(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上下方向において対象物の上に搭載可能であり、且つ、被受容部と前記被受容部に設けられた2つの相手側ロック部とを有する相手側コネクタと前記上下方向に沿って嵌合可能なコネクタであって、
前記コネクタは、前記上下方向と直交する横方向に比べて、前記上下方向及び前記横方向の双方と直交する前後方向において長く延びており、
前記コネクタは、ハウジングと、複数の端子と、2つの付加部材とを備えており、
前記端子及び前記付加部材は、前記ハウジングに保持されており、
前記ハウジングは、周壁と、突壁と、受容部とを有しており、
前記突壁は、前記上下方向において上方に突出しており、
前記周壁は、前記上下方向と直交する水平面において前記突壁を囲んでおり、
前記受容部は、前記周壁と前記突壁との間に形成された空間であり、前記コネクタが前記相手側コネクタと嵌合した嵌合状態において前記相手側コネクタの前記被受容部を受容し、
前記付加部材の夫々は、ロック部と、被保持部とを有しており、
2つの前記ロック部は、前記前後方向及び前記横方向のいずれか一方において前記突壁の両側に夫々位置しており、且つ、前記受容部に面しており、
前記被保持部は、前記ロック部の上端から延びており、前記突壁に保持され固定されており、
前記嵌合状態において、前記ロック部は、前記相手側ロック部を夫々ロックして前記嵌合状態を維持する
コネクタ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図25から理解されるように、嵌合状態にある相手側コネクタ96に対して、上下方向(Z方向)に沿って真直ぐ上方(+Z方向)に向かう力を加えた場合、2つの相手側ロック部962は、ロック部922と夫々突き当たって停止し、これによりロック部922による相手側ロック部962のロックが維持される。即ち、嵌合状態が維持される。一方、相手側コネクタ96の前後方向(X方向)における一方側(
図25において−X側)の下端部を支点として、X方向における他方側(
図25において+X側)の上端部に斜め上方に向かう力(F)を加えた場合、相手側ロック部962の一方がロック部922によって停止されることなく上方に移動するおそれがある。即ち、嵌合状態が解除されるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタであって相手側コネクタとの嵌合状態をより確実に維持可能なロック部を備えたコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1のコネクタとして、
上下方向において対象物の上に搭載可能であり、且つ、被受容部と前記被受容部に設けられた2つの相手側ロック部とを有する相手側コネクタと前記上下方向に沿って嵌合可能なコネクタであって、
前記コネクタは、前記上下方向と直交する横方向に比べて、前記上下方向及び前記横方向の双方と直交する前後方向において長く延びており、
前記コネクタは、ハウジングと、複数の端子と、2つの付加部材とを備えており、
前記端子及び前記付加部材は、前記ハウジングに保持されており、
前記ハウジングは、周壁と、突壁と、受容部とを有しており、
前記突壁は、前記上下方向において上方に突出しており、
前記周壁は、前記上下方向と直交する水平面において前記突壁を囲んでおり、
前記受容部は、前記周壁と前記突壁との間に形成された空間であり、前記コネクタが前記相手側コネクタと嵌合した嵌合状態において前記相手側コネクタの前記被受容部を受容し、
前記付加部材の夫々は、ロック部を有しており、
2つの前記ロック部は、前記前後方向及び前記横方向のいずれか一方において前記突壁の両側に夫々位置しており、且つ、前記受容部に面しており、
前記嵌合状態において、前記ロック部は、前記相手側ロック部を夫々ロックして前記嵌合状態を維持する
コネクタを提供する。
【0008】
また、本発明は、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記ハウジングには、底孔が形成されており、
前記受容部は、前記底孔を介して前記ハウジングの下方に開口しており、
前記付加部材の夫々は、前記コネクタの使用時に前記対象物に固定される被固定部を有しており、
前記被固定部は、前記ロック部の下端から延びており、前記底孔の内部に位置している
コネクタを提供する。
【0009】
また、本発明は、第3のコネクタとして、第2のコネクタであって、
前記付加部材の夫々は、周壁保護部を有しており、
前記周壁保護部は、前記被固定部から上方に向かって延びており、前記周壁を部分的に覆っている
コネクタを提供する。
【0010】
また、本発明は、第4のコネクタとして、第1から第3までのいずれかのコネクタであって、
前記付加部材の夫々は、被保持部を有しており、
前記被保持部は、前記ロック部の上端から延びており、前記突壁に保持されている
