(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0010】
先ず、
図1を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。
図1は、本実施の形態の人事情報管理装置10を示すブロック図である。
【0011】
情報処理装置としての人事情報管理装置10は、企業に設置され、当該企業の社員の個人情報としての人事情報を管理する装置である。人事情報管理装置10は、採用管理、労務管理、給与管理等に関連した業務処理により、社員の人事情報の登録、管理を行う。但し、人事情報管理装置10は、企業の社員の人事情報を管理する構成に限定されるものではなく、社員以外の人材の個人情報を管理する構成としてもよい。
【0012】
図1に示すように、人事情報管理装置10は、第1の表示制御手段、第2の表示制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示手段としての表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、通信部16と、を備える。人事情報管理装置10の各部は、バス17を介して接続されている。
【0013】
CPU11は、人事情報管理装置10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、当該プログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0014】
操作部12は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、操作者(ユーザ)からのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
【0015】
RAM13は、揮発性のメモリであり、各種のデータやプログラムを一時的に格納するワークエリアを形成する。表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0016】
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。記憶部15は、例えば、社員基本情報テーブルT1、判定テーブルT2、人事情報入力プログラム151、休職情報登録プログラム152、給与情報登録プログラム153、通勤手当情報登録プログラム154、発令情報登録プログラム155、発令情報実行プログラム156、基本情報登録プログラム157等を記憶している。
【0017】
通信部16は、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワーク(図示略)上のデータベース等の機器に接続される。通信ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等である。CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワーク上の機器と通信が可能である。
【0018】
なお、本実施の形態では、社員基本情報テーブルT1、判定テーブルT2等が記憶部15に記憶されているものとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、通信部16を介して通信接続されたサーバ等の記憶装置に社員基本情報テーブルT1、判定テーブルT2が記憶され、CPU11は、必要に応じて、通信部16を介して、記憶装置にアクセスし、社員基本情報テーブルT1、判定テーブルT2を読み出し、書き込みする構成としてもよい。
【0019】
次に、
図2、
図3を参照して、記憶部15に記憶されている情報を説明する。
【0020】
図2は、社員基本情報テーブルT1の構成を示す図である。
社員基本情報テーブルT1は、企業に所属する社員の現在の基本情報を管理するデータテーブルである。
図2に示すように、社員基本情報テーブルT1は、「社員番号」T11、「社員氏名」T12、「所属」T13、「役職」T14、「性別」T15、「年齢」T16、「資格」T17等のフィールドを有する。
【0021】
「社員番号」T11は、個々の社員を識別可能とする固有番号である。「社員氏名」T12は、「社員番号」T11の社員の氏名である。「所属」T13は、「社員番号」T11の社員の所属する部署である。「役職」T14は、「社員番号」T11の社員の役職である。「性別」T15は、「社員番号」T11の社員の年齢である。「年齢」T16は、「社員番号」T11の社員の年齢である。「資格」T17は、「社員番号」T11の社員の現在取得している資格である。
【0022】
図3は、判定テーブルT2の構成を示す図である。
判定テーブルT2は、後述の人事情報入力処理において参照されるデータテーブルである。
