特許第6805747号(P6805747)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6805747
(24)【登録日】2020年12月8日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】サンルーフ装置
(51)【国際特許分類】
   B60J 7/02 20060101AFI20201214BHJP
   B60J 10/82 20160101ALI20201214BHJP
【FI】
   B60J7/02 Z
   B60J10/82
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-224551(P2016-224551)
(22)【出願日】2016年11月17日
(65)【公開番号】特開2018-79853(P2018-79853A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2019年10月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】内田 錦寿
【審査官】 宮地 将斗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−162099(JP,A)
【文献】 特開2015−44543(JP,A)
【文献】 特開2012−25277(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 7/02
B60J 10/00−10/90
B60R 13/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のルーフに形成された開口を閉塞可能なパネルと、
前記開口の車両の幅方向両縁部である一対の第1縁部に載置される一対のガイドレール、並びに前記開口の車両の前後方向両縁部である一対の第2縁部に載置され前記両ガイドレールの前端同士及び後端同士を車両の幅方向に接続する一対のハウジングからなる枠部を有し、前記パネルを支持するサンルーフユニットと、
前記枠部に接合され、前記開口の周縁部の全周に亘って該周縁部との間に車両の高さ方向に介装された環状のシール部材と、
前記枠部の車両の幅方向両縁部の各々に接合され、前記ガイドレール及び該ガイドレールに接続される前記両ハウジングの少なくとも一部に亘って前記パネルとの間に車両の高さ方向に介装されたウエザストリップと、
前記ガイドレール及び前記ハウジングの接続部位において、車両の幅方向外側端面を覆う連結部、並びに該連結部の下端及び上端に接続されて前記接続部位の下面及び上面を覆う状態で前記シール部材及び前記ウエザストリップとの間にそれぞれ挟まれる下側複設部及び上側複設部を有するフィルム部材と、を備えた、サンルーフ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサンルーフ装置において、
前記ウエザストリップは、前記パネルの下面に弾性的に接触する中空シール部を有し、
前記中空シール部は、弾性復帰状態の姿勢に対して車両の幅方向外側に横倒れした姿勢で前記パネルの下面との間にシール面を形成する、サンルーフ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンルーフ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、サンルーフ装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このサンルーフ装置は、車両のルーフに形成された開口の周縁部に載置される枠状のベースパネル(ハウジング)と、該ベースパネルの下方でこれに取着される一対のガイドレール等を有するサンルーフユニットと、ベースパネルの上方に配置され開口を閉塞可能な複数のパネルとを備えて構成される。
【0003】
通常、このようなサンルーフ装置では、開口の周縁部及びベースパネルの複数の締結部の全てを包囲するように開口の周縁部の全周に亘って途切れることなくベースパネルとの間に環状のシール部材が介装されており、該シール部材によって外部の水(シール部材の外周側に浸入した水)が内部に浸入することが抑えられている。同様に、ベースパネルの車両の幅方向両縁部の略全長に亘って途切れることなく複数のパネルとの間にウエザストリップが介装されており、該ウエザストリップによって外部の水(ウエザストリップの車両の幅方向外側に浸入した水)が内部に浸入することが抑えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−162099号公報(第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ベースパネルを省略して、開口の周縁部にサンルーフユニットを直に載置することも検討されている。具体的には、サンルーフユニットを一対のガイドレール及びそれら両ガイドレールの先端同士を車両の幅方向に接続するハウジングにて枠状に成形することで、開口の周縁部に直に載置するものである。