コネクタを提供する。
【0011】
また、本発明は、第5のコネクタとして、第1から第4までのいずれかのコネクタであって、
前記ロック部は、前記受容部の内部に露出した凹部又は突部を有している
コネクタを提供する。
【0012】
また、本発明は、第6のコネクタとして、第1から第5までのいずれかのコネクタであって、
前記付加部材の夫々は、2つの側部と、連結部と、主部とを有しており、
前記付加部材の夫々において、2つの前記側部は、前記横方向において前記受容部を挟んで位置しており、前記連結部は、前記側部を互いに連結しており、前記主部は、前記連結部から延びており、
前記ロック部は、前記主部の一部であり、
前記側部の夫々は、被固着部と、基部と、アーマー部と、バネ部と、突出部とを有しており、
前記被固着部は、前記コネクタの使用時に前記対象物に固定される部位であり、
前記基部は、前記被固着部から上方に向かって延びており、且つ、前記横方向において前記受容部の外側に位置しており、
前記アーマー部は、前記基部から前記横方向の内側に向かって延びており、
前記バネ部は、前記基部から延びており、
前記突出部は、前記バネ部に支持されており、且つ、前記横方向の内側に向かって突出しており、
前記付加部材を前記上下方向に沿って上方から見た場合に、前記バネ部は、前記アーマー部によって少なくとも部分的に覆われており、前記突出部の少なくとも一部は、前記受容部の内部に視認可能に位置しており、
前記バネ部が前記基部から延びる起点部は、前記アーマー部のうち前記横方向における最も内側に位置する部位に比べて、前記被固着部に近い
コネクタを提供する。
【0013】
また、本発明は、第7のコネクタとして、第6のコネクタであって、
前記バネ部は、前記水平面においてU字形状又はJ字形状を有している
コネクタを提供する。
【0014】
また、本発明は、第8のコネクタとして、第6又は第7のコネクタであって、
前記基部は、平板形状の平板部を有しており、
前記バネ部は、前記平板部から延びている
コネクタを提供する。
【0015】
また、本発明は、第9のコネクタとして、第6から第8までのいずれかのコネクタであって、
前記突出部は、前記嵌合状態において、前記相手側コネクタに対して押圧されて前記相手側コネクタと接触する
コネクタを提供する。
【0016】
また、本発明は、第10のコネクタとして、第6から第9までのいずれかのコネクタであって、
前記前後方向における前記アーマー部の位置は、前記前後方向における前記被固着部の位置と重なっている
コネクタを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、2つのロック部は、前後方向及び横方向のいずれか一方において突壁の両側に夫々位置しており、且つ、受容部に面している。この配置により、嵌合状態において相手側コネクタに斜め上方に向かう力を加えた場合、相手側ロック部の一方がロック部に向かう力を受ける。従って、ロック部による相手側ロック部のロックは解除されず、嵌合状態が維持される。本発明によるロック部は、上述のように、相手側コネクタとの嵌合状態をより確実に維持可能である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1及び
図4を参照すると、本発明の実施の形態によるコネクタ10は、上下方向(Z方向)において対象物(回路基板)80の上に搭載可能である。即ち、コネクタ10は、使用時に回路基板80に搭載される基板コネクタである。
図1、
図14及び
図18を参照すると、コネクタ10は、相手側コネクタ70とZ方向(嵌合方向)に沿って嵌合可能である。
【0020】
図14から
図17までを参照すると、相手側コネクタ70は、樹脂等の絶縁体からなる相手側ハウジング72と、金属等の曲げ加工可能な材料からなる2つの相手側付加部材76と、金属等の導電体からなる複数の相手側端子78とを備えている。相手側付加部材76の夫々は、相手側ハウジング72に保持されており、相手側ハウジング72を部分的に覆っている。相手側端子78の夫々は、相手側ハウジング72に保持されている。
【0021】
図15から
図17までに示されるように、相手側コネクタ70は、相手側受容部722と被受容部74とを有している。相手側受容部722は、Z方向において凹んだ空間であり、Z方向と直交する水平面(XY平面)において、相手側ハウジング72の中間部分に位置している。被受容部74は、XY平面において相手側受容部722を囲んでいる。被受容部74には、内壁部742と外壁部744とが形成されている。内壁部742は、相手側受容部722に面しており、外壁部744は、被受容部74の外側に面している。
【0022】
図14、
図15及び
