(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1、前記第2、前記第3及び前記第4のそらせ面の各々が、第1の平坦面及び当該第1の平坦面から角度をなして差し向けられた第2の平坦面によって規定されており、
前記第1及び前記第2の平坦面は、前記流体流れに対して異なる角度をなして配置されている
ことを特徴とする請求項1記載の混合バッフル。
前記第1の平坦面の各々は、前記流体流れに垂直な平面からゼロではない角度だけ角度付けられており、その結果、前記第1、前記第2、前記第3及び前記第4のそらせ面の各々が、二重くさび形状を規定している
ことを特徴とする請求項2記載の混合バッフル。
前記第1の分割パネルは、前記第2の分割パネルに全体として垂直に差し向けられていて、当該混合バッフルが前記流体流れを収容する導管内に配置される時、前記第1の分割パネルは、前記導管内に全体として鉛直に差し向けられ、前記第2の分割パネルは、前記導管内に全体として水平に差し向けられる
ことを特徴とする請求項2記載の混合バッフル。
前記第1及び前記第4のそらせ面は、前記第1の流れ部分が前記第1の分割パネルに沿って下方に収縮し、その後前記第2の分割パネルに沿って右側に拡張するように、前記第1の流れ部分を移動させ、
前記第2及び前記第3のそらせ面は、前記第2の流れ部分が前記第1の分割パネルに沿って上方に収縮し、その後前記第2の分割パネルに沿って左側に拡張するように、前記第2の流れ部分を移動させる
ことを特徴とする請求項9記載の混合バッフル。
前記第1及び前記第4のそらせ面は、前記第1の流れ部分が前記第1の分割パネルに沿って上方に収縮し、その後前記第2の分割パネルに沿って右側に拡張するように、前記第1の流れ部分を移動させる
ことを特徴とする請求項9記載の混合バッフル。
前記第1及び前記第2の分割パネル、並びに、前記第1、前記第2、前記第3及び前記第4のそらせ面は、一体品として一体形成されている、請求項2記載の混合バッフル。
前記混合バッフルの前記第1、前記第2、前記第3及び前記第4のそらせ面の各々は、第1の平坦面及び当該第1の平坦面から角度をなして差し向けられた第2の平坦面によって規定されており、
前記第1の平坦面及び前記第2の平坦面は、前記流体流れに対して異なる角度をなして配置されている
ことを特徴とする請求項13記載のスタティックミキサ。
前記複数の混合要素は、前記流体流れを反時計回りの方向に移動させる左回り混合バッフルと、前記流体流れを時計回りの方向に移動させる右回り混合バッフルと、を含み、
前記混合コンポーネントは、交互に位置する一連の前記左回り混合バッフル及び前記右回り混合バッフルを含んでいる
ことを特徴とする請求項14記載のスタティックミキサ。
前記混合コンポーネントの前記複数の混合要素は、前記少なくとも1つの混合バッフルとは異なる形式の流れシフトを提供する少なくとも1つの異なる形式の流れシフト要素を更に含んでおり、前記少なくとも1つの異なる形式の流れシフト要素は、交互に位置する一連の前記左回り混合バッフル及び前記右回り混合バッフルが散在されている
ことを特徴とする請求項15記載のスタティックミキサ。
前記第1の平坦面の各々は、前記流体流れに垂直な平面からゼロではない角度だけ角度付けられており、その結果、前記第1、前記第2、前記第3及び前記第4のそらせ面の各々が、二重くさび形状を規定している
ことを特徴とする請求項14記載のスタティックミキサ。
前記第1、前記第2、前記第3及び前記第4のそらせ面の各々は、第1の平坦面及び当該第1の平坦面に対して角度をなして差し向けられた第2の平坦面によって構成されている
ことを特徴とする請求項20記載の方法。
前記第1及び前記第2の平坦面の各々は、前記スタティックミキサを通る前記流体流れに垂直な平面からゼロではない角度だけ角度付けられており、その結果、前記第1、前記第2、前記第3及び前記第4のそらせ面の各々が、二重くさび形状を規定しており、
当該方法は、
前記混合流体流れの排出が完了される時、前記スタティックミキサの前記入口端部を前記流体流れの源から切り離すステップ
を更に備えたことを特徴とする請求項21記載の方法。
前記第3のそらせ面及び前記第4のそらせ面の前記第2の平坦面の各々は、前記流体流れに対して、前記第1の平坦面のそれぞれよりも、より鋭い角度をなして差し向けられている
ことを特徴とする請求項1記載の混合バッフル。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明の原理に従って一連の混合バッフル12を有するスタティックミキサ10の一実施形態を示している。この実施形態の混合バッフル12は、以下に更に詳細に説明するように、種々の流れ遮蔽面の結果として「二重くさび」形混合バッフルとも言う。二重くさび形混合バッフル12の各々は、混合バッフル12の前縁16のところで導管14を通る流体の流れを分割し、次にこの流れを部分回転により時計回り又は反時計回りにずらし又は回転させ、その後流体流れを混合バッフル12の後縁18のところで再結合する。公知のマルチフラックス(Multiflux)形混合要素と同様、二重くさび形混合バッフル12は、複数のそらせ面を有し、当該そらせ面は、他の図を参照して以下に番号が付与されているが、流体流れの一部分(例えば、流体流れの半分)が狭められた空間(例えば、図示の実施形態では導管14の全体的断面の四半分)を通って動くことを強制し、その後、後縁18に向かってもう一度拡張する。
