P2016-170450)
(22)【出願日】2016年9月1日
(65)【公開番号】特開2018-34455(P2018-34455A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2019年5月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】姉崎 努
【審査官】 大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−125318(JP,A)
【文献】 特開2012−231312(JP,A)
【文献】 特開2008−052115(JP,A)
【文献】 特開2014−232141(JP,A)
【文献】 特開2008−308306(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0228151(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/00
B65H 37/04
B65H 45/04
G03G 15/00
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置により画像が形成された用紙を読み取って読取画像を取得する読取部と、
前記用紙に後処理を施す後処理部と、
前記読取部により取得された読取画像から前記用紙の端部の位置及び前記画像の位置を検出し、検出した前記用紙の端部の位置と前記画像の位置とに基づいて、前記後処理部における後処理位置を制御する制御部と、を備え
前記読取部は、前記用紙の両面に画像が形成されている場合、前記用紙の両面を読み取って前記用紙の両面の読取画像を取得し、
前記制御部は、前記読取部により取得された前記用紙の両面の読取画像に基づいて、前記後処理部における後処理位置を制御し、前記用紙の両面に形成されている画像の位置が第1の閾値以上ずれている場合は、前記用紙の片面のみに画像が形成されている場合の後処理位置と異なる位置に後処理位置を制御する後処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記用紙の両面に形成されている画像の位置が予め定められた第2の閾値以上(第2の閾値>第1の閾値)ずれている場合は、前記後処理部が後処理を実施しないように制御する請求項に記載の後処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記用紙の端部と前記画像の距離が予め定められた範囲外である場合は、前記後処理部が後処理を実施しないように制御する請求項1又は2に記載の後処理装置。
【請求項4】
前記後処理部は、前記用紙に対し、筋付け処理、天地断裁処理、中折り処理、中綴じ処理、又はパンチ処理の少なくとも一つの後処理を施す請求項1〜の何れか一項に記載の後処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記用紙の用紙搬送方向の端部の位置と前記画像の前記用紙搬送方向の位置とに基づいて、前記後処理部における筋付け位置、中折り位置、又は中綴じ位置の制御を行う請求項に記載の後処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記用紙の用紙搬送方向と直交する方向の端部の位置と前記画像の前記用紙搬送方向と直交する方向の位置とに基づいて、前記後処理部における天地断裁位置、又はパンチ位置の制御を行う請求項4又は5に記載の後処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記読取画像から検出した前記用紙の端部の位置と前記画像の位置、及び前記画像を前記用紙に形成した際のジョブデータとに基づいて、前記後処理部における後処理位置を制御する請求項1〜の何れか一項に記載の後処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記読取部により取得された1枚の用紙の読取画像に基づいて、前記後処理部における前記用紙に対する後処理位置を制御する請求項1〜の何れか一項に記載の後処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記読取部により取得された複数枚の用紙の読取画像に基づいて、前記後処理部における後処理位置を制御する請求項1〜の何れか一項に記載の後処理装置。
【請求項10】
用紙に画像を形成する画像形成装置と、
請求項1〜9の何れか一項に記載の後処理装置と、
を備える画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後処理装置及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成された用紙に筋付け、天地断裁、中折り、中綴じ、小口断裁等の後処理を施して冊子を作成する後処理装置が知られている。このような後処理装置において、例えばフルブリード冊子を作成するためには、冊子自体の仕上がり寸法が予め規定された寸法であるだけでなく、印刷された画像位置に対して均等に断裁される品質が求められる。
【0003】