図17を参照すると、2つの相手側付加部材76は、上下方向(Z方向)と直交する前後方向(X方向)における被受容部74の両側に夫々位置している。相手側付加部材76の夫々は、相手側ロック部762と2つの相手側接触部768とを有している。相手側ロック部762は、相手側付加部材76に形成された孔である。2つの相手側ロック部762は、内壁部742のX方向における両側に夫々位置しており、相手側受容部722に面している。相手側付加部材76の夫々における2つの相手側接触部768は、上下方向(Z方向)及び前後方向(X方向)の双方と直交する横方向(Y方向)における外壁部744の両側に夫々位置しており、被受容部74のY方向外側に露出している。即ち、相手側コネクタ70は、被受容部74に設けられた2つの相手側ロック部762及び4つの相手側接触部768を有している。
【0023】
図14から
図17までを参照すると、相手側端子78は、X方向に沿って延びる2つの列に分けられており、各列の相手側端子78の夫々は、相手側接触部782を有している。相手側接触部782の2つの列は、内壁部742のY方向における両側に夫々位置しており、相手側受容部722に面している。
【0024】
図1から
図5までを参照すると、コネクタ10は、樹脂等の絶縁体からなるハウジング20と、金属等の導電体からなる複数の端子30と、金属等の曲げ加工可能な材料からなる2つの付加部材40とを備えている。
【0025】
図1及び
図3に示されるように、ハウジング20は、周壁24を有している。周壁24は、XY平面において矩形フレーム形状を有している。詳しくは、周壁24は、2つの側壁242と、2つの連結壁244とを有している。側壁242の夫々は、X方向に沿って延びており、端子30を保持するための保持部248を有している。保持部248は、側壁242のX方向における中間部分に形成されている。連結壁244の夫々は、Y方向に沿って延びており、2つの側壁242のX方向における端をY方向に連結している。側壁242のX方向におけるサイズは、連結壁244のY方向におけるサイズよりも大きい。即ち、コネクタ10は、Y方向に比べて、X方向において長く延びている。
【0026】
ハウジング20は、受容部22と、底壁26と、突壁28とを有している。底壁26は、Z方向においてハウジング20の下端(−Z側の端)に位置している。突壁28は、底壁26からZ方向において上方(+Z方向)に突出している。突壁28は、ハウジング20のXY平面における中間部分に位置しており、XY平面において周壁24に囲まれている。受容部22は、周壁24と突壁28との間に形成された空間である。
【0027】
図2、
図3及び
図5に示されるように、ハウジング20の底壁26には、2つの底孔262が形成されている。底孔262の夫々は、受容部22の下に位置しており、底壁26をZ方向に貫通している。即ち、受容部22は、底孔262を介してハウジング20の下方(−Z方向)に開口している。
【0028】
図4を参照すると、上述のように形成されたハウジング20は、上面20Uと、下面20Lとを有している。上面20Uは、コネクタ10の上端(+Z側の端)に位置しており、下面20Lは、コネクタ10の下端に位置している。本実施の形態において、上面20Uは、周壁24の上面であり、下面20Lは、底壁26の下面である。
【0029】
図1及び
図2を参照すると、本実施の形態による端子30は、X方向に沿って延びる2つの列に分けられている。各列の端子30の夫々は、信号端子であり、接触部32と、被保持部34と、被固定部38とを有している。端子30の夫々は、ハウジング20に保持されている。詳しくは、被保持部34の2つの列は、2つの側壁242の保持部248によって夫々保持されている。
図1から
図3までから理解されるように、端子30の夫々において、接触部32は、被保持部34から突壁28の内部まで延びた後、上方に延びつつ受容部22の内部に部分的に突出している。端子30の夫々において、被固定部38は、被保持部34の下端からY方向外側に延びている。
【0030】
図4を参照すると、被固定部38の夫々は、コネクタ10の使用時に、半田付け等によって回路基板80に固定され電気的に接続される。
図18から
図20までを参照すると、コネクタ10の受容部22は、コネクタ10が相手側コネクタ70と嵌合した嵌合状態において相手側コネクタ70の被受容部74を受容する。
図1及び
図15から理解されるように、嵌合状態において、相手側コネクタ70の相手側受容部722は、コネクタ10の突壁28を受容し、端子30の接触部32は、相手側端子78の相手側接触部782と夫々接触する。この結果、コネクタ10と相手側コネクタ70とは、互いに電気的に接続され、相手側コネクタ70は、回路基板80と電気的に接続される。
【0031】
図1を参照すると、コネクタ10のハウジング20及び端子30は、上述の実施の形態に限られず、様々に変形可能である。例えば、ハウジング20は、受容部22、周壁24及び突壁28を有している限り、どのような形状を有していてもよい。ハウジング20において端子30を保持する部位は、周壁24の保持部248に限られない。また、端子30の夫々は、信号端子でなくてもよい。