図3に示すように、判定テーブルT2は、「業務処理」T21、「第1引数」T22、「第2引数」T23、「第3引数」T24、「第4引数」T25、「第5引数」T26、「第6引数」T27、「プログラム1」T28、「プログラム2」T29、「プログラム3」T30等のフィールドを有する。
【0023】
「業務処理」T21は、後述の人事情報入力処理において人事情報を入力する業務処理の種類を示すフィールドである。「第1引数」T22〜「第6引数」T27は、「プログラム1」T28〜「プログラム3」T30のプログラム起動時に用いられる入力項目を設定したフィールドである。「プログラム1」T28〜「プログラム3」T30は、「業務処理」T21の種類に応じ、起動するアプリケーションプログラムを設定したフィールドである。
なお、
図3の例では、業務処理の種類ごとに、「プログラム1」T28〜「プログラム3」T30により3つのプログラムが設定されているが、設定されるプログラムの数は「業務処理」T21の業務処理の種類に応じて異なるものであって、その数は限定されない。また、「第1引数」T22〜「第6引数」T27により6つの入力項目が設定されているが、設定される入力項目の数は、「プログラム1」T28〜「プログラム3」T30に応じて異なるものであって、その数は限定されない。
【0024】
次に、人事情報管理装置10の動作を説明する。
人事情報管理装置10においては、人事情報入力処理が実行される。
本実施の形態の人事情報入力処理では、業務処理に係る各種入力項目に関する情報(入力情報)を、当該業務処理に関する複数のアプリケーションプログラムを起動させるためのコマンド形式で一括入力することで、入力された複数の入力項目の入力情報を、それらに対応するアプリケーション画面の入力領域に反映させることができ、業務処理に必要な入力を容易に完了させることを可能としている。
【0025】
図4は、人事情報入力処理を示すフローチャートである。
人事情報管理装置10において、例えば、操作部12を介してユーザから人事情報入力処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出して適宜RAM13に展開した人事情報入力プログラム151との協働で、人事情報入力処理を実行する。
【0026】
図4に示すように、先ず、CPU11は、各種入力項目に関する入力情報をコマンド形式で一括入力するための入力画面20(
図5、
図9参照)を表示部14に表示する(ステップS101)。
【0027】
次いで、CPU11は、入力画面20により、操作部12を介して、各種入力項目の入力および実行の指示を受け付ける(ステップS102)と、判定テーブルT2を読み込む(ステップS103)。
【0028】
次いで、CPU11は、判定テーブルT2の「業務処理」T21から、入力された業務処理の種類に該当する行を参照し、その行の「プログラム1」列に記載されているアプリケーションプログラムを起動する(ステップS104)。
例えば、入力された業務処理の種類が「休職」の場合、CPU11は、「業務処理」T21が「休職」となっている行の「プログラム1」列を参照して、休職情報登録プログラム152を起動する。
また、入力された業務処理の種類が「昇格」の場合、CPU11は、「業務処理」T21が「昇格」となっている行の「プログラム1」列を参照して、発令情報登録プログラム155を起動する。
【0029】
次いで、CPU11は、入力画面20で入力された入力情報に基づいて、起動したアプリケーションプログラムの画面上に配置された入力項目を自動入力した第1のアプリケーション画面(
図6、
図10参照)を表示部14に表示する(ステップS105)。
具体的には、CPU11は、「第1引数」T22〜「第6引数」T27により設定された入力項目の中から、起動したプログラムの画面上に配置された入力項目を抽出し、その入力項目に関する入力情報を用いて、入力項目に自動入力した第1のアプリケーション画面を表示部14に表示する。
例えば、業務処理の種類が「休職」の場合、起動された休職情報登録プログラム152では、「第1引数」T22〜「第4引数」T25の入力項目に関する入力情報が、当該プログラムの画面上に配置された社員番号、就業区分、休職事由、休職期間の各入力項目に自動入力される。
また、業務処理の種類が「昇格」の場合、起動された発令情報登録プログラム155では、「第1引数」T22〜「第3引数」T24の入力項目に関する入力情報が、当該プログラムの画面上に配置された社員番号、発令後資格、発令日の各入力項目に自動入力される。
【0030】
次いで、操作部12を介して、第1のアプリケーション画面上の入力情報の内容を確定する指示を受け付けると(ステップS106)、CPU11は、判定テーブルT2の「業務処理」T21から、入力された業務処理の種類に該当する行を参照し、その行の「プログラム2」列に記載されているプログラムを起動する(ステップS107)。