【0027】
しかしながら、当該実施形態の二重くさび形混合バッフル12は、各々、導管14を通って動く流れに対する入射角度が前縁16及び後縁18に隣接したところで尖るように小さくなる又は増大するような二重くさび形状を規定している。このように傾斜そらせ面上における入射角を尖らせることにより、混合バッフル12を通って流れる流体が収縮するようにし、次に前縁16のところでの分割箇所の近くで且つ後縁18のところでの再結合箇所の近くのところで迅速に又は容易に拡張する。この目的のため、二重くさび形混合バッフル12周りでこれに沿って流れる流体は、流体流れをなして移動している2種類又は3種類以上の流体相互間の混合品質がスタティックミキサで用いられている公知の混合要素よりも良好であり、流体流れをスタティックミキサ10中で移動させることによって生じる背圧がそれほど増大することもない。さらに、二重くさび形混合バッフル12は、公知の混合要素と比較して導管14内の多くの空間を満たし、従って、有利には、使用されているミキサ10が停止したときに保持状態の流体体積を減少させ、それにより混合操作の終わりでの材料の無駄が減少する。
【0028】
図1を参照すると、スタティックミキサ10は、主要構成要素として、導管14及び当該導管14中に挿入された混合コンポーネント20を有する。導管14は、混ぜ合わされるべき少なくとも2種類の流体を収容したカートリッジ、カートリッジシステム、又は計量システム(これらはいずれも図示されていない)に取り付けられるよう構成された入口端部受け口22を備えている。例えば、入口端部受け口22は、ノードソン・コーポレーション(Nordson Corporation)から入手できる二成分カートリッジシステムのうちの任意のものに連結可能である。導管14は、混合コンポーネント20を受け入れるよう形作られた本体区分24、及び、当該本体区分24と連通したノズル出口26、を更に有している。本体区分24及び混合コンポーネント20は、実質的に正方形の断面輪郭形状を有するものとして図示されているが、当業者であれば理解するように、以下に説明する概念は、丸形や円筒形やその他の形状を含む他の幾何学的形状を備えたミキサにも、同様に当てはまり得る。
【0029】
図1に示されている実施形態としてのスタティックミキサ10内に設けられている混合コンポーネント20は、一連続体をなす混合要素及び/又はバッフルを含む。混合要素及び/又はバッフルのこの連続体は、入口端部受け口22に隣接して位置する入口混合要素30で始まり、この入口混合要素30は、スタティックミキサ10内に受け入れられた少なくとも2種類の流体の幾らかの初期分割及び混合を(到来する流体の流れに対する混合コンポーネント20の向きとは無関係に)保証するよう構成されていて、次に、二重くさび形混合バッフル12の一連の左回り及び右回りバージョン(以下、12
L及び12
Rで示されている)に続いていて、流れシフタ要素32が連続体中の数個の二重くさび形混合バッフル12の各組の終わりごとに差しはさまれている。流れシフタ要素32は、流体流れの少なくとも一部分を導管14の一方の側から導管14の別の側にずらし、それにより二重くさび形混合バッフル12とコントラストをなす異なる形式の流体の動き及び混合をもたらす、というように構成されている。本明細書における開示は、二重くさび形混合バッフル12に焦点を当てるので、入口混合要素30又は流れシフタ要素32についての更なる詳細な説明は以下においてなされない。しかしながら、理解されるように、混合コンポーネント20を構成する要素のうちの1つ又は2つ以上は、本発明の範囲から逸脱することなく、図示のものから再組織化され得るし、あるいは、改造可能である(混合コンポーネント20に属する要素のうちの幾つかが二重くさび形混合バッフル12であることを条件として)。
【0030】
混合コンポーネント20を構成する一連の混合要素及び/又はバッフルは、第1及び第2の側壁34,36を形成するよう互いに一体形成される。第1及び第2の側壁34,36は、混合コンポーネント20の互いに対向する側部を少なくとも部分的に境界付け、これに対し、第1の側壁34と第2の側壁36との間に延びる混合コンポーネント20の他の側部は、導管の関連の内面38に対して大部分開いたまま乃至露出されたままである(内面38のうちの1つは、
図1では切除されて図示されていない)。二重くさび形混合バッフル12及び他の要素30,32の総数は、ミキサ10の異なる実施形態では様々であり得る。かくして、
