【文献】
児島史秀,NICTにおけるWi-SUN多様化のための取組み,ワイヤレスIoTセミナー [オンライン],NICT,2016年11月21日,第1-47頁,[検索日2020.08.20],インターネット:<URL:https://www.soumu.go.jp/main_content/000454146.pdf>
【文献】
JJ-300.10 ECHONET Lite向け ホームネットワーク通信インタフェース (IEEE802.15.4/4e/4g 920MHz帯無線),TTC標準,一般社団法人情報通信技術委員会,2015年 3月11日,第2.2版,第139-146頁,[検索日2020.08.21],インターネット<URL:https://www.ttc.or.jp/application/files/4815/5418/7477/JJ-300.10v2.2.pdf>
【文献】
NXP IEEE 802.15.4 Stack User Guide,JN-UG-3024,[オンライン],2016年 6月22日,Revision 2.6,第26-36頁,[検索日2020.08.21],インターネット<URL:https://www.nxp.com/docs/en/user-guide/JN-UG-3024.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、スマートメーターとホームゲートウェイとの間の無線通信については、通信距離や障害物に対するロバスト性について更なる改善の余地があった。
【0006】
なお、一般に、第1機器と第2機器との無線通信距離を延長するための手法としては、両機器間に中継機器を設けることが考えられる。しかしながら、中継機器を導入する場合には、無線通信システムの初期設定作業が煩雑となったり、既存のネットワークに後から中継機器を追加しにくいことがあり、その利便性について更なる改善の余地があった。
【0007】
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者らにより見出された上記の課題に鑑み、簡易に無線通信のロバスト性を向上することのできる無線通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書中に開示されている無線通信システムは、所定の通信プロファイルで第1機器との無線通信を行う第2機器と、前記第1機器と前記第2機器との間で受信パケットをリピート送信する中継機器と、を有する無線通信システムであって、前記第2機器は、前記第1機器との接続設定に際して、順次チャネルを切り替えながらスキャン信号を送信するアクティブスキャンを行い、前記第1機器からの応答がなければ前記アクティブスキャンを繰り返し、前記中継機器は、前記第2機器からのスキャン信号を受信したとき、前記スキャン信号から前記第1機器との接続に必要な情報要素を抽出して独自アクティブスキャンを行い、前記第1機器からの応答があれば、そのチャネルに自身のチャネルを変更した上で、当該チャネルの受信パケットをリピート送信する状態となる構成(第1の構成)とされている。
【0009】
また、本明細書中に開示されている無線通信システムは、所定の通信プロファイルで第1機器との無線通信を行う第2機器と、前記第1機器と前記第2機器との間で受信パケットをリピート送信する中継機器とを有する無線通信システムであって、前記第2機器は、前記第1機器との接続設定に際して、前記中継機器に初期設定されたチャネルを先頭に順次チャネルを切り替えながらスキャン信号を送信するアクティブスキャンを行い、前記中継機器は、前記第2機器からのスキャン信号を受信したとき、前記アクティブスキャンのチャネル切替間隔よりも短い待機時間に亘って現チャネルの受信パケットをリピート送信する状態を維持した後、前記アクティブスキャンの次チャネルに自身のチャネルを変更する構成(第2の構成)とされている。
【0010】
また、本明細書中に開示されている無線通信システムは、所定の通信プロファイルで第1機器との無線通信を行う第2機器と、前記第1機器と前記第2機器との間で受信パケットをリピート送信する中継機器を有する無線通信システムであって、前記第2機器は、無線通信を介することなく自身に外部接続された中継機器に対して、所定の設定情報を通知し、前記中継機器は、前記設定情報に基づいて自身の初期設定を行う構成(第3の構成)とされている。
【0011】
なお、第3の構成から成る無線通信システムにおいて、前記第2機器は、前記第1機器との接続確立前に無線通信を介することなく自身に外部接続された中継機器に対して、前記第1機器との接続に必要な情報要素を前記設定情報として通知し、前記中継機器は、その起動時において、前記情報要素を用いて独自アクティブスキャンを行い、前記第1機器からの応答があれば、そのチャネルに自身のチャネルを変更した上で、当該チャネルの受信パケットをリピート送信する状態となる構成(第4の構成)にするとよい。
【0012】