筋付け位置、中折り位置、中綴じ位置、天地断裁位置等の後処理位置は用紙の端部を基準として(用紙基準で)規定されることが一般的である。しかし、用紙基準では、画像形成装置に起因する用紙と画像のずれ、用紙がもともと持っている寸法バラツキ、熱定着による用紙の収縮等による用紙と画像の微小なずれが吸収できず、図19(a)、(b)に示すように、印刷された画像領域の中心が冊子の中心からずれてしまうことがある。そのため、印刷された画像と後処理位置との位置関係をユーザーによる出力紙の目視確認により微調整する必要があり、時間及び人件費がかかっていた。また、調整用のサンプル出力のためのトナーや用紙の無駄が発生していた。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、記録用紙上に画像データに基づく画像を形成するときに、画像に対する所定の位置にマークを形成し、このマークを基準に後処理装置であるパンチユニットでパンチ位置を調整することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−153592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、用紙に画像データに基づく画像とは別のマークが形成されているため、ユーザーが所望しない不要なマークが画像として残ってしまうことがある。
【0007】
本発明の課題は、不要なマークを印刷せずに後処理位置を制御できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の後処理装置は、
画像形成装置により画像が形成された用紙を読み取って読取画像を取得する読取部と、
前記用紙に後処理を施す後処理部と、
前記読取部により取得された読取画像から前記用紙の端部の位置及び前記画像の位置を検出し、検出した前記用紙の端部の位置と前記画像の位置とに基づいて、前記後処理部における後処理位置を制御する制御部と、を備え
前記読取部は、前記用紙の両面に画像が形成されている場合、前記用紙の両面を読み取って前記用紙の両面の読取画像を取得し、
前記制御部は、前記読取部により取得された前記用紙の両面の読取画像に基づいて、前記後処理部における後処理位置を制御し、前記用紙の両面に形成されている画像の位置が第1の閾値以上ずれている場合は、前記用紙の片面のみに画像が形成されている場合の後処理位置と異なる位置に後処理位置を制御する
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記制御部は、前記用紙の両面に形成されている画像の位置が予め定められた第2の閾値以上(第2の閾値>第1の閾値)ずれている場合は、前記後処理部が後処理を実施しないように制御する。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御部は、前記用紙の端部と前記画像の距離が予め定められた範囲外である場合は、前記後処理部が後処理を実施しないように制御する。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の発明において、
前記後処理部は、前記用紙に対し、筋付け処理、天地断裁処理、中折り処理、中綴じ処理、又はパンチ処理の少なくとも一つの後処理を施す。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記制御部は、前記用紙の用紙搬送方向の端部の位置と前記画像の前記用紙搬送方向の位置とに基づいて、前記後処理部における筋付け位置、中折り位置、又は中綴じ位置の制御を行う。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明において、
前記制御部は、前記用紙の用紙搬送方向と直交する方向の端部の位置と前記画像の前記用紙搬送方向と直交する方向の位置とに基づいて、前記後処理部における天地断裁位置、又はパンチ位置の制御を行う。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記読取画像から検出した前記用紙の端部の位置と前記画像の位置、及び前記画像を前記用紙に形成した際のジョブデータとに基づいて、前記後処理部における後処理位置を制御する。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記読取部により取得された1枚の用紙の読取画像に基づいて、前記後処理部における前記用紙に対する後処理位置を制御する。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記読取部により取得された複数枚の用紙の読取画像に基づいて、前記後処理部における後処理位置を制御する。
請求項10に記載の発明の画像形成システムは、
用紙に画像を形成する画像形成装置と、
請求項1〜9の何れか一項に記載の後処理装置と、
を備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、不要なマークを印刷せずに後処理位置を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】画像形成システムの全体構成例を示す図である。
図2図1の後処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
