(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の処理の処理結果において、前記第1の画素の前記画素値が変化しない場合には、前記生成部は、前記所定の第1の信号パターンを前記第1の駆動信号として引き続き前記表示パネルに供給する
請求項1に記載の表示装置。
表示パネルの表示面におけるタッチ座標を含む検出信号に基づいて、前記表示パネルの複数の画素のうちの第1の画素を含む1または複数の画素を選択する第1の処理を行い、
前記検出信号に基づいて、前記表示パネルの前記複数の画素の画素値をそれぞれ生成する第2の処理を行い、
前記第1の処理の処理結果に基づいて、所定の第1の信号パターンを、先頭から順に、前記第1の画素に対応する第1の駆動信号として前記表示パネルに供給し始め、
前記第2の処理の後に前記第1の画素の前記画素値が変化した場合には、前記第2の処理により変化した後の前記第1の画素の前記画素値に基づいて第2の信号パターンを生成し、前記第2の信号パターンから、すでに前記第1の駆動信号として前記表示パネルに供給した前記第1の信号パターンの第1の信号部分に応じた所定数の信号を削除することにより第2の信号部分を生成し、前記第2の信号部分を前記第1の信号部分に続いて前記第1の駆動信号として前記表示パネルに供給し、
前記第1の駆動信号に基づいて前記第1の画素を駆動する
表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
<実施の形態>
[構成例]
図1は、一実施の形態に係る表示装置(表示装置1)の一構成例を表すものである。表示装置1は、電気泳動表示素子を用いた双安定の電子光学ディスプレイである。なお、本開示の実施の形態に係る表示方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。
【0013】
表示装置1は、表示パネル5と、タッチパネル6と、演算処理部7と、主記憶装置8と、副記憶装置9とを備えている。表示パネル5は、いわゆる電気泳動ディスプレイ(EPD;Electrophoresis Display)であり、演算処理部7から供給された信号Sepdに基づいて、画像を表示するものである。タッチパネル6は、ユーザによる操作を受け付けるものであり、例えば表示パネル5の表示面Sに重なるように配置されたものである。タッチパネル6は、表示パネル5の表示面Sにおけるユーザのタッチを検出し、ユーザがタッチした座標(タッチ座標)についての情報を、信号Stpを用いて演算処理部7に供給するようになっている。演算処理部7は、タッチパネル6から供給されたタッチ座標についての情報に基づいて演算処理を行い、その演算処理結果に基づいて、表示パネル5の動作を制御するものである。この演算処理部7は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を用いて構成され、プログラムを実行することにより様々な演算処理を行うことができるようになっている。主記憶装置8は、いわゆるメインメモリであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いて構成される。副記憶装置9は、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェアなどの各種プログラムを記憶するものであり、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを用いて構成される。
【0014】
図2は、表示パネル5の一構成例を表すものである。表示パネル5は、表示部20と、駆動部10とを有している。
【0015】
表示部20は、複数の画素Pixがマトリックス状に配置されたものである。また、表示部20は、水平方向(
図2における横方向)に延伸する複数(この例ではN本)の走査線SCL(走査線SCL(1)〜SCL(N))と、垂直方向(
図2における縦方向)に延伸する複数の信号線SGLとを有している。複数の走査線SCLの一端、および複数の信号線SGLの一端は、駆動部10にそれぞれ接続されている。
【0016】
画素Pixは、トランジスタ21と、表示素子22とを有している。トランジスタ21は、この例ではN型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。トランジスタ21のソースは信号線SGLに接続され、ゲートは走査線SCLに接続され、ドレインは表示素子22に接続されている。表示素子22は、この例では、マイクロカプセル方式の電気泳動素子を含んで構成されるものであり、一端はトランジスタ21のドレインに接続され、他端には電圧Vcom(例えば0V)が供給されている。
【0017】
図3A,3Bは、表示部20の一構成例を模式的に表すものであり、
図3Aは画素Pixが白表示を行う場合を示し、
図3Bは画素Pixが黒表示を行う場合を示す。表示部20は、駆動基板30と、対向基板40と、複数のマイクロカプセル23とを有している。
【0018】
駆動基板30は、表示部20における表示面Sとは反対側に配置されるものである。駆動基板30は、基板31と、複数の画素電極32とを有している。基板31には、図示していないが、トランジスタ21、走査線SCL、および信号線SGLが形成されている。複数の画素電極32は、基板31の表面に、各画素Pixに1つの割合で形成されている。画素電極32は、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)等の金属材料を用いて構成されている。画素電極32は、トランジスタ21のドレインに接続されている。そして、この画素電極32には、駆動部10の信号線駆動部13(後述)により画素電圧Vpix(後述)が供給されるようになっている。
【0019】
対向基板40は、表示部20における表示面Sの側に、駆動基板30に対向するように配置されたものである。対向基板40は、基板41と、対向電極42とを有している。基板41は、光透過性を有するものである。対向電極42は、この基板41の表面に、複数の画素Pixに対応する領域にわたり一様に形成されている。対向電極42は、光透過性を有するものであり、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の光透光性導電性材料を用いて構成されるものである。この対向電極42には、駆動部10により電圧Vcom(例えば0V)が供給されるようになっている。
【0020】
マイクロカプセル23は、表示素子22として機能するものであり、球形状を有するものである。このマイクロカプセル23は、駆動基板30と対向基板40との間に、各画素Pixに例えば複数個(例えば4個程度)の割合で配置され、バインダ26により固定されている。なお、この
図3A,3Bでは、説明の便宜上、マイクロカプセル23を各画素Pixに1つの割合で描いている。マイクロカプセル23内には、複数の泳動粒子24Wおよび複数の泳動粒子24Bが収容されるとともに、分散媒25が充填されている。泳動粒子24Wは、白表示を担うものであり、例えば正の電荷を有している。泳動粒子24Bは、黒表示を担うものであり、例えば負の電荷を有している。分散媒25は、複数の泳動粒子24W,24Bをマイクロカプセル23内に分散させるものである。
【0021】
この構成により、各画素Pixでは、画素電極32の電圧(画素電圧Vpix)に応じて電界が生じ、マイクロカプセル23内の泳動粒子24W,24Bが、その電界に応じて、分散媒25中を移動する。
【0022】
具体的には、例えば、画素電圧Vpixが正の電圧Vp(例えば+15V)に設定された場合には、泳動粒子24Wは、正の電荷を有するため、マイクロカプセル23内を対向電極42に向かって移動し、泳動粒子24Bは、負の電荷を有するため、マイクロカプセル23内を画素電極32に向かって移動する。よって、例えば画素電圧Vpixが長い時間にわたり電圧Vpに設定された場合には、
図3Aに示したように、白表示を担う泳動粒子24Wが表示面S側に集まるため、画素Pixは白表示を行う。
【0023】
また、例えば、画素電圧Vpixが負の電圧Vm(例えば−15V)に設定された場合には、泳動粒子24Bは、負の電荷を有するため、マイクロカプセル23内を対向電極42に向かってに移動し、泳動粒子24Wは、正の電荷を有するため、マイクロカプセル23内を画素電極32に向かって移動する。よって、例えば画素電圧Vpixが長い時間にわたり電圧Vmに設定された場合には、
図3Bに示したように、黒表示を担う泳動粒子24Bが表示面S側に集まるため、画素Pixは黒表示を行う。
【0024】