また、第3または第4の構成から成る無線通信システムにおいて、前記中継機器は、自身が前記第2機器に外部接続されていることを検出したとき、前記第2機器に前記設定情報の通知を要求する構成(第5の構成)にするとよい。
【0013】
また、本明細書中に開示されている無線通信システムは、所定の通信プロファイルで第1機器との無線通信を行う第2機器と、前記第1機器と前記第2機器との間で受信パケットをリピート送信する中継機器とを有する無線通信システムであって、前記第2機器は、無線コマンドを用いて前記中継機器に所定の設定情報を通知し、前記中継機器は、前記設定情報に基づいて自身の初期設定を行う構成(第6の構成)とされている。
【0014】
なお、第6の構成から成る無線通信システムにおいて、前記第2機器は、前記第1機器との接続設定に際して、前記無線コマンドを用いて前記中継機器にチャネル変更要求を行った上で、順次チャネルを切り替えながらスキャン信号を送信するアクティブスキャンを行い、前記第1機器からの応答がなければ前記チャネル変更要求と前記アクティブスキャンを繰り返し、前記中継機器は、前記チャネル変更要求に応じたチャネルに自身のチャネルを変更した上で、当該チャネルの受信パケットをリピート送信する状態となる構成(第7の構成)にするとよい。
【0015】
また、第3〜第7何れかの構成から成る無線通信システムにおいて、前記第2機器は、前記第1機器との接続確立後に導入された中継機器に対して、前記設定情報として設定済みチャネルを通知し、前記中継機器は、前記設定済みチャネルに自身のチャネルを変更した上で、当該チャネルの受信パケットをリピート送信する状態となる構成(第8の構成)にするとよい。
【0016】
また、第1〜第8いずれかの構成から成る無線通信システムにおいて、前記通信プロファイルは、Wi−SUN[wireless smart utility network]Bルートであり、前記第1機器は、スマートメーターであり、前記第2機器は、ホームゲートウェイであり、前記中継機器は、Bルートリピーターである構成(第10の構成)にするとよい。
【0017】
また、本明細書中に開示されている中継機器は、Wi−SUNBルートで1対1の無線通信を行うスマートメーターとホームゲートウェイとの間で受信パケットをリピート送信する構成(第11の構成)とされている。
【発明の効果】
【0018】
本明細書中に開示されている発明によれば、簡易に無線通信のロバスト性を向上することのできる無線通信システムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<無線通信システム(リピーターなし)>
図1は、無線通信システムの第1構成例を示す図である。本構成例の無線通信システム1は、スマートメーター100(=第1機器に相当)と、ホームゲートウェイ200(=第2機器に相当)と、を有する。
【0021】
スマートメーター100は、一般に需要家の宅外(屋外)に設けられており、ガス・電気・水道などの検針データをインフラ事業者に無線送信する。
【0022】
ホームゲートウェイ200は、需要家の宅内(屋内)に設けられており、所定の通信プロファイル(Wi−SUNBルート)で、スマートメーター100との1対1無線通信を行う。これにより、スマートメーター100の検針データを需要家の宅内でも確認することが可能となる。なお、ホームゲートウェイ200としては、Wi−SUN対応のHEMS[home energy management system]コントローラを用いてもよいし、Wi−FiルーターなどのUSB[universal serial bus]ポートに着脱可能なWi−SUN対応の無線通信モジュール(USBドングル型)を用いてもよい。
【0023】
なお、サブギガヘルツ帯(例えば920MHz帯)を使用するWi−SUNは、ギガヘルツ帯(例えば2.4GHzまたは5GHz)を使用するWi−Fiと比べて、消費電力が小さく、無線通信距離が長いという利点がある。そのため、スマートメーター100とホームゲートウェイ200それぞれの設置位置がそれほど離れていなければ、相互間の1対1無線通信に支障を来たすことはない。
【0024】
しかしながら、一般に需要家の宅外(屋外)に設けられるスマートメーター100と、需要家の宅内(屋内)に設けられるホームゲートウェイ200は、それぞれの設置位置が遠く離れている場合もあり得るし、相互間には電波を遮る障害物(スマートメーター100が収納される金属製のメーターボックスや家屋の壁面など)も少なからず存在する。
【0025】
そのため、スマートメーター100とホームゲートウェイ200それぞれの設置状況によっては、1対1無線通信の品質が低下したり断絶したりするおそれがある。
【0026】
<無線通信システム(リピーターあり)>
図2は、無線通信システムの第2構成例を示す図である。本構成例の無線通信システム1では、先述の第1構成例(
図1)に加えて、Bルートリピーター300(=中継機器に相当)が導入されている。
【0027】
