(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記各ダミーバンプと当該ダミーバンプに隣り合う前記第1バンプとの間の前記第2方向に沿った距離は、当該ダミーバンプと当該ダミーバンプに隣り合う前記第2バンプとの間の前記第2方向に沿った距離と同じである、請求項1または2に記載の表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
表示装置においては、上記のアレイ基板に例えば駆動回路チップが実装されるが、駆動回路チップのアレイ基板実装時に、駆動回路基板の反り現象(warpage)が生じ、アレイ基板上の構成要素と駆動回路基板上の構成要素との間で電気的接触不良が生じるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、アレイ基板上の構成要素と駆動回路基板上の構成要素との間での接触不良を改善することが可能な、新規かつ改良された表示装置を提供することにある。
【0008】
なお、本発明の課題は以上で言及した技術的な課題に制限されず、言及されていないまたは他の技術的な課題は以下の記載から当業者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、表示領域及び非表示領域を有するアレイ基板と、前記非表示領域に配置され、前記非表示領域と向かい合う下面と、前記下面と対向する上面とを有する駆動回路チップと、を備え、前記下面上には、前記下面の上方から見て、複数の第1バンプが第1方向に沿って隔離して整列する第1バンプ領域と、複数の第2バンプが第1方向に沿って隔離して整列する第2バンプ領域とが設けられ、前記第1方向と直交する第2方向に沿って隔てられた前記第1バンプ領域と前記第2バンプ領域との間には、複数のダミーバンプが前記第1方向に沿って1つの列で離隔して整列するダミーバンプ領域が設けられる、表示装置が提供される。
【0010】
前記ダミーバンプ領域には、前記第1方向に沿って互いに隣り合う第1ダミーバンプグループ及び第2ダミーバンプグループを含み、前記第1ダミーバンプグループの前記ダミーバンプは、前記第2ダミーバンプグループと異なるピッチで配列され得る。
【0011】
また、前記第2ダミーバンプグループに含まれる前記ダミーバンプの数は、前記第1ダミーバンプグループに含まれる前記ダミーバンプの数より少なくてもよい。
【0012】
前記各ダミーバンプと当該ダミーバンプに隣り合う前記第1バンプとの間の前記第2方向に沿った距離は、当該ダミーバンプと当該ダミーバンプに隣り合う前記第2バンプとの間の前記第2方向に沿った距離と同じであり得る。
【0013】
前記ダミーバンプの前記第1方向に沿った幅は、前記第1及び第2バンプの幅と同じであり得る。
【0014】
前記ダミーバンプの前記第2方向に沿った長さは、前記第1及び第2バンプの長さと同じであり得る。
【0015】
前記駆動回路チップは、前記非表示領域にチップオングラス(COG:Chip On Glass)方式で実装され得る。
【0016】
前記非表示領域上には、前記第2方向に沿って一列に離隔して配置される複数の第1パッド及び第2パッドが設けられ、前記複数の第1パッドは、前記複数の第1バンプと対応するように位置し、前記複数の第2パッドは、前記複数の第2バンプと対応するように位置することがあり得る。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、表示領域及び非表示領域を有するアレイ基板と、前記非表示領域に配置され、前記非表示領域と向かい合う下面と、前記下面と対向する上面とを有する駆動回路チップと、を備え、前記下面上には、前記下面の上方から見て、複数の第1バンプが第1方向に沿って少なくとも2つの列で離隔して整列する第1バンプ領域と、複数の第2バンプが第1方向に沿って離隔して整列する第2バンプ領域とが設けられ、前記第1方向と直交する第2方向に沿って隔てられた前記第1バンプ領域と前記第2バンプ領域との間には、複数のダミーバンプが前記第1方向に沿って少なくとも2つの列で離隔して整列するダミーバンプ領域が設けられ、前記ダミーバンプ領域には、前記第1方向に沿って互いに隣り合う第1ダミーバンプグループ及び第2ダミーバンプグループを含み、前記第1ダミーバンプグループの前記ダミーバンプは、前記第2ダミーバンプグループと異なるピッチで配列される、表示装置が提供される。
【0018】
前記ダミーバンプは、前記第1バンプ及び第2バンプと形状が同じであり得る。
【0019】
また、前記ダミーバンプは、シリコン絶縁物質で形成され得る。
【0020】
前記複数の第1バンプと対応するように前記非表示領域に前記第2方向に沿って配置される複数の第1パッドと、前記複数の第2バンプと対応するように前記非表示領域に前記第2方向に沿って配置される複数の第2パッドとをさらに含み、前記複数の第1バンプと前記複数の第1パッド、前記複数の第2バンプと前記複数の第2パッドのそれぞれが異方性導電フィルムを介して電気的に接続され得る。
【0021】
また、前記第2ダミーバンプグループの前記ダミーバンプのピッチは、前記第1ダミーバンプグループの前記ダミーバンプのピッチより長くてもよい。
【0022】
また、前記駆動回路チップは、前記駆動回路チップの前記下面における前記第1方向に沿った2つの長辺の一方側に近い縁部に、長さ延長部を備え、前記長さ延長部の前記第2方向に沿った長さは、前記第1バンプの前記第2方向に沿った長さより長くてもよい。
【0023】