また、電圧Vp,Vmを印加する時間の長さに応じて、画素Pixは、黒表示および白表示の間の中間階調表示を行うことができる。また、例えば、画素電圧Vpixが電圧Vcomと同じ電圧(例えば0V)である場合には、泳動粒子24W,24Bは移動しないため、画素Pixは、表示状態を維持することができるようになっている。
【0025】
なお、この例では、泳動粒子24Wが白表示を担い、泳動粒子24Bが黒表示を担うようにしたが、これに限定されるものではなく、泳動粒子24Wが明表示を担い、泳動粒子24Bが暗表示を担うのであれば、どのような色であってもよい。また、この例では、泳動粒子24Wが正の電荷を有し、泳動粒子24Bが負の電荷を有するようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、泳動粒子24Bが正の電荷を有し、泳動粒子24Wが負の電荷を有するようにしてもよい。この場合には、画素Pixの画素電圧Vpixが正の電圧Vpに設定された場合にその画素Pixは黒表示を行い、画素Pixの画素電圧Vpixが負の電圧Vmにその画素Pixは白表示を行う。
【0026】
駆動部10(
図2)は、表示部20を駆動するものであり、表示制御部11と、走査線駆動部12と、信号線駆動部13とを有している。表示制御部11は、演算処理部7から供給された信号Sepdに基づいて、走査線駆動部12および信号線駆動部13の動作を制御するものである。走査線駆動部12は、表示制御部11から供給された信号に基づいて、走査線SCLに対して走査信号Scを印加することにより、画素Pixを行単位で順次選択するものである。信号線駆動部13は、表示制御部11から供給された信号に基づいて、3つの電圧Vp,Vm,Vcomを含む信号Sigを生成するものである。そして、信号線駆動部13は、この信号Sigを信号線SGLに印加する。これにより、走査線駆動部12により選択された画素Pixでは、この信号Sigに基づいて、画素電極32の電圧(画素電圧Vpix)が設定されるようになっている。
【0027】
この構成により、駆動部10は、表示部20の複数の画素Pixのうち、表示状態を変化させる画素Pixに対してのみ、電圧Vp,Vmを供給し、表示状態を維持する画素Pixに対しては電圧Vcomを供給する。これにより、表示装置1は、全ての画素Pixの表示状態を設定しなおす場合に比べて、例えば、表示画像のちらつきを抑えることができるとともに、消費電力を低減することができる。
【0028】
図4は、表示装置1におけるソフトウェア構成の一例を表すものである。この例では、演算処理部7では、アプリケーションソフトウェア51、フレームワークソフトウェア52、およびオペレーティングシステム60が実行される。
【0029】
アプリケーションソフトウェア51は、この例では、ユーザが指やペンを用いてタッチパネル6を操作して線を描いたときの軌跡を表示パネル5に表示させる機能(いわゆる手書き機能)を有するものである。具体的には、アプリケーションソフトウェア51は、オペレーティングシステム60のドライバソフトウェア61(後述)からフレームワークソフトウェア52を介して供給された、ユーザがタッチした座標(タッチ座標)についての情報に基づいて、この手書き機能に係る処理(手書き処理)を行う。そして、アプリケーションソフトウェア51は、フレームワークソフトウェア52に対して、レンダリング処理を行うように指示を行うようになっている。
【0030】
フレームワークソフトウェア52は、アプリケーションソフトウェア51とオペレーティングシステム60との間の情報のやりとりの仲介を行うソフトウェアである。この例では、フレームワークソフトウェア52は、例えば、オペレーティングシステム60のドライバソフトウェア61(後述)から供給された、ユーザがタッチした座標(タッチ座標)についての情報を、アプリケーションソフトウェア51に供給する。また、フレームワークソフトウェア52は、アプリケーションソフトウェア51からの指示に基づいて、レンダリング処理を行い、ユーザが線を描いたときの軌跡を示す画像情報を生成する。このレンダリング処理により生成された画像情報は、各画素Pixの画素値を含む画像データである。各画素Pixの画素値は、例えば16階調の画素値である。また、フレームワークソフトウェア52は、例えば、表示装置1の状態をユーザに通知するための、いわゆるダイアログ画面を示す画像情報を生成する機能をも有している。フレームワークソフトウェア52は、ダイアログ画面を示す画像情報を生成した場合には、レンダリング処理により生成した画像情報とダイアログ画面を示す画像情報とを合成する。そして、フレームワークソフトウェア52は、これらの処理により生成された画像情報を、例えばフレームバッファメモリを介してオペレーティングシステム60のドライバソフトウェア62(後述)に供給するようになっている。また、フレームワークソフトウェア52は、アプリケーションソフトウェア51に対して、GUI(Graphical User Interface)などの各種ライブラリやミドルウェアの提供などを行う機能をも有している。
【0031】
なお、この例では、フレームワークソフトウェア52が、アプリケーションソフトウェア51からの指示に基づいて、レンダリング処理を行うようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、アプリケーションソフトウェア51がレンダリング処理を行うようにしてもよい。
【0032】
オペレーティングシステム60は、いわゆる基本ソフトウェアであり、例えばタスクの管理、ハードウェアリソースの管理、メモリ領域の割り当てや解放などを行うものである。オペレーティングシステム60は、ドライバソフトウェア61,62を含んでいる。
【0033】
ドライバソフトウェア61は、タッチパネル6から供給された信号Stpを受け取るものである。そして、ドライバソフトウェア61は、信号Stpに含まれる、ユーザがタッチした座標(タッチ座標)についての情報を、フレームワークソフトウェア52およびドライバソフトウェア62に供給するようになっている。
【0034】
ドライバソフトウェア62は、表示パネル5に対して、表示すべき画像情報を含む信号Sepdを供給するものである。ドライバソフトウェア62は、レンダリング部63と、画像処理部64と、駆動信号生成部65とを有している。
【0035】
レンダリング部63は、ユーザがタッチした座標(タッチ座標)についての情報に基づいて、レンダリング処理を行うものである。具体的には、レンダリング部63は、例えば、最新のタッチ座標および一つ前のタッチ座標に基づいて、これらの2つのタッチ座標を例えば直線を用いて互いに結ぶことにより、軌跡を示す画像情報を生成する。すなわち、タッチパネル6は、所定の時間間隔でタッチ座標を検出するので、ユーザが指やペンを用いて線を描いた場合には、最新のタッチ座標は、例えば、一つ前のタッチ座標から離れた座標になる。よって、レンダリング部63は、これらの2つのタッチ座標を互いに結ぶことにより、ユーザが描いた線を再現する。なお、線の太さは、例えば、あらかじめアプリケーションソフトウェア51から指示される。このようにして生成した画像情報は、例えば、線を構成する画素Pixに画素値“1”が対応づけられ、それ以外の画素Pixに画素値“0”が対応づけられた画像データである。そして、レンダリング部63は、生成した画像情報を駆動信号生成部65に供給する。その際、レンダリング部63は、画像情報に加え、画素値が変化した画素Pixについての描画要求をも、駆動信号生成部65に供給するようになっている。
【0036】
レンダリング部63は、例えば、フレームワークソフトウェア52よりも、演算量が少ない簡易なアルゴリズムを用いて、レンダリング処理を行うことが望ましい。このレンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果は、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果と、ほぼ同じであることが望ましい。これにより、表示装置1では、タッチ座標についての情報に基づいてレンダリング部63がレンダリング処理を行う処理時間を、タッチ座標についての情報に基づいてフレームワークソフトウェア52がレンダリング処理を行う処理時間よりも短くすることができる。すなわち、レンダリング部63がレンダリング処理を行う場合には、フレームワークソフトウェア52を介さないので、処理時間を短くすることができる。その結果、表示装置1では、後述するように、レンダリング部63による処理結果に基づいて先行して描画処理を開始することができるため、画像を表示する際の応答時間を短くすることができるようになっている。
【0037】
