特許第6805779号(P6805779)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6805779画像形成装置、画像形成システム、および画像処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6805779
(24)【登録日】2020年12月8日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成システム、および画像処理方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/14 20060101AFI20201214BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20201214BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20201214BHJP
   B41J 5/30 20060101ALI20201214BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20201214BHJP
【FI】
   G03G21/14
   B41J29/38 501
   G03G15/00 303
   B41J5/30 Z
   H04N1/00 C
【請求項の数】5
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-239758(P2016-239758)
(22)【出願日】2016年12月9日
(65)【公開番号】特開2018-97083(P2018-97083A)
(43)【公開日】2018年6月21日
【審査請求日】2019年9月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】内田 悠司
【審査官】 三橋 健二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−219922(JP,A)
【文献】 特開2005−027303(JP,A)
【文献】 特開2010−208032(JP,A)
【文献】 特開2007−144731(JP,A)
【文献】 特開2003−266774(JP,A)
【文献】 特開2015−114596(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/14
G03G 21/00
B41J 5/30
B41J 29/38
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページ単位の画像データを記憶するページメモリと、
前記ページメモリから第1の速度で転送した画像データを一時的に記憶するバッファーと、
前記バッファーから第2の速度で読み出した画像データに基づいて画像を形成する画像形成部と、
ページ毎にパラメーター値が設定され、設定されたパラメーター値に基づいて画像データに画像処理を施す画像制御回路と、を有し、
前記第1の速度は、前記第2の速度よりも速く、
前記画像制御回路は、
前記第2の速度に同期してカウントアップし、前記画像形成部の画像形成動作に関わる回転体の所定位置が基準位置を通過した場合に生成される信号が入力されるとカウント値がクリアされる基準カウンターと、
画像形成開始時に前記基準カウンターのカウント値を自機のカウント値に複製し、前記第1の速度に同期してカウントアップし、カウント値が所定値に達すると当該カウント値がクリアされる制御カウンターと、
前記制御カウンターのカウント値に基づいて、前記ページメモリから前記バッファーに転送される過程の画像データに対して、前記回転体の位相に応じた濃度補正処理を行う濃度補正部と、を有する、画像形成装置。
【請求項2】
前記所定値は、前記基準カウンターのカウント値がクリアされたときの当該基準カウンターのカウント値と同じ値に設定される、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像形成装置と、
前記画像形成装置に連続紙を供給する給紙装置と、を備え、
前記画像形成部は、ページ単位の複数の画像データに基づいて、前記連続紙上にページ単位の画像を連続的に形成する、画像形成システム。
【請求項4】
ページ単位の画像データをページメモリに記憶するステップ(a)と、
前記ページメモリに記憶された画像データを第1の速度でバッファーに転送するとともに、ページ毎に設定されたパラメーター値に基づいて画像制御回路により画像データに画像処理を施すステップ(b)と、
前記バッファーから第2の速度で画像データを読み出し、当該画像データに基づいて画像形成部により画像を形成するステップ(c)と、を有し、
前記第1の速度は、前記第2の速度よりも速く、
前記ステップ(b)は、
前記第2の速度に同期してカウントアップし、前記画像形成部の画像形成動作に関わる回転体の所定位置が基準位置を通過した場合に生成される信号が入力されるとカウント値がクリアされる基準カウンターの前記カウント値を、画像形成開始時に、制御カウンターのカウント値に複製するステップ(b1)と、
前記第1の速度に同期して前記制御カウンターのカウント値をカウントアップし、カウント値が所定値に達すると当該カウント値をクリアするステップ(b2)と、