図1に示されている二重くさび形混合バッフル12の特定の構造について以下にかなり詳細に説明するが、ミキサ10は、本発明の観点を組み込んだ実施形態の一例に過ぎない。
【0031】
次に
図2を参照すると、混合コンポーネント20の一部分が、スタティックミキサ10の残部から分離された状態で更に詳細に示されている。例えば、混合コンポーネント20の互いに対向する側部により規定された第1及び第2の側壁34,36の特定の輪郭形状が、より明確に視認できる。図示されている混合コンポーネント20の部分は、流れシフタ要素32のうちの1つで始まり、次に一連の二重くさび形混合バッフル12に続く。一連の二重くさび形混合バッフル12は、具体的に言えば、第1の形態を有する二重くさび形混合バッフル12
Rと第2の形態を有する二重くさび形混合バッフル12
Lが交互に(スタッガード状に)位置したものである。第1の形態と第2の形態とは、互いにほぼ同じであるが、混合コンポーネント20及び導管14の長手方向軸線に平行に位置合わせされた少なくとも1つの中央平面に関して互いに逆(反転した形態)になっており、その結果、二重くさび形混合バッフル12
R,12
Lは、互いに鏡像関係をなしている。第1の形態を有するバッフル12を本明細書では右回り混合バッフル12
Rという場合があり、第2の形態を有するバッフル12を本明細書では左回り混合バッフル12
Lという場合がある。2つの形式の二重くさび形混合バッフル12に用いられているこの異なる表記又はラベル表示は、これら混合バッフル12を通って動いているときに流体流れが行う異なる「回転」運動に起因している。以下に詳細に説明するように、右回り混合バッフル12
Rに遭遇した流体流れは、全体として、導管14を通る中心軸線を中心として時計回りに動き、これに対し、左回り混合バッフル12
Lに遭遇した流体流れは、全体として、導管14の中心軸線を中心として反時計回りに動く。しかしながら、この時計回り及び反時計回りの運動は、中心軸線を中心とする真の意味での回転ではないものと理解されるだろう。回転は、全体としては、複数種類の流体を混合してスタティックミキサ10を通るストリーキングを回避するのには、役立たない。
【0032】
これら二重くさび形混合バッフル12のほぼ同じ構成に鑑みて、以下の説明の際に、2つの形式のバッフル12
R,12
Lの各々の構造を識別するために、同一の参照符号が用いられる。加うるに、参照符号12は、総称的に、該当する場合(例えば、上述の
図1の説明)、二重くさび形混合バッフル12(右回り混合バッフル12
Rと左回り混合バッフル12
Lの両方を含む)の全てを意味するために引き続き用いられる。その結果、別段の指摘がなければ、二重くさび形混合バッフル12のうちの1つの要素の説明は、スタティックミキサ10に含まれている他の各二重くさび形混合バッフル12に、同様に当てはまる。
【0033】
図3を参照すると、左回り混合バッフル12
Lは、全体として平面状であり且つ第1の方向に差し向けられた第1の分割パネル42を有し、当該第1の方向は、図示の実施形態では、全体として鉛直の方向として示されている。左回り混合バッフル12
Lは、全体として平面状であり且つ第2の方向に差し向けられた第2の分割パネル44を有し、当該第2の方向は、この実施形態では、全体として水平の方向として示されている。第1の分割パネル42は、混合コンポーネント20の長手方向軸線(例えば、これは、導管14の長手方向軸線でもある)に平行な方向に延び、第1及び第2のフック区分48,50によって規定された前縁16で終端している。第1のフック区分48は、第1の分割パネル42の左側部52に向かって僅かに傾けられ、或いは「かぎ形に曲げられ」ており、第2のフック区分50は、第1の分割パネル42の右側部54に向かって僅かに傾けられ、或いは「かぎ形に曲げられ」ている。第2の分割パネル44は、第1の分割パネル42とほぼ同じ形状を有するが、後縁18を有している。この目的のため、当該後縁18は、第2の分割パネル44の頂側部62に向かって僅かに傾けられた第1のフック区分58と、第2の分割パネル44の底側部64に向かって僅かに傾けられた第2のフック区分60と、によって構成されている。種々のフック区分48,50,58,60は、ミキサ10内に望ましくないほど高い背圧を生じさせ得る長い横方向縁部に沿っての流れの分割を回避しながら、分割された流体流れ(各図において矢印Fの方向に沿って動いている)を分割パネル42,44の互いに対向する側部内に案内するのを、助ける。
【0034】
理解されるように、向きに基づいた表記、例えば表面又は側部に言及して用いられる鉛直、水平、左、右、頂及び底、という表記は、図示のような当該要素の向きを意味している。もっとも、導管14内における当該要素の別の向きも、本発明の範囲に含まれる実際のやり方又は他の実施形態で用いられ得る。この目的のため、第1及び第2の分割パネル42,44の種々の側部52,54,62,64は、例えば上述の発明の概要の説明の項において、「第1」及び「第2」の側部とも表現される場合がある。