図3図2の読取部の概略構成を示す図である。
図4図2の後処理部の概略構成を示す斜視図である。
図5図2の筋付け部の基本構成を示す断面図である。
図6図2の天地断裁部の基本構成を示す上面図である。
図7図2の中折り部の基本構成を示す断面図である。
図8図2のパンチ部の基本構成を示す上面図である。
図9図2の制御部により実行される後処理位置制御処理Aを示すフローチャートである。
図10】全面ベタ画像が印刷された用紙を読み取ったときのスキャンデータの一例を示す図である。
図11】文字画像が形成された用紙を読み取ったときのスキャンデータの一例を示す図である。
図12】用紙の両面に印刷された画像がずれている場合の補正値の算出方法を説明するための図である。
図13】後処理を実施しないように制御するときの用紙上の画像配置の一例を示す図である。
図14】後処理を実施しないように制御するときの用紙上の画像配置の一例を示す図である。
図15】後処理位置制御処理Aを適用した場合の断裁前用紙と仕上がりの見開き冊子を模式的に示す図である。
図16】第2の実施形態における後処理部の概略構成例を示す図である。
図17】第2の実施形態における後処理部の中綴じ部と中折り部を拡大して示す図である。
図18】第2の実施形態において図2の制御部により実行される後処理位置制御処理Bを示すフローチャートである。
図19】従来技術による断裁前用紙と仕上がりの見開き冊子を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。以下の説明において、図1に示す画像形成システムの左右方向をX方向とし、上下方向をZ方向とし、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とする。
【0022】
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態における画像形成システム100の全体構成例を示す。図1に示すように、画像形成システム100は、画像形成装置1と、後処理装置2とを備えて構成されている。画像形成装置1は、後処理装置2の用紙搬送方向上流側に設けられている。
【0023】
画像形成装置1は、入力されたジョブデータに基づいて用紙Pに画像を形成(印刷)して定着させ、後処理装置2に搬送する。ジョブデータは、用紙Pに形成する画像の画像データや各種設定情報(例えば、用紙サイズ、余白量、印刷可能領域サイズ、両面印刷の有無、実施する後処理の種類、ページ数、部数等)を含む。また、画像形成装置1は、ジョブデータを後処理装置2に送信する。なお、本実施形態において、画像形成装置1は、片面印刷を行った場合、印刷された面を下に向けて後処理装置2に搬送するものとして説明する。
【0024】
後処理装置2は、画像形成装置1において画像が形成された用紙に後処理を施す。
図2に、後処理装置2の機能ブロック図を示す。図2に示すように、後処理装置2は、制御部21、読取部22、後処理部23、用紙搬送部24、通信部25等を備えて構成されている。
【0025】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成される。制御部21のCPUは、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、後処理装置2各部の動作を集中制御する。
【0026】
読取部22は、画像形成装置1から搬送された用紙(画像形成済みの用紙)を読み取り、読取画像(スキャンデータと呼ぶ)を制御部21に出力する。
【0027】
図3に、読取部22の概略構成例を示す。図3に示すように、読取部22は、第1のスキャナーユニット221、第2のスキャナーユニット222等を備える。
第1のスキャナーユニット221は、ラインセンサー、光学系、光源等を備え、画像形成装置1から搬送された用紙Pの下面を読み取る。第1のスキャナーユニット221と用紙搬送経路を挟んで対向する位置には、例えば黒色の背景部材223が設けられている。第1のスキャナーユニット221は、用紙サイズよりも広い範囲を読み取るようになっており、制御部21では、スキャンデータにおける用紙Pと背景部材223の色の差から用紙端部を把握する。
第2のスキャナーユニット222は、第1のスキャナーユニット221と同様の構成を有し、画像形成装置1から搬送された用紙Pの上面を読み取る。第2のスキャナーユニット222と用紙搬送経路を挟んで対向する位置には、例えば黒色の背景部材224が設けられている。
【0028】
後処理部23は、図2図4に示すように、筋付け部231、天地断裁部232、中折り部233、中綴じ部234、小口断裁部235、パンチ部236等を備えて構成されている。
【0029】
筋付け部231は、画像形成装置1から搬送されてきた用紙に対して筋付けを行う。
図5は、筋付け部231の基本構成の一例をXZ平面にて示す断面構成図である。図5に示すように、筋付け部231に搬送されてきた用紙Pは、反転経路に引き込まれて下方向に搬送され、ストッパー231cにより用紙先端が所定位置に規制された状態で停止する。この状態でX方向に伸びた筋付けナイフ231aが、同様にX方向に伸びた凹部を有する筋付け台231bに向かって−X方向に伸長することで、筋付けナイフ231aの先端と筋付け台231bの凹部との間に用紙Pが挟持される。この動作により、用紙PにY方向を長手方向とする筋が形成される。ここで、ストッパー231cの位置は、駆動源231dにより移動可能であり、デフォルトではストッパー231cと筋付けナイフ231aとの距離がA=用紙Pの搬送方向の長さ×1/2となるように位置決めされる。筋付けされた用紙Pは、天地断裁部232に搬送される。
