(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1アプリケーションプログラムに前記第2アプリケーションプログラムの前記第2アドレス帳をインポートまたはコピーする前記段階は、前記第1アプリケーションプログラムが、前記第2アドレス帳を読み取りコピーする権限を取得する段階を含む、請求項1に記載の方法。
前記第2アドレス帳を呼び出して表示する前記段階は、前記第2アドレス帳を選択するためのメニューを前記第1アプリケーションプログラムに表示する段階を含む、請求項1または2に記載の方法。
前記第1アプリケーションプログラムの前記第1アドレス帳を前記第2アプリケーションプログラムの前記第2アドレス帳と組み合わせる前記段階は、前記第1アプリケーションプログラムが、前記第2アドレス帳を読み取りコピーする権限を取得し、前記第2アプリケーションプログラムが、前記第1アドレス帳を読み取りコピーする権限を取得する段階を含む、請求項4に記載の方法。
前記第1アプリケーションプログラムの前記第1アドレス帳を前記第2アプリケーションプログラムの前記第2アドレス帳と組み合わせる前記段階は、照合条件、インデックス項目またはキーワードに従って照合を実行し、照合に成功した連絡先を組み合わせる段階を含む、請求項4または5に記載の方法。
照合条件、インデックス項目またはキーワードに従って照合を実行する前記段階は、ユーザ名、電話番号または電子メールアドレスのうちの少なくとも1つに従って照合を実行する段階を含む、請求項6に記載の方法。
共通のアドレス帳を生成する前記段階は、異なるアプリケーションプログラムのアドレス帳に由来する連絡先を異なる方式で表示する段階を含む、請求項4または5に記載の方法。
前記共通のアドレス帳を呼び出して表示する前記段階は、前記共通のアドレス帳を選択するためのメニューを前記第1アプリケーションプログラムに表示する段階を含む、請求項4から8のいずれか一項に記載の方法。
選択された前記コンテンツを決定された前記連絡先へ転送する前記段階は、前記モバイル端末が、前記第1アプリケーションプログラムにおいて選択された前記コンテンツを、前記第2アプリケーションプログラムによってサポートされるコンテンツ形式に変換する段階を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
選択された前記コンテンツを決定された前記連絡先へ転送する前記段階は、選択された前記コンテンツ、第1アプリケーションプログラムタグ、送信元情報および送信時刻をメッセージの中にカプセル化し、無線ネットワークを使用することによって前記メッセージを決定された前記連絡先へ送信する段階を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
前記第1アプリケーションプログラムはショートメッセージサービスであり、前記第2アプリケーションプログラムはインスタントメッセージツールである、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
1または複数のプログラムであって、前記1または複数のプログラムは命令を含み、前記命令は、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるために使用される、1または複数のプログラム。
【発明の概要】
【0007】
これを念頭に、本発明の実施形態は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための方法および装置を提供し、これにより、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送することの利便性を改善し、技術的障害および漏洩のリスクを回避する。
【0008】
第1態様によれば、本発明の実施形態は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための方法であって、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付ける段階と、コンテンツ転送命令が受信されたとき、第2アドレス帳を呼び出して表示する段階であって、コンテンツ転送命令は、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムへ転送するために使用される、段階と、ユーザによって選択された連絡先を決定する段階と、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する段階とを備える方法を提供する。
【0009】
第1態様に関連して、第1態様の第1実装において、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳が第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付けられるとき、第1アプリケーションプログラムは、第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳を読み取りコピーするための権限を取得し、第2アプリケーションプログラムは、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を読み取りコピーするための権限を取得する。コンテンツがショートメッセージサービスとインスタントメッセージツールとの間で転送されるとき、インスタントメッセージツールは、オペレーティングシステムから、対応する制御権限、例えば、モバイル端末システムのローカルのアドレス帳を読み取りコピーするための権限を取得する。権限を取得するべく、インスタントメッセージツールのインストールまたは使用中に、インスタントメッセージツールは、関連する権限をオペレーティングシステムに申請するか、または、関連する権限を取得することについて、ユーザの同意を求め得る。ショートメッセージサービスとインスタントメッセージツールとの間でコンテンツを転送するための方法は、システムまたはユーザによって許可されたときのみ使用できる。権限が取得された後、第1アドレス帳は、第2アドレス帳に関連付けられ得る。
【0010】
第1態様または第1態様の第1実装に関連して、第1態様の第2実装において、関連付けの間に、2つのメッセージングアプリケーションプログラムが互いのアドレス帳をインポートまたはコピーするか、または、共通のアドレス帳が組み合わせによって生成される。例えば、第1アプリケーションプログラムは、第2アプリケーションプログラムのアドレス帳を第1アプリケーションプログラムへインポートまたはコピーし、第2アプリケーションプログラムは、第1アプリケーションプログラムのアドレス帳を第2アプリケーションプログラムへインポートまたはコピーする。生成された共通のアドレス帳は、第1アプリケーションプログラムおよび第2アプリケーションプログラムによって呼び出すことができる。
【0011】
第1態様の第2実装に関連して、第1態様の第3実装において、組み合わせによって共通のアドレス帳を生成することは、2つのアプリケーションプログラムのアドレス帳の連絡先リストを重ね合わせ、照合条件、インデックス項目、またはキーワードに従って照合を実行し、照合に成功した連絡先を組み合わせることを含む。最終的に形成された共通のアドレス帳は、照合に成功した連絡先のリストのみを含み得るか、または、照合に成功した連絡先のリスト、および、照合に失敗した連絡先のリストを含み得る。さらに、共通のアドレス帳がモバイル端末のローカルに、または、2つのアプリケーションプログラムに記憶され得る。照合に成功した連絡先が組み合わされた後、記憶空間を節約できる。
【0012】
第1態様の第3実装に関連して、第1態様の第4実装において、照合条件、インデックス項目またはキーワードに従って照合を実行することは、ユーザ名、電話番号または電子メールアドレスのうちの少なくとも1つに従って照合を実行することを含む。ユーザ名フィールド、電話番号フィールドまたは電子メールアドレスフィールドのうちの少なくとも1つが同一である連絡先は組み合わされ、これにより、冗長なデータが削除され、記憶空間が節約される。
【0013】
第1態様の第2実装に関連して、第1態様の第5実装において、異なるアプリケーションプログラムに由来する連絡先は、共通のアドレス帳において異なる方式で表示される。任意で、共通のアドレス帳においてグループが作成され得る。任意で、アプリケーションプログラムのアドレス帳が変化したことをシステムが検出した場合、システムは、インポートまたはコピーされたアドレス帳および共通のアドレス帳を更新する。ユーザが連絡先を容易に区別できるように、異なるソースに由来する連絡先は異なる方式で表示される。
【0014】