また、上記課題を解決するために、本発明のさらなる別の観点によれば、表示領域と、第1方向に沿って配置される複数の第1及び第2パッドを有する非表示領域とを有するアレイ基板と、前記非表示領域に配置され、前記非表示領域と向かい合う下面と、前記下面と対向する上面とを有する駆動回路チップと、を備え、前記下面上には、前記下面の上方から見て、複数の第1バンプが第1方向に沿って少なくとも1つの列で離隔して整列する第1バンプ領域と、複数の第2バンプが第1方向に沿って少なくとも1つの列で離隔して整列する第2バンプ領域とが設けられ、前記第1方向と直交する第2方向に沿って隔てられた前記第1バンプ領域と前記第2バンプ領域との間には、複数のダミーバンプが前記第1方向に沿って少なくとも1つの列で離隔して整列するダミーバンプ領域が設けられ、前記ダミーバンプ領域には、前記第1方向に沿って互いに隣り合う第1ダミーバンプグループ及び第2ダミーバンプグループを含み、前記第1ダミーバンプグループの前記ダミーバンプは、前記第2ダミーバンプグループと異なるピッチで配列される、表示装置が提供される。
【0024】
前記駆動回路チップは、前記駆動回路チップの前記下面における前記第1方向に沿った2つの長辺の一方側に近い縁部に、長さ延長部を備え、前記長さ延長部には前記第1及び第2バンプが配置されなくてもよい。
【0025】
前記長さ延長部の前記第2方向に沿った長さは、前記第1バンプの列の数、互いに隣り合う前記第1バンプ210から前記第2バンプ220までの距離、及び前記駆動回路チップに加えられる圧搾荷重のうち少なくとも一つに比例し得る。
【0026】
また、前記長さ延長部の前記第2方向に沿った長さは、前記駆動回路チップの厚さ及び前記アレイ基板の厚さのうち少なくとも一つに反比例し得る。
【0027】
また、前記複数のダミーバンプは、前記駆動回路チップの前記下面の前記駆動回路チップの中心部に配置され得る。
【0028】
また、前記複数のダミーバンプは、前記第1及び第2バンプの厚さと同じ厚さを有し得る。
【0029】
その他、実施形態の具体的な内容は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように本発明によれば、アレイ基板上の構成要素と駆動回路基板上の構成要素との間での接触不良を改善することができる。
【0031】
なお、本発明の実施形態による効果は以上で例示した内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の利点及び特徴、これらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述する実施形態において明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現されるものであり、本実施形態は、単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲によってのみ定義される。
【0034】
第1、第2などが多様な素子、構成要素を叙述するために使用されるが、これら素子、構成要素はこれらの用語によって制限されないことはいうまでもない。これらの用語は、単に一つ構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要であり得ることは勿論である。
【0035】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態による表示装置の平面図である。
【0037】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による表示装置はアレイ基板100及び駆動回路チップ200を含み得る。
【0038】
アレイ基板100は、透過性、耐熱性、耐化学性などに優れた物質を含み得る。例えば、アレイ基板100は光透過性に優れたガラス(glass)、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート層及びポリアクリルのうち一つを含み得る。また、アレイ基板100は表示領域DAと非表示領域NAを含み得る。
【0039】
表示領域DAは画像が表示される領域であり得る。表示領域DAはマトリックス配列された複数の画素部PXを含み得る。各画素部PXは画像を表示する表示素子及び表示素子と電気的に接続される薄膜トランジスタなどから形成され得る。ここで、表示素子は有機発光素子であり得るが、これに限定されない。各画素部PXはゲート線GLとこれと交差するデータ線DLにより定義され得る。ゲート線GLは第1方向Xに沿って延び、データ線DLは第1方向Xと直交する第2方向Yに沿って延び得る。ゲート線GL及びデータ線DLは、互いに絶縁されてアレイ基板100上に配置され得る。ここで第1方向Xは、マトリックス配列された複数の画素部PXの行方向に対応し、第2方向Yは、列方向に対応し得る。
【0040】
非表示領域NAは画像が表示されない領域であり、表示領域DAを囲み得る。非表示領域NAはアレイ基板100の縁(edge)と隣接した領域に形成され得る。非表示領域NAは、駆動回路チップ200、ゲート駆動部310、電源供給部320及び軟性回路基板330などが配置され得る。
【0041】