前記制御カウンターのカウント値に基づいて、前記ページメモリから前記バッファーに転送される過程の画像データに対して、前記回転体の位相に応じた濃度補正処理を行うステップ(b3)と、を有する、画像処理方法。
【請求項5】
前記所定値は、前記基準カウンターのカウント値がクリアされたときの当該基準カウンターのカウント値と同じ値に設定される、請求項4に記載の画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成システム、および画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式プリンター等の画像形成装置は、ページ単位の画像データに基づいて画像形成部により画像を形成する。画像形成装置は、ページ単位の画像データをページメモリにスタックし、スタックした画像データに対して画像形成部の処理速度に合わせて各種の画像処理を施してから、画像処理後の画像データを画像形成部に送出する(たとえば、特許文献1)。
【0003】
画像データに施される画像処理には、スクリーン補正処理や濃度補正処理が含まれる。濃度補正処理は、画像形成部により形成される画像の副走査方向の濃度ムラを補正する処理であり、感光体ドラムの位相に応じて画像データの濃度を調整する(たとえば、特許文献2)。スクリーン補正処理や濃度補正処理等の画像処理は、専用の画像制御回路により実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−110774号公報
【特許文献2】特開2010−131989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
専用の画像制御回路は、所定のパラメーター値に基づいて画像処理を行う。そして、各画像処理のパラメーター値はページ画像毎に設定されるため、その設定処理はページが切り替わる画像間に行う必要がある。カットされた用紙を用いる場合、それぞれの用紙を搬送するために紙間を空ける必要があり、一般に、この紙間隔は30〜50mm程度である。この場合、ページ間で行う次のページ画像に対するパラメーター値の設定処理は、その紙間隔(画像間隔)で確保された時間内で処理できる。その一方で、連続紙を用いる場合には、余白領域削減の観点から30〜50mmの画像間隔を設けることは好ましくなく、たとえば、1mm以下の画像間隔に設定することが望まれる。
【0006】
しかしながら、たとえば、画像間隔を1mmに設定しようとすると、用紙搬送速度が700mm/sの場合、設定処理に許される時間は1/700×1000=1.4ms以下となり、パラメーター値の設定処理が間に合わない。また、画像間隔を0mmに設定した場合には、パラメーター値の設定処理に用いられる時間がそもそも存在せず、パラメーター値の設定処理を行うことはできない。
【0007】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、連続紙を用いる場合等、画像間隔をより狭く設定したとしても、画像間に行うパラメーター値の設定時間を確保可能とすることで、濃度補正処理等の画像処理を適切に行える画像形成装置および画像処理方法を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、上記の画像形成装置により連続紙上にページ単位の画像を連続的に形成する画像形成システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0010】
(1)ページ単位の画像データを記憶するページメモリと、前記ページメモリから第1の速度で転送した画像データを一時的に記憶するバッファーと、前記バッファーから第2の速度で読み出した画像データに基づいて画像を形成する画像形成部と、ページ毎にパラメーター値が設定され、設定されたパラメーター値に基づいて画像データに画像処理を施す画像制御回路と、を有し、前記第1の速度は、前記第2の速度よりも速く、前記画像制御回路は、前記第2の速度に同期してカウントアップし、前記画像形成部の画像形成動作に関わる回転体の所定位置が基準位置を通過した場合に生成される信号が入力されるとカウント値がクリアされる基準カウンターと、画像形成開始時に前記基準カウンターのカウント値を自機のカウント値に複製し、前記第1の速度に同期してカウントアップし、カウント値が所定値に達すると当該カウント値がクリアされる制御カウンターと、前記制御カウンターのカウント値に基づいて、前記ページメモリから前記バッファーに転送される過程の画像データに対して、前記回転体の位相に応じた濃度補正処理を行う濃度補正部と、を有する、画像形成装置。
【0011】
(2)前記所定値は、前記基準カウンターのカウント値がクリアされたときの当該基準カウンターのカウント値と同じ値に設定される、上記(1)に記載の画像形成装置。
【0012】
(3)上記(1)または(2)に記載の画像形成装置と、前記画像形成装置に連続紙を供給する給紙装置と、を備え、前記画像形成部は、ページ単位の複数の画像データに基づいて、前記連続紙上にページ単位の画像を連続的に形成する、画像形成システム。
【0013】