コンテンツ転送命令が受信された後、第2アプリケーションプログラムへ転送する選択肢を含むメニューがポップアップし得て、具体的な呼び出し方式は、オペレーティングシステムのデフォルトオプション、または、ユーザ設定に依存する。任意で、オペレーティングシステムは、代替的に、呼び出されるアドレス帳を選択するようにユーザに促し得る。任意で、上記の呼び出されたアドレス帳において、転送のために、1もしくは複数の転送先がユーザによって選択され得るか、または、連絡先のグループもしくはすべての連絡先が選択され得る。
【0015】
第1態様に関連して、第1態様の第6実装において、第2アドレス帳を呼び出して表示することは、具体的には、第2アドレス帳を選択するためのメニューを第1アプリケーションプログラムに表示することを含む。ユーザは、選択メニューにおいて転送先を選択し得る。
【0016】
第1態様に関連して、第1態様の第7実装において、選択されたコンテンツは、直接転送され得るか、または、選択されたコンテンツに適切な修正が加えられた後に転送され得る。例えば、選択されたコンテンツは、メッセージの中にカプセル化され、第1アプリケーションプログラムタグ、送信元情報または送信時刻のうちの少なくとも1つがメッセージ内に追加され、次に、メッセージは決定された連絡先へ送信される。任意で、選択されたコンテンツ、第1アプリケーションプログラムタグ、送信元情報および送信時刻は、メッセージの中にカプセル化され、メッセージは、無線ネットワークを使用することによって、決定された連絡先へ送信される。選択されたコンテンツに加えて、カプセル化されたメッセージにより多くの情報が追加され得て、その結果、選択された連絡先は、転送されたメッセージのソースについて知ることができる。
【0017】
任意で、選択されたコンテンツを転送することは、第1アプリケーションプログラムによって展開および解読などの処理を実行して元のデータを復元し、次に、転送されるコンテンツに埋め込むことを含み得る。転送動作は、ユーザ確認無しでシステムによって自動的に実行され得るか、ユーザによって確認された後に実行され得るか、または、転送されるコンテンツをユーザが編集した後に実行される。任意で、第2アプリケーションプログラムが、転送コンテンツが受信されたかどうかを示すための応答パケットを返信するように要求され得るか、または、モバイル端末のオペレーティングシステムが、転送動作が成功したかどうかのプロンプトを表示し得る。任意で、転送動作中、第2アプリケーションプログラムの関連するプロセスが呼び出される必要があり得る。呼び出し方式は、システムのバックグラウンド上で呼び出される方式か、または、第2アプリケーションプログラムの操作インタフェースへナビゲートされる方式であり得る。さらに、ユーザが第2アプリケーションプログラムの操作インタフェースへナビゲートされ、転送動作を完了した後、ユーザは、第1アプリケーションプログラムの操作インタフェースへ戻るように促され得る。
【0018】
第1態様のいずれか1つ、または、第1態様のすべての実装に関連して、第1態様の第7実装において、第1アプリケーションプログラムはショートメッセージサービスであり、第2アプリケーションプログラムはインスタントメッセージツールである。
【0019】
上記の解決法は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送することの利便性を大幅に改善し、セキュリティリスクを防止する。
【0020】
第2態様によれば、本発明の実施形態は、メモリ、プロセッサ、無線周波数回路、および、1または複数のプログラムを備える装置を提供する。1または複数のプログラムは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行されるように構成されている。1または複数のプログラムは、命令を含み、当該命令は、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付ける動作と、コンテンツ転送命令が受信されたとき、第2アドレス帳を呼び出して表示する動作であって、コンテンツ転送命令は、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムへ転送するために使用される、動作と、ユーザによって選択された連絡先を決定する動作と、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する動作とを行うために使用される。具体的な方法は、第1態様に係る方法と同一である。
【0021】
第3態様によれば、本発明の実施形態は、メモリ、プロセッサおよび無線周波数回路を備える装置を提供し、プロセッサは、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付け、第1アドレス帳および第2アドレス帳は、メモリに記憶され、プロセッサは、コンテンツ転送命令を受信したとき、第2アドレス帳を呼び出して表示し、ユーザによって選択された連絡先を決定し、プロセッサは、無線周波数回路を使用することによって、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する。具体的な方法は、第1態様に係る方法と同一である。
【0022】
第4態様によれば、本発明の実施形態は、関連付けユニット、呼び出しユニット、記憶ユニットおよび転送ユニットを備える、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための装置を提供する。関連付けユニットは、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付けるように構成されている。呼び出しユニットは、コンテンツ転送命令が受信されたとき、第2アドレス帳を呼び出して表示し、ユーザによって選択された連絡先を決定するように構成されている。転送ユニットは、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送するように構成されている。
【0023】
第4態様に関連して、第4態様の第1実装において、関連付けユニットは、取得ユニット、照合ユニットおよび更新ユニットを含む。取得ユニットは、第1アプリケーションプログラムのために、第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳を読み取りコピーするための権限を取得し、第2アプリケーションプログラムのために、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を読み取りコピーする権限を取得するように構成されている。照合ユニットは、照合条件、インデックス項目またはキーワードに従って照合を実行し、照合に成功した連絡先を組み合わせるように構成されている。更新ユニットは、第1アドレス帳または第2アドレス帳が変化するとき、第1アドレス帳または第2アドレス帳を更新するように構成されている。
【0024】
第5態様によれば、本発明の実施形態は、1または複数のプログラムを記憶するためのコンピュータ記憶媒体を提供し、1または複数のプログラムは、命令を含み、命令は、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付ける動作と、コンテンツ転送命令が受信されたとき、第2アドレス帳を呼び出して表示する動作であって、コンテンツ転送命令は、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムへ転送するために使用される、動作と、ユーザによって選択された連絡先を決定する動作と、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する動作とを実行するために使用される。具体的な方法は、第1態様に係る方法と同一である。
【0025】
上記の解決法によれば、コンテンツは、ショートメッセージサービスとインスタントメッセージツールとの間で便利に転送でき、転送プロセスにおける情報セキュリティが保証される。当該解決法は、使用価値が非常に高い。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下では、実施形態における添付図面を参照しながら、本発明の実施形態における技術的解決法の詳細を明確に説明する。
【0041】
本発明の実施形態は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための方法を提供する。方法は、無線通信機能を有するすべてのモバイル端末、例えば、モバイル通信機能を有する携帯電話およびウェアラブルデバイス(スマートバンド、スマートウォッチまたはスマートグラスなど)に適用可能である。モバイル端末上にロードされるオペレーティングシステムは、非限定的な例として、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Microsoft(登録商標)、DOS(登録商標)、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)、または別のオペレーティングシステムを含む。