画像処理部64は、フレームワークソフトウェア52から供給された画像情報に基づいて、画素値が変化した画素Pixについての描画要求を生成するものである。そして、画像処理部64は、画像情報を、描画要求とともに、駆動信号生成部65に供給するようになっている。
【0038】
駆動信号生成部65は、レンダリング部63から供給された画像情報および描画要求と、画像処理部64から供給された画像情報および描画要求に基づいて、表示状態が変化すべき画素Pixの駆動信号Sdrvを生成するものである。駆動信号Sdrvは、画素Pixにおける画素電圧Vpixの設定値のシーケンスを示すものであり、画素Pixごとに生成されるものである。そして、駆動信号生成部65は、生成した駆動信号Sdrvを含む信号Sepdを、表示パネル5に供給するようになっている。
【0039】
この構成により、表示装置1では、後述するように、例えば、ユーザが指やペンを用いて線を描いた場合に、レンダリング部63が簡易なアルゴリズムを用いてレンダリング処理を行うとともに、フレームワークソフトウェア52が、アプリケーションソフトウェア51からの指示に基づいてレンダリング処理を行う。そして、駆動信号生成部65は、これらのレンダリング処理の処理結果に基づいて、表示状態が変化すべき画素Pixの駆動信号Sdrvを生成し、生成した駆動信号Sdrvを表示パネル5に供給する。そして、表示パネル5の駆動部10は、その駆動信号Sdrvに基づいてその画素Pixを駆動する。
【0040】
駆動信号生成部65は、例えば、白表示から黒表示に変化する画素Pixの駆動信号Sdrvを求める際、まず、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果に基づいて、所定の信号パターン(信号パターンPATA)を、先頭から順に駆動信号Sdrvとして表示パネル5に供給し始める。そして、表示パネル5の駆動部10は、その駆動信号Sdrvに基づいて、画素Pixが黒表示を行うように、画素Pixを先行して駆動し始める。その後、駆動信号生成部65は、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果を受け取ると、その処理結果と、すでに表示パネル5に供給した駆動信号Sdrvの信号部分とに基づいて、駆動信号Sdrvの残りの信号部分を生成し、その残りの信号部分を表示パネル5に供給する。表示パネル5の駆動部10は、その残りの信号部分に基づいて、画素Pixを引き続き駆動する。このように、表示装置1では、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果に基づいて、画素Pixを先行して駆動し始めることにより、画像を表示する際の応答時間を短くすることができるようになっている。
【0041】
なお、この例では、
図4に示したように、各ブロックをソフトウェアにより構成したが、これに限定されるものではなく、これらのブロックの一部またはすべてをハードウェアにより構成してもよい。
【0042】
ここで、レンダリング部63は、本開示における「第1の処理部」の一具体例に対応する。アプリケーションソフトウェア51およびフレームワークソフトウェア52は、本開示における「第2の処理部」の一具体例に対応する。駆動信号生成部65は、本開示における「生成部」の一具体例に対応する。
【0043】
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の表示装置1の動作および作用について説明する。
【0044】
(全体動作概要)
まず、
図1,4を参照して、表示装置1の全体動作概要を説明する。タッチパネル6(
図1)は、表示パネル5の表示領域におけるユーザがタッチした座標(タッチ座標)についての情報を、信号Stpを用いて演算処理部7に供給する。演算処理部7において実行されるドライバソフトウェア61(
図4)は、この信号Stpに含まれるタッチ座標についての情報を、ドライバソフトウェア62およびフレームワークソフトウェア52に供給する。
【0045】
ドライバソフトウェア62のレンダリング部63は、タッチ座標についての情報に基づいて、レンダリング処理を行うことにより画像情報を生成し、生成した画像情報を、画素値が変化した画素Pixについての描画要求とともに、駆動信号生成部65に供給する。
【0046】
フレームワークソフトウェア52は、タッチ座標についての情報を、アプリケーションソフトウェア51に供給する。アプリケーションソフトウェア51は、そのタッチ座標についての情報に基づいて、いわゆる手書き機能に係る処理(手書き処理)を行う。そして、フレームワークソフトウェア52は、アプリケーションソフトウェア51からの指示に基づいてレンダリング処理を行うことにより画像情報を生成し、生成した画像情報をドライバソフトウェア62に供給する。ドライバソフトウェア62の画像処理部64は、フレームワークソフトウェア52から供給された画像情報に基づいて、画素値が変化した画素Pixについての描画要求を生成し、画像情報を、描画要求とともに、駆動信号生成部65に供給する。
【0047】
駆動信号生成部65は、レンダリング部63から供給された画像情報および描画要求と、画像処理部64から供給された画像情報および描画要求に基づいて、表示状態が変化すべき画素Pixの駆動信号Sdrvを生成する。そして、駆動信号生成部65は、生成した駆動信号Sdrvを含む信号Sepdを、表示パネル5に供給する。表示パネル5の駆動部10は、その駆動信号Sdrvに基づいて、その画素Pixを駆動する。
【0048】
(詳細動作)
まず、表示パネル5における描画動作について、詳細に説明する。
【0049】
図5は、表示パネル5の一動作例を表すものであり、(A)は走査信号Sc(1)〜Sc(N)の波形を示し、(B)は画素Pix(m),Pix(n),Pix(N)における画素電圧Vpix(m),Vpix(n),Vpix(N)を示し、(C)は画素Pix(m),Pix(n),Pix(N)の表示状態を示す。ここで、例えば、走査信号Sc(1)は、1行目の複数の画素Pixに対応する走査線SCL(1)に印加される走査信号Scであり、走査信号Sc(m)は、m行目の複数の画素Pixに対応する走査線SCL(m)に印加される走査信号Scであり、走査信号Sc(n)は、n行目の複数の画素Pixに対応する走査線SCL(n)に印加される走査信号Scであり、走査信号Sc(N)は、N行目の複数の画素Pixに対応する走査線SCL(N)に印加される走査信号Scである。画素Pix(m)は、表示部20におけるm行目の複数の画素Pixのうちの1つであり、画素Pix(n)は、表示部20におけるn行目の複数の画素Pixのうちの1つであり、画素Pix(N)は、表示部20における最後のN行目の複数の画素Pixのうちの1つである。
【0050】
表示パネル5は、この例では、タイミングt1〜t16の期間(描画期間PW)において、表示状態が変化すべき各画素Pixに対する描画処理を行う。以下に、この動作について詳細に説明する。
【0051】
まず、タイミングt1〜t6の期間(フレーム期間F)において、走査線駆動部12は、走査線SCL(1)〜SCL(N)に対して、走査信号Sc(1)〜Sc(N)を印加することにより、画素Pixを行単位で順次選択する(
図5(A))。具体的には、タイミングt1〜t2の期間(水平期間H)において、走査信号Sc(1)が高レベルになり、1行目の複数の画素Pixが選択される。その後、2行目以降の複数の画素Pixも、同様に行単位で順次選択される。そして、各画素Pixでは、画素電圧Vpixが設定され、各画素Pixの表示状態は、画素電圧Vpixに応じた表示状態に変化し始める。
【0052】
例えば、タイミングt3において、走査信号Sc(m)が低レベルから高レベルに変化すると(
図5(A))、画素Pix(m)では、トランジスタ21がオン状態になり、画素電極32が信号線SGLに接続される。これにより、画素Pix(m)の画素電圧Vpix(m)が信号Sigの電圧(この例では正の電圧Vp)に設定される(
図5(B))。そして、その後に、この走査信号Sc(m)が高レベルから低レベルに変化すると(
図5(A))、画素Pix(m)では、トランジスタ21がオフ状態になり、画素電極32が信号線SGLから切り離される。これにより、画素Pix(m)の画素電極32はフローティング状態になり、画素電圧Vpix(m)はこれ以降も電圧Vpに維持される(
図5(B))。その結果、画素Pix(m)における表示状態は、黒表示から白表示に向かって変化し始める(
図5(C))。
【0053】
同様に、例えばタイミングt4において、走査信号Sc(n)が低レベルから高レベルに変化すると(
図5(A))、画素Pix(n)の画素電圧Vpix(n)が信号Sigの電圧(この例では負の電圧Vm)に設定される(