【0035】
図3は、本実施形態の左回り混合バッフル12
Lを全体的に示しているが、当該左回り混合バッフル12
Lの更なる特徴は、例えば
図5〜
図7に提供されている平面図、正面図、及び側面図において視認可能である。左回り混合バッフル12
Lは、第1の分割パネル42から第1及び第2の側壁34,36(混合コンポーネント20の残部と組み立てられる時)に向かって互いの逆の方向に外方に突き出るか又は延びている、第1及び第2のそらせ面(偏向面)66,68を更に有している。有利には、第1及び第2のそらせ面66,68の各々は、混合バッフル12
Lを通る流体流れに対して異なる角度をなして差し向けられた複数の平坦面(「くさび面」ともいう)を有する。例えば、第1の分割パネル42の左側部52の第1のそらせ面66は、第1の分割パネル42の中央に隣接して延びる第1の平坦面70と、当該第1の平坦面70の上方に配置された第2の平坦面72と、を含んでおり、第2の平坦面72は、流体流れに対して第1の平坦面70よりも鋭い(小さい)角度をなして差し向けられている。同様に、第1の分割パネル42の右側部54の第2のそらせ面68は、第1の分割パネル42の中央に隣接して延びる第1の平坦面74と、当該第1の平坦面74の下方に配置された第2の平坦面76と、を含んでおり、第2の平坦面76は、流体流れに対して第1の平坦面74よりも鋭い(小さい)角度をなして差し向けられている。第1及び第2のそらせ面66,68の各々上における2つの平坦面70,72,74,76の配置により、本実施形態の左回り混合バッフル12
Lは、各そらせ面がただ1つの平坦面又は丸められた表面を有する従来形混合バッフル設計例と比較して、最適化された混合を提供すると共に無駄な保持体積を減少させることができる。
【0036】
左回り混合バッフル12
Lを通って流れる流体は、以下のように、これら種々の表面によって方向付けられる。左回り混合バッフル12
Lの種々の断面(A〜D)のところでの左回り混合バッフル12
Lを通って動く2種類の流体の一つの単純化された略図が、流れについての以下の説明を明確にするのを助けるために、
図3において示されている。流体流れは、断面Aのところで、これが前縁16に当たる前の状態で概略的に示されている。最初、混合バッフル12
Lに当たるこの流体流れは、断面Bで示されているように、第1の分割パネル42によって当該第1の分割パネル42の左側部52上と右側部54上とで相対的に等しい流れに分割される。第1のそらせ面66は、第1の分割パネル42の左側部52上を流れる流体を混合バッフル12
Lの左下の四半分(第3象限)に向けて下方に方向付けるように構成されており(
図6の正面図に示されている)、その結果、この流れは、第2の分割パネル44の底側部64に隣接して位置する空間に向かって移動する。この目的のため、第1の分割パネル42の左側部52の頂部のところの流体流れは、最初に、第2の平坦面72によって下方にそらされ(偏向され)、次に、この流体流れは、そらせが続いている間、第1の平坦面70に沿って混合バッフル12
Lの左下四半分(第3象限)に向かって流れ続ける。「圧縮」流れが、混合バッフル12
Lの長手方向中心のところに位置した断面Cのところに、概略的に示されている。この断面Cのところで、第1の分割パネル42が第2の分割パネル44に繋がっている。
【0037】
混合バッフル12
Lの反対側の側部上の流れは、第1の分割パネル42の右側部54に隣接して位置する第2のそらせ面68により規定された鏡像構造体を用いて、同様にそらされる。この点に関し、第2のそらせ面68は、第1の分割パネル42の右側部54上を流れる流体を混合バッフル12
Lの右上の四半分(第1象限)に向けて上方に方向付けるように構成されており(
図6の正面図に示されている)、その結果、この流れは、第2の分割パネル44の頂側部62に隣接して位置する空間に向かって移動する。この目的のため、第1の分割パネル42の右側部54の底部のところの流体流れは、最初に、第2の平坦面76によって上方にそらされ(偏向され)、次に、この流体流れは、そらせが続いている間、第1の平坦面74に沿って混合バッフル12
Lの右上四半分(第1象限)に向かって流れ続ける。「圧縮」流れが、混合バッフル12
Lの長手方向中心のところに位置した断面Cのところに、概略的に示されている。かくして、左回り混合バッフル12
Lの第1の半部(長手方向又は流れ方向に沿って位置する)は、ミキサ10が当該実施形態において使用状態にあるとき、流体流れを効果的に分割し、流体流れの各分割部分を互いに逆方向に、導管14の対向する(2つの)四半分に向かって移動させる(シフトする)。
【0038】
左下の四半分(第3象限)及び右上の四半分(第1象限)に向かってずらされ又は圧縮された後、流体流れは、側方に拡張し始めて、導管14内の空間の実質的に全てを再度満たす。この流体拡張を可能にするため、左回り混合バッフル12