例えば、入力された業務処理の種類が「休職」の場合、CPU11は、「業務処理」T21が「休職」となっている行の「プログラム2」列を参照して、給与情報登録プログラム153を起動する。
また、入力された業務処理の種類が「昇格」の場合、CPU11は、「業務処理」T21が「昇格」となっている行の「プログラム2」列を参照して、給与情報登録プログラム153を起動する。
【0031】
次いで、CPU11は、入力画面20で入力された入力情報に基づいて、起動したアプリケーションプログラムの画面上に配置された入力項目を自動入力した第2のアプリケーション画面(
図7、
図11参照)を表示部14に表示する(ステップS108)。
具体的には、CPU11は、「第1引数」T22〜「第6引数」T27により設定された入力項目の中から、起動したプログラムの画面上に配置された入力項目を抽出し、その入力項目に関する入力情報を用いて、入力項目に自動入力した第2のアプリケーション画面を表示部14に表示する。
例えば、業務処理の種類が「休職」の場合、起動された給与情報登録プログラム153では、「第1引数」T22、「第2引数」T23、「第5引数」T26の入力項目に関する入力情報が、当該プログラムの画面上に配置された社員番号、就業区分、給与支給率の各入力項目に自動入力される。
また、業務処理の種類が「昇格」の場合、起動された給与情報登録プログラム153では、「第1引数」T22、「第4引数」T25〜「第6引数」T27の入力項目に関する入力情報が、当該プログラムの画面上に配置された社員番号、資格手当、家族手当、特別手当の各入力項目に自動入力される。
【0032】
次いで、操作部12を介して、第2のアプリケーション画面上の入力情報の内容を確定する指示を受け付けると(ステップS109)、CPU11は、判定テーブルT2の「業務処理」T21から、入力された業務処理の種類に該当する行を参照し、その行の「プログラム3」列に記載されているプログラムを起動する(ステップS110)。
例えば、入力された業務処理の種類が「休職」の場合、CPU11は、「業務処理」T21が「休職」となっている行の「プログラム3」列を参照して、通勤手当情報登録プログラム154を起動する。
また、入力された業務処理の種類が「昇格」の場合、CPU11は、「業務処理」T21が「昇格」となっている行の「プログラム3」列を参照して、発令情報実行プログラム156を起動する。
【0033】
次いで、CPU11は、入力画面20で入力された入力情報に基づいて、起動したアプリケーションプログラムの画面上に配置された入力項目を自動入力した第3のアプリケーション画面(
図8、
図12参照)を表示部14に表示する(ステップS111)。
具体的には、CPU11は、「第1引数」T22〜「第6引数」T27により設定された入力項目の中から、起動したプログラムの画面上に配置された入力項目を抽出し、その入力項目に関する入力情報を用いて、入力項目に自動入力した第3のアプリケーション画面を表示部14に表示する。
例えば、業務処理の種類が「休職」の場合、起動された通勤手当情報登録プログラム154では、「第1引数」T22、「第6引数」T27の入力項目に関する入力情報が、当該プログラムの画面上に配置された社員番号、通勤手当の入力項目の各入力項目に自動入力される。
また、業務処理の種類が「昇格」の場合、起動された発令情報実行プログラム156では、「第1引数」T22〜「第3引数」T24の入力項目に関する入力情報が、当該プログラムの画面上に配置された社員番号、発令後資格、発令日の各入力項目に自動入力される。
【0034】
次いで、操作部12を介して、第3のアプリケーション画面上の入力情報の内容を実行する指示を受け付ける(ステップS112)、CPU11は、本処理を終了する。
【0035】
次に、各画面について具体的を挙げて説明する。
図5〜
図8は、業務処理の種類として「休職」に関する人事情報の入力を行う場合の画面例である。
【0036】
図5は、上記ステップS101で表示部14に表示される入力画面20の一例を示す図である。
図5に示すように、入力画面20は、入力領域21と、実行ボタン22と、を有する。
入力領域21は、ユーザが、業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報を、当該業務処理に関する複数のアプリケーションプログラムを起動させるためのコマンド形式で一括入力するための領域である。
入力領域21には、入力情報が順番に連続して入力される。具体的に、入力領域21においては、一端部(左端部)から他端部(右端部)に向かって、入力情報である文字列を入力することができ、一の文字列を入力すると、その文字列の終わりに区切り線21aが表示されるようになっている。即ち、入力領域21は、区切り線21aで区切られた複数の領域(第1入力項目)を有し、各領域に入力情報が入力される。
【0037】