【0032】
以下、コネクタ10の付加部材40について詳しく説明する。
【0033】
図1から
図6までを参照すると、2つの付加部材40は、互いに同じ形状及びサイズを有している。付加部材40の夫々は、ハウジング20に保持されている。付加部材40は、X方向において互いに離れて位置しており、YZ平面について互いに鏡対称となるように配置されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、2つの付加部材40の夫々は、一体に形成された1つの部材の一部であってもよい。一方、付加部材40の夫々は、複数の部材を接合して形成されていてもよい。また、互いに別体の3以上の付加部材40を設けてもよいし、付加部材40は、互いに多少異なる形状を有していてもよい。但し、製造コストを削減するという観点から、付加部材40は、互いに同じ形状及びサイズを有していることが好ましい。
【0034】
図7から
図12までを参照すると、本実施の形態による付加部材40の夫々は、折り曲げられた1枚の金属板であり、XZ平面について鏡対称な形状を有している。詳しくは、付加部材40の夫々は、2つの側部42と、連結部44と、主部46と、外側保護部48とを有している。2つの側部42は、Y方向において互いに離れて位置しており、XZ平面について互いに鏡対称な形状を有している。連結部44は、全体としてY方向に沿って延びている。
【0035】
以下、付加部材40の主部46及び外側保護部48について説明する。
【0036】
図6を
図7と併せて参照すると、コネクタ10の前側(+X側)の付加部材40において、主部46は、連結部44のY方向における中間部分から、全体として後方(−X方向)に延びており、外側保護部48は、連結部44のY方向における中間部分から湾曲しつつ前方(+X方向)及び下方に延びた後、下方に延びている。コネクタ10の後側(−X側)の付加部材40において、主部46は、連結部44のY方向における中間部分から、全体として前方に延びており、外側保護部48は、連結部44のY方向における中間部分から湾曲しつつ後方及び下方に延びた後、下方に延びている。即ち、付加部材40の夫々において、主部46は、連結部44からX方向の内側に延びており、外側保護部48は、連結部44からX方向の外側に延びている。
【0037】
図7から
図10までを参照すると、2つの付加部材40の夫々の主部46は、ロック部62と、被固定部64と、周壁保護部66と、被保持部68とを有しており、周壁保護部66のX方向外側の端において連結部44と繋がっている。周壁保護部66は、連結部44のY方向における中間部分から湾曲しつつX方向の内側及び下方に延びた後、下方に延びている。被固定部64は、周壁保護部66の下端から、X方向の内側に延びている。ロック部62は、被固定部64のX方向内側の端から上方に延びている。被保持部68は、ロック部62の上端から、湾曲しつつX方向の内側及び上方に延びた後、下方に延びている。
【0038】
図7から
図9までに示されるように、ロック部62は、突部622を有している。
図13に示されるように、突部622は、ロック部62の上端に位置しており、X方向の外側に突出している。
図6に示されるように、2つの付加部材40のロック部62は、X方向において突壁28の両側に夫々位置しており、且つ、受容部22に面している。突部622の夫々は、受容部22の内部に突出して露出している。即ち、2つの突部622は、X方向において互いに反対側に突出している。
【0039】
付加部材40の夫々において、被固定部64は、ロック部62の下端から、X方向の外側に延びている。即ち、付加部材40の夫々において、被固定部64は、周壁保護部66の下端とロック部62の下端とを互いに連結している。
【0040】
図2、
図5及び
図6を参照すると、本実施の形態において、2つの被固定部64は、ハウジング20の底壁26の2つの底孔262の内部に夫々位置している。また、被固定部64の夫々は、ハウジング20の下面20L(即ち、コネクタ10の下端)から僅かに上方に離れている。上述のように配置された被固定部64の夫々は、コネクタ10の使用時に、半田付け等によって回路基板80に固定される。但し、本発明は、これに限られない。例えば、被固定部64の夫々は、ハウジング20の底壁26に形成された連続した1つの底孔262の内部に位置していてもよい。また、被固定部64の夫々の下端は、Z方向においてハウジング20の下面20Lと同じ位置にあってもよい。
【0041】
図6を参照すると、付加部材40の夫々において、被保持部68は、突壁28に保持されている。より具体的には、本実施の形態において、付加部材40は、ハウジング20にインサート成型されており、主部46の被保持部68は、突壁28に埋め込まれている。加えて、連結部44は、周壁24の連結壁244の上端部に埋め込まれている。主部46の周壁保護部66及び外側保護部48は、連結壁244をX方向に挟むようにして連結壁244に埋め込まれている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、付加部材40の被保持部68等の部位は、ハウジング20に圧入されていてもよい。