【0006】
この場合、前記に準じて開口の周縁部の全周に亘ってサンルーフユニットとの間に環状のシール部材を介装するのみでは、ガイドレール及びハウジングの接続部位に生じる隙間を通じて外部の水が内部に浸入する可能性がある。同様に、サンルーフユニットの車両の幅方向両縁部の略全長に亘って複数のパネルとの間にウエザストリップを介装するのみでは、ガイドレール及びハウジングの接続部位に生じる隙間を通じて外部の水が内部に浸入する可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、外部の水が内部に浸入することを抑制できるサンルーフ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するサンルーフ装置は、車両のルーフに形成された開口を閉塞可能なパネルと、前記開口の車両の幅方向両縁部である一対の第1縁部に載置される一対のガイドレール、並びに前記開口の車両の前後方向両縁部である一対の第2縁部に載置され前記両ガイドレールの前端同士及び後端同士を車両の幅方向に接続する一対のハウジングからなる枠部を有し、前記パネルを支持するサンルーフユニットと、前記枠部に接合され、前記開口の周縁部の全周に亘って該周縁部との間に車両の高さ方向に介装された環状のシール部材と、前記枠部の車両の幅方向両縁部の各々に接合され、前記ガイドレール及び該ガイドレールに接続される前記両ハウジングの少なくとも一部に亘って前記パネルとの間に車両の高さ方向に介装されたウエザストリップと、前記ガイドレール及び前記ハウジングの接続部位において、車両の幅方向外側端面を覆う連結部、並びに該連結部の下端及び上端に接続されて前記接続部位の下面及び上面を覆う状態で前記シール部材及び前記ウエザストリップとの間にそれぞれ挟まれる下側複設部及び上側複設部を有するフィルム部材と、を備える。
【0009】
この構成によれば、前記フィルム部材の前記連結部により前記接続部位の車両の幅方向外側端面が覆われ、前記下側複設部及び前記上側複設部により前記接続部位の下面及び上面がそれぞれ覆われる。これにより、前記接続部位は、前記フィルム部材との協働で実質的に隙間無しの一続きの形状を成す。そして、前記開口の周縁部の全周に亘って該周縁部と前記枠部との間に車両の高さ方向に前記シール部材が介装されることで、外部の水(シール部材の外周側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。あるいは、前記ガイドレール及び該ガイドレールに接続される前記両ハウジングの少なくとも一部に亘って前記パネルとの間に車両の高さ方向に前記ウエザストリップが介装されることで、外部の水(ウエザストリップの車両の幅方向外側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。
【0010】
上記サンルーフ装置について、前記ウエザストリップは、前記パネルの下面に弾性的に接触する中空シール部を有し、前記中空シール部は、弾性復帰状態の姿勢に対して車両の幅方向外側に横倒れした姿勢で前記パネルの下面との間にシール面を形成することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、例えば車両の幅方向における前記開口及び前記パネルの隙間から浸入した水が横跳ねして前記中空シール部を車両の幅方向外側から押圧すると、該中空シール部は、車両の幅方向内側に起立するように、即ち前記弾性復帰状態の姿勢に近付くように変形しようとする。このため、前記中空シール部は、前記パネルの下面により密着するように変形することで、シール性能をより向上できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、外部の水が内部に浸入することを抑制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】サンルーフ装置の一実施形態についてその構造を示す分解斜視図。
図2】同実施形態のサンルーフ装置についてその構造を示すガイドレールでの横断面図。