また、入力領域21の上方には、入力領域21に次に入力する入力項目をユーザに提示する補助ガイダンス表示領域21bが設けられている。補助ガイダンス表示領域21bは、入力領域21に次に入力すべき入力情報が何であるか、ユーザに対してガイダンスを表示する領域であり、入力領域21に対して一の文字列を入力すると、それに応じて、次に入力すべき入力情報が何であるかを示すガイダンスが表示される。
【0038】
例えば、
図5の場合、先ず、ユーザによる入力開始前においては、補助ガイダンス表示領域21bに、補助ガイダンスとして「業務イベント」と表示されている。ユーザは、補助ガイダンスに従って、入力領域21に「業務イベント」として「休職」と入力することができる。
次いで、ユーザにより、入力領域21に「業務イベント」として「休職」が入力されると、補助ガイダンス表示領域21bに、補助ガイダンスとして次の入力項目を示す「社員番号」が表示される。ユーザは、補助ガイダンスに従って、入力領域21に「社員番号」として「1000」と入力することができる。
次いで、ユーザにより、入力領域21に「社員番号」として「1000」が入力されると、入力された社員番号に応じた「社員氏名」が自動で入力される。また、補助ガイダンス表示領域21bに、補助ガイダンスとして次の入力項目を示す「就業区分」が表示される。ユーザは、補助ガイダンスに従って、入力領域21に「就業区分」として「休職(病気)」と入力することができる。
【0039】
次いで、ユーザにより、入力領域21に「就業区分」として「休職(病気)」が入力されると、補助ガイダンス表示領域21bに、補助ガイダンスとして次の入力項目を示す「休職事由」が表示される。ユーザは、補助ガイダンスに従って、入力領域21に「休職事由」として「メンタルヘルス治療」と入力することができる。
次いで、ユーザにより、入力領域21に「休職事由」として「メンタルヘルス治療」が入力されると、補助ガイダンス表示領域21bに、補助ガイダンスとして次の入力項目を示す「休職期間From-To」が表示される。
【0040】
以下、同様にして、入力領域21に文字列を入力するごとに、補助ガイダンス表示領域21bには業務種類に応じた入力項目を示す補助ガイダンスが表示され、ユーザは、これに従い、適した文字列(入力情報)を入力することができる。
【0041】
実行ボタン22は、入力領域21に入力が完了した後に操作されることで、その内容を確定するためのボタンである。
【0042】
図6は、上記ステップS105で表示部14に表示される第1のアプリケーション画面である休職情報登録画面30の一例を示す図である。
図6に示すように、休職情報登録画面30は、手順表示部31と、入力項目表示部32と、「次へ」ボタン33と、を有する。
手順表示部31は、画面の表示される順番を示す。ここでは、「休職」に対応し、「休職情報登録」、「給与情報登録」、「通勤手当情報登録」の登録画面が順番に表示されることが案内されている。また、表示中の登録画面については、色付けされる。
【0043】
入力項目表示部32は、複数の入力項目(第2入力項目)を有する。ここでは、「休職」に対応する入力項目として、社員番号入力欄32a、社員氏名入力欄32b、性別入力欄32c、所属入力欄32d、就業区分入力欄32e、休職事由入力欄32f、休職期間入力欄32gが表示されている。
このうち、社員番号入力欄32a、社員氏名入力欄32b、性別入力欄32c、所属入力欄32dは、全ての画面で共通の入力項目であり、就業区分入力欄32e、休職事由入力欄32f、休職期間入力欄32gは、休職情報登録画面30で独自の入力項目である。
【0044】
社員番号入力欄32aは、休職する社員の番号の入力欄である。社員氏名入力欄32b、休職する社員の氏名の入力欄である。性別入力欄32cは、休職する社員の性別の入力欄である。所属入力欄32dは、休職する社員の所属の入力欄である。就業区分入力欄32eは、就業区分の入力欄である。休職事由入力欄32fは、休職事由の入力欄である。休職期間入力欄32gは、休職する期間の入力欄である。
ここで、社員番号入力欄32a、就業区分入力欄32e、休職事由入力欄32f、休職期間入力欄32gには、入力画面20に入力した入力情報が自動入力されて表示される。
また、社員氏名入力欄32b、性別入力欄32c、所属入力欄32dには、社員番号に応じて、社員基本情報テーブルT1から該当する社員の情報が抽出されて、自動でその内容が入力されて表示される。
【0045】
「次へ」ボタン33は、入力項目表示部32の各入力欄の内容をユーザが目視確認した後に操作されることで、その内容を確定するためのボタンである。
【0046】
図7は、上記ステップS108で表示部14に表示される第2のアプリケーション画面である給与情報登録画面40の一例を示す図である。
図7に示すように、給与情報登録画面40は、手順表示部41と、入力項目表示部42と、「次へ」ボタン43と、を有する。
手順表示部41は、手順表示部31と同様である。
【0047】