【0042】
図1は、携帯電話100のハードウェア構造全体の概略図である。携帯電話100は、モバイル通信機能を有するモバイル端末の例に過ぎず、携帯電話100は、図に示されているものより多い、もしくは、より少ないコンポーネント、2もしくはより多くのコンポーネントの組み合わせ、または、異なる配置もしくは構成のコンポーネントを有し得ることを理解すべきである。
図1に示されるさまざまなコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせを使用することによって実装され得て、1または複数の信号処理および/または特定用途向け集積回路を含む。
【0043】
携帯電話100は、プロセッサ110、メモリ120、入力装置130、表示装置140、センサ150、可聴周波数回路160、WiFi(登録商標)、モジュール170、無線周波数回路180および電源190を含む。これらのコンポーネントは、1または複数の通信バスまたは信号ケーブルを使用することによって通信する。
【0044】
携帯電話100の制御中心であるプロセッサ110は、さまざまインタフェースおよび回線を使用することによって携帯電話100のさまざま部品を接続し、メモリ120に記憶されたソフトウェアプログラムおよび/または命令セットを動作または実行することと、メモリ120に記憶されたデータを呼び出すこととを行うことによって、携帯電話100のさまざまな機能を実行してデータを処理し、これにより、携帯電話100に対して全体的なモニタリングを実行する。任意で、プロセッサ110は、1または複数の処理ユニットを含み得る。任意で、アプリケーションプロセッサおよびモデムは、プロセッサ110に統合され得る。アプリケーションプロセッサは主に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理し、モデムは主に、無線通信を処理する。モデムは、プロセッサ110に統合されないことがあり得ることが理解できる。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、画像信号プロセッサおよびデュアルコア/マルチコアのプロセッサを含み得る。
【0045】
メモリ120は、ソフトウェアプログラムおよび機能モジュールを記憶するように構成され得る。プロセッサ110は、携帯電話100のさまざまな機能アプリケーションを実行し、メモリ120に記憶されたソフトウェアプログラムおよび機能モジュールを動作させることによってデータを処理する。メモリ120は主に、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能および画像再生機能)によって必要とされるアプリケーションプログラムなどを記憶し得る。データ記憶領域は、携帯電話100の使用に従って生成されたデータ(例えば音声データおよび電話帳)などを記憶し得る。加えて、メモリ120は、高速ランダムアクセスメモリを含み、さらに不揮発性メモリを含み、例えば、少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、または別の
不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどである。メモリ120は、さまざまなオペレーティングシステム、例えば、MicrosoftのWindows(登録商標)オペレーティングシステム、および、Googleが開発したAndroid(登録商標)オペレーティングシステムを記憶し得る。本発明のいくつかの実施形態において、ショートメッセージサービスのアドレス帳、WeChatのアドレス帳、および、共通のアドレス帳は、メモリ120に記憶され得る。
【0046】
入力装置130は、入力された数字または文字情報を受信し、携帯電話100のユーザ設定および機能制御に関係のあるキー信号入力を生成するように構成され得る。具体的には、入力装置130は、タッチパネル131および別の入力デバイス132を含み得る。タッチスクリーンとも称されるタッチパネル131は、タッチパネル131の上または近くでユーザによって実行されるタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス、または任意の他の適切な部品または物体を使用することによってタッチパネル131の上または近くで実行される操作)を収集し、予め設定されたプログラムに従って、対応する接続装置を駆動し得る。任意で、タッチパネル131は、2つの部品、すなわち、タッチ検出装置およびタッチコントローラを含み得る。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置を検出し、タッチ操作によってもたらされる信号を検出し、信号をタッチコントローラへ伝送する。タッチコントローラは、タッチ情報をタッチ検出装置から受信し、タッチ情報を接触座標に変換し、接触座標をプロセッサ110へ送信し、プロセッサ110によって送信されたコマンドを受信してコマンドを実行できる。加えて、タッチパネル131は、抵抗型、容量型、赤外線型および表面弾性波型などの、複数の種類で実装され得る。タッチパネル131に加えて、入力装置130は、別の入力デバイス132を含み得る。具体的には、別の入力デバイス132は、非限定的な例として、物理的キーボード、ファンクションキー(ボリューム制御キー、切り替えキー、または、Homeキーなど)、トラックボール、マウス、または、ジョイスティックなどのうちの1または複数を含む。本発明のこの実施形態において、モバイル端末が受信するユーザ入力は、タッチパネル131を使用することによって入力され得るか、または、別の入力デバイス132によって入力され得る。これは非限定的な例である。
【0047】
具体的には、タッチパネル131は、タッチ感応面(touch−sensitive surface)を含む。タッチ感応面は、タッチ検出に関するさまざまな動作、例えば、接触が発生したかどうかを決定する(例えば、指で押下するイベントを検出する)、タッチの圧力値および座標情報を決定する、接触移動があるかどうかを決定してタッチ感応面全体の上での動きを追跡する(例えば、1つまたは複数の指のドラッグイベントを検出する)、および、接触が終了したかどうかを決定する(例えば、指を離すイベントまたは接触中断を検出する)動作などを実行するように構成されている。接触点の動きの決定は、接触点の速さ(値)、速度(値および方向)、および/または、加速度(値および/または方向の変化)を決定することを含み得る。接触点の移動は、一連の接触データによって示される。これらの動作は、シングルポイントタッチ(例えば、一本指のタッチ)、または、同時マルチポイントタッチ(例えば、「複数の点のタッチ」/複数の指のタッチ)に適用され得る。タッチ検出技術は、非限定的な例として、容量、抵抗、赤外線および表面弾性波技術を含む。
【0048】
タッチパネル131は、広義のタッチ入力デバイスとして理解されるべきであり、タッチ感応面は表示画面と統合され得るか、または、表示画面とは区別されて、例えば、協調したマウス移動およびマウスボタン押下(単一または複数のキーボードを押下または長押しすることを含んでも含まなくてもよい)、ユーザによるタッチパッド上での動き、タップ、ドラッグまたはスクロールなど、スタイラス入力、デバイスの動き、音声命令、目の動きの検出、バイオメトリック特徴入力、および/または、それらの任意の組み合わせなどの、別個のタッチ入力デバイスとしてシステムに接続され得ることに留意すべきである。これらはどれもタッチ入力デバイスと見なされて使用され得る。以下の実施形態は主に、指入力(例えば、一本指タッチ、一本指タップジェスチャおよび一本指スワイプジェスチャ)に関連して説明されるが、いくつかの実施形態において、これらの指入力のうちの1または複数は、別のタッチ入力デバイスからの入力(例えば、スタイラス入力)と置き換えられ得ることを理解すべきである。
【0049】
この明細書においては、別段の記載が無い限り、ユーザジェスチャは融通性があり、タップ、ダブルタップ、円の描画、線の描画、一本指のタッチ、または、複数の指のタッチなどであり得る。当業者であれば、基本に同一の効果を実現できるならば、具体的なジェスチャが融通よく選択され得ることを理解できるであろう。この明細書において、別段の記載が無い限り、ユーザジェスチャが作用するタッチ感応面上の場所または領域も融通性があり、表示画面がアプリケーションインタフェース要素を表示する領域もしくはその近くの領域、表示画面がアプリケーションインタフェース要素を表示しない空白領域、および、表示画面が機能設定を表示する領域などであり得る。当業者であれば、基本的に同一の効果を実現できるならば、ジェスチャが作用するタッチ感応面上の具体的な場所または領域は、融通よく設定され得ることを理解できるであろう。
【0050】