駆動回路チップ200は、アレイ基板100の非表示領域NAと向かい合う下面200aと、下面200aに対向する上面と、第1方向Xに沿った両側面及び第2方向Yに沿った両側面とを備える。この際、駆動回路チップ200の下面200aはアレイ基板100に実装される実装面とも呼び、以下、下面と実装面とを場合によって使い分けて説明する。第1方向Xは駆動回路チップ200の長辺方向、すなわち長さ方向であり得る。また、第2方向Yは駆動回路チップ200の短辺方向、すなわち幅方向であり得る。駆動回路チップ200は、一実施形態においてはチップオングラス(Chip−On−Glass、COG)方式でアレイ基板100に実装され得る。より詳細には、駆動回路チップ200は、駆動回路チップ200とアレイ基板100との間に異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film ;ACF)を配置した後、高温で熱圧搾することによってアレイ基板100に実装され得る。駆動回路チップ200の実装については、
図11及び
図12を参照して後述する。駆動回路チップ200は、データ線DLにデータ信号を提供するソースドライバ集積回路であり得るが、これに制限されず、ゲート線GLにスキャン信号を提供するスキャンドライバまですべて集積した統合ドライバ集積回路であってもよい。ただし、本明細書では、表示装置に、ゲート線GLにスキャン信号を提供する別途の集積回路、すなわちゲート駆動部310が備えられる場合を例に挙げて説明する。また、
図1では、駆動回路チップ200が一つの場合を示しているが、これに制限されず、駆動回路チップ200は複数形成され得る。
【0042】
ゲート駆動部310は、アレイ基板100の下面200aの上方から見て、非表示領域NAのうちの、駆動回路チップ200が配置される部分に対して垂直な一側の縁部に形成され得る。ゲート駆動部310は、ゲート線GLにスキャン信号を提供することによって複数の画素部PXを順次にスキャンし得る。
【0043】
電源供給部320は、アレイ基板100の下面200aの上方から見て、非表示領域NAのうちの、駆動回路チップ200が配置される部分に対して垂直な他側の縁部に形成され得る。電源供給部320は、各画素部PXの駆動に必要な電源電圧を提供し得る。軟性回路基板330は、例えば
図1に示すように、アレイ基板100の下面200aの上方から見て、非表示領域NAのうちの、駆動回路チップ200に対して表示領域DAとは反対側で隣接して形成され、アレイ基板100の駆動に必要な信号を駆動回路チップ200に伝達し得る。
【0044】
図2は、本発明の一実施形態による駆動回路チップ200の実装面(下面)200aを示す平面図である。
図3は、
図2に示すA1領域をより詳細に示す拡大図である。
【0045】
図2及び
図3を参照すると、本発明の一実施形態による表示装置は、長方形状の複数の第1バンプ210、第2バンプ220及び複数のダミーバンプ230をさらに含み得る。複数の第1バンプ210、第2バンプ210、220及び複数のダミーバンプ230はそれぞれ駆動回路チップ200の同じ面、すなわち下面200aに配置され、その個数及び形状などは
図2に示す場合に制限されず、表示装置の解像度などに応じて多様に変更できる。さらに、複数の第1バンプ210、第2バンプ220及び複数のダミーバンプ230の個数、形状、及びサイズ(長さ、幅、厚さ)は、互いに同じであっても、異なっていてもよい。
【0046】
複数の第1バンプ210は、駆動回路チップ200の下面200aのうち、第1方向に沿った両辺のうちの一辺側の領域(第1バンプ領域B1)にマトリックス状に配置され得る。詳細には、複数の第1バンプ210は互いに第1方向Xに沿って離隔して整列して第1バンプ210の列をなし、さらに複数の第1バンプ列は、互いに第2方向Yに沿って隔離して配列されている。例えば、
図1に示される一実施形態においては、複数の第1バンプ210の列は、3つの列に配列され得る。すなわち、複数の第1バンプ210は互いに同じ機能を行うバンプがマトリックス状に駆動回路チップ200の下面200aに配置され形成され得る。なお、第1バンプ210の列の数は、1つ以上であればよく、特に限定されるものではない。各列に配置される第1バンプ(210a、210b、210c)は、すべて同じ形状に形成され得ることができ、各列は互いに所定距離t5離隔して配置され得る。ここで、同じであるという意味は物理的、数学的に完全に同じである場合だけでなく、表示装置の量産上で問題が生じない程度の微細な差異を有する場合も含み、以下の説明においても同様である。各列間の距離t5は、一実施形態においては100μm未満であり得る。複数の第1バンプ210は、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)などの導電性物質で形成され得るが、これに制限されない。複数の第1バンプ210は、アレイ基板100の表示領域DAに信号を提供する複数の出力バンプであり得る。
【0047】
複数の第2バンプ220は、駆動回路チップ200の下面200aののうち、第1方向に沿った両辺のうちの他辺側の領域(第2バンプ領域B2)に配置され得る。詳細には、複数の第2バンプ220は互いに第1方向Xに沿って離隔して整列して第2バンプ220の列をなし得る。なお、第2バンプ220の列の数は、1つ以上であればよく、特に限定されるものではない。複数の第2バンプ220は、軟性回路基板330を介して信号を提供される複数の入力バンプであり得る。複数の第2バンプ220は、複数の第1バンプ210と同じ形態及び同じ材料で形成され得る。駆動回路チップ200は、複数の第2バンプ220を介して電源電圧、接地電圧またはデータ信号などを軟性回路基板330から提供され得る。このため、複数の第2バンプ220は軟性回路基板330と電気的に接続され得る。
【0048】