入力項目表示部42は、複数の入力項目(第2入力項目)を有する。ここでは、「休職」に対応する入力項目として、社員番号入力欄42a、社員氏名入力欄42b、性別入力欄42c、所属入力欄42d、就業区分入力欄42e、給与支給率入力欄42fが表示されている。
このうち、社員番号入力欄42a、社員氏名入力欄42b、性別入力欄42c、所属入力欄42dは、全ての画面で共通の入力項目であり、就業区分入力欄42e、給与支給率入力欄42fは、給与情報登録画面40で独自の入力項目である。
【0048】
社員番号入力欄42aは、休職する社員の番号の入力欄である。社員氏名入力欄42bは、休職する社員の氏名の入力欄である。性別入力欄42cは、休職する社員の性別の入力欄である。所属入力欄42dは、休職する社員の所属の入力欄である。就業区分入力欄42eは、就業区分の入力欄である。給与支給率入力欄42fは、休職中の給与支給率の入力欄である。
ここで、社員番号入力欄42a、就業区分入力欄42e、給与支給率入力欄42fには、入力画面20に入力した入力情報が自動入力されて表示される。
また、社員氏名入力欄42b、性別入力欄42c、所属入力欄42dには、社員番号に応じて、社員基本情報テーブルT1から該当する社員の情報が抽出されて、自動でその内容が入力されて表示される。
【0049】
「次へ」ボタン43は、入力項目表示部42の各入力欄の内容をユーザが目視確認した後に操作されることで、その内容を確定するためのボタンである。
【0050】
図8は、上記ステップS111で表示部14に表示される第3のアプリケーション画面である通勤手当情報登録画面50の一例を示す図である。
図8に示すように、通勤手当情報登録画面50は、手順表示部51と、入力項目表示部52と、終了ボタン53と、を有する。
【0051】
手順表示部51は、手順表示部31と同様である。
【0052】
入力項目表示部52は、複数の入力項目(第2入力項目)を有する。ここでは、「休職」に対応する入力項目として、社員番号入力欄52a、社員氏名入力欄52b、性別入力欄52c、所属入力欄52d、通勤手当入力欄52e、通勤手当支給区分入力欄52fが表示されている。
このうち、社員番号入力欄52a、社員氏名入力欄52b、性別入力欄52c、所属入力欄52dは、全ての画面で共通の入力項目であり、通勤手当入力欄52e、通勤手当支給区分入力欄52fは、通勤手当情報登録画面50で独自の入力項目である。
【0053】
社員番号入力欄52aは、休職する社員の番号の入力欄である。社員氏名入力欄52bは、休職する社員の氏名の入力欄である。性別入力欄52cは、休職する社員の性別の入力欄である。所属入力欄52dは、休職する社員の所属の入力欄である。通勤手当入力欄52eは、休職中の通勤手当の入力欄である。通勤手当支給区分入力欄52fは、休職中の通勤手当の支給区分の入力欄である。
ここで、社員番号入力欄52a、通勤手当入力欄52eには、入力画面20に入力した入力情報が自動入力されて表示される。
また、通勤手当支給区分入力欄52fには、通勤手当入力欄52eに対応する入力情報に基づく所定内容が自動で表示される。
また、社員氏名入力欄52b、性別入力欄52c、所属入力欄52dには、社員番号に応じて、社員基本情報テーブルT1から該当する社員の情報が抽出されて、自動でその内容が入力されて表示される。
【0054】
終了ボタン53は、入力項目表示部42の各入力欄の内容をユーザが目視確認した後に操作されることで、その内容を確定し、本処理を終了するためのボタンである。
【0055】
また、
図9〜
図13は、業務処理の種類として「昇格」に関する人事情報の入力を行う場合の画面例である。
【0056】
図9は、上記ステップS101で表示部14に表示される入力画面20−1の一例を示す図である。
図9に示すように、入力画面20−1では、入力領域21に「業務イベント」として「昇格」が入力されると、補助ガイダンス表示領域21bに「社員番号」が表示される。
次いで、入力領域21に「社員番号」として「1000」が入力されると、これに続いて入力領域21に「社員氏名:山田太郎」及び「現資格:G1」が自動で入力される。また、補助ガイダンス表示領域21bに「発令後資格」が表示される。
次いで、入力領域21に「発令後資格」として「G2」を入力されると、これに続いて入力領域21に「辞令文:あなたをG2に任用します。」が自動で入力される。また、補助ガイダンス表示領域21bに「発令日」が表示される。
次いで、入力領域21に「発令日」として「2016年4月1日」を入力されると、補助ガイダンス表示領域21bに「資格手当」が表示される。
次いで、入力領域21に「資格手当」として「50000」が入力されると、補助ガイダンス表示領域21bに「家族手当」が表示される。
次いで、入力領域21に「家族手当」として「25000」が入力されると、補助ガイダンス表示領域21bに「特別手当」が表示される。
次いで、入力領域21に「特別手当」として「25000」が入力されると、入力が完了する。
【0057】
