(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
<第1の構成例>
図1は、実施形態に従った電池パック及び放電プラグを含む充放電システムの第1の構成例を示す図である。
図1に示すように、充放電システム1は、電池パック11、放電プラグ12、充電プラグ13、負荷14、及び充電器15を含む。
【0012】
電池パック11は、負荷14と共に任意の装置(不図示)に搭載される。電池パック11及び負荷14が搭載される装置は、車両(例えば、電気自動車、ハイブリット自動車、又は電動フォークリフト等)であってもよく、負荷14は、モータジェネレータやDC/DC(Direct Current/Direct Current)コンバータであってもよい。
【0013】
電池パック11は、第1の電池B
1及び第2の電池B
2を含む。また、電池パック11は、第1の電池接続端子T
B1、第2の電池接続端子T
B2、第3の電池接続端子T
B3、及び第4の電池接続端子T
B4を含む。さらに、電池パック11は、第1の負荷接続端子T
L1及び第2の負荷接続端子T
L2を含む。
【0014】
第1の電池B
1及び第2の電池B
2は夫々、例えば、リチウムイオン電池又は鉛蓄電池といった1つ以上の二次電池セルである。
第1の電池接続端子T
B1は、第1の電池B
1の一方の極(
図1では、正極端子)に接続されている。第2の電池接続端子T
B2は、第1の電池B
1の他方の極(
図1では、負極端子)に接続されている。第3の電池接続端子T
B3は、第2の電池B
2の一方の極(
図1では、正極端子)に接続されている。第4の電池接続端子T
B4は、第2の電池B
2の他方の極(
図1では、負極端子)に接続されている。
【0015】
第1の負荷接続端子T
L1は、負荷14に接続された一方の極(例えば、正極)の接続端子である。第2の負荷接続端子T
L2は、負荷14に接続された他方の極(例えば、負極)の接続端子である。また、
図2に示す第2の構成例や
図3に示す第3の構成例との比較からも理解できるように、
図1に示す第1の構成例では、第2の電池接続端子T
B2は第2の負荷接続端子T
L2を兼ね備え、第3の電池接続端子T
B3は第1の負荷接続端子T
L1を兼ね備える。このため、第2の電池接続端子T
B2は、第1の電池B
1の他方の極と負荷14とに接続されている。また、第3の電池接続端子T
B3は、第2の電池B
2の一方の極と負荷14とに接続されている。
【0016】
次に、放電プラグ12は、第1の放電プラグ端子T
DC1、第2の放電プラグ端子T
DC2、第3の放電プラグ端子T
DC3、及び第4の放電プラグ端子T
DC4を含む。また、放電プラグ12は、第1のジャンパ線J
1及び第2のジャンパ線J
2を含む。
【0017】
放電プラグ12が電池パック11に接続された場合、第1の放電プラグ端子T
DC1は第1の電池接続端子T
B1に接続され、第2の放電プラグ端子T
DC2は第2の電池接続端子T
B2に接続される。また、第3の放電プラグ端子T
DC3は第3の電池接続端子T
B3に接続され、第4の放電プラグ端子T
DC4は第4の電池接続端子T
B4に接続される。
【0018】
第1のジャンパ線J
1は、第1の放電プラグ端子T
DC1と第3の放電プラグ端子T
DC3とを接続する。第2のジャンパ線J
2は、第2の放電プラグ端子T
DC2と第4の放電プラグ端子T
DC4とを接続する。
【0019】
次に、充電プラグ13は、第1の充電プラグ端子T
C1、第2の充電プラグ端子T
C2、第3の充電プラグ端子T
C3、及び第4の充電プラグ端子T
C4を含む。第1の充電プラグ端子T
C1は、充電器15側の一方の極(
図1では正極)の接続端子であり、第4の充電プラグ端子T
C4は、充電器15側の他方の極(
図1では負極)の接続端子である。また、充電プラグ13は、第3のジャンパ線J
3を含む。
【0020】
充電プラグ13が電池パック11に接続された場合、第1の充電プラグ端子T
C1は第1の電池接続端子T
B1に接続され、第2の充電プラグ端子T
C2は第2の電池接続端子T
B2に接続される。また、第3の充電プラグ端子T
C3は第3の電池接続端子T
B3に接続され、第4の充電プラグ端子T
C4は第4の電池接続端子T
B4に接続される。
【0021】
第3のジャンパ線J
3は、第2の充電プラグ端子T
C2と第3の充電プラグ端子T
C3とを接続する。
上述したような充放電システム1において、第1の電池B
1及び第2の電池B
2から負荷14への放電経路と、充電器15から第1の電池B
1及び第2の電池B
2への充電経路とは、放電プラグ12及び充電プラグ13を用いて切り替えられる。
【0022】
具体的には、
図1(A)に示すように、放電プラグ12が電池パック11に接続されると、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は並列接続される。すなわち、第1の電池B
1及び第2の電池B
2の夫々の一方の極(
図1では正極)は、第1の電池接続端子T
B1、第1の放電プラグ端子T
DC1、第1のジャンパ線J
1、第3の放電プラグ端子T
DC3、及び第3の電池接続端子T
B3を介して相互に接続される。また、第1の電池B
1及び第2の電池B
2の夫々の他方の極(
図1では負極)は、第2の電池接続端子T
B2、第2の放電プラグ端子T
DC2、第2のジャンパ線J
2、第4の放電プラグ端子T
DC4、及び第4の電池接続端子T
B4を介して相互に接続される。
【0023】
そして、並列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2から負荷14への次のような放電経路が形成される。すなわち、第1の電池B
1の一方の極(
図1では正極)→第1の電池接続端子T
B1→第1の放電プラグ端子T
DC1→第1のジャンパ線J
1→第3の放電プラグ端子T
DC3→第3の電池接続端子T
B3→負荷14→第1の電池B
1の他方の極(
図1では負極)という充電経路が形成される。また、第2の電池B
2の一方の極(
図1では正極)→負荷14→第2の電池接続端子T