【0042】
図20を参照すると、嵌合状態において、2つの相手側ロック部762は、受容部22に受容され、2つのロック部62とX方向において夫々対向する。ロック部62は、相手側ロック部762を夫々ロックして嵌合状態を維持する。本実施の形態によれば、嵌合状態において、ロック部62の突部622は、相手側ロック部762の内部に挿入され、これにより相手側ロック部762は、ロックされる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、ロック部62の夫々は、突部622に代えて、受容部22の内部に露出した凹部を有していてもよい。この場合、相手側ロック部762の夫々は、X方向の内側に突出した凸部であってもよい。即ち、相手側ロック部762は、ロック部62の凹部の内部に挿入され、これによりロックされてもよい。
【0043】
本実施の形態によれば、突壁28のX方向における両側に夫々位置する2つのロック部62が相手側ロック部762を夫々ロックする。従って、嵌合状態にある相手側コネクタ70に対して、斜め上方に向かう力(即ち、X方向の成分及びZ方向の成分を有する力)を加えた場合、相手側ロック部762の一方がロック部62に向かう力を受ける。従って、ロック部62による相手側ロック部762のロックは解除されず、嵌合状態が維持される。即ち、本実施の形態によるロック部62は、相手側コネクタ70との嵌合状態をより確実に維持可能である。
【0044】
本発明によるロック部62の配置は、上述した実施の形態に限られず、様々に変形可能である。例えば、2つのロック部62は、突壁28のY方向における両側に夫々位置していてもよい。即ち、2つのロック部62は、X方向及びY方向のいずれか一方において突壁28の両側に夫々位置していればよい。突壁28のX方向における両側に夫々位置する2つのロック部62は、Y方向において同じ位置にあってもよいし、異なる位置にあってもよい。同様に、突壁28のY方向における両側に夫々位置する2つのロック部62は、X方向において同じ位置にあってもよいし、異なる位置にあってもよい。
【0045】
また、コネクタ10に、3以上のロック部62を設けてもよい。この場合、1つの付加部材40が2以上のロック部62を有していてもよいし、ロック部62を1つのみ有する付加部材40を3以上設けてもよい。例えば、コネクタ10に4つのロック部62を設ける場合、2つのロック部62を突壁28のX方向における両側に夫々位置させ、且つ、残りの2つのロック部62を突壁28のY方向における両側に夫々位置させてもよい。
【0046】
本実施の形態によれば、コネクタ10の使用時において、被固定部64が回路基板80に固定され、被保持部68が突壁28に保持され固定される。ロック部62は、このように固定された被固定部64と被保持部68との間に位置しているため、強い力を受けたとしても殆ど移動しない。従って、ロック部62は、相手側ロック部762を、強固にロックできる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、主部46は、被固定部64及び被保持部68の一方又は両方を有していなくてもよい。
【0047】
本実施の形態によれば、周壁保護部66は、被固定部64から上方に向かって延びており、周壁24を部分的に覆っている。特に、周壁保護部66は、連結壁244のX方向内側を覆っており、これにより相手側コネクタ70による連結壁244の破損を防止する。但し、本発明は、これに限られない。例えば、主部46は、周壁保護部66を有していなくてもよい。より具体的には、例えば、主部46は、周壁保護部66に代えて、外側保護部48を、その一部として有していてもよい。この場合、主部46は、連結壁244の下方を通過して、外側保護部48の下端と被固定部64のX方向外側の端とを互いに連結する部位を有していてもよい。
【0048】
以下、コネクタ10の前側の付加部材40の側部42について説明する。上述したように、2つの付加部材40は、YZ平面について互いに鏡対称に配置された同一部品である。従って、以下の説明は、X方向における向きが反対であることを除き、コネクタ10の後側の付加部材40の側部42についてもそのまま当てはまる。
【0049】
図7から
図10までを参照すると、Y方向における連結部44の両端部は、後方に延びており、2つの側部42に夫々繋がっている。換言すれば、2つの側部42は、連結部44によって互いに連結されている。
図1を参照すると、2つの側部42は、部分的に2つの側壁242に夫々埋め込まれている。これにより、2つの側部42は、Y方向において受容部22を挟んで位置している。