複数のダミーバンプ230は、アレイ基板100のパッド120a、120bとは電気的に接続しないバンプであることができ、駆動回路チップ200の下面200aの中心部に配置される。詳細には、複数のダミーバンプ230は、駆動回路チップ200の下面200aのうち、互いに第2方向Yに沿って隔てられた、複数の第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)と複数の第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)との間の領域において、第1方向Xに沿って一列に離隔して整列され得る。この際、各ダミーバンプ230と当該ダミーバンプ230に隣り合う第1バンプ210との間の距離t1は、各ダミーバンプ230と当該ダミーバンプ230に隣り合う第2バンプ220との間の距離t2は、互いに同じであり得る。すなわち、複数のダミーバンプ230は、一実施形態においては、複数の第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)と複数の第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)との間の中心部に配置され得る。複数のダミーバンプ230は、絶縁性物質で形成され得ることができ、一実施形態においては、シリコン絶縁物質であり得る。また、複数のダミーバンプ230は、第1方向Xに互いに沿って隣り合う第1ダミーバンプグループG1と第2ダミーバンプグループG2を含み得る。
図2の例においては、第1ダミーバンプグループG1は、駆動回路チップ200の下面200aのうち、第2方向に沿った両辺のうちの一辺側の領域に配置され得る。第2ダミーバンプグループG2は、駆動回路チップ200の下面200aのうち、第2方向に沿った両辺のうちの他辺側の領域に配置され得る。第1ダミーバンプグループG1内の複数のダミーバンプ間の配列ピッチt3は、第2ダミーバンプグループG2内の複数のダミーバンプ間の配列ピッチt4と互いに異なる場合があってもよい。より詳細には、第1ダミーバンプグループG1内に含まれる複数のダミーバンプ間の配列ピッチt3は、第2ダミーバンプグループG2内に含まれる複数のダミーバンプ間の配列ピッチt4より小さくてもよい。これにより、第2ダミーバンプグループG2側に配置される配線の設計自由度を高めることができる。例えば、
図2に示す一実施形態においては、第1ダミーバンプグループG1内に含まれる複数のダミーバンプ間の配列ピッチt3と第2ダミーバンプグループG2内に含まれる複数のダミーバンプ間の配列ピッチt4は、1:1.5の比を満たす。また、第1ダミーバンプグループG1内に含まれる複数のダミーバンプの個数は、第2ダミーバンプグループG2内に含まれる複数のダミーバンプの個数より多くてもよい。
【0049】
また、
図3を参照すると、複数のダミーバンプ230は、第1バンプ210及び第2バンプ220と同じ形状であり得ることができ、より詳細には、各バンプの第2方向Yに沿った長さa及び第1方向Xに沿った幅bが同じであってもよい。さらに、各バンプの駆動回路チップ200の厚み方向に沿った厚さc(
図6を参照)も同じであってもよい。ただし、本実施形態は、各バンプの長さa、幅b及び厚さcがそれぞれ同じである場合に制限されるものではなく、アレイ基板100または駆動回路チップ200のサイズに応じて変更できる。
【0050】
図4は、
図2に示す駆動回路チップ200の実装面(下面)200aの他の実施形態を示す平面図である。
図5は、
図2に示す駆動回路チップ200の実装面(下面)200aのさらなる他の実施形態を示す平面図である。
【0051】
図4を参照すると、第1ダミーバンプグループG1は、駆動回路チップ200の下面200aのうちの上部に配置され得る。第2ダミーバンプグループG2は、駆動回路チップ200の下面200aのうちの下部に配置され得る。すなわち、
図2及び
図4に示される各実施形態においては、第1ダミーバンプグループG1と第2ダミーバンプグループG2との配置関係が逆になっている(
図2参照)。また、
図5を参照すると、複数のダミーバンプ230は、バンプ間の配列ピッチがt3で定義される第1ダミーバンプグループG1と、バンプ間の配列ピッチがt4で定義される第2ダミーバンプグループ(G2a、G2b)を含み得る。詳細には、
図5で示されるように、第1ダミーバンプグループG1を第1方向Xに沿って挟み込むように、第1ダミーバンプグループG1の両側面に2つの第2ダミーバンプグループ(G2a、G2b)が配置され得る。すなわち、本発明の一実施形態による表示装置は第1ダミーバンプグループG1及び第2ダミーバンプグループG2が配列される位置は図面に示す場合に制限されない。これにより配線設計の自由度を高めることができる。
【0052】
図6は、
図1に示すIa−Ib線に沿って表示装置を切断した断面図である。
【0053】
図1及び
図6を参照すると、本発明の一実施形態による表示装置は、複数の第1パッド120a及び第2パッド120bをさらに含み得る。複数の第1パッド120a及び第2パッド120bはアレイ基板100上で、それぞれ複数の第1バンプ210及び第2バンプ220と対応する位置に形成され得る。
【0054】
図6を参照してより詳細に説明すると、第1パッド120a及び第2パッド120bはアレイ基板100の駆動回路チップ200の下面200aと向かい合う面100a上に配置される第1絶縁層110上に形成され得る。第1絶縁層110は単一層または複数の層からなる。第1バンプ210に対応する位置に配置される第1パッド120aは、導電性を持ち、出力パッドであり、データ線DLと接続され得る。第2バンプ220に対応する位置に配置される第2パッド120bは、導電性を持ち、入力パッドであり、軟性回路基板330(