図10は、上記ステップS105で表示部14に表示される第1のアプリケーション画面である発令情報登録画面60の一例を示す図である。
図10に示すように、発令情報登録画面60は、手順表示部61と、入力項目表示部62と、「次へ」ボタン63と、を有する。
【0058】
手順表示部61は、画面の表示される順番を示す。ここでは、「昇格」に対応し、「発令情報登録」、「給与情報登録」、「発令情報実行」の画面が順番に表示されることが案内されている。また、表示中の画面については、色付けされる。
【0059】
入力項目表示部62は、複数の入力項目(第2入力項目)を有する。ここでは、「昇格」に対応する入力項目として、社員番号入力欄62a、社員氏名入力欄62b、性別入力欄62c、所属入力欄62d、発令日入力欄62e、現資格入力欄62f、発令後資格入力欄62g、辞令文入力欄62hが表示されている。
このうち、社員番号入力欄62a、社員氏名入力欄62bは、全ての画面で共通の入力項目であり、性別入力欄62c、所属入力欄62d、発令日入力欄62e、現資格入力欄62f、発令後資格入力欄62g、辞令文入力欄62hは、発令情報登録画面60で独自の入力項目である。
【0060】
社員番号入力欄62aは、昇給する社員の番号の入力欄である。社員氏名入力欄62b、昇給する社員の氏名の入力欄である。性別入力欄62cは、昇給する社員の性別の入力欄である。所属入力欄62dは、昇給する社員の所属の入力欄である。発令日入力欄62eは、昇給の辞令の発令日の入力欄であるである。現資格入力欄62fは、昇給前の資格の入力欄である。発令後資格入力欄62gは、昇給後の資格の入力欄である。辞令文入力欄62hは、昇給に関する辞令文の入力欄である。
ここで、社員番号入力欄62a、発令日入力欄62e、発令後資格入力欄62gには、入力画面20に入力した入力情報が自動入力されて表示される。
また、社員氏名入力欄62b、性別入力欄62c、所属入力欄62d、現資格入力欄62fには、社員番号に応じて、社員基本情報テーブルT1から該当する社員の情報が抽出されて、自動でその内容が入力されて表示される。
【0061】
「次へ」ボタン63は、入力項目表示部62の各入力欄の内容をユーザが目視確認した後に操作されることで、その内容を確定するためのボタンである。
【0062】
図11は、上記ステップS108で表示部14に表示される第2のアプリケーション画面である給与情報登録画面70の一例を示す図である。
図11に示すように、給与情報登録画面70は、手順表示部71と、入力項目表示部72と、「次へ」ボタン73と、を有する。
手順表示部71は、手順表示部61と同様である。
【0063】
入力項目表示部72は、複数の入力項目(第2入力項目)を有する。ここでは、「昇給」に対応する入力項目として、社員番号入力欄72a、社員氏名入力欄72b、資格手当入力欄72c、家族手当入力欄72d、特別手当入力欄72e、住宅手当入力欄72f、寒冷地手当入力欄72gが表示されている。
このうち、社員番号入力欄72a、社員氏名入力欄72bは、全ての画面で共通の入力項目であり、資格手当入力欄72c、家族手当入力欄72d、特別手当入力欄72e、住宅手当入力欄72f、寒冷地手当入力欄72gは、給与情報登録画面70で独自の入力項目である。
【0064】
社員番号入力欄72aは、昇給する社員の番号の入力欄である。社員氏名入力欄72bは、昇給する社員の氏名の入力欄である。資格手当入力欄72cは、昇給する社員の資格手当の入力欄である。家族手当入力欄72dは、昇給する社員の家族手当の入力欄である。特別手当入力欄72eは、昇給する社員の特別手当の入力欄である。住宅手当入力欄72fは、昇給する社員の住宅手当の入力欄である。寒冷地手当入力欄72gは、昇給する社員の勤務地が寒冷地だった場合の寒冷地手当の入力欄である。
ここで、資格手当入力欄72c、家族手当入力欄72d、特別手当入力欄72eには、入力画面20に入力した入力情報が自動入力されて表示される。
また、社員番号入力欄72a、社員氏名入力欄72b、住宅手当入力欄72f、寒冷地手当入力欄72gには、社員番号に応じて、社員基本情報テーブルT1から該当する社員の情報が抽出されて、自動でその内容が入力されて表示される。
【0065】
「次へ」ボタン73は、入力項目表示部72の各入力欄の内容をユーザが目視確認した後に操作されることで、その内容を確定するためのボタンである。
【0066】
図12は、上記ステップS111で表示部14に表示される第3のアプリケーション画面である発令情報実行画面80の一例を示す図である。
図12に示すように、発令情報実行画面80は、手順表示部81と、入力項目表示部82と、終了ボタン83と、を有する。
【0067】
手順表示部81は、手順表示部61と同様である。
【0068】
入力項目表示部82は、複数の入力項目(第2入力項目)を有する。ここでは、「昇格」に対応する入力項目として、社員番号入力欄82a、社員氏名入力欄82b、発令日入力欄82c、現資格入力欄82d、発令後資格入力欄82e、辞令文入力欄82f、辞令処理選択欄82gが表示されている。