【0050】
図7から
図12までに示されるように、側部42の夫々は、基部50と、被固着部52と、アーマー部54と、バネ部56と、突出部58とを有している。即ち、付加部材40は、2つの基部50と、2つの被固着部52と、2つのアーマー部54と、2つのバネ部56と、2つの突出部58とを有している。
図7及び
図9に示されるように、本実施の形態の連結部44は、2つの側部42の基部50を互いに連結している。但し、本発明はこれに限られず、連結部44は、2つの側部42のアーマー部54を互いに連結していてもよい。
【0051】
図7、
図8及び
図11を参照すると、本実施の形態の被固着部52は、側部42の下面であり、X方向に沿って延びている。
図4を参照すると、被固着部52は、Z方向において、ハウジング20の下面20L(即ち、コネクタ10の下端)と同じ位置にある。被固着部52は、コネクタ10の使用時に、半田付け等によって回路基板80に固定され電気的に接続される。
【0052】
図7、
図8、
図11及び
図12を参照すると、基部50は、被固着部52から全体として上方に向かって延びている。即ち、本実施の形態において、基部50と被固着部52との間の境界部502は、被固着部52そのものである。本実施の形態による基部50は、平板部504と、湾曲部506と、上板部508とを有している。平板部504は、XZ平面と平行な平板形状を有しており、被固着部52から上方に真直ぐ延びている。平板部504の上部(+Z側の部位)は、後方に張り出している。湾曲部506は、平板部504の上端から、湾曲しつつ上方及びY方向内側に延びている。上板部508は、XY平面と平行な平板形状を有しており、湾曲部506からY方向内側に延びている。
【0053】
図7、
図9及び
図12を参照すると、アーマー部54は、基部50の上板部508のY方向内側の端から、Y方向の内側に向かって延びている。詳しくは、
図12に示されるように、アーマー部54は、湾曲しつつ下方及びY方向内側に延びている。即ち、アーマー部54は、ハウジング20の受容部22に向かって延びている。このように延びるアーマー部54は、最内側部542を有している。最内側部542は、アーマー部54のうちY方向における最も内側に位置する部位である。
【0054】
本実施の形態において、アーマー部54の最内側部542は、アーマー部54の先端である。但し、本発明は、これに限られない。例えば、アーマー部54の先端部分は、基部50の平板部504に向かって折り曲げられていてもよい。この場合、アーマー部54の最内側部542は、アーマー部54の先端よりもY方向内側に位置する。
【0055】
図7から
図10までを参照すると、バネ部56は、基部50から延びており、基部50によって弾性変形可能に支持されている。換言すれば、バネ部56は、バネ部56と基部50との間の境界部(起点部)562を支点として弾性変形可能である。
【0056】
本実施の形態によるバネ部56は、起点部562に加えて、第1バネ部564と、第2バネ部566と、第3バネ部568とを有している。第1バネ部564は、起点部562からX方向に沿って後方に延びている。第2バネ部566は、第1バネ部564の後端から、湾曲しつつ後方及びY方向内側に延び、次にY方向内側に延びた後、湾曲しつつ前方及びY方向内側に延びている。第3バネ部568は、第2バネ部566のうちのY方向内側の部位の前端から、アーマー部54の下方を通り、X方向に沿って前方に延びている。
【0057】
本実施の形態によるバネ部56は、上述の構造を有しているため、XY平面内においてJ字形状を有しており、高いバネ性を有している。特に、第3バネ部568は、X方向に沿って長く延びており、第3バネ部568のバネ性は高い。但し、本発明は、これに限られず、バネ部56の構造は様々に変形可能である。例えば、X方向における起点部562の位置を前方にずらして、第1バネ部564の長さを、第3バネ部568の長さと略同一にしてもよい。この場合、バネ部56は、XY平面内においてU字形状を有する。
【0058】
図7から
図10までを参照すると、突出部58は、バネ部56に支持されている。詳しくは、突出部58は、バネ部56の第3バネ部568の前端近傍に形成されており、Y方向の内側に向かって突出している。
【0059】
図9を参照すると、付加部材40をZ方向に沿って上方から見た場合に、バネ部56の第3バネ部568は、アーマー部54によって部分的に覆われている。特に、本実施の形態による第3バネ部568のうちX方向においてアーマー部54と同じ位置にある部位は、アーマー部54によって完全に覆われている。但し、本発明は、これに限られず、バネ部56は、アーマー部54によって少なくとも部分的に覆われていればよい。例えば、アーマー部54を後方に延ばして、バネ部56のうち第3バネ部568全体を覆ってもよい。また、バネ部56を、基部50のX方向における中間部分からY方向内側に延ばして、バネ部56全体をアーマー部54によって覆ってもよい。