表示装置140は、ユーザが入力した情報またはユーザに提供される情報、および、携帯電話100のさまざまなメニューを表示するように構成され得る。表示装置140は、表示パネル141を含み得る。任意で、表示パネル141は、LCD(液晶ディスプレイ)またはOLED(有機発光ダイオード)などの形式で構成され得る。さらに、タッチパネル131は、表示パネル141を覆い得る。タッチパネル131は、タッチパネル131の上または近くのタッチ操作を検出後、タッチイベントの種類を決定するために、タッチ操作に関する情報をプロセッサ110へ伝送する。次に、プロセッサ110は、タッチイベントの種類に従って、対応する視覚的出力を表示パネル141上に提供する。視覚的出力は、テキスト、グラフ、アイコン、映像、および、それらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、視覚的出力のいくつかまたはすべては、ユーザインタフェースのオブジェクトに対応し得る。
図1において、タッチパネル131および表示パネル141は、2つの独立のコンポーネントとして機能して携帯電話100の入力および出力機能を実装する。しかしながら、いくつかの実施形態において、タッチパネル131および表示パネル141は統合されて携帯電話100の入出力機能を実装する。
【0051】
携帯電話100は、光センサ、モーションセンサ、および別のセンサなどのセンサ150をさらに含み得る。具体的には、光センサは、周辺光センサおよび近接センサを含み得る。周辺光センサは、周辺光の輝度に従って、表示パネル141の明暗を調節し得る。近接センサは、携帯電話100が耳の近くに移動したとき、表示パネル141および/またはバックライトをオフにし得る。モーションセンサの一種である加速度計センサは、すべての方向(一般的には3軸)の加速度を検出し得て、静止状態において、重力の値および方向を検出し得て、携帯電話の姿勢識別用途(例えば、ランドスケープモードとポートレートモードとの間の画面の切り替え、関連するゲーム、および、磁力計の姿勢較正など)、振動認識関連機能(例えば、歩数計またはタップ)などに適用され得る。任意で、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計および赤外線センサなどの他のセンサも、携帯電話100において構成され得るが、ここでは詳細を説明しない。
【0052】
携帯電話100は、可聴周波数回路160をさらに含み得る。ラウドスピーカ161およびマイク162は、ユーザと携帯電話100との間の音声インタフェースを提供し得る。可聴周波数回路160は、受信される音声データを変換することによって取得された電気信号をラウドスピーカ161へ伝送し得る。ラウドスピーカ161は、電気信号を音声信号に変換し、音声信号を出力する。加えて、マイク162は、収集された音声信号を電気信号に変換する。可聴周波数回路160は、電気信号を受信し、電気信号を音声データに変換し、音声データを処理のためにプロセッサ110に出力する。処理された音声データは、RF回路180を使用することによって別の携帯電話へ送信されるか、または、音声データは、さらなる処理のために、メモリ120へ出力される。いくつかの実施形態において、可聴周波数回路160は、ヘッドセットジャックをさらに含む。ヘッドセットジャックは、音声回路160と、リムーバブル音声入力/出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。周辺機器は、例えば、出力のみをサポートするヘッドセット、または、出力(例えば、1つのイヤーピースまたは2つのイヤーピースを有するイヤホン)および入力(例えばマイク)の両方をサポートするヘッドセットである。
【0053】
無線周波数(RF、Radio Frequency)回路180は、情報を送信および受信するか、もしくは、通話中の信号を送信および受信し、電気信号を電磁信号に変換するか、もしくは、電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を使用することによって通信ネットワークおよび別の通信デバイスと通信し、特に、基地局のダウンリンク情報を受信してダウンリンク情報を処理のためにプロセッサ110へ送信し、関連するアップリンクデータを基地局へ送信するように構成され得る。無線周波数回路180は、これらの機能を実行するために、非限定的な例として、アンテナシステム、無線周波数トランシーバ、1または複数の増幅器、チューナ、1または複数の発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセットおよびSIM(Subscriber Identity Module、加入者識別モジュール)カードなど、周知の回路システムを含み得る。無線周波数回路180は、無線通信を用いて、ネットワークおよび別のデバイスと通信し得る。ネットワークは、例えば、インターネット、イントラネット、および/または、無線ネットワーク(セルラ電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク、および/または、メトロポリタンエリアネットワークなど)である。複数の通信規格、プロトコルまたは技術のいずれかが無線通信において使用され得て、非限定的な例として、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ、エンハンスドデータGSM(登録商標)環境、高速ダウンリンクパケットアクセス、高速アップリンクパケットアクセス、広帯域符号分割多元接続、符号分割多元接続、時分割多元接続、ブルートゥース(登録商標)、ワイヤレスフィディリティ(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、および/またはIEEE802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル、Wi‐MAX、電子メールプロトコル(例えば、インターネットコンテンツアクセスプロトコル(IMAP)および/またはポストオフィスプロトコル(POP))、インスタントコンテンツ(例えば、エクステンシブルメッセージングアンドプレゼンスプロトコル(XMPP)、SIPフォーインスタントメッセージングアンドプレゼンスレバレッジングエクステンションズ(SIMPLE)およびインスタントメッセージングアンドプレゼンスサービス(IMPS))、および/または、ショートメッセージサービス(SMS)、または、この文書の提出日の時点ではまだ開発されていない通信プロトコルを含む、任意の他の適切な通信プロトコルを含む。本発明のいくつかの実施形態において、無線周波数回路180を使用することによって、ショートメッセージサービスの伝送および受信が実装される。
【0054】
電源190は、電力を携帯電話100に供給し、電力管理を実行するように構成されている。具体的には、電源190は、電力管理システム、1または複数の電源(例えば、電池および交流電源)、充電システム、停電検出回路、電力変換器もしくはインバータ、電源状態インジケータ(例えば、発光ダイオード)、ならびに、携帯電話における電気の生成、管理および分配に関連する、任意の他のコンポーネントを含み得る。
【0055】
示されていないが、携帯電話100は、カメラ、または、ブルートゥース(登録商標)モジュールなどをさらに含み得て、ここでは詳細を説明しない。
【0056】
ショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)およびマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)を含む従来のショートメッセージサービスは、無線通信ネットワークを使用することによって伝送され、主にテキストおよび画像の伝送に使用される非リアルタイムのデータ通信サービスである。従来のショートメッセージサービスは、費用が比較的高い、伝送できるコンテンツの多様性が限定されている、および、1回の伝送における容量が限定されているなどのデメリットを有する。説明を容易にするべく、本発明の実施形態における「ショートメッセージサービス」という用語は、ショートメッセージサービスおよびマルチメディアメッセージサービスを含む。
【0057】
図2Aを参照すると、ショートメッセージサービスの参加エンティティには、SMS情報サービスの情報プロバイダであるサービスプロバイダ(service provider、略称:SP)、SPとショートメッセージサービスセンターとの間のデータ交換チャネルを提供するインターネットショートメッセージゲートウェイ(Internet short message gateway、略称:ISMG)、シグナリングネットワークを使用することによってSMSメッセージを携帯電話ユーザへ送信するショートメッセージサービスセンター(short message service center、略称:SMSC)、および、ISMGのためのルート検索およびルート更新を提供するゲートウェイネームサーバ(gateway name server、略称:GNS)が含まれる。