Lの後半分(長手方向又は流れ方向に見て)は、前半分について上述した構造とほぼ同じ構造を有する。特に、左回り混合バッフル12
Lは、第2の分割パネル44から導管14の頂部及び底部に向かって(ミキサ10内に配置されているとき)互いに逆の方向に外方に突き出るか又は延びている、第3及び第4のそらせ面80,82を更に有している。有利には、第3及び第4のそらせ面80,82の各々は、ちょうど上述した第1及び第2のそらせ面66,68のように、流体流れに対して異なる角度をなして差し向けられた複数の平坦な「くさび面」を有する。確かに、くさび面の各々は、混合バッフル12
Lを大体において対称にするよう、本実施形態では互いに鏡像関係をなしている。第2の分割パネル44の頂側部62の第3のそらせ面80は、第2の分割パネル44の中央に隣接して延びる第1の平坦面84と、当該第1の平坦面84の左側に配置された第2の平坦面86と、を含んでおり、第2の平坦面86は、流体流れに対して第1の平坦面84よりも鋭い(小さい)角度をなして差し向けられている。同様に、第2の分割パネル44の底側部64の第4のそらせ面82は、第2の分割パネル44の中央に隣接して延びる第1の平坦面88と、当該第1の平坦面88の右側に配置された第2の平坦面90と、を含んでおり、第2の平坦面90は、流体流れに対して第1の平坦面88よりも鋭い(小さい)角度をなして差し向けられている(第4のそらせ面82は、
図3及び
図5〜
図7では詳細に見ることができないが、対応の鏡像が、例えば
図4に示されている右回り混合バッフル12
Rに示されている)。理解されるように、第1及び第3のそらせ面66,80は、左回り混合バッフル12
Lの互いに対向する面(反対側のフェース)(上流及び下流に見て)上に、特に当該混合バッフル12
Lの左上の四半分(第4象限)に、形成されている。同様に、第2及び第4のそらせ面68,82は、左回り混合バッフル12
Lの互いに対向する面(反対側のフェース)(上流及び下流に見て)上に、特に当該混合バッフル12
Lの右下の四半分(第2象限)に、形成されている。第1及び第2の分割パネル42,44及びそらせ面66,68,80,82は、ミキサの技術分野で理解されているように、例えばプラスチック材料を射出成形することによって、一体部材として一体形成される。
【0039】
かくして、第2の分割パネル42の上下での流体流れの拡張は、第1の分割パネル42に続く流れのずれ(シフト)又は収縮とほぼ同じ態様で起こるが、丁度逆(反転した関係)になっている。右上の四半分中にずらされた流体流れは、第3のそらせ面80の第1の平坦面84に沿って、次に第3のそらせ面80の第2の平坦面86に沿って、流れ始める。この運動により、流れは、ずれるか又は拡張して、第2の分割パネル44の頂側部62の上方に規定された導管14の上側部分全体を実質的に満たす。同様な態様で、左下の四半分中にずらされた流体流れは、第4のそらせ面82の第1の平坦面88に沿って、次に第4のそらせ面82の第2の平坦面90に沿って、流れ始める。この運動により、流れは、ずれるか又は拡張して、第2の分割パネル44の底側部64の下方に規定された導管14の下側部分全体を実質的に満たす。分割された流れは、このとき、第2の分割パネル44の第1及び第2のフック区分58,60によって規定された後縁18のところで、いつでも「再結合され」得る状態にある。この「再結合」は、一般的には、完全な再結合ではない。と言うのは、左回り混合バッフル12
Lの後縁18を通過して流れる流体流れは、流体流れを別の方向に更に分割する別の混合要素(例えば、右回り混合バッフル12
R)の前縁16を通過して既に流れているからである。
【0040】
図3の断面Dに概略的に示されているように、左回り混合バッフル12
L周りの流れによって生じる流体流れのこのずれ及び分割運動は、混合バッフル12
Lの前縁16のところで流入する前にもともと層をなして提供されている2種類の流体の層の数を2倍にすることができる。当然のことながら、理解されるように、実際の流れは、第1、第2、第3及び第4のそらせ面66,68,80,82上の異なる角度をなして角度付けられた表面上でこれに沿って流れる結果として、且つ、種々のフック区分48,50,58,60上でこれに沿って流れる結果として、恐らくは一層混ぜ合わされる(例えば、混合が最適化される)。いずれにせよ、流体流れを構成する2種類又は3種類以上の流体の流れは、スタティックミキサ10の導管14内に挿入された混合バッフル12を通って流れることによって、混合される。
【0041】
上述したように、第1の平坦面70,74,84,88は、流れに対して第2の平坦面72,76,86,90とは異なる角度をなして差し向けられている。左回り混合バッフル12
Lの本実施形態におけるこれら表面により規定される例示の角度は、例えばそれらが第2のそらせ面68に適用された場合について、
図7に示されている。理解されるように、これらの例示の角度は、導管14を通る流体流れの方向に垂直な平面から測定され、これら垂直平面のうちの1つA
F が、明瞭のために