(4)ページ単位の画像データをページメモリに記憶するステップ(a)と、前記ページメモリに記憶された画像データを第1の速度でバッファーに転送するとともに、ページ毎に設定されたパラメーター値に基づいて画像制御回路により画像データに画像処理を施すステップ(b)と、前記バッファーから第2の速度で画像データを読み出し、当該画像データに基づいて画像形成部により画像を形成するステップ(c)と、を有し、前記第1の速度は、前記第2の速度よりも速く、前記ステップ(b)は、前記第2の速度に同期してカウントアップし、前記画像形成部の画像形成動作に関わる回転体の所定位置が基準位置を通過した場合に生成される信号が入力されるとカウント値がクリアされる基準カウンターの前記カウント値を、画像形成開始時に、制御カウンターのカウント値に複製するステップ(b1)と、前記第1の速度に同期して前記制御カウンターのカウント値をカウントアップし、カウント値が所定値に達すると当該カウント値をクリアするステップ(b2)と、前記制御カウンターのカウント値に基づいて、前記ページメモリから前記バッファーに転送される過程の画像データに対して、前記回転体の位相に応じた濃度補正処理を行うステップ(b3)と、を有する、画像処理方法。
【0014】
(5)前記所定値は、前記基準カウンターのカウント値がクリアされたときの当該基準カウンターのカウント値と同じ値に設定される、上記(4)に記載の画像処理方法。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1の速度で転送される画像データに対して濃度補正処理等の画像処理を行うことにより、画像形成部の画像形成動作よりも画像処理が短時間で完了し、パラメーター値の設定時間が確保される。加えて、カウント値が回転体の位相を示すように制御カウンターが動作するため、濃度補正処理を第1の速度で実行しても、濃度補正処理が適切に行われる。つまり、画像間隔をより狭く設定したとしても、画像間に行うパラメーター値の設定時間が確保され、濃度補正処理等の画像処理を適切に行える。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。
図2】画像形成装置の制御部の概略構成を示す図である。
図3】プリントASICにおける1ライン分の画像データに対する画像処理動作を説明するための図である。
図4】一般的なプリントASICにおける1ライン分の画像データに対する画像処理動作を説明するための図である。
図5】画像形成装置の画像出力時のタイミングチャートである。
図6】濃度補正処理の手順を示すフローチャートである。
図7図6に後続するフローチャートである。
図8】プリントASICによる濃度補正処理を説明するための図である。
図9】IND信号1に同期するカウンターのみが備えられたプリントASICによる濃度補正処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム10の概略構成を示す図である。本実施形態に係る画像形成システム10は、給紙装置100、給紙調整装置200、画像形成装置300、排紙調整装置400、および巻取り装置500を備える。給紙装置100、給紙調整装置200、画像形成装置300、排紙調整装置400、および巻取り装置500は、用紙搬送方向の上流側から下流側へ順に連結されている。
【0019】
給紙装置100は、連続紙SのロールR0を収納および保持し、用紙搬送方向の下流側に連続紙Sを送り出す。給紙調整装置200は、給紙装置100と画像形成装置300との間の微小な用紙搬送速度差および連続紙Sの片寄りを吸収する。排紙調整装置400は、画像形成装置300と巻取り装置500との間の微小な用紙搬送速度差および連続紙Sの片寄りを吸収する。巻取り装置500は、排紙調整装置400を経た連続紙SをロールR1に巻回して保持する。
【0020】
画像形成装置300は、制御部310、記憶部320、通信部330、操作パネル部340、画像読取部350、画像形成部360、および定着部370を備える。
【0021】
制御部310は、CPU(Central Processing Unit)を備え、上記各部の制御や各種の演算処理を行う。また、制御部310は、プリントASIC(Application Specific Integrated Circuit)やメモリ制御ASICを備え、ページ単位の画像データに各種の画像処理を施す。
【0022】
記憶部320は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムや各種データを格納するハードディスク等からなる。
【0023】
通信部330は、他の機器と通信するためのインターフェースであり、給紙装置100、給紙調整装置200、排紙調整装置400、および巻取り装置500との間で、設定値や動作タイミング制御に必要な各種信号等の送受信を行う。また、通信部330は、外部のPC(Personal Computer)から、ページ記述言語で記述された印刷データ等を受信する。
【0024】
操作パネル部340は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。
【0025】
画像読取部350は、所定の読み取り位置にセットされた原稿に蛍光ランプ等の光源で光を当て、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー等の撮像装置により光電変換して、その電気信号から画像データを生成する。
【0026】