B2→第2の放電プラグ端子T
DC2→第2のジャンパ線J
2→第4の放電プラグ端子T
DC4→第4の電池接続端子T
B4→第2の電池B
2の他方の極(
図1では負極)という充電経路が形成される。
【0024】
一方、
図1(B)に示すように、充電プラグ13が電池パック11に接続されると、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は直列接続される。すなわち、第1の電池B
1の他方の極(
図1では負極)と第2の電池B
2の一方の極(
図1では正極)とは、第2の電池接続端子T
B2、第2の充電プラグ端子T
C2、第3のジャンパ線J
3、第3の充電プラグ端子T
C3、及び第3の電池接続端子T
B3を介して相互に接続される。
【0025】
また、第2の負荷接続端子T
L2を兼ね備える第2の電池接続端子T
B2と、第1の負荷接続端子T
L1を兼ね備える第3の電池接続端子T
B3とは、第2の充電プラグ端子T
C2、第3のジャンパ線J
3、及び第3の充電プラグ端子T
C3を介して相互に接続される。このため、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とは同電位になる。
【0026】
そして、充電器15から、直列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2への次のような充電経路が形成される。すなわち、充電器15→第1の充電プラグ端子T
C1→第1の電池接続端子T
B1→第1の電池B
1の一方の極(
図1では正極)という充電経路が形成される。また、第1の電池B
1の他方の極(
図1では負極)→第2の電池接続端子T
B2→第2の充電プラグ端子T
C2→第3のジャンパ線J
3→第3の充電プラグ端子T
C3→第3の電池接続端子T
B3→第2の電池B
2の一方の極(
図1では正極)という充電経路が形成される。さらに、第2の電池B
2の他方の極(
図1では負極)→第4の電池接続端子T
B4→第4の充電プラグ端子T
C4→充電器15という充電経路が形成される。
【0027】
このように、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が負荷14に放電する場合には、放電プラグ12が電池パック11に接続される。この結果、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が並列接続され、並列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2に負荷14が接続されるように、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4並びに第1及び第2の負荷接続端子T
L1、T
L2の接続関係は変更される。
【0028】
第1の電池B
1及び第2の電池B
2が放電時において並列接続されるため、負荷14に単一の電池が接続される場合と比較して長時間に渡って所望電圧を負荷14に供給できる。
【0029】
一方、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が充電される場合には、充電プラグ13が電池パック11に接続される。この結果、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が直列接続され、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とが同電位になるように、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4並びに第1及び第2の負荷接続端子T
L1、T
L2の接続関係は変更される。
【0030】
第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とが充電時において同電位になるため、充電時には、第1の電池B
1及び第2の電池B
2から負荷14に放電されない。したがって、実施形態に従った充放電システムによれば、二次電池の充電中に二次電池から供給された電力により負荷が作動することを防止でき、充電時の安全性を確保できる。
【0031】
また、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が充電時において直列接続されるため、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が並列接続される場合と比較して小電流を充電経路に流すことで、第1の電池B
1及び第2の電池B
2を急速充電できる。したがって、実施形態に従った充放電システムによれば、電流経路に放熱機構や放熱構造を持たさずに複数の二次電池を急速充電できる。
【0032】
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
<第2の構成例>
例えば、実施形態に従った充放電システムは、
図2に示すように構成されてもよい。
図2は、実施形態に従った電池パック及び放電プラグを含む充放電システムの第2の構成例を示す図である。
図2に示すように、充放電システム2は、電池パック21、放電プラグ22、充電プラグ13、負荷14、及び充電器15を含む。電池パック21は、負荷14と共に任意の装置(不図示)に搭載される。
【0033】
図1に示す第1の構成例との比較からも理解できるように、
図2に示す第2の構成例では、第2の電池接続端子T
B2と第1の負荷接続端子T
L1とは、相互に別個の端子として電池パック21に備えられる。また、第3の電池接続端子T
B3と第2の負荷接続端子T
L2とは、相互に別個の端子として電池パック21に備えられる。
【0034】
そこで、第1の構成例との違いに応じて、放電プラグ22は、第5の放電プラグ端子T
DC5及び第6の放電プラグ端子T
DC6を更に含む。放電プラグ12が電池パック11に接続された場合、第5の放電プラグ端子T
DC5は第1の負荷接続端子T
L1に接続され、第6の放電プラグ端子T