図7に想像線で示されている。例示の角度は、混合バッフル12
Lの他のそらせ面について同様に当てはまることも理解されよう。第1の平坦面74は、垂直平面A
Fと第1の角度α
1をなし、当該第1の角度α
1は、本実施形態では約10°である。第2の平坦面76は、垂直平面A
Fと第2の角度β
1をなし、当該第2の角度β
1は、本実施形態では約55°である。したがって、第1の平坦面74と第2の平坦面76は、互いに約45°の角度をなしており、それにより、流体流れが混合バッフル12
Lを通る運動中に移動する(シフトする)ときに流体流れがどのように拡張し又は収縮するかが変更される。さらに、第1及び第2の平坦面74、76は、一緒になって、そらせ面66,68,80,82のための二重くさび形状を規定する。
【0042】
特に、第2の平坦面72,76,86,90の鋭い(小さい)角度付けにより、スタティックミキサ10内で流体流れを混合する際に、多くの有益な利点を生じさせる。この目的のため、そらせ面66,68,80,82の各々のところの「二重くさび」が、拡張中又は収縮中の流体が混合バッフル12を通って流れながら横切らなければならない導管14内の距離を、効果的に短くする。したがって、流体流れは、混合コンポーネント20内に含まれている連続する混合バッフル12内において、収縮部分と拡張部分との間で容易に移行する。流体混合それ自体も最適化される。と言うのは、そらせ面66,68,80,82のところの異なる角度がこれらの場所に隣接したところでの流れ特性を更に操作し、それにより混合バッフル12を通る運動中に2種類又は3種類以上の流体の混合を促進するからである(例えば、2種類の流体は、
図3において全体的な概略表示が種々の断面のところで示している程度よりも大きい程度互いに混ざり合う)。
【0043】
また、第2の平坦面72,76,86,90のところでの鋭い(小さい)角度付けにより、左回り混合バッフル12
Lの左上の四半分及び右下の四半分のところに位置するくさび状構造が導管14内の多くの容積部を満たすことができ、それにより、有利なことに、使用中のスタティックミキサ10が停止するときの導管14内の無駄な保持体積を減少させることができる。これら鋭い(小さい)角度をなした第2の平坦面72,76,86,90上を流れることにより生じる背圧の増大は、対応のそらせ面66,68,80,82のこれら僅かな部分について鋭い(小さい)角度付けを提供することのみによるため、最小限に抑えられる。したがって、保持体積の減少は、スタティックミキサ10内における背圧の著しい増大や混合コンポーネント20の必要長さの著しい増大なしで、ディスペンシング分野における材料の無駄に関する相当なコストの節減を可能にする。理解されるように、これらの利益を達成するために、混合バッフル12の他の実施形態において、そらせ面66,68,80,82のうちの1つ又は2つ以上の任意の組み合わせに二重くさび構成が提供され得る。ただし、かかる利益は、そらせ面66,68,80,82の各々が二重くさび構成を有する場合に最も顕著である。
【0044】
上記において概要的に説明したように、
図4及び
図8に示された右回り混合バッフル12
Rは、上記において詳細に説明した左回り混合バッフル12
Lと本質的に同一の構造を有するが、そらせ面66,68,80,82は、左回り混合バッフル12
Lのそれらと鏡像関係をなすよう差し向けられている。右回り混合バッフル12
Rのパネル及び表面は、構造及び機能において、上述の対応のパネル及び表面と実質的に同一であり、従って、これらの要素は、両方の形式の混合バッフル12,12
L,12
Rにおいて同一の参照符号で示されている。そらせ面を鏡像関係をなして差し向けることにより生じる相違点は、第1の分割パネル42の左側部62上の流れが、第1及び第4のそらせ面66,82によって、左上の四半分(正面から見て)にずらされた後で、第2の分割パネル44の頂側部62に亘って延び、一方、第1の分割パネル42の右側部54上の流れが、第2及び第3のそらせ面68,80によって、右下の四半分にずらされた後で第2の分割パネル44の底側部64に亘って延びる。この場合も、右回り混合バッフル12
Rの種々の断面(A〜D)のところでの右回り混合バッフル12
Rを通って動く2種類の流体の一つの単純化された略図が、流れを明確にするのを助けるために、
図4において示されている(これは、概略的な流れの中での層の更なる分割を示すべく
図3に示された流れに続いている)。かくして、左回り混合バッフル12
Lは、流体流れを全体として反時計回りの方向にずらし、他方、右回り混合バッフル12
Rは、流れを全体として時計回りの方向にずらす。これら混合バッフル12
L,12
Rを混合コンポーネント20内で連続に交互に配置することによって、良好な全体的混合品質がより少ない全体的混合要素/バッフル(及び混合コンポーネント20の対応のより短い全体長さ)を備えたスタティックミキサ10によって達成される。
【0045】