画像形成部360は、電子写真式プロセスを用いて、画像データに基づく画像を連続紙Sに形成する。画像形成部360は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の各色に対応した書込ユニット361Y〜361K(以下、符号を簡略化して361で示す)、感光体ドラム362Y〜362K(以下、符号を簡略化して362で示す)、および現像器(不図示)、ならびに中間転写ベルト363等を備える。各感光体ドラム362は、書込ユニット361から照射されるレーザーにより露光位置で露光される。露光により感光体ドラム362の表面に形成された静電潜像を、現像器によりトナーで現像し、感光体ドラム362表面上にトナー画像を形成する。各色のトナー画像は、中間転写ベルト363上に1次転写されて重ね合わせられることでフルカラーのトナー画像となる。フルカラーのトナー画像を、給紙装置100から送り出された連続紙S上に2次転写部364で転写する。
【0027】
定着部370は、画像形成部360により連続紙S上に転写されたトナー画像を加熱および加圧して、トナー画像を連続紙Sの表面に定着させる。定着部370によりトナー画像が定着された連続紙Sは、排紙調整装置400に供給される。
【0028】
なお、給紙装置100、給紙調整装置200、画像形成装置300、排紙調整装置400、および巻取り装置500は、上記構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【0029】
次に、図2を参照して、画像形成装置300の制御部310について詳細に説明する。
【0030】
図2は、画像形成装置300の制御部310の概略構成を示す図である。制御部310は、CPU311、ページメモリ312、メモリ制御ASIC313、バッファー314、およびプリントASIC315を備える。
【0031】
CPU311は、メモリ制御ASIC313やプリントASIC315の動作を制御する。CPU311は、プリントASIC315が実行する画像処理のパラメーター値をページ画像毎に設定する。また、CPU311は、記憶部320に記憶されたプログラムを実行することによって、ページ記述言語で記述された印刷データ等から印刷用の画像データを生成する印刷制御部316として機能する。
【0032】
ページメモリ312は、印刷制御部316または画像読取部350により生成されたページ単位の画像データを一時的に記憶する。
【0033】
メモリ制御ASIC313は、ページメモリ312に記憶される、または、ページメモリ312からバッファー314に転送される画像データに対して、圧縮処理および回転処理等の画像処理を施す。
【0034】
バッファー314は、各色に対応する4つのバッファー領域314Y〜314Kを備え、ページメモリ312から1ラインずつ転送される画像データを色毎に記憶する。バッファー314は、発振器365によりIND信号1(パルス信号)が生成される度にページメモリ312から1ラインずつ転送される画像データを記憶する。また、バッファー314に記憶された画像データは、発振器365によりIND信号2(パルス信号)が生成される度に1ラインずつ読み出され、書込ユニット361のLD(Laser Diode)366に送出される。なお、IND信号1の周期はIND信号2の周期よりも短い。また、書込ユニット361のポリゴンミラー367はIND信号2に同期して駆動される。
【0035】
プリントASIC315は、画像制御回路として、ページメモリ312からバッファー314に転送される、または、バッファー314から読み出される画像データに対して、各種の画像処理を施す。なお、ページメモリ312からバッファー314への画像データの転送動作およびバッファー314からの画像データの読み出し動作は、プリントASIC315により独立的に制御される。プリントASIC315は、フロント回路610、リア回路620、制御カウンター630、および基準カウンター640を備える。
【0036】
フロント回路610は、ページメモリ312からバッファー314に1ラインずつ転送される画像データに対して画像処理(フロント処理)を施す。フロント回路610は、ガンマ補正部611、副走査ムラ補正部612、スクリーン補正部613、および2次元位置補正部614を備える。ガンマ補正部611は、画像データのガンマ補正処理を行う。副走査ムラ補正部612は、濃度補正部として、感光体ドラム362の位相に応じて画像データの濃度を補正する濃度補正処理を行う。スクリーン補正部613は、画像データのスクリーン補正処理を行う。2次元位置補正部614は、画像データの2次元位置補正処理を行う。なお、スクリーン補正処理による画像データの圧縮(8ビットから4または1ビット)により濃度補正効果が低下することを防止する見地から、濃度補正処理は、スクリーン補正処理よりも先に実行される。また、バッファー314のメモリ容量等を抑える見地から、副走査ムラ補正部612およびスクリーン補正部613は、フロント回路610に配置される。
【0037】
リア回路620は、バッファー314から1ラインずつ読み出される画像データに対して画像処理(リア処理)を施す。リア回路620は、先端タイミング調整部621および片寄り調整部622を備える。先端タイミング調整部621は、副走査方向における画像の書き出し位置を調整するタイミング調整処理を行う。片寄り調整部622は、主走査方向における画像の書き出し位置を調整する片寄り調整処理を行う。なお、連続紙Sに画像を形成する場合、タイミング調整処理は省略される。
【0038】
制御カウンター630は、発振器365に接続され、IND信号1が入力される度にカウントアップする。制御カウンター630は、画像形成開始時に、基準カウンター640のカウント値を自機のカウント値に複製し、カウント値が所定のクリア値Xに達するとカウント値がクリアされる。
【0039】
