【0051】
[0050]
図11は、一体的に形成され、すなわち、単一の材料ブロックから構成され、
図10の文脈において上述した力伝達機構1000と同一構成を有する力伝達機構1100を示している。その機能において、この力伝達機構は、
図8の力伝達機構と類似している。測定トランスデューサは、同様に、点線で外形が描かれた円柱におけるスペースホルダによって表されている。
図8の力伝達機構800と比較して、力伝達機構1100は、2つの分離切断部1183を有していることによって差別化される。したがって、3つの部分レバーアームが形成される。外側にある2つの部分レバーアーム1182Aは、固定接続部1189に取り付けられる延長部を支持することができ、また、測定トランスデューサにつながることができる。切取部分は、第2の部分レバーアーム1182Bに対する視野を開いている。第2の部分レバーアーム1182Bは、撓み支点1190から遠い方の端部において、シャッタベーン用の固定コネクタを有している。シャッタベーンは、コイルの移動に関与し、光ゲートの態様で、位置センサの発光体と受光器との間の自由空間を横切る。ここで述べた位置センサ用およびシャッタベーン用の固定構造1187は、
図11では、掘削孔として示されている。力伝達機構1100の製造プロセスを簡素化するために、分離切断部1183は、省略されてもよい。第2の部分レバーアーム1182Bは、フライス加工された隙間によって両側に形成され、この隙間は、部分レバーアーム1182Aを第2の部分レバーアーム1182Bから分離する。上述したように、第1の部分レバーアーム1182は、力伝達機構1100の境界の外側を延在するレバー延長部によって測定トランスデューサに到達してもよい。分離切断部1183を省略することによって、上部平行ガイド部材は、弱化または分割されない。
上記実施形態の記載から把握される形態の例を以下に示す。
[形態1]
電磁力補償の原理に基づく力測定装置用の力伝達機構(200,400,500,600,700,800,900,1000,1100)であって、
平行移動ガイド機構を備え、
前記平行移動ガイド機構は、
可動平行脚部(140,440,540,640,740,840,1140)と、
固定平行脚部(145,445,545,645,745,845,1145)と、
少なくとも2つの平行ガイド部材(150,450,550,650,750,850,950,1150)と
を備え、
前記平行脚部(140,145,440,445,540,545,640,645,740,745,840,845,1140,1145)および前記平行ガイド部材(150,450,550,650,750,850,950,1150)は、撓みピボット(160,860,1160)によって互いに接続され、
前記可動平行脚部(140,440,540,640,740,840,1140)は、前記平行ガイド部材(150,450,550,650,750,850,950,1150)によって、案内された可動性で、前記固定平行脚部(145,445,545,645,745,845,1145)に対して拘束され、
前記力伝達機構は、さらに、前記固定平行脚部(140,145,440,445,540,545,640,645,740,745,840,845,1140,1145)に配置された支点ピボット(190,490,590,690,790,890,990,1090,1190)上で枢動可能に支持される力伝達レバー(280,480,580,680,780,880,980,1080,1180)を備え、
前記力伝達レバーは、
連結部材(470,570,870,1170)を介して前記可動平行脚部(140,440,540,640,740,840,1140)に力伝達接続される第1のレバーアーム(181,281,481,581,681,781,881,981,1081,1181)と、
測定トランスデューサ(110,310A,310B,410,510,610,710,1010)が力伝達接続部を介して取り付けられ得る第2のレバーアーム(182,282,482,582,682,782,882,982,1082,1182)と、 を備え、
前記第2のレバーアーム(282,482,582,682,782,882,982,1082,1182)は、第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)と第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)とを備え、
前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)は、前記測定トランスデューサ(110,310A,310B,410,510,610,710,1010)によって発生される補償力を受けるように構成され、
前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)は、位置センサ(120,420,520,620,720,1020)のゼロ基準からの前記枢動可能に支持される力伝達レバー(280,480,580,680,780,880,980,1080,1180)の変位を検出するように構成された
力伝達機構。
[形態2]
形態1に記載の力伝達機構であって、
前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)および前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)は、前記測定トランスデューサ(110,310A,310B,410,510,610,710,1010)によって発生される補償力が実質的に前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)を介して前記可動平行脚部(140,440,540,640,740,840,1140)に伝達されるように、それらの長さ方向の延長にわたって、前記枢動可能に支持される力伝達レバー(280,480,580,680,780,880,980,1080,1180)の前記支点ピボット(190,490,590,690,790,890,990,1090,1190)の近傍まで、互いから分離される
力伝達機構。
[形態3]
形態1または形態2に記載の力伝達機構であって、
前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)および前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)は、それらの長さ方向の延長にわたって、前記枢動可能に支持される力伝達レバー(280,480,580,680,780,880,980,1080,1180)の前記支点ピボット(190,490,590,690,790,890,990,1090,1190)を超えて、互いから分離される