【0058】
ショートメッセージサービスのプロセスは、送信段階および受信段階を含む。
【0059】
図2Bを参照すると、送信段階において、ユーザのホームSMSCは、SMPP(short message peer to peer)プロトコルを使用することによって、当該SMSCへの接続を担当するISMGへSMSメッセージデータを送信し、当該ISMGは、送信元番号(すなわち、SPのサービスコード)に従って、対応するSPによる処理のために、SMSメッセージデータを対応するSPへ送信する。対応するSPによって実行される処理は、具体的には、以下を含む。当該SPが、当該ISMGが接続を担当するSPである場合、当該ISMGが転送を直接実行する。当該SPが、当該ISMGが接続を担うSPでない場合、当該ISMGは、GNSからルートを検索し、ルート検索結果に従って、担当するISMGへSMSメッセージデータを転送し、担当するISMGは、SMSメッセージデータを当該SPへ転送する必要がある。
【0060】
図2Cを参照すると、受信段階において、サービスを提供するSPは、接続されたISMGへSMSメッセージデータを送信し、当該ISMGは、目標ユーザの携帯電話番号に従って、目標ユーザのホーム位置を決定し、SMPPプロトコルを使用することによって、目標ユーザにサービスを提供するSMSCへSMSメッセージデータを送信する。ホーム位置を決定するプロセスは以下の通りである。当該ISMGが当該SMSCへの接続を担当する場合、当該ISMGは、SMSメッセージデータを当該SMSCへ直接送信する。そうでなければ、当該ISMGは、GNSからルートを検索し、検索結果に従って、当該SMSCへの接続を担当するISMGへSMSメッセージデータを送信し、次に、このISMGは、ホーム位置におけるSMSCへSMSメッセージデータを送信し、その結果、SMSメッセージデータは目標ユーザへ送信される。
【0061】
インスタントメッセージ(IM)とは、データネットワークに基づいて、テキスト、画像、音声および映像などのマルチメディア形式のコンテンツを即時に配信する技術であり、現在では、通信、情報、娯楽、検索、電子商取引、オフィスコラボレーションおよび企業顧客サービスなどの統合的情報プラットフォームになっている。ユーザは、クライアントソフトウェアがインストールされた携帯電話またはコンピュータなどの端末を使用することによってコンテンツを送信および受信できる。従来の通信方式と比較すると、インスタントメッセージは、より高速で、より便利で、より安価で、および、より機密性が高い。ほとんどのインスタントメッセージツールは、複数のオペレーティングシステムプラットフォームに跨るソフトウェア/アプリケーションプログラムを有し、遠距離通信事業者間でコンテンツを高速送信する機能をサポートする。本発明のいくつかの実施形態において、インスタントメッセージツール「WeChat」(微信)は、異なる通信アプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための方法を説明するための例として使用される。これらの方法は、他のインスタントメッセージツールにも適用可能であることが理解できる。
【0062】
図3を参照すると、インスタントメッセージの参加者には、IMサーバおよびユーザが含まれる。インスタントメッセージは主に、2つのプロトコル、すなわち、コンテンツリストを更新、および、プッシュされたコンテンツをロードするUDP(User Datagram Protocol、ユーザデータグラムプロトコル、)プロトコル、ならびに、ユーザがオンライン状態にあることを保証するTCP(Transmission Control Protocol、トランスミッションコントロールプロトコル)プロトコルに関連する。
【0063】
TCPプロトコルは、信頼性の高い、接続指向のバイトストリームサービスを提供する。クライアントおよびサーバがデータを交換する前に、TCP接続を両者の間で確立する必要がある。伝送されるデータがセグメント化およびパケット化された後、2つのマシン間に確立された仮想回路を使用することによって、データの正確性を厳密に保証する連続双方向ファイル伝送が実行される。TCPは、データを一端から他端へ伝送できることを保証するべく、タイムアウト再伝送、重複データ破棄、データチェックおよびフロー制御などの機能を提供する。
【0064】
UDPプロトコルは、単純なデータグラム指向のトランスポート層プロトコルである。UDPは信頼性を保証しない。UDPは、アプリケーションプログラムによってIP層へ伝送されたデータグラムを送信するに過ぎず、セグメント化されたデータの到着順序については要求しないので、セグメント化されたデータが宛先に到着できることを保証できない。UDPは、データグラムが伝送される前に、クライアントとサーバとの間に接続を確立する必要が無く、タイムアウト再伝送などの機構を利用できないので、伝送速度は非常に高い。
【0065】
WeChatを例として使用する。ユーザがWeChatにログインするとき、TCPプロトコルを使用することによって、ユーザはオンライン状態で維持される。コンテンツの送信中、UDPプロトコルは、コンテンツを転送のためにサーバへ送信するために使用される。伝送の信頼性を保証するべく、ユーザがコンテンツを送信したとき、サーバはコンテンツパケットを受信すると、UDPプロトコルを使用することによって応答パケットを返信する必要がある。これにより、コンテンツを損失無く伝送できることが保証される。
【0066】
機能の複雑性に関わらず、ほとんどインスタントメッセージシステムは、同一の技術的原理に基づいており、これには主に、クライアント/サーバ(Client/Server、略称:C/S)通信モードおよびピアツーピア通信(peer to peer、略称:P2P)モードが含まれる。WeChatの技術的原理によれば、ピアツーピア通信モードが主に使用され、ピアツーピア通信モードは、非対称中心構造である。各クライアント(ピア)は、対等な参加者であり、各々は、サービスユーザおよびサービスプロバイダという2つの役割を有する。クライアントは互いに直接通信する。加えて、中央ノードによる集中型制御が無いので、システムは拡張性が非常に高く、単一障害点を回避でき、システムの耐障害性が改善する。しかしながら、P2Pネットワークは分散的、自律的および動的なので、いくつかの場合において、クライアントアクセスの結果は予測不可能である。例えば、要求に対して、応答コンテンツフィードバックが受信されないことがあり得る。現在使用されているIMシステムのほとんどは、C/SモードおよびP2Pモードを組み合わせて使用している。認証のためのIMへのログイン段階ではC/Sモードが使用される。次に、クライアントが互いに直接通信できる場合、P2Pモードが使用される。そうでなければ、C/Sモードが使用され、その結果、クライアントは、IMサーバを使用することによって通信する。
【0067】
インスタントメッセージアプリケーションプログラムがインストールされるモバイル端末は、サーバ(Server)兼クライアント(Client)である。インスタントメッセージのプロセスにおいて、受信側との接続が比較的安定している場合、コンテンツは、UDPを使用することによって直接伝送され、接続があまり安定していない場合、コンテンツはIMサーバによって転送される。
【0068】
モバイルインターネットが進化するにつれて、ユーザが携帯電話などのモバイル端末を使用することによってインスタントメッセージツールを使用することがますます一般的になっており、ショートメッセージサービスの市場シェアは、インスタントメッセージツールによって徐々に侵食されている。しかしながら、インスタントチャットツールは、信号カバレッジおよび他の理由に起因して、短期間のうちにはショートメッセージサービスと完全に置き換わることができないので、2種類のサービスは長期間にわたって共存するであろう。したがって、ユーザの間には、実生活において、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送すること、例えば、ショートメッセージサービスからWeChatへ転送する、または、WeChatからショートメッセージサービスへ転送することに対する要望がある。転送動作は、アドレス帳を使用することによって実装され得る。アドレス帳(連絡先リスト、電話帳および友達リストなどと呼ばれることもある)は、連絡先情報のリストを記憶するために使用されるアプリケーション/サービスである。連絡先情報は一般的に、ユーザ名(または氏名)、電話番号および電子メールアドレスなどを含む。ショートメッセージサービスのアドレス帳は一般的に、モバイル端末のデータベースに記憶され、ユーザは、連絡先を発見、追加および削除するなどの操作を実行できる。インスタントメッセージアプリケーションプログラムのアドレス帳は、モバイル端末のデータベース、または、ネットワークサービスプロバイダの記憶デバイスに記憶され得る。