図5(B))。そして、その後に、この走査信号Sc(n)が高レベルから低レベルに変化すると(
図5(A))、画素電圧Vpix(n)はこれ以降も電圧Vmに維持される(
図5(B))。その結果、画素Pix(n)における表示状態は、白表示から黒表示に向かって変化し始める(
図5(C))。
【0054】
同様に、例えばタイミングt5において、走査信号Sc(N)が低レベルから高レベルに変化すると(
図5(A))、画素Pix(N)の画素電圧Vpix(N)が信号Sigの電圧(この例では電圧Vcom)に設定される(
図5(B))。そして、その後に、この走査信号Sc(N)が高レベルから低レベルに変化すると(
図5(A))、画素電圧Vpix(N)はこれ以降も電圧Vcomに維持される(
図5(B))。その結果、画素Pix(N)における表示状態は、それまでの表示状態(この例では白表示)に維持される(
図5(C))。なお、この例では、白表示を維持する例を示したが、黒表示を維持してもよい。
【0055】
その後、タイミングt6〜t11の期間において、表示パネル5は、複数のフレーム期間Fにわたり、同様に動作する。これにより、例えば画素Pix(m)の画素電圧Vpix(m)は正の電圧Vpに維持され(
図5(B))、画素Pix(m)における表示状態は、白表示に向かって引き続き変化し続ける(
図5(C))。同様に、例えば画素Pix(n)の画素電圧Vpix(n)は負の電圧Vmに維持され、画素Pix(n)における表示状態は、黒表示に向かって引き続き変化し続ける(
図5(C))。また、例えば画素Pix(N)の画素電圧Vpix(N)は電圧Vcomに維持され(
図5(B))、画素Pix(N)における表示状態は維持される(
図5(C))。
【0056】
そして、タイミングt11〜t16の期間(フレーム期間F)において、走査線駆動部12は、走査線SCL(1)〜SCL(N)に対して、走査信号Sc(1)〜Sc(N)を印加することにより、画素Pixを行単位で順次選択する(
図5(A))。そして、各画素Pixでは、画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定され、各画素Pixの表示状態の変化が終了する。
【0057】
例えば、タイミングt13において、走査信号Sc(m)が低レベルから高レベルに変化すると(
図5(A))、画素Pix(m)の画素電圧Vpix(m)が信号Sigの電圧(この例では電圧Vcom)に設定される(
図5(B))。そして、その後に、この走査信号Sc(m)が高レベルから低レベルに変化すると(
図5(A))、画素電圧Vpix(m)はこれ以降も電圧Vcomに維持される(
図5(B))。その結果、画素Pix(m)における表示状態は、これ以降、白表示に維持される(
図5(C))。
【0058】
同様に、例えばタイミングt14において、走査信号Sc(n)が低レベルから高レベルに変化すると(
図5(A))、画素Pix(n)の画素電圧Vpix(n)が信号Sigの電圧(この例では電圧Vcom)に設定される(
図5(B))。そして、その後に、この走査信号Sc(n)が高レベルから低レベルに変化すると(
図5(A))、画素電圧Vpix(n)はこれ以降も電圧Vcomに維持される(
図5(B))。その結果、画素Pix(n)における表示状態は、これ以降、黒表示に維持される(
図5(C))。
【0059】
同様に、例えばタイミングt15において、走査信号Sc(N)が低レベルから高レベルに変化すると(
図5(A))、画素Pix(N)の画素電圧Vpix(N)が信号Sigの電圧(この例では電圧Vcom)に設定される(
図5(B))。そして、その後に、この走査信号Sc(N)が高レベルから低レベルに変化すると(
図5(A))、画素電圧Vpix(N)はこれ以降も電圧Vcomに維持される(
図5(B))。そして、画素Pix(N)における表示状態は、この例では白表示に維持される(
図5(C))。
【0060】
このようにして、表示装置1では、複数のフレーム期間Fを含む描画期間PWにおいて、描画処理が行われる。表示パネル5は、ドライバソフトウェア62が画素Pixごとに生成した駆動信号Sdrvに基づいて、
図5に示したような描画処理を行う。
【0061】
具体的には、例えば、ドライバソフトウェア62は、
図6Aに示す駆動信号Sdrv(m)を生成し、表示パネル5の駆動部10は、この駆動信号Sdrv(m)に基づいて画素Pix(m)を駆動する。
図6Aにおいて、信号“P”は、電圧Vpに対応するものであり、白表示を行うための信号である。また、信号“0”は電圧Vcomに対応するものであり、表示状態を維持するための信号である。駆動信号Sdrv(m)は、この例では、12個の信号“P”および1個の信号“0”がこの順で並んだものである。駆動部10は、この駆動信号Sdrv(m)に基づいて、12個のフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpix(m)が電圧Vpに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpix(m)が電圧Vcomに設定されるように、画素Pix(m)を駆動する。これにより、
図5に示したように、画素Pix(m)の表示状態は、黒表示から白表示に変化する。
【0062】
また、例えば、ドライバソフトウェア62は、
図6Bに示す駆動信号Sdrv(n)を生成し、表示パネル5の駆動部10は、この駆動信号Sdrv(n)に基づいて画素Pix(n)を駆動する。
図6Bにおいて、信号“M”は、電圧Vmに対応するものであり、黒表示を行うための信号である。駆動信号Sdrv(n)は、この例では、12個の信号“M”および1個の信号“0”がこの順で並んだものである。駆動部10は、この駆動信号Sdrv(n)に基づいて、12個のフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpix(n)が電圧Vmに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpix(n)が電圧Vcomに設定されるように、画素Pix(n)を駆動する。これにより、
図5に示したように、画素Pix(n)の表示状態は、白表示から黒表示に変化する。
【0063】
なお、
図6A,6Bでは、駆動信号Sdrv(m)における信号“P”の数と、駆動信号Sdrv(n)における信号“M”の数とを同じにしたが、これに限定されるものではない。例えば、白表示から黒表示に変化させる場合の変化時間が、黒表示から白表示に変化させる場合の変化時間よりも短いような表示パネル5を用いた場合には、駆動信号Sdrv(m)における信号“P”の数よりも、駆動信号Sdrv(n)における信号“M”の数を少なくすることができる。
【0064】
(手書き機能について)
次に、表示装置1における手書き機能について、詳細に説明する。表示装置1では、例えば、ユーザが指やペンを用いてタッチパネル6を操作して線を描いた場合に、レンダリング部63が簡易なアルゴリズムを用いてレンダリング処理を行うとともに、フレームワークソフトウェア52が、アプリケーションソフトウェア51からの指示に基づいてレンダリング処理を行う。駆動信号生成部65は、これらのレンダリング処理の処理結果に基づいて、表示状態を変化すべき画素Pixに供給する駆動信号Sdrvを生成し、生成した駆動信号Sdrvを表示パネル5に供給する。そして、表示パネル5の駆動部10はその駆動信号Sdrvに基づいてその画素Pixを駆動する。
【0065】
図7Aは、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果を示し、
図7Bは、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果を示す。
図7A,7Bにおいて、網掛けされた画素Pixは、白表示から黒表示に変化すべき画素Pixを示し、網掛けされていない画素Pixは、白表示を維持すべき画素Pixを示す。
【0066】
レンダリング部63は、演算量が少ない簡易なアルゴリズムを用いて、レンダリング処理を行う。具体的には、レンダリング部63は、例えば、最新のタッチ座標および一つ前のタッチ座標に基づいて、これらの2つのタッチ座標を、例えば所定の太さを有する直線を用いて互いに結ぶ。そして、レンダリング部63は、レンダリング処理により生成した画像情報(
図7A)を、画素値が変化した画素Pixについての描画要求とともに、駆動信号生成部65に供給する。
【0067】
アプリケーションソフトウェア51は、タッチ座標についての情報に基づいて、いわゆる手書き機能に係る処理(手書き処理)を行う。そして、フレームワークソフトウェア52は、アプリケーションソフトウェア51からの指示に基づいてレンダリング処理を行う。そして、フレームワークソフトウェア52は、レンダリング処理により生成された画像情報(