基準カウンター640は、発振器365に接続され、IND信号2が入力される度にカウントアップする。また、基準カウンター640は、感光体ドラム362の回転センサー(不図示)に接続され、感光体ドラム362からHP(Home Position)信号が入力されるとカウント値がクリアされる。HP信号は、感光体ドラム362が1回転し、感光体ドラム362の所定位置が基準位置を通過した場合に生成される。
【0040】
以上のとおり構成される画像形成システム10では、プリントASIC315により画像データに各種の画像処理を施しつつ、画像処理後の画像データに基づいて連続紙S上に画像が連続的に形成される。このとき、ガンマ補正処理および濃度補正処理等のフロント処理が、片寄り調整処理等のリア処理の速度(第2の速度)よりも速い速度(第1の速度)で実行される。その結果、フロント処理がリア処理よりも短時間で完了し、1ページ分の画像を出力して次の画像を出力するまでの間に空き時間が生じ、ページ画像毎に画像処理のパラメーター値を設定する処理時間が確保される。以下、図3図9を参照して、画像形成システム10の動作について詳細に説明する。
【0041】
まず、図3図5を参照して、プリントASIC315の画像処理動作の概要について説明する。
【0042】
図3は、本実施形態のプリントASIC315における1ライン分の画像データに対する画像処理動作を説明するための図である。図4は、比較例として、一般的なプリントASICにおける1ライン分の画像データに対する画像処理動作を説明するための図である。一般的なプリントASICでは、ポリゴンミラー367の動作(画像形成部360の画像形成動作)に同期するIND信号2を基準として、フロント処理およびリア処理がそれぞれ実行される。
【0043】
具体的には、図4に示すとおり、一般的なプリントASICでは、フロント処理とリア処理で共通に用いられるIND信号2が入力されると、ページメモリからバッファーに転送される1ライン分の画像データに対して、ガンマ補正処理および濃度補正処理等のフロント処理が実行される(画像処理動作期間)。また、一般的なプリントASICでは、IND信号2が入力されると、バッファーから読み出される1ライン分の画像データに対して、片寄り調整処理等のリア処理が実行される(画像処理動作期間)。ここで、1ライン分の画像データに対してプリントASICが画像処理を実行する時間は、IND信号2の周期よりも短い。このため、画像処理動作期間中に1ライン分の画像データに対する画像処理が終了すると、プリントASICは、画像処理停止期間に移行する。その後、次のIND信号2が入力されると、次の1ラインの画像データに対してフロント処理およびリア処理が実行され、1ページ分の処理が終了するまで繰り返される。
【0044】
以上のとおり、一般的なプリントASICでは、フロント処理とリア処理とが同一のIND信号2を基準に実行される。これに対し、本実施形態のプリントASIC315では、フロント処理とリア処理とが周期の異なるIND信号を基準に実行される。具体的には、リア処理がIND信号2を基準に実行される一方で、フロント処理がIND信号2よりも周期の短いIND信号1を基準に実行される。
【0045】
具体的には、図3に示すとおり、本実施形態のプリントASIC315では、IND信号1が入力されると、ページメモリ312からバッファー314に転送される1ライン分の画像データに対して、ガンマ補正処理および濃度補正処理等のフロント処理が実行される(画像処理動作期間)。その一方で、本実施形態のプリントASIC315では、IND信号2が入力されると、バッファー314から読み出される1ライン分の画像データに対して、片寄り調整処理等のリア処理が実行される(画像処理動作期間)。ここで、1ライン分の画像データに対してプリントASIC315が画像処理を実行する時間は、IND信号1およびIND信号2の周期よりも短い。したがって、画像処理動作期間中に1ライン分の画像データに対する画像処理が終了すると、プリントASIC315は、画像処理停止期間に移行する。その後、次のIND信号1が入力されると、次の1ラインの画像データに対してフロント処理が実行され、次のIND信号2が入力されると、次の1ラインの画像データに対してリア処理が実行される。
【0046】
以上のとおり、本実施形態のプリントASIC315では、1ライン分の画像データに対するフロント処理がリア処理よりも短い周期で実行される。このため、1ライン分の画像データの画像処理を繰り返して1ページ分の画像データの画像処理を行う場合、1ページ分の画像データに対するリア処理が完了する前にフロント処理が完了し、次のページの画像データの画像処理を開始するまでに空き時間が生じる。そして、本実施形態の画像形成システム10では、この空き時間を利用して、次のページ画像に対するフロント処理のパラメーター値が設定される。このような構成によれば、画像間隔とは無関係にパラメーター値の設定が可能になるため、画像間隔をより狭く設定できる。
【0047】
次に、図5を参照して、画像形成システム10の作用効果についてより具体的に説明する。
【0048】
図5は、画像形成装置300の画像出力時のタイミングチャートである。
【0049】
上述したとおり、本実施形態のプリントASIC315では、周期が短いIND信号1と、周期が長いIND信号2の2つの信号が用いられる。IND信号1は、フロント回路610の動作の基準となる信号である。IND信号2は、リア回路620の動作の基準となる信号であり、画像形成部360の画像形成動作に同期している。
【0050】