【0030】
天地断裁部232は、用紙Pを搬送しながら当該用紙Pの余白部分を断裁する。
図6は、天地断裁部232の基本構成の一例をXY平面にて示す上面図である。図6に示すように、天地断裁部232は、用紙端部を検知するセンサーG1、G2と、用紙幅方向(Y方向)に移動可能な2つの断裁歯232a、232bを有し、断裁歯232a、232bを用紙端部からそれぞれ図示しない駆動源によりカット量C1、C2だけ内側に移動させた状態で用紙Pを搬送することで、用紙Pの用紙幅方向の余白をカット量C1、C2だけカットする。ここで、デフォルトでは、カット量C1、C2が用紙Pの用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向。Y方向)の長さからジョブデータにより指定される印刷可能領域のY方向の長さを引いた長さ×1/2となるように、断裁歯232a、232bが位置決めされる。
【0031】
中折り部233は、搬送されてきた用紙Pを中折り(二つ折り)にする。
図7(a)、(b)は、中折り部233の基本構成をXZ平面にて示す断面構成図である。図7(a)に示すように、中折り部233は、ストッパー233a、整合部材233b、折りナイフ233c、折りローラー233d、233e等を備えて構成される。
中折り部233に用紙Pが搬送されてくると、用紙Pは、図7(b)に示すように、所定位置に位置決めされたストッパー233aにより用紙先端が所定位置に規制された状態で停止する。その後、整合部材233bにより用紙Pの後端が所定位置に規制された状態で停止する。この状態で折りナイフ233cが折りローラー233d、233e間でZ方向に向かって伸長することで、折りローラー間に用紙が挟持されて折り目が形成される。ここで、ストッパー233aの位置は、駆動源233fにより移動可能であり、デフォルトではストッパー233aと折りナイフ233cとの距離がA=用紙Pの搬送方向の長さ×1/2となるように位置決めされる。中折りされた用紙Pは、中綴じ部234に搬送される。
【0032】
中綴じ部234は、搬送されてきた用紙Pを1部分積載して折り位置に綴じ針を打ち込む。
小口断裁部235は、中綴じされた冊子の背表紙に対して垂直な面の端部を断裁する。
【0033】
パンチ部236は、搬送された用紙Pにパンチ穴を空ける。
図8は、パンチ部236の基本構成の一例をXY平面にて示す上面図である。図8に示すように、第1の穿孔部236a〜第4の穿孔部236dを有するパンチユニット236eと、パンチユニット236eをY方向(−Y方向)に移動させる駆動源236fと、用紙端部を検知する図示しないセンサーを備えて構成される。パンチ部236は、用紙Pが搬送されてくると、用紙端部を検知して駆動源236fによりパンチユニット236eが用紙Pに対して所定位置になるように移動させてパンチ処理を行う。ここで、パンチユニット236eの位置は、デフォルトではパンチユニット236eの機械的中心(本実施形態では第2の穿孔部236bと第3の穿孔部236cの中間点)と用紙端部の距離がB=用紙Pの幅方向の長さ(紙幅)×1/2となるように位置決めされる。
【0034】
用紙搬送部24は、搬送ローラー、搬送ベルト、これらの駆動源等を備え、用紙Pを用紙搬送経路に沿って搬送する。
【0035】
通信部25は、モデム、LANアダプターやルーター等によって構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続されたPC(Personal Computer)等の外部装置との通信を行う。例えば、通信部25は、外部装置からジョブデータ等を受信する。
【0036】
次に、後処理装置2の動作について説明する。
図9に、制御部21により実行される後処理位置制御処理Aのフローチャートを示す。後処理位置制御処理Aは、通信部25により画像形成装置1からジョブデータが受信され、画像形成済みの用紙Pが搬送された際に、制御部21のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0037】
まず、制御部21は、第1のスキャナーユニット221に用紙Pの下面を読み取らせてスキャンデータを取得する(ステップS1)。
【0038】
次いで、制御部21は、ジョブデータを参照し、両面印刷であるか否かを判断する(ステップS2)。
両面印刷ではないと判断した場合(ステップS2;NO)、制御部21は、ステップS4に移行する。
両面印刷であると判断した場合(ステップS2;YES)、制御部21は、第2のスキャナーユニット222に用紙Pの上面を読み取らせてスキャンデータを取得し(ステップS3)、ステップS4に移行する。
【0039】
ステップS4において、制御部21は、ステップS1、S3により取得されたスキャンデータに基づいて、用紙Pに形成されている画像が全面ベタ画像であるか否かを判断する(ステップS4)。全面ベタ画像とは、画像形成装置1による印刷可能領域全面に形成される画像をいう。