図7B)を、ドライバソフトウェア62に供給する。ドライバソフトウェア62の画像処理部64は、フレームワークソフトウェア52から供給された画像情報に基づいて、画素値が変化した画素Pixについての描画要求を生成し、画像情報を、描画要求とともに、駆動信号生成部65に供給する。
【0068】
図7A,7Bに示したように、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果と、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果とは、必ずしも互いに一致しない。この例では、部分W0で示した複数の画素Pixにおいて、処理結果に差異が生じている。例えば、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果(
図7A)では、例えば画素Pix1,Pix2は、白表示から黒表示に変化すべき画素Pixである。すなわち、レンダリング部63から供給される描画要求は、画素Pix1,Pix2についての描画要求を含んでいる。一方、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果(
図7B)では、画素Pix1は、白表示から黒表示に変化すべき画素Pixであり、画素Pix2は、白表示を維持すべき画素Pixである。すなわち、画像処理部64から供給される、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果に応じた描画要求は、画素Pix1についての描画要求を含んでおり、画素Pix2についての描画要求を含んでいない。
【0069】
駆動信号生成部65は、これらのレンダリング処理の処理結果に基づいて、表示状態を変化すべき画素Pixに供給する駆動信号Sdrvを生成する。具体的には、駆動信号生成部65は、まず、レンダリング部63から供給された画像情報および描画要求を受け取る。この描画要求は画素Pix1,Pix2についての描画要求を含んでいるので、駆動信号生成部65は、所定の信号パターン(信号パターンPATA)を、先頭から順に、画素Pix1の駆動信号Sdrv1として表示パネル5に供給し始めるとともに、画素Pix2の駆動信号Sdrv2として表示パネル5に供給し始める。そして、表示パネル5の駆動部10は、その駆動信号Sdrv1,Sdrv2に基づいて、画素Pix1,Pix2が黒表示を行うように、画素Pix1,Pix2を先行して駆動し始める。
【0070】
その後、駆動信号生成部65は、画像処理部64から供給された、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果に応じた画像情報および描画要求を受け取る。画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix1についての描画要求を含んでいるので、駆動信号生成部65は、画像処理部64から供給された画像情報に含まれる画素Pix1の画素値と、すでに表示パネル5に供給した駆動信号Sdrv1の信号部分とに基づいて、駆動信号Sdrv1の残りの信号部分を生成し、この残りの信号部分を表示パネル5に供給する。表示パネル5の駆動部10は、その駆動信号Sdrv1に基づいて、画素Pix1を引き続き駆動する。一方、画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix2についての描画要求を含んでいないので、駆動信号生成部65は、所定の信号パターン(信号パターンPATA)を、駆動信号Sdrv2として表示パネル5に引き続き供給する。表示パネル5の駆動部10は、その駆動信号Sdrv2に基づいて、画素Pix2を引き続き駆動する。
【0071】
以下に、いくつか例を挙げて、
図7A,7Bに示した画素Pix1の駆動信号Sdrv1、および画素Pix2の駆動信号Sdrv2を生成する動作について説明する。
【0072】
(動作例OP1)
図8は、表示装置1における駆動信号Sdrvの生成動作の一例を表すものであり、(A)は所定の信号パターンPATAを示し、(B)はフレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果に基づいて生成された信号パターンPATBを示し、(C)は
図7A,7Bに示した画素Pix1の駆動信号Sdrv1を示し、(D)は
図7A,7Bに示した画素Pix2の駆動信号Sdrv2を示す。所定の信号パターンPATAは、
図8(A)に示したように、この例では、4つの信号“M”、2つの信号“0”、4つの信号“P”、および1つの信号“0”が、この順で並んだものである。言い換えれば、この信号パターンPATAは、黒表示を行うための信号(この例では4つの信号“M”)の後に、白表示を行うための信号(この例では4つの信号“P”)が配置されたものである。
【0073】
駆動信号生成部65は、まず、タイミングt21よりも前のタイミングにおいて、レンダリング部63から供給された画像情報および描画要求を受け取る。この例では、
図7Aに示したように、画素Pix1,Pix2は、白表示から黒表示に変化すべき画素Pixである。すなわち、レンダリング部63から供給された描画要求は、画素Pix1,Pix2についての描画要求を含んでいる。駆動信号生成部65は、画素Pix1についての描画要求に基づいて、タイミングt21以降において、所定の信号パターンPATA(
図8(A))を、先頭から順に、画素Pix1の駆動信号Sdrv1として表示パネル5に供給し始める(
図8(C))。同様に、駆動信号生成部65は、画素Pix2についての描画要求に基づいて、タイミングt21以降において、所定の信号パターンPATA(
図8(A))を、先頭から順に、画素Pix2の駆動信号Sdrv2として表示パネル5に供給し始める(
図8(D))。これにより、画素Pix1の表示状態は、白表示から黒表示に向かって変化し始め、同様に、画素Pix2の表示状態は、白表示から黒表示に向かって変化し始める。
【0074】
次に、駆動信号生成部65は、タイミングt22よりも前のタイミングにおいて、画像処理部64から供給された、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果に応じた画像情報および描画要求を受け取る。この例では、
図7Bに示したように、画素Pix1は、白表示から黒表示に変化すべき画素Pixであり、画素Pix2は、白表示を維持すべき画素Pixである。すなわち、画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix1についての描画要求を含んでおり、画素Pix2についての描画要求を含んでいない。
【0075】
まず、画素Pix1に係る動作を説明する。画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix1についての描画要求を含んでいるので、駆動信号生成部65は、まず、画像処理部64から供給された画像情報に含まれる画素Pix1の画素値に基づいて、信号パターンPATBを生成する(
図8(B))。この信号パターンPATBは、
図6Bに示した駆動信号Sdrvと同様に、12個の信号“M”および1つの信号“0”が、この順で並んだものである。すなわち、この例では、画素Pix1の画素値は、黒表示に対応する画素値であり、駆動信号生成部65は、この画素値に基づいて、黒表示に対応する信号パターンPATBを生成する。そして、駆動信号生成部65は、すでに表示パネル5に供給した駆動信号Sdrv1の信号部分W1と、生成した信号パターンPATBとに基づいて、駆動信号Sdrv1の残りの信号部分W2を生成する。この例では、タイミングt22において、すでに、2つの信号“M”を表示パネル5に供給しているので、駆動信号生成部65は、信号パターンPATBから2つの信号“M”(
図8(B)における網掛け部分)を取り除くことにより信号部分W2を生成する。そして、駆動信号生成部65は、タイミングt22以降において、この信号部分W2を表示パネル5に引き続き供給する(
図8(C))。これにより、駆動信号Sdrv1は、
図8(C)に示したように、最終的に12個の信号“M”および1つの信号“0”が、この順で並んだものとなる。すなわち、駆動信号Sdrv1は、信号パターンPATB(
図8(B))と同じものとなる。
【0076】