Bルートリピーター300は、スマートメーター100とホームゲートウェイ200との間に設けられて、双方から受け取った受信パケットを全く同じ形でリピート送信することにより、送信ノードの分身として無線通信距離を延長する。
【0028】
このような中継機器を導入することにより、距離や障害物に対するロバスト性を向上することが可能となる。
【0029】
図3は、Bルートリピーター300の一設置例を示す図である。本図で示したように、Bルートリピーター300は、例えば、USB/ACアダプター310を介して電力供給を受けるUSBドングルとして市場に提供される。もちろん、Bルートリピーター300の機器形態は、何らこれに限定されるものではなく、ACアダプター内にWi−SUN対応の無線通信ICを実装した形態であってもよい。
【0030】
いずれの機器形態を採用したにせよ、Bルートリピーター300は、一般家庭に設置されることを想定した製品であり、誰でも簡単に初期設定を行うことのできる容易性が求められる。理想的には、Bルートリピーター300をUSB/ACアダプター310のUSBポートに挿入して電力を供給するだけで、その初期設定が自動的に完了すること(=ユーザにとって初期設定作業が不要であること)が望ましい。
【0031】
<接続手順(基本)>
図4は、Wi−SUNBルートの基本的な接続手順を示す図である。スマートメーター100とホームゲートウェイ200との間で、初回接続時の初期設定(ネットワークの構築)を行う際には、まず、第1ステップとして、ホームゲートウェイ200側で、BルートIDとPW(パスワード)の設定入力が行われる。なお、BルートIDとPWは、スマートメーター毎に予め付与されており、インフラ事業者から需要家に対して通知される。
【0032】
次に、第2ステップでは、ホームゲートウェイ200が全チャネルを対象としたアクティブスキャンを行う。より具体的に述べると、ホームゲートウェイ200は、指定したチャネル(例えば、Ch0x21、0x22、…、0x3B、0x3C)を順番にスキャンし、スマートメーター100からの応答が返ってくるのを待つ。スマートメーター100は、自身の設定チャネルがスキャンされたら応答する。
【0033】
次に、第3ステップでは、ホームゲートウェイ200において、アクティブスキャンの結果をもとに、使用するチャネルとPAN[personal area network]IDの設定が行われる。PANIDの設定により、異なるPANIDが付与された複数の端末で一つのチャネルを共有することが可能となる。
【0034】
最後に、第4ステップでは、スマートメーター100とホームゲートウェイ200との間で、PANA[protocol for carrying authentication for network access]認証が行われて、一連の初期設定が完了する。なお、PANA認証を確立することにより、スマートメーター100とホームゲートウェイ200との間で、秘匿性の高い無線通信を実現することが可能となる。
【0035】
なお、先にも述べたように、無線通信システム1にBルートリピーター300を導入する場合には、Bルートリピーター300の電源をオンしただけで、受信パケットのリピート送信機能を起動できることが望ましい。
【0036】
しかしながら、スマートメーター100とホームゲートウェイ200との間に、チャネル設定が行われていないBルートリピーター300を単純に導入しても、Bルートリピーター300は、自身に初期設定されているチャネルの受信パケットしか、リピート送信することができない。そのため、先述のアクティブスキャンを行うことができないので、ホームゲートウェイ200でスマートメーター100の設定チャネルを把握することが不可能となり、初期設定を完了することができなくなる。
【0037】
以下では、Bルートリピーター300を導入する場合のスキャン動作(初期設定動作)について、具体例を挙げながら詳細に説明する。なお、以下で種々説明するスキャン動作は、いずれも、スマートメーター100とリピーター300が起動されてから、ホームゲートウェイ200によるアクティブスキャンが開始されることを前提としている。
【0038】
<第1のスキャン動作>
図5は、第1のスキャン動作を示す図である。本図の例において、ホームゲートウェイ200は、スマートメーター100との接続設定(ネットワーク構築)に際して、順次チャネルを切り替えながらスキャン信号を送信するアクティブスキャンを行い、スマートメーター100からの応答がなければアクティブスキャンを繰り返す。
【0039】
なお、ホームゲートウェイ200におけるアクティブスキャンの開始トリガとしては、アクティブスキャンの開始を指示する手動操作または遠隔指示の受け付け、若しくは、Wi−Fiルーターなどに対するWi−SUN対応の無線通信モジュールの装着確認などを挙げることができる。
【0040】