【0060】
図1及び
図5を参照すると、基部50は、上板部508の一部及び下端近傍の部位を除いてハウジング20の側壁242に埋め込まれており、これによりハウジング20に固定されている。加えて、バネ部56の第1バネ部564及び第2バネ部566(
図7参照)は、側壁242に埋め込まれており、これによりハウジング20に固定されている。一方、バネ部56の第3バネ部568は、側壁242に形成された空間内に位置しており、ハウジング20に対して相対的に移動可能である。第3バネ部568に支持された突出部58は、Y方向に移動可能である。
【0061】
上述したように、本実施の形態の第1バネ部564及び第2バネ部566(
図7参照)は、ハウジング20に埋め込まれており、ハウジング20に対して相対的に移動できない。但し、本発明は、これに限られず、第1バネ部564及び第2バネ部566の一方又は両方は、ハウジング20に埋め込まれておらず、ハウジング20に対して相対的に移動可能であってもよい。
【0062】
図1及び
図3を参照すると、基部50は、Y方向において受容部22の外側に位置している。また、付加部材40をZ方向に沿って上方から見た場合に、コネクタ10が相手側コネクタ70(
図14参照)と嵌合していない未嵌合状態において、突出部58は、受容部22の内部に視認可能に位置している。このように配置された突出部58は、嵌合状態において、相手側コネクタ70に対して押圧されて相手側コネクタ70と接触する。
【0063】
図12を参照すると、本実施の形態の突出部58は、嵌合状態において、相手側コネクタ70の相手側付加部材76の相手側接触部768と接触する。本実施の形態において、付加部材40は、コネクタ10の電源端子であり、相手側付加部材76は、相手側コネクタ70の電源端子である。即ち、突出部58及び相手側接触部768の夫々は、電源端子の接触部であり、嵌合状態において、互いに電気的に接続される。但し、本発明は、これに限定されず、付加部材40及び相手側付加部材76の夫々は、電源端子でなくてもよい。付加部材40の用途に限らず、嵌合状態におけるコネクタ10は、バネ部56によって支持された突出部58において相手側コネクタ70と接続する。
【0064】
本実施の形態によれば、突出部58全体が受容部22の内部に視認可能に位置している。但し、本発明は、これに限定されず、突出部58の少なくとも一部が受容部22の内部に視認可能に位置していればよい。
【0065】
図1及び
図3を参照すると、本実施の形態によれば、付加部材40の側部42の夫々に対して、下方に湾曲したアーマー部54が設けられている。前述したように、アーマー部54は、ハウジング20に対して相対的に移動可能な第3バネ部568(
図7参照)を上方から覆っている。このため、コネクタ10と相手側コネクタ70との嵌合過程において、相手側コネクタ70は、突出部58との接触前に第3バネ部568を変形させることなく、アーマー部54によって下方に向かってスムーズにガイドされる。
【0066】
図1を参照すると、付加部材40の側部42の夫々において、アーマー部54及び第3バネ部568を除く部位は、ハウジング20に対して固定されており、アーマー部54及び第3バネ部568のみが、ハウジング20に対して相対的に移動可能である。加えて、アーマー部54と第3バネ部568とは、直接的に接続されていない。従って、コネクタ10と相手側コネクタ70(
図14参照)との嵌合過程において、相手側コネクタ70がアーマー部54に突き当たって、アーマー部54を弾性変形させる程度の比較的小さな押圧力をアーマー部54に加えたとしても、第3バネ部568は、この押圧力の影響を受けない。即ち、第3バネ部568に支持された突出部58は、押圧力によっては移動せず、相手側接触部768(
図14参照)と設計通りに接触する。
【0067】
図12を参照すると、付加部材40のアーマー部54に加えられた相手側コネクタ70の押圧力は、基部50及び被固着部52を経由して回路基板80によって受け止められる。従って、押圧力がアーマー部54を塑性変形させるほど大きい場合でも、付加部材40のうち被固着部52に近い部位は、押圧力の影響を殆ど受けない。
【0068】
図21を参照すると、バネ部56は、上述した押圧力の影響を殆ど受けない部位から延びている。より具体的には、バネ部56が基部50から延びる起点部562は、アーマー部54の最内側部542に比べて、被固着部52に近い。この配置により、アーマー部54が相手側コネクタ70(
図15参照)に押圧されて変形(弾性変形又は塑性変形)した場合にも、被固着部52の近くに位置する起点部562は、殆ど移動しない。従って、起点部562から延びるバネ部56及びバネ部56に支持された突出部58も殆ど移動しない。即ち、本実施の形態のコネクタ10(
図1参照)によれば、突出部58における相手側コネクタ70との接続信頼性を向上できる。
【0069】