図1を参照)と接続され得る。すなわち、第1パッド120a及び第2パッド120bは、アレイ基板100の面100a上の第1絶縁層110の面内において、第2方向Yに沿って一列に離隔して配置され得ることができ、特に、第1パッド120aは三つの列に配置される第1バンプ(210a、210b、210c)と接続され得る。第2絶縁層130は、第1パッド120a及び第2パッド120bの一部が露出されるように第1パッド120a、第2パッド120b及び第1絶縁層110上に形成され得る。第1パッド120aは、三つのコンタクトホール(contact hole)を介して三つの第1データ電極(140a、140b、140c)と接続され得る。第2パッド120bは、一つのコンタクトホールを介して第2データ電極141と接続され得る。異方性導電フィルム136は、複数の導電ボール150を含み得、第1データ電極及び第2データ電極(140a、140b、140c、141)を覆うように第1データ電極、第2データ電極(140a、140b、140c、141)及び第2絶縁層130上に形成され得る。複数の導電ボール150は、約3ないし4μmの直径を有する円形状であり得るが、一部の導電ボールが、駆動回路チップ200を熱圧搾によりアレイ基板100に実装するチップオングラス工程により楕円形に変形され得る。複数の導電ボール150は、チップオングラス工程中に外部から加えられた圧力によって変形されることによって、複数の第1バンプ210と第1パッド120aに接続された第1データ電極140との間、そして複数の第2バンプ220と第2パッド120bに接続された第2データ電極141との間とを、電気的に接続する。したがって、第1パッド120aからの信号は、第1パッド120aに接続された第1データ電極140と導電ボール150とを介して第1バンプ210に提供され得る。また、第2パッド120bからの信号は、第2パッド120bに接続された第2データ電極141と導電ボール150とを介して第2バンプ220に提供され得る。
【0055】
ダミーバンプ230は、第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)と第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)との間の中心部に配置され得ることができ、ダミーバンプ230の厚さcは、第1バンプ210及び第2バンプ220の厚さcと同じであり得る。ダミーバンプ230は
図6に示す形状に制限されず、円形、楕円形、多角形などの形状にしてもよい。また、アレイ基板100の駆動回路チップ200の下面200aと向かい合う面100a上には、第1バンプ210及び第2バンプ220とは異なり、ダミーバンプ230に対応する位置にパッドが存在しない場合もある。
【0056】
従来の表示装置においては、駆動回路チップ200の下面200aの第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)と第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)との間にはバンプが配置されないため、すなわち、駆動回路チップ200の下面200aの中央部にバンプが配置されていないため、駆動回路チップ200を熱圧搾してアレイ基板100に実装する際、駆動回路チップ200の中央部が反る(駆動回路チップ200の中央部がアレイ基板100に向かって曲がり、駆動回路チップ200の縁部がアレイ基板100から離れる)反り現象(warpage)が生じ得る。そして、駆動回路チップ200の縁部がアレイ基板100から離れるため、駆動回路チップ200の縁部にある第1及び第2バンプ210、220と、アレイ基板100の第1及び第2パッド120a、120bとの間が離れ、第1及び第2バンプ210、220と第1及び第2パッド120a、120bと間の接触不良が生じる場合がある。これに対し、本発明の一実施形態による表示装置においては、第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)と第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)との間の中心部に、ダミーバンプ230を配置することによって、すなわち、駆動回路チップ200の下面200aの中央部にダミーバンプ230を配置することによって、駆動回路チップ200の熱圧搾工程時の駆動回路チップ200の反り現象を改善することができ、ひいては、駆動回路チップ200の縁部がアレイ基板100から離れることを避けることができるため、駆動回路チップ200の縁部の第1及び第2バンプ210、220と、アレイ基板100の第1及び第2パッド120a、120bとの間の接触不良を避けることができる。そして、これによって、駆動回路チップ200の基板実装時の製品不良率を低減させて信頼性を向上できる。
【0057】
さらに、駆動回路チップ200は、長さ延長部240をさらに含み得る。
図6を参照すると、長さ延長部240は、駆動回路チップ200の下面200aの上方から見て、複数の第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)とは反対側で、複数の第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)に隣り合う位置に、言い換えると、長方形状の駆動回路チップ200の下面200aにおける第1方向Xに沿った2つの長辺の一方側の縁部に形成され得る。すなわち、本実施形態においては、長さ延長部240は、駆動回路チップ200の長さ方向の2つ辺のうち複数の第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)側の縁部に形成され得る。長さ延長部240には、別途のバンプが配置されない場合もあり、長さ延長部240の第2方向Yに沿った長さLは、第1バンプ210の第2方向Yに沿った長さa(