DC6は第2の負荷接続端子T
L2に接続される。また、第1のジャンパ線J
1は、第1の放電プラグ端子T
DC1と第3の放電プラグ端子T
DC3と第5の放電プラグ端子T
DC5とを接続するように構成される。第2のジャンパ線J
2は、第2の放電プラグ端子T
DC2と第4の放電プラグ端子T
DC4と第6の放電プラグ端子T
DC6とを接続するように構成される。
【0035】
充放電システム2において、第1の電池B
1及び第2の電池B
2から負荷14への放電経路と、充電器15から第1の電池B
1及び第2の電池B
2への充電経路とは、放電プラグ22及び充電プラグ13を用いて切り替えられる。
【0036】
具体的には、
図2(A)に示すように、放電プラグ22が電池パック21に接続されると、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は、
図1を参照しながら前述したように並列接続される。そして、並列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2から負荷14への次のような放電経路が形成される。すなわち、第1の電池B
1の一方の極(
図1では正極)→第1の電池接続端子T
B1→第1の放電プラグ端子T
DC1→第1のジャンパ線J
1→第5の放電プラグ端子T
DC5→第1の負荷接続端子T
L1→負荷14という充電経路が形成される。そして、負荷14→第2の負荷接続端子T
L2→第6の放電プラグ端子T
DC6→第2のジャンパ線J
2→第2の放電プラグ端子T
DC2→第2の電池接続端子T
B2→第1の電池B
1の他方の極(
図1では負極)という充電経路が形成される。また、第2の電池B
2の一方の極(
図1では正極)→第3の電池接続端子T
B3→第3の放電プラグ端子T
DC3→第1のジャンパ線J
1→第5の放電プラグ端子T
DC5→第1の負荷接続端子T
L1→負荷14という充電経路が形成される。そして、負荷14→第2の負荷接続端子T
L2→第6の放電プラグ端子T
DC6→第2のジャンパ線J
2→第4の放電プラグ端子T
DC4→第4の電池接続端子T
B4→第2の電池B
2の他方の極(
図1では負極)という充電経路が形成される。
【0037】
一方、
図2(B)に示すように、充電プラグ13が電池パック21に接続されると、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は、
図1を参照しながら前述したように直列接続される。そして、
図1を参照しながら前述したように、充電器15から、直列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2への充電経路が形成される。
【0038】
また、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とは、充電プラグ13の何れの端子にも接続されず、開放される。このため、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とは同電位になる。
【0039】
このように、
図2に示す第2の構成例においても、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が負荷14に放電する場合には、放電プラグ22が電池パック21に接続される。この結果、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が並列接続され、並列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2に負荷14が接続されるように、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4並びに第1及び第2の負荷接続端子T
L1、T
L2の接続関係は変更される。一方、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が充電される場合には、充電プラグ13が電池パック21に接続される。この結果、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が直列接続され、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とが同電位になるように、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4並びに第1及び第2の負荷接続端子T
L1、T
L2の接続関係は変更される。
【0040】
したがって、実施形態に従った充放電システムを
図2に示す第2の構成例のように構成した場合にも、
図1に示す第1の構成例に関して前述したような効果が得られる。
<第3の構成例>
例えば、実施形態に従った充放電システムは、
図3に示すように構成されてもよい。
図3は、実施形態に従った電池パック及び放電プラグを含む充放電システムの第3の構成例を示す図である。
図3に示すように、充放電システム3は、電池パック31、放電プラグ32、充電プラグ13、負荷14、及び充電器15を含む。電池パック31は、負荷14と共に任意の装置(不図示)に搭載される。
【0041】
図1に示す第1の構成例との比較からも理解できるように、
図3に示す第3の構成例では、第2の電池接続端子T
B2と第1の負荷接続端子T
L1とは、相互に別個の端子として電池パック31に備えられる。また、
図3に示す第3の構成例では、第4の電池接続端子T
B4は、第2の負荷接続端子T
L2を兼ね備え、第2の電池B
2の他方の極と負荷14とに接続されている。
【0042】
そこで、第1の構成例との違いに応じて、放電プラグ32は第5の放電プラグ端子T
DC5を更に含む。放電プラグ32が電池パック31に接続された場合、第5の放電プラグ端子T
DC5は第1の負荷接続端子T
L1に接続される。また、第1のジャンパ線J
1は、第1の放電プラグ端子T
DC1と第3の放電プラグ端子T
DC3と第5の放電プラグ端子T
DC5とを接続するように構成される。なお、