図3図2の拡大図。
図4】同実施形態のサンルーフ装置についてその構造を示す接続部位での斜視図。
図5】同実施形態のサンルーフ装置についてその構造を示す接続部位での横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、サンルーフ装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。
【0015】
図1に示すように、自動車などの車両のルーフ10には、略四角形の開口11が形成されている。この開口11は、その全周に亘って下向きに延びる略四角筒状の開口端縁11aを有するとともに、該開口端縁11aの全周に亘ってその下端から内周側(開口11の中心側)に突出する略四角枠状の周縁部11bを有する。この周縁部11bは、開口11の車両の幅方向両側で前後方向に延びる一対の第1縁部11cと、開口11の前後方向両側で車両の幅方向に両第1縁部11cの間に亘るように延びる一対の第2縁部11dとを有する。
【0016】
そして、ルーフ10には、例えばガラス製又は樹脂製の板材からなる略四角形のパネルとしてのフロントパネル12、センターパネル13及びリヤパネル14が前後方向に並設されている。フロントパネル12及びリヤパネル14は、開口11の前部及び後部をそれぞれ常時閉塞するように取り付けられている。一方、センターパネル13は、開口11の前後方向中央部を開閉可能に取り付けられている。すなわち、センターパネル13は、その前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ作動及び前後方向へのスライド作動可能に取り付けられている。センターパネル13による開閉作動においては、チルトアップ状態のままスライド作動する、いわゆるアウタースライディング式が採用されている。
【0017】
周縁部11bには、サンルーフユニット20が載置されている。すなわち、サンルーフユニット20は、開口11の両第1縁部11c(車両の幅方向両縁部)に載置される一対のガイドレール21、並びに開口11の両第2縁部11d(車両の前後方向両縁部)に載置され両ガイドレール21の前端21a同士及び後端21b同士を車両の幅方向にそれぞれ接続する一対のハウジングとしてのフロントハウジング22及びリヤハウジング23、並びに両ガイドレール21の前後方向中間部21c同士を車両の幅方向に接続するセンターハウジング24からなる枠部25を有する。各ガイドレール21は、例えばアルミニウム合金の押出材からなり、フロントハウジング22及びリヤハウジング23は共に、例えば樹脂材からなる。
【0018】
そして、フロントパネル12は、フロントハウジング22において枠部25(サンルーフユニット20)に支持されており、リヤパネル14は、両ガイドレール21の後端部、リヤハウジング23及びセンターハウジング24において枠部25(サンルーフユニット20)に支持されている。また、サンルーフユニット20は、両ガイドレール21に前後方向に移動可能に支持された一対の機能部品(図示略)を有する。センターパネル13は、両機能部品の間に橋渡しされる状態でそれらに連係及び支持されている。センターパネル13は、両機能部品の前後方向の移動に伴って前述の開閉作動をする。
【0019】
枠部25の下面には、例えばウレタン樹脂からなる略四角環状のシール部材30が接合されている。このシール部材30は、周縁部11bの全周に亘って該周縁部11bとの間に車両の高さ方向に介装される。一方、枠部25の車両の幅方向両縁部25aの各々の上面には、例えばEPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマーの押出材からなる線状のウエザストリップ35が接合されている。このウエザストリップ35は、ガイドレール21及び該ガイドレール21に接続されるフロントハウジング22及びリヤハウジング23の少なくとも一部に亘ってパネル12〜14との間に車両の高さ方向に介装される。
【0020】
次に、シール部材30及び各ウエザストリップ35による止水構造について説明する。図2及び図3に示すように、各ガイドレール21は、第1縁部11cの上方で車両の幅方向の範囲の一部が重なるように車外側に延出するフランジ部21dを有する。一方、前述のシール部材30は、略四角形の一定断面形状を呈する。ガイドレール21(枠部25)では、シール部材30は、フランジ部21dの車外側端部下面に適宜の接着剤にて接合されて、第1縁部11cとの間に圧縮された状態で介装される。なお、フロントハウジング22及びリヤハウジング23は、共にフランジ部21dに面一で繋がる該フランジ部21dに準じた壁部26(図4参照)を有する。従って、ハウジング22,23(枠部25)では、シール部材30は、壁部26の車外側端部下面に適宜の接着剤にて接合されて、第1縁部11cとの間に圧縮された状態で介装される。