図3を参照)より長くてもよい。より具体的には、長さ延長部240の長さLは、複数の第1バンプ210は互いに第1方向Xに沿って離隔して配列されることによって形成された第1バンプの列の数(列数)、互いに隣り合う第1バンプ210から第2バンプ220までの距離、及び熱圧搾工程時に駆動回路チップ200に加えられる圧搾荷重(Mpa)のうち少なくとも一つに比例し得る。また、長さ延長部240の長さLは、駆動回路チップ200の厚さ及びアレイ基板100の厚さのうち少なくとも一つに反比例し得る。すなわち、長さ延長部240の長さLは下記の式1を満す。
【0059】
式1においては、Wは、互いに隣り合う第1バンプ210から第2バンプ220までの距離を意味する。従来の表示装置においては、駆動回路チップ200の縁部に長さ延長部240が設けられていなかった。従来の表示装置の製造工程における駆動回路チップ200の熱圧搾工程時に、駆動回路チップ200の中央部(第1バンプ領域B1と第2バンプ領域B2との間)がアレイ基板100に向かって曲がり、駆動回路チップ200の縁部がアレイ基板100から離れる。この際、駆動回路チップ200の下面200aの上方から見て、駆動回路チップ200の外側に近い駆動回路チップ200の部位ほど、アレイ基板100から大きく離れ、駆動回路チップ200の中央に近い駆動回路チップ200の部位ほど、反りが緩和されてアレイ基板100から大きく離れない。したがって、駆動回路チップ200の縁部、すなわち、駆動回路チップ200の外側に近い駆動回路チップ200の部位にある第1及び第2バンプ210、220は、アレイ基板100の第1及び第2パッド120a、120bと大きく離れることになるため、第1及び第2バンプ210、220と第1及び第2パッド120a、120bと間の接触不良が生じる場合がある。これに対し、本発明の一実施形態による表示装置は、駆動回路チップ200の縁部に、長さ延長部240を設けることによって、たとえ、駆動回路チップ200の熱圧搾工程時に駆動回路チップ200の反り現象が生じた場合であっても、第1バンプ領域(B1)は、長さ延長部240を駆動回路チップ200の縁部に設けたことにより、長さ延長部240に比べて駆動回路チップ200の外側から離れるため、反りが緩和されて長さ延長部240に比べてアレイ基板100から大きく離れることはない。したがって、第1バンプ領域(B1)は、アレイ基板100から大きく離れることはないため、第1バンプ210cとアレイ基板100の第1パッド120bとの間の接触不良問題を改善できる。このため、駆動回路チップ200の基板実装時の製品不良率を低減させて信頼性を向上できる。なお、長さ延長部240は、駆動回路チップ200の下面200aの上方から見て、複数の第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)とは反対側で、複数の第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)に隣り合う位置に、言い換えると、長方形状の駆動回路チップ200の下面200aにおける第1方向Xに沿った2つの長辺の他方側の縁部に形成されてもよく、第1バンプ領域B1と第2バンプ領域B2を駆動回路チップ200の外側から挟み込むように、2つの長さ延長部240を設けてもよい。
【0060】
図7は、本発明の他の実施形態による駆動回路チップ200の実装面(下面)200aを示す平面図である。
図8は、
図7に示すA2領域をより詳細に示す拡大図である。ただし、
図2と重複する説明は省略する。
【0061】
図7及び
図8を参照すると、複数のダミーバンプ230は、アレイ基板100のパッド120a、120bとは電気的に接続しないバンプであることができ、駆動回路チップ200の下面200aの上方から見て、駆動回路チップ200の下面200aのうち、互いに第2方向Yに沿って隔てられた、複数の第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)と複数の第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)との間の領域において、第1方向Xに沿って2つの列に離隔して配置され得る。すなわち、複数のダミーバンプ230は、2つの列に離隔して配置される第1サブダミーバンプ230a及び第2サブダミーバンプ230bを含み得る。この際、第2方向Yに沿って隣り合う第1サブダミーバンプ230a及び第2サブダミーバンプ230bは、所定距離t6を離隔して配置され、一実施形態においては、所定距離t6は100μm未満であり得る。また、第2方向Yに沿って隣り合う第1サブダミーバンプ230aと複数の第2バンプ220との間の距離t2、及び第2方向Yに沿って隣り合う第2サブダミーバンプ230bと複数の第1バンプ210との間の距離t1は、互いに同じであり得る。すなわち、複数の第1サブダミーバンプ230a及び第2サブダミーバンプ230bは、一実施形態においては、複数の第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)と複数の第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)との間の中心部に配置され得る。第1サブダミーバンプ230a及び第2サブダミーバンプ230bは、互いに同じ材質であることができ、一実施形態においては、シリコン絶縁物質で形成され得ることができ、また互いに同じ形状、例えば長方形状であり得る。一方、第1サブダミーバンプ230a及び第2サブダミーバンプ230bは、第1バンプ210及び第2バンプ220と同じ形状であり得ることができ、より詳細には第2方向Yに沿った長さa及び第1方向Xに沿った幅bが各バンプ間にすべて同じであり得る。さらに、駆動回路チップ200の厚み方向に沿った各バンプの厚さc(