【0040】
全面ベタ画像であると判断した場合(ステップS4;YES)、制御部21は、読み取ったスキャンデータから用紙端部の位置と画像端部の位置を検出し(ステップS5)、検出した用紙端部の位置と画像端部の位置に基づいて、後処理位置を制御するための補正値を算出する(ステップS8)。
【0041】
図10は、全面ベタ画像が印刷された用紙Pを読取部22で読み取ったときのスキャンデータの一例を示す。図10において、白い矩形領域は用紙Pを示す。用紙Pの領域内のドットで塗りつぶした部分はベタ画像領域を示す。点線で囲んだ部分はジョブデータによって指定された印刷可能領域を示す。全面ベタ画像の場合、スキャンデータから用紙端部の位置と画像端部の位置を検出し、用紙端部と画像端部の距離(図10のX1、X2、Y1、Y2)に基づいて、以下の式により後処理部23の各部における後処理位置を制御するための補正値XH(用紙搬送方向の補正値)、YH(用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)の補正値)を算出することができる。
XH=X1−(X1+X2)/2
YH=Y1−(Y1+Y2)/2
なお、ジョブデータを用いて、以下の式により補正値XH、XYを算出することもできる。
XH=X1−X
YH=Y1−Y
【0042】
全面ベタ画像ではないと判断した場合(ステップS4;NO)、制御部21は、読み取ったスキャンデータから用紙端部の位置と画像の位置を検出し(ステップS6)、検出した用紙端部と画像の距離(例えば、用紙端部と最も近い画像の距離)と、ジョブデータにおける用紙端部と画像の距離(例えば、用紙端部と最も近い画像の距離)を比較して(ステップS7)、後処理位置を制御するための補正値を算出する(ステップS8)。
【0043】
図11に、例えば文書データのような、画像領域の背景部分が印刷されないため画像端部の位置をスキャンデータから検出できない画像が形成された用紙Pを読取部22で読み取ったときのスキャンデータの一例を示す。図11において、点線で囲んだ領域は、ジョブデータによって指定された印刷可能領域(画像領域)を示す。点線の文字は、ジョブデータにおける文字部分の画像(文字画像)を示す。実線で囲んだ領域は、ジョブデータに基づく画像形成時の画像形成装置1における印刷可能領域を示す。実線の文字は、印刷された文字画像を示す。画像端部の位置をスキャンデータから検出できない場合、図11に示すように、スキャンデータから用紙端部の位置と印刷されている文字画像の位置を検出し、用紙端部と印刷されている文字画像の距離(図11のXa、Ya)と、ジョブデータにおける用紙端部と文字画像の位置の距離(図11のXb、Yb)に基づいて、以下の式により後処理部23の各部における後処理位置を制御するための補正値XH1(用紙搬送方向の補正値)、YH1(用紙搬送方向と直交する方向の補正値)を算出することができる。
XH1=Xa−Xb
YH1=Ya−Yb
なお、補正値は、用紙Pの下面と上面についてそれぞれ算出する。
【0044】
次いで、制御部21は、N枚分(Nは2以上の整数)の用紙のスキャンデータから補正値を算出するか否かを判断する(ステップS9)。N枚分の用紙のスキャンデータから補正値を算出するか否かは、予めユーザーが画像形成装置1の操作部等から設定しておくことができる。
【0045】
N枚分の用紙のスキャンデータから補正値を算出しないと判断した場合(ステップS9;NO)、制御部21は、ステップS12に移行する。
N枚分の用紙のスキャンデータから補正値を算出すると判断した場合(ステップS9;YES)、制御部21は、N枚目のスキャンデータの補正値を算出したか否かを判断する(ステップS10)。N枚目のスキャンデータの補正値を算出していないと判断した場合(ステップS10;NO)、制御部21は、ステップS1に戻る。N枚目のスキャンデータの補正値を算出したと判断した場合(ステップS10;YES)、制御部21は、N枚分の用紙のスキャンデータから算出した補正値の平均値を補正値として算出し(ステップS11)、ステップS12に移行する。
【0046】
ステップS12において、制御部21は、用紙Pの下面の画像位置と上面の画像位置に第1の閾値以上のずれがあるか否かを判断する(ステップS12)。用紙Pの下面の画像の位置と上面の画像の位置に第1の閾値以上のずれがないと判断した場合(ステップS12;NO)、制御部21は、下面について算出した補正値を、後処理位置の制御に用いる補正値として決定し(ステップS13)、ステップS16に移行する。
【0047】
用紙Pの下面の画像位置と上面の画像位置に第1の閾値以上のずれがあると判断した場合(ステップS12;YES)、制御部21は、用紙Pの下面の画像位置と上面の画像位置に第2の閾値以上(第2の閾値>第1の閾値)のずれがあるか否かを判断する(ステップS14)。
用紙Pの下面の画像位置と上面の画像位置に第2の閾値以上のずれがないと判断した場合(ステップS14;NO)、制御部21は、下面について算出した補正値と上面について算出した補正値の平均補正値(用紙搬送方向の補正値と用紙搬送方向に直交する方向の補正値のそれぞれ)を後処理位置の制御に用いる補正値として算出し(ステップS15)、ステップS16に移行する。
【0048】