図1に示す構成例と同様に、第2のジャンパ線J
2は、第2の放電プラグ端子T
DC2と第4の放電プラグ端子T
DC4とを接続するように構成される。
【0043】
充放電システム3において、第1の電池B
1及び第2の電池B
2から負荷14への放電経路と、充電器15から第1の電池B
1及び第2の電池B
2への充電経路とは、放電プラグ32及び充電プラグ13を用いて切り替えられる。
【0044】
具体的には、
図3(A)に示すように、放電プラグ32が電池パック31に接続されると、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は、
図1を参照しながら前述したように並列接続される。そして、並列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2から負荷14への次のような放電経路が形成される。すなわち、第1の電池B
1の一方の極(
図1では正極)→第1の電池接続端子T
B1→第1の放電プラグ端子T
DC1→第1のジャンパ線J
1→第5の放電プラグ端子T
DC5→第1の負荷接続端子T
L1→負荷14という充電経路が形成される。そして、負荷14→第4の電池接続端子T
B4→第4の放電プラグ端子T
DC4→第2のジャンパ線J
2→第2の放電プラグ端子T
DC2→第2の電池接続端子T
B2→第1の電池B
1の他方の極(
図1では負極)という充電経路が形成される。また、第2の電池B
2の一方の極(
図1では正極)→第3の電池接続端子T
B3→第3の放電プラグ端子T
DC3→第1のジャンパ線J
1→第5の放電プラグ端子T
DC5→第1の負荷接続端子T
L1→負荷14→第2の電池B
2の他方の極(
図1では負極)という充電経路が形成される。
【0045】
一方、
図3(B)に示すように、充電プラグ13が電池パック31に接続されると、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は、
図1を参照しながら前述したように直列接続される。そして、
図1を参照しながら前述したように、充電器15から、直列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2への充電経路が形成される。
【0046】
また、第1の負荷接続端子T
L1は、充電プラグ13の何れの端子にも接続されず、開放される。このため、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とは同電位になる。
【0047】
このように、
図3に示す第3の構成例においても、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が負荷14に放電する場合には、放電プラグ32が電池パック31に接続される。この結果、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が並列接続され、並列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2に負荷14が接続されるように、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4並びに第1及び第2の負荷接続端子T
L1、T
L2の接続関係は変更される。一方、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が充電される場合には、充電プラグ13が電池パック31に接続される。この結果、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が直列接続され、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とが同電位になるように、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4並びに第1及び第2の負荷接続端子T
L1、T
L2の接続関係は変更される。
【0048】
したがって、実施形態に従った充放電システムを
図3に示す第3の構成例のように構成した場合にも、
図1に示す第1の構成例に関して前述したような効果が得られる。
<第4の構成例>
例えば、実施形態に従った充放電システムは、
図4に示すように構成されてもよい。
図4は、実施形態に従った電池パック及び放電プラグを含む充放電システムの第4の構成例を示す図である。
図4に示すように、充放電システム4は、電池パック41、放電プラグ12、充電プラグ43、負荷14、及び充電器15を含む。電池パック41は、負荷14と共に任意の装置(不図示)に搭載される。
【0049】
図4に示す第4の構成例では、電池パック41は、電池パック11(
図1)と同様の構成要素に加えて、直並列切り替えスイッチS
SP、制御部CON、第1の検知端子T
D1、及び第2の検知端子T
D2を更に含む。また、充電プラグ43は、充電プラグ13(
図1)に含まれる第2の充電プラグ端子T
C2及び第3の充電プラグ端子T
C3を含まず、第1の充電プラグ側検知端子T
CD1、第2の充電プラグ側検知端子T
CD2、及び第4のジャンパ線J
4を更に含む。
【0050】
直並列切り替えスイッチS
SPは、第1の電池B
1及び第2の電池B
2の接続を直列又は並列に切り替えるためのスイッチである。直並列切り替えスイッチS
SPの一端は、第1の電池B
1の他方の極(
図4では負極)に接続され、直並列切り替えスイッチS
SPの他端は、第2の電池B
2の一方の極(
図4では正極)に接続されている。
【0051】
制御部CONは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、又はプログラマブルディバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)等)等により構成される。制御部CONは、電池パック41全体の動作を司る。第4の構成例では、制御部CONは、第1の検知端子T
D1へ送信した検知信号が第2の検知端子T