一方、Bルートリピーター300は、ホームゲートウェイ200からのスキャン信号を受信したとき、スキャン信号からスマートメーター100との接続に必要な情報要素IE[information element](=例えばBルートIDの下位8桁に書き込まれたペアリングID)を抽出して独自アクティブスキャンを行い、スマートメーター100からの応答があれば、そのチャネルに自身のチャネルを変更した上で、当該チャネルの受信パケットをリピート送信する状態となる。
【0041】
従って、以後、ホームゲートウェイ200がアクティブスキャンのリトライを行ったとき、Bルートリピーター300では、スマートメーター100の設定チャネル(本図ではCh0x24)で送受信されるスキャン信号とスキャン応答について、それぞれのリピート送信を行うことができる。
【0042】
その結果、ホームゲートウェイ200では、従前通りにアクティブスキャンを行うことにより、スマートメーター100の設定チャネルを把握することができるようになる。
【0043】
なお、Bルートリピーター300のチャネルをスマートメーター100から応答のあったチャネルに切り替えるタイミング(図中の星印を参照)については、独自アクティブスキャン完了後であれば、いかなるタイミングであっても構わない。ただし、ホームゲートウェイ200によるアクティブスキャンのリトライ回数をできるだけ減らすためには、Bルートリピーター300の独自アクティブスキャン完了後、遅滞なく、Bルートリピーター300のチャネル切替を済ませておくことが望ましい。また、スマートメーター100からの応答があった時点で、Bルートリピーター300の独自アクティブスキャンを切り上げて、速やかにチャネル切替を行う構成としてもよい。
【0044】
上記した第1のスキャン動作を採用した場合、Bルートリピーター300の電源をオンするだけで初期設定を完了することができるので、ユーザにとって非常に利便性が高い。
【0045】
<第2のスキャン動作>
図6は、第2のスキャン動作を示す図である。本図の例において、ホームゲートウェイ200は、スマートメーター100との接続設定(ネットワーク構築)に際して、Bルートリピーター300に初期設定されていることが既知であるチャネル(ここではCh0x21)を先頭に、順次チャネルを切り替えながらスキャン信号を送信するアクティブスキャンを行う。
【0046】
なお、第2のスキャン動作では、タイミング設定が重要となるので、アクティブスキャンのデュレーション時間(延いてはアクティブスキャンのチャネル切替間隔T1)を固定にしておくことが望ましい。
【0047】
一方、Bルートリピーター300は、ホームゲートウェイ200からのスキャン信号を受信したとき、アクティブスキャンのチャネル切替間隔T1よりも短い待機時間T2に亘って現チャネルの受信パケットをリピート送信する状態を維持し、その後、アクティブスキャンの次チャネルに自身のチャネルを自ら変更する。
【0048】
例えば、Bルートリピーター300は、そのチャネルがCh0x21に設定されている状態でスキャン信号を受信してから、待機時間T2が経過した後に、自身のチャネルをCh0x22に切り替える。
【0049】
すなわち、Bルートリピーター300は、ホームゲートウェイ200のアクティブスキャンとタイミングを合わせて自身のチャネルを順次切り替えながら、各チャネルの受信パケットをリピート送信する。
【0050】
その結果、ホームゲートウェイ200では、従前通りにアクティブスキャンを行うことにより、スマートメーター100の設定チャネルを把握することができるようになる。
【0051】
上記した第2のスキャン動作を採用した場合、第1のスキャン動作(
図5)を採用した場合と同様、Bルートリピーター300の電源をオンするだけで初期設定を完了することができるので、ユーザにとって非常に利便性が高い。
【0052】
<USB接続による設定情報通知>
図7は、ホームゲートウェイ200にBルートリピーター300がUSB接続される様子を示す図である。本図で示したように、ホームゲートウェイ200にUSBポート210が設けられている場合、ホームゲートウェイ200には、USBドングル型のBルートリピーター300をUSB接続することが可能である。なお、Bルートリピーター300がUSBドングル型でない場合には、Bルートリピーター300にUSBポートを設けておき、両者をUSBケーブルで接続する構成としても構わない。
【0053】
このように、ホームゲートウェイ200にBルートリピータ300をUSB接続することが可能である場合、ホームゲートウェイ200は、無線通信を介することなく自身のUSBポート210に外部接続されたBルートリピーター300に対して、所定の設定情報(BルートIDや設定済みチャネルなど)を通知するようにプログラミングしておくとよい。また、Bルートリピーター300は、ホームゲートウェイ200から通知された設定情報に基づいて、自身の初期設定を行うようにプログラミングしておくとよい。
【0054】
以下では、USB接続による設定情報通知を前提としたスキャン動作(第3のスキャン動作及び第4のスキャン動作)を例に挙げて詳細に説明する。