表示パネル5の駆動部10は、この駆動信号Sdrv1に基づいて、12個のフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vmに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定されるように、画素Pix1を駆動する。これにより、画素Pix1の表示状態は、白表示から黒表示に変化する。
【0077】
次に、画素Pix2に係る動作を説明する。画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix2についての描画要求を含んでいないので、駆動信号生成部65は、タイミングt22以降において、所定の信号パターンPATA(
図8(A))を、引き続き、画素Pix2の駆動信号Sdrv2として表示パネル5に供給し続ける(
図8(D))。すなわち、駆動信号Sdrv2(
図8(D))は、信号パターンPATA(
図8(A))と同じものとなる。
【0078】
表示パネル5の駆動部10は、この駆動信号Sdrv2に基づいて、4つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vmに設定され、続く2つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定され、続く4つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vpに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定されるように、画素Pix2を駆動する。これにより、画素Pix2の表示状態は、黒表示に近付いた後に白表示に戻り、結果として白表示に維持される。
【0079】
ここで、所定の信号パターンPATAは、本開示における「第1の信号パターン」の一具体例に対応する。信号パターンPATBは、本開示における「第2の信号パターン」の一具体例に対応する。駆動信号Sdrv1は、本開示における「第1の駆動信号」の一具体例に対応する。信号部分W1は、本開示における「第1の信号部分」の一具体例に対応する。信号部分W2は、本開示における「第2の信号部分」の一具体例に対応する。
【0080】
(動作例OP2)
図9は、表示装置1における駆動信号Sdrvの生成動作の他の例を表すものである。この動作例OP2は、駆動信号生成部65が、動作例OP1に比べてより遅いタイミングで、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果を受け取る例である。
【0081】
駆動信号生成部65は、まず、タイミングt23よりも前のタイミングにおいて、レンダリング部63から供給された画像情報および描画要求を受け取る。そして、駆動信号生成部65は、その描画要求に含まれる画素Pix1,Pix2についての描画要求に基づいて、タイミングt23以降において、所定の信号パターンPATA(
図9(A))を、先頭から順に、画素Pix1,Pix2の駆動信号Sdrv1,Sdrv2として表示パネル5に供給し始める(
図9(C),(D))。これにより、画素Pix1,Pix2の表示状態は、白表示から黒表示に向かってともに変化し始める。
【0082】
次に、駆動信号生成部65は、タイミングt24よりも前のタイミングにおいて、画像処理部64から供給された、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果に応じた画像情報および描画要求を受け取る。
【0083】
画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix1についての描画要求を含んでいるので、駆動信号生成部65は、まず、画像処理部64から供給された画像情報に含まれる画素Pix1の画素値に基づいて、信号パターンPATBを生成する(
図9(B))。そして、駆動信号生成部65は、すでに表示パネル5に供給した駆動信号Sdrv1の信号部分W3と、生成した信号パターンPATBとに基づいて、駆動信号Sdrv1の残りの信号部分W4を生成する。この例では、タイミングt24において、すでに、4つの信号“M”を表示パネル5に供給しているので、駆動信号生成部65は、信号パターンPATBから4つの信号“M”(
図9(B)における網掛け部分)を取り除くことにより信号部分W4を生成する。そして、駆動信号生成部65は、タイミングt24以降において、この信号部分W4を表示パネル5に引き続き供給する(
図9(C))。表示パネル5の駆動部10は、この駆動信号Sdrv1に基づいて、12個のフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vmに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定されるように、画素Pix1を駆動する。これにより、画素Pix1の表示状態は、白表示から黒表示に変化する。
【0084】
また、画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix2についての描画要求を含んでいないので、駆動信号生成部65は、タイミングt24以降において、所定の信号パターンPATA(
図9(A))を、引き続き、画素Pix2の駆動信号Sdrv2として表示パネル5に供給し続ける(
図9(D))。表示パネル5の駆動部10は、この駆動信号Sdrv2に基づいて、4つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vmに設定され、続く2つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定され、続く4つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vpに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定されるように、画素Pix2を駆動する。これにより、画素Pix2の表示状態は、黒表示に近付いた後に白表示に戻り、結果として白表示に維持される。
【0085】
(動作例OP3)
図10は、表示装置1における駆動信号Sdrvの生成動作のさらに他の例を表すものである。この動作例OP3は、駆動信号生成部65が、動作例OP2に比べてより遅いタイミングで、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果を受け取る例である。
【0086】
駆動信号生成部65は、まず、タイミングt25よりも前のタイミングにおいて、レンダリング部63から供給された画像情報および描画要求を受け取る。そして、駆動信号生成部65は、その描画要求に含まれる画素Pix1,Pix2についての描画要求に基づいて、タイミングt25以降において、所定の信号パターンPATA(
図10(A))を、先頭から順に、画素Pix1,Pix2の駆動信号Sdrv1,Sdrv2として表示パネル5に供給し始める(
図10(C),(D))。これにより、画素Pix1,Pix2の表示状態は、白表示から黒表示に向かってともに変化し始める。
【0087】
次に、駆動信号生成部65は、タイミングt26よりも前のタイミングにおいて、画像処理部64から供給された、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果に応じた画像情報および描画要求を受け取る。
【0088】
画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix1についての描画要求を含んでいるので、駆動信号生成部65は、まず、画像処理部64から供給された画像情報に含まれる画素Pix1の画素値に基づいて、信号パターンPATBを生成する(
図10(B))。そして、駆動信号生成部65は、すでに表示パネル5に供給した駆動信号Sdrv1の信号部分W5と、生成した信号パターンPATBとに基づいて、駆動信号Sdrv1の残りの信号部分W6を生成する。この例では、駆動信号生成部65は、タイミングt26において、すでに、4つの信号“M”、2つの信号“0”、および1つの信号“P”を表示パネル5に供給している。すなわち、駆動信号生成部65は、等価的に、3つ(=4−1)の信号“M”を表示パネル5に供給している。よって、駆動信号生成部65は、信号パターンPATBから3つの信号“M”(
図10(B)における網掛け部分)を取り除くことにより信号部分W6を生成する。そして、駆動信号生成部65は、タイミングt26以降において、この信号部分W6を表示パネル5に引き続き供給する(
図10(C))。これにより、駆動信号Sdrv1は、最終的に4つの信号“M”、2つの信号“0”、1つの信号“P”、9つの信号“M”、および1つの信号“0”が、この順で並んだものとなる。すなわち、この駆動信号Sdrv1は、等価的に、信号パターンPATB(