例えば、全面ベタ画像を例として、図12に示すように、用紙Pに対する表面(下面)画像の位置をドットで塗りつぶした領域、裏面(上面)画像の位置を斜線で塗りつぶした領域とした場合、用紙搬送方向の補正値XH、用紙搬送方向に直交する方向の補正値YHは、それぞれ
XH=〔{X1−(X1+X2)/2}+{X1´−(X1´+X2´)/2}〕/2
YH=〔{Y1−(Y1+Y2)/2}+{Y1´−(Y1´+Y2´)/2}〕/2
となる。
【0049】
一方、用紙Pの下面の画像位置と上面の画像位置に第2の閾値以上のずれがあると判断した場合(ステップS14;YES)、制御部21は、後処理位置制御処理Aを終了する。
例えば、図13に示すように、用紙Pの下面の画像位置と上面の画像位置が大きくずれて後処理位置を補正しても破綻してしまう(例えば、画像が切れてしまう)場合は、制御部21は後処理位置制御処理Aを終了して後処理部23が後処理を実施しないように制御する。これにより、無駄な動作を抑制することができる。
【0050】
ステップS16において、制御部21は、用紙端部と画像の距離が所定範囲内であるか否かを判断する(ステップS16)。用紙端部と画像の距離が所定範囲内ではないと判断した場合(ステップS16;NO)、制御部21は、後処理位置制御処理Aを終了する。
例えば、用紙端部と画像の距離が小さすぎて後処理位置が機械の調整値禁則領域や仕様値以下となる場合は、後処理位置制御処理Aを終了して後処理部23に後処理を実施しないように制御する。例えば、図14に示すように、用紙端部と画像の距離Y1が小さく補正後のカット量がカット量の仕様を超える場合は、後処理を実施しない。これにより、無駄な動作を抑制することができる。
【0051】
用紙端部と画像端部の距離が予め定められた範囲内であると判断した場合(ステップS16;YES)、制御部21は、決定した補正値に基づいて、後処理部23における、実施が指示されている後処理の後処理位置の制御を行い(ステップS17)、後処理部23に後処理を行わせる(ステップS18)。
【0052】
ステップS17においては、筋付け部231、天地断裁部232、中折り部233、又はパンチ部236のうち、実施を指示された後処理の後処理位置が制御される。
例えば、ジョブデータにより筋付け処理を行うことが指示されている場合、制御部21は、ストッパー231cと筋付けナイフ231aとの距離がデフォルト値Aから補正値XH又はXH1を引いた(又は足した)値となるようにストッパー231cの位置を移動させる。
例えば、ジョブデータにより天地断裁処理を行うことが指示されている場合、制御部21は、用紙端部(用紙幅方向の端部)から断裁歯232a、232bのそれぞれまでの距離がデフォルト値C1、C2から補正値YH又はYH1を引いた(又は足した)値となるように、断裁歯232a、232bの位置を移動させる。
例えば、ジョブデータにより中折り処理を行うことが指示されている場合、制御部21は、ストッパー233aと折りナイフ233cとの距離がデフォルト値Aから補正値XH又はXH1引いた(又は足した)値となるようにストッパー233aの位置を移動させる。
例えば、ジョブデータにより穴あけ処理を行うことが指示されている場合、制御部21は、パンチユニット236eの機械的中心と用紙端部(用紙幅方向の端部)の距離がデフォルト値Bから補正値YH又はYH1を引いた(又は足した)値となるようにパンチユニット236eの位置を移動させる。
【0053】
次いで、制御部21は、ステップS1〜ステップS18の処理が最終ページまで終了したか否かを判断する(ステップS19)。最終ページまで終了していないと判断した場合(ステップS19;NO)、制御部21は、ステップS1に戻る。
最終ページまで終了したと判断した場合(ステップS19;YES)、制御部21は、ジョブデータに基づいて、中綴じ処理、小口断裁処理を実施する否かを判断する(ステップS20)。中綴じ処理、小口断裁処理を実施すると判断した場合(ステップS20;YES)、制御部21は、中綴じ部234、小口断裁部235に中綴じ処理、小口断裁処理を行わせ(ステップS21)、ステップS22に移行する。中綴じ処理、小口断裁処理を実施しないと判断した場合(ステップS20;NO)、制御部21は、ステップS22に移行する。
【0054】
ステップS22において、制御部21は、設定部数分の処理が終了したか否かを判断する(ステップS22)。設定部数分の処理が終了していないと判断した場合(ステップS22;NO)、制御部21は、ステップS1に戻る。
設定部数分の処理が終了したと判断した場合(ステップS22;YES)、制御部21は、後処理位置制御処理Aを終了する。
【0055】
図15に、上記の後処理位置制御処理Aを適用した場合の断裁前用紙の筋付け位置、天地断裁位置、折り位置、小口断裁位置及び仕上がりの見開き冊子を示す。図15に示すように、後処理位置制御処理Aでは、画像が印刷された用紙Pを読取部22で読み取ることにより得られたスキャンデータから用紙端部の位置及び画像の位置を検出し、検出された用紙端部の位置と画像の位置に基づいて、画像領域の中心が折り位置、断裁位置、パンチ位置の中心にくるように後処理位置を補正する。従って、不要な位置決めのためのマークを印刷することなく、自動的に後処理位置を調整することができ、高品質な冊子を得ることが可能となる。また、ユーザーの後処理位置調整の負担やサンプル出力の無駄等を省くことが可能となる。