【0055】
<第3のスキャン動作>
図8は、第3のスキャン動作を示す図である。本図の例において、ホームゲートウェイ200は、スマートメーター100との接続確立前にUSB接続されたBルートリピーター300に対して、スマートメーター100との接続に必要な情報要素IE(BルートIDなど)を先述の設定情報として通知する。
【0056】
その際、ホームゲートウェイ200は、Bルートリピーター300に対してリピーターID(=Bルートリピーター300の自他識別情報)をリクエストし、これを受けたBルートリピーター300からリピーターIDの通知を受け取る。その結果、Bルートリピーター300が適正な中継機器であると判断されると、ホームゲートウェイ200は、Bルートリピーター300に対して情報要素IEの通知を行い、これを受けたBルートリピーター300から受領確認を受け取る。
【0057】
なお、ホームゲートウェイ200におけるリピーターIDの要求トリガとしては、リピーターIDのリクエストを指示する手動操作または遠隔指示の受け付け、若しくは、Bルートリピーター300の装着確認などを挙げることができる。
【0058】
一方、Bルートリピーター300は、ホームゲートウェイ200から情報要素IEを受信した後、ホームゲートウェイ200から取り外されて、所定の中継位置(=スマートメーター100とホームゲートウェイ200との間で無線通信を中継する位置)に設置される。そして、Bルートリピーター300は、上記中継位置での初回起動時において、ホームゲートウェイ200から受け取った情報要素IEを用いて独自アクティブスキャンを行い、スマートメーター100からの応答があれば、そのチャネルに自身のチャネルを変更した上で、当該チャネルの受信パケットをリピート送信する状態となる。
【0059】
従って、以後、ホームゲートウェイ200がアクティブスキャンを開始したとき、Bルートリピーター300では、スマートメーター100の設定チャネル(本図ではCh0x24)で送受信されるスキャン信号とスキャン応答について、それぞれのリピート送信を行うことができる。
【0060】
その結果、ホームゲートウェイ200では、従前通りにアクティブスキャンを行うことにより、スマートメーター100の設定チャネルを把握することができるようになる。
【0061】
なお、Bルートリピーター300のチャネルをスマートメーター100から応答のあったチャネルに切り替えるタイミング(図中の星印を参照)については、独自アクティブスキャン完了後であれば、いかなるタイミングであっても構わない。ただし、ホームゲートウェイ200によるアクティブスキャンがいつ開始されてもよいように、Bルートリピーター300のチャネル切替は、Bルートリピーター300の独自アクティブスキャン完了後、遅滞なく済ませておくことが望ましい。また、スマートメーター100からの応答があった時点で、Bルートリピーター300の独自アクティブスキャンを切り上げて、速やかにチャネル切替を行う構成としてもよい。
【0062】
上記した第3のスキャン動作を採用した場合、第1のスキャン動作(
図5)や第2のスキャン動作(
図6)を採用した場合と同様、Bルートリピーター300の電源をオンするだけで初期設定を完了することができるので、ユーザにとって非常に利便性が高い。
【0063】
特に、第3のスキャン動作を採用すれば、第1のスキャン動作(
図5)と異なり、ホームゲートウェイ200によるアクティブスキャンのリトライを必要としないので、初期設定に要する時間を短縮することが可能となる。
【0064】
<第4のスキャン動作>
図9は、第4のスキャン動作を示す図である。第4のスキャン動作は、先に説明した第3のスキャン動作(
図8)と基本的に同様であり、ホームゲートウェイ200は、スマートメーター100との接続確立前にUSB接続されたBルートリピーター300に対して情報要素IE(BルートIDなど)を通知する。この点については、第3のスキャン動作(
図8)と何ら変わるところはない。
【0065】
ただし、第4のスキャン動作において、Bルートリピーター300は、ホームゲートウェイ200からリピーターIDのリクエストを待つことなく、自身がホームゲートウェイ200にUSB接続されていること(言い換えればUSB/ACアダプター310に接続されていないこと)を検出した時点で、ホームゲートウェイ200に自身のリピーターIDを通知すると共に、情報要素IEのリクエストを行う。
【0066】
なお、Bルートリピーター300で自身のUSB接続状態を検出する手法としては、例えば、USB端子へテスト通信を行い、ホームゲートウェイ200から応答があれば、USB接続されているものと判断する手法が考えられる。
【0067】
ここで、Bルートリピーター300が適正な中継機器であると判断されると、ホームゲートウェイ200は、Bルートリピーター300に対して情報要素IEの通知を行い、これを受けたBルートリピーター300から受領確認を受け取る。