このうち、社員番号入力欄82a、社員氏名入力欄82bは、全ての画面で共通の入力項目であり、発令日入力欄82c、現資格入力欄82d、発令後資格入力欄82e、辞令文入力欄82f、辞令処理選択欄82gは、発令情報実行画面80で独自の入力項目である。
【0069】
社員番号入力欄82aは、昇格する社員の番号の入力欄である。社員氏名入力欄82bは、昇格する社員の氏名の入力欄である。発令日入力欄82cは、昇給の辞令の発令日の入力欄であるである。現資格入力欄82dは、昇給前の資格の入力欄である。発令後資格入力欄82eは、昇給後の資格の入力欄である。辞令文入力欄82fは、昇給に関する辞令文の入力欄である。辞令処理選択欄82gは、辞令の処理方法を選択する欄である。
ここで、社員番号入力欄82a、発令日入力欄82c、発令後資格入力欄82eには、入力画面20に入力した入力情報が自動入力されて表示される。
また、社員氏名入力欄82b、現資格入力欄82dには、社員番号に応じて、社員基本情報テーブルT1から該当する社員の情報が抽出されて、自動でその内容が入力されて表示される。
【0070】
終了ボタン83は、入力項目表示部82の各入力欄の内容をユーザが目視確認した後に操作されることで、その内容を確定し、本処理を終了するためのボタンである。
【0071】
このように、本実施の形態の人事情報入力処理によれば、アプリケーション画面の入力欄は、各画面が表示された時点で、自動で入力されている。このため、一般にはユーザが手作業で入力するところ、内容を目視確認するだけで良い。なお、修正事項がある場合には、修正入力が可能なのは勿論である。
【0072】
以上のように、本実施の形態によれば、CPU11は、業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報を、当該業務処理に関する複数のアプリケーションプログラムを起動させるためのコマンド形式でユーザが一括で入力する入力画面20を表示部14に表示させ、入力画面20に入力された入力情報に基づき複数のアプリケーションプログラムを起動させ、複数のアプリケーション画面を表示部14に表示させる。このとき、CPU11は、複数のアプリケーション画面の各々における複数の入力項目に対して、入力画面20に入力された入力情報を反映させて表示部14に表示させる。
このため、業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報をユーザが一括で入力するだけで、各アプリケーション画面に入力情報が反映されるので、業務処理を行う際の操作を簡便化し、業務の操作性向上を図ることができる。
【0073】
また、本実施の形態によれば、業務処理の種類と、起動するアプリケーションプログラムを対応づけて記憶する記憶部15を備え、CPU11は、記憶部15に基づいて、入力画面20に入力された入力項目に係る業務処理の種類に対応するアプリケーションプログラムを選択して起動させる。
このため、業務処理の種類を入力するだけで、その業務処理に対応するアプリケーションプログラムを起動させることができる。
【0074】
また、本実施の形態によれば、入力画面20は、業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報が順番に連続して入力される入力領域21を有する。
このため、ユーザの入力操作を簡単にすることができる。
【0075】
また、本実施の形態によれば、入力項目は、複数のアプリケーション画面で共通の入力項目と、各アプリケーション画面で独自の入力項目とを有し、入力領域21には、共通の入力項目に関する入力情報と、独自の入力項目に関する入力情報とが入力され、CPU11は、複数のアプリケーション画面の共通の入力項目に対して、入力画面20に入力された共通の入力項目に関する入力情報を共用する。
このため、共通の入力項目に関する入力情報の入力は一度でよく、ユーザの入力操作を簡単にすることができる。
【0076】
また、本実施の形態によれば、入力画面20は、業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報が順番に連続して入力される入力領域21と、入力領域21に次に入力する入力項目をユーザに提示する補助ガイダンス表示領域21bと、を有する。
このため、ユーザの入力操作を行い易くすることができる。
【0077】
なお、上記実施の形態においては、業務処理入力において「休職」及び「昇格」が選択された場合を例示して説明したが、その他の種類の業務処理入力を行うことができるのは勿論である。
【0078】