図6を参照)もすべて同じであり得る。ただし、本実施形態は、各バンプの長さa、幅b及び厚さcがすべて同じである場合に制限されず、アレイ基板100または駆動回路チップ200のサイズに応じて変更できる。また、
図7の例では、第1サブダミーバンプ230aの列及び第2サブダミーバンプ230bの列が示されており、すなわち、ダミーバンプ230の列が2つ示されているが、ダミーバンプ230の列の数は、1つ以上であればよく、特に限定されるものではない。
【0062】
また、複数のダミーバンプ230は、第1方向Xに沿って互いに隣り合う第1ダミーバンプグループG1と第2ダミーバンプグループG2を含み得る。第1ダミーバンプグループG1内の複数のダミーバンプ間の配列ピッチt3と第2ダミーバンプグループG2内の複数のダミーバンプ間の配列ピッチt4は互いに異なってよい。より詳細には、第1ダミーバンプグループG1内に含まれる複数のダミーバンプ間の配列ピッチt3は第2ダミーバンプグループG2内に含まれる複数のダミーバンプ間の配列ピッチt4より小さくてもよい。これにより、第2ダミーバンプグループG2の側に配置される配線の設計自由度を高めることができる。例えば、
図7に示す一実施形態においては、第1ダミーバンプグループG1内に含まれる複数のダミーバンプ間の配列ピッチt3と第2ダミーバンプグループG2内に含まれる複数のダミーバンプ間の配列ピッチt4は、1:2の比を満たす。また、第1ダミーバンプグループG1内に含まれる複数のダミーバンプの個数は第2ダミーバンプグループG2内に含まれる複数のダミーバンプの個数より多くてもよい。そして、
図7の例においては、第1ダミーバンプグループG1は、駆動回路チップ200の下面200aのうち、第2方向に沿った両辺のうちの一辺側の領域(
図7おいては下側)に配置され得るが、本発明の他の実施形態による表示装置の
図4の場合のように、第1ダミーバンプグループG1は、駆動回路チップ200の下面200aのうち、第2方向に沿った両辺のうちの他辺側の領域(
図4おいては上側)に配置され得ることもでき、第1ダミーバンプグループG1及び第2ダミーバンプグループG2が配列される位置は、図面に示す場合に制限されない。また、
図5の場合のように、第1ダミーバンプグループG1を第1方向Xに沿って挟み込むように、第1ダミーバンプグループG1の両側面に2つの第2ダミーバンプグループ(G2a、G2b)が配置され得る。
【0063】
図9は、
図7に示すIa−Ib線に沿って表示装置を切断した断面図である。
【0064】
図1、
図7及び
図9を参照すると、本発明の他の実施形態による表示装置は、複数の第1パッド120a及び第2パッド120bをさらに含み得る。複数の第1パッド120a及び第2パッド120bはアレイ基板100上で、それぞれ複数の第1バンプ210及び第2バンプ220と対応する位置に形成され得る。ただし、第1サブダミーバンプ230a及び第2サブダミーバンプ230bが配置される位置に対応するアレイ基板上の部分には、パッドが形成されない場合もある。
【0065】
ダミーバンプ230は、第1バンプ210が配置された領域(第1バンプ領域B1)と第2バンプ220が配置された領域(第2バンプ領域B2)との間の中心部に配置され得ることができ、ダミーバンプ230の厚さcは、第1バンプ210及び第2バンプ220の厚さcと同じであり得る。先にも述べたが、ここで、同じであるという意味は物理的、数学的に完全に同じである場合だけでなく、表示装置の量産上で問題が生じない程度の微細な差異を有する場合も含む。ダミーバンプ230は
図5に示す形状に制限されず、円形、楕円形、多角形などの形状にしてもよい。また、アレイ基板100駆動回路チップ200の下面200aと向かい合う面100a上には、第1バンプ210及び第2バンプ220とは異なり、ダミーバンプ230に対応する位置にパッドが存在しない場合もある。すなわち、アレイ基板100上にパッドが配置されない領域に対応する駆動回路チップ200の下面200a上にダミーバンプ230を配置することによって、これまで説明した実施形態と同様に、駆動回路チップ200の熱圧搾工程時の反り現象を改善できる。したがって、駆動回路チップ200の第1及び第2バンプ210、220と、アレイ基板100の第1及び第2パッド120a、120bとの間の接触不良を避けることができる。そして、これによって、駆動回路チップ200の基板実装時の製品不良率を低減させて信頼性を向上できる。
【0066】
さらに、駆動回路チップ200は長さ延長部240をさらに含み得る。長さ延長部240の長さLは、これまで説明した実施形態と同様に、複数の第1バンプ210は互いに第1方向Xに沿って離隔して配列されることによって形成された第1バンプの列の数(列数)、互いに隣り合う第1バンプ210から第2バンプ220までの距離、及び熱圧搾工程時の駆動回路チップ200に加えられる圧搾荷重(Mpa)のうち少なくとも一つに比例し得る。また、長さ延長部240の長さLは、駆動回路チップ200の厚さ及びアレイ基板100の厚さのうち少なくとも一つに反比例し得る。これにより、本発明の一実施形態による表示装置は、駆動回路チップ200が長さ延長部240を含むことによって、これまで説明した実施形態と同様に、第1バンプ領域(B1)は、長さ延長部240を駆動回路チップ200の縁部に設けたために、長さ延長部240に比べて駆動回路チップ200の外側から離れるため、反りが緩和されて長さ延長部240に比べてアレイ基板100から大きく離れることはなく、従って、駆動回路チップ200の第1バンプ210cとアレイ基板100の第1パッド120bとの間の接触不良問題を改善できる。そして、これによって、駆動回路チップ200の基板実装時の製品不良率を低減させて信頼性を向上できる。