D2から入力したか否かを監視する。なお、検知信号は、電流も含まれる。その場合、制御部CONは、第1の検知端子T
D1へ電圧をかけ、第2の検知端子T
D2に電流が流れたか否かを監視し、第2の検知端子T
D2に電流が流れたら、検知信号が第2の検知端子T
D2から入力したと判断する。また、制御部CONは、監視結果に従って、直並列切り替えスイッチS
SPの開閉を制御する。
【0052】
具体的には、
図4(A)に示すように、電池パック41が放電プラグ12に接続された場合、制御部CONから第1の検知端子T
D1へ送信された検知信号は、第2の検知端子T
D2から制御部CONに入力しない。そこで、制御部CONは、直並列切り替えスイッチS
SPが開くように制御する。このように、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が負荷14に放電する場合には、直並列切り替えスイッチS
SPは開く。電池パック41が放電プラグ12に接続された場合に、直並列切り替えスイッチS
SPが開くと、
図1(A)を参照しながら前述したように、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は並列接続される。
【0053】
一方、
図4(B)に示すように、電池パック41が充電プラグ43に接続された場合、制御部CONから第1の検知端子T
D1へ送信された検知信号は、次のような経路を通じて第2の検知端子T
D2から制御部CONに入力する。すなわち、制御部CON→第1の検知端子T
D1→第1の充電プラグ側検知端子T
CD1→第4のジャンパ線J
4→第2の充電プラグ側検知端子T
CD2→第2の検知端子T
D2という経路を通じて、検知信号は制御部CONに入力する。そこで、制御部CONは、直並列切り替えスイッチS
SPが閉じるように制御する。このように、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が充電される場合には、直並列切り替えスイッチS
SPは閉じる。電池パック41が充電プラグ43に接続された場合に、直並列切り替えスイッチS
SPが閉じると、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は直列に接続され、次のような充電経路が形成される。すなわち、充電器15→第1の充電プラグ端子T
C1→第1の電池接続端子T
B1→第1の電池B
1の一方の極(
図4では正極)という充電経路が形成される。また、第1の電池B
1の他方の極(
図4では負極)→直並列切り替えスイッチS
SP→第2の電池B
2の一方の極(
図4では正極)という充電経路が形成される。さらに、第2の電池B
2の他方の極(
図4では負極)→第4の電池接続端子T
B4→第4の充電プラグ端子T
C4→充電器15という充電経路が形成される。なお、第2の電池接続端子T
B2及び第3の電池接続端子T
B2は開放されているため、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とは同電位になる。
【0054】
したがって、実施形態に従った充放電システムを
図4に示す第4の構成例のように構成した場合にも、
図1に示す第1の構成例に関して前述したような効果が得られる。
また、充電プラグ43は、第1の電池B
1及び第2の電池B
2の接続を直列に切り替えるために、第2の充電プラグ端子T
C2及び第3の充電プラグ端子T
C3を備えなくてもよい。したがって、実施形態に従った充放電システムを
図4に示す第4の構成例のように構成した場合には、既存の充電プラグを用いて、並列接続された複数の二次電池を直列接続に切り替えることができる。
【0055】
さらに、制御部CONから送信された検知信号が制御部CONに入力しない場合には、直並列切り替えスイッチS
SPが開き、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は並列接続される。このため、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は直列接続された場合と比較して、第1の電池接続端子T
B1及び第4の電池接続端子T
B4からの電圧は低圧になる。したがって、第4の構成例によれば、充電プラグ43及び放電プラグ12が接続されず、第1の電池接続端子T
B1及び第4の電池接続端子T
B4が露出している状態においてもユーザの安全性を確保できる。
【0056】
そして、直並列切り替えスイッチS
SPは充電経路上にはある。そこで、例えば、過電圧や過電流といった異常が充電器15による充電中に発生した場合には、制御部CONが直並列切り替えスイッチS
SPを開くように制御することで、充電経路を分断し、第1の電池B
1及び第2の電池B
2の故障を防止することができる。一方、直並列切り替えスイッチS
SPは放電経路上にはない。そこで、第1の電池B
1及び第2の電池B
2から負荷14への放電時には、直並列切り替えスイッチS
SPを閉じるための電力を要することもない。
【0057】
なお、第4の構成例は、
図4を示して上述したように第1の構成例と組み合わせるだけでなく、第2の構成例又は第3の構成例と組み合わせることも可能である。
<第5の構成例>
例えば、実施形態に従った充放電システムは、
図5に示すように構成されてもよい。
図5は、実施形態に従った電池パック及び放電プラグを含む充放電システムの第5の構成例を示す図である。
図5に示すように、充放電システム5は、電池パック51、放電プラグ52、充電プラグ13、負荷14、及び充電器15を含む。電池パック51は、負荷14と共に任意の装置(不図示)に搭載される。
【0058】
図5に示す第5の構成例では、電池パック51は、電池パック11(
図1)と同様の構成要素に加えて、第1のスイッチS
1、第2のスイッチS
2、制御部CON、第3の検知端子T
D3、及び第4の検知端子T
D4を含む。また、放電プラグ52は、放電プラグ12(
図1)と同様の構成要素に加えて、第1の放電プラグ側検知端子T
DD1、第2の放電プラグ側検知端子T