【0069】
本明細書において、「第1」および「第2」は、ショートメッセージサービスおよびインスタントメッセージツールなどの2つの異なるアプリケーションプログラムを区別するために使用されるに過ぎず、アプリケーションプログラムを限定する意図は無いことを理解すべきである。例えば、第1アプリケーションプログラムは、第2アプリケーションプログラムとも称され得て、第2アプリケーションプログラムは、第1アプリケーションプログラムとも称され得る。本発明のいくつかの実施形態において、第1アプリケーションプログラムはショートメッセージサービスであり、第2アプリケーションプログラムはインスタントメッセージツールである。本発明のいくつかの他の実施形態において、第1アプリケーションプログラムはインスタントメッセージツールであり、第2アプリケーションプログラムはショートメッセージサービスである。
【0070】
図4を参照すると、本発明の実施形態は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための方法を提供し、具体的には、以下の段階を備える。
【0071】
S401:第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付ける。
【0072】
ショートメッセージサービスのアドレス帳とインスタントメッセージツールのアドレス帳との間の関連付けを実装するには、インスタントメッセージツールは、システムアドレス帳を読み取りコピーする権限などの、対応する制御権限をオペレーティングシステムから取得する必要がある。権限を取得するべく、インスタントメッセージアプリケーションプログラムのインストールまたは使用中に、インスタントメッセージアプリケーションプログラムは、関連する権限をオペレーティングシステムに申請し得て、または、関連する権限を取得することについて、ユーザの同意を求め得る。ショートメッセージサービスとインスタントメッセージツールとの間でコンテンツを転送するための方法は、システムまたはユーザによって許可されたときのみ使用できる。Android(登録商標)システムを動作させる携帯電話を例として使用する。ローカルのアドレス帳を呼び出す必要がある場合、権限がAndroidManifest.xmlファイルに追加される必要がある。例えば、アドレス帳を読み取るための権限は、<uses−permission android:name="android.permission.READ_CONTACTS"/>を追加することによって取得され得る。別の例として、アドレス帳を作成(書き込む)ための権限は、<uses−permission android:name="android.permission.WRITE_CONTACTS"/>を追加することによって取得され得る。
【0073】
関連付けの間、2つの通信アプリケーションプログラムが互いのアドレス帳をインポートもしくはコピーするか、または、共通のアドレス帳が組み合わせによって生成される。例えば、第1アプリケーションプログラムは、第2アプリケーションプログラムのアドレス帳を第1アプリケーションプログラムへインポートまたはコピーし、第2アプリケーションプログラムは、第1アプリケーションプログラムのアドレス帳を第2アプリケーションプログラムへインポートまたはコピーする。組み合わせによって共通のアドレス帳を生成することは、2つのアプリケーションプログラムのアドレス帳の連絡先リストを重ね合わせ、照合条件、インデックス項目、またはキーワードに従って照合を実行し、照合に成功した連絡先を組み合わせることを含む。照合条件、インデックス項目またはキーワードは、ユーザ名(インスタントメッセージツールのアイデンティティ、または、ショートメッセージサービスのアドレス帳における名前)、電話番号または電子メールアドレスのうちの1つまたは組み合わせを含む。最終的に形成された共通のアドレス帳は、照合に成功した連絡先のリストのみを含み得て、または、照合に成功した連絡先のリスト、および、照合に失敗した連絡先のリストを含み得る。さらに、共通のアドレス帳がモバイル端末のローカルに、または、2つのアプリケーションプログラムに記憶され得る。
【0074】
任意で、共通のアドレス帳において、異なるアプリケーションプログラムに由来する連絡先が異なる方式で、例えば、異なる色、ラベルまたはフォントで表示され得る。任意で、共通のアドレス帳においてグループが生成され得る。任意で、アプリケーションプログラムのアドレス帳が変化したことをシステムが検出した場合、システムは、インポートまたはコピーされたアドレス帳および共通のアドレス帳を更新する。更新には、連絡先情報の追加、削除および変更などが含まれる。
【0075】
S402:コンテンツ転送命令が受信されたとき、第2アドレス帳を呼び出して表示する。ここで、コンテンツ転送命令は、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムへ転送するために使用される。
【0076】
ユーザは、第1アプリケーションプログラムにおいて、第2アプリケーションプログラムへ転送されるコンテンツを選択し、コンテンツ転送命令をトリガする。コンテンツ転送命令は、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムへ転送するために使用される。コンテンツ転送命令を受信後、モバイル端末は、第2アプリケーションプログラムのアドレス帳、または、共通のアドレス帳を呼び出し、転送先をユーザに選択させる。転送されるコンテンツは、テキスト、写真、連絡先カード、絵文字表現、ウェブサイトのアドレス、音声または映像などであり得る。
【0077】
コンテンツ転送命令をトリガする方式は限定されない。一般的な方式は、例えば、転送されるコンテンツの長押し(3Dタッチ技術などのタッチ技術を含む)、ピンチおよびストレッチなどのジェスチャ、モバイル端末の回転、モバイル端末を振ること、指もしくはスタイラスを使用することによって画面上でスライドすること、1もしくは複数の実体的なキー(Homeキー、ボリュームキー、戻りキー、メニューキー、電源キー、または、これらのキーの任意の組み合わせなど)を押すこと、または、音声認識起動(iOS(登録商標)システムのSiri(登録商標)など)、または、これらの方式の任意の組み合わせであり得る。
【0078】
コンテンツ転送命令が受信されたとき、第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳が呼び出され、表示される。任意で、転送動作命令がトリガされた後、第2アプリケーションプログラムへ転送する選択肢を含むメニューが第1アプリケーションプログラムにポップアップし得る。メニューは複数の方式で提示され得る。例えば、非限定的な例として、このメニューにおいて、第2アプリケーションプログラムへ転送する選択肢がレベル1のメニュー、レベル2のメニュー、または、別のメニューに表示され得る。別の例として、メニューは複数の方式でポップアップし得て、例えば、転送されるコンテンツが表示されるページ上に表示され得るか、または、新しいページ上にポップアップし得る。メニューは、アプリケーションプログラムにおけるお気に入り、保存、削除および転送などの別の選択肢を有し得ることが理解できる。
【0079】
S403:ユーザによって選択された連絡先を決定する。
【0080】
第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳が呼び出され、表示されるとき、第2アドレス帳における選択された連絡先のメニューが第1アプリケーションプログラムに表示され得て、これにより、ユーザによって選択された連絡先を決定する。第2アプリケーションプログラムへ転送する動作命令が検出されたとき、モバイル端末は、アドレス帳を呼び出し、ユーザに転送先を選択させる。アドレス帳は、第2アプリケーションプログラムのアドレス帳、または、共通のアドレス帳であり得る。具体的な呼び出し方式は、オペレーティングシステムのデフォルトオプション、または、ユーザ設定に依存する。任意で、モバイル端末は、呼び出されるアドレス帳を選択するようにユーザに促し得る。
【0081】
例えば、コンテンツがWeChatからショートメッセージサービスへ転送されるとき、呼び出されるアドレス帳は、ショートメッセージサービスによって使用されるアドレス帳(一般的には、モバイル端末のローカルのアドレス帳)であり得るか、または、WeChatのアドレス帳がショートメッセージサービスのアドレス帳に関連付けられた後に生成された共通のアドレス帳であり得る。同様に、例えば、コンテンツがショートメッセージサービスからWeChatへ転送されるとき、呼び出されるアドレス帳は、WeChatのアドレス帳であり得るか、またはWeChatのアドレス帳がショートメッセージサービスのアドレス帳に関連付けられた後に生成された共通のアドレス帳であり得る。上記の呼び出されたアドレス帳において、転送のために、1もしくは複数の転送先がユーザによって選択され得るか、または、連絡先のグループもしくはすべての連絡先が選択され得る。