【0056】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態で一例として挙げた後処理部23においては、中綴じ処理は中折り位置に針を打つ構成であり、本発明による後処理位置制御が不要であったが、例えば、図16に示す構成の、中折り部237及び中綴じ部238を備える後処理部23においては、本発明を中綴じ位置の制御にも用いることができる。
【0057】
図17は、図16に示す後処理部23の中折り部237及び中綴じ部238の基本構成の一例をXZ平面にて示す断面構成図である。
図17に示すように、中折り部237及び中綴じ部238は、スタックトレイ103に沿って並んで設けられ、スタックトレイ103に集積された用紙Pに対して処理を行う。
スタックトレイ103は、用紙搬送方向上流側が上部、用紙搬送方向下流側が下部となるように設けられ、上下方向に対して傾斜して配設されている。スタックトレイ103の入口付近には、ガイド101及び搬送ローラー102が設けられており、矢印bの方向に搬送される用紙Pはガイド101及び搬送ローラー102を介してスタックトレイ103に排出される。スタックトレイ103の下部には、ストッパー104が設けられており、搬送されてきた用紙Pはストッパー104により所定位置に規制された状態で停止する。中折り処理を行う場合には、この状態で折りナイフ237cが折りローラー237a、237b間に向かって伸長することで、折りローラー間に用紙が挟持されて折り目が形成される。ここで、ストッパー104の位置は、駆動源105によりスタックトレイ103に沿って矢印dの方向に移動可能であり、中折り処理時には、デフォルトではストッパー104と折りナイフ237cとの距離がA=用紙Pの搬送方向の長さ×1/2となるように位置決めされる。
なお、中綴じ処理を行う場合には、ストッパー104に設定枚数の用紙Pが集積された後、駆動源105によりストッパー104を中綴じ処理に応じた位置まで移動させ、ステープラー238aによる中綴じ処理が終了してからストッパー104を中折り処理に応じた位置まで移動させる。中綴じ処理時には、ストッパー104の位置は、デフォルトではストッパー104とステープラー238aの綴じ位置の中心との距離がA=用紙Pの搬送方向の長さ×1/2となるように位置決めされる。
【0058】
その他の後処理装置2の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。
【0059】
次に、第2の実施形態における後処理装置2の動作について説明する。
図18に、第2の実施形態において制御部21により実行される後処理位置制御処理Bのフローチャートを示す。後処理位置制御処理Bは、通信部25により画像形成装置1からジョブデータが受信され、画像形成済みの用紙Pが搬送された際に、制御部21のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0060】
まず、制御部21は、ステップS31〜ステップS38の処理を実行し、後処理位置を制御するための補正値を算出する。ステップS31〜ステップS38の処理は、第1の実施形態で説明したステップS1〜ステップS8の処理と同様であるので説明を援用する。
【0061】
ステップS39において、制御部21は、設定枚数分(1部分)の補正値の算出が終了したか否かを判断する(ステップS39)。設定枚数分の補正値の算出が終了していないと判断した場合(ステップS39;NO)、制御部21は、ステップS31に戻る。
【0062】
設定枚数分の補正値の算出が終了したと判断した場合(ステップS39;YES)、制御部21は、設定枚数分の補正値の平均値を算出する(ステップS40)。
【0063】
次いで、制御部21は、ステップS41〜ステップS45の処理を実行する。即ち、両面印刷の場合、上面と下面の補正値のずれ量に基づいて最終的な補正値を決定する。そして、制御部21は、決定した補正値に基づいて、後処理位置を制御して後処理部23に後処理を実行させる(ステップS46)。なお、ステップS41〜ステップS45の処理は、第1の実施形態で説明したステップS12〜S16と同様であるので説明を援用する。
【0064】
例えば、中折り処理を行う場合、制御部21は、ストッパー104と折りナイフ237cとの距離がデフォルト値Aから補正値XH又はXH1引いた(又は足した)値となるようにストッパー104の位置を移動させる。
また、例えば、中折り処理を行う場合、制御部21は、ストッパー104とステープラー238cの綴じ位置の中心との距離がデフォルト値Aから補正値XH又はXH1引いた(又は足した)値となるようにストッパー104の位置を移動させる。
【0065】
次いで、制御部21は、設定部数分の処理が終了したか否かを判断する(ステップS47)。設定部数分の処理が終了していないと判断した場合(ステップS47;NO)、制御部21は、ステップS31に戻る。
設定部数分の処理が終了したと判断した場合(ステップS47;YES)、制御部21は、後処理位置制御処理Bを終了する。
【0066】
このように、本発明は、中綴じ処理にも適用することができ、用紙P上の画像領域の中心を中綴じ位置の中心とすることができる。
【0067】