図10(B))と同様に、12個の信号“M”を含んでいる。表示パネル5の駆動部10は、この駆動信号Sdrv1に基づいて、4つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vmに設定され、続く2つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vpに設定され、続く9つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vmに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定されるように、画素Pix1を駆動する。これにより、画素Pix1の表示状態は、白表示から黒表示に向かって変化し始めた後に、一旦白表示に近づき、さらにその後に黒表示に向かって変化する。よって、画素Pix1の表示状態は、結果として白表示から黒表示に変化する。
【0089】
また、画像処理部64から供給された描画要求は、画素Pix2についての描画要求を含んでいないので、駆動信号生成部65は、タイミングt26以降において、所定の信号パターンPATA(
図10(A))を、引き続き、画素Pix2の駆動信号Sdrv2として表示パネル5に供給し続ける(
図10(D))。表示パネル5の駆動部10は、この駆動信号Sdrv2に基づいて、4つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vmに設定され、続く2つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定され、続く4つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vpに設定され、続く1つのフレーム期間Fにおいて画素電圧Vpixが電圧Vcomに設定されるように、画素Pix2を駆動する。これにより、画素Pix2の表示状態は、黒表示に近付いた後に白表示に戻り、結果として白表示に維持される。
【0090】
このように、表示装置1では、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果に基づいて、画素値が変化した画素Pixが黒表示を行うように、画素Pixを先行して駆動し始めるようにしたので、画像を表示する際の応答時間を短くすることができる。すなわち、仮に、レンダリング部63を設けない場合には、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理結果に基づいて、描画動作を開始する。よって、フレームワークソフトウェア52がタッチ座標についての情報をアプリケーションソフトウェア51に供給する際の処理時間、アプリケーションソフトウェア51における手書き処理の処理時間、フレームワークソフトウェア52によるレンダリング処理の処理時間などの分だけ遅延が生じてしまう。このように遅延が生じた場合には、ユーザが違和感を感じるおそれがある。一方、表示装置1では、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果に基づいて、画素値が変化した画素Pixが黒表示を行うように、画素Pixを先行して駆動し始めるようにした。これにより、表示装置1では、遅延時間を削減することができるので、画像を表示する際の応答時間を短くすることができる。その結果、ユーザが違和感を感じるおそれを低減することができる。
【0091】
特に、表示装置1では、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果に基づいて、画素Pixを先行して駆動し始めるようにしたので、各画素がメモリ回路やスイッチング回路を有する特許文献1に記載の表示装置とは異なり、専用の表示パネルを必要とすることなく、画像を表示する際の応答時間を短くすることができる。
【0092】
また、表示装置1では、すでに表示パネル5に供給した駆動信号Sdrv1の信号部分と、生成した信号パターンPATBとに基づいて、駆動信号Sdrv1の残りの信号部分を生成するようにした。これにより、表示装置1では、例えば、画質を高めることができる。すなわち、例えば、
図11に示すように、生成した信号パターンPATBを、駆動信号Sdrv1の残りの信号部分W2として表示パネル5に供給した場合には、この例では、駆動信号Sdrv1における信号“M”の数が14個になってしまい、通常の黒表示に対応する駆動信号Sdrv(例えば
図6B)における信号“M”の数(この例では12個)よりも多くなってしまう。これにより、画素Pix1の画素電圧Vpixは、より長い時間にわたり電圧Vmに設定されるため、ゴーストや浮き上がりが生じ、画質が低下するおそれがある。また、いわゆる焼き付きが生じるおそれもある。一方、表示装置1では、すでに表示パネル5に供給した駆動信号Sdrv1の信号部分と、生成した信号パターンPATBとに基づいて、駆動信号Sdrv1の残りの信号部分を生成するようにした。これにより、表示装置1では、画素Pix1の画素電圧Vpixが、長い時間にわたり電圧Vmに設定されるおそれを低減することができるため、例えば、画質を高めることができる。
【0093】
また、表示装置1では、例えば
図8(A)に示したように、所定の信号パターンPATAにおいて、黒表示を行うための信号(この例では4つの信号“M”)の後に、白表示を行うための信号(この例では4つの信号“P”)を配置した。これにより、画素Pix1について応答時間を短くすることができるとともに、画素Pix2について白表示を維持させることができる。特に、画素Pix2は、先行して黒表示を開始したが、
図7Bに示したように、本来は白表示を行うべき画素Pixである。表示装置1では、黒表示を行うための信号の後に、白表示を行うための信号を配置した所定の信号パターンPATAを用いることにより、画素Pix2の表示状態を、黒表示に近付けた後に白表示に戻すことができ、結果として、白表示を維持することができる。
【0094】
また、この例では、所定の信号パターンPATAにおける、黒表示を行うための信号“M”の数と、白表示を行うための信号“P”の数とを同じにしたので、画素Pix2において、画素電圧Vpixが電圧Vpに設定される時間長と、画素電圧Vpixが電圧Vmに設定される時間長を等しくすることができるため、いわゆる焼き付きが生じるおそれを低減することができる。
【0095】
先行して黒表示を開始した後に白表示に戻すケースは、他にもあり得る。例えば、
図12に示すように、ユーザが線を描いている最中に、表示装置1が白色のダイアログ画面PIC1を表示する場合にも、そのようなケースが生じ得る。この例では、ユーザは、方向D1に向かって線を描いており、タッチ座標が座標W8に達したときに表示装置1がダイアログ画面PIC1を表示する。そして、その後、ユーザは、線を描き続けている。この場合、軌跡のうちのダイアログ画面PIC1と重なる部分W9に係る画素Pixでは、レンダリング部63によるレンダリング処理の処理結果に基づいて、先行して黒表示が開始される。一方、フレームワークソフトウェア52は、アプリケーションソフトウェア51からの指示に基づいて、レンダリング処理を行い、ユーザが線を描いたときの軌跡を示す画像情報を生成する。フレームワークソフトウェア52は、さらに、このダイアログ画面PIC1を生成し、レンダリング処理により生成した画像情報とダイアログ画面を示す画像情報との合成処理を行う。このようにして合成された画像情報は、白いダイアログ画面PIC1を含んでおり、よって、部分W9における画素値は白色を示す画素値である。つまり、この部分W9における画素値は変化しない。よって、画像処理部64は、駆動信号生成部65に対して、部分W9に係る画素Pixについての描画要求を行わない。その結果、駆動信号生成部65は、所定の信号パターンPATAを、引き続き、部分W9に係る画素Pixの駆動信号Sdrvとして表示パネル5に供給する。これにより、部分W9に係る画素Pixの表示状態は、黒表示に近付いた後に白表示に戻り、結果として白表示を維持することができる。
【0096】
[効果]
以上のように本実施の形態では、レンダリング部によるレンダリング処理の処理結果に基づいて、画素値が変化した画素が黒表示を行うように、画素を先行して駆動し始めるようにしたので、画像を表示する際の応答時間を短くすることができる。
【0097】
本実施の形態では、すでに表示パネルに供給した駆動信号の信号部分と、フレームワークソフトウェアによるレンダリング処理の処理結果に基づいて生成した信号パターンとに基づいて、駆動信号の残りの信号部分を生成するようにしたので、例えば、画質を高めることができる。