また、上記実施の形態における人事情報管理装置10の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0079】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報を、当該業務処理に関する複数のアプリケーションプログラムを起動させるためのコマンド形式でユーザが一括で入力する入力画面を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
前記入力画面に入力された入力情報に基づき複数のアプリケーションプログラムを起動させ、複数のアプリケーション画面を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段と、
を備え、
前記第2の表示制御手段は、前記複数のアプリケーション画面の各々における複数の入力項目に対して、前記入力画面に入力された入力情報を反映させて前記表示手段に表示させる情報処理装置。
<請求項2>
業務処理の種類と、起動するアプリケーションプログラムとを対応づけて記憶する記憶手段を備え、
前記第2の表示制御手段は、前記記憶手段に基づいて、前記入力画面に入力された入力項目に係る業務処理の種類に対応するアプリケーションプログラムを選択して起動させる請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記入力画面は、業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報が順番に連続して入力される入力領域を有する請求項1又は2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記入力項目は、前記複数のアプリケーション画面で共通の入力項目と、各アプリケーション画面で独自の入力項目と、を有し、
前記入力領域には、前記共通の入力項目に関する入力情報と、前記独自の入力項目に関する入力情報とが入力され、
前記第2の表示制御手段は、前記複数のアプリケーション画面の前記共通の入力項目に対して、前記入力画面に入力された前記共通の入力項目に関する入力情報を共用する請求項3に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記入力画面は、
業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報が順番に連続して入力される入力領域と、
前記入力領域に次に入力する入力項目をユーザに提示する補助ガイダンス表示領域と、
を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
業務処理に係る複数の第1入力項目に関する入力情報を、当該業務処理に関する複数のアプリケーションプログラムを起動させるためのコマンド形式でユーザが入力する入力画面を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
前記入力画面に入力された入力情報に基づき複数のアプリケーションプログラムを起動させ、所定の順にアプリケーション画面を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段と、
を備え、
前記第2の表示制御手段は、前記アプリケーション画面の各々における複数の第2入力項目に対して、前記入力画面に入力された入力情報のうち少なくとも一部の前記第1入力項目に入力された入力情報を反映させて前記表示手段に表示させる情報処理装置。
<請求項7>
コンピュータを、
業務処理に係る複数の入力項目に関する入力情報を、当該業務処理に関する複数のアプリケーションプログラムを起動させるためのコマンド形式でユーザが一括で入力する入力画面を表示手段に表示させる第1の表示制御手段、
前記入力画面に入力された入力情報に基づき複数のアプリケーションプログラムを起動させ、複数のアプリケーション画面を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段、
として機能させるプログラムであって、
前記第2の表示制御手段は、前記複数のアプリケーション画面の各々における複数の入力項目に対して、前記入力画面に入力された入力情報を反映させて前記表示手段に表示させるプログラム。
<請求項8>
コンピュータを、
業務処理に係る複数の第1入力項目に関する入力情報を、当該業務処理に関する複数のアプリケーションプログラムを起動させるためのコマンド形式でユーザが入力する入力画面を表示手段に表示させる第1の表示制御手段、
前記入力画面に入力された入力情報に基づき複数のアプリケーションプログラムを起動させ、所定の順にアプリケーション画面を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段、
として機能させるプログラムであって、
前記第2の表示制御手段は、前記アプリケーション画面の各々における複数の第2入力項目に対して、前記入力画面に入力された入力情報のうち少なくとも一部の前記第1入力項目に入力された入力情報を反映させて前記表示手段に表示させるプログラム。