例示の実施形態では、混合バッフル12の連続体は、
図2に示されているように、側壁34,36を備えた混合コンポーネント20の一体形バージョンを形成するよう、連続して互いに成形される。しかしながら、これら混合バッフル12(及び混合コンポーネント20の連続体中に散在して設けられた他の混合要素)は、他の実施形態では、別々に形成されて、製造後に所望の順序で互いに結合され得る。混合バッフル12は、他の実施形態でも、ロック嵌合方式によって互いに押されて結合されるのが良く、かかる実施形態としては、例えば、以下の
図9及び
図10と関連して説明される切り欠き付きの変形実施形態が挙げられる。
【0046】
さらに理解されるように、種々のくさび表面によって定められる例示の角度及び/又は相対的な長さ/寸法は、本発明の範囲と矛盾することなく、混合バッフル12の他の実施形態において変更可能である。一例では、混合バッフル12の入口に沿って位置する第1及び第2のそらせ面66,68は、混合バッフル12の出口に沿って位置する第3及び第4のそらせ面80,82とは、僅かに異なる角度をなして差し向けられ得る。具体的に説明すると、このような一例では、第1及び第2のそらせ面66,68の第1の平坦面70,74は、α
1=12°という流体流れに対する第1の角度をなして配置され、一方、第3及び第4のそらせ面80,82の第1の平坦面84,88は、α
1=10°という流体流れに対する第1の角度をなして配置される。かかる別の構成は、混合バッフル12への入口及びこれからの出口に特に合った望ましい流れ特性を提供する。さらに、これら第1の平坦面70,74,84,88の角度α
1は、他の実施形態では、最終使用者の特定のニーズに基づいて5°〜15°の範囲にあるよう変更されても良い。このことは、本発明の範囲からの逸脱を意味しない。同様に、これら第1の平坦面70,74,84,88の角度α
1と対応の第2の平坦面72,76,86,90の角度β
1との間の相対角度は、混合バッフルの他の実施形態では、25°〜50°の範囲にあるよう変更されても良い。したがって、これら潜在的な範囲を考慮に入れて、対応の第2の平坦面72,76,86,90の角度β
1は、これら種々の変形例では、30°という小さいものであっても良く、或いは、65°という大きいものであっても良い。上記において詳細に説明した利点は、これら例示の範囲内で得られるが、ただし、そらせ面66,68,80,82のうちの全てではなくても幾つかが、2つの「くさび」、例えば2つの平坦面、を有することが条件である。
【0047】
図示されていない更に別の変形実施形態では、これら第1の平坦面70,74,84,88の角度α
1は、0°(流れ方向に垂直な平面から見て)である、すなわち換言すると、流れ方向に全体的に垂直である、というように変更されても良い。二重くさび形状の代わりに、第1、第2、第3及び第4のそらせ面66,68,80,82の一部が全体として板状であって、他の部分が全体としてくさび状であっても良い。かかる実施形態は引き続き上述した流れ最適化の利益を達成するが、先に説明した実施形態の二重くさび形態は、混合流体の排出が完了する時、スタティックミキサ10内の保持体積及び無駄を一段と減少させる。
【0048】
図9及び
図10を参照すると、右回り混合バッフルの2つの変形実施形態が示されている。これら変形実施形態は、
図8に示されている右回り混合バッフル12
Rと同一の向きをなした状態で示されており、それにより、実施形態相互間の違いが明らかになっている。理解されるように、ほぼ同じ変形を、本発明の範囲内で左回り混合バッフル12に適用することができる。
【0049】
最初に
図9を参照すると、本実施形態の二重くさび形混合バッフル112は、第1の実施形態の混合バッフル12と同一のパネル及び表面の実質的に全てを有し、これらの要素は、100番台の類似の参照符号で示されている。当該実施形態における差を除いて、更なる説明は行わない(例えば、第2のそらせ面168は、僅かな違いがあるものの、上述した第2のそらせ面68に一致している)。
図9の斜視図に最も明確に示されているように、第1の平坦面170,174,184,188の角度及び第2の平坦面172,176,186,190の角度は、上述の第1の実施形態のこれら要素の対応の10°及び55°という角度よりも、流体流れに対してよい大きい。この目的のため、
図9Aの詳細図に示されているように、第1の平坦面170,174,184,188は、流れ方向に垂直な平面A
Fに対して、約21°という第1の角度α
2をなしている。第2の平坦面172,176,186,190は、流れ方向に垂直な平面A
Fに対して、約66°の第2という角度β