【0021】
また、前述のウエザストリップ35は、取付基部36と、中空シール部37と、シールリップ部38とを一体的に有する。車両の幅方向において、取付基部36の寸法は、シール部材30の寸法よりも十分に長く設定されている。ガイドレール21(枠部25)では、取付基部36は、フランジ部21dの車外側端部上面に適宜の接着剤にて接合される。なお、ハウジング22,23(枠部25)では、取付基部36は、壁部26の車外側端部上面に適宜の接着剤にて接合される。
【0022】
中空シール部37は、取付基部36の車内側端に下端が接続されて上方に延びる第1撓み部37a及び取付基部36の車両の幅方向中央部に下端が接続されて上方に延びる第2撓み部37bの上端同士が接続されて、中空断面を形成する。中空シール部37は、第1及び第2撓み部37a,37bが共に車内側斜め上方に向かって凸となる断面略弓形に成形されているものの、第1撓み部37aの延出長の方が第2撓み部37bの延出長よりも長く設定されていることで、全体として車外側に横倒れした姿勢となっている。そして、ウエザストリップ35は、中空シール部37においてパネル13,14の下面に弾性的に接触する。なお、中空シール部37は、図示2点鎖線の弾性復帰状態の姿勢に対して車外側に横倒れした姿勢でパネル13,14の下面との間にシール面37cを形成する。
【0023】
シールリップ部38は、取付基部36の車外側端に接続されてフランジ部21d(又は壁部26)の車外側端面を覆うように下方に延びる下延部38aを有するとともに、該下延部38aの下端に接続されて車外側斜め上方に延びる撓み部38bを有する。そして、ウエザストリップ35は、撓み部38bにおいて開口端縁11aに弾性的に接触する。
【0024】
図4及び図5に示すように、ガイドレール21及びハウジング22,23が接続される接続部位27には、その車外側端面27aを覆うようにU字状にフィルム部材40が巻き付けられている。すなわち、このフィルム部材40は、接続部位27において、その車外側端面27aを覆う連結部41、及び該連結部41の下端及び上端に接続されて接続部位27の下面27b及び上面27cを覆う状態でシール部材30及び取付基部36(ウエザストリップ35)との間にそれぞれ挟まれる下側複設部42及び上側複設部43を一体的に有する。
【0025】
そして、接続部位27(枠部25)では、シール部材30は、接続部位27の下面27bに下側複設部42を介して適宜の接着剤にて接合されて、第1縁部11cとの間に圧縮された状態で介装される。同様に、接続部位27(枠部25)では、取付基部36は、接続部位27の上面27cに上側複設部43を介して適宜の接着剤にて接合される。
【0026】
ここで、図3に示すように、ガイドレール21では、フランジ部21dの下面に接合されたシール部材30が周縁部11bとの間に介装される。このため、例えば開口端縁11a及びシールリップ部38(撓み部38b)の車両の幅方向の隙間から該シールリップ部38の下方に浸入した水が車内側、ひいては車室内に浸入することがシール部材30によって抑制される。ハウジング22,23でも、フランジ部21dを壁部26に言い換えることで同様である。
【0027】
また、センターパネル13が全閉状態にあるとき、ガイドレール21では、フランジ部21dの上面に接合されたウエザストリップ35がパネル13,14の車外側端部下面との間に介装される。このとき、中空シール部37は、弾性復帰状態の姿勢に対して車外側に横倒れした姿勢でパネル13,14の下面との間にシール面37cを形成する。このため、例えば高圧洗浄等の際、開口端縁11a及びパネル13,14の車両の幅方向の隙間から該パネル13,14等の下方に浸入した外部の水W1がシールリップ部38に衝突するなどして車内側に横跳ねした水W2は、中空シール部37を押圧する際に該中空シール部37を弾性復帰状態の姿勢に近付けるように、即ちよりパネル13,14に密着させる方向に変形させようとする。これにより、シール性能を向上させることができる。ハウジング22,23でも、フランジ部21dを壁部26に、パネル13,14をパネル12,14言い換えることで同様である。
【0028】