特に、本実施の形態の付加部材40において、バネ部56の起点部562のY方向における位置は、被固着部52のY方向における位置と同じである。換言すれば、起点部562と被固着部52との間のY方向における距離D0(
図23参照)はゼロである。一方、Y方向において、アーマー部54の最内側部542は、起点部562から距離D1だけ離れている。即ち、Y方向において、起点部562と被固着部52との間の距離D0(
図23参照)は、起点部562と最内側部542との間の距離D1に比べて小さい。換言すれば、Y方向において、起点部562は、最内側部542に比べて、被固着部52に近い。本実施の形態によれば、この配置によって、バネ部56に対する上述した押圧力の影響を軽減できる。
【0070】
本実施の形態によれば、起点部562、最内側部542及び被固着部52をX方向に沿って見た場合、被固着部52と最内側部542との間を起点部562を経由して延びる仮想的な経路P1が定義できる。経路P1上において、起点部562と被固着部52との間の経路長(沿面距離)は、起点部562と最内側部542との間の経路長(沿面距離)に比べて短い。換言すれば、起点部562、最内側部542及び被固着部52をX方向に沿って見た場合、基部50及びアーマー部54が延びる方向(即ち、経路P1に沿った方向)において、起点部562は、最内側部542に比べて、被固着部52に近い。本実施の形態によれば、この配置によっても、バネ部56に対する上述した押圧力の影響を軽減できる。
【0071】
図12を参照すると、本実施の形態の付加部材40において、基部50の平板部504は、被固着部52の真上に位置しているため、下方に向かう上述した押圧力に確実に対抗できる。バネ部56は、平板部504から延びているため、上述した押圧力の影響を殆ど受けない。即ち、本実施の形態によれば、突出部58におけるコネクタ10と相手側コネクタ70との接続信頼性を更に確実に向上できる。但し、バネ部56は、基部50から延びている限り、平板部504以外の部位から延びていてもよい。例えば、バネ部56は、湾曲部506から延びていてもよい。
【0072】
図22を参照すると、本実施の形態の付加部材40において、X方向におけるアーマー部54の位置は、X方向における被固着部52の位置と重なっている。この配置により、上述した押圧力を、より確実に被固着部52に分散できる。これにより、突出部58(
図21参照)におけるコネクタ10(
図1参照)と相手側コネクタ70(
図15参照)との接続信頼性を更に確実に向上できる。上述した押圧力を、確実に被固着部52に分散するという観点から、X方向におけるアーマー部54の位置は、X方向における被固着部52の位置に含まれていることが更に好ましい。
【0073】
本実施の形態は、既に説明した変形例に加えて、以下に説明するように更に様々に変形可能である。
【0074】
図7を参照すると、付加部材40は、側部42、連結部44及び外側保護部48を有していなくてもよい。即ち、付加部材40は、主部46のみを有していてもよい。更に、主部46は、ロック部62のみを有していてもよい。
【0075】
付加部材40において、バネ部56の第1バネ部564及び第2バネ部566を下方に延ばし、第1バネ部564及び第2バネ部566の下端を、被固着部52と同じ位置に位置させてもよい。更に、このように延ばした第1バネ部564及び第2バネ部566の下端を、回路基板80(
図1参照)に半田付け等によって固定してもよい。この構造によれば、コネクタ10の使用時において第1バネ部564及び第2バネ部566はバネ性を失う一方、バネ部56(第3バネ部568)の下方への移動を更に確実に防止できる。即ち、突出部58におけるコネクタ10と相手側コネクタ70との接続信頼性を更に確実に向上できる。
【0076】
図23を
図21と併せて参照すると、変形例による付加部材40Aは、付加部材40の側部42と異なる側部42Aを有している。側部42Aは、基部50及び被固着部52と夫々異なる基部50A及び被固着部52Aを有していることを除き、側部42と同じ構造を有している。基部50Aは、下端近傍でY方向外側に曲げられている。被固着部52Aは、基部50AのY方向外側の端部である境界部502からY方向外側に延びている。
【0077】
本変形例においても、バネ部56が基部50Aから延びる起点部562は、アーマー部54の最内側部542に比べて、被固着部52Aに近い。詳しくは、Y方向において、起点部562と被固着部52A(境界部502)との間の距離D0は、起点部562と最内側部542との間の距離D1に比べて小さい。また、起点部562、最内側部542及び被固着部52AをX方向に沿って見た場合、起点部562と被固着部52Aとの間の沿面距離(経路P1に沿った距離)は、起点部562と最内側部542との間の沿面距離に比べて小さい。
図3を参照すると、本変形によっても、突出部58におけるコネクタ10と相手側コネクタ70との接続信頼性を向上できる。