【0082】
S404:選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する。
【0083】
モバイル端末は、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する。モバイル端末は、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ直接転送し得るか、または、選択されたコンテンツに適切な修正を加え、修正されたコンテンツを決定された連絡先へ転送し得る。任意で、選択されたコンテンツ、第1アプリケーションプログラムタグ、送信元情報および送信時刻は、メッセージの中にカプセル化され、メッセージは、無線ネットワークを使用することによって、決定された連絡先へ送信される。メッセージへのカプセル化とは、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを、第2アプリケーションプログラムによってサポートされるコンテンツ形式に変換し、その結果、選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムが受信できるようにすることを意味する。具体的には、カプセル化は、暗号化および圧縮などの段階を含み得る。任意で、セキュアな情報伝送、帯域幅の節約、または他の考慮事項に基づいて、転送コンテンツは、第1アプリケーションプログラムによる圧縮および暗号化などの処理を受け得る。転送コンテンツが直接送信される場合、第2アプリケーションプログラムのユーザは、文字化けした文字を受信し得る。この場合、第1アプリケーションプログラムは、元のデータを復元するために、展開および解読などの処理を第1に実行し、次に、転送コンテンツに書き込み得る。圧縮および暗号化、または、展開および解読などの上記の処理は、同一のアプリケーションプログラムの中で実行されるので、動作には技術的障害が無い。
【0084】
転送動作は、ユーザ確認無しでシステムによって自動的に実行され得るか、ユーザによって確認された後に実行され得るか、または、転送コンテンツをユーザが編集した後に転送される。任意で、第2アプリケーションプログラムが、転送コンテンツが受信されたかどうかを示すための応答パケットを返信するように要求され得るか、または、モバイル端末のオペレーティングシステムが、転送動作が成功したかどうかのプロンプトを表示する。任意で、転送動作中、第2アプリケーションプログラムの関連するプロセスが呼び出される必要があり得る。呼び出し方式は、システムのバックグラウンド上で呼び出される方式か、または、第2アプリケーションプログラムの操作インタフェースへナビゲートされる方式であり得る。さらに、ユーザが第2アプリケーションプログラムの操作インタフェースへナビゲートされ、転送動作を完了した後、ユーザは、第1アプリケーションプログラムの操作インタフェースへ戻るように促され得る。
【0085】
上記の方法は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送することの利便性を改善でき、潜在的な技術的困難および潜在的なセキュリティリスクを回避できる。この方法は、サービスプロバイダによるサーバサポートの提供を必要としないので、サーバに転送コンテンツをアップロードすることによって発生するプライバシーリスクおよびトラフィック費用が回避される。この方法は、サードパーティのソフトウェアまたはアプリケーションプログラムの関与を必要とせず、同一のモバイル端末におけるオペレーティングシステムにおいてプロセス全体が実行されるので、情報セキュリティが保証される。転送元アプリケーションプログラム内で転送コンテンツを解析できるので、技術的障害が無く、ショートメッセージサービスおよびインスタントメッセージツールの機能が豊富になる。したがって、この方法は実際的な価値が非常に高い。
【0086】
図5を参照すると、上記の方法を使用することによってショートメッセージサービスとインスタントメッセージツール(例えばWeChat)との間でコンテンツを転送する原理は、以下の通りである。第1アプリケーションプログラム(例えばWeChat)において、転送されるコンテンツをユーザが選択した後、コンテンツは、第2アプリケーションプログラム(例えば、ショートメッセージサービス)の目標ユーザへ2つの手段で転送され得る。一方は、第2アプリケーションプログラム(例えばショートメッセージサービス)のアドレス帳を使用することによって転送することであり、他方は、第1アプリケーションプログラム(例えばWeChat)が第2アプリケーションプログラム(例えばショートメッセージサービス)に関連付けられた後に生成された共通のアドレス帳を使用することによって転送することである。
【0087】
具体的には、モバイル端末のオペレーティングシステムは、第1アプリケーションプログラム(例えばWeChat)から第2アプリケーションプログラム(例えばショートメッセージサービス)へ転送する命令を受信したとき、例えば、転送の選択肢をユーザがトリガしたと検出したとき、上記の2つの手段の1つでアドレス帳を呼び出してユーザに転送先を選択させ、次に、コンテンツを転送先へ転送する。任意で、第2アプリケーションプログラムの関連するプロセスは、転送中に呼び出され得る。
【0088】
モバイル端末のオペレーティングシステムは、2つのアプリケーションプログラムとの通信を担い、例えば、第2アプリケーションプログラムの関連するプロセスを呼び出し、転送ステータスのプロンプト(転送が成功したか失敗したか)を表示する。任意で、共通のアドレス帳がモバイル端末に記憶されて呼び出され得る。
【0089】
図6A、
図6B、
図6Cおよび
図6Dは、WeChatからショートメッセージサービスへコンテンツを転送するプロセスである。段階を以下で説明する。
【0090】
図6Aを参照すると、転送されるコンテンツ602は、携帯電話100のWeChatチャット画面610上で選択される。コンテンツは、ユーザによって受信されても、または、ユーザによって送信されてもよい。図では、コンテンツ602はユーザによって送信される。S402に記載されているように、転送コンテンツは多様であり、転送動作をトリガするアクションも多様である。
図6Aにおいて、ユーザは、指601を使用してコンテンツを長押しすることによって転送命令をトリガする。
【0091】
図6Bを参照すると、転送命令がトリガされた後、携帯電話100は、「SMSユーザへ転送する」の選択肢を含むメニュー603をWeChatチャット画面610上に提示する。S402に記載されているように、メニューはさまざまな方式で提示され得る。
図6Bにおいて、ショートメッセージサービスのアドレス帳は、「SMSユーザへ転送する」を使用することによって呼び出され得る。ユーザが指601を使用して「SMSユーザへ転送する」の選択肢をタップした後、次のステップ(
図6C)が実行される。
【0092】
図6Cを参照すると、携帯電話100は、ショートメッセージサービスのアドレス帳604をWeChatチャット画面610上に提示し、ユーザに転送先を選択させる。上記のように、呼び出されるアドレス帳は、ショートメッセージサービスのアドレス帳(一般的にはモバイル端末のローカルのアドレス帳)であり得るか、または、WeChatのアドレス帳をショートメッセージサービスのアドレス帳に関連付けることによって生成された共通のアドレス帳であり得る。
図6Cでは、ショートメッセージサービスのアドレス帳604が呼び出され得る。S402に記載されているように、1または複数の目標転送先がアドレス帳から選択され得る。
図6Cでは、3つの目標転送先が選択されている。
【0093】
図6Dを参照すると、携帯電話100は、選択されたコンテンツを目標転送先へ転送し、転送コンテンツ605をショートメッセージサービスのインタフェース620に提示する。図において、コンテンツ605は、第1アプリケーションプログラムタグを含み、コンテンツ605がWeChatから転送されたものであることを示す。送信元情報および送信時刻などの情報も、選択されたコンテンツに追加され得ることが理解できる。
【0094】
ショートメッセージサービスからWeChatへコンテンツを転送する原理は、図
6A〜図6Dと同様であることが理解でき、ここでは詳細を繰り返さない。
【0095】
加えて、