DD2、及び第5のジャンパ線J
5を含む。
【0059】
第1のスイッチS
1及び第2のスイッチS
2は、並列接続された第1の電池B
1及び第2の電池B
2の電位差から生じる還流電流に起因して、電池パック51の各端子と放電プラグ52の各端子との間でアークが飛ぶことを防止するために設けられる。
図5に示した一例では、第1のスイッチS
1は、第1の電池B
1の一方の極と第1の電池接続端子T
B1との間の電力線に設けられ、第2のスイッチS
2は、第2の電池B
2の他方の極と第4の電池接続端子T
B4との間の電力線に設けられている。なお、第1のスイッチS
1は、第1の電池B
1の他方の極と第2の電池接続端子T
B2との間の電力線に設けられてもよく、第2のスイッチS
2は、第2の電池B
2の一方の極と第3の電池接続端子T
B3との間の電力線に設けられてもよい。
【0060】
参照符号から明らかなとおり、第3の検知端子T
D3及び第4の検知端子T
D4は、第1の検知端子T
D1及び第2の検知端子T
D2(
図4)とは別に設けられ得る端子である。
図6は、第5の構成例における電池パック及び放電プラグの各端子の接続順序の説明図である。
図6に示す一例では、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が対応する第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4に夫々接続される位置と、第3の検知端子T
D3及び第4の検知端子T
D4が対応する第1の放電プラグ側検知端子T
DD1及び第2の放電プラグ側検知端子T
DD2に夫々接続される位置とは異なっている。
【0061】
図5(A)に示すように放電プラグ52が電池パック51に接続される場合、
図6に示す(A)→(B)→(C)の順序で、電池パック51の各端子は放電プラグ52の各端子に接続されるように構成される。すなわち、まず、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が、対応する第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4に夫々接続される(
図6(B))。その後、第3の検知端子T
D3及び第4の検知端子T
D4が、対応する第1の放電プラグ側検知端子T
DD1及び第2の放電プラグ側検知端子T
DD2に夫々接続される(
図6(C))。
【0062】
一方、放電プラグ52が電池パック51から外される場合、
図6に示す(C)→(B)→(A)の順序で、電池パック51の各端子は対応する放電プラグ52の各端子から夫々外されるように構成される。すなわち、まず、第3の検知端子T
D3及び第4の検知端子T
D4が、対応する第1の放電プラグ側検知端子T
DD1及び第2の放電プラグ側検知端子T
DD2から夫々外される(
図6(B))。その後、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が、対応する第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4から夫々外される(
図6(A))。
【0063】
第5の構成例では、制御部CONは、第3の検知端子T
D3へ送信した検知信号が第4の検知端子T
D4から入力したか否かを監視する。なお、検知信号は、電流も含まれる。その場合、制御部CONは、第3の検知端子T
D3へ電圧をかけ、第4の検知端子T
D4に電流が流れたか否かを監視し、第4の検知端子T
D4に電流が流れたら、検知信号が第4の検知端子T
D4から入力したと判断する。また、制御部CONは、監視結果に従って、第1のスイッチS
1及び第2のスイッチS
2の開閉を制御する。
【0064】
具体的には、電池パック41が放電プラグ12に接続される場合、まず、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4に接続される。その後、第3の検知端子T
D3及び第4の検知端子T
D4は、第1の放電プラグ側検知端子T
DD1及び第2の放電プラグ側検知端子T
DD2に接続される。その結果、制御部CONから第3の検知端子T
D3へ送信された検知信号は、次のような経路を通じて第4の検知端子T
D4から制御部CONに入力する。すなわち、制御部CON→第3の検知端子T
D3→第1の放電プラグ側検知端子T
DD1→第5のジャンパ線J
5→第2の放電プラグ側検知端子T
DD2→第4の検知端子T
D4という経路を通じて、検知信号は制御部CONに入力する。そこで、制御部CONは、第1のスイッチS
1及び第2のスイッチS
2が閉じるように制御する。この結果、
図1(A)に示した第1の構成例と同様に、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が並列接続された放電経路が形成される。
【0065】
このように、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4に接続された後に第1のスイッチS
1及び第2のスイッチS
2は閉じられ、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が並列接続された放電経路が形成される。したがって、第1の電池B
1及び第2の電池B
2の電位差があったとしても第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4に接続されるときに還流電流は流れないため、電池パック51の各端子と放電プラグ52の各端子との間でアークが飛ぶことを防止できる。また、アークによって各端子の表面に凹凸ができ、端子間の勘合が悪化することも防止できる。
【0066】
一方、放電プラグ52が電池パック51から外される場合、まず、第3の検知端子T
D3及び第4の検知端子T
D4が第1の放電プラグ側検知端子T
DD1及び第2の放電プラグ側検知端子T
DD2から外される。その結果、制御部CONから第3の検知端子T
D3へ送信された検知信号は、第4の検知端子T