WVV信号およびPVV信号は、フロント回路610およびリア回路620の動作を許可する信号である。これらの信号は、VTOP信号を受けてから所定時間後にONとなり、1ページ分の画像データのライン数分のIND信号を受けるとOFFに切り替わる。VTOP信号は、画像形成開始のトリガ信号であり、用紙搬送速度と画像サイズに応じて入力される。たとえば、用紙搬送方向長210mmの画像の用紙搬送速度が700mm/sであり、画像間隔が1mmであれば、(210+1)/700×1000=301(ms)周期で入力される。
【0051】
本実施形態のプリントASIC315では、WVV信号がONの期間、IND信号1が入力される度に、画像データがページメモリ312からバッファー314に1ラインずつ転送される。また、PVV信号がONの期間、IND信号2が入力される度に、画像データがバッファー314から1ラインずつ読み出され、書込ユニット361のLD366に送出される。なお、4つの感光体ドラム362間の物理的な距離を吸収するため、PVV信号は、各色に対応する4つのyPVV信号〜kPVV信号に分けられ、バッファー314からの画像データの読み出しは色毎に異なるタイミングで実行される。
【0052】
そして、IND信号1が入力される度にページメモリ312からバッファー314に転送される1ライン分の画像データに対して、ガンマ補正処理および濃度補正処理等のフロント処理が実行される。また、IND信号2が入力される度にバッファー314から読み出される1ライン分の画像データに対して、片寄り調整処理等のリア処理が実行される。
【0053】
上述したとおり、IND信号1の周期はIND信号2の周期よりも短いため、1ページ分の画像データを処理する場合、画像データのライン本数をMとすれば、IND信号2の周期とIND信号1の周期との差にライン本数Mを乗じた時間だけ、フロント処理が早く終了する。このため、WVV信号がOFFになるタイミングがPVV信号よりも早くなる。その結果、WVV信号がOFFになった後、次にONになるまでの空き時間がページ準備期間(図5の矢印部分)として確保され、CPU311は、ページ準備期間を利用して、次のページ画像に対するフロント処理のパラメーター値を設定できる。
【0054】
なお、フロント回路610とリア回路620の間にはバッファー314が存在するため、バッファー314のメモリ容量を超えない範囲でフロント回路610をリア回路620よりも高速に動作できる。また、プリントASIC315が実行する画像処理の大部分は、フロント回路610により実行されるため、フロント回路610の画像処理のパラメーター値が変更できれば、画像形成装置300の大部分の機能が実現される。また、PVV信号がOFFになる時間は依然として短いが、連続紙Sに画像を形成する場合、リア回路620が実行する画像処理は片寄り調整処理のみであり、パラメーターの数が少ないため処理時間が短く済み、画像間隔1mmであってもパラメーター値を設定できる。
【0055】
次に、図6図9を参照して、プリントASIC315により実行される濃度補正処理について説明する。濃度補正処理は、ガンマ補正処理、スクリーン補正処理、および2次元位置補正処理と異なり、感光体ドラム362の位相に対応するように実行される。
【0056】
図6および図7は、画像形成装置300の制御部310により実行される濃度補正処理の手順を示すフローチャートである。
【0057】
まず、CPU311が、制御カウンター630をIND信号1に接続し(ステップS101)、基準カウンター640をIND信号2に接続する(ステップS102)。これにより、制御カウンター630は第1の速度に同期し、基準カウンター640は第2の速度に同期する。
【0058】
次に、CPU311が、制御カウンター630のカウント値をクリアするクリア値Xを設定する(ステップS103)。より具体的には、CPU311は、クリア値Xとして、感光体ドラム362の1周期の長さに相当するカウント値(設計値)を設定する。
【0059】
次に、プリントASIC315が、1ページ目から1ページずつ最終ページまで、ステップS105〜S115の処理を繰り返すループ処理を実行する(ステップS104)。
【0060】
ループ処理では、プリントASIC315は、感光体ドラム362の1回転に応じたHP信号が入力されたか否かを判断する(ステップS105)。HP信号が入力されていないと判断する場合(ステップS105:NO)、プリントASIC315は、ステップS107の処理に移る。一方、HP信号が入力されたと判断する場合(ステップS105:YES)、プリントASIC315は、基準カウンター640のカウント値をクリアする(ステップS106)。
【0061】
次に、プリントASIC315は、制御カウンター630のカウント値がクリア値Xに達したか否かを判断する(ステップS107)。制御カウンター630のカウント値がクリア値Xに達していないと判断する場合(ステップS107:NO)、プリントASIC315は、ステップS109の処理に移る。一方、制御カウンター630のカウント値がクリア値Xに達したと判断する場合(ステップS107:YES)、プリントASIC315は、制御カウンター630のカウント値をクリアする(ステップS108)。
【0062】
次に、プリントASIC315は、IND信号1が入力されたか否かを判断する(ステップS109)。IND信号1が入力されていないと判断する場合(ステップS109:NO)、プリントASIC315は、ステップS111の処理に移る。一方、IND信号1が入力されたと判断する場合(ステップS109:YES)、プリントASIC315は、制御カウンター630のカウント値を「1」増加する(ステップS110)。