一方、接続部位27では、フィルム部材40の連結部41により接続部位27の車外側端面27aが覆われ、下側複設部42及び上側複設部43により接続部位27の下面27b及び上面27cがそれぞれ覆われる。これにより、接続部位27は、フィルム部材40との協働で実質的に隙間無しの一続きの形状を成す。このため、例えば開口端縁11a及びシールリップ部38(撓み部38b)の車両の幅方向の隙間から該シールリップ部38の下方に浸入した水が接続部位27の下方から車内側、ひいては車室内に浸入することがシール部材30及びフィルム部材40の協働で抑制される。あるいは、例えば開口端縁11a及びシールリップ部38(撓み部38b)の車両の幅方向の隙間から該シールリップ部38の下方に浸入した水が接続部位27の上方から車内側、ひいては車室内に浸入することが取付基部36及びフィルム部材40の協働で抑制される。
【0029】
なお、シールリップ部38の下方で開口端縁11a、周縁部11b及びシール部材30によって区画される略U字状の溝部D1や、シールリップ部38の形成する略V字状の溝部D2は、適宜の排水回路に連通しており、溝部D1,D2に溜まった水が当該排水回路を通じて車両の外部に排出されるようになっている。
【0030】
次に、本実施形態の作用とともに、その効果について説明する。
(1)本実施形態では、フィルム部材40の連結部41により接続部位27の車外側端面27aが覆われ、下側複設部42及び上側複設部43により接続部位27の下面27b及び上面27cがそれぞれ覆われる。これにより、接続部位27は、フィルム部材40との協働で実質的に隙間無しの一続きの形状を成す。そして、開口11の周縁部11bの全周に亘って該周縁部11bと枠部25との間に車両の高さ方向にシール部材30が介装されることで、外部の水(シール部材30の外周側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。あるいは、ガイドレール21及び該ガイドレール21に接続される両ハウジング22,23の少なくとも一部に亘ってパネル12〜14との間に車両の高さ方向にウエザストリップ35が介装されることで、外部の水(ウエザストリップ35の車外側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。
【0031】
(2)本実施形態では、パネル12〜14の下面に弾性的に接触する中空シール部37は、弾性復帰状態の姿勢に対して車外側に横倒れした姿勢でパネル12〜14の下面との間にシール面37cを形成する。従って、例えば開口端縁11a及びパネル12〜14の車両の幅方向の隙間から浸入した水が横跳ねして中空シール部37を車外側から押圧すると、該中空シール部37は、車内側に起立するように、即ち弾性復帰状態の姿勢に近付くように変形しようとする。このため、中空シール部37は、パネル12〜14の下面により密着するように変形することで、シール性能をより向上できる。
【0032】
(3)本実施形態では、従来形態のようなベースパネルを省略できることで、装置全体としての質量を低減できる。あるいは、部品点数を削減でき、ひいてはコストを削減できる。
【0033】
(4)図2に示すように、本実施形態では、ウエザストリップ35を最車外側に配置してシール性能を確保したことで、センターパネル13の開閉作動に係る機能部品等も車外側寄りに配置できる。また、ウエザストリップ35の車内側に別途、ウエザストリップを設けてシール性能を確保する必要がない。このように、車外側のスペースを効率的に使用することで、その分、車両の幅方向における室内開口の開口幅を拡大できる。
【0034】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、ウエザストリップ35のシールリップ部38を省略してもよい。この場合、開口端縁11a及びパネル12〜14の車両の幅方向の隙間から該パネル12〜14等の下方に浸入した外部の水は、周縁部11bに衝突するなどして車内側に横跳ねすることになる。
【0035】
・前記実施形態において、ウエザストリップ35の中空シール部37は、例えば上方に向かって凸となる断面略円弧状であってもよい。
【符号の説明】
【0036】
10…ルーフ、11…開口、11b…周縁部、11c…第1縁部、11d…第2縁部、12…フロントパネル(パネル)、13…センターパネル(パネル)、14…リヤパネル(パネル)、21…ガイドレール、20…サンルーフユニット、21a…前端、21b…後端、22…フロントハウジング(ハウジング)、23…リヤハウジング(ハウジング)、25…枠部、25a…縁部、27…接続部位、27a…車外側端面(車両の幅方向外側端面)、27b…下面、27c…上面、30…シール部材、35…ウエザストリップ、37…中空シール部、37c…シール面、40…フィルム部材、41…連結部、42…下側複設部、43…上側複設部。
図1
図2
図3
図4
図5