【0067】
図10は、本発明による一実施形態及び他の実施形態による表示装置の反りの程度を示すグラフである。
図10においては、表示装置の反りとは、駆動回路チップ200の熱圧搾工程後の(常温での)第1パンプ210とアレイ基板100との間の長さを指し、Aは従来技術による表示装置の反りの程度を示し、Bは本発明の一実施形態によりダミーバンプ230を含む(複数のダミーバンプ230が1列に駆動回路チップ200の下面200aに配置される場合、
図2の場合)表示装置の反りの程度を示す。また、Cは本発明の一実施形態によるダミーバンプ230(複数のダミーバンプ230が1列に駆動回路チップ200の下面200aに配置される場合、
図2の場合)及び長さ延長部240を含む表示装置の反りの程度を示す。なお、Bにおける表示装置のサイズと第1及び第2バンプ210、220の数、配置とは、Aにおける表示装置のサイズと第1及び第2バンプ210、220の数、配置と同じであり、同様に、Cにおける長さ延長部240を含まない表示装置のサイズと第1及び第2バンプ210、220の数、配置とは、Aにおける表示装置のサイズと第1及び第2バンプ210、220の数、配置と同じである。
【0068】
図10を参照すると、従来技術による表示装置の場合Aの反りの程度は約4.7μmである。これに対し、ダミーバンプ230を含む表示装置の場合Bは、反りの程度が約2.2μmであることが分かる。すなわち、ダミーバンプ230を含む表示装置の場合Bは、従来技術による表示装置の場合Aに比べて反りの程度が約54%改善されたことが分かる。また、ダミーバンプ230及び長さ延長部240を含む表示装置の場合Cは、反りの程度が約1.4μmであることが分かる。すなわち、ダミーバンプ230及び長さ延長部240を含む表示装置の場合Cは、ダミーバンプ230を含む表示装置の場合Bに比べて反りの程度が約36%さらに改善されたことが分かる。
【0069】
図11及び
図12は本発明の一実施形態による表示装置の製造工程のうちの表面実装工程を示す図である。ここでは、
図11及び
図12を参照して、本発明の一実施形態による表示装置、すなわち複数のダミーバンプ230が1列に駆動回路チップ200の下面200aに配置される場合(
図2の場合)を例に挙げて説明する。
【0070】
まず、
図11を参照すると、アレイ基板100の非表示領域NAと駆動回路チップ200との間に異方性導電フィルム136を配置し得る。より詳細には、駆動回路チップ200の実装面である下面200a、すなわち複数の第1バンプ210、第2バンプ220及びダミーバンプ230が配置される面がアレイ基板100の非表示領域NAと対向するように駆動回路チップ200を配置し得る。この際、駆動回路チップ200が長さ延長部240を含むことは上述した通りであるため、説明を省略する。また、アレイ基板100上に配置される第1絶縁層110及び第2絶縁層130、第1パッド120a及び第2パッド120b、第1データ電極及び第2データ電極(140a、140b、140c、141)については上述した通りであるため、説明を省略する。複数の第1バンプ210及び第2バンプ220とダミーバンプ230は同じ工程で形成され得ることができ、これにより製造工程を簡素化できる。そして、異方性導電フィルム136を利用して電気的な回路ボンディング(bonding)を行うために所定の温度と圧力を異方性導電フィルム136に印加するため、
図11に示す通り圧力装置500を用いる。圧力装置500の下部には、
図11に示すように、加温具510(heating tool)が結合され得る。
【0071】
また、
図12を参照すると、圧力装置500及び加温具510を下部に移動させて、駆動回路チップ200に押し当てることによって一定の圧力と温度で駆動回路チップ200を熱圧搾させ得る。この際、加温具510の熱を異方性導電フィルム136に伝達させるために加温具510と異方性導電フィルム136との間には緩衝材520が備えられる。このようにして、本発明の一実施形態による表示装置は、圧力装置が駆動回路チップ200を熱圧搾して表示装置を製造する場合でも、駆動回路チップ200がダミーバンプ230を含むことによって、駆動回路チップ200の中央部が下部に向かう、言い換えると、アレイ基板100に向かう反り現象を抑制できる。そして、駆動回路チップ200の反り現象を抑制しつつ、さらに、駆動回路チップ200が長さ延長部240を含むことによって、第1バンプ領域(B1)は、長さ延長部240を駆動回路チップ200の縁部に設けたために、長さ延長部240に比べて駆動回路チップ200の外側から離れるため、反りが緩和されて長さ延長部240に比べてアレイ基板100から大きく離れることはなく、従って、駆動回路チップ200の第1バンプ210cとアレイ基板100の第1パッド120bとの間の接触不良問題を改善できる。そして、これによって、駆動回路チップ200の基板実装時の製品不良率を低減させて信頼性を向上できる。
【0072】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例または組み合わせに想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。