【0063】
次に、プリントASIC315は、IND信号2が入力されたか否かを判断する(ステップS111)。IND信号2が入力されていないと判断する場合(ステップS111:NO)、プリントASIC315は、ステップS113の処理に移る。一方、IND信号2が入力されたと判断する場合(ステップS111:YES)、プリントASIC315は、基準カウンター640のカウント値を「1」増加する(ステップS112)。
【0064】
次に、プリントASIC315は、VV信号がONになったか否かを判断する(ステップS113)。より具体的には、プリントASIC315は、WVV信号がOFF状態からON状態に立ち上がったか否かを判断する。
【0065】
VV信号がONになっていないと判断する場合(ステップS113:NO)、プリントASIC315は、ステップS115の処理に移る。一方、VV信号がONになったと判断する場合(ステップS113:YES)、プリントASIC315は、基準カウンター640のカウント値を制御カウンター630のカウント値に複製する(ステップS114)。
【0066】
次に、プリントASIC315は、制御カウンター630のカウント値を用いて画像データの濃度補正処理を行う(ステップS115)。より具体的には、プリントASIC315の副走査ムラ補正部612が、まず、所定の補正テーブルを参照して、制御カウンター630のカウント値に対応する補正値を認識する。その後、副走査ムラ補正部612が、認識した補正値により1ラインの画像データの各画素の濃度を補正する。
【0067】
そして、すべてのページに対してステップS105〜S115の処理が完了すれば、プリントASIC315は、ループ処理を終了し(ステップS116)、処理を終了する。
【0068】
以上のとおり、図6および図7に示すフローチャートの処理によれば、IND信号1に同期する制御カウンター630のカウント値に基づいて、濃度補正処理が実行される。ここで、制御カウンター630のカウント値は、VV信号の立ち上がり時に基準カウンター640のカウント値に複製され、感光体ドラム362の1周期の長さに相当するクリア値Xに達するとクリアされるため、感光体ドラム362の位相を示す。したがって、IND信号2よりも周期の短いIND信号1に同期する制御カウンター630のカウント値に基づいて濃度補正処理を実行しても、濃度補正処理が適切に行われる。
【0069】
なお、上記のステップS105〜S106の処理、ステップS107〜S108の処理、ステップS109〜S110の処理、ステップS111〜S112の処理、およびステップS113〜S114の処理の実行順序は適宜変更され得る。
【0070】
次に、図8および図9を参照して、本実施形態の濃度補正処理についてより具体的に説明する。
【0071】
図8は、本実施形態のプリントASIC315による濃度補正処理を説明するための図である。
【0072】
本実施形態の画像形成システム10では、感光体ドラム362が1回転して、感光体ドラム362の所定位置が基準位置を通過すると、HP信号が生成される(図8(a)参照)。また、IND信号1(図8(b)参照)、および、IND信号1よりも周期の長いIND信号2(図8(c)参照)が発振器365により生成される。IND信号1は、濃度補正処理を含むフロント処理の基準となり、IND信号2は、画像形成部360の画像形成動作に同期するリア処理の基準になる。
【0073】
基準カウンター640は、IND信号2が入力される度にカウントアップし、HP信号が入力されるとカウント値がクリアされる。したがって、基準カウンター640のカウント値は、感光体ドラム362の位相を示す(図8(d)参照)。
【0074】
そして、VV信号がONの期間(図8(e))、IND信号1が入力される度に、1ライン分の画像データに対して濃度補正処理が実行される。その際、VV信号がOFF状態からON状態に立ち上がると、制御カウンター630は、基準カウンター640のカウント値X2を自機のカウント値に複製する(上書きする)。そして、制御カウンター630は、IND信号1が入力される度にカウントアップし、感光体ドラム362の1周期の長さに相当するクリア値Xにカウント値が達すると、カウント値がクリアされる(図8(f)参照)。したがって、VV信号がONの期間、IND信号2よりも周期の短いIND信号1に同期する制御カウンター630のカウント値も、感光体ドラム362の位相を示す。
【0075】
副走査ムラ補正部612は、制御カウンター630のカウント値と補正値との関係を示す補正テーブル(図8(g)参照)を参照しつつ、制御カウンター630のカウント値に基づいて濃度補正処理を行う。
【0076】
副走査ムラ補正部612は、IND信号2よりも周期の短いIND信号1に基づいて濃度補正処理を実行するため、リア処理よりも短期間で1ページ分の画像データに対する濃度補正処理を完了できる。また、制御カウンター630のカウント値は感光体ドラム362の位相を示すため、制御カウンター630のカウント値に基づいて、濃度補正処理が正しく行われる(図8(h)参照)。
【0077】
図9は、比較例として、IND信号1に同期するカウンターのみが備えられたプリントASICによる濃度補正処理を説明するための図である。
【0078】
図9(d)の実線に示すとおり、比較例に係るプリントASICでは、カウンターは、IND信号1が入力される度にカウントアップする。また、カウンターのカウント値は、HP信号が入力されるとクリアされる。