2をなしている。かくして、図示の第1の実施形態の場合と同様、両表面は、互いに約45°の角度をなして配置されている。容易に理解されるように、本実施形態における二重くさび形混合バッフル112のバージョンは、収縮及び拡張中、流体流れをより迅速にずらし、本実施形態の二重くさび形混合バッフル112は、混合及びディスペンシングサイクルの終わりに無駄な保持体積を一段と制限するよう、ミキサ10内でより多くの容積を占める。ここで、当然、流体流れ中に生じる背圧は、前記の実施形態と比較して増大する場合があり、従って、利点と欠点とのバランスが、本発明によるスタティックミキサ10を必要とする様々な技術分野のために特定の二重くさび形混合バッフル12を設計する際に、重み付けされなければならない。
【0050】
本実施形態の二重くさび形混合バッフル112は、第1の分割パネル142の中間部中に切断形成された切り欠き194を、更に有する。ほぼ同じ切り欠き(図示せず)が、第2の分割パネル144の中間部にも切断形成され得て、これら切り欠き194は、スタティックミキサ10内で連続して用いられている他の二重くさび形混合バッフル112の対応の切り欠き194と係合するように構成されている。切り欠き194により、1つの二重くさび形混合バッフル112の前縁116のところの第1の分割パネル142は、別の二重くさび形混合バッフル112の後縁118のところの第2の分割パネル144と、部分的に係合することができる。これにより、ミキサ10の使用が終わる時、追加の無駄材料を保持することになるミキサ10の導管14内の開放空間が節約される。同様に、上述したように、下流側の二重くさび形混合バッフル112による流れの分割は、上流側の二重くさび形混合バッフル112内の分割流れの再結合前に起こるか又はこれと同時に起こる。これにより、混合効率が高められる。理解されるように、これら切り欠き194は、本発明と矛盾しない他の実施形態では省かれ得るし、或いは、配設場所及び寸法が逆(反転した関係)であっても良い。
【0051】
次に
図10を参照すると、本実施形態の二重くさび形混合バッフル212は、混合バッフル12,112の第1の実施形態と同一のパネル及び表面の実質的に全てを有し、これらの要素は、200番台の類似の参照符号で示されている。当該実施形態における差を除いて、更なる説明は行わない(例えば、第2のそらせ面268は、僅かな違いがあるものの、上述した第2のそらせ面68に一致しており、切欠き294は、直前の実施形態の切欠き194に一致している)。
図10の斜視図に最も良く示されているように、第1の平坦面270,274,284,288の角度及び第2の平坦面272,276,286,290の角度は、上述の第1の実施形態の場合と同一の角度に戻っている。この目的のため、
図10Aの詳細図に示されているように、第1の平坦面270,274,284,288は、流れ方向に垂直な平面A
Fに対して、約10°という第1の角度α
3をなしている。第2の平坦面272,276,286,290は、流れ方向に垂直な平面A
Fに対して、約55°という第2の角度β
3をなしている。しかしながら、第1の平坦面と第2の平坦面との相対長さは、第2の平坦面272,276,286,290が対応の第1、第2、第3及び第4のそらせ面266,268,280,282のより広い部分を構成するよう、変更されている。
図9に示されている実施形態の場合と同様、かかる変形例としての二重くさび形混合バッフル212は、導管14内におけるより速い流れのずれ(移動)及びより少ない保持体積を達成することができるが、対応する背圧増加がスタティックミキサ10を通って動いている流体流れ中に生じる。したがって、理解されるように、各表面部分の特定の角度及び相対的な寸法ないし長さは、本発明の範囲と矛盾することなく、他の実施形態において変更されて良い。
【0052】
本発明による二重くさび形混合バッフルの各実施形態では、種々のそらせ面の全てではないにしても少なくとも幾つかが、有利なことに、複数の「くさび」又は複数の平坦面を有し、これら表面のうちの更に幾つかは、流体流れ方向に対して他の表面よりも鋭い(小さい)角度が付けられている。そらせ面の一部に亘るこの鋭い(小さい)角度付けは、当該二重くさび形混合バッフルを通る際に受ける収縮運動、ずれ運動及び拡張運動の間に流体流れが横切らなければならない距離を減少させる。この構成により、ミキサ長さないし背圧をそれほど増大させることなく、より最適化された混合が得られると共に、サイクルの終わりにおける無駄な保持体積が少なくなる。その結果、本発明の二重くさび形混合バッフルは、スタティックミキサで用いられている従来の混合及び流れシフト要素の改良ないし最適化を必要とする分野の多くに対処できる。
【0053】
本発明を例示の実施形態により説明すると共にこれら実施形態を幾分詳細に説明したが、添付された特許請求の範囲に記載された本発明の範囲をかかる細部に制限し又は何らかの仕方で限定することは、本出願人の意図ではない。追加の利点及び改造が当業者には容易に明らかであろう。本発明の種々の特徴をユーザの要望及び好みに応じて単独で又は任意の組み合わせ状態で使用することができる。これは、現在知られている本発明を実施する好ましい方法に沿っての本発明の説明である。しかしながら、本発明の範囲自体は、添付の特許請求の範囲の記載によってのみ定められるべきである。