以上説明したように、後処理装置2によれば、制御部21は、読取部22により取得された読取画像から用紙Pの端部の位置及び用紙P上の画像の位置を検出し、検出した用紙Pの端部の位置と画像の位置とに基づいて、後処理部23における後処理位置を制御する。従って、不要なマークを印刷せずに後処理位置を制御することが可能となる。
【0068】
例えば、制御部21は、用紙Pの用紙搬送方向の端部の位置と用紙P上の画像の用紙搬送方向の位置とに基づいて、後処理部23における筋付け位置、中折り位置、又は中綴じ位置の制御を行うことができる。
また、例えば、制御部21は、用紙Pの用紙搬送方向と直交する方向の端部の位置と用紙P上の画像の用紙搬送方向と直交する方向の位置とに基づいて、後処理部23における天地断裁位置、又はパンチ位置の制御を行うことができる。
【0069】
また、用紙Pの両面に画像が形成されている場合、読取部22は、用紙Pの両面を読み取って用紙Pの両面の読取画像を取得し、制御部21は、読取部22により取得された用紙Pの両面の読取画像に基づいて、後処理部23における後処理位置を制御する。従って、両面に画像を形成する両面印刷の場合においても、不要なマークを印刷せずに後処理位置を制御することが可能となる。
【0070】
また、制御部21は、用紙Pの両面に形成されている画像の位置が第1の閾値以上ずれている場合は、用紙Pの片面のみに画像が形成されている場合の後処理位置と異なる位置に後処理位置を制御する。従って、両面の画像のずれに応じた後処理位置の制御を行うことが可能となる。
【0071】
また、制御部21は、用紙Pの両面に形成されている画像の位置が予め定められた第2の閾値以上(第2の閾値>第1の閾値)ずれている場合は、後処理部23が後処理を実施しないように制御する。従って、用紙Pの下面の画像位置と上面の画像位置が大きくずれて後処理位置を補正しても破綻してしまう(例えば、画像が切れてしまう)場合は、後処理部が実施されないので、後処理部23の無駄な動作を抑制することができる。
【0072】
また、制御部21は、用紙Pの端部と画像の距離が予め定められた範囲外である場合は、後処理部23が後処理を実施しないように制御する。従って、例えば、用紙端部と画像の距離が小さすぎて後処理位置が機械の調整値禁則領域や仕様値以下となる場合は、後処理が実施されないので、後処理部23の無駄な動作を抑制することができる。
【0073】
また、制御部21は、全面ベタ画像ではない場合、読取部22により取得された読取画像から検出した用紙の端部の位置と用紙P上の画像の位置、及び画像を用紙に形成した際のジョブデータとに基づいて、後処理部23における後処理位置を制御する。従って、全面ベタ画像ではなく画像端部の位置をスキャンデータから検出できない場合であっても、不要なマークを印刷せずに後処理位置を制御することができる。
【0074】
また、制御部21は、読取部22により取得された1枚の用紙Pの読取画像に基づいて、後処理部23における用紙Pに対する後処理位置を制御することで、画像形成装置1において画像が形成された用紙1枚ごとに精度良く後処理位置を制御することが可能となる。
【0075】
また、制御部21は、読取部22により取得された複数枚の用紙の読取画像に基づいて、後処理部23における後処理位置を制御することで、1枚1枚の用紙Pに対して後処理位置を制御するのでは間に合わない場合においても後処理位置を制御することが可能となる。
【0076】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る後処理装置の好適な一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
【0077】
例えば、上記実施形態では、後処理として筋付け処理、天地断裁処理、中折り処理、中綴じ処理、パンチ処理を行う構成の後処理装置を例にとり説明したが、これに限定されるものではなく、これらのうち一部の後処理が可能な後処理装置であってもよし、他の後処理機能を備えた後処理装置であってもよい。また、後処理部の構成及び後処理位置の補正値の算出手法は一例であり、これに限定されるものではない。
【0078】
また、画像形成装置の制御部が後処理装置の制御を行う画像形成システムにおいては、上述の後処理位置制御処理A又はBを画像形成装置の制御部で実行し、読取部により取得された読取画像に基づいて、画像形成装置の制御部において読取画像から用紙の端部の位置と画像の位置を検出し、検出した用紙端部の位置と画像の位置とに基づいて後処理位置を制御することとしてもよい。
【0079】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROM、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0080】
その他、後処理装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0081】
1 画像形成装置
2 後処理装置
21 制御部
22 読取部
23 後処理部
231 筋付け部
232 天地断裁部
233 中折り部
234 中綴じ部
235 小口断裁部
236 パンチ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19