【0079】
IND信号1に同期してカウンターがカウントアップする場合、IND信号2に同期する場合に比べ、カウント値の増加速度が速くなる。その結果、VV信号がOFF状態からON状態に立ち上がるときのカウント値が適切な値よりも大きくなる。具体的には、図9(d)に示すとおり、IND信号2に同期する(つまり、感光体ドラム362の動作に同期する)のであればカウント値X3であるところ、カウンターのカウント値はX4を示す。このため、補正テーブルを参照して得られる補正値も適切な値にならず、補正量は、図9(g)に実線で示すような値をとり、破線で示す適切な補正量からずれてしまう。
【0080】
また、図9(d)に実線で示すように、HP信号入力時には、カウンターのカウント値が、感光体ドラム362の1周期の長さに相当するカウント値X1よりも大きい値X5となる。濃度補正を正しく行うためには、補正テーブルのX1〜X5の位置に0〜X1と同じ値を用いればよいが、HP信号が入力されるとカウント値がクリアされてしまうため、補正テーブルの位置は0に戻り、図9(g)に実線で示すように補正量が不連続となってしまう。
【0081】
以上のとおり、IND信号1に同期するカウンターのみを用いて濃度補正処理を実行する場合、濃度補正が適切に行われない。一方、本実施形態によれば、IND信号1に同期する制御カウンター630とIND信号2に同期する基準カウンター640とを設け、制御カウンター630のカウント値が感光体ドラム362の位相を示すように、制御カウンター630が動作する。具体的には、画像形成開始時に、制御カウンター630のカウント値に基準カウンター640のカウント値が複製される。また、制御カウンター630のカウント値が感光体ドラム362の1周期の長さに相当する値Xに達するとカウント値がクリアされる。このような構成によれは、画像データの濃度の補正値が正しく認識され、かつ、濃度の補正量が連続するようになる。つまり、濃度補正処理が適切に行われる。
【0082】
以上のとおり、本実施形態の画像形成システム10によれば、画像形成部360の動作速度(第2の速度)よりも速い第1の速度で濃度補正処理等の画像処理を行うことにより、画像形成部360の画像形成動作よりも画像処理が短時間で完了し、パラメーター値の設定時間が確保される。加えて、カウント値が感光体ドラム362の位相を示すように制御カウンター630が動作するため、濃度補正処理を第1の速度で実行しても、濃度補正処理が適切に行われる。つまり、画像間隔をより狭く設定したとしても、画像間に行うパラメーター値の設定時間が確保され、濃度補正処理等の画像処理を適切に行える。
【0083】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0084】
たとえば、上述した実施形態では、制御カウンター630のカウント値のクリア値Xとして、感光体ドラム362の1周期の長さ(時間)に相当する設計値が設定された。しかしながら、クリア値Xは、設計値に限定されるものではなく、HP信号が入力されたときの基準カウンター640のカウント値が用いられてもよい。このような構成によれば、感光体ドラム362の表面速度を測定して表面速度を一定に維持する制御が行われる場合、感光体ドラムの1周期の長さが変化したとしても、感光体ドラムが1回転した時点で制御カウンターのカウント値をクリアできる。感光体ドラムの1周期の長さは、感光体ドラム362の表面が削れて径が小さくなった場合や、感光体ドラムの個体差に応じて変化する。また、感光体ドラムの回転速度が僅かに変動する可能性があることを考慮すれば、クリア値には、HP信号が入力されたときの基準カウンター640のカウント値の最新値だけではなく、平均値や中央値が用いられてもよい。
【0085】
また、上述した実施形態では、感光体ドラムの位相に応じた濃度補正処理を行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、濃度補正処理の対象となる回転体は感光体ドラムに限定されるものではなく、中間転写ベルトや現像器等であってもよい。
【0086】
また、上述した実施形態では、連続紙Sに画像を形成する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、画像形成装置300により画像が形成される用紙は、連続紙Sに限定されるものではなく、カットされた用紙に画像が形成されてもよい。このような構成によれば、カットされた用紙の搬送間隔を最小化でき、画像形成装置300の生産性が向上する。
【符号の説明】
【0087】
10 画像形成システム、
100 給紙装置、
200 給紙調整装置、
300 画像形成装置、
310 制御部、
311 CPU、
312 ページメモリ、
313 メモリ制御ASIC、
314 バッファー、
315 プリントASIC、
320 記憶部、
330 通信部、
340 操作パネル部、
350 画像読取部、
360 画像形成部、
370 定着部、
400 排紙調整装置、
500 巻取り装置、
610 フロント回路、
611 ガンマ補正部、
612 副走査ムラ補正部、
613 スクリーン補正部、
614 2次元位置補正部、
620 リア回路、
621 先端タイミング調整部、
622 片寄り調整部、
630 制御カウンター、
640 基準カウンター。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9