D4から制御部CONに入力しない。そこで、制御部CONは、第1のスイッチS
1及び第2のスイッチS
2が開くように制御する。第1のスイッチS
1及び第2のスイッチS
2が開くと、形成されていた上述の放電経路は切断される。その後、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4から外される。
【0067】
このように、第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4から外される前に第1のスイッチS
1及び第2のスイッチS
2は開き、第1の電池B
1及び第2の電池B
2が並列接続された放電経路は切断される。したがって、第1の電池B
1及び第2の電池B
2の電位差があったとしても第1〜第4の電池接続端子T
B1〜T
B4が第1〜第4の放電プラグ端子T
DC1〜T
DC4から外されるときに還流電流は流れないため、電池パック51の各端子と放電プラグ52の各端子との間でアークが飛ぶことを防止できる。また、アークによって各端子の表面に凹凸ができ、端子間の勘合が悪化することも防止できる。
【0068】
また、
図5(B)に示すように充電プラグ13が電池パック51に接続された場合には、制御部CONは、第1のスイッチS
1及び第2のスイッチS
2が閉じるように制御する。この結果、
図1(B)に示した第1の構成例と同様に第1の電池B
1及び第2の電池B
2は直列接続され、
図1(B)に示した構成例と同様の充電経路が形成される。なお、充電プラグ13と電池パック51との接続検知は、例えば、
図4に示したような接続検知信号を用いた構成によって実現してもよい。
【0069】
したがって、実施形態に従った充放電システムを
図5に示す第5の構成例のように構成した場合にも、
図1に示す第1の構成例に関して前述したような効果が得られる。
なお、第5の構成例は、
図5を示して上述したように第1の構成例と組み合わせるだけでなく、第2〜第4の構成例の何れかと組み合わせることも可能である。
<第6の構成例>
第1の構成例において前述したように、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は夫々、例えば、リチウムイオン電池又は鉛蓄電池といった1つ以上の二次電池セルである。第1の電池B
1及び第2の電池B
2が夫々複数の電池セルを含む場合、実施形態に従った電池パックは、例えば、
図7に示すように構成されてもよい。
図7は、実施形態に従った電池パック及び放電プラグを含む充放電システムの第6の構成例を示す図である。
図7に示すように、充放電システム6は、電池パック61、放電プラグ12、充電プラグ13、負荷14、及び充電器15を含む。電池パック61は、負荷14と共に任意の装置(不図示)に搭載される。
【0070】
図7に示す一例では、第1の電池B
1及び第2の電池B
2は、直列接続された2つの電池セルB
Cの2つ組が並列に夫々接続されている。なお、
図7に示す一例に限らず、直列及び/又は並列接続される電池セルB
Cの数は任意であってよい。また並列接続が増えた場合には増えた電流経路を遮断できるスイッチを任意に追加しても良い。
【0071】
実施形態に従った充放電システムを
図5に示す第6の構成例のように構成した場合にも、
図1に示す第1の構成例に関して前述したような効果が得られる。また、実施形態に従った充放電システムを
図5に示す第6の構成例のように構成した場合には、負荷の消費電力に応じた容量を有する電池パックを実現することができる。
【0072】
なお、第6の構成例は、
図7を示して上述したように第1の構成例と組み合わせるだけでなく、第2〜第5の構成例の何れかと組み合わせることも可能である。
<第7の構成例>
図1〜
図7に示す構成例では、並列又は直列に接続関係が変更される2つの二次電池(第1の電池B
1及び第2の電池B
2)が電池パックに含まれているが、並列又は直列に接続関係が変更される3つ以上の二次電池が電池パックに含まれてもよい。電池パックに含まれる電池接続端子及び負荷接続端子の夫々の数は、並列又は直列に接続関係が変更される二次電池の数に応じて変更されてよい。また、放電プラグに含まれる放電プラグ端子の数や、ジャンパ線の数及び構成は、並列又は直列に接続関係が変更される二次電池の数に応じて変更されてよい。
【0073】
図8は、実施形態に従った電池パック及び放電プラグを含む充放電システムの第6の構成例を示す図である。
図8に示す一例では、実施形態に従った電池パックは3つの二次電池を含む。
図8に示すように、充放電システム7は、電池パック71、放電プラグ72、充電プラグ73、負荷14、及び充電器15を含む。電池パック71は、負荷14と共に任意の装置(不図示)に搭載される。
【0074】
電池パック71は、電池パック11(
図1)と同様の構成要素に加えて、第3の電池B
3、第5の電池接続端子T
B5、及び第6の電池接続端子T
B6を含む。第5の電池接続端子T
B5は、第3の電池B
3の一方の極(
図8では、正極端子)に接続されている。第6の電池接続端子T
B6は、第3の電池B
3の他方の極(
図8では、負極端子)に接続されている。
【0075】
放電プラグ72は、放電プラグ12(
図1)と同様の構成要素に加えて、第7の放電プラグ端子T
DC7及び第8の放電プラグ端子T
DC8を含む。放電プラグ72が電池パック71に接続された場合、第7の放電プラグ端子T
DC7は第5の電池接続端子T
B5に接続され、第8の放電プラグ端子T
DC8は第6の電池接続端子T
B6に接続される。第1のジャンパ線J
1は、第1の放電プラグ端子T
DC1と第3の放電プラグ端子T
DC3と第7の放電プラグ端子T
DC7とを接続する。また、第2のジャンパ線J
2は、第2の放電プラグ端子T
DC2と第4の放電プラグ端子T
DC4と第8の放電プラグ端子T
DC8とを接続する。
【0076】
充電プラグ73は、充電プラグ13(
図1)と同様の構成要素に加えて、第5の充電プラグ端子T
C5、第6の充電プラグ端子T
C6、及び第6のジャンパ線J
6を含む。また、充電プラグ73では、充電器15側の他方の極(