図7を参照すると、本発明の実施形態は、メモリ701、プロセッサ702および無線周波数回路703を備える装置を提供する。プロセッサ702は、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳と第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳とを関連付け、第1アドレス帳および第2アドレス帳は、メモリ701に記憶される。プロセッサ702は、コンテンツ転送命令を受信したとき、第2アドレス帳を呼び出して表示し、ユーザによって選択された連絡先を決定し、コンテンツ転送命令は、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムへ転送するために使用される。プロセッサ702は、無線周波数回路703を使用することによって、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する。具体的な方法は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための方法と同一である。
【0096】
加えて、本発明の実施形態は、メモリ、プロセッサ、無線周波数回路、および、1または複数のプログラムを備える装置を提供する。1または複数のプログラムは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行されるように構成されている。1または複数のプログラムは、命令を含み、当該命令は、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付ける動作と、コンテンツ転送命令が受信されたとき、第2アドレス帳を呼び出して表示する動作であって、コンテンツ転送命令は、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムへ転送するために使用される、動作と、ユーザによって選択された連絡先を決定する動作と、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する動作とを行うために使用される。具体的な方法は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための方法と同一である。
【0097】
加えて、
図8を参照すると、本発明の別の実施形態は、関連付けユニット801、呼び出しユニット802、記憶ユニット803および転送ユニット804を備える、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための装置を提供する。関連付けユニット801は、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付け、第1アドレス帳および第2アドレス帳は記憶ユニット803に記憶される。コンテンツ転送命令が受信されたとき、呼び出しユニット802は、第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳を呼び出して表示し、ユーザによって選択された連絡先を決定する。転送ユニット804は、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する。
【0098】
図9を参照すると、関連付けユニット801は、具体的には、取得ユニット901、照合ユニット902および更新ユニット903を含む。取得ユニット901は、第1アプリケーションプログラムのために、第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳を読み取りコピーするための権限を取得し、第2アプリケーションプログラムのために、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を読み取りコピーする権限を取得するように構成されている。照合ユニット902は、照合条件、インデックス項目またはキーワードに従って照合を実行し、照合に成功した連絡先を組み合わせるように構成されている。更新ユニット903は、第1アドレス帳または第2アドレス帳が変化するとき、第1アドレス帳または第2アドレス帳を更新するように構成されている。
【0099】
加えて、本発明の別の実施形態は、1または複数のプログラムを記憶するためのコンピュータ記憶媒体を提供する。1または複数のプログラムは、命令を含み、当該命令は、第1アプリケーションプログラムの第1アドレス帳を第2アプリケーションプログラムの第2アドレス帳に関連付ける動作と、コンテンツ転送命令が受信されたとき、第2アドレス帳を呼び出して表示する動作であって、コンテンツ転送命令は、第1アプリケーションプログラムにおいて選択されたコンテンツを第2アプリケーションプログラムへ転送するために使用される、動作と、ユーザによって選択された連絡先を決定する動作と、選択されたコンテンツを決定された連絡先へ転送する動作とを実行するために使用される。具体的な方法は、異なるアプリケーションプログラムの間でコンテンツを転送するための方法と同一である。
【0100】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施形態において説明されている例と組み合わせることによって、ユニット、アルゴリズム、および、方法の段階は、コンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを理解し得る。機能がハードウェアまたはソフトウェアのいずれによって実行されるかは、技術的解決法の特定の適用および設計の制約条件に依存する。当業者は、説明された機能を特定の各適用のために実装すべく、異なる複数の方法を使用し得るが、当該実装が本発明の範囲を越えると見なされるべきではない。
【0101】
本明細書において使用される「および/または」という用語は、関連する列挙項目における1または複数の項目の任意またはすべての可能な組み合わせを示し、かつ、包含することを理解すべきである。本明細書において使用される、「含む」および/または「備える」という用語は、特徴、整数、段階、動作、要素および/またはコンポーネントが存在することを示しているが、他の特徴、整数、段階、動作、要素、コンポーネント、および/または、これらの組み合わせのうちの1または複数の存在または追加を排除するものではないことをさらに理解すべきである。
【0102】
「第1」および「第2」などの用語は、本明細書において、さまざま要素を説明するために使用され得るが、これらの用語によって要素が限定されるべきではないことをさらに理解すべきである。これらの用語は、単に一要素を別の要素と区別するために使用される。例えば、第1アプリケーションプログラムは、第2アプリケーションプログラムと名付けられ得て、同様に、第2アプリケーションプログラムは、第1アプリケーションプログラムと名付けられ得るが、本発明の範囲を逸脱することはない。
【0103】
本明細書において本発明の説明に使用されるこれらの用語は、単に具体的な実施形態を説明することを目的とするものであり、本発明を限定することを意図するものではない。文脈において明確な別段の記載が無い限り、本発明の本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される「1」、「一」および「この」という単数形の用語は、複数形を含むことも意図されている。
【0104】
別個の部品として説明されたユニットは、物理的に別個であってもそうでなくてもよく、また、ユニットとして表示された部品は、物理的なユニットであってもそうでなくてもよく、1箇所に位置していても、または、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。本発明の実施形態の解決法の目的を実現すべく、ユニットの一部またはすべてが実際の必要性に従って選択されてよい。本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合され得るか、または、ユニットの各々は物理的に単独で存在し得るか、または、2もしくはより多くユニットが1つのユニットに統合され得る。
【0105】
当業者ならば、方法の実施形態の段階の全部または一部が、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実装されてよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。プログラムが動作するとき、方法の実施形態の段階が実行される。上記の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0106】
上記の説明は、単に本発明の具体的な実装であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明において開示された技術範囲内における、当業者によって容易に考え出された何らかの変形または置換は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に当然に従うものとする。