力伝達機構。
[形態4]
形態1ないし形態3のいずれか一項に記載の力伝達機構であって、
前記第2のレバーアーム(1182)は、分割された第1の部分レバーアーム(1182A)を有し、
前記分割された第1の部分レバーアームは、前記補償力が、実質的に等しい分担で、前記分割された第1の部分レバーアームを通って前記可動平行脚部(1140)に伝達されるように構成された
力伝達機構。
[形態5]
形態4に記載の力伝達機構であって、
前記第2の部分レバーアーム(1182B)は、前記分割された第1の部分レバーアーム(1182A)の分岐部の間に配置される
力伝達機構。
[形態6]
形態1ないし形態5のいずれか一項に記載の力伝達機構であって、
前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)および前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)は、前記2つの部分レバーアームが、前記平行ガイド部材(150,450,550,650,750,850,950,1150)と平行に延在する個別の複数の平面において上下になるように、互いから分離される
力伝達機構。
[形態7]
形態1ないし形態5のいずれか一項に記載の力伝達機構であって、
前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)および前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)は、前記2つの部分レバーアームが、前記平行ガイド部材(150,450,550,650,750,850,950,1150)と平行に延在する1つの同一の平面において並ぶように、互いから分離される
力伝達機構。
[形態8]
形態1ないし形態7のいずれか一項に記載の力伝達機構であって、
前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)は、前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)に対して角度(w)で配置され、前記角度(w)の頂点は、前記支点ピボット(190,490,590,690,790,890,990,1090,1190)にある
力伝達機構。
[形態9]
形態1ないし形態8のいずれか一項に記載の力伝達機構であって、
シャッタベーン(121)が、前記枢動可能に支持される力伝達レバー(280,480,580,680,780,880,980,1080,1180)の前記支点ピボット(190,490,590,690,790,890,990,1090,1190)から遠い側の端部のところで、前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)に配置される
力伝達機構。
[形態10]
形態9に記載の力伝達機構であって、
前記シャッタベーン(121)は、開口部、特に、最短幅を有する開口スロットまたは長穴を有する
力伝達機構。
[形態11]
形態10に記載の力伝達機構であって、
前記力伝達レバー(280,480,580,680,780,880,980,1080,1180)の前記支点ピボット(190,490,590,690,790,890,990,1090,1190)と、前記最短幅の中点と、の接続線は、前記最短幅に実質的に直交する
力伝達機構。
[形態12]
形態1ないし形態11のいずれか一項に記載の力伝達機構であって、
前記固定平行脚部(145,445,545,645,745,845,1145)、前記可動平行脚部(140,440,540,640,740,840,1140)および前記力伝達レバー(280,480,580,680,780,880,980,1080,1180)は、一体的で均質な材料ブロックから一部品に製造され、
撓みピボット(160,860,1160)が薄い材料のブリッジ形状に構成される
力伝達機構。
[形態13]
形態12に記載の力伝達機構であって、
前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)および前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)の少なくとも一方は、前記2つの部分レバーアームの少なくとも一方が前記一体的で均質な材料ブロックの外部を延在し得るように構成される
力伝達機構。
[形態14]
形態1ないし形態13のいずれか一項に記載の力伝達機構(200,400,500,600,700,800,900,1000,1100)を備える、電磁力補償の原理に基づく力測定装置であって、
秤量負荷の重量力を受けるために、前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)と前記固定平行脚部(145,445,545,645,745,845,1145)との間に配置された測定トランスデューサ(110,310A,310B,410,510,610,710,1010)を備え、
前記測定トランスデューサは、
エアギャップ(115,315)を有し、前記固定平行脚部(145,445,545,645,745,845,1145)または前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)に配置された永久磁石システム(113,313A,313B)と、
前記永久磁石システム(113,313A,313B)にしたがって前記第1の部分レバーアーム(282A,482A,582A,682A,782A,882A,982A,1082A,1182A)または前記固定平行脚部(145,445,545,645,745,845,1145)に取り付けられ、前記永久磁石システム(113,313A,313B)の前記エアギャップ(115,315)内を移動可能であり、測定動作が行われているときに補償電流が流れるコイル(111,311)と
を備え、
前記力測定装置は、さらに、光電子式位置センサ(120,420,520,620,720,1020)を備え、
前記光電子式位置センサは、
光源と、
受光器と
を備え、
前記光源および前記受光器は、それらの間に自由空間を有する状態で前記固定平行脚部(145,445,545,645,745,845,1145)に配置され、
前記光電子式位置センサは、さらに、シャッタベーン(121)を備え、
前記シャッタベーン(121)は、前記第2の部分レバーアーム(282B,482B,582B,682B,782B,882B,982B,1082B,1182B)に配置され、前記コイル(111,311)の移動に関与し、前記発光体と前記受光器との間の前記自由空間を光ゲートの態様で横切る
力測定装置。
[形態15]
形態14に記載の力測定装置を有する重量測定機器。