図8では負極)の接続端子は、第6の充電プラグ端子T
C6である。第6のジャンパ線J
6は、第4の充電プラグ端子T
C4と第5の充電プラグ端子T
C5とを接続する。充電プラグ73が電池パック71に接続された場合、第5の充電プラグ端子T
C5は第5の電池接続端子T
B5に接続され、第6の充電プラグ端子T
C6は第6の電池接続端子T
B6に接続される。
【0077】
上述したような充放電システム7において、第1〜第3の電池B
1〜B
3から負荷14への放電経路と、充電器15から第1〜第3の電池B
1〜B
3への充電経路とは、放電プラグ72及び充電プラグ73を用いて切り替えられる。
【0078】
具体的には、
図8(A)に示すように、放電プラグ72が電池パック71に接続されると、第1〜第3の電池B
1〜B
3は並列接続される。すなわち、第1〜第3の電池B
1〜B
3の夫々の一方の極(
図8では正極)は、第1、第3、及び第5の電池接続端子T
B1、T
B3、T
B5と、第1、第3、及び第7の放電プラグ端子T
DC1、T
DC3、T
DC7と、第1のジャンパ線J
1とを介して相互に接続される。また、第1〜第3の電池B
1〜B
3の夫々の他方の極(
図8では負極)は、第2、第4、及び第6の電池接続端子T
B2、T
B4、T
B6と、第2、第4、及び第8の放電プラグ端子T
DC2、T
DC4、T
DC8と、第2のジャンパ線J
2とを介して相互に接続される。
【0079】
そして、並列接続された第1〜第3の電池B
1〜B
3から負荷14への次のような放電経路が形成される。すなわち、第1の電池B
1の一方の極(
図8では正極)→第1の電池接続端子T
B1→第1の放電プラグ端子T
DC1→第1のジャンパ線J
1→第3の放電プラグ端子T
DC3→第3の電池接続端子T
B3→負荷14→第1の電池B
1の他方の極(
図8では負極)という充電経路が形成される。また、第2の電池B
2の一方の極(
図8では正極)→負荷14→第2の電池接続端子T
B2→第2の放電プラグ端子T
DC2→第2のジャンパ線J
2→第4の放電プラグ端子T
DC4→第4の電池接続端子T
B4→第2の電池B
2の他方の極(
図8では負極)という充電経路が形成される。さらに、第3の電池B
3の一方の極(
図8では正極)→第5の電池接続端子T
B5→第7の放電プラグ端子T
DC7→第1のジャンパ線J
1→第3の放電プラグ端子T
DC3→第3の電池接続端子T
B3→負荷14→→第2の電池接続端子T
B2→第2の放電プラグ端子T
DC2→第2のジャンパ線J
2→第8の放電プラグ端子T
DC8→第6の電池接続端子T
B6→第3の電池B
3の他方の極(
図8では負極)という充電経路が形成される。
【0080】
一方、
図8(B)に示すように、充電プラグ73が電池パック71に接続されると、第1〜第3の電池B
1〜B
3は直列接続される。すなわち、第1の電池B
1の他方の極(
図8では負極)と第2の電池B
2の一方の極(
図8では正極)とは、第2の電池接続端子T
B2、第2の充電プラグ端子T
C2、第3のジャンパ線J
3、第3の充電プラグ端子T
C3、及び第3の電池接続端子T
B3を介して相互に接続される。また、第2の電池B
2の他方の極(
図8では負極)と第3の電池B
3の一方の極(
図8では正極)とは、第4の電池接続端子T
B4、第4の充電プラグ端子T
C4、第6のジャンパ線J
6、第5の充電プラグ端子T
C5、及び第5の電池接続端子T
B5を介して相互に接続される。
【0081】
また、第2の負荷接続端子T
L2を兼ね備える第2の電池接続端子T
B2と、第1の負荷接続端子T
L1を兼ね備える第3の電池接続端子T
B3とは、第2の充電プラグ端子T
C2、第3のジャンパ線J
3、及び第3の充電プラグ端子T
C3を介して相互に接続される。このため、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とは同電位になる。
【0082】
そして、充電器15から、直列接続された第1〜第3の電池B
1〜B
3への次のような充電経路が形成される。すなわち、充電器15→第1の充電プラグ端子T
C1→第1の電池接続端子T
B1→第1の電池B
1の一方の極(
図8では正極)という充電経路が形成される。また、第1の電池B
1の他方の極(
図8では負極)→第2の電池接続端子T
B2→第2の充電プラグ端子T
C2→第3のジャンパ線J
3→第3の充電プラグ端子T
C3→第3の電池接続端子T
B3→第2の電池B
2の一方の極(
図8では正極)という充電経路が形成される。さらに、第2の電池B
2の他方の極(
図8では負極)→第4の電池接続端子T
B4→第4の充電プラグ端子T
C4→第6のジャンパ線J
6→第5の充電プラグ端子T
C5→第5の電池接続端子T
B5→第3の電池B
3の一方の極(
図8では正極)という充電経路が形成される。また、第3の電池B
3の他方の極(
図8では負極)→第6の電池接続端子T
B6→第6の充電プラグ端子T
C6→充電器15という充電経路が形成される。
【0083】
このように、第1〜第3の電池B
1〜B
3が負荷14に放電する場合には、放電プラグ72が電池パック71に接続される。この結果、第1〜第3の電池B
1〜B
3が並列接続され、並列接続された第1〜第3の電池B
1〜B
3に負荷14が接続されるように、第1〜第6の電池接続端子T
B1〜T
B6並びに第1及び第2の負荷接続端子T
L1、T
L2の接続関係は変更される。
【0084】
一方、第1〜第3の電池B
1〜B
3が充電される場合には、充電プラグ73が電池パック71に接続される。この結果、第1〜第3の電池B
1〜B
3が直列接続され、第1の負荷接続端子T
L1と第2の負荷接続端子T
L2とが同電位になるように、第1〜第6の電池接続端子T
B1〜T
B6並びに第1及び第2の負荷接続端子T
L1、T
L2の接続関係は変更される。
【0085】
したがって、第7の構成例のように、並列又は直列に接続関係が変更される3つ以上の二次電池が電池パックに含まれる場合であっても、
図1〜
図7に示した構成例から得られる効果と同様の効果が得られる。