【0068】
このように、ホームゲートウェイ200とBルートリピーター300とのUSB接続時における主導権をBルートリピーター300に与えた場合であっても、先に説明した第3のスキャン動作(
図8)と同様の作用効果を享受することが可能である。
【0069】
<無線コマンドによる設定情報通知>
先出の
図7〜
図9では、ホームゲートウェイ200からBルートリピーター300に対して、USB接続による設定情報の通知を行う構成を例に挙げて説明を行ったが、設定情報の通知手法としては、何らこれに限定されるものではなく、例えば、無線コマンドを用いて設定情報の通知を行うように、ホームゲートウェイ200をプログラミングしておくことも可能である。すなわち、先出の
図8及び
図9における「USB接続」での信号授受については、無線コマンドによる通信に置き換えることが可能である。
【0070】
以下では、無線コマンドによる設定情報通知を前提としたスキャン動作(第5のスキャン動作)を例に挙げて詳細に説明する。
【0071】
<第5のスキャン動作>
図10は、第5のスキャン動作を示す図である。本図の例において、ホームゲートウェイ200は、スマートメーター100との接続設定(ネットワーク構築)に際して、無線コマンドを用いてBルートリピーター300にチャネル変更要求を行った上で、順次チャネルを切り替えながらスキャン信号を送信するアクティブスキャンを行い、スマートメーター100からの応答がなければ、チャネル変更要求で指定するチャネルを順次切り替えながらアクティブスキャンを繰り返す。
【0072】
一方、Bルートリピーター300は、ホームゲートウェイ200からのチャネル変更要求に応じたチャネルに自身のチャネルを変更した上で、当該チャネルの受信パケットをリピート送信する状態となる。
【0073】
例えば、ホームゲートウェイ200は、Bルートリピーター300にCh0x21へのチャネル変更要求を行った上で、アクティブスキャンを行った結果、スマートメーター100からの応答を得られなかった場合、Bルートリピーター300にCh0x22へのチャネル変更要求を行った上で、アクティブスキャンのリトライを行う。
【0074】
上記のように、アクティブスキャンに先立って、Bルートリピーター300へのチャネル変更要求を行うように、プログラムの書き替えを行うことにより、ホームゲートウェイ200では、従前通りにアクティブスキャンを行うことにより、スマートメーター100の設定チャネルを把握することができるようになる。
【0075】
<ネットワーク確立後のリピーター追加導入>
これまでは、ネットワーク確立前(=スマートメーター100とホームゲートウェイ200との接続が確立していない状態)の初期設定動作に着目して説明を行ったが、ネットワーク確立後であっても、その通信品質に不満があるなどの理由から、Bルートリピーター300を新規に導入する場合があり得る。
【0076】
そのような場合、上記の初期設定動作を始めからやり直してもよいが、ホームゲートウェイ200からBルートリピーター300に対して、USB接続または無線コマンドを用いて、所定の設定情報を通知することができる構成であれば、確立済みのネットワークをそのまま維持しつつ、Bルートリピーター300に対してルートリピーター300を新規に追加することが可能である。
【0077】
より具体的に述べると、ホームゲートウェイ200は、スマートメーター100との接続確立後に導入されたBルートリピーター300に対して設定済みチャネルを通知する一方、Bルートリピーター300は、ホームゲートウェイ200から通知された設定済みチャネルに自身のチャネルを変更した上で、当該チャネルの受信パケットをリピート送信する状態となるように、それぞれをプログラミングしておけばよい。
【0078】
このような構成とすることにより、ネットワーク確立後であっても、Bルートリピーター300を確実に導入することが可能となる。
【0079】
また、Bルートリピーター300に対して、設定済みチャネルと共にアドレスフィルタ設定(=リピート送信の対象となるスマートメーター100及びホームゲートウェイ200のアドレス情報)を通知してやれば、設定チャネルに意図しない信号が重畳した場合であっても、これをリピート送信することはない。従って、万が一、同一チャネルに設定された他のBループリピーターが近隣に存在しても、ループ障害のような不具合を引き起こす懸念はない。
【0080】
<その他の変形例>
なお、上記の実施形態では、スマートメーターとホームゲートウェイとの無線通信を中継するBルートリピーターを例に挙げたが、中継機器の初期設定動作(第1〜第5のスキャン動作)については、その他の中継機器にも広く適用することが可能である。
【0081】
このように、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明により限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。