【0098】
本実施の形態では、所定の信号パターンにおいて、黒表示を行うための信号の後に、白表示を行うための信号を配置したので、白表示を維持すべき画素については、先行して黒表示を始めた後に白表示に戻すことができる。
【0099】
[変形例1]
上記実施の形態では、例えば
図8(A)に示したように、所定の信号パターンPATAにおける黒表示を行うための信号“M”の数と、白表示を行うための信号“P”の数とを同じにしたが、これに限定されるものではない。例えば、白表示から黒表示に変化させる場合の変化時間が、黒表示から白表示に変化させる場合の変化時間よりも短いような表示パネル5を用いた場合には、
図13に示すように、所定の信号パターンPATAにおいて、黒表示を行うための信号“M”の数を、白表示を行うための信号“P”の数よりも少なくすることができる。
【0100】
<2.適用例>
次に、上述の実施の形態および変形例において説明した表示装置の適用例について説明する。ただし、以下で説明する電子機器の構成はあくまで一例であり、その構成は適宜変更可能である。上記の表示装置は、各種の電子機器あるいは服飾品の一部に適用可能であり、その電子機器等の種類は特に限定されない。
【0101】
(適用例1)
図14Aおよび
図14Bは、電子ブックの外観構成を表している。この電子ブックは、例えば、表示部110と、筐体120と、操作部130とを備えている。なお、操作部130は、
図14Aに示したように筐体120の前面に設けられていてもよいし、
図14Bに示したように筐体120の側面に設けられていてもよい。表示部110は、上記の表示装置により構成される。なお、上記の表示装置は、
図14A,14Bに示した電子ブックと同様の構成を有するPDA(Personal Digital Assistants)等に搭載されてもよい。
【0102】
(適用例2)
図15は、タブレットコンピュータの外観を表したものである。このタブレットコンピュータは、例えば、タッチパネル部310および筐体320を有しており、タッチパネル部310が上記の表示装置により構成されている。
【0103】
(適用例3)
上記の表示装置は、いわゆるウェアラブル端末として、例えば時計(腕時計)、鞄、衣服、帽子、眼鏡および靴等の服飾品の一部に適用することも可能である。以下に、そのような服飾品一体型の電子機器の一例を示す。
【0104】
図16Aおよび
図16Bは、電子時計(腕時計一体型電子機器)の外観を表したものである。この電子時計は、例えば文字盤(文字情報表示部分)410とバンド部(色柄表示部分)420とを有しており、これらの文字盤410およびバンド部420が上記の表示装置を含んで構成されている。文字盤410には、上述の電気泳動素子を用いた表示駆動により、
図16Aおよび
図16Bのように、例えば様々な文字や図柄が表示される。バンド部420は、例えば腕等に装着可能な部位である。このバンド部420において、上記の表示装置を用いることにより、様々な色柄を表示することができ、
図16Aの例から
図16Bの例のように、バンド部420の意匠を変更することができる。このように、ファッション用途においても有用な電子デバイスを実現可能となる。
【0105】
以上、実施の形態および変形例、ならびに電子機器への適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
【0106】
例えば、上記の実施の形態では、マイクロカプセル方式の電気泳動素子を用いたが、これに限定されるものではなく、他の方式の電気泳動素子を用いてもよい。
【0107】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
【0108】
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
【0109】
(1)複数の画素を有する表示部と、前記複数の画素にそれぞれ対応する複数の駆動信号に基づいて前記複数の画素をそれぞれ駆動可能な駆動部とを有する表示パネルと、
前記表示パネルの表示面におけるタッチを検出し、タッチ座標を含む検出信号を生成するタッチパネルと、
前記検出信号に基づいて、前記表示部の前記複数の画素のうちの第1の画素を含む1または複数の画素を選択する第1の処理を行う第1の処理部と、
前記検出信号に基づいて、前記表示部の前記複数の画素の画素値をそれぞれ生成する第2の処理を行う第2の処理部と、
前記第1の処理の処理結果に基づいて、所定の第1の信号パターンを、先頭から順に、前記第1の画素に対応する第1の駆動信号として前記表示パネルに供給し始め、前記第2の処理の処理結果において、前記第1の画素の前記画素値が変化した場合には、前記第1の画素の前記画素値、およびすでに前記第1の駆動信号として前記表示パネルに供給した前記第1の信号パターンの第1の信号部分に基づいて、第2の信号部分を生成し、前記第2の信号部分を前記第1の信号部分に続いて前記第1の駆動信号として前記表示パネルに供給する生成部と
を備えた表示装置。
(2)前記第2の処理の処理結果において、前記第1の画素の前記画素値が変化しない場合には、前記生成部は、前記所定の第1の信号パターンを前記第1の駆動信号として引き続き前記表示パネルに供給する
前記(1)に記載の表示装置。
(3)前記第1の処理部が前記第1の処理を終了した後に、前記第2の処理部が前記第2の処理を終了する
前記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)前記生成部は、前記第1の画素の前記画素値が変化した場合には、前記第1の画素の前記画素値に基づいて第2の信号パターンを生成し、前記第2の信号パターンおよび前記第1の信号部分に基づいて前記第2の信号部分を生成する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の表示装置。
(5)前記生成部は、前記第2の信号パターンから、前記第1の信号部分に応じた所定数の信号を削除することにより、前記第2の信号部分を生成する
前記(4)に記載の表示装置。
(6)前記1または複数の画素は第2の画素を含み、
前記生成部は、前記第1の処理の処理結果に基づいて、前記第1の信号パターンを、先頭から順に、前記第2の画素に対応する第2の駆動信号として前記表示パネルに供給し始め、前記第2の処理の処理結果において、前記第2の画素の前記画素値が変化した場合には、前記第2の画素の前記画素値、およびすでに前記第2の駆動信号として前記表示パネルに供給した前記第1の信号パターンの第3の信号部分に基づいて、第4の信号部分を生成し、前記第4の信号部分を前記第3の信号部分に続いて前記第2の駆動信号として前記表示パネルに供給する
前記(1)から(5)のいずれかに記載の表示装置。
(7)前記第1の信号パターンは、
明表示および暗表示のうちの一方に対応する第1のパターンと、
前記第1のパターンの後ろに配置され、前記明表示および前記暗表示のうちの他方に対応する第2のパターンと
を含む
前記(1)から(6)のいずれかに記載の表示装置。
(8)前記第1のパターンは、前記暗表示に対応し、
前記第2のパターンは、前記明表示に対応する
前記(7)に記載の表示装置。
(9)前記第1のパターンのパターン長は、前記第2のパターンのパターン長と同じ長さである
前記(7)または(8)に記載の表示装置。
(10)前記第1のパターンのパターン長は、前記第2のパターンのパターン長よりも短い
前記(7)または(8)に記載の表示装置。
(11)前記第1の処理および前記第2の処理は、レンダリング処理を含む
前記(1)から(10)のいずれかに記載の表示装置。
(12)前記表示部は、電気泳動表示素子を用いて構成された
前記(1)から(11)のいずれかに記載の表示装置。
(13)表示パネルの表示面におけるタッチ座標を含む検出信号に基づいて、前記表示パネルの複数の画素のうちの第1の画素を含む1または複数の画素を選択する第1の処理を行い、
前記検出信号に基づいて、前記表示パネルの前記複数の画素の画素値をそれぞれ生成する第2の処理を行い、
前記第1の処理の処理結果に基づいて、所定の第1の信号パターンを、先頭から順に、前記第1の画素に対応する第1の駆動信号として前記表示パネルに供給し始め、
前記第2の処理の処理結果において、前記第1の画素の前記画素値が変化した場合には、前記第1の画素の前記画素値、およびすでに前記第1の駆動信号として前記表示パネルに供給した前記第1の信号パターンの第1の信号部分に基づいて、第2の信号部分を生成し、前記第2の信号部分を前記第1の信号部分に続いて前記第1の駆動信号として前記表示パネルに供給し、
前記第1の駆動信号に基づいて前記第1の画素